JP2008238228A - 金型鋳造装置 - Google Patents

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Hideki Yonezawa
英樹 米澤
Hideaki Kokuni
英明 小国
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Abstract

【課題】金型鋳造装置のスライドキャビティ型とこのキャビティ型を摺動方向へ案内する案内部材との間の摺動隙間によりキャビティ型の位置決め精度が低下し、鋳造品の寸法精度が低下し、鋳造品に発生するバリが悪化する。
【解決手段】金型鋳造装置における可動金型にスライドキャビティ型4を摺動自在に設け、可動金型に1対のブロック部材11,12を設け、スライドキャビティ型4のキャビティCと反対側の端部部分の両側部に、キャビティ側へ移行する程スライドキャビティ型4の内側へ移行するように傾斜した傾斜面34aを有する1対の第1位置決め部材34を取り付け、1対のブロック部材11,12の側部に、型閉じ状態のとき1対の第1位置決め部材34の傾斜面34aと夫々嵌まり合う傾斜面を備えた1対の第2位置決め部材35を取り付けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、金型鋳造装置に関し、特にスライドキャビティ型の位置決め精度を高めて鋳物の寸法精度を高め、バリの発生を少なくした金型鋳造装置に関する。
エンジンのシリンダブロックやシリンダヘッド等のアルミ合金製の種々の成形品を成形する場合、一般に、固定金型と、この固定金型に対向して接近・離隔方向へ移動可能な可動金型と、この固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティの周囲の側面を囲む3つ又は4つのスライドキャビティ型とでキャビティが形成され、低圧鋳造法やダイカスト鋳造法にて鋳造される。
例えば、特許文献1に記載のアルミホイールを鋳造する鋳造用金型においては、下型(下型ダイベース、キャビティ型、入子を含む)と、上型(上型ダイベース、キャビティ型、入子、鋳抜きピンを含む)と、3組の摺動キャビティ型(横キャビティ型、摺動ブロックを含む)とでキャビティが形成される。摺動ブロックは、下型ダイベース上面に固定された1対のガイドにより摺動方向へ案内され、下型ダイベースに設けた係止片で摺動ブロックを係止することにより摺動キャビティ型の前進端位置を決めるようになっている。
実公平7−10826号公報
前記特許文献1に記載の鋳造用金型においては、摺動キャビティ型の摺動ブロックは、下型ダイベース上面に固定された1対のガイドにより摺動方向へ案内されるけれども、1対のガイドのガイド面は、摺動方向と平行に形成されている。しかし、摺動ブロックの両側面と1対のガイド面との間には、必ず摺動隙間があり、繰り返し摺動する間に摩耗によっても前記の摺動隙間が拡大する。その結果、鋳造品の寸法精度が低下し易くなり、鋳造品に発生するバリも悪化する。
しかも、鋳造時の熱を受けて下型ダイベースが熱膨張して、前記1対のガイド間の寸法が拡大した場合にも、前記摺動隙間が拡大する虞があるが、その熱膨張を防止する対策についても何ら記載されていない。
本発明の目的は、スライドキャビティ型の摺動方向と交差する方向の位置決め精度を高め、鋳造品の寸法精度を高め、バリの発生を少なくすることのできる金型鋳造装置を提供することである。
請求項1の金型鋳造装置は、第1金型と、これに対向状の第2金型と、複数のスライドキャビティ型とで鋳物形状のキャビティを形成する金型鋳造装置において、前記第2金型に駆動手段で移動駆動される前記スライドキャビティ型をスライド可能に設け、前記第2金型に、前記スライドキャビティ型のスライド方向と交差する方向のスライドキャビティ型の両端部に近接状に配設され、その自由端部が型閉じ状態のとき第1金型に当接する1対のブロック部材を設け、上記スライドキャビティ型のキャビティ面と反対側の部分の両側部に、キャビティ側へ移行する程前記スライドキャビティ型内側へ移行するように傾斜した傾斜面を有する1対の第1位置決め部材を取り付け、前記1対のブロック部材の側部に、型閉じ状態のとき前記1対の第1位置決め部材の傾斜面と夫々嵌まり合う傾斜面を備えた1対の第2位置決め部材を取り付けたことを特徴とするものである。
請求項2の金型鋳造装置は、請求項1の発明において、前記第2金型のうちの1対のブロック部材及び1対の第2位置決め部材間の部分を冷却する冷却媒体を流す冷却機構を設けたことを特徴としている。
請求項3の金型鋳造装置は、請求項1又は2の発明において、前記スライドキャビティ型のうちの1対の第1位置決め部材間の部分を冷却する冷却媒体を流す冷却機構を設けたことを特徴としている。
請求項4の金型鋳造装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記第1金型のうちのキャビティの外周側においてスライドキャビティ型と密着する所定幅領域に、キャビティ側へ移行する程第2金型側へ移行するように傾斜した第1傾斜面が形成され、前記スライドキャビティ型のうちの型閉じ状態のとき前記第1傾斜面に対応する部分に、第1傾斜面と密着する第2傾斜面が形成されたことを特徴としている。
請求項1の金型鋳造装置によれば、第1金型と、これに対向状の第2金型と、複数のスライドキャビティ型とで鋳物形状のキャビティを形成する金型鋳造装置において、スライドキャビティ型のキャビティ面と反対側の部分の両側部にキャビティ側へ移行する程スライドキャビティ型内側へ移行するように傾斜した1対の第1位置決め部材を設け、第2金型に設けた1対のブロック部材の側部に、型閉じ状態のとき1対の第1位置決め部材の傾斜面と夫々嵌まり合う傾斜面を備えた1対の第2位置決め部材を取り付けたので、1対の第1位置決め部材と1対の第2位置決め部材との嵌まり合いを介して、スライドキャビティ型の摺動方向と直交する方向の位置決め精度を高めて、鋳造品の寸法精度を高めることができ、バリの発生を抑制することができる。
即ち、比較的温度上昇の少ない位置において、1対の第1位置決め部材と1対の第2位置決め部材とを傾斜面で嵌め合わせることで、スライドキャビティ型の幅方向(摺動方向と交差する方向)の位置決めが確実となり、鋳造品の寸法精度を高めることができ、バリの発生を抑制することができる。
請求項2の金型鋳造装置によれば、第2金型のうちの1対のブロック部材及び1対の第2位置決め部材間の部分を冷却する冷却媒体を流す冷却機構を設けたため、1対のブロック部材及び1対の第2位置決め部材間の部分の温度上昇を抑制し、熱膨張により1対の第2位置決め部材間寸法が拡大するのを防止し、第1,第2位置決め部材の密着を確実にすることができる。
請求項3の金型鋳造装置によれば、スライドキャビティ型のうちの1対の第1位置決め部材間の部分を冷却する冷却媒体を流す冷却機構を設けたため、スライドキャビティ型のうちの1対の第1位置決め部材間の部分の温度上昇を抑制し、熱膨張により1対の第1位置決め部材間寸法が拡大するのを防止し、第1,第2位置決め部材の密着を確実にすることができる。
請求項4の金型鋳造装置によれば、第1金型のうちのキャビティの外周側においてスライドキャビティ型と密着する所定幅領域に、キャビティ側へ移行する程第2金型側へ移行するように傾斜した第1傾斜面が形成され、前記スライドキャビティ型のうちの型閉じ状態のとき前記第1傾斜面に対応する部分に、第1傾斜面と密着する第2傾斜面が形成されたので、型閉じの際、スライドキャビティ型のキャビティ面に近い近傍部分を、第1,第2金型間に密着状に嵌入させることができる。それ故、型閉じ状態において、第1,第2金型とスライドキャビティ型間に隙間が殆ど発生しない状態にスライドキャビティ型を第1,第2金型に密着させることができるから、鋳造品の寸法精度を高め、バリの発生を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面に基づいて説明する。
本実施例は、V型6気筒エンジンのアルミ合金製のシリンダブロックを鋳造する金型鋳造装置に本発明を適用した場合の一例である。図1はこの金型鋳造装置の概略横断面図、図2は図1のII−II線端面図、図3は図1のIII −III 線端面図である。
図1〜図3に示すように、金型鋳造装置1は、固定金型2(第1金型)と、キャビティCを挟んで固定金型2に対向状の可動金型3(第2金型)と、可動金型3に摺動自在に装備された4つのスライドキャビティ型4〜7とを有し、固定金型2に対して5つの金型を型閉じしたとき鋳物形状のキャビティCが形成され、注湯筒8から供給されるアルミ合金の溶湯を注湯口9からキャビティCに加圧状態で注湯することでシリンダブロックの鋳造品が成形される。
図2に示すように、固定金型2には、矩形状の固定側キャビティ型10が形成され、この固定側キャビティ型10の4隅部には、可動金型3に設けられた水平柱状のブロック部材11〜14(詳細は後述)の自由端部の端面が、型閉じ状態のときに当接する当接面11a〜14aが形成されている。この固定側キャビティ型10には、キャビティCの外周側においてスライドキャビティ型4,5と密着する第1所定幅領域と、スライドキャビティ型6と密着する第2所定幅領域と、スライドキャビティ型7と密着する第3所定幅領域に、キャビティC側へ移行する程可動金型3側へ移行するように緩傾斜した第1傾斜面10a〜10dが形成されている。
スライドキャビティ型4,5のうちの型閉じ状態のとき第1傾斜面10a,10bに対応する部分に、第1傾斜面10a,10bと密着する第2傾斜面4a,5aが形成されている(図1,図6参照)。スライドキャビティ型6のうちの型閉じ状態のとき第1傾斜面10cに対応する部分に、第1傾斜面10cと密着する第2傾斜面(図示略)が形成され、また、スライドキャビティ型7のうちの型閉じ状態のとき第1傾斜面10dに対応する部分に、第1傾斜面10dと密着する第2傾斜面(図示略)が形成されている。
図2、図3に示すように、固定金型2の4つの角部寄り部位には、可動金型3を摺動自在に案内する水平な4本の案内ロッド15が設けられている。固定金型2の固定側キャビティ型10の4隅部に対応する位置において、可動金型3には4本の水平柱状のブロック部材11〜14が固定金型2の方へ片持ち状に突出する状態に一体形成され、ブロック部材11〜14の断面形状はほぼ正方形である。ブロック部材11〜14はキャビティCから遠ざかる方向へ変位しないように補強部材で補強されている。
ブロック部材11,12によりスライドキャビティ型4が摺動方向(図3の左右方向)と直交する上下方向へ位置ズレしないように案内され、また、ブロック部材13,14によりスライドキャビティ型5が摺動方向(図3の左右方向)と直交する上下方向へ位置ズレしないように案内される。ブロック部材11,13によりスライドキャビティ型6が摺動方向(図3の上下方向)と直交する左右方向へ位置ズレしないように案内され、また、ブロック部材12,14によりスライドキャビティ型7が摺動方向(図3の上下方向)と直交する左右方向へ位置ズレしないように案内される。
図3に示すように、スライドキャビティ型4の右端にはホルダ4Hが連結され、ホルダ4Hを左右方向へ案内する上下1対の案内部材16と案内機構17とが設けられている。スライドキャビティ型4を型閉じ位置と型開き位置とに移動駆動するため、可動金型3に固定された門形の支持枠18に油圧シリンダ19(駆動手段)が設けられ、この油圧シリンダ19のロッド19aがホルダ4Hに連結されている。
図3に示すように、スライドキャビティ型5の左端にはホルダ5Hが連結され、ホルダ5Hを左右方向へ案内する上下1対の案内部材21と案内機構22とが設けられている。スライドキャビティ型5を型閉じ位置と型開き位置とに移動駆動するため、可動金型3に固定された門形の支持枠23に油圧シリンダ24(駆動手段)が設けられ、この油圧シリンダ24のロッド24aがホルダ5Hに連結されている。
図3に示すように、スライドキャビティ型6の上端にはホルダ6Hが連結され、ホルダ6Hを上下方向へ案内する左右1対の案内部材25と案内機構26とが設けられている。スライドキャビティ型6を型閉じ位置と型開き位置とに移動駆動するため、可動金型3に固定された門形の支持枠27に油圧シリンダ28(駆動手段)が設けられ、この油圧シリンダ28のロッド28aがホルダ6Hに連結されている。
図3に示すように、スライドキャビティ型7の下端にはホルダ7Hが連結され、ホルダ7Hを上下方向へ案内する左右1対の案内部材29と案内機構30とが設けられている。スライドキャビティ型7を型閉じ位置と型開き位置とに移動駆動するため、可動金型3に固定された門形の支持枠31に油圧シリンダ32(駆動手段)が設けられ、この油圧シリンダ32のロッド32aがホルダ7Hに連結された枠部材33に連結されている。
次に、スライドキャビティ型4とその周辺の構造について主に説明し、その他のスライドキャビティ型5〜7の周辺構造については説明を省略するが、同様の構成要素については同様の符号を付して図示した。
図3〜図7に示すように、可動金型3に、スライドキャビティ型4のうちのスライド方向(図3における水平な左右方向)と直交状に交差する上下方向の両端部に近接状に配設され、その自由端部が型閉じ状態のとき固定金型2の当接面11a,12aに当接する前記の1対のブロック部材11,12が設けられている。
スライドキャビティ型4のキャビティ面と反対側の部分(右端部分)の上下の両側部に、キャビティC側へ移行する程スライドキャビティ型4の幅方向内側へ移行するように緩傾斜した傾斜面34aを有する1対の第1位置決め部材34が取り付けられている。傾斜面34aの摺動方向に対する傾斜角αは例えば2度であるが、この角度に限定される訳ではない。前記1対のブロック部材11,12の側部には、型閉じ状態のとき1対の第1位置決め部材34の傾斜面34aと夫々密着状に嵌まり合う傾斜面35aを備えた1対の第2位置決め部材35が取り付けられている。
第1位置決め部材34は複数のボルトでスライドキャビティ型4に取り外し可能に固定され、第2位置決め部材35は複数のボルトでブロック部材11,12に取り外し可能に固定されている。第1,第2位置決め部材34,35が摩耗した際には、それらを取り外して新たな第1,第2位置決め部材34,35と交換することができる。
尚、図4に示すように、スライドキャビティ型5に設けた1対の第1位置決め部材34A、ブロック部材13,14に設けた1対の第2位置決め部材35Aは、上記の1対の第1位置決め部材24及び1対の第2位置決め部材35と同様のものである。スライドキャビティ型6に設けた1対の第1位置決め部材34B、ブロック部材11,13に設けた1対の第2位置決め部材35Bは、上記の1対の第1位置決め部材34及び1対の第2位置決め部材35と同様のものである。スライドキャビティ型7に設けた1対の第1位置決め部材34C、ブロック部材12,14に設けた1対の第2位置決め部材35Cは、上記の1対の第1位置決め部材34及び1対の第2位置決め部材35と同様のものである。
スライドキャビティ型4のうちの1対の第1位置決め部材34間の部分を冷却する冷却水(冷却媒体)を流す第1冷却機構40について説明する。図4〜図7に示すように、この第1冷却機構40は、スライドキャビティ型4のキャビティCと反対側の端部付近のうち1対の第1位置決め部材34の直ぐキャビティC側部位に設けられている。この冷却機構40は、冷却水を導入する導入管41と、この導入管41に接続された第1配管42と、第1配管42の両端部に接続された1対の第2配管43,44と、これら第2配管43,44に接続され第1配管42と平行な第3配管45と、排水管46とを有する。
第1配管42はスライドキャビティ型4のうちの可動金型3側の表面に近い部位に図3における鉛直方向向きに配設され、第3配管45はスライドキャビティ型4のうちの固定金型2側の表面に近い部位に第1配管42と平行に配設されている。第1,第3配管42,45の上下両端部は封鎖されている。導入管41に冷却水ホースが接続されて冷却水が供給され、排水管46には排水ホースが接続され、導入管41に導入された冷却水が一方の第2配管43を通って第3配管45に流れると共に第1配管42を通って他方の第2配管44へ流れ、その第2配管44から第3配管45に流れ、排水管46から排出される。
可動金型3のうちの1対のブロック部材11,12及び1対の第2位置決め部材35間の部分を冷却する冷却水(冷却媒体)を流す第2冷却機構50について説明する。図4、図6、図7に示すように、この第2冷却機構50は、1対のブロック部材11,12内に組み込まれた1対の第4配管51と、可動金型3のうちの1対のブロック部材11,12の基端部の付近同士間に組み込まれた第5配管52と、この第5配管52に接続された導入管53及び排水管54などを有する。
第4配管51は内管と外管とからなる2重管からなり、内管の下端側から内管内へ冷却水が導入され、内管の上端から内管と外管の間の筒状通路に流れ、その筒状通路内を下方へ流れ、下端側から排出される。これら1対の第4配管51に導入される冷却水により1対のブロック部材11,12が冷却される。第5配管52の両端部は封鎖されており、導入管53から導入された冷却水が第5配管52内を流れて排出管54から排出される。この第5配管52に導入される冷却水により、可動金型3のうちの1対のブロック部材11,12の基端部の付近部とその間の部分が冷却される。
以上説明した金型鋳造装置1の作用、効果について説明する。
スライドキャビティ型4のキャビティ面と反対側の右端部分の上下両側部にキャビティC側へ移行する程スライドキャビティ型4内側へ移行するように緩傾斜した1対の第1位置決め部材34を設け、可動金型3に設けた1対のブロック部材11,12の側部に、型閉じ状態のとき1対の第1位置決め部材34の傾斜面34aと夫々嵌まり合う傾斜面を備えた1対の第2位置決め部材35を取り付けたので、1対の第1位置決め部材34と1対の第2位置決め部材35との嵌まり合いを介して、スライドキャビティ型4の摺動方向と直交する方向の位置決め精度を高めて、鋳造品の寸法精度を高めることができ、バリの発生を抑制することができる。
比較的温度上昇の少ない位置において、1対の第1位置決め部材34と1対の第2位置決め部材35とを傾斜面で嵌め合わせることで、スライドキャビティ型4の幅方向(摺動方向と交差する方向)の位置決めが確実となり、鋳造品の寸法精度を高めることができ、バリの発生を抑制することができる。以上はスライドキャビティ型4と、その位置決め部材34,35に関する説明であるが、その他のスライドキャビティ型5,6,7についても、位置決め部材34A〜34C,35A〜35Cを設けてあるため、前記と同様の作用、効果を奏する。
スライドキャビティ型4のうちの1対の第1位置決め部材34間の部分を冷却する冷却水を流す第1冷却機構40を設けたため、スライドキャビティ型4のうちの1対の第1位置決め部材34間の部分の温度上昇を抑制し、熱膨張により1対の第1位置決め部材34間寸法が拡大するのを防止し、常に安定した状態で第1,第2位置決め部材34,35の密着を確実にすることができる。
可動金型3のうちの1対のブロック部材11,12及び1対の第2位置決め部材35間の部分を冷却する冷却水を流す第2冷却機構50を設けたため、1対のブロック部材11,12及び1対の第2位置決め部材35間の可動金型3の部分の温度上昇を抑制し、熱膨張により1対の第2位置決め部材35間寸法が拡大するのを防止し、常に安定した状態で第1,第2位置決め部材34,35の密着を確実にすることができる。
固定金型2のうちのキャビティCの外周側においてスライドキャビティ型4,5と密着する所定幅領域に、キャビティC側へ移行する程可動金型3側へ移行するように傾斜した第1傾斜面10a,10bが形成され、スライドキャビティ型4,5のうちの型閉じ状態のとき第1傾斜面10a,10bに対応する部分に、第1傾斜面10a,10bと密着する第2傾斜面4a,5aが形成されたので、型閉じの際、スライドキャビティ型4,5のキャビティ面に近い近傍部分を、固定金型2と可動金型3間に密着状に嵌入させることができる。
それ故、型閉じ状態において、固定金型2と可動金型3とスライドキャビティ型4,5間に隙間が殆ど発生しない状態にスライドキャビティ型4,5を固定金型2と可動金型3に密着させることができるから、鋳造品の寸法精度を高め、バリの発生を抑制することができる。上記は、スライドキャビティ型4,5についての説明であるが、スライドキャビティ型6,7についても同様である。
尚、前記実施例は、V型6気筒エンジンのシリンダブロックを鋳造する金型鋳造装置を例にして説明したが、本発明は、上記のシリンダブロック以外の種々の金属材料の種々の鋳造品を成形する金型鋳造装置にも同様に適用することができる。
また、当業者であれば、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る金型鋳造装置の概略横断面図である。 図1のII−II線端面図である。 図1のIII −III 線端面図である。 図3の要部を拡大した拡大部分図である。 スライドキャビティ型とホルダとブロック部材と第1冷却機構の斜視図である。 スライドキャビティ型とホルダとブロック部材と可動金型の一部と第2冷却機構の斜視図である。 ブロック部材とスライドキャビティ型及びホルダの部分などを示す図4の要部拡大部分図である。
符号の説明
1 金型鋳造装置
2 固定金型
3 可動金型
4〜7 スライドキャビティ型
4a,5a 第2傾斜面
10a,10b 第1傾斜面
11,12 ブロック部材
19 油圧シリンダ
34 第1位置決め部材
34a 傾斜面
35 第2位置決め部材
40 第1冷却機構
50 第2冷却機構
C キャビティ

Claims (4)

  1. 第1金型と、これに対向状の第2金型と、複数のスライドキャビティ型とで鋳物形状のキャビティを形成する金型鋳造装置において、
    前記第2金型に駆動手段で移動駆動される前記スライドキャビティ型をスライド可能に設け、
    前記第2金型に、前記スライドキャビティ型のスライド方向と交差する方向のスライドキャビティ型の両端部に近接状に配設され、その自由端部が型閉じ状態のとき第1金型に当接する1対のブロック部材を設け、
    上記スライドキャビティ型のキャビティ面と反対側の部分の両側部に、キャビティ側へ移行する程前記スライドキャビティ型内側へ移行するように傾斜した傾斜面を有する1対の第1位置決め部材を取り付け、
    前記1対のブロック部材の側部に、型閉じ状態のとき前記1対の第1位置決め部材の傾斜面と夫々嵌まり合う傾斜面を備えた1対の第2位置決め部材を取り付けた、
    ことを特徴とする金型鋳造装置。
  2. 前記第2金型のうちの1対のブロック部材及び1対の第2位置決め部材間の部分を冷却する冷却媒体を流す冷却機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の金型鋳造装置。
  3. 前記スライドキャビティ型のうちの1対の第1位置決め部材間の部分を冷却する冷却媒体を流す冷却機構を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の金型鋳造装置。
  4. 前記第1金型のうちのキャビティの外周側においてスライドキャビティ型と密着する所定幅領域に、キャビティ側へ移行する程第2金型側へ移行するように傾斜した第1傾斜面が形成され、前記スライドキャビティ型のうちの型閉じ状態のとき前記第1傾斜面に対応する部分に、第1傾斜面と密着する第2傾斜面が形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の金型鋳造装置。
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