JP2022125476A - ガイドキーブロック装置 - Google Patents

ガイドキーブロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022125476A
JP2022125476A JP2021023073A JP2021023073A JP2022125476A JP 2022125476 A JP2022125476 A JP 2022125476A JP 2021023073 A JP2021023073 A JP 2021023073A JP 2021023073 A JP2021023073 A JP 2021023073A JP 2022125476 A JP2022125476 A JP 2022125476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
block device
key block
guide blocks
spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021023073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7563223B2 (ja
Inventor
慎一 浜田
Shinichi Hamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2021023073A priority Critical patent/JP7563223B2/ja
Priority to CN202210122865.XA priority patent/CN114939644A/zh
Publication of JP2022125476A publication Critical patent/JP2022125476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7563223B2 publication Critical patent/JP7563223B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D18/00Pressure casting; Vacuum casting
    • B22D18/04Low pressure casting, i.e. making use of pressures up to a few bars to fill the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/22Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
    • B22D17/229Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies with exchangeable die part

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

【課題】複数のガイドブロック間にスペーサを配置した状態でガイドブロック間を固定具で固定する構成において、当該固定具による固定方向の力がガイドブロック間の寸法に与える影響を低減させることが可能なガイドキーブロック装置を提供する。【解決手段】ガイドキーブロック装置10は、鋳造装置1の金型5に対して摺動させて設置される金型部品の位置調整のために用いられる。ガイドキーブロック装置10は、スペーサ11と、スペーサ11を挟むように配置された複数のガイドブロック12,13と、スペーサ11を2点以上でガイドブロック12,13に固定する固定具14,15と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、ガイドキーブロック装置に関する。
特許文献1には、鋳造装置において、横型を水平方向にスライド可動に支持するガイドブロックを、可動側主型の下面にボルトで固定する技術が記載されている。
特開平08-323459号公報
本発明者は、複数のガイドブロック間にスペーサを配置した状態でガイドブロック間をボルトで固定する方法を開発してきた。なお、特許文献1に記載の技術は、このような構成について何ら記載されていない。
しかしながら、このような構成を採用した場合、そのボルトの軸力がガイドブロック間の寸法(スペーサで確保している寸法)に影響を与える虞がある。
本開示は、複数のガイドブロック間にスペーサを配置した状態でガイドブロック間を固定具で固定する構成において、当該固定具による固定方向の力がガイドブロック間の寸法に与える影響を低減させることが可能なガイドキーブロック装置を提供するものである。
本開示の一態様に係るガイドキーブロック装置は、鋳造装置の金型に対して摺動させて設置される金型部品の位置調整のために用いられるガイドキーブロック装置であって、
スペーサと、
前記スペーサを挟むように配置された複数のガイドブロックと、
前記スペーサを2点以上で前記ガイドブロックに固定する固定具と、
を備えるものである。
このような構成により、前記ガイドキーブロック装置は、前記ガイドブロックと前記スペーサとの固定を2点以上で行うため、前記固定具による固定方向の力が前記ガイドブロック間の寸法に与える影響を低減させることが可能となる。
前記固定具は、前記ガイドブロックに前記スペーサが長手方向に垂直な両側面側から挟持された状態で、前記スペーサの長手方向両端部に設けられた2つの貫通孔及び前記ガイドブロック側に設けられた2つの貫通孔に、嵌挿される2つのボルトを有するようにしてもよい。
このような構成により、前記ガイドキーブロック装置は、前記ガイドブロックと前記スペーサとの固定を少なくとも2点での前記ボルトにより行うため、ボルト軸力による前記ガイドブロック間の寸法への影響を低減させることが可能となる。
前記ガイドブロックのそれぞれを前記金型に固定する他の固定具を備えるようにしてもよい。
このような構成により、前記ガイドキーブロック装置は、前記他の固定具で前記ガイドブロックが前記金型に固定されるため、前記固定具の軸力による前記ガイドブロック間の寸法への影響を更に低減させることができる。
本開示により、複数のガイドブロック間にスペーサを配置した状態でガイドブロック間を固定具で固定する構成において、当該固定具による固定方向の力がガイドブロック間の寸法に与える影響を低減させることが可能なガイドキーブロック装置を提供することができる。
実施の形態に係るガイドキーブロック装置の一例を設置した、金型の一例を示す概略上面図である。 図1の金型における金型部品にガイドキーを取り付ける様子を示す概略斜視図である。 実施の形態に係るガイドキーブロック装置の一例を示す概略分解斜視図である。 実施の形態に係るガイドキーブロック装置の一例を示す概略斜視図である。 実施の形態に係るガイドキーブロック装置にガイドキーが係合された様子の一例を示す概略正面図である。 比較例に係るガイドキーブロック装置を示す概略分解斜視図である。 比較例に係るガイドキーブロック装置を示す概略斜視図である。 比較例に係るガイドキーブロック装置にガイドキーが係合された様子を示す概略正面図である。 比較例に係るガイドキーブロック装置のガイドブロック間の寸法を測定した位置を示す図である。 図9の測定部位に対するガイドブロック間の寸法を測定した結果を示す図である。 実施の形態に係るガイドキーブロック装置と比較例に係るガイドキーブロック装置とを用いて入子を金型に挿入した場合における、入子の引き量に対する入子の振れ量を試験した結果を示す図である。 実施の形態に係るガイドキーブロック装置の他の例を示す概略上面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施の形態に限定するものではない。また、実施の形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。
(実施の形態)
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態に係るガイドキーブロック装置の一例を設置した、鋳造装置の金型の一例を示す概略上面図である。また、図2は、図1の金型における金型部品にガイドキーを取り付ける様子を示す概略斜視図である。
図1で例示するように、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10は、鋳造装置1が備える金型(ここでは固定金型5)に対して、可動金型の一つとしての金型部品(入子2)を摺動させて設置する場合に用いられることができる。無論、設置対象は入子2に限らず他の可動金型の部品であってもよく、またその数も問わない。また、ガイドキーブロック装置10は、入子2を他の可動金型(可動主型)に対して摺動させて設置する場合にも用いることができる。
図1の例では、固定金型5の四隅に配置されている柱4について、隣り合う柱4の間(固定金型5の四辺の中央付近)から入子2が摺動されて設置され、必要に応じて中子も設置されて、鋳造製品用の金型をなすことができる。鋳造製品(又はその粗材)は、この金型の内部空間に溶融金属である溶湯Mが投入され、冷ました後に離型することで製造されることになる。
ガイドキーブロック装置10は、入子2を摺動させて固定金型5に設置するために、特にその入子2の固定金型5に対する位置調整(クリアランス調整)を精確に行うために、固定金型5の4辺の中央付近にそれぞれ配設されることができる。この位置調整は、例えば、入子2の金型部21の端面21aと固定金型5の端面5aとの間の距離の調整を含むことになり、この距離により溶湯Mが投入される内部空間が変わることになる。
なお、図1の下方の辺については、入子2が設置された状態、つまりその入子2の下にガイドキーブロック装置10が位置している状態を示しているため、ガイドキーブロック装置10は不図示となっている。無論、ガイドキーブロック装置10は必要な箇所に配設されることになるため、その設置位置や数は問わない。
また、図1に示す固定金型5や入子2は、エンジンのシリンダヘッドを鋳造するための金型である例を挙げているが、本実施の形態では固定金型5や入子2等によりなる金型の形状自体は問わないため、固定金型5や入子2の形状の詳細については説明を省略する。
図1に示すように、入子2は、実際の金型となる金型部21が外壁部22に取り付けられ、その設置や取り外しを行うための取手23が外壁部22に取り付けられている。さらに、図2に示すように、入子2には、ガイドキーブロック装置10によって案内される部分であるガイドキー3がボルト等により取り付けられる。
ガイドキー3は、外壁部22に固定するための本体部31と、ガイドキーブロック装置10のガイドブロック12,13間を摺動させるキー部32と、が固定されて構成されることができる。まず、図2の上段に示すように入子2とガイドキー3とが用意され、図2の中段に示すように入子2の外壁部22にガイドキー3の本体部31がボルト等により固定される。
ここで、図3~図5を参照しながら、ガイドキーブロック装置10の詳細について説明する。図3は、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10の一例を示す概略分解斜視図で、図4は、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10の一例を示す概略斜視図である。また、図5は、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10にガイドキーが係合された様子の一例を示す概略正面図である。
ガイドキーブロック装置10は、上述したように、鋳造装置1の固定金型5に対して摺動させて設置される入子2等の金型部品の、固定金型5に対する位置の調整のために用いられる。図3に示すように、固定金型5は、溶湯Mが投入される内部空間ではなくその外側の領域において、ガイドキーブロック装置10の取り付けのための取付部50を有することができる。取付部50は、凹部51に後述するボルト16,17のそれぞれを螺合する孔52,53が形成されて構成されることができる。
そして、図3にその概略分解斜視図を示すように、ガイドキーブロック装置10は、スペーサ11と、スペーサ11を挟むように配置された2つのガイドブロック(ガイドキーブロック)12,13と、スペーサ11を2点以上でガイドブロック12,13に固定する固定具と、を備える。
すなわち、スペーサ11は、2点以上でガイドブロック12,13と固定された状態で、つまり2点以上でガイドブロック12と固定され且つ2点以上でガイドブロック13と固定された状態で、配される。ガイドキーブロック装置10は、この固定のための固定具の例として、2点で固定するボルト14,15を例示しているがこれに限らない。
ボルト14,15は、ガイドブロック12,13にスペーサ11が長手方向に垂直な両側面側から挟持された状態で、スペーサ11の長手方向両端部に設けられた2つの貫通孔11b,11c、ガイドブロック12側に設けられた2つの貫通孔12b,12c、及びガイドブロック13側に設けられた2つの貫通孔13b,13cに、それぞれ嵌挿される。例えば、ガイドブロック12,13の一方又は双方に設けられた貫通孔を螺合孔としておくことで、ボルト14,15による、スペーサ11のガイドブロック12,13への固定が実現できる。無論、ボルト14,15での固定具合(例えば締め付けのトルク)は同じにしておく。
また、このようにスペーサ11がガイドブロック12,13に挟まれてボルト14,15で固定された状態で、ガイドブロック12,13にそれぞれ設けられた貫通孔12a,13aに、それぞれボルト16,17が挿入される。ボルト16,17は、ガイドブロック12,13のそれぞれを金型(この例では固定金型5)に固定する他の固定具の一例である。ボルト16,17は、それぞれ孔52,53に固定されることで、図4に示すように、スペーサ11がガイドブロック12,13に挟まれてボルト14,15で固定されたガイドキーブロック装置10が固定金型5の凹部51に固定される。
ガイドブロック12,13は、上述のようにスペーサ11を挟むように配置され、図2の下段及び図5に示すように、金型部品(この例では入子2)に取り付けられた部材(ここではガイドキー3)を係合させた状態で摺動させるために用いられる。なお、ガイドキー3は入子2の一部として一体に構成することもできる。
図5に示すように、ガイドキー3のキー部32がガイドブロック12,13の間の空間に嵌められた(係合された)状態で、入子2の取手23を押し引きすることで、ガイドキー3がガイドブロック12,13間で摺動し、入子2を移動させることができる。ここで、上述したようにガイドキーブロック装置10はスペーサ11をガイドブロック12,13で挟み込んで2本のボルト14,15で固定している。
よって、ガイドキーブロック装置10は、ガイドブロック12,13間の寸法をスペーサ11単体で保証し、ボルト14,15の軸力がガイドブロック12,13間の寸法に影響しない構造となっている。従って、図5に示すように、キー部32とガイドブロック12,13との間の隙間(クリアランス)C1は無いに等しい程度に保つことができる。
なお、ガイドキー3は、例えばSKD61を使用することができ、ガイドブロック12,13は例えばSK105を使用することができる。双方の材質は、例えば硬さを表すHRCが45~50のものを使用することができるが、これに限ったものではなく、摺動に耐えることができればよい。
ここで、比較例に係るガイドキーブロック装置について、図6~図10を参照しながら説明する。図6は、比較例に係るガイドキーブロック装置110を示す概略分解斜視図で、図7は、その概略斜視図である。また、図8は、ガイドキーブロック装置110にガイドキーが係合された様子を示す概略正面図である。
図6に示すように、比較例に係るガイドキーブロック装置110は、固定金型105に対して摺動させて設置される入子の、固定金型105に対する位置の調整のために用いられる。図6に示すように、固定金型105は、溶湯が投入される内部空間ではなくその外側の領域において、ガイドキーブロック装置110の取り付けのための取付部150を有することができる。取付部150は、凹部154,155と、凹部154,155にボルト116,117のそれぞれを螺合する孔152,153と、凹部154,155の間に凸部151と、を有する。
そして、図6にその概略分解斜視図を示すように、ガイドキーブロック装置110は、スペーサ111と、スペーサ111の凸部を挟むように配置された2つのガイドブロック112,113と、スペーサ111の凸部を1点でガイドブロック112に固定するボルト114と、スペーサ111の凸部を1点でガイドブロック113に固定するボルト115と、を備える。ここで、スペーサ111は、ガイドブロック112,113の下面に当接する2面を基準面として上記凸部を有する。ガイドブロック112,113の側面にその凸部の側面が当接するようになっており、ボルト114,115はその凸部の側面に固定される。
また、このようにスペーサ111の凸部がガイドブロック112,113に挟まれてボルト114,115で固定された状態で、ガイドブロック112,113にそれぞれ設けられた貫通孔112a,113aに、それぞれボルト116,117が挿入される。ボルト116,117は、ガイドブロック112,113のそれぞれを固定金型105に固定する。ボルト116,117は、それぞれ孔152,153に固定されることで、図7に示すように、スペーサ111がガイドブロック112,113に挟まれてボルト114,115で固定されたガイドキーブロック装置110が固定金型105の取付部150に固定される。
図8に示すように、ガイドキー3のキー部32がガイドブロック112,113の間の空間に嵌められ、この状態で入子を移動させることができる。ここで、上述したようにガイドキーブロック装置110は、スペーサ111をガイドブロック112,113で挟み込んでそれぞれ1本のボルト114,115で(一軸で)固定している。
よって、ガイドキーブロック装置110は、ガイドブロック112,113間の寸法を、固定金型105の凸部151の幅とそれを補助するスペーサ111(同軸のボルト114,115で締められる)とで決める構造であり、ボルト114,115の軸力が一軸に集中しガイドブロック112,113間の寸法に影響を与える構造となっている。つまり、比較例では、ガイドブロック112,113間の長手方向の位置によってガイドブロック112,113間の寸法が異なるようになってしまう。
この点について具体的に、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、ガイドキーブロック装置110のガイドブロック間の寸法を測定した位置を示す図で、図10は、図9の測定部位に対するガイドブロック間の寸法を測定した結果を示す図である。なお、図10は、設計値を40.000~40.025mmとした場合の例である。
ガイドブロック112,113は、それぞれボルト116,117により図9の測定部位Daで示す位置付近で固定金型105の取付部150に固定される。しかし、ガイドブロック112,113は、白抜き矢印で示すように測定部位Dcにおいてボルト114,115の軸力が働く。その結果、図10に示すように、測定部位Daで示す位置から離れるに連れて、ボルト114,115による一軸での締めの影響により、ガイドブロック112,113間の距離(寸法)が低下してしまう。なお、設計時には、図10で示した寸法低下を考慮して設計を行う必要がある。
従って、図8に示すように、比較例では、キー部32とガイドブロック112,113との間の隙間(クリアランス)C2は、凸部151のガイドブロック112,113との当接面を高精度に保ったとしても、クリアランスC1より大きくなってしまう。
実際、同条件で本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10(本例)と比較例のガイドキーブロック装置110とを製造したが、本例ではクリアランスC1を0.00mmに保つことができたが、比較例でのクリアランスC2は0.05mmとなった。
次に、図11を参照して上記比較例との試験結果の比較を行いながら、ガイドキーブロック装置10による効果について説明する。図11は、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10(本例)と比較例に係るガイドキーブロック装置110とを用いて入子を金型に挿入した場合における、入子の引き量に対する入子の振れ量を試験した結果を示す図である。
図11の試験結果で示す引き量、振れ量はそれぞれ、ガイドキーブロック装置10については図1の白抜き矢印で示す向きに入子2を引いた量、図1の両矢印で示す方向に入子2の端部が振れた量を指す。ガイドキーブロック装置110についても同様の量で引き量、振れ量が表される。
図11で試験結果を示す試験では、図1に示す長手方向距離Lが600mmである入子2を固定金型5(比較例では固定金型105)から抜型し、その引き量と振れ量との関係を実測した。また、この実測は、上述したクリアランスC1が0.00mmの本例のガイドキーブロック装置10と、クリアランスC2が0.05mmとなった比較例のガイドキーブロック装置110と、を用いてそれぞれ行った。
その結果、図11に示すように、入子2の振れ量が、比較例のガイドキーブロック装置110を用いた場合に比べて本例のガイドキーブロック装置10を用いた場合において半減した。この試験結果からも分かるようが、入子2の振れ量は、ガイドキー3とガイドブロックとの間のクリアランスで決まる。そのため、このクリアランスは、図9及び図10を参照して説明したように、ガイドブロックのボルト締めによるガイドブロック間の寸法の低下を考慮して設計されることになり、クリアランスが大きい程、この設計に高い精度が求められることになる。
また、図11で試験結果を示す試験では、さらに本例と比較例とで鋳造製品を製造し、そのカジリ不良の発生率を求めた。カジリは金型に粗材が張り付き、粗材に不良が発生する現象であり、入子の振れ(横入子を抜型する際の入子の左右振れ)がカジリの一要因となることが知られている。
その結果、比較例ではカジリ不良が0.2%程度発生していたのに対し、本例ではカジリ不良の発生が0.0%に抑えられた。
このように、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10は、スペーサ11をガイドブロック12,13で挟み込んで2本のボルト14,15で固定するなど2点以上で固定しガイドブロック12,13間の寸法を保証する構造を有する。よって、このような構造のガイドキーブロック装置10を用いて入子2を設置することで、金型の構造を改善することができ、入子2の左右振れを半減することができ、例えば低圧鋳造品の粗材不良を減らすことができる。また、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10は、低圧鋳造品に限らず高圧鋳造法などの他の鋳造方法で製造する鋳造品の金型にも適用でき、同様に粗材不良の低減効果を奏する。
以上に説明したように、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置10は、ガイドブロック12,13とスペーサ11との固定を2点以上で行うため、固定具による固定方向の軸力(例えばボルト軸力)によるガイドブロック12,13間の寸法に与える影響を低減させることが可能となる。
また、ボルト14,15は、上述したように、ガイドブロック12,13にスペーサ11が長手方向に垂直な両側面側から挟持された状態で、スペーサ11の長手方向両端部に設けられた2つの貫通孔11b,11c、ガイドブロック12側に設けられた2つの貫通孔12b,12c、及びガイドブロック13側に設けられた2つの貫通孔13b,13cに、それぞれ嵌挿されることができる。但し、貫通孔11b,11cはスペーサ11の長手方向両端部に設けられなくても、2点以上でガイドブロック12,13により挟持されるため、比較例との比較においては効果を奏すると言える。
また、ガイドブロック12,13の一方又は双方に設けられた貫通孔を螺合孔としておく例を挙げたが、代わりにボルト14,15のそれぞれに螺合してそれぞれを締結するナット(図示せず)を用いてもよい。この場合、ガイドブロック12,13のいずれかにナットが埋まる程度の凹部を設けておけば、取付部50の凹部51にガイドブロック12,13を嵌挿することをナットが邪魔しないで済む。但し、ナットを設ける場合でも、凹部51の深さより、ガイドブロック12,13を取り付けた際のナットの位置を高く設計しておくこともできる。
また、ボルト16,17で例示した上記他の固定具は、ガイドブロック12,13が金型に固定するためのものであるため、ボルト14,15で例示した上記固定具の軸力によるガイドブロック12,13間の寸法への影響を更に低減させることができる。
また、本実施の形態において、ガイドブロックは1つのスペーサ11に対して3つ以上備えることができる。次に、そのような例のうち、好ましい例であるガイドブロックが対で設けられる例について、図12を参照しながら説明する。図12は、本実施の形態に係るガイドキーブロック装置の他の例を示す概略上面図である。
図12に示すガイドキーブロック装置70は、スペーサ11に相当するスペーサ71と、スペーサ71を挟むように配置された2対のガイドブロック(ガイドブロック72,73及びガイドブロック76,77)と、スペーサ71をガイドブロック72,73、ガイドブロック76,77にそれぞれ固定する固定具74,75、固定具78,79と、を備える。
なお、説明を省略するが、固定具74,75,78,79はいずれもボルト、あるいはボルト及びナットのセットとすることができ、いずれに対応する位置にもスペーサ71、ガイドブロック72,73,76,77には貫通孔又は螺合孔が形成されている。
また、各ガイドブロック72,73,76,77には固定金型5の取付部に取り付けるための他の固定具(ボルト等)を挿入する貫通孔72a,73a,76a,77aを有し、実際にそれらに上記他の固定具が挿入されて固定金型5に取り付けられることになる。
この例では、ガイドブロック72,73におけるスペーサ71と接する位置の両端部又はその付近に設けられた2つの固定具74,75を有し、ガイドブロック76,77におけるスペーサ71と接する位置の両端部又はその付近に設けられた2つの固定具78,79を有する。固定具74,75は、スペーサ71によりガイドブロック72,73間の寸法を保つようにそれらを固定することができ、固定具78,79はスペーサ71によりガイドブロック76,77間の寸法を保つようにそれらを固定することができる。よって、図3及び図4等を参照して説明した例と同様に、クリアランスC1に対応するクリアランスがほぼ無い状態に保つことができる。無論、この例では、固定具74,75,78,79での固定具合はいずれも同じにしておく。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述したガイドキーブロック装置10,60,70の製造方法や各部品の製造方法、さらには各部品の材質は問わず、またどのような鋳造部品を製造する製造装置(鋳造装置)にも入子等の摺動により設置される金型部品が必要な装置であれば適用することができる。
1 鋳造装置
2 入子
3 ガイドキー
4 柱
5 固定金型
5a 端面
10、70 ガイドキーブロック装置
11、71 スペーサ
11b、11c、12a、12b、12c、13a、13b、13c、72a、73a、76a、77a 貫通孔
12、13、72、73、76、77 ガイドブロック
14、15 固定具(ボルト)
16、17 他の固定具(ボルト)
21 金型部
21a 端面
22 外壁部
23 取手
31 本体部
32 キー部
50 取付部
51 凹部
52、53 孔
74、75、78、79 固定具

Claims (3)

  1. 鋳造装置の金型に対して摺動させて設置される金型部品の位置調整のために用いられるガイドキーブロック装置であって、
    スペーサと、
    前記スペーサを挟むように配置された複数のガイドブロックと、
    前記スペーサを2点以上で前記ガイドブロックに固定する固定具と、
    を備えるガイドキーブロック装置。
  2. 前記固定具は、前記ガイドブロックに前記スペーサが長手方向に垂直な両側面側から挟持された状態で、前記スペーサの長手方向両端部に設けられた2つの貫通孔及び前記ガイドブロック側に設けられた2つの貫通孔に、嵌挿される2つのボルトを有する、
    請求項1に記載のガイドキーブロック装置。
  3. 前記ガイドブロックのそれぞれを前記金型に固定する他の固定具を備える、
    請求項1又は2に記載のガイドキーブロック装置。
JP2021023073A 2021-02-17 2021-02-17 ガイドキーブロック装置 Active JP7563223B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021023073A JP7563223B2 (ja) 2021-02-17 2021-02-17 ガイドキーブロック装置
CN202210122865.XA CN114939644A (zh) 2021-02-17 2022-02-09 引导键块装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021023073A JP7563223B2 (ja) 2021-02-17 2021-02-17 ガイドキーブロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022125476A true JP2022125476A (ja) 2022-08-29
JP7563223B2 JP7563223B2 (ja) 2024-10-08

Family

ID=82905940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021023073A Active JP7563223B2 (ja) 2021-02-17 2021-02-17 ガイドキーブロック装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7563223B2 (ja)
CN (1) CN114939644A (ja)

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3522006B2 (ja) * 1995-03-30 2004-04-26 トピー工業株式会社 アルミホイール離型方法およびアルミホイール鋳造装置
JP2000042678A (ja) * 1998-07-24 2000-02-15 Toyota Motor Corp 冷間鍛造型
JP4359971B2 (ja) 1999-09-14 2009-11-11 オイレス工業株式会社 スライドコアガイドユニット
JP2003200248A (ja) 2001-12-26 2003-07-15 Toyota Motor Corp 成形用金型およびその段替え方法
CN2717587Y (zh) * 2004-05-09 2005-08-17 夏振明 高速多工位卧铣床
JP4950720B2 (ja) 2007-03-26 2012-06-13 本田技研工業株式会社 鋳造装置及び鋳造方法
JP2008238228A (ja) 2007-03-28 2008-10-09 Mazda Motor Corp 金型鋳造装置
KR101078551B1 (ko) * 2010-02-18 2011-11-01 두산중공업 주식회사 버킷의 가소재 고정용 치공구
JP5563438B2 (ja) 2010-12-09 2014-07-30 川崎重工業株式会社 シリンダヘッド鋳造用金型の冷却装置及びその制御方法
DE102012019357B4 (de) 2012-10-02 2017-05-18 Meusburger GmbH & Co. KG Spritz- oder Druckgusswerkzeug mit Schieberführung
CN203844753U (zh) * 2014-03-07 2014-09-24 长治市永华机械有限公司 一种新型矿车翻斗销
CN204431574U (zh) * 2015-01-05 2015-07-01 山东豪迈机械科技股份有限公司 可调节排气间隙的花纹块及无气孔轮胎活络模具
CN204794432U (zh) * 2015-06-18 2015-11-18 哈尔滨电气动力装备有限公司 转子支架与转子铁心联接用组合键
CN207483115U (zh) * 2017-11-07 2018-06-12 天津美东业金电梯部件有限公司 一种可拆卸组合式电梯导轨
CN210967837U (zh) * 2019-10-30 2020-07-10 陕西施毛力机电设备制造有限公司 一种用于数控机床导轨的模块化防护罩
CN211312940U (zh) * 2019-12-06 2020-08-21 浙江宏超建设集团有限公司 一种装配式组合墙板结构
CN211279382U (zh) * 2020-06-30 2020-08-18 山东豪迈机械科技股份有限公司 一种导环与花纹块连接的导向机构及轮胎模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP7563223B2 (ja) 2024-10-08
CN114939644A (zh) 2022-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107877068B (zh) 一种减小大型薄壁零件焊接变形的装置及使用方法
US8115580B2 (en) Magnetic field adjusting device
KR20110046313A (ko) 진공밸브를 위한 폐쇄 유닛
US7143811B2 (en) Liquid-cooled ingot mold
KR101745242B1 (ko) 가변형 보 거푸집 및 그 시공방법
EP2072184A1 (en) Jig and method for processing cylinder block
CN107063853B (zh) 一种用于v型缺口梁试样剪切性能试验的卡具
KR20170035719A (ko) 인장압축시험용 좌굴방지 지그
JP2022125476A (ja) ガイドキーブロック装置
JP2014231073A (ja) プレス金型
KR101886838B1 (ko) 거푸집 지지장치
JP5478287B2 (ja) 射出成形機の金型取付部材および金型取付方法
US8443646B2 (en) Compensation device for a press brake
US20200173405A1 (en) A component having a flange connection element
US11873927B2 (en) Pipe support assembly and method of supporting a pipe using such pipe support assembly
JP2010155410A (ja) タイヤ加硫用金型
JP4939949B2 (ja) 射出成形金型
KR100825331B1 (ko) 쌍롤식 박판주조공정의 주조롤 신속정렬장치
JP2015071278A (ja) プラテン調整機構を有する射出成形機の型締装置
JP2018126983A (ja) 射出成形機の可動盤支持機構
RU2817653C1 (ru) Устройство компенсации прогиба, удобное для фиксации рабочего стола
KR20210072190A (ko) 고경도 인장시험용 시편 고정 장치
CN108884826B (zh) 预防往复压缩机上的框架变形
CN217434785U (zh) 高精度模具滑块定位机构及包括该滑块定位机构的模具
EP1944521A1 (en) Brake caliper in two parts

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7563223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150