JP6940018B1 - 作業用ブース - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、日本の住宅環境においては、テレワークが可能な書斎等のスペースを持っている世帯は少なく、共働き比率も増加するなか、自宅にテレワークブースを作ることは困難である。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の課題に着目してなされたものであり、占有面積が小さく且つ良好な作業環境を確保することの可能な作業用ブースを提供することを目的としている。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1〜図3は、本発明に係る作業用ブース1の一例を示す構成図であって、図1及び図2は、パネル状態にあるときの構成を示し、図3は、ブース状態にあるときの構成を示す。図1において、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図である。図2において、(a)は、図1(a)のA−A断面における断面図、(b)は、図1(a)のB−B断面における断面図である。図3において、(a)は正面図、(b)は、図3(a)のC−C断面における断面図である。
背面板2は、本体2aと、一対の縦框部3(3a、3b)と、一対の横框部4(4a、4b)とを備える。本体2aは、矩形状を有し、本体2aを壁面にビス等で固定することによって、作業用ブース1が壁面に固定されるようになっている。本体2aの横幅は、横框部4の長さと同等程度であり、本体2aの長さは、左扉5及び右扉6の上下方向の長さと同等程度である。なお、本体2aの長さは、必ずしも、扉5、6の上下方向の長さと同等程度でなくともよく、後述の縦框部3と同等程度の長さであってもよい。
縦框部3は、本体2aの左右両端の本体2aの表面に、本体2aに対して縦框部3の幅方向が垂直に突出するように、本体2aの壁側の面からビス等で固定される。縦框部3は、床から本体2aの上端までの長さを有する。また、縦框部3は、例えば化粧シートをラッピングすること等によって、意匠性を有し、作業用ブース1の設置場所の環境に則した意匠を有する。図1〜図3に示す作業用ブース1では、縦框部3(3a、3b)は、それぞれ長さ1400mm、幅90mm、厚み23mmであり、18mmの合板の、長手方向に伸びる側面に、2.5mmのMDFを貼り合わせた板材からなる。
なお、ここでは、2本の横框部4a、4bを設けているが、3本以上の横框部4を設けてもよい。
また、図1〜図3に示す作業用ブース1では、背面板2の本体2aと縦框部3とは異なる長さとしているが、本体2aと縦框部3とは同一の長さであってもよい。
このように扉5、6を縦框部3に取り付けることによって、扉5、6は、縦框部3との接続部分であるスライド蝶番5a、6aを軸として左右方向に回動し、扉5、6を閉じると、左扉5は一対の縦框部3間に収まり、右扉6は各縦框部3の本体2aとは逆側の面に接した状態となる。
扉5、6の設置位置は、利用者がテーブル板7に向かって椅子に着席したときの目線以下に扉5、6の上端が見えると、気が散りやすくなることから、扉5、6の上端が下側の横框部4bの上面から1200mm以上の位置となるようにすることが好ましい。
扉5、6にはさらに、使用基材の、パネル状態で内側となる面に、吸音材8が張り付けられている。また、扉5、6の少なくともパネル状態で外側となる面は、例えば、化粧シートをラッピングすること等により意匠性を有し、作業用ブース1の設置場所の環境に則した意匠を持たせるようになっている。
フェルトタイプの吸音材としては、例えば、ドリックス株式会社製のポリエステル製フェルト吸音材であるフェルメノンを適用することができる。
また、扉5、6を閉じたときの収納性を考慮して、テーブル板7、左扉5及び右扉6が各1枚、さらに背面板2、左扉5及び右扉6それぞれの内側に設けた3枚の吸音材8の和が、縦框部3の幅(例えば90mm)に近いことが好ましいため、吸音材8は、12mm程度以下が好ましい。
また、扉5、6それぞれのスライド蝶番5a、6a側の端部に、手の挟み込み防止のため、R加工等が施されていることが好ましい。
なお、テーブル板7は、縦框部3a、3b間に設けてもよい。また、テーブル板7の裏面に、吸音材8を張り付けてもよい。
このような構成を有する作業用ブース1は、図1及び図2に示すように、作業用ブース1を利用しないとき、つまりパネル状態とするには、折り畳み式棚受け金具を折り畳む。これにより、テーブル板7は本体2aと重なる収納状態となる。また、扉5、6は、スライド蝶番5a、6aにより縦框部3に取り付けられているため、左扉5を閉じ、次に右扉6を閉じることにより、左扉5は一対の縦框部3の間に収納され、右扉6は一対の縦框部3の本体2aとは逆側の端面に沿った状態となる。その結果、作業用ブース1を側面からみると、一枚の板状の部材となる。また、左扉5を縦框部3の間に収納するようにしているためその分だけ、作業用ブース1の厚みをより薄くすることができる。
このように、作業用ブース1を利用しないときには、テーブル板7を折り畳み、パネル状態とすることによって、作業用ブース1の占有面積を小さくすることができ、壁に取り付けられた壁パネルとみなすことができ、邪魔にならないようにすることができる。
この状態で、利用者がテーブル板7に向かって椅子に着席すると、扉5、6は、利用者の両側に位置するため、利用者は扉5、6と、背面板2とにより三方を間仕切りで囲まれた状態となり、ブース内に存在することと同等となる。また、利用者の正面は背面板2であり、扉5、6は、その上端が、着席した利用者の目線よりも上に位置するように形成されている。そのため、ブース外の動き等が、利用者の視界に入ることを防止することができ、ブース外の動きが利用者に与える影響を抑制することができる。また、扉5、6、によって、ブース外の人から、利用者をある程度隠すことができるため、プライバシーを確保することができる。また、一対の縦框部3どうしの間で、扉5、6の幅をできるだけ大きくなるようにしているため、より一層、吸音性、遮音性の向上を図ると共に、プライバシーを確保することができる。
また、作業用ブース1を構成する縦框部3や横框部4を始めとする各部や、各種取り付け金具等は、一般に用いられている部材を採用している。そのため、安価に実現することができる。
また、比較例2として、本実施形態に係る作業用ブース1(実施例1)において、左扉5及び右扉6を持たない作業用ブースを用いた。
さらに、比較例4として、本実施形態に係る作業用ブース1(実施例1)において、吸音材8を持たない作業用ブースを用いた。
また、本体2aを壁にビス固定した状態で、扉5、6が観音開き式に取り付けられている場合は、吸音材が設けられているため、吸音性、遮音性はある程度あるものの、仕事の集中度が多少低いと判定された(比較例3)。
これに対し、本体2aを壁にビス固定した状態であり、本体2aの幅と同等の幅を有する扉5、6が設けられている場合であっても、吸音材が取り付けられていない場合は、吸音性、遮音性が低下し、仕事の集中度の評価が多少低かった(比較例4)。
2 背面板
2a 本体
3、3a、3b 縦框部
4、4a、4b 横框部
5 左扉
6 右扉
7 テーブル板
Claims (5)
- 矩形状の本体と当該本体の左端側及び右端側それぞれに形成された一対の縦框部とを備えた背面板と、
前記背面板に回動可能に取り付けられ、前記背面板との接続部分を軸として上下方向に回動可能なテーブル板と、
前記縦框部それぞれに個別に設けられ、前記縦框部との接続部分を軸として前後方向に開閉可能な一対の扉と、
を備え、
前記テーブル板は、前記背面板と重なる収納状態と前記背面板から水平に突出した使用状態とに維持可能に前記背面板に取り付けられ、
前記テーブル板を前記収納状態にして前記一対の扉を閉状態とするパネル状態と、前記テーブル板を前記使用状態にして前記一対の扉を開状態とするブース状態とに切替可能であって、
前記一対の扉は、前記ブース状態にあるときに、前記一対の扉によって前記テーブル板の前に存在する人が隠れる大きさを有し、前記パネル状態にあるときに、内側となる扉が前記一対の縦框部の間に収納され、正面視で外側となる扉の裏面のみが見えて一枚の板状となる構成を有し、
前記背面板の前記本体が壁面に固定可能であることを特徴とする作業用ブース。 - 前記本体は、前記一対の縦框部それぞれと接する横框部を備えることを特徴とする請求項1に記載の作業用ブース。
- 前記一対の扉は、前記パネル状態にあるときに、前記一対の扉どうしが交互に重なる幅を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業用ブース。
- 前記扉及び前記背面板それぞれの、前記テーブル板側の面の少なくとも一部は、吸音材からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の作業用ブース。
- 前記扉及び前記縦框部の、前記テーブル板側とは逆側の面の少なくとも一部に化粧シートが貼付されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業用ブース。
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JP2001104054A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-17 | Itoki Co Ltd | 移動ワークブース |
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- 2021-03-30 JP JP2021057833A patent/JP6940018B1/ja active Active
Patent Citations (4)
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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厚さ10CMに収納できるデスクは、自宅の仕事環境を整えるのに十分だった, JPN6021014868, 22 October 2020 (2020-10-22), ISSN: 0004491151 * |
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JP2022154682A (ja) | 2022-10-13 |
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