JP2022116673A - 成形方法、粉末充填装置および成形装置 - Google Patents

成形方法、粉末充填装置および成形装置 Download PDF

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Sadaki Sato
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徹 高見澤
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Abstract

【課題】成形用粉末の飛散を防止することが可能な成形方法、粉末充填装置および成形装置を提供すること。【解決手段】下パンチ30をダイ20に挿入して構成されるキャビティ50の内部で成形用粉末60を成形する成形方法である。この成形方法は、キャビティ50に成形用粉末60を充填する工程と、成形用粉末60が充填されたキャビティのキャビティ開口51を閉塞する工程と、キャビティ50のキャビティ開口51を閉塞した状態で、下パンチ30に対してダイ20を上昇させる工程と、を有する。【選択図】図3D

Description

本発明は、キャビティの内部で成形用粉末を成形する成形方法に関するものであり、さらにはキャビティに成形用粉末を充填する粉末充填装置および当該粉末充填装置を適用した成形装置に関する。
成形用粉末を成形装置の金型キャビティ内に充填し、プレスで所定の形状に加圧成形することにより、成形体を得る技術が知られている。例えば特許文献1には、金型のダイ(臼型)に下パンチを挿入することによりキャビティを形成し、このキャビティの内部に粉末充填装置の成形用粉末を充填する(充填工程)とともに、上パンチを下降させることにより加圧成形を行う(加圧工程)技術が記載されている。
充填工程では、粉末充填装置がキャビティの位置でダイの上面を移動するため、いわゆる擦り切りにより、キャビティに充填された成形用粉末の表面が均される。特許文献1に記載の発明では、この状態において、下パンチに対してダイを上昇させる処理(アンダーフィル工程)が行われるため、キャビティに充填された成形用粉末の上面が、キャビティの開口を画定しているダイの上面部分よりも低い位置に配置され、成形用粉末がキャビティの外に飛散すること防止することが可能となっている。
ところで、特許文献1に記載の発明では、上述した充填工程、アンダーフィル工程および加圧工程等を一つのサイクルとする成形サイクルを複数回実施する。近年では、成形タクトの高速化に伴い、上記成形サイクルを高速で行う必要があり、アンダーフィル工程を実施しても、キャビティに充填された成形用粉末がキャビティの外に飛散する問題を避けることが困難である。
特開2009-235452号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、成形用粉末の飛散を防止することが可能な成形方法、粉末充填装置および成形装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る成形方法は、
下パンチをダイに挿入して構成されるキャビティの内部で成形用粉末を成形する成形方法であって、
前記キャビティに成形用粉末を充填する工程と、
成形用粉末が充填された前記キャビティの開口を閉塞する工程と、
前記キャビティの開口を閉塞した状態で、前記下パンチに対して前記ダイを相対的に上昇させる工程と、を有する。
本発明に係る成形方法では、下パンチに対してダイを上昇させる工程(アンダーフィル工程)に先立って、成形用粉末が充填されたキャビティの開口を閉塞する工程(閉塞工程)が行われ、キャビティの開口を閉塞した状態でアンダーフィル工程が行われる。そのため、アンダーフィル工程の実行時においては、キャビティの内部は密閉された状態となり、成形サイクルを高速で実行しても、キャビティに充填された成形用粉末がキャビティの外に飛散することを有効に防止することができる。また、アンダーフィル工程の完了後においては、キャビティに充填された成形用粉末の上面が、キャビティの開口を画定しているダイの上面部分よりも低い位置に配置され、成形用粉末がキャビティの外に飛散すること防止することができる。
また、成形用粉末の飛散が防止されることにより、キャビティに充填される成形用粉末の充填量を一定量とするとともに、キャビティに成形用粉末を均一に充填することが可能となる。したがって、小型の成形体に対しても、成形体の成形寸法にばらつきが発生することを防止するとともに、成形体密度を均一にし、成形体にクラックやカケが発生することを防止することができる。
また、成形装置にはアンダーフィル工程等においてダイを昇降移動させるための摺動部が具備される場合があるが、成形用粉末の飛散が防止されることにより、摺動部に成形用粉末が入り込み異常摩耗が発生するといった不具合を防止することができる。
また、成形用粉末の飛散が防止されることにより、キャビティ内に充填された成形用粉末のうち、実際にキャビティ内で成形体の成形に用いられる正味の成形用粉末の割合(粉体歩留まり)を高めることができる。
好ましくは、前記キャビティに成形用粉末を充填する粉末充填装置の先端部で、成形用粉末が充填された前記キャビティの開口を閉塞する。キャビティに成形用粉末を充填する充填工程の前後において、粉末充填装置はダイの上面を往復移動するところ、粉末充填装置の先端部の上記移動方向に沿う長さを、キャビティの上記移動方向に沿う長さよりも大きくしておくことにより、往復移動の過程において、粉末充填装置の先端部によってキャビティの開口を隙間なく閉塞することができる。また、粉末充填装置の先端部で、キャビティの開口を閉塞しつつ擦り切りを行うことが可能となるため、擦り切り時における成形用粉末の飛散を有効に防止することができる。
好ましくは、前記粉末充填装置は、(1)前記キャビティから後退する途中で、前記粉末充填装置の先端部で前記キャビティの開口を閉塞し、(2)前記粉末充填装置が前記キャビティの上を通過している最中に、前記下パンチに対して前記ダイが上昇する。(1)に示すような態様で閉塞工程を行うことにより、充填工程から閉塞工程に円滑に移行することが可能であり、成形サイクルの高速化を図ることができる。また、(2)に示すような態様でアンダーフィル工程を行うことにより、閉塞工程とアンダーフィル工程とを同時に行うことが可能となり、成形サイクルの更なる高速化を図ることができる。
好ましくは、前記下パンチに対するダイの上昇が完了した後、前記粉末充填装置の先端部で閉塞されていた前記キャビティの開口が開放される。このようにアンダーフィル工程が完了するまで閉塞工程を継続することにより、アンダーフィル工程の実行時において、キャビティに充填された成形用粉末がキャビティの外に飛散することを確実に防止することができる。
また、アンダーフィル工程が完了し、下パンチに対してダイがアンダーフィル完了位置まで上昇すると、キャビティの内部では、キャビティに充填された成形用粉末の上面と、キャビティの開口を閉塞している粉末充填装置の先端部との間に空間が形成される。この空間内はキャビティの外部と比較して負圧となっているため、アンダーフィル工程の完了後にキャビティの開口を開放すると、キャビティ内の空間に空気が流れ込む。これにより、キャビティに充填された成形用粉末が空気圧によりキャビティ内に封じ込められ、キャビティの外に飛散することを効果的に防止することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る粉末充填装置は、
キャビティに成形用粉末を充填する粉末充填装置であって、
成形用粉末が供給される供給空間を備え、底面に開口が形成されたカップ部を有し、
前記開口の前方に位置する前記カップ部の先端部には、前記キャビティを閉塞可能な閉塞部が設けられている。
本発明に係る粉末充填装置では、開口の前方に位置するカップ部の先端部に、キャビティを閉塞可能な閉塞部が設けられている。そのため、粉末充填装置は、供給空間に供給された成形用粉末を開口を介してキャビティの内部に充填した後、キャビティから後退する途中で、閉塞部によってキャビティの開口を閉塞し、キャビティの内部を密閉した状態とすることができる。前述のとおり、このタイミングにおいて、アンダーフィル工程を実行することにより、キャビティに充填された成形用粉末がキャビティの外に飛散することを有効に防止し、成形体の成形寸法のばらつき、成形体へのクラックやカケの発生、摺動部の異常摩耗、あるいは粉体歩留まりの低下を効果的に防止することができる。
好ましくは、前記閉塞部は、前記カップ部の先端部と一体となっている。例えば、閉塞部をカップ部とは別体で構成しカップ部の先端部に対して着脱自在に取り付けるといったことも可能ではあるが、上記のような構成とすることにより、カップ部の先端部と閉塞部との間に不連続な接続部が形成されることを回避し、閉塞部の底面とダイの上面との間を面一とすることが可能となる。これにより、閉塞部によって、キャビティの開口を隙間なく閉塞することができる。
好ましくは、前記粉末充填装置の移動方向に沿った前記閉塞部の幅をW1とし、前記移動方向に沿った前記キャビティの幅をW2としたとき、W1≧W2である。このような構成とすることにより、粉末充填装置の移動方向に関して、閉塞部によってキャビティの開口を確実に閉塞することができる。
好ましくは、前記カップ部は、複数の前記供給空間を備え、前記カップ部の底面には、複数の供給空間に対応して、複数の前記開口がそれぞれ形成されており、複数の前記開口の前方に位置する前記カップ部の先端部には、前記閉塞部が設けられている。このような構成とすることにより、複数のカップ部に対応して、複数のキャビティがダイに形成される場合において、これら複数のキャビティを閉塞部で閉塞することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る成形装置は、ダイと、ダイに挿入される下パンチと、上述したいずれかの粉末充填装置と、を有する。粉末充填装置の閉塞部でキャビティの開口を塞ぎ、その間に、下パンチに対してダイを上昇させるアンダーフィル工程を行うことにより、キャビティに充填された成形用粉末がキャビティの外に飛散することを有効に防止し、上述した各種の効果を得ることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る成形装置の構成を示す概略図である。 図2Aは図1に示す粉末充填装置の構成を示す概略側面図である。 図2Bは図2Aに示す粉末充填装置の概略平面図である。 図2Cは図2Bに示す粉末充填装置の変形例の概略平面図である。 図3Aは図1に示す成形装置により成形体を製造する工程を示す概略図である。 図3Bは図3Aに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図3Cは図3Bに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図3Dは図3Cに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図3Eは図3Dに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図3Fは図3Eに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図3Gは図3Fに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図3Hは図3Gに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図4は図1に示す成形装置により成形体を製造する工程を示すフローチャートである。 図5は本発明の効果を説明するための概略図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1に示す本発明の一実施形態に係る成形装置1は、成形用粉末を成形して所定の形状の成形体を生成するためのものであり、粉末充填装置10と、ダイ(臼型)20と、下パンチ30と、上パンチ40とを有する。
成形用粉末の具体例としては、フェライト等の軟磁性材料からなる粉末や金属粉等を挙げることができる。成形用粉末には、これらの粉末に加えて、樹脂等が含まれていてもよい。また、成形装置1により成形される成形体の具体例としては、コイル装置の磁性コア等を挙げることができる。また、コアの形状の具体例としては、図3Hに示すようなドラムコアを挙げることができる。ただし、成形体の種別および形状は特に限定されるものではなく、種々の種別および形状からなる成形体に本発明を適用することができる。なお、以下の説明においては、上パンチ40が配置されている側を上側と呼び、下パンチ30が配置されている側を下側と呼ぶ。
ダイ20は、ダイ本体21と、ダイホール22とを有する。ダイ本体21は非磁性体で形成され、その上面21aは粉末充填装置10が往復移動することができるように平坦面形状を為している。ダイ本体21は、図示しない油圧シリンダ等によって、昇降移動可能に構成されている。
ダイホール22は、ダイ本体21をその厚み方向に貫く貫通孔からなり、成形すべき成形体の形状に対応した形状を有する。これにより、ダイ20は、成形体の主に側面の成形を行うことを可能とする。本実施形態では、ダイホール22の開口形状は、ドラムコアの平面形状に対応した形状となっている。
下パンチ30は、図示しない下パンチベース(図3Aの下パンチベース31を参照)に取り付けられており、ダイホール22に対応する位置に配置されている。下パンチ30の上端部は、ダイホール22の内部に挿入されており、ダイホール22の内部を上下方向に移動自在に構成されている。下パンチ30の上端面30aは成形すべき成形体の形状に対応した形状を有しており、本実施形態では、上端面30aはドラムコアの形状に対応して段差状に形成されている。また、上端面30aの平面形状は、ダイホール22の開口形状に対応している。
ダイホール22の内周面と下パンチ30の上端面30aとで画定される領域にはキャビティ50が形成されている。キャビティ50には、粉末充填装置10によって成形用粉末が充填され、その内部において成形用粉末を加圧成形し、成形体を生成することが可能となっている。キャビティ50の下方は下パンチ30の上端面30aで閉塞されている一方で、キャビティ50の上方は開放されており、キャビティ開口51を構成している。
上パンチ40は、ダイ20の上方に設けられ、キャビティ50に挿入可能な位置に配置されている。上パンチ40は、図示しない上パンチベースに取り付けられており、油圧シリンダ等によって上パンチベースが上下方向に移動することにより、それに伴って上パンチ40が上下方向に移動することが可能となっている。上パンチ40は、キャビティ50内に挿入され、下パンチ30とともに、キャビティ50に充填された成形用粉末を加圧成形するためのものである。
上パンチ40の下端面40aは、成形すべき成形体の形状に対応した形状を有しており、本実施形態では下パンチ30の上端面30aに対応した形状、すなわちドラムコアの形状に対応した段差状に形成されている。また、下端面40aの平面形状は、ダイホール22の開口形状に対応している。上パンチ40の下端面40aおよび下パンチ30の上端面30aにより、成形体の主に上面および底面の成形を行うことが可能となっている。
粉末充填装置(フィーダ)10は、成形用粉末をキャビティ50内に充填するために用いられ、ダイ20の上面21aを往復移動方向Mに沿って往復移動することができる。より詳細には、粉末充填装置10は、キャビティ50まで前進(スライド移動)し、キャビティ50に成型用粉末を充填した後、キャビティ50から後退する動作を行う。図2Aおよび図2Bに示すように、粉末充填装置10は、カップ部11と、閉塞部12と、供給配管13とを有する。以下では、往復移動方向Mに関して、閉塞部12が配置されている側を前方あるいは粉末充填装置10の先端側と呼び、供給配管13が配置されている側を後方あるいは粉末充填装置10の基端側と呼ぶ。
カップ部11は供給空間15を有し、供給空間15の内部には、図示しない貯蔵用のホッパーから供給配管13を介して成形用粉末が所定量(定量)だけ供給される。供給配管13には供給孔14が形成されており、供給孔14は供給空間15と連通している。供給空間15の大きさ(容積)は、ホッパーから供給される所定量の成形用粉末を収容するに足る大きさとなっている。例えば、供給空間15には、キャビティ50内に充填可能な成形用粉末の約2倍の量の成形用粉末を充填することが可能となっている。
カップ部11の位置において、粉末充填装置10の底面10aは開放されており、カップ部11の底面には開口16が形成されている。そのため、カップ部11がキャビティ50上に位置したときに、開口16を通じて、供給空間15に供給された成形用粉末をキャビティ50内へ落下させ、充填することが可能となっている。往復移動方向Mに沿った開口16の幅W3は、往復移動方向Mに沿ったキャビティ50の幅W2(図1)と同等かこれより大きくなっている。図示の例では、往復移動方向Mに沿った開口16の幅は、往復移動方向Mに沿った供給空間15の幅と等しくなっている。
閉塞部12は、カップ部11の先端部に一体的に形成されており、粉末充填装置10の先端部を構成している。閉塞部12は、開口16の周縁部のうち、開口16の前方に位置する部分である。閉塞部12は、開口16の開口周縁のうち前方に位置する部分に形成されたエッジ部12aと、往復移動方向Mに関してエッジ部12aとは反対側に位置する先端部12bとを有する。閉塞部12は、往復移動方向Mに関して、エッジ部12aよりも前方に位置し、かつ、先端部12bよりも後方に位置する領域からなる。図示の例では、閉塞部12は、供給空間15よりも前方に形成されている。
往復移動方向Mに沿った閉塞部12の幅をW1とし、往復移動方向Mに沿ったキャビティ50(図1)の幅をW2としたとき、本実施形態ではW1≧W2である。そのため、粉末充填装置10がキャビティ50上に移動してきたとき、閉塞部12によって、キャビティ50のキャビティ開口51を閉塞することが可能となっている。
また、幅W1,W2の大きさに関して、好ましくは2W2≧W1≧W2とし、さらに好ましくは1.5W2≧W1≧W2することにより、閉塞部12の幅W1が極度に大きくなりすぎることを防止し、粉末充填装置10の小型化を図ることができる。なお、往復移動方向Mに直交する直交方向V(図2B)に沿った閉塞部12の幅は、同方向に沿ったキャビティ50の幅よりも大きくなっているが、同等であってもよい。また、図示の例では、往復移動方向Mに沿った閉塞部12の幅W1は、往復移動方向Mに沿った開口16の幅W3よりも小さくなっているが、幅W3と同等あるいはこれよりも大きくてもよい。
本実施形態では、閉塞部12は、キャビティ50のキャビティ開口51を閉塞している間も、往復移動方向Mに沿って移動(後退)しており、キャビティ開口51上で停止することなくキャビティ50を閉塞する。詳細については後述するが、閉塞部12がキャビティ50を閉塞することにより、キャビティ50に充填された成形用粉末がキャビティ50の外に飛散することを防止することが可能となる。すなわち、閉塞部12は、キャビティ50に充填された成形用粉末に対して漏れ防止部材として機能する。
閉塞部12の位置において、粉末充填装置10の底面10aは、平坦面となっている。すなわち、底面10aには、好ましくは傾斜部や湾曲部あるいは屈曲部が形成されていない。このような平坦面を底面10aに形成することにより、閉塞部12がキャビティ50のキャビティ開口51に配置されたときに、キャビティ50に充填された成形用粉末の上面を閉塞部12によって平らに均すことができる。なお、キャビティ50に充填された成形用粉末の上面は、粉末充填装置10が往復移動方向Mに沿って後退するときに、閉塞部12のエッジ部12a、および閉塞部12の位置における底面10a(幅W1によって画定されるエッジ部12aから先端部12bに至る領域)によって均される。
直交方向Vに沿った閉塞部12の幅は、直交方向Vに沿ったカップ部11の幅と略等しくなっている。なお、閉塞部12は、例えば開口16あるいは供給空間15に対応する位置にのみ、局所的に形成されていてもよい。この場合において、直交方向Vに沿った閉塞部12の幅を、直交方向Vに沿った開口16の幅と略等しくし、カップ部11の先端部から往復移動方向Mの先端に向かって突出するように閉塞部12を形成してもよい。
上述した粉末充填装置10、ダイ20、下パンチ30および上パンチ40の各々には通信回線を介して図示しない制御部が接続されており、制御部から送信される制御信号を受けて、これらは動作することができる。制御部は、成形装置1が図4に示す各ステップを実行することを可能とするための制御を行う。
以下、図3A~図3Hおよび図4を参照しつつ、キャビティ50の内部で成形用粉末を成形する成形方法について説明する。図3Aに示すように、まず、キャビティ50から所定距離だけ後退した位置において、供給配管13を介して、図示しないホッパーから粉末充填装置10のカップ部11(供給空間15)に一定量の成形用粉末60を供給しておく。このとき、開口16はダイ20の上面21aによって閉塞されているため、供給空間15の内部に供給された一定量の成形用粉末60が充填される。また、ダイ20のダイホール22の内部には下パンチ30を挿入し、キャビティ50を形成しておく。
供給空間15への成形用粉末の供給が完了すると、粉末充填装置10は、キャビティ50から所定距離だけ後退した位置から、前進方向M1に沿って、ダイ20の上面21aをキャビティ50に向かって移動(前進)を開始する。そして、図3Bに示すように、粉末充填装置10がキャビティ50に到達し、カップ部11の開口16がキャビティ50のキャビティ開口51上に位置したとき、カップ部11の開口16が開放され、供給空間15に収容されていた成形用粉末60が開口16を介して重力により落下し、キャビティ50に充填される(図4:ステップS1)。
供給空間15に供給される成形用粉末60の供給量はキャビティ50に充填可能な成形用粉末60の充填量よりも多いため、図3Bに示すように、キャビティ50内に成形用粉末60が満たされた状態において、供給空間15にはキャビティ50内に入りきらなかった成形用粉末60が残存している。
この状態において、図3Cに示すように、粉末充填装置10は、後退方向M2に沿って、ダイ20の上面21aをキャビティ50から離れる方向に向かって移動(後退)を開始する。このとき、粉末充填装置10の開口16は、後退方向M2に沿って、キャビティ開口51から離間していく一方で、粉末充填装置10の閉塞部12は、後退方向M2に沿って、キャビティ開口51に近づいていく。
そして、粉末充填装置10がキャビティ50から後退していく途中において、閉塞部12のエッジ部12aが、キャビティ開口51の開口縁のうち後退方向M2の後方に位置する部分に到達したとき、閉塞部12は、成形用粉末60が充填されたキャビティ50のキャビティ開口51を完全に閉塞する(図4:ステップS2)。
この閉塞部12によるキャビティ開口51の閉塞状態は、粉末充填装置10がダイ20の上面21aを後退し続け、閉塞部12の先端部12bが、キャビティ開口51の開口縁のうち後退方向M2の前方に位置する部分に到達するまで継続される。キャビティ開口51が閉塞部12で完全に塞がれている状態では、開口16はダイ20の上面21aによって完全に閉塞された状態となっている。
閉塞部12がキャビティ開口51の上を通過する過程において、いわゆる擦り切りにより、キャビティ開口51において、キャビティ50に充填された成形用粉末60の表面(上面)が均一に均され平らになる。この擦り切りは、主として閉塞部12のエッジ部12aによって行われる。そのため、成形用粉末60の上面は、キャビティ開口51を画定するダイ20の上面21aに対して略面一となる。このように、キャビティ50に充填された成形用粉末60の上面を平らに均す効果を得るために、閉塞部12にはある程度の機械的強度が備わっていることが好ましく、閉塞部12を含む粉末充填装置10はステンレス等の高強度材により構成されていることが好ましい。
また、キャビティ開口51が閉塞部12によって完全に閉塞された(覆われた)状態において、キャビティ50に充填された成形用粉末60の上面は、全体的に、閉塞部12の底面によって均一に押圧された状態となる。そのため、キャビティ50内には、成形用粉末60が均一に充填され、キャビティ50内の成形用粉末60の充填密度が均一化される。したがって、キャビティ50内における成形用粉末60の密度ばらつきや重量ばらつきを防止することができる。
図3Dに示すように、本実施形態では、閉塞部12がキャビティ開口51を閉塞している状態で、下パンチ30に対してダイ20のダイ本体21を上昇方向M3に沿って所定距離(例えば、0.5~1.5mm)だけ上昇させるアンダーフィル工程(図4:ステップS3)が行われる。アンダーフィル工程は、閉塞部12がキャビティ開口51を完全に閉塞する時点(エッジ部12aがキャビティ開口51の開口縁のうち後退方向M2の後方に位置する部分に到達した時点)で開始される。このアンダーフィル工程により、ダイ20の上面21aは、下パンチ30に対して徐々に上昇していき、最終的にキャビティ50に充填された成形用粉末60の上面よりも所定距離だけ上方の位置(アンダーフィル完了位置)に位置することになる。その結果、キャビティ50内には、キャビティ50に充填された成形用粉末60の上面と閉塞部12の底面(底面10a)との間に、ダイ本体21の上昇距離に応じた高さからなる隙間70が形成される。
本実施形態では、アンダーフィル工程において、下パンチ30に対してダイ本体21が上昇移動を開始した時点から、ダイ本体21がアンダーフィル完了位置に到達する時点までの間、閉塞部12は後退方向M2に移動しつつキャビティ開口51を閉塞した状態を維持している。そのため、アンダーフィル工程において、隙間70が開放されることはなく、キャビティ50内は密閉された状態となっている。
アンダーフィル工程において、粉末充填装置10は、キャビティ50上で後退方向M2に沿った後退移動を停止してはおらず、キャビティ50の上を後退方向M2に沿って通過している(後退している)。そして、この粉末充填装置10による後退移動の最中に、下パンチ30に対してダイ本体21が上昇する。すなわち、本実施形態では、ダイ本体21の上昇方向M3に沿う上昇移動と粉末充填装置10の後退方向M2に沿う後退移動とが同時に行われる。そのため、粉末充填装置10が迅速に後退完了位置まで戻ることが可能となり、成形サイクルあるいは成形タクトの高速化を図ることができる。
なお、粉末充填装置10の後退時における移動速度をvとし、アンダーフィル工程が開始してから完了するまでに要する時間をtとしたとき、閉塞部12の幅W1(図2A)は、キャビティ開口51の幅W2(図1)と、上記移動速度vと上記時間tとの積(vt)との和(W2+vt)に対応(比例)する長さであることが好ましい。これにより、粉末充填装置10による後退方向M2に沿った後退移動の間、閉塞部12によってキャビティ開口51を閉塞した状態を維持することができる。
ダイ本体21がアンダーフィル完了位置に到達し、下パンチ30に対するダイ本体21の上昇が完了した後、図3Eに示すように、閉塞部12によるキャビティ開口51の閉塞が解除され、キャビティ開口51が徐々に開放されていく。すなわち、ダイ本体21がアンダーフィル完了位置に到達した時点において、閉塞部12の先端部12bが、キャビティ開口51の開口縁のうち後退方向M2の前方に位置する部分を後退方向M2に沿って通過するように、粉末充填装置10およびダイ本体21のそれぞれの動作が制御されている。
その結果、キャビティ開口51を介して、隙間70が外部空間と連通する。このとき、キャビティ50の内部は外部空間に対して負圧となっているため(減圧されているため)、矢印Aで示すように、隙間70に向かって外部空間から空気が流入する。この隙間70に流入する空気(気流)による空気圧は、キャビティ50に充填された成形用粉末60をキャビティ50内に向けて押さえ込む作用を奏する。
粉末充填装置10がキャビティ50から所定距離だけ離れた位置(後退完了位置)まで戻ったとき、図3Fに示すように、上パンチ40が下降方向M4に沿って下降する。また、図3Gに示すように、上パンチ40がキャビティ50内に挿入し、加圧完了位置まで下降する。そして、この加圧完了位置において、キャビティ50に充填された成形用粉末60を加圧(圧縮)する(図4:ステップS4)。これにより、下パンチ30の上端面30a、上パンチ40の下端面40aおよびダイホール22の各々の形状に対応した形状を有する成形体80が生成される。
その後、図3Hに示すように、上パンチ40は上昇方向M3に沿って上昇移動し、下パンチ30の上方に待機する。これと同時に、またはその後、ダイ20の上面21aの位置と下パンチ30の上端面30aの位置とが実質的に揃うまで、ダイ本体21が下降方向M4に沿って下降する。このときの下降距離は、成形体80の高さと隙間70の高さの和に対応する。このようにして、成形体80をキャビティ50内からダイ20の上面21aの位置まで押し上げ、キャビティ50から排出する(図4:ステップS5)。
以上のようにして、ステップS1~ステップS5までの一連の成形サイクルが完了し、以降、この成形サイクルが繰り返し実行されて、多数の成形体80が生成される。生成された成形体80に対して、必要に応じて焼結等の処理を行ってもよい。
なお、図3Dに示すように、アンダーフィル工程は、下パンチ30に対してダイ本体21を上昇方向M3に沿って上昇させることにより行われたが、例えばダイ本体21に対して下パンチ30を下降させることにより行われてもよい。また、図3Hに示すように、排出工程は、ダイ本体21を下降方向Mに沿って下降させることにより行われたが、例えばダイ本体21に対して下パンチ30を上昇させることにより行われてもよい。
以上、本実施形態に係る成形方法では、図3Dに示すアンダーフィル工程に先立って、図3Cに示す閉塞工程が行われ、キャビティ開口51を閉塞した状態でアンダーフィル工程が行われる。そのため、アンダーフィル工程の実行時においては、キャビティ50の内部は密閉された状態となり、成形サイクルを高速で実行しても、キャビティ50に充填された成形用粉末60がキャビティ50の外に飛散することを有効に防止することができる。また、アンダーフィル工程の完了後においては、キャビティ50に充填された成形用粉末60の上面が、キャビティ開口51を画定しているダイ20の上面21aよりも低い位置に配置され、成形用粉末60がキャビティ50の外に飛散すること防止することができる。
図5は、図3Hに示す排出工程を実行する前において、キャビティ50内に成形体80が配置された状態におけるダイ20の上面21aを上方から見たときの写真をトレースした図である。図5において、紙面下方に示す図は本発明を成形装置1に適用した場合における上面21aの状態を示しており、紙面上方に示す図は本発明を成形装置1に適用しなかった場合における上面21aの状態を示している。
図面から理解できるように、成形装置1に本発明を適用しなかった場合には、ダイ20の上面21aにおいてキャビティ開口51の周囲に成形用粉末60が飛散しているが、成形装置1に本発明を適用した場合には、ダイ20の上面21aにおいてキャビティ開口51の周囲には成形用粉末60がほとんど飛散していない。このように、本実施形態によれば、成形用粉末60がキャビティ50の外に飛散することを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、成形用粉末60の飛散が防止されることにより、キャビティ50に充填される成形用粉末60の充填量を一定量とするとともに、キャビティ50に成形用粉末60を均一に充填することが可能となる。したがって、小型の成形体80(図3H)に対しても、成形体80の成形寸法にばらつきが発生することを防止するとともに、成形体密度を均一にし、成形体80にクラックやカケが発生することを防止することができる。
また、成形装置1にはアンダーフィル工程等においてダイ本体21を昇降移動させるための摺動部が具備される場合があるが、成形用粉末60の飛散が防止されることにより、摺動部に成形用粉末60が入り込み異常摩耗が発生するといった不具合を防止することができる。また、結果として、成形装置1のメンテナンスの回数を低減することができる。
また、成形用粉末60の飛散が防止されることにより、キャビティ50内に充填された成形用粉末60のうち、実際にキャビティ50内で成形体80の成形に用いられる正味の成形用粉末60の割合(粉体歩留まり)を高めることができる。
本実施形態に係る粉末充填装置10では、図2Aに示すように、開口16の前方に位置するカップ部11の先端部に、キャビティ50を閉塞可能な閉塞部12が設けられており、閉塞部12で、成形用粉末60が充填されたキャビティ50のキャビティ開口51を閉塞する。そのため、図3Bに示す充填工程の前後において、粉末充填装置10がダイ20の上面21aを往復移動する過程において、閉塞部12によってキャビティ開口51を隙間なく閉塞することができる。特に、本実施形態では、粉末充填装置10は、供給空間15に供給された成形用粉末60を開口16を介してキャビティ50の内部に充填した後、キャビティ50から後退する途中で、閉塞部12によってキャビティ開口51を閉塞し、キャビティ50の内部を密閉した状態とすることができる。
また、本実施形態では、閉塞部12で、キャビティ開口51を閉塞しつつ擦り切りを行うことが可能となるため、擦り切り時における成形用粉末60の飛散を有効に防止することができる。
また、本実施形態では、粉末充填装置10は、(1)図3Cに示すようにキャビティ50(キャビティ開口51)から後退する途中で、閉塞部12でキャビティ開口51を閉塞し、(2)図3Dに示すように粉末充填装置10がキャビティ50の上を通過している最中に、下パンチ30に対してダイ本体21が上昇する。(1)に示すような態様で閉塞工程を行うことにより、充填工程から閉塞工程に円滑に移行することが可能であり、成形サイクルの高速化を図ることができる。また、(2)に示すような態様でアンダーフィル工程を行うことにより、閉塞工程とアンダーフィル工程とを同時に行うことが可能となり、成形サイクルの更なる高速化を図ることができる。
また、本実施形態では、図3Eに示すように下パンチ30に対するダイ本体21の上昇が完了した後、閉塞部12で閉塞されていたキャビティ開口51が開放される。このようにアンダーフィル工程が完了するまで閉塞工程を継続して行うことにより、アンダーフィル工程の実行時において、キャビティ50に充填された成形用粉末60がキャビティ50の外に飛散することを確実に防止することができる。
また、アンダーフィル工程が完了し、下パンチ30に対してダイ本体21がアンダーフィル完了位置まで上昇すると、キャビティ50の内部では、キャビティ50に充填された成形用粉末の上面と、キャビティ開口51を閉塞している閉塞部12との間に空間70が形成される。空間70内はキャビティ50の外部と比較して負圧となっているため、アンダーフィル工程の完了後にキャビティ50の開口を開放すると、空間70に空気が流れ込む。これにより、キャビティ50に充填された成形用粉末60が空気圧によりキャビティ50内に封じ込められ、キャビティ50の外に飛散することを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、図2Aに示すように、閉塞部12は、カップ部11の先端部と一体となっている。例えば、閉塞部12をカップ部11とは別体で構成しカップ部11の先端部に対して着脱自在に取り付けるといったことも可能ではあるが、上記のような構成とすることにより、カップ部11の先端部と閉塞部12との間に不連続な接続部が形成されることを回避し、閉塞部12の底面とダイ20の上面21aとの間を面一とすることが可能となる。これにより、閉塞部12によって、キャビティ開口51を隙間なく閉塞することができる。
また、本実施形態では、粉末充填装置10の往復移動方向Mに沿った閉塞部12の幅W1と、往復移動方向M1に沿ったキャビティ50の幅W2とに関して、W1≧W2である。そのため、粉末充填装置10の往復移動方向M1に関して、閉塞部12によってキャビティ開口51を確実に閉塞することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
上記実施形態では、図2Bに示すように、粉末充填装置10は供給空間15および供給配管13をそれぞれ1個ずつ具備していたが、図2Cに示すように、粉末充填装置10’に複数の供給空間15および複数の供給配管13を具備させてもよい。図2Cに示す例では、カップ部11’は、複数の供給空間15を備え、カップ部11’の底面には、複数の供給空間15に対応して、複数の開口16がそれぞれ形成されている。また、複数の開口16の前方に位置するカップ部11’の先端部には、閉塞部12’が設けられている。閉塞部12’は、カップ部11’の先端部において、直交方向Vの一端から他端に至る領域に形成されている。このような構成とすることにより、複数のカップ部11’に対応して、複数のキャビティ50(図示略)がダイ本体21に形成される場合において、これら複数のキャビティ50を閉塞部12’で閉塞することができる。
また、この場合において、複数のカップ部11’の先端部には、複数の開口16に対応して、複数の閉塞部12’が局所的に設けられていてもよい。このような構成とすることにより、カップ部11’の先端部に複数の閉塞部12’を局所的に形成することが可能となり、カップ部11’への閉塞部12’の付加に伴い、粉末充填装置10’が大型化することを防止することができる。
なお、図2Cに示す例では、供給配管13が供給空間15の数と等しい数だけ具備されているが、1個の供給配管13によって成形用粉末60を各供給空間15に供給できるように構成してもよい。
また、上記実施形態において、図3Dに示すように、アンダーフィル工程では、粉末充填装置10がキャビティ50の上を後退方向M2に沿って後退している最中に、下パンチ30に対してダイ本体21が上昇していたが、下パンチ30に対してダイ本体21が上昇するときに、粉末充填装置10はキャビティ50上の後退方向M2への移動を停止してもよい。すなわち、アンダーフィル工程が完了したことを契機として、粉末充填装置10は、後退方向M2への移動を開始してもよい。
また、アンダーフィル工程において、下パンチ30に対してダイ本体21が上昇移動を開始した時点から、ダイ本体21がアンダーフィル完了位置に到達する時点までの間、閉塞部12はキャビティ開口51を閉塞した状態を維持していることが好ましいが、ダイ本体21がアンダーフィル完了位置に到達する前に、閉塞部12はキャビティ開口51をわずかに開放してもよい。
1…成形装置
10,10’…粉末充填装置
10a…底面
11,11’…カップ部
12,12’…閉塞部
12a…エッジ部
12b…先端部
13…供給配管
14…供給孔
15…供給空間
16…開口
20…ダイ
21…ダイ本体
21a…上面
22…ダイホール
30…下パンチ
30a…上端面
31…下パンチベース
40…上パンチ
40a…下端面
50…キャビティ
51…キャビティ開口
60…成形用粉末
70…隙間
80…成形体

Claims (9)

  1. 下パンチをダイに挿入して構成されるキャビティの内部で成形用粉末を成形する成形方法であって、
    前記キャビティに成形用粉末を充填する工程と、
    成形用粉末が充填された前記キャビティの開口を閉塞する工程と、
    前記キャビティの開口を閉塞した状態で、前記下パンチに対して前記ダイを相対的に上昇させる工程と、を有する成形方法。
  2. 前記キャビティに成形用粉末を充填する粉末充填装置の先端部で、成形用粉末が充填された前記キャビティの開口を閉塞する請求項1に記載の成形方法。
  3. 前記粉末充填装置は、前記キャビティから後退する途中で、前記粉末充填装置の先端部で前記キャビティの開口を閉塞し、
    前記粉末充填装置が前記キャビティの上を通過している最中に、前記下パンチに対して前記ダイが上昇する請求項2に記載の成形方法。
  4. 前記下パンチに対するダイの上昇が完了した後、前記粉末充填装置の先端部で閉塞されていた前記キャビティの開口が開放される請求項2または3に記載の成形方法。
  5. キャビティに成形用粉末を充填する粉末充填装置であって、
    成形用粉末が供給される供給空間を備え、底面に開口が形成されたカップ部を有し、
    前記開口の前方に位置する前記カップ部の先端部には、前記キャビティを閉塞可能な閉塞部が設けられている粉末充填装置。
  6. 前記閉塞部は、前記カップ部の先端部と一体となっている請求項5に記載の粉末充填装置。
  7. 前記粉末充填装置の移動方向に沿った前記閉塞部の幅をW1とし、前記移動方向に沿った前記キャビティの幅をW2としたとき、W1≧W2である請求項6に記載の粉末充填装置。
  8. 前記カップ部は、複数の前記供給空間を備え、
    前記カップ部の底面には、複数の供給空間に対応して、複数の前記開口がそれぞれ形成されており、
    複数の前記開口の前方に位置する前記カップ部の先端部には、前記閉塞部が設けられている請求項5~7のいずれかに記載の粉末充填装置。
  9. ダイと、
    前記ダイに挿入される下パンチと、
    請求項5~8のいずれかに記載の粉末充填装置と、を有する成形装置。
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