JP2022127735A - タイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラダー14の耐久性の向上に寄与しタイヤの成形精度の低下を抑制するタイヤの製造方法の提供。【解決手段】このタイヤの製造方法は、(A)ブラダー14を有する加硫装置2にローカバー4を投入し、ローカバー4の内側にブラダー14が位置する様にローカバー4を配置する工程、(B)ブラダー14を膨張させる工程、(C)膨張させたブラダー14を収縮させる工程(D)収縮させたブラダー14を膨張させる工程及び(E)ローカバー4を加圧及び加熱する工程を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの製造方法に関する。
タイヤの製造方法では、加硫装置が有するブラダーが、ローカバーの内側に位置する様に、ローカバーが加硫装置に配置される。このブラダーに流体が充填される。膨張したブラダーがローカバーの内面に当接する。加硫装置が備えるモールドがローカバーの外面を覆う。このブラダーとモールドとで形成されるキャビティ内で、ローカバーが加圧及び加熱される。この加圧及び加熱により、このローカバーからタイヤが得られる。この様なタイヤの製造方法の一例が、特許文献1に開示されている。
特開2018-34362号公報
このタイヤの製造方法では、ブラダーに皺が生じることがある。この皺は、ブラダーの耐久性を低下させる。また、この皺は、ブラダーの正常な膨張を妨げる。皺が生じたブラダーは、タイヤの成形精度を損なう。
本発明の目的は、ブラダーの耐久性の向上に寄与し、タイヤの成形精度の低下を抑制するタイヤの製造方法の提供にある。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
(A)ブラダーを有する加硫装置にローカバーを投入し、前記ローカバーの内側に前記ブラダーが位置する様に前記ローカバーを配置する工程、
(B)前記ブラダーを膨張させる工程、
(C)膨張させた前記ブラダーを収縮させる工程、
(D)収縮させた前記ブラダーを膨張させる工程
及び
(E)前記ローカバーを加圧及び加熱する工程
を含む。
好ましくは、前記工程(B)において、前記加硫装置が有するローダーで前記ローカバーを係止した状態で、前記ブラダーを膨張させる。
好ましくは、このタイヤの製造方法は、前記工程(D)の後に、
(F)前記ローダーを前記ローカバーから外す工程
を更に含む。
好ましくは、前記工程(A)において、軸方向に延在させた状態の前記ブラダーを前記ローカバーの一対の開口に通し、前記ブラダーの一方の端が前記ローカバーより軸方向外側に位置する様に前記ローカバーを配置する。前記工程(B)において、前記ブラダーの端を軸方向外側から内向きに移動させつつ、前記ブラダーを膨張させる。
好ましくは、前記加硫装置は、前記ブラダーの一方の端を保持するクランプを有する。前記工程(C)において、前記クランプの外周面が、前記ローカバーのビード部の内周面に対向している。
好ましくは、前記工程(C)と前記工程(D)との組み合わせが複数回実行される。
本発明に係るタイヤの製造方法は、膨張したブラダーを収縮させる工程を含む。膨張するブラダーは、ローカバーや加硫装置の他の部位との間に挟み込まれることがある。このタイヤの製造方法は、膨張したブラダーを収縮させることで、ブラダーの挟み込みを解消する。このタイヤの製造方法は、挟み込みを解消した後にブラダーを膨張させることで、ブラダーの挟み込みを抑制できる。このタイヤの製造方法では、挟み込みによって生じる皺の発生が抑制される。このタイヤの製造方法は、ブラダーの耐久性の向上に寄与する。このタイヤの製造方法は、タイヤの成形精度の低下を抑制しうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの製造方法のための加硫装置がローカバーと共に示された概念図である。 図2は、図1の加硫装置が備えるローダーが示された説明図である。 図3は、図1の加硫装置の使用状態が示された説明図である。 図4は、図1の加硫装置の他の使用状態が示された説明図である。 図5は、図1の加硫装置の更に他の使用状態が示された説明図である。 図6は、図1の加硫装置の更に他の使用状態が示された説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、タイヤの加硫装置2と共に、ローカバー4が示されている。ローカバー4は、タイヤの各部を形成する未加硫のゴム部材が組み合わされて成形される。このローカバー4が加硫装置2で加圧及び加熱され、ローカバー4からタイヤが得られる。ローカバー4は、タイヤのトレッドを形成するトレッド部6と、タイヤのサイドウォールを形成する一対のサイドウォール部8と、タイヤのビードを形成する一対のビード部10とを備える。
図1において、左右方向がローカバー4の半径方向であり、上下方向がローカバー4の軸方向であり、紙面に垂直な方向がローカバー4の周方向である。このローカバー4は、加硫装置2への投入位置である、セット位置に配置されている。このセット位置では、ローカバー4は、その軸方向を加硫装置2の上下方向にして配置されている。
加硫装置2は、モールド12、ブラダー14、上クランプ16、下クランプ18、センターポスト20、下プレート22、上プレート24、アクチュエータ26及び多数のトレッドセクター28を備える。
モールド12は、周方向に並ぶ多数のセグメント30と、上下一対のサイドプレート32と、上下一対のビードリング34とを備えている。図1では、多数のセグメント30は、周方向に互いに間隔を空けて並べられている。一対のサイドプレート32は互いに離れた位置にある。一対のビードリング34は互いに離れた位置にある。このモールド12は、開姿勢にある。
ブラダー14は、可撓性である。ブラダー14は、流体の充填によって膨張可能であり、流体の排出によって収縮可能である。図1では、膨張したブラダー14が示されている。図1では、ブラダー14は、ローカバー4の内面4Aに当接している。
上クランプ16は、ブラダー14の一方の端14Aを保持している。ブラダー14は、上クランプ16の外周面16Aから半径方向外向きに延在している。上クランプ16の形状は円盤状であるが、これに限られない。下クランプ18は、ブラダー14の他方の端14Bを保持している。ブラダー14は、下クランプ18の外周面18Aから半径方向外向きに延在している。下クランプ18の形状はリング状であるが、これに限られない。
センターポスト20は、上クランプ16を支持している。センターポスト20は、上下方向に移動可能である。このセンターポスト20の移動によって、上クランプ16と下クランプ18との位置は、互いに近づいた位置と離れた位置とに変更可能である。図1では、上クランプ16と下クランプ18とは、互いに近づいた位置にある。
下プレート22に、下方のサイドプレート32及びビードリング34が取付けられている。上プレート24に、上方のサイドプレート32及びビードリング34が取付けられている。上プレート24は、上下方向に移動可能である。上方のサイドプレート32及びビードリング34は、上プレート24によって、上下方向に移動可能である。これにより、上方のサイドプレート32及びビードリング34と下方のサイドプレート32及びビードリング34との位置は、互いに近づいた位置と離れた位置とに変更可能である。図1には、これらが互いに離れた位置にある。
アクチュエータ26は、その内周に下方に向かって半径方向外向きに傾斜するテーパ面26Aを備える。それぞれのトレッドセクター28は、その外周に下方に向かって半径方向外向きに傾斜するテーパ面28Aを備える。多数のトレッドセクター28は、アクチュエータ26に取付けられアクチュエータ26の周方向に並べられている。それぞれのトレッドセクター28は、テーパ面28Aをテーパ面26Aに摺動させて移動可能である。アクチュエータ26は、上下方向に移動可能である。それぞれのトレッドセクター28に、セグメント30が取付けられている。このトレッドセクター28のテーパ面28Aがアクチュエータ26のテーパ面26Aに摺動することで、それぞれのトレッドセクター28及びセグメント30は上下方向及び半径方向に移動可能である。
図1のモールド12の開姿勢では、アクチュエータ26は下降可能である。それぞれのセグメント30は、トレッドセクター28と共に半径方向内向きに移動可能である。上プレート24は下降可能である。一対のサイドプレート32及び一対のビードリング34は、互いに近づいた位置に移動可能である。
図示されないが、それぞれのセグメント30が半径方向内向きに移動することで、周方向に隣接する他のセグメント30と当接し、多数のセグメント30はリング形状を形成しうる。互いに近づいたサイドプレート32の半径方向外端部は、リング形状にされた多数のセグメント30の軸方向端部に当接しうる。このモールド12は、多数のセグメント30を一対のサイドプレート32に当接させ、それぞれのサイドプレート32をビードリング34に当接させた閉姿勢に、姿勢変化可能である。
加硫装置2は、更に、図2に示されるローダー36を備える。このローダー36は、支柱36A、第一アーム36B、第二アーム36C、昇降装置36D、拡径装置36E及び多数のパドル38を備える。第一アーム36Bは支柱36Aに回動可能に支持されている。第二アーム36Cは第一アーム36Bに回動可能に支持されている。昇降装置36Dは、第二アーム36Cに取付けられている。拡径装置36Eは、昇降装置36Dに上下方向に移動可能に支持されている。多数のパドル38は拡径装置36Eに支持されている。多数のパドル38は、拡径装置36Eの中央を中心とする円周方向に並べられている。それぞれのパドル38は、拡径装置36Eによって、半径方向に移動可能である。
それぞれのパドル38は、基体38A及び先端部38Bを備えている。基体38Aは、上下方向に延びている。先端部38Bは、基体38Aの下端から下方に向かって、半径方向内側から外向きに傾斜して延びている。このパドル38の形状は、例えば板状である。このパドル38の形状は、棒状であってもよい。
図3に示される加硫装置2の使用状態では、モールド12は開姿勢にある。センターポスト20は上方に位置している。上クランプ16と下クランプ18とは、互いに離れた位置にある。ブラダー14は、軸方向に延ばされている。ブラダー14は、ローカバー4の内側に位置している。上クランプ16に保持されたブラダー14の一方の端14Aは、ローカバー4より軸方向外側に位置している。ブラダー14は、半径方向において、パドル38の内側に位置している。このパドル38が、ローカバー4の一方のビード部10に係止されている。このローダー36によって、ローカバー4は、加硫装置2のセット位置に配置されている。
図4に示される加硫装置2の使用状態では、モールド12は開姿勢にある。センターポスト20は下方に位置している。上クランプ16と下クランプ18との位置は、互いに近づいた位置にある。ブラダー14は、流体が充填されて膨張している。ブラダー14は、ローカバー4の内面4Aに当接している。上クランプ16の外周面16Aは、ローカバー4のビード部10の内周面10Aに対向している。ローダー36のパドル38が、ローカバー4の一方のビード部10に係止されている。このローダー36とブラダー14とによって、ローカバー4は、加硫装置2のセット位置に配置されている。
図5に示される加硫装置2の使用状態では、モールド12は開姿勢にある。センターポスト20は下方に位置している。上クランプ16と下クランプ18との位置は、互いに近づいた位置にある。ブラダー14は、流体が排出されて収縮している。上クランプ16の外周面16Aは、ローカバー4のビード部10の内周面10Aに対向している。ローダー36のパドル38が、ローカバー4の一方のビード部10に係止されている。このローダー36によって、ローカバー4は、加硫装置2のセット位置に配置されている。
図6に示される加硫装置2の使用状態では、モールド12は開姿勢にある。センターポスト20は下方に位置している。上クランプ16と下クランプ18との位置は、互いに近づいた位置にある。ブラダー14は、流体が充填されて膨張している。ブラダー14は、ローカバー4の内面4Aに当接している。上クランプ16の外周面16Aは、ローカバー4のビード部10の内周面10Aに対向している。図6では、ローダー36のパドル38は、ローカバー4に係止されていない。ブラダー14によって、ローカバー4は、加硫装置2のセット位置に配置されている。
ここで、図1から図6を参照しつつ、加硫装置2を用いたタイヤの製造方法が説明される。
タイヤの製造方法では、タイヤの各部を形成する未加硫ゴム部材が組み合わされて形成されたローカバー4が準備される(STEP1)。加硫装置2では、モールド12は、図1に示される開姿勢にされる(STEP2)。センターポスト20が上方に移動し、図3に示される様に、ブラダー14が軸方向に延在させられる(STEP3)。
ローダー36は、多数のパドル38を半径方向内側に位置させる。ローダー36は、ローカバー4のビード部10に囲まれた一方の開口4Bに、この多数のパドル38を挿入する。それぞれのパドル38が、半径方向外向き移動し、ビード部10に係止される。この様にして、ローダー36がローカバー4を保持する(STEP4)。
ローカバー4が加硫装置2のセット位置に投入される(STEP5)。この工程(STEP5)では、ローカバー4が上方から下方に向かって移動させられる。この移動によって、軸方向に延在した状態のブラダー14が、ローカバー4の一対の開口4Bに通される。これにより、ローカバー4の内側にブラダー14が位置させられる。この様にして、加硫装置2は、図3に示される使用状態にされる。
図3の使用状態から、上クランプ16を下降させつつ、ブラダー14に流体が充填される(STEP6)。言い換えると、ブラダー14の一方の端14Aをローカバー4より軸方向外側の位置から内向きに移動させつつ、ブラダー14が膨張させられる。膨張したブラダー14は、ローカバー4の内面4Aに当接する。この様にして、加硫装置2は、図4に示される使用状態にされる。
図4の使用状態から、膨張したブラダー14から流体が排出される(STEP7)。ブラダー14の内圧が負圧にされる。ブラダー14は、収縮する。この様にして、加硫装置2は、図5の示される使用状態にされる。
図5の使用状態から、収縮したブラダー14に流体が充填される(STEP8)。膨張したブラダー14は、ローカバー4の内面4Aに当接する。ブラダー14がローカバー4を保持する。膨張したブラダー14の内圧は、特に限定されないが、例えば、大気圧を基準とするゲージ圧で0.08Mpaにされる。膨張したブラダー14によってローカバー4が保持された状態で、ローダー36のパドル38がローカバー4から外される(STEP9)。この様にして、加硫装置2は、図6の示される使用状態にされる。この図6では、ブラダー14によって、ローカバー4は加硫装置2のセット位置に保持されている。
図1の開姿勢にあるモールド12のセグメント30が下降させられ、更に半径方向内向きに移動させられる。上方のサイドプレート32及びビードリング34が下降させられる。モールド12が開姿勢から閉姿勢にされる(STEP10)。この工程(STEP10)では、多数のセグメント30、一対のサイドプレート32、一対のビードリング34及びブラダー14がキャビティを形成する。
ブラダー14に、加圧流体及び加熱流体が充填される。モールド12が加熱される。これにより、キャビティ内でローカバー4が加圧及び加熱される(STEP11)。この加圧及び加熱によって、ローカバー4からタイヤが得られる。
このタイヤの製造方法では、工程(STEP5)でローカバー4が加硫装置2に投入される。その後の工程(STEP6)で、収縮したブラダー14が膨張させられる。この膨張するブラダー14が加硫装置2の他の部位やローカバー4に干渉し、ブラダー14が挟み込まれることがある。このタイヤの製造方法は、工程(STEP7)において、膨張したブラダー14を収縮させる。膨張したブラダー14を収縮させることで、ブラダー14は、挟み込みを解消し易い。これにより、ブラダー14に皺が生じることが、抑制されている。このタイヤの製造方法は、ブラダー14の耐久性の向上に寄与する。このタイヤの製造方法は、タイヤの成形精度の低下の抑制に寄与する。
この工程(STEP6)では、ローダー36でローカバー4が係止された状態で、ブラダー14が膨張させられる。このタイヤの製造方法では、ローダー36でローカバー4をセット位置に保持した状態で、ブラダー14が膨張させられる。このブラダー14は、セット位置でローカバー4を保持しうる。
一方で、この工程(STEP6)では、ローダー36のパドル38にブラダー14が干渉し易い。膨張するブラダー14は、ローダー36のパドル38と上クランプ16との間に挟み込まれ易い。このタイヤの製造方法では、工程(STEP7)で、膨張したブラダー14が収縮する。このブラダー14が負圧にされる。これにより、ブラダー14は、挟み込みを解消する。
更に、このタイヤの製造方法では、工程(STEP7)で収縮したブラダー14が、工程(STEP8)で膨張させられる。膨張したブラダー14がローカバー4の内面4Aに当接する。この工程(STEP8)の後に、ローダー36がローカバー4から外される(STEP9)。このタイヤの製造方法では、ブラダー14がローカバー4を保持した状態で、ローダー36がブラダー14から外される。このブラダー14は、セット位置に配置された状態でローカバー4を保持しうる。
工程(STEP5)において、ローダー36によって、軸方向に延在させた状態のブラダー14がローカバー4の一対の開口4Bに通される様に、ローカバー4が上方から下方に向かって移動させられる。そして、ブラダー14の一方の端14Aがローカバー4より軸方向外側に位置する様にして、ローカバー4がセット位置に配置される。この工程(SETP5)では、ブラダー14が軸方向に延在する状態にされている。半径方向において、ブラダー14の外端は、ローカバー4の開口4Bの内側に位置している。これにより、ローカバー4の内側にブラダー14を配置させることが容易にされている。
工程(STEP6)では、上クランプ16を下降させつつ、ブラダー14に流体が充填される。言い換えると、ブラダー14の端14Aを軸方向外側から内向きに移動させつつ、ブラダー14が膨張させられる。これにより、下降するブラダー14が、その内側に位置する、上クランプ16、下クランプ18、センターポスト20等の他の部位と干渉することが抑制されている。これにより、ブラダー14の損傷が抑制されている。
ローカバー4のビード部10の内周面10Aが上クランプ16の外周面16Aと対向するとき、ブラダー14と上クランプ16との隙間が小さい。言い換えると、ローカバー4の開口4Bに上クランプ16が位置するときの、ブラダー14と上クランプ16との隙間は小さい。この様に小さい隙間では、特にブラダー14は挟み込まれ易い。このタイヤの製造方法は、この挟み込みを解消しうる。このタイヤの製造方法は、工程(STEP7)において、ビード部10の内周面10Aが上クランプ16の外周面16Aと対向する場合に、特に適している。
このタイヤの製造方法では、ブラダー14を収縮させる工程(STEP7)とブラダー14を膨張させる工程(STEP8)とが、1回ずつ実行された。このタイヤの製造方法では、工程(STEP7)と工程(STEP8)との組み合わせが、2回以上の複数回実行されてもよい。これにより、ブラダー14は、挟み込みを更に低減できる。この組み合わせ回数に特に上限はないが、ブラダーの耐久性の観点から、この回数は、好ましくは、3回以下であり、更に好ましくは2回以下である。
このタイヤの製造方法では、工程(STEP6)と工程(STEP8)とで、膨張させたブラダー14はローカバー4の内面4Aに当接させたが、必ずしも内面4Aに当接させなくてもよい。なお、一方で、好ましくは、ローダー36のパドル38がローカバー4から外される工程(STEP9)の前に、ブラダー14をローカバー4の内面4Aに当接させる。これにより、ローカバー4は、加硫装置2のセット位置に保持されうる。
このタイヤの製造方法では、工程(STEP8)におけるブラダー14の内圧は、特に限定されないが、キャビティ内のエアー残りを抑制する観点から、好ましくは、0.02MPa以上にされる。一方で、ブラダー14の耐久性の観点から、この内圧は、好ましくは、0.15MPa以下にされる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1の加硫装置を用いて、本発明に係る加硫方法で乗用車用タイヤが生産された。このタイヤサイズは、165/80R14であった。
[比較例1]
膨張させたブラダーを収縮させる工程(STEP7)と収縮させたブラダーを膨張させる工程(STEP8)とを備えない他は、実施例1と同様にして、タイヤが生産された。
[実施例2]
膨張させたブラダーを収縮させる工程(STEP7)と収縮させたブラダーを膨張させる工程(STEP8)との組み合わせを2回実行した他は、実施例と同様にして、タイヤが生産された。
[評価]
それぞれ3個のブラダーを準備し、ブラダーが異常を来すまで、タイヤが生産された。それぞれのブラダーの使用回数と、タイヤの成形不良率とが評価された。その評価結果が、表1に示されている。この評価結果は、比較例1の評価結果を100とする指数で示されている。使用回数の指数が大きいほど、使用回数が多く、ブラダーが耐久性に優れている。不良率の指数が小さいほど不良率が低く、タイヤの成形精度の低下が抑制されている。
Figure 2022127735000002
表1に示されるように、実施例の製造方法では、比較例の製造方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、タイヤをブラダーでシェーピングする工程を含むタイヤの加硫方法に広く適用されうる。
2・・・加硫装置
4・・・ローカバー
4B・・・開口
10・・・ビード部
10A・・・内周面
14・・・プラダー
14A・・・端
16・・・クランプ
16A・・・外周面
36・・・ローダー

Claims (6)

  1. (A)ブラダーを有する加硫装置にローカバーを投入し、前記ローカバーの内側に前記ブラダーが位置する様に前記ローカバーを配置する工程、
    (B)前記ブラダーを膨張させる工程、
    (C)膨張させた前記ブラダーを収縮させる工程
    (D)収縮させた前記ブラダーを膨張させる工程
    及び
    (E)前記ローカバーを加圧及び加熱する工程
    を含む、タイヤの製造方法。
  2. 前記工程(B)において、前記加硫装置が有するローダーで前記ローカバーを係止した状態で、前記ブラダーを膨張させる、請求項1に記載のタイヤの製造方法。
  3. (F)前記工程(D)の後に、前記ローダーを前記ローカバーから外す工程
    を更に含む、請求項2に記載のタイヤの製造方法。
  4. 前記工程(A)において、軸方向に延在させた状態の前記ブラダーを前記ローカバーの一対の開口に通し、前記ブラダーの一方の端が前記ローカバーより軸方向外側に位置する様に前記ローカバーを配置し、
    前記工程(B)において、前記ブラダーの前記端を軸方向外側から内向きに移動させつつ、前記ブラダーを膨張させる、請求項1から3のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
  5. 前記加硫装置が前記ブラダーの前記端を保持するクランプを有し、
    前記工程(C)において、前記クランプの外周面が、前記ローカバーのビード部の内周面に対向している、請求項4に記載のタイヤの製造方法。
  6. 前記工程(C)と前記工程(D)との組み合わせが複数回実行される、請求項1から5のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
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