JP2022124737A - 無洗米加工用熱付着材の加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大掛かりなメンテナンスの頻度を大幅に削減できる無洗米加工用熱付着材の加熱装置を提供する。【解決手段】竪型円筒形の加熱筒1の上部に蓋体2を、底部に多孔壁の底板4aをそれぞれ設け、前記底板下面には風洞部を設ける一方、前記蓋体には排気部を設け、さらに、前記加熱筒には熱付着材の供給部と排出部を設け、前記風洞部は熱風生成部に接続したことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、粒状物の加熱装置に係り、特に、無洗米の加工に用いる粒状物である熱付着材の加熱装置に関する。
従来、炊飯に際して米研ぎが不要な無洗米を加工する手段として、タピオカ等由来の粒状物からなる熱付着材を加熱し、これを、加湿した精白米に混入しながら撹拌し、前記精白米表面に残留する糠を軟質化させるとともに前記熱付着材に吸着させて除去する加工方法が特許文献1等で周知である。すなわち、米粒の残留糠を吸着した前記熱付着材は、整粒部においてその表面に付着した残留糠を除去し、かつ、所定粒度の熱付着材を選別し、次いで、乾燥部において乾燥するとともに約100℃に加熱した後、再度、精白米に混入して無洗米加工用に使用される。
ところで、前記乾燥部では多孔壁(スクリーン)からなる熱風加熱部に前記熱付着材を複数回循環させながら100~120℃の熱風を供給しながら加熱するのであるが、前記熱付着材は、直径1mm程度の微小な粒状物であり、循環中に前記スクリーンに目詰まりしたり、循環経路に固着したりするため、前記乾燥部が動作不良を起こすことがあり、また、熱付着材のロスが生じていた。そのため、一定期間前記乾燥部の稼働を停止して前記スクリーンや搬送経路を取り外し、高圧洗浄等による定期的かつ大掛かりな清掃等のメンテナンスが欠かせなかった。
本発明は、前記事情にかんがみ、大掛かりなメンテナンスの頻度を大幅に削減できる無洗米加工用熱付着材の加熱装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、熱付着材を用いる無洗米加工装置に付帯し、前記熱付着材を加熱して前記無洗米加工装置に供給するための熱付着材の加熱装置であって、
竪型円筒形の加熱筒の上面に蓋体を、底面に多孔壁の底板をそれぞれ設け、前記底板下面には風洞部を設ける一方、前記蓋体には排気部を設け、さらに、前記加熱筒上部には熱付着材の供給部を設けるとともに前記加熱筒下部には熱付着材の排出部を設け、前記風洞部は熱風生成部に接続したことを特徴とする。
竪型円筒形の加熱筒の上面に蓋体を、底面に多孔壁の底板をそれぞれ設け、前記底板下面には風洞部を設ける一方、前記蓋体には排気部を設け、さらに、前記加熱筒上部には熱付着材の供給部を設けるとともに前記加熱筒下部には熱付着材の排出部を設け、前記風洞部は熱風生成部に接続したことを特徴とする。
前記加熱筒の中心部に回転軸を立設し、前記回転軸に、前記底板上の前記熱付着材を前記排出部から排出するための排出翼と、前記熱付着材を撹拌するための撹拌翼と、前記熱付着材の張込面を均すための均平翼と、を順に軸着することが好ましい。
前記加熱筒の下部を拡径部となし、前記拡径部の底面を前記多孔壁底板に形成することができる。
本発明によれば、前記加熱筒に投入された熱付着材は、前記風洞部から前記多孔壁の底板を経て前記加熱筒内に噴風する熱風により加熱されるのであるが、その際、前記熱付着材は、前記噴風する熱風により流動化されるため「疎状態」となり、前記撹拌翼によって容易に撹拌されるとともに、前記均平翼によって張込表面が均平に保持されるため、前記熱付着材は均一な熱風送風作用を受けて加熱ムラが生じにくく、また、前記熱付着材は前記加熱筒内で流動化しながら撹拌されて流下するので、前記加熱筒内部に固着することがほとんどないため、大掛かりなメンテナンスの頻度は激減する。
前記加熱筒の下部に拡径部を設けることにより前記熱付着材がブリッジ現象を生じることがなく、前記排出翼による前記熱付着材の定量排出が容易になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の無洗米加工用熱付着材の加熱装置の実施態様について説明する。図中、符号1は鋼板製の竪型円筒形の加熱筒である。前記加熱筒1の上面には蓋体2を設け、前記蓋体2の一部は三ケ月状の点検蓋2aとなす。また、前記蓋体2の適宜位置に排風口3を設け、該排風口3には排風管3aが接続される。
前記加熱筒1の下部は、前記加熱筒1の直径よりも大きい直径からなる拡径部1aとなし、前記拡径部1aの底面4は前記加熱筒1の直径と略同じ大きさの多孔壁底板4aとなす。また、前記底面4の周縁部寄りに排出口5を開口し、前記排出口5には該排出口5を開閉するスライド式のシャッター6を設けるとともに、前記排出口5に接続して排出樋7を突設する。前記排出樋7内部にはエアロック型のロータリバルブ(図示せず。)を内蔵する。
前記拡径部1aの底面4の下面には前記加熱筒1と略同径の円形の風洞8を連接して設ける。そして、前記風洞8の周面には送風管9の一端を接続し、前記送風管9の他端を高圧ブロア10の吐出口に接続する。前記高圧ブロア10の近傍には該高圧ブロア10用のモータ10aを設けるとともにヒータ等からなる加熱装置11を配設し、前記加熱装置11と前記高圧ブロア10の吸引部とを接続管12で連通してある。これにより、前記加熱装置11で生成した加熱空気を前記高圧ブロア10によって前記風洞8内に供給する。
前記加熱筒1の蓋板2の中心部と前記拡径部1aの底面4の中心部にそれぞれ軸止して垂直状に回転軸13が軸装される。前記蓋板2上には前記回転軸13の上端部と連結するギアモータ14が載置される。そして、前記回転軸13の下端部には、前記拡径部1aの前記底面4上に近接して十字形の排出翼15が軸着される。前記排出翼15の翼の先端部は前記排出口5に届く長さとする。
前記排出翼15の上方であって、前記加熱筒1内には、撹拌翼16が前記回転軸13に軸着される。前記撹拌翼16は一文字状の細板であり、前記加熱筒1の直径よりやや小径に形成される。さらに、前記撹拌翼16の上方の前記加熱筒1内には、前記撹拌翼16と略同形状の均平翼17が前記回転軸13に軸着される。
前記均平翼17より上方の前記加熱筒1の周面にはエア搬送用の投入管18の終端部が前記周面に対して接線状に接続される。前記投入管18の始端部は図外の熱付着材の整粒部に接続され、前記整粒部で付着糠が除去されて整粒された熱付着材が前記投入管18によってエア搬送され、前記加熱筒1内に投入されて前記拡径部1aの底面4から順次張込まれる。前記熱付着材の張込状態を検知するよう、前記加熱筒1には適宜位置にレベル計20を装着する。また、前記均平翼17の高さ位置に前記レベル計20を設けることにより、前記レベル計20が前記熱付着材を検知した時点で前記熱付着材の投入を停止することで、前記均平翼17の回転により張込面の均平状態を保持することができる。
以上の構成により、熱付着材は前工程の整粒部から投入管18によってエア搬送され、前記拡径部1a及び前記加熱筒1内部に投入され、レベル計20が前記熱付着材を検知することにより張込が停止される。前記熱付着材が、図外の無洗米加工部から排出されて整粒された直後であれば、前記熱付着材の温度は、例えば50℃程度である。
前記加熱装置11により100~120℃に加熱された空気(熱風)は、高圧ブロア10によって送風管9から前記風洞8内部へ流入し、前記拡径部1a底面4の多孔壁底板4aから上方へ向けて噴風する。前記高圧熱風により、前記拡径部1a及び加熱筒1内部の前記熱付着材は上方への持ち上げ作用を受けて浮遊・流動化しながら比較的低速回転する前記撹拌翼16によって撹拌作用を受ける。また、前記熱付着材上端の張込面は前記均平翼17によって常に均平状態が保持されており、前記熱風は前記加熱筒1内の前記熱付着材を全体にわたって均等に加熱しながら前記加熱筒1の上部に至り、前記排風口3から外部へ排出される。したがって、前記熱付着材は前記加熱筒1内を下降するほど高温になる。前記加熱筒1の周壁には内部の温度を計測する温度計19を設け、前記加熱筒1内部の温度を確認することが好ましい。
前記拡径部1a底面4に設けた排出口5を開けて前記排出樋7内部のロータリバルブを駆動させると、前記排出翼15の回転により前記底面4上の熱付着材が、順次前記排出口5から落下し、前記排出樋7から下方へ流下し、無洗米加工装置へ搬送される。このとき、前記熱付着材の温度は120℃程度に上昇している。
なお、前記前記加熱筒1へ供給される熱付着材が前記無洗米加工装置を経ない新品材(バージン材)の場合、前記熱付着材の温度は比較的低い(常温)ため、1回通しでは120℃程度に加熱されない恐れがあり、その場合は、前記無洗米加工装置へ搬送する経路を図外の循環路に切り替えて、前記排出樋7から排出される熱付着材を再度前記加熱筒1に投入して約120℃まで加熱する工程を繰り返すこともできる。
なお、前記前記加熱筒1へ供給される熱付着材が前記無洗米加工装置を経ない新品材(バージン材)の場合、前記熱付着材の温度は比較的低い(常温)ため、1回通しでは120℃程度に加熱されない恐れがあり、その場合は、前記無洗米加工装置へ搬送する経路を図外の循環路に切り替えて、前記排出樋7から排出される熱付着材を再度前記加熱筒1に投入して約120℃まで加熱する工程を繰り返すこともできる。
以上のように、投入管18から投入された熱付着材は、前記多孔壁底板4aから噴き上げる熱風により加熱されながら前記加熱筒1内部を順次流下するのであるが、前記拡径部1aにおいて一気に前記流下状態が崩れる現象が生じる。すなわち、前記拡径部1a及び排出翼15によって形成されるテーブルフィーダ状態により、前記熱付着材がブリッジを生じることなく前記拡径部1a底面4上に拡散され、前記排出翼15及び前記ロータリバルブによる定量排出が容易になる。
以上のように、前記熱付着材は、前記加熱筒1内に投入されて撹拌されながら流下する間に加熱されるので、前記熱付着材が流動中に挟まって付着したり固着したりする可能性が少なく、前記加熱筒1等を清掃する頻度は極めて少ない。
本発明は、熱付着材を用いる無洗米製造装置に付帯する熱付着材加熱装置に採用した場合は、従来に比して、稼働を停止しての大掛かりな清掃作業頻度が大幅に減るため生産性が向上する。また、清掃自体も容易であり製造時間も短縮され、極めて有用である。
1 加熱筒
1a 拡径部
2 蓋板
2a 点検蓋
3 排風口
3a 排風管
4 底面
4a 多孔壁底板
5 排出口
6 シャッター
7 排出樋
8 風洞
9 送風管
10 甲圧ブロア
11 加熱装置
12 接続管
13 回転軸
14 ギアモータ
15 排出翼
16 撹拌翼
17 均平翼
18 投入管
19 温度計
20 レベル計
1a 拡径部
2 蓋板
2a 点検蓋
3 排風口
3a 排風管
4 底面
4a 多孔壁底板
5 排出口
6 シャッター
7 排出樋
8 風洞
9 送風管
10 甲圧ブロア
11 加熱装置
12 接続管
13 回転軸
14 ギアモータ
15 排出翼
16 撹拌翼
17 均平翼
18 投入管
19 温度計
20 レベル計
Claims (3)
- 熱付着材を用いる無洗米加工装置に付帯し、前記熱付着材を加熱して前記無洗米加工装置に供給するための熱付着材の加熱装置であって、竪型円筒形の加熱筒の上面に蓋体を、底面に多孔壁の底板をそれぞれ設け、前記底板下面には風洞部を設ける一方、前記蓋体には排気部を設け、さらに、前記加熱筒上部には熱付着材の供給部を設けるとともに前記加熱筒下部には熱付着材の排出部を設け、前記風洞部は熱風生成部に接続したことを特徴とする無洗米加工用熱付着材の加熱装置。
- 前記加熱筒の中心部に回転軸を立設し、前記回転軸に、前記底板上の前記熱付着材を前記排出部から排出するための排出翼と、前記熱付着材を撹拌するための撹拌翼と、前記熱付着材の張込面を均すための均平翼と、を順に軸着してなる請求項1の無洗米加工用熱付着材の加熱装置。
- 前記加熱筒の下部を拡径部となし、前記拡径部の底面を前記多孔壁底板に形成してなる請求項1又は2の無洗米加工用熱付着材の加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021022539A JP2022124737A (ja) | 2021-02-16 | 2021-02-16 | 無洗米加工用熱付着材の加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021022539A JP2022124737A (ja) | 2021-02-16 | 2021-02-16 | 無洗米加工用熱付着材の加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022124737A true JP2022124737A (ja) | 2022-08-26 |
Family
ID=82941982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021022539A Pending JP2022124737A (ja) | 2021-02-16 | 2021-02-16 | 無洗米加工用熱付着材の加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022124737A (ja) |
-
2021
- 2021-02-16 JP JP2021022539A patent/JP2022124737A/ja active Pending
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