JP2022124276A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両部品のレイアウトの自由度を高める。【解決手段】自動二輪車1は、ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から車両後方へ延びるメインフレーム22と、を含む車体フレーム20と、ヘッドパイプ21の中心軸HL回りに転舵可能にヘッドパイプ21に支持された操舵系40と、操舵系40の転舵に伴い移動する電装品50と、電装品50から延びる配線60と、を備え、配線60は、電装品50の第一固定点P1にて固定され、配線60において、第一固定点P1から車幅方向の左側へ延びた後に湾曲して右側へ延びた後の部分は、車体フレーム20の第二固定点P2にて固定され、ヘッドパイプ21の中心軸HLは、車両側面視で、車両前側ほど車両下方に位置するように傾斜し、第一固定点P1と第二固定点P2とを通る直線KLは、車両側面視で、車両前側ほど車両上方に位置するように傾斜し、中心軸HL及び直線KLは、車両側面視で、互いに略垂直に交わる。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
従来、鞍乗型車両において、メインスイッチのハーネスを、キーシリンダの外周面に沿って配索した後、一対のフォークチューブの間を前方から後方へ通ってメインフレームの左側方へ導き、その後、コネクタを介してメインハーネスに接続した構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。メインスイッチは、ハンドルの操作に応じてヘッドパイプを中心として揺動するフロントフォークの上端部に設けられている。メインスイッチのハーネスは、フロントフォークの揺動に伴い動く。
特開2015-227101号公報
しかし、メインスイッチのハーネスは、フロントフォークの揺動に伴い、車両上下方向、車幅方向及び車両前後方向の3方向に動くため、ハーネスの3方向への動きに対してハーネスが車両部品と当接しないためのスペースを十分に確保する必要がある。そのため、車両部品のレイアウトの自由度を高める上で改善の余地があった。
そこで本発明は、車両部品のレイアウトの自由度を高めることを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の態様に係る鞍乗型車両は、車両に設けられたヘッドパイプ(21)と、前記ヘッドパイプ(21)から車両後方へ延びるメインフレーム(22)と、を含む車体フレーム(20)と、前記ヘッドパイプ(21)の中心軸(HL)回りに転舵可能に前記ヘッドパイプ(21)に支持された操舵系(40)と、前記操舵系(40)に取り付けられ、前記操舵系(40)の転舵に伴い移動する電装品(50)と、前記電装品(50)から延びる配線(60)と、を備え、前記配線(60)は、前記電装品(50)の第一固定点(P1)にて固定され、前記配線(60)は、前記第一固定点(P1)から車幅方向の一方側へ延びた後に湾曲して他方側へ延び、前記配線(60)において前記他方側へ延びた後の部分は、前記車体フレーム(20)の第二固定点(P2)にて固定され、前記ヘッドパイプ(21)の中心軸(HL)は、車両側面視で、車両前側ほど車両下方に位置するように傾斜し、前記第一固定点(P1)と前記第二固定点(P2)とを通る直線(KL)は、車両側面視で、車両前側ほど車両上方に位置するように傾斜し、前記中心軸(HL)及び前記直線(KL)は、車両側面視で、互いに略垂直に交わる。
(2)上記(1)に記載の鞍乗型車両では、前記操舵系(40)が転舵されていない状態では、前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)は、車両正面視で、前記ヘッドパイプ(21)の中心軸(HL)を基準として互いに車幅方向の同じ側に配置されていてもよい。
(3)上記(2)に記載の鞍乗型車両では、前記操舵系(40)が前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)の配置された車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)の車両前後方向の距離は、前記操舵系(40)が転舵されていない状態の前記距離よりも短くてもよい。
(4)上記(2)または(3)に記載の鞍乗型車両では、前記操舵系(40)が前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)の配置されていない車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)は、車両正面視で、前記ヘッドパイプ(21)の中心軸(HL)を基準として互いに車幅方向の反対側に配置されていてもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の鞍乗型車両では、前記操舵系(40)が転舵されていない状態では、前記配線(60)において前記第一固定点(P1)の配策部と前記第二固定点(P2)の配策部とは、車両上面視で、互いに平行に配置されていてもよい。
(6)上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の鞍乗型車両では、前記操舵系(40)が転舵されていない状態では、前記配線(60)において前記第一固定点(P1)の配策部と前記第二固定点(P2)の配策部とは、車両上面視で、互いに車幅方向に沿うように配置されていてもよい。
(7)上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の鞍乗型車両では、前記電装品(50)には、前記配線(60)が通る開口部(53a)を有する延出部(53)が設けられ、前記配線(60)は、前記延出部(53)の前記開口部(53a)から一方側へ延びた後に湾曲して反対側へ折り返され、前記配線(60)において前記反対側へ折り返された後の部分は、前記延出部(53)と共に前記第一固定点(P1)にて固定されていてもよい。
(8)上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の鞍乗型車両では、前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)は、車両側面視で、互いに前記ヘッドパイプ(21)よりも前方に配置されていてもよい。
(9)上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の鞍乗型車両では、前記ヘッドパイプ(21)と車両部品(70)とを繋ぐステー(72)を更に備え、前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)は、互いに前記ステー(72)よりも車両上方に配置されていてもよい。
(10)上記(9)に記載の鞍乗型車両では、前記第二固定点(P2)を有する固定部材(62)は、前記ステー(72)に設けられていてもよい。
本発明の上記(1)に記載の鞍乗型車両によれば、車両に設けられたヘッドパイプと、ヘッドパイプから車両後方へ延びるメインフレームと、を含む車体フレームと、ヘッドパイプの中心軸回りに転舵可能にヘッドパイプに支持された操舵系と、操舵系に取り付けられ、操舵系の転舵に伴い移動する電装品と、電装品から延びる配線と、を備え、配線は、電装品の第一固定点にて固定され、配線は、第一固定点から車幅方向の一方側へ延びた後に湾曲して他方側へ延び、配線において他方側へ延びた後の部分は、車体フレームの第二固定点にて固定され、ヘッドパイプの中心軸は、車両側面視で、車両前側ほど車両下方に位置するように傾斜し、第一固定点と第二固定点とを通る直線は、車両側面視で、車両前側ほど車両上方に位置するように傾斜し、中心軸及び直線は、車両側面視で、互いに略垂直に交わることで、以下の効果を奏する。
第一固定点と第二固定点とを通る直線とヘッドパイプの中心軸とが車両側面視で略垂直に交わることで、操舵系を転舵したときに前記直線を含む平面上で配線を動かすことができる。加えて、配線が第一固定点から車幅方向の一方側へ延びた後に湾曲して他方側へ延びていることで、操舵系を転舵したときに配線を車幅方向及び車両前後方向の2方向のみで動かすことができる。そのため、配線が車両上下方向、車幅方向及び車両前後方向の3方向へ動く場合と比較して、配線の移動範囲が小さくなり、配線が車両部品と当接しないために確保するスペースを小さくすることができる。したがって、車両部品のレイアウトの自由度を高めることができる。加えて、車両部品のレイアウトの自由度が高まることに伴い、外観性を向上させることができる。加えて、配線の移動範囲が小さくなる分だけ配線長が短くなるため、低コスト化を図ることができる。
本発明の上記(2)に記載の鞍乗型車両によれば、操舵系が転舵されていない状態では、第一固定点及び第二固定点は、車両正面視で、ヘッドパイプの中心軸を基準として互いに車幅方向の同じ側に配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系を転舵したときに動く配線の2つの固定点がヘッドパイプの中心軸を基準として互いに車幅方向の同じ側にあるため、操舵系が転舵されていない状態では2つの固定点がヘッドパイプの中心軸を基準として互いに車幅方向の反対側にある場合と比較して、配線長を短くすることができる。
本発明の上記(3)に記載の鞍乗型車両によれば、操舵系が第一固定点及び第二固定点の配置された車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点及び第二固定点の車両前後方向の距離は、操舵系が転舵されていない状態の前記距離よりも短いことで、以下の効果を奏する。
操舵系が2つの固定点のある車幅方向側へフル転舵された状態では2つの固定点の車両前後方向の距離が操舵系の転舵前の前記距離よりも長い場合と比較して、配線長を短くすることができる。
本発明の上記(4)に記載の鞍乗型車両によれば、操舵系が第一固定点及び第二固定点の配置されていない車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点及び第二固定点は、車両正面視で、ヘッドパイプの中心軸を基準として互いに車幅方向の反対側に配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系が2つの固定点のない車幅方向側へフル転舵された状態では2つの固定点がヘッドパイプの中心軸を基準として互いに車幅方向の同じ側にある場合と比較して、配線長を短くすることができる。
本発明の上記(5)に記載の鞍乗型車両によれば、操舵系が転舵されていない状態では、配線において第一固定点の配策部と第二固定点の配策部とは、車両上面視で、互いに平行に配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系が転舵されていない状態では配線において2つの固定点の配策部が車両上面視で互いの中心線が交差して配置されている場合と比較して、操舵系を転舵したときに動く配線に対して圧縮方向へ加わる力が小さくなるため、配線の変形を抑制することができる。
本発明の上記(6)に記載の鞍乗型車両によれば、操舵系が転舵されていない状態では、配線において第一固定点の配策部と第二固定点の配策部とは、車両上面視で、互いに車幅方向に沿うように配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系を転舵したときに動く配線に対して圧縮方向へ加わる力がより小さくなるため、配線の変形をより効果的に抑制することができる。
本発明の上記(7)に記載の鞍乗型車両によれば、電装品には、配線が通る開口部を有する延出部が設けられ、配線は、延出部の開口部から一方側へ延びた後に湾曲して反対側へ折り返され、配線において反対側へ折り返された後の部分は、延出部と共に第一固定点にて固定されていることで、以下の効果を奏する。
仮に配線が延出部の開口部で反対側へ折り返されている場合、操舵系を転舵したときに配線が開口部を支点として動くことにより、配線の耐久性が低下することを防ぐために端子の強度を向上させる必要があった。これに対し本構成によれば、操舵系を転舵したときに配線が開口部を支点として動くことがないため、端子の強度を向上させることなく配線の耐久性を向上させることができる。
本発明の上記(8)に記載の鞍乗型車両によれば、第一固定点及び第二固定点は、車両側面視で、互いにヘッドパイプよりも前方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
配線において2つの固定点の間の部分がヘッドパイプの前方にまとめて配置されるため、外観性を向上させることができる。
本発明の上記(9)に記載の鞍乗型車両によれば、ヘッドパイプと車両部品とを繋ぐステーを更に備え、第一固定点及び第二固定点は、互いにステーよりも車両上方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系を転舵したときにステーに当接することなく配線を動かすことができる。
本発明の上記(10)に記載の鞍乗型車両によれば、第二固定点を有する固定部材は、ステーに設けられていることで、以下の効果を奏する。
配線において操舵系の転舵に伴い動く部分をヘッドパイプの周辺にまとめて配置することができるため、車両部品のレイアウトの自由度を高めることができる。加えて、車両部品のレイアウトの自由度が高まることに伴い、外観性を向上させることができる。加えて、配線の移動範囲が車両前後方向において小さくなり、その分だけ配線長が短くなるため、低コスト化を図ることができる。
実施形態の自動二輪車の右側面図である。 実施形態の自動二輪車の操舵系の右側面図である。 図2のIII-III断面を含む上面図であって、実施形態の操舵系が転舵されていない状態を示す図である。 図3のIV-IV断面を含む前面図であって、実施形態の操舵系が転舵されていない状態を示す図である。 実施形態の操舵系が車幅方向の左側へフル転舵された状態を示す図である。 実施形態の操舵系が車幅方向の右側へフル転舵された状態を示す図である。 実施形態の操舵系の転舵に伴い動く配線の動きを説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、鞍乗型車両の一例である自動二輪車を挙げて説明する。以下の説明に用いる図中適所には、本実施形態の自動二輪車の車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。
<車両全体>
図1に示すように、自動二輪車1(鞍乗型車両)は、ハンドル2によって操向される前輪3と、動力源を含むパワーユニット10によって駆動される後輪4と、パワーユニット10を支持する車体フレーム20と、を備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
車体フレーム20は、ハンドル2を操向可能に支持するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から後下方に延びる左右一対のメインフレーム22と、メインフレーム22よりも急峻にヘッドパイプ21から後下方に延びるダウンフレーム23と、メインフレーム22の後端部から下方に延びる左右一対のピボットプレート25と、メインフレーム22の後部から後方に延びる左右一対のシートレール26と、ピボットプレート25の上部から後上方に延びてシートレール26の後端部に接続される左右一対のリアフレーム27と、を備える。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム20の前上端部に設けられている。ヘッドパイプ21は、中空の筒状に形成されている。図2の側面視(車両右側面視)で、ヘッドパイプ21の中心軸HL(以下「ヘッドパイプ軸HL」ともいう。)は、車両前側ほど車両下方に位置するように傾斜している。図4の前面視(車両正面視)で、ヘッドパイプ軸HLは、車体左右中心CLと重なる位置に配置されている。
図1に示すように、後輪4の車軸4aは、前後方向に延びるスイングアーム5の後端部に軸支されている。スイングアーム5の前端部は、ピボットプレート25にピボット軸25aを介して上下揺動可能に支持されている。
パワーユニット10は、可燃性の混合気を燃焼させて出力を得る内燃機関であるエンジン11と、始動機及び発電機として機能する不図示のACGスタータモータ(発電機)と、クランクシャフト(不図示)に連結されてエンジン11からの動力を駆動輪である後輪4に伝達する不図示の変速機(動力伝達機構)と、を備える。エンジン11の上方には、左右メインフレーム22に支持された燃料タンク7が設けられている。燃料タンク7の後方には、左右シートレール26に支持されたシート8が設けられている。
<エンジン>
エンジン11は、車体フレーム20に固定的に支持されている。エンジン11は、不図示のクランクシャフトを収容するクランクケース12と、クランクケース12の前側上部から上方に向かってやや前傾して起立するシリンダ13と、を備える。クランクケース12は、エンジン11の下部を構成する。クランクケース12の前端部は、ハンガーブラケット15に支持されている。クランクケース12の後端部は、メインフレーム22の下端部に支持されている。
<ハーネス首振り構造>
図2に示すように、自動二輪車1は、ヘッドパイプ軸HL回りに転舵可能なハーネス首振り構造30を備える。ここで、「ヘッドパイプ軸HL回りに転舵可能」とは、ヘッドパイプ軸HLを中心として回転可能であることを意味する。ハーネス首振り構造30は、フロントカウル及びサイドカバー等を含む車体カバー31(図1参照)により覆われている。なお、図2は、車体カバー等が取り外された状態を示している。
ハーネス首振り構造30は、ヘッドパイプ軸HLの回りに転舵可能にヘッドパイプ21に支持された操舵系40と、操舵系40の転舵に伴い移動する電装品50と、電装品50から延びる配線60と、ヘッドパイプ21とヘッドライト70(車両部品)とを繋ぐステー71,72と、を備える。
<操舵系>
操舵系40は、前輪3(図1参照)、左右のフロントフォーク41L,41R(図3参照)、ステアリングステム42(図4参照)、ハンドル2(図1参照)等を備えた前輪操舵系である。
図2の側面視で、左右のフロントフォーク41L,41R(図2においては右フロントフォーク41Rのみ図示)は、ヘッドパイプ軸HLと平行に延びている。左右のフロントフォーク41L,41Rは、側面視で車両前側ほど車両下方に位置するように傾斜している。前輪3(図1参照)は、左右のフロントフォーク41L,41Rの下端部に軸支されている。左右のフロントフォーク41L,41Rは、ステアリングステム42を介してヘッドパイプ軸HLの回りに転舵可能にヘッドパイプ21に支持されている。
図4に示すように、ステアリングステム42は、左右のフロントフォーク41L,41Rの上部を連結するトップブリッジ43及びボトムブリッジ44、並びにヘッドパイプ21に挿通されるステムシャフト45を備える。
ハンドル2(図1参照)は、ステアリングステム42のトップブリッジ43にハンドルポスト46(図2参照)を介して取り付けられた操向用のバーハンドルである。
<電装品>
図4に示すように、電装品50は、トップブリッジ43の車幅方向中央部の前部に取り付けられている。電装品50は、コンビネーションスイッチ(メインスイッチ)を備えるハンドルロックモジュールである。コンビネーションスイッチは、イグニッションスイッチ及びステアリングロックとしての機能を持つ。コンビネーションスイッチには、車体側に設けられた不図示のバッテリから配線60等を介して電流が供給される。
コンビネーションスイッチの上部には、シリンダ錠51(図2参照)が設けられる。例えば、シリンダ錠51にイグニッションキー(不図示)を差し込んだ状態でイグニッションキーを左右に回動させる。これにより、イグニッションのON/OFFの切り替え、並びに操舵系40のヘッドパイプ軸HL回りの回動のロック及びアンロックを行うことができる。
図2の側面視で、電装品50は、ヘッドパイプ21に沿うように延びている。電装品50は、上端が後方に配置され且つ下端が前方に配置されるように上下方向に対して傾斜して延びている。電装品50は、コンビネーションスイッチの上部を構成する円柱状のシリンダ錠51と、コンビネーションスイッチの下部を構成するハウジング52と、を備える。
シリンダ錠51の上端には、イグニッションキーが上方から差し込まれるキー穴51aが設けられている。
ハウジング52には、不図示のステアリングロック機構及びイグニッションスイッチ本体(スイッチ本体)が内蔵されている。
図4に示すように、ハウジング52には、配線60が通る開口部53aを有する延出部53が設けられている。延出部53は、ハウジング52の下部右側面から右方へ延びている。延出部53は、車幅方向の右側(先端側)に向かうに従って漸次縮径する円錐筒状に形成されている。例えば、ハウジング52において少なくとも延出部53は、金属等(例えば、樹脂よりも剛性が高い材料)により形成されているとよい。例えば、延出部53は、配線60が通る開口部53aを有する筒状の延出本体54と、延出本体54の外周を覆う延出カバー55と、を備えていてもよい。例えば、延出本体54が金属製の場合、延出カバー55はポリ塩化ビニル樹脂(PVC:Poly Vinyl Cloride)やラバー等の可撓性部材により形成されているとよい。なお、延出部53の態様は上記に限らず、要求仕様に応じて変更することができる。
<配線>
配線60の第一端部(一端部)は、延出部53の開口部53aを通じてハウジング52に内蔵されたスイッチ本体に接続されている。配線60の第二端部(他端部)は、カプラ65等を介して、車体側に設けられた不図示のバッテリに接続されている。配線60は、第一端部と第二端部との間において複数箇所(例えば本実施形態では3箇所)で固定されている。配線60は、電装品50に設けられた第一固定点P1と、車体フレーム20に設けられた第二固定点P2及び第三固定点P3と、にて固定されている。
<ステー>
図2に示すように、ステー71,72は、ヘッドパイプ21とヘッドライト70との間に複数設けられている。複数のステー71,72は、ヘッドライト70のブラケット74等に連結された第一ステー71と、第一ステー71とヘッドパイプ21とを繋ぐ第二ステー72と、を含む。
第一ステー71は、側面視でフロントフォーク41L,41R(図2においては右フロントフォーク41Rのみ図示)と重なる部分からヘッドライト70のブラケット74と重なる部分に向かって前上方に延びている。第一ステー71は、側面視で前上方に向かうに従って上下高さが小さくなるように形成されている。
第二ステー72は、電装品50よりも下方に配置されている。第二ステー72は、側面視でヘッドパイプ21から第一ステー71の後部と重なる部分に向かって延びている。第二ステー72は、側面視でフロントフォーク41L,41R(図2においては右フロントフォーク41Rのみ図示)と重なる部分に配置されている。第二ステー72は、ヘッドパイプ21の下部前面に溶接により接合されている。第二ステー72の前部は、第一ステー71の後部に複数(例えば本実施形態では2つ)のボルト75により締結されている。
第二ステー72には、第三ステー73が溶接により接合されている。図4の前面視で、第三ステー73は、第二ステー72の上部から右方に向かって延びている。第三ステー73は、図2の側面視で車両前側ほど車両上方に位置するように傾斜する板状に形成されている。
図4に示すように、電装品50の延出部53には、第一固定点P1を有する第一固定部材61が設けられている。第一固定部材61は、配線60及び延出部53を共締め可能に構成されている。例えば、第一固定部材61は、環状のバンドである。
第三ステー73には、第二固定点P2を有する第二固定部材62(固定部材)が設けられている。第二固定部材62は、第三ステー73に対して着脱可能に設けられている。例えば、第二固定部材62は、配線60を束ねるための環状のバンド部62aと、バンド部62aに連結され且つ第三ステー73に取り付け可能なクリップ部62bと、を備える。
右ダウンフレーム23には、第三固定点P3を有する第三固定部材63が設けられている。第三固定部材63は、右ダウンフレーム23の前端部上面に設けられている。例えば、第三固定部材63は、配線60を束ねるための環状のバンド部63aと、バンド部63aに連結され且つ右ダウンフレーム23に取り付け可能なクリップ部63bと、を備える。
<固定点の配置>
図2の側面視で、第一固定点P1及び第二固定点P2は、互いにヘッドパイプ21よりも前方に配置されている。図2の側面視で、第一固定点P1及び第二固定点P2は、互いにヘッドライト70よりも後方に配置されている。図2の側面視で、第一固定点P1及び第二固定点P2は、互いにトップブリッジ43よりも下方に配置されている。図2の側面視で、第一固定点P1及び第二固定点P2は、互いに第三ステー73よりも上方に配置されている。
図2の側面視で、第三固定点P3は、ヘッドパイプ21の下部と重なる位置に配置されている。図2の側面視で、第三固定点P3は、第三ステー73よりも後下方に配置されている。
図2の側面視で、第一固定点P1と第二固定点P2とを通る直線KLは、車両前側ほど車両上方に位置するように傾斜している。ここで、第一固定点P1は、図2の側面視で配線60と第一固定部材61とが接触する部分のうち最上端の位置を意味する。第二固定点P2は、図2の側面視で配線60と第二固定部材62のバンド部62aとが接触する部分のうち最上端の位置を意味する。第一固定点P1と第二固定点P2とを通る直線KLは、図2の側面視でヘッドパイプ軸HLと略垂直に交わる。
ここで、「略垂直に交わる」とは、操舵系を転舵したときに直線KLを含む平面上で配線60を動かし得る範囲内で、直線KL及びヘッドパイプ軸HLが車両側面視で互いに交差することを意味する。「略垂直に交わる」には、直線KL及びヘッドパイプ軸HLが車両側面視で互いに実質的に直交することのみならず、車両側面視で互いに完全に直交することが含まれる。
図2の側面視で、直線KL及びヘッドパイプ軸HLがなす角度Aを図示する。ここで、角度Aは、図2の側面視で、ヘッドパイプ軸HLに対する直線KLの時計回り(紙面右回り)の角度を意味する。例えば、角度Aは、60°以上120°以下の範囲内に設定することが好ましく、70°以上110°以下の範囲内に設定することがより好ましく、80°以上100°以下の範囲内に設定することが更に好ましい。例えば、角度Aは、90°に設定することが最も好ましい。
図4の前面視(操舵系40が転舵されていない状態の車両正面視)では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、ヘッドパイプ軸HLを基準として、互いに同じ側(車幅方向の右側)に配置されている。
図5の前面視(操舵系40が車幅方向の左側へフル転舵された状態の車両正面視)では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、ヘッドパイプ軸HLを基準として、互いに車幅方向の反対側(本実施形態では第一固定点P1が車幅方向の左側、第二固定点P2が車幅方向の右側)に配置されている。なお、本実施形態において、車幅方向の左側は、操舵系40が転舵されていない状態において第一固定点P1及び第二固定点P2の配置されていない車幅方向側を意味する。本実施形態においては、操舵系40が車幅方向の左側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、ヘッドパイプ軸HLを基準として互いに車幅方向の反対側に配置されている。
図6の前面視(操舵系40が車幅方向の右側へフル転舵された状態の車両正面視)では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、ヘッドパイプ軸HLを基準として、互いに同じ側(本実施形態では車幅方向の右側)に配置されている。操舵系40が車幅方向の右側へ少なくともフル転舵された状態(図6に示す状態)では、第一固定点P1及び第二固定点P2の車両前後方向の距離は、操舵系40が転舵されていない状態(図4に示す状態)の前記距離よりも短い。
図7は、操舵系40の転舵に伴い動く配線60の動きを説明するための図である。図7においては、操舵系40が車幅方向の右側へフル転舵された状態を実線、操舵系40が転舵されていない状態を二点鎖線、操舵系40が車幅方向の左側へフル転舵された状態を破線でそれぞれ示している。
なお、操舵系40が車幅方向の右側へフル転舵された状態(図7に示す実線)での第一固定点P1及び第二固定点P2の車両前後方向の距離は、図7において第一固定点P1と第二固定点P2とを結ぶ線分S1の車両前後方向の成分に相当する。操舵系40が転舵されていない状態(図7に示す二点鎖線)での第一固定点P1及び第二固定点P2の車両前後方向の距離は、図7において第一固定点P1と第二固定点P2とを結ぶ線分S2の車両前後方向の成分に相当する。
<配線の配置>
図4の前面視で、配線60は、延出部53の開口部53aから車幅方向の右側へ延びた後に湾曲して反対側(すなわち車幅方向の左側)へ折り返されている。配線60において反対側へ折り返された後の部分は、第一固定部材61により、延出部53と共に第一固定点P1にて固定されている。本実施形態では、配線60において反対側へ折り返された後の部分は、第一固定部材61によって延出部53に束ねられている。
なお、図中において、符号80Lはハンドルの左側に設けられた左側スイッチ等から延びる配線、符号80Rはハンドルの右側に設けられた右側スイッチ等から延びる配線、符号81はハンドルの右側に設けられたブレーキレバーから延びるブレーキホースをそれぞれ示す。
図4の前面視で、配線60は、第一固定点P1から車幅方向の左側へ延びた後に湾曲して車幅方向の右側へ延びている。図4の前面視で、配線60においてヘッドパイプ軸HLよりも左側へ延びた後に湾曲する部分は、車幅方向の左側へ向かって弧状をなしている。配線60においてヘッドパイプ軸HLよりも右側へ延びた後の部分は、第二固定部材62により、第二固定点P2にて固定されている。配線60は、図4の前面視で、第一固定点P1と第二固定点P2との間で、ヘッドパイプ軸HLを基準として両固定点P1,P2とは車幅方向の反対側において湾曲している。
図4の前面視で、配線60は、第二固定点P2から車幅方向の右側へ延びた後に湾曲して車両下方へ延びている。配線60において第二固定点P2から車両下方へ延びた後の部分は、第三固定部材63により、第三固定点P3にて固定されている。配線60において第三固定点P3から車両下方へ延びた後の部分は、右ダウンフレーム23の上端縁に沿って延びた後、カプラ65に接続されている。
図3の上面視(操舵系40が転舵されていない状態の車両上面視)で、配線60は、延出部53の開口部53aから車幅方向の右側へ延びた後に車両前方へ湾曲して反対側(すなわち車幅方向の左側)へ折り返されている。配線60において反対側へ折り返された後の部分は、延出部53の前方において、延出部53と共に第一固定点P1にて固定されている。
図3の上面視で、配線60は、第一固定点P1から車幅方向の左側へ延びて電装品50の前部下方を通った後、湾曲して車幅方向の右側へ延びている。図3の上面視で、配線60においてヘッドパイプ軸HLよりも右側へ延びた後の部分は、電装品50の後方を通った後、第二固定点P2にて固定されている。
図3の上面視で、配線60は、第二固定点P2から車幅方向の右側へ延びた後、ヘッドパイプ21の右側面に向けて湾曲して車両後方へ延びている。配線60において第二固定点P2から車両後方へ延びた後の部分は、第三固定点P3にて固定されている。
図3の上面視では、配線60において第一固定点P1の配策部と第二固定点P2の配策部とは、互いに平行に配置されている。ここで、「第一固定点P1の配策部」は図3の上面視で配線60において第一固定点P1を通る部分を意味し、「第二固定点P2の配策部」は図3の上面視で配線60において第二固定点P2を通る部分を意味する。図3において、符号F1は上面視で配線60において第一固定点P1の配策部の中心線である第一固定ライン、符号F2は上面視で配線60において第二固定点P2の配策部の中心線である第二固定ラインをそれぞれ示す。図3の上面視では、配線60において第一固定点P1の配策部(第一固定ラインF1)と第二固定点P2の配策部(第二固定ラインF2)とは、互いに車幅方向に沿うように(具体的には車幅方向の右側ほど車両前方へ位置するようにやや傾斜して)配置されている。
<作用効果>
以上説明したように、上記実施形態の自動二輪車1は、車両に設けられたヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から車両後方へ延びるメインフレーム22と、を含む車体フレーム20と、ヘッドパイプ21の中心軸HL回りに転舵可能にヘッドパイプ21に支持された操舵系40と、操舵系40に取り付けられ、操舵系40の転舵に伴い移動する電装品50と、電装品50から延びる配線60と、を備え、配線60は、電装品50の第一固定点P1にて固定され、配線60は、第一固定点P1から車幅方向の左側へ延びた後に湾曲して右側へ延び、配線60において車幅方向の右側へ延びた後の部分は、車体フレーム20の第二固定点P2にて固定され、ヘッドパイプ21の中心軸HLは、車両側面視で、車両前側ほど車両下方に位置するように傾斜し、第一固定点P1と第二固定点P2とを通る直線KLは、車両側面視で、車両前側ほど車両上方に位置するように傾斜し、中心軸HL及び直線KLは、車両側面視で、互いに略垂直に交わる。
この構成によれば、第一固定点P1と第二固定点P2とを通る直線KLとヘッドパイプ21の中心軸HLとが車両側面視で略垂直に交わることで、操舵系40を転舵したときに直線KLを含む平面上で配線60を動かすことができる。加えて、配線60が第一固定点P1から車幅方向の左側へ延びた後に湾曲して右側へ延びていることで、操舵系40を転舵したときに配線60を車幅方向及び車両前後方向の2方向のみで動かすことができる。そのため、配線60が車両上下方向、車幅方向及び車両前後方向の3方向へ動く場合と比較して、配線60の移動範囲が小さくなり、配線60が車両部品と当接しないために確保するスペースを小さくすることができる。したがって、車両部品のレイアウトの自由度を高めることができる。加えて、車両部品のレイアウトの自由度が高まることに伴い、外観性を向上させることができる。加えて、配線60の移動範囲が小さくなる分だけ配線長が短くなるため、低コスト化を図ることができる。
上記実施形態では、操舵系40が転舵されていない状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、車両正面視で、ヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の同じ側に配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系40を転舵したときに動く配線60の2つの固定点P1,P2がヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の同じ側にあるため、操舵系40が転舵されていない状態では2つの固定点P1,P2がヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の反対側にある場合と比較して、配線長を短くすることができる。
上記実施形態では、操舵系40が第一固定点P1及び第二固定点P2の配置された車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2の車両前後方向の距離は、操舵系40が転舵されていない状態の前記距離よりも短いことで、以下の効果を奏する。
操舵系40が2つの固定点P1,P2のある車幅方向側へフル転舵された状態では2つの固定点P1,P2の車両前後方向の距離が操舵系40の転舵前の前記距離よりも長い場合と比較して、配線長を短くすることができる。
上記実施形態では、操舵系40が第一固定点P1及び第二固定点P2の配置されていない車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、車両正面視で、ヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の反対側に配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系40が2つの固定点P1,P2のない車幅方向側へフル転舵された状態では2つの固定点P1,P2がヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の同じ側にある場合と比較して、配線長を短くすることができる。
上記実施形態では、操舵系40が転舵されていない状態では、配線60において第一固定点P1の配策部と第二固定点P2の配策部とは、車両上面視で、互いに平行に配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系40が転舵されていない状態では配線60において2つの固定点P1,P2の配策部が車両上面視で互いの中心線が交差して配置されている場合と比較して、操舵系40を転舵したときに動く配線60に対して圧縮方向へ加わる力が小さくなるため、配線60の変形を抑制することができる。
上記実施形態では、操舵系40が転舵されていない状態では、配線60において第一固定点P1の配策部と第二固定点P2の配策部とは、車両上面視で、互いに車幅方向に沿うように配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系40を転舵したときに動く配線60に対して圧縮方向へ加わる力がより小さくなるため、配線60の変形をより効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、電装品50には、配線60が通る開口部53aを有する延出部53が設けられ、配線60は、延出部53の開口部53aから一方側へ延びた後に湾曲して反対側へ折り返され、配線60において反対側へ折り返された後の部分は、延出部53と共に第一固定点P1にて固定されていることで、以下の効果を奏する。
仮に配線60が延出部53の開口部53aで反対側へ折り返されている場合、操舵系40を転舵したときに配線60が開口部53aを支点として動くことにより、配線60の耐久性が低下することを防ぐために端子の強度を向上させる必要があった。これに対し本構成によれば、操舵系40を転舵したときに配線60が開口部53aを支点として動くことがないため、端子の強度を向上させることなく配線60の耐久性を向上させることができる。
上記実施形態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、車両側面視で、互いにヘッドパイプ21よりも前方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
配線60において2つの固定点P1,P2の間の部分がヘッドパイプ21の前方にまとめて配置されるため、外観性を向上させることができる。
上記実施形態では、ヘッドパイプ21とヘッドライト70とを繋ぐステー71,72を更に備え、第一固定点P1及び第二固定点P2は、互いに第二ステー72よりも車両上方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
操舵系40を転舵したときに第二ステー72に当接することなく配線60を動かすことができる。
上記実施形態では、第二固定点P2を有する固定部材62は、第二ステー72に接合された第三ステー73に設けられていることで、以下の効果を奏する。
配線60において操舵系40の転舵に伴い動く部分をヘッドパイプ21の周辺にまとめて配置することができるため、車両部品のレイアウトの自由度を高めることができる。加えて、車両部品のレイアウトの自由度が高まることに伴い、外観性を向上させることができる。加えて、配線60の移動範囲が車両前後方向において小さくなり、その分だけ配線長が短くなるため、低コスト化を図ることができる。
<変形例>
なお、上記実施形態では、配線60は、第一固定点P1から車幅方向の左側へ延びた後に湾曲して右側へ延び、配線60において車幅方向の右側へ延びた後の部分は、車体フレーム20の第二固定点P2にて固定されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、配線60は、第一固定点P1から車幅方向の右側へ延びた後に湾曲して左側へ延び、配線60において車幅方向の左側へ延びた後の部分は、車体フレーム20の第二固定点P2にて固定されていてもよい。すなわち、配線60は、第一固定点P1から車幅方向の一方側へ延びた後に湾曲して他方側へ延び、配線60において他方側へ延びた後の部分は、車体フレーム20の第二固定点P2にて固定されていればよい。
上記実施形態では、操舵系40が転舵されていない状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、車両正面視で、ヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の同じ側に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、操舵系40が転舵されていない状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、車両正面視で、ヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の反対側に配置されていてもよい。
上記実施形態では、操舵系40が第一固定点P1及び第二固定点P2の配置された車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2の車両前後方向の距離は、操舵系40が転舵されていない状態の前記距離よりも短い例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、操舵系40が第一固定点P1及び第二固定点P2の配置された車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2の車両前後方向の距離は、操舵系40が転舵されていない状態の前記距離よりも長くてもよい。
上記実施形態では、操舵系40が第一固定点P1及び第二固定点P2の配置されていない車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、車両正面視で、ヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の反対側に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、操舵系40が第一固定点P1及び第二固定点P2の配置されていない車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、車両正面視で、ヘッドパイプ21の中心軸HLを基準として互いに車幅方向の同じ側に配置されていてもよい。
上記実施形態では、操舵系40が転舵されていない状態では、配線60において第一固定点P1の配策部と第二固定点P2の配策部とは、車両上面視で、互いに平行に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、操舵系40が転舵されていない状態では、配線60において第一固定点P1の配策部と第二固定点P2の配策部とは、車両上面視で、互いに交差して配置されていてもよい。
上記実施形態では、操舵系40が転舵されていない状態では、配線60において第一固定点P1の配策部と第二固定点P2の配策部とは、車両上面視で、互いに車幅方向に沿うように配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、操舵系40が転舵されていない状態では、配線60において第一固定点P1の配策部と第二固定点P2の配策部とは、車両上面視で、互いに車幅方向に交差するように配置されていてもよい。
上記実施形態では、電装品50には、配線60が通る開口部53aを有する延出部53が設けられ、配線60は、延出部53の開口部53aから一方側へ延びた後に湾曲して反対側へ折り返され、配線60において反対側へ折り返された後の部分は、延出部53と共に第一固定点P1にて固定されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、配線60は、延出部53の開口部53aで反対側へ折り返されていてもよい。例えば、電装品50には、延出部53が設けられていなくてもよい。例えば、電装品50の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、第一固定点P1及び第二固定点P2は、車両側面視で、互いにヘッドパイプ21よりも前方に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一固定点P1及び第二固定点P2の少なくとも一方は、車両側面視で、ヘッドパイプ21よりも後方に配置されていてもよい。
上記実施形態では、ヘッドパイプ21とヘッドライト70とを繋ぐステー71,72を更に備え、第一固定点P1及び第二固定点P2は、互いに第二ステー72よりも車両上方に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一固定点P1及び第二固定点P2の少なくとも一方は、第二ステー72よりも車両下方に配置されていてもよい。例えば、ステーは、ヘッドライト70以外の車両部品とヘッドパイプ21とを繋いでいてもよい。例えば、各固定点の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、第二固定点P2を有する第二固定部材62は、第二ステー72に接合された第三ステー73に設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第二固定部材62は、ステー以外の部材に設けられていてもよい。例えば、固定部材の設置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、鞍乗型車両の一例として車体側にエンジンを搭載した自動二輪車を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、鞍乗型車両は、ユニットスイング式の自動二輪車であってもよい。例えば、鞍乗型車両の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
20 車体フレーム
21 ヘッドパイプ
22 メインフレーム
40 操舵系
50 電装品
53 延出部
53a 開口部
60 配線
62 第二固定部材(固定部材)
70 ヘッドライト(車両部品)
72 第二ステー(ステー)
HL ヘッドパイプ軸(ヘッドパイプの中心軸)
KL 第一固定点と第二固定点とを通る直線
P1 第一固定点
P2 第二固定点

Claims (10)

  1. 車両に設けられたヘッドパイプ(21)と、前記ヘッドパイプ(21)から車両後方へ延びるメインフレーム(22)と、を含む車体フレーム(20)と、
    前記ヘッドパイプ(21)の中心軸(HL)回りに転舵可能に前記ヘッドパイプ(21)に支持された操舵系(40)と、
    前記操舵系(40)に取り付けられ、前記操舵系(40)の転舵に伴い移動する電装品(50)と、
    前記電装品(50)から延びる配線(60)と、を備え、
    前記配線(60)は、前記電装品(50)の第一固定点(P1)にて固定され、
    前記配線(60)は、前記第一固定点(P1)から車幅方向の一方側へ延びた後に湾曲して他方側へ延び、
    前記配線(60)において前記他方側へ延びた後の部分は、前記車体フレーム(20)の第二固定点(P2)にて固定され、
    前記ヘッドパイプ(21)の中心軸(HL)は、車両側面視で、車両前側ほど車両下方に位置するように傾斜し、
    前記第一固定点(P1)と前記第二固定点(P2)とを通る直線(KL)は、車両側面視で、車両前側ほど車両上方に位置するように傾斜し、
    前記中心軸(HL)及び前記直線(KL)は、車両側面視で、互いに略垂直に交わることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記操舵系(40)が転舵されていない状態では、前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)は、車両正面視で、前記ヘッドパイプ(21)の中心軸(HL)を基準として互いに車幅方向の同じ側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記操舵系(40)が前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)の配置された車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)の車両前後方向の距離は、前記操舵系(40)が転舵されていない状態の前記距離よりも短いことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記操舵系(40)が前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)の配置されていない車幅方向側へ少なくともフル転舵された状態では、前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)は、車両正面視で、前記ヘッドパイプ(21)の中心軸(HL)を基準として互いに車幅方向の反対側に配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記操舵系(40)が転舵されていない状態では、前記配線(60)において前記第一固定点(P1)の配策部と前記第二固定点(P2)の配策部とは、車両上面視で、互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記操舵系(40)が転舵されていない状態では、前記配線(60)において前記第一固定点(P1)の配策部と前記第二固定点(P2)の配策部とは、車両上面視で、互いに車幅方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記電装品(50)には、前記配線(60)が通る開口部(53a)を有する延出部(53)が設けられ、
    前記配線(60)は、前記延出部(53)の前記開口部(53a)から一方側へ延びた後に湾曲して反対側へ折り返され、
    前記配線(60)において前記反対側へ折り返された後の部分は、前記延出部(53)と共に前記第一固定点(P1)にて固定されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)は、車両側面視で、互いに前記ヘッドパイプ(21)よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記ヘッドパイプ(21)と車両部品(70)とを繋ぐステー(72)を更に備え、
    前記第一固定点(P1)及び前記第二固定点(P2)は、互いに前記ステー(72)よりも車両上方に配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  10. 前記第二固定点(P2)を有する固定部材(62)は、前記ステー(72)に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗型車両。
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