JP6940018B1 - 作業用ブース - Google Patents

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Abstract

【課題】占有面積が小さく耐荷重性を有する作業用ブースを提供する。【解決手段】作業用ブース1は、矩形状の本体2aと、本体2aの左端側及び右端側それぞれに形成された一対の縦框部3とを備えた背面板2と、背面板2に上下方向に回動可能に取り付けられたテーブル板7と、縦框部3それぞれに個別に設けられ、縦框部3との接続部分を軸として前後方向に開閉可能な一対の扉5、6と、を備え、テーブル板7は、背面板2と重なる収納状態と背面板2から水平に突出した使用状態とに維持可能に背面板2に取り付けられ、テーブル板7を収納状態にして扉5、6を閉状態とするパネル状態と、テーブル板7を使用状態にして扉5、6を開状態とするブース状態とに切替可能であり、扉5、6は、ブース状態にあるときに、扉5、6によってテーブル板の前に存在する人が隠れる大きさを有し、背面板2の本体2aが壁面に固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、作業用ブースに関する。
近年、働き方改革による、テレワークやリモートワーク等の多様な働き方の推進、また、コロナウィルスの影響等により、自宅やサテライトオフィスでのテレワークが加速している。また、コロナウィルスの影響を受けて、企業によっては、事務所を縮小する傾向にあり、テレワークの比率が増大すると予想される。
ところで、日本の住宅環境においては、テレワークが可能な書斎等のスペースを持っている世帯は少なく、共働き比率も増加するなか、自宅にテレワークブースを作ることは困難である。
市場では、テレワーク用の商品、例えば机、椅子、イヤホン、マイクロホン等が販売されている。しかしながら、外部からの騒音を遮音すること、自らが騒音源として発する音を吸音すること、等、テレワーク中の環境に配慮する商品は少ない。テレワーク中の環境に配慮した家中テレブースとして、BOX型等が提案されている。また、テレブースの簡易タイプとしては、テント型等のブース、また、ダンボールを使用した家具、ライティングデスクの様な家具、または収納家具等が提案されている。また、サテライトオフィス用等としてカプセル型(例えば、特許文献1参照)のブース等も提案されている。
特許第3298479号公報
しかしながら、日本の住宅環境の観点から、置き場所が狭くても配置することができ、且つテレワーク中の作業空間や作業環境を確保することのできる構造物が望まれていた。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の課題に着目してなされたものであり、占有面積が小さく且つ良好な作業環境を確保することの可能な作業用ブースを提供することを目的としている。
本発明の一実施形態に係る作業用ブースは、矩形状の本体と当該本体の左端側及び右端側それぞれに形成された一対の縦框部とを備えた背面板と、前記背面板に回動可能に取り付けられ、前記背面板との接続部分を軸として上下方向に回動可能なテーブル板と、前記縦框部それぞれに個別に設けられ、前記縦框部との接続部分を軸として前後方向に開閉可能な一対の扉と、を備え、前記テーブル板は、前記背面板と重なる収納状態と前記背面板から水平に突出した使用状態とに維持可能に前記背面板に取り付けられ、前記テーブル板を前記収納状態にして前記一対の扉を閉状態とするパネル状態と、前記テーブル板を前記使用状態にして前記一対の扉を開状態とするブース状態とに切替可能であって、前記一対の扉は、前記ブース状態にあるときに、前記一対の扉によって前記テーブル板の前に存在する人が隠れる大きさを有し、前記パネル状態にあるときに、内側となる扉が前記一対の縦框部の間に収納され、正面視で外側となる扉の裏面のみが見えて一枚の板状となる構成を有し、前記背面板の前記本体が壁面に固定可能であることを特徴としている。
本発明によれば、占有面積が小さく且つ良好な作業環境を確保することの可能な作業用ブースを実現することができる。
本発明の一実施形態に係る作業用ブースがパネル状態にあるときの一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図である。 (a)は、図1(a)のA−A断面における断面図、(b)は、図1(a)のB−B断面における断面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用ブースがブース状態にあるときの一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C断面における断面図である。 吸音材の特性の一例を示す特性図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[構成]
図1〜図3は、本発明に係る作業用ブース1の一例を示す構成図であって、図1及び図2は、パネル状態にあるときの構成を示し、図3は、ブース状態にあるときの構成を示す。図1において、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図である。図2において、(a)は、図1(a)のA−A断面における断面図、(b)は、図1(a)のB−B断面における断面図である。図3において、(a)は正面図、(b)は、図3(a)のC−C断面における断面図である。
作業用ブース1は、背面板2と、左扉5と、右扉6と、テーブル板7と、を備える。
背面板2は、本体2aと、一対の縦框部3(3a、3b)と、一対の横框部4(4a、4b)とを備える。本体2aは、矩形状を有し、本体2aを壁面にビス等で固定することによって、作業用ブース1が壁面に固定されるようになっている。本体2aの横幅は、横框部4の長さと同等程度であり、本体2aの長さは、左扉5及び右扉6の上下方向の長さと同等程度である。なお、本体2aの長さは、必ずしも、扉5、6の上下方向の長さと同等程度でなくともよく、後述の縦框部3と同等程度の長さであってもよい。
本体2aには、ブース状態で本体2aの内側となる面に、吸音材8が貼り付けられている。吸音材8は本体2aの内側の全面に設けてもよく、例えば、テーブル板7よりも上方の領域のみ等、一部のみに設けてもよく、吸音性及び遮音性の観点から本体2aの内側の面の少なくとも一部に設けることが好ましい。
図1〜図3に示す作業用ブース1では、本体2aは、長さ1198mm、幅845mm、厚み18mmであり、12mmの合板の表裏に5mmのMDF(中密度繊維板)を貼り合わせた板材からなる。
縦框部3は、本体2aの左右両端の本体2aの表面に、本体2aに対して縦框部3の幅方向が垂直に突出するように、本体2aの壁側の面からビス等で固定される。縦框部3は、床から本体2aの上端までの長さを有する。また、縦框部3は、例えば化粧シートをラッピングすること等によって、意匠性を有し、作業用ブース1の設置場所の環境に則した意匠を有する。図1〜図3に示す作業用ブース1では、縦框部3(3a、3b)は、それぞれ長さ1400mm、幅90mm、厚み23mmであり、18mmの合板の、長手方向に伸びる側面に、2.5mmのMDFを貼り合わせた板材からなる。
なお、縦框部3は、背面板2の本体2aと一体に形成されていてもよい。また、縦框部3は、必ずしも、本体2aに対して垂直に突出していなくてもよく、左右の扉5、6を取り付けることができ、且つパネル状態にあるときに、一対の縦框部3内に、扉5、6を収納することができればよい。
横框部4は、本体2aの上下両端に左右方向に設けられ、上側の横框部4aは背面板2の表面に、背面板2に対して幅方向が垂直に突出し、且つ、横框部4aの両端の面が一対の縦框部3の内側の面それぞれと接して配置され、本体2aと横框部4aとが本体2aの壁側の面からビス等で固定されると共に、横框部4aと縦框部3とが縦框部3の外側の面からビス等で固定されている。これにより、上側の横框部4aの上面と縦框部3a、3bの上面と本体2aの上面とが面一に固定される。
同様に、下側の横框部4bは本体2aの表面に、本体2aに対し幅方向が垂直に突出し、且つ、横框部4bの両端の面が一対の縦框部3の内側の面それぞれと接して配置され、本体2aと横框部4bとが本体2aの壁側の面からビス等で固定されると共に、横框部4bと縦框部3とが縦框部3の外側の面からビス等で固定されている。横框部4は、例えば、18mmの合板の、長手方向に伸びる側面に、2.5mmのMDFを貼り合わせた板材からなる。
横框部4の長さは、テーブル板7の大きさや、遮音性やプライバシーを確保するための扉5、6を収納する観点から、約600mm以上を確保することが好ましい。横框部4の長さが600mm以下では、テーブル板7を机として用いる際の作業性、つまり、パーソナルコンピュータやマウス等をテーブル板7上に載置した状態での作業性や、扉5、6による遮音性を確保しにくい。ただし、作業用ブース1の設置スペース等を考慮すると、横框部4の長さは1000mm以下であることが好ましい。図1〜図3に示す作業用ブース1では、横框部4(4a、4b)は、それぞれ長さ800mm、幅87mm、厚み23mmであり、18mmの合板の、長さ方向に平行な側面に、2.5mmのMDFを貼り合わせた板材が用いられる。
図1〜図3に示す作業用ブース1では、縦框部3a、3b及び横框部4a、4bを、本体2aの四辺に沿うように設けている。そのため、矩形状の本体2aの、上下の辺同士が近づく方向への変形及び左右の辺同士が近づく方向への変形が抑制されるようになっている。縦框部3及び横框部4を設けることで、背面板2の本体2aの強度を向上させることができるため、その分、本体2aをより薄い板材で形成することができる。
なお、ここでは、2本の横框部4a、4bを設けているが、3本以上の横框部4を設けてもよい。
また、ここでは、縦框部3及び横框部4として、本体2aとは別の部材を用い、ビス等で、本体2aに固定する場合について説明したが、縦框部3及び横框部4と本体2aとを一体に形成してもよい。
また、図1〜図3に示す作業用ブース1では、背面板2の本体2aと縦框部3とは異なる長さとしているが、本体2aと縦框部3とは同一の長さであってもよい。
扉5、6は、縦框部3a、3bそれぞれに取り付けられ、左扉5はインセットタイプのキャッチ付きのスライド蝶番5aにより一方の縦框部3aに取り付けられ、右扉6は、全かぶせのキャッチ付きのスライド蝶番6aにより他方の縦框部3bに取り付けられている。左扉5及び右扉6は、扉の大きさに応じて少なくとも2つ以上のスライド蝶番5a、6aによって、それぞれ取り付けられている。キャッチ付のスライド蝶番5a、6aとしては、例えば株式会社ムラコシ精工製のキャッチ付のワンタッチ式スライドヒンジを用いることができる。
このように扉5、6を縦框部3に取り付けることによって、扉5、6は、縦框部3との接続部分であるスライド蝶番5a、6aを軸として左右方向に回動し、扉5、6を閉じると、左扉5は一対の縦框部3間に収まり、右扉6は各縦框部3の本体2aとは逆側の面に接した状態となる。
扉5、6は、扉5、6が開状態であるブース状態にあるときに、これら扉5、6によってテーブル板7に向かって着席している人が隠れる大きさを有する。扉5、6の幅を大きくするほど、扉5、6の重量は大きくなるが、扉5、6の幅が大きいほど、吸音性、遮音性の向上が期待されると共に、プライバシーの確保をより十分に行うことができる。扉5、6の上下方向の長さは、重量及び使用基材の取り都合(4尺巾)を考慮して、最大1200mmが望ましい。
扉5、6の設置位置は、利用者がテーブル板7に向かって椅子に着席したときの目線以下に扉5、6の上端が見えると、気が散りやすくなることから、扉5、6の上端が下側の横框部4bの上面から1200mm以上の位置となるようにすることが好ましい。
図1、図2に示す作業用ブース1では、左扉5は、長さ1150mm、幅836mm、厚み18mmであり、12mmの合板の表裏に5mmのMDFを張り合わせた板材からなる。右扉6は、長さ1150mm、幅750mm、厚み18mmであり、12mmの合板の表裏に5mmのMDFを張り合わせた板材からなる。左扉5及び右扉6は、上側の横框部4aの下面から150mm下がった位置及び下側の横框部4bの上面から150mm上の位置で、スライド蝶番5a、6aにより縦框部3a、3bに固定される。
なお、扉5、6の長さは、作業用ブース1内で作業するときの利用者の目線に応じて設定すればよく、例えば、立った状態で作業する場合或いは比較的高い椅子に着席して作業を行う場合には、利用者の目線が扉5、6の上端よりも低くなるように、扉5、6の上端の高さを設定すればよく、また、利用者の目線の位置が比較的高い場合には、扉5、6の下端の位置が比較的高くなるようにしてもよい。
扉5、6にはさらに、使用基材の、パネル状態で内側となる面に、吸音材8が張り付けられている。また、扉5、6の少なくともパネル状態で外側となる面は、例えば、化粧シートをラッピングすること等により意匠性を有し、作業用ブース1の設置場所の環境に則した意匠を持たせるようになっている。
ここで、背面板2及び扉5、6に設けられる吸音材8としては、フェルトタイプのものや再生ポリエステル成形タイプのもの等を用いることができる。フェルトタイプのものとしては、例えば、厚さ9mm、定型サイズ600mm×900mm、素材はポリエステル製フェルトであって、印刷可能な不織布により、袋貼り(4方巻き込み)されているもの等がある。また、再生ポリエステル成形タイプのものとしては、例えば、厚さ7mm,サイズ3×6(900mm×1800mm)、素材はPETボトル再生ポリエステル材であって、印刷可能な不織布により、平貼り(4方巻き込みなし)されており、現場でのカットが可能なものであって、音響性能として、周波数1600Hz以上4000Hz以下で吸音率が0.6以上となる特性を有するもの等を用いることができる。
本実施形態では、扉5、6として、例えば厚さ12mm合板の表裏に、厚さ5mmのMDFを張り合わせた板材を用い、さらに、ブース状態にあるときに外側となる扉5、6の外側の面は表面をオレフィンシートにて加飾を行い、裏面(つまり作業用ブース1の内側の面)については、吸音材8としての東京防音株式会社製の厚さ7mmのPETボトル再生ポリエステル材からなるホワイトキューオンの上にインクジェット方式により印刷を行った不織布をラミネートしている。
フェルトタイプの吸音材としては、例えば、ドリックス株式会社製のポリエステル製フェルト吸音材であるフェルメノンを適用することができる。
図4に、フェルメノンの残響室法吸音率試験の試験結果を示す。図4において、横軸は周波数(Hz)、縦軸は、吸音率である。図4に示すように、フェルメノンは周波数が1600Hz以上8000Hzの範囲では、吸音率が0.60以上となる特性を有している。
また、扉5、6を閉じたときの収納性を考慮して、テーブル板7、左扉5及び右扉6が各1枚、さらに背面板2、左扉5及び右扉6それぞれの内側に設けた3枚の吸音材8の和が、縦框部3の幅(例えば90mm)に近いことが好ましいため、吸音材8は、12mm程度以下が好ましい。
また、扉5、6のそれぞれの下部の、スライド蝶番5a、6aとは逆側の端部近傍に、折り畳み式の脚を設け、この脚によっても扉5、6を支持するようにしてもよい。特に作業用ブース1を自宅で用いる場合等には、子供が扉5、6にぶら下がって遊ぶ可能性がある。扉5、6に脚を設けることにより、縦框部3からの扉5、6の脱落や、扉5、6のスライド蝶番5a、6aからの脱落等が生じることを抑制することができる。
また、扉5、6それぞれのスライド蝶番5a、6a側の端部に、手の挟み込み防止のため、R加工等が施されていることが好ましい。
テーブル板7は、矩形状を有し、一辺が背面板2の本体2aに回動可能に取り付けられている。テーブル板7は、例えば、図示しない折り畳み式棚受け金具により本体2aの2箇所に取り付けられ、折り畳み式棚受け金具を開いたり、折り畳んだりすることによって、テーブル板7が、本体2aとの接続部分を軸として上下方向に回動し、テーブル板7を本体2aから水平に突出した使用状態又は本体2aと重なる収納状態に維持するようになっている。なお、安全性を考慮して、テーブル板7の下面に、収納可能な脚を設け、この脚によってもテーブル板7を支えるようにしてもよい。
テーブル板7は、テレワークの作業性を考慮して、縦框部3の下端から700mm以上の位置に取り付けられている。テーブル板7の奥行は、ノートパソコンの画面を傾ける事を考慮して最低300mm以上、可能であれば、500mmに設定されることが好ましい。図1〜図3に示す作業用ブース1では、テーブル板7の取り付け位置は、テーブル板7の上面が、縦框部3の下端から720mmとなる位置であり、テーブル板7は、奥行450mm、幅650mmであり、12mmの合板の表裏に5mmのMDFを貼り合わせた板材からなる。
なお、テーブル板7は、縦框部3a、3b間に設けてもよい。また、テーブル板7の裏面に、吸音材8を張り付けてもよい。
[利用方法]
このような構成を有する作業用ブース1は、図1及び図2に示すように、作業用ブース1を利用しないとき、つまりパネル状態とするには、折り畳み式棚受け金具を折り畳む。これにより、テーブル板7は本体2aと重なる収納状態となる。また、扉5、6は、スライド蝶番5a、6aにより縦框部3に取り付けられているため、左扉5を閉じ、次に右扉6を閉じることにより、左扉5は一対の縦框部3の間に収納され、右扉6は一対の縦框部3の本体2aとは逆側の端面に沿った状態となる。その結果、作業用ブース1を側面からみると、一枚の板状の部材となる。また、左扉5を縦框部3の間に収納するようにしているためその分だけ、作業用ブース1の厚みをより薄くすることができる。
このように、作業用ブース1を利用しないときには、テーブル板7を折り畳み、パネル状態とすることによって、作業用ブース1の占有面積を小さくすることができ、壁に取り付けられた壁パネルとみなすことができ、邪魔にならないようにすることができる。
また、背面板2の本体2a自体をビス等で壁に固定することにより作業用ブース1を支持しているため、例えば縦框部3を天井との間で突っ張り固定するようにした場合に比較して、耐荷重性を向上させることができる。そのため、作業用ブース1に、取り付けられる荷重範囲を広げることができ、扉5、6やテーブル板7をより大きくすること、また、より多くの吸音材8を設けることができる。その結果、吸音性や、遮音性、プライバシー性の向上を図ることができる。また、特に天井の高い屋内で利用する場合、天井との間で突っ張り固定するようにした構成のブースでは、縦框部3と天井との間の比較的長い隙間を調整することの可能な調整部材を用いる必要があり、天井の高さによって設置場所が制限される可能性がある。本実施形態に係る作業用ブース1では、背面板2の本体2a自体をビス等で壁に固定しているため、設置場所が制限されることなく、汎用性がより高い。
また、作業用ブース1をブース状態とする場合には、図3に示すように、右扉6、左扉5をこの順に開き、テーブル板7を持ち上げて折り畳み式棚受け金具を開くことにより、テーブル板7は背面板2から略水平に突出した使用状態に維持される。
この状態で、利用者がテーブル板7に向かって椅子に着席すると、扉5、6は、利用者の両側に位置するため、利用者は扉5、6と、背面板2とにより三方を間仕切りで囲まれた状態となり、ブース内に存在することと同等となる。また、利用者の正面は背面板2であり、扉5、6は、その上端が、着席した利用者の目線よりも上に位置するように形成されている。そのため、ブース外の動き等が、利用者の視界に入ることを防止することができ、ブース外の動きが利用者に与える影響を抑制することができる。また、扉5、6、によって、ブース外の人から、利用者をある程度隠すことができるため、プライバシーを確保することができる。また、一対の縦框部3どうしの間で、扉5、6の幅をできるだけ大きくなるようにしているため、より一層、吸音性、遮音性の向上を図ると共に、プライバシーを確保することができる。
また、扉5、6及び背面板2の本体2aには、作業用ブース1がブース状態にある時にブースの内側となる面に、吸音材8が設けられている。そのため、利用者が発する音が外部に漏れることを抑制することができ、逆に外部からの音を遮音することができる。そのため、作業用ブース1がブース状態にあるとき、利用者の後方は仕切りで囲まれていないが、利用者の話しにくさや聞き取りにくさを抑制することができる。
また、扉5、6は、スライド蝶番により縦框部3に取り付けられているため、スライド蝶番として脱着スイッチ付きのスライド蝶番5a、6aを用いることによって、縦框部3から扉5、6を容易に取り外すことができる。また、背面板2はビス等により壁面に直接取り付けられ、縦框部3及び横框部4は、背面板2にビス等によって取り付けられている。そのため、作業用ブース1の組み立て及び解体を容易に行うことができ、搬入時等、作業用ブース1の移動を容易に行うことができる。
また、作業用ブース1を構成する縦框部3や横框部4を始めとする各部や、各種取り付け金具等は、一般に用いられている部材を採用している。そのため、安価に実現することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
本実施形態に係る作業用ブース1(実施例1)について、耐荷重性、仕事の集中度、吸音性、遮音性の4つの項目について、性別、年齢が異なる10人の試験員による官能試験により評価した。
また、比較例1として、本実施形態に係る作業用ブース1(実施例1)において、背面板2を壁面にビス等で固定するのではなく、縦框部3の上端に、縦框部3と天井との間の隙間を調整するための調整部材を設け、縦框部3と天井との間の隙間を調整部材で調整することにより、縦框部3を突っ張り固定するようにした作業用ブースを用いた。調整部材として、例えば、平安伸銅工業株式会社製のラブリコシリーズの2×4アジャスタを用いた。
また、比較例2として、本実施形態に係る作業用ブース1(実施例1)において、左扉5及び右扉6を持たない作業用ブースを用いた。
また、比較例3として、本実施形態に係る作業用ブース1(実施例1)において、パネル状態にあるときにこれら扉5及び6が重なるのではなく、観音開き式の扉であって、扉5及び6の幅が、実施例1における扉5、6の幅Lの「1/2」(L/2)である作業用ブースを用いた。
さらに、比較例4として、本実施形態に係る作業用ブース1(実施例1)において、吸音材8を持たない作業用ブースを用いた。
これら実施例及び比較例1〜4について、それぞれの作業用ブース内で作業を行い、耐荷重性、仕事に集中できるか否か、吸音性が高いか否か、遮音性が高いか否かの4項目について、官能試験を行った。各試験員が各項目について4段階(1点〜4点)で評価し、項目毎に試験員の評価点の合計を求め、これを総合点とした。なお、評価が高いほど高い点数とした。各項目について総合点が34点以上40点以下の場合を「◎」、28点以上33点以下を「○」、22点以上27点以下を「△」、21点以下を「×」とした。
その結果を、表1に示す。
Figure 0006940018
表1から、本実施形態における作業用ブース1(実施例1)のように、本体2aを壁にビス固定した場合は、扉5、6を備えるとき、また、扉5、6が、本体2aの幅と同等程度の幅を有するときでも、耐荷重性があると評価され、また、作業の集中度、吸音性、遮音性について評価が高いことが確認された。一方、縦框部3と天井との間の隙間に調整部材を設け、床と天井との間で突っ張り固定する場合には、耐荷重性が多少低下するが、仕事の集中度、吸音性、遮音性は評価が高かった(比較例1)。
一方、本体2aを壁にビス固定した状態で、扉5、6を備えていない場合は、耐荷重性があると評価されるが、扉がないため、仕事の集中度、吸音性、遮音性の評価は低い(比較例2)。
また、本体2aを壁にビス固定した状態で、扉5、6が観音開き式に取り付けられている場合は、吸音材が設けられているため、吸音性、遮音性はある程度あるものの、仕事の集中度が多少低いと判定された(比較例3)。
これに対し、本体2aを壁にビス固定した状態であり、本体2aの幅と同等の幅を有する扉5、6が設けられている場合であっても、吸音材が取り付けられていない場合は、吸音性、遮音性が低下し、仕事の集中度の評価が多少低かった(比較例4)。
1 作業用ブース
2 背面板
2a 本体
3、3a、3b 縦框部
4、4a、4b 横框部
5 左扉
6 右扉
7 テーブル板

Claims (5)

  1. 矩形状の本体と当該本体の左端側及び右端側それぞれに形成された一対の縦框部とを備えた背面板と、
    前記背面板に回動可能に取り付けられ、前記背面板との接続部分を軸として上下方向に回動可能なテーブル板と、
    前記縦框部それぞれに個別に設けられ、前記縦框部との接続部分を軸として前後方向に開閉可能な一対の扉と、
    を備え、
    前記テーブル板は、前記背面板と重なる収納状態と前記背面板から水平に突出した使用状態とに維持可能に前記背面板に取り付けられ、
    前記テーブル板を前記収納状態にして前記一対の扉を閉状態とするパネル状態と、前記テーブル板を前記使用状態にして前記一対の扉を開状態とするブース状態とに切替可能であって、
    前記一対の扉は、前記ブース状態にあるときに、前記一対の扉によって前記テーブル板の前に存在する人が隠れる大きさを有し、前記パネル状態にあるときに、内側となる扉が前記一対の縦框部の間に収納され、正面視で外側となる扉の裏面のみが見えて一枚の板状となる構成を有し、
    前記背面板の前記本体が壁面に固定可能であることを特徴とする作業用ブース。
  2. 前記本体は、前記一対の縦框部それぞれと接する横框部を備えることを特徴とする請求項1に記載の作業用ブース。
  3. 前記一対の扉は、前記パネル状態にあるときに、前記一対の扉どうしが交互に重なる幅を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業用ブース。
  4. 前記扉及び前記背面板それぞれの、前記テーブル板側の面の少なくとも一部は、吸音材からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の作業用ブース。
  5. 前記扉及び前記縦框部の、前記テーブル板側とは逆側の面の少なくとも一部に化粧シートが貼付されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業用ブース。
JP2021057833A 2021-03-30 2021-03-30 作業用ブース Active JP6940018B1 (ja)

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厚さ10CMに収納できるデスクは、自宅の仕事環境を整えるのに十分だった, JPN6021014868, 22 October 2020 (2020-10-22), ISSN: 0004491151 *

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