JP6667067B2 - 会話処理方法、会話処理システム、電子機器および会話処理装置 - Google Patents

会話処理方法、会話処理システム、電子機器および会話処理装置 Download PDF

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Description

本開示は、ユーザと継続的に会話を行うための会話処理方法、会話処理システム、および電子機器に関する。
特許文献1は、会話処理装置および方法、並びに記録媒体に関し、特に、ユーザと会話を行うロボットなどに用いて好適な会話処理装置および方法、並びに記録媒体を開示する。具体的には、ユーザと自然な会話を行うため、ロボットが発話したことに対し、ユーザが発話するまでの時間を測定し、その測定値により、話題を遷移するか否かを判断する。
特許文献2は、ロボット制御装置に関し、例えば、パートナー型のロボットと高齢者が、より好適なコミュニケーション(雑談型対話)を図ることができるようにするロボット制御装置を開示する。具体的には、話題に適した時系列上の時点と現在の日時との関係を加味して、話題毎の評価値を算出し、この評価値の大小に基づいて適切な話題を選択し、話題に対応した文章を音声出力する。
特開2001−188786号公報 特開2008−158697号公報
本開示は、ユーザと会話を継続的に行う会話処理方法、会話処理システム、電子機器および会話処理装置を提供する。
本開示の会話処理方法は、ユーザが電子機器の会話型アプリケーションを起動し、前記電子機器とサーバとを接続して、前記会話型アプリケーションとユーザとの会話処理が前記サーバのプロセッサにより実行される会話処理方法であって、話題情報と前記話題情報の重みの組を複数記憶する前記サーバ上の話題テーブルから、前記重みに基づいて前記話題情報を選択して、前記電子機器に対して提示する提示ステップと、この提示した前記話題情報と提示日時と、前記話題情報に対するユーザの回答と回答日時を対応付けて会話履歴として前記サーバ上の会話履歴テーブルに格納する履歴ステップと、前記電子機器の使用時間に対する前記会話型アプリケーションの使用時間を使用比率として前記会話履歴テーブルに基づいて算出する算出ステップと、前記使用比率が減少している場合、前記電子機器に対して前記会話型アプリケーションの使用を促す通知を行い、前記使用比率が減少していない場合、前記会話履歴テーブルのユーザの前記回答の無い前記話題情報の前記重みを更新する更新ステップと、を備える。
本開示の会話処理方法、会話処理システム、電子機器および会話処理装置は、ユーザと会話を継続的に行うことができる。
図1は、実施の形態1おける会話処理システムのブロック図である。 図2は、実施の形態1における話題テーブルの一例を示す図である。 図3は、実施の形態1における会話履歴テーブルの一例を示す図である。 図4は、実施の形態1における使用比率テーブルの一例を示す図である。 図5は、実施の形態1における使用時間テーブルの一例を示す図である。 図6は、実施の形態1における会話処理システムの会話処理を説明するタイムチャートである。 図7Aは、実施の形態1における会話履歴テーブルの別の一例を示す図である。 図7Bは、実施の形態1における会話履歴テーブルのさらに別の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1におけるクライアントの話題の表示の一例を示す図である。 図9は、実施の形態1における話題テーブルの重みの更新を説明するフローチャートである。 図10は、実施の形態1におけるクライアントに会話を促すメッセージを表示する一例を示す図である。 図11は、実施の形態1における話題テーブルの別の例を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜11を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.システムの構成]
まず、会話処理システムの構成を説明する。図1は、実施の形態1にかかる会話処理システム500のブロック図である。図1は、会話処理システム500をサーバ/クライアント型で実現した際の機能構成を示している。会話処理システム500において、クライアント100は、インターネット回線網である通信ネットワーク300を介してサーバ200と接続する。クライアント100は、例えば、スマートフォンやタブレットなどの電子機器である。クライアント100には会話型アプリケーションがインストールされている。
サーバ200は、その内部にユーザとの会話で使用する複数の話題情報を格納する。話題情報とは、話題の内容と回答候補とを示す情報である。話題情報については後述する。サーバ200は、複数の話題情報の中から1つの話題情報を選択してクライアント100に送信する。クライアント100は、受信した話題情報をユーザに提示する。クライアント100は、提示された話題に対してユーザの入力した回答をサーバ200に送信する。サーバ200は、受信した回答を会話履歴として登録し、次の話題情報を選択する。
このように、会話処理システム500は、サーバ200での話題情報の選択と会話履歴の登録および、クライアント100での話題情報の提示と回答入力を繰り返しながら、ユーザとの会話を継続する。
[1−1−2.サーバの構成]
次に、サーバ200の構成について説明する。図1に示すように、サーバ200は、CPU(Central Processing Unit)210とメモリ220と通信I/F(Interface)230とを備える。
メモリ220は、話題テーブル221と会話履歴テーブル222と使用比率テーブル223とを備える。
話題テーブル221は、ユーザに提示する複数の話題情報を格納する。なお、話題テーブル221は、ユーザ毎に適した会話ができるように、ユーザ毎に設けてもよい。
図2は、話題テーブル221の一例を示す図である。話題テーブル221は、話題IDに対して話題情報である話題と回答候補と、重みが対応付けられて構成されている。話題IDは、話題情報を特定するための識別情報である。重みは、話題を選択する場合の優先度を示し、重みの順または重みに比例した確率で話題を選択する。重みとして例えば、「0から1まで」の範囲の数値を設定する。
図2に示すように、話題ID「0000」は、話題「昼ごはんは何ですか?」に対して、回答候補として「1.ご飯類、2.麺類、3.その他」の3つの回答候補が格納され、重みは「0.4」である。続いて、話題ID「0001」は、話題「ご飯のおかずは何ですか?」に対して、回答候補として「1.揚げ物、2.焼き物、3.その他」の3つの回答候補が格納され、重みは「0.5」である。話題ID「0002」は、話題「今日は良い天気ですね。」に対して、ユーザに回答を求めないため、回答候補として、回答候補がないことを示す「Null」が格納され、重みは「0.1」である。話題ID「0003」は、話題「最近、油ものが多いので、夜ご飯は気をつけてくださいね!」に対して、回答候補として「1.わかった、2.へぇー」の2つの回答候補が格納され、重みは「0.1」である。話題ID「0004」は、話題「今日は外出しましたか?」に対して、回答候補として「1.しました、2.していません」の2つの回答候補が格納され、重みは「0.4」である。
なお、話題テーブル221は、4つの項目で構成されているが、他の項目を追加して定義してもよい。例えば、話題ID「0001」は、話題ID「0000」の提示の後に必ず選択するといった、話題を選択する条件を追加してもよい。さらに話題を選択する条件としては、回答内容や日時やユーザ属性などを用いてもよい。また、話題を選択する条件として、話題ID「0000」は、最大、1日に1回の選択する、などのように、1日の最大選択回数を定義してもよい。
図1の説明に戻って、メモリ220の会話履歴テーブル222は、会話履歴を格納する。会話履歴は、ユーザ毎に管理し、会話履歴テーブル222はユーザ毎に設けてもよい。
図3は、会話履歴テーブル222の一例を示す図である。図3に示すように、会話履歴テーブル222は、履歴IDと会話履歴で構成される。会話履歴は、話題IDと提示日時と回答日時と回答番号で構成されている。提示日時は、サーバ200が、話題情報をクライアント100に送信した日時、回答日時は、ユーザが話題に対する回答をした日時、回答番号は、ユーザが回答候補の中から選択した回答に付与された番号を示す。また、回答候補のない話題の場合は、回答日時にユーザが既読した日時を格納し、回答番号にNullなどを格納する。図3において、履歴ID「0000」は、話題ID「0000」が提示日時「2014/12/1 7:00:00」、回答日時「2014/12/1 7:00:54」、回答番号「2」であり、履歴ID「0001」は、話題ID「0001」が提示日時「2014/12/1 7:00:55」、回答日時「2014/12/1 7:04:01」、回答番号「3」であり、履歴ID「0002」は、話題ID「0002」が提示日時「2014/12/2 10:03:00」、回答日時「2014/12/2 10:03:14」、回答番号「Null」であり、履歴ID「0003」は、話題ID「0003」が提示日時「2014/12/2 10:04:00」、回答日時「Null」、回答番号「Null」であり、履歴ID「0004」は、話題ID「0004」が提示日時「2014/12/2 18:00:00」、回答日時「2014/12/2 18:30:00」、回答番号「1」である。
なお、図3に示す会話履歴テーブル222は、会話履歴が4つの項目で構成されているが、他の項目を追加で定義してもよい。
図1の説明に戻って、メモリ220の使用比率テーブル223は、ユーザのクライアント100の使用時間のうち、会話型アプリケーションの使用時間の比率を格納する。具体的には、ユーザのクライアント100の使用時間に対する会話型アプリケーションの使用時間の割合を、使用比率として日単位で格納する。本開示では、使用比率は、ユーザの会話型アプリケーションの使用意欲として用いる。実際には、ユーザの1日の予定に応じて、クライアント100の使用時間は変化するので、会話型アプリケーションの使用時間は、その使用意欲に関係なく変化する。本開示では、これを考慮し、会話型アプリケーションの使用時間をユーザのクライアント100の使用時間で割った値を使用比率として算出し、使用比率を会話型アプリケーションの使用意欲として用いる。本開示では、使用比率テーブル223は、ユーザ毎に設ける。なお、複数のユーザの使用比率を1つの使用比率テーブルで管理しても構わない。その場合、使用比率テーブルにユーザを一意に識別できる識別IDの項目を定義すればよい。
図4は、使用比率テーブル223の一例を示す図である。図4に示すように、使用比率テーブル223は、日付と使用比率で構成される。図4に示すように、日付「2014/12/1」の使用比率は、「0.05」であり、日付「2014/11/30」の使用比率は、「0.10」であり、日付「2014/11/29」の使用比率は、「0.14」である。図4に示すように、使用比率テーブル223に格納する使用比率は、3日分のように、所定の期間分を格納すればよい。また、所定の期間のうち、使用があった日のみの使用比率を格納してもよい。
なお、使用比率テーブル223は、他の項目を追加で定義してもよい。例えば、日付ではなく、より詳細な時間区分を追加で用いてもよい。
図1の説明に戻って、CPU210は、ユーザに提示する話題を話題テーブル221から選択し、選択した話題の履歴を会話履歴テーブル222に保存する。また、CPU210は、会話型アプリケーションの使用比率を算出し、使用比率テーブル223へ格納する。また、CPU210は、使用比率テーブル223に格納されている、所定の期間の使用比率を用いて、話題の重みを更新する。話題の重みの更新の詳細は、後述する。
通信I/F230は、通信ネットワーク300を介してクライアント100との通信を行う通信インターフェイスである。
[1−1−3.クライアントの構成]
次に、クライアント100の構成について説明する。図1において、クライアント100は、CPU110とメモリ120と通信I/F130と入力部140と表示部150とを備える。クライアント100は、ユーザ固有の端末でもよいし、複数のユーザの共有の端末でもよい。複数のユーザで端末を共有する際には、オペレーションシステムのユーザ管理などを用いて、ユーザ毎に管理ができるようにする。
メモリ120は、使用時間テーブル121を備える。使用時間テーブル121は、ユーザがクライアント100を使用している時間を格納する。
図5は、使用時間テーブル121の一例を示す図である。
図5に示すように、使用時間テーブル121は、日付と使用時間で構成される。使用時間テーブル121は、日単位の合計使用時間を使用時間として格納する。例えば、クライアント100のバックライト点灯時間、OS起動時間なども、使用時間とする。日付「2014/12/1」の使用時間は「80分」であり、日付「2014/11/30」の使用時間は「85分」であり、日付「2014/11/29」の使用時間は「78分」である。
なお、クライアント100を複数のユーザで共有している場合は、ユーザを一意に識別するIDを使用時間テーブル121に追加して定義してもよい。また、ユーザ毎に、使用時間テーブル121を設けてもよい。
CPU110は、OSと会話型アプリケーションを動作させる。CPU110は、サーバ200に対して、話題の要求、話題に対する回答の送信、使用時間の送信を行う。また、CPU110は、サーバ200から受信した話題情報を表示部150に表示させる。CPU110は、入力部140から入力された、ユーザの回答を、サーバ200に送信する。また、CPU110は、サーバ200からメッセージを受信すると表示部150に表示させる。
通信I/F130は、通信ネットワーク300を介してサーバ200との通信を行う通信インターフェイスである。
表示部150は、話題情報およびユーザへのメッセージ等を表示する。
入力部140は、話題に対するユーザの回答等を入力する。
[1−2.動作]
以上のように構成された会話処理システム500について、その動作を以下に説明する。
[1−2−1.会話処理]
図6は、会話処理システム500の会話処理を説明するタイムチャートである。
(ステップS11)まず、ユーザはクライアント100に対して、入力部140を操作し、会話型アプリケーションを起動する。
(ステップS12)クライアント100のCPU110は、通信I/F130を介してサーバ200に話題を要求する。
(ステップS13)サーバ200のCPU210は、通信I/F230を介してクライアント100から話題の要求を受信すると、メモリ220の話題テーブル221に定義されている話題の重みを更新する。話題の重みの更新の詳細は、後述する。
(ステップS14)CPU210は、話題テーブル221から話題IDを一つ選択する。CPU210は、話題テーブル221の各話題IDに設定された重みに基づいて、話題IDを選択する。話題IDは、例えば、重みに基づいた選択確率でランダムに話題IDを選択してもよい。また、重みの最も大きい話題IDを選択してもよい。
(ステップS15)CPU210は、選択した話題IDとその提示日時を会話履歴テーブル222に、新規の会話履歴として登録する。例えば、選択した話題IDが「0000」で提示日時が「2014年12月1日の7時0分0秒」の場合の会話履歴テーブル222を図7Aに示す。図7Aにおいて、履歴ID「0000」に対して、話題ID「0000」と提示時間「2014年12月1日の7時0分0秒」が対応づけて格納される。この時点では、回答日時、回答番号は未確定であるので、回答日時と回答番号には、Nullを格納する。
(ステップS16)CPU210は、選択した話題IDに対応する話題情報と履歴IDを通信I/F230を介して、クライアント100に送信する。話題IDが「0000」の話題情報は、話題「昼ごはんは何ですか?」と回答候補「1.ご飯類、2.麺類、3.その他」であり、履歴IDは「0000」あるので、CPU210は、これらを送信する。
(ステップS17)クライアント100のCPU110は、サーバ200から話題情報と履歴IDを受信すると、表示部150に表示する。
図8は、クライアント100の表示部150の話題の表示の一例を示す図である。図8に示すように、クライアント100の表示部150に、話題「昼ごはんは何ですか?」と、回答候補「ご飯類」、「麺類」、「その他」が表示される。
(ステップS18)ユーザは、表示部150に表示された回答候補の中から、1つの回答を入力部140から選択する。回答として、「麺類」が選択されたとする。
(ステップS19)CPU110は、入力部140で「麺類」が選択されたので、「麺類」に対応する回答番号「2」を、通信I/F130を介して、サーバ200に、履歴ID「0000」と回答番号「2」と回答日時を回答情報として送信する。回答日時は、「2014年12月1日7時0分54秒」とする。
(ステップS20)CPU210は、通信I/F230を介してクライアント100から回答情報を受信すると、会話履歴テーブル222において回答情報に含まれる履歴IDが一致する会話履歴を更新する。図7Aの会話履歴テーブル222を更新した場合の会話履歴テーブル222を図7Bに示す。CPU210は、履歴ID「0000」の会話履歴を検索する。CPU210は履歴ID「0000」の会話履歴に、回答日時と回答番号を格納する。図7Bの履歴ID「0000」に回答日時は、「2014/12/1 7:00:54」、回答番号「2」が格納される。
ユーザがクライアント100に対して、入力部140を操作し、会話型アプリケーションを終了するまで、ステップS12〜ステップS20の処理を繰り返す。
[1−2−2.使用比率の算出]
クライアント100のCPU110は、所定の時間毎に、使用時間テーブル121の日時と使用時間を、サーバ200に送信する。日時と使用時間として、例えば、図5の使用時間テーブル121の日付「2014/12/1」の使用時間は「80分」である。
サーバ200のCPU210は、会話履歴テーブル222の提示時間と回答時間の差の合計を算出し、クライアント100から受信した使用時間で割ることで会話型アプリケーションの1日毎の使用比率を算出する。図3の会話履歴テーブル222において、「2014/12/1」の履歴は履歴ID「0000」と「0001」である。履歴ID「0000」の回答日時と提示日時の差分は「54秒」、履歴ID「0001」の回答日時と提示日時の差分は「3分6秒」である。これらの差分の合計は、「4分」になる。クライアント100から受信した使用時間は「80分」であるので、使用比率は「0.05」となる。CPU210は、使用比率「0.05」を、図4に示すように、使用比率テーブル223に保存する。
[1−2−3.重みの更新]
次に、図6のステップ13の話題テーブル221の重みの更新について詳細に説明する。図9は、話題テーブル221の重みの更新を説明するフローチャートである。重みの更新は、ユーザの話題に対する回答内容を反映するためである。
(ステップS41)CPU210は、使用比率テーブル223に保存されている直近2日間の使用比率を取得する。例えば、「2014/12/1」と「2014/11/30」の使用比率を取得する。
なお、取得する使用比率は、直近2日間に限定するものではない。直近2日間ではなく、他の期間の使用比率を用いてもよいし、所定期間で平均化した使用比率などの演算処理した使用比率を用いてもよい。
(ステップS42)CPU210は、取得した使用比率が、減少傾向であるかどうかを判定する。CPU210は、取得した使用比率が減少傾向であると判定した場合(Yesの場合)、ステップS43へ処理を進める。例えば、図4において、使用比率テーブル223は、日付「2014/12/1」の使用比率「0.05」であり、日付「2014/11/30」の使用比率「0.10」である。使用比率は、「0.10」から「0.05」に減少している。CPU210は、取得した使用比率が減少傾向でないと判定した場合(Noの場合)、ステップS44へ処理を進める。
(ステップS43)CPU210は、通信I/F230を介して、クライアント100に会話を促す任意のプッシュ(Push)式のメッセージを送信する。使用比率の減少は、ユーザが会話型アプリケーションに飽き始め、利用意欲が低下した可能性が高く、メッセージの送信は、ユーザへ会話型アプリケーションの利用を促すために行う。クライアント100のCPU110はサーバ200よりメッセージを受信すると、表示部150に表示する。
図10は、クライアント100に会話を促すメッセージを表示する一例を示す図である。図10に示すように、クライアント100の表示部150には、「最近、どうしてるの?」と会話型アプリケーションの使用を促すメッセージ151が表示されている。
(ステップS44)CPU210は、取得した使用比率が、減少傾向でないと判断した場合、話題テーブル221の重みを更新する。CPU210は、会話履歴テーブル222の中から、回答日時がNullの話題に対して、重みが低くなるように更新する。回答がなかった話題は、ユーザが好まなかった話題である可能性が高いと判断し、他の話題を優先して選択されるように重みを変更するためである。例えば、図3の会話履歴テーブル222において、履歴ID「0003」の話題ID「0003」は、回答日時がNullであるので、図2の話題テーブル221の話題ID「0003」の重みを「0.1」から「0.05」に変更する。 図11は、図2の話題テーブル221の話題ID「0003」の重みを変更した後の話題テーブル221である。図11において、話題ID「0003」の重みは「0.05」に変更されている。
なお、CPU210は、更新された重みを時間経過とともに元に戻すように、してもよい。例えば、24時間で重み付けを0.05から0.1に徐々に戻してもよい。これは、ユーザが好まなかった話題であっても、時間経過した後には、再び好む場合があるからである。
なお、重みを変化する時間は24時間に限ったものではない。また、所定時間経過後に重みを更新前の重みに戻してもよい。同様に、重みを重くした話題IDに対しても、元の重みに戻すようにしてもよい。これは、ユーザが好んだ話題でも、時間経過と共に、興味がなくなる場合があるからである。このように、話題IDに対する重みは時間依存している。
なお、重みの更新は、会話履歴テーブル222の中から、回答日時がNullの話題に対しだけでなく、回答があった話題に対して更新してもよい。例えば、回答があった話題で、話題の提示から回答までの時間が長かった話題は、ユーザの好まない話題である可能性が高いと判断し、他の話題を優先して選択されるように重みを更新してもよい。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態の会話処理方法は、ユーザが電子機器の会話型アプリケーションを起動し、前記電子機器とサーバとを接続して、前記会話型アプリケーションとユーザとの会話処理が前記サーバのプロセッサにより実行される会話処理方法であって、話題情報と前記話題情報の重みの組を複数記憶する前記サーバ上の話題テーブルから、前記重みに基づいて前記話題情報を選択して、前記電子機器に対して提示する提示ステップと、この提示した前記話題情報と提示日時と、前記話題情報に対するユーザの回答と回答日時を対応付けて会話履歴として前記サーバ上の会話履歴テーブルに格納する履歴ステップと、前記電子機器の使用時間に対する前記会話型アプリケーションの使用時間を使用比率として前記会話履歴テーブルに基づいて算出する算出ステップと、前記使用比率が減少している場合、前記電子機器に対して前記会話型アプリケーションの使用を促す通知を行い、前記使用比率が減少していない場合、前記会話履歴テーブルのユーザの前記回答の無い前記話題情報の前記重みを更新する更新ステップと、を備える。
さらに本実施の形態の会話処理法は、更新ステップにおいて、使用比率が減少していない場合、会話履歴テーブルのユーザの回答に基づいて重みを更新する。
これにより、ユーザの会話型アプリケーションの利用が減ると、会話型アプリケーションの使用をユーザに促すと共に、話題に対する回答履歴に応じて重みを更新し、例えば、ユーザの回答のなかった話題を選択する確率を減らすことができる。さらに、ユーザの話題に対する興味の度合いに応じて話題を選択することができる。従って、会話型アプリケーションにおいて、ユーザと継続的な会話を行いやすくなる。
また、本実施の形態の会話処理法は、更新ステップにおいて、更新した重みを所定時間経過後、更新前の重みに戻す。また、本実施の形態の会話処理法は、更新ステップにおいて、更新した重みを所定時間内で更新前の重みに段階的に戻す。
これにより、更新した重みを元に戻すことができる。従って、ユーザの一時的な話題に対する好みの変動に対して、元に戻すことが出来る。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示の技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、会話処理方法の実現手段の一例としてクライアント100とサーバ200で構成された会話処理システム500について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ200の機能の、一部または全てを、クライアント100の中で実現するようにしてもよい。全ての処理を実行する単一の専用装置を用いれば、オフラインでの会話が実現できる。
なお、クライアント100とサーバ200を用いた場合は、分散処理が可能となる。
また、実施の形態1では、ユーザへの通知をPush式のメッセージを用いて行ったが、電子メール等の別の手段で通知を行ってもよい。
また、通信ネットワーク300として、インターネット回線網を用いたが、これに限定するものではなく、無線通信などを用いてもよい。
また、本開示は、上記の会話処理システム及び会話処理方法として実現できるだけでなく、会話処理方法に含まれる処理のうち、クライアント100で行う処理をクライアント100が備えるプロセッサに実行させるプログラムとして実現したり、サーバ200で行う処理をクライアント100が備えるプロセッサに実行させるプログラムとして実現したり、それらの各プログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体として実現したりすることもできる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、ユーザと継続的に会話を行うための会話処理方法に適用可能である。具体的には、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、TV(Television)、PC(Personal Computer)、会話ロボット、会話機能を備えた電子機器などに、に適用可能である。
100 クライアント
110,210 CPU
120,220 メモリ
121 使用時間テーブル
130,230 通信I/F
140 入力部
150 表示部
200 サーバ
221 話題テーブル
222 会話履歴テーブル
223 使用比率テーブル
300 通信ネットワーク
500 会話処理システム

Claims (8)

  1. ユーザが電子機器の会話型アプリケーションを起動し、前記電子機器とサーバとを接続して、前記会話型アプリケーションとユーザとの会話処理が前記サーバのプロセッサにより実行される会話処理方法であって、
    話題情報と前記話題情報の重みの組を複数記憶する前記サーバ上の話題テーブルから、前記重みに基づいて前記話題情報を選択して、前記電子機器に対して提示する提示ステップと、
    この提示した前記話題情報と提示日時と、前記話題情報に対するユーザの回答と回答日時を対応付けて会話履歴として前記サーバ上の会話履歴テーブルに格納する履歴ステップと、
    前記電子機器の使用時間に対する前記会話型アプリケーションの使用時間を使用比率として前記会話履歴テーブルに基づいて算出する算出ステップと、
    前記使用比率が減少している場合、前記電子機器に対して前記会話型アプリケーションの使用を促す通知を行い、前記使用比率が減少していない場合、前記会話履歴テーブルのユーザの前記回答の無い前記話題情報の前記重みを更新する更新ステップと、を備える、
    会話処理方法。
  2. 前記更新ステップにおいて、前記使用比率が減少していない場合、前記会話履歴テーブルのユーザの前記回答に基づいて前記重みを更新する、
    請求項1に記載の会話処理方法。
  3. 前記更新ステップにおいて、更新した前記重みを所定時間経過後、更新前の前記重みに戻す、
    請求項1に記載の会話処理方法。
  4. 前記更新ステップにおいて、更新した前記重みを所定時間内で更新前の重みに段階的に戻す、
    請求項1に記載の会話処理方法。
  5. 前記算出ステップは、前記会話履歴テーブルの所定期間内の前記会話履歴に基づいて前記使用時間を算出し、前記所定期間内の前記電子機器の使用時間に対する前記使用時間を使用比率として算出する、
    請求項1に記載の会話処理方法。
  6. ユーザと会話を行う会話型アプリケーションが実行可能な電子機器と、前記電子機器と通信ネットワークを介して接続されるサーバとを備えた会話処理システムであって、
    前記サーバは、
    話題情報と前記話題情報の重みの組を複数記憶する話題テーブルと、前記電子機器に送信した前記話題情報と提示日時と前記電子機器から送信された回答と回答日時を対応付けて会話履歴として記憶する会話履歴テーブルと、前記電子機器の使用時間に対する前記会話型アプリケーションの使用時間を使用比率として記憶する使用比率テーブルと、を格納するメモリと、
    前記電子機器に対して前記話題情報を送信するに際し、前記重みに基づいて前記話題情報を選択すると共に、前記電子機器から送信される使用時間と前記会話履歴テーブルに基づいて前記使用比率を算出して前記使用比率テーブルに記憶し、前記使用比率が減少している場合、前記電子機器に対して前記会話型アプリケーションの使用を促す通知を送信し、前記使用比率が減少していない場合、前記会話履歴テーブルに基づいて前記重みを更新するプロセッサと、を備え、
    前記電子機器は、
    前記サーバから受信した前記話題情報および前記通知を表示する表示部と、
    前記話題情報に対する回答をユーザにより入力する入力部と、
    所定期間毎に使用時間を前記サーバに送信するプロセッサと、を備える、
    会話処理システム。
  7. ユーザと会話を行う会話型アプリケーションがインストールされ、前記会話型アプリケーションとユーザとの会話処理を実行するプロセッサを有した電子機器であって、
    話題情報と前記話題情報の重みの組を複数記憶するメモリと、
    前記プロセッサが前記重みに基づいて選択した1つの前記話題情報を表示する表示部と、
    前記話題情報に対する回答をユーザにより入力する入力部と、を備え、
    前記プロセッサは、
    機器の使用時間に対する前記会話型アプリケーションの使用比率が減少している場合、前記会話型アプリケーションの使用を促す通知を前記表示部に表示し、
    前記使用比率が減少していない場合、前記話題情報に対する重みを更新する、
    電子機器。
  8. ユーザと会話を行う会話型アプリケーションがインストールされている電子機器と通信ネットワークを介して接続される会話処理装置であって、
    話題情報と前記話題情報の重みの組を複数記憶する話題テーブルと、前記電子機器に送信した前記話題情報と提示日時と前記電子機器からの送信された回答と回答日時を対応付けて会話履歴として記憶する会話履歴テーブルと、前記電子機器の使用時間に対する前記会話型アプリケーションの使用時間を使用比率として記憶する使用比率テーブルと、を格納するメモリと、
    前記電子機器に対して前記話題情報を送信するに際し、前記重みに基づいて前記話題情報を選択すると共に、前記電子機器から送信される使用時間と前記会話履歴テーブルに基づいて前記使用比率を算出して前記使用比率テーブルに記憶し、前記使用比率が減少している場合、前記電子機器に対して前記会話型アプリケーションの使用を促す通知を送信し、前記使用比率が減少していない場合、前記会話履歴テーブルに基づいて前記重みを更新するプロセッサと、を備える、
    会話処理装置。
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