JP4133374B2 - デスク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反使用端側に天板上の機器等の配線を収容し得る配線トレイを備えたデスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年におけるオフィス等のOA化に伴い、デスクの周辺にはその天板上で使用するコンピュータやディスプレイ、或いは照明器具や電話機等に代表される機器類の配線コードが多数使用されるようになってきている。このような配線コードを好適に収納して、配線の見苦しい状況での露出や通路の横断、オフィス機能の低下を防止するために、配線トレイを備え付けたデスクが種々考えられている。この種のデスクにおいては、天板の反使用端よりも後方位置に天板受けや脚体又はこれらに付帯して設けられる他の構成部品の一部を位置付けて、その部材(仮に「背面部材」と称する)と天板の反使用端よりも後方位置との間に形成される空隙に配線トレイを配置したり、或いはその配線トレイの上方への開口を閉塞するために蓋体を配置したものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−178176号公報(第1図−第4図等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近時のオフィスでは、人員の流動化やオフィス機能の効率化が促進されており、それに伴って、一台のデスクの独立配置、複数のデスクの横並び配置、2台のデスクの天板の反使用端同士を突き合わせた対面配置など、デスクの配置態様も多様化している。例えば独立配置や横並び配置の場合は、天板の反使用端側は人が通行できる通路となることがあるが、上述のような従来のデスクでは配線トレイが背面部材によって後方から閉塞されているので配線トレイに収容した配線コードは好適に隠蔽されることになる。一方、対面配置の場合には、反使用端同士を突き合わせた2台のデスクの配線トレイによって形成される配線案内路を連続させて、より広い配線案内路を設けたいという利用者の要望があるが、2台のデスクの配線トレイの後方にはそれぞれのデスクに設けられた背面部材が存在することから配線案内路が背面部材によって分断され各々独立しているために、このような従来のデスクの構成では利用者の要望を満たすことができない。この種の要望に対して、背面部材等で配線トレイの後方を遮蔽することなく、予め配線トレイを後方へ開放させておけばよいとの考え方もあるが、そのような構成では独立配置や横並び配置の場合には、通路となるデスクの反使用端側に配線トレイ内の配線が露出するために、外観の悪化を招いたり通行時に配線コードを引っ掛けるなどの問題の発生が予想される。
【0005】
また、デスクの反使用端側には、天板の下方空間を後方から隠蔽するための幕板が設けられることもあるが、デスクへの配線トレイの装着に伴って少ない部品でスペース的な効率も良い態様で幕板を配置することが好ましいと考えられる。
【0006】
そこで本発明は、以上のような諸問題に鑑みて、デスクの多様な配置態様に対応して機能的に配線トレイを装備することができるデスクの提供を主目的とし、またそれに伴って幕板の配置も好適に行うことができるデスクをも提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、天板と、天板を下方から支持する支持体とを具備し、天板の反使用端に沿って延び配線コードを収納し得る配線案内路を有する配線トレイを設けたデスクであって、配線トレイを、配線案内路を後方へ閉塞させた第1使用姿勢又は配線案内路を後方へ開放させた第2使用姿勢の何れか一方の姿勢を選択して配置し得るように構成していることを前提としている。
【0008】
このような前提のデスクであれば、例えばデスクを独立で配置する場合や複数のデスクを横並びで配置の場合には配線トレイを第1使用姿勢として配線案内路内の配線コードを外部に露出させないようにすることができる。一方、2台のデスクを対面させて配置する場合は、配線トレイを第2使用姿勢として2台のデスクの配線案内路同士を分断することなく一体に連続させることができる。したがって本発明によれば、想定される多様なデスク配置に対応した好適な配線案内路の形成が可能となる。なお、デスクの独立配置又は横並び配置の場合に配線トレイを第2使用姿勢として用い、或いは対面配置の場合に配線トレイを第1使用姿勢として用いることを妨げるものではない。
【0009】
さらに、この種のデスクには天板の下方空間を反使用端側において隠蔽する幕板を装着する場合がある。この場合において、配線トレイの配置のための構造を有効に利用して幕板を配置できるようにするとともに、天板の下方空間を狭めることなく幕板を配置したり、床から配線トレイまで延びる配線コードに天板の使用端側に着座するデスクの使用者が足を引っかけないように幕板を配置するなど、幕板の配置態様をも多様化するためになされた本発明は、幕板を、配線トレイの後端部に沿う後方配置位置、又は配線トレイの前端部に沿う前方配置位置の何れか一方の位置を選択して配置し得るように構成することを特徴としている。すなわち、配線トレイの2つの使用姿勢と幕板の2つの配置位置との組み合わせにより、デスクの様々な配置態様に柔軟に対応することができることとなる。
【0010】
また、本発明では配線トレイの配置姿勢を変更するようにしていることから、配線トレイはできるだけ簡易な構造でデスクに設けられるようにすることが望まれる。したがって、特に天板の両側端部を左右一対の前記支持体により支持させている場合には、配線トレイを、これら一対の支持体にそれぞれ取り付けられる左右一対の配線トレイ用ブラケットに形成される配線トレイ支持面に載置した状態で取り付けるように構成することを前提としている。
【0011】
そして具体的に本発明は、配線トレイ用ブラケットを利用して配線トレイの後端部に沿う後方配置位置、又は配線トレイの前端部に沿う前方配置位置の何れか一方の位置を選択して配置し得るように構成することを特徴としている。このようにすれば、配線トレイを配置するための部材及び構造の有効利用により幕板を配置することができるようになる。この場合における配線トレイ用ブラケットの有効な利用態様の一例としては、配線トレイ用ブラケットに幕板を支持する幕板支持面を形成し、この幕板支持面に取り付けた幕板用ブラケットを介して幕板を取り付けるようにしたものが挙げられる。さらに、配線トレイ用ブラケットがその下端部に配線トレイ及び幕板を支持する水平片を具備するものであれば、この水平片の上面を前記配線トレイ支持面とし下面を幕板支持面とすることが好ましい。
【0012】
また、配線トレイの使用姿勢を簡易に変更するためには、配線トレイの前後方向を反転させることによって、この配線トレイが第1使用姿勢又は第2使用姿勢をとるようにすることが望ましい。これを実現し得る配線トレイの簡易且つ好適な態様としては、配線トレイを、前後に対面する第1起立壁とその上端よりも低位置に上端を位置付けた第2起立壁とを具備するものとして、前記第1使用姿勢においては第1起立壁を第2起立壁よりも後方に位置付け、第2使用姿勢においては第2起立壁を第1起立壁よりも後方に位置付けるようにしたものが挙げられる。
【0013】
なお、配線コードを種類ごとに分類して配線案内路に収容できるようにすれば利便性が向上することから、これを容易に実現するためには、配線トレイを、配線案内路を下方に閉塞する底壁を備えるものとして、この底壁に、配線案内路を前後に区画する仕切部材を載置すればよい。
【0014】
また、幕板の上述した前後の配置位置のみならず、幕板を後方配置位置及び前方配置位置の何れにおいても、天板に対する高さ位置を変更可能に配置し得るように構成することで、幕板の配置態様のさらなる多様化が実現される。
【0015】
特に、後方配置位置において幕板の後向面を他の部位よりも最も反使用端側に位置付けるように幕板を配置すれば、対面配置の場合に2つのデスクの幕板同士が互いの後向面を接触させることになるので、幕板の取付強度の向上を図ることができる。一方、二台のデスクを対向配置した場合に、両方のデスクにおいて幕板を前方配置位置に位置付けると、2つの幕板同士の間に配線コードを挿通させて隠しておくことができる空間を形成することができるとともに、いずれのデスクの使用者も配線コードに足などを引っかけるおそれをなくすことができる。
【0016】
さらに、デスクが、天板を支持体に対して所定範囲内で前後方向に移動させ得る天板移動機構を備えている場合には、天板の移動を配線トレイや幕板等の存在に関係なく行うことができる。すなわち、換言すれば、天板の移動位置に関係なく配線トレイや幕板の配置態様を変更することができるデスクを構成することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0018】
図1に後方から見た状態を示す斜視図、図2に正面図をそれぞれ示す本実施形態は、オフィス等において執務用に使用されるデスクDである。このデスクDは主として、天板1と、この天板1を支持する一対の天板受け2及び各天板受け2を支持する一対の脚体3からなる支持体によって構成されており、天板1の反使用端1a側において天板受け2に配線トレイ4及び幕板5を支持させている。以下に、各部の具体的構成について説明する。
【0019】
まず天板1は、所定の幅寸法、奥行き寸法及び厚み寸法を有し概略矩形状をなすものである。本実施形態では天板1として、木製のものを適用しているが、必ずしもこの限りではなく、金属製その他の一般的な天板に適用される素材であれば適宜のものが利用できる。なお、天板1は天板受け2に対して前後方向へスライド移動可能とされており、そのためにこのデスクDには天板移動機構Xを設けているが、この点については後述する。
【0020】
天板受け2は、天板1の両側端部1bに沿ってその下面側に配置され、天板1を下方から支持するものである。本実施形態においてこれら天板受け2は、天板1の奥行き方向に長手方向を合致させた、例えばアルミダイキャスト等により形成される長尺な部材であり、奥行き方向中央部を通り天板1の幅方向と平行な鉛直面を境にして前後面対称に形成してあり、天板1の側端部1bの左右を問わず使用できるようにしている。詳述すると、この天板受け2は、図3及び図4に示すように、主として左右に対をなす内側壁21及び外側壁22、前後に対をなす前壁23及び後壁24、並びに底壁(図示省略)によって構成され、上方へ開放した中空の部材である。また、内側壁21と外側壁22との間には、前壁23から後壁24に亘って前後に延びる一対の縦リブ25、25を底壁から起立させて設けるとともに、これら縦リブ25、25を横断するように複数の横リブ26を底壁から起立させて設けることによって天板受け2の強度向上を図っている。なお、各リブ25、26は、内側壁21及び外側壁22よりも高さ寸法を小さくしてある。また、これらリブ25、26に付帯させて複数箇所に、後述する天板移動機構Xを構成する移動ガイド部材X1を固定するために利用されるタップ孔2aや、この天板受け2を脚体3に固定するために利用されるタップ孔2bを形成している。天板受け2にはこの他にも、天板1の反使用端部1aに沿って配置されるフロントデスクトップパネルや側端部1bに沿って配置されるサイドデスクトップパネル(何れも図示省略)を天板受け2に取り付ける際に利用されるタップ孔等も形成されているが、ここではこれらについての説明を省略する。さらに、前端部及び後端部には、一対の縦リブ25、25間に亘って部分的に肉厚を設けた厚肉部27を形成しており、この厚肉部27に上下方向に亘って底壁24をも貫通させた貫通孔27aを形成している。また、内側壁21の前端部及び後端部においてちょうど前記厚肉部27の真横に該当する位置には、上縁の一部を矩形状に切り欠いた切欠部21aを形成している。なお、内側壁21の奥行き方向中央部には、内向きに突出する角状突起部28が設けられており、左右の天板受け2の角状突起部28に角パイプ状をなす横桟29の両側端部を挿入してビス止めすることにより、左右の天板受け2を連結するようにしている。
【0021】
ここで、天板移動機構Xについて説明する。本実施形態において天板移動機構Xは、図3に示すように、天板1を天板受け2に対して所定範囲で前後にスライド移動させるためのものである。そのために、天板移動機構Xを、天板受け2に設けられる移動ガイド部材X1及びスライダX2、横桟29に設けられるローラX3及びストッパX4、天板2の下面側に設けられるスライド部材X5及び天板2の下面に形成されるストッパ係合孔X6によって構成している。
【0022】
移動ガイド部材X1は、金属板を折り曲げ加工して上片X11及び左右一対の側片X12を形成したものであり、左右の天板受け2にそれぞれ奥行き方向中央部を挟んで前後に対をなして2つずつ設けている。すなわち移動ガイド部材X1は、各側片X12、X12をそれぞれ内側壁21と一方の縦リブ25との間、外側壁22と他方の縦リブ25との間に挿入するとともに、上片X11を縦リブ25に載置して、上片X11の前端部及び後端部にそれぞれ2つずつ形成した貫通孔X13を前記タップ孔2aとそれぞれ合致させた位置でこれら貫通孔X13及びタップ孔2aに挿入されるビスX14により固定される。また、上片X11には前後方向に延びる長孔X15が形成してあり、この長孔X15の前後方向への開口長の範囲内で天板1を前後に移動させられるようにしている。なお、この長孔X15の前端部は、他の部位よりも広く開口させてある。これに対してスライド部材X5は、移動ガイド部材X1の長孔X15に対応して天板1の両側端部にそれぞれ前後に対をなして下面側から取り付けられるものであり、長孔と係合するスライド部材本体X51と、このスライド部材本体X51から上方へ突出させたネジ軸X52とからなり、ネジ軸X52を天板1の下面に螺合させている。スライド部材本体X51は、長孔X15の前端部の開口幅よりも小さく且つそれ以外の部位よりも大きい下部分と、移動ガイド部材X1の上片X11に載り長孔X15の各部よりも大きい円盤状をなす上部分とからなり、下部分と上部分とを移動ガイド部材X1の肉厚分程度離間させている。そして、天板1に取り付けたスライド部材X5の下部分を、天板受け2に取り付けた移動ガイド部材X1の長孔X15に対してその前端部から下方へ挿入することで、天板1を長孔X15に沿ってその開口長手寸法の範囲でスライド移動可能としている。
【0023】
ストッパX4は、横桟29の長手方向中央部においてその前面に取り付けられるストッパ本体X42に、図示しない押しボタン等の操作部を下方から押圧することで天板1の下面に対して上下に突没する係合片X41を備えた構成を有している。一方、天板1の下面における幅方向中央部には、図2に示すように上述した可動範囲において天板1を最も手前(使用端1c側)へ引き出した引出位置Pと最も奥方(反使用端1a側)へ押し込んだ押込位置Qにおいて前記ストッパX4の係合片X41と対応するように、当該下面に穿設したストッパ係合孔X6を形成している。すなわち、天板1を引出位置P又は押込位置QにおいてストッパX4の操作部を操作して係合片X41を上動させてストッパ係合孔X6に挿入すれば、それらの位置P,Qで天板1を移動不能に固定することができ、操作部への操作により係合片X41を下降させておくと、係合片X41とストッパ係合孔X6との係合が解除されて天板1が前後方向にスライド移動し得る状態となる。
【0024】
また、スライダX2及びローラX3は、天板1の移動をスムーズに行うための構成部材である。まずスライダX2は、表面が滑らかな合成樹脂製の円柱状をなすスライダ本体X21と、このスライダ本体X21の下面から下方に突出させたネジ軸X22とからなり、ネジ軸X22を天板受け2の前端部における厚肉部27の貫通孔27aに螺合させることによって天板受け2に取り付けられ、スライダ本体X21の上面を天板1の下面に添接させて天板1の滑らかなスライド移動を実現するものである。ローラX3は、横桟29の長手方向中央部においてストッパX4の左右にそれぞれ1つずつ取り付けたものである。すなわち、水平軸を有する取付部材X31を横桟29の背面に取り付けて、水平軸に転動可能に支持させたローラ本体X32を横桟29の上面よりもやや上方に突出させている。そして、ローラ本体X32を天板1の下面に添接させており、天板1の前後移動時にローラ本体X32が水平軸回りに回転することによって、天板1のスムーズなスライド移動を実現するようにしている。なお、このような天板移動機構Xを設けた二台のデスクDを、天板1の反使用端1a同士を対面させて対面式で配置した場合、天板1同士の衝突による衝撃を緩和するために、各天板1の後向面の両側端部には、後方へ突出させた例えば合成樹脂製等の緩衝部材11、11をビス止めなどによって取り付けている。
【0025】
一対の脚体3、3は、いずれも同一構成を有するとともに、奥行き方向中央部を通る鉛直面を境に前後に面対称となるように形成したものであるので、左右を問わずに使用できるものである。また、これら脚体3、3は、天板受け2、2及び横桟29と共に門形の脚構造体を構成している。この脚体3は主として、床面に接地される脚ベース31と、脚ベース31の上面に立設され前後一対の鉛直中空部を有する支柱カバー32と、支柱カバー32の各鉛直中空部に挿入され下方から天板受け2を支持する前後一対の支柱33、33とから構成されており、支柱カバー32に対して支柱33、33を上下にスライド移動させることによって天板1の高さを変更し得る高さ調節機構Yを備えている。この高さ調節機構Yは、支柱カバー32の鉛直中空部内において脚ベース31に立設させた図示しない一対の芯材と支柱33、33とを、予め設定された複数の天板高さのうちから選択される一の天板高さにおいてビス止め等により係合させることにより、天板1の高さ変更を可能とするものである。
【0026】
配線トレイ4は、図1、図2及び図4等に示すように、左右の天板受け2、2にそれぞれ取り付けられる配線トレイ用ブラケット6、6を介して天板受け2に支持させるようにしたものであり、天板1上で使用されるコンピュータ等の機器類の配線コードCを案内する配線案内路CGとしての機能を有している。この配線トレイ4は、左右の天板受け2、2間の距離に略等しい長手寸法を有する金属板を折り曲げ加工することによって、平面視矩形状をなす底壁41と、この底壁41の両長辺に沿って起立させた第1起立壁42及び第2起立壁43とから構成される。ここで、第1起立壁42の高さ寸法は、第2起立壁43の高さ寸法よりも大きく設定してあり、第2起立壁43の上端が第1起立壁42の上端よりも低位置となるようにしている。なお、これら第1起立壁42と第2起立壁43の上端部は、いずれも内向きに下方へ折り返して金属板の切り離し端を隠し、安全性の向上を図っている。また、底壁41の左右両側端部には、配線トレイ4を配線トレイ用ブラケット6にビス止めにより取り付ける際に使用されるビス挿通孔41a、41aを開口させている。また、これらビス挿通孔41a、41aの内側方には、床等へ延びる配線コードCを通したり、或いは電源コンセントや情報コンセントを配置するための開口部41bを形成している。さらに、この配線トレイ4内には、仕切部材44を配置できるようにしており、この仕切部材44を用いる場合には配線案内路CGを前後に区画される。すなわち仕切部材44は、配線トレイ4の底壁41に載置される平面視矩形状をなす底片44aと、この底片44aの奥行き方向中央部において起立させた起立片44bとを薄肉な金属板の加工により形成したものである。
【0027】
このような配線トレイ4を配置するために用いられる配線トレイ用ブラケット6は、天板受け2に取り付けられる上水平片61と、この上水平片61の内側縁から下方に垂下させた鉛直片62と、この鉛直片63の下縁から上水辺片61の延出方向とは反対側すなわち内側方へ延出させた下水平片63とを、金属板の折り曲げ加工により一体に形成したものである。上水平片61は、天板受け2の厚肉部27上に載置され、且つ内側壁21に形成した後端部側の切欠部21aを通じて天板受け2の内側方へ鉛直片62を持ち出すようにした矩形板状をなすものである。そして、上水平片61には、肉厚部27の貫通孔27aと合致する位置にタップ孔61aを開口させてあり、この貫通孔27aに対して下方から挿入したビス6B1をタップ孔61aに締着することによって、本配線トレイ用ブラケット6を天板受け2に取り付けるようにしている。鉛直片62は、外向面を天板受け2の内側壁21に添接した状態で天板受け2よりも下方位置まで垂下した側面視L字形状をなすものであり、その高さ寸法は配線トレイ4の第1起立壁42の高さ寸法よりも若干大きく、また下縁の奥行き寸法は配線トレイの底壁41の奥行き寸法よりも若干大きく設定してある。そして、鉛直片62の下端部における突出端62aを後方に向けて突出させた姿勢で配置される。下水平片63は、鉛直片62の下縁において前端から奥行き方向中央部に亘る領域に沿って内側方へ略水平姿勢で設けられる平面視矩形状をなすものである。そしてその上面63aを、配線トレイ支持面として、左右の配線トレイ用ブラケット6、6の下水平片63、63に配線トレイ4の底壁41における両側端部を載置するようにしている。この状態で配線トレイ4を固定するために、下水平片63の先端部に前後一対のタップ孔63c、63cを形成している。そして、これら左右の下水平片63における各タップ孔63c、63cにビス挿通孔41a、41aが合致するように配線トレイ4を載置した状態で、上方からビス挿通孔41a、41aに挿入したビス6B2を一方のタップ孔63cに締着することによって、配線トレイ4が配線トレイ用ブラケット6に固定される。
【0028】
ここで、本実施形態において配線トレイ4は、第1起立壁42を前方に且つ第2起立壁43を後方に位置付けた第1使用姿勢4A、又は第1起立壁42を後方に且つ第2起立壁43を前方に位置付けた第2使用姿勢4Bの何れかを選択して配置することができるようにしているが、この点については詳述する。また、この配線トレイ用ブラケット6には、後述する幕板5を支持するための幕板用ブラケット7を取り付けるために、下水平片63の先端側には前後一対のタップ孔63d、63dを形成している。ここで、幕板用ブラケット7は、下水平片63の下面63b側に取り付けるようにしているので、この下面63bを幕板支持面としている。
【0029】
幕板5は、本実施形態では図1、図2及び図4等に示すように、金属板の上下左右の端部を折り返して矩形状に形成した幕板本体51と、この幕板本体51の裏面側における上下左右にそれぞれ溶接等により取り付けた金属板の折り曲げ加工によるボックス型の上補強部52、下補強部53、及び左右の側補強部54、54とから構成される。幕板本体51において各補強部52、53、54を取り付けていない側の面は、幕板5の意匠面5aとされている。側補強部54、54の上端部側にはそれぞれ、この幕板5を幕板用ブラケット7に固定するためのナット54a、54aを上下に並べて2つ取り付けてある。また、側補強部54、54の上端部から幕板本体51の上側の折り返し片51aに亘って矩形状をなすように切り開けることによって、幕板5を配線トレイ用ブラケット6の鉛直壁62における突出端62aを挿入して引っ掛けるようにした開口窓55をそれぞれ形成している。
【0030】
これに対して幕板用ブラケット7は、左右の配線トレイ用ブラケット6の下水平片63にそれぞれ取り付けられる矩形状の水平片71と、この水平片71の一縁部から垂下させた側面視概略台形状の補強片72と、この補強片72の長辺に沿って略直角に折り曲げた正面視矩形状の取付片73とを、金属板の折り曲げ加工によって一体に形成したものであり、取付片73に幕板5を取り付けるようにしている。水平片71は、配線トレイ用ブラケット6における幕板支持面である下水平片63の下面に63b下方から添接させた姿勢で取り付けられる。そのために、水平片71には、下水平片63に形成された一対のタップ孔63d、63dに対応させて一対のタップ孔71a、71aを形成してあり、上方からタップ孔63d、63dに挿入されるビス7B1、7B1をタップ孔71a、71aに締着することにより、配線トレイ用ブラケット6に幕板用ブラケット7を固定する。また、取付片73には、2つのビス挿通孔73a、73aを上下に並べて形成しており、これらビス挿通孔73a、73aに挿入されるビス7B2、7B2を幕板5の左右の側補強部54、54に待機させてあるナット54a、54aに締着することによって、幕板5を幕板用ブラケット7に固定する。また、この幕板5には、配線コードCを配線トレイ4の配線案内路CGと床等との間で適正にガイドすることができるように、配線縦ダクト8を着脱可能に取り付けるようにしている。この配線縦ダクト8は、金属板の折り曲げ加工により起立壁81と、起立壁81の両側縁における下端側の一部を除く部位に沿って略直角に折り曲げた側壁82、82と、各側壁82の起立縁に沿って内側へ略直角に折り曲げた添接壁83とを形成した上下及び一側方に開口する箱形をなすものであり、添接壁83に取着したマグネットシート84の磁力によって幕板5に取り付けるようにしている。この配線縦ダクト8を幕板5に取り付ける際には、幕板本体51の反意匠面側に貼り付けたり、幕板5の意匠面5a側等の各部に貼り付けることができ、さらに配線縦ダクト8を鉛直な姿勢や傾斜させた姿勢など、適当な取付姿勢で幕板5に取り付けることができる。
【0031】
ここで、幕板は5、配線トレイ用ブラケット6に取り付けた配線トレイ4の後端部に沿う位置である後方配置位置5A、又は配線トレイ4の前端部に沿う位置である前方配置位置5Bの何れかを選択して取り付けられるようにしてあり、特に後方配置位置5Aにおいては、上述したビス7B2のナット54aへの螺合に加えて、配線トレイ用ブラケット6の突出端62aを側補強部64及び折り返し片51aに形成した開口窓55に挿入させて、幕板5を配線トレイ用ブラケット6に引っ掛けるようにしている。その際、幕板5の意匠面5aが後向面となり、この意匠面5aが押込位置Qにある天板1の緩衝部材11の後向面と略同一ないし若干後方に位置付けられるように、各部の寸法を設定している。以上を纏めると、幕板5を後方配置位置5Bに配置する場合においては、取付片73を配線トレイ用ブラケット6の後端部側に位置付けて、幕板5の意匠面が後方を向くように取り付ける一方、幕板5を前方配置位置に配置する場合においては取付片73を配線トレイ用ブラケット6の前端部側に位置付けて、幕板5の意匠面が前方を向くように取り付ける。したがって、配線トレイ4の使用姿勢である第1使用姿勢4A及び第2使用姿勢4Bの2態様と、幕板5の配置位置である後方配置位置5A及び前方配置位置5Bの2態様の組み合わせ方により、本実施形態では合計4パターンの配線トレイ4及び幕板5の配置態様から何れか1パターンを選択してデスクDを使用することができる。以下、これらの各配置態様について説明する。なお、各配置態様において配線トレイ用ブラケット6の取付態様はいずれも共通である。
【0032】
まず図4及び図5は、配線トレイ4の第1使用姿勢4Aと幕板5の後方配置位置5Aとを組み合わせた第1の態様を示したものである。この場合、天板1の反使用端1b側に位置する天板受け2の後端部において配線トレイ用ブラケット6をビス6B1により固定するとともに、その配線トレイ用ブラケット6の下水平片63に配線トレイ4を第1起立壁42が後方に且つ第2起立壁43が前方になるように載置した状態でビスB62により固定する。また、配線トレイ用ブラケット6の下水平片63に下方から幕板用ブラケット7を、取付片73を配線トレイ用ブラケット6の後端部側に位置付けた姿勢でビス7B1を用いて取り付けておき、その状態で意匠面5aを後方に向けた幕板5の開口窓55に配線トレイ用ブラケット6の突出端62aを挿入するとともに、ビス7B2を用いて幕板5を幕板用ブラケット7に固定する。このような第1の態様のデスクDでは、図5に示すように、天板1上の想像線で示すパーソナルコンピュータPC等から延びる配線コードCは、天板1の反使用端1b側から天板1と配線トレイ4の第1起立壁42との間の空隙を通じて配線案内路CG内に落とし込んでおけばよく、配線コードCを配線トレイ4の開口部41bを通過させたり第2起立壁43を乗り越えさせるなどして、適宜幕板5の前向面側に取り付けた配線縦ダクト8内等を通じて配線案内路CGから床へ配線コードCを引き出すようにすればよい。特に図5(a)に示すようにデスクDを単独席として配置する場合や複数のデスクDを隣接させて配置する場合に通路となる天板1の反使用端1b側から配線案内路CG内の配線コードCを好適に隠蔽しておくことができる。また、配線トレイ4に仕切部材44を配置すると、その起立片44bによって配線案内路CGが前後に区画されるので、一方を電源用、他方を情報用などと配線コードCを種類ごとに分類して収容することができる。また、押込位置Qにある天板1の反使用端1bの直下に幕板5が位置付けられているため、天板1の下方空間を広く確保することができるとともに、配線案内路CGを上方へ広く開放する必要があれば、天板移動機構Xを通じて天板1を引出位置Pまで引き出すと便利である。さらにこの場合、図5(b)に示すように2台のデスクDを対向させて配置する場合には、上述の場合と同様の効果が得られる上に、各デスクDの各部材のうちで最も反使用端側にある幕板5の意匠面5a、5a同士が添接し合うため、幕板5の強度向上が図られる。なおこの場合、2台のデスクの配線案内路CG、CGは、それぞれの配線トレイ4の第1起立壁42の存在によって明確に区画されているが、各デスクDの使用者各自が使用する機器類の配線コードCを自分のデスクDの配線案内路CGに収めるという使用方法があるため、そのような使用態様に適応させることができる。
【0033】
次に、図6及び図7は、配線トレイ4の第1使用姿勢4Aと幕板5の前方配置位置5Bとを組み合わせた第2の態様を示したものである。この場合における配線トレイ用ブラケット6に対する配線トレイ4の配置状態は、上述した第1の態様と同様である。一方、天板1の反使用端1b側に位置する天板受け2の後端部において設けた配線トレイ用ブラケット6の下水平片63に下方から幕板用ブラケット7を、取付片73を配線トレイ用ブラケット6の後端部側に位置付けた姿勢でビス7B1を用いて取り付けておき、その状態で意匠面5aを前方に向けた幕板5をビス7B2により幕板用ブラケット7に固定する。このような第2の態様のデスクDを図7(a)に示すように単独席として配置する場合や複数のデスクDを隣接させて配置する場合には、幕板5が第1の態様の場合と比較して前方に位置付けられているため、天板1の下方空間は若干狭くなるが、配線コードCを幕板5の意匠面5a側に出さないようにしたり、配線縦ダクト8を幕板5の後向面側に設ければ、使用者の足下における少なくともデスクDの構成部品に由来する障害物をなくすことができる。また、図7(b)に示すように2台のデスクD、Dを対向配置すると、両デスクD、Dの幕板5、5同士の間の空間も、配線コードCの引き回しのために利用できる。その他、仕切部材44を配置するメリットなどは上述の通りである。
【0034】
また、図8及び図9は、配線トレイ4の第2使用姿勢4Bと幕板5の後方配置位置5Aとを組み合わせた第3の態様を示したものである。この場合、配線トレイ用ブラケット6に対して配線トレイ4は、配線トレイ用ブラケット6の下水平片63に配線トレイ4を第1起立壁42が前方に且つ第2起立壁43が後方になるように載置した状態でビスB62により固定する。一方、配線トレイ用ブラケット6に対する幕板用ブラケット7、幕板用ブラケット7に対する幕板5の取付態様については上述した第1の態様と同様である。このような第3の態様のデスクDの態様の場合、配線案内路CGは後方及び上方に開放された状態となっているため、天板1の反使用端1bから天板上の配線コードCを配線案内路CGに落とし込みやすい。また、幕板5が押込位置Qにある天板1の反使用端1bに沿う位置にあるため、天板1の下方空間を広く確保できる。特に図9(a)に示すようにデスクDを単独席として配置する場合や複数のデスクDを隣接させて配置する場合には、天板1の反使用端1b側に配線案内路CG内の配線コードCが露出されることになるが、天板1の反使用端1bを壁やパーティションパネルに沿わせてデスクDを設置すれば、その配線コードCが他者の目につくことがない。その他、仕切部材44を配置するメリットなどは上述の通りである。一方、図9(b)に示すように、2台のデスクDを対向配置すると、両デスクD、Dの配線案内路CG、CG同士が一体に繋がるため、これら配線案内路CGを共用するなどして広く利用できる。また、両デスクD、Dの幕板5、5同士が添接し合うため、幕板5の強度を向上できる。
【0035】
そして図10、図11及び図12は、配線トレイ4の第2使用姿勢4Bと幕板5の前方配置位置5Bとを組み合わせた第4の態様を示したものである。この場合、配線トレイ4の配線トレイ用ブラケット6への取付態様は、上述した第3の態様の場合と同様であり、幕板用ブラケット7の配線トレイ用ブラケット6への取付態様及び幕板5の幕板用ブラケット7への取付態様は、上述した第2の態様の場合と同様である。このような第4の態様のデスクDの場合、第3の態様の場合と同様に、図12(a)に示すデスクDの単独配置や隣接配置の場合はもとより、同図(b)に示す対向配置の場合でも、配線案内路CGは後方及び上方に開放された状態となっているため、天板1の反使用端1bから天板上の配線コードCを配線案内路CGに落とし込みやすく、それに加えて配線縦ダクト8を幕板5の後向面側に取り付ければ、使用者の足下の障害物をなくすことができる。特に図12(b)に示すように2台のデスクDを対向配置すると、両デスクD、Dの配線案内路CG、CG同士が一体に繋がるため、これら配線案内路CGを共用するなどして広く利用できるうえに、両デスクD、Dの幕板5、5間の空間を配線案内用に利用することができる。
【0036】
なお、以上に説明した実施形態では、特に幕板5を、配線トレイ4の後端部に沿った第1配置位置5A又は前端部に沿った第2配置位置5Bの何れにおいても、配線トレイ4の第1起立壁42又は第2起立壁43のいずれかの外面に沿って配置しているが、このような態様に限られず、幕板の上向面を配線トレイを支持する配線トレイ用ブラケットの下水平片に下方から突き当てた姿勢で、配線トレイ4の後端部に沿った第1配置位置5A’又は前端部に沿った第2配置位置5B’に配置するように構成することができる。この場合、幕板5は上述した実施形態における各配置態様の場合よりも若干低い位置に取り付けられることになるため、それに対応して配線トレイ用ブラケット、幕板用ブラケット、或いは幕板の寸法やこれらに形成される各タップ孔やナットの位置が変更される。このように若干の部材の変更により、幕板の取付高さ位置を変更することができるが、これらの構成については、以下の説明では配線トレイ用ブラケット及び幕板用ブラケットに若干の仕様変更を施すものとして、配線トレイ用ブラケット及び幕板用ブラケットに関する各符号に「’」を附して説明し、図面についても同様とする。
【0037】
まず図13は、上述した第1の態様と同様に、配線トレイ4の第1使用姿勢4Aと幕板5の後方配置位置5A’とを組み合わせた第1’の態様について、デスクDを単独配置又は隣接配置した状態(同図(a))、デスクDを対向配置(同図(b))した状態を示したものである。この場合、配線トレイ用ブラケット6’に支持された配線トレイ4の配線案内路CGは、前方に広く開放されており、幕板用ブラケット7’に支持された幕板5は、配線トレイ用ブラケット6’の下水平片63’及び配線トレイ4の後端部に沿って配置されることになる。この場合のデスクDによれば、上述の第1の態様と同様に、単独配置や横並び配置の場合には、配線トレイ4の第1起立壁42の存在によって配線案内路CGを通路となる反使用端1b側から隠しておくことができ、さらに天板1の下方空間を広く確保できる。また、対向配置の場合には、各天板1の下方空間を広く確保でき、配線案内路CG、CGを分け隔てて相互に隔離できるメリットに加えて、意匠面5a、5a同士が添接した幕板5、5の強度向上を図ることができる。
【0038】
次に図14は、上述した第2の態様と同様に、配線トレイ4の第1使用姿勢4Aと幕板5の前方配置位置5B’とを組み合わせた第1’の態様について、デスクDを単独配置又は隣接配置した状態(同図(a))、デスクDを対向配置(同図(b))した状態を示したものである。この場合、配線トレイ用ブラケット6’に支持された配線トレイ4の配線案内路CGは前方に広く開放されており、幕板用ブラケット7’に支持された幕板5は、配線トレイ用ブラケット6’の下水平片63’及び配線トレイ4の前端部に沿って配置されることになる。この場合のデスクDによれば、上述の第2の態様と同様に、単独配置や横並び配置の場合には、配線トレイ4の第1起立壁42の存在によって配線案内路CGを通路となる反使用端1b側から隠しておくことができ、さらに配線縦ダクト8の併用により天板1の下方空間の障害物をなくすことができる。また、対向配置の場合には、幕板5、5間の空間を配線案内用に利用することができる。
【0039】
さらに図15は、上述した第3の態様と同様に、配線トレイ4の第2使用姿勢4Bと幕板5の後方配置位置5A’とを組み合わせた第3’の態様について、デスクDを単独配置又は隣接配置した状態(同図(a))、デスクDを対向配置(同図(b))した状態を示したものである。この場合、配線トレイ用ブラケット6’に支持された配線トレイ4の配線案内路CGは後方へ広く開放されており、幕板用ブラケット7’に支持された幕板5は、配線トレイ用ブラケット6’の下水平片63’及び配線トレイ4の後端部に沿って配置されることになる。この場合のデスクDによれば、上述の第3の態様と同様に、単独配置や横並び配置の場合には、天板1の反使用端1bを壁やパーティションパネル等に沿って配置して、反使用端1b側に通路を形成しなければ、配線案内路CGを外部から隠しておくことができるとともに、さらに天板1の下方空間を広く確保できる。また、対向配置の場合には、意匠面5a、5a同士が添接した幕板5、5の強度向上を図ることができる。
【0040】
そして図16は、上述した第4の態様と同様に、配線トレイ4の第2使用姿勢4Bと幕板5の前方配置位置5B’とを組み合わせた第4’の態様について、デスクDを単独配置又は隣接配置した状態(同図(a))、デスクDを対向配置(同図(b))した状態を示したものである。この場合、配線トレイ用ブラケット6’に支持された配線トレイ4の配線案内路CGは後方へ広く開放されており、幕板用ブラケット7’に支持された幕板5は、配線トレイ用ブラケット6’の下水平片63’及び配線トレイ4の前端部に沿って配置されることになる。この場合のデスクDによれば、上述の第4の態様と同様に、単独配置や横並び配置の場合には、配線トレイ4の第1起立壁42の存在によって配線案内路CGを通路となる反使用端1b側から隠しておくことができ、さらに配線縦ダクト8の併用により天板1の下方空間の障害物をなくすことができる。また、対向配置の場合には、幕板5、5間の空間を配線案内用に利用することができる。
【0041】
なお、本発明は上述した実施形態等の態様に限られるものではない。例えば幕板はオプション的な部材であるので、使用又は不使用を適宜選択することができ、使用しない場合は配線トレイのみがデスクに付帯して設けられることになる。また、複数のデスクを横並び配置又は対面配置する場合に、異なる態様のデスク同士を隣接させて配置することができるのはいうまでもない。また、天板受けは脚体とは別部材として説明したが、脚体が一部に天板受けとして機能する構成を有するものを適用することもできる。さらに、デスクを構成する各部材の形状や寸法、材質など、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、以上に詳述したように、デスクの反使用端側に配線トレイを配置するに際して、この配線トレイを、後方へ閉塞させた第1使用姿勢又は前方へ閉塞させた第2使用姿勢のいずれかの姿勢を選択して配置できるようにしたものである。このため、例えば1台のデスクを単独で配置する場合や複数のデスクを横並びに並列させて配置する場合には、通路となる反使用端側から配線トレイに形成される配線案内路内に収容した配線コードが見えないようにするためには、配線トレイを第1使用姿勢で配置すればよく、その一方2台のデスクを対面配置してそれらデスクの各配線案内路を連続させて両デスクに共通の広い配線案内路を形成する場合には、配線トレイを第2使用姿勢で配置すればよい。このように、配線トレイの使用姿勢を変更できるように構成することによって、デスクの多様な配置態様が採用される近年のオフィスにおける需要に適切に対応することが可能である。
【0043】
また、配線トレイに加えてデスクの反使用端側に幕板を配置する場合にも、この幕板を、配線トレイの後端部に沿った後方配置位置又は前端部に沿った前方配置位置の何れかの位置を選択して配置できるようにすることで、配線トレイの選択的な配置姿勢との組み合わせにより、さらに多様なデスクの使用状況に対応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデスクの第1の態様を示す後方斜視図。
【図2】同デスクの第1の態様を示す正面図。
【図3】同デスクの天板移動機構を示す部分分解後方斜視図。
【図4】同デスクの第1の態様における要部を示す部分分解後方斜視図。
【図5】同デスクの第1の態様に係る配置例を側面図で示す説明図。
【図6】同デスクの第2の態様における要部を示す部分分解後方斜視図。
【図7】同デスクの第2の態様に係る配置例を側面図で示す説明図。
【図8】同デスクの第3の態様における要部を示す部分分解後方斜視図。
【図9】同デスクの第3の態様に係る配置例を側面図で示す説明図。
【図10】本発明の一実施形態に係るデスクの第4の態様を示す後方斜視図。
【図11】同デスクの第4の態様における要部を示す部分分解後方斜視図。
【図12】同デスクの第4の態様に係る配置例を側面図で示す説明図。
【図13】同デスクの第1’の態様に係る配置例を側面図で示す説明図。
【図14】同デスクの第2’の態様に係る配置例を側面図で示す説明図。
【図15】同デスクの第3’の態様に係る配置例を側面図で示す説明図。
【図16】同デスクの第4’の態様に係る配置例を側面図で示す説明図。
【符号の説明】
C…配線コード
CG…配線案内路
D…デスク
X…天板移動機構
1…天板
1a…反使用端
2…天板受け
3…脚体
4…配線トレイ
4A…第1使用姿勢
4B…第2使用姿勢
5…幕板
5A、5A’…後方配置位置
5B、5B’…前方配置位置
6、6’…配線トレイ用ブラケット
7、7’…幕板用ブラケット
41…底壁
42…第1起立壁
43…第2起立壁
44…仕切部材
63…水平片(下水平片)
63a…配線トレイ支持面(上面)
63b…幕板支持面(下面)

Claims (10)

  1. 天板と、天板を下方から支持する支持体とを具備し、天板の反使用端に沿って延び配線コードを収納し得る配線案内路を有する配線トレイを設けたものであって、
    前記配線トレイを、配線案内路を後方へ閉塞させた第1使用姿勢又は配線案内路を後方へ開放させた第2使用姿勢の何れか一方の姿勢を選択して配置し得るように構成しているとともに、
    天板の下方空間を反使用端側において隠蔽する幕板を具備し、この幕板を、配線トレイの後端部に沿う後方配置位置、又は配線トレイの前端部に沿う前方配置位置の何れか一方の位置を選択して配置し得るように構成していることを特徴とするデスク。
  2. 天板の両側端部を左右一対の前記支持体により支持させるとともに、配線トレイを、これら一対の支持体にそれぞれ取り付けられる左右一対の配線トレイ用ブラケットに形成される配線トレイ支持面に載置した状態で取り付けるように構成している請求項1記載のデスク
  3. 天板と、天板を下方から支持する支持体とを具備し、天板の反使用端に沿って延び配線コードを収納し得る配線案内路を有する配線トレイを設けたものであって、
    前記配線トレイを、配線案内路を後方へ閉塞させた第1使用姿勢又は配線案内路を後方へ開放させた第2使用姿勢の何れか一方の姿勢を選択して配置し得るように構成し、
    天板の両側端部を左右一対の前記支持体により支持させるとともに、配線トレイを、これら一対の支持体にそれぞれ取り付けられる左右一対の配線トレイ用ブラケットに形成される配線トレイ支持面に載置した状態で取り付けるように構成し、
    天板の下方空間を反使用端側において隠蔽する幕板を具備し、この幕板を、前記配線トレイ用ブラケットを利用して配線トレイの後端部に沿う後方配置位置、又は配線トレイの前端部に沿う前方配置位置の何れか一方の位置を選択して配置し得るように構成していることを特徴とするデスク。
  4. 配線トレイ用ブラケットに幕板を支持する幕板支持面を形成し、この幕板支持面に取り付けた幕板用ブラケットを介して幕板を取り付けるようにしている請求項3記載のデスク。
  5. 配線トレイ用ブラケットがその下端部に配線トレイ及び幕板を支持する水平片を具備するものであり、この水平片の上面を前記配線トレイ支持面とするとともに下面を幕板支持面としている請求項4記載のデスク。
  6. 配線トレイの前後方向を反転させることによって、該配線トレイが第1使用姿勢又は第2使用姿勢をとるようにしている請求項1、2、3、4又は5記載のデスク。
  7. 配線トレイが、前後に対面する第1起立壁とその上端よりも低位置に上端を位置付けた第2起立壁とを具備し、前記第1使用姿勢においては第1起立壁を第2起立壁よりも後方に位置付け、第2使用姿勢においては第2起立壁を第1起立壁よりも後方に位置付けるようにしている請求項6記載のデスク。
  8. 配線トレイが、配線案内路を下方に閉塞する底壁を具備するものであり、この底壁に、配線案内路を前後に区画する仕切部材を載置し得るようにしている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のデスク。
  9. 後方配置位置において幕板の後向面を他の部位よりも最も反使用端側に位置付けるように幕板を配置している請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のデスク。
  10. 天板を支持体に対して所定範囲内で前後方向に移動させ得る天板移動機構を具備している請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のデスク。
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