JP2022127286A - 車両用駆動装置の制御装置 - Google Patents

車両用駆動装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロックアップクラッチが締結されていない状態であっても、ドライバビリティを損なうことなく滑らかに変速クラッチを締結してスムーズな変速を行うことができる車両用駆動装置の制御装置を提供すること。【解決手段】エンジンに接続されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、エンジンの回転を変速して出力する変速機構と、トルクコンバータと変速機構との間に設けられた変速クラッチと、クラッチ操作を自動で行うクラッチアクチュエータとを備えた車両用駆動装置の制御装置であって、クラッチ制御部は、ロックアップクラッチが解放されている状態で変速を行う場合、トルクコンバータから出力されるトルクの要求値であるタービン要求トルクTtrに基づき目標クラッチトルクTc*を算出し、当該目標クラッチトルクTc*に基づき変速クラッチを締結するようクラッチアクチュエータを制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用駆動装置の制御装置に関する。
特許文献1には、エンジンの動力を変速機側に伝達する流体継手と、流体継手を機械的に断接するためのロックアップクラッチと、流体継手と変速機との間に設けられ、変速機の変速操作に応じて断接される変速クラッチと、を備えた動力伝達装置において、ドライバにより特異な発進操作が行われたときに、ロックアップクラッチを変速クラッチよりも先に接続するものが開示されている。特許文献1に記載の動力伝達装置によれば、ロックアップクラッチの接続不良を防止できる。
特開2005-76667号公報
しかしながら、特許文献1に記載の動力伝達装置にあっては、ロックアップクラッチの締結後でなければ変速クラッチの締結に係る制御を行うことができないため、変速に要する時間が長くなってしまう。変速に要する時間が長くなってしまうと、例えば発進加速時においては、加速のもたつきが発生し、ドライバビリティが悪化するおそれがある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、ロックアップクラッチが締結されていない状態であっても、ドライバビリティを損なうことなく滑らかに変速クラッチを締結してスムーズな変速を行うことができる車両用駆動装置の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、エンジンに接続されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、前記エンジンの回転を変速段に応じた変速比で変速して出力する変速機構と、前記トルクコンバータと前記変速機構との間に設けられ、動力を伝達する締結状態、又は、動力を遮断する遮断状態に切り替えられる変速クラッチと、前記変速クラッチの操作を自動で行うクラッチアクチュエータと、を備えた車両用駆動装置の制御装置であって、前記クラッチアクチュエータの駆動を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記ロックアップクラッチが解放されている状態で前記変速段を切り替える変速を行う場合、前記トルクコンバータから出力されるトルクの要求値であるタービン要求トルクに基づき目標クラッチトルクを算出し、当該目標クラッチトルクに基づき前記変速クラッチを締結するよう前記クラッチアクチュエータを制御する構成を有する。
本発明によれば、ロックアップクラッチが締結されていない状態であっても、ドライバビリティを損なうことなく滑らかに変速クラッチを締結してスムーズな変速を行うことができる車両用駆動装置の制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置を備えた車両の概略構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置を備えた車両の動力伝達系の概念図である。 図3は、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置における目標クラッチトルクの算出の流れを示すブロック図である。 図4は、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置によって参照されるマップの一例であって、速度比とトルク比との関係を示す特性マップである。 図5は、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置を備えた車両における変速時のエンジン回転速度、タービン回転速度及びクラッチ回転速度の遷移を示すタイミングチャートの一例である。
本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置の制御装置は、エンジンに接続されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、エンジンの回転を変速段に応じた変速比で変速して出力する変速機構と、トルクコンバータと変速機構との間に設けられ、動力を伝達する締結状態、又は、動力を遮断する遮断状態に切り替えられる変速クラッチと、変速クラッチの操作を自動で行うクラッチアクチュエータと、を備えた車両用駆動装置の制御装置であって、クラッチアクチュエータの駆動を制御する制御部を備え、制御部は、ロックアップクラッチが解放されている状態で変速段を切り替える変速を行う場合、トルクコンバータから出力されるトルクの要求値であるタービン要求トルクに基づき目標クラッチトルクを算出し、当該目標クラッチトルクに基づき変速クラッチを締結するようクラッチアクチュエータを制御することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置の制御装置は、ロックアップクラッチが締結されていない状態であっても、ドライバビリティを損なうことなく滑らかに変速クラッチを締結してスムーズな変速を行うことができる。
以下、本発明の一実施例に係る車両用駆動装置の制御装置を備えた車両について図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、車両用駆動装置としての自動変速機3と、駆動輪4と、制御装置10と、を含んで構成されている。
エンジン2には、複数の気筒が形成されている。本実施例において、エンジン2は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行うように構成されている。エンジン2は、車両1の動力源である。
自動変速機3は、エンジン2と駆動輪4との間の動力伝達経路に設けられている。自動変速機3は、トルクコンバータ30と、変速機構31と、変速クラッチ32と、クラッチアクチュエータ33と、を有している。
トルクコンバータ30は、ロックアップクラッチ35を有する、いわゆるロックアップクラッチ付きのトルクコンバータである。トルクコンバータ30は、エンジン2と変速クラッチ32との間の動力伝達経路に設けられ、流体を介して動力の伝達を行いタービン軸36に出力する。
タービン軸36には、変速クラッチ32が接続されている。トルクコンバータ30は、エンジン2のクランク軸21から入力されるトルク(駆動力)を、流体を介することにより回転差にて増幅してタービン軸36および変速クラッチ32に出力する。そして、トルクコンバータ30の出力は、タービン軸36および変速クラッチ32を介して変速機構31に伝達される。
トルクコンバータ30の内部は、ロックアップクラッチ35を境にして図示しないアプライ室とリリース室とに区画されている。アプライ室又はリリース室には作動油が供給され、供給される作動油の油圧(作動油圧)によってロックアップクラッチ35の作動状態を切り替えるようになっている。
ロックアップクラッチ35は、トルクコンバータ30内に設けられ、エンジン2のクランク軸21とタービン軸36とが一体的に回転して動力伝達するように接続(以下、「直結」という)する締結状態と、クランク軸21とタービン軸36との直結を解除して流体(作動油)を介してクランク軸21とタービン軸36とが動力伝達をする解放状態と、の間で作動状態が切り替えられるようになっている。
ロックアップクラッチ35は、アプライ室に作動油圧(以下、この作動油圧を「締結油圧」という)が供給されてリリース室から作動油が排出されることで、締結状態に切り替えられる。逆に、ロックアップクラッチ35は、リリース室に作動油圧(以下、この作動油圧を「解放油圧」という)が供給されてアプライ室から作動油が排出されることで、解放状態に切り替えられる。
変速機構31は、変速クラッチ32と駆動輪4との間の動力伝達経路に設けられ、変速クラッチ32に接続された入力軸37と、図示しないディファレンシャルを介して駆動輪4に接続された出力軸38と、を有する。変速機構31は、変速クラッチ32から入力軸37に入力される駆動力を変換および回転速度を変速して、出力軸38から出力する。
変速機構31は、エンジン2から出力され、入力軸37に伝達されたエンジン2の回転を、後述する複数の変速段のうち選択されたいずれかの変速段に応じた変速比で変速して出力軸38に出力する。出力軸38に出力された回転や駆動力は、図示しないディファレンシャルを介して駆動輪4に伝達される。
変速機構31は、歯数比の異なる複数のギヤ対によって変速比の異なる複数の変速段を形成可能に構成されている。変速機構31における変速段の切替は、図示しないシフトアクチュエータによって自動で行われるようになっている。詳細には、制御装置10が、車速及びアクセルペダルの踏込み量に基づき変速マップを参照することにより変速の要否を判断し、変速の指示をシフトアクチュエータに出力する。そして、変速指示を受けたシフトアクチュエータが動作して、変速が行われる。
変速クラッチ32は、トルクコンバータ30と変速機構31との間の動力伝達経路に設けられている。変速クラッチ32は、タービン軸36と一体で回転するように連結されたクラッチホイールディスク32aと、変速機構31の入力軸37と一体で回転するように連結されたクラッチディスク32bと、を有する。
変速クラッチ32は、乾式単板クラッチであって、クラッチディスク32bをクラッチホイールディスク32aに押し付けることでクラッチディスク32bをクラッチホイールディスク32aが一体的に回転して動力伝達する締結状態と、クラッチディスク32bがクラッチホイールディスク32aから分離されることでクラッチホイールディスク32aとクラッチディスク32bとの間の動力伝達を遮断する遮断状態と、に切り替えられるようになっている。つまり、変速クラッチ32は、締結状態ではタービン軸36と入力軸37との間で動力を伝達し、遮断状態ではタービン軸36と入力軸37との間の動力伝達を遮断する。
変速クラッチ32に対する締結状態と遮断状態とを切り替える操作(以下、「クラッチ操作」という)は、クラッチアクチュエータ33によって自動で行われるようになっている。
クラッチアクチュエータ33は、制御装置10に電気的に接続されており、制御装置10からの指令に基づき、変速クラッチ32のクラッチ操作を行うようになっている。具体的には、クラッチアクチュエータ33は、いずれも図示しないレリーズベアリングをレリーズフォーク等にて入力軸37の軸方向に移動させ、レリーズベアリングにてクラッチホイールディスク32aのダイヤフラムスプリングを弾性変形させて変速クラッチ32を遮断状態とする。また、クラッチアクチュエータ33は、レリーズベアリングを遮断状態の位置から遮断状態にする時と反対の方向に移動させ、ダイヤフラムスプリングを弾性変形から解放させて変速クラッチ32を締結状態とする。
制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
コンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットを制御装置10として機能させるためのプログラムが格納されている。すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、本実施例における制御装置10として機能する。
制御装置10には、上述した図示しないシフトアクチュエータ、クラッチアクチュエータ33及び油圧制御装置40等の各種装置、クランク角センサ50、タービン回転速度センサ51、クラッチ回転速度センサ52、クラッチ位置検出センサ53、ロックアップ油圧センサ54、車速センサ55及びアクセルセンサ56等の各種センサ類が接続されている。
油圧制御装置40は、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ35やクラッチアクチュエータ33に供給する作動油圧を制御する。油圧制御装置40は、制御装置10からの指令に基づきロックアップクラッチ35に供給する作動油圧の大きさを調整することにより、ロックアップクラッチ35を締結状態又は解放状態に切り替える。油圧制御装置40は、制御装置10からの指令に基づきクラッチアクチュエータ33に供給する作動油圧の大きさを調整することにより、変速クラッチ32を締結状態又は遮断状態に切り替える。
クランク角センサ50は、クランク軸21の回転角(以下、「クランク角」という)を検出する。制御装置10は、クランク角センサ50から入力されたクランク角を示す情報に基づきエンジン2の回転速度(クランク軸21の回転速度)であるエンジン回転速度を算出する。
タービン回転速度センサ51は、タービン軸36の回転速度(以下、「タービン回転速度」という)を検出する。クラッチ回転速度センサ52は、クラッチディスク32b及び入力軸37の回転速度(以下、「クラッチ回転速度」という)を検出する。
クラッチ位置検出センサ53は、変速クラッチ32におけるレリーズベアリングの位置あるいはレリーズベアリングの移動状態に関連して移動するレリーズフォーク等の部品の位置(以下、「クラッチ位置」という)を検出する。クラッチ位置は、変速クラッチ32の状態(遮断状態/半クラッチ状態/締結状態)を示すものでもあり、変速クラッチ32の伝達するトルクの大きさを示すものとも考えられる。ロックアップ油圧センサ54は、ロックアップクラッチ35に供給される作動油圧を検出する。本実施例では、アプライ室に作用する締結油圧を検出する例を示したが、リリース室に作用する解放油圧を基準にアプライ室に作用する油圧を推定あるいは検出してもよい。車速センサ55は、車両1の速度である車速を検出する。アクセルセンサ56は、運転者による図示しないアクセルペダルの踏込み量を検出する。なお、アクセルセンサ56は、アクセルペダルの踏込み量に連動して変化するスロットル弁の動きを検出してもよい。
制御装置10は、クラッチ位置検出センサ53によって検出されたクラッチ位置に基づき、クラッチ位置とクラッチ伝達トルク(以下、「クラッチトルク」ともいう)との関係を定義した図示しないマップを参照することにより、変速クラッチ32を制御、具体的には変速クラッチ32のクラッチ操作が行われるようクラッチアクチュエータ33を制御するクラッチ制御部101としての機能を有する。本実施例のクラッチ制御部101は、制御部を構成する。
制御装置10は、変速を行う場合、変速クラッチ32を締結状態から遮断状態に切り替えた後、変速機構31における変速段を切り替え、その後、変速クラッチ32を遮断状態から締結状態に切り替えるように、クラッチアクチュエータ33及びシフトアクチュエータを制御することによって、クラッチ操作及びシフト操作を自動で行うようになっている。
上記のような変速を違和感なく(ドライバビリティを損ねることなく)スムーズに行うには、変速クラッチ32に入力されるトルクとクラッチトルクとが変速完了時に一致していることが望ましい。
仮に、クラッチトルクよりも変速クラッチ32に入力されるトルクが大きい場合には、変速クラッチ32が滑ってエンジン回転速度が吹け上がってしまう。逆に、クラッチトルクよりも変速クラッチ32に入力されるトルクが小さい場合には、変速クラッチ32が滑らずに急締結されて、エンジン回転速度の急低下によるエンストやエンジン2側のイナーシャ(慣性力)の作用によって車体にショックが生じてしまう。
したがって、制御装置10は、変速に伴い変速クラッチ32を締結する際には、変速クラッチ32に入力されるトルクに応じたクラッチトルクを目標クラッチトルクとして設定して、変速クラッチ32の締結を制御することが好ましい。
ここで、ロックアップクラッチ35が締結された状態においては、クランク軸21とタービン軸36とが直結しているので、上述した「変速クラッチ32に入力されるトルク」は、エンジントルクとなる。このため、ロックアップクラッチ35が締結された状態で変速を行う場合は、制御装置10は、エンジン2に要求されるトルクであるエンジン要求トルクに基づき、目標クラッチトルクを設定すればよい。
これに対し、ロックアップクラッチ35が解放された状態では、クランク軸21とタービン軸36とがトルクコンバータ30の流体を介して動力伝達を行うため、エンジントルクとタービントルクとが一致しないこととなる。このため、ロックアップクラッチ35が解放された状態で変速を行う場合に、上述のようにエンジン要求トルクに基づき目標クラッチトルクを設定してしまうと、変速クラッチ32に入力されるトルクとクラッチトルクとが変速完了時に一致しないこととなってしまう。この場合、上述したようなエンジン回転速度の吹け上がりや、ショックが発生してしまい、ドライバビリティが損なわれるおそれがある。
そこで、本実施例においては、ロックアップクラッチ35が解放されている状態で変速を行う場合は、エンジン要求トルクでなくタービン要求トルクを制御に使用し、当該タービン要求トルクに基づき目標クラッチトルクを設定するようにした。具体的には、制御装置10は、ロックアップクラッチ35が解放されている状態で変速を行う場合、エンジン要求トルク及び目標タービン回転速度からタービン要求トルクを算出し、算出したタービン要求トルクに基づき目標クラッチトルクを算出し、当該目標クラッチトルクに基づき変速クラッチ32を締結するようクラッチアクチュエータ33を制御する。上記目標クラッチトルクの算出方法については、後述する。
制御装置10は、ロックアップクラッチ35の締結又は解放を制御するロックアップクラッチ制御部102としての機能を有する。例えば、制御装置10は、所定のロックアップ条件が成立した場合、ロックアップクラッチ35を解放状態から締結状態に切り替えるよう、油圧制御装置40を制御するロックアップ制御を実行する。
本実施例においては、例えば車速が所定車速以上となったことを、所定のロックアップ条件とする。所定のロックアップ条件は、これに限定されるものではなく、他の条件としてもよく、変速段と車速の状態を所定のロックアップ条件としてもよい。
(目標クラッチトルクの算出方法)
次に、図2及び図3を参照して、本実施例の制御装置10による目標クラッチトルクの算出方法について説明する。
目標クラッチトルクの算出方法を説明するにあたり、本実施例の車両1の動力伝達系における各種パラメータを、図2に示す通り、具体的には以下の通り定義する。以下において、「*」を付したパラメータは、「*」を付していないパラメータの目標値を示し、「r」を付したパラメータは、「r」を付していないパラメータの要求値を示している。
Ne :エンジン回転速度
Ne*:目標エンジン回転速度
Nt :タービン回転速度
Nt*:目標タービン回転速度
Nc :クラッチ回転速度
Te :エンジントルク
Ter:エンジン要求トルク
Ti :インペラトルク
Tir:インペラ要求トルク
Tt :タービントルク
Ttr:タービン要求トルク
Tc :クラッチトルク
Tc*:目標クラッチトルク
Ie :エンジンイナーシャ
Ii :インペライナーシャ
It :タービンイナーシャ
Ic :クラッチイナーシャ
また、図2に明示していない他のパラメータについては、以下の通り定義する。
SR :速度比
τ :トルク比
dωe/dt :エンジン回転変化量
(dωt/dt)*:目標タービン回転変化量
dωc/dt :クラッチ回転変化量
上記の速度比SRは、目標エンジン回転速度Ne*と目標タービン回転速度Nt*との比(Nt*/Ne*)である。トルク比τは、トルクコンバータ30の入力トルクと出力トルクとの比(出力トルク/入力トルク)である。エンジン回転変化量dωe/dtは、エンジン回転速度Neを時間微分した値である。目標タービン回転変化量(dωt/dt)*は、目標タービン回転速度Nt*を時間微分した値である。クラッチ回転変化量dωc/dtは、クラッチ回転速度Ncを時間微分した値である。
また、目標クラッチトルクの算出にあたっては、変速完了時に以下の前提条件(1)から(3)を満たすものとする。
(1)タービン回転速度=クラッチ回転速度
(2)ドライバ要求エンジントルク=エンジン要求トルク
(3)エンジン回転変化量≒タービン回転変化量=クラッチ回転変化量
変速完了時には、変速クラッチ32が締結されることによりタービン回転速度とクラッチ回転速度とが同期するため、上記(1)の前提条件が満たされる必要がある。
変速中は、変速制御によりトルクリダクション要求やトルクアップ要求がエンジン2に対してなされるため、ドライバによるアクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)から算出されるドライバ要求エンジントルクに対して、実際にエンジン2に要求されるエンジン要求トルクとの間には差異がある。しかし、変速完了時には、エンジン要求トルクをドライバ要求エンジントルクに一致又は近づけることにより変速完了時におけるトルク段差が発生しないようにするため、エンジン要求トルクがドライバ要求エンジントルクと一致することとなる。このため、変速完了時には、上記(2)の前提条件が満たされる必要がある。
変速完了時には、タービン回転速度とクラッチ回転速度とが一致するため、タービン回転変化量とクラッチ回転変化量とは同一の値となる。これに対して、エンジン回転速度はトルクコンバータ30を介するためタービン回転速度と一致しない。しかし、エンジン回転変化量は、トルクコンバータ30を介するため正確にはタービン回転変化量とは一致しないが、変速完了時にはトルクコンバータ30の回転速度の差が安定するので、タービン要求トルクを算出するためにエンジン回転変化量をタービン回転変化量と同一の値として取り扱うこととする。つまり、図5に示すように、時刻t3におけるエンジン回転速度Neの傾き(変化速度)は、タービン回転速度Nt及びクラッチ回転速度Ncの各線の傾き(変化速度)とほぼ同様となる。
ロックアップクラッチ35が解放されている状態で変速を行う場合は、エンジン要求トルクTerでなくタービン要求トルクTtrを制御に使用して、変速完了時(図5に示す時刻t3)の目標クラッチトルクTc*を算出する。詳細には、運転者による図示しないアクセルペダルの踏込み量をアクセルセンサ56で検出し、緩急を含めた運転者の加速意思を判断し、車速センサ55で検出した車速とエンジン回転速度Ne、変速段から変速完了時に必要な駆動力(目標クラッチトルクTc*)を算出する。図3に示すように、制御装置10は、エンジン回転変化量dωe/dt、インペライナーシャIi及びエンジンイナーシャIeからイナーシャトルク「(dωe/dt)×(Ii+Ie)」を算出する(ステップS1)。具体的には、制御装置10は、エンジン回転変化量dωe/dtと、インペライナーシャIiとエンジンイナーシャIeとを合算した値と、を乗算することによりイナーシャトルク「(dωe/dt)×(Ii+Ie)」を算出する。ここでのエンジン回転変化量dωe/dtは、上記前提条件に従いクラッチ回転変化量と同等となり、現状の値を用いる。また、インペライナーシャIi及びエンジンイナーシャIeは、設計値あるいは実験的に求めた値を用いる。
制御装置10は、エンジン要求トルクTerからステップS1で算出したイナーシャトルク「(dωe/dt)×(Ii+Ie)」を減算することによって、インペラ要求トルクTirを算出する(ステップS2)。ここでのエンジン要求トルクTerは、変速完了時のエンジン要求トルクであるため、上記前提条件に従い、ドライバ要求エンジントルクとなる。インペラ要求トルクTirは、トルクコンバータ30への入力トルクである。
制御装置10は、目標タービン回転速度Nt*及びステップS2で算出したインペラ要求トルクTirから目標エンジン回転速度Ne*を算出する(ステップS3)。具体的には、制御装置10は、目標タービン回転速度とインペラ要求トルクと目標エンジン回転速度との関係を予め演算にて求めた変換マップを参照することにより、目標エンジン回転速度Ne*を算出する。当該変換マップは、制御装置10のROMに記憶されている。ここでの目標タービン回転速度Nt*は、変速完了時のタービン回転速度Ntの目標値であって、上記前提に従い、変速完了時のクラッチ回転速度Ncと同一の値となる。目標タービン回転速度Nt*は、例えば変速完了時の車速に基づき求められる。
上記変換マップは、トルクコンバータ30の特性データ(容量係数、トルク比)を基に、演算して求められるマップである。予め決められたトルクコンバータ30の入力トルク(インペラトルクTi)、及び予め決められたタービン回転速度(Nt*)に対して、理論上のトルクコンバータ30の理論入力トルクと前記入力トルクとがつり合うつり合い点のトルクコンバータの入力回転速度(エンジン回転速度Ne)をマップ化したものである。
上記理論入力トルクは「容量係数×入力回転速度の2乗」で算出される。容量係数は速度比に基づき変化するため、上記変換マップ算出にあたりトルクコンバータの入力回転速度を無段階で変化させ、つり合い点を算出する必要がある。
トルクコンバータ30は、定性的にはつり合い点でのみ作動をする。具体的には、上記理論入力トルクは入力トルクに対する負荷トルクとして捉えられるため、前記理論入力トルクが上記入力トルクを上回る場合には、トルクコンバータの入力回転速度(エンジン回転速度Ne)が減少することとなり、前記理論入力トルクが減少することとなる。一方で、上記理論入力トルクが上記入力トルクを下回る場合には、トルクコンバータの入力回転速度(エンジン回転速度Ne)が上昇することとなり、前記理論入力トルクが増加することとなり、結果としてつり合い点でのみ定性的に作動する。
したがって、予め決められたトルクコンバータ30の入力トルク(インペラトルクTi)、及び予め決められたタービン回転速度(Nt*)に対して、理論上のトルクコンバータ30の理論入力トルクと上記入力トルクとのつり合い点におけるトルクコンバータの入力回転速度(エンジン回転速度Ne)をマップ化した変換マップを参照することにより、目標タービン回転速度Nt*及びステップS2で算出したインペラ要求トルクTirからつり合い点の目標エンジン回転速度Ne*を算出することができる(ステップS3)。
なお、変換マップは環境因子によって変化させてもよい。例えば、トルクコンバータ30の特性(容量係数、トルク比)が変化するトルクコンバータ内のオイル温度に従い、変換マップを切り替えてもよい。
制御装置10は、ステップS3で算出した目標エンジン回転速度Ne*及び目標タービン回転速度Nt*から速度比SR(=Nt*/Ne*)を算出する(ステップS4)。制御装置10は、トルコン特性から速度比SRに応じたトルク比τを算出する(ステップS5)。
トルコン特性とは、トルクコンバータ30の伝達トルク容量等の諸元に基づき定まる特性である。ステップS5において、具体的には、制御装置10は、図4に示す特性マップを参照することにより、ステップS4で算出した速度比SRから上述のトルク比τを算出する。図4に示す特性マップは、トルクコンバータ30のトルコン特性に基づき、速度比SRとトルク比τとの関係を予め実験的に求めたもので、制御装置10のROMに記憶されている。
本実施例においては、図4に示す特性マップを用いることにより、インペラトルクやエンジン回転速度等を問わず後述するようにインペラトルクをタービントルクに変換できる。このため、図4に示す特性マップは、変速が行われる全領域で使用することができる。したがって、例えば変速中にドライバがアクセルペダルを踏み増したり、アクセルペダルを戻したりした場合等であってもタービン要求トルクを算出できる。つまり、変速終了時点の目標クラッチトルクを決定することができる。
次いで、制御装置10は、ステップS2で算出したインペラ要求トルクTir、及び、ステップS5で算出したトルク比τからタービン要求トルクTtrを算出する(ステップS6)。具体的には、制御装置10は、ステップS2で算出したインペラ要求トルクTirと、ステップS5で算出したトルク比τと、を乗算することによりタービン要求トルクTtrを算出する。本ステップS6で算出されたタービン要求トルクTtrは、トルクコンバータ30から出力されて変速クラッチ32に入力されるトルクの要求値であって、変速完了時(変速クラッチ32の締結完了時)におけるタービントルクTtの要求値である。
制御装置10は、目標タービン回転速度Nt*を時間微分することにより、目標タービン回転変化量(dωt/dt)*を算出する(ステップS7)。制御装置10は、ステップS7で算出した目標タービン回転変化量(dωt/dt)*、タービンイナーシャIt及びクラッチイナーシャIcからイナーシャトルク「((dωt/dt)*)×(It+Ic)」を算出する(ステップS8)。具体的には、制御装置10は、目標タービン回転変化量(dωt/dt)*と、タービンイナーシャItとクラッチイナーシャIcとを合算した値と、を乗算することによりイナーシャトルク「((dωt/dt)*)×(It+Ic)」を算出する。
そして、制御装置10は、ステップS6で算出したタービン要求トルクTtrと、ステップS8で算出したイナーシャトルク「((dωt/dt)*)×(It+Ic)」と、に基づき、目標クラッチトルクTc*を算出する(ステップS9)。具体的には、制御装置10は、ステップS6で算出したタービン要求トルクTtrから、ステップS8で算出したイナーシャトルク「((dωt/dt)*)×(It+Ic)」を減算することにより目標クラッチトルクTc*を算出する。ステップS9で算出された目標クラッチトルクTc*は、変速完了時のクラッチトルクTcの目標値である。つまり、変速完了時のクラッチトルクTcは、変速完了時にタービン軸36から変速クラッチ32に入力されるであろうタービントルクTtに不具合なく対応できるように目標クラッチトルクTc*が設定される。タービントルクTtを演算し、目標クラッチトルクTc*を設定することで、ドライバビリティを損なうことなく滑らかに変速クラッチ32を締結することができる。
次に、図5を参照して、本実施例の車両1において、ロックアップクラッチ35が締結されていない状態で変速を行う際のエンジン回転速度、タービン回転速度及びクラッチ回転速度の遷移について説明する。
図5に示すように、時刻t0においては、所定の変速段で車両1が加速走行している状態である。所定の変速段で車両1が加速走行している間は、変速クラッチ32が締結していることから、タービン回転速度Ntとクラッチ回転速度Ncとは同期しつつ、互いに上昇している状態である。これに対し、エンジン回転速度Neは、トルクコンバータ30での流体を介した動力伝達に起因して、タービン回転速度Nt及びクラッチ回転速度Ncと一致せず、これらタービン回転速度Nt及びクラッチ回転速度Ncよりも高い回転速度となる。
その後、時刻t1において、変速制御が実行されて所定の変速段から高速側の変速段への変速(アップシフト)が開始される。つまり、変速制御が開始されると、変速クラッチ32が遮断状態に切り替えられ、現在の動力伝達経路(変速段)から高速側の変速段に切り替えられる。この時、クラッチ回転速度Ncは、図示しない同期装置が働いて車速に対応した回転速度となることにより急激に低下する。なお、前述のように変速制御が実行されると、トルクリダクション要求によってエンジントルクが抑制される。このため、エンジン回転速度Neは、徐々に低下する。
そして、時刻t2において、変速機構31における変速段の切替が完了すると、クラッチ回転速度Ncが車速及びアップシフト後の変速段に応じた回転速度となる。また、変速クラッチ32が遮断状態でありタービン軸36に加わる負荷が消失することから、エンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntは回転差が無くなりほぼ同一の回転速度となる。その後、時刻t2以降では、遮断状態にある変速クラッチ32が徐々に締結され、締結状態に移行する。このとき、変速クラッチ32は、変速完了時のクラッチトルクTcが制御装置10によって算出された目標クラッチトルクTc*となるようにクラッチ位置が制御される。変速クラッチ32が徐々に締結されることに伴い、駆動力が駆動輪4に伝えられて徐々に車速が上昇し、クラッチ回転速度Ncも徐々に上昇する。
また、変速クラッチ32が徐々に締結されると、クラッチトルクTcが徐々に増加することとなり、変速クラッチ32側からタービン軸36に加わる負荷が増加する。これにより、エンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntは、時刻t2以降、徐々に低下する。しかし、変速制御によりエンジン2に対してなされていたトルクリダクション要求が徐々に減少し通常のエンジン制御に戻ることと、加速中のため、エンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntの回転差が発生する。
その後、時刻t3において、変速が完了すると、変速クラッチ32が完全に締結されるため、タービン回転速度Ntとクラッチ回転速度Ncとが同期する。このとき、エンジン回転速度Neは、トルクコンバータ30での流体を介した動力伝達に起因して、タービン回転速度Nt及びクラッチ回転速度Ncと一致せず、これらタービン回転速度Nt及びクラッチ回転速度Ncよりも高い回転速度となる。なお、時刻t3におけるエンジン回転速度Neの変化速度は、タービン回転速度Nt及びクラッチ回転速度Ncの各線の変化速度とほぼ同様であって、図5においてはほぼ平行な傾きの線となる。
以上のように、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、ロックアップクラッチ35が解放されている状態で変速を行う場合、アクセルペダルの踏込み量、車速、エンジン回転速度Ne、変速段を勘案して、変速完了時の駆動力(エンジン要求トルクTer)を決定し、変速クラッチ32に入力されるタービン要求トルクTtrを算出する。そして、タービン要求トルクTtrに基づき目標クラッチトルクTc*を算出し、当該目標クラッチトルクTc*に基づき変速クラッチ32を締結するようクラッチアクチュエータ33を制御するよう構成されている。
この構成により、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、ロックアップクラッチ35が締結されていない状態で変速を行う場合であっても、変速完了時に変速クラッチ32に入力されるタービントルクとクラッチトルクとを一致させることができる。
これにより、変速クラッチ32が滑らずに急締結されてエンジン2側のイナーシャ(慣性力)の作用によってショックが生じてしまうことを防止できる。また、エンジン回転速度の吹け上がりや、ショックが発生してしまうといったことを防止できる。
さらに、ロックアップクラッチ35が締結されていない状態での変速完了時において上記のようなショックやエンジン回転速度の吹け上がりを防止できるので、ロックアップクラッチ35が締結されていない状態でもスムーズな変速を行うことができる。このため、変速に要する時間が長くなることを防止でき、加速のもたつきが発生することを防止できる。
このように、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、ロックアップクラッチ35が締結されていない状態であっても、ドライバビリティを損なうことなく滑らかに変速クラッチ32を締結してスムーズな変速を行うことができる。
また、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速時、変速クラッチ32を遮断及び締結するようクラッチアクチュエータ33を制御し、かつ、エンジン2に対し所定のエンジン要求トルクを要求するよう構成されている。
この構成により、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、変速時、アクセル開度から算出されるドライバ要求エンジントルクとは異なるエンジン要求トルクを所定のエンジン要求トルクとして要求することにより、エンジン2に対してトルクリダクション要求やトルクアップ要求を行うことができる。
また、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、エンジン要求トルクTerと、目標タービン回転速度Nt*と、に基づき目標エンジン回転速度Ne*を算出するので、目標クラッチトルクTc*の算出基準となるタービン要求トルクTtrを求めるための速度比SRを算出することができる。
また、本実施例に係る車両用駆動装置の制御装置は、エンジン要求トルクTerと、目標エンジン回転速度Ne*と、に基づき、タービン要求トルクTtrを算出するので、当該タービン要求トルクTtrに基づき目標クラッチトルクTc*を算出することができる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン
3 自動変速機(車両用駆動装置)
4 駆動輪
10 制御装置
21 クランク軸
30 トルクコンバータ
31 変速機構
32 変速クラッチ
32a クラッチホイールディスク
32b クラッチディスク
33 クラッチアクチュエータ
35 ロックアップクラッチ
36 タービン軸
37 入力軸
38 出力軸
40 油圧制御装置
50 クランク角センサ
51 タービン回転速度センサ
52 クラッチ回転速度センサ
53 クラッチ位置検出センサ
54 ロックアップ油圧センサ
55 車速センサ
56 アクセルセンサ
101 クラッチ制御部(制御部)
102 ロックアップクラッチ制御部
Ter エンジン要求トルク
Ttr タービン要求トルク
Tc* 目標クラッチトルク
Ne* 目標エンジン回転速度
Nt* 目標タービン回転速度

Claims (4)

  1. エンジンに接続されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、
    前記エンジンの回転を変速段に応じた変速比で変速して出力する変速機構と、
    前記トルクコンバータと前記変速機構との間に設けられ、動力を伝達する締結状態、又は、動力を遮断する遮断状態に切り替えられる変速クラッチと、
    前記変速クラッチの操作を自動で行うクラッチアクチュエータと、
    を備えた車両用駆動装置の制御装置であって、
    前記クラッチアクチュエータの駆動を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記ロックアップクラッチが解放されている状態で前記変速段を切り替える変速を行う場合、前記トルクコンバータから出力されるトルクの要求値であるタービン要求トルクに基づき目標クラッチトルクを算出し、当該目標クラッチトルクに基づき前記変速クラッチを締結するよう前記クラッチアクチュエータを制御することを特徴とする車両用駆動装置の制御装置。
  2. 前記制御部は、前記変速時、前記変速クラッチを遮断及び締結するよう前記クラッチアクチュエータを制御し、かつ、前記エンジンに対し所定のエンジン要求トルクを要求することを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記所定のエンジン要求トルクと、前記トルクコンバータ及び前記変速クラッチに接続されたタービン軸の目標回転速度である目標タービン回転速度と、に基づき、目標エンジン回転速度を算出することを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動装置の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記所定のエンジン要求トルクと、前記目標エンジン回転速度と、に基づき、前記タービン要求トルクを算出することを特徴とする請求項3に記載の車両用駆動装置の制御装置。
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