JP2022129802A - 回転子製造装置 - Google Patents

回転子製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022129802A
JP2022129802A JP2021028632A JP2021028632A JP2022129802A JP 2022129802 A JP2022129802 A JP 2022129802A JP 2021028632 A JP2021028632 A JP 2021028632A JP 2021028632 A JP2021028632 A JP 2021028632A JP 2022129802 A JP2022129802 A JP 2022129802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
runner
resin
mold
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021028632A
Other languages
English (en)
Inventor
彰 竹中
Akira Takenaka
浩一 岩田
Koichi Iwata
英希 辻
Hideki Tsuji
陽介 田中
Yosuke Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2021028632A priority Critical patent/JP2022129802A/ja
Priority to EP22158603.5A priority patent/EP4049820A1/en
Priority to CN202210180483.2A priority patent/CN114977686A/zh
Publication of JP2022129802A publication Critical patent/JP2022129802A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2725Manifolds
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/03Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies having permanent magnets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/02Transfer moulding, i.e. transferring the required volume of moulding material by a plunger from a "shot" cavity into a mould cavity
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/38Cutting-off equipment for sprues or ingates
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/12Impregnating, heating or drying of windings, stators, rotors or machines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/34Electrical apparatus, e.g. sparking plugs or parts thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/748Machines or parts thereof not otherwise provided for
    • B29L2031/749Motors

Abstract

【課題】ランナーの除去を容易にし、生産性を向上することができる回転子製造装置を提供する。【解決手段】樹脂ポット5を有している第一型2と、樹脂ポット5内に位置し、樹脂ポット5の一方の開口部から他方の開口部に向かって移動可能なプランジャ6と、回転子本体100が載置され、第一型2と対向して位置する第二型16とを備える。第一型2は、樹脂ポット5を有する第一型本体3と、第一型本体3と第二型16との間に位置し、第一型本体3に対して厚み方向に離隔可能であり、第一型本体3に接する側に溶融した樹脂を流す流路14の一部を構成する凹部を有する平板状のランナープレート11と、第一型本体3とランナープレート11とが接した状態で樹脂ポット5とプランジャ6と凹部とで囲まれ、溶融した樹脂を収容する樹脂収容空間5aを有する。流路14は、第一型本体3とランナープレート11とが接した状態で樹脂収容空間5aにつながる。【選択図】図1

Description

本発明は、回転子製造装置に関する。
回転子本体の収容孔に収容された磁石を樹脂によって固定する回転子製造装置が知られている。例えば、特許文献1には、回転子本体である回転子積層鉄心の製造装置として、回転子積層鉄心を挟む板状の上型及び下型と、樹脂ペレットを収容する複数のポットと、前記ポット内の溶融した樹脂を外部に押し出す複数のプランジャとを備える樹脂封止装置が開示されている。
特許文献1の樹脂封止装置において、前記上型は、前記樹脂封止装置のフレームに支持されている。前記上型は、複数の上下方向の貫通孔である前記複数のポットを有している。前記上型の上方には、前記複数のプランジャが位置している。前記複数のプランジャは、前記複数のポット内を上下方向に移動可能に構成される。前記複数のプランジャは、前記複数のポット内を下方に移動することで前記複数のポット内の溶融した樹脂を外部に押し出す。前記上型の下方には、前記下型が位置している。前記下型は、上下方向に移動可能に構成されている。前記下型は、上方向に移動することで前記下型に搭載された前記回転子積層鉄心を前記上型と前記下型とによって挟み込む。
前記上型における前記回転子積層鉄心と接する側は、前記複数のポット内の溶融した樹脂が流れ込む複数の流路を有している。前記複数の流路は、前記上型と前記下型とによって前記回転子積層鉄心が挟み込まれた際、前記複数のポットと前記回転子積層鉄心の複数の収容孔とをそれぞれつなげる。
前記樹脂封止装置を用いて前記回転子積層鉄心の収容孔内に樹脂を充填する場合、前記複数のポット内の溶融した樹脂を前記複数のプランジャによって前記複数の流路に押し出す。押し出された前記樹脂は、前記回転子積層鉄心の複数の収容孔にそれぞれ流し込まれる。前記複数の収容孔内に充填された樹脂は、前記複数の収容孔内で固化することによって前記収容孔内の磁石を固定する。
特開2006-204068号公報
特許文献1に記載の回転子製造装置では、前記流路内に溜まっている樹脂であるランナーと前記ポット内の樹脂とが一つの塊として固化している。従って、前記ポットを有している前記上型が前記回転子積層鉄心から離隔した際、前記ポットと前記流路とが一緒に前記回転子積層鉄心から離隔する。よって、前記流路内のランナーを除去できない。前記回転子製造装置では、前記回転子積層鉄心への樹脂の充填が完了した後に、クリーニング装置を用いて前記ランナーを除去している。このように、従来の回転子製造装置では、前記ランナーの除去が容易ではなく、前記ランナーの除去が生産性の向上を阻害する要因であった。
本発明の目的は、ランナーの除去を容易にして回転子を製造する際の生産性を向上することができる回転子製造装置を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る回転子製造装置は、磁石と、前記磁石を収容する収容孔を有する円筒状の回転子本体と、を有し、前記収容孔内で前記磁石が樹脂によって固定される回転子を製造するための回転子製造装置である。前記回転子製造装置は、両端に開口部を有している樹脂ポットを有している第一型と、前記樹脂ポット内に位置し、前記樹脂ポットの一方の開口部から他方の開口部に向かって移動可能なプランジャと、前記回転子本体が載置され、前記第一型と対向して位置する第二型とを備える。前記第一型は、前記プランジャと前記樹脂ポットとを有する第一型本体と、前記第一型本体と前記第二型との間に位置し、前記第一型本体に対して厚み方向に離隔可能であり、前記第一型本体に接する側に溶融した樹脂を流す流路の一部を構成する凹部を有する平板状のランナープレートと、前記第一型本体と前記ランナープレートとが接した状態で前記樹脂ポットと前記プランジャと前記凹部とで囲まれ、溶融した樹脂を収容する樹脂収容空間を有する。前記流路は、前記第一型本体と前記ランナープレートとが接した状態で前記樹脂収容空間につながる。
本発明の一実施形態に係る回転子製造装置によれば、ランナーの除去を容易にして回転子を製造する際の生産性を向上することができる。
図1は、実施形態に係る回転子製造装置の第一型及び第二型の部分断面図を示す。 図2は、図1の部分拡大断面図を示す。 図3は、実施形態に係る回転子製造装置のランナー払い板の動きを表す部分断面図を示す。 図4は、図1におけるA矢視において実施形態に係る回転子製造装置におけるランナープレートの平面図を示す。 図5は、実施形態に係る回転子製造装置の回転子製造工程のフロー図を示す。 図6は、実施形態に係る回転子製造装置の供給工程における部分断面図を示す。 図7は、実施形態に係る回転子製造装置の型締め工程における部分断面図を示す。 図8は、実施形態に係る回転子製造装置の充填工程における部分断面図を示す。 図9は、実施形態に係る回転子製造装置のランナー除去工程における部分断面図を示す。 図10は、実施形態に係る回転子製造装置の型開き工程及びランナー払い工程における部分断面図を示す。
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
なお、以下の本発明の例示的な実施の形態である回転子製造装置1の説明において、回転子本体100の軸線と平行な方向を「軸方向」、軸線に直交する方向を「径方向」、軸線を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、回転子製造装置1を設置した状態の鉛直方向を「上下方向」とする。ただし、この方向の定義により、回転子製造装置1の使用時の向きを限定する意図はない。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”、“接合”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
また、以下の回転子製造装置1の説明において、回転子本体100とは、電磁鋼板を厚み方向に積層して構成されるモータの鉄心を意味する。回転子本体100は、シャフトを収容する軸孔101と、磁石103を収容する複数の収容孔102を有している(図1参照)。回転子本体100の軸孔101は、回転子本体100の軸線を含む貫通孔である。すなわち、回転子本体100は、軸方向に沿って延びる円筒状である。複数の収容孔102は、軸孔101を囲んで回転子本体100の周方向に並んでいる。各収容孔102内には、磁石103が収容されている。
また、以下の回転子製造装置1の説明において、樹脂ペレットPとは、回転子本体100の収容孔102に流し込む溶融した樹脂の溶融前の固体を意味する。樹脂ペレットPは、例えば直径40mm程度の大きさの円柱状の固体である。また、ランナーRとは、溶融した樹脂が樹脂ポット5内から回転子本体100の収容孔102に流し込まれる際に通過する流路14内(図1参照)で固化した樹脂を意味する。
(回転子製造装置1の構成)
図1は、本発明の例示的な実施形態に係る回転子製造装置の第一型及び第二型の部分断面図である。図2は、図1における樹脂ポット5の一部を拡大して示す部分拡大断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る回転子製造装置のランナー払い板の動きを表す部分断面図である。図4は、図1におけるA矢視において実施形態に係る回転子製造装置におけるランナープレートの平面図である。
図1に示すように、回転子製造装置1は、回転子本体100と磁石103とを有する回転子を製造する装置である。回転子製造装置1は、平板状の第一型2と、プランジャ6と、平板状の第二型16とを備える。回転子製造装置1は、第二型16に載置された回転子本体100を第一型2によって挟み込んだ状態で、回転子本体100に溶融した樹脂を流し込む。
図1と図3とに示すように、第一型2は、図示しない第一駆動機構を介して図示しないフレームに支持される。第二型16は、図示しないフレームに支持される。第二型16には、回転子本体100が載置される。第一型2は、第二型16の厚み方向に間隔をあけて第二型16と対向して位置する。本実施形態において、第一型2は、第二型16よりも上方に位置する。第一型2は、回転子製造装置1を上下方向に見て第二型16と重なっている。第一型2は、前記第一駆動機構によって第二型16に対して離隔可能である。つまり、第一型2は、第二型16に対して上下方向に移動する。
第一型2は、第一型本体3と、ランナープレート11とを有している。ランナープレート11は、ランナープレート保持板10によって保持されている。第一型本体3は、ランナープレート保持板10及びランナープレート11よりも上方に位置している。すなわち、ランナープレート保持板10及びランナープレート11は、第一型本体3と第二型16との間に位置している。
第一型本体3は、樹脂ポット5及び複数のガイドシャフト7を有している取付板4と、ランナー払い板8とを有している。
取付板4は、樹脂ポット5が取り付けられる平板状の部材である。取付板4は、厚み方向を上下に向けて前記第一駆動機構を介して前記フレームに連結される。取付板4は、前記第一駆動機構によって第二型16に対して上下方向(厚み方向)に移動可能である。また、取付板4は、前記第一駆動機構よって第二型16に対する姿勢を保持した状態で上下方向に移動可能である。取付板4は、樹脂ポット5を有している。
図1と図2とに示すように、樹脂ポット5は、溶融した樹脂を収容する容器である。樹脂ポット5は、軸線方向の両端に開口部を有する円筒状の部材である。樹脂ポット5は、軸線方向を上下に向けて取付板4の略中央に固定されている。つまり、樹脂ポット5の上部及び下部が開口している。樹脂ポット5は、取付板4と一緒に上下方向に移動する。樹脂ポット5は、上部に位置する一方の開口部5aからプランジャ6が挿入される。樹脂ポット5の下部に位置する他方の開口部5bは、取付板4の下面4aよりも下方に突出している。他方の開口部5bの外周面には、取付板4の下面4aに向かうにつれて前記樹脂ポット5の外径が小さくなる逆テーパ部5cを有している。樹脂ポット5は、溶融した樹脂を収容する樹脂収容空間Xの一部を構成している。
図1と図3とに示すように、プランジャ6は、樹脂ポット5の樹脂収容空間X内の溶融した樹脂を押し出す円柱状の部材である。プランジャ6は、図示しないプランジャ駆動機構を介して前記フレームに支持されている。プランジャ6は、軸線方向を上下に向けて樹脂ポット5の一方の開口部5aから樹脂ポット5内に挿入される。つまり、プランジャ6は、樹脂ポットの上部の開口を覆っている。プランジャ6は、前記プランジャ駆動機構によって樹脂ポット5に対して一方の開口部5aから他方の開口部5bに向かって移動する。また、プランジャ6は、取付板4の上下方向の位置に関わらず、図示しないプランジャ駆動機構によって樹脂ポット5内に位置している。樹脂ポット5内に位置するプランジャ6は、溶融した樹脂を収容する樹脂収容空間Xの一部を構成している。
複数のガイドシャフト7は、ランナー払い板8とランナープレート保持板10とを案内する軸状の部材である。複数のガイドシャフト7は、軸線方向を上下に向けて取付板4から下方向に延びるように取付板4に連結している。複数のガイドシャフト7は、取付板4と一体に上下方向(軸線方向)に移動する。本実施形態において、複数のガイドシャフト7は、樹脂ポット5の軸線に垂直な方向に所定の間隔をあけて対向するように位置する。複数のガイドシャフト7は、下端部にランナープレート保持板10を支持する係合部7aを有している。
ランナー払い板8は、樹脂ポット5からランナーRを引き剥がす平板状の部材である。ランナー払い板8は、取付板4よりも下方に位置している。すなわち、ランナー払い板8は、取付板4とランナープレート11との間に位置している。ランナー払い板8は、厚み方向を上下に向けて図示しない払い板駆動機構を介して取付板4に連結されている。ランナー払い板8は、複数のガイドシャフト7がそれぞれ挿入される複数の案内孔8aと、樹脂ポット5が挿入される樹脂ポット挿入孔8bとを有している。複数の案内孔8aと樹脂ポット挿入孔8bとは、ランナー払い板8の厚み方向に貫通している。ランナー払い板8は、樹脂ポット挿入孔8bを含む矩形状の範囲が下方に突出した突出面であるランナーカバー8cを有している。つまり、ランナーカバー8cには、樹脂ポット挿入孔8bが開口している。ランナー払い板8は、熱源であるヒータ9を有している。ランナー払い板8のヒータ9は、樹脂ポット挿入孔8bの近傍に位置する。
ランナー払い板8は、前記払い板駆動機構によって取付板4に対して厚み方向に離隔可能である。本実施形態において、ランナー払い板8は、取付板4に対して上下方向に移動する。つまり、ランナー払い板8は、取付板4に対して上下方向(厚み方向)に離隔可能且つランナープレート11に対して上下方向(厚み方向)に離隔可能である。また、ランナー払い板8は、複数の案内孔8aに挿入される複数のガイドシャフト7によって取付板4に対する姿勢を保持した状態で上下方向に移動可能である。
樹脂ポット挿入孔8bには、樹脂ポット5の一部が挿入されている。ランナー払い板8がランナー払い板8の可動範囲における最も上方に位置し、ランナー払い板8の上面8dと取付板4の下面4aとが接している場合、ランナーカバー8cは、樹脂ポット5の逆テーパ部5cよりも上方に位置している。ランナー払い板8がランナー払い板8の可動範囲における最も下方に位置し、ランナー払い板8の上面8dと取付板4の下面4aとが離隔している場合、ランナーカバー8cは、樹脂ポット5の逆テーパ部5cよりも下方に位置している。
このように、第一型本体3は、樹脂ポット5を有している取付板4と、取付板4とランナープレート11との間に位置し、樹脂ポット5が樹脂ポット挿入孔8bに挿入された状態で取付板4及びランナープレート11に対して上下方向に離隔可能なランナー払い板8とを有している。ランナー払い板8は、前記払い板駆動機構を介して取付板4に連結されている。これにより、第一型本体3は、取付板4、樹脂ポット5、複数のガイドシャフト7及びランナー払い板8が一体となって、ランナープレート11及び第二型16に対して上下方向に離隔可能である。ランナーカバー8cは、ランナー払い板8の上下方向の移動により、樹脂ポット5の逆テーパ部5cよりも上方にある位置と樹脂ポット5の逆テーパ部5cよりも下方にある位置とに移動する。
ランナープレート保持板10は、ランナープレート11を保持する平板状の部材である。ランナープレート保持板10は、ランナー払い板8よりも下方に位置している。すなわち、ランナープレート保持板10は、ランナー払い板8と第二型16との間に位置している。ランナープレート保持板10は、複数のガイドシャフト7がそれぞれ挿入される複数の案内孔10aと、ランナー払い板8のランナーカバー8cを構成する突出部分が挿入されるランナーカバー挿入孔10bとを有している。複数の案内孔10aとランナーカバー挿入孔10bとは、ランナープレート保持板10の厚み方向に貫通している。
ランナープレート保持板10は、複数の案内孔10aにガイドシャフト7がそれぞれ挿入される。これにより、ランナープレート保持板10は、厚み方向を上下に向けてランナー払い板8の下方に位置する。また、ランナープレート保持板10は、複数のガイドシャフト7の係合部7aに係合する。つまり、ランナープレート保持板10は、複数のガイドシャフト7を介して取付板4に連結されている。ランナープレート保持板10は、複数のガイドシャフト7によって取付板4に対する姿勢を保持した状態で上下方向(厚み方向)に移動可能である。
ランナープレート11は、樹脂ポット5内の溶融した樹脂を回転子本体100の収容孔102に流し込む流路14を有する平板状の部材である。ランナープレート11は、ランナープレート保持板10の下方に位置している。すなわち、ランナープレート11は、ランナープレート保持板10と第二型16との間に位置している。ランナープレート11は、厚み方向を上下に向けてランナープレート保持板10に保持されている。ランナープレート11は、ランナープレート保持板10のランナーカバー挿入孔10bを覆っている。ランナープレート11は、平板状の第一のゲートプレート12と第二のゲートプレート13とを含む。
第一のゲートプレート12と第二のゲートプレート13とは、ランナープレート11の下方に位置している。すなわち、ゲートプレート12は、ランナープレート11と第二型16との間に位置している。第一のゲートプレート12は、厚み方向を上下に向けてランナープレート11に接した状態でランナープレート保持板10に保持されている。第二のゲートプレート13は、厚み方向を上下に向けて第一のゲートプレート12に接した状態でランナープレート保持板10に保持されている。つまり、第一のゲートプレート12および第二のゲートプレート13は、厚み方向に重なり合った状態で、ランナープレート保持板10に保持されている。
図4に示すように、ランナープレート11は、溶融した樹脂が流れる貫通孔を有している。具体的には、前記貫通孔は、平面視で円形状の円形部11aと、円形部11aから放射状に延びる複数の溝部11bとを有している。
第一のゲートプレート12は、複数の貫通孔12aを有している。複数の貫通孔12aは、ランナープレート11と第一のゲートプレート12とが重なり合った状態において、ランナープレート11の複数の溝部11bにそれぞれつながっている。第二のゲートプレート13は、複数の貫通孔13aを有している。第一のゲートプレート12と第二のゲートプレート13とが重なり合った状態において、複数の貫通孔12aと複数の貫通孔13aとは、互いにつながっている。ランナープレート11と、第一のゲートプレート12と、第二のゲートプレート13とは、回転子本体100の収容孔102内に溶融した樹脂を流すための流路14を構成する。
流路14は、流路本体と、樹脂出口部とを含む。ランナープレート11の円形部11a及び複数の溝部11bは、前記流路本体を構成する。円形部11aは、前記流路本体の上流側部分である。円形部11aは、軸方向に見て樹脂ポット5の他方の開口部5bに重なっている。つまり、前記流路本体は、樹脂ポット5の他方の開口部5bとつながっている。各溝部11bは、前記流路本体の下流側部分である。複数の貫通孔12aと複数の貫通孔13aとは、複数の樹脂出口部を構成する。複数の樹脂出口部は、前記流路本体の下流側部分とつながっている。また、複数の樹脂出口部は、軸方向に見て第二型16に載置された回転子本体100の複数の収容孔102に重なっている。つまり、複数の樹脂出口部は、複数の収容孔102とつながっている。本実施形態において、上流とは、樹脂ポット5内の溶融した樹脂が樹脂ポット5から複数の収容孔102に流れ込む際の樹脂の流れる方向における上流をいう。前記流路本体の上流側とは、流路本体において相対的に樹脂ポット5に近い側である。前記流路本体の下流側とは、流路本体において相対的に複数の収容孔102に近い側である。
ランナープレート11の貫通孔である円形部11aおよび複数の溝部11bは、下方の開口部分を第一のゲートプレート12で覆われている。これにより、円形部11aおよび複数の溝部11bは、第一のゲートプレート12を底面とする凹部として構成される。つまり、ランナープレート11は、流路14の一部を構成する凹部を有している。円形部11aと第一のゲートプレート12とから構成されるランナープレート11の凹部は、第一型本体3とランナープレート11とが接した状態で樹脂ポット5の下部の開口を覆う。これにより、第一型2は、樹脂ポット5の円筒内で樹脂ポット5の一方の開口部5aを覆うプランジャ6と、樹脂ポット5の他方の開口部5bを覆うランナープレート11の凹部とによって囲まれる樹脂収容空間Xを有している。ランナープレート11が有する流路14は、第一型本体3とランナープレート11とが接した状態で樹脂収容空間Xに繋がる(図7参照)。
第一のゲートプレート12のうち前記流路本体の円形部11aを覆っている部分には樹脂ペレットPを載置する円形状の凹部である樹脂ペレット用凹部12bを有している。つまり、樹脂ペレット用凹部12bは、凹部である円形部11aの底面に対してランナープレート11の厚み方向に更に凹む。樹脂ペレット用凹部12bは、ランナープレートの厚み方向に見て樹脂ポット5の樹脂収容空間Xと重なる範囲に位置している。樹脂ペレット用凹部12bに載置された樹脂ペレットPは、ランナープレート11と第一型本体3とが接した状態で樹脂ポット5の樹脂収容空間X内に収容される(図7参照)。
なお、第一型2は、複数のランナープレート11を有していてもよい。この場合、複数のランナープレート11は、厚み方向に重ね合わさる。
図1および図4に示すように、第一型本体3は、ランナープレート11と、第一のゲートプレート12と、第二のゲートプレート13とを保持するガイドレール15を有している。ガイドレール15は、回転子本体100の径方向に対向する位置において、ランナープレート保持板10の下面10dに位置する。ガイドレール15は、重ね合わされたランナープレート11、第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13の両端部を保持する。これにより、ランナープレート11、第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13は、厚み方向に重ね合わせた状態で前記厚み方向且つガイドレール15が保持している両端部の方向と直交する方向に移動可能である。従って、ランナープレート11、第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13は、第一型本体3から着脱可能である。なお、ガイドレール15は、第一型本体3に対して着脱可能であるのが好ましい。この場合、たとえば、ガイドレール15は、ネジによってランナープレート保持板10の下面10dに取り付けられている。
図3に示すように、第一型本体3が第一型本体3の可動範囲における最も下方に位置し、ランナープレート保持板10の上面10cとランナー払い板8の下面8eとが接している場合、ランナープレート保持板10のランナーカバー挿入孔10bには、ランナー払い板8のランナーカバー8cを有する突出部分が挿入されている。この際、ランナープレート11の上面11cには、ランナーカバー8cが接している。これにより、ランナープレート11が有している流路14の一部である凹部は、ランナーカバー8cと樹脂ポット5の下端部によって覆われている。ランナーカバー8cよりも下方に位置する樹脂ポット5の逆テーパ部5cは、流路14の一部である凹部内に位置している。
第一型本体3が上方に移動し、ランナープレート保持板10の上面10cとランナー払い板8の下面8eとが離隔した場合、ランナープレート11及びランナープレート保持板10は、ガイドシャフト7の係合部7aがランナープレート保持板10に係合するまで移動しない。第二型16上に載置された回転子本体100を挟んでいる場合、ランナープレート保持板10及びランナープレート11は、取付板4とガイドシャフト7が上方に移動しても、ガイドシャフト7の係合部7aがランナープレート保持板10に係合するまで第二型16上に載置された回転子本体100を挟んでいる。
第一型本体3が第一型本体3の可動範囲における最も上方に位置し、ガイドシャフト7の係合部7aがランナープレート保持板10に係合している場合、ランナープレート保持板10及びランナープレート11は、ランナー払い板8から離隔した状態で第二型16から離隔する。つまり、ランナープレート11及びランナープレート保持板10は、第一型本体3に対して上下方向(厚み方向)に離隔可能である。
第二型16は、第一型2との間で回転子本体100を挟み込む。第二型16は、図示しないフレームに支持されている。第二型16の上面16aには、回転子本体100が載置される。第二型16は、回転子本体100を所定の位置に位置決め可能に構成される。第二型16は、熱源であるヒータ9を有している。第二型16のヒータ9は、第二型16内の上端部に位置する。
このように、回転子製造装置1は、両端に一方の開口部5aと他方の開口部5bとを有している樹脂ポット5を有している第一型2と、樹脂収容空間X内に位置し、樹脂ポット5の一方の開口部5aから他方の開口部5bに向かって移動可能なプランジャ6と、回転子本体100が載置され、第一型2と対向して位置する第二型16とを備える。第一型2は、樹脂ポット5を有する第一型本体3と、第一型本体3と第二型16との間に位置し、第一型本体3に対して厚み方向に離隔可能であり、第一型本体3に接する側に溶融した樹脂を流す流路14の一部を構成する凹部を有する平板状のランナープレート11と、第一型本体3とランナープレート11とが接した状態で樹脂ポット5とプランジャ6とランナープレート11の凹部とで囲まれ、溶融した樹脂を収容する樹脂収容空間Xを有している。流路14は、第一型本体3とランナープレート11とが接した状態で樹脂収容空間Xにつながる。
第一型本体3は、樹脂ポット5を有する取付板4と、取付板4とランナープレート11との間に位置し、樹脂ポット5が挿入される樹脂ポット挿入孔8bを有し、樹脂ポット5が樹脂ポット挿入孔8bに挿入された状態で取付板4とランナープレート11との両方に対して厚み方向に離隔可能なランナー払い板8とを有している。第一型2は、取付板4とランナー払い板8とが接し且つランナー払い板8とランナープレート11とが接した状態で、樹脂ポット5におけるランナープレート11側の端部とランナー払い板8とによって、ランナープレート11の凹部を覆う。
このように、回転子製造装置1は、溶融した樹脂を回転子本体100に流し込む流路14がランナープレート11における第一型本体3と接する側の面に設けられている。これにより、本願の回転子製造装置1では、樹脂ポット5が設けられている第一型本体3をランナープレート11から離隔させることで流路14の第一型本体3側が解放されるとともに、樹脂ポット5内の樹脂と一つの塊となって固化するランナーRが第一型2の移動に伴って流路14内から第一型本体3側に引き抜かれる。このため、流路14内のランナーが容易に除去される。更に、ランナー払い板8が取付板4から離隔することで、ランナー払い板8によって樹脂ポット5内の樹脂と一体に固化したランナーRが樹脂ポット5から離隔する方向に押し出される。このように、ランナー払い板8によってランナーRが流路14及び樹脂ポット5内から容易に除去される。
樹脂ポット5におけるランナープレート11側の端部である他方の開口部5bは、取付板4に向かうにつれて樹脂ポット5の外径が小さい逆テーパ部5cを有している。
樹脂ポット5におけるランナープレート11側の端部の逆テーパ部5cは、流路14を構成する凹部内に位置するので、逆テーパ部5cに流路14内の溶融した樹脂が回り込んだ状態で固化する。逆テーパ部5cには、ランナーRが固着する。樹脂ポット5を有する第一型本体3がランナープレート11から離隔することで樹脂ポット5に固着しているランナーRが流路14から離間する方向に引っ張られる。流路14内のランナーRは、第一型本体3の移動によって流路14から容易に除去される。
ランナープレート11は、流路14を構成する凹部内で、ランナープレート11の厚み方向に見て樹脂収容空間Xと重なる範囲に、凹部に対して凹む樹脂ペレット用凹部12bを有している。樹脂ポット5は、第一型本体3とランナープレート11とが接触した状態で、ランナープレート11上で樹脂ペレット用凹部12bに供給された樹脂ペレットPを収容する。
樹脂ポット5を有する第一型本体3は、ランナープレート11に向かって移動することで、ランナープレート11上に載置された樹脂ペレットPを第一型本体3の樹脂収容空間X内に収容する。この際、樹脂ペレットPは、樹脂ペレット用凹部12bを基準としてランナープレート11上の適切な位置に載置される。従って、供給時の位置ずれによる樹脂収容空間X内への樹脂ペレットPの供給ミスが低減される。また、樹脂ペレットPは、樹脂ペレット用凹部12bによって位置決めされているのでランナープレート11上に載置後の位置がずれ難い。よって、ランナープレート11上に載置後の位置ずれによる樹脂収容空間X内への樹脂ペレットPの供給ミスが低減される。
流路14は、上流側が樹脂ポット5の樹脂収容空間Xとつながる流路本体と、前記流路本体の下流側に位置する樹脂出口部とを含む。ランナープレート11は、厚み方向に貫通する貫通孔12aを有する第一のゲートプレート12と貫通孔13aを有する第二のゲートプレート13とを含む。また、ランナープレート11、第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13は、第一型本体3に対して着脱可能である。第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13は、厚み方向に重ね合わされた状態で、ランナープレート11の第一型本体3に接する側とは厚み方向の反対側に位置する。前記流路本体は、ランナープレート11の凹部を含む。樹脂出口部は、第一のゲートプレート12と第二のゲートプレート13とが厚み方向に重ね合わされた状態でつながる貫通孔12aと貫通孔13aとを含む。
回転子製造装置1は、戦記流路本体に含まれる凹部を有するランナープレート11と樹脂出口部を有する第一のゲートプレート12と第二のゲートプレート13とを有する。第一のゲートプレート12と第二のゲートプレート13とが厚み方向に重ね合わされることによりつながった貫通孔12aと貫通孔13bとが樹脂出口部を構成する。従って、前記流路本体、前記樹脂出口部に問題が生じた場合、問題が生じているランナープレート11またはゲートプレート12を交換することができる。
ランナープレート11は、厚み方向に貫通する平面視で円形状の円形部11aと、円形部11aから放射状に延びる複数の溝部11bとをから構成される貫通孔を有する。前記流路本体は、前記貫通孔を含む。このように、流路14は、貫通孔を有するランナープレート11によって容易に構成することができる。
次に、図5から図10を用いて、回転子製造装置1による回転子製造工程S100について説明する。図5は、本発明の実施形態に係る回転子製造装置の回転子製造工程のフロー図である。図6は、本発明の実施形態に係る回転子製造装置の供給工程における部分断面図である。図7は、本発明の実施形態に係る回転子製造装置の型締め工程における部分断面図である。図8は、本発明の実施形態に係る回転子製造装置の充填工程における部分断面図である。図9は、本発明の実施形態に係る回転子製造装置のランナー除去工程における部分断面図である。図10は、本発明の実施形態に係る回転子製造装置の型開き工程及びランナー払い工程における部分断面図である。
図5に示すように、回転子製造工程S100は、供給工程S110と、型締め工程S120と、樹脂充填工程S130と、ランナー除去工程S140と、型開き工程S150と、ランナー払い工程S160とを有している。
図6に示すように、回転子製造装置1の初期状態として、第一型本体3は、第一型本体3の可動範囲において最も上方に位置している。第一型本体3のうちランナー払い板8は、ランナー払い板8の可動範囲において最も下方に位置している。ランナープレート11及びランナープレート保持板10は、ランナー払い板8から離隔し且つ第二型16から離隔している。
供給工程S110は、回転子製造装置1に回転子本体100及び樹脂ペレットPを供給する。供給工程S110において、第二型16には、回転子本体100が載置される。また、ランナープレート11の樹脂ペレット用凹部12bには、樹脂ペレットPが供給される。回転子製造工程S100は、供給工程S110が完了後、型締め工程S120に移行する。
図7に示すように、型締め工程S120は、回転子本体100を第一型2と第二型16とで挟み込む。型締め工程S120において、第一型本体3は、第一型本体3の可動範囲において最も上方の位置から下方に向かって移動する。同時に、ランナー払い板8は、ランナー払い板8の可動範囲において最も下方の位置からランナー払い板8の上面8dと取付板4の下面4aとが接する最も上方の位置に移動する。第一型本体3の下方に向かう移動によって、ランナープレート保持板10に保持されているランナープレート11が回転子本体100の上端部に接する。ランナープレート11及びランナープレート保持板10は、ランナープレート11が回転子本体100の上端部に接した状態で停止する。第一型本体3は、第一型本体3の可動範囲にいてランナープレート保持板10の上面10cとランナー払い板8の下面8eとが接する最も下方の位置まで移動する。この際、第一型2は、樹脂収容空間X内にランナープレート11上の樹脂ペレットPを取り込む。第一型本体3とランナープレート11を有する第一型2と第二型16とは、第二型16に載置されている回転子本体100を所定の力で挟み込む。回転子製造工程S100は、型締め工程S120が完了後、樹脂充填工程S130に移行する。
図8に示すように、樹脂充填工程S130は、回転子本体100の収容孔102に溶融した樹脂を流し込む。樹脂充填工程S130において、第一型本体3のヒータ9は、第一型本体3の樹脂ポット5を加熱する。樹脂ポット5が一部を構成する樹脂収容空間X内の樹脂ペレットPは、ヒータ9によって加熱された樹脂ポット5の熱によって樹脂収容空間X内で溶融する。合わせて、第二型16のヒータ9は、回転子本体100を加熱する。所定の加熱時間が経過した後、プランジャ6は、下方に向かって樹脂ポット5内を移動する。プランジャ6は、樹脂収容空間X内の溶融した樹脂を樹脂収容空間Xにつながっているランナープレート11の流路14に押し出す。樹脂収容空間X内の樹脂は、ランナープレート11の円形部11a及び複数の溝部11bから構成される流路本体を通過して第一のゲートプレート12の複数の貫通孔12a及び第二のゲートプレート13の複数の貫通孔13aとから構成される樹脂出口部から回転子本体100の収容孔102に充填される。収容孔102内に供給された樹脂が固化することによって、収容孔102内で磁石103が樹脂によって固定される。これにより、回転子製造装置1によって回転子が製造される。回転子製造工程S100は、樹脂充填工程S130が完了後、ランナー除去工程S140に移行する。
図9に示すように、ランナー除去工程S140は、流路14からランナーRを取り除く。ランナー除去工程S140において、樹脂収容空間X内の樹脂と流路14の凹部内の樹脂とは、冷却されると一つの塊として固化するとともに前記凹部内に位置する樹脂ポット5の逆テーパ部5cを巻き込んで固化する。第一型本体3は、上方に移動してランナーカバー8cとランナープレート11の上面11cとを離隔する。第一型本体3は、上方への移動によって前記凹部内のランナーRを樹脂ポット5の逆テーパ部5cで係合した状態でランナープレート11から離間する方向に引き上げる。ランナーRは、ランナープレート11の流路本体内及び第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13の樹脂出口部内から上方に引き離される。この際、ランナープレート保持板10は、自重によって回転子本体100の上端部に接した状態を維持している。このようにして、第一型本体3は、ランナープレート11の流路本体内と第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13の樹脂出口部内のランナーRを除去する。
図10に示すように、型開き工程S150は、第一型2と第二型16とによる回転子本体100の挟み込みを解除する。型開き工程S150において、第一型2は、第一型2の可動範囲において最も上方の位置まで移動する。ランナープレート11及びランナープレート保持板10は、ガイドシャフト7の係合部7aによってランナー払い板8から離隔した状態で回転子本体100から離隔する。第一型2と第二型16とは、回転子本体100の挟み込みを解除する。回転子製造工程S100は、型開き工程S150が完了後、ランナー払い工程S160に移行する。
ランナー払い工程S160は、ランナーRを回転子製造装置1から除去するとともに、回転子本体100を取り出す。ランナー払い工程S160において、ランナー払い板8は、ランナー払い板8の可動範囲において最も下方の位置に移動してランナー払い板8の上面8dと取付板4の下面4aとを離隔する。この際、ランナーカバー8cは、樹脂ポット5の逆テーパ部5cよりも上方の位置から樹脂ポット5の逆テーパ部5cよりも下方の位置に移動する。これにより、ランナーカバー8cは、樹脂ポット5の逆テーパ部5cに係合されているランナーRを樹脂ポット5から離間する方向に押し出して樹脂ポット5の逆テーパ部5cから離隔させる。更に、第二型16に載置されている樹脂が充填された回転子本体100が取り出される。なお、ランナープレート11、第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13は、ランナー払い工程S160において交換可能である。回転子製造工程S100は、ランナー払い工程S160が完了後、供給工程S110に移行する。
このように、型締め工程S120のランナープレート11は、第一型本体3と接した状態で、第二型16に載置された回転子本体100を第二型16との間で挟み込む。樹脂充填工程S130のプランジャ6は、ランナープレート11と第二型16とによって回転子本体100が挟み込まれた状態において、樹脂ポット5内の溶融した樹脂を流路14に押し出す。ランナー除去工程S140の第一型本体3は、プランジャ6によって回転子本体100に溶融した樹脂が流し込まれた状態において、前記ランナープレート11から離隔する。
また、ランナー除去工程S140のランナー払い板8は、第一型本体3によって回転子本体100が挟み込まれた状態でランナープレート11から離隔する。ランナー払い板8は、ランナープレート11から離隔した状態で取付板4から離隔する。
ランナープレート11が樹脂ポット5を有する第一型本体3から離隔することで流路14の第一型本体3側が解放される。樹脂ポット5内の樹脂と一つの塊として固化しているランナーRは、第一型2の離隔に伴って流路14内から第一型本体3側に引き抜かれる。同時に、ランナーRが回転子本体100から切り離される。更に、ランナー払い板8が取付板4から離隔することで、樹脂ポット5の逆テーパ部5cに係合されているランナーRが樹脂ポット5から除去される。これにより、回転子製造装置1を用いて回転子を製造する際の生産性を向上することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
上述の実施形態では、樹脂ポット5は、ランナープレート11側の端部にランナーRを係合するための逆テーパ部5cを有している。しかしながら、樹脂ポットは、溶融した樹脂が回り込んで固化できる形状の部分を有していればよい。例えば、例えば、樹脂ポットは、周方向に溝部を有していてもよい。
上述の実施形態では、ランナープレート11が流路本体を有し、第一のゲートプレート12及び第二のゲートプレート13が樹脂出口部を有している。しかしながら、ランナープレートが流路本体と樹脂出口部を有していてもよい。ランナープレートは、流路本体を構成する円形状の凹部と樹脂で出口部を構成する複数の貫通孔を有している。
上述の実施形態では、第一型本体3は、第一のゲートプレート12と第二のゲートプレート13とを有している。しかしながら、第一型本体3は、3枚以上のゲートプレートを有していてもよい。この場合、第一型本体は、最も第一型本体側に位置する第一のゲートプレートと、最も回転子本体側に位置する第二のゲートプレートを有し、前記第一のゲートプレートと前記第二のゲートプレートとの間に、1枚または複数枚のゲートプレートを有している。
上述の実施形態では、ランナープレート11は、1枚の平板材によって構成されている。しかしながら、ランナープレートは、複数に分割された平板材によって構成されていてもよい。
本発明は、磁石が樹脂によって固定される回転子を製造する回転子製造装置に適用可能である。
1 回転子製造装置
2 第一型
3 第一型本体
4 取付板
5 樹脂ポット
5a 樹脂収容空間
6 プランジャ
7 ガイドシャフト
8 ランナー払い板
8b 樹脂ポット挿入孔
8c ランナーカバー
9 ヒータ
10 ランナープレート保持板
10b ランナーカバー挿入孔
11 ランナープレート
11a 円形部
11b 溝部
12 第一のゲートプレート
13 第2のゲートプレート
14 流路
15 ガイドレール
16 第二型
100 回転子本体
101 軸孔
102 収容孔
103 磁石

Claims (8)

  1. 磁石と、
    前記磁石を収容する収容孔を有する円筒状の回転子本体と、を有し、
    前記収容孔内で前記磁石が樹脂によって固定される回転子を製造するための回転子製造装置であって、
    両端に開口部を有している樹脂ポットを有している第一型と、
    前記樹脂ポット内に位置し、前記樹脂ポットの一方の開口部から他方の開口部に向かって移動可能なプランジャと、
    前記回転子本体が載置され、前記第一型と対向して位置する第二型とを備え、
    前記第一型は、
    前記樹脂ポットを有する第一型本体と、
    前記第一型本体と前記第二型との間に位置し、前記第一型本体に対して厚み方向に離隔可能であり、前記第一型本体に接する側に溶融した樹脂を流す流路の一部を構成する凹部を有する平板状のランナープレートと、
    前記第一型本体と前記ランナープレートとが接した状態で前記樹脂ポットと前記プランジャと前記凹部とで囲まれ、溶融した樹脂を収容する樹脂収容空間を有し、
    前記流路は、前記第一型本体と前記ランナープレートとが接した状態で前記樹脂収容空間につながる、
    回転子製造装置。
  2. 請求項1に記載の回転子製造装置において、
    前記第一型本体は、
    前記樹脂ポットを有する取付板と、
    前記取付板と前記ランナープレートとの間に位置し、前記樹脂ポットが挿入される樹脂ポット挿入孔を有し、前記樹脂ポットが前記樹脂ポット挿入孔に挿入された状態で前記取付板と前記ランナープレートとの両方に対して厚み方向に離隔可能なランナー払い板とを有し、
    前記第一型は、
    前記取付板と前記ランナー払い板とが接し且つ前記ランナー払い板と前記ランナープレートとが接した状態で、前記樹脂ポットにおける前記ランナープレート側の端部と前記ランナー払い板とによって、前記ランナープレートの前記凹部を覆う、
    回転子製造装置。
  3. 請求項2に記載の回転子製造装置において、
    前記樹脂ポットにおける前記ランナープレート側の端部は、前記取付板の方向に向かうにつれて前記樹脂ポットの外径が小さい逆テーパ部を有する、
    回転子製造装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の回転子製造装置において、
    前記ランナープレートは、
    前記第一型本体と接した状態で、前記第二型に載置された前記回転子本体を前記第二型との間で挟み込み、
    前記プランジャは、
    前記ランナープレートと前記第二型とによって前記回転子本体が挟み込まれた状態において、前記樹脂ポット内の溶融した樹脂を前記流路に押し出し、
    前記第一型本体は、
    前記プランジャによって前記回転子本体に溶融した樹脂が流し込まれた状態において、前記ランナープレートから離隔する、
    回転子製造装置。
  5. 請求項2から3のいずれか1項に記載の回転子製造装置において、
    前記ランナープレートは、前記第一型本体に接した状態で、前記第二型に載置された前記回転子本体を前記第二型との間に挟み込み、
    前記プランジャは、前記ランナープレートと前記第二型とによって前記回転子本体が挟み込まれた状態において、前記樹脂ポット内の溶融した樹脂を前記流路に押し出し、
    前記ランナー払い板は、
    前記ランナープレートと前記第二型とによって前記回転子本体が挟み込まれた状態で前記ランナープレートから離隔し、
    前記ランナープレートから離隔した状態で前記取付板から離隔する、
    回転子製造装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の回転子製造装置において、
    前記ランナープレートは、
    前記凹部内で、前記ランナープレートの厚み方向に見て前記樹脂収容空間と重なる範囲に前記凹部に対してさらに凹む凹部を有している、
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の回転子製造装置において、
    前記流路は、
    上流側が前記樹脂ポットの樹脂収容空間とつながる流路本体と、前記流路本体の下流側に位置する樹脂出口部とを含み、
    前記ランナープレートは、
    厚み方向に貫通する貫通孔を有する平板状の複数のゲートプレートを含み、
    前記第一型本体に対して着脱可能であり、
    前記複数のゲートプレートは、厚み方向に重ね合わされた状態で、前記ランナープレートの前記第一型本体に接する側とは厚み方向の反対側に位置し、
    前記流路本体は、前記ランナープレートの凹部を含み、
    前記樹脂出口部は、前記複数のゲートプレートが厚み方向に重ね合わされた状態でつながる前記複数のゲートプレートの貫通孔を含む、
    回転子製造装置。
  8. 請求項7に記載の回転子製造装置において、
    前記ランナープレートは、厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記流路本体は、前記貫通孔を含む、
    回転子製造装置。
JP2021028632A 2021-02-25 2021-02-25 回転子製造装置 Pending JP2022129802A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021028632A JP2022129802A (ja) 2021-02-25 2021-02-25 回転子製造装置
EP22158603.5A EP4049820A1 (en) 2021-02-25 2022-02-24 Rotor manufacturing apparatus
CN202210180483.2A CN114977686A (zh) 2021-02-25 2022-02-25 转子制造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021028632A JP2022129802A (ja) 2021-02-25 2021-02-25 回転子製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022129802A true JP2022129802A (ja) 2022-09-06

Family

ID=80735663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021028632A Pending JP2022129802A (ja) 2021-02-25 2021-02-25 回転子製造装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP4049820A1 (ja)
JP (1) JP2022129802A (ja)
CN (1) CN114977686A (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3786946B1 (ja) 2005-01-24 2006-06-21 株式会社三井ハイテック 永久磁石の樹脂封止方法
JP6040508B2 (ja) * 2012-10-31 2016-12-07 アピックヤマダ株式会社 樹脂モールド装置及びモータコアの樹脂モールド方法
JP6088801B2 (ja) * 2012-11-09 2017-03-01 株式会社三井ハイテック 積層鉄心の製造方法
JP7043902B2 (ja) * 2018-03-13 2022-03-30 トヨタ紡織株式会社 ロータコアの製造装置、ロータコアの製造方法、及びカルプレート
JP7163610B2 (ja) * 2018-04-16 2022-11-01 トヨタ紡織株式会社 ロータコアの製造装置及び製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP4049820A1 (en) 2022-08-31
CN114977686A (zh) 2022-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017179547A1 (ja) 磁石埋込み型コアの製造方法、磁石埋込み型コアの製造装置及び製造治具
JPWO2017179547A1 (ja) 磁石埋込み型コアの製造方法、磁石埋込み型コアの製造装置及び製造治具
JP5353388B2 (ja) 樹脂圧入方法
JP2008245405A (ja) ロータおよびその製造方法
JP5732879B2 (ja) 樹脂充填装置
JP2022129802A (ja) 回転子製造装置
KR20110098020A (ko) 알루미늄 회전자 원심주조방법 및 원심주조장치
JP7163610B2 (ja) ロータコアの製造装置及び製造方法
JP4922671B2 (ja) コネクタの成形方法及び成形装置
JP5218573B2 (ja) 樹脂成形装置
JP2007149895A (ja) 樹脂封止装置
JP7043902B2 (ja) ロータコアの製造装置、ロータコアの製造方法、及びカルプレート
JP5716717B2 (ja) 樹脂充填装置
US20160361849A1 (en) Injection molding and assembly apparatus and method of molding and assembling a plurality of two different molded parts
KR20110126486A (ko) 다이캐스팅 장치용 튜브 및 이를 포함하는 다이캐스팅 장치
JP6701493B2 (ja) 容器本体の製造方法
JP7063040B2 (ja) ロータコアの製造装置、ロータコアの製造方法、及びカルプレート
JP2018107841A (ja) ダミー板、及び電機子の製造方法
JP7442957B2 (ja) ロータコアの製造装置
WO2013030957A1 (ja) 多段プレス装置、及びそれに含まれる中間型の製造方法
CN113746279A (zh) 转子制造装置
JP2006024514A (ja) ストラップ、鋳造用金型、入子、鋳造装置及び鋳造方法
JP5018287B2 (ja) 射出成形用金型装置
WO2023022232A1 (ja) 回転電機のコア部製造方法、コア部製造装置、及び、コア部
JP2008283745A (ja) リニアモータ及びリニアモータの製造方法