JP2022122162A - 除菌システム - Google Patents

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Abstract

【課題】個室を紫外線で除菌できると共に、当該紫外線が利用者に誤って照射されるのを防止可能な除菌システムを提供する。【解決手段】トイレ個室20内に紫外線Bを照射可能な照射装置31と、トイレ個室20を利用する利用者に関する情報を取得するセンサ部と、利用者Aに関する情報についての少なくとも1以上の信号をセンサ部から受信可能であると共に、照射装置31を制御可能な制御部と、を具備し、センサ部32には、トイレ個室20内における利用者の存在を検知可能であると共に、利用者の存在を検知しない場合に制御部に信号を送信する人感センサ32aが含まれ、制御部は、センサ部32から受信した信号に基づいて照射装置31から紫外線Bを照射させると共に、センサ部に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合に照射装置31からの紫外線Bの照射を停止させる照射制御を行う。【選択図】図6

Description

本発明は、個室内における利用者の存在を検知可能な人感センサの検知結果に応じて個室の除菌を行う除菌システムの技術に関する。
従来、個室内における利用者の存在を検知可能な人感センサの検知結果に応じて適宜処理を行う技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の屋外用個室は、人感センサ、入室表示灯及び制御装置等を具備する。人感センサは、個室内に設けられた便器の周囲における人の有無を検出可能に構成される。入出表示灯は、点灯することで、個室内に人が存在していることを個室の外部に報知可能に構成される。制御装置は、人感センサが人を検出した場合に入室表示灯の点灯を行うと共に、人感センサが人を検出しない場合に入室表示灯の消灯を行う。
上述した特許文献1のような屋外用個室には、例えば、便蓋を閉じた場合に便器内に紫外線を照射して便器内を除菌するトイレ装置が設けられることがある。当該トイレ装置からの紫外線は波長によっては人体に有害となる場合があるため、除菌時に人に誤って紫外線が照射されないような技術が求められていた。
特開2019-2236号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、個室を紫外線で除菌できると共に、当該紫外線が利用者に誤って照射されるのを防止可能な除菌システムを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、個室内に紫外線を照射可能な照射部と、前記個室を利用する利用者に関する情報を取得するセンサ部と、前記利用者に関する情報についての少なくとも1以上の信号を前記センサ部から受信可能であると共に、前記照射部を制御可能な制御部と、を具備し、前記センサ部には、前記個室内における前記利用者の存在を検知可能であると共に、前記利用者の存在を検知しない場合に前記制御部に信号を送信する人感センサが含まれ、前記制御部は、前記センサ部から受信した信号に基づいて前記照射部から前記紫外線を照射させると共に、前記センサ部に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合に前記照射部からの前記紫外線の照射を停止させる照射制御を行うものである。
請求項2においては、前記制御部は、前記人感センサからの信号を受信した時間が所定時間を超えた場合に前記照射制御を行うものである。
請求項3においては、前記センサ部には、前記個室のドアが施錠されているか否かを検知可能であると共に、前記ドアが施錠されていない場合に前記制御部に信号を送信する施錠センサがさらに含まれるものである。
請求項4においては、前記センサ部には、前記利用者が前記個室に近づいたか否かを検知可能であると共に、前記利用者が前記個室に近づいていない場合に前記制御部に信号を送信する近接センサがさらに含まれるものである。
請求項5においては、前記センサ部には、前記個室のドアが開いているか否かを検知可能であると共に、前記ドアが開いている場合に前記制御部に信号を送信する開閉センサがさらに含まれるものである。
請求項6においては、前記制御部は、前記照射制御において、前記センサ部に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合、又は前記照射部から前記紫外線を照射する時間が所定時間を超えた場合に、前記紫外線の照射を停止させるものである。
請求項7においては、前記個室は、便器及び当該便器に開閉可能に設けられる開閉部材を具備するトイレ装置が設けられたトイレ個室であり、前記制御部は、前記開閉部材を開けた状態又は閉じた状態のいずれか一方の状態で、前記照射制御を行う第一処理と、前記第一処理の実行後において、前記開閉部材を開けた状態又は閉じた状態のいずれか他方の状態で、前記センサ部から受信した信号に基づいて前記照射部から前記紫外線を照射させると共に、前記センサ部に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合に前記照射部からの前記紫外線の照射を停止させる第二処理と、を行うものである。
請求項8においては、前記制御部は、前記開閉部材を開けた状態で前記第一処理を行うと共に、前記開閉部材を閉じた状態で前記第二処理を行うものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、個室を紫外線で除菌できると共に、当該紫外線が利用者に誤って照射されるのを防止することができる。
請求項2においては、紫外線が利用者に誤って照射されるのをより確実に防止することができる。
請求項3においては、紫外線が利用者に誤って照射されるのをより確実に防止することができる。
請求項4においては、紫外線が利用者に誤って照射されるのをより確実に防止することができる。
請求項5においては、紫外線が利用者に誤って照射されるのをより確実に防止することができる。
請求項6においては、紫外線による除菌を適切に行うことができる。
請求項7においては、紫外線が利用者に誤って照射されるのを防止できると共に、開閉部材を開閉しなければ除菌し難い部分を効果的に除菌することができる。
請求項8においては、トイレ装置の消臭を速やかに行うことができる。
第一実施形態に係る除菌システムが適用された公共トイレを示す概略斜視図。 (a)公共トイレを示す概略平面図。(b)除菌システムのブロック図。 センサ部のON及びOFFと検知結果との関係を示す説明図。 除菌処理を示すフローチャート。 (a)利用者がトイレ個室に入室した様子を示す概略斜視図。(b)利用者がトイレ個室から退室した様子を示す概略斜視図。 除菌を行う様子を示す概略斜視図。 (a)常閉式のドアが採用された場合における照射装置及び人感センサの配置を示す概略平面図。(b)常開式のドアが採用された場合における照射装置及び人感センサの配置の変形例を示す概略平面図。 (a)第二実施形態に係る除菌システムが適用された公共トイレを示す概略平面図。(b)除菌システムのブロック図。 開閉除菌処理を示すフローチャート。 (a)便蓋を閉じる処理を示すフローチャート。(b)便蓋を閉じる処理の変形例を示すフローチャート。 便蓋を閉じた状態で除菌を行う様子を示す概略斜視図。
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
以下では、図1及び図2(a)を参照して第一実施形態に係る除菌システム30が設けられる公共トイレ1の構成について簡単に説明する。
公共トイレ1は、例えば、建物内に設けられる。公共トイレ1は、後述する隔壁部13等により建物内の他の室と区画される。公共トイレ1は、通路10及びトイレ個室20を具備する。
通路10は、床部11、天井部12及び隔壁部13等を具備し、前後方向へ延びるように設けられる。トイレ個室20は、後述する壁部23等によって四方が囲まれ、平面視略矩形状に形成される。トイレ個室20は、通路10の側方(右方)に配置される。トイレ個室20は、床部21、天井部22、壁部23及びトイレ装置24を具備する。
床部21は、トイレ個室20の床を成すものである。天井部22は、トイレ個室20の天井を成すものである。壁部23は、トイレ個室20の壁を成すものである。左側の壁部23は、通路10と面するように配置される。左側の壁部23には、ドア23aが設けられる。ドア23aには、バネ等の付勢手段によって開く方向に付勢された常開式(常時開)のドアが用いられる。ドア23aには、鍵23bが設けられる。鍵23bには、バーをスライドさせることでドア23aの施錠及び開錠を切り替え可能なスライド鍵が用いられる。
トイレ装置24は、トイレ個室20の内側に設けられる。トイレ装置24は、便器24a、便座24b及び便蓋24cを具備する。便器24aは、床部21に設けられる。便座24b及び便蓋24cは、便器24aの上面に開閉可能に設けられる。
以下では、図1から図3を参照して第一実施形態に係る除菌システム30について説明する。
除菌システム30は、トイレ個室20内を除菌するためのものである。除菌システム30は、照射装置31、センサ部32及び制御部33を具備する。
図1及び図2(a)に示す照射装置31は、紫外線B(可視光線よりも波長が短いもの、図6(a)参照)を照射するためのものである。照射装置31は、紫外線Bの中で比較的波長が短い(例えば、100~300nm程度の)深紫外線を照射可能に構成される。照射装置31は、トイレ個室20の天井部22に設けられる。照射装置31は、平面視(図2(a))においてトイレ個室20の中央部に配置され、トイレ装置24と平面視で重複するように設けられる。照射装置31は、下方へ向けて紫外線Bを照射可能に構成される。こうして、照射装置31は、トイレ装置24や、鍵23b、図示せぬ操作パネル、手すり、トイレットペーパーホルダー等の、トイレ個室20内の種々の設備に対して、上方から紫外線Bを照射することができる。また、照射装置31は、床部21や壁部23等に対しても紫外線Bを照射することができる。
センサ部32は、利用者A(トイレ個室20を利用する者、図5(a)参照)に関する情報を取得するためのものである。利用者Aに関する情報は、利用者Aがトイレ個室20に在室しているか否かを判定可能な情報である。利用者Aに関する情報としては、例えば、ドア23aが施錠されているか否かを示す情報等がある。センサ部32には、人感センサ32a、施錠センサ32b、開閉センサ32c及び近接センサ32dが含まれる。
図1から図3に示す人感センサ32aは、トイレ個室20内における利用者Aの存在を検知するためのものである。人感センサ32aは、トイレ個室20の天井部22に設けられ、照射装置31と隣接するように配置される。人感センサ32aは、例えば、人が移動した際に生じる熱(赤外線)の変化に基づいて、人体を検知することができる。こうして人感センサ32aは、利用者Aの存在を検知することができる。人感センサ32aは、トイレ個室20内に利用者Aが在室していない(非検知である)場合にONとなってON信号を出力する。一方、人感センサ32aは、トイレ個室20内に利用者Aが在室している(利用者Aの存在を検知した)場合にOFFとなってON信号を出力しない。
施錠センサ32bは、ドア23aが施錠されているか否かを検知するためのものである。施錠センサ32bは、鍵23bに設けられる。施錠センサ32bは、例えば、鍵23bのバーの位置を検知することで、ドア23aが施錠されているか否かを検知することができる。施錠センサ32bは、ドア23aが開錠されている場合にONとなってON信号を出力する。一方、施錠センサ32bは、ドア23aが施錠されている場合にOFFとなってON信号を出力しない。
開閉センサ32cは、ドア23aが開いているか否かを検知するためのものである。開閉センサ32cは、左側の壁部23の上端部に設けられる。開閉センサ32cは、例えば、ドア23aに設けられた磁石(不図示)からの磁力を検知することで、ドア23aが開いているか否かを検知することができる。開閉センサ32cは、ドア23aが開いている場合にONとなってON信号を出力する。一方、開閉センサ32cは、ドア23aが閉じている場合にOFFとなってON信号を出力しない。
近接センサ32dは、利用者Aが近づいたか否かを検知するためのものである。近接センサ32dは、通路10の天井部12に設けられ、平面視においてドア23aの左方に配置される。近接センサ32dは、例えば、人が移動した際に生じる磁界の変化を検知することで、利用者Aがトイレ個室20に近づいたか否かを検知することができる。近接センサ32dは、利用者Aがトイレ個室20に近づいていない(非検知である)場合にONとなってON信号を出力する。一方、近接センサ32dは、利用者Aがトイレ個室20に近づいた(検知した)場合にOFFとなってON信号を出力しない。
図2(b)に示す制御部33は、センサ部32からの信号に応じて照射装置31の動作を制御するためのものである。制御部33は、建物内の適宜の箇所に設けられる。制御部33は、演算装置及び記憶装置等を具備し、当該記憶装置に記憶されたプログラムを演算装置で実行することで種々の処理を行うことができる。
制御部33は、照射装置31及びセンサ部32(人感センサ32a、施錠センサ32b、開閉センサ32c及び近接センサ32d)と接続される。制御部33は、照射装置31へ信号を送信することで、照射装置31からの紫外線Bの照射の開始及び停止を制御することができる。また、制御部33は、センサ部32からのON信号をそれぞれ受信することができる。
上述の如く構成される除菌システム30は、照射装置31から紫外線Bを照射させることで、トイレ個室20内のウイルスや菌を除去する(除菌する)ことができる。しかしながら、紫外線Bは、波長によっては人体に対して有害となる場合がある。そこで、制御部33は、図4に示す除菌処理を実行して照射装置31(紫外線Bの照射の開始及び停止)を制御し、利用者Aに紫外線Bが当たらない状況でトイレ個室20内の除菌を行うようにしている。以下、除菌処理について具体的に説明する。
除菌処理は、制御部33により常時実行される。図4に示すように、除菌処理が開始されると、制御部33は、ステップS110の処理へ移行する。ステップS110において制御部33は、人感センサ32aが利用者Aを検知した状態から非検知の状態へ遷移したか否かを判定する。このとき、制御部33は、人感センサ32aからON信号を受信していない状態から、ON信号を受信している状態へ変わったか否かを確認する。制御部33は、ON信号を受信している状態へ変わった場合に人感センサ32aが非検知の状態へ遷移したと判定し(ステップS110:Yes)、ステップS120の処理へ移行する。一方、制御部33は、ON信号を受信している状態へ変わっていない場合に人感センサ32aが非検知の状態へ遷移しなかったと判定し(ステップS110:No)、再びステップS110の処理へ移行する。こうして制御部33は、人感センサ32aが非検知の状態へ遷移するまでステップS110を繰り返し実行し、トイレ個室20内の利用者Aが退室した(人感センサ32aが非検知へ遷移した)場合に次のステップS120の処理へ移行する。
ステップS120において制御部33は、人感センサ32aが非検知の状態で10秒経過したか否かを判定する。このとき、制御部33は、人感センサ32aからのON信号の受信時間(何秒間受信しているのか)を確認する。制御部33は、ON信号の受信時間が10秒を超えた場合に非検知の状態で10秒経過したと判定し(ステップS120:Yes)、ステップS130の処理へ移行する。一方、制御部33は、トイレ個室20に利用者Aが入室する等して人感センサ32aがOFFとなり、ON信号の受信時間が10秒を超えなかった場合に非検知の状態で10秒経過しなかったと判定し(ステップS120:No)、ステップS180の処理へ移行する。
ステップS130において制御部33は、施錠センサ32b及び開閉センサ32cがONであるか否かを判定する。このとき、制御部33は、施錠センサ32b及び開閉センサ32cからそれぞれON信号を受信している場合に施錠センサ32b等がONであると判定し(ステップS130:Yes)、ステップS140の処理へ移行する。一方、制御部33は、施錠センサ32b又は開閉センサ32cの少なくともいずれかからON信号を受信していない場合に施錠センサ32b等がONでないと判定し(ステップS130:No)、ステップS180の処理へ移行する。
ステップS140において制御部33は、近接センサ32dが非検知であるか否かを判定する。このとき、制御部33は、近接センサ32dからON信号を受信している場合に近接センサ32dが非検知であると判定し(ステップS140:Yes)、ステップS150の処理へ移行する。一方、制御部33は、近接センサ32dからON信号を受信していない場合に近接センサ32dが非検知でないと判定し(ステップS140:No)、ステップS180の処理へ移行する。
ステップS150において制御部33は、人感センサ32aが非検知であるか否かを判定する。このとき、制御部33は、人感センサ32aからON信号を受信している場合に人感センサ32aが非検知であると判定し(ステップS150:Yes)、ステップS160の処理へ移行する。一方、制御部33は、人感センサ32aからON信号を受信していない場合に人感センサ32aが非検知でないと判定し(ステップS150:No)、ステップS180の処理へ移行する。
ステップS160において制御部33は、除菌時間(照射装置31が紫外線Bを照射した時間)が60秒未満であるか否かを判定する。制御部33は、除菌時間が60秒未満である場合に(ステップS160:Yes)、ステップS170の処理へ移行する。一方、制御部33は、除菌時間が60秒以上である場合に(ステップS160:No)、ステップS180の処理へ移行する。
ステップS170において制御部33は、照射装置31に信号を送信し、照射装置31から紫外線Bを照射させる。また、制御部33は、除菌時間の計測を開始する。なお、制御部33は、除菌時間の計測を既に開始している場合には、除菌時間をリセットすることなく除菌時間の計測を継続する。ステップS170の処理が終了すると、制御部33は、ステップS130の処理へ移行する。
ステップS130~S160から移行するステップS180において制御部33は、照射装置31に信号を送信し、照射装置31からの紫外線Bの照射を停止させる。また、制御部33は、除菌時間の計測を終了し、除菌時間を0秒にする(リセットする)。ステップS180の処理が終了すると、制御部33は、ステップS110の処理へ移行する。
以下では、図3、図5及び図6を参照し、除菌処理の具体例について説明する。
以下では、図5(a)に示す利用者Aがトイレ個室20に入室してから退室する場合を例に挙げて除菌処理の具体例を説明する。なお、図5(a)に示す状態において、照射装置31は、紫外線Bの照射が停止されている。
図5(a)に示すように、利用者Aは、トイレ個室20に入室すると、ドア23aを閉めて鍵23bをかける。人感センサ32aは、当該利用者Aを検知してOFFとなり(図3参照)、ON信号の送信を停止する。こうして、人感センサ32aは、利用者Aを検知しない状態から利用者Aを検知した状態(非検知から検知)へと遷移する。この場合、制御部33は、人感センサ32aが非検知の状態へ遷移していないと判定し(ステップS110:No)、非検知の状態へ遷移するまで待機する。
なお、図3及び図5(a)に示すように、利用者Aがドア23aを閉めて鍵23bをかけると、施錠センサ32bは、ドア23aの施錠を検知してOFFとなる。また、開閉センサ32cは、ドア23aが開いていることを検知しなくなってOFFとなる。また、近接センサ32dは、非検知の状態(利用者Aがトイレ個室20に近づいていない状態)となってONとなる。
図5(b)に示すように、利用者Aがトイレ個室20から退室する場合、当該利用者Aは、ドア23a及び鍵23bを開け、トイレ個室20から通路10(図2(a)参照)へと移動する。こうしてトイレ個室20に利用者Aが在室しなくなると、人感センサ32aは、検知の状態から非検知の状態へ遷移して(図3参照)、ON信号を制御部33へ送信する。
制御部33は、当該人感センサ32aからのON信号に基づいて人感センサ32aが非検知の状態へ遷移したと判定する(ステップS110:Yes、ステップS120)。制御部33は、トイレ個室20に利用者Aが在室しない状態(人感センサ32aが非検知の状態)が10秒間継続すると(ステップS120:Yes)、施錠センサ32b等のON信号を確認する(ステップS130~S150)。
図3及び図5(b)に示すように、トイレ個室20に利用者Aが在室しない場合、ドア23aは開錠されているため、施錠センサ32bは、ONとなってON信号を制御部33へ送信する。また、常開式のドア23aはトイレ個室20に利用者Aが在室しない場合に開いた状態となるため、開閉センサ32cは、ONとなってON信号を制御部33へ送信する。また、近接センサ32dは、利用者Aがトイレ個室20から離れると、非検知の状態となってON信号を制御部33へ送信する。
制御部33は、このような施錠センサ32b、開閉センサ32c、近接センサ32d及び人感センサ32aからのON信号に基づいて、除菌時間を確認する(ステップS130:Yes、ステップS140:Yes、ステップS150:Yes、ステップS160)。
図5(b)に示す照射装置31は、紫外線Bを照射していない。この場合、制御部33は、除菌時間が60秒未満(0秒)であると判定し(ステップS160:Yes)、図6に示すように、照射装置31から紫外線Bを照射させる(ステップS170)。当該紫外線Bの照射は、人感センサ32a等が非検知の状態(ONの状態)が継続する場合に、60秒間行われる(ステップS130~S180)。これにより、トイレ個室20内のウイルスや菌を除去することができる。
また、仮に紫外線Bの照射中に利用者Aがトイレ個室20を利用する場合、図3に示すように、近接センサ32dは、当該利用者Aがトイレ個室20に近づいたことを検知してOFFとなり、ON信号の送信を停止する。また、人感センサ32aは、トイレ個室20内の利用者Aを検知してOFFとなり、ON信号の送信を停止する。また、開閉センサ32cは、ドア23aが閉じられたことを検知してOFFとなり、ON信号の送信を停止する。また、施錠センサ32bは、ドア23aが施錠されたことを検知してOFFとなり、ON信号の送信を停止する。
制御部33は、こうして人感センサ32a、施錠センサ32b、開閉センサ32c又は近接センサ32dからのON信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合に(ステップS130:No、ステップS140:No、ステップS150:No)、紫外線Bの照射を停止させる(ステップS180)。これにより、紫外線Bの照射を適切なタイミングで(利用者Aがトイレ個室20を利用する前に)停止させることができる。特に、近接センサ32dによって紫外線Bの照射を停止させることで(ステップS140:No、ステップS180)、事前に(利用者Aの入室前に)紫外線Bの照射を停止でき、利用者Aに誤って紫外線Bが照射されるのを効果的に防止することができる。
このように、制御部33は、除菌処理(ステップS110~S180)を実行することで、利用者Aに紫外線Bが当たらない状況で紫外線Bを照射することができる。これによって、トイレ個室20を紫外線Bで除菌できると共に、当該紫外線Bが利用者Aに誤って照射されるのを防止することができる。
ここで、一般的な人感センサ(市販の人感センサ)は、利用者Aを検知した場合にONとなる(ON信号を出力する)と共に、非検知となった場合にOFFとなるように構成されている。このような一般的な人感センサを用いて照射装置31を制御する場合、前記人感センサが「OFF」となったことをトリガーに紫外線Bを照射させることとなる。
これに対し、第一実施形態の人感センサ32aは、図3に示すように、利用者Aを検知した場合にONではなく、OFFとなるように構成されている。当該構成によると、人感センサ32aが故障して「OFF」となった場合(例えば、利用者Aがトイレ個室20に在室している場合において、故障によりその在室を検知できない場合)でも、制御部33は、トイレ個室20に利用者Aが在室しているとみなして(ステップS110:No)、照射装置31から紫外線Bを照射させることがない。こうして制御部33は、人感センサ32aの故障時に利用者Aに誤って紫外線Bが照射されるのを防止することができる。
また、人感センサ32aは、人が移動した際に生じる熱の変化に基づいて利用者Aを検知する都合上、トイレ個室20内で利用者Aが静止した場合等に、当該利用者Aを検知した状態から非検知の状態へ遷移する(誤って利用者Aの退室を検知する)可能性がある。除菌処理のステップS110でこのような事態が発生した場合、制御部33は、次のステップS120の処理へ移行する。しかし、当該ステップS120において制御部33は、人感センサ32aが10秒間非検知とならなければ、紫外線Bを照射するためのステップ(ステップS130~S170)の処理へ移行することはない。このような構成により、人感センサ32aが誤って利用者Aの退室を検知した場合でも、当該人感センサ32aが再び利用者Aを検知する時間を作ることができ、利用者Aに誤って紫外線Bが照射されるのを効果的に防止することができる。
また、仮にトイレ個室20内で利用者Aが長時間静止した場合、人感センサ32aが10秒間非検知となって(ステップS120:Yes)、制御部33は、ステップS130の処理へ移行する。このような場合でも、制御部33は、ステップS130で人感センサ32aとは異なるセンサ(施錠センサ32b等)の検知結果を用いて、紫外線Bの照射を適切に制御することができる。
具体的には、利用者Aがトイレ個室20に在室している場合、ドア23aは、閉じられて施錠されていると考えられる(図5(a)参照)。図3に示すように、施錠センサ32b及び開閉センサ32cは、当該ドア23aの状態に基づいてOFFとなり、ON信号の送信を停止する(ステップS130:No)。この場合、制御部33は、紫外線Bを照射させるステップS170の処理へ移行しない。これにより、制御部33は、たとえトイレ個室20内の利用者Aが長時間静止したとしても、当該利用者Aに紫外線Bが誤って紫外線Bが照射されるのを防止することができる。
また、施錠センサ32b及び開閉センサ32cは、トイレ個室20に利用者Aが在室していると考えられる場合(ドア23aが閉じられて施錠されている場合)に、OFFとなるように構成されている。また、近接センサ32dは、利用者Aが近づいたことを検知した場合にOFFとなるように構成されている。また、制御部33は、施錠センサ32b等がOFFである場合に紫外線Bを照射しないように構成されている(ステップS130:No、ステップS140:No、ステップS180)。このような構成によると、制御部33は、施錠センサ32b等が故障してOFFとなった場合でも、トイレ個室20に利用者Aが在室している(又は利用者Aが近づいている)とみなして、照射装置31から紫外線Bを照射させることがない。これによって、施錠センサ32b等が故障したとしても、利用者Aに誤って紫外線Bが照射されるのを防止することができる。
以上の如く、本実施形態に係る除菌システム30は、トイレ個室20(個室)内に紫外線Bを照射可能な照射装置31(照射部)と、前記トイレ個室20を利用する利用者Aに関する情報(トイレ個室20内やトイレ個室20の近くにおける利用者Aの存在の有無、ドア23aの施錠や開閉についての情報)を取得するセンサ部32と、前記利用者Aに関する情報についての少なくとも1以上の信号(ON信号)を前記センサ部32から受信可能であると共に、前記照射装置31を制御可能な制御部33と、を具備し、前記センサ部32には、前記トイレ個室20内における前記利用者Aの存在を検知可能であると共に、前記利用者Aの存在を検知しない場合に前記制御部33に信号を送信する人感センサ32aが含まれ、前記制御部33は、前記センサ部32から受信した信号に基づいて(ON信号を受信した後で)前記照射装置31から前記紫外線Bを照射させると共に、前記センサ部32に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合に前記照射装置31からの前記紫外線Bの照射を停止させる照射制御(ステップS130~S180)を行うものである。
このように構成することにより、トイレ個室20を紫外線Bで除菌できると共に、当該紫外線Bが利用者Aに誤って照射されるのを防止することができる。
また、前記制御部33は、前記人感センサ32aからの信号を受信した時間が所定時間を超えた場合に(ステップS120:Yes)、前記照射制御を行うものである。
このように構成することにより、人感センサ32aが利用者Aの不在を誤って検知した場合でも、当該人感センサ32aが再び利用者Aを検知する時間を作ることができ、紫外線Bが利用者Aに誤って照射されるのをより確実に防止することができる。
また、前記センサ部32には、前記トイレ個室20のドア23aが施錠されているか否かを検知可能であると共に、前記ドア23aが施錠されていない場合に前記制御部33に信号を送信する施錠センサ32bがさらに含まれるものである。
このように構成することにより、紫外線Bが利用者Aに誤って照射されるのをより確実に防止することができる。
また、前記センサ部32には、前記利用者Aが前記トイレ個室20に近づいたか否かを検知可能であると共に、前記利用者Aが前記トイレ個室20に近づいていない場合に前記制御部33に信号を送信する近接センサ32dがさらに含まれるものである。
このように構成することにより、紫外線Bが利用者Aに誤って照射されるのをより確実に防止することができる。
また、前記センサ部32には、前記トイレ個室20のドア23aが開いているか否かを検知可能であると共に、前記ドア23aが開いている場合に前記制御部33に信号を送信する開閉センサ32cがさらに含まれるものである。
このように構成することにより、紫外線Bが利用者Aに誤って照射されるのをより確実に防止することができる。
また、前記制御部33は、前記照射制御において、前記センサ部32に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合(ステップS130:No、ステップS140:No、ステップS150:No)、又は前記照射装置31から前記紫外線Bを照射する時間が所定時間を超えた場合に(ステップS160:No)、前記紫外線Bの照射を停止させるものである(ステップS180)。
このように構成することにより、除菌が完了する、又は利用者Aがトイレ個室20に入室するタイミングで紫外線Bの照射を停止させ、紫外線Bによる除菌を適切に行うことができる。
なお、第一実施形態に係るトイレ個室20は、本発明に係る個室の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る照射装置31は、本発明に係る照射部の実施の一形態である。
以上、本発明の第一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、除菌システム30は、トイレ個室20を除菌したが、除菌システム30の除菌対象は、トイレ個室20に限定されるものではない。除菌システム30の除菌対象は、個室(床部、天井部及び壁部等により他の室と区画された空間)であれば、特に限定されるものではない。
また、ドア23aには、バネ等の付勢手段によって開く方向に付勢された常開式のドアが用いられたが、ドア23aの種類は常開式のドアに限定されるものではない。ドア23aは、例えば、図7(a)に示すように、付勢手段によって閉じる方向に付勢された常閉式(常時閉)のドアであってもよい。この場合、ドア23aは、利用者Aがトイレ個室20を利用するか否かに関わらず、常に閉じた状態となる。したがってこの場合、センサ部32は、ドア23aが開いているか否かを検知する開閉センサ32c(図2(a)参照)を含まない構成とすることが望ましい。
また、照射装置31及び人感センサ32aは、天井部22の中央部に配置されたが、照射装置31及び人感センサ32aの配置は特に限定されるものではない。照射装置31及び人感センサ32aの配置は、例えば、ドア23aの種類(常開式又は常閉式)に応じて適宜変更してもよい。具体的には、図7(a)に示した常閉式のドア23aの場合、照射装置31の位置によらず、左側の壁部23へ向けた紫外線Bの照射がドア23aで遮られることはないため、照射装置31及び人感センサ32aを任意の箇所に設けることができる。したがって、照射装置31及び人感センサ32aは、例えば、図7(a)に示すように、前側の壁部23の左右中央部に配置されていてもよい。また、図5(a)で示した常開式のドア23aである場合、照射装置31の位置によっては左側の壁部23へ向けた紫外線Bの照射がドア23aで遮られる可能性があるため、紫外線Bの照射が遮られないような配置とすることが望ましい。したがって、照射装置31及び人感センサ32aは、例えば、図5(a)で示した天井部22の中央部や、図7(b)に示すような前側の壁部23の右端部(トイレ個室20のうち、ドア23aに対して離間する側の角部)に配置されることが望ましい。
また、照射装置31は、深紫外線を照射したが、照射装置31が照射する紫外線Bの種類は特に限定されるものではない。
また、センサ部32は、人感センサ32a、施錠センサ32b、開閉センサ32c及び近接センサ32dを含むものとしたが、センサ部32は、少なくとも人感センサ32aを含んでいれば、どのような構成であってもよい。具体的には、例えば、センサ部32は、人感センサ32aのみからなるものであってもよい。また、センサ部32は、人感センサ32aと、施錠センサ32b又は開閉センサ32cのいずれか一方とを含むものであってもよい。また、センサ部32は、人感センサ32aと、施錠センサ32b又は開閉センサ32cのいずれか一方と、近接センサ32dとを含むものであってもよい。
また、照射装置31は、60秒間紫外線Bを照射したが(ステップS160)、紫外線Bを照射する時間は、特に限定されるものではない。紫外線Bを照射する時間は、例えば、除菌対象となるウイルスや菌を除去するのに必要なエネルギー量(mJ/cm)や、対象面(紫外線Bを照射する面)での照度(mW/cm)等に基づいて適宜設定してもよい。例えば、前記エネルギー量を前記照度で除算することで、紫外線Bを照射する時間を算出してもよい。
また、制御部33は、ステップS120においてON信号の受信時間が10秒を超えるかを確認したが、受信時間と比較する閾値の値(10秒)は、特に限定されるものではない。また、制御部33は、必ずしもON信号の受信時間を確認するステップS120の処理を行う必要はなく、例えば、人感センサ32aが非検知の状態へ遷移した場合に(ステップS110:Yes)、施錠センサ32b等の状態を確認するステップS130~S150の処理を行ってもよい。
また、制御部33は、紫外線Bの照射前(ステップS170の前)に、施錠センサ32b及び開閉センサ32c、近接センサ32d、人感センサ32aの順に各センサの検知結果を確認したが(ステップS130~S150)、検知結果を確認する順番は特に限定されるものではない。
次に、第二実施形態に係る除菌システム130について説明する。
図8に示す第二実施形態に係る除菌システム130は、トイレ装置124(後述する便蓋24c)の開閉状態に応じて紫外線Bを照射する点で、第一実施形態に係る除菌システム30(図2(a)参照)と大きく相違する。以下では、当該相違点を中心に説明する。また、以下において、第一実施形態と同様に構成される部材については、第一実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、トイレ装置124について説明する。トイレ装置124は、便器24a、便座24b、便蓋24c及びコントローラ124dを具備する。コントローラ124dは、便座24bに設けられたセンサ(例えば、人感センサ等)を用いて利用者Aがトイレ装置124に接近したことを検知可能に構成されると共に、当該検知結果に応じて便蓋24cを開閉可能に構成される。
より詳細には、コントローラ124dは、利用者Aがトイレ装置124に接近したことを前記センサが検知した場合に、所定の駆動装置を駆動させて便蓋24cを自動的に開く(図5(a)参照)。また、コントローラ124dは、利用者Aがトイレ装置124の近くにいることを前記センサが検知しなくなってから所定時間が経過した場合に、所定の駆動装置を駆動させて便蓋24cを自動的に閉じる(図11参照)。具体的には、コントローラ124dは、240秒が経過した場合に便蓋24cを閉じる。
次に、除菌システム130の構成について説明する。除菌システム130は、照射装置31、センサ部32及び制御部133を具備する。
制御部133は、コントローラ124dと接続される。制御部133は、コントローラ124dに信号を送信することで、便蓋24cを開閉することができる。制御部133は、第一実施形態に係る除菌処理に加えて、便蓋24cの開閉状態に応じて紫外線Bを照射する処理を行う開閉除菌処理を実行可能に構成される。開閉除菌処理では、後述するように、便蓋24cを開けた状態で1回目の紫外線Bの照射を行い、その後に便蓋24cを閉じた状態で2回目の紫外線Bの照射を行うようになっている。以下では、開閉除菌処理の流れを示す図9及び図10を参照し、開閉除菌処理について説明する。
図9に示すように、開閉除菌処理が開始されると、制御部133は、第一実施形態に係るステップS110・S120の処理を行う。こうして、制御部133は、人感センサ32aが非検知の状態へ遷移してから(利用者Aがトイレ個室20を退室してから)10秒間が経過すると(ステップS120:Yes)、ステップS210の処理へ移行する。
ステップS210において制御部133は、トイレ装置124のコントローラ124dに信号を送信し、便蓋24cを開くように指示を出す。制御部133は、ステップS210の処理が終了すると、ステップS130の処理へ移行する。
ステップS130の処理へ移行した制御部133は、第一実施形態と同様に、施錠センサ32b等の少なくともいずれかがOFFである場合に(ステップS130:No、ステップS140:No、ステップS150:No)、ステップS180の処理へ移行して照射装置31からの紫外線Bの照射を停止させる。この場合、制御部133は、照射回数に0をセットする。なお、照射回数とは、紫外線Bの照射(60秒間の照射)を何回行ったのかを示す変数である。また、照射回数の初期値は0となっている。
一方、制御部133は、施錠センサ32b等がそれぞれONである場合に除菌時間を確認する(ステップS160)。制御部133は、除菌時間が60秒未満である場合に(ステップS160:Yes)、照射装置31から紫外線Bを照射させる(ステップS170)。一方、制御部133は、除菌時間が60秒以上である場合に(ステップS160:No)、ステップS220(図10(a)参照)の処理へ移行する。
図10(a)に示すように、ステップS220において制御部133は、照射装置31からの紫外線Bの照射を停止させる。また、制御部133は、除菌時間をリセットすると共に、60秒間の紫外線Bの照射が終了したとして前記照射回数をインクリメントする。ステップS220の処理が終了すると、制御部133は、ステップS230の処理へ移行する。
ステップS230において制御部133は、2回目の除菌が完了したか否かを判定する。このとき、前記照射回数が2であるか否かを確認する。制御部133は、照射回数が2である場合に2回目の除菌が完了したと判定し(ステップS230:Yes)、ステップS110の処理へ移行する。一方、制御部133は、前記照射回数が2ではない(1である)場合に2回目の除菌が完了していないと判定し(ステップS230:No)、ステップS240の処理へ移行する。
ステップS240において制御部133は、センサ部32の各種センサ(人感センサ32a、施錠センサ32b、開閉センサ32c及び近接センサ32d)がそれぞれONの状態で240秒経過したか否かを判定する。このとき、制御部133は、ステップS210で便蓋24cを開くように指示を出してから、ONの状態が240秒継続しているか否かを判定する。制御部133は、ONの状態が240秒継続している(240秒経過した)場合に(ステップS240:Yes)、ステップS250の処理へ移行する。一方、制御部133は、トイレ個室20に利用者Aが入室する等して各種センサの少なくともいずれかがOFFとなった(ONの状態が240秒継続しなかった)場合に(ステップS240:No)、ステップS110(図9参照)の処理へ移行する。
ステップS250において制御部133は、照射装置31から紫外線Bを照射させる。また、制御部133は、除菌時間の計測を開始する。ステップS330の処理が終了すると、制御部133は、ステップS240(図9参照)の処理へ移行する。
以下では、図5、図6及び図11を参照し、開閉除菌処理の具体例について説明する。
以下では、図5(a)に示す利用者Aがトイレ個室20に入室してから退室する場合を例に挙げ、開閉除菌処理の具体例を説明する。なお、図5(a)に示す状態において、照射装置31は、紫外線Bの照射が停止されている。
図5(a)に示すように、利用者Aがトイレ個室20に在室している状態において、制御部133は、第一実施形態と同様に、ステップS110の処理を繰り返し実行する。このとき、トイレ装置124(コントローラ124d)は、各種センサが利用者Aの接近を検知して便蓋24cを開く。
図5(b)に示すように、利用者Aがトイレ個室20から退室すると、トイレ装置124のセンサは、利用者Aの接近を検知しなくなる(OFFとなる)。また、人感センサ32a等も非検知となる。
制御部133は、人感センサ32aが非検知となった10秒後に便蓋24cを開くように指示を出す(ステップS110:Yes、ステップS120:Yes、ステップS210)。これにより、トイレ装置124は、便蓋24cが開いた状態であれば開いた状態を維持し、便蓋24cが閉じた状態であれば開いた状態へ遷移する。当該トイレ装置124は、利用者Aが接近しない場合、便蓋24cを開いてから(制御部133が指示を出してから)240秒後に便蓋24cを閉じることとなる。便蓋24cを開くように指示を出した制御部133は、施錠センサ32b等からのON信号を確認する(ステップS130:Yes、ステップS140:Yes、ステップS150:Yes)。
その後、制御部133は、除菌時間を確認する。図5(b)に示す状態では紫外線Bが照射されていないため、除菌時間が0秒となっている(ステップS160:Yes)。このため、制御部133は、図6に示すように、紫外線Bの照射を開始する(ステップS170)。こうして便蓋24cを開けた状態で紫外線Bが60秒間照射され(ステップS130~S170)、トイレ個室20の除菌が行われる。これにより、便器24aの内側、便座24bの上面、及び便蓋24cの裏側等を効果的に除菌することができる。
便蓋24cを開けた状態での除菌時間が60秒になると(ステップS160:No)、制御部133は、紫外線Bの照射を停止させる(ステップS220)。図6に示すような便蓋24cを開けた状態での除菌は1回目の除菌(照射回数が1)であるため(ステップS230:No)、制御部133は、センサ部32の各種センサがONの状態で240秒経過するまで待機する(ステップS240)。
上述の如く、トイレ装置124は、利用者Aが接近しない場合、ステップS210で制御部133が便蓋24cを開いてから240秒後に便蓋24cを閉じることとなる。図11に示すように、制御部133は、こうして便蓋24cが閉じられるのを待ってから(ステップS240:Yes)、紫外線Bの照射を再び開始させる(ステップS250)。こうして、便蓋24cを閉じた状態で紫外線Bが60秒間照射される(ステップS130~S170)。これにより、便蓋24cの表側(上側)等を効果的に除菌することができる。
便蓋24cを閉じた状態での除菌時間が60秒になると(ステップS160:No)、制御部133は、紫外線Bの照射を停止させる(ステップS220)。図11に示すような便蓋24cを閉じた状態での除菌は2回目の除菌(照射回数が2)である(ステップS230:Yes)ため、制御部133は、便蓋24cを閉じた状態での除菌が完了すると、ステップS110の処理へ移行する。こうして制御部133は、トイレ個室20に入室した利用者Aが退室するか否かを再び確認する。
このように、第二実施形態に係る制御部133は、便蓋24cを開けた状態及び閉じた状態のそれぞれで、紫外線Bを照射させることができる。これにより、便蓋24cを開閉しなければ紫外線Bを照射し難い部分(例えば、便蓋24cの表側及び裏側等)を効果的に除菌することができる。
また、制御部133は、第一実施形態と同様に、紫外線Bの照射中に利用者Aの存在等を人感センサ32a等で検知した場合に紫外線Bの照射を停止させ(ステップS130:No、ステップS140:No、ステップS150:No、ステップS180)、利用者Aに誤って紫外線Bが照射されるのを防止することができる。
以上の如く、第二実施形態に係る除菌システム130において、前記トイレ個室20は、便器24a、並びに当該便器24aに開閉可能に設けられる便座24b及び便蓋24c(開閉部材)を具備するトイレ装置124が設けられたトイレ個室20であり、前記制御部133は、前記便蓋24cを開けた状態又は閉じた状態のいずれか一方の状態(第二実施形態では開けた状態)で、前記照射制御を行う第一処理(ステップS130~S180)と、前記第一処理の実行後において、前記便蓋24cを開けた状態又は閉じた状態のいずれか他方の状態(第二実施形態では閉じた状態)で、前記センサ部32から受信した信号に基づいて前記照射装置31から前記紫外線Bを照射させると共に、前記センサ部32に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合に前記照射装置31からの前記紫外線Bの照射を停止させる第二処理(ステップS240からステップS250へと移行し、ステップS130~S180を実行する処理)と、を行うものである。
このように構成することにより、紫外線Bが利用者Aに誤って照射されるのを防止できると共に、便蓋24cを開閉しなければ除菌し難い部分(例えば、便蓋24cの表側及び裏側等)を効果的に除菌することができる。
また、前記制御部133は、前記便蓋24cを開けた状態で前記第一処理を行うと共に、前記便蓋24cを閉じた状態で前記第二処理を行うものである。
このように構成することにより、便器24aの内側を外側よりも優先的に除菌して、トイレ装置24の消臭を速やかに行うことができる。
なお、第二実施形態に係る便座24b及び便蓋24cは、本発明に係る開閉部材の実施の一形態である。
以上、本発明の第二実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、トイレ装置124は、コントローラ124dによって便蓋24cを自動的に開閉可能であったが、便蓋24cを開閉させる機器は、特に限定されるものではなく、例えば、制御部133であってもよい。この場合、制御部133は、240秒間待機することなく(ステップS240の処理を行うことなく)、便蓋24cを開けた状態及び閉じた状態のそれぞれで除菌を行うことができる。以下、具体的に説明する。
図10(b)は、制御部133が便蓋24cを閉じる処理(図10(a)の変形例)を示すものである。なお、図10(b)の処理の前に、制御部133は、図9に示すステップS110~S170の処理を行い、便蓋24cを開けた状態での除菌を完了させている。当該制御部133は、図9に示すステップS160から図10(b)に示すステップS310の処理へ移行する。
ステップS310において制御部133は、便蓋24cが開いているか否かを判定する。制御部133は、便蓋24cが開いている場合にステップS320の処理へ移行して便蓋24cを閉じるように指示を出し(ステップS310:Yes、ステップS320)、照射装置31から紫外線Bを照射させ(ステップS330)、図9に示すステップS130の処理へ移行する。また、制御部133は、ステップS320・S330の処理を行う際に除菌時間を再計測(0秒に戻してもう一度計測)する。また、制御部133は、ステップS310において便蓋24cが閉じている場合に(ステップS310:No)、ステップS340の処理へ移行して紫外線Bの照射を停止させ、図9に示すステップS110の処理へ移行する。このような構成により、制御部133は、便蓋24cを適宜開閉させて、便蓋24cを開けた状態及び閉じた状態のそれぞれで除菌を行うことができる。
また、制御部133は、便蓋24cを開けた状態、閉じた状態の順に除菌を行ったが、除菌の順番はこれに限定されるものではなく、逆の順番であってもよい。この場合、制御部133は、ステップS210において便蓋24cを閉じるように指示を出すと共に、ステップS250で便蓋24cを開けるように指示を出して紫外線Bの照射を開始させればよい。また、この場合、ステップS240の処理を行わなくてもよい。
また、制御部133は、開閉照射制御(ステップS110~S250)において、便蓋24cのみを開閉させて除菌を行ったが、開閉させる部材は特に限定されるものではなく、例えば、便蓋24c及び便座24bをそれぞれ開閉させて除菌を行ってもよい。より具体的には、制御部133は、例えば、便座24b及び便蓋24cをそれぞれ閉じた状態(図11参照)での除菌と、便蓋24cのみを開いた状態(図6参照)での除菌と、便座24b及び便蓋24cをそれぞれ開いた状態での除菌と、をそれぞれ行ってもよい。
20 トイレ個室(個室)
30 除菌システム
31 照射装置(照射部)
32 センサ部
32a 人感センサ
33 制御部
A 利用者

Claims (8)

  1. 個室内に紫外線を照射可能な照射部と、
    前記個室を利用する利用者に関する情報を取得するセンサ部と、
    前記利用者に関する情報についての少なくとも1以上の信号を前記センサ部から受信可能であると共に、前記照射部を制御可能な制御部と、
    を具備し、
    前記センサ部には、
    前記個室内における前記利用者の存在を検知可能であると共に、前記利用者の存在を検知しない場合に前記制御部に信号を送信する人感センサが含まれ、
    前記制御部は、
    前記センサ部から受信した信号に基づいて前記照射部から前記紫外線を照射させると共に、前記センサ部に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合に前記照射部からの前記紫外線の照射を停止させる照射制御を行う、
    除菌システム。
  2. 前記制御部は、
    前記人感センサからの信号を受信した時間が所定時間を超えた場合に前記照射制御を行う、
    請求項1に記載の除菌システム。
  3. 前記センサ部には、
    前記個室のドアが施錠されているか否かを検知可能であると共に、前記ドアが施錠されていない場合に前記制御部に信号を送信する施錠センサがさらに含まれる、
    請求項1又は請求項2に記載の除菌システム。
  4. 前記センサ部には、
    前記利用者が前記個室に近づいたか否かを検知可能であると共に、前記利用者が前記個室に近づいていない場合に前記制御部に信号を送信する近接センサがさらに含まれる、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の除菌システム。
  5. 前記センサ部には、
    前記個室のドアが開いているか否かを検知可能であると共に、前記ドアが開いている場合に前記制御部に信号を送信する開閉センサがさらに含まれる、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の除菌システム。
  6. 前記制御部は、
    前記照射制御において、前記センサ部に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合、又は前記照射部から前記紫外線を照射する時間が所定時間を超えた場合に、前記紫外線の照射を停止させる、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の除菌システム。
  7. 前記個室は、
    便器及び当該便器に開閉可能に設けられる開閉部材を具備するトイレ装置が設けられたトイレ個室であり、
    前記制御部は、
    前記開閉部材を開けた状態又は閉じた状態のいずれか一方の状態で、前記照射制御を行う第一処理と、
    前記第一処理の実行後において、前記開閉部材を開けた状態又は閉じた状態のいずれか他方の状態で、前記センサ部から受信した信号に基づいて前記照射部から前記紫外線を照射させると共に、前記センサ部に含まれるセンサからの信号の少なくともいずれかを受信しなくなった場合に前記照射部からの前記紫外線の照射を停止させる第二処理と、
    を行う、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の除菌システム。
  8. 前記制御部は、
    前記開閉部材を開けた状態で前記第一処理を行うと共に、前記開閉部材を閉じた状態で前記第二処理を行う、
    請求項7に記載の除菌システム。
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