JP2022119587A - 缶蓋及びその缶蓋用シェル製造方法並びに製造装置 - Google Patents

缶蓋及びその缶蓋用シェル製造方法並びに製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バックリング現象が生じた場合でも亀裂の発生を防止する。【解決手段】チャック壁部を形成するとともに、パネルポンチとダイセンターとの間で金属板の中央部を挟持した状態でダイコアリング及び圧力スリーブに対して上昇移動することで、パネルポンチの外周部の凹部に金属板の一部を落とし込んでカウンターシンク部を形成し、カウンターシンク部の内側にパネル部を形成しており、凹部の底面に、カウンターシンク部の底部の内側屈曲部を形成するための凹状屈曲面を形成するとともに、パネルポンチの外周縁において凹部に接する仮想面を水平面に対して±20°の範囲に形成しておき、上昇移動の際に凹部の凹状屈曲面からパネルポンチの外周縁までの間でカウンターシンク部の下面を下方から押圧するように成形し、カウンターシンク部の底部における外側屈曲部の外面の曲率半径を0.21mm以下に形成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、缶胴の開口端部に巻締められる缶蓋及び缶蓋用シェル製造方法並びに製造装置に関する。
従来の飲料用缶蓋は、中央の円盤状のパネル部と、その外周部のカウンターシンク部と、さらにその外周にチャック壁部を介して連設されたカール部とを備えており、パネル部に開口部を形成するためのスコアが形成され、開口操作のためのタブが設けられる。また、近年では、薄肉化の要請に伴い、ほぼストレートテーパ形状のチャック壁部に代えて、縦断面を凹凸二つの湾曲部の連続形状とするチャック壁部とすることにより、パネル部の直径を小さくした形状も増えてきている。
例えば、特許文献1には、チャック壁が、その下側部分で半径方向内方に向けて凸となる湾曲部と、上側部分で半径方向内方に凹(半径方向外方に向けて凸)となる湾曲部を連続させた形状に形成されている。この場合、全体直径が(D4)=約56.896mmの缶蓋と、(D8)=59.360mmの缶蓋とが開示されている。当業者の公称径でいうと、前者が公称径200、後者は公称径202である。
また、カウンターシンク部の外壁の内径が200径で(D2)=約49.708mm、202径で(D6)=48.514mm、カウンターシンク部の内底面の曲率半径は200径で約0.254mm、202径で約0.229~0.279mmとされている。なお、板厚は、缶蓋に成形する前のブランクで約0.2159mmとされている。なお、括弧内の符号は当該公報で用いられている符号である(特許文献2においても同様)。
一方、このような缶蓋を製造する方法として、特許文献2が開示されている。この特許文献2では、環状の外側の圧力スリーブ(55)と、ダイのコアリング(98)の上側部分(99)との間でカップ部分(C)を挟持しつつ、この上側部分(99)に形成された、傾斜したまたは円錐台状の表面(156)及び曲線状の環状の表面(158)と、内側の圧力スリーブ(80)の対応表面(143,144)との間でチャック壁を形成している。また、ダイの中心ポンチ(65)と円形のパネルポンチ(118)との間にカップ部分(C)の中央部分を挟持しつつ上下移動させることで、パネルポンチ(118)の外周部に形成した凹状の表面(116,168)により、カウンターシンクが形成される。
特許第4647207号公報 特許第5649189号公報
ところで、特許文献1記載の缶蓋用シェルは、耐圧強度自体は特に問題ないものの、缶内圧が上昇してカウンターシンク部が反転するバックリング現象が生じた際に、図9に示すように、パネル部の一部が持ち上がって角状に突出し、その角部Eの先端に亀裂Fが生じて、飲料物が噴出する不具合がある。
このバックリング現象の経緯を図10の(a)~(e)に順に模式的に記載した。同図及び図9において、符号Jはパネル部、符号Kはカウンターシンク部、Mはチャック壁部を示す。この缶蓋おいて、内圧の上昇に伴い、同図(b)に示すようにパネル部Jの一部が持ち上がり、上面側に破線で示すように角部Eが形成される。この角部Eはカウンターシンク部Kの底部を通過するようにチャック壁部Mの途中まで進行することから、同図(c)(d)に示すように材料の余剰ができて下面側にも角部Gが形成される。そして、材料が張りつめたときに最大の張力が発生し、下面側の角部Gの周囲で過大な引っ張り応力が発生して、上面側の角部Eの先端が引き裂かれる。この図10において、矢印はカウンターシンク部Kの底部の位置の変遷を示している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、バックリング現象が生じた場合でも亀裂の発生を防止できる缶蓋及び缶蓋用シェル製造方法並びに製造装置を提供することを目的とする。
本発明の缶蓋は、中央の円盤状のパネル部と、その外周部に連続し、上方に向けた環状凹部を形成するカウンターシンク部と、該カウンターシンク部の外周縁から上方に向かうにしたがって漸次拡径するチャック壁部と、該チャック壁部の外周縁から半径方向外方に広がるショルダー部と、該ショルダー部に連続し、外周縁部を半径方向内方に向けて折り返してなるカール部とを備える缶蓋用シェルであって、
前記チャック壁部は、半径方向内方に向けて凸となる第1湾曲部と、その上方で半径方向内方に凹(半径方向外方に向けて凸)となる第2湾曲部とを連続させた形状であり、
前記カウンターシンク部の底部は、外側屈曲部の外面の曲率半径が、内側屈曲部の外面の曲率半径よりも小さく、0.21mm以下である。
この缶蓋は、カウンターシンク部の底部の外側屈曲部の外面の曲率半径が内側屈曲部よりも小さく、0.21mm以下に形成されていることから、缶胴に巻き締められた状態で内圧によりバックリングが生じて、前述した上面側に角部が生じたとしても、その角部がカウンターシンク部の底部を通過することを外側屈曲部によりせき止められ、下面側の角部の長さ(図10のB参照)を大きくとることができ、この上面側の角部の周囲に生じる引っ張り応力が緩和され、亀裂の発生が防止される。なお、この外側屈曲部の外面の曲率半径は、0.19mm以下がさらに好ましい。
本発明の缶蓋用シェル製造方法は、一組の上型と下型との間で金属板を挟むようにプレス成形することにより、中央の円盤状のパネル部と、その外周に連続し、上方に向けた環状凹部を形成するカウンターシンク部と、該カウンターシンク部の外周縁から上方に向かうにしたがって漸次拡径するチャック壁部と、該チャック壁部の外周縁から半径方向外方に広がるショルダー部と、該ショルダー部に連続し、外周縁部を半径方向内方に向けて折り返してなるカール形状部と、を備える缶蓋用シェルを製造する方法であって、
前記下型のダイコアリングと前記上型の圧力スリーブとの間で前記金属板を挟みながら、半径方向内方に向けて凸となる第1湾曲部と、その上方で半径方向内方に凹(半径方向外方に向けて凸)となる第2湾曲部とを連続させた形状に前記チャック壁部を形成するとともに、
該チャック壁部の半径方向内側で前記下型のパネルポンチと前記上型のダイセンターとの間で前記金属板の中央部を挟持し、その挟持状態を維持したまま、その外側で前記金属板を挟持している前記ダイコアリング及び前記圧力スリーブに対して相対的に上昇移動することで、前記パネルポンチの外周部で半径方向外方に開放状態の凹部に金属板の一部を落とし込んで前記第2湾曲部の内周縁に連続する前記カウンターシンク部を形成し、該カウンターシンク部の内側に前記パネル部を形成しており、
前記凹部の底面に、前記カウンターシンク部の底部の内側屈曲部を形成するための凹状屈曲面を形成するとともに、前記パネルポンチの外周縁において前記凹部に接する仮想面を水平面に対して±20°の範囲で形成しておき、前記上昇移動の際に前記凹部の前記凹状屈曲面から前記パネルポンチの外周縁までの間で前記カウンターシンク部の下面を下方から押圧するように成形することにより、前記カウンターシンク部の底部における外側屈曲部の外面の曲率半径を内側屈曲部の外面の曲率半径より小さく、0.21mm以下に形成する。
カウンターシンク部を形成するときに、パネルポンチの凹状屈曲面から外周縁に達するフランジ面によって下方から押し上げるようにしているので、カウンターシンク部の底部が半径方向外方にあるダイコアリング内周面とフランジ面がつくる隅部に押しやられることにより、外側屈曲部の曲率半径を内側屈曲部の曲率半径より小さく形成することができる。
この場合、前記凹状屈曲面の外周端と前記凹部における前記パネルポンチの外周縁との間に水平面に対する傾斜角度が±20°のフランジ面を有してもよい。
本発明の缶蓋用シェル製造装置は、一組の上型と下型との間で金属板を挟むようにプレス成形することにより、中央の円盤状のパネル部と、その外周部に連続し、上方に向けた環状凹部を形成するカウンターシンク部と、該カウンターシンク部の外周縁から上方に向かうにしたがって漸次拡径するチャック壁部と、該チャック壁部の外周縁から半径方向外方に広がるショルダー部と、該ショルダー部に連続し、外周縁部を半径方向内方に向けて折り返してなるカール部とを備える缶蓋用シェルを製造する装置であって、
前記上型と前記下型との中央部に、前記パネル部を成形するためのダイセンターとパネルポンチとが対向状態に設けられるとともに、これらダイセンターとパネルポンチとの外側に、半径方向内方に向けて凸となる第1湾曲部と、その上方で半径方向内方に凹(半径方向外方に向けて凸)となる第2湾曲部とを連続させた形状の前記チャック壁部を形成する圧力スリーブとダイコアリングとが対向状態に設けられており、
前記凹部は、半径方向外方が開放状態とされ、前記カウンターシンク部の底部の内側屈曲部を形成するための凹状屈曲面を有し、前記パネルポンチの外周縁において前記凹部に接する仮想面が水平面に対して±20°の範囲に形成されている。
この缶蓋用シェル製造装置において、前記凹状屈曲面の外周端と前記凹部における前記パネルポンチの外周縁との間に水平面に対する傾斜角度が±20°のフランジ面を有していてもよい。
本発明によれば、内圧上昇によりバックリング現象が生じたとしても、亀裂の発生を抑制し、液漏れを防止することができる。
本発明の一実施形態の缶蓋の要部を示す縦断面図である。 (a)に缶蓋用シェル、(b)に缶蓋を示す縦断面図である。 本発明の缶蓋用シェル成形装置の実施形態の要部を示す縦断面図である。 図3の上型と下型との間で金属板を打ち抜いた状態を示す要部を拡大した断面図である。 図4の状態からさらに上型が下降し、外側圧力スリーブとダイコアリングとの間に金属板を挟持した状態を示す断面図である。 図5の状態からカール形状部を成形した状態を示す断面図である。 図6に示す状態からシェルの成形が完了した状態を示す断面図である。 図5から図6への変遷をさらに局部的に詳細に(a)から(c)の順に示した拡大部である。 従来の缶蓋に生じたバックリング及び亀裂を示す模式図である。 従来の缶蓋におけるバックリング現象を順に説明する模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
まず、缶蓋10となる前の缶蓋用シェル1について説明する。
この缶蓋用シェル1は、アルミニウム合金により、図1及び図2に示すように、その中央部分に配置される円板状をなすパネル部2と、パネル部2の外周縁からコーナー部3を介して連続し下方に向けた環状凹部4を形成するカウンターシンク部5と、カウンターシンク部5の外周縁から上方に向けてほぼ拡径しながら延在するチャック壁部6と、チャック壁部6の外周縁から半径方向外方に広がるショルダー部7と、ショルダー部7に連続し、外周縁部を下向きに折り曲げてなるカール形状部8aとから構成されている。
パネル部2は、全体としては円板状に形成され、その中心にタブ50が取り付けられるとともに、上面に、このタブ50を起こすことによって開口され飲み口となるスコア(図示略)等が形成される。コーナー部3は、パネル部2の外周縁とカウンターシンク部5の内周縁との間を凸状の屈曲面により連結する形状である。
カウンターシンク部5では、コーナー部3に連なる内側壁部12が鉛直下方に向かうに従ってわずかに拡径するように延びており、その内側壁部12の下縁から内側屈曲部15及びその外側に外側屈曲部16が直接もしくは若干の幅の平面又は円弧面を介して連続している。これら屈曲部15,16は、その両方でカウンターシンク部5の底部を形成しているが、外側屈曲部16の外面の曲率半径R1が内側屈曲部15の外面の曲率半径R2より小さく形成されている。缶蓋用シェルの外面で、外側屈曲部16の曲率半径R1は0.13mm以上0.21mm以下、好ましくは0.16mm以上0.19mm以下、内側屈曲部15の曲率半径R2は0.23mm以上0.60mm以下、好ましくは0.23mm以上0.30mm以下に形成されている。
そして、その外側屈曲部16から上方に向けて若干拡径しながら外側壁部17が延びており、これら内側壁部12、内側屈曲部15、外側屈曲部16、外側壁部17によって縦断面がほぼU字状の断面のカウンターシンク部5が構成されている。
なお、内側壁部12及び外側壁部17が下方に向かうにしたがって徐々に接近するように傾斜していることにより、環状凹部4は、下方に向かうにしたがって徐々に幅が狭くなっている。
チャック壁部6は、カウンターシンク部5の外側壁部17の上端縁に連続し半径方向内方に向けて凸となるように湾曲した第1湾曲部18と、第1湾曲部18の上端縁に直接もしくは若干の幅の平面又は円弧面を介して連続し半径方向外方に向けて凸となるように湾曲した第2湾曲部19とからなる形状とされており、これら第1湾曲部18及び第2湾曲部19の連続形状により、全体としては上方に向けて拡径する形状とされている。
ショルダー部7は、チャック壁部6の第2湾曲部19の上端縁(外周縁)に連続し、上方に向けて凸となるように湾曲しながら拡径して半径方向外方に延びている。この場合、チャック壁部6の第2湾曲部19は、その内周面(缶蓋1としては外面)を斜め上方に向けた状態に湾曲していることから、全体としては下方から上方に向かうにしたがって漸次拡径する形状とされており、この第2湾曲部19に連続するショルダー部7も下方から上方に向けて拡径している。
カール形状部8aは、ショルダー部7の外周縁に連続して半径方向外方に広がり、その外周縁部を下方に折り曲げてなる形状とされている。このカール形状部8aは、その後、カーリング工程を経ることにより、下方に向けた外周縁部を半径方向内方に向けて折り返してなる形状のカール部8に形成される。
また、パネル部2に飲み口となるスコア等が形成されるとともに、パネル部2の中心に開口のためのタブ50が取り付けられ、カール部8の裏面にライニング材51が設けられることにより、缶蓋10となる。
一方、この缶蓋10が巻き締められる缶体40は、有底筒状の胴部(図示略)から縮径したネック部41の上端に、屈曲部42を介して外向きのフランジ部43が連続して形成された形状とされている。
この缶体40に缶蓋10が被せられると、缶体40の屈曲部42に缶蓋10のショルダー部7における外周面(缶蓋10としては内面)側の凹面が対向するように配置され、フランジ部43の上面にショルダー部7からカール部8にかけた裏面が対向して配置される。そして、その状態で、缶蓋10のカール部8を缶体40のフランジ部43と一体に巻き込みながら円周方向に沿って巻き締めると、カール部8の巻き込み部の中に折り返された状態のフランジ部43が入り込んで缶蓋10と缶体40とが相互に相手を挟み込んでなる二重巻き締め部(図示略)が形成される。
このように構成される缶蓋10において、公称径が202(巻き締め部の最外径が53.9mm~54.5mm、巻き締め前の缶蓋1のカール部8の最外径D1が59.1mm~59.5mm)の場合は、カウンターシンク部5の最下端の直径D2が46.5mm~47.0mm、ショルダー部7あるいはカール部8の最頂面からカウンターシンク部5の内底面までの深さPが6.1mm~6.6mm、カウンターシンク部5の最下端からパネル部2の下面までの高さH1が1.8mm~2.3mmとされる。板厚Tは0.203mm~0.213mmである。
また、第1湾曲部18外面の曲率半径R3は0.9mm~3.0mm、第2湾曲部19外面の曲率半径R4は0.6mm~3.0mmに設定される。また、ショルダー部7外面の曲率半径R5は1.2mm~3.0mmに設定される。そして、ショルダー部7外面と第1湾曲部18外面との共通接線Aがパネル部2外面となす角度θ1が45°~70°とされている。
公称径が200(巻き締め部の最外径が51.9mm~52.5mm、巻き締め前の缶蓋1のカール部8の最外径D1が56.8mm~57.2mm)の場合は、カウンターシンク部5の最下端の直径D2が44.1mm~44.5mm、ショルダー部7あるいはカール部8の最頂面からカウンターシンク部5の内底面までの深さPが6.1mm~6.6mm、カウンターシンク部5の最下端からパネル部2の下面までの高さH1が1.8mm~2.3mmとされる。板厚Tは0.203mm~0.213mmである。
また、第1湾曲部18外面の曲率半径R3は0.9mm~3.0mm、第2湾曲部19外面の曲率半径R4は0.6mm~3.0mmに設定される。また、ショルダー部7外面の曲率半径R5は1.2mm~3.0mmに設定される。そして、ショルダー部7外面と第1湾曲部18外面との共通接線Aがパネル部2外面となす角度θ1が45°~70°とされる。
この缶蓋用シェル1のパネル部2に飲み口となるスコア等が形成され、パネル部2の中心に開口のためのタブ50が取り付けられ、カール部8の裏面にライニング材51(図1には略)が設けられることにより、図2(b)に示す缶蓋10となる。
この実施形態の缶蓋用シェル1を製造する装置11は、図3に示すように、プレス機(図示略)に上型12と下型13とが取り付けられてなり、これら上型12と下型13との間に金属板9を配置し、これを円形に打ち抜きながら缶蓋用シェル1を成形するものである。
その要部を図4~図8に示している。
上型12には、シェル1のパネル部2の表面を形成するためのダイセンター23と、ダイセンター23を囲むように環状のブランクドローダイ24とが設けられるとともに、このブランクドローダイ24とダイセンター23との間に、内側圧力スリーブ25及び外側圧力スリーブ26が設けられている。この場合、内側圧力スリーブ25の先端部25aはダイセンター23側に配置され、外側圧力スリーブ26の先端部26aはブランクドローダイ24側に配置されており、これら内側圧力スリーブ25の先端部25aと外側圧力スリーブ26の先端部26aとは、ダイセンター23の軸心と同心上に二重のスリーブ状に配置される。
一方、下型13には、上型のダイセンター23に対向して、シェル1のパネル部2の裏面を形成するための円形のパネルポンチ33と、ブランクドローダイ24との間で金属板9を打ち抜く環状のカットエッジダイ34とが設けられるとともに、このカットエッジダイ34とパネルポンチ33との間に、上型のブランクドローダイ24に対向する下部圧力スリーブ35と、内側圧力スリーブ25及び外側圧力スリーブ26に対向するダイコアリング36とが設けられている。この場合、下部圧力スリーブ35の先端部35aはカットエッジダイ34側に配置され、ダイコアリング36の先端部36aはパネルポンチ33側に配置されており、これら下部圧力スリーブ35の先端部35aとダイコアリング36の先端部36aとが、パネルポンチ33の軸心(前述したダイセンター23の軸心と同軸)と同心上に二重のリング状に配置される。
パネルポンチ33の外周部には、カウンターシンク部5を形成するための凹部60が形成されている。この凹部60は、内周縁から順に、パネルポンチ33の上面から屈曲する凸状屈曲面61と、凸状屈曲面61の内周縁から連続する縦壁面62と、縦壁面62の下端から凹状に屈曲する凹状屈曲面63と、凹状屈曲面63の内周縁からパネルポンチ33の外周縁まで延びるフランジ面64とにより形成されている。
縦壁面62は、垂直か、又はその上端縁から下端縁に向かうにしたがって漸次拡径するように傾斜しており、その傾斜角度θ2は垂直面に対して0°~20°の範囲に設定される。フランジ面64は、水平面に対する傾斜角度θ3が±20°の範囲の傾斜面に形成されている。
この場合、縦壁面62の上端縁の外径D3は公称径202で44.3mm~45.7mm、公称径200では42.2mm~43.6mm、凹部60の最大深さH2が1.9mm~2.3mm、凹状屈曲面63の曲率半径が0.5mm~1.2mm、凸状屈曲面61の曲率半径が0.5mm~1.2mmとされる。なお、縦壁面62は縦断面でストレート状に形成したが、わずかに湾曲する曲線状であってもよい。
このようにパネルポンチ33の外周部に形成された凹部60は、その外側に配置されるダイコアリング36との間に空所を形成している。そして、ダイコアリング36の内周面から凹状屈曲面63の外周縁までの半径方向の距離をN(mm)とすると、凹状屈曲面の曲率半径Rf(mm)は0.4×N以上0.85×N以下に形成される。
次に、以上のように構成された缶蓋用シェル成形装置11により缶蓋用シェル1を成形する方法について説明する。
アルミニウム合金等からなる金属板9を缶蓋用シェル成形装置11の上型12と下型13との間に配置して、両型12,13を閉じるように上型12を下降させると、まず、図4に示すように、金属板9を上型12のブランクドローダイ24と下型の下部圧力スリーブ35との間に挟持するとともに、ブランクドローダイ24とカットエッジダイ34との間で金属板9を円形に打ち抜く。
さらに上型12を下降させると、図5に示すように、ブランクドローダイ24と下部圧力スリーブ35との間で挟持されている外周縁部よりも内側で、外側圧力スリーブ26とダイコアリング36との間に金属板9を環状に挟持し、その挟持状態でさらに上型12を下降すると、図6に示すように、金属板9の外周縁部をブランクドローダイ24と下部圧力スリーブ35との間で挟持しながら絞り加工し、ダイコアリング36の先端外周部で屈曲するようにカール形状部8aを成形する。一方、外側圧力スリーブ26の内側では、内側圧力スリーブ25が下降してダイコアリング36との間で金属板9を挟持することにより、上側湾曲部19及び下側湾曲部18を有するチャック壁部6を成形しつつ、ダイセンター23とパネルポンチ33との間で金属板9の中央部を挟持する。
次いで、図7に示すように、ダイセンター23及びパネルポンチ33を若干上昇させるように、内側圧力スリーブ25及びダイコアリング36に対して相対的に移動しながらパネル部2及びカウンターシンク部5を成形する。
このカウンターシンク部5の成形工程を図8によりさらに詳細に説明すると、前述したようにパネルポンチ33の外周部に凹部60が形成されていることから、ダイセンター23とパネルポンチ33とが金属板9を挟持した状態で図8(a)から同図(b)に示すように、内側圧力スリーブ25及びダイコアリング36に対して相対的に上昇移動すると、金属板において凹部60の上方に配置されている部分が下方からの支持がないため、凹部60内に落とし込まれるように入り込みことで下方に凸となるように屈曲変形する。この下方に凸となるように変形した部分(屈曲変形部52と称す)は、ダイセンター23とパネルポンチ33との上昇移動に伴い、凹部60内を下方に延びていき、その下端が凹部60の底面のフランジ面64及び該フランジ面64に連続する凹状屈曲面63に接触すると、これらにより下方から押し上げられる。このとき、図8(c)に示すように、屈曲変形部52は、その底部が凹状屈曲面63及びフランジ面64により半径方向外方にあるダイコアリング36の内周面とフランジ面64とがつくる隅部に押しやられることにより、成形されたカウンターシンク部5は、外側屈曲部16の曲率半径R1を内側屈曲部15の曲率半径R2より小さく形成することができる。
特に、フランジ面64が半径方向外方に向けて下り勾配に傾斜していると、下方から押し上げる垂直方向の力に対して、フランジ面64の傾斜に沿う分力が生じ、この分力によって屈曲変形部52の下端面が半径方向外方に押しやられるように変形しやすくなり、外側屈曲部16の曲率半径R1をより小さく形成することができる。
なお、フランジ面64の傾斜角度θ3は、缶蓋用シェル1に強度の高い材料(例えば耐力410MPa以上)を用いる場合には、カウンターシンク部5の外側屈曲部16が亀裂の起点になるおそれがあるので、加工を緩和するためにプラス側の角度(凹状屈曲面63の外周縁から半径方向外方に向かうにしたがって上り勾配となる角度)に設定され、強度の低い材料(例えば耐力380MPa以下)を用いる場合は、外側屈曲部16による効果をより高めるために、マイナス側の角度(半径方向外方に向かうにしたがって下り勾配となる角度)に設定される。
このようにして成形が終了したら、ダイセンター23をパネル部1から離間して上昇させるとともに、内側圧力スリーブ25、外側圧力スリーブ26及びブランクドローダイ24を上昇させることにより、缶蓋用シェル1からこれらを離間する。
前述したように、缶蓋用シェル1は、パネル部2に飲み口となるスコア等が形成されるとともに、パネル部2の中心に開口のためのタブ50が取り付けられ、カール部8の裏面にライニング材51が設けられることにより、缶蓋10となる。
このようにして製造された缶蓋10は、カウンターシンク部5の底部の外側屈曲部16の外面の曲率半径R1が内側屈曲部15よりも小さく、0.21mm以下に形成されていることから、缶胴に巻き締められた状態で内圧によりバックリングが生じて、上面側に角部が生じたとしても、その角部がカウンターシンク部5の底部を通過することを外側屈曲部16によりせき止められ、下面側の角部の長さを大きくとることができ、この上面側の角部の周囲に生じる引っ張り応力が緩和され、亀裂の発生が防止される。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。例えば、凹状屈曲面63の曲率半径を大きくとって、凹状屈曲面63が凹部60の外周縁に達する形状としてもよい。その場合は、平坦なフランジ面は存在しないが、凹部の外周縁において凹状屈曲面に接する仮想面と水平面とのなす角度を傾斜角度θ3とみなして、これを水平面に対して±20°の範囲に形成すればよい。
図1に示す各部の寸法が、板厚T=0.208mm、外径D1=59.3mm、P=6.35mm、H1=2.0mmである缶蓋を作製した。このとき、図8に示す凹部60による空所の幅Nを1.2mm、縦壁部62の上端縁の外径D3を45.3mm、凹部60の最大深さH2を2.1mm、凹状屈曲面63の曲率半径を0.75mm、凸状屈曲面61の曲率半径を0.9mmとして、カウンターシンク部を形成した。なお、縦壁部62の角度θ2は0°、フランジ面64の傾斜角度θ3は0°とした。
比較のため、フランジ面を有しない金型、つまり凸状屈曲面から下方にストレートに延びる金型を用いた缶蓋を成形した。
これら缶蓋を缶胴に巻締手、耐圧強度、バックリング時に亀裂を生じた蓋数を測定した。
耐圧強度としては、缶蓋を巻き締めた缶を水圧式バックリングテスター(エーステック株式会社製)に接地部から95mmの位置で固定し、水圧により昇圧スピード33kPa/sで缶内圧を上昇させ、ドーム状の中央部が反転する(バックリングする)までの最高到達圧を評価した。また、このバックリング時の亀裂の有無を目視により観察した。
それぞれ300缶測定し、その結果を表1に示す。
Figure 2022119587000002
実施例、比較例とも平均耐圧強度において大きな差異はないが、比較例ではバックリング時に27%で亀裂が生じたのに対して、実施例では亀裂が生じた缶はなかった。この実施例において、カウンターシンク部の外側屈曲部の外面の曲率半径を測定したところ、比較例では0.23mm~0.30mmであったが、実施例では0.16mm~0.21mmであった。
1 缶蓋用シェル
2 パネル部
3 コーナー部
4 環状凹部
5 カウンターシンク部
6 チャック壁部
7 ショルダー部
8 カール部
8a カール形状部
9 金属板
10 缶蓋
11 シェル成形装置
12 上型
13 下型
23 ダイセンター
24 ブランクドローダイ
25 内側圧力スリーブ
26 外側圧力スリーブ
33 パネルポンチ
34 カットエッジダイ
35 下部圧力スリーブ
36 ダイコアリング
50 タブ
51 ライニング材
60 凹部
61 凸状屈曲面
62 縦壁面
63 凹状屈曲面
64 フランジ面
64a 円弧面

Claims (5)

  1. 一組の上型と下型との間で金属板を挟むようにプレス成形することにより、中央の円盤状のパネル部と、その外周に連続し、上方に向けた環状凹部を形成するカウンターシンク部と、該カウンターシンク部の外周縁から上方に向かうにしたがって漸次拡径するチャック壁部と、該チャック壁部の外周縁から半径方向外方に広がり、その外周縁を半径方向内方に向けて折り返してなるカール部と、を備える缶蓋用シェルを製造する方法であって、
    前記下型のダイコアリングと前記上型の圧力スリーブとの間で前記金属板を挟みながら、半径方向内方に向けて凸となる第1湾曲部と、その上方で半径方向内方に凹となる第2湾曲部とを連続させた形状に前記チャック壁部を形成するとともに、
    該チャック壁部の半径方向内側で前記下型のパネルポンチと前記上型のダイセンターとの間で前記金属板の中央部を挟持し、その挟持状態を維持したまま前記ダイコアリング及び前記圧力スリーブに対して、その外側で前記金属板を挟持している相対的に上昇移動することで、前記パネルポンチの外周部で半径方向外方に開放状態の凹部に金属板の一部を落とし込んで前記第2湾曲部の内周縁に連続する前記カウンターシンク部を形成し、該カウンターシンク部の内側に前記パネル部を形成しており、
    前記凹部の底面に、前記カウンターシンク部の底部の内側屈曲部を形成するための凹状屈曲面を形成するとともに、前記パネルポンチの外周縁において前記凹部に接する仮想面を水平面に対して±20°の範囲で形成しておき、前記上昇移動の際に前記凹部の前記凹状屈曲面から前記パネルポンチの外周縁までの間で前記カウンターシンク部の下面を下方から押圧するように成形することにより、前記カウンターシンク部の底部における外側屈曲部の外面の曲率半径を内側屈曲部の外面の曲率半径より小さく、0.21mm以下に形成することを特徴とする缶蓋用シェルの製造方法。
  2. 前記凹状屈曲面の外周端と前記凹部における前記パネルポンチの外周縁との間に水平面に対する傾斜角度が±20°のフランジ面を形成しておき、前記上昇移動の際に前記凹状屈曲面とともに前記フランジ面で前記カウンターシンク部の下面を下方から押圧するように成形することを特徴とする請求項1に記載の缶蓋用シェルの製造方法。
  3. 一組の上型と下型との間で金属板を挟むようにプレス成形することにより、中央の円盤状のパネル部と、その外周部に連続し、上方に向けた環状凹部を形成するカウンターシンク部と、該カウンターシンク部の外周縁から上方に向かうにしたがって漸次拡径するチャック壁部と、該チャック壁部の外周縁から半径方向外方に広がり、その外周縁を半径方向内方に向けて折り返してなるカール部とを備える缶蓋用シェルを製造する装置であって、
    前記上型と前記下型との中央部に、前記パネル部を成形するためのダイセンターとパネルポンチとが対向状態に設けられるとともに、これらダイセンターとパネルポンチとの外側に、半径方向内方に向けて凸となる第1湾曲部と、その上方で半径方向内方に凹となる第2湾曲部とを連続させた形状の前記チャック壁部を形成する圧力スリーブとダイコアリングとが対向状態に設けられており、
    前記パネルポンチの外周部に、前記カウンターシンクを成形するための凹部が形成され、前記凹部は、半径方向外方が開放状態とされ、前記カウンターシンク部の底部の内側屈曲部を形成するための凹状屈曲面を有し、前記パネルポンチの外周縁において前記凹部に接する仮想面が水平面に対して±20°の範囲に形成されていることを特徴とする缶蓋用シェルの製造装置。
  4. 前記凹状屈曲面の外周端と前記凹部における前記パネルポンチの外周縁との間に水平面に対する傾斜角度が±20°のフランジ面を有していることを特徴とする請求項3に記載の缶蓋用シェルの製造装置。
  5. 中央の円盤状のパネル部と、その外周部に連続し、上方に向けた環状凹部を形成するカウンターシンク部と、該カウンターシンク部の外周縁から上方に向かうにしたがって漸次拡径するチャック壁部と、該チャック壁部の外周縁から半径方向外方に広がり、その外周縁を半径方向内方に向けて折り返してなるカール部とを備える缶蓋用シェルであって、
    前記チャック壁部は、半径方向内方に向けて凸となる第1湾曲部と、その上方で半径方向内方に凹となる第2湾曲部とを連続させた形状であり、
    前記カウンターシンク部の底部は、外側屈曲部の外面の曲率半径が、内側屈曲部の外面の曲率半径よりも小さく、0.21mm以下であることを特徴とする缶蓋。
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