JP2022123543A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Norito Takeuchi
智樹 坂上
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遥嘉 酒井
Haruka Sakai
武英 上林
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Abstract

【課題】入浴者の異常状態を検出した場合に浴槽の水位上昇させることなく浴槽水温を低下させる。【解決手段】本出願の貯湯式給湯機は、熱源水と浴槽水との間で熱交換を行う熱交換器と、熱交換器に接続されて、熱源水として、加熱手段により加熱された高温の水を供給する第1流路と、熱交換器に接続されて、熱源水として、低温の水を供給する第2流路と、浴槽の入浴者の異常状態を検出する入浴者状態検出装置と、浴槽と熱交換器との間を接続するふろ循環回路と、ふろ循環回路に設置され、浴槽水をふろ循環回路内に循環させるふろ循環ポンプと、ふろ循環ポンプの動作を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、入浴者状態検出装置が入浴者の異常状態を検出した場合、熱交換器に、熱源水として第2流路から水が供給された状態で、ふろ循環ポンプを運転させて、浴槽水の温度を低下させる水温低下運転を行う。【選択図】図4

Description

本出願は、貯湯式給湯機に関する。
特許文献1には、浴室における入浴者の健康状態の急変を抑制するための浴室内セキュリティシステムが記載されている。この浴室内セキュリティシステムは、入浴者の生体情報と浴室内の状況とを監視して、入浴者に身体的な異常が検出された場合に、浴槽の湯の追焚きを中断して浴槽湯温の上昇を防止し、更に、排水栓を開けた状態で冷水又はぬるい湯を浴槽に供給することで浴槽水温を低下させる。
実用新案登録第3071613号公報
特許文献1の浴室内セキュリティシステムでは、浴槽水温の低下のための注水時、浴槽の水位上昇を防ぐため排水栓を開ける必要がある。つまり、特許文献1に記載の制御を行うためには、開閉動作を制御可能な排水栓が設置されていることが前提となる。しかしながら、開閉動作を制御できないタイプの排水栓が設置されている浴槽も多い。この場合、入浴者の異常が検出された状態での浴槽の水位上昇を回避しようとすれば、特許文献1に記載された浴槽水温を低下させる制御は実行することができない。
本出願は、上記のような課題を解決することを目的として、浴槽に開閉動作を制御可能な排水栓が備えられていない場合にも、浴槽の水位上昇を抑制しつつ、浴槽湯温を効果的に低下させることができるように改良された貯湯式給湯機を提供するものである。
本出願の貯湯式給湯機は、熱源水と、浴槽から取り出された浴槽水との間で熱交換を行う熱交換器と、熱交換器に接続されて、熱源水として、加熱手段により加熱された高温の水を供給する第1流路と、熱交換器に接続されて、熱源水として、低温の水を供給する第2流路と、浴槽の入浴者の異常状態を検出する入浴者状態検出装置と、浴槽と熱交換器との間を接続するふろ循環回路と、ふろ循環回路に設置され、浴槽水をふろ循環回路内に循環させるふろ循環ポンプと、ふろ循環ポンプの動作を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、入浴者状態検出装置が入浴者の異常状態を検出した場合、熱交換器に、熱源水として第2流路から水が供給された状態で、ふろ循環ポンプを運転させて、浴槽水の温度を低下させる水温低下運転を行う。
本出願の貯湯式給湯機によれば、浴槽の排水栓の開閉動作が制御可能か否かに関わらず、入浴者の異常状態が検出された場合に、浴槽の水位を上昇させることなく浴槽水の温度を低下させることができる。
本出願の実施の形態1に係る貯湯式給湯機の構成を示す模式図である。 本出願の実施の形態1に係る居室用リモコンの構成を示す模式図である。 本出願の実施の形態1に係る浴室用リモコンの構成を示す模式図である。 本出願の実施の形態1に係る貯湯式給湯機の制御動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本出願の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。本出願において、単に「水」または「湯」と記載した場合には、低温の水から、高温の湯まで、あらゆる温度の液体の水が含まれうる。
実施の形態1.
図1は、本出願の実施の形態1の貯湯式給湯機の構成を示す模式図である。図1に示されるように、本実施の形態1の貯湯式給湯機は、タンクユニット1と、ヒートポンプユニット31と、居室用リモコン42と、浴室用リモコン52とを備える。ヒートポンプユニット31とタンクユニット1とは、HP往き配管63とHP戻り配管64と図示しない電源線とを介して接続されている。
タンクユニット1には制御装置9及び貯湯タンク10が内蔵されている。制御装置9は、少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つのメモリとを備える。制御装置9は、タンクユニット1に内蔵されているアクチュエータ類の動作指示、及び、ヒートポンプユニット31との通信を制御する。また、制御装置9は、通信線11を介して、居室用リモコン42と浴室用リモコン52との通信を行う。
貯湯タンク10には、第一給水配管61a、第二給水配管61b、及び、水導出口配管62を経由して、例えば市水のような水源から水が供給される。貯湯タンク10は、通常、水導出口配管62からの給水により満水状態で維持される。熱源ポンプ8の稼働により、貯湯タンク10の下部から取り出された水は、水導出口配管62及びHP往き配管63を経由して、ヒートポンプユニット31に供給される。水は、ヒートポンプユニット31で加熱されて高温の水となって、HP戻り配管64を経由して貯湯タンク10へと戻る。貯湯タンク10の内部には、温度による水の密度の差によって、上側が高温で下側が低温になる温度成層が形成された状態で湯水が蓄えられる。
タンクユニット1には、各種配管及び、配管に設置された複数の切換弁が内蔵されている。切換弁には、給湯用混合弁2、ふろ用混合弁3、及び、追焚き用混合弁4が含まれる。給湯用混合弁2、ふろ用混合弁3、及び、追焚き用混合弁4のそれぞれには、給湯配管65を経由して高温水が、第三給水配管61cを経由して低温水が供給される。給湯用混合弁2、ふろ用混合弁3、及び、追焚き用混合弁4のそれぞれにおいて、高温水と水とが混合され設定された温度の湯となるように調整される。
使用者が蛇口等から給湯を行う場合には、給湯用混合弁2で混合された湯水が第一給湯配管66aを経由して蛇口等に供給される。浴槽54に湯張りを行う際には、ふろ用電磁弁5が開かれ、ふろ用混合弁3で混合された湯水が第二給湯配管66b及びふろ往き配管67を経由して、浴槽54に供給される。
追焚き用混合弁4には、第三給湯配管66cの一端が接続され、第三給湯配管66cの他端は、貯湯タンク10に接続されている。また、第三給湯配管66cには、追焚き用ポンプ8aが備えられている。追焚き動作を行う際には、追焚き用ポンプ8aを動作させることで、追焚き用混合弁4で混合された湯水が、第三給湯配管66cを経由して熱交換器6の熱源側に供給される。熱交換後の湯水は、第三給湯配管66cを経由して再び貯湯タンク10へと戻される。
ふろ往き配管67及びふろ戻り配管68によりふろ循環回路が構成される。追焚き動作を行う際には、ふろ用電磁弁5が閉じられ、ふろ循環ポンプ7が稼働し、ふろ循環回路を浴槽水が循環する。即ち、浴槽54の水は、ふろ戻り配管68を経由して熱交換器6の加熱対象水側に供給される。熱交換器6において熱源水との熱交換により加熱された湯水は、ふろ往き配管67を経由して浴槽54へと戻される。
浴室51には、入浴者状態検出装置53が設置されている。入浴者状態検出装置53は、入浴者の身体の状態を検出し、一定の基準値に基づいて入浴者の状態の異常の有無を判定する。本実施の形態では、入浴者状態検出装置53の構成の一例として、動態センサ、心拍数センサ、及び、温度センサを含む場合について説明する。
動態センサは、入浴者の動作を検出する。本実施の形態では、動態センサの検出値に対する基準値として基準時間が設定されている。入浴者状態検出装置53は、基準時間以上の間、動態センサによって入浴者の動きが検出されない場合に、入浴者の状態に異常ありと判定する。入浴事故防止の観点から、一般に入浴時間は10分程度が推奨されていることから、基準時間は、例えば、10分程度に設定される。
心拍数センサは、入浴者の心拍数を検出する。本実施の形態では、心拍数センサの検出値に対する基準値として基準範囲が設定されている。入浴者状態検出装置53は、心拍数センサで検出された心拍数が基準範囲より増加している場合に、入浴者の状態に異常ありと判定する。心拍数の正常範囲は、一般に1分間に45回から85回といわれていることから、基準範囲は、例えば、この正常範囲に設定される。入浴中にのぼせると血圧が低下することから、心拍数が基準範囲より増加している場合には、入浴者がのぼせている状態にあり、入浴者の状態に異常ありと判断できる。
温度センサは、入浴者の体温を検出する。本実施の形態では、温度センサの検出値に対する基準値として基準温度が設定されている。温度センサは、検出された体温が、基準温度以上である場合に、入浴者の異常ありと判定する。一般に、体温が41℃以下であれば体の機能が正常に保たれると言われていることから、基準温度は、例えば、41℃に設定される。基準温度を超えた場合には、入浴者の身体に異常が発生し始めていると判断することができる。
ただし、以上で示した基準時間、基準範囲、基準温度の値は、あくまで一例であり、例えば、製造時点の医学的知見等に基づいて適宜変更され、適切な値に設定される。また、入浴者状態検出装置53は、動態センサ、心拍数センサ、及び、温度センサを全て含む場合に限られず、これらのセンサのうち、いずれか1以上を含む構成であってもよいし、入浴者の身体の状態を検出し入浴者の状態の異常を検出できるものであれば、他のセンサを含む構成であってもよい。
入浴者状態検出装置53は、通信線11を経由して制御装置9に接続されている。上記いずれかのセンサの出力に基づき、入浴者の状態に異常有りと判定された場合には、制御装置9に通知される。
図2は、本発明の実施の形態1の居室用リモコン42の構成を示す模式図であり、図3は、浴室用リモコン52の構成を示す模式図である。図2に示されるように、居室用リモコン42には、居室用リモコン表示部45、居室用リモコン報知部46、及び、居室用リモコン操作部47を有している。図3に示されるように、浴室用リモコン52は、浴室用リモコン表示部55、浴室用リモコン報知部56、及び、浴室用リモコン操作部57を有している。
居室用リモコン42及び浴室用リモコン52において、居室用リモコン表示部45及び浴室用リモコン表示部55のそれぞれは、貯湯式給湯機の設定温度等の設定情報及び貯湯式給湯機の運転に関する情報を表示する表示部として機能する。居室用リモコン表示部45及び浴室用リモコン表示部55のそれぞれは、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイでもよい。制御装置9は、居室用リモコン表示部45及び浴室用リモコン表示部55のそれぞれを制御して、必要な情報を表示させることができる。
居室用リモコン報知部46及び浴室用リモコン報知部56のそれぞれは、通知手段であって、浴室外通知手段及び浴室用通知手段としてそれぞれ機能する。報知音及び音声によるガイダンスを発する。居室用リモコン報知部46及び浴室用リモコン報知部56のそれぞれは、スピーカ及びマイク等を更に備えてもよい。制御装置9は、居室用リモコン報知部46及び浴室用リモコン報知部56のそれぞれを制御して、必要な報知音を鳴らし、あるいは、必要な通知を音声ガイダンスによって行うことができる。
居室用リモコン操作部47及び浴室用リモコン操作部57のそれぞれは、入力手段であって、浴室外入力手段及び浴室用入力手段としてそれぞれ機能する。使用者は、居室用リモコン操作部47及び浴室用リモコン操作部57のそれぞれを操作して、貯湯式給湯機の給湯温度等の設定及び貯湯式給湯機の運転に関する指令を入力することができる。居室用リモコン操作部47及び浴室用リモコン操作部57のそれぞれは、ユーザーが操作するためのボタン、ダイヤル、及び、キーなどを含んでもよいし、表示部と入力手段の機能を兼ね備えるタッチスクリーンでもよい。居室用リモコン操作部47及び浴室用リモコン操作部57は使用者による操作入力を受け付けると、その入力内容を制御装置9に通知する。
また、居室用リモコン42に替えて、通知手段、表示部、及び、入力手段としての機能を有する例えばスマートフォンやタブレットのような携帯端末を有する構成としてもよい。この場合には、スマートフォンやタブレットを同居人が携帯して移動可能であり、下記に説明する通知等を、居室41外でも受けることができる。
ところで、本実施の形態1の貯湯式給湯機は、上述の追焚き運転の動作を行う際の熱交換器6への熱源水の供給回路を、第1流路と第2流路との間で切り替えることができるように構成されている。第1流路は、給湯配管65、追焚き用混合弁4、及び、第三給湯配管66cを介して熱交換器6に高温水を供給し、貯湯タンク10に戻す流路である。つまり、第1流路は、ヒートポンプユニット31で加熱され、貯湯タンク10の上部に貯湯された高温水を熱交換器6へ供給する流路である。第1流路から高温水を供給して追焚き運転を行うことで、浴槽水が加熱される。
第2流路は、水導出口配管62、第二給水配管61b、第三給水配管61c、追焚き用混合弁4、及び、第三給湯配管66cを介して追焚き用ポンプ8aにより熱交換器6に冷水を供給し、貯湯タンク10に戻す流路である。つまり、第2流路は、熱交換器6に、貯湯タンク10の下部に蓄えられた低温水を供給する流路である。第2流路から冷水を供給して追焚き運転の動作を行うことで、浴槽水の温度を低下させる水温低下運転を行うことができる。
第1流路と第2流路との切り替えは、制御装置9が追焚き用混合弁4における高温水と冷水との混合比を制御することにより行われる。即ち、制御装置9は、熱交換器6への熱源水の供給回路を第1流路とする場合、追焚き用混合弁4の第三給水配管61c側を閉じ、給湯配管65側を開くように制御して、主に給湯配管65からの高温水を第三給湯配管66cに送出させる。一方、第2流路とする場合、制御装置9は、追焚き用混合弁4の給湯配管65側を閉じ、第三給水配管61c側を開くように制御して、主に、第三給水配管61cからの冷水を第三給湯配管66cに送出させる。なお、追焚き用混合弁4は、混合比を制御するものでなく、単に高温水側と低温水側を切替えする切替弁でもよい。
本実施の形態において貯湯式給湯機は、入浴者状態検出装置53によって浴室使用中の入浴者の身体の状態を監視し、入浴者の身体に異常が検出された場合に、浴槽水の温度を低下させる水温低下運転が実行されるように構成されている。図4は、本実施の形態において水温低下運転が実行される場合の制御動作について説明するフローチャートである。以下、図4を用いて水温低下運転について具体的に説明する。図4のフローチャートは例えば、入浴者の入浴中、一定の制御間隔で繰り返し実行される。
図4に示されるように、ステップS1では、まず、入浴者状態検出装置53によって入浴者の身体の異常が検出されたか否かが判別される。ステップS1で異常の検出なしと判別された場合には、今回の処理は一旦終了し、ステップS1で異常の検出ありと判別された場合には、次に、ステップS2に進む。
ステップS2では、熱交換器6への熱源水の供給回路が第2流路に切り替えられ、追焚き用ポンプ8aが動作し、熱交換器6への冷水の供給が開始される。次に、ステップS3で、ふろ循環ポンプ7の運転が開始される。これにより水温低下運転が開始され、浴槽水と冷水との間での熱交換により浴槽水の温度が徐々に下げられる。
次に、ステップS4で浴槽水の温度が基準温度以下となったか否かが判別される。ステップS4で浴槽54の水温が基準温度より高いと判別された場合、処理はステップS4に戻される。ステップS4で、浴槽水の温度が所定温度まで低下したと判別されるまでの間、ステップS2及びS3の処理により開始された水温低下運転が継続される。
その後、ステップS4で浴槽水の温度が基準温度以下であると判別された場合には、次に、ステップS5で追焚き用ポンプ8aを停止し、第2流路から熱交換器6への冷水の供給を停止する。次に、ステップS6で、ふろ循環ポンプ7の運転が停止された後、今回の処理は終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、入浴者の異常を検出した場合に、直ちに浴槽水の温度を低下させる動作を開始することができる。この浴槽水の温度の低下は、熱交換器6における冷水との熱交換により行われる。従って、浴槽54の排水栓を自動で操作できるか否かに関わらず、浴槽54の水位を上昇させることなく、入浴者の異常に対応して浴槽水の温度を低下させることができる。
なお、本実施の形態の水温低下運転の制御には、入浴者状態検出装置53が入浴者の異常を検出した場合に、水温低下運転の動作開始とともに、浴室用リモコン報知部56から異常状態が通知される構成を加えてもよい。このように浴室用リモコン報知部56から入浴者に何らかの通知を行うことで、入浴者が何らかの意識障害を起こしている状態にある場合にも、入浴者の意識回復を促すことができる。
また、本実施の形態の水温低下運転の制御には、入浴者状態検出装置53が入浴者の異常を検出した場合、水温低下運転の動作開始とともに、居室用リモコン報知部46から居室41に異常状態が通知される構成を加えてもよい。これにより、居室41に同居人が居る場合には、その同居人に、入浴者の異常を報知することができ、同居人に、入浴者の救助を促すことができる。入浴者が自力で動くことができないほどの異常な状況にある場合にも、早急に同居人に異常を知らせることで、早期救助の機会を確保することができる。
浴室用リモコン報知部56又は居室用リモコン報知部46からの通知を行う場合の通知方法としては、例えば、貯湯式給湯機の通常状態の運転に関する情報を通知する通常時通知の最大音量以上の音量又は通常時通知の最高音程以上の高い報知音で警報を発する方法がある。このように通常とは異なる報知音で警報を発することにより、入浴者又は同居人に異常状態を確実に通知することができる。
また、入浴者の異常が検出された場合の居室41側への異常状態の通知方法は、居室用リモコン報知部46からの報知音による通知に替えて、あるいは、報知音による通知と共に、居室用リモコン表示部45に浴室51内の映像を表示するものとしてもよい。入浴者の異常が検出された場合に、居室41内で浴室51内の映像を確認できるようにすることで、浴室51に向かうより前に入浴者の状態を把握することができる。これにより、例えば、入浴者の異常状態が軽微であれば一人で浴室に向かい、重篤であれば他者の援助を求めるなど、入浴者の異常レベルに合わせた迅速な対応を取ることができる。
また、入浴者の異常が検出された場合の居室41側への異常状態の通知の際には、居室用リモコン表示部45を点滅させるなど、通常時の表示とは異なる状態の表示に変更してもよい。居室用リモコン表示部45は、常時点灯されて何らかの情報が表示されていることが多い。従って、居室用リモコン表示部45に、例えば映像を表示するだけでは、同居人が気付かない可能性がある。これに対し、居室用リモコン表示部45を点滅させるなど通常と異なる表示とすることで、居室41内に存在する同居人の注意を促すことができ、同居人への報知をより確実に行うことができる。
また、水温低下運転の開始後、予め設定された基準時間内に水温低下運転の動作が解除されなかった場合に限り、上述した、入浴者の異常を検出した際の居室41側への異常状態の通知が行われる構成としてもよい。これにより、入浴者の異常レベルが、異常制御の動作を解除できないほどに重篤である場合に、居室41に存在する同居人への報知をより確実に行うことできる。また、入浴者に異常がない又は異常レベルが低く、入浴者が対応できるような場合にまで、同居人への通知が行われるのを抑制することができる。
また、本実施の形態の水温低下運転の制御には、入浴者状態検出装置53が入浴者の異常を検出し水温低下運転が開始された場合、浴室用リモコン操作部57からの操作入力を受け付けないようにする構成を加えてもよい。これにより、異常状態にある入浴者が、浴室用リモコン操作部57を無自覚に操作することを抑制することができる。これにより、例えば、追焚き温度を過剰に上昇させるなどの無自覚な操作によって入浴者が危険な状況下に置かれるのを回避することができる。
また、浴室用リモコン操作部57からの操作入力を受け付けないようにする構成に替えて、浴室用リモコン操作部57にどのような操作入力を行っても、浴室用リモコン報知部56が鳴動するように構成してもよい。この場合、鳴動時の報知音は、貯湯式給湯機の通常状態の運転に関する情報を通知する通常時通知の最大音量以上の音量又は通常時通知の最高音程以上の高い音としてもよい。このように報知音を発生させることで、入浴者の無自覚な操作入力を回避することができる。
また、入浴者の異常を検出して開始された水温低下運転、浴室用リモコン報知部56からの異常状態の通知、及び、浴室用リモコン操作部57から操作入力の受付停止等の異常時の制御動作の解除のための操作には、通常時にこれらの動作を解除するための操作の他に、あるいは、通常の操作とは別に、一定の解除条件を設ける構成としてもよい。
このような解除条件は、一例として、浴室用リモコン操作部57の操作ボタンのうち、2つ以上のボタンを、同時に、基準時間以上押す、などの特定の操作入力の実行が挙げられる。ここで、基準時間は、例えば、1秒など、操作ボタンの長押しとなる時間である。このように、特定の解除条件が満たされた状態での操作入力があった場合に限り、水温低下運転等の異常時の制御動作を解除できるようにすることで、何らかの異常を発している入浴者が無自覚かつ偶然に、異常時の制御動作を解除するのを抑制することができる。
また解除条件は、上記に限られず、例えば、解除の操作入力が、居室用リモコン操作部47から行われること、とすることができる。これにより、入浴者が無自覚に異常時の制御を解除するのを抑制すると共に、異常状態から回復した後の入浴者に浴室51から居室41までの移動を促すことが可能となる。
また、入浴者によっては、例えば、比較的ぬるめの湯に長時間入浴することを好む場合もある。このような場合、異常がなくても入浴者が長時間動かないことも考えられる。従って、居室用リモコン操作部47又は浴室用リモコン操作部57から、入浴者状態検出装置53による監視及び水温低下運転の実行を行わない設定をできるようにしてもよい。これにより、低温の湯に長時間入浴するような場合にまで、一定時間ごとに異常時の制御動作が開始される煩わしさを取り除くことが可能となる。
また、本実施の形態において、入浴者状態検出装置53が入浴者の異常を検出する条件を、使用者が変更できるように構成されたものであってもよい。例えば、普段活発に活動している子供であれば短時間動作がない場合に異常と考えられるし、一定年齢以上となり落ち着きある大人であれば、子供とくらべ長い時間動作しない場合に異常と考えられる。従って、入浴者状態検出装置53として動態センサを備える場合、異常と判断する時間を入浴者ごとに変更することが考えられる。これにより、より確実に異常を検出することができる。なお、入浴者状態検出装置53が、異常と検出する条件の設定は、購入時に設定されるものであってもよいし、購入者が、購入後に適宜変更できる構成であってもよい。
本実施の形態では、水温低下運転の制御動作を図4のフローチャートにより説明したが、制御処理の手順は図4に示されるものに限定されない。例えば、水温低下運転を停止するか否かを、異常検出時の浴槽水の温度から所定の温度だけ低下したか否かに基づいて判定する構成としてもよいし、水温低下運転の開始から所定の時間が経過したか否かに基づいて判定する構成としてもよい。また、このような判定を行わず、上述した別の処理により、水温低下運転を解除する操作が行われるまで水温低下運転が継続されるものとしてもよい。
また、上記の実施の形態では、居室用リモコン42が特定の居室41に設置されている場合について説明した。しかし、上述した通り居室用リモコン42に替えて、浴室外通知手段及び浴室外入力手段として、スマートフォンやタブレットなど携帯して移動可能な携帯端末を用いてもよい。この場合、異常時の通知手段による通知及び浴室51内の画像の表示等は、同居人に限らずその携帯端末の使用者が屋内及び屋外のどこにいても受け取ることができ、いち早く異常状態を認識して対応することができる。
1 タンクユニット、 2 給湯用混合弁、 3 ふろ用混合弁、 4 追焚き用混合弁、 5 ふろ用電磁弁、 6 熱交換器、 7 ふろ循環ポンプ、 8 熱源ポンプ、 8a 追焚き用ポンプ、 9 制御装置、 10 貯湯タンク、 11 通信線、 31 ヒートポンプユニット、 41 居室、 42 居室用リモコン、 45 居室用リモコン表示部、 46 居室用リモコン報知部、 47 居室用リモコン操作部、 51 浴室、 52 浴室用リモコン、 53 入浴者状態検出装置、 54 浴槽、 55 浴室用リモコン表示部、 56 浴室用リモコン報知部、 57 浴室用リモコン操作部、 61a 第一給水配管、 61b 第二給水配管、 61c 第三給水配管、 62 水導出口配管、 63 HP往き配管、 64 HP戻り配管、 65 給湯配管、 66a 第一給湯配管、 66b 第二給湯配管、 66c 第三給湯配管、 67 ふろ往き配管、 68 ふろ戻り配管

Claims (14)

  1. 熱源水と、浴槽から取り出された浴槽水との間で熱交換を行う熱交換器と、
    前記熱交換器に接続されて、前記熱源水として、加熱手段により加熱された高温の水を供給する第1流路と、
    前記熱交換器に接続されて、前記熱源水として、低温の水を供給する第2流路と、
    前記浴槽の入浴者の異常状態を検出する入浴者状態検出装置と、
    前記浴槽と前記熱交換器との間を接続するふろ循環回路と、
    前記ふろ循環回路に設置され、前記浴槽水を前記ふろ循環回路内に循環させるふろ循環ポンプと、
    前記ふろ循環ポンプの動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記入浴者状態検出装置が前記入浴者の異常状態を検出した場合、前記熱交換器に、前記熱源水として前記第2流路から水が供給された状態で、前記ふろ循環ポンプを運転させて、前記浴槽水の温度を低下させる水温低下運転を行う、
    ことを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記入浴者の異常状態が検出された場合、前記入浴者の異常状態を通知する通知手段を、更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記通知手段は、前記浴槽が設置された浴室に配置された浴室用通知手段を備え、
    前記浴室用通知手段は、
    前記入浴者の異常状態が検出された場合、前記貯湯式給湯機の通常状態の運転に関する情報を通知する通常時通知の最大音量以上の音量又は前記通常時通知の最高音程以上の高い音で、警報を発する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記通知手段は、前記浴槽が設置された浴室とは異なる場所に配置された浴室外通知手段を備え、
    前記浴室外通知手段は、前記入浴者の異常状態が検出された場合、前記貯湯式給湯機の通常状態の運転に関する情報を通知する通常時通知の最大音量以上の音量又は前記通常時通知の最高音程以上の高い音で、警報を発する、
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記浴槽が設置された浴室に配置され、前記貯湯式給湯機の運転に関する指令の操作入力を受け付ける入力手段を、更に備え、
    前記通知手段は、前記浴槽が設置された浴室とは異なる場所に配置された浴室外通知手段を備え、
    前記浴室外通知手段は、前記入浴者の異常状態が検出された後、あらかじめ設定された基準時間を経過するまでに、前記水温低下運転を解除する操作入力が行われない場合に限り、前記入浴者の異常状態を通知する、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記浴槽が設置された浴室に配置され、前記貯湯式給湯機の運転に関する指令の操作入力を受け付ける入力手段を、更に備え、
    前記通知手段は、前記浴槽が設置された浴室に配置された浴室用通知手段を備え、
    前記浴室用通知手段は、前記入浴者の異常状態が検出された場合において、前記入力手段への操作入力が行われる場合、前記貯湯式給湯機の通常状態の運転に関する情報を通知する通常時通知の最大音量以上の音量、又は、前記通常時通知の最高音以上の高い音で、警報を発する、
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記浴槽が設置された浴室とは異なる場所に配置され、前記浴室内の映像を表示可能な表示部を、更に備え、
    前記表示部は、前記入浴者の異常状態が検出された場合、前記浴室内の映像を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記浴槽が設置された浴室とは異なる場所に配置され、前記浴室内の映像を表示可能な表示部を、更に備え、
    前記貯湯式給湯機の通常の動作状態を点灯表示し、
    前記入浴者の異常状態が検出された場合、前記表示部を点滅させて前記異常状態の通知を行う、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記浴槽が設置された浴室に配置され、前記貯湯式給湯機の運転に関する指令の操作入力を受け付ける入力手段を、更に備え、
    前記入力手段は、前記入浴者の異常状態が検出された場合、前記操作入力を受け付けないように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  10. 前記貯湯式給湯機の運転に関する指令の操作入力を受け付ける入力手段を更に備え、
    前記制御装置は、前記入力手段から、特定の解除条件を満たす操作入力が行われた場合に、前記水温低下運転を終了する、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  11. 前記入力手段は、操作入力を行うための複数の操作ボタンを備え、前記浴槽が設置された浴室に配置された浴室用入力手段を含み、
    前記解除条件は、前記複数の操作ボタンのうち特定の複数の操作ボタンが、同時に一定時間の間押されることである、
    ことを特徴とする請求項10項に記載の貯湯式給湯機。
  12. 前記入力手段は、前記浴槽が設置された浴室とは異なる場所に配置された浴室外入力手段を備え、
    前記解除条件は、前記浴室外入力手段から、解除の操作入力が行われることである、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の貯湯式給湯機。
  13. 前記貯湯式給湯機の運転に関する指令の操作入力を受け付ける入力手段を更に備え、
    前記入力手段から、前記入浴者状態検出装置による前記入浴者の異常状態を検出する機能が実行されないように設定できる、
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  14. 前記貯湯式給湯機の運転に関する指令の操作入力を受け付ける入力手段を更に備え、
    前記入力手段から、前記入浴者状態検出装置が前記入浴者の異常状態を検出する条件を変更できる、
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
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