JP2022119486A - 遠心クラッチおよび遠心クラッチを備えた鞍乗型車両 - Google Patents

遠心クラッチおよび遠心クラッチを備えた鞍乗型車両 Download PDF

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Abstract

【課題】遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる遠心クラッチおよび遠心クラッチを備えた鞍乗型車両を提供することを目的とする。【解決手段】鞍乗型車両1は遠心クラッチ17を備える。遠心クラッチ17は、ドライブプレート21と軸部材23とクラッチウェイト25とクラッチハウジング31とダンパ35を備える。ドライブプレート21は軸線A2回りに回転する。軸部材23はドライブプレート21に支持される。クラッチウェイト25は軸部材23に支持され、軸部材23回りに揺動可能である。クラッチハウジング31はクラッチウェイト25と接触可能である。ダンパ35はドライブプレート21に支持される。クラッチウェイト25は、ダンパ35と接触可能な凹部41を有する。軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1円弧Qと交差する。第1円弧Qは、軸線A2の方向から見て、軸部材23を中心としてダンパ35を通る。【選択図】図8

Description

本発明は、遠心クラッチおよび遠心クラッチを備えた鞍乗型車両に関する。
特許文献1は、遠心クラッチを開示する。特許文献1の遠心クラッチは、ドライブプレートと軸部材とクラッチウェイトとクラッチハウジングを備える。ドライブプレートは、エンジンの回転動力によって、第1軸線回りに回転可能である。軸部材は、ドライブプレートに支持される。クラッチウェイトは、軸部材に支持される。クラッチウェイトは、軸部材回りに揺動可能である。クラッチハウジングは、クラッチウェイトよりも、第1軸線の径方向外方に配置される。クラッチハウジングは、クラッチウェイトと接触可能である。
ドライブプレートが回転していないとき、クラッチウェイトは原点位置に位置する。クラッチウェイトが原点位置に位置するとき、クラッチウェイトはクラッチハウジングと接触しない。
クラッチウェイトが原点位置に位置するとき、遠心クラッチは切断状態にある。切断状態では、遠心クラッチは、ドライブプレートからクラッチハウジングに回転動力を伝達しない。
ドライブプレートが第1軸線回りに回転するとき、軸部材およびクラッチウェイトも第1軸線回りに回転し、クラッチウェイトは遠心力を受ける。ドライブプレートの回転速度が上昇するにしたがって、クラッチウェイトに作用する遠心力は大きくなる。クラッチウェイトに作用する遠心力が所定値を超えると、クラッチウェイトは、さらに、軸部材回りに揺動し、第1軸線の径方向外方に移動する。クラッチウェイトが軸部材回りに揺動することによって、クラッチウェイトは原点位置から第1接触位置に移動する。クラッチウェイトが第1接触位置に位置するとき、クラッチウェイトはクラッチハウジングと接触する。
クラッチウェイトが第1接触位置に位置し、かつ、クラッチウェイトとクラッチハウジングとの間の摩擦力が十分に大きいとき、遠心クラッチは接続状態にある。接続状態では、クラッチハウジングはドライブプレートと一体に回転する。接続状態では、遠心クラッチはドライブプレートからクラッチハウジングに回転動力を伝達する。
遠心クラッチが切断状態から接続状態に移行するとき、クラッチウェイトは微小に振動し易い。遠心クラッチが切断状態から接続状態に移行するときとは、例えば、クラッチウェイトが第1接触位置に到達した後で、クラッチウェイトとクラッチハウジングとの間の摩擦力が十分に大きくなる前である。本明細書では、クラッチウェイトの微小な振動を、「遠心クラッチのジャダー」と適宜に呼ぶ。
遠心クラッチのジャダーを抑制するために、遠心クラッチはダンパを備える。ダンパは、ドライブプレートに支持される。クラッチウェイトは、凹部を有する。凹部は、ダンパと接触可能である。凹部は、クラッチウェイトが軸部材回りに揺動する方向に延びる。言い換えれば、凹部は、第1軸線の方向から見て、第1円弧に沿って延びる。第1円弧は、第1軸線の方向から見て、軸部材を中心としてダンパを通る仮想線である。クラッチウェイトが軸部材回りに揺動するとき、凹部はダンパに対して摺動し、摩擦力がダンパとクラッチウェイトとの間に発生する。摩擦力は、クラッチウェイトの振動を抑制する。
特許文献2は、遠心クラッチを開示する。特許文献2の遠心クラッチも、特許文献1の遠心クラッチと略同じ要素を含む。具体的には、特許文献2の遠心クラッチも、ドライブプレートと軸部材とクラッチウェイトとクラッチハウジングとダンパを備える。クラッチウェイトが軸部材回りに揺動することによって、クラッチウェイトは原点位置から第1接触位置に移動可能である。
特許文献2では、クラッチウェイトは、原点位置と第1接触位置に加え、第2接触位置に移動可能である。具体的には、クラッチウェイトは、軸部材を挿入するための孔を有する。孔は、第1軸線回りの周方向に延びる長穴である。クラッチウェイトが第1接触位置に到達したとき、クラッチウェイトはクラッチハウジングから反力を受ける。反力によって、クラッチウェイトは、軸部材に対して、第1軸線回りに移動する。具体的には、クラッチウェイトは、軸部材に対して、ドライブプレートの回転方向とは反対の方向に移動する。クラッチウェイトが軸部材に対して第1軸線の周方向に移動することによって、クラッチウェイトは第1接触位置から第2接触位置に移動する。クラッチウェイトが第1接触位置から第2接触位置に移動するとき、クラッチウェイトはクラッチハウジングに対して摺動する。クラッチウェイトが第2接触位置に位置するときも、クラッチウェイトはクラッチハウジングと接触する。
特許文献2では、遠心クラッチは、さらに、カムを備える。カムは、ドライブプレートに支持される。クラッチウェイトは、カムと接触可能な従動壁を有する。クラッチウェイトが第1接触位置から第2接触位置に移動するとき、カムは第1軸線の径方向外方に従動壁を押す。クラッチウェイトは、遠心力およびカムの押圧によって、クラッチハウジングに押し付けられる。クラッチウェイトとクラッチハウジングとの間の摩擦力は、さらに大きくなる。このように、遠心クラッチは、カムの補助によって、接続状態を容易に維持できる。
特開2007-120601号公報 特開2019-199947号公報
遠心クラッチがダンパを備えていても、遠心クラッチのジャダーを十分に抑制できない場合がある。さらに、遠心クラッチがダンパに加えてカムを備えていても、遠心クラッチのジャダーを十分に抑制できない場合がある。
そこで、本発明者らは、遠心クラッチのジャダーをさらに抑制することを検討した。
まず、遠心クラッチがダンパを備えていても、クラッチウェイトがクラッチハウジングに接触した直後に、遠心クラッチのジャダーが発生し易いことを、本発明者らは知見した。例えば、クラッチウェイトが第1接触位置に到達した後で、クラッチウェイトとクラッチハウジングとの間の摩擦力が十分に大きくなる前に、遠心クラッチのジャダーが発生し易い。例えば、クラッチウェイトが第1接触位置から第2接触位置に移動するときであって、クラッチウェイトとクラッチハウジングとの間の摩擦力が十分に大きくなる前に、遠心クラッチのジャダーが発生し易い。
さらに、遠心クラッチのジャダーが発生するとき、クラッチウェイトからクラッチハウジングに伝達される回転トルクが微小に変動することを、本発明者ら知見した。クラッチウェイトからクラッチハウジングに伝達される回転トルクを、適宜に、遠心クラッチの伝達トルクと呼ぶ。
さらに、遠心クラッチの伝達トルクの微小な変動がエンジンに起因することを、本発明者らは知見した。エンジンは、燃焼工程(爆発工程ともいう)を周期的に行う。このため、エンジンから出力される回転トルクは、微小に変動する。より具体的に言えば、エンジンから出力される回転トルクは、極めて短い周期で、変動する。エンジンの回転トルクが微小に変動するので、ドライブプレートの回転速度は微小に変動する。ドライブプレートの回転速度が微小に変動するので、クラッチウェイトに作用する遠心力も微小に変動する。クラッチウェイトに作用する遠心力が微小に変動するので、クラッチウェイトは軸部材回りに微小に揺動する。クラッチウェイトが軸部材回りに微小に揺動するので、クラッチウェイトは微小に振動する。クラッチウェイトが微小に振動するので、遠心クラッチの伝達トルクが微小に変動する。このように、エンジンから出力される回転トルクの微小な変動は、遠心クラッチの伝達トルクの微小な変動の一因である。
ところで、クラッチウェイトの微小な振動は、ダンパによって抑制されるはずである。それにも関わらず、遠心クラッチのジャダーが発生する場合がある。その理由は、エンジンの出力に起因するクラッチウェイトの微小な振動をダンパが十分に抑制できないことである、と本発明者らは考えた。具体的には、ダンパとクラッチウェイトとの間の摩擦力がクラッチウェイトの微小な振動の抑制にとって十分でない、と本発明者らは考えた。
そこで、クラッチウェイトの微小な振動をさらに抑制することを検討した。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる遠心クラッチおよび遠心クラッチを備えた鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、遠心クラッチであって、
第1軸線回りに回転するドライブプレートと、
前記ドライブプレートに支持される軸部材と、
前記軸部材に支持され、前記軸部材回りに揺動可能であるクラッチウェイトと、
前記クラッチウェイトに対して前記第1軸線の径方向外方に配置され、前記クラッチウェイトと接触可能なクラッチハウジングと、
前記ドライブプレートに支持されるダンパと、
を備え、
前記クラッチウェイトは、前記ダンパと接触可能な凹部を有し、
前記第1軸線の方向から見て、前記凹部は、前記軸部材を中心として前記ダンパを通る第1円弧と交差する
遠心クラッチである。
遠心クラッチは、ドライブプレートと軸部材とクラッチウェイトを備える。ドライブプレートは、第1軸線回りに回転する。第1軸線は、仮想的な直線である。軸部材は、ドライブプレートに支持される。クラッチウェイトは、軸部材に支持される。クラッチウェイトは、軸部材回りに揺動可能である。このため、ドライブプレートが第1軸線回りに回転するとき、軸部材およびクラッチウェイトも第1軸線回りに回転し、クラッチウェイトは遠心力を受ける。クラッチウェイトに作用する遠心力によって、クラッチウェイトは、さらに、軸部材回りに揺動し、第1軸線の径方向外方に移動する。
遠心クラッチは、クラッチハウジングを備える。クラッチハウジングは、クラッチウェイトに対して、第1軸線の径方向外方に配置される。クラッチハウジングは、クラッチウェイトと接触可能である。このため、クラッチウェイトが第1軸線の径方向外方に移動しないとき、クラッチウェイトはクラッチハウジングと接触しない。クラッチウェイトがクラッチハウジングと接触しないとき、遠心クラッチは、ドライブプレートからクラッチハウジングに回転動力を伝達しない。他方、クラッチウェイトが第1軸線の径方向外方に移動するとき、クラッチウェイトはクラッチハウジングと接触する。クラッチウェイトが十分な摩擦力でクラッチハウジングと接触するとき、遠心クラッチはドライブプレートからクラッチハウジングに回転動力を伝達する。
遠心クラッチは、ダンパを備える。ダンパは、ドライブプレートに支持される。クラッチウェイトは、凹部を有する。凹部は、ダンパと接触可能である。第1円弧は、第1軸線の方向から見て、軸部材を中心とし、ダンパを通る仮想線である。第1円弧は、クラッチウェイトが軸部材回りに揺動する方向に相当する。第1軸線の方向から見て、凹部は、第1円弧と交差する。このため、クラッチウェイトが軸部材回りに揺動するとき、凹部はダンパの少なくとも一部を圧縮できる。そして、クラッチウェイトが軸部材回りに揺動するとき、ダンパは、クラッチウェイトの揺動方向とは反対の方向に、凹部を押すことができる。このように、圧縮されたダンパの復元力を利用して、クラッチウェイトが軸部材回りに振動することを抑制する。ここで、圧縮されたダンパの復元力は、比較的に大きい。例えば、圧縮されたダンパの復元力は、ダンパと凹部との間の摩擦力よりも、大きい。よって、クラッチウェイトが微小に振動することを、ダンパは効果的に抑制できる。したがって、遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる。
以上の通り、本遠心クラッチによれば、遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記凹部は、
前記ダンパと接触可能な第1壁と、
前記第1壁と向かい合うように前記第1壁から離れた位置に配置され、前記ダンパと接触可能な第2壁と、
を備え、
前記ダンパは、前記第1壁と前記第2壁の間に形成される空間に配置され、
前記第1軸線の方向から見て、前記第1壁と前記第2壁の少なくともいずれかは、前記第1円弧と交差する
ことが好ましい。
この構成によれば、第1軸線の方向から見て、凹部は、第1円弧と好適に交差する。よって、クラッチウェイトが軸部材回りに揺動するとき、凹部はダンパを好適に圧縮できる。その結果、遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記凹部は、前記第1軸線の方向から見て、前記第1壁と前記第2壁との間の中間点を連ねた中心線を有し、
前記第1軸線の方向から見て、前記中心線は、前記第1円弧と交差する
ことが好ましい。
この構成によれば、第1軸線の方向から見て、凹部は、第1円弧と好適に交差する。よって、クラッチウェイトが軸部材回りに揺動するとき、凹部はダンパを好適に圧縮できる。その結果、遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記第1軸線の方向から見て、前記凹部は、直線的に延び、
前記第1軸線の方向から見て、前記凹部は、前記ダンパの位置において前記第1円弧と接する第1接線と、0度よりも大きな角度をなす
ことが好ましい。
第1接線は、前記第1軸線の方向から見て、ダンパの位置において第1円弧と接する仮想的な直線である。第1軸線の方向から見て、凹部は、第1接線と、0度よりも大きな角度をなす。このため、第1軸線の方向から見て、凹部は、第1円弧と好適に交差する。よって、クラッチウェイトが軸部材回りに揺動するとき、凹部はダンパを好適に圧縮できる。その結果、遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記第1軸線の方向から見て、前記凹部と前記第1接線とのなす前記角度は、90度以下である
ことが好ましい。
この構成によれば、第1軸線の方向から見て、凹部は、第1円弧と適切な角度で交差する。よって、ダンパは、クラッチウェイトの微小な振動を適切に抑制できる。
かくし
上述した遠心クラッチにおいて、
前記第1軸線の方向から見て、前記凹部と前記第1接線とのなす前記角度は、30度以上であり、かつ、60度以下である
ことが好ましい。
この構成によれば、第1軸線の方向から見て、凹部は、第1円弧と一層適切な角度で交差する。よって、ダンパは、クラッチウェイトの微小な振動を一層適切に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記ドライブプレートの回転速度が零であるとき、前記クラッチウェイトが前記クラッチハウジングと接触しない原点位置に、前記クラッチウェイトは位置し、
前記クラッチウェイトが前記軸部材回りに揺動することによって、原点位置から、前記クラッチウェイトが前記クラッチハウジングと接触する第1接触位置に、前記クラッチウェイトは移動可能であり、
前記原点位置から前記第1接触位置に向かう前記軸部材回りの方向を第1方向とし、
前記第1接触位置から前記原点位置に向かう前記軸部材回りの方向を第2方向とし、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第1方向に揺動するとき、前記凹部は前記第1方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第2方向に前記凹部を押し、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第2方向に揺動するとき、前記凹部は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第1方向に前記凹部を押す
ことが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトが第1接触位置から第1方向に揺動することを、ダンパは好適に抑制できる。さらに、クラッチウェイトが第1接触位置から第2方向に揺動することを、ダンパは好適に抑制できる。よって、クラッチウェイトが軸部材回りに微小に振動することを、ダンパは好適に抑制できる。例えば、クラッチウェイトが第1接触位置に到達した直後においても、遠心クラッチのジャダーを効果的に抑制できる。言い換えれば、クラッチウェイトがクラッチハウジングに接触した直後においても、遠心クラッチのジャダーを効果的に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記クラッチウェイトが前記原点位置に位置するとき、前記凹部は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第1方向に前記凹部を押す
ことが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトは、原点位置から第2方向に円滑に揺動できる。よって、クラッチウェイトは、原点位置から第1接触位置に円滑に揺動できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記凹部は、
前記ダンパと接触可能な第1壁と、
前記第1壁と向かい合うように前記第1壁から離れた位置に配置され、前記ダンパと接触可能な第2壁と、
を備え、
前記ダンパは、前記第1壁と前記第2壁の間に形成される空間に配置され、
を備え、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第1方向に揺動するとき、前記第2壁は前記第1方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第2方向に前記第2壁を押し、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第2方向に揺動するとき、前記第1壁は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第1方向に前記第1壁を押す
ことが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトが第1接触位置から第1方向に揺動するとき、凹部は第1方向にダンパを好適に圧縮でき、かつ、ダンパは第2方向に凹部を好適に押すことができる。さらに、クラッチウェイトが第1接触位置から第2方向に揺動するとき、凹部は第2方向にダンパを好適に圧縮でき、かつ、ダンパは第1方向に凹部を好適に押すことができる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第1方向に揺動するとき、前記第1方向に前記ダンパを圧縮する前記第2壁の力は大きくなり、かつ、前記第2方向に前記第2壁を押す前記ダンパの力は大きくなり、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第2方向に揺動するとき、前記第2方向に前記ダンパを圧縮する前記第1壁の力は大きくなり、かつ、前記第1方向に前記第1壁を押す前記ダンパの力は大きくなる
ことが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトが第1接触位置から第1方向に揺動するとき、第2方向に凹部を押すダンパの力は大きくなる。さらに、クラッチウェイトが第1接触位置から第2方向に揺動するとき、第1方向に凹部を押すダンパの力は大きくなる。よって、クラッチウェイトが第1接触位置において軸部材回りに微小に振動することを、ダンパは一層効果的に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第1方向に揺動するとき、前記第2方向に前記ダンパを圧縮する前記第1壁の力は小さくなり、かつ、前記第1方向に前記第1壁を押す前記ダンパの力は小さくなり、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第2方向に揺動するとき、前記第1方向に前記ダンパを圧縮する前記第2壁の力は小さくなり、かつ、前記第2方向に前記第2壁を押す前記ダンパの力は小さくなる
ことが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトが第1接触位置から第1方向に揺動するとき、第1方向に凹部を押すダンパの力は小さくなる。さらに、クラッチウェイトが第1接触位置から第2方向に揺動するとき、第2方向に凹部を押すダンパの力は小さくなる。よって、クラッチウェイトが第1接触位置において軸部材回りに微小に振動することを、ダンパは一層効果的に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記第1壁および前記第2壁はそれぞれ、前記ダンパと接触する
ことが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトが第1接触位置から軸部材回りに揺動するとき、ダンパは、クラッチウェイトの揺動を、速やかに抑制できる。よって、クラッチウェイトが第1接触位置において微小に振動することを、ダンパは一層効果的に抑制できる。例えば、クラッチウェイトが第1接触位置に到達した直後においても、遠心クラッチのジャダーを一層効果的に抑制できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記第1壁は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、前記ダンパは前記第1方向に前記第1壁を押し、前記第2壁は前記第1方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第2方向に前記第2壁を押す
ことが好ましい。
言い換えれば、前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記ダンパは、前記第1壁および前記第2壁の両方によって圧縮された状態にあることが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトが第1接触位置に位置するとき、ダンパは、第1方向に第1壁を押し、かつ、第2方向に第2壁を押す。クラッチウェイトが第1接触位置において軸部材回りに揺動するか否かに関わらず、ダンパは、第1方向に第1壁を押し、かつ、第2方向に第2壁を押す。よって、クラッチウェイトが第1接触位置において軸部材回りに微小に振動することを、ダンパは好適に予防できる。したがって、ダンパは、遠心クラッチのジャダーの発生を好適に予防できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記クラッチウェイトが前記原点位置に位置するとき、前記第1壁は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第1方向に前記第1壁を押す
ことが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトが原点位置に位置するとき、凹部は第2方向にダンパを好適に圧縮でき、かつ、ダンパは第1方向に凹部を好適に押すことができる。よって、クラッチウェイトは、原点位置から第1接触位置に、軸部材回りに円滑に揺動できる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記ダンパは、前記第1軸線の方向から見て、中心点を有し、
前記凹部は、前記第1軸線の方向から見て、前記第1壁と前記第2壁との間の中間点を連ねた中心線を有し、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記第1軸線の方向から見て、前記ダンパの前記中心点は、前記凹部の前記中心線上に位置し、
前記クラッチウェイトが前記原点位置に位置するとき、前記第1軸線の方向から見て、前記ダンパの前記中心点と前記第1壁との間の距離は、前記ダンパの前記中心点と前記第2壁との間の距離よりも、小さい
ことが好ましい。
クラッチウェイトが第1接触位置に位置するとき、第1軸線の方向から見て、ダンパの中心点は、凹部の中心線上に位置する。このため、クラッチウェイトが第1接触位置において軸部材回りに振動した場合であっても、ダンパはクラッチウェイトを第1接触位置に好適に収束させることができる。他方、クラッチウェイトが原点位置に位置するとき、第1軸線の方向から見て、ダンパの中心点と第1壁との間の距離は、ダンパの中心点と第2壁との間の距離よりも、小さい。要するに、クラッチウェイトが原点位置に位置するとき、ダンパは第1壁に近い。このため、クラッチウェイトが原点位置に位置するとき、第1壁は第2方向にダンパを好適に圧縮でき、かつ、ダンパは第1方向に第1壁を好適に押すことができる。
上述した遠心クラッチにおいて、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記第1壁は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、前記ダンパは前記第1方向に前記第1壁を押し、前記第2壁は前記第1方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第2方向に前記第2壁を押し、
前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記第1軸線の方向から見て、前記ダンパの前記中心点は、前記凹部の前記中心線上に位置する
ことが好ましい。
この構成によれば、クラッチウェイトが第1接触位置において軸部材回りに揺動するか否かに関わらず、ダンパは、第1方向に第1壁を押し、かつ、第2方向に第2壁を押す。さらに、クラッチウェイトが第1接触位置に位置するとき、第1方向に第1壁を押すダンパの力は、第2方向に第2壁を押すダンパの力と、ほぼ釣り合う。よって、クラッチウェイトが第1接触位置において軸部材回りに微小に振動することを、ダンパは一層効果的に予防できる。クラッチウェイトが第1接触位置において振動した場合であっても、ダンパはクラッチウェイトを第1接触位置に一層好適に収束させることができる。
本発明は、
鞍乗型車両であって、
上述した遠心クラッチと、
を備える鞍乗型車両である。
本鞍乗型車両によれば、遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる。
本発明に係る遠心クラッチおよび遠心クラッチを備えた鞍乗型車両によれば、遠心クラッチのジャダーを好適に抑制できる。
実施形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。 トランスミッションの水平断面図である。 遠心クラッチの右側面図である。 遠心クラッチの一部の右側面図である。 遠心クラッチの左側面図である。 遠心クラッチの一部の左側面図である。 遠心クラッチの左側面図である。 クラッチウェイトの一部の左側面図である。 クラッチウェイトの一部の左側面図である。 クラッチウェイトの一部の左側面図である。 変形実施形態におけるクラッチウェイトの一部の左側面図である。 変形実施形態におけるクラッチウェイトの一部の左側面図である。 変形実施形態におけるクラッチウェイトの一部の左側面図である。 変形実施形態におけるクラッチウェイトの一部の左側面図である。 変形実施形態におけるクラッチウェイトの一部の左側面図である。 変形実施形態におけるクラッチウェイトの一部の左側面図である。 変形実施形態におけるクラッチウェイトの一部の左側面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る鞍乗型車両1について説明する。
1.鞍乗型車両1の概略構成
図1は、実施形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。
図1は、鞍乗型車両1の前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zを示す。前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zは、鞍乗型車両1に乗車した運転者(ライダーともいう)を基準として定義される。前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zは互いに直交する。前後方向Xおよび幅方向Yは、水平である。上下方向Zは、鉛直である。
「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「右方」、「左方」はそれぞれ、鞍乗型車両1に乗車した運転者にとっての「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「右方」、「左方」を意味する。本明細書において特に断らない限り、「前方」および「後方」は、前後方向Xと平行な方向のみならず、前後方向Xに近い方向も含む。前後方向Xと近い方向は、例えば前後方向Xとのなす角度が45度以下の方向である。同様に、特に断らない限り、「右方」および「左方」は、幅方向Yと平行な方向のみならず、幅方向Yに近い方向も含む。特に断らない限り、「上方」および「下方」は、上下方向Zと平行な方向のみならず、上下方向Zに近い方向も含む。各図では、参考として、前、後、上、下、右、左を適宜に示す。
本明細書において、配置を説明する各表現は、それぞれ、以下の意味を有するものとする。以下では、幅方向Yを例に採って説明するが、前後方向Xおよび上下方向Zについても同様である。
「部材Maは部材Mbよりも右方/左方に配置される」との表現は、幅方向Yにおける部材Mbに対する部材Maの位置を規定し、前後方向Xおよび上下方向Zにおける部材Mbに対する部材Maの位置を規定しない。本表現の場合、部材Maが車両側面視において部材Mbと重なってもよいし、重ならなくてもよい。
見る方向の言及を伴わない「部材Maは部材Mbの右方/左方に配置される」との表現は、幅方向Yにおける部材Mbに対する部材Maの位置と、前後方向Xにおける部材Mbに対する部材Maの位置と、上下方向Zにおける部材Mbに対する部材Maの位置を規定する。本表現は、部材Maは部材Mbよりも右方/左方に配置され、かつ、部材Maの少なくとも一部は、車両側面視において、部材Mbの少なくとも一部と重なることを意味する。
「部材Maは、車両平面視において、部材Mbの右方/左方に配置される」との表現は、幅方向Yにおける部材Mbに対する部材Maの位置と、前後方向Xにおける部材Mbに対する部材Maの位置を規定し、上下方向Zにおける部材Mbに対する部材Maの位置を規定しない。本表現は、部材Maは部材Mbよりも右方/左方に配置され、部材Maの前端は部材Mbの後端よりも前方に位置し、かつ、部材Maの後端は部材Mbの前端よりも後方に位置することを意味する。
「部材Maは、車両正面視において、部材Mbの右方/左方に配置される」との表現は、幅方向Yにおける部材Mbに対する部材Maの位置と、上下方向Zにおける部材Mbに対する部材Maの位置を規定し、前後方向Xにおける部材Mbに対する部材Maの位置を規定しない。本表現は、部材Maは部材Mbよりも右方/左方に配置され、部材Maの上端は部材Mbの下端よりも上方に位置し、かつ、部材Maの下端は部材Mbの上端よりも下方に位置することを意味する。
鞍乗型車両1はスクータ型車両である。
鞍乗型車両1は、フロントフォーク2と前輪3とハンドル4を備える。フロントフォーク2は、鞍乗型車両1の前部に配置される。前輪3はフロントフォーク2に支持される。ハンドル4はフロントフォーク2に支持される。ハンドル4は前輪3よりも上方に配置される。
鞍乗型車両1はシート5を備える。シート5はハンドル4よりも後方に配置される。
鞍乗型車両1は、エンジン6とトランスミッション8と後輪9を備える。エンジン6はシート5の下方に配置される。トランスミッション8はエンジン6の後方に配置される。後輪9はトランスミッション8に支持される。エンジン6は回転動力を発生する。トランスミッション8は、エンジン6から後輪9に回転動力を伝達する。後輪9は、エンジン6の回転動力によって回転する。
鞍乗型車両1は、不図示の車体フレームを備える。車体フレームは、フロントフォーク2とシート5とエンジン6とトランスミッション8を支持する。
図2は、トランスミッション8の水平断面図である。エンジン6は第1軸7を備える。第1軸7は回転動力を出力する。第1軸7は、例えば、クランクシャフトである。
トランスミッション8は、変速機11と第2軸15を備える。変速機11は、第1軸7および第2軸15に連結される。変速機11は、第1軸7から第2軸15に回転動力を伝達する。変速機11が回転動力を伝達するとき、変速機11は回転動力の回転速度を変える。第1軸7の回転速度と第2軸15の回転速度との比率を、適宜に変速比と呼ぶ。
トランスミッション8は、遠心クラッチ17と第3軸19を備える。遠心クラッチ17は、第2軸15および第3軸19に連結される。遠心クラッチ17は、第2軸15を介して、エンジン6の回転動力を受ける。遠心クラッチ17は、第2軸15から第3軸19への回転動力の伝達を、接続および遮断する。具体的には、遠心クラッチ17は、接続状態と切断状態に切り替わる。遠心クラッチ17が接続状態であるとき、遠心クラッチ17は第2軸15から第3軸19に回転動力を伝達する。遠心クラッチ17が切断状態であるとき、遠心クラッチ17は第2軸15から第3軸19に回転動力を伝達しない。
第3軸19は後輪9に連結される。鞍乗型車両1は、第3軸19と後輪9とを連結する不図示の歯車などを備えてもよい。第3軸19に伝達された回転動力は、後輪9を駆動する。したがって、遠心クラッチ17は、エンジン6から後輪9への回転動力の伝達を、接続および遮断する。
トランスミッション8の構成を具体的に説明する。第1軸7は軸線A1を有する。軸線A1は、第1軸7の中心を通る仮想的な直線である。軸線A1は、例えば、幅方向Yと平行である。第1軸7は、軸線A1回りに回転する。
第2軸15は第1軸7よりも後方に配置される。第2軸15は軸線A2を有する。軸線A2は、第2軸15の中心を通る仮想的な直線である。軸線A2は、例えば、軸線A1と平行である。軸線A2は、例えば、幅方向Yと平行である。第2軸15は、軸線A2回りに回転する。
第2軸15は管形状を有する。第2軸15は中空部16を区画する。中空部16は空間である。中空部16は、第2軸15の内部に配置される。
本明細書では、軸線A1と直交する方向を、軸線A1の径方向と呼ぶ。軸線A1の径方向のうち、軸線A1から遠ざかる方向を、軸線A1の径方向外方と呼ぶ。軸線A1の径方向のうち、軸線A1に近づく方向を、軸線A1の径方向内方と呼ぶ。
同様に、軸線A2と直交する方向を、軸線A2の径方向と呼ぶ。軸線A2の径方向のうち、軸線A2から遠ざかる方向を、軸線A2の径方向外方と呼ぶ。軸線A2の径方向のうち、軸線A2に近づく方向を、軸線A2の径方向内方と呼ぶ。
軸線A2は、本発明における第1軸線の例である。
変速機11は、第1プーリ12と第2プーリ13とベルト14を備える。第1プーリ12は第1軸7に取り付けられる。第1プーリ12は、第1軸7と一体に軸線A1回りに回転する。第2プーリ13は第2軸15に取り付けられる。第2プーリ13は、第2軸15と一体に軸線A2回りに回転する。ベルト14は無端形状を有する。ベルト14は、第1プーリ12と第2プーリ13に巻かれる。ベルト14は、第1プーリ12と第2プーリ13を連結する。ベルト14は、第1軸7から第2軸15に回転動力を伝達する。
変速機11は無段変速機である。変速機11は、変速比を連続的に変える。
具体的には、第1プーリ12は、第1プーリ12の有効径を連続的に変える。第2プーリ13も、第2プーリ13の有効径を連続的に変える。第1プーリ12の有効径および第2プーリ13の有効径が連続的に変わることによって、変速比は連続的に変わる。第1プーリ12の有効径は、ベルト14と接触する第1プーリ12の部分における径である。第2プーリ13の有効径は、ベルト14と接触する第2プーリ13の部分における径である。
図2は、第1プーリ12の有効径が比較的に小さいときの第1プーリ12、第2プーリ13およびベルト14を実線で示す。図2は、第1プーリ12の有効径が比較的に大きいときの第1プーリ12、第2プーリ13およびベルト14を破線で示す。第1プーリ12の有効径が大きくなるにしたがって、第2プーリ13の有効径は小さくなる。
具体的には、第1プーリ12は、第1固定シーブ12aと第1可動シーブ12bを備える。第1固定シーブ12aと第1可動シーブ12bは、軸線A1の方向に並ぶ。ベルト14は、第1固定シーブ12aと第1可動シーブ12bの間に配置される。軸線A1の方向における第1固定シーブ12aと第1可動シーブ12bとの間隔は、軸線A1の径方向外方に向かって、拡大する。第1固定シーブ12aは、第1軸7に対して軸線A1の方向に移動不能である。第1可動シーブ12bは、第1軸7に対して軸線A1の方向に移動可能である。第1可動シーブ12bが軸線A1の方向に移動することにより、第1プーリ12の有効径は連続的に変わる。
第2プーリ13は、第2固定シーブ13aと第2可動シーブ13bを備える。第2固定シーブ13aと第2可動シーブ13bは、軸線A2の方向に並ぶ。ベルト14は、第2固定シーブ13aと第2可動シーブ13bの間に配置される。軸線A2の方向における第2固定シーブ13aと第2可動シーブ13bとの間隔は、軸線A2の径方向外方に向かって、拡大する。第2固定シーブ13aは、第2軸15に対して軸線A2の方向に不能である。第2可動シーブ13bは、第2軸15に対して軸線A2の方向に可能である。第2可動シーブ13bが軸線A2の方向に移動することにより、第2プーリ13の有効径は連続的に変わる。
2.遠心クラッチ17の構造
図2、3を参照する。図3は、遠心クラッチ17の右側面図である。遠心クラッチ17は、第2プーリ13の左方に配置される。
遠心クラッチ17はドライブプレート21を備える。ドライブプレート21は第2軸15に取り付けられる。ドライブプレート21は、第2軸15と一体に回転する。ドライブプレート21は、軸線A2回りに回転する。図3は、ドライブプレート21の回転方向Rを模式的に示す。
ドライブプレート21は、第2軸15から、軸線A2の径方向外方に延びる。ドライブプレート21は、軸線A2の方向から見て、軸線A2を中心とする略円環形状を有する。
軸線A2が幅方向Yと平行である場合、「軸線A2の方向から見て」は、「車両側面視において」と同義である。
遠心クラッチ17は、1つ以上(例えば3つ)の軸部材23を備える。軸部材23はドライブプレート21に支持される。軸部材23は、ドライブプレート21と一体に回転する。軸部材23は、軸線A2回りに回転する。
軸部材23は、軸線A2と平行な方向に延びる。軸部材23は、ドライブプレート21から右方に延びる。
軸部材23は、軸線A2よりも、軸線A2の径方向外方に配置される。軸部材23は、第2軸15よりも、軸線A2の径方向外方に配置される。3つの軸部材23は、軸線A2の周方向に、等間隔で並ぶ。
軸部材23は、円柱形状または円筒形状を有する。軸部材23は、軸線A2の方向から見て、円形状を有する。
軸部材23は、軸線A2の方向から見て、中心点C1を有する。中心点C1は、軸線A2の方向から見て、軸部材23の中心に位置する仮想的な点である。
遠心クラッチ17は、1つ以上(例えば3つ)のクラッチウェイト25を備える。クラッチウェイト25は軸部材23に支持される。ドライブプレート21が軸線A2回りに回転するとき、クラッチウェイト25も軸線A2回りに回転する。
クラッチウェイト25は、さらに、軸部材23回りに揺動可能である。クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動することによって、クラッチウェイト25は軸線A2の径方向に移動する。
具体的には、クラッチウェイト25は、不図示の貫通孔を有する。貫通孔は、軸線A2の方向から見て、軸部材23よりも若干大きな円形状を有する。軸部材23は、貫通孔に挿入される。
クラッチウェイト25は、軸部材23に対して、軸線A2の周方向に移動不能である。
図3は、第1方向N1と第2方向N2を示す。第1方向N1と第2方向N2はそれぞれ、軸部材23回りの方向である。第2方向N2は、第1方向N1と反対の方向である。クラッチウェイト25は、軸部材23に対して、第1方向N1および第2方向N2に揺動可能である。クラッチウェイト25が第1方向N1に揺動することによって、クラッチウェイト25は軸線A2の径方向外方に移動する。クラッチウェイト25が第2方向N2に揺動することによって、クラッチウェイト25は軸線A2の径方向内方に移動する。
クラッチウェイト25は、ドライブプレート21の右方に配置される。
クラッチウェイト25は、第2軸15よりも、軸線A2の径方向外方に配置される。3つのクラッチウェイト25は、軸線A2の周方向に並ぶ。
クラッチウェイト25は、軸線A2の周方向に延びる。クラッチウェイト25は、軸部材23から、回転方向Rに延びる。クラッチウェイト25は、軸線A2の方向から見て、略円弧形状を有する。
クラッチウェイト25を詳しく説明する。
図3を参照する。クラッチウェイト25は、近位部26pと遠位部26dを有する。近位部26pは、軸部材23に近いクラッチウェイト25の部分である。遠位部26dは、軸部材23から遠いクラッチウェイト25の部分である。遠心クラッチ17が軸部材23回りに揺動することによって、特に遠位部26dが軸線A2の径方向に移動する。
クラッチウェイト25はウェイト本体27を備える。ウェイト本体27は、近位部26pから遠位部26dまで延びる。ウェイト本体27は、軸線A2の方向から見て、略円弧形状を有する。
ウェイト本体27は、内面27aと外面27bを有する。内面27aと外面27bはそれぞれ、軸線A2の周方向に延びる。外面27bは、内面27aよりも、軸線A2の径方向外方に位置する。
クラッチウェイト25は摩擦部材28を備える。摩擦部材28はウェイト本体27に取り付けられる。摩擦部材28は外面27bに取り付けられる。摩擦部材28は、軸線A2の周方向に延びる。
図2、3を参照する。遠心クラッチ17は、1つ以上(例えば3つ)のスプリング29を備える。スプリング29はクラッチウェイト25に接続される。スプリング29は、軸線A2の周方向に隣り合う2つのクラッチウェイト25を連結する。
スプリング29は、第2方向N2にクラッチウェイト25を引く。スプリング29は、軸線A2の径方向内方にクラッチウェイト25を引く。クラッチウェイト25が第1方向N1に揺動することを、スプリング29の弾性力は抑制する。クラッチウェイト25が軸線A2の径方向外方に移動することを、スプリング29の弾性力は抑制する。
遠心クラッチ17はクラッチハウジング31を備える。クラッチハウジング31は、クラッチウェイト25に対して、軸線A2の径方向外方に配置される。軸線A2の径方向から見て、クラッチハウジング31は、クラッチウェイト25と重なる。クラッチハウジング31は、クラッチウェイト25と接触可能である。具体的には、クラッチハウジング31は、摩擦部材28と接触可能である。
クラッチハウジング31を詳しく説明する。
クラッチハウジング31は略椀形状を有する。クラッチハウジング31は、筒部32と底部33を備える。筒部32は、軸線A2と平行な方向に延びる。筒部32は、軸線A2を中心とする略円筒形状を有する。筒部32は、クラッチウェイト25に対して、軸線A2の径方向外方に配置される。筒部32は、クラッチウェイト25と接触可能である。筒部32は内周面32aを有する。内周面32aは、摩擦部材28と接触可能である。底部33は、軸線A2に垂直な略板形状を有する。底部33は、筒部32の第1端(例えば、筒部32の左端)を閉塞する。底部33は、クラッチウェイト25の左方に配置される。底部33は、クラッチウェイト25と接触不能である。底部33は、ドライブプレート21の左方に配置される。筒部32の第2端(例えば、筒部32の右端)は、開放される。
図2を参照する。第3軸19はクラッチハウジング31に連結される。第3軸19は、クラッチハウジング31と一体に回転する。第3軸19は、軸線A2回りに回転する。
第3軸19は、第2軸15と同軸である。軸線A2は、第3軸19の中心を通る。第3軸19は、軸線A2の方向に延びる。
第3軸19は底部33に固定される。第3軸19は、底部33から左方に延びる。第3軸19は、第2軸15の中空部16に配置される。
遠心クラッチ17は、1つ以上(例えば3つ)のダンパ35を備える。ダンパ35はドライブプレート21に支持される。ダンパ35は、ドライブプレート21と一体に回転する。ダンパ35は、軸線A2回りに回転する。
ダンパ35は弾性体である。ダンパ35は、圧縮変形可能である。ダンパ35が圧縮されるとき、ダンパ35は復元力を発揮する。
ダンパ35の材質は、例えば、ゴム、樹脂およびエラストマの少なくともいずれかである。
ダンパ35は、軸線A2と平行な方向に延びる。ダンパ35は、ドライブプレート21から右方に延びる。
図4は、遠心クラッチ17の一部の右側面図である。図4は、クラッチウェイト25やクラッチハウジング31の図示を省略する。図4は、自然状態のダンパ35を示す。ダンパ35が自然状態であるとき、ダンパ35は外力を受けていない。ダンパ35が自然状態であるとき、ダンパ35は変形していない。
自然状態のダンパ35は、略円柱形状または略円筒形状を有する。
自然状態のダンパ35は、軸線A2の方向から見て、略円形状を有する。自然状態のダンパ35は、外径Dを有する。
ダンパ35は外周面35aを有する。
ダンパ35は、軸線A2の方向から見て、中心点C2を有する。中心点C2は、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心に位置する仮想的な点である。より詳しくは、中心点C2は、軸線A2の方向から見て、自然状態のダンパ35の中心に位置する。
ダンパ35は、第1部分36と第2部分37を有する。第1部分36と第2部分37は、軸線A2の方向から見て、境界線Bによって区分される。境界線Bは、軸線A2の方向から見て、中心点C1と中心点C2を結ぶ仮想的な直線である。軸線A2の方向から見て、第1部分36は、境界線Bに対して第1方向N1に位置する。軸線A2の方向から見て、第2部分37は、境界線Bに対して第2方向N2に位置する。ダンパ35が自然状態であるとき、第1部分36と第2部分37はそれぞれ、略半円形状を有する。
図5は、遠心クラッチ17の左側面図である。図5は、ドライブプレート21およびスプリング29の図示を省略する。ダンパ35は、第2軸15よりも、軸線A2の径方向外方に配置される。3つのダンパ35は、軸線A2の周方向に、等間隔で並ぶ。
図5では、ダンパ35は圧縮されている。ダンパ35は変形している。
図2、5を参照する。クラッチウェイト25は凹部41を有する。凹部41は、ダンパ35と接触可能である。凹部41は、ダンパ35の外周面35aと接触可能である。
凹部41は遠位部26dに配置される。凹部41はウェイト本体27に形成される。凹部41は、軸線A2の方向に凹む略溝形状を有する。
凹部41は、軸線A2の方向から見て、直線的に延びる。
凹部41を詳しく説明する。
図5を参照する。凹部41は、第1壁42と第2壁43を備える。第2壁43は、第1壁42から離れた位置に配置される。第2壁43は、第1壁42と向かい合う。
第1壁42と第2壁43はそれぞれ、直線的に延びる。
第1壁42と第2壁43は、互いに平行である。
第1壁42と第2壁43は、空間Sを区画する。空間Sは、第1壁42と第2壁43の間に形成される。
第1壁42は、第1端42aと第2端42bを有する。第1端42aは、実質的にウェイト本体27の内面27aに配置される。第2壁43は、第1端43aと第2端43bを有する。第1端43aは内面27aに配置される。このため、凹部41は、内面27aまで延びる。空間Sは、内面27aまで延びる。空間Sは、内面27aにおいて開放される。
凹部41は、第3壁44を備える。第3壁44は、第2端42bから第2端43bまで延びる。このため、凹部41は、外面27bまで延びない。空間Sは、外面27bまで延びない。空間Sは、外面27bにおいて開放されない。
凹部41は、軸線A2の方向から見て、中心線Hを有する。中心線Hは、第1壁42と第2壁43の中間点を連ねた仮想線である。中間点は、第1壁42および第2壁43から等距離の仮想的な点である。
ダンパ35は空間Sに配置される。
第1壁42は、ダンパ35と接触可能である。第2壁43も、ダンパ35と接触可能である。
第1壁42および第2壁43はそれぞれ、ダンパ35の外周面35aと接触可能である。
第1壁42は、第1部分36と接触可能である。第2壁43は、第2部分37と接触可能である。
第1壁42は、例えば、第2部分37に接触せずに第1部分36と接触可能である。第2壁43は、例えば、第1部分36に接触せずに第2部分37と接触可能である。
第3壁44は、ダンパ35と接触しない。第3壁44は、ダンパ35から離れている。
3.切断状態における遠心クラッチ17
図3、5は、切断状態の遠心クラッチ17を例示する。ドライブプレート21は軸線A2回りに回転しない。ドライブプレート21の回転速度は零である。軸部材23は軸線A2回りに回転しない。クラッチウェイト25も軸線A2回りに回転しない。クラッチウェイト25は静止する。クラッチウェイト25は遠心力を受けない。スプリング29は第2方向N2にクラッチウェイト25を引く。スプリング29は軸線A2の径方向内方にクラッチウェイト25を引く。クラッチウェイト25はハウジング31と接触しない。クラッチウェイト25はハウジング31から離れている。クラッチハウジング31はドライブプレート21から切り離される。遠心クラッチ17はドライブプレート21からクラッチハウジング31に回転動力を伝達しない。遠心クラッチ17は第2軸15から第3軸19に回転動力を伝達しない。遠心クラッチ17はエンジン6から後輪9に回転動力を伝達しない。
図5は、原点位置P0に位置するクラッチウェイト25を示す。ドライブプレート21の回転速度が零のとき、クラッチウェイト25は原点位置P0に位置する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31と接触しない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31から離れている。
原点位置P0は、軸部材23に対するクラッチウェイト25の相対的な位置である。ドライブプレート21の回転速度が零のとき、クラッチウェイト25は原点位置P0において静止する。
図6は、遠心クラッチ17の一部の左側面図である。図6は、原点位置P0に位置する1つのクラッチウェイト25と、そのクラッチウェイト25に関連する1つの軸部材23と1つのダンパ35を示す。
図6は、第1円弧Qを示す。第1円弧Qは、軸線A2の方向から見て、軸部材23を中心とし、ダンパ35を通る仮想線である。第1円弧Qは、例えば、軸線A2の方向から見て、中心点C1を中心とし、中心点C2を通る。第1円弧Qは、第1方向N1および第2方向N2に延びる。第1円弧Qは、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動する方向に相当する。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
軸線A2の方向から見て、中心線Hは第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、中心線Hは第1円弧Qと交差する。
具体的には、軸線A2の方向から見て、中心線Hは第1円弧Qと交点Jにおいて交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときの交点Jを、特に、交点J0と呼ぶ。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、中心線Hは第1円弧Qと交点J0において交差する。
軸線A2の方向から見て、第1壁42は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第1壁42は第1円弧Qと交差する。
具体的には、軸線A2の方向から見て、第1壁42は第1円弧Qと交点Kにおいて交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときの交点Kを、特に、交点K0と呼ぶ。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、第1壁42は第1円弧Qと交点K0において交差する。
軸線A2の方向から見て、第2壁43は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第2壁43は第1円弧Qと交差する。
具体的には、軸線A2の方向から見て、第2壁43は第1円弧Qと交点Lにおいて交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときの交点Lを、特に、交点L0と呼ぶ。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、第2壁43は第1円弧Qと交点L0において交差する。
軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qと交差しない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qと交差しない。
軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qの外方に配置される。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qの外方に配置される。
図6は、第1接線Tを示す。第1接線Tは、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の位置において第1円弧Qと接する仮想的な直線である。軸線A2の方向から見て、第1接線Tは、例えば、ダンパ35の中心点C2において第1円弧Qと接する。
軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1接線Tと、0度よりも大きな角度をなす。軸線A2の方向から見て凹部41と第1接線Tとのなす角度を、角度θと呼ぶ。角度θは、例えば、軸線A2の方向から見て中心線Hと第1接線Tとのなす角度である。角度θは、0度よりも大きい。
角度θは、例えば、90度以下である。
角度θは、例えば、略90度である。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、角度θは、0度よりも大きい。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときの角度θを、特に、角度θ0と呼ぶ。角度θ0は、0度よりも大きい。
角度θ0は、例えば、90度以下である。
角度θ0は、例えば、略90度である。
軸線A2の方向から見て、第1壁42は、第1接線Tと、0度よりも大きな角度をなす。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第1壁42と第1接線Tとのなす角度は、0度よりも大きい。
軸線A2の方向から見て、第2壁43は、第1接線Tと、0度よりも大きな角度をなす。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第2壁43と第1接線Tとのなす角度は、0度よりも大きい。
図6は、距離Gを示す。距離Gは、第1壁42と第2壁43との間の離隔距離である。距離Gは、ダンパ35の外径Dよりも若干小さい。
距離Gは、中心線Hが延びる方向にわたって、略一定である。
軸線A2の方向から見て、軸部材23の中心点C1は、中心線Hの延長線上に位置する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、軸部材23の中心点C1は、中心線Hの延長線上に位置する。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心点C2は、中心線Hから外れた位置に位置する。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心点C2は第1壁42に近い。具体的には、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、中心点C2と第1壁42との間の距離は、中心点C2と第2壁43との間の距離よりも、小さい。ラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、中心点C2は、第1壁42と中心線Hとの間に位置する。
凹部41はダンパ35と接触する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、凹部41はダンパ35と接触する。
凹部41はダンパ35を圧縮する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、凹部41はダンパ35を圧縮する。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、凹部41は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に凹部41を押す。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、凹部41は第1方向N1にダンパ35を圧縮せず、かつ、ダンパ35は第2方向N2に凹部41を押さない。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1方向N1に凹部41を押すダンパ35の力は、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力よりも、大きい。
第1壁42とダンパ35の関係を説明する。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42はダンパ35と接触する。
より詳しくは、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第1部分36と接触する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第2部分37と接触しない。言い換えれば、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第2部分から離れている。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は、第2方向N2にダンパ35を圧縮する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、ダンパ35は、ダンパ35の復元力によって、第1方向N1に第1壁42を押す。
より詳しくは、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第2方向N2に第1部分36を圧縮する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1部分36は第1方向N1に第1壁42を押す。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第2部分37を圧縮しない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2部分37は第1壁42を押さない。
第2壁43とダンパ35の関係を説明する。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43はダンパ35と接触しない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43はダンパ35から離れている。
より詳しくは、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43は第1部分36および第2部分37と接触しない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43は第1部分36および第2部分37から離れている。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43は、ダンパ35を圧縮しない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、ダンパ35は第2壁43を押さない。
より詳しくは、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43は第1部分36および第2部分37を圧縮しない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1部分36は第2壁43を押さない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2部分37も第2壁43を押さない。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42を押すダンパ35の力は、第2壁43を押すダンパ35の力よりも、大きい。
図6は、第1壁42を押すダンパ35の力Eを模式的に示す。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときのダンパ35の力Eを、特に、力E0と呼ぶ。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、ダンパ35は、第1方向N1に、力E0で、クラッチウェイト25を押す。
4.接続状態における遠心クラッチ17
図7は、遠心クラッチ17の左側面図である。図7は、接続状態の遠心クラッチ17を例示する。ドライブプレート21は軸線A2回りに回転する。図7はドライブプレート21の回転方向Rを模式的に示す。軸部材23は軸線A2回りに回転する。クラッチウェイト25も軸線A2回りに回転する。クラッチウェイト25が回転するとき、クラッチウェイト25は遠心力を受ける。ドライブプレート21の回転速度が上昇するにしたがって、クラッチウェイト25に作用する遠心力は大きくなる。
クラッチウェイト25に作用する遠心力が所定値を超えると、クラッチウェイト25は、スプリング29の弾性力に抗って、移動する。クラッチウェイト25は、軸部材23回りに揺動し、軸線A2の径方向外方に移動する。
図7は、第1接触位置P1に位置するクラッチウェイト25を示す。クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動することによって、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第1接触位置P1に移動可能である。クラッチウェイト25が第1方向N1に揺動することによって、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第1接触位置P1に移動可能である。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31と接触する。
より詳しくは、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動することのみによって、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第1接触位置P1に移動可能である。例えば、クラッチウェイト25が軸部材23に対して軸線A2の周方向に移動することによらず、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第1接触位置P1に移動可能である。
第1接触位置P1は、原点位置P0よりも、軸線A2の径方向外方に位置する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときの遠位部26dは、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときの遠位部26dよりも、軸線A2の径方向外方に位置する。
第1接触位置P1は、軸部材23に対するクラッチウェイト25の相対的な位置である。クラッチウェイト25は、第1接触位置P1において、軸線A2回りに回転する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、クラッチウェイト25とクラッチハウジング31との間の摩擦力は、十分に大きくてもよいし、十分に大きくなくてもよい。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置し、かつ、クラッチウェイト25とクラッチハウジング31との間の摩擦力が十分に大きいとき、遠心クラッチ17は接続状態にある。接続状態では、クラッチハウジング31はクラッチウェイト25に対して滑らない。接続状態では、クラッチハウジング31はドライブプレート21と一体に軸線A2回りに回転する。接続状態では、遠心クラッチ17はドライブプレート21からクラッチハウジング31に回転動力を伝達する。接続状態では、遠心クラッチ17は第2軸15から第3軸19に回転動力を伝達する。接続状態では、遠心クラッチ17はエンジン6から後輪9に回転動力を伝達する。
図8は、クラッチウェイト25の一部の左側面図である。図8は、第1接触位置P1に位置する1つのクラッチウェイト25と、そのクラッチウェイト25に関連する1つの軸部材23と1つのダンパ35を示す。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、凹部41は、常に、第1円弧Qと交差する。
軸線A2の方向から見て、中心線Hは第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、中心線Hは第1円弧Qと交差する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときの交点Jを、特に、交点J1と呼ぶ。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、中心線Hは第1円弧Qと交点J1において交差する。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、中心線Hは、常に、第1円弧Qと交差する。
軸線A2の方向から見て、第1壁42は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第1壁42は第1円弧Qと交差する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときの交点Kを、特に、交点K1と呼ぶ。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、第1壁42は第1円弧Qと交点K1において交差する。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、第1壁42は、常に、第1円弧Qと交差する。
軸線A2の方向から見て、第2壁43は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第2壁43は第1円弧Qと交差する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときの交点Lを、特に、交点L1と呼ぶ。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、第2壁43は第1円弧Qと交点L1において交差する。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、第2壁43は、常に、第1円弧Qと交差する。
軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qと交差しない。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qと交差しない。
軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qの外方に配置される。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qの外方に配置される。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、第3壁44は第1円弧Qと交差しない。クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、第3壁44は、常に、第1円弧Qの外方に配置される。
軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、0度よりも大きい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、角度θは、0度よりも大きい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときの角度θを、特に、角度θ1と呼ぶ。角度θ1は、0度よりも大きい。角度θ1は、角度θ0よりも若干小さい。
角度θは、例えば、90度以下である。角度θ1は、例えば、90度以下である。
角度θは、例えば、略90度である。角度θ1は、例えば、略90度である。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、角度θは0度超に保たれる。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、角度θは、例えば、90度以下に保たれる。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、角度θは、例えば、略90度に保たれる。
軸線A2の方向から見て、第1壁42と第1接線Tとのなす角度は、0度よりも大きい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第1壁42と第1接線Tとのなす角度は、0度よりも大きい。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、第1壁42と第1接線Tとのなす角度は、0度超に保たれる。
軸線A2の方向から見て、第2壁43と第1接線Tとのなす角度は、0度よりも大きい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、第2壁43と第1接線Tとのなす角度は、0度よりも大きい。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、第2壁43と第1接線Tとのなす角度は、0度超に保たれる。
軸線A2の方向から見て、軸部材23の中心点C1は、中心線Hの延長線上に位置する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、軸部材23の中心点C1は、中心線Hの延長線上に位置する。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、軸線A2の方向から見て、軸部材23の中心点C1は、常に、中心線Hの延長線上に位置する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心点C2は、中心線H上に位置する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心点C2は、交点J1と一致する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心点C2は第1壁42および第2壁43から等距離の位置に位置する。具体的には、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、中心点C2と第1壁42との間の距離は、中心点C2と第2壁43との間の距離と、等しい。
凹部41はダンパ35と接触する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、凹部41はダンパ35と接触する。
凹部41はダンパ35を圧縮する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、凹部41はダンパ35を圧縮する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、凹部41は第1方向N1にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に凹部を押す。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、凹部41は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に凹部41を押す。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1方向N1に凹部41を押すダンパ35の力は、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力と、略等しい。
第1壁42とダンパ35の関係を説明する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42はダンパ35と接触する。
より詳しくは、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第1部分36と接触する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第2部分37と接触しない。言い換えれば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は、第2部分37から離れている。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は、第2方向N2にダンパ35を圧縮する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、ダンパ35は、ダンパ35の復元力によって、第1方向N1に第1壁42を押す。
より詳しくは、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第2方向N2に第1部分36を圧縮する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1部分36は第1方向N1に第1壁42を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は、第2部分37を圧縮しない。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2部分37は第1壁42を押さない。
第2壁43とダンパ35の関係を説明する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は、ダンパ35と接触する。
より詳しくは、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は第2部分37と接触する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は、第1部分36と接触しない。言い換えれば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は、第1部分36から離れている。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は、第1方向N1にダンパ35を圧縮する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、ダンパ35は、第2方向N2に第2壁43を押す。
より詳しくは、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は、第1方向N1に第2部分37を圧縮する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2部分37は第2方向N2に第2壁43を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は、第1部分36を圧縮しない。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1部分36は第2壁43を押さない。
図8は、力Eに加えて、第2壁43を押すダンパ35の力Fを模式的に示す。
力Fの向きは、力Eの向きと反対である。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときのダンパ35の力Eを、特に、力E1と呼ぶ。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときのダンパ35の力Fを、特に、力F1と呼ぶ。力F1の向きは、力E1の向きと反対である。力F1の大きさは、力E1の大きさと略等しい。力E1と力F1は、ほぼ釣り合う。
図9は、クラッチウェイト25の一部の左側面図である。図9では、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に微小に揺動するときのダンパ35を模式的に示す。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、凹部41は第1方向N1にダンパ35をさらに圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に凹部41をさらに押す。
具体的には、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2壁43は第1方向N1にダンパ35をさらに圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に第2壁43をさらに押す。
より詳しくは、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第1方向N1にダンパ35を圧縮する第2壁43の力は大きくなり、かつ、第2方向N2に第2壁43を押すダンパ35の力Fは大きくなる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するときのダンパ35の力Fを、力F1Lと呼ぶ。力F1Lは、力F1よりも大きい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、力F1は、力F1から力F1Lに増加する。
さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2方向N2にダンパ35を圧縮する凹部41の力は小さくなり、かつ、第1方向N1に凹部41を押すダンパ35の力は小さくなる。
具体的には、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2方向N2にダンパ35を圧縮する第1壁42の力は小さくなり、かつ、第1方向N1に第1壁42を押すダンパ35の力Eは小さくなる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するときのダンパ35の力Eを、特に、力E1Sと呼ぶ。力E1Sは、力E1よりも小さい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、力Eは、力E1から力E1Sに減少する。
力E1Sは、力F1Lよりも小さい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、力Eは力Fよりも小さくなる。
図10は、クラッチウェイト25の一部の左側面図である。図10では、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に微小に揺動するときのダンパ35を模式的に示す。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、凹部41は第2方向N2にダンパ35をさらに圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に凹部41をさらに押す。
具体的には、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35をさらに圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42をさらに押す。
より詳しくは、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第2方向N2にダンパ35を圧縮する第1壁42の力は大きくなり、かつ、第1方向N1に第1壁42を押すダンパ35の力Eは大きくなる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するときのダンパ35の力Eを、特に、力E1Lと呼ぶ。力E1Lは、力E1よりも大きい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、力Eは、力E1から力E1Lに増加する。
さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1方向N1にダンパ35を圧縮する凹部41の力は小さくなり、かつ、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力は小さくなる。
具体的には、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1方向N1にダンパ35を圧縮する第2壁43の力は小さくなり、かつ、第2方向N2に第2壁43を押すダンパ35の力Fは小さくなる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するときのダンパ35の力Fを、特に、力F1Sと呼ぶ。力F1Sは、力F1よりも小さい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、力Fは、力F1から力F1Sに減少する。
力F1Sは、力E1Lよりも小さい。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、力Fは力Eよりも小さくなる。
5.効果
遠心クラッチ17は、ドライブプレート21と軸部材23とクラッチウェイト25を備える。ドライブプレート21は、軸線A2回りに回転する。軸部材23は、ドライブプレート21に支持される。クラッチウェイト25は、軸部材23に支持される。クラッチウェイト25は、軸部材23回りに揺動可能である。このため、ドライブプレート21が軸線A2回りに回転するとき、軸部材23およびクラッチウェイト25も軸線A2回りに回転し、クラッチウェイト25は遠心力を受ける。クラッチウェイト25に作用する遠心力によって、クラッチウェイト25は、さらに、軸部材23回りに揺動し、軸線A2の径方向外方に移動する。具体的には、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動することによって、クラッチウェイト25は原点位置P0から第1接触位置P1に移動可能である。
遠心クラッチ17は、クラッチハウジング31を備える。クラッチハウジング31は、クラッチウェイト25に対して、軸線A2の径方向外方に配置される。クラッチハウジング31は、クラッチウェイト25と接触可能である。このため、クラッチウェイト25が軸線A2の径方向外方に移動しないとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31と接触しない。例えば、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31と接触しない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31から離れている。クラッチウェイト25がクラッチハウジング31と接触しないとき、遠心クラッチ17は、ドライブプレート21からクラッチハウジング31に回転動力を伝達しない。他方、クラッチウェイト25が軸線A2の径方向外方に移動するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31と接触する。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31と接触する。クラッチウェイト25が十分な摩擦力でクラッチハウジング31と接触するとき、遠心クラッチ17はドライブプレート21からクラッチハウジング31に回転動力を伝達する。
遠心クラッチ17は、ダンパ35を備える。ダンパ35は、ドライブプレート21に支持される。クラッチウェイト25は、凹部41を有する。凹部41は、ダンパ35と接触可能である。第1円弧Qは、軸線A2の方向から見て、軸部材23を中心とし、ダンパ35を通る仮想線である。第1円弧Qは、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動する方向に相当する。軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1円弧Qと交差する。このため、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動するとき、凹部41は、ダンパ35の少なくとも一部を圧縮できる。そして、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動するとき、ダンパ35は、クラッチウェイト25の移動方向とは反対の方向に、凹部41を押すことができる。例えば、クラッチウェイト25が第1方向N1に揺動するとき、ダンパ35は凹部41を第2方向N2に押す。例えば、クラッチウェイト25が第2方向N2に揺動するとき、ダンパ35は凹部41を第1方向N1に押す。このように、圧縮されたダンパ35の復元力を利用して、クラッチウェイト25が軸部材23回りに振動することを抑制する。ここで、圧縮されたダンパ35の復元力は、比較的に大きい。例えば、圧縮されたダンパ35の復元力は、ダンパ35と凹部41との間の摩擦力よりも、大きい。よって、クラッチウェイト25が軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は効果的に抑制できる。したがって、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制できる。
以上の通り、遠心クラッチ17によれば、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制できる。
上述の通り、クラッチウェイト25が微小に振動することを効果的に抑制できる。このため、クラッチウェイト25からクラッチハウジング31に伝達される回転トルクが微小に変動することを、効果的に抑制できる。すなわち、遠心クラッチ17の伝達トルクが微小に変動することを、効果的に抑制できる。
凹部41は、第1壁42と第2壁43を備える。第1壁42は、ダンパ35と接触可能である。第2壁43も、ダンパ35と接触可能である。第2壁43は、第1壁42と向かい合うように第1壁42から離れた位置に配置される。ダンパ35は、第1壁42と第2壁43の間に形成される空間Sに配置される。軸線A2の方向から見て、第1壁42と第2壁43はそれぞれ、第1円弧Qと交差する。このため、軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1円弧Qと好適に交差する。よって、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動するとき、凹部41はダンパ35を好適に圧縮できる。その結果、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制できる。
凹部41は、中心線Hを有する。中心線Hは、軸線A2の方向から見て、第1壁42と第2壁43との間の中間点を連ねた仮想線である。軸線A2の方向から見て、中心線Hは、第1円弧Qと交差する。このため、軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1円弧Qと好適に交差する。よって、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動するとき、凹部41はダンパ35を好適に圧縮できる。その結果、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制できる。
軸線A2の方向から見て、凹部41は、直線的に延びる。第1接線Tは、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の位置において第1円弧Qと接する。軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1接線Tと、0度よりも大きな角度θをなす。このため、軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1円弧Qと好適に交差する。よって、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動するとき、凹部41はダンパ35を好適に圧縮できる。その結果、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制できる。
角度θ1は、0度よりも大きい。具体的には、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、0度よりも大きい。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、凹部41はダンパ35を好適に圧縮できる。
角度θ0は、0度よりも大きい。具体的には、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、0度よりも大きい。よって、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、凹部41はダンパ35を好適に圧縮できる。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に揺動するとき、角度θは、0度超に保たれる。よって、クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に揺動するとき、凹部41はクラッチウェイト25を好適に圧縮できる。
軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、90度以下である。このため、軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1円弧Qと適切な角度で交差する。よって、ダンパ35は、クラッチウェイト25の微小な振動を適切に抑制できる。
角度θ1は、例えば、90度以下である。具体的には、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、90度以下である。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、ダンパ35はクラッチウェイト25の微小な振動を適切に抑制できる。
角度θ0は、例えば、90度以下である。具体的には、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、90度以下である。よって、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、ダンパ35はクラッチウェイト25の微小な振動を適切に抑制できる。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に揺動するとき、角度θは、例えば、90度以下に保たれる。よって、クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に揺動するとき、ダンパ35はクラッチウェイト25の微小な振動を適切に抑制できる。
角度θは、例えば、略90度である。よって、凹部41は、ダンパ35を効果的に圧縮できる。
角度θ1は、例えば、略90度である。具体的には、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、略90度である。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、凹部41はダンパ35を効果的に圧縮できる。
角度θ0は、例えば、略90度である。具体的には、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、略90度である。よって、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、凹部41はダンパ35を効果的に圧縮できる。
クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に揺動するとき、角度θは、例えば、略90度に保たれる。よって、クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に揺動するとき、凹部41はダンパ35を効果的に圧縮できる。
軸線A2の方向から見て、第1壁42は、第1接線Tと、0度よりも大きな角度をなす。軸線A2の方向から見て、第2壁43は、第1接線Tと、0度よりも大きな角度をなす。このため、軸線A2の方向から見て、凹部41は、第1円弧Qと好適に交差する。よって、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動するとき、凹部41はダンパ35を好適に圧縮できる。その結果、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、凹部45は第1方向N1にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に凹部41を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、凹部41は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に凹部41を押す。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動することを、ダンパ35は好適に抑制できる。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動することを、ダンパ35は好適に抑制できる。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は好適に抑制できる。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に到達した直後においても、遠心クラッチ17のジャダーを効果的に抑制できる。言い換えれば、クラッチウェイト25がクラッチハウジング31に接触した直後においても、遠心クラッチ17のジャダーを効果的に抑制できる。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に到達した後で、遠心クラッチ17が接続状態になる前においても、遠心クラッチ17のジャダーを効果的に抑制できる。言い換えれば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に到達した後で、クラッチウェイト25とクラッチハウジング31との間の摩擦力が十分に大きくなる前においても、遠心クラッチ17のジャダーを効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2壁43は第1方向N1にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に第2壁43を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を押す。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、凹部41は第1方向N1にダンパ35を好適に圧縮でき、かつ、ダンパ35は第2方向N2に凹部41を好適に押すことができる。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、凹部41は第2方向N2にダンパ35を好適に圧縮でき、かつ、ダンパ35は第1方向N1に凹部35を好適に押すことができる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第1方向N1にダンパ35を圧縮する凹部41の力は大きくなり、かつ、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力は大きくなる。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第2方向N2にダンパ35を圧縮する凹部41の力は大きくなり、かつ、第1方向N1に凹部41を押すダンパ35の力は大きくなる。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動することを、ダンパ35は効果的に抑制できる。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動することを、ダンパ35は効果的に抑制できる。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第1方向N1にダンパ35を圧縮する第2壁43の力は大きくなり、かつ、第2方向N2に第2壁43を押すダンパ35の力Fは大きくなる。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第2方向N2にダンパ35を圧縮する第1壁42の力は大きくなり、かつ、第1方向N1に第1壁42を押すダンパ35の力Eは大きくなる。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力は好適に大きくなる。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1方向N1に凹部41を押すダンパ35の力は好適に大きくなる。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2方向N2にダンパ35を圧縮する凹部41の力は小さくなり、かつ、第1方向N1に凹部41を押すダンパの力は小さくなる。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1方向N1にダンパ35を圧縮する凹部41の力は小さくなり、かつ、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力は小さくなる。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2方向N2にダンパ35を圧縮する第1壁42の力は小さくなり、かつ、第1方向N1に第1壁42を押すダンパの力Eは小さくなる。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1方向N1にダンパ35を圧縮する第2壁43の力は小さくなり、かつ、第2方向N2に第2壁43を押すダンパ35の力Fは小さくなる。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第1方向N1に凹部45を押すダンパ35の力は好適に小さくなる。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力は好適に小さくなる。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力は、第1方向N1に凹部41を押すダンパ35の力よりも、大きくなる。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動するとき、第2方向N2に第2壁43を押すダンパ35の力Fは、第1方向N1に第1壁42を押すダンパ35の力Eよりも、大きくなる。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第1方向N1に揺動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1方向N1に凹部41を押すダンパ35の力は、第2方向N2に凹部41を押すダンパ35の力よりも、大きくなる。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動するとき、第1方向N1に第1壁42を押すダンパ35の力Eは、第2方向N2に第2壁43を押すダンパ35の力Fよりも、大きくなる。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2方向N2に揺動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42および第2壁43はそれぞれ、ダンパ35と接触する。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から軸部材23回りに揺動するとき、ダンパ35は、クラッチウェイト25の揺動を、速やかに抑制できる。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において微小に振動することを、ダンパ35は一層効果的に抑制できる。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に到達した直後においても、遠心クラッチ17のジャダーを一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は第1方向N1にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に第2壁43を押す。言い換えれば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、ダンパ35は、第1壁42および第2壁43の両方によって圧縮された状態にある。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、ダンパ35は、第1方向N1に第1壁42を押し、かつ、第2方向N2に第2壁43を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに揺動するか否かに関わらず、ダンパ35は、第1方向N1に第1壁42を押し、かつ、第2方向N2に第2壁43を押す。って、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は好適に予防できる。したがって、ダンパ35は、遠心クラッチ17のジャダーの発生を好適に予防できる。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、凹部41は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に凹部41を押す。このため、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第2方向N2に円滑に揺動できる。よって、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第1接触位置P1に円滑に揺動できる。
クラッチウェイト25が前記原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は前記第1方向N1に第1壁42を押す。このため、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、凹部41は第2方向N2にダンパを好適に圧縮でき、かつ、ダンパ35は第1方向N1に凹部41を好適に押すことができる。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1方向N1に第1壁42を押すダンパ35の力Eは、第2方向N2に第2壁43を押すダンパ35の力Fよりも、大きい。このため、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第1接触位置P1に一層円滑に揺動できる。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43はダンパ35を圧縮せず、ダンパ35は第2壁43を押さない。このため、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、ダンパ35は、第2方向N2に凹部41を押さない。よって、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第1接触位置P1に一層円滑に揺動できる。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42はダンパ35に接触し、かつ、第2壁43はダンパ35から離れている。このため、クラッチウェイト25は、原点位置P0から第1接触位置P1に一層円滑に揺動できる。
ダンパ35は、軸線A2の方向から見て、中心点C2を有する。凹部41は、軸線A2の方向から見て、中心線Hを有する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心点C2は、凹部41の中心線H上に位置する。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに振動した場合であっても、ダンパ35はクラッチウェイト25を第1接触位置P1に好適に収束させることができる。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心点C2と第1壁42との間の距離は、ダンパ35の中心点C2と第2壁43との間の距離よりも、小さい。要するに、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、ダンパ35は第1壁42に近い。このため、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を好適に圧縮でき、かつ、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を好適に押すことができる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を押し、第2壁43は第1方向N1にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に第2壁43を押す。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、軸線A2の方向から見て、ダンパ35の中心点C2は、凹部41の中心線H上に位置する。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに揺動するか否かに関わらず、ダンパ35は、第1方向N1に第1壁42を押し、かつ、第2方向N2に第2壁43を押す。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1方向N1に第1壁42を押すダンパ35の力Eは、第2方向N2に第2壁43を押すダンパ35の力Fと、ほぼ釣り合う。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は一層効果的に予防できる。クラッチウェイト25が第1接触位置P1において振動した場合であっても、ダンパ35はクラッチウェイト25を第1接触位置P1に一層好適に収束させることができる。
軸部材23は、軸線A2の方向から見て、中心点C1を有する。ダンパ35は、軸線A2の方向から見て、中心点C2を有する。境界線Bは、軸線A2の方向から見て、中心点C1と中心点C2とを結ぶ。ダンパ35は、第1部分36と第2部分37を含む。第1部分36と第2部分37は、軸線A2の方向から見て、境界線Bによって区分される。軸線A2の方向から見て、第1部分36は、境界線Bに対して第1方向N1に位置する。軸線A2の方向から見て、第2部分37は、境界線Bに対して第2方向N2に位置する。第1壁42は第1部分36と接触可能である。第2壁43は第2部分37と接触可能である。このため、クラッチウェイト25が第1方向N1に揺動するとき、第2壁43は第1方向N1に第2部分37を圧縮でき、第2部分37は第2方向N2に第2壁43を押すことができる。よって、クラッチウェイト25が第1方向N1に揺動することを、ダンパ35は効果的に抑制できる。さらに、クラッチウェイト25が第2方向N2に揺動するとき、第1壁42は第2方向N2に第1部分36を圧縮でき、第1部分36は第1方向N1に第1壁42を押すことができる。よって、クラッチウェイト25が第2方向N2に揺動することを、ダンパ35は効果的に抑制できる。したがって、クラッチウェイト25が軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第1部分36と接触し、かつ、第2壁43は第2部分37と接触する。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、第1部分36および第2部分37は速やかに抑制できる。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に到達した直後においても、遠心クラッチ17のジャダーを一層効果的に抑制できる。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第2方向N2に第1部分36を圧縮し、かつ、第1部分36は第1方向N1に第1壁42を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は第1方向N1に第2部分37を圧縮し、かつ、第2部分37は第2方向N2に第2壁43を押す。このため、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、ダンパ35は、第1方向N1に第1壁42を好適に押し、かつ、第2方向N2に第2壁43を好適に押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに揺動するか否かに関わらず、ダンパ35は、第1方向N1に第1壁42を好適に押し、かつ、第2方向N2に第2壁43を好適に押す。よって、クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は好適に予防できる。したがって、ダンパ35は、遠心クラッチ17のジャダーの発生を好適に予防できる。
鞍乗型車両1は、上述した遠心クラッチ17を備える。このため、鞍乗型車両1によれば、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制できる。
鞍乗型車両1は、エンジン6を備える。エンジン6は、回転動力を発生する。遠心クラッチ17は、エンジン6の回転動力を受ける。このため、エンジン6から出力される回転トルクが微小に変動する場合であっても、クラッチウェイト25が軸部材23回りに微小に振動することを、ダンパ35は効果的に抑制できる。よって、遠心クラッチ17がエンジン6の回転動力を受ける場合であっても、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制できる。
さらに、エンジン6から出力される回転トルクが微小に変動する場合であっても、遠心クラッチ17の伝達トルクが微小に変動することを効果的に抑制できる。
鞍乗型車両1は、後輪9を備える。遠心クラッチ17は、エンジン6から後輪9への回転動力の伝達を、接続および遮断する。このため、遠心クラッチ17のジャダーを好適に抑制しつつ、遠心クラッチ17はエンジン6から後輪9に回転動力を伝達できる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)実施形態では、軸線A2の方向から見て凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、略90度である。但し、これに限られない。角度θを適宜に変更してもよい。2つの変形実施形態を例示する。
(1-1)図11、12はそれぞれ、変形実施形態におけるクラッチウェイト25の一部の左側面図である。なお、実施形態と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。図11、12に示す変形実施形態では、角度θは、略60度である。
図11は、原点位置P0に位置するクラッチウェイト25を示す。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、略60度である。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を押す。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43はダンパ35から離れており、かつ、ダンパ35は第2壁43を押さない。
図12は、第1接触位置P1に位置するクラッチウェイト25を示す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、角度θは略60である。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は第1方向N1にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に第2壁43を押す。
本変形実施形態によっても、ダンパ35はクラッチウェイト25の微小な振動を好適に抑制できる。
(1-2)図13、14はそれぞれ、変形実施形態におけるクラッチウェイト25の一部の左側面図である。なお、実施形態と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。図13、14に示す変形実施形態では、角度θは、略30度である。
図13は、原点位置P0に位置するクラッチウェイト25を示す。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41と第1接線Tとのなす角度θは、略30度である。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を押す。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43はダンパ35から離れており、かつ、ダンパ35は第2壁43を押さない。
図14は、第1接触位置P1に位置するクラッチウェイト25を示す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、角度θは略30である。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42は第2方向N2にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第2壁43は第1方向N1にダンパ35を圧縮し、かつ、ダンパ35は第2方向N2に第2壁43を押す。
本変形実施形態によっても、ダンパ35はクラッチウェイト25の微小な振動を好適に抑制できる。
特に、角度θが30度以上、かつ、60度以下である場合、凹部41はダンパ35を適切に圧縮できる。具体的には、角度θが30度以上であるので、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動するとき、凹部41はダンパ35を効果的に圧縮できる。角度θが60度以下であるので、クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動するとき、凹部41はダンパ35を過度に圧縮しない。よって、ダンパは、クラッチウェイト25の微小な振動を適切に抑制できる。
(2)実施形態では、クラッチウェイト25は、軸部材23に対して、軸線A2の周方向に移動不能である。但し、これに限られない。クラッチウェイト25は、軸部材23に対して、軸線A2の周方向に移動可能であってもよい。
図15、16、17はそれぞれ、変形実施形態におけるクラッチウェイト25の一部の左側面図である。なお、実施形態と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
本変形実施形態では、クラッチウェイト25は、原点位置P0と第1接触位置P1に加え、第2接触位置P2に移動可能である。図15は、原点位置P0に位置するクラッチウェイト25を示す。図16は、第1接触位置P1に位置するクラッチウェイト25を示す。図17は、第2接触位置P2に位置するクラッチウェイト25を示す。
クラッチウェイト25は、貫通孔51を有する。貫通孔51は、長穴である。貫通孔51は、軸線A2の方向から見て、軸線A2の周方向に延びる。軸部材23は、貫通孔51に挿入される。
遠心クラッチ17は、1つ以上(例えば3つ)のカム53を備える。カム53は、ドライブプレート21に支持される。カム53は、ドライブプレート21と一体に回転する。カム53は、軸線A2回りに回転する。
クラッチウェイト25は、従動壁55を備える。従動壁55は、カム53に対して、軸線A2の径方向外方に配置される。従動壁55は、カム53と接触可能である。
図15を参照する。図15では、ドライブプレート21の回転速度は零である。クラッチウェイト25は原点位置P0に位置する。クラッチウェイト25は、クラッチハウジング31と接触しない。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
図15、16を参照する。図16では、ドライブプレート21は軸線A2回りに回転する。ドライブプレート21は回転方向Rに回転する。クラッチウェイト25は軸線A2回りに回転する。クラッチウェイト25は、さらに、軸部材23回りに揺動する。クラッチウェイト25が軸部材23回りに揺動することによって、クラッチウェイト25は原点位置P0から第1接触位置P1に移動する。クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に移動するとき、クラッチウェイト25は軸部材23に対して軸線A2の周方向に移動しない。
図16を参照する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31と接触する。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
図16、17を参照する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1において軸線A2回りに回転するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31から反力を受ける。クラッチウェイト25に作用する反力によって、クラッチウェイト25は、軸部材23に対して、軸線A2回りに移動する。具体的には、クラッチウェイト25は、軸部材23に対して、回転方向Rとは反対の方向に移動する。クラッチウェイト25が軸部材23に対して軸線A2の周方向に移動することによって、クラッチウェイト25は第1接触位置P1から第2接触位置P2に移動する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2接触位置P2に移動するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31に対して摺動する。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2接触位置P2に移動するとき、カム53は第1方向N1に従動壁55を押す。クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2接触位置P2に移動するとき、カム53は軸線A2の径方向外方に従動壁55を押す。
図17を参照する。クラッチウェイト25が第2接触位置に位置するとき、クラッチウェイト25はクラッチハウジング31と接触する。クラッチウェイト25が第2接触位置に位置するとき、カム53は第1方向N1に従動壁55を押す。クラッチウェイト25が第2接触位置から第2方向N2に揺動することを、カム53は規制する。
軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。クラッチウェイト25が第2接触位置P2に位置するときであっても、軸線A2の方向から見て、凹部41は第1円弧Qと交差する。
本変形実施形態によっても、クラッチウェイト25が軸部材23回りに振動することを、ダンパ35は好適に抑制できる。クラッチウェイト25が第1接触位置P1において振動することを、ダンパ35は好適に抑制できる。さらに、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2接触位置P2に移動するとき、クラッチウェイト25が軸部材23回りに振動することを、ダンパ35およびカム53は抑制できる。クラッチウェイト25が第2接触位置P2において振動することを、ダンパ35およびカム53は抑制できる。
クラッチウェイト25が第2接触位置P2に位置するとき、クラッチウェイト25が第2接触位置P2から第2方向N2に揺動することを、カム53が規制する。このため、クラッチウェイト25が第2接触位置P2に位置するとき、クラッチウェイト25が第2接触位置P2から第2方向N2に揺動することを、ダンパ35は抑制しなくてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第2接触位置P2に位置するとき、ダンパ35は第1方向N1に凹部41を押さなくてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第2接触位置P2に位置するとき、凹部41は第2方向N2にダンパ35を圧縮しなくてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第2接触位置P2に位置するとき、ダンパ35は第1方向N1に第1壁42を押さなくてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第2接触位置P2に位置するとき、第1壁42はダンパ35を圧縮しなくてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第2接触位置P2に位置するとき、第1壁42はダンパ35から離れていてもよい。
(3)実施形態では、凹部41の全部は、軸線A2の方向から見て、直線的に延びる。但し、これに限られない。例えば、凹部41の全部は、軸線A2の方向から見て、曲線的に延びてもよい。例えば、凹部41は、軸線A2の方向から見て、直線的に延びる直線部分と、曲線的に延びる曲線部分を含んでもよい。
(4)実施形態では、第1壁42の全部は、軸線A2の方向から見て、直線的に延びる。但し、これに限られない。例えば、第1壁42の全部は、軸線A2の方向から見て、曲線的に延びてもよい。例えば、第1壁42は、軸線A2の方向から見て、直線的に延びる直線部分と、曲線的に延びる曲線部分を含んでもよい。
(5)実施形態では、第2壁43の全部は、軸線A2の方向から見て、直線的に延びる。但し、これに限られない。例えば、第2壁43の全部は、軸線A2の方向から見て、曲線的に延びてもよい。例えば、第2壁43は、軸線A2の方向から見て、直線的に延びる直線部分と、曲線的に延びる曲線部分を含んでもよい。
(6)実施形態では、第1壁42と第2壁43は、互いに平行である。但し、これに限られない。第1壁42と第2壁43は、互いに平行でなくてもよい。
(7)実施形態では、距離Gは、ダンパ35の外径Dよりも若干小さい。但し、これに限られない。距離Gは、ダンパ35の外径Dと同じであってもよい。距離Gは、ダンパ35の外径Dよりも若干大きくてもよい。
(8)実施形態では、距離Gは、中心線Hが延びる方向にわたって、略一定である。但し、これに限られない。距離Gは、中心線Hが延びる方向に沿って、変化してもよい。例えば、距離Gは、ウェイト本体27の内面27aに向かって、大きくなってもよい。
(9)実施形態では、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、凹部41はダンパ35を圧縮する。但し、これに限られない。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、凹部41はダンパ35を圧縮しなくてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42および第2壁43の少なくともいずれかは、ダンパ35を圧縮しなくてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、凹部41は、ダンパ35を圧縮することなく、ダンパ35と接触していてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42および第2壁43の少なくともいずれかは、ダンパ35を圧縮することなく、ダンパ35と接触していてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、凹部41は、ダンパ35と接触せずに、ダンパ35に近接していてもよい。例えば、クラッチウェイト25が第1接触位置P1に位置するとき、第1壁42および第2壁43の少なくともいずれかは、ダンパ35と接触せずに、ダンパ35に近接していてもよい。
(10)実施形態では、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43は、ダンパ35から離れている。但し、これに限られない。クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43はダンパ35と接触してもよい。例えば、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、第2壁43はダンパ35を圧縮してもよい。例えば、クラッチウェイト25が原点位置P0に位置するとき、ダンパ35は第2壁43を押してもよい。
(11)実施形態において、クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に揺動するとき、凹部41はダンパ35に対して摺動してもよい。あるいは、クラッチウェイト25が原点位置P0から第1接触位置P1に揺動するとき、凹部41はダンパ35に対して摺動しなくてもよい。
図15-17に示す変形実施形態において、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2接触位置P2に移動するとき、凹部41はダンパ35に対して摺動してもよい。あるいは、クラッチウェイト25が第1接触位置P1から第2接触位置P2に移動するとき、凹部41はダンパ35に対して摺動しなくてもよい。
(12)実施形態では、第1壁42は、第2部分37に接触せずに第1部分36と接触する。但し、これに限られない。第1壁42は、第1部分36および第2部分37の両方と接触可能であってもよい。図11、13に示す変形実施形態では、第1壁42は、第1部分36および第2部分37の両方と接触する。
(13)実施形態において、第2壁43は、第1部分36に接触せずに第2部分37と接触する。但し、これに限られない。第2壁43は、第1部分36および第2部分37の両方と接触可能であってもよい。
(14)実施形態において、軸線A2の方向から見て、第1壁42と第2壁43はそれぞれ、第1円弧Qと交差する。但し、これに限られない。第1壁42と第2壁43のいずれかは、第1円弧Qと交差しなくてもよい。要するに、第1壁42と第2壁43の少なくともいずれかは、第1円弧Qと交差してもよい。図13、14に示す変形実施形態では、軸線A2の方向から見て、第1壁42は第1円弧Qと交差する。しかしながら、軸線A2の方向から見て、第2壁43は第1円弧Qと交差しない。
(15)実施形態では、遠心クラッチ17は、エンジン6と後輪9との間の動力伝達経路に設けられる。但し、これに限られない。遠心クラッチ17は、他の動力伝達経路に設けられてもよい。
(16)上述した実施形態では、鞍乗型車両1としてのスクータ型の車両を例示する。ただし、これに限られない。例えば、鞍乗型車両1を、ストリート型、スポーツ型、オフロード型、不整地走行用車両(ALL-TERRAIN VEHICLE)など、他の種類の車両に変更してもよい。
(17)上述した実施形態では、鞍乗型車両1が備える前輪3の数は1つである。これに限られない。鞍乗型車両1が備える前輪3の数は2つであってもよい。上述した実施形態では、鞍乗型車両1が備える後輪9の数は1つである。これに限られない。鞍乗型車両1が備える前輪3の数は2つであってもよい。
(18)上述した実施形態では、鞍乗型車両1は、動力源としてエンジン6(内燃機関)を備える。ただし、これに限られない。例えば、鞍乗型車両1は、エンジン6に加えて、動力源として電動モータを備えてもよい。
(19)上述した実施形態および上記(1)から(18)で説明した各変形実施形態については、さらに各構成を他の変形実施形態の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
1 :鞍乗型車両
6 :エンジン
8 :トランスミッション
9 :後輪
11 :変速機
15 :第2軸
17 :遠心クラッチ
19 :第3軸
21 :ドライブプレート
23 :軸部材
25 :クラッチウェイト
31 :クラッチハウジング
35 :ダンパ
35a :外周面
36 :第1部分
37 :第2部分
41 :凹部
42 :第1壁
43 :第2壁
51 :貫通孔
53 :カム
55 :従動壁
A2 :第2軸の軸線(第1軸線)
B :境界線
C1 :軸部材の中心点
C2 :ダンパの中心点
D :ダンパの外径
E、E0、E1、E1L、E1S :ダンパが第1壁を押す力
F、F1、F1L、F1S :ダンパが第2壁を押す力
H :凹部の中心線
J :軸線A2の方向から見て、第1円弧と凹部の中心線の交点
K :軸線A2の方向から見て、第1円弧と第1壁の交点
L :軸線A2の方向から見て、第1円弧と第2壁の交点
N1 :第1方向
N2 :第2方向
P0 :原点位置
P1 :第1接触位置
P2 :第2接触位置
Q :第1円弧
R :回転方向
T :第1接線
S :第1壁と第2壁との間に形成される空間
θ、θ0、θ1 :軸線A2の方向から見て、凹部と第1接線とのなす角度
X :鞍乗型車両の前後方向
Y :鞍乗型車両の幅方向
Z :鞍乗型車両の上下方向

Claims (15)

  1. 遠心クラッチであって、
    第1軸線回りに回転するドライブプレートと、
    前記ドライブプレートに支持される軸部材と、
    前記軸部材に支持され、前記軸部材回りに揺動可能であるクラッチウェイトと、
    前記クラッチウェイトに対して前記第1軸線の径方向外方に配置され、前記クラッチウェイトと接触可能なクラッチハウジングと、
    前記ドライブプレートに支持されるダンパと、
    を備え、
    前記クラッチウェイトは、前記ダンパと接触可能な凹部を有し、
    前記第1軸線の方向から見て、前記凹部は、前記軸部材を中心として前記ダンパを通る第1円弧と交差する
    遠心クラッチ。
  2. 請求項1に記載の遠心クラッチにおいて、
    前記凹部は、
    前記ダンパと接触可能な第1壁と、
    前記第1壁と向かい合うように前記第1壁から離れた位置に配置され、前記ダンパと接触可能な第2壁と、
    を備え、
    前記ダンパは、前記第1壁と前記第2壁の間に形成される空間に配置され、
    前記第1軸線の方向から見て、前記第1壁と前記第2壁の少なくともいずれかは、前記第1円弧と交差する
    遠心クラッチ。
  3. 請求項2に記載の遠心クラッチにおいて、
    前記凹部は、前記第1軸線の方向から見て、前記第1壁と前記第2壁との間の中間点を連ねた中心線を有し、
    前記第1軸線の方向から見て、前記中心線は、前記第1円弧と交差する
    遠心クラッチ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の遠心クラッチにおいて、
    前記第1軸線の方向から見て、前記凹部は、直線的に延び、
    前記第1軸線の方向から見て、前記凹部は、前記ダンパの位置において前記第1円弧と接する第1接線と、0度よりも大きな角度をなす
    遠心クラッチ。
  5. 請求項4に記載の遠心クラッチにおいて、
    前記第1軸線の方向から見て、前記凹部と前記第1接線とのなす前記角度は、90度以下である
    遠心クラッチ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の遠心クラッチにおいて、
    前記ドライブプレートの回転速度が零であるとき、前記クラッチウェイトが前記クラッチハウジングと接触しない原点位置に、前記クラッチウェイトは位置し、
    前記クラッチウェイトが前記軸部材回りに揺動することによって、原点位置から、前記クラッチウェイトが前記クラッチハウジングと接触する第1接触位置に、前記クラッチウェイトは移動可能であり、
    前記原点位置から前記第1接触位置に向かう前記軸部材回りの方向を第1方向とし、
    前記第1接触位置から前記原点位置に向かう前記軸部材回りの方向を第2方向とし、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第1方向に揺動するとき、前記凹部は前記第1方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第2方向に前記凹部を押し、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第2方向に揺動するとき、前記凹部は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第1方向に前記凹部を押す
    遠心クラッチ。
  7. 請求項6に記載の遠心クラッチにおいて、
    前記クラッチウェイトが前記原点位置に位置するとき、前記凹部は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第1方向に前記凹部を押す
    遠心クラッチ。
  8. 請求項6または7に記載の遠心クラッチにおいて、
    前記凹部は、
    前記ダンパと接触可能な第1壁と、
    前記第1壁と向かい合うように前記第1壁から離れた位置に配置され、前記ダンパと接触可能な第2壁と、
    を備え、
    前記ダンパは、前記第1壁と前記第2壁の間に形成される空間に配置され、
    を備え、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第1方向に揺動するとき、前記第2壁は前記第1方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第2方向に前記第2壁を押し、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第2方向に揺動するとき、前記第1壁は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第1方向に前記第1壁を押す
    遠心クラッチ。
  9. 請求項8に記載の遠心クラッチにおいて、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第1方向に揺動するとき、前記第1方向に前記ダンパを圧縮する前記第2壁の力は大きくなり、かつ、前記第2方向に前記第2壁を押す前記ダンパの力は大きくなり、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第2方向に揺動するとき、前記第2方向に前記ダンパを圧縮する前記第1壁の力は大きくなり、かつ、前記第1方向に前記第1壁を押す前記ダンパの力は大きくなる
    遠心クラッチ。
  10. 請求項8または9に記載の遠心クラッチにおいて、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第1方向に揺動するとき、前記第2方向に前記ダンパを圧縮する前記第1壁の力は小さくなり、かつ、前記第1方向に前記第1壁を押す前記ダンパの力は小さくなり、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置から前記第2方向に揺動するとき、前記第1方向に前記ダンパを圧縮する前記第2壁の力は小さくなり、かつ、前記第2方向に前記第2壁を押す前記ダンパの力は小さくなる
    遠心クラッチ。
  11. 請求項8から10のいずれかに記載の遠心クラッチにおいて、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記第1壁および前記第2壁はそれぞれ、前記ダンパと接触する
    遠心クラッチ。
  12. 請求項8から11のいずれかに記載の遠心クラッチにおいて、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記第1壁は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、前記ダンパは前記第1方向に前記第1壁を押し、前記第2壁は前記第1方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第2方向に前記第2壁を押す
    遠心クラッチ。
  13. 請求項8から12のいずれかに記載の遠心クラッチにおいて、
    前記クラッチウェイトが前記原点位置に位置するとき、前記第1壁は前記第2方向に前記ダンパを圧縮し、かつ、前記ダンパは前記第1方向に前記第1壁を押す
    遠心クラッチ。
  14. 請求項8から13のいずれかに記載の遠心クラッチにおいて、
    前記ダンパは、前記第1軸線の方向から見て、中心点を有し、
    前記凹部は、前記第1軸線の方向から見て、前記第1壁と前記第2壁との間の中間点を連ねた中心線を有し、
    前記クラッチウェイトが前記第1接触位置に位置するとき、前記第1軸線の方向から見て、前記ダンパの前記中心点は、前記凹部の前記中心線上に位置し、
    前記クラッチウェイトが前記原点位置に位置するとき、前記第1軸線の方向から見て、前記ダンパの前記中心点と前記第1壁との間の距離は、前記ダンパの前記中心点と前記第2壁との間の距離よりも、小さい
    遠心クラッチ。
  15. 鞍乗型車両であって、
    請求項1から14のいずれかに記載の前記遠心クラッチと、
    を備える鞍乗型車両。
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