JP2022124022A - 画像処理装置 - Google Patents

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Takuya Iwamoto
純一 袴田
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Abstract

【課題】画像データの量を減らしながら画質の悪化を軽減させる画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置100は、所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度を示す印刷濃度データを予め記憶する印刷濃度データ記憶部134と、印刷濃度データを参照して、所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて、濃度が近接する印刷濃度の少なくとも1つを削除するように、所定の量子化数より少ない量子化数を決定する量子化制御部135を備え、量子化決定手段は、第1画像データの各画素と、その隣接する画素に対する量子化数を異なるように決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置に関する。
1つの画素に対して複数のインク滴を吐出可能なマルチドロップ方式の画像処理装置が知られている。マルチドロップ方式は、1つの画素を形成するインク滴の数(ドロップ数)を変更することによって濃度を表す階調表現を行う。
画像データが高精細化するにしたがって、画素の濃度を表す階調数も増大する。そこで、所定のドロップ数を間引いて階調表現の誤差を拡散(誤差拡散)させることで、画像データの量を減らす方法が例えば特許文献1に開示されている。
特許第6084877号公報
しかしながら、特許文献1に開示された画像処理装置は、間引くドロップ数の数が増えるほど、諧調性が悪化し、急峻な濃度変化であるトーンジャンプや濃度の帯であるバンド等が発生し易くなり、画質が悪化してしまうという課題がある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、画像データの量を減らしながら画質の悪化を軽減させる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、所定階調数の第1画像データを量子化して、前記所定階調数より低く、量子化数を階調数とする第2画像データに変換した後、印刷対象画像データとして、所定の通信経路を介して印刷装置に転送する画像処理装置であって、所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度を示す印刷濃度データを予め記憶する印刷濃度データ記憶手段と、前記印刷濃度データを参照して、前記所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて、濃度が近接する印刷濃度の少なくとも1つを削除するように、前記所定の量子化数より少ない量子化数を決定する量子化数決定手段と、前記量子化数決定手段により決定された量子化数で、前記第1画像データの量子化を行う量子化制御手段とを備え、前記量子化決定手段は、前記第1画像データの各画素と、その隣接する画素に対する量子化数を異なるように決定する。
本発明によれば、画像データの量を減らしながら画質の悪化を軽減させる画像処理装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。 図1に示す印刷システムにおいて、量子化制御部による量子化数低減処理を説明する図である。 図1に示す多値ハーフトーン処理部によるハーフトーン処理を説明する図である。 図3に示す量子化値(6,4,2,1)を間引いたハーフトーン処理を説明する図である。 図3に示す量子化値(6,5,3,1)を間引いたハーフトーン処理を説明する図である。 画素データの奇数位置と偶数位置の画素の量子化パターンを例示する図である。 図1に示す印刷システムの処理手順を示すフローチャートである。 図6に示す印刷対象データの生成処理を示すフローチャートである。 図7に示す間引き誤差拡散処理の処理手順を示すフローチャートである。 図7に示す画像データの復元処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の効果を確認する図であり、(a)は従来、(b)は本発明の実施形態に係る画像処理装置を用いて印刷した画像の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。図1に示す印刷システム1は、端末装置100、ネットワーク300、及びインクジェット印刷装置200を備える。
印刷システム1は、ユーザインタフェース等の基本操作を行うためのオペレーションシステムが組み込まれ、各種のソフトウェアの実行が可能な端末装置100と、インクジェット印刷装置200と、これらの間を有線LAN等のネットワークを介して接続する通信経路300とを備える。
端末装置100は、アプリケーション部11、プリンタドライバ部12、印刷データ生成部13、入出力部14、及び端末側通信部15を備える。アプリケーション部11とプリンタドライバ部12は、端末装置100にインストールされたプログラムが、CPU等により解読等の処理が行われることにより構成される。
アプリケーション部11は、文書、画像等の原稿データを生成するプログラムを備える。アプリケーション部11で生成された原稿データは、プリンタドライバ部12に出力される。
プリンタドライバ部12は、印刷操作画面、印刷設定画面等の表示を入出力部14の出力機能に行わせ、入出力部14の入力機能を介して利用者から印刷の設定を受け、印刷に関する設定情報や印刷状態を入出力部14の出力機能を介して利用者に通知する。プリンタドライバ部12は、利用者によって設定された情報と、原稿データに基づいて、印刷ジョブデータ(例えばPDLデータ)を生成する。
入出力部14は、入力機能及び出力機能を備える。入力機能は、キーボード等で構成され、出力機能は、液晶表示モニター等で構成される。入出力部14は、利用者により各種のデータの入力を可能とし、この入力データをプリンタドライバ部12又はアプリケーション部11に出力する。また、入出力部14は、プリンタドライバ部12又はアプリケーション部11からの出力結果を利用者に対して通知する。
印刷データ生成部13は、インクジェット印刷装置200に印刷させるための印刷対象データを生成する。印刷データ生成部13は、RIP処理部131、RGB-CMYK変換部132、多値ハーフトーン処理部133、印刷濃度データ記憶部134、及び量子化制御部135を備える。
RIP処理部131は、プリンタドライバ部12から出力された印刷ジョブデータに基づいて、レッド(以下、R)成分、グリーン(以下、G)成分、ブルー(以下、B成分)の所定の解像度のビットマップに展開した結果のラスタデータである展開済み印刷ジョブデータ(以下、展開印刷ジョブデータ)を生成する。ここで、展開印刷ジョブデータにおいては、所定の解像度で展開された各画素(展開印刷ジョブデータ中の各座標位置に対応する)ごとに、R成分の値(例えば、0~255)、G成分の値(例えば、0~255)、B成分の値(例えば、0~255)が対応づけられている。
RGB-CMYK変換部132は、RIP処理部131で生成されたR成分、G成分、B成分の展開印刷ジョブデータを、シアン(以下、C)成分、マゼンダ(以下、M)成分、イエロー(以下、Y)成分、ブラック(以下、K)成分を備える展開印刷ジョブデータに変換する。展開印刷ジョブデータにおいては、所定の解像度で展開された座標位置ごとに、C成分の値(例えば、0~255)、M成分の値(例えば、0~255)、Y成分の値(例えば、0~255)、K成分の値(例えば、0~255)が対応づけられている。
多値ハーフトーン処理部133は、RGB-CMYK変換部132により変換された展開印刷ジョブデータに対して、量子化制御部135により設定された量子化数に従って、諧調数を低減する多値ハーフトーン処理を行い、量子化数を階調数とする印刷対象データを生成する。
具体的な説明について図2を用いて行う。多値ハーフトーン処理部133は、展開印刷ジョブデータにおいては、座標位置ごとの色成分(C~K成分)の値(0~255)に対して(図2(a))、例えば、量子化数10と設定されている場合には、量子化するための判定値(量子化値)として、28,56,85、・・・・・226,255を設定する(図2(b))。そして、色成分の値0に対して量子化された値である量子化値0、色成分の値1~28に対して量子化値1、色成分の値29~56に対して量子化値2・・・・、色成分の値227~256に対して量子化値9を対応づけることにより、量子化数10に対する量子化処理を施して、256階調の展開印刷ジョブデータから、量子化された値である量子化値を生成する。この結果、展開印刷ジョブデータの取りうる色成分値(0~255)に対して、量子化された後に取りうる量子化値は、0~9となり、階調数は、10となる。上述の量子化処理は、C、M、Y、Kの色成分ごとに行われる。
ここで、量子化制御部135には、所定の量子化数で量子化した場合にとりうる印刷濃度を示す印刷濃度テーブルを記憶する印刷濃度データ記憶部134が接続されている。印刷濃度テーブルの一例としては、例えば、所定の量子化数で量子化した後に取りうる量子化値と、インクジェット印刷装置200で量子化値に対応するインクのドロップ数で印刷した場合の印刷濃度との関係を示すテーブルがある。
印刷濃度テーブルの一例を以下に示す。ここで、量子化数10で量子化した場合にとりうる量子化値(0~9)はインクの0ドロップ数~9ドロップ数に対応するものである。
そして、1ドロップ数から9ドロップ数に変化させたときの印刷濃度を、インク色毎及び印刷用紙の種類毎に、実験的に取得しておく。そして、利用者が印刷濃度等を入出力部14に入力することで、1ドロップ数~9ドロップ数と、印刷濃度と、印刷用紙の種類(普通紙、マット紙、・・・)とが対応付けられた印刷濃度テーブルがインク色毎(C、M、Y、K)に印刷濃度テーブル記憶部134に記憶される。
量子化制御部135は、印刷濃度テーブルを参照して、所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて、濃度が近接する印刷濃度の少なくとも1つを削除するように、所定の量子化数より少ない量子化数を決定する。
具体的には、量子化制御部135は、印刷濃度テーブルを参照して、印刷濃度の差が最も少ない場合から順次、対応する2つの量子化値のいずれか一方を削減することを繰り返して、上記少ない量子化数を決定する。この際、量子化数の決定処理は、色成分ごとに独立して行う。
この量子化制御部135の処理の詳細な説明を以下に示す。量子化制御部135は、印刷濃度テーブルを参照して、量子化数10に対応する量子化値0~9の各々に対応する印刷濃度を取得する。量子化制御部135は、量子化値0~9の各々に対応する印刷濃度の分布から、印刷濃度の差が最も少ない場合から順次、対応する2つの量子化値のいずれか一方を削減することを繰り返して、上記決定された量子化数以下となるように量子化数を決定する。このように量子化制御部135は、量子化数決定手段を含む。
たとえば、図2に示すように、所定の量子化数が10であって、量子化値0~9に対応する印刷濃度が0~80の場合を一例として説明する。量子化制御部135は、印刷濃度テーブルにおける量子化毎の印刷濃度の分布に基づいて(図2(b))、量子化値間(1,2の間、8,9の間)の印刷濃度の差が所定値以内の量子化値の組み合わせを探索する。ここで、所定値は、例えば、インクジェット印刷装置200の印刷条件(印刷用紙、インク、吐出駆動条件(駆動波形電圧等)など)において、各量子化値に対応する吐出ドロップ数で印刷した場合に、印刷濃度値に差があるものの、視覚的に同等といえる量子化値の範囲を実験的に求めることにより決定される。
量子化制御部135は、上記の探索結果、量子化値間(1,2の間、8,9の間)の印刷濃度の差が所定値以内の量子化値の組み合わせを抽出する。この際、量子化制御部135は、印刷濃度の差が最も少ない場合から順次、所定値以内の量子化値の組み合わせか否かを判断し、対応する2つの量子化値のいずれか一方を削減することを繰り返す。例えば、図2(b)の場合、量子化制御部135は、所定値が5の場合、印刷濃度の差が最も少ない量子化値の組み合わせ(量子化値1,2と量子化値8,9)を探索し、差2が所定値5以内であるので、量子化値2、8を削除すると決定する。この際、量子化制御部135は、削除する対象の2つの隣接する量子化値のうち、隣接する印刷濃度値の差がより均等になる方の量子化値を削除すると決定する。そして、量子化制御部135は、印刷濃度の差が次に少ない量子化値の組み合わせ(量子化値1,3など)を探索し、差10が所定値5より大きいので、量子化値の削除はこれ以上行わないと決定する。
そして、量子化制御部135は、決定された量子化数(例えば、8)で、展開印刷ジョブデータの量子化を行い、印刷対象データを生成する。この結果、印刷対象データにおいては、所定の解像度で展開された座標位置ごとに、C成分の値(例えば、0~7)、M成分の値(例えば、0~7)、Y成分の値(例えば、0~7)、K成分の値(例えば、0~7)が対応づけられ、座標位置ごとの色成分値としては、4ビットから3ビットへ低減されることになる。この際、印刷対象データには、量子化値2、8を削除した情報も含まれる。このように量子化制御部135は、展開印刷ジョブデータを量子化する量子化制御手段を含む。
端末側通信部15は、多値ハーフトーン処理部133により処理された印刷対象データを通信経路300を介して、インクジェット印刷装置200に転送する。
(インクジェット印刷装置)
インクジェット印刷装置200は、印刷側通信部21と、インクジェット印刷部22とを備える。印刷側通信部21は、通信経路300を介して転送されてきた印刷対象データを受信するものである。
インクジェット印刷部22は、印刷対象データ内の各色成分の値を、インクのドロップ数に変換する。この処理の具体的な説明を以下に示す。
インクジェット印刷部22には、予め、端末装置100から、上記所定の量子化数(例えば、10)が送信されてきている。そして、インクジェット印刷部22は、印刷対象データを受信すると、所定の量子化数(例えば、10)に対応する色成分値(量子化値)0、1、2、3、・・・7、8、9に対して量子化値2、8を削除したことに基づいて、所定の解像度で展開された座標位置ごとの各色成分の値0~7を、インクのドロップ数0、1、3、4、5、6、7、9に変換させるドロップ数変換機能を備える(図2(c)参照)。
また、インクジェット印刷部22は、C成分値、M成分値、Y成分値、K成分値に対応した吐出ヘッドを備える。インクジェット印刷部22は、印刷用紙を給紙し、吐出ヘッドにより吐出動作が行われた後印刷済み用紙を排出する給排出部を備えている。インクジェット印刷部22は、ドロップ数変換機能により出力された座標位置ごとの各色成分のドロップ数に基づいて、給紙部から給紙された印刷用紙に対して、所定位置に画像形成を行うように、各吐出ヘッドのインク吐出制御を行う。
以上、印刷濃度データを参照して、所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて濃度が近接する印刷濃度の少なくとも1つを削除するように、所定の量子化数より少ない量子化数を決定する方法について説明した。
次に、量子化数を間引いて画像転送量を削減する方法について説明する。
上記の多値ハーフトーン処理は、階調表現の誤差を拡散させるのに等しいので多値誤差拡散処理と称してもよいものである。次に説明する画像処理装置は、多値誤差拡散により階調の低い所望の多値ドロップ数に変換する場合に、各画素におけるドロップ数を一定数間引くことで各画素の画像転送量を削減する。
まず、図3を参照して量子化数を間引く前の多値誤差拡散について説明する。図3の左から1列目は、入力濃度(0~255)である。入力濃度の数値が大きいほど各成分の濃度は濃くなる。
図3の左から2列目は、量子化数が0~7に設定されている場合に、入力濃度を量子化する多値化閾値である。この場合、256の入力濃度を8つに量子化するので256/8=32で入力濃度を分割する。よって、多値化閾値を、例えば、32,64,96,128,160,192,224に設定する。
入力濃度の値0に対して量子化された値である量子化値0を割り当てる。したがって、入力濃度(0~255)を7分割するので、量子化閾値を36(256/7=36),72,108,144,180,216,255に設定する。
この結果、展開印刷ジョブデータの取りうる色成分値(0~255)に対して、量子化された後に取りうる量子化値は、0~7になり階調数は8となる。この多値ハーフトーン処理部133による入力濃度を少ない階調数に変換する処理は、C、M、Y、Kの色成分ごとに行われる。
例えば、注目画素の入力濃度が186だった場合、多値化閾値160~192の間であるため、この入力濃度の量子化閾値は180となり、量子化値は5となる。ここでの誤差は入力濃度-量子化閾値の値で求められ、186-180=6を所望の重みづけで周辺画素へと拡散する。
量子化制御部135は、印刷濃度テーブルを参照して、所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて、特定の量子化値を間引き、且つ隣接する画素間で間引かれる量子化値が少なくとも1つ以上異なるように多値ハーフトーン処理部133の動作を制御する。
図4は、上記の1~7の量子化値から、6,4,2,1の量子化値を間引いた多値誤差拡散を示す図である。図4に示すように量子化値は、3,5,7の3つである。この量子化値(0,3,5,7)を1つの画素に対応させる。
図5は、上記の1~7の量子化値から、6,5,3,1の量子化値を間引いた多値誤差拡散を示す図である。図4に示すように量子化値は、2,4,7の3つである。この量子化値(0,2,4,7)を、上記の量子化値(0,3,5,7)を対応させた画素に隣接する画素に対応させる。
隣接する画素間で量子化値を異ならせることで局所的に階調数を多くすることができる。つまり、上記の例の場合、隣接する2つの画素(局所)の量子化値は、0,2,3,4,5,7であり、量子化値を3つから5つに増やすことができる。また、量子化数を、間引く前の量子化数8(図2:3bit/pixel)から4(図3:2bit/pixel)に削減することができる。
図6(a)は、印刷濃度テーブルを示す図である。印刷濃度デーブルは、画素位置別の量子化パターンを示す。印刷濃度テーブルは、各画素位置に吐出されるインクのドロップ数を示す。
図6(a)に示すように、奇数ライン(行)/奇数位置(列)のドロップ数は、量子化値(6,5,3,1)を間引いて多値誤差拡散して求めた値である。奇数ライン/偶数位置のドロップ数は、量子化値(6,4,2,1)を間引いて多値誤差拡散して求めた値である。この例の場合は、量子化値とドロップ数とが一致している。なお、量子化値とドロップ数とは一致しなくてもよい。量子化値とドロップ数の関係は、予め実験で求める。
偶数ラインは、奇数ラインを反転したものである。このように例えば、市松模様で表せるように画素間のドロップ数を異ならせる。
図6(b)は、各画素位置の4種類のドロップ数に対応させた2ビットで表現できる数値である。7ドロップは数値3、4ドロップと5ドロップは数値2、2ドロップと3ドロップは数値1に変換されている。この変換関係は、量子化制御部135からインクジェット印刷装置200に送信される。
図6(c)は、図6(b)をインクジェット印刷装置200で復元したドロップ数を示す図である。2ビットで表される数値は、変換関係に基づいて0,2,3,4,5,7のドロップ数に変換されている。
このように量子化制御部135が有する量子化制御手段は、所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて、特定の量子化値を間引き、且つ隣接する画素間で間引かれる量子化値が少なくとも1つ以上異なるように展開印刷ジョブデータの量子化を制御する。これにより、画素当たりのデータ転送量を削減しながら間引かれたドロップ数を周辺画素に生じさせることができる。その結果、間引かれた量子化値の数(8-4=4)よりも多い、この例の場合6つの階調を表現できる。したがって、従来技術よりも印刷画質を向上させることが可能である。
また、図6(a)に示すように画素位置毎にドロップ数をパターン化することで、ドロップ数の偏りがなくなる。また、最大ドロップ数(7ドロップ)は間引かないため、ベタ印刷部分の濃度が薄くならない。また、色成分に応じてドロップ数を切り替えるため、カラー印刷の干渉パターンが生じ難い。
(印刷方法)
図7は、上述の印刷システム1の動作手順を示すフローチャートである。図7を参照して印刷システム1の印刷方法を説明する。
端末装置100において、アプリケーション部11が、原稿データを生成する。その後、プリンタドライバ部12は、利用者によって設定された情報と原稿データに基づいて印刷ジョブデータを生成する(ステップS10)。
印刷データ生成部13は、印刷ジョブデータに基づき、各画素の所定階調数の画像データを量子化して上記の所定階調数より低い階調数(量子化数)の画像データに変換することにより、印刷対象データを生成する(ステップS20)。ステップS20の詳細な処理の説明は後述する。
印刷データ生成部13は、生成した印刷対象データを、端末側通信部15、通信経路300を介してインクジェット印刷装置200に送信する(ステップS30)。
インクジェット印刷装置200において、印刷側通信部21が印刷対象データを受信する(ステップS40)。インクジェット印刷部22は、印刷対象データからドロップ数を生成して画像データを復元(ステップS50)し、画像データを印刷する(ステップS60)。
次に、端末装置100における印刷対象データの生成処理(ステップS20)の詳細な説明を図8に示すフローチャートを用いて説明する。なお、各処理において、すでに説明した事項は簡略化して説明する。
RIP処理部131は、プリンタドライバ部12から出力された印刷ジョブデータに基づいて、RGB成分の展開印刷ジョブデータを生成する(RIP処理の実行)(ステップS21)。RGB-CMYK変換部132は、RIP処理部131で生成されたRGB成分の展開印刷ジョブデータを、CMYK成分のそれぞれ展開印刷ジョブデータに変換する(ステップS22)。
多値ハーフトーン処理部133は、RGB-CMYK変換部132により変換されたCMYK成分の展開印刷ジョブデータを取得すると、量子化制御部135に送る。量子化制御部135は、展開印刷ジョブデータについて現在設定されている所定階調数に対応する量子化数を取得する。
ステップS22の後、量子化制御部135は、印刷ジョブデータに、高速転送モードの指定情報が含まれているか否かを判定する(ステップS23)。
高速転送モードの指定情報が含まれていない場合(ステップS23のNO)、量子化制御部135は、所定階調数に対応した量子化数でCMYK成分のそれぞれの展開印刷ジョブデータを量子化する。所定階調数は例えば0~7であり、ここでは図3に示した誤差拡散処理を行う。
高速転送モードの指定情報が含まれている場合(ステップS25、量子化制御部135は、図4と図5に示した間引き誤差拡散処理を行う(ステップS25)。
図9は、間引き誤差拡散処理の処理手順を示すフローチャートである。
間引き誤差拡散処理は、先ず、印刷用紙の用紙種や色に対応させられた印刷濃度テーブルを参照する(ステップS26)。そして、特定の量子化値を間引き、且つ隣接する画素間で間引かれる量子化値が少なくとも1つ以上異なるように展開印刷ジョブデータを多値誤差拡散し、各画素に対応するドロップ数を求める(ステップS27)。
各画素に対応するドロップ数は、ドロップ数のそれぞれを表せる2以下の数値に変換される。2以下の数値に変換されドロップ数を含む量子化された印刷対象データは、インクジェット印刷装置200に送信される(ステップS30)。
端末装置100から送信された印刷対象データは、インクジェット印刷装置200の印刷側通信部21で受信される(ステップS40)。
インクジェット印刷部22は、印刷側通信部21で受信した印刷対象データを画像データに復元する(ステップS50)。
図10は、画像データの復元処理の処理手順を示すフローチャートである。
画像データの復元処理は、画素位置別の量子化値とドロップ数の変換関係を参照する(ステップS51)。そして、印刷対象データを画素ごとのドロップ数に変換する(ステップS52)。
インクジェット印刷部22は、画素ごとにドロップ数に応じて各吐出ヘッドのインク吐出制御を行い印刷用紙に画像を形成する(ステップS60)。
(確認実験)
本実施形態に係る画像処理装置の効果を確認する目的で確認実験を行った。
図11は、確認実験の結果を示す図であり、図11(a)は従来技術で印刷した画像、図11(b)は上記の量子化数を間引く実施例で印刷した画像である。
図11(a)は、0~8の量子化値から1,3,5,6の量子化値を単純に間引いた印刷対象データで印刷した画像である。髪の毛の生え際に濃度の帯(バンド)が確認できる。
図11(b)は、図4と図5に示すように量子化値を間引いた印刷対象データで印刷した画像である。髪の毛の生え際に濃度の帯が薄くなり画質が向上していることが確認できた。
このように本実施形態に係る画像処理装置は、画質の悪化を軽減させることができる。
上記の説明では、濃度が近接する印刷濃度の少なくとも1つを削除するように所定の量子化数より少ない量子化数を決定する方法と、量子化数を間引いて画像転送量を削減する方法の2つの方法について説明したが、それぞれの方法は組み合わせてもよい。
2つの方法を組み合わせても、画像データの量を減らしながら画質の悪化を軽減させる画像処理装置を提供することができる。
なお、上記の印刷システム1は、インクジェット印刷装置200で構成される例で説明したが、本発明はこの例に限定されない。他の印刷方式の印刷装置であっても構わない。また、上記の量子化数、量子化値、及び印刷濃度テーブル等は一例であり、この例に限定されない。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
所定階調数の第1画像データを量子化して、前記所定階調数より低く、量子化数を階調数とする第2画像データに変換した後、印刷対象画像データとして、所定の通信経路を介して印刷装置に転送する画像処理装置であって、
所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度を示す印刷濃度データを予め記憶する印刷濃度データ記憶手段と、
前記印刷濃度データを参照して、前記所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて、濃度が近接する印刷濃度の少なくとも1つを削除するように、前記所定の量子化数より少ない量子化数を決定する量子化数決定手段と、
前記量子化数決定手段により決定された量子化数で、前記第1画像データの量子化を行う量子化制御手段と
を備え、
前記量子化決定手段は、前記第1画像データの各画素と、その隣接する画素に対する量子化数を異なるように決定する
ことを特徴とする画像処理装置。
(付記2)
前記量子化制御手段は、
所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて、特定の量子化値を間引き、且つ隣接する画素間で間引かれる量子化値が少なくとも1つ以上異なるように前記第1画像データの量子化を制御する
付記1に記載の画像処理装置。
(付記3)
前記量子化数決定手段は、
前記量子化値を、画素に対応する所定の大きさのマトリクスで表すテーブルを備える
付記1又は2に記載の画像処理装置。
(付記4)
前記印刷濃度の最大値に対応する前記量子化値は間引かない
付記1乃至3の何れかに記載の画像処理装置。
(付記5)
インクの色毎に前記テーブルを備える
付記3に記載の画像処理装置。
1 印刷システム
11 アプリケーション部
12 プリンタドライバ部
13 印刷データ生成部
14 入出力部
15 端末側通信部
21 印刷側通信部
22 インクジェット印刷部
100 端末装置(画像処理装置)
131 RIP処理部
132 RGB-CMYK変換部
133 多値ハーフローン処理部
134 印刷濃度データ記憶部
135 量子化制御部
200 インクジェット印刷装置
300 通信経路

Claims (1)

  1. 所定階調数の第1画像データを量子化して、前記所定階調数より低く、量子化数を階調数とする第2画像データに変換した後、印刷対象画像データとして、所定の通信経路を介して印刷装置に転送する画像処理装置であって、
    所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度を示す印刷濃度データを予め記憶する印刷濃度データ記憶手段と、
    前記印刷濃度データを参照して、前記所定の量子化数で量子化した場合に取りうる印刷濃度の分布に基づいて、濃度が近接する印刷濃度の少なくとも1つを削除するように、前記所定の量子化数より少ない量子化数を決定する量子化数決定手段と、
    前記量子化数決定手段により決定された量子化数で、前記第1画像データの量子化を行う量子化制御手段と
    を備え、
    前記量子化決定手段は、前記第1画像データの各画素と、その隣接する画素に対する量子化数を異なるように決定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
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