JP2022125670A - ワイヤロープ検査装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、センサユニット100は、センサユニット100と接続されるコントロールユニット101と、コントロールユニット101に接続されるPLC(Programmable Logic Controller)102と、表示部103とによってワイヤロープ検査システム200を構成する。コントロールユニット101は、センサユニット100から送信される磁束信号に基づいて、ワイヤロープWの状態(断線の有無等)を判定する。具体的には、コントロールユニット101は、センサユニット100によるワイヤロープWの磁束の計測結果の表示、センサユニット100によるワイヤロープWの磁束の計測結果に基づく解析などを行う。また、PLC102は、ワイヤロープWの検査の開始および停止のタイミングを制御することや、ワイヤロープWの検査(解析)に用いられるパラメータ(しきい値等)を変更するために用いられる。また、コントロールユニット101において判定された結果は、表示部103(外部PCのディスプレイおよびタブレット端末のディスプレイ等)に表示される。
図2および図4に示すように、本実施形態では、筐体部10の第1部分11および第2部分12は、鉛直方向(Z方向)に沿って分割可能に構成されている。具体的には、設置台104に固定された第2部分12に対して、第1部分11が、鉛直上方向(Z1方向)に向かって検査作業者によって移動させられることによって、第1部分11と第2部分12とが離間されて分割される。
また、筐体部10の第1部分11には、レバー部16が設けられている。レバー部16は、検査作業者による操作力が加えられることによって、鉛直方向(Z方向)に沿って、第1部分11を第2部分12から離間させる方向(Z1方向)に向かって移動させる。
図7および図8に示すように、本実施形態では、筐体部10は、ガイド部10a(図8参照)を含む。ガイド部10aは、筐体部10の第1部分11および第2部分12を組み合わせる際に、第1部分11および第2部分12を組み合わせる方向(鉛直方向、Z方向)に対する第1部分11および第2部分12の相対的な傾きを抑制する。具体的には、ガイド部10aは、筐体部10の第1部分11に設けられる第1ガイド部50と、第2部分12に設けられる第2ガイド部60を含む。第1ガイド部50および第2ガイド部60は、互いに係合することによって、第1部分11および第2部分12のZ方向に対する相対的な傾きを抑制する。
図2に示すように、筐体部10には、X2方向側から移動される(導かれる)ワイヤロープWが内部に挿入される側の開口部10bが設けられている。また、筐体部10には、内部のワイヤロープWが外部に出ていく側の開口部10cが設けられている。開口部10bおよび開口部10cの各々は、円形形状を有している。なお、開口部10bおよび10cは、特許請求の範囲における「ワイヤロープを取り囲む孔部」の一例である。
図9に示すように、本実施形態では、検知部20は、励磁コイル70および検知コイル80を含む。励磁コイル70は、電流が流れることによってワイヤロープWに対して磁界(磁束)を印加する。詳細には、励磁コイル70は、磁界印加部30によって予め磁界印加された後(整磁された後)に、ワイヤロープWの磁化を励振させる励振コイルである。そして、検知コイル80は、励磁コイル70により磁界が励振された状態のワイヤロープWの磁束を検知するように構成されている。
磁界印加部30は、ワイヤロープWの延びる方向と直交する方向(Z方向)に配置される1対の磁界印加部30aおよび磁界印加部30bを含む。具体的には、磁界印加部30aは筐体部10の第1部分11に配置される。そして、磁界印加部30bは、筐体部10の第2部分12に配置される。磁界印加部30aおよび30bは、それぞれN極側をワイヤロープWに向けるように配置されている。また、磁界印加部30は、検知部20よりもワイヤロープWの流れてくる上流側(X2方向側)に配置されている。なお、磁界印加部30aおよび30bは、それぞれ、第1部分11および第2部分12に配置されているため、第1部分11と第2部分12とが分割された状態では、磁界印加部30aおよび磁界印加部30bは互いに離間した状態となる。そして、第1部分11と第2部分12とが組み合わせられた状態で、磁界印加部30aおよび30bの間を通過したワイヤロープWは、磁界印加部30aおよび30bにより磁界が印加され、磁化の方向が整えられる。
励磁コイル70は、ワイヤロープWの磁化の状態を励振するように、ワイヤロープWの延びる方向(X方向)に沿って巻回されている。励磁コイル70は、励振交流電流が流されることにより、ワイヤロープWが延びる方向(X方向)に沿った磁束(磁界)をコイル内部(コイルの輪の内側)に発生させる。そして、励磁コイル70は、発生させた磁束(磁界)をワイヤロープWに印加する。具体的には、制御基板40による制御によって励磁コイル70に一定の大きさかつ一定の周波数を有する交流電流(励振電流)が流されることにより、ワイヤロープWの延びる方向(X方向)に振動する(X1方向への磁界とX2方向への磁界が周期的に現れる)ように磁界が印加される。すなわち、ワイヤロープWにおいて、磁界印加部30によって予め整えられた磁界(磁束)が、励磁コイル70によって振動(励振)させられる。
図10に示すように、本実施形態では、検知コイル80は、第1検知部21に含まれる第1検知コイル81と、第2検知部22に含まれる第2検知コイル82とを有する。検知コイル80は、第1検知コイル81と第2検知コイル82との2つのコイルによって1つのワイヤロープWを挟み込むように配置される。そして、検知コイル80は、励磁コイル70により磁界が印加されるワイヤロープWに対して相対的に移動しながらワイヤロープWの磁束を検知する。また、検知コイル80は、ワイヤロープWの延びる方向に沿ってワイヤロープWを巻回するように設けられている。
本実施形態のセンサユニット100では、以下のような効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
検査対象であるワイヤロープを取り囲むように設けられ、第1部分および第2部分に分割可能に構成されている筐体部と、
前記ワイヤロープの前記筐体部内における部分の磁束を検知する検知部と、を備え、
前記検知部は、前記筐体部の前記第1部分および前記第2部分のそれぞれに分割されて収容される第1検知部および第2検知部と、前記第1検知部と前記第2検知部とを電気的に接続する接続部とを含み、
前記筐体部は、前記筐体部の前記第1部分および前記第2部分を組み合わせる際に、前記第1部分および前記第2部分を組み合わせる方向に対する前記第1部分および前記第2部分の相対的な傾きを抑制するガイド部を含む、ワイヤロープ検査装置。
前記ガイド部は、前記第1部分に設けられる第1ガイド部と、前記第2部分に設けられる第2ガイド部とを含み、
前記第1ガイド部および前記第2ガイド部は、互いに係合することによって、前記組み合わせる方向に対する前記第1部分および前記第2部分の相対的な傾きを抑制する、項目1に記載のワイヤロープ検査装置。
前記筐体部の前記第1部分および前記第2部分は、直方体形状を有しており、
前記ガイド部は、前記第1部分および前記第2部分の組み合わされる方向から視た四隅において係合する、項目2に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第1ガイド部は、前記ワイヤロープの延びる方向と直交する第1一方ガイド面と、前記ワイヤロープの延びる方向に沿って前記第1一方ガイド面と直交する第1他方ガイド面とを含み、
前記第2ガイド部は、前記第1一方ガイド面と当接する第2一方ガイド面と、前記第1他方ガイド面と当接する第2他方ガイド面とを含む、項目3に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第1部分の前記ワイヤロープの延びる方向と直交する側面部分は、半円状の切り欠きである第1部分側凹部を有し、
前記第2部分の前記第2ガイド部は、前記第1部分の前記側面部分に向かって延びるように設けられた板状であり、前記第1部分側凹部と対向する半円状の切り欠きである第2部分側凹部を有し、
前記筐体部は、前記第1部分と前記第2部分とが組み合わされた状態で、前記第1部分側凹部と前記第2部分側凹部とによって前記ワイヤロープを取り囲む孔部を形成する、項目3または4に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第1部分に設けられ、検査作業者による操作力が加えられることによって、前記ガイド部によって前記組み合わせる方向に対する前記第1部分および前記第2部分の相対的な傾きが抑制されながら、前記第1部分を前記第2部分から離間させる方向に移動させるレバー部をさらに備え、
前記レバー部は、前記検査作業者によって把持されるレバー把持部と、前記レバー把持部に接続され、前記第2部分と当接する棒状の当接部とを含む、項目1~5のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
前記当接部は、前記ワイヤロープを挟むように配置される棒状の一対の当接部を含み、
前記一対の当接部の各々は、一方端において前記第2部分と当接し、回動することによって前記第1部分を前記第2部分から離間させる方向に移動させ、
前記レバー把持部は、前記一対の当接部の各々の他方端同士を接続するように設けられている、項目6に記載のワイヤロープ検査装置。
前記レバー部の前記当接部は、前記第2部分の前記ワイヤロープの延びる方向における中央部分と当接する、項目6または7に記載のワイヤロープ検査装置。
前記筐体部は、水平方向に沿って延びる前記ワイヤロープを取り囲むように設けられ、
前記第1部分および前記第2部分は、鉛直方向に沿って分割可能に構成されており、
前記ガイド部は、前記鉛直方向に対する前記第1部分および前記第2部分の相対的な傾きを抑制する、項目1~8のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
前記筐体部は、検査対象である前記ワイヤロープを交換する際に分割され、前記ワイヤロープの検査を行う際に組み合わせられる、項目1~9のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
前記検知部は、電流が流れることによって前記ワイヤロープに対して磁界を印加する励磁コイルと、前記励磁コイルにより磁界が印加される前記ワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、を含み、
前記励磁コイルは、前記接続部が接続されることによって前記ワイヤロープを取り囲むようにコイルループを形成する、項目1~10のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
前記ワイヤロープに対して予め磁界を印加し前記ワイヤロープの磁化の方向を整える磁界印加部をさらに備え、
前記励磁コイルは、前記磁界印加部により予め磁界が印加された後に、前記ワイヤロープの磁化を励振させ、
前記検知コイルは、前記ワイヤロープの延びる方向に沿って巻回するように設けられている、項目11に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第2部分は、前記筐体部が設置される設置台に固定される固定部分を有し、
前記第1部分は、検査作業者によって把持される筐体把持部を有する、項目1~12のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第1部分と前記第2部分とが組み合わせられた状態で、前記第1部分および前記第2部分を互いに固定する固定爪部をさらに備える、項目1~13のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
10a ガイド部
10b、10c 開口部(ワイヤロープを取り囲む孔部)
11 第1部分
11b、11c 第1部分側凹部
12 第2部分
12a 中央部分
12b、12c 第2部分側凹部
13 筐体把持部
14 固定部分
15 固定爪部
16 レバー部
16a レバー把持部
16b、16c 当接部
20 検知部
21 第1検知部
22 第2検知部
23 接続部
30、30a、30b 磁界印加部
50 第1ガイド部
51a 第1一方ガイド面
51b 第1他方ガイド面
60 第2ガイド部
61a 第2一方ガイド面
61b 第2他方ガイド面
70 励磁コイル
80 検知コイル
100 センサユニット(ワイヤロープ検査装置)
104 設置台
W ワイヤロープ
Claims (14)
- 検査対象であるワイヤロープを取り囲むように設けられ、第1部分および第2部分に分割可能に構成されている筐体部と、
前記ワイヤロープの前記筐体部内における部分の磁束を検知する検知部と、を備え、
前記検知部は、前記筐体部の前記第1部分および前記第2部分のそれぞれに分割されて収容される第1検知部および第2検知部と、前記第1検知部と前記第2検知部とを電気的に接続する接続部とを含み、
前記筐体部は、前記筐体部の前記第1部分および前記第2部分を組み合わせる際に、前記第1部分および前記第2部分を組み合わせる方向に対する前記第1部分および前記第2部分の相対的な傾きを抑制するガイド部を含む、ワイヤロープ検査装置。 - 前記ガイド部は、前記第1部分に設けられる第1ガイド部と、前記第2部分に設けられる第2ガイド部とを含み、
前記第1ガイド部および前記第2ガイド部は、互いに係合することによって、前記組み合わせる方向に対する前記第1部分および前記第2部分の相対的な傾きを抑制する、請求項1に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記筐体部の前記第1部分および前記第2部分は、直方体形状を有しており、
前記ガイド部は、前記第1部分および前記第2部分の組み合わされる方向から視た四隅において係合する、請求項2に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記第1ガイド部は、前記ワイヤロープの延びる方向と直交する第1一方ガイド面と、前記ワイヤロープの延びる方向に沿って前記第1一方ガイド面と直交する第1他方ガイド面とを含み、
前記第2ガイド部は、前記第1一方ガイド面と当接する第2一方ガイド面と、前記第1他方ガイド面と当接する第2他方ガイド面とを含む、請求項3に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記第1部分の前記ワイヤロープの延びる方向と直交する側面部分は、半円状の切り欠きである第1部分側凹部を有し、
前記第2部分の前記第2ガイド部は、前記第1部分の前記側面部分に向かって延びるように設けられた板状であり、前記第1部分側凹部と対向する半円状の切り欠きである第2部分側凹部を有し、
前記筐体部は、前記第1部分と前記第2部分とが組み合わされた状態で、前記第1部分側凹部と前記第2部分側凹部とによって前記ワイヤロープを取り囲む孔部を形成する、請求項3または4に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記第1部分に設けられ、検査作業者による操作力が加えられることによって、前記ガイド部によって前記組み合わせる方向に対する前記第1部分および前記第2部分の相対的な傾きが抑制されながら、前記第1部分を前記第2部分から離間させる方向に移動させるレバー部をさらに備え、
前記レバー部は、前記検査作業者によって把持されるレバー把持部と、前記レバー把持部に接続され、前記第2部分と当接する棒状の当接部とを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記当接部は、前記ワイヤロープを挟むように配置される棒状の一対の当接部を含み、
前記一対の当接部の各々は、一方端において前記第2部分と当接し、回動することによって前記第1部分を前記第2部分から離間させる方向に移動させ、
前記レバー把持部は、前記一対の当接部の各々の他方端同士を接続するように設けられている、請求項6に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記レバー部の前記当接部は、前記第2部分の前記ワイヤロープの延びる方向における中央部分と当接する、請求項6または7に記載のワイヤロープ検査装置。
- 前記筐体部は、水平方向に沿って延びる前記ワイヤロープを取り囲むように設けられ、
前記第1部分および前記第2部分は、鉛直方向に沿って分割可能に構成されており、
前記ガイド部は、前記鉛直方向に対する前記第1部分および前記第2部分の相対的な傾きを抑制する、請求項1~8のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記筐体部は、検査対象である前記ワイヤロープを交換する際に分割され、前記ワイヤロープの検査を行う際に組み合わせられる、請求項1~9のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
- 前記検知部は、電流が流れることによって前記ワイヤロープに対して磁界を印加する励磁コイルと、前記励磁コイルにより磁界が印加される前記ワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、を含み、
前記励磁コイルは、前記接続部が接続されることによって前記ワイヤロープを取り囲むようにコイルループを形成する、請求項1~10のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記ワイヤロープに対して予め磁界を印加し前記ワイヤロープの磁化の方向を整える磁界印加部をさらに備え、
前記励磁コイルは、前記磁界印加部により予め磁界が印加された後に、前記ワイヤロープの磁化を励振させ、
前記検知コイルは、前記ワイヤロープの延びる方向に沿って巻回するように設けられている、請求項11に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記第2部分は、前記筐体部が設置される設置台に固定される固定部分を有し、
前記第1部分は、検査作業者によって把持される筐体把持部を有する、請求項1~12のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記第1部分と前記第2部分とが組み合わせられた状態で、前記第1部分および前記第2部分を互いに固定する固定爪部をさらに備える、請求項1~13のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
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