JP2022112434A - 職域改善装置、職域改善方法、および職域改善プログラム - Google Patents

職域改善装置、職域改善方法、および職域改善プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】会社では従業員に対し健康診断を受診させ、健診結果などをフィードバックしているものの、健康に対して関心が薄い従業員も少なくない。そのため、従業員に対して健康改善を促す情報、特に、従業員が一日の1/3を過ごす職域での健康習慣を身に着けさせる情報を提供できるシステムが望まれている。【解決手段】従業員の職域情報に基づいて、従業員の健康に対する職域でのサポート情報を生成する生成部と、サポート情報を、従業員の利用するユーザ端末に送信する通知部とを備えたことを特徴とする職域改善装置が提供される。これにより、会社の従業員に対し、職域でのより効果的な健康サポート情報を提供できる。【選択図】図9

Description

本開示は、職域改善装置、職域改善方法、および職域改善プログラムに関する。
会社の従業員が病気になることは、従業員本人のみならず、会社にとってもコストや生産性など様々な面でデメリットが多い。特に、病気になってからのケアでは、会社のコストが大きいだけでなく、本人にも厳しい制限が伴う。例えば、特定健診は40歳からであるが、高血圧や脂質異常などの症状が出てからでは改善し難くなる。また、近年、在宅勤務が増加傾向にあるが、在宅勤務による運動不足などの影響で健康格差が表面化している。
特開2018-005598号公報 特開2004-310209号公報
会社では従業員に対し健康診断を受診させ、健診結果などをフィードバックしているものの、健康に対して関心が薄い従業員も少なくない。そのため、従業員に対して健康改善を促す情報、特に、従業員が一日の1/3を過ごす職域での健康習慣を身に着けさせる情報を提供できるシステムが望まれている。
そこで、本開示では、会社の従業員に対し、職域でのより効果的な健康サポート情報を提供できる職域改善装置、職域改善方法、および職域改善プログラムを提案する。
本開示によれば、ユーザの職域情報に基づいて、ユーザの健康に対する職域でのサポート情報を生成する生成部と、サポート情報を、ユーザの利用するユーザ端末に送信する通知部とを備えたことを特徴とする職域改善装置が提供される。
また、本開示によれば、情報処理装置が、ユーザの職域情報に基づいて、ユーザの健康に対する職域でのサポート情報を生成し、サポート情報を、ユーザの利用するユーザ端末に送信する処理を実行することを特徴とする職域改善方法が提供される。
また、本開示によれば、情報処理装置に、ユーザの職域情報に基づいて、ユーザの健康に対する職域でのサポート情報を生成し、サポート情報を、ユーザの利用するユーザ端末に送信する処理を実行させることを特徴とする職域改善プログラムが提供される。
1つの側面では、会社の従業員に対し、職域でのより効果的な健康サポート情報を提供できる。
本実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係る職域改善装置100の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る職域情報121の例を示す図である。 本実施形態に係る属性情報122の例を示す図である。 本実施形態に係る気象情報123の例を示す図である。 本実施形態に係るヒアリング情報124の例を示す図である。 本実施形態に係るアセスメント情報125の例を示す図である。 本実施形態に係るヒアリング機能の一例を示す図である。 本実施形態に係る職域改善機能の一例を示す図である。 本実施形態に係るヒアリング処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る職域改善処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る職域改善装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下に、本実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の部位には、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.実施形態
1.1.システム構成例
1.2.機能構成例
1.3.機能概要
1.4.機能の流れ
2.ハードウェア構成例
3.まとめ
4.効果
<1.実施形態>
<<1.1.システム構成例>>
まず、本実施形態に係る情報処理システムの構成例について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システムは、職域改善装置100、およびユーザ端末200-1~200-n(nは任意の整数。以下、まとめて「ユーザ端末200」という)を含む。図1に示すように、職域改善装置100およびユーザ端末200はネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。なお、ネットワークNは、有線、無線を問わず、インターネットなどの各種通信網を採用できる。
職域改善装置100は、例えば、会社によって管理されるサーバ装置である。職域改善装置100は、会社の従業員であるユーザの職域情報や属性情報などに基づいてユーザごとに職域での健康サポート情報を生成し、ユーザ端末200に送信する。
なお、職域改善装置100は、クラウドコンピューティングサービスの提供者によって管理されるクラウドサーバ装置であってもよいし、複数台のコンピュータで構成される分散型コンピューティングシステムであってもよい。職域改善装置100の機能構成の詳細については後述する。
ユーザ端末200は、会社の従業員である各ユーザが所有し使用する端末である。ユーザ端末200は、スマートフォンやタブレットPC(Personal Computer)などのモバイル端末であってもよいし、ユーザの自宅や会社に設置されるノートPCやデスクトップPCであってもよい。
ユーザは、ユーザ端末200を用いて、職域改善装置100によって提供され、ユーザ端末200にインストールされたアプリケーションや、Webサイトを介して、ユーザの属性情報やヒアリングに対する回答を入力する。各種入力は、職域改善装置100によって提供されるチャットボットによって、職域改善装置100とユーザとのチャット形式により入力されてもよい。また、ユーザは、ユーザ端末200を介して、職域改善装置100から職域での健康サポート情報の提供を受けることができる。
なお、図1では、本実施形態に係る情報処理システムとして、職域改善装置100、およびユーザ端末200の2種類のデバイスを少なくとも含むように示している。しかしながら、本実施形態に係る情報処理システムは、使用形態によって、その他の情報処理装置を含んでもよいし、職域改善装置100をさらに細かく複数の装置に分散させて構成してもよい。
<<1.2.機能構成例>>
次に、本実施形態に係る職域改善装置100の機能構成例について説明する。図2は、本実施形態に係る職域改善装置100の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、職域改善装置100は、通信部110、記憶部120、および制御部130を有する。
通信部110は、ユーザ端末200など、他の装置との間の通信を制御する処理部であり、例えば、通信インターフェースである。
記憶部120は、各種データや、制御部130が実行するプログラムを記憶する記憶装置の一例であり、例えば、メモリやハードディスクなどである。記憶部120は、職域情報121、属性情報122、気象情報123、ヒアリング情報124、アセスメント情報125を記憶する。
(職域情報121)
職域情報121は、従業員の職域に関する情報を記憶するデータテーブルである。図3は、本実施形態に係る職域情報121の例を示す図である。図3に示すように、職域情報121は、「従業員ID、職種、役職、勤務形態、勤務場所、勤務時間帯、休憩時間帯」などを対応付けて記憶する。
職域情報121に記憶される「従業員ID」は、従業員を一意に識別する識別子、例えば、従業員番号である。また、職域情報121に記憶される「職種」および「役職」はそれぞれ、従業員の職種および役職を示す。
職域情報121に記憶される「勤務形態」は、従業員が出社勤務か在宅勤務かを示す。職域情報121に記憶される「勤務場所」は、従業員が勤務する場所、例えば、出社勤務の場合は会社の所在地、在宅勤務の場合は従業員の居住地を示す。
職域情報121に記憶される「勤務時間帯」および「休憩時間帯」は、それぞれ、従業員の勤務時間帯および休憩時間帯である。「勤務時間帯」および「休憩時間帯」は、例えば、開始時間から終了時間の範囲で設定される。また、休憩時間が複数ある場合は、「休憩時間帯」に複数の休憩時間帯を設定できる。これら以外に、例えば、残業の有無や残業時間、実際の勤務時間、休暇取得状況など、従業員の労働時間に関するデータ項目を職域情報121に記憶できる。
なお、図3の例では、「職種」、「役職」、「勤務形態」に文字列を設定しているが、各内容を一意に示す数値などを設定してもよい。
(属性情報122)
属性情報122は、従業員のユーザ属性に関する情報を記憶するデータテーブルである。図4は、本実施形態に係る属性情報122の例を示す図である。図4に示すように、属性情報122は、「従業員ID、従業員名、性別、年齢、居住地、身長、体重」などを対応付けて記憶する。
属性情報122に記憶される「従業員ID」は、従業員を一意に識別する識別子であり、職域情報121などに記憶される「従業員ID」と紐付けられる。
属性情報122に記憶される「従業員名」、「性別」、「年齢」、「居住地」は、それぞれ、従業員の氏名、性別、年齢、居住地を示す。「従業員名」、「性別」、「年齢」、「居住地」は、会社が所有する従業員情報(図示せず)などによって入力・更新されてもよいし、ユーザ端末200を介して従業員自身に入力・更新させてもよい。
属性情報122に記憶される「身長」および「体重」は、それぞれ、従業員の身長および体重を示す。「身長」および「体重」は、ユーザ端末200を介して従業員自身に入力・更新させてもよいし、健診データになどによって入力・更新されてもよい。また、「身長」および「体重」から、BMI(Body Mass Index)を算出し、属性情報122に記憶してもよい。または、BMIは、属性情報122に記憶されず、必要な際に属性情報122の「身長」および「体重」などに基づいて算出されてもよい。
なお、図4の例では、「性別」に文字列を設定しているが、各内容を一意に示す数値などを設定してもよい。また、「年齢」は、従業員の年代であってもよい。
(気象情報123)
気象情報123は、従業員の勤務場所の気象情報を記憶するデータテーブルである。図5は、本実施形態に係る気象情報123の例を示す図である。図5に示すように、気象情報123は、「エリア、年月日、降水確率、気温、湿度、設備、診療時間、休診日」などを対応付けて記憶する。
気象情報123に記憶される「エリア」は、気象情報が予測されるエリアを示す。なお、気象情報123は、従業員の勤務場所があればよいため、会社の所在地および各従業員の居住地の気象情報に限定して記憶されてもよい。しかしながら、従業員の出張予定などに基づいて、出張先の気象情報を従業員に提供するなどの場合は、気象情報123に出張先のエリアの気象情報をさらに記憶してもよい。
気象情報123に記憶される「年月日」は、気象情報が予測される年月日を示す。なお、気象情報123は、所定期間の情報に限定して記憶されてよい。
気象情報123に記憶される「降水確率」、「気温」、「湿度」は、それぞれ、エリアおよび時間帯ごとに予測される降水確率、気温、湿度を示す。図5の例では、3時間ごとの予測値を示しているが、予測される時間単位はこれに限定されない。
また、図5に示すデータ項目以外に、前日との気温差を最高気温、最低気温として算出し、気象情報123に記憶してもよい。また、「降水確率」から、営業や外出に対するリスク値である営業・外出指数を算出し、気象情報123に記憶してもよい。また、「気温」および「湿度」から、感染症に対するリスク値である感染症指数を算出し、気象情報123に記憶してもよい。また、「湿度」から、乾燥肌に対するリスク値である乾燥・うる肌指数を算出し、気象情報123に記憶してもよい。なお、これらの各値は、気象情報123に記憶されず、必要な際に気象情報123の「気温」などに基づいて算出されてもよい。
職域改善装置100は、気象情報123を用いて、従業員ごとに勤務場所および時間に応じた各気象情報や指数などをサポート情報として、ユーザ端末200を介して各従業員に通知できる。
(ヒアリング情報124)
ヒアリング情報124は、従業員の健康状態などを確認するためのヒアリングに関する情報を記憶するデータテーブルである。図6は、本実施形態に係るヒアリング情報124の例を示す図である。図6に示すように、ヒアリング情報124は、「種別ID、種別、ヒアリングID、内容」などを対応付けて記憶する。
ヒアリング情報124に記憶される「種別ID」は、ヒアリング内容の種類を一意に識別する識別子である。ヒアリング情報124に記憶される「種別」は、「種別ID」に対応してヒアリング内容の種類を示す。
ヒアリング情報124に記憶される「ヒアリングID」は、同一種別のヒアリング内容を一意に識別する識別子である。「ヒアリングID」に基づいて、従業員に対するヒアリング内容の順番を決定してもよい。また、ヒアリング情報124に記憶される「内容」は、ヒアリング内容を示す。
なお、ヒアリング情報124には、さらに、ヒアリング内容に対する回答の内容や選択肢、各回答に対する点数を記憶できる。各回答に対する点数は、例えば、「種別ID」ごとに合計点を算出し、従業員の健康状態の評価などに用いることができる。
(アセスメント情報125)
アセスメント情報125は、ヒアリング情報124などを用いて導出された従業員の健康状態の評価に関する情報を記憶するデータテーブルである。図7は、本実施形態に係るアセスメント情報125の例を示す図である。図7に示すように、アセスメント情報125は、「従業員ID、ストレス、疲労度、睡眠、食行動、食嗜好」などを対応付けて記憶する。
アセスメント情報125に記憶される「従業員ID」は、従業員を一意に識別する識別子であり、職域情報121などに記憶される「従業員ID」と紐付けられる。
アセスメント情報125に記憶される「ストレス」、「疲労度」、「睡眠」は、それぞれ、従業員のストレス、疲労度、睡眠に対する評価値を示す。評価値は、評価対象ごとに定めることができる。
例えば、ストレスに対する評価値の場合、8点以内であればストレスに対する心配なし、9点以上17点未満であればストレスが溜まり気味、17点以上でかなりストレスが溜まっている、と定めることができる。同様に、睡眠に対する評価値の場合、3点以内であれば睡眠に対する心配なし、4点以上6点未満であれば不眠症の疑いあり、6点以上で不眠症の可能性が高い、と定めることができる。
また、図7の「疲労度」に示すように、評価値をより細分化して導出できる。また、職域改善装置100は、例えば、「腰痛」や「肩こり」が所定の閾値を超えた場合は、ストレッチや肩回しなどの実施をサポート情報として、ユーザ端末200を介して各従業員に通知できる。同様に、「目の疲れ」が所定の閾値を超えた場合は、ホットタオルやビタミンAの摂取などをサポート情報として、ユーザ端末200を介して各従業員に通知できる。
アセスメント情報125に記憶される「食行動」には、例えば、対象の従業員の食事の頻度(例えば、3食、2食、朝食抜き、1食)などを示す数値を記憶できる。また、アセスメント情報125に記憶される「食嗜好」には、例えば、対象の従業員が多く食べている食事のジャンル(例えば、和洋中)などを示す数値を記憶できる。また、従業員が摂取している食事の内容から不足している栄養素や過剰摂取している栄養素、栄養素のバランスなどを導出し、アセスメント情報125に記憶してもよい。
なお、記憶部120には、上記情報以外にも様々な情報を記憶できる。また、各情報のデータ項目は、上記内容に限定されない。
制御部130は、職域改善装置100全体を司る処理部であり、例えば、プロセッサなどである。制御部130は、生成部131、通知部132、受付部133を備える。なお、各処理部は、プロセッサが有する電子回路の一例やプロセッサが実行するプロセスの一例である。
(生成部131)
生成部131は、従業員の職域情報121に基づいて、従業員の健康に対する職域でのサポート情報を生成する。また、生成部131は、従業員の属性情報122や職域での時間帯にさらに基づいて、サポート情報を生成する。職域での時間帯とは、例えば、ユーザ端末200など業務で使用する端末の起動時(始業前など)、始業時、食事時、休憩時、終業時、出張や打合せなどの業務予定の所定時間前などである。なお、サポート情報の生成は、このような職域での時間帯の際に行われてもよいし、予め行われてもよい。
なお、従業員の職域情報121は、例えば、従業員の職種、役職、勤務形態、勤務場所、勤務時間帯、休憩時間帯、業務予定の少なくとも1つに関する情報を含む。なお、業務予定とは、例えば、出張や打合せの予定である。また、従業員の属性情報122は、従業員の身長、体重、BMI、性別、年齢または年代、ストレス、疲労、睡眠、食行動、食嗜好の少なくとも1つに関する情報を含む。
(通知部132)
通知部132は、生成部131によって生成されたサポート情報を、ユーザ端末200に送信する。また、通知部132は、サポート情報に対応した時間に、サポート情報をユーザ端末200に通知できる。なお、サポート情報に対応した時間とは、例えば、ユーザ端末200など業務で使用する端末の起動時、始業時、食事時、休憩時、終業時、出張や打合せなどの業務予定の所定時間前などである。換言すると、通知部132は、通知する時間帯に合わせて生成されたサポート情報を、当該時間帯にユーザ端末200に通知する。
また、通知部132は、従業員の属性情報122などを各従業員に入力させるためのユーザインタフェース(UI)をユーザ端末200に送信する。当該UIは、入力データごとに入力フォームなどに入力させる形式であってもよいし、チャットボットを用いたチャット形式などであってよい。
(受付部133)
受付部133は、従業員によってUIを介して入力された従業員の属性情報122などをユーザ端末200から受信し、記憶部120に記憶する。
以上、本実施形態に係る職域改善装置100の機能構成例について説明した。なお、図2を用いて説明した上記の機能構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る職域改善装置100の機能構成は係る例に限定されない。例えば、職域改善装置100は、必ずしも図2に示す構成のすべてを備えず、一部の構成を職域改善装置100とは異なる別のコンピュータに備えることもできる。また、職域改善装置100は、複数の構成を1つの構成として備えてもよい。本実施形態に係る職域改善装置100の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
また、各構成要素の機能を、CPU(Central Proccessing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読み出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。したがって、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜利用する構成を変更することが可能である。また、職域改善装置100のハードウェア構成の一例については後述される。
<<1.3.機能概要>>
次に、図8および図9を用いて、職域改善装置100によって実行される、本実施形態に係る機能について説明する。図8は、本実施形態に係るヒアリング機能の一例を示す図である。本実施形態では、従業員の健康に対する職域でのサポート情報を各従業員に提供するために、職域改善装置100がヒアリング機能を介して各従業員にヒアリングをし、各従業員の属性情報122を取得する。
図8の上段は、従業員が本実施形態に係る機能を初めて利用する際に、従業員の性別や年齢などの属性情報122をヒアリングするためのUIの一例である。また、図8の下段は、例えば、ユーザ端末200など業務で使用する端末の起動時など定期的に、従業員の食行動や疲労度などの属性情報122をヒアリングするためのUIの一例である。図8の例では、ヒアリング内容に対し、選択式で回答するUIを示しているが、入力形式は選択式に限られず、入力フォームやチャットなどによるテキスト入力式など別の形式であってよい。
以上のようにして取得した、従業員の属性情報122と、会社が保有する従業員情報などから生成される職域情報121とを用いて、職域改善装置100は、従業員の健康に対する職域でのサポート情報を生成し、ユーザ端末200を介して従業員に提供する。
次に、サポート情報を提供する職域改善機能について説明する。図9は、本実施形態に係る職域改善機能の一例を示す図である。図9は、職域情報121に記憶される「勤務形態」(在宅勤務または出社勤務)に基づいて、それぞれの勤務形態に適したサポート情報を提供する例を示している。
例えば、職域改善装置100は、従業員の職域情報121および属性情報122に基づいて、在宅勤務の従業員に対して、ユーザ端末200など業務で使用する端末の起動時や休憩時に、椅子に座ったままや、自宅など限られたスペースできるストレッチメニューなどをサポート情報として提供できる。また、職域改善装置100は、出社勤務の従業員に対して、例えば、会社の所在地の気象情報123や、出張予定がある場合は出張先の気象情報123にさらに基づいて、感染症のリスクや外出する時間帯などをサポート情報として提供できる。
なお、図9の例では、サポート情報を提供するタイミングが、在宅勤務および出社勤務で同一かつ固定的に示しているが、この例に限定されず、職域情報121や属性情報122などに基づいて決定可能である。また、サポート情報を提供するタイミングは、従業員がユーザ端末200を用いて、職域改善装置100が提供するUIなどを介して登録してもよいし、職域情報121の勤務時間や業務予定などに基づいて職域改善装置100が決定してもよい。
<<1.4.機能の流れ>>
次に、図8および図9を用いて説明した各機能を実現するための処理手順について説明する。まず、図8を用いて説明したヒアリング機能の処理手順について説明する。図10は、本実施形態に係るヒアリング処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すヒアリング処理は、従業員がユーザ端末200を用いて、職域改善装置100によって提供されるアプリケーションやWebサイトにアクセスおよびログインし、属性情報122をヒアリングするためのUIがユーザ端末200に表示されたところから開始される。
まず、図10に示すように、従業員は、ユーザ端末200を用いて、職域改善装置100によって提供されるUIを介して、ヒアリングの回答として属性情報122を入力する(ステップS101)。属性情報122の入力単位は、属性情報122のデータごとであってもよいし、まとめて複数のデータを入力してもよい。このような入力単位は、職域改善装置100からのヒアリング形態、すなわち、UIによって求められる入力内容によって定められる。
次に、ユーザ端末200は、ステップS101で入力された属性情報122を職域改善装置100に送信する(ステップS102)。送信タイミングは、例えば、UI上に表示される「送信」ボタンの押下などユーザアクションが実行された時であってよい。
次に、職域改善装置100は、属性情報122をユーザ端末200から受信していない場合(ステップS103:No)、属性情報122の受信を待つ。一方、属性情報122を受信した場合(ステップS103:Yes)、職域改善装置100は、次のヒアリング情報124の有無を判定する(ステップS104)。これは、従業員によって入力された属性情報122や、予め設定されたヒアリング情報124に基づいて、次のヒアリング内容が決定されてもよい(決定された場合は、次のヒアリング情報124有りと判定される)。
次のヒアリング情報124がある場合(ステップS105:Yes)、職域改善装置100は、次のヒアリング情報124をユーザ端末200に送信する(ステップS106)。送信された次のヒアリング情報124は、UIを介してユーザ端末200に表示され、ステップS101から処理が繰り返される。
一方、次のヒアリング情報124がない場合(ステップS105:No)、職域改善装置100は、従業員によって入力された属性情報122に基づいてアセスメント情報125を生成する(ステップS107)。なお、生成されたアセスメント情報125は、ユーザ端末200を介して従業員に提供される、従業員の健康に対する職域でのサポート情報を生成する際に用いられる。そのため、サポート情報の提供時にアセスメント情報125を生成する場合は、ステップS107以降を実行せず、単に、属性情報122を記憶部120に記憶するのみでもよい。アセスメント情報125を予め生成しておく、または従業員に対し、ヒアリングのフィードバックとして提供する際は、職域改善装置100は、ステップS107を実行できる。
次に、職域改善装置100は、ステップS107で生成されたアセスメント情報125をユーザ端末200に送信する(ステップS108)。
次に、ユーザ端末200は、アセスメント情報125を職域改善装置100から受信していない場合(ステップS109:No)、アセスメント情報125の受信を待つ。一方、アセスメント情報125を受信した場合(ステップS109:Yes)、ユーザ端末200は、UIを介して、アセスメント情報125を表示する(ステップS110)。ステップS110の実行後、図10に示すヒアリング処理は終了する。
次に、図9を用いて説明した職域改善機能の処理手順について説明する。図11は、本実施形態に係る職域改善処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図11に示すように、職域改善装置100は、従業員の職域情報121などに基づいて、所定の時刻が到来していない場合(ステップS201:No)、所定の時刻の到来を待つ。所定の時刻とは、例えば、対象の従業員の始業時、食事時、休憩時、終業時、出張や打合せなどの業務予定の所定時間前などである。また、ステップS201は、所定の時刻の到来の他、例えば、ユーザ端末200など業務で使用する端末を従業員が起動した時など、従業員がユーザ端末200などによって所定のアクションを実行した時であってよい。
一方、所定の時刻が到来した場合(ステップS201:Yes)、職域改善装置100は、アセスメント情報125を取得する(ステップS202)。当該アセスメント情報125は、図10に示すヒアリング処理のステップS107で、従業員によって入力された属性情報122に基づいて予め生成されたアセスメント情報125である。しかしながら、職域改善装置100は、アセスメント情報125を予め生成するのではなく、ステップS201で所定の時刻が到来したタイミングで、属性情報122に基づいてアセスメント情報125を生成してもよい。
次に、職域改善装置100は、属性情報122に基づくアセスメント情報125、および職域情報121に基づいて、サポート情報を生成する(ステップS203)。なお、サポート情報を生成する際、職域改善装置100は、職域での時間帯や気象情報123にさらに基づくことができる。
次に、職域改善装置100は、ステップS203で生成されたサポート情報をユーザ端末200に送信する(ステップS204)。
次に、ユーザ端末200は、サポート情報を職域改善装置100から受信していない場合(ステップS205:No)、サポート情報の受信を待つ。一方、サポート情報を受信した場合(ステップS205:Yes)、ユーザ端末200は、UIを介して、サポート情報を表示する(ステップS206)。ステップS206の実行後、図11に示す職域改善処理は終了する。
<2.ハードウェア構成例>
次に、本実施形態に係る職域改善装置100のハードウェア構成例について説明する。図12は、本実施形態に係る職域改善装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図12を参照すると、職域改善装置100は、例えば、プロセッサ801と、ROM802と、RAM803と、ホストバス804と、ブリッジ805と、外部バス806と、インターフェース807と、入力装置808と、出力装置809と、ストレージ810と、ドライブ811と、接続ポート812と、通信装置813と、を有する。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
(プロセッサ801)
プロセッサ801は、例えば、演算処理装置または制御装置として機能し、ROM802、RAM803、ストレージ810、またはリムーバブル記録媒体901に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般またはその一部を制御する。
(ROM802、RAM803)
ROM802は、プロセッサ801に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータなどを格納する手段である。RAM803には、例えば、プロセッサ801に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータなどが一時的または永続的に格納される。
(ホストバス804、ブリッジ805、外部バス806、インターフェース807)
プロセッサ801、ROM802、RAM803は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス804を介して相互に接続される。一方、ホストバス804は、例えば、ブリッジ805を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス806に接続される。また、外部バス806は、インターフェース807を介して種々の構成要素と接続される。
(入力装置808)
入力装置808には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、およびレバーなどが用いられる。さらに、入力装置808としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。また、入力装置808には、マイクロフォンなどの音声入力装置が含まれる。
(出力装置809)
出力装置809は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、または有機ELなどのディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホンなどのオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、またはファクシミリなど、取得した情報を利用者に対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置である。また、本実施形態に係る出力装置809は、触覚刺激を出力することが可能な種々の振動デバイスを含む。
(ストレージ810)
ストレージ810は、各種のデータを格納するための装置である。ストレージ810としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどが用いられる。
(ドライブ811)
ドライブ811は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体901に記録された情報を読み出し、またはリムーバブル記録媒体901に情報を書き込む装置である。
(接続ポート812)
接続ポート812は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS-232Cポート、または光オーディオ端子などのような外部接続機器902を接続するためのポートである。
(通信装置813)
通信装置813は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線または無線LAN、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または各種通信用のモデムなどである。
(リムーバブル記録媒体901)
リムーバブル記録媒体901は、例えば、DVDメディア、Blu-ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディアなどである。もちろん、リムーバブル記録媒体901は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、または電子機器などであってもよい。
(外部接続機器902)
外部接続機器902は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、またはICレコーダなどである。
なお、本実施形態に係る記憶部120は、ROM802やRAM803、ストレージ810によって実現される。また、プロセッサ801によって実現される本実施形態に係る制御部130が、生成部131、通知部132、受付部133を実現する各制御プログラムを、ROM802やRAM803などから読み出し実行する。また、本実施形態に係る通信部110が、ROM802やRAM803などからデータを読み出し、ホストバス804、ブリッジ805、外部バス806、インターフェース807を介して通信装置813にデータを送り、外部装置へのデータ送信を行う。また、通信部110は、通信装置813によって受信されたデータを、インターフェース807、外部バス806、ブリッジ805、ホストバス804を介してROM802やRAM803に書き込み、外部装置からのデータ受信を行う。
<3.まとめ>
以上説明したように、職域改善装置100は、生成部131および通知部132を備える。生成部131は、ユーザである従業員の職域情報121に基づいて、従業員の健康に対する職域でのサポート情報を生成する。通知部132は、サポート情報を、ユーザ端末200に通知する。
これにより、職域改善装置100は、会社の従業員に対し、職域でのより効果的な健康サポート情報を提供できる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
<4.効果>
上述したように、職域改善装置100は、以下のような構成を取り様々な効果を奏し得る。しかしながら、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
(1)ユーザの職域情報121に基づいて、ユーザの健康に対する職域でのサポート情報を生成する生成部131と、
サポート情報を、ユーザの利用するユーザ端末200に送信する通知部132と
を備えたことを特徴とする職域改善装置100。
これにより、職域改善装置100は、従業員の職域情報121に基づいて、従業員の健康に対する職域でのサポート情報を生成するので、各従業員に対し、職域でのより効果的な健康サポート情報を提供できる。
(2)生成部131は、職域での時間帯にさらに基づいて、サポート情報を生成し、
通知部132は、サポート情報に対応した時間に、サポート情報をユーザ端末200に通知する
ことを特徴とする(1)に記載の職域改善装置100。
これにより、職域改善装置100は、サポート情報をより適した時間に従業員に提供できるので、各従業員に対し、職域でのより効果的な健康サポート情報を提供できる。
(3)ユーザの職域情報121は、ユーザの職種、役職、勤務形態、勤務場所、勤務時間帯、休憩時間帯、業務予定の少なくとも1つに関する情報を含むことを特徴とする(1)または(2)に記載の職域改善装置100。
これにより、職域改善装置100は、各従業員の職域により適した健康サポート情報を各従業員に提供できる。
(4)生成部131は、ユーザの属性情報122にさらに基づいて、サポート情報を生成することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の職域改善装置100。
これにより、職域改善装置100は、各従業員により適した健康サポート情報を各従業員に提供できる。
(5)ユーザの属性情報122は、ユーザの身長、体重、BMI、性別、年齢または年代、ストレス、疲労、睡眠、食行動、食嗜好の少なくとも1つに関する情報を含むことを特徴とする(4)に記載の職域改善装置100。
これにより、職域改善装置100は、各従業員により適した健康サポート情報を各従業員に提供できる。
(6)通知部132はさらに、ユーザの属性情報122をユーザに入力させるためのユーザインタフェースをユーザ端末200に送信し、
ユーザの属性情報122をユーザ端末200から受信する受付部133をさらに備えたことを特徴とする(4)または(5)に記載の職域改善装置100。
これにより、職域改善装置100は、各従業員により適した健康サポート情報を各従業員に提供できる。
(7)生成部131は、気象情報123にさらに基づいて、サポート情報を生成することを特徴とする(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の職域改善装置100。
これにより、職域改善装置100は、各従業員の職域および各従業員により適した健康サポート情報を各従業員に提供できる。
100 職域改善装置
110 通信部
120 記憶部
121 職域情報
122 属性情報
123 気象情報
124 ヒアリング情報
125 アセスメント情報
130 制御部
131 生成部
132 通知部
133 受付部
200 ユーザ端末

Claims (9)

  1. ユーザの職域情報に基づいて、前記ユーザの健康に対する職域でのサポート情報を生成する生成部と、
    前記サポート情報を、前記ユーザの利用するユーザ端末に送信する通知部と
    を備えたことを特徴とする職域改善装置。
  2. 前記生成部は、前記職域での時間帯にさらに基づいて、前記サポート情報を生成し、
    前記通知部は、前記サポート情報に対応した時間に、前記サポート情報を前記ユーザ端末に通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の職域改善装置。
  3. 前記ユーザの前記職域情報は、前記ユーザの職種、役職、勤務形態、勤務場所、勤務時間帯、休憩時間帯、業務予定の少なくとも1つに関する情報を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の職域改善装置。
  4. 前記生成部は、前記ユーザの属性情報にさらに基づいて、前記サポート情報を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の職域改善装置。
  5. 前記ユーザの前記属性情報は、前記ユーザの身長、体重、BMI(Body Mass Index)、性別、年齢または年代、ストレス、疲労、睡眠、食行動、食嗜好の少なくとも1つに関する情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の職域改善装置。
  6. 前記通知部はさらに、前記ユーザの前記属性情報を前記ユーザに入力させるためのユーザインタフェースを前記ユーザ端末に送信し、
    前記ユーザの前記属性情報を前記ユーザ端末から受信する受付部をさらに備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の職域改善装置。
  7. 前記生成部は、気象情報にさらに基づいて、前記サポート情報を生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の職域改善装置。
  8. 情報処理装置が、
    ユーザの職域情報に基づいて、前記ユーザの健康に対する職域でのサポート情報を生成し、
    前記サポート情報を、前記ユーザの利用するユーザ端末に送信する
    処理を実行することを特徴とする職域改善方法。
  9. 情報処理装置に、
    ユーザの職域情報に基づいて、前記ユーザの健康に対する職域でのサポート情報を生成し、
    前記サポート情報を、前記ユーザの利用するユーザ端末に送信する
    処理を実行させることを特徴とする職域改善プログラム。
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