JP2022127533A - 壁面ユニット及び壁面収納装置 - Google Patents

壁面ユニット及び壁面収納装置 Download PDF

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忠司 小澤
Tadashi Ozawa
勇作 中川
Yusaku Nakagawa
修 濱田
Osamu Hamada
弘成 信貴
Hironari Nobutaka
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Abstract

【課題】垂直位置と水平位置とで回動する可動部を備えた壁面ユニットにおいて、可動部を机として用いる際に可動部の耐荷重性を向上させる。【解決手段】壁面ユニットUは、垂直位置と水平位置との間で回動可能な可動部16と、可動部16の下側に設けられて閉位置と開位置との間で回動可能な下部扉27とを備えている。下部扉27は、閉位置において収納本体1の前側開口の棚板11の下側部分を覆う板状体30と、該板状体30の上端部に設けられ、開位置において水平位置にある可動部16の下面に当接する当接部を有して可動部16を支持する支持部31とを有している。【選択図】図10

Description

本発明は、壁面ユニット及びその壁面ユニットが組み込まれた壁面収納装置に関するものである。
従来、壁面に設けられる収納ユニットとして、特許文献1に示されるようにヒナ壇構造体と名付けられたものが知られている。このヒナ壇構造体は、壁体に支持され且つ上下に2段の棚を有する側部構造体と、その前側に設けられ、側部構造体の前側開口を開閉する正面扉とを備えている。2段の棚の前端部には、板状の可動部(内部扉)の基端部が垂直位置(起立位置)と水平位置との間で回動可能に取り付けられている。特許文献1では、可動部は、垂直位置では正面扉の内部で棚の前側を覆う覆いとして用いられ、水平位置では棚の前側に面一状に延びて机として用いられるように構成されている。
実用新案登録第3137056号公報
しかしながら、上記特許文献1の壁面ユニットでは、可動部(内部扉)が基端部(水平位置では後端部、垂直位置では下端部)のみで棚に連結される片持ち構造が採用されている。そのため、水平位置で机として用いられる可動部の上に重量物を載置すると、可動部が撓んだり、ヒンジが外れたりする虞があり、耐荷重性に欠けるという問題があった。特に、可動部の奥行き(前後長さ)が大きくなればなる程、可動部が大きく撓み、問題が顕著になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、垂直位置と水平位置とで回動する可動部を備えた壁面ユニットにおいて、可動部を机として用いる際に可動部の耐荷重性を向上させることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、垂直位置と水平位置とで回動する可動部を備えた壁面ユニットにおいて、水平位置にある可動部が、可動部の下側に設けられた開閉部材によって支持されるように構成した。
具体的には、第1の発明は、壁面に左右方向に延びる水平軸回りに回動自在に取り付けられ、上記水平軸から上方に延びる垂直位置と、上記水平軸から前方に延びる水平位置との間で回動可能な板状の可動部と、上記壁面の上記可動部の下側に垂直軸回りに回動自在に取り付けられ、上記壁面に平行に延びる閉位置と、上記壁面に垂直に延びる開位置との間で回動可能な開閉部材とを備え、上記開閉部材は、上記閉位置において上記壁面に平行に延び、上記開位置において上記壁面に垂直に延びる板状体と、上記板状体の上端部に設けられ、上記開位置において上記水平位置にある上記可動部の下面に当接する当接部を有して上記可動部を支持する支持部とを有しているものである。
第1の発明では、可動部は、基端部が壁面に左右方向に延びる水平軸回りに回動自在に取り付けられて壁面に支持されるだけでなく、支持部を介して開閉部材によっても荷重が支持される。つまり、第1の発明では、従来、基端部のみで支持される片持ち構造であった可動部が、基端部だけでなく支持部と当接する部分においても支持されることとなる。よって、可動部を水平位置で机として用いる際に可動部の上に重量物を載置しても、可動部が撓んだり、基端部を支持するヒンジ等の固定具が外れたりする虞がない。つまり、第1の発明によれば、垂直位置と水平位置とで回動する可動部を備えた壁面ユニットにおいて、可動部を机として用いる際に可動部の耐荷重性を向上させることができる。
第2の発明は、左右の側板を有し、前側に開口する収納本体と、一部が上記収納本体の内部に配置された状態で上記収納本体に固定された棚板と、上記棚板の下側において上記収納本体の上記側板の前端部に垂直軸回りに回動自在に取り付けられ、上記収納本体の前側開口の上記棚板の下側部分を覆う閉位置と、上記側板の前端部から前方に延びる開位置との間で回動可能な板状の開閉部材とを備え、上記棚板は、上記収納本体内に固定された固定部と、上記固定部の前端部に左右方向に延びる水平軸回りに回動自在に取り付けられ、上記固定部の前端部から上方に延びる垂直位置と、上記固定部の前端部から前方に延びる水平位置との間で回動可能な可動部とを有し、上記開閉部材は、上記閉位置において上記収納本体の前側開口の上記棚板の下側部分を覆う板状体と、上記板状体の上端部に設けられ、上記開位置において上記水平位置にある上記可動部の下面に当接する当接部を有して上記可動部を支持する支持部とを有しているものである。
第2の発明では、棚板の可動部は、基端部が収納本体内に固定された固定部の前端部に左右方向に延びる水平軸回りに回動自在に取り付けられて該固定部に支持されるだけでなく、支持部を介して開閉部材によっても荷重が支持される。つまり、第2の発明では、従来、基端部のみで支持される片持ち構造であった棚板の可動部が、基端部だけでなく支持部と当接する部分においても支持されることとなる。よって、可動部を水平位置で机として用いる際に可動部の上に重量物を載置しても、可動部が撓んだり、基端部を支持するヒンジ等の固定具が外れたりする虞がない。つまり、第2の発明によれば、垂直位置と水平位置とで回動する可動部を備えた壁面ユニットにおいて、可動部を机として用いる際に可動部の耐荷重性を向上させることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記支持部は、上記板状体の上面にねじ込まれたボルトを有し、上記ボルトの頭部が、上記当接部を構成するものである。
第3の発明では、開閉部材の板状体の上面にボルトをねじ込むだけで、水平位置にある可動部の下面に当接する当接部を有して可動部を支持する支持部を容易に構成することができる。また、ボルトのねじ込み量を変えるだけで、容易に当接部の高さを変更することができる。これにより、水平位置にある可動部の下面に支持部の当接部を確実に当接させることができるため、可動部を机として用いる際に、ガタつきを低減することができる。
第4の発明は、第3の発明において、上記支持部は、上記ボルトによって上記板状体の上面に固定される上記板状体の上面に沿う板状の水平面部と、該水平面部の上記板状体の外面側の端部から上方に延び、上記開閉部材が上記開位置にあるときに、上記水平位置にある上記可動部の側面に当接することにより、上記開閉部材が上記開位置から上記閉位置側へ回動するのを規制する板状の上側垂直面部とを有する支持金具を有しているものである。
第4の発明では、板状体の上面にかかる可動部の荷重は、支持金具の水平面部によって分散され、ボルトがねじ込まれた箇所に集中しない。そのため、水平位置における可動部は、支持部がボルトしか有しない場合に比べて、開閉部材によってより安定的に支持されることとなる。また、第4の発明では、水平位置にある可動部が開位置にある開閉部材によって支持されている際に、支持金具の上側垂直面部が可動部の側面に当接することにより、開閉部材の開位置から閉位置への回動が規制される。そのため、第4の発明では、水平位置における可動部が開閉部材によって安定的に支持される。よって、第4の発明によれば、垂直位置と水平位置とで回動する可動部を備えた壁面ユニットにおいて、可動部を机として用いる際に可動部の耐荷重性をより向上させることができる。
第5の発明は、第4の発明において、上記支持金具は、上記水平面部の上記板状体の内面側の端部から該板状体の内面に沿って下方に延びる板状の下側垂直面部を有し、上記開閉部材が上記閉位置にあるときに、上記支持金具の上記下側垂直面部が対向する位置には、該下側垂直面部と引き合う磁石が設けられているものである。
第5の発明では、開閉部材が閉位置にあるときに、支持金具の下側垂直面部が、対向する位置に設けられた磁石と引き合うことにより、開閉部材が閉位置に保持される。そのため、第5の発明によれば、支持金具に下側垂直面部を設け、該下側垂直面部が対向する位置に磁石を設けるだけで、開閉部材を閉位置に保持する機構を容易に構成することができる。
第6の発明は、第1~第5のいずれか1つの発明において、上記板状体は、上記開位置において、下面が後側から前側に向かう程上方に位置する形状に形成されているものである。
第6の発明では、水平位置にある可動部の下側において該可動部を支持する開閉部材の板状体が、閉位置において下面が後側から前側に向かう程上方に位置するように形成されている。板状体をこのような形状に形成することにより、例えば、可動部を水平位置に回動させて机として用いる際に、机の前に着座した人が足を広げても足が開閉部材に当たらず、邪魔にならない。
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明に係る壁面ユニットが組み込まれて施工された壁面収納装置であって、壁面ユニットの側板は壁面収納装置の間仕切り板を構成しているものである。
第7の発明では、壁面に施工される壁面収納装置の一部に壁面ユニットが組み込まれるように施工され、そのときに壁面ユニットの側板は壁面収納装置の間仕切り板を構成している。このように構成することにより、壁面収納装置の一部に壁面ユニットを容易に組み込むことができる。
以上説明した如く、本発明によると、垂直位置と水平位置とで回動する可動部を備えた壁面ユニットにおいて、水平位置にある可動部が、開位置にある開閉部材の支持部によって下方から支持されるように構成したこととしたため、上記壁面ユニットにおいて可動部を机として用いる際に可動部の耐荷重性を向上させることすることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る壁面ユニットが組み込まれて施工された壁面収納装置の斜視図である。 図2は、壁面ユニットの上部扉及び下部扉を開き且つ第1及び第2棚板並びに中間扉の可動部を水平位置にした状態を示す図1相当図である。 図3は、上部扉及び下部扉を閉じ、第1及び第2棚板並びに中間扉の可動部を垂直位置にした状態を示す壁面ユニットの正面図である。 図4は、上部扉を閉じ且つ下部扉を開き、第1及び第2棚板並びに中間扉の可動部を水平位置にした状態を示す壁面ユニットの正面図である。 図5は、上部扉を閉じ且つ下部扉を開き、第1及び第2棚板並びに中間扉の可動部を水平位置にした状態を示す壁面ユニットの平面図である。 図6は、図3のVI-VI線断面図である。 図7は、図4のVII-VII線断面図である。 図8は、第1及び第2棚板の可動部の固定部に対する連結支持構造を示す斜視図である。 図9は、中間扉の可動部の固定部に対する連結支持構造を示す側面図である。 図10は、壁面ユニットの第1棚板の可動部の支持構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態は、本質的に好ましい例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1及び図2は本発明の実施形態に係る壁面収納装置Aを示し、この壁面収納装置Aは、建物の室内等の壁Wにおいて天井Cと床Fとの間の全体に亘って施工されている。なお、壁面収納装置Aは、壁Wの一部として施工されていてもよい。本発明及び本実施形態では、壁Wに向かって手前側を「前」、また奥側を「後」、さらに左側を「左」、また右側を「右」とそれぞれ定義して説明する。
上記壁面収納装置Aは公知構造のものであり、図示しないが、壁W面上において垂直上下方向に延びる複数の間仕切り板と、水平左右方向に延びる上下複数段の棚板、天板及び底板とが交差して連結され、それらで仕切られた空間が収納空間とされている。
上記壁面収納装置Aには、本発明の実施形態1に係る壁面ユニットUが部分的に組み込まれて施工されている。壁面ユニットUは、例えば、幅が740mm、高さが1975~2025mm、奥行きが150mmの縦長形状の薄型のユニットに形成され、その下端部が例えば床Fに接した状態で組み込まれている(図3,4,6,7参照)。このことで、壁面ユニットUが組み込まれる壁面収納装置Aも薄型に形成されている。
図1~図7に示すように、壁面ユニットUは前側に開口する矩形箱状の収納本体1を備えている。詳しくは、この収納本体1は、後側(壁W側)に位置する例えば矩形状の背板2と、その背板2前面の左右両側部に互いに対向するように配置されて連結された上下方向に延びる左右の側板3,3と、両側板3,3の上端部間に連結された天板4と、両側板3,3の下端部間に連結された底板5とを有し、これらが矩形箱状に組み立てられている。そして、壁面ユニットUが上記壁面収納装置Aに組み込まれた構造では、収納本体1の左右の側板3,3は壁面収納装置Aの間仕切り板を構成し、天板4は壁面収納装置Aの棚板を、また底板5は壁面収納装置Aの底板をそれぞれ構成している。背板2は壁面収納装置Aの背板と共用されていてもよい。
壁面ユニットUの収納本体1には、左右水平方向に延びる例えば上下4枚の棚板7,8,11,12と中間扉13とが配置されている。収納本体1内で底板5近くの下端部寄り位置に下端棚板7が、また天板4近くの上端部寄り位置に上端棚板8がそれぞれ配置され、これらの棚板7,8は左右の側板3,3に固定されるか、或いはダボによる連結構造等により高さ位置を変更可能に支持されている。
収納本体1には、その上下高さの中央よりもやや下側の位置に第1棚板11が、またこの第1棚板11よりも高い上側の位置に第2棚板12が、さらにこの第2棚板12よりも上側の位置に中間扉13がそれぞれ配置されている。図7に示すように、床F上面からの第1棚板11の上面の高さh1は、例えばh1=720.5mmに、また第2棚板12の上面の同高さh2は、例えばh2=950.5mmに、さらに中間扉13の上面の同高さは、例えば1432mmにそれぞれ設定されている。
第1及び第2棚板11,12並びに中間扉13は、各々の一部(後部)を収納本体1の内部に配置した状態で該収納本体1に固定されている。すなわち、これらの棚板11,12及び中間扉13はいずれも折り曲げタイプのものであり、収納本体1内に配置されて固定された固定部15と、この固定部15の前端部に左右方向に延びる水平軸回りに回動可能に基端部(水平位置で後端部、垂直位置で下端部)で支持された可動部16とを有する。なお、固定部15及び可動部16については、棚板11,12及び中間扉13で同じ符号を付して説明する。
第1及び第2棚板11,12の可動部16,16は、固定部15と面一に連続するように収納本体1の前側に突出する水平位置と、固定部15の前端部から上方に垂直に延びる垂直位置(起立位置)との間の90°の角度範囲で回動可能とされている。また、中間扉13の可動部16は、固定部15と面一に連続するように収納本体1の前側に突出する水平位置と、固定部15の前端部から下方に垂直に延びる垂直位置(垂れ下がり位置)との間の90°の角度範囲で回動可能とされている。
図8に示すように、第1及び第2棚板11,12の各可動部16は、固定部15に対し、固定部15の前端部上面と可動部16の基端部との間に取り付けた例えば左右方向に複数並ぶ丁番18,…,18(図8では右側のみ示す)により、左右方向に延びる水平軸回りに回動可能に連結されている。また、可動部16の左右の側縁部の基端(水平位置で後端、垂直位置で下端)寄りの位置と、左右側板3,3の内面で固定部15よりも高い位置(第2棚板12では後述する取付プレート6)との間には、折れ曲がり可能なダウンステー19,19(図8では右側のみ示す)が連結されている。ダウンステー19,19は、可動部16が垂直位置から水平位置に回動するのに伴ってV字状に折れ曲がった状態からI字状に展開し、その展開状態(I字の状態)が保持されることにより可動部16が水平位置に固定される。可動部16が水平位置にあるとき、可動部16と固定部15とは、各々の上面を面一にして1枚の板状に連続する。一方、可動部16が水平位置から垂直位置に回動すると、ダウンステー19,19は、折れ曲がり、元のV字状に戻る。
なお、詳細については後述するが、第2棚板12は、可動部16の左右幅L2が固定部15の左右幅よりも小さい。そのため、上記第1棚板11の可動部16に連結される各ダウンステー19は、側板3の内面に取り付けられているが、第2棚板12の可動部16に連結される各ダウンステー19は、側板3の内面ではなく、側板3の内面に固定した所定厚さの取付プレート6に取り付けられている(図8では取付プレート6への取付構造を示していない)。
また、図9に示すように、中間扉13の可動部16は、固定部15の前端部の下面と可動部16の基端部との間に取り付けた複数の丁番21,…,21(図9で1つのみ示す)により、固定部15の前端部に左右方向に延びる水平軸回りに回動可能に連結されている。また、可動部16の左右の側縁部の基端(水平位置で後端、垂直位置で上端)寄りの位置と、左右側板3,3の内面で固定部15よりも低い位置との間には、折れ曲がり可能なリッドステー22,22(図9では一方のみ示す)が連結されている。リッドステー22,22は、可動部16が垂直位置から水平位置に回動するのに伴って鋭角なV字形状から鈍角なV字形状又はI字形状に展開し、その展開状態が保持されることにより可動部16が水平位置に固定される。可動部16が水平位置にあるとき、可動部16と固定部15とは、各々の上面を面一にして1枚の板状に連続する。一方、可動部16が水平位置から垂直位置に回動すると、各リッドステー22は、折れ曲がり、元の鋭角なV字形状に戻る。
上記第1及び第2棚板11,12並びに中間扉13は、その固定部15及び可動部16の大きさに違いがある。
具体的には、図5~図7に示すように、第1棚板11及び中間扉13の固定部15は、左右幅及び奥行きが同じである。具体的には、第1棚板11及び中間扉13の固定部15の左右幅は、収納本体1の側板3,3間に嵌まるように収納本体1の側板3,3の内面の間隔より僅かに小さく、奥行きは、収納本体1の側板3,3の奥行きと同じである。
また、第1棚板11及び中間扉13の可動部16は、左右幅L1は同じであるが、奥行きが異なっている。具体的には、第1棚板11及び中間扉13の可動部16の左右幅L1は、収納本体1の左右の側板3,3の外面の間隔(左右幅)と同じ(例えば740mm)である。そのため、第1棚板11及び中間扉13の可動部16は、収納本体1の前側で回動し、図1及び図3に示すように、可動部16が垂直位置にあるときに、その後ろ向きの面(第1棚板11では水平位置にあるときの可動部16の上面、中間扉13では水平位置にあるときの可動部16の下面)が収納本体1の側板3,3の前端面に被さって当接する。これにより、収納ユニットUの前面が扉(第1棚板11及び中間扉13の可動部16,16)を閉じた際にフラットになり(図6を参照)、収納ユニットUの外観上の見映えが良くなる。なお、第1棚板11及び中間扉13の可動部16の左右幅L1を収納本体1の左右の側板3,3の外面間の左右幅よりも少し大きくすることもできる。また、図7に示すように、第1棚板11の可動部16の奥行きd(例えば399.5mm)は、中間扉13の可動部16の奥行き(例えば282mm)よりも大きい。
これに対し、第2棚板12の固定部15は、図5に示すように、左右幅は、第1棚板11及び中間扉13の固定部15の左右幅と同じであるが、図7に示すように、奥行きは、第1棚板11及び中間扉13の固定部15の奥行きよりも小さい。具体的には、第2棚板12の固定部15の左右幅は、収納本体1の側板3,3間に嵌まるように収納本体1の側板3,3の内面の間隔より僅かに小さく、奥行きは、収納本体1の側板3,3の奥行きよりも少し小さい。そのため、第2棚板12の固定部15の固定部15の前端面は、側板3,3の前端面よりも後側に引っ込み、その前端面の前側にスペースが生じている(図6,7参照)。
また、図5に示すように、第2棚板12の可動部16は、第1棚板11及び中間扉13の可動部16と、左右幅L2も奥行きも異なっている。具体的には、第2棚板12の可動部16の左右幅L2(例えば680mm)は、収納本体1の左右の側板3,3の内面の間隔(収納本体1の開口幅)よりも少し小さい。そのため、基端部が収納本体1内の前端部に位置する第2棚板12の可動部16は、図6に示すように、垂直位置では、収納本体1の左右の側板3,3間において、その後ろ向きになる面(水平位置にあるときの上面)が固定部15の前端面に当接ないし近接し、固定部15の前側の上記スペースに収まっている。また、図5及び図7に示すように、第2棚板12の可動部16の奥行き(例えば200mm)は、中間扉13の可動部16の奥行きよりも小さい。
図示しないが、上記収納本体1の側板3,3の前端面には、第1棚板11の固定部15と同じか略同じ高さ位置に、硬質の樹脂やゴム等からなるストッパ部材が取付固定されている。このストッパ部材は、第1棚板11の可動部16が水平位置にあるときに、その後端面(木口面)に当接して側板3前端面との間に挟み込まれることで、第1棚板11の可動部16が水平位置に回動したときに該可動部16を水平位置に保持するようになっている。なお、第2棚板12についても、同様の構造のストッパ部材を設けてもよい。
また、図7に示すように、上記第1棚板11の可動部16の前後方向の奥行きdは、第1及び第2棚板11,12の上面間の高さの差h2-h1よりも大きくなっている(d>h2-h1)。そのため、図6に示すように、第1及び第2棚板11,12の可動部16が垂直位置にあって上下方向に延びているときに、第1棚板11の可動部16の先端側(上側)の略半部が第2棚板12の可動部16に前側から重なっている。また、図6に示すように、第2棚板12及び中間扉13の各可動部16が垂直位置にあって上下方向に延びているときに、中間扉13の可動部16の先端部(下端部)が第2棚板12の可動部16の先端部(上端部)に前側から重なっている。これら棚板11,12及び中間扉13の可動部16,16,16が垂直位置にある状態では、図1及び図3にも示すように、第1棚板11の可動部16と中間扉13の可動部16とは、収納本体1の開口部を上下中間部で閉鎖する扉となり、収納本体1内において第1棚板11の固定部15と中間扉13の固定部15との間の空間を略密閉状に区画し、その内部に第2棚板12の可動部16が収容されるようになっている。
また、図2や図7に示すように、上記第1及び第2棚板11,12の各可動部16が水平位置にあるときに、その可動部16と固定部15とで机板(机の甲板)となり、図2に示すように、第1棚板11は、例えば使用者が床F上の椅子Chに座って作業をする着座位置用の机として使用され、一方、高い方の第2棚板12は、例えば物置用の棚又は使用者が立って作業をする立ち位置用の机として使用されるようにしている。
図4、図6、図7等に示すように、第1棚板11の固定部15上面の後端部には断面L字状のコンセント取付材23が左右の側板3,3間に亘り連結されて一体的に固定されている。このコンセント取付材23は、第1棚板11の固定部15上面から上下方向に延びる前側部23aと、その前側部23aの上端部後面から水平後方向に延び、後端部が背板2に固定された上側部23bとを有し、このコンセント取付材23により背板2の前側に空間が区画されている。コンセント取付材23の前側部23aの例えば右端部には、商用電源、USB端子、その他の接続端子を接続するためのコンセントユニット24が貫通して取り付けられている。このように第1棚板11の固定部15の上面にコンセント取付材23が取り付けられ、そのコンセント取付材23が左右の側板3,3に固定されている構造であると、第1棚板11の固定部15は側板3,3に対しコンセント取付材23によっても強固に固定されることになる。このことで、第1棚板11を机とするために可動部16を回動(机の開閉動作)させたときに、その力を受けて固定部15が撓んだり、固定部15の前端部が跳ね上がったりすることを防ぐことができる。
上記コンセントユニット24に接続される配線(図示せず)は、コンセント取付材23内の空間に収容され、壁面ユニットUの外部に引き出されている。具体的に、配線の引出し構造としては、例えば、第1棚板11の固定部15に引出し孔をコンセント取付材23内の空間と連通するように貫通形成して、さらに、側板3の固定部15より下側の位置に引き出し孔を形成して、この引出し孔から配線を引き出す構造、第1棚板11の固定部15、下端棚板7及び底板5における後端部の左右一方の隅角部をそれぞれ切り欠いて隙間を形成し、その隙間から配線を引き出す構造、背板2に引出し孔をコンセント取付材23内の空間と連通するように貫通形成して、この引出し孔から配線を背板2後側(裏側)の壁Wとの間に引き出す構造があり、これらの構造を必要に応じて選択し或いは組み合わせればよい。
また、図6及び図10等に示すように、第1棚板11の固定部15の前端部の下面には、後述する下部扉27,27を閉位置に保持するための保持部40が設けられている。保持部40は、桟部材41と磁石42とを有している。本実施形態1では、桟部材41は、木製の角材によって構成され、第1棚板11の固定部15の前端部の下面に、上面が当接するように固定されている。本実施形態1では、桟部材41は、前面が第1棚板11の固定部15の前面と面一に連続するように固定部15に固定されている。桟部材41の前面の左右方向の中程の部分には、磁石42を埋め込むための溝43が2つ形成されている。2つの溝43には、後述する左側の下部扉27と右側の下部扉27のそれぞれに設けられた支持金具33の下側垂直面部33cと引き合うことにより、2枚の下部扉27を閉位置に保持する程度の磁力を有する磁石42,42が嵌め込まれている。
収納本体1の前面において上記中間扉13の固定部15の上側には、収納本体1上部の前側開口を開閉する左右の上部扉26,26が配置されている。これら上部扉26,26は、左右の端部がそれぞれ側板3,3に上下方向に複数並ぶ丁番(図示せず)により支持されて上下方向に延びる垂直軸回りに回動する両開きタイプに構成されている。
また、収納本体1の前面において上記第1棚板11の固定部15の下側には、収納本体1の前側開口の第1棚板11の下側部分を開閉する左右の下部扉(開閉部材)27,27が配置されている。これら下部扉27,27は、左右の端部(基端部)がそれぞれ側板3,3の前端部に垂直軸回りに回動自在に取り付けられ、収納本体の前側開口の第1棚板11の下側部分を覆う閉位置と、側板3,3の前端部から前方に延びる開位置との間で回動可能な所謂両開きタイプに構成されている。
ところで、本実施形態1では、第2棚板12の可動部16の奥行き(例えば200mm)が、左右幅L2(例えば680mm)の3分の1未満の長さであるところ、第1棚板11の可動部16の奥行きd(例えば399.5mm)は、左右幅L1(例えば740mm)の3分の1以上の長さ(本実施形態1では、2分の1以上の長さ)を有し、第2棚板12の可動部16の奥行きに比べて長い。このように左右幅L1に対する奥行きdが長い第1棚板11の可動部16は、基端部のみで固定部15に連結されて支持される片持ち構造では、パーソナルコンピュータ等の重量物を載置すると、撓んだり、丁番18及びダウンステー19が外れたりする虞がある。そこで、本実施形態1では、第1棚板11の可動部16は、丁番18及びダウンステー19だけでなく下部扉27,27によっても荷重が支持されるように構成されている。具体的には、下部扉27,27を、板状体30と支持部31とを有するように構成している。
板状体30,30は、矩形の板状体(パネル)によって構成され、基端部がそれぞれ側板3,3の前端部に垂直軸回りに回動自在に取り付けられている。具体的には、板状体30,30は、左右の側板3,3の前端部内面と、板状体30,30の基端部内面との間に取り付けた例えば上下方向に複数並ぶ丁番35,…,35(図10では2つ)により、垂直軸回りに回動可能に連結されている。このように、板状体30,30は、収納本体1の前側開口の第1棚板11の下側部分の左右半分ずつを覆う閉位置と、側板3,3の前端部から前方に延びる開位置とに回動可能に構成されている。
板状体30,30は、基端面が内面及び外面に垂直な平滑面によって形成されている。また、開位置において板状体30,30の基端面が対向する側板3の前端面も、側板3の内面及び外面に垂直な平滑面によって形成されている。そして、本実施形態1では、板状体30,30は、開位置において基端面が側板3の前端面と面接触するように、複数の丁番35,…,35によって側板3の前端部に連結されている。このように構成することにより、水平位置にある第1棚板11の可動部16を、支持部31を介して下部扉27,27で支持する際に、可動部16に大きな負荷がかかった場合であっても、可動部16から下部扉27,27の板状体30,30に作用した力は側板3,3で受け止められ、丁番35,…,35に大きな負荷がかからない。よって、可動部16に大きな負荷がかかった場合であっても、丁番35,…,35に大きな負荷がかかって外れたり、破損したりする虞がない。
また、板状体30,30は、上面が水平方向に延びる一方、下面30a,30aが開位置において、後側から前側に向かう程上方に位置する形状(閉位置にあるときに正面視では台形形状)に形成されている。そのため、第1棚板11の可動部16を机として用いる際に、該可動部16の左右縁部を支持する板状体30,30が、机の前に着材した人の邪魔にならない。
支持部31は、板状体30の上面にねじ込まれるボルト32と、該ボルト32によって板状体30の上端部に固定される支持金具33とを有する。
ボルト32は、板状体30の上面に形成されたネジ孔(図示省略)にねじ込まれている。ボルト32の頭部は、扁平面からなる上面を有し、第1棚板11の可動部16の下面が当接する当接部となる。そのため、ボルト32の頭部の上面には、図示しない硬質の樹脂やゴム等からなるクッション部材を取り付けてもよい。
支持金具33は、水平面部33aと上側垂直面部33bと下側垂直面部33cとを有する。水平面部33aは、板状体30の上面に沿って水平方向に延びる矩形の金属板状片からなる。上側垂直面部33bは、水平面部33aの板状体30の外面側の端部から上方に延びる矩形の金属板状片からなる。下側垂直面部33cは、水平面部33aの板状体30の内面側の端部から該板状体30の内面に沿って下方に延びる矩形の金属板状片からなる。支持金具33は、水平面部33aの下面が板状体30の上面に当接し且つ下側垂直面部33cの側面が板状体30の上端部の内面に当接した状態で、水平面部33aの上方から板状体30に向かってねじ込まれたボルト32によって板状体30に固定されている。なお、本実施形態1では、支持金具33は、下側垂直面部33cの内側から板状体30に向かってねじ込まれたビス34,34によっても板状体30に固定されている。
このように構成された支持部31,31により、下部扉27,27を開位置に回動させ、第1棚板11の可動部16を水平位置に回動させると、支持部31,31のボルト32,32の頭部の扁平面からなる上面が可動部16の下面(本実施形態1では、下面の左右の側縁部)に当接することにより、可動部16が支持部31,31によって支持される。なお、本実施形態1では、水平位置にある第1棚板11の可動部16の下面に当接する当接部を、ボルト32,32の頭部で構成しているため、ボルト32,32のねじ込み量を変えることにより、容易に当接部の高さを変更することができる。
また、図2で仮想線にて示すように、上記水平位置にある第1棚板11の可動部16上面の左右両側端部に1対の遮音パネル28,28を起立状態に配置してもよい。この各遮音パネル28は、例えば合板製の板状基材の一側面にグラスウールの吸音材を貼り付けたものであり、第1棚板11の可動部16上面の左右両側端部に載置されて着脱可能に固定される。
上記遮音パネル28の基材としては、合板の代わりに繊維板、集成材、プラスチック、アルミ基材を用いることができる。また、吸音材としては、グラスウールの代わりに、不織布(例えば厚さ9~12mm)を用いてもよい。遮音パネル28は、基材表面に吸音材を貼り付ける代わりに、内部に吸音材を充填したパネルを用いてもよい。
また、第1棚板11の可動部16上面の左右両側端部に遮音パネル28,28を載置する代わりに、左右側板と背板とからなる囲いを作り、この囲いを用いて第1棚板11の可動部16上に載置することもできる。遮音パネル28は折り畳み可能の構造とし、不使用時には折り畳んで壁面ユニットUの内部に収容できるようにしてもよい。遮音パネル28は、必要に応じて可動部16上面の左右一側のみに起立状態に配置することもできる。
この遮音パネル28,28の吸音効果により、例えば第1棚板11上に置いたパソコン(符号PC)でリモートの会話等を行う場合に、周囲の環境の影響を少なくしてリモートの相手にクリアな音声を伝え、吸音により集中し易い環境を作ることができるようになる。
また、上記3枚の折り曲げタイプの棚板11,12及び中間扉13のうちの最下段の第1棚板11と、最上段の中間扉13との間(第1及び第2棚板11,12の間であってもよい)に位置する背板2に各種の機能ボード等を固定したり、或いはその部分の背板2を他の機能ボード等に変更したりすれば、第1棚板11や第2棚板12を机板とした状態で種々の用途に利用することができる。例えば、その背板2を有孔ボードにするか背板2に有孔ボードを取り付けて、その有孔ボードの孔に仕事、作業や趣味の用具を吊り下げるようにしてもよく、第1棚板11等が在宅ワークや趣味の作業台となる。また、背板2に鏡を取り付けて第1棚板11等を化粧台とすることもできる。さらに、背板2にホワイトボードを取り付けるか背板2自体をホワイトボードで構成すれば、第1棚板11等が在宅ワークの作業台や子供の勉強机となる。また、背板2にコルクボードを取り付けるか背板2自体をコルクボードで構成しても、第1棚板11等は在宅ワークの作業台や子供の勉強机として使用することができる。さらに、背板2に吸音ボードを取り付けるか背板2自体を吸音ボードで構成してもよい。吸音ボードは、上記遮音パネル28(図2参照)と同じ構造のもので、吸音効果を有する。この吸音ボードの吸音効果により、遮音パネル28,28と同様の効果、つまり例えば第1棚板11上に置いたパソコンPCでリモートの会話等を行う場合に、周囲の環境の影響を少なくしてリモートの相手にクリアな音声を伝え、吸音により集中し易い環境を作ることができるようになる。特に、この吸音ボードと遮音パネル28とを併せて配置すれば、机(第1棚板11等)の側方に加えて後側も吸音されることとなり、吸音環境がより一層有効となる。
-使用例-
以上の構成の実施形態1においては、壁面ユニットUの収納本体1に、下側から順に下端棚板7、第1棚板11、第2棚板12、中間扉13及び上端棚板8の5枚が間隔をあけて設けられ、そのうち、第1及び第2棚板11,12、中間扉13は、収納本体1内に固定された固定部15と、その固定部15の前端部に回動可能に支持された可動部16とを有する折り曲げタイプである。これらの棚板11,12及び中間扉13の可動部16を水平位置と垂直位置とに個別に切り換えることで、壁面ユニットUを種々の使用形態で使用し、その多機能の使い方を選択することができる。
例えば、図1、図3、図6に示す使用状態では、第1及び第2棚板11,12、中間扉13の各可動部16がいずれも垂直位置に位置し、上部扉26,26及び下部扉27,27が閉じている。この状態では、第2棚板12の可動部16の上端部を除く部分に第1棚板11の可動部16の上側の略半部が、また上端部に中間扉13の可動部16の下端部がそれぞれ前側から重なり、これらの重なった可動部16,16が扉となって収納本体1の開口の上下中間部を閉じる。
また、図2、図4、図5及び図7に示す使用状態では、第1及び第2棚板11,12、中間扉13の各可動部16がいずれも水平位置にあり、図2を除き、上部扉26,26が閉じ、下部扉27,27が開いている。この状態では、中間扉13は、例えば物置用の棚として使用することができる。また、下側の第1棚板11は、使用者が椅子Chに座って作業をする着座位置用の机として使用し、上側の第2棚板12は、物置用の棚又は使用者が立って作業をする立ち位置用の机として使用することができる。
図示しないが、中間扉13の可動部16のみが水平位置にされ、第1及び第2棚板11,12の各可動部16は垂直位置にあり、上部扉26,26及び下部扉27,27が閉じた状態での使用も可能である。この状態では、第1及び第2棚板11,12の各可動部16が扉となって収納本体1の開口の上下中間部を閉じ、中間扉13のみを物置用の棚として使用することができる。
また、図示しないが、第1棚板11の可動部16のみが水平位置にされ、中間扉13及び第2棚板12の各可動部16は垂直位置にあり、上部扉26,26は閉じ、下部扉27,27が開いた状態での使用も可能である。この状態では、中間扉13及び第2棚板12の各可動部16が扉となって収納本体1の開口の上下中間部を閉じ、第1棚板11のみを机として使用することができる。
さらに、図示しないが、第1棚板11及び中間扉13の各可動部16が水平位置にあり、第2棚板12のみの可動部16が垂直位置にあり、上部扉26,26は閉じ、下部扉27,27が開いた状態での使用も可能である。この状態では、第2棚板12の可動部16が扉となって収納本体1の開口の上下中間部を閉じ、第1棚板11のみを机として、また中間扉13の可動部16を物置用の棚としてそれぞれ使用することができる。
-実施形態1の効果-
以上のように、本実施形態1によれば、第1棚板11の可動部16の基端部が収納本体1内に固定された固定部15の前端部に左右方向に延びる水平軸回りに回動自在に取り付けられて該固定部15に支持されるだけでなく、支持部31,31を介して下部扉27,27によっても荷重が支持される。つまり、本実施形態1では、従来、基端部のみで支持される片持ち構造であった第1棚板11の可動部16が、基端部だけでなく支持部31,31と当接する部分においても支持されることとなる。よって、第1棚板11の可動部16を水平位置で机として用いる際に可動部16の上に重量物を載置しても、可動部16が撓んだり、基端部を支持するヒンジ等の固定具(丁番18及びダウンステー19)が外れたりする虞がない。つまり、本実施形態1によれば、垂直位置と水平位置とで回動する可動部16を備えた壁面ユニットUにおいて、可動部16を机として用いる際に可動部16の耐荷重性を向上させることができる。
また、本実施形態1では、支持部31,31が、板状体30,30の上面にねじ込まれ、頭部が水平位置にある可動部16の下面に当接して該可動部16を支持するボルト32,32を有するように構成されている。そのため、本実施形態1によれば、下部扉27,27の板状体30,30の上面にボルト32,32をねじ込むだけで、水平位置にある第1棚板11の可動部16の下面に当接する当接部を有して可動部16を支持する支持部31,31を容易に構成することができる。また、ボルト32,32のねじ込み量を変えるだけで、容易に当接部の高さを変更することができる。これにより、水平位置にある第1棚板11の可動部16の下面に支持部31,31の当接部を確実に当接させることができるため、第1棚板11の可動部16を机として用いる際に、ガタつきを低減することができる。
また、本実施形態1では、支持部31が、ボルト32,32によって板状体30,30の上面に固定される板状体30,30の上面に沿う板状の水平面部33a,33aを有する支持金具33,33を有するように構成されている。このような構成により、板状体30,30の上面にかかる第1棚板11の可動部16の荷重は、支持金具33,33の水平面部33a,33aによって分散され、ボルト32,32がねじ込まれた箇所に集中しない。そのため、水平位置における第1棚板11の可動部16は、支持部31,31がボルト32,32しか有しない場合に比べて、下部扉27,27によってより安定的に支持されることとなる。よって、本実施形態1によれば、垂直位置と水平位置とで回動する可動部16を備えた壁面ユニットUにおいて、可動部16を机として用いる際に可動部16の耐荷重性をより向上させることができる。
また、本実施形態1では、支持金具33,33が、水平面部33a,33aの板状体30,30の外面側の端部から上方に延び、下部扉27,27が開位置にあるときに、水平位置にある第1棚板11の可動部16の側面に当接することにより、下部扉27,27が開位置から閉位置へ回動するのを規制する上側垂直面部33b,33bを有するように構成されている。このような構成により、本実施形態1では、水平位置にある第1棚板11の可動部16が開位置にある下部扉27,27によって支持されている際に、支持金具33,33の上側垂直面部33b,33bが可動部16の側面に当接することにより、下部扉27,27の開位置から閉位置への回動が規制される。そのため、本実施形態1では、水平位置における第1棚板11の可動部16が下部扉27,27によって安定的に支持される。よって、本実施形態1によれば、垂直位置と水平位置とで回動する可動部16を備えた壁面ユニットUにおいて、可動部16を机として用いる際に可動部16の耐荷重性をより向上させることができる。
また、本実施形態1では、支持金具33,33が、水平面部33a,33aの板状体30,30の内面側の端部から下方に延びる下側垂直面部33c,33cを有するように構成し、下部扉27,27が開位置にあるときに、支持金具33,33の下側垂直面部33c,33cに対向する位置に、該下側垂直面部33c,33cと引き合う磁石42,42を設けている。このような構成により、本実施形態1では、下部扉27,27が閉位置にあるときに、支持金具33,33の下側垂直面部33c,33cが磁石42,42と引き合うことにより、下部扉27,27が閉位置に保持される。そのため、本実施形態1によれば、支持金具33,33に下側垂直面部33c,33cを設け、該下側垂直面部33c,33cと対向する位置に磁石42,42を設けるだけで、下部扉27,27を閉位置に保持する保持機構(保持部40)を容易に構成することができる。
また、本実施形態1では、水平位置にある第1棚板11の可動部16の下側において該可動部16を支持する下部扉27,27の板状体30,30が、閉位置において下面30a,30aが後側から前側に向かう程上方に位置するように形成されている。板状体30,30をこのような形状に形成することにより、例えば、第1棚板11の可動部16を水平位置に回動させて机として用いる際に、机の前に着座した人が足を広げても足が下部扉27,27に当たらず、邪魔にならない。
また、本実施形態1では、上記壁面ユニットUの側板3,3が壁面収納装置Aの間仕切り板を構成するように、壁面ユニットUが壁面収納装置Aに組み込まれて施工されている。本実施形態1によれば、このように構成することにより、壁面収納装置Aの一部に壁面ユニットUを容易に組み込むことができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、第1棚板11の可動部16を支持する支持部31は、ボルト32と支持金具33とで構成されていたが、支持部31の構成はこれに限られず、水平位置にある第1棚板11の可動部16を支持できるものであればいかなるものであってもよい。例えば、支持部31は、ボルト32のみで構成されていてもよく、支持金具33のみで構成され、水平面部33aが第1棚板11の可動部16の下面に当接する当接部となってもよい。
また、上記実施形態1では、支持金具33は、水平面部33aだけでなく、上側垂直面部33bと下側垂直面部33cとを有するように構成されていた。しかしながら、支持金具33は、上側垂直面部33b及び下側垂直面部33cの少なくとも一方を有しないものであってもよい。つまり、支持金具33は、水平面部33aのみ、水平面部33aと上側垂直面部33b、又は、水平面部33aと下側垂直面部33cで構成されるものであってもよい。また、支持金具33が上側垂直面部33bを有しない場合、下部扉27,27を、開度(閉位置を0°とし且つ開位置を90°とする場合の開度)が90°未満となる位置に回動させ、支持部31の当接部(ボルト32の頭部、支持金具33の水平面部33a等)を水平位置にある第1棚板11の可動部16の下面に当接させ、水平位置にある第1棚板11の可動部16の荷重を下部扉27,27に支持させるようにしてもよい。
また、上記実施形態1では、収納本体1において固定部15と可動部16とを有する棚板11~13を3枚設けているが、収納本体1に設ける固定部15と可動部16とを有する棚板の枚数は、3枚に限られない。収納本体1に第1棚板11のみを設けてもよく、収納本体1に、固定部15と可動部16とを有する棚板を2枚又は4枚以上設けることとしてもよい。
さらに、上記実施形態1では、壁面ユニットUには、2枚の側板3,3と5枚の棚板7,8,11,12,13と開閉部材(下部扉27)とが設けられているが、本発明に係る壁面ユニットは、少なくとも垂直位置と水平位置との間で回動可能な可動部(実施形態1では第1棚板11の可動部16)と、可動部の下側において閉位置と開位置との間で回動可能な開閉部材(実施形態1では下部扉27,27)とを備えるものであればよい。そのため、壁面ユニットUは、収納本体1を備えず、可動部(実施形態1の第1棚板11の可動部16相当部材)が壁面(壁W上面、壁W上面に取り付けた板状部材、又は壁W上面に取り付けた枠状部材)に左右方向に延びる水平軸回りに回動自在に取り付けられ、開閉部材(実施形態1の下部扉27,27相当部材)が上記壁面の上記可動部の下側に垂直軸回りに回動自在に取り付けられ、可動部を水平位置にして机として使用するものであってもよい。
さらに、上記実施形態1では、壁面収納装置Aの下部に壁面ユニットUが部分的に組み込まれて施工されているが、壁面ユニットUは単独で壁Wに施工されていてもよい。
以上説明したように、本発明は、壁面ユニット及びその壁面ユニットが組み込まれた壁面収納装置について有用である。
1 収納本体
3 側板
11 第1棚板(棚板)
15 固定部
16 可動部
27 下部扉(開閉部材)
30 板状体
31 支持部
32 ボルト
33 支持金具
33a 水平面部
33b 上側垂直面部
33c 下側垂直面部
42 磁石
U 壁面ユニット
A 壁面収納装置
W 壁
F 床

Claims (7)

  1. 壁面に左右方向に延びる水平軸回りに回動自在に取り付けられ、上記水平軸から上方に延びる垂直位置と、上記水平軸から前方に延びる水平位置との間で回動可能な板状の可動部と、
    上記壁面の上記可動部の下側に垂直軸回りに回動自在に取り付けられ、上記壁面に平行に延びる閉位置と、上記壁面に垂直に延びる開位置との間で回動可能な開閉部材とを備え、
    上記開閉部材は、
    上記閉位置において上記壁面に平行に延び、上記開位置において上記壁面に垂直に延びる板状体と、
    上記板状体の上端部に設けられ、上記開位置において上記水平位置にある上記可動部の下面に当接する当接部を有して上記可動部を支持する支持部とを有している
    壁面ユニット。
  2. 左右の側板を有し、前側に開口する収納本体と、
    一部が上記収納本体の内部に配置された状態で上記収納本体に固定された棚板と、
    上記棚板の下側において上記収納本体の上記側板の前端部に垂直軸回りに回動自在に取り付けられ、上記収納本体の前側開口の上記棚板の下側部分を覆う閉位置と、上記側板の前端部から前方に延びる開位置との間で回動可能な開閉部材とを備え、
    上記棚板は、
    上記収納本体内に固定された固定部と、
    上記固定部の前端部に左右方向に延びる水平軸回りに回動自在に取り付けられ、上記固定部の前端部から上方に延びる垂直位置と、上記固定部の前端部から前方に延びる水平位置との間で回動可能な可動部とを有し、
    上記開閉部材は、
    上記閉位置において上記収納本体の前側開口の上記棚板の下側部分を覆う板状体と、
    上記板状体の上端部に設けられ、上記開位置において上記水平位置にある上記可動部の下面に当接する当接部を有して上記可動部を支持する支持部とを有している
    壁面ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の壁面ユニットにおいて、
    上記支持部は、上記板状体の上面にねじ込まれたボルトを有し、
    上記ボルトの頭部が、上記当接部を構成する
    壁面ユニット。
  4. 請求項3に記載の壁面ユニットにおいて、
    上記支持部は、上記ボルトによって上記板状体の上面に固定される上記板状体の上面に沿う板状の水平面部と、該水平面部の上記板状体の外面側の端部から上方に延び、上記開閉部材が上記開位置にあるときに、上記水平位置にある上記可動部の側面に当接することにより、上記開閉部材が上記開位置から上記閉位置側へ回動するのを規制する板状の上側垂直面部とを有する支持金具を有している
    壁面ユニット。
  5. 請求項4に記載の壁面ユニットにおいて、
    上記支持金具は、上記水平面部の上記板状体の内面側の端部から該板状体の内面に沿って下方に延びる板状の下側垂直面部を有し、
    上記開閉部材が上記閉位置にあるときに、上記支持金具の上記下側垂直面部が対向する位置には、該下側垂直面部と引き合う磁石が設けられている
    壁面ユニット。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の壁面ユニットにおいて、
    上記板状体は、上記開位置において、下面が後側から前側に向かう程上方に位置する形状に形成されている
    壁面ユニット。
  7. 請求項1~6のいずれか1つの壁面ユニットが組み込まれて施工された壁面収納装置であって、
    上記壁面ユニットの側板は、上記壁面収納装置の間仕切り板を構成している
    壁面収納装置。
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