JP2022114990A - 顔認証システムおよび検温方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な位置で人物の検温を行うことができる顔認証システムを提供すること。【解決手段】顔認証システムは、マーカーと、可視光領域の第1の画像データおよび第1の画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成する第1の撮像部と、マーカーを画角に含むように配置され、可視光領域の第2の画像データを生成する第2の撮像部と、第2の画像データの中のマーカーの検出の有無を判定するマーカー判定部と、第1の画像データから人物の顔情報を生成する顔情報生成部と、顔情報に基づき、温度分布データから人物の温度を含む温度情報を生成する温度情報生成部と、を含み、マーカー判定部によってマーカーが検出されないとき、顔情報および温度情報を生成する。【選択図】図1

Description

本発明の一実施形態は、人物の検温を行う顔認証システムに関する。また、本発明の一実施形態は、顔認証システムを用いた人物の検温方法に関する。
従来より、歩行中の人物を撮影し、その人物の顔認証を行う、いわゆるウォークスルー型の顔認証システムを利用して、入場者に対して入場管理を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。ウォークスルー型の顔認証システムは、歩行中の人物(入場者)が入場ゲートに到達するまでに認証処理を完了し、入場者に対して入場許可判定を行うことができる。そのため、ウォークスルー型の顔認証システムは、入場者への負担が少なく、利便性が高いと言える。
また、近年、インフルエンザウイルスまたはコロナウイルスなどの感染症の拡大を防止するため、人物の体温測定を行い、入場を管理する機会が増えている。例えば、特許文献2には、入場者の個人認証および検温を行う認証装置が記載されている。
特開2015-1790号公報 特開2012-219539号公報
非接触で人物の検温を行うことができる方法の1つとして、赤外光領域を撮影するカメラ(サーマルカメラ)を用いて人物の温度(体温)を検出する方法が知られている。この検温方法では、黒体炉の温度を基準として人物の温度を測定することできるため、人物の温度を精密に測定することができる。但し、黒体炉を用いて基準温度を検出することができても、サーマルカメラでの人物の撮影には適正な距離が存在する。すなわち、サーマルカメラに人物が近すぎても、または遠すぎても、人物の温度を正確に検出することはできない。そのため、サーマルカメラで人物の温度を高精度に検出するためには、適正な位置で人物を撮影することが重要である。
本発明の一実施形態は、上記問題に鑑み、適正な位置で人物の検温を行うことができる顔認証システムを提供することを課題の一つとする。また、顔認証システムを用いて、適正な位置で人物の検温を行う検温方法を提供することを課題の一つとする。
本発明の一実施形態に係る顔認証システムは、マーカーと、可視光領域の第1の画像データおよび第1の画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成する第1の撮像部と、マーカーを画角に含むように配置され、可視光領域の第2の画像データを生成する第2の撮像部と、第2の画像データの中のマーカーの検出の有無を判定するマーカー判定部と、第1の画像データから人物の顔情報を生成する顔情報生成部と、顔情報に基づき、温度分布データから人物の温度を含む温度情報を生成する温度情報生成部と、を含み、マーカー判定部によってマーカーが検出されないとき、顔情報および温度情報が生成される。
マーカーは、床面に配置されていてもよい。また、マーカーは、床面に投影されていてもよい。また、マーカーは、QRコード(登録商標)であってもよい。
本発明の一実施形態に係る顔認証システムは、特定の配列パターンで配列された複数のマーカーを含むマーカー群と、マーカーを画角内に含むように配置され、可視光領域の画像データおよび画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成する撮像部と、画像データの中の複数のマーカーによる検出パターンを判定するマーカー判定部と、画像データから人物の顔情報を生成する顔情報生成部と、顔情報に基づき、温度分布データから人物の温度を含む温度情報を生成する温度情報生成部と、を含み、検出パターンが所定の条件を満たすとき、顔情報および温度情報を生成する。
マーカー群は、壁面に配置されていてもよい。また、マーカー群は、壁面に投影されていてもよい。
顔認証システムは、さらに、前記顔情報に含まれる前記人物の顔画像データと、登録情報に含まれる顔画像データとを照合する顔照合部を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態に係る検温方法は、人物を撮影し、可視光領域の第1の画像データおよび第1の画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成し、マーカーを撮影し、可視光領域の第2の画像データを生成し、第2の画像データにおいてマーカーが検出されないとき、第1の画像データから前記人物の顔情報を生成し、顔情報に基づき、温度分布データから人物の温度を含む温度情報を生成する。
本発明の一実施形態に係る検温方法は、人物および特定の配列パターンで配列された複数のマーカーを含むマーカー群を撮影し、可視光領域の画像データおよび画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成し、画像データにおいて複数のマーカーによる検出パターンが所定の条件を満たすとき、人物の顔情報を生成し、顔情報に基づき、温度分布データから人物の温度を含む温度情報を生成する。
特定の配列パターンは、複数のマーカーが直線上に配列されたパターンであってもよい。
複数のマーカーのうちの少なくとも1つが検出されないことを所定の条件としてもよい。
さらに、顔情報に含まれる人物の顔画像データと、登録情報に含まれる顔画像データとを照合してもよい。
本発明の一実施形態に係る顔認証システムは、適正な位置で人物の検温を行うため、人物の温度を、ばらつきが少なく、高精度に検出することができる。また、本発明の一実施形態に係る検温方法は、顔認証システムを用いて、適正な位置で人物の検温を行うため、人物の温度を、ばらつきが少なく、高精度に検出することができる。
本発明の一実施形態に係る顔認証システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る顔認証システムの配置を説明する模式図ならびに第1の撮像装置および第2の撮像装置で撮影される映像を説明する模式図を示す。 本発明の一実施形態に係る顔認証システムのマーカーの平面図である。 本発明の一実施形態に係る顔認証システムの検温処理を示すフローチャート図である。 本発明の一実施形態に係る顔認証システムのマーカーの平面図である。 本発明の一実施形態に係る顔認証システムの配置を説明する模式図および撮像装置で撮影される映像を説明する模式図である。 本発明の一実施形態に係る顔認証システムにおいて、マーカー群の検出および検出パターンを説明する模式的な平面図である。 本発明の一実施形態に係る顔認証システムの検温処理を示すフローチャート図である。 本発明の一実施形態に係る入退場管理システムの配置図である。 本発明の一実施形態に係る入退場管理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る入退場管理システムにおける入場処理のフローチャート図である。 本発明の一実施形態に係る入退場管理システムにおける入場処理のフローチャート図である。 本発明の一実施形態に係る入退場管理システムにおける退場処理のフローチャート図である。 本発明の一実施形態に係るユニットパネルの模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係るユニットパネルの模式的な平面図である。 本発明の一実施形態に係るユニットハウスの外観を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係るユニットハウスの内部構成を示す模式的な平面図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、実施形態はあくまで一例にすぎず、当業者が、発明の主旨を保ちつつ適宜変更することによって容易に想到し得るものについても、当然に本発明の範囲に含まれる。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、または形状などが模式的に表される場合がある。しかし、図示された形状などはあくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
本明細書において、説明の便宜上、「上」もしくは「上方」または「下」もしくは「下方」という語句を用いて説明するが、これらの語句は各構成の上下関係を説明しているに過ぎない。例えば、構造物が設置される場合、構造物が通常設置される設置面側を「下」または「下方」とする。
本明細書において、各構成に付記される「第1」、「第2」、または「第3」などの文字は、各構成を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限り、それ以上の意味を有さない。
本明細書および図面において、同一または類似する複数の構成を総じて表記する際には同一の符号を用い、これらの複数の構成のそれぞれを区別して表記する際には、小文字または大文字のアルファベットを添えて表記する場合がある。また、1つの構成のうちの複数の部分を区別して表記する際には、ハイフンと自然数を用いる場合がある。
本明細書では、人物の体表面温度測定のことを検温として説明する。
本明細書において、「映像」とは、静止画像だけでなく、動画像を含む場合がある。
本明細書において、「対象者」とは、入場および退場が管理される者であって、例えば、建設現場の作業者またはイベント施設もしくはイベント会場の利用者などである。
以下の各実施形態は、技術的な矛盾を生じない限り、互いに組み合わせることができる。
<第1実施形態>
図1~図5を参照して、本発明の一実施形態に係る顔認証システム10について説明する。
[1.顔認証システム10の構成]
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る顔認証システム10の配置を説明する模式図である。また、図1(B)および図1(C)は、それそれ、本発明の一実施形態に係る顔認証システム10の第1の撮像装置13および第2の撮像装置14で撮影される映像を説明する模式図である。
図1(A)に示すように、顔認証システム10は、黒体炉11、マーカー12、第1の撮像装置13、第2の撮像装置14、および情報処理装置15を含む。図1(A)に示すように、黒体炉11は、第1の撮像装置13から一定の距離を有し、第1の撮像装置13と対向する位置に配置されている。黒体炉11の位置は、第1の撮像装置13の画角に入るように調整されている。黒体炉11の高さは黒体炉11を支持する支持体によって調整することができる。支持体は、床面だけでなく、壁面または天井面に設置することもできる。なお、支持体は、黒体炉11と第1の撮像装置13との距離を調整することができることが好ましい。マーカー12は、床面に配置されているが、これに限られない。マーカー12は、壁面に配置されていてもよい。マーカー12の位置は、第2の撮像装置14の画角に入るように調整されている。第1の撮像装置13および第2の撮像装置14は、天井面に配置されているが、これに限られない。第1の撮像装置13および第2の撮像装置14は、壁面に配置されていてもよい。情報処理装置15は、第1の撮像装置13の近傍に配置されているが、これに限られない。情報処理装置15は、第1の撮像装置13と有線または無線によって接続されていればよく、第1の撮像装置13が配置されている場所とは異なる場所に配置することもできる。
図1(B)に示すように、第1の撮像装置13は、人物とともに黒体炉11を撮影することができる。また、図1(C)に示すように、第2の撮像装置14は、マーカー12を撮影することができる。
以下では、顔認証システム10の各装置の構成について、図1を参照して詳細に説明する。
黒体炉11は、熱放射により設定された温度に応じた赤外波長域のスペクトルの電磁波を発することができる。以下、便宜上、黒体炉11が赤外線を放射するとして説明する。詳細は図示しないが、黒体炉11は、筐体、黒体面、ヒータ、およびヒータ制御部を含む。ヒータおよび制御部は筐体内に設けられている。黒体面は筐体の一側面に設けられ、ヒータおよびヒータ制御部によって所定の温度に保持されている。ヒータとして、例えば、ペルチェ素子を用いることができる。ペルチェ素子を用いることにより、所定の温度を容易に保持することができる。そのため、黒体面は、所定の温度に対応する赤外線を放射することができる。したがって、黒体炉11は、黒体面が第1の撮像装置13によって撮影されるように配置される。
マーカー12は、第2の撮像装置14によって撮影された画像の中で識別することができるものであればよい。マーカー12は、例えば、円形、楕円形、多角形、十字形、もしくは星形、またはこれらを組み合わせた図形または記号などである。マーカー12は、床面に印刷されていてもよく、投影されていてもよい。また、マーカー12が設けられた平板が床面に配置されていてもよい。マーカー12は、人物の検温および顔認証を行うことができる適正な位置に配置されている。すなわち、顔認証システム10は、マーカー12上の人物に対して検温処理および顔認証処理を実行するため、適正な距離で人物の検温および顔認証を行うことができる。その結果、人物の検温および顔認証の精度が向上する。
第1の撮像装置13は、人物および黒体炉11を撮影することができる。第1の撮像装置13は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary MOS)イメージセンサなどの固体撮像素子を含むカメラである。第1の撮像装置13は、可視光領域の映像だけでなく、赤外光領域の映像を撮像することができる。第1の撮像装置13は、1つのカメラで可視光領域および赤外光領域の映像を撮像してもよく、2つのカメラを備え、一方のカメラが可視光領域の映像を撮像し、他方のカメラが赤外光領域の映像を撮像してもよい。撮像された赤外光領域の映像からは、映像内に含まれる人物または物体などの温度分布が得られる。なお、第1の撮像装置13が2つのカメラを備える場合、可視光領域の映像内の位置と赤外光領域の映像内の位置とが対応するように2つのカメラが配置されていることが好ましい。
第1の撮像装置13は、第1の撮像部13aを含む。第1の撮像部13aは、人物および黒体炉11を含む可視光領域の映像を撮像し、第1の画像データを生成することができる。
第2の撮像装置14は、マーカー12を撮像することができる。第2の撮像装置14は、第1の撮像装置13の構成と同様であるが、第2の撮像装置14は、少なくともマーカー12を含む可視光領域の映像を撮像することができればよい。つまり、マーカー12は、第2の撮像装置14の画角に含まれればよい。よって、第2の撮像装置14は、マーカー12の直上または斜め上方に配置することができる。
情報処理装置15は、プログラムに基づいて演算処理を実行することができる。情報処理装置15は、例えば、コンピュータである。コンピュータは、例えば、演算手段として中央演算処理装置(Central Proceessing Unit:CPU)および記憶手段として記憶装置を含む。記憶装置は、例えば、ランダムアクセスメモリ(Ramdom Access Memory:RAM)、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:ROM)、またはハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)などである。
ここで、図2を参照して、第2の画像データの中のマーカー12が検出される場合と検出されない場合を具体的に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る顔認証システム10のマーカー12の平面図である。図2(A)は、マーカー12の上に何もない状態を示している。この場合、第2の撮像装置14とマーカー12との間には何ら遮るものはなく、第2の撮像装置14は、明確にマーカー12を撮影することができる。そのため、情報処理装置15(具体的には、後述するマーカー判定部15a)は、第2の画像データの中にマーカー12を検出し、第2の画像データの中にマーカー12があると判定することができる。これに対して、図2(B)は、歩行する人物がマーカー12の上に位置した状態を示している。この場合、第2の撮像装置14は、人物によって隠されたマーカー12を撮影することになり、第2の画像データの中には明確なマーカー12が存在しない。そのため、情報処理装置15(マーカー判定部15a)は、第2の画像データの中のマーカー12を検出することができない。換言すれば、情報処理装置15(マーカー判定部15a)は、マーカー12上に、人物が存在しない場合(第2の画像データの中のマーカー12が検出される場合)と人物が存在する場合(第2の画像データの中のマーカー12が検出されない場合)とを判定することができる。
図3は、本発明の一実施形態に係る顔認証システム10の構成を示すブロック図である。以下では、図3を参照して、第1の撮像装置13、第2の撮像装置14,および情報処理装置15の構成について詳細に説明する。
第1の撮像部13aは、人物および黒体炉11を含む赤外光領域の映像を撮像し、温度分布データを生成することができる。第1の画像データおよび温度分布データの各々は、情報処理装置15に送信される。
第2の撮像装置14は、第2の撮像部14aを含む。第2の撮像部14aは、マーカー12を含む可視光領域の映像を撮像し、第2の画像データを生成することができる。第2の画像データは、情報処理装置15に送信される。
情報処理装置15は、マーカー判定部15a、顔情報生成部15b、温度情報生成部15c、登録情報記憶部15d、顔照合部15e、および人物情報処理部15fを含む。以下、これらの構成について、詳細に説明する。
マーカー判定部15aは、第2の画像データを受信し、第2の画像データの中のマーカー12の有無を判定することができる。具体的には、マーカー判定部15aは、例えば、予め登録されたマーカー12のマーカーデータと照合し、第2の画像データの中からマーカーデータと一致するマーカー12を検出することができる。また、マーカー判定部15aは、機械学習またはディープラーニングなどを利用して、第2の画像データの中のマーカー12の有無を判定してもよい。
顔情報生成部15bは、第1の画像データを受信し、第1の画像データから人物の顔領域を検出することができる。また、顔情報生成部15bは、第1の画像データから検出された顔領域に基づいて、顔画像データを生成することができる。また、顔情報生成部15bは、顔画像データおよび画像データにおける顔画像データの位置情報を含む顔情報を生成することができる。
ここで、顔情報生成部15bによって実行される顔領域の検出処理について説明する。顔情報生成部15bは、第1の画像データの中から顔を構成する部位である目、鼻、または口などの特徴点を検出し、これらの特徴点の相対的位置から顔領域を検出することができる。また、顔情報生成部15bは、第1の画像データに対してエッジ処理を実行し、人物の頭部の輪郭と近似した楕円形のエッジ分布を検出し、エッジ分布に囲まれた領域を顔領域として検出することもできる。また、顔情報生成部15bは、予め登録された顔形状モデルと照合させて類似度を算出し、所定の類似度以上の領域を顔領域として検出することもできる。
また、顔情報生成部15bは、検出した顔領域の大きさに基づいて、顔領域を含む矩形の顔画像データを生成することができる。後述する顔画像データの照合においては、目、鼻、または口などの特徴点をより詳細に検出できる程度の解像度が要求されるため、顔情報生成部15bは、生成された顔画像データに対して大きさ(または解像度)判定処理を実行してもよい。顔画像データの大きさ判定処理では、顔画像データの面積が所定の範囲内である場合に、適正な顔画像データとして判定される。また、顔画像データの水平方向の長さおよび垂直方向の長さの各々が所定の範囲内である場合に、適正な顔画像データとして判定されてもよい。なお、適正と判定された顔画像データは、照合処理に適合した大きさとするため、所定の大きさに変換されてもよい。
温度情報生成部15cは、温度分布データおよび顔情報を受信し、顔情報に含まれる顔画像データの位置情報に基づき温度分布データから温度を取得し、黒体炉11の温度によって補正された人物の顔の温度(すなわち、人物の体温)を含む温度情報を生成することができる。
登録情報記憶部15dは、所定の人物の情報(登録情報)をデータベースとして格納することできる。登録情報は、予め作成しておくことができる。登録情報は、例えば、顔画像データ、所属、氏名、または年齢などを含み、これらが紐付けられて格納されている。
顔照合部15eは、顔情報を受信するとともに、登録情報記憶部15dから登録情報を取得し、顔情報の顔画像データと登録情報の顔画像データとを照合することができる。また、第1の顔照合部1060は、照合処理によって人物が特定することができた場合(照合処理において、少なくとも1人の登録者との類似度がしきい値以上である場合)は、照合された登録者の登録情報の全部または一部を人物情報処理部15fに送信することができる。これに対し、第1の顔照合部1060は、照合処理によって人物が特定することができなかった場合(照合処理において、いずれの登録者との類似度がしきい値未満である場合)は、照合不可情報を生成し、照合不可情報を人物情報処理部15fに送信することができる。
ここで、顔照合部15eによって実行される顔画像データの照合処理について説明する。
顔照合部15eは、画像データの中から顔を構成する部位である目、鼻、または口などの大きさ、方向、または相対的位置などの特徴点を検出することができる。顔照合部15eは、顔の輪郭を特徴点として検出することもできる。顔照合部15eは、検出された特徴点を、登録情報記憶部15dに格納されたデータベースの登録情報の顔画像データの特徴点と比較し、類似度を算出する。顔照合部15eは、類似度の最も高い登録情報の登録者を人物として特定することができる。
人物情報処理部15fは、顔情報、温度情報、および登録情報を受信し、これらが紐付けられた人物情報を生成することができる。人物情報は、例えば、撮影日時、顔情報の顔画像データ、温度情報の温度、または登録情報の顔画像データ、所属、もしくは氏名などを含む。また、人物情報処理部15fは、顔情報、温度情報、および照合不可情報を受信した場合、こららが紐付けられた人物登録情報を生成し、照合処理が行われた人物の情報を登録することができる。なお、人物の不足している情報は、別途入力されてもよい。
以上、顔認証システム10の構成について説明したが、顔認証システム10の構成は、これに限られるものではない。詳細は後述するが、顔認証システム10は、人物の温度情報に含まれる温度が所定の温度を超える場合に作動する警告装置を含むこともできる。
[2.顔認証システム10の検温および照合処理]
図4は、本発明の一実施形態に係る顔認証システム10の検温および照合処理を示すフローチャート図である。具体的には、図4は、顔認証システム10の情報処理装置15で実行される検温および照合処理を示している。
ステップS100では、情報処理装置15は、第1の撮像装置13で撮像された可視光領域の第1の画像データおよび赤外光領域の温度分布データならびに第2の撮像装置14で撮像された可視光領域の第2の画像データを取得することができる。赤外光領域の温度分布データは、可視光領域の第1の画像データと対応している。換言すると、温度分布データの中の位置座標は、第1の画像データの中の位置座標と対応している。第1の画像データ、温度分布データ、および第2の画像データが取得されると、ステップS110が実行される。
ステップS110では、情報処理装置15(マーカー判定部15a)は、第2の画像データの中のマーカー12の有無を判定することができる。第2の画像データの中にマーカー12が検出された場合(ステップS110:YES)、ステップS100に戻り、情報処理装置15は、再度、第1の撮像装置13で撮像された可視光領域の第1の画像データおよび赤外光領域の温度分布データならびに第2の撮像装置14で撮像された可視光領域の第2の画像データを取得することができる。これに対して、第2の画像データの中にマーカー12が検出されなかった場合(ステップS110:NO)、情報処理装置15(顔情報生成部15b)は、顔領域の検出の判定処理(ステップS120)を実行することができる。
ステップS120では、情報処理装置15(顔情報生成部15b)は、第1の画像データの中の顔領域の検出を判定することができる。第1の画像データの中に顔領域が検出された場合(ステップS120:YES)、ステップS130が実行される。これに対して、第1の画像データの中に顔領域が検出されなかった場合(ステップS120:NO)、ステップS100に戻り、情報処理装置15は、再度、第1の撮像装置13で撮像された可視光領域の第1の画像データおよび赤外光領域の温度分布データならびに第2の撮像装置14で撮像された可視光領域の第2の画像データを取得することができる。
ステップS130では、情報処理装置15(顔情報生成部15b)は、顔領域に基づき、顔画像データを生成することができる。顔画像データが生成されると、ステップS140が実行される。
ステップS140では、情報処理装置15(顔情報生成部15b)は、画像データにおける顔画像データの位置情報を取得し、顔画像データおよび位置情報を含む顔情報を生成することができる。
ステップS150では、情報処理装置15(温度情報生成部15c)は、顔情報に基づき、温度分布データから黒体炉11の温度によって補正された人物の温度を含む温度情報を生成することができる。
ステップS160では、情報処理装置15(顔照合部15e)は、生成された顔情報の顔画像データと、登録情報の顔画像データとを照合し、人物を特定することができる。人物が特定された場合(ステップS160:YES)、情報処理装置15(人物情報処理部15f)は、ステップS170が実行される。これに対して、人物が特定されなかった場合(ステップS160:NO)、ステップS175が実行される。
ステップS170では、情報処理装置15(人物情報処理部15f)は、顔情報、温度情報、および登録情報を紐付けた人物情報を生成することができる。
ステップS175では、情報処理装置15(人物情報処理部15f)は、顔情報、温度情報、および照合不可情報を紐付けた人物登録情報を生成することができる。
人物情報または人物登録情報が生成されると、顔認証システム10の検温および照合処理は終了する。生成された人物情報または人物登録情報は、他の装置(例えば、表示装置など)に提供することができる。
なお、主に、情報処理装置15で実行される検温および照合処理に基づき、顔認証システム10の検温および顔認証方法について説明したが、顔認証システム10の検温および顔認証方法は、これに限られるものではない。
<変形例>
図5を参照して、マーカー12の変形例であるマーカー12Aおよび12Bの構成について説明する。但し、マーカー12の変形は、以下に説明するものに限られない。なお、以下では、マーカー12Aおよび12Bがマーカー12と同様の構成を含む場合、その構成の説明を省略する場合がある。
図5(A)および図5(B)は、それぞれ、本発明の一実施形態に係る顔認証システム10のマーカー12Aおよび12Bの平面図である。
マーカー12Aおよび12Bは、それぞれ、いわゆるQRコード(登録商標)およびARコードである。すなわち、マーカー12Aおよび12Bは、単なる図形ではなく、情報を含む図形である。そのため、マーカー12Aまたはマーカー12Bの上を通過する人物は、人物が所持する情報端末でマーカー12Aまたはマーカー12Bを読み取り、マーカー12Aまたは12Bに含まれる情報を取得することができる。マーカー12Aまたは12Bに含まれる情報としては、例えば、広告、連絡事項、または注意事項などであるが、これらに限られない。例えば、顔認証システム10が建設現場で利用される場合、建設現場の作業工程または伝達事項などの情報をマーカー12Aまたは12Bに含み、マーカー12Aまたはマーカー12Bを読み取る作業者に、これらの情報を通知することができる。また、顔認証システム10がイベント施設またはイベント会場で利用される場合、利用する際の注意事項などの情報をマーカー12Aまたは12Bに含み、マーカー12Aまたはマーカー12Bを読み取る利用者に、その情報を通知することができる。
以上、変形例も含め、本実施形態に係る顔認証システム10について説明したが、顔認証システム10は、第1の撮像装置13から適正な距離にマーカー12が配置されることにより、適正な位置で人物の検温および顔認証を行うことができる。また、マーカー12が配置されることにより、人物は、検温および顔認証が行われる位置を認識することができる。この場合、人物は、検温および顔認証が行われる第1の撮像装置13の位置を確認するために、第1の撮像装置13に顔を向ける場合が多い。そのため、顔認証システム10は、ばらつきが少なく、高精度な人物の検温および顔認証が可能である。
なお、上述した顔認証システム10では、検温と顔認証とは、同じ位置(マーカー12が配置された位置)で行われるが、検温の適正な位置および顔認証の適正な位置のそれぞれに異なるマーカーを配置し、検温と顔認証とが異なる位置で行われてもよい。この場合であっても、適正な位置において人物の検温および顔認証を行うことができる。
<第2実施形態>
図6~図8を参照して、本発明の一実施形態に係る顔認証システム20について説明する。以下では、顔認証システム20が顔認証システム10と同様の構成を含む場合、その構成の説明を省略する場合がある。
[1.顔認証システム20の構成]
図6(A)は、本発明の一実施形態に係る顔認証システム20の配置を説明する模式図である。また、図6(B)は、本発明の一実施形態に係る顔認証システム20の撮像装置23で撮影される映像を説明する模式図である。
図6に示すように、顔認証システム20は、黒体炉21、マーカー群22、撮像装置23、および情報処理装置25を含む。図6(A)に示すように、黒体炉21は、撮像装置23から一定の距離を有し、撮像装置23と対向する位置に配置されている。黒体炉21の位置は、撮像装置23の画角に入るように調整されている。マーカー群22は、壁面に配置されているが、これに限られない。マーカー群22は、床面に配置されていてもよい。マーカー群22の位置も、撮像装置23の画角に入るように調整されている。したがって、撮像装置23は、人物とともに、黒体炉21およびマーカー群22を撮影することができる。
黒体炉21は、顔認証システム10の黒体炉11と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
マーカー群22は、第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5を含む。第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5は、黒体炉21から撮像装置23に向かって順に壁面に配置されている。例えば、第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5は、直線上に配列されたパターンを有する。このように、第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5は、特定の配列パターンを有して配置されている。第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5は、壁面に印刷されていてもよく、投影されていてもよい。また、第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5が設けられたテープが壁面に貼られていてもよい。第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5のそれぞれの間隔は、等間隔であってもよく、異なる間隔であってもよい。第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5の各々は、撮像装置23によって撮影された画像の中で識別することができるものであればよい。なお、マーカー群22に含まれるマーカーの数は特に限定されない。
撮像装置23は、顔認証システム10の第1の撮像装置13と同様の構成である。撮像装置23は、撮像部を含む。撮像部は、人物、黒体炉21、およびマーカー群22を含む可視光領域の映像を撮像し、画像データを生成することができる。また、撮像部は、人物および黒体炉21を含む赤外光領域の映像を撮像し、温度分布データを生成することができる。画像データおよび温度分布データの各々は、情報処理装置25に送信される。
情報処理装置25は、顔認証システム10の情報処理装置15と同様の構成である。情報処理装置25は、マーカー判定部、顔情報生成部、温度情報生成部、登録情報記憶部、顔照合部、および人物情報処理部を含む。なお、情報処理装置25のマーカー判定部は、情報処理装置15のマーカー判定部15aと異なる。以下、情報処理装置25のマーカー判定部の構成について、詳細に説明する。
マーカー判定部は、画像データを受信し、画像データから第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5による検出パターンを判定することができる。例えば、マーカー判定部は、機械学習またはディープラーニングなどを利用して、検出パターンを判定してもよい。また、マーカー判定部は、検出パターンに基づき、マーカー検出情報を生成することができる。
ここで、図7を参照して、マーカー判定部によるマーカー検出情報の生成処理について説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係る顔認証システム20において、マーカー群22の検出および検出パターンを説明する模式的な平面図である。
図7に示すように、撮像装置23の画角には、マーカー群22の第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5が含まれている。そのため、撮像装置23は、マーカー群22の第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5を撮影することができる。ここで、人物が撮像装置23の前を通過する場合を考える。人物が第1のマーカー22-1の前の領域Aにいると、第1のマーカー22-1が人物によって隠される。この場合、第1のマーカー22-1は撮像装置23によって撮影されないが、第2のマーカー22-2~第5のマーカー22-5は撮像装置23によって撮影される。人物が領域Aから領域Bに移動すると、第2のマーカー22-2が人物によって隠される。この場合、第2のマーカー22-2は撮像装置23によって撮影されないが、第1のマーカー22-1、および第3のマーカー22-3~第5のマーカー22-5は撮像装置23によって撮影される。人物が第3のマーカー22-3の前の領域C、第4のマーカー22-4の前の領域D、および第5のマーカー22-5の前の領域Eにいるときも同様である。そのため、撮像装置23によって撮像された画像データの中に検出されないマーカーが存在すれば、人物は、その検出されないマーカーの前の領域にいることが推測される。したがって、検出されないマーカーに基づいて人物の位置(領域A~領域E)を特定することができるため、マーカー判定部は、第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5の検出の有無を検出パターンとしたマーカー検出情報を生成することができる。
画像データの中の検出されないマーカーの数は1つでなくてもよい。例えば、画像データの中に第1のマーカー22-1および第2のマーカー22-2が検出されない場合、人物は、領域Aと領域Bの境界であって、撮像装置23に近い位置にいることが推測される。そのため、検出パターンに基づき、人物が、壁面の近くにいるか、壁面から離れているかについても特定することができる。
このように、マーカー判定部は、画像データの中の検出されないマーカーの位置または数、すなわち、マーカーの検出パターンに応じたマーカー検出情報を生成することができる。上述したように、マーカーの検出パターンによって人物の位置を特定することができることから、マーカー検出情報は、人物の位置情報を含んでいるということもできる。また、マーカー判定部は、マーカー検出情報を判定し、マーカーの検出パターンが所定の条件を満たすとき、検温処理および照合処理を実行するようにすることができる。例えば、人物が適正な位置にいる場合において、複数のマーカーのうちの少なくとも1つが検出されないことを所定の条件とすることができる。
以上、顔認証システム20の構成について説明したが、顔認証システム20の構成は、これらに限られるものではない。詳細は後述するが、顔認証システム20は、人物の温度情報に含まれる温度が所定の温度を超える場合に作動する警告装置を含むこともできる。
[2.顔認証システム20の検温および照合処理]
図8は、本発明の一実施形態に係る顔認証システム20の検温処理を示すフローチャート図である。具体的には、図8は、顔認証システム20の情報処理装置25で実行される検温処理を示している。
ステップS200では、情報処理装置25は、撮像装置23で撮像された可視光領域の画像データおよび赤外光領域の温度分布データを取得することができる。赤外光領域の温度分布データは、可視光領域の画像データと対応している。換言すると、温度分布データの中の位置座標は、画像データの中の位置座標と対応している。画像データおよび温度分布データが取得されると、ステップS210が実行される。
ステップS210では、情報処理装置25(マーカー判定部)は、画像データの中の第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5を検出することができる。第1のマーカー22-1~第5のマーカー22-5が検出されると、ステップS220が実行される。
ステップS220では、情報処理装置25(マーカー判定部)は、マーカーの検出パターンに基づき、マーカー検出情報を生成することができる。マーカー検出情報が生成されると、ステップS230が実行される。
ステップS230では、情報処理装置25(マーカー判定部)は、マーカー検出情報を基に、人物が適正位置にいるか否かを判定することができる。人物が適正位置にいる場合(ステップS230:YES)、ステップS240が実行される。これに対し、人物が適正位置にいない場合(ステップS230:NO)、ステップS200に戻り、情報処理装置25は、再度、撮像装置23で撮像された可視光領域の画像データおよび赤外光領域の温度分布データを取得することができる。
ステップS240~ステップS295は、それぞれ、ステップS120~ステップS175と同様の処理であるため、ここでは説明を省略する。
人物情報または人物登録情報が生成されると、顔認証システム20の検温および照合処理は終了する。生成された人物情報または人物登録情報は、他の装置(例えば、表示装置など)に提供することができる。
なお、主に、情報処理装置25で実行される検温および照合処理に基づき、顔認証システム20の検温および顔認証方法について説明したが、顔認証システム20の検温および顔認証方法は、これに限られるものではない。
以上、本実施形態に係る顔認証システム20について説明したが、顔認証システム20は、複数のマーカーを含むマーカー群22が配置され、マーカー群22を撮像した画像データの中のマーカーの検出パターンに基づき、人物の位置を特定することができる。そのため、顔認証システム20は、人物が適正な位置にいるか否かを判定し、人物が適正な位置にいる場合に、人物の検温および顔認証を行うことができる。そのため、顔認証システム20は、ばらつきが少なく、高精度な人物の検温および顔認証が可能である。
なお、上述した顔認証システム20では、マーカーの検出パターンによって人物の位置が特定されることを説明したが、人物の位置だけでなく、床面からのマーカー群22の高さと人物の顔の高さを比較し、人物の身長を算出してもよい。この場合、算出された身長を基に、照合処理を実行することもできる。また、フレーム間のマーカーの検出パターンを判定し、人物の移動方向を特定してもよい。例えば、人物が適正な位置にいた場合であっても、引き返した場合には、検温および照合処理を実行しないこともできる。
<第3実施形態>
図9~図13を参照して、本発明の一実施形態に係る入退場管理システム30について説明する。入退場管理システム30は、顔認証システム10を含む。なお、以下では、一例として、入退場管理システム30が建設現場に設置されているものとし、入退場管理システム30を利用した建設現場の作業者(対象者)の入退場管理について説明する。
[1.入退場管理システム30の構成]
図9は、本発明の一実施形態に係る入退場管理システム30の配置図である。入退場管理システム30は、第1のゲート100と第1のゲート100に対向する第2のゲート110とを接続する通路120内に設置されて利用される。建設現場は第2のゲート110の先にあり、対象者は、第2のゲート110を通り抜け、建設現場に入場することができる。すなわち、入退場管理システム30は、建設現場の出入口に設置することができる。図9(A)および図9(B)は、入退場管理システム30の配置は同一であるが、それぞれ、対象者の入場時および退場時を示している。対象者が建設現場に入場するとき、対象者は、第1のゲート100から進入し、入退場管理システム30を利用した入場処理が行われ、第2のゲート110から退出する。また、対象者が建設現場から退場するとき、対象者は、第2のゲート110から進入し、入退場管理システム30を利用した退場処理が行われ、第1のゲート100から退出する。したがって、対象者は、建設現場への入場だけでなく退場においても、入退場管理システム30を用いて入退場管理(入場処理および退場処理)が行われる。
なお、図9では、第1のゲート100および第2のゲート110が示されているが、第1のゲート100および第2のゲート110は明確に設置されていなくてもよい。例えば、通路120の途中に入退場管理システム30が設置され、入退場管理システム30が設けられた通路120の一方の端が第1のゲート100となり、他方の端が第2のゲート110となる場合がある。この場合であっても、対象者が通路120を通る際に入退場管理システム30を利用するため、対象者の入退場管理を行うことができる。
図9(A)および図9(B)に示すように、入退場管理システム30は、第1の情報処理装置200、第1の撮像装置210、第1の表示装置220、警告装置230、黒体炉240、第2の情報処理装置300、第2の撮像装置310、第2の表示装置320、第3の情報処理装置400、マーカー250、および第3の撮像装置260を含む。第1の情報処理装置200、第1の撮像装置210、第1の表示装置220、警告装置230、黒体炉240、マーカー250、および第3の撮像装置260は、対象者の入場処理において利用される。第2の情報処理装置300、第2の撮像装置310、および第2の表示装置320は、対象者の退場処理において利用される。第3の情報処理装置400は、対象者の入退場管理処理において利用される。
詳細は図示しないが、第1の撮像装置210、第1の表示装置220、警告装置230、および第3の撮像装置260は、第1の情報処理装置200と接続されている。また、第2の撮像装置310および第2の表示装置320は、第2の情報処理装置300と接続されている。さらに、第1の情報処理装置200および第2の情報処理装置300は、第3の情報処理装置400と接続されている。なお、これらの接続は、有線による接続であってもよく、無線による接続であってもよい。
第1の撮像装置210、第1の表示装置220、および警告装置230は、第2のゲート110の近傍に配置されている。第1の撮像装置210は、例えば、通路120の天井面または壁面に配置されている。第1の撮像装置210は、第1のゲート100から進入し、通路120を通過する対象者を撮影することができる。第1の撮像装置210は、歩行している対象者および黒体炉240を撮影することができ、対象者は、必ずしも第1の撮像装置210の前で停止する必要はない。黒体炉240は、第1の撮像装置210の画角内であって、第1の撮像装置210から適切な距離に設置されている。マーカー250は、床面に配置されている。第3の撮像装置260は、天井面に配置されて、マーカー250を撮影することができる。第1の情報処理装置200は、撮影した対象者を照合し、または対象者の温度(体温)を判定することができる。第1の情報処理装置200は、通路120内に設置されていてもよく、通路120外に配置されていてもよい。第1の表示装置220は、対象者の照合結果を表示することができる。対象者は、第1の表示装置220の画面に表示された照合結果を確認し、第2のゲート110から退出することができる。警告装置230は、対象者の温度がしきい値を超える場合に作動し、体温の異常が認められることを対象者に通知する。
同様に、第2の撮像装置310および第2の表示装置320は、第1のゲート100の近傍に配置されている。通路120の天井面または壁面に配置された第2の撮像装置310は、第2のゲート110から進入し、通路120を通過する対象者を撮影することができる。通路120内または通路120外に配置された第2の情報処理装置300は、撮影した対象者を照合することができる。対象者は、第2の表示装置320の画面に表示された照合結果を確認し、第1のゲート100から退出することができる。
入退場管理システム30では、対象者が建設現場に入場するときには対象者の温度を検出するが、対象者が建設現場から退場するときには対象者の温度を検出していない。但し、入退場管理システム30は、対象者が退場するときに対象者の温度を検出してもよい。その場合、入退場管理システム30は、対象者の入場時と退場時の温度を比較し、所定の温度差であったときに、警告装置を作動させて体温の異常が認められることを対象者に通知することができる。
なお、上述した装置の配置は一例であって、本実施形態に係る入退場管理システム30の装置の配置はこれに限られない。
以下では、入退場管理システム30の各装置の構成について説明する。なお、以下では、入退場管理システム30が顔認証システム10と同様の構成を含む場合、その構成の説明を省略する場合がある。
第1の情報処理装置200、第2の情報処理装置300、および第3の情報処理装置400の各々は、プログラムに基づいて演算処理を実行することができる。第1の情報処理装置200、第2の情報処理装置300、および第3の情報処理装置400は、1つのコンピュータであってもよく、それぞれが処理可能な複数のコンピュータであってもよい。
第1の撮像装置210は、顔認証システム10の第1の撮像装置13と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。なお、第2の撮像装置310は、少なくとも可視光領域の映像を撮像することができればよく、第1の撮像装置210と同様のカメラであってもよい。
第1の表示装置220および第2の表示装置320の各々は、映像を表示することができる装置であり、例えば、液晶表示装置またはOLED(Organic Light-Emitting Diode)表示装置である。また、第1の表示装置220および第2の表示装置320の各々は、入力装置を備えていることが好ましく、例えば、画面上の表示に触れて操作することができるタッチパネルを含んでいてもよい。
警告装置230は、異常が発生したことを対象者に知らせることができることができる装置であり、例えば、警告灯または警告音を発するスピーカーなどである。また、警告装置230は、電光掲示板であってもよい。
黒体炉240は、顔認証システム10の黒体炉11と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
マーカー250は、顔認証システム10のマーカー12と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
第3の撮像装置260は、顔認証システム10の第2の撮像装置14と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。すなわち、第3の撮像装置260は、マーカー250を撮影することができる。
以下では、図10を参照して、入退場管理システム30の各装置の構成について、さらに詳細に説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る入退場管理システム30の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、入退場管理システム30は、第1の撮像部1010、マーカー判定部1020、第1の顔情報生成部1030、温度情報生成部1040、第1の登録情報記憶部1050、第1の顔照合部1060、入場者情報処理部1070、第1の表示部1080、警告部1090、第2の撮像部1110、第2の顔情報生成部1130、第2の顔照合部1160、退場者情報処理部1170、第2の表示部1180、入退場管理情報処理部1210、および入退場管理情報記憶部1220を含む。
第1の情報処理装置200は、マーカー判定部1020、第1の顔情報生成部1030、温度情報生成部1040、第1の登録情報記憶部1050、第1の顔照合部1060、および入場者情報処理部1070を含む。第1の撮像装置210は、第1の撮像部1010を含む。第1の表示装置220は、第1の表示部1080を含む。警告装置230は、警告部1090を含む。第2の情報処理装置300は、第2の顔情報生成部1130、第2の登録情報記憶部1150、第2の顔照合部1160、および退場者情報処理部1170を含む。第2の撮像装置310は、第2の撮像部1110を含む。第2の表示装置320は、第2の表示部1180を含む。第3の情報処理装置400は、入退場管理情報処理部1210および入退場管理情報記憶部1220を含む。第3の撮像装置260は、第3の撮像部1310を含む。
なお、各装置の構成は、図10に示すものに限られない。例えば、第1の撮像装置210が、第1の撮像部1010、第1の顔情報生成部1030、および温度情報生成部1040を含み、第1の情報処理装置200が、第1の顔照合部1060および入場者情報処理部1070を含む構成であってもよい。
第1の撮像部1010は、顔認証システム10の第1の撮像部13aと同様の構成である。すなわち、第1の撮像部1010は、人物および黒体炉240を含む可視光領域の映像を撮像した第1の画像データならび赤外光領域の映像を撮像した温度分布データを生成することができる。第1の画像データは、第1の顔情報生成部1030に送信される。また、温度分布データは、温度情報生成部1040に送信される。
第3の撮像部1310は、顔認証システム10の第2の撮像部14aと同様の構成である。すなわち、第3の撮像部1310は、マーカー250を含む可視光領域の映像を撮像した第3の画像データを生成することができる。第3の画像データは、マーカー判定部1020に送信される。
マーカー判定部1020は、顔認証システム10のマーカー判定部15aと同様の構成である。すなわち、マーカー判定部1020は、第3の画像データの中のマーカー250の有無を判定することができる。
第1の顔情報生成部1030は、顔認証システム10の顔情報生成部15bと同様の構成である。すなわち、第1の顔情報生成部1030は、第1の画像データから対象者の顔領域を検出し、検出された顔領域に基づく顔画像データを生成することができる。また、第1の顔情報生成部1030は、顔画像データおよび顔画像データの位置情報を含む顔情報を生成することができる。生成された顔情報の全部または一部は、温度情報生成部1040、第1の顔照合部1060、および入場者情報処理部1070に送信される。
温度情報生成部1040は、顔認証システム10の温度情報生成部15cと同様の構成である。すなわち、温度情報生成部1040は、対象者の温度を含む温度情報を生成することができる。生成された温度情報は、入場者情報処理部1070に送信される。
第1の登録情報記憶部1050は、建設現場で作業する作業者の情報(登録情報)をデータベースとして格納することができる。登録情報は、予め作成しておくことができる。登録情報は、例えば、作業者の顔画像データ、所属、または氏名などを含み、これらが紐付けられて格納されている。
第1の顔照合部1060は、顔認証システム10の顔照合部15eと同様の構成である。すなわち、第1の顔照合部1060は、照合処理により、照合された登録者の登録情報の全部または一部を入場者情報処理部1070に送信することができる。また、照合処理によって対象者が特定することができなかった場合は、照合不可情報を生成し、照合不可情報を入場者情報処理部1070に送信することができる。
なお、入退場管理システム30が建設現場で利用されるとき、対象者がヘルメットおよびマスクを装着している場合がある。特に、対象者がマスクを装着している場合には、鼻および口がマスクで覆われるため、検出される特徴点が少なくなる。そのため、第1の顔照合部1060は、顔画像データに対してマスクの装着の判定処理を行い、マスクが装着されていると判定された場合には、特徴点として目の優先順位を高くするような重み付けを行い、類似度を算出することもできる。
入場者情報処理部1070は、顔情報、温度情報、および登録情報を受信し、これらが紐付けられた入場者情報を生成することができる。入場者情報は、例えば、入場日時、顔情報の顔画像データ、温度情報の温度、または登録情報の顔画像データ、所属、もしくは氏名などを含む。入場者情報は、入退場管理情報処理部1210に送信される。また、入場者情報処理部1070は、入場者情報を表示画像信号に変換し、表示画像信号を第1の表示部1080に送信することができる。これに対して、入場者情報処理部1070は、照合不可情報を受信した場合、顔情報の顔画像データを表示画像信号に変換し、表示画像信号を第1の表示部1080に送信することができる。また、温度情報に含まれる対象者の温度が所定の温度を超える場合、入場者情報処理部1070は、制御信号を生成し、制御信号を警告部1090に送信することができる。
第1の表示部1080は、表示画像信号を受信し、表示画像信号に基づく画像を第1の表示装置220の画面に表示することができる。第1の表示部1080は、例えば、顔情報の顔画像データ、温度情報の温度、または登録情報の顔画像データ、所属、もしくは氏名などを第1の表示装置220の画面に表示することができる。また、第1の表示部1080は、顔情報と登録情報とが一致しているか否かを確認するためのアイコン、例えば、対象者の照合が誤検出である場合にタッチ操作可能なアイコンを画面に表示することができる。対象者によってアイコンがタッチされた場合、第1の表示部1080は、操作情報を生成し、操作情報を入場者情報処理部1070に送信する。
警告部1090は、制御信号を受信し、制御信号に基づいて警告装置230を作動させることができる。
第2の撮像部1110は、少なくとも可視光領域の映像を撮像し、第2の画像データを生成することができるが、第1の撮像部1010と同様の構成であってもよい。第2の撮像部1110によって生成された第2の画像データは、第2の顔情報生成部に送信される。
第2の顔情報生成部1130は、第1の顔情報生成部1030と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。第2の顔情報生成部1130によって生成された顔情報の全部または一部は、第2の顔照合部1160および退場者情報処理部1170に送信される。
第2の登録情報記憶部1150は、第1の登録情報記憶部1050と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
第2の顔照合部1160は、第1の顔照合部1060と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。第2の顔照合部1160は、照合処理によって対象者が特定することができた場合、特定された登録者情報の全部または一部を退場者情報処理部1170に送信することができる。また、第2の顔照合部1160は、照合処理によって対象者が特定することができなかった場合、照合不可情報を生成し、照合不可情報を退場者情報処理部1170に送信することができる。
退場者情報処理部1170は、顔情報および登録情報を受信し、これらが紐付けられた退場者情報を生成することできる。退場者情報は、例えば、退場日時、顔情報の顔画像データ、または登録情報の顔画像データ、所属、もしくは氏名などを含む。退場者情報は、入退場管理情報処理部1210に送信される。また、退場者情報処理部1170は、退場者情報を表示画像信号に変換し、表示画像信号を第2の表示部1180に送信することができる。これに対して、退場者情報処理部1170は、照合不可情報を受信した場合、顔情報の顔画像データを表示画像信号に変換し、表示画像信号を第2の表示部1180に送信することができる。
第2の表示部1180は、第1の表示部1080と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。第2の表示部1180によって生成された操作情報は、退場者情報処理部1170に送信される。
入退場管理情報処理部1210は、入場者情報および退場者情報を受信し、これらが紐付けられた入退場管理情報を生成することができる。すなわち、入退場管理情報処理部1210は、入場者情報および退場者情報をそれぞれ識別し、入場者情報および退場者情報のそれぞれを項目とし、データベース化された入退場管理情報を生成することができる。具体的には、入退場管理情報処理部1210は、入場者情報を用いてデータベース化された入退場管理情報を生成し、退場者情報を用いて入退場管理情報を更新することができる。退場者情報を入場者情報と紐付ける場合、入退場管理情報処理部1210は、入退場管理情報記憶部1220に格納された入退場管理情報を取得し、入退場管理情報を更新することができる。入退場管理情報は、例えば、入場者情報の入場日時、温度、所属、もしくは氏名、または退場者情報の退場日時、所属、もしくは氏名などを含む。また、入退場管理情報は、入場者情報に含まれる顔情報の顔データまたは退場者情報に含まれる顔情報の顔データを含んでいてもよい。
入退場管理情報記憶部1220は、入退場管理情報処理部1210によって生成された入退場管理情報をデータベースとして格納することができる。
上述した装置および各装置の構成は一例であって、本実施形態に係る入退場管理システム30の構成はこれに限られない。例えば、各構成によるデータまたは情報の送受信が無線である場合には、各装置に通信部が含まれていてもよい。
また、入退場管理システム30の利用は、建設現場における入退場管理に限られない。例えば、イベント施設またはイベント会場の出入口に入退場管理システム30を設置し、利用者の入退場管理を行うこともできる。イベント施設への入退場管理システム30の設置の一例としては、利用者の顔画像データを登録させてチケットを販売する場合が挙げられる。この場合、利用者はウォークスルーでイベント施設へ入退場できるとともに、後に、利用者の中にインフルエンザウイルスまたはコロナウイルスの感染者がいたことが判明した場合であっても、入退場管理システム30を用いて利用者がイベント施設へ入退場していたことを確認することができる。
以下では、図11~図13を参照して、入退場管理システム30による入場処理および退場処理について説明する。
[2.入退場管理システム30の入場処理]
図11および図12は、本発明の一実施形態に係る入退場管理システム30の入場処理を示すフローチャート図である。具体的には、図11は、第1の情報処理装置200および第3の情報処理装置で実行される処理を示し、図12(A)は、第1の表示装置220で実行される処理を示し、図12(B)は、警告装置230で実行される処理を示している。
ステップS1000では、第1の情報処理装置200は、第1の撮像装置210で撮像された可視光領域の第1の画像データおよび赤外光領域の温度分布データならびに第3の撮像装置260で撮像された可視光領域の第3の画像データを取得することができる。赤外光領域の温度分布データは、可視光領域の第1の画像データと対応している。換言すると、温度分布データの中の位置座標は、第1の画像データの中の位置座標と対応している。第1の画像データ、温度分布データ、および第2の画像データが取得されると、ステップS1010が実行される。
ステップS1010では、第1の情報処理装置200(マーカー判定部1020)は、第3の画像データの中のマーカー250の有無を判定することができる。第3の画像データの中にマーカー250が検出された場合(ステップS1010:YES)、ステップS1000に戻り、第1の情報処理装置200は、再度、第1の撮像装置210で撮像された可視光領域の第1の画像データおよび赤外光領域の温度分布データならびに第3の撮像装置260で撮像された可視光領域の第3の画像データを取得することができる。これに対して、第3の画像データの中にマーカー250が検出されなかった場合(ステップS1010:NO)、第1の情報処理装置200(第1の顔情報生成部1030)は、顔領域の検出の判定処理(ステップS1020)を実行することができる。
ステップS1020では、第1の情報処理装置(第1の顔情報生成部1030)は、第1の画像データの中の顔領域の検出を判定することができる。第1の画像データの中に顔領域が検出された場合(ステップS1020:YES)、ステップS1030が実行される。これに対して、顔領域が検出されなかった場合(ステップS1020:NO)、ステップS1000に戻り、第1の情報処理装置200は、再度、第1の撮像装置210で撮像された可視光領域の第1の画像データおよび赤外光領域の温度分布データならびに第3の撮像装置260で撮像された可視光領域の第3の画像データを取得することができる(ステップS1000)。
ステップS1030では、第1の情報処理装置200(第1の顔情報生成部1030)は、顔領域に基づき、顔画像データを生成することができる。顔画像データが生成されると、ステップS1040が実行される。
ステップS1040では、第1の情報処理装置200(第1の顔情報生成部1030)は、第1の画像データにおける顔画像データの位置情報を取得し、顔画像データおよび位置情報を含む顔情報を生成することができる。
ステップS1050では、第1の情報処理装置200(温度情報生成部1040)は、顔情報に基づき、温度分布データから黒体炉240の温度によって補正された対象者の温度情報を生成することができる。
ステップS1060では、第1の情報処理装置200(第1の顔照合部1060)は、生成された顔情報の顔画像データと、登録情報の顔画像データとを照合し、対象者を特定することができる。対象者が特定された場合(ステップS1060:YES)、第1の情報処理装置200(入場者情報処理部1070)は、ステップS1070が実行される。これに対して、対象者が特定されなかった場合(ステップS1060:NO)、ステップS1080が実行される。
ステップS1070では、第1の情報処理装置200(入場者情報処理部1070)は、顔情報、温度情報、および登録情報を紐付けた入場者情報を生成することができる。入場者情報が生成されると、ステップS1080が実行される。
ステップS1080では、第1の情報処理装置200(第1の顔照合部1060)は、照合不可情報を生成することができる。照合不可情報が生成されると、ステップS1070が実行される。なお、この場合、ステップS1070では、第1の情報処理装置200(入場者情報処理部1070)は、顔情報、温度情報、登録情報、および照合不可情報を紐付けた入場者情報を生成することができる。
ステップS1090では、第1の情報処理装置200(入場者情報処理部1070)は、対象者の温度情報に含まれる温度が所定の温度以下であるか否かの判定を行うことができる。対象者の温度が所定の温度以下である場合(ステップS1090:YES)、第1の情報処理装置200は、生成された入場者情報を表示画像信号に変換することができる。表示画像信号は、第1の表示装置220に送信され、表示処理(ステップS1100)が実行される。これに対して、対象者の温度が所定の温度を超える場合(ステップS1090:NO)、ステップS1110が実行される。
ステップS1100(表示処理)の詳細は後述するが、ステップS1100の終了後は、ステップS1030が実行される。
ステップS1110では、第1の情報処理装置200は、制御信号を生成することができる。生成された制御信号は、警告装置230に送信され、警告処理(ステップS1120)が実行される。
ステップS1120(警告処理)の詳細は後述するが、ステップS1120の終了後は、ステップS1000に戻り、再度、第1の撮像装置210で撮像された可視光領域の第1の画像データおよび赤外光領域の温度分布データならびに第3の撮像装置260で撮像された可視光領域の第3の画像データを取得することができる。
ステップS1130では、第1の情報処理装置200(入場者情報処理部1070)は、操作情報を受信したか否かを判定することができる。例えば、第1の情報処理装置200が、一定の時間内に操作情報を受信することを判定条件とすることができる。第1の情報処理装置200が操作情報を受信した場合(ステップS1130:YES)、ステップS1000に戻り、再度、第1の撮像装置210で撮像された可視光領域の第1の画像データおよび赤外光領域の温度分布データならびに第3の撮像装置260で撮像された可視光領域の第3の画像データを取得することができる。これに対して、第1の情報処理装置200が操作情報を受信しなかった場合(ステップS1130:NO)、入場者情報が第3の情報処理装置400に送信され、ステップS1140が実行される。
ステップS1140では、第3の情報処理装置400(入退場管理情報処理部1210)は、入場者情報をデータベース化した入退場管理情報を生成することができる。
入退場管理情報が生成されると、入場処理は終了する。
図12(A)を参照して、表示処理(ステップS1100)について詳細に説明する。
ステップS1101では、第1の表示装置220は、表示画像信号を取得することができる。表示画像信号が取得されると、ステップS1102が実行される。
ステップS1102では、第1の表示装置220は、表示画像信号を基に、第1の表示装置220の画面に画像を表示することができる。このとき、第1の表示装置220の画面には、対象者の照合結果が表示されている。そのため、対象者は、画面を見て、照合結果が正しいか否かを確認することができる。
ステップS1103では、第1の表示装置220は、画面に表示されている照合結果が誤検出であるか否かを判定することができる。具体的には、第1の表示装置220は、対象者による誤検出の入力操作が行われた否かを判定する。誤検出の入力操作が行われた場合(ステップS1103:YES)、ステップS1104が実行される。また、誤検出の入力操作が行われなかった場合(ステップS1103:NO)、表示処理(ステップS1100)は終了する。
ステップS1104では、第1の表示装置220は、操作情報を生成することができる。生成された操作情報は、第1の情報処理装置200に送信される。操作情報が生成されると、表示処理(ステップS1100)は終了する。
続いて、図12(B)を参照して、警告処理(ステップS1120)について詳細に説明する。
ステップS1121では、警告装置230は、制御信号を取得することができる。
ステップS1122では、警告装置230は、制御信号に基づき、作動することができる。対象者は、警告装置230の作動により、自分自身の体温が高いことを確認することができる。警告装置230が作動すると、警告処理(ステップS1120)は終了する。
[3.入退場管理システム30の退場処理]
図13は、本発明の一実施形態に係る入退場管理システム30の退場処理を示すフローチャート図である。具体的には、図13は、第2の情報処理装置300および第3の情報処理装置で実行される処理を示している。
退場処理のステップS2010~ステップS2040およびステップS2060~ステップS2080は、入場処理のステップS1020~ステップS1040、ステップS1060、ステップS1080、ステップS1100、およびステップS1130と同様の処理であるため、ここでは説明を省略する場合がある。
ステップS2000では、第2の情報処理装置300は、第2の撮像装置310で撮像された可視光領域の第2の画像データを取得することができる。第2の画像データが取得されると、ステップS2010が実行される。
ステップS2010では、第2の情報処理装置300(第2の顔情報生成部1130)は、第2の画像データの中の顔領域の検出を判定することができる。第2の画像データの中に顔領域が検出された場合(ステップS2010:YES)、ステップS2020が実行される。これに対して、第2の画像データの中に顔領域が検出されなかった場合(ステップS2010:NO)、ステップS2000に戻り、第2の情報処理装置300は、再度、第2の撮像装置310で撮像された可視光領域の第2の画像データを取得することができる。
ステップS2020では、第2の情報処理装置300は、顔領域に基づき、顔画像データを生成することができる。顔画像データが生成されると、ステップS2030が実行される。
ステップS2030では、第2の情報処理装置300(第2の顔情報生成部1130)は、第2の画像データにおける顔画像データの位置情報を取得し、顔画像データおよび位置情報を含む顔情報を生成することができる。
ステップS2040では、第2の情報処理装置300(第2の顔照合部1160)は、生成された顔情報の顔画像データと、登録情報の顔画像データとを照合し、対象者を特定することができる。対象者が特定された場合(ステップS2040:YES)、ステップS2050が実行される。これに対して、対象者が特定されなかった場合(ステップS2040:NO)、ステップS2060が実行される。なお、この場合、第2の情報処理装置300(退場者情報処理部1170)は、顔情報および照合不可情報を紐付けた退場者情報を生成することができる(ステップS2050)。
ステップS2050では、第2の情報処理装置300(退場者情報処理部1170)は、顔情報および登録情報を紐付けた退場者情報を生成することができる。退場者情報が生成されると、表示処理(ステップS2070)が実行される。
ステップS2060では、第2の情報処理装置300(第2の顔照合部1160)は、照合不可情報を生成することができる。照合不可情報が生成されると、ステップS2050が実行される。なお、この場合、第2の情報処理装置300(退場者情報処理部1170)は、顔情報、登録情報、および照合不可情報を紐付けた退場者情報を生成することができる。
ステップS2070(表示処理)は、ステップS1100と同様であるため、ここでは説明を省略する。ステップS2070の終了後は、ステップS2080が実行される。
ステップS2080では、第2の情報処理装置300(退場者情報処理部1170)は、操作情報を受信したか否かを判定することができる(ステップS2080)。第2の情報処理装置300が操作情報を受信した場合(ステップS2080:YES)、ステップS2000に戻り、再度、第2の撮像装置310で撮像された可視光領域の第2の画像データを取得することができる。これに対して、第2の情報処理装置300が操作情報を受信しなかった場合(ステップS2080:NO)、退場者情報が第3の情報処理装置400に送信され、ステップS2090が実行される。
ステップS2090では、第3の情報処理装置400(入退場管理情報処理部1210)は、入退場管理情報記憶部1220から入退場管理情報を取得し、入退場管理情報を更新することができる。
入退場管理情報が更新されると、退場処理は終了する。
以上、本実施形態に係る入退場管理システム30について説明したが、入退場管理システム30は、第1の撮像装置210から適正な距離にマーカー250が配置されていることにより、適正な位置で人物の検温および顔認証を含む入場処理を行うことができる。そのため、入退場管理システム30の入場処理においては、高精度な対象者の検温および顔認証がかのうである。また、入退場管理システム30は、退場処理も行われるため、対象者の入場処理と退場処理とを一連として管理することができる。そのため、対象者の滞在時間などを容易に把握することができる。
<第4実施形態>
図14および図15を参照して、本発明の一実施形態に係る入退場管理システムを含むユニットパネル40について説明する。ユニットパネル40に含まれる入退場管理システムが、入退場管理システム30と同様の構成を含む場合、その構成の説明を省略する場合がある。
図14および図15は、それぞれ、本発明の一実施形態に係るユニットパネル40の模式的な斜視図および模式的な平面図である。ユニットパネル40は、パネル材500Aを含み、パネル材500Aには、入退場管理システムの構成の全部または一部が設けられている。パネル材500Aに設けられる入退場管理システムは、例えば、第1の情報処理装置200A、第1の撮像装置210A、第1の表示装置220A、警告装置230A、第3の撮像装置260A、第2の情報処理装置300A、第2の撮像装置310A、または第2の表示装置320Aである。また、第1の撮像装置210Aの画角内に入るように黒体炉240Aが配置され、第3の撮像装置260Aの画角内に入るようにマーカー250Aが床面に配置されている。したがって、建設現場の出入口にユニットパネル40を設置すれば、ユニットパネル40に備えられた入退場管理システムを利用し、建設現場の作業者の入退場管理を行うことができる。
パネル材500Aの材質は、特に限定されない。パネル材500Aとして、例えば、木材または樹脂材などを用いることができる。また、パネル材500Aには、対象者が通り抜けるための開口部510Aが設けられている。
パネル材500Aの第1の面501Aの一方の側に、第1の撮像装置210A、第1の表示装置220A、警告装置230A、および第3の撮像装置260Aが設けられている。また、これらの装置が設けられたパネル材500Aの裏面である第2の面502Aの一方の側に、第1の情報処理装置200Aが設けられている。第1の撮像装置210A、第1の表示装置220A、警告装置230A、および第3の撮像装置260Aは、第1の情報処理装置200Aと接続されている。なお、第1の情報処理装置200Aが無線で接続される場合、第1の情報処理装置200Aは、パネル材500Aの近傍に配置されていなくてもよい。
パネル材500Aの第2の面502Aの他方の側に、第2の撮像装置310Aおよび第2の表示装置320Aが設けられている。また、これらの装置が設けられたパネル材500Aの裏面である第1の面501Aの他方の側に、第2の情報処理装置300Aが設けられている。第2の撮像装置310Aおよび第2の表示装置320Aは、第2の情報処理装置300Aと接続されている。なお、第2の情報処理装置300Aが無線で接続される場合、第2の情報処理装置300Aは、パネル材500Aの近傍に配置されていなくてもよい。
図15(A)および図15(B)では、第3の情報処理装置400Aがパネル材500Aから離れて設置されているが、第3の情報処理装置400Aも、パネル材500Aに設けられていてもよい。第3の情報処理装置400Aは、第1の情報処理装置200Aおよび第2の情報処理装置300Aと接続されている。なお、第3の情報処理装置400Aが無線で接続される場合、第3の情報処理装置400Aは、パネル材500Aの近傍に配置されていなくてもよい。
開口部510Aは、第1のゲートまたは第2のゲートに対応する。ユニットパネル40は、パネル材500Aの第2の面502Aが建設現場の出入口に接続されるように設置される。図15(A)に示すように、入場時には、対象者は、パネル材500Aの第1の面501A側において入退場管理システムを利用した入場処理が行われ、開口部510Aを通過して第2の面502A側へ向かう。これに対して、図15(B)に示すように、退場時には、対象者は、パネル材500Aの第2の面502A側において入退場管理システムを利用した退場処理が行われ、開口部510Aを通過して第1の面501A側へ向かう。
本実施形態に係るユニットパネル40は、あらゆる場所に簡便に設置し、または撤去することが可能である。そのため、建設現場での工程期間中、またはイベント施設もしくはイベント会場の開催期間中などにおいて、ユニットパネル40を一時的に設置し、入退場管理システムを利用して、対象者の入退場管理を行うことができる。
<第5実施形態>
図16および図17を参照して、本発明の一実施形態に係る入退場管理システムを含むユニットハウス50について説明する。ユニットハウス50に含まれる入退場管理システムが、入退場管理システム30と同様の構成を含む場合、その構成の説明を省略する場合がある。
図16および図17は、それぞれ、本発明の一実施形態に係るユニットハウス50の外観を示す模式的な斜視図および内部構成を示す模式的な平面図である。ユニットハウス50は、4つの側壁面、4つの側壁面で囲まれた空間の上方を覆う天井面、および4つの側壁面で囲まれた空間の下方を覆う床面からなる箱状体600Bを含み、箱状体600B内には、入退場管理システムの構成全部または一部が設けられている。箱状体600B内に設けられる入退場管理システムは、例えば、第1の情報処理装置200B、第1の撮像装置210B、第1の表示装置220B、警告装置230B、黒体炉240B、マーカー250B、第3の撮像装置260B、第2の情報処理装置300B、第2の撮像装置310B、第2の表示装置320B、または第3の情報処理装置400Bである。したがって、建設現場の出入口にユニットハウス50を設置すれば、ユニットハウス50に備えられた入退場管理システムを利用し、建設現場の作業者の入退場管理を行うことができる。
箱状体600Bの側壁面、天井面、および床面の各々は、1つの部材で構成されていてもよく、複数の部材で構成されていてもよい。また、箱状体600Bは、柱材または梁材を用いて枠体を構成し、枠体にパネル材が固定されて構成されていてもよい。箱状体600Bは、いわゆるコンテナ、プレハブハウス、またはトランクルームであってもよく、住宅、事務所、倉庫、または店舗などに用いられる簡易的な建築物であってもよい。
なお、ユニットハウス50は、そのまま移動して建設現場に設置することができてもよく、またはいくつかの構成部材に分割され、建設現場で組み立てることによって設置することができてもよい。
箱状体600Bの4つの側壁面のうち、対向する2つの側壁面には第1の扉610Bおよび第2の扉620Bが設けられている。第1の扉610Bおよび第2の扉620Bは、それぞれ、第1のゲートおよび第2のゲートに対応し、ユニットハウス50は、第2の扉620Bが建設現場の出入口に接続するように設置される。対象者が建設現場に入場するとき、対象者は、第1の扉610Bから進入し、入退場管理システムを利用した入場処理が行われ、第2の扉620Bから退出する。対象者が建設現場から退場するとき、対象者は、第2の扉620Bから進入し、入退場管理システムを利用した退場処理が行われ、第1の扉610Bから退出する。
箱状体600Bの側壁面、第1の扉610B、または第2の扉620Bに窓が設けられている場合、窓を通じてユニットハウス50内に入射する光を遮光するために、窓にカーテン、ブラインド、またはスモークフィルムなどの遮光部材が設けられていることが好ましい。窓からの光を遮光することによって、箱状体600B内の照度を一定に保つことができる。そのため、常に同じ照度条件で対象者を撮影することができ、対象者の照合処理の精度が向上する。
箱状体600Bの側壁面には、室内機651B、室外機652B、および配管653Bを含む空調機650Bが設けられている。ユニットハウス50は、空調機650Bが設けられていることにより、箱状体600B内の温度を一定に保つことができる。そのため、常に同じ温度条件で対象者を撮影することができ、対象者の体温測定の精度が向上する。また、箱状体600B内の空気を循環させるため、側壁面に換気口または換気扇などが設けられていてもよい。なお、室内機651B、換気口、および換気扇は、側壁面だけでなく、天井面に設置してもよい。
また、ユニットハウス50は、充電可能なバッテリー部660Bを備えていることが好ましい。ユニットハウス50がバッテリー部660Bを備えることで、建設現場において外部からの電源の供給が困難である場合であっても、バッテリー部660Bからユニットハウス50の各装置に電源を供給することができる。なお、ユニットハウス50は、発電装置(例えば、天井面または壁面に設けられた太陽光発電装置、風力発電装置、または床下などに設けられた自己発電装置など)を備えていてもよい。
さらに、ユニットハウス50は、第1の扉610Bまたは第2の扉620Bの開閉を検出するセンサを備えていてもよい。ユニットハウス50がセンサを備えることで、第1の扉610Bまたは第2の扉620Bが開けられたときに、例えば、ユニットハウス50の入退場管理システムの電源をオンにすることができる。
本実施形態に係るユニットハウス50は、箱状体600Bを移動させ、いくつかの構成を取り付けることによって設置することができるため、あらゆる場所に簡便に設置し、または撤去することが可能である。そのため、建設現場での工程期間中、またはイベント施設もしくはイベント会場の開催期間中などにおいて、ユニットハウス50を一時的に設置し、入退場管理システムを利用して、対象者の入退場管理を行うことができる。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略、もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
上述した各実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
10:顔認証システム、 11:黒体炉、 12、12A、12B:マーカー、 13:第1の撮像装置、 13a:第1の撮像部、 14:第2の撮像装置、 14a:第2の撮像部、 15:情報処理装置、 15a:マーカー判定部、 15b:顔情報生成部、 15c:温度情報生成部、 15d:登録情報記憶部、 15e:顔照合部、 15f:人物情報処理部、
20:顔認証システム、 21;黒体炉、 22:マーカー群、 22-1:第1のマーカー、 22-2:第2のマーカー、 22-3:第3のマーカー、 22-4:第4のマーカー、 22-5:第5のマーカー、 23:撮像装置、 25:情報処理装置、
30:入退場管理システム、 40:ユニットパネル、 50:ユニットハウス、
100:第1のゲート、 110:第2のゲート、 120:通路、
200、200A、200B:第1の情報処理装置、 210、210A、210B:第1の撮像装置、 220、220A、220B:第1の表示装置、 230、230A、230B:警告装置、 240、240A、240B:黒体炉、 250、250A、250B:マーカー、 260、260A、260B:第3の撮像装置、
300、300A、300B:第2の情報処理装置、 310、310A、310B:第2の撮像装置、 320、320A、320B:第2の表示装置、
400、400A、400B:第3の情報処理装置、
500A:パネル材、 501A:第1の面、 502A:第2の面、 510A:開口部、
600B:箱状体、 610B:第1の扉、 620B:第2の扉、 650B:空調機、 651B:室内機、 652B:室外機、 653B:配管、 660B: バッテリー部、
1010:第1の撮像部、 1020:マーカー判定部、 1030:第1の顔情報生成部、 1040:温度情報生成部、 1050:第1の登録情報記憶部、 1060:第1の顔照合部、 1070:入場者情報処理部、 1080:第1の表示部、 1090:警告部、 1110:第2の撮像部、 1130:第2の顔情報生成部、 1150:第2の登録情報記憶部、 1160:第2の顔照合部、 1170:退場者情報処理部、 1180:第2の表示部、 1210:入退場管理情報処理部、 1220:入退場管理情報記憶部、 1310:第3の撮像部

Claims (15)

  1. マーカーと、
    可視光領域の第1の画像データおよび前記第1の画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成する第1の撮像部と、
    前記マーカーを画角に含むように配置され、可視光領域の第2の画像データを生成する第2の撮像部と、
    前記第2の画像データの中の前記マーカーの有無を判定するマーカー判定部と、
    前記第1の画像データから人物の顔情報を生成する顔情報生成部と、
    前記顔情報に基づき、前記温度分布データから前記人物の温度を含む温度情報を生成する温度情報生成部と、を含み、
    前記マーカー判定部による判定によって前記マーカーが検出されないとき、前記顔情報および前記温度情報を生成する、顔認証システム。
  2. 前記マーカーは、床面に配置されている、請求項1に記載の顔認証システム。
  3. 前記マーカーは、床面に投影されている、請求項1に記載の顔認証システム。
  4. 前記マーカーは、QRコード(登録商標)である、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の顔認証システム。
  5. 特定の配列パターンで配列された複数のマーカーを含むマーカー群と、
    前記マーカー群を画角内に含むように配置され、可視光領域の画像データおよび前記画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成する撮像部と、
    前記画像データの中の前記複数のマーカーによる検出パターンを判定するマーカー判定部と、
    前記画像データから人物の顔情報を生成する顔情報生成部と、
    前記顔情報に基づき、前記温度分布データから前記人物の温度を含む温度情報を生成する温度情報生成部と、を含み、
    前記検出パターンが所定の条件を満たすとき、前記顔情報および前記温度情報を生成する、顔認証システム。
  6. 前記マーカー群は、壁面に配置されている、請求項5に記載の顔認証システム。
  7. 前記マーカー群は、壁面に投影されている、請求項5に記載の顔認証システム。
  8. 前記特定の配列パターンは、前記複数のマーカーが直線上に配列されたパターンである、請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の顔認証システム。
  9. 前記複数のマーカーのうちの少なくとも1つが検出されないことを前記所定の条件とする、請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記載の顔認証システム。
  10. さらに、前記顔情報に含まれる前記人物の顔画像データと、登録情報に含まれる顔画像データとを照合する顔照合部を含む、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の顔認証システム。
  11. 人物を撮影し、可視光領域の第1の画像データおよび前記第1の画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成し、
    マーカーを撮影し、可視光領域の第2の画像データを生成し、
    前記第2の画像データにおいて前記マーカーが検出されないとき、前記第1の画像データから前記人物の顔情報を生成し、
    前記顔情報に基づき、前記温度分布データから前記人物の温度を含む温度情報を生成する、検温方法。
  12. 人物および特定の配列パターンで配列された複数のマーカーを含むマーカー群を撮影し、可視光領域の画像データおよび前記画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成し、
    前記画像データにおいて前記複数のマーカーの検出パターンが所定の条件を満たすとき、前記人物の顔情報を生成し、
    前記顔情報に基づき、前記温度分布データから前記人物の温度を含む温度情報を生成する、検温方法。
  13. 前記特定の配列パターンは、前記複数のマーカーが直線上に配列されたパターンである、請求項12に記載の検温方法。
  14. 前記複数のマーカーのうちの少なくとも1つが検出されないことを所定の条件とする、請求項12に記載の検温方法。
  15. さらに、前記顔情報に含まれる前記人物の顔画像データと、登録情報に含まれる顔画像データとを照合する、請求項11乃至請求項14のいずれか一項に記載の検温方法。
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