JP4462133B2 - ダイカスト装置 - Google Patents
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Description
プランジャロッドが伸展すると、金型に向けてプランジャチップが前進する。プランジャチップが前進することによって、スリーブ内に入れられている溶湯が金型のゲートを通過してキャビティに射出される。射出された溶湯がキャビティで冷却されて凝固することによって、成形品が成形される。
シリンダは、金型のキャビティに溶湯を射出するときに、プランジャロッドを介してプランジャチップを勢いよく前進させる。そのため、溶湯を射出したときに、一方のプラテンとシリンダの間には、大きな反力(以下、「射出反力」と言う)が作用する。射出反力によって一方のプラテンが変形すると、それにともなって金型も変形する。金型が変形すると、成形品を精度良く成形することができない。
特許文献1には、一方のプラテンがマシンベース上に水平な状態で固定されており、マシンベースから掘り下げたピットの中にシリンダを垂直に配置する技術が開示されている。シリンダの下端は、ピットの底面に取り付けられている。一方のプラテンとシリンダを強固に拘束することによって射出反力を受け止め、一方のプラテンの変形を抑制している。一方のプラテンの変形を抑制すると、金型の変形も抑制される。
本発明は、その問題を解決するためになされたものであり、大型化することなく金型の変形を抑制可能なダイカスト装置を実現する。
このダイカスト装置のタイロッドは、射出反力が作用すると伸びる。タイロッドが伸びた分だけシリンダが反プラテン側にスライドする。射出反力がタイロッドを介して第1のプラテンに作用しても、その変形は抑制される。シリンダがスライドすることにより、第1のプラテンとシリンダの支持部位が変形しないからである。よって、ダイカスト装置を大型化することなく、金型の変形を抑制することができる。
このように構成されていると、射出反力は、各タイロッドに均等に分配された状態で第1のプラテンに伝わる。従って、第1のプラテンが複雑に変形しない。よって、金型の変形がより抑制される。
(1)ダイカスト装置は、金型部と、基台と、スリーブと、射出部と、一対のタイロッドを備えている。
(2)金型部、固定プラテン、固定金型、可動金型、可動プラテンを備えている。固定金型は、固定プラテンに取り付けられている。可動金型は、可動プラテンに取り付けられている。固定金型と可動金型によって、キャビティが形成される。スリーブは、固定プラテンを貫通している状態で、固定金型に設けられているゲートを介してキャビティと連通している。
(3)射出部は、支持部材、台部材、射出シリンダ、プランジャチップを備えている。支持部材は、基台に固定されている。支持部材は、水平方向に移動可能な状態で支持部材に装着されている。射出シリンダは、シリンダ本体とプランジャロッドとシリンダプレートを持っている。シリンダ本体は、支持部材に固定されている。シリンダプレートは、シリンダ本体の端部に固定されている。プランジャロッドは、シリンダ本体から伸縮する。プランジャチップは、プランジャロッドの先端部に取り付けられている。スリーブは、プランジャチップをスライド可能に案内する。プランジャチップは、プランジャロッドの先端部に装着された状態で、揺動中心回りに揺動することができる。プランジャチップの重心は、揺動中心よりも射出シリンダ側に位置している。
(4)タイロッドは、固定プラテンと射出シリンダのシリンダプレートを接続している。タイロッドの軸は、プランジャロッドの軸と同方向に延びているとともに、プランジャロッドの軸を中心とする円の周方向に沿って、等間隔に配置されている。
図1に示すように、ダイカスト装置10は、基台11と、金型部12と、スリーブ37と、射出部14と、一対のタイロッド52を備えている。
図2、図3に示すように、金型部12は、固定プラテン20、固定金型21、可動金型23、可動プラテン22、4本のタイバー24を備えている。固定プラテン20は、基台11に固定されている。固定金型21は、固定プラテン20に取り付けられている。可動金型23は、可動プラテン22に取り付けられている。可動プラテン22は、開閉機構(図示省略)に支持されており、基台11上を水平方向に移動することができる。タイバー24は、固定プラテン20と可動プラテンを接続しており、可動プラテン22の水平移動を案内する。可動プラテン22は、開閉機構に駆動されて、固定プラテン20に接近した型締位置と離反した型開き位置との間を移動する。図2、図3は、可動プラテン22が型締位置に配置された状態を示している。
可動プラテン22が型締位置に配置されると、固定金型21と可動金型23によって、鋳造製品成形用のキャビティ25が形成される。可動プラテン22が型開き位置に配置されると、固定金型21と可動金型23が開き(離反し)、キャビティ25で成形された鋳造製品を取り出すことができる。
スリーブ37は、円筒状に形成されており、固定プラテン20を貫通している。スリーブ30内とキャビティ25は、固定金型21に設けられているゲート26を介して連通している。
支持部材32は、基台11に固定されている。図4に示すように、台部材33の下端部34は、水平方向に移動可能であるとともに、上下方向の移動が拘束された状態で、支持部材32に装着されている。
図2、図3に示すように、射出シリンダ30は、シリンダ本体35とプランジャロッド31とシリンダプレート38を持っている。シリンダ本体35は、台部材33に固定されているとともに、ピストン(図示省略)を内蔵している。プランジャロッド31は、そのピストンに固定されている。シリンダプレート38は、シリンダ本体35の金型部12側の端部に固定されている。シリンダ本体35には、油圧が供給されており、その油圧をピストンの一方側に作用させるか、他方側に作用させるかを切り替えることによって、シリンダ本体35内でピストンが移動する。ピストンの移動にともなって、プランジャロッド31が伸縮する。図2、図3は、プランジャロッド31が収縮した状態を示している。プランジャチップ40は、プランジャロッド31の先端部41に取り付けられた状態で、スリーブ37内に挿入されている。
プランジャチップ40には、プランジャロッド31の貫通孔48に連通する冷却孔64が形成されている。貫通孔48と冷却孔64には、図示を省略する冷却往路配管と冷却復路配管が通過している。冷却源から冷却往路配管を経由してプランジャチップ40に送り込まれた冷却液は、図示を省略する冷却流路を流れてプランジャチップ40を冷却してから、冷却復路配管を経由して冷却源に戻る。
図1、図3に示すように、タイロッド52は、固定プラテン20と射出シリンダ30のシリンダプレート38を接続している。タイロッド52の軸は、スリーブ37の軸と同方向に延びているとともに、プランジャロッド31の軸に対して対称位置に配置されている(プランジャロッド31の軸を中心とする円の周方向に沿って、等間隔に配置されているとみなすこともできる)。
これに対して、射出部14が基台11に固定されていると、射出反力によって、シリンダプレート38、シリンダ本体35、台部材33、基台11が大きく変形する。固定プラテン20は、それ自体に作用する射出反力によっても変形するが、それ以上にシリンダプレート38、シリンダ本体35、台部材33、基台11の変形の影響を受けて大きく複雑に変形する。固定プラテン20が変形すると、金型21、23も変形する。金型21、23が変形すると、鋳造製品が所望の形状に成形されなかったり、金型21、23間に隙間ができてしまったりする。金型21、22間に隙間ができると、溶湯54が外部に漏れてしまう。
かといって、射出反力による変形が小さくなるように各部の剛性を大きくすると、ダイカストマシンが巨大化してしまう。
タイロッド52を3本以上設けることもできる。その場合には、各タイロッド52をプランジャロッド31の軸周りに略等間隔に配置する。このように構成することによって、各々のタイロッド52の軸方向に作用する力の合力、すなわち射出反力に等しい力が、プランジャロッド31の軸を中心として固定プラテン20に作用する。このため、固定プラテン20が複雑に変形するのを抑制することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
11:基台
12:金型部
14:射出部
20:固定プラテン
21:固定金型
22:可動プラテン
23:可動金型
24:タイバー
25:キャビティ
26:ゲート
30:射出シリンダ
31:プランジャロッド
32:支持部材
33:台部材
34:下端部
35:シリンダ本体
37:スリーブ
38:シリンダプレート
40:プランジャチップ
42:ロッド本体
43:凹部
44:リング状部材
46:部位
48:貫通孔
50:揺動中心
52:タイロッド
54:溶湯
63:重心
64:冷却孔
Claims (2)
- 基台と、
いずれか一方が基台に固定されている一対のプラテンと、
各々のプラテンに分割されて固定されており、一対のプラテンが接近して閉じられると内部にキャビティを形成するとともに、そのキャビティと外部を連通するゲートを持っている金型と、
一対のプラテンのうちの第1のプラテンに固定されており、ゲートを介してキャビティに連通しているスリーブと、
そのスリーブ内をスライドするプランジャチップが先端に取り付けられているプランジャロッドを第1のプラテンに対して伸縮させるシリンダと、
プランジャロッドの伸縮方向に延びており、第1のプラテンとシリンダを接続しているとともに、プランジャロッドの周りに配置されている複数本のタイロッドと、
を備えており、
基台が、プランジャロッドの伸縮方向にスライド可能にシリンダを支持していることを特徴とするダイカスト装置。 - 複数本のタイロッドは、プランジャロッドの軸を中心とする円の周方向に沿って、略等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1のダイカスト装置。
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