JP2022114950A - 車両用駆動装置の制御装置 - Google Patents

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Kanji Yamamoto
智史 森下
Satoshi Morishita
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Abstract

【課題】変速クラッチの制御に影響を与えることなくロックアップ領域を拡大することができる車両用駆動装置の制御装置を提供すること。【解決手段】エンジンに接続されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、エンジンの回転を変速して出力する変速機構と、トルクコンバータと変速機構との間に設けられた変速クラッチと、クラッチ操作を自動で行うクラッチアクチュエータとを備えた車両用駆動装置の制御装置であって、ロックアップクラッチ制御部は、変速機構の変速段を切り替える変速動作中であって変速クラッチが遮断状態にある場合に、ロックアップクラッチの解放から締結への切替を完了する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用駆動装置の制御装置に関する。
特許文献1には、エンジンの動力を変速機側に伝達する流体継手と、流体継手を機械的に断接するためのロックアップクラッチと、流体継手と変速機との間に設けられ、変速機の変速操作に応じて断接される変速クラッチと、を備えた動力伝達装置において、ドライバにより特異な発進操作が行われたときに、ロックアップクラッチを変速クラッチよりも先に接続するものが開示されている。特許文献1に記載の動力伝達装置によれば、ロックアップクラッチの接続不良を防止できる。
ここで、ドライバによる特異な発進操作とは、下り坂で発進を行うときなどにおいて、変速機のギヤ位置をニュートラルとしたまま、つまり、何れの変速段にもギヤインしないまま発進し、車速が有る程度上昇してから変速機をギヤインするといった操作である。
特開2005-76667号公報
ところで、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと変速機構との間に変速クラッチを備えるような構成の動力伝達装置にあっては、変速クラッチの制御に影響を与えないために、変速動作中はロックアップクラッチの状態を変更しないようにすることが考えられる。
この場合、変速が完了するまでロックアップクラッチの締結動作を実行できないため、ロックアップ領域を拡大できない。このため、上述したような構成の動力伝達装置においては、変速クラッチの制御に影響を与えることなくロックアップ領域を拡大することが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の動力伝達装置にあっては、変速動作中の変速クラッチ及びロックアップクラッチの制御については何ら考慮されておらず、未だ改善の余地がある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、変速クラッチの制御に影響を与えることなくロックアップ領域を拡大することができる車両用駆動装置の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、内燃機関に接続されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、前記内燃機関の回転を変速段に応じた変速比で変速して出力する変速機構と、前記トルクコンバータと前記変速機構との間に設けられ、動力を伝達する締結状態、又は、動力を遮断する遮断状態に切り替えられる変速クラッチと、前記変速クラッチの操作を自動で行うクラッチアクチュエータと、を備えた車両用駆動装置の制御装置であって、前記ロックアップクラッチの締結又は解放を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記変速機構の変速段を切り替える変速動作中であって前記変速クラッチが前記遮断状態にある場合に、前記ロックアップクラッチの解放から締結への切替を完了する構成を有する。
本発明によれば、変速クラッチの制御に影響を与えることなくロックアップ領域を拡大することができる車両用駆動装置の制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置を備えた車両の概略構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置によって実行されるロックアップ制御の処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置を備えた車両における変速動作時のタイミングチャートの一例である。
本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置の制御装置は、内燃機関に接続されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、内燃機関の回転を変速段に応じた変速比で変速して出力する変速機構と、トルクコンバータと変速機構との間に設けられ、動力を伝達する締結状態、又は、動力を遮断する遮断状態に切り替えられる変速クラッチと、変速クラッチの操作を自動で行うクラッチアクチュエータと、を備えた車両用駆動装置の制御装置であって、ロックアップクラッチの締結又は解放を制御する制御部を備え、制御部は、変速機構の変速段を切り替える変速動作中であって変速クラッチが遮断状態にある場合に、ロックアップクラッチの解放から締結への切替を完了することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速クラッチの制御に影響を与えることなくロックアップ領域を拡大することができる。
以下、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置を備えた車両について図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、車両用駆動装置としての自動変速機3と、駆動輪4と、制御装置10と、を含んで構成されている。
エンジン2には、複数の気筒が形成されている。本実施例において、エンジン2は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行うように構成されている。エンジン2は、車両1の動力源である。
自動変速機3は、エンジン2と駆動輪4との間の動力伝達経路に設けられている。自動変速機3は、トルクコンバータ30と、変速機構31と、変速クラッチ32と、クラッチアクチュエータ33と、を有している。
トルクコンバータ30は、ロックアップクラッチ35を有する、いわゆるロックアップクラッチ付きのトルクコンバータである。トルクコンバータ30は、エンジン2と変速クラッチ32との間の動力伝達経路に設けられ、流体を介して動力の伝達を行いタービン軸36に出力する。
タービン軸36には、変速クラッチ32が接続されている。トルクコンバータ30は、エンジン2のクランク軸21から入力されるトルク(駆動力)を、流体を介することにより回転差にて増幅してタービン軸36および変速クラッチ32に出力する。そして、トルクコンバータ30の出力は、タービン軸36および変速クラッチ32を介して変速機構31に伝達される。
トルクコンバータ30の内部は、ロックアップクラッチ35を境にして図示しないアプライ室とリリース室とに区画されている。アプライ室又はリリース室には作動油が供給され、供給される作動油の油圧(作動油圧)によってロックアップクラッチ35の作動状態を切り替えるようになっている。
ロックアップクラッチ35は、トルクコンバータ30内に設けられ、エンジン2のクランク軸21とタービン軸36とが一体的に回転して動力伝達するように接続(以下、「直結」という)する締結状態と、クランク軸21とタービン軸36との直結を解除して流体(作動油)を介してクランク軸21とタービン軸36とが動力伝達をする解放状態と、の間で作動状態が切り替えられるようになっている。
ロックアップクラッチ35は、アプライ室に作動油圧(以下、この作動油圧を「締結油圧」という)が供給されてリリース室から作動油が排出されることで、締結状態に切り替えられる。逆に、ロックアップクラッチ35は、リリース室に作動油圧(以下、この作動油圧を「解放油圧」という)が供給されてアプライ室から作動油が排出されることで、解放状態に切り替えられる。
変速機構31は、変速クラッチ32と駆動輪4との間の動力伝達経路に設けられ、変速クラッチ32に接続された入力軸37と、図示しないディファレンシャルを介して駆動輪4に接続された出力軸38と、を有する。変速機構31は、変速クラッチ32から入力軸37に入力される駆動力を変換および回転速度を変速して、出力軸38から出力する。
変速機構31は、エンジン2から出力され、入力軸37に伝達されたエンジン2の回転を、後述する複数の変速段のうち選択されたいずれかの変速段に応じた変速比で変速して出力軸38に出力する。出力軸38に出力された回転や駆動力は、図示しないディファレンシャルを介して駆動輪4に伝達される。
変速機構31は、歯数比の異なる複数のギヤ対によって変速比の異なる複数の変速段を形成可能に構成されている。変速機構31における変速段の切替は、図示しないシフトアクチュエータによって自動で行われるようになっている。詳細には、制御装置10が、車速及びアクセルペダルの踏込み量に基づき変速マップを参照することにより変速の要否を判断し、変速の指示をシフトアクチュエータに出力する。そして、変速指示を受けたシフトアクチュエータが動作して、変速が行われる。
変速クラッチ32は、トルクコンバータ30と変速機構31との間の動力伝達経路に設けられている。変速クラッチ32は、タービン軸36と一体で回転するように連結されたクラッチホイールディスク32aと、変速機構31の入力軸37と一体で回転するように連結されたクラッチディスク32bと、を有する。
変速クラッチ32は、乾式単板クラッチであって、クラッチディスク32bをクラッチホイールディスク32aに押し付けることでクラッチディスク32bをクラッチホイールディスク32aが一体的に回転して動力伝達する締結状態と、クラッチディスク32bがクラッチホイールディスク32aから分離されることでクラッチホイールディスク32aとクラッチディスク32bとの間の動力伝達を遮断する遮断状態と、に切り替えられるようになっている。つまり、変速クラッチ32は、締結状態ではタービン軸36と入力軸37との間で動力を伝達し、遮断状態ではタービン軸36と入力軸37との間の動力伝達を遮断する。
変速クラッチ32に対する締結状態と遮断状態とを切り替える操作(以下、「クラッチ操作」という)は、クラッチアクチュエータ33によって自動で行われるようになっている。
クラッチアクチュエータ33は、制御装置10に電気的に接続されており、制御装置10からの指令に基づき、変速クラッチ32のクラッチ操作を行うようになっている。具体的には、クラッチアクチュエータ33は、いずれも図示しないレリーズベアリングをレリーズフォーク等にて入力軸37の軸方向に移動させ、レリーズベアリングにてクラッチホイールディスク32aのダイヤフラムスプリングを弾性変形させて変速クラッチ32を遮断状態とする。また、クラッチアクチュエータ33は、レリーズベアリングを遮断状態の位置から遮断状態にする時と反対の方向に移動させ、ダイヤフラムスプリングを弾性変形から解放させて変速クラッチ32を締結状態とする。
制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
コンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットを制御装置10として機能させるためのプログラムが格納されている。すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、本実施例における制御装置10として機能する。
制御装置10には、上述した図示しないシフトアクチュエータ、クラッチアクチュエータ33及び油圧制御装置40等の各種装置、クランク角センサ50、タービン回転数センサ51、クラッチ回転数センサ52、クラッチ位置検出センサ53、ロックアップ油圧センサ54、車速センサ55及びアクセルセンサ56等の各種センサ類が接続されている。
油圧制御装置40は、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ35やクラッチアクチュエータ33に供給する作動油圧を制御する。油圧制御装置40は、制御装置10からの指令に基づきロックアップクラッチ35に供給する作動油圧の大きさを調整することにより、ロックアップクラッチ35を締結状態又は解放状態に切り替える。油圧制御装置40は、制御装置10からの指令に基づきクラッチアクチュエータ33に供給する作動油圧の大きさを調整することにより、変速クラッチ32を締結状態又は遮断状態に切り替える。
クランク角センサ50は、クランク軸21の回転角(以下、「クランク角」という)を検出する。制御装置10は、クランク角センサ50から入力されたクランク角を示す情報に基づきエンジン2の回転速度(クランク軸21の回転速度)であるエンジン回転数を算出する。
タービン回転数センサ51は、タービン軸36の回転速度(以下、「タービン回転数」という)を検出する。クラッチ回転数センサ52は、クラッチディスク32b及び入力軸37の回転速度(以下、「クラッチ回転数」という)を検出する。
クラッチ位置検出センサ53は、変速クラッチ32におけるレリーズベアリングの位置あるいはレリーズベアリングの移動状態に関連して移動するレリーズフォーク等の部品の位置(以下、「クラッチ位置」という)を検出する。クラッチ位置は、変速クラッチ32の状態(遮断状態/半クラッチ状態/締結状態)を示すものでもあり、変速クラッチ32の伝達するトルクの大きさを示すものとも考えられる。ロックアップ油圧センサ54は、ロックアップクラッチ35に供給される作動油圧を検出する。本実施例では、アプライ室に作用する締結油圧を少なくとも検出するが、リリース室に作用する解放油圧を基準にアプライ室に作用する油圧を推定あるいは検出してもよい。車速センサ55は、車両1の速度である車速を検出する。アクセルセンサ56は、運転者による図示しないアクセルペダルの踏込み量を検出する。なお、アクセルセンサ56は、アクセルペダルの踏込み量に連動して変化するスロットル弁の動きを検出してもよい。
制御装置10は、クラッチ位置検出センサ53によって検出されたクラッチ位置に基づき、クラッチ位置とクラッチ伝達トルクとの関係を定義した図示しないマップを参照することにより、変速クラッチ32を制御するクラッチ制御部101としての機能を有する。
制御装置10は、ロックアップクラッチ35の締結又は解放を制御するロックアップクラッチ制御部102としての機能を有する。例えば、制御装置10は、所定のロックアップ条件が成立した場合、ロックアップクラッチ35を解放状態から締結状態に切り替えるよう、油圧制御装置40を制御するロックアップ制御を実行する。本実施例のロックアップクラッチ制御部102は、制御部を構成する。
本実施例においては、例えば車速が所定車速以上となったことを、所定のロックアップ条件とする。所定のロックアップ条件は、これに限定されるものではなく、他の条件としてもよく、変速段と車速の状態を所定のロックアップ条件としてもよい。
制御装置10は、上述のロックアップ制御において、ロックアップクラッチ35の締結前にロックアップクラッチ35に対する指示圧(以下、「LU指示圧」という)を所定のプリチャージ圧まで一時的に高めた後、所定圧に維持した状態で待機させるプリチャージを実行するようになっている。プリチャージは、ロックアップクラッチ35の応答時間(ロックアップの指示が出てから実際にロックアップクラッチ35が締結するまでの時間)の短縮の為に、アプライ室に作動油を充満させる操作であって、作動油自体の流動抵抗等による応答遅れを考慮して指示圧が設定されている。具体的には、プリチャージは、早期にロックアップクラッチ35が締結(動力伝達)を開始する状態とすることを狙っており、本実施例では他の条件がロックアップクラッチ35の締結開始可能な状態になると直ぐに締結させる動作が開始できるように締結直前の状態で待機することをも意味する。
上述のLU指示圧とは、制御装置10から油圧制御装置40に対して指示される油圧であって、締結油圧と解放油圧との差圧の指示値である。
制御装置10は、上述のロックアップ制御において、ロックアップクラッチ35を完全に締結する際には、LU指示圧を締結指示圧P5に高め、一気にロックアップクラッチ35を締結するようにしている。これにより、ロックアップクラッチ35の作動油圧が一気に高められてロックアップクラッチ35が早期に締結を完了する。締結指示圧P5は、後述する各プリチャージ圧よりも大きい圧に設定されている。なお、ロックアップクラッチ35の締結を維持する際には、LU指示圧を締結指示圧P5としたままでもよいが滑りを生じない範囲で、締結指示圧P5よりも低圧のLU指示圧に下げることができる。
本実施例では、ロックアップクラッチ35のプリチャージとして、少なくとも通常プリチャージ、変速中プリチャージ及び発進時プリチャージの各種プリチャージがあり、制御装置10は、状況に応じてこれらプリチャージを選択的に実行する。
通常プリチャージは、例えば、変速機構31における変速段を切り替える変速動作中以外や、車両1の発進時以外の状況において実行されるもので、ロックアップクラッチ35の締結前にLU指示圧を通常のプリチャージ圧(以下、「通常プリチャージ圧Pn」という)まで一時的に高めた後、第1の圧P2に維持した状態で待機させるプリチャージである。つまり、通常プリチャージは、変速クラッチ32が締結された状態でのプリチャージ制御であって、変速クラッチ32の解放あるいは解放/締結状態の遷移制御や動作が無い状態でのプリチャージ制御である。
変速中プリチャージは、変速機構31における変速段を切り替える変速動作中において実行されるもので、ロックアップクラッチ35の締結前にLU指示圧を変速中のプリチャージ圧(以下、「変速中プリチャージ圧P3」という)まで一時的に高めた後、第1の圧P2に維持した状態で待機させるプリチャージである。つまり、変速中プリチャージは、変速クラッチ32が解放中あるいは解放/締結状態の遷移中でのプリチャージ制御である。
変速中プリチャージは、変速動作中に実行されるが、詳しくは次の(1)、(2)のいずれかの場合に実行される。
(1)所定のロックアップ条件の成立と変速指示とが同時になされた場合
(2)変速指示後に所定のロックアップ条件が成立した場合であって、変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に切り替わるまでに変速中プリチャージを完了できると判断できる場合
第1の圧P2は、変速中プリチャージ圧P3及び通常プリチャージ圧Pnよりも低い圧であって、ロックアップクラッチ35の締結を速やかに完了できるように予め高められた圧であり、具体的には、ロックアップクラッチ35が締結(動力伝達)を開始する状態となる(状態を維持する)圧力が実現される指示圧であって、予め実験的に求めて制御装置10のROMに記憶されている。本実施例では、通常プリチャージと変速中プリチャージとで、待機させる圧を双方とも第1の圧P2としたが、互いに異なる圧としてもよい。
変速中プリチャージ圧P3及び通常プリチャージ圧Pnは、ロックアップクラッチ35の締結油圧と解放油圧との差圧が早期に第1の圧P2に達するように一時的に高められたLU指示圧である。前述の様に、プリチャージは、ロックアップクラッチ35の応答時間の短縮の為に、アプライ室に作動油を充満させる操作であって、作動油自体の流動抵抗等による応答遅れを考慮して指示圧が設定されている。この為、プリチャージの指示圧とプリチャージの時間は温度に依存する作動油の粘性や油路やバルブの流動特性等を考慮して設定されている。
そして、変速中プリチャージは、変速クラッチ32が遮断状態となっている間でロックアップクラッチ35の締結を完了させる為に準備をするものであるから、変速中プリチャージは、変速動作中であって変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に切り替わるまでに完了されるようになっている。しかし、このように、変速中プリチャージを行う際には、変速クラッチ32が動力を伝達している状態(締結状態あるいは締結状態から遮断状態への遷移中)にあるため、変速中プリチャージ圧P3を高くし過ぎると、ロックアップクラッチ35の作動油圧の急激な上昇が発生し、ロックアップクラッチ35が締結してトルクを伝達し、それが原因でトルクの変動(ショック)が発生するおそれがある。特に、変速中プリチャージを行う時は、変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に状態が変化する時であって、変速クラッチ32の伝達するトルクが変化している時にトルクコンバータ30から変速クラッチ32に入力される駆動力(入力)が変化することになるので、乗員に感じ取られるショックが発生する可能性が高い。さらに、車両が加速している時は、変化する駆動力も大きくなるため顕著である。こうしたショックは駆動輪4に伝達されて、車体の加速度の変化(振動)として、車両の商品性を低下させてしまう。
そこで、本実施例においては、変速中プリチャージ圧P3が通常プリチャージ圧Pnよりも低い値に設定されている。これにより、ロックアップクラッチ35の作動油圧の急激な上昇に伴うショックの発生が抑制される。
発進時プリチャージは、車両1の発進時、具体的には運転者によるアクセルペダルの踏込みが検出されたときに実行されるもので、LU指示圧を発進時のプリチャージ圧(以下、「発進時プリチャージ圧P4」という)まで一時的に高めた後、第2の圧P1に維持した状態で待機させるプリチャージである。
第2の圧P1は、上述の第1の圧P2よりも低く、かつ発進時プリチャージ圧P4よりも低い圧であって、図示しないロックアップクラッチピストンのガタ詰め等の作動油の充填を早期に完了できるように予め高められた圧であり、予め実験的に求めて制御装置10のROMに記憶されている。
発進時プリチャージ圧P4は、ロックアップクラッチ35の締結油圧と解放油圧との差圧が早期に第2の圧P1に達するように一時的に高められたLU指示圧であり、上述の変速中プリチャージ圧P3及び通常プリチャージ圧Pnよりも高い圧である。
発進時プリチャージは、上述の変速中プリチャージよりも短い時間で完了するように設定されている。短い時間でLU指示圧を一時的に高めることで仮にロックアップクラッチ35でトルク伝達が発生して多少のトルク変動が生じたとしても、車両1の発進時であれば運転者に違和感を与えることはない。また、車両1の発進時は、作動油の高い粘度や油路の流動抵抗によって実際の作動油の流れに遅れが生じることから、LU指示圧を急激に変化させても実際の作動油圧が急激に上昇するといった事態が生じ難い。したがって、発進時プリチャージを短い時間で完了させても問題は生じない。
これに対し、変速中プリチャージは、発進時プリチャージよりも長い時間をかけて実行される。車両1の変速中を含む走行中は、加速度の変化を運転者が感じやすいため、少しのトルク変動によって運転者が違和感を感じるおそれがある。また、車両1の変速中を含む走行中は、温度によっては作動油の粘度が低下したり流動抵抗が変化したりすることから、実際の作動油圧の応答性が高くなる。
このため、LU指示圧を短時間で急激に上昇させると、実際の作動油圧も急激に上昇するおそれがあり、例えば上述したようなトルク変動の原因となり得る。したがって、変速中プリチャージは、上述したように発進時プリチャージよりも長い時間をかけて実行されるのが好ましい。
(ロックアップ制御)
次に、図2を参照して、本実施例の制御装置10によって実行されるロックアップ制御の処理の流れについて説明する。
図2に示すように、制御装置10は、所定のロックアップ条件が成立しているか否かを判定する(ステップS1)。制御装置10は、ステップS1において所定のロックアップ条件が成立していないと判定した場合には、ステップS1の処理を繰り返す。
制御装置10は、ステップS1において所定のロックアップ条件が成立していると判定した場合には、既に変速指示があるか否か、すなわち所定のロックアップ条件が成立したときに変速指示がなされているか否かを判定する(ステップS2)。
制御装置10は、車速及びアクセルペダルの踏込み量に基づき変速マップを参照することにより、図示しないシフトアクチュエータを作動させて変速機構31における変速段の切替を行っており(図1では変速クラッチ32以外の変速関連部を省略)、変速指示があるか否かを判定することができる。なお、変速マップは、車速及びアクセルペダルの踏込み量と変速線とが対応付けられたマップで、予め実験的に求めて制御装置10のROMに記憶されている。
制御装置10は、ステップS2において変速指示がないと判定した場合には、通常プリチャージを実行して(ステップS9)、ステップS8の処理に移行する。
制御装置10は、ステップS2において変速指示があると判定した場合には、変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に移行中であるか否かを判定する(ステップS3)。制御装置10は、例えばクラッチ位置に基づき、変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に移行中であるか否かを判定することができる。その他、制御装置10は、例えば変速指示からの経過時間に基づき、変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に移行中であるか否かを判定することも可能である。変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に移行中であるか否かは、前述した方法に限らず、他の方法により判定されてもよい。
制御装置10は、ステップS3において変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に移行中でないと判定した場合には、本ロックアップ制御を終了する。つまり、所定のロックアップ条件が成立してロックアップクラッチ35を締結しようとしたが、変速機構31および変速クラッチ32に対する変速制御が進んだ状態となっており、変速制御に悪影響を与えないように、変速制御が終了するまでロックアップクラッチ35の締結(具体的にはプリチャージ)を行わない。これに対し、制御装置10は、ステップS3において変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に移行中であると判定した場合には、LU指示圧を変速中プリチャージ圧P3に変更する(ステップS4)。つまり、変速制御が開始されて間もない場合は、ロックアップクラッチ35の締結(具体的にはプリチャージ)を開始する。
次いで、制御装置10は、LU指示圧を変速中プリチャージ圧P3とする指示の所定時間(時刻t1から時刻t2の間)が経過したか否かを判定する(ステップS5)。所定時間は、少なくとも変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に切り替わるまでの時間よりも短い時間に設定されている。制御装置10は、ステップS5において所定時間が経過していないと判定した場合には、ステップS5の処理を繰り返す。つまり、制御装置10は、LU指示圧を変速中プリチャージ圧P3として、所定時間が経過するまでプリチャージの指示を継続する。
制御装置10は、ステップS5において所定時間が経過していると判定した場合には、LU指示圧を変速中プリチャージ圧P3から第1の圧P2に変更する(ステップS6)。つまり、制御装置10は、所定時間が経過してプリチャージが完了したものとして、ロックアップクラッチ35の締結が開始できる作動油圧状態を維持するように指示を出す。
次いで、制御装置10は、変速クラッチ32が遮断状態であるか否かを判定する(ステップS7)。制御装置10は、ステップS7において変速クラッチ32が遮断状態でないと判定した場合には、変速クラッチ32の遮断状態への移行が完了していないものと判断して、ステップS7の処理を繰り返す。つまり、制御装置10は、ステップS7において変速クラッチ32が遮断状態となるまで、LU指示圧を第1の圧P2として待機する。
制御装置10は、ステップS7において変速クラッチ32が遮断状態であると判定した場合には、ステップS8の処理に移行する。
ステップS8において、制御装置10は、LU指示圧を第1の圧P2から締結指示圧P5に変更して(ステップS8)、本ロックアップ制御を終了する。ステップS8の実行により作動油圧の油圧が高められ、ロックアップクラッチ35が締結される。
このように、制御装置10は、変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に移行中である場合に限り、ロックアップクラッチ35の状態を締結に変更させる動作を実行できる。そして、それ以外の変速動作中では、制御装置10は、ロックアップクラッチ35の状態を締結に変更させる動作を抑制する。そして、制御装置10は、変速動作中であって変速クラッチ32が遮断状態にある場合に、ロックアップクラッチ35の解放から締結への切替を指示するようになっている。ロックアップクラッチ35の解放から締結への切替動作は、プリチャージも行われて短時間で完了できることから、変速機構31における変速段が1速段から2速段へと変更時間よりも短い時間で完了することができる。
次に、図3を参照して、本実施例の車両1における、1速段から2速段への変速動作時のLU指示圧の遷移について説明する。図3は、1速段(図3中、「1st」と表記)から2速段(図3中、「2nd」と表記)への変速指示とロックアップ指示、すなわち所定のロックアップ条件の成立とが同時になされた場合の例である。
図3に示すように、時刻t0においては、所定のロックアップ条件が非成立、すなわちロックアップ指示がなされていない状態(図3中、「OFF」と表記)で、かつ1速段で車両1が加速走行している状態である。
時刻t0において、クラッチ位置は変速クラッチ32が締結状態にあるときの位置(図3中、「締結」と表記)であり、LU指示圧は第2の圧P1に維持されている。また、加速走行中であることから、エンジン回転数Ne、タービン回転数Nt及びクラッチ回転数Ncは、時間の経過とともに上昇している状態である。
その後、時刻t1において、1速段から2速段への変速指示がなされると同時に、ロックアップ指示がなされる(図3中、「ON」と表記)と、変速クラッチ32が締結状態から遮断状態への移行を開始する。これにより、クラッチ位置は、締結を示す位置から変速クラッチ32が遮断状態にあるときの位置(図3中、「遮断」と表記)に向けて遷移する。
さらに、時刻t1においては、変速中プリチャージが開始され、LU指示圧が第2の圧P1から変速中プリチャージ圧P3に高められる。
その後、時刻t2において、変速中プリチャージが開始されてから所定時間が経過すると、LU指示圧が第1の圧P2に変更されて、変速中プリチャージが完了する。また、時刻t2前後においては、変速クラッチ32の締結状態から遮断状態への移行に伴い、タービン回転数Ntに対してクラッチ回転数Ncが低下し始める。この結果、車両1の駆動力が低下し、車両1の加速度も低下する。
その後、時刻t3において、クラッチ位置が遮断を示す位置に達して変速クラッチ32が遮断状態になると、LU指示圧が第1の圧P2から締結指示圧P5に高められる。これにより、ロックアップクラッチ35の解放状態から締結状態への切替が開始され、その後、変速クラッチ32の遮断中(図3に示す例でいえば、時刻t3から時刻t4の間)にロックアップクラッチ35が完全に締結する。すなわちロックアップクラッチ35が締結状態に切り替わり、ロックアップクラッチ35を締結する制御が完了する。
図3に示す例では、時刻t3において、変速クラッチ32が遮断状態になるのと同時にLU指示圧が第1の圧P2から締結指示圧P5に高められたが、変速クラッチ32の遮断中にロックアップクラッチ35を締結状態に切り替えることが可能であれば、変速クラッチ32が遮断状態になるのと同時にLU指示圧が第1の圧P2から締結指示圧P5に高められなくともよい。例えば、時刻t3以降にLU指示圧が第1の圧P2から締結指示圧P5に高められてもよい。
時刻t3から時刻t4の間に、上述の通り、ロックアップクラッチ35が締結状態に切り替わると、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとが同期し、その結果、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの回転数差(図3中、「|Ne-Nt|」と表記)が0になる。
さらに、時刻t3から時刻t4の間に、変速機構31における変速段が1速段から2速段へと変更される。これにより、時刻t3からクラッチ回転数Ncが2速段に対応した回転数に向けて低下し始め、時刻t4付近で変速機構31における2速段への変更がほぼ完了して、クラッチ回転数Ncが2速段に対応した回転数となる。
その後、時刻t4において、遮断状態にあった変速クラッチ32の締結状態への切替が開始されると、クラッチ位置が徐々に締結を示す位置に向けて遷移する。
時刻t4経過後、エンジン回転数Neは、変速クラッチ32の締結状態への移行に伴い、クラッチ回転数Ncに同期するように低下する。そして、エンジンの動力が伝えられることで加速が再開され、クラッチ回転数Ncが上昇する(車速が上昇する)。
その後、時刻t5において、クラッチ位置が締結を示す位置に達して変速クラッチ32が締結状態になると、エンジン回転数Ne及びタービン回転数Ntとクラッチ回転数Ncとが同期し、2速段への変速が完了する。
以上のように、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速動作中であって変速クラッチ32が遮断状態にある場合に、ロックアップクラッチ35の解放から締結への切替を完了するよう構成されている。
この構成により、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速が完了するまでロックアップクラッチ35の締結を待つことなく、変速が完了する前にロックアップクラッチ35を締結させることができる。このため、変速クラッチ32の制御に影響を与えることなくロックアップ領域を拡大することができる。これにより、燃費向上を図ることができる。
また、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、所定のロックアップ条件の成立と変速指示とが同時になされた場合、又は、変速指示後に所定のロックアップ条件が成立し、かつ変速クラッチ32が締結状態から遮断状態に切り替わるまでに変速中プリチャージを完了できると判断できる場合において、変速動作における変速クラッチ32の遮断状態中にロックアップクラッチ35の解放から締結への切替を完了するようになっている。
これにより、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速クラッチ32の制御をロックアップクラッチ35の締結を考慮して変更する必要がないので、変速クラッチ32の制御が複雑になってしまうことを防止できる。
さらに、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速の完了を待つことなく、変速クラッチ32の制御に影響を与えることなく、変速が完了する前にロックアップクラッチ35を締結させることができる。
また、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速動作中、ロックアップクラッチ35の締結前に変速中プリチャージを実行可能であり、当該変速中プリチャージを、変速動作中の変速クラッチ32が遮断状態に切り替わるまでに完了するよう構成されている。
この構成により、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速中プリチャージを行うことで、ロックアップクラッチ35の解放状態から締結状態への切替に要する時間を短縮することができる。
また、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、車両1の発進時、発進時プリチャージを実行可能であり、当該発進時プリチャージにおける発進時プリチャージ圧P4が変速中プリチャージ圧P3よりも高い圧に設定されている。
これにより、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、車両1の発進時には、変速動作中と比べてロックアップクラッチピストンのガタ詰めを早期に完了することができる。
また、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速中プリチャージを、発進時プリチャージよりも長い時間をかけて実行するよう構成されている。
この構成により、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、実際の作動油圧の急激な上昇を抑えることができ、トルク変動に起因して運転者が違和感を感じることを抑制することができる。
なお、本実施例においては、例えば図3の時刻t3において、LU指示圧を第1の圧P2から締結指示圧P5に即座に高める例について説明したが、これに限らず、LU指示圧を第1の圧P2から締結指示圧P5に徐々に高めるよう構成してもよい。また、変速クラッチ32が遮断状態にない場合においても、LU指示圧を締結指示圧P5に向けて徐々に高めるようにしてもよい。
この場合のLU指示圧の上昇速度は、変速クラッチ32が遮断状態にない場合よりも変速クラッチ32が遮断状態にある場合の方が速くなるように設定されるのが好ましい。これは、変速動作中の変速クラッチ32が遮断状態にある間にロックアップクラッチ35を締結状態に切り替える必要があるからである。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン(内燃機関)
3 自動変速機(車両用駆動装置)
4 駆動輪
10 制御装置
21 クランク軸
30 トルクコンバータ
31 変速機構
32 変速クラッチ
32a クラッチホイールディスク
32b クラッチディスク
33 クラッチアクチュエータ
35 ロックアップクラッチ
36 タービン軸
37 入力軸
38 出力軸
40 油圧制御装置
50 クランク角センサ
51 タービン回転数センサ
52 クラッチ回転数センサ
53 クラッチ位置検出センサ
54 ロックアップ油圧センサ
55 車速センサ
56 アクセルセンサ
101 クラッチ制御部
102 ロックアップクラッチ制御部(制御部)
Pn 通常プリチャージ圧
P1 第2の圧
P2 第1の圧
P3 変速中プリチャージ圧
P4 発進時プリチャージ圧
P5 締結指示圧

Claims (5)

  1. 内燃機関に接続されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、
    前記内燃機関の回転を変速段に応じた変速比で変速して出力する変速機構と、
    前記トルクコンバータと前記変速機構との間に設けられ、動力を伝達する締結状態、又は、動力を遮断する遮断状態に切り替えられる変速クラッチと、
    前記変速クラッチの操作を自動で行うクラッチアクチュエータと、
    を備えた車両用駆動装置の制御装置であって、
    前記ロックアップクラッチの締結又は解放を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記変速機構の変速段を切り替える変速動作中であって前記変速クラッチが前記遮断状態にある場合に、前記ロックアップクラッチの解放から締結への切替を完了することを特徴とする車両用駆動装置の制御装置。
  2. 前記制御部は、前記変速動作中、前記ロックアップクラッチの締結前に前記ロックアップクラッチに対する指示圧を一時的に高めた後、第1の圧に維持した状態で待機させる変速中プリチャージを実行可能であり、
    前記変速中プリチャージは、前記変速動作中の前記変速クラッチが遮断状態に切り替わるまでに完了されることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置の制御装置。
  3. 前記制御部は、車両の発進時、前記ロックアップクラッチに対する指示圧を一時的に高めた後、前記第1の圧よりも低い第2の圧に維持した状態で待機させる発進時プリチャージを実行可能であり、
    前記発進時プリチャージは、前記第2の圧に維持される前に一時的に高められる指示圧が前記変速中プリチャージのときに一時的に高められる指示圧よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動装置の制御装置。
  4. 前記変速中プリチャージは、前記発進時プリチャージよりも長い時間をかけて実行されることを特徴とする請求項3に記載の車両用駆動装置の制御装置。
  5. 前記ロックアップクラッチを締結するための前記指示圧の上昇速度は、前記変速クラッチが前記遮断状態にない場合よりも前記遮断状態にある場合の方が速いことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の車両用駆動装置の制御装置。
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