JP2022124625A - 片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法 - Google Patents

片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022124625A
JP2022124625A JP2021022368A JP2021022368A JP2022124625A JP 2022124625 A JP2022124625 A JP 2022124625A JP 2021022368 A JP2021022368 A JP 2021022368A JP 2021022368 A JP2021022368 A JP 2021022368A JP 2022124625 A JP2022124625 A JP 2022124625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cast iron
mass
mold
flake graphite
graphite cast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021022368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7278316B2 (ja
Inventor
亮輔 藤本
Ryosuke Fujimoto
俊明 小関
Toshiaki Koseki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Shibaura Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Machine Co Ltd filed Critical Shibaura Machine Co Ltd
Priority to JP2021022368A priority Critical patent/JP7278316B2/ja
Priority to CN202180032175.9A priority patent/CN115516123A/zh
Priority to PCT/JP2021/030544 priority patent/WO2022176237A1/ja
Publication of JP2022124625A publication Critical patent/JP2022124625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7278316B2 publication Critical patent/JP7278316B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D1/00Treatment of fused masses in the ladle or the supply runners before casting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D27/00Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting
    • B22D27/20Measures not previously mentioned for influencing the grain structure or texture; Selection of compositions therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C37/00Cast-iron alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C37/00Cast-iron alloys
    • C22C37/04Cast-iron alloys containing spheroidal graphite
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C37/00Cast-iron alloys
    • C22C37/10Cast-iron alloys containing aluminium or silicon

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

【課題】一定の機械的性質を確保しつつ、引け性を改善できる片状黒鉛鋳鉄製品を提供する。【解決手段】片状黒鉛鋳鉄製品は、含有する炭素及びケイ素の質量%をそれぞれC及びSiで表し、炭素当量(質量%)を次式CE=C+1/3×Siで計算するとき、下記の不等式、2.7≦C≦3.5、1.2≦Si≦1.7、及びCE≦-0.33×Si+4.36を満たす。【選択図】図4

Description

本開示は、片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法に関する。なお、一般に、鋳鉄は、鋳物を指す場合と、鋳物の材料を指す場合とがある。本開示においても同様とする。また、本開示では、鋳物について鋳鉄製品の語を用いることがある。
片状黒鉛鋳鉄製品は、溶湯(溶融状態の鋳鉄)が鋳型内で冷却されて凝固することによって形成される。このとき、凝固収縮によって鋳物内に引け巣(空間)が形成されることがある。引け巣を低減する方法としては、例えば、鋳鉄の冷却の際に晶出する黒鉛の量を増加させる方法、及び鋳型内において引け巣が生じやすい箇所(例えば厚肉部)に冷し金を配置し、冷却温度を均一にする方法が知られている。下記特許文献1では、球状黒鉛鋳鉄において、炭素当量(CE)の値を所定の範囲内にすることなどによって、高剛性化を図りつつ、引け巣の発生を低減する技術が開示されている。
特開2000-17372号公報
引け巣を低減するために黒鉛を多く晶出させると、鋳物の機械的性質(例えば引張強さ)が低下する。また、冷し金を利用する場合においては、例えば、鋳物の形状が複雑であると、引け巣の位置を特定することが困難である。ひいては、冷し金の配置位置の設定が困難である。また、鋳物が大型であると、冷し金の個数が増加し、及び/又は冷し金の体積が増大する。ひいては、工数、購入費及び管理費が増大する。従って、一定の機械的性質を確保しつつ、引け性を改善できる片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法が待たれる。
本開示に係る片状黒鉛鋳鉄製品は、含有する炭素及びケイ素の質量%をそれぞれC及びSiで表し、炭素当量(質量%)を次式
CE=C+1/3×Si
で計算するとき、下記の不等式、
2.7≦C≦3.5、
1.2≦Si≦1.7、及び
CE≦-0.33×Si+4.36
を満たす。
本開示に係る片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法は、炉内で溶解されていた鋳鉄の溶湯を鋳型内で冷却して凝固させ、片状黒鉛鋳鉄製品を製造する方法であって、前記鋳鉄が含有する炭素及びケイ素の質量%をそれぞれC及びSiで表し、炭素当量を次式
CE=C+1/3×Si
で計算するとき、前記炉内における溶湯が、下記の不等式、
2.7≦C≦3.5、
1.2≦Si≦1.7、及び
CE≦-0.33×Si+4.36
を満たす。
上記の構成又は手順によれば、一定の機械的性質を確保しつつ、引け性を改善できる。
鋳造方法の手順を示すフローチャート。 鋳型の一部を示す断面図。 実施例及び比較例の特性を示す図表。 実施例及び比較例の炭素及びケイ素の含有量を示す図。
(鋳造方法の概要)
本実施形態に係る鋳造方法(換言すれば片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法)は、鋳鉄の組成及び接種剤の組成を除いて、種々の態様とされてよく、また、概略、公知の鋳造方法及び/又は一般的な鋳造方法と同様とされて構わない。以下に、鋳造方法の一例の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る鋳造方法の手順の一例を示すフローチャートである。
ステップST1では、鋳鉄となる種々の素材が炉において溶解されて溶湯が生成される。ステップST2では、炉内の溶湯が取鍋によって運搬される。ステップST3では、取鍋から鋳型へ溶湯が注がれる。ステップST4では、溶湯が鋳型内で冷却されて凝固される。これにより、片状黒鉛鋳鉄製品が形成される。
上記の一連の手順の適宜な時期において、種々の目的で接種が行われてよい。図示の例では、取鍋で行われる接種(ステップST5)と、注湯以後に行われる接種(ステップST6)とが示されている。本開示において、前者を一次接種といい、後者を二次接種ということがある。もちろん、これらの接種の一方又は双方は行われなくてもよい。念のために記載すると、注湯以後は、注湯の後だけでなく、注湯中も含む。
各ステップにおける機器の構成及び手順も公知のもの及び/又は一般的なものとされて構わない。例えば、炉の構成、取鍋の構成及び鋳型の構成は、公知の及び/又は一般的な種々のものとされて構わない。比較的小型な鋳物の製造においては、炉及び取鍋に代えて、溶解及び運搬の双方に利用される坩堝が用いられてもよい。炉内の溶湯の温度及び鋳型内における溶湯の冷却速度も適宜に設定されてよい。溶湯の冷却では、鋳型の熱が大気に奪われる放冷のみが行われてもよいし、適宜な時期に冷媒(例えば常温の水)を鋳型内に供給する水冷が行われてもよい。
図2は、鋳型1の一例の一部を示す模式的な断面図である。
鋳型1は、いわゆる砂型であり、例えば、不図示の枠と、枠内に配置された砂部3とを有している。さらに、図示の例では、鋳型1は、冷し金5A及び5Bを有している。鋳型1の内部には、砂部3(図示の例では更に冷し金5A及び5B)によって、溶湯が満たされる空間である鋳物部7が構成されている。なお、鋳型1は、金型などの他の形式の型であっても構わない。また、冷し金5A及び/又は5Bは設けられなくてもよい。
鋳型1において、不図示の枠は、例えば、金属又は木材からなる。砂部3は、例えば、砂と、砂を結合する粘結剤とからなる。砂は、例えば、珪砂である。粘結剤は、例えば、樹脂、粘土又は水ガラスである。冷し金5A及び5Bは、砂部3(換言すれば鋳型1の主体となる材料)よりも熱伝導率が高い材料によって構成されている。そのような材料としては、例えば、鉄鋼及びカーボンを挙げることができる。なお、カーボンの例示から理解されるように、冷し金の材料は、金属に限定されない。
(鋳物)
鋳物部7(換言すれば鋳物)の大きさ及び形状は、特に限定されない。ただし、本実施形態に係る鋳鉄は、その組成(後述)によって引け性が改善されることから、例えば、引け巣が生じやすい厚肉部を有する鋳物に対して特に有用性が高い。また、例えば、組成に基づく引け性の改善によって、冷し金の個数及び/又は体積を低減できるから、大型の鋳物に対して特に有用性が高く、また、冷し金の配置の設定が困難な複雑な形状の鋳物に対しても有用性が高い。
厚肉部を有する形状としては、例えば、板状部(鋳物部7の板対応部7aを参照)と、板状部の表裏の一方の面から立ち上がるリブ(鋳物部7のリブ対応部7bを参照)とを有する形状を挙げることができる。この形状では、板状部の厚みがリブの位置にて厚くなって肉厚部が構成されているといえるから、当該位置において引け巣が生じやすい。このような形状を有する鋳物としては、例えば、工作機械のテーブルを挙げることができる。
大型の鋳物としては、例えば、最大長さが1m以上、3m以上若しくは5m以上のもの、及び/又は質量が1000kg以上、3000kg以上若しくは5000kg以上のものを挙げることができる。このような大型の鋳物としては、例えば、工作機械のテーブルを挙げることができる。
引け巣の生じやすさは、種々のパラメータによって表される。従って、本実施形態に係る鋳鉄は、鋳型1内(より厳密には鋳物部7内)の鋳鉄に、所定のパラメータの値が所定の範囲内となる部分が生じる鋳物(別の観点では鋳造方法)に対して特に有用であるということができる。
このようなパラメータとしては、新山パラメータG/R1/2((℃×min)1/2/cm)を挙げることができる(以下、G/R1/2の単位は同様。)。ここで、G(℃/cm)は温度勾配である。R(℃/min)は冷却速度である。G/R1/2が小さいほど、引け巣が生じやすい。例えば、鋳鉄を冷却しているとき(ステップST4)、鋳物部7内の鋳鉄は、G/R1/2が0.4以下となる部分(別の観点では位置又は点)を有してよい。
なお、G/R1/2が0.4以下か否かの判定において、小数第2位は四捨五入されてよい。すなわち、0.4以下という範囲は、0.44を含み、0.45を含まない。G/R1/2が0.4以下の部分は、鋳鉄を冷却している期間のいずれかの時期(時点)に生じればよい。G/R1/2の算出方法(手順及び条件設定等を含む)は、適宜なものとされてよく、例えば、上記の0.4以下か否かの判定に資する場合においては、誤差が0.05未満又は0.01以下となる種々の態様とされてよい。
(冷し金の配置位置)
冷し金が配置される場合、その配置位置は適宜に設定されてよい。例えば、冷し金は、鋳物のうち引け巣が相対的に生じやすい局部に当接するものであってもよいし、鋳物に対して全体的に当接するものであってもよい。図2の例では、冷し金5Aは、鋳物の板状部(板対応部7a参照)の表裏のうちリブ(リブ対応部7b参照)とは反対側の面の略全面に当接する。また、冷し金5Bは、鋳物の板状部とリブとが成す角部(すなわち局部)に当接する。
上述のように、本実施形態に係る鋳鉄は、その組成によって引け性が改善されるから、従来に比較して、冷し金の個数及び/又は体積を低減することができる。冷し金が低減されたか否かは、例えば、鋳型1内で鋳鉄を冷却しているときの上述の新山パラメータG/R1/2を用いて判断されてよい。
具体的には、例えば、上述のように、鋳型1内の鋳鉄が、G/R1/2が0.4以下となる期間を有する部分を有している場合においては、引け巣が生じやすい。このような場合において、冷し金が設けられていないときは、冷し金が低減されていると判断されてよい。
また、冷し金が設けられている場合においては、例えば、以下のような第1部位が存在するときに、冷し金が低減されていると判定されてよい。鋳型1内(厳密には鋳物部7内)の鋳鉄は第1部位(体積等の設定は任意)を有する。鋳型の内面のうち第1部位から最短距離に位置する部分に冷し金は設けられていない。第1部位は、G/R1/2が1.0以下又は0.4以下となる期間を有する。
上記のような第1部位が存在する場合において、冷し金が設けられる部分は、下記のような第2部位であってよい。鋳型1内(厳密には鋳物部7内)の鋳鉄は第2部位(体積等の設定は任意)を有する。鋳型の内面のうち第2部位から最短距離に位置する部分に冷し金が設けられている。第2部位は、冷し金が設けられていないと仮定した場合にG/R1/2が0.01以下となる期間を有する。なお、第1部位は、G/R1/2が0.01以下となる期間を有さない部位であってよい。
なお、G/R1/2が0.01以下か否かの判定において、小数第3位は四捨五入されてよい。すなわち、0.014は、0.01以下であり、0.015は、0.01超である。同様に、G/R1/2が1.0以下又は0.4以下か否かの判定において、小数第2位は四捨五入されてよい。既述のように、G/R1/2の算出方法(手順及び条件設定等を含む)は、適宜なものとされてよく、例えば、上記の0.01以下か否かの判定に資する場合においては、誤差が0.005未満又は0.001以下となる種々の態様とされてよい。
(鋳鉄の組成)
以下、本実施形態に係る片状黒鉛鋳鉄の組成等について説明する。なお、以下の説明では、鋳鉄の成分の質量%(wt%)を元素記号で示すことがある。例えば、炭素の質量%をCで表し、ケイ素の質量%をSiで表すことがある。
鋳鉄は、一般に、炭素(C)を2.14質量%以上6.67質量%以下含み、ケイ素(Si)を概ね1質量%以上3%質量以下含む鉄(Fe)の三元合金とされている。ここで、炭素当量CE(質量%)を以下の(1)式で計算するものとする。
CE=C+1/3×Si (1)
このとき、本実施形態に係る片状黒鉛鋳鉄は、以下の不等式を満たす。
2.7≦C≦3.5
1.2≦Si≦1.7
CE≦-0.33×Si+4.36 (2)
C、Si及びCEの上限が上記のように規定されることによって、黒鉛が粗大化する蓋然性が低減され、一定の機械的性質を確保できる。一方で、C及びSiの下限が上記のように規定されることによって、黒鉛の晶出量を多くすることができる。その結果、引け巣を低減することができる。
上記において、値が示されている桁よりも小さい桁は、四捨五入されてよい。例えば、2.65は、2.7以上の範囲に含まれてよく、3.54は、3.5以下の範囲に含まれてよい。CEの値においては、少数第3位が四捨五入されてよい。以下に示す他の不等式等においても同様である。
上記の一定の機械的性質は、適宜に想定されてよい。例えば、JIS(日本産業規格)及びISO(国際標準化機構)が規定するFC300における機械的性質又はこれに近い機械的性質が想定されてよい。FC300では、引張強さ(以下、TSと略すことがある。)は、300MPaよりも大きい。また、ブリネル硬さ(以下、HBと略すことがある。)は、262HBよりも小さい。
本実施形態に係る片状黒鉛鋳鉄は、さらにマンガン(Mn)及び/又はスズ(Sn)を含んでよい。この場合において、これらの成分の質量%は、以下の範囲とされてよい。
0.90≦Mn≦1.00
0.02≦Sn≦0.05
Mn及びSnは、他の材料に比較して、凝固収縮量が最も大きい共晶反応時において、黒鉛化を阻害する作用が小さい。その一方で、Mn及びSnは、他の材料に比較して、共析反応時にパーライト化を促進する作用が大きい。Mn及び/又はSnのパーライト化の促進によって、例えば、基地組織を全面的にパーライトにし、引張強さを向上させることができる。Mn及び/又はSnの質量%が上記の下限以上であれば、例えば、パーライト化の効果を得ることができる。また、Mn及び/又はSnの質量%が上記の上限以下であれば、例えば、脆化作用が抑えられ、ひいては、機械的性質を確保することが容易である。
なお、一般に、Mn及びSnは、黒鉛晶出を阻害することから鋳鉄に添加されない。特に、球状黒鉛鋳鉄では、延性が要求されることから、焼鈍において化合炭素の分解が阻害されないように、Mnの質量%はできるだけ低くされる。
上述した質量%は、例えば、炉で溶解される種々の素材の質量から算出されてもよいし、鋳型から取り出された鋳物を分析することによって算出されてもよい。鋳鉄は、接種が行われることによって、炉内におけるときの成分比と、鋳型内における成分比とが相違する。しかし、一般に、接種剤の質量%は小さい(例えば1%以下又は0.5%以下)。従って、接種剤が含む材料等によるが、上述した質量%の範囲に及ぼす影響は比較的小さい。
鋳鉄は、上記以外の成分を微小量含んでいてもよい。当該成分は、所定の効果を狙って意図的に添加されたものであってもよいし、不可避に(望まれずに)含まれてしまうものであってもよい。このような他の成分(接種剤を含む)の質量%は、例えば、合計で、2%以下、1%以下又は0.5%以下である。
本実施形態に係る鋳鉄は、黒鉛の形状が片状(板状)の片状黒鉛鋳鉄である。別の観点では、本実施形態に係る鋳鉄の製造方法では、黒鉛を球状にするための特定の処理(例えばMgの添加)は行われていない。片状黒鉛の形状等の具体的な態様は適宜なものとされてよい。例えば、片状黒鉛鋳鉄は、ASTMが規定するA型~E型のいずれでもよく、例えば、大部分(例えば任意の断面において8割以上の面積)はA型である。
(一次接種)
既述のように、本実施形態では、取鍋で接種を行う一次接種が行われてよい。接種方法は、種々の態様とされてよい。例えば、接種は、溶湯が注がれる前の取鍋の底に接種剤を配置しておくものであってもよいし、取鍋内の溶湯にその表面から接種剤を添加するものであってもよいし、取鍋内の溶湯又は取鍋内に注がれる溶湯に接種剤が配置されたワイヤーを接触させるものであってもよい。
接種剤の材料(別の観点では目的)も任意である。接種剤の材料としては、例えば、Fe-Si系、Ca-Si系、Si-Zr系及びFe-Cr系のものを挙げることができる。その添加量は、例えば、接種剤の種類にもよるが、添加前の溶湯の質量に対して、0.1質量%以上0.5%質量以下である。
なお、例えば、接種剤についてFe-Si系というとき、Fe及びSiが接種剤の主成分を構成することを意味する。主成分は、例えば、接種剤の50質量%以上、60質量%以上又は80質量%以上の成分とされてよい。従って、例えば、Fe-Si系接種剤は、Fe及びSiの合計質量が接種剤の質量50%以上、60質量%以上又は80質量%以上を占める。
上記のように一次接種における接種剤の材料及び添加量は任意であるが、例えば、溶湯の質量に対して、0.4質量%以上0.6質量%以下のFe-Si系接種剤の接種が行われてよい。Fe-Si系接種剤の具体例としては、例えば、接種剤100質量%に対して、50質量%のSi、10質量%のCa、5質量%のBa、及び残りの質量%のFeを含むものが用いられてよい。
(二次接種)
既述のように、本実施形態では、注湯以後に接種を行う二次接種が行われてよい。この接種方法は、種々の物とされてよい。例えば、接種は、鋳型に注がれている溶湯に接種剤を添加するものであってもよいし、鋳型に注がれている溶湯に接種剤が配置されたワイヤーを触れさせるものであってもよいし、溶湯が注がれる前の湯溜まり又は鋳型内に接種剤を配置しておくものであってもよい。接種剤の材料及び添加量も任意であり、これらについては、上記の一次接種の説明が援用されてよい。
上記のように二次接種における接種剤の材料及び添加量は任意であるが、例えば、溶湯の質量に対して、0.05質量%以上0.10質量%以下のFe-Si系接種剤の接種が行われてよい。Fe-Si系接種剤としては、例えば、上記の一次接種の説明で例示したものが用いられてよい。
本実施形態では、炉内の溶湯におけるSiは、上記のように1.7質量%以下であり、比較的少なくされている。そして、二次接種(及び/又は一次接種)においてFe-Si系接種剤を用いると、最終的に鋳鉄が含むSiを少なくしつつも、黒鉛の晶出量を増加させることができる。一方で、そのような黒鉛の晶出量が増加した鋳鉄において、Fe-Si系接種剤によって組織を微細化して、引け性の改善及び強度の向上を図ることができる。Snが添加されてパーライト化が図られた組織においては、上記の効果が更に向上する。
(実施例)
上述の組成を有する片状黒鉛鋳鉄を実際に作製し、その機械的性質(TS及びHB)を調べた。その結果を以下に示す。
図3は、実施例及び比較例に係る片状黒鉛鋳鉄の組成及び機械的性質を示す図表である。
この図において、「No.」の欄は、実施例及び比較例に付した通し番号を示している。No.1~No.7及びNo.9は比較例である。No.8及びNo.10~No.17は実施例である。
「C(wt%)」、「Si(wt%)」、「Mn(wt%)」及び「Sn(wt%)」の欄は、それぞれ、実施例及び比較例に係る片状黒鉛鋳鉄(100質量%)が含むC、Si、Mn及びSnの質量%を示している。図示されていないが、Feは、基本的に(意図されていない微量の成分を無視したときに)、残りの質量%を占める。なお、ここでの質量%は、炉に供給されたこれらの素材の質量比から求められており、接種等の影響は除外されている。
「CE(wt%)」の欄は、「C(wt%)」及び「Si(wt%)」欄の値を既述の(1)式に代入して算出したCE(質量%)の値を示している。「CE_L(wt%)」の欄は、「C(wt%)」及び「Si(wt%)」欄の値を既述の(2)式の右辺に代入して算出したCE(質量%)の上限値を示している。
「TS(MPa)」の欄は引張強さを示している。「HB」の欄はブリネル硬さ(単位無し)を示している。いずれの値も実験によって得られた値である。「Eval.」は、TS及びHBについての評価結果を示している。ここでは、FC300の条件であるTS>300MPaかつHB<262が満たされた場合は「A」とし、それ以外の場合は「B」とした。
なお、実施例及び比較例では、一次接種及び二次接種が行われている。一次接種では、既述のFe-50%Si-10%Ca-5%Baの接種剤を取鍋にて0.5%添加している。二次接種では、既述のFe-50%Si-10%Ca-5%Baの接種剤を掛け堰にて0.1%添加している。
図4は、図3に示した実施例及び比較例のSi及びCの質量%を示す図である。
この図において、横軸は、Siの質量%を示している。縦軸は、Cの質量%を示している。各軸の最小値及び最大値は、一般的な鋳鉄におけるSi及びCの質量%の最小値及び最大値と概ね一致している。
図中の右上には、図中に示された点又は線の凡例が示されている。「EX」の点は、実施例に対応している。「REF」の点は、比較例に対応している。「EQ」の線は、既述の(2)式の左辺と右辺とが同じとき(CEが上限値であるとき)のCとSiとの関係を示している。「EQ」の線よりも左下の領域において(2)式が満たされている。
図では、C(質量%)の下限(2.7)及び上限(3.5)を示す線、並びにSi(質量%)の下限(1.2)及び上限(1.7)を示す線も示されている。また、ハッチングは、本実施形態のC、Si及びCEに係る条件を満たす範囲を示している。
なお、図4では、図3に示した、C(質量%)及びSi(質量%)における小数第2位の値が四捨五入されていない値をプロットしている。一方、C及びSiの範囲は、少数第1位までの値で規定されている。その結果、Si=1.2付近において、No.16(実施例)に対応する点が、ハッチングされた領域(実施例を示す領域)の外側に位置している。
図3に示すように、実施例は全てA評価である。一方、比較例は全てB評価である。そして、図4に示すように、実施例と比較例とは「EQ」の線の付近に密集しているとともに、「EQ」の線を境にして図の左下と右上とに分かれて分布している。以上のことから、(2)式を満たすようにCEを設定することによって、FC300における機械的性質又はこれに近い性質を確保しつつ、CE(質量%)を最大限大きくできることが確認された。CEを最大限大きくできることによって、黒鉛の晶出量を多くして、引け性を改善できる。
図3において、No.16は、他の実施例に比較してSnが少ない実施例とされている。No.14は、C及びSiの条件がNo.16に近い実施例である。両者のTSの比較から、Snの添加によって引張強さが向上することが確認できる。
なお、図3及び図4に示す実施例からは、以下のとおり、実施形態で説明した質量%の範囲よりも狭い範囲を抽出することができる。
例えば、C(質量%)の下限として、実施例中で最も低いCの値である2.9(No.17)を抽出できる。C(質量%)の上限として、実施例中で最も高いCの値である3.4(No.8)を抽出できる。Si(質量%)の上限として、実施例中で最も低いSiの値である1.5(No.10)を抽出できる。
実施形態では、CEの下限については直接的には触れず、Cの下限及びSiの下限によって間接的にCEの下限が規定された。ただし、例えば、「EQ」の線に平行で、「EQ」の線から離れた線によってCEの下限を規定してもよい。
より具体的には、例えば、実施例中で、「EQ」の線から最も離れた実施例(No.17)を通る線を下限としてよい。この場合、以下の不等式が満たされてよい。
CE≧-0.33×Si+3.83
また、例えば、CEを「EQ」の線に極力近づけることとして、CEが3.67のNo.13又はCEが3.83のNo.15を通る線を下限として、以下の不等式が満たされてよい。
CE≧-0.33×Si+4.15、又は
CE≧-0.33×Si+4.27
なお、前者の不等式は、No.13の他、No.8、No.10~No.12及びNo.15において満たされる。後者の不等式は、No.15の他、No.8及びNo.10~No.12において満たされる。
(引け性の改善)
実施形態に係る片状黒鉛鋳鉄製品を実際に作製して引け性を評価した。具体的には、以下のとおりである。
実施形態に係る片状黒鉛鋳鉄によって、工作機械用のテーブルを作製した。テーブルの形状は、図2を参照して説明したように、概略、板状部と、板状部から立ち上がるリブとを有する形状である。テーブルの質量は、3800kgとした。板状部とリブとが交差する部分における断面を撮像し、画像処理によって前記断面における引け巣の面積を測定した。その結果、公知の一般的な組成では引け巣の面積は4990mmだった。一方、本実施形態に係る組成では、引け巣は1500mmだった。すなわち、引け巣が70%低減された。
以上のとおり、本実施形態に係る片状黒鉛鋳鉄製品は、含有する炭素及びケイ素の質量%をそれぞれC及びSiで表し、炭素当量(質量%)を既述の(1)式で計算するとき、
下記の不等式、
2.7≦C≦3.5、
1.2≦Si≦1.7、及び
CE≦-0.33×Si+4.36
を満たす。
別の観点では、本実施形態に係る片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法は、炉内で溶解されていた鋳鉄の溶湯を鋳型内で冷却して凝固させ、片状黒鉛鋳鉄製品を製造する方法であって、炉内における溶湯が上記の不等式を満たす。
これにより、既に述べたように、一定の機械的性質を確保しつつ、黒鉛の晶出量を多くして、引け性を改善することができる。
1…鋳型、3…砂部、5A及び5B…冷し金、7…鋳物部。

Claims (12)

  1. 含有する炭素及びケイ素の質量%をそれぞれC及びSiで表し、
    炭素当量(質量%)を次式
    CE=C+1/3×Si
    で計算するとき、
    下記の不等式、
    2.7≦C≦3.5、
    1.2≦Si≦1.7、及び
    CE≦-0.33×Si+4.36
    を満たす、
    片状黒鉛鋳鉄製品。
  2. 含有するマンガンの質量%をMnで表すとき、下記の不等式
    0.90≦Mn≦1.00
    を満たす、
    請求項1に記載の片状黒鉛鋳鉄製品。
  3. 含有するスズの質量%をSnで表すとき、下記の不等式
    0.02≦Sn≦0.05
    を満たす、
    請求項1又は2に記載の片状黒鉛鋳鉄製品。
  4. 下記の不等式、
    CE≧-0.33×Si+4.27
    を満たす、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の片状黒鉛鋳鉄製品。
  5. 炉内で溶解されていた鋳鉄の溶湯を鋳型内で冷却して凝固させ、片状黒鉛鋳鉄製品を製造する方法であって、
    前記鋳鉄が含有する炭素及びケイ素の質量%をそれぞれC及びSiで表し、
    炭素当量を次式
    CE=C+1/3×Si
    で計算するとき、
    前記炉内における溶湯が、下記の不等式、
    2.7≦C≦3.5、
    1.2≦Si≦1.7、及び
    CE≦-0.33×Si+4.36
    を満たす、
    片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法。
  6. 取鍋でFe-Si系接種剤を前記溶湯に添加する
    請求項5に記載の片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法。
  7. 前記鋳型へ前記溶湯を注ぐ時期以後にFe-Si系接種剤を前記溶湯に添加する
    請求項5又は6に記載の片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法。
  8. 前記鋳型内で前記鋳鉄を冷却するときの温度勾配及び冷却速度をそれぞれG(℃/cm)及びR(℃/min)で表したとき、前記鋳型内の前記鋳鉄に、新山パラメータG/R1/2((℃×min)1/2/cm)が0.4以下となる期間を有する部分が生じる
    請求項5~7のいずれか1項に記載の片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法。
  9. 前記鋳型に冷し金が設けられていない
    請求項8に記載の片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法。
  10. 前記鋳型に冷し金が設けられており、
    前記鋳型内の前記鋳鉄は、G/R1/2が1.0以下となる期間を有する第1部位を有し、
    前記鋳型の内面のうち前記第1部位から最短距離に位置する部分に冷し金が設けられていない
    請求項8に記載の片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法。
  11. 前記第1部位は、G/R1/2が0.4以下となる期間を有する
    請求項10に記載の片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法。
  12. 前記鋳型内の前記鋳鉄が第2部位を有し、
    前記鋳型の内面のうち前記第2部位から最短距離に位置する部分に冷し金が設けられており、かつ
    前記第2部位は、冷し金が設けられていないと仮定した場合にG/R1/2が0.01以下となる期間を有する
    請求項10又は11に記載の片状黒鉛鋳鉄製品の製造方法。
JP2021022368A 2021-02-16 2021-02-16 片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法 Active JP7278316B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021022368A JP7278316B2 (ja) 2021-02-16 2021-02-16 片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法
CN202180032175.9A CN115516123A (zh) 2021-02-16 2021-08-20 片状石墨铸铁制品及其制造方法
PCT/JP2021/030544 WO2022176237A1 (ja) 2021-02-16 2021-08-20 片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021022368A JP7278316B2 (ja) 2021-02-16 2021-02-16 片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022124625A true JP2022124625A (ja) 2022-08-26
JP7278316B2 JP7278316B2 (ja) 2023-05-19

Family

ID=82931307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021022368A Active JP7278316B2 (ja) 2021-02-16 2021-02-16 片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7278316B2 (ja)
CN (1) CN115516123A (ja)
WO (1) WO2022176237A1 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6362840A (ja) * 1986-09-02 1988-03-19 Honda Motor Co Ltd 合成樹脂成形用金型
JPH1096040A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Toyota Motor Corp 被削性に優れた高強度ねずみ鋳鉄
JP2000104138A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Aisin Takaoka Ltd 振動減衰能および強度が優れた鋳鉄材料
JP2002003982A (ja) * 2000-06-16 2002-01-09 Kiyohito Ishida 被削性および機械的性質に優れた鋳鉄
CN103114238A (zh) * 2013-02-01 2013-05-22 太仓科博尔精密铸业有限公司 一种高强度高硬度灰铸铁材料及其铸造铸件的方法
CN103952621A (zh) * 2014-05-26 2014-07-30 四川省富邦钒钛制动鼓有限公司 一种钒钛灰铸铁及其生产工艺
JP2014189824A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Nippon Piston Ring Co Ltd 昇降機用部品
CN104313232A (zh) * 2014-10-14 2015-01-28 株洲联诚集团有限责任公司 一种机车制动盘用合金灰铸铁材料及其铸造方法
CN104357734A (zh) * 2014-09-19 2015-02-18 上海材料研究所 一种高强度灰铸铁减摩材料
JP2015158010A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 斗山インフラコア株式会社 片状黒鉛鑄鉄およびその製造方法
CN105063471A (zh) * 2015-09-29 2015-11-18 梅州五指石科技有限公司 一种货车制动鼓用低合金灰铸铁材料及其制备方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102430714A (zh) * 2011-11-30 2012-05-02 天津一机机械有限公司 一种厚大球墨铸铁阀板的铸造工艺
CN103789605A (zh) * 2014-02-19 2014-05-14 恒天重工股份有限公司 风电偏航变浆器球墨铸铁铸件的制造方法
CN110640088B (zh) * 2019-10-08 2021-04-13 一汽解放大连柴油机有限公司 一种铸铁件缩松缺陷的工艺控制方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6362840A (ja) * 1986-09-02 1988-03-19 Honda Motor Co Ltd 合成樹脂成形用金型
JPH1096040A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Toyota Motor Corp 被削性に優れた高強度ねずみ鋳鉄
JP2000104138A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Aisin Takaoka Ltd 振動減衰能および強度が優れた鋳鉄材料
JP2002003982A (ja) * 2000-06-16 2002-01-09 Kiyohito Ishida 被削性および機械的性質に優れた鋳鉄
CN103114238A (zh) * 2013-02-01 2013-05-22 太仓科博尔精密铸业有限公司 一种高强度高硬度灰铸铁材料及其铸造铸件的方法
JP2014189824A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Nippon Piston Ring Co Ltd 昇降機用部品
JP2015158010A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 斗山インフラコア株式会社 片状黒鉛鑄鉄およびその製造方法
CN103952621A (zh) * 2014-05-26 2014-07-30 四川省富邦钒钛制动鼓有限公司 一种钒钛灰铸铁及其生产工艺
CN104357734A (zh) * 2014-09-19 2015-02-18 上海材料研究所 一种高强度灰铸铁减摩材料
CN104313232A (zh) * 2014-10-14 2015-01-28 株洲联诚集团有限责任公司 一种机车制动盘用合金灰铸铁材料及其铸造方法
CN105063471A (zh) * 2015-09-29 2015-11-18 梅州五指石科技有限公司 一种货车制动鼓用低合金灰铸铁材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN115516123A (zh) 2022-12-23
JP7278316B2 (ja) 2023-05-19
WO2022176237A1 (ja) 2022-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104988381B (zh) 一种大断面铸态铁素体球墨铸铁及其制备方法
CN102618758B (zh) 一种低线收缩率铸造镁合金
CN104894466B (zh) 高强度高弹性模量低应力灰铸铁的制造方法
CN101418414B (zh) Qt600-3球铁铸件及其制造方法
KR102204170B1 (ko) 회주철 접종제
CN104060157B (zh) 一种过共晶高铬白口铸铁及其制备方法
CN103469109A (zh) 一种石墨钢材质的粗轧辊及其制造方法
CN105132796B (zh) 中硅钼合金蠕墨铸铁玻璃模具材料及其制备方法
JP5085839B2 (ja) シリンダヘッドのためのねずみ鋳鉄
EP2749658A1 (en) Method for as-cast production of ausferritic ductile iron
CN112159922A (zh) 一种灰铸铁的孕育剂及其制备方法
KR101822201B1 (ko) 희토류 원소를 이용한 고강도 편상 흑연 주철 및 그 제조방법
JP7278316B2 (ja) 片状黒鉛鋳鉄製品及びその製造方法
CN104131220A (zh) 一种ht200铸件
CN104060153B (zh) 一种ht200铸件及其生产方法
JP2010149129A (ja) ダイカスト金型用ホルダー及びその製造方法
CN102618759B (zh) 一种低收缩率镁合金
FI112669B (fi) Karkaistavan kuparilejeeringin valmistus
CN104946963B (zh) 一种灰铸铁带槽皮带轮的生产方法
US4131456A (en) Chill-free foundry iron
CN102051520B (zh) 磁悬浮列车复合梁连接件及其铸造方法
CN113930570B (zh) 一种高品质柴油发动机轴承盖的制备工艺
Kanno Effect of pouring temperature, composition, mould strength and metal flow resistance on shrinkage cavities in spheroidal graphite cast iron
JP2007327083A (ja) 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法
KR102539284B1 (ko) 내가스 결함성에 우수한 구상흑연주철

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7278316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150