JP2022110324A - 制御装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

制御装置、制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の意図を反映した制御をすることができる制御装置、制御方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】実施形態の制御装置は、読取部と、検出部と、カメラと、制御部とを持つ。読取部は、媒体から光学的にあるいは無線通信によって情報を読み取る。検出部は、前記読取部との相対的な位置関係に基づいて決められる第1の位置に存在する利用者を検出する。カメラは、前記検出部により利用者が検出された場合に前記利用者の顔を撮像する。制御部は、前記検出部により利用者が検出された場合、前記読取部による情報の読み取りを制限するとともに前記カメラにより撮像された画像に基づいて機器を制御するための第1の制御を実行し、前記読取部が情報を読み取った場合、前記カメラにより撮像された画像を用いた機器制御の受け付けを制限するとともに前記読取部が読み取った情報に基づいて前記機器を制御するための第2の制御を実行する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、制御装置、制御方法、およびプログラムに関する。
施設内に入場しようとする入場者の顔を撮像し、撮像された顔画像に基づいて顔認証処理を行い、顔認証の結果に基づいて通過の可否を判定する改札機や、顔認証処理に加えて、入場者がリーダ部に翳したIC乗車券や二次元コードから読み取った情報に基づいて通過の可否を判定する改札機が知られている。しかしながら、顔認証とIC乗車券や二次元コードに基づく認証の両方を同一の入場者に対して実行可能なシステムでは、入場者の意図しない方の認証により通過の可否が判定される場合があり、その点については十分に検討されていなかった。
特開2019-159795号公報 特開2019-079264号公報 特開2020-021358号公報
本発明が解決しようとする課題は、利用者の意図を反映した制御をすることができる制御装置、制御方法、およびプログラムを提供することである。
実施形態の制御装置は、読取部と、検出部と、カメラと、制御部とを持つ。読取部は、媒体から光学的にあるいは無線通信によって情報を読み取る。検出部は、前記読取部との相対的な位置関係に基づいて決められる第1の位置に存在する利用者を検出する。カメラは、前記検出部により利用者が検出された場合に前記利用者の顔を撮像する。制御部は、前記検出部により利用者が検出された場合、前記読取部による情報の読み取りを制限するとともに前記カメラにより撮像された画像に基づいて機器を制御するための第1の制御を実行し、前記読取部が情報を読み取った場合、前記カメラにより撮像された画像を用いた機器制御を制限するとともに前記読取部が読み取った情報に基づいて前記機器を制御するための第2の制御を実行する。
実施形態の制御システム1の一例を示す図。 実施形態の自動改札機300を上方から見た図。 実施形態の制御部320を中心とした自動改札機300の構成図。 実施形態のDBサーバ装置600の構成図。 実施形態の乗車券DB651の内容の一例を示す図。 実施形態の精算DB652の内容の一例を示す図。 実施形態の自動改札機300の顔認証判定処理部325Aによる処理の流れを示すフローチャート。 実施形態の自動改札機300の媒体判定処理部325Bによる処理の流れを示すフローチャート。 実施形態の自動改札機300の通過完了処理部325Cによる処理の流れを示すフローチャート。 実施形態の前回判定結果353に登録される情報の遷移の一例を示す図。 実施形態の自動改札機300のユースケース1について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース2について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース3について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース4について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース5について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース6について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース7について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース8について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース9について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース10について説明するための図。 実施形態の自動改札機300のユースケース11について説明するための図。 実施形態の自動改札機300Aを上方から見た図。 実施形態の制御部320Aを中心とした自動改札機300Bの構成図。
以下、実施形態の制御装置、制御方法、およびプログラムを、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、実施形態の制御システム1の一例を示す図である。制御システム1は、例えば、一以上のユーザ端末装置100と、一以上の発券機200と、一以上の自動改札機300と、DBサーバ装置600とを備える。
一以上のユーザ端末装置100と、一以上の発券機200と、一以上の自動改札機300とは、ネットワークNWを介してDBサーバ装置600と接続されている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local1 Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局などを含む。
自動改札機300は、例えば、鉄道施設に設置され、利用者の通過を判定した判定結果に基づいて通過を許可または禁止する。自動改札機300は、制御装置の一例である。これに限られず、制御装置は、遊園地や映画館等の施設の入場口に設置され、これら施設への入場の可否を判定した結果に基づいて機器を制御する装置であってもよい。
自動改札機300は、例えば、利用者の顔を認証して利用者の権限を判定する処理(以下、顔認証判定処理と記す)と、利用者が所持する媒体から読み取った情報に基づいて利用者の権限を判定する処理(以下、媒体判定処理と記す)とを実行可能である。
媒体判定処理で用いられる媒体には、例えば、ユーザ端末装置100、紙などの印刷媒体に印刷された乗車券、ICカード、磁気券などが含まれる。媒体判定処理において自動改札機300は、例えば、ユーザ端末装置100に表示された二次元コードや印刷媒体に印刷された二次元コードから光学的に情報を読み取る。これに限られず、自動改札機300は、無線通信によってICカードから情報を読み取ってもよく、磁気券から磁気的に情報を読み取ってもよい。本実施形態では、印刷媒体である乗車券に印刷された二次元コードから光学的に情報を読み取る例について説明する。
二次元コードには、例えば、所定の識別情報がエンコードされている。所定の識別情報には、各乗車券を識別する乗車券ID、各利用者を識別する利用者IDなどが含まれる。なお二次元コードには、乗車券の効力を示す情報、乗車券の状態(入場前、入場済など)を示す情報、チャージ残高を示す情報などが含まれていてもよい。媒体がICカードである場合、ICカードには、二次元コードにエンコードされている情報と同様の情報が格納されてよい。
ユーザ端末装置100は、利用者が所有する通信端末であって、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。利用者は、ユーザ端末装置100を用いて、自動改札機300の顔認証判定処理を利用するために必要な情報をDBサーバ装置600に事前に登録しておく。また、ユーザ端末装置100は、二次元コードを表示するための情報をDBサーバ装置600から受信し、自身のディスプレイに表示させる。なお、ユーザ端末装置100には、これらの機能をそれぞれ有する別体の装置でもよく、例えば、顔認証のための登録処理を実行するための機能だけを有する装置と、二次元コードを表示するための機能だけを有する装置が含まれてよい。
例えば、ユーザ端末装置100は、利用者からの各種登録に関する情報(以下、各種登録情報と記す)を取得し、取得した各種登録情報をDBサーバ装置600に送信する。各種登録情報には、例えば、以下に説明する登録顔画像データと、乗車券の購入条件を示す情報とが含まれる。
例えば、ユーザ端末装置100は、自身が備えるカメラを用いて利用者の顔を撮像し、撮像された利用者の顔の画像(以下、登録顔画像と記す)のデータを、各種登録情報の一部としてDBサーバ装置600に送信する。なお、登録顔画像は、ユーザ端末装置100のカメラにより撮像された画像に限られず、事前に用意された証明写真用の画像やその他の写真画像等であってもよい。また、ユーザ端末装置100は、自身が備える操作部を用いて、乗車券の購入条件の指定を利用者から受け付ける。乗車券の購入条件には、例えば、購入する乗車券の種別、乗車券の利用区間、乗車券の利用期間、乗車券の購入指示等が含まれる。
DBサーバ装置600は、例えば、登録者の顔の特徴量を示す特徴量データ等をデータベースに登録する。また、乗車券の購入条件に基づいて乗車券が購入された場合、DBサーバ装置600は、乗車券の購入条件に基づいて、利用者が利用可能な範囲を示す効力情報を生成し、効力情報に特徴量データを対応付けたレコード情報をデータベースに登録する。効力情報は、登録者に与えられた権限を示す権限情報の一例である。
さらに、DBサーバ装置600は、登録者あるいは権限情報を識別する識別情報(以下、乗車券IDと記す)を、権限情報に対応付けたレコード情報をデータベースに登録する。乗車券IDは、例えば、ユーザを識別する識別情報(以下、ユーザIDと記す)や、乗車券が購入されたタイミングで、DBサーバ装置600により乗車券ごとに割り当てられる識別情報である。これに限られず、乗車券の購入よりも前に存在する登録者の識別情報であってもよく、例えば、利用者の鉄道系のICカードの識別情報や、クレジットカード番号等であってもよい。
発券機200は、例えば、鉄道施設に設置され、乗車券を発券する。利用者は、発券機200を用いて、自動改札機300の顔認証判定処理を利用するために必要な情報をDBサーバ装置600に登録してもよい。例えば、発券機200には、利用者の顔を撮像するためのカメラが搭載されており、カメラにより撮像された利用者の顔の画像をDBサーバ装置600に登録する。また、発券機200は、二次元コードを表示するための情報をDBサーバ装置600から受信し、二次元コードを印刷媒体に印刷する。なお、各種情報をDBサーバ装置600に登録するための処理は、ユーザ端末装置100による処理と同様であるため、詳細な説明については省略する。
[自動改札機300]
図2は、自動改札機300を上方から見た図である。自動改札機300は、主機310と従機330とを備える。主機310と従機330は、1つの通路を形成する筐体である。例えば、主機310と従機330は、対向配置されることで、互いに区画された第1領域と第2領域を接続する通路390を形成する。例えば、第1領域は駅の構外であり、第2領域は駅の構内であり、その逆であってもよい。通路390は、第1領域から第2領域に抜ける進行方向aの一方通行である。主機310と従機330は、LAN通信や近距離通信等により無線接続されているが、ケーブルを介して接続されてもよい。
主機310は、例えば、光学系リーダ部311と、上面表示部312と、正面表示部313と、通過センサ314と、扉部317と、顔認証開始センサ319と、制御部320とを備える。従機330は、例えば、顔認証カメラ331と、扉部337とを備える。
光学系リーダ部311は、カメラで撮像した画像データを、制御部320に出力する。例えば、利用者によって乗車券が翳された場合、光学系リーダ部311は、乗車券に表示されたコード画像を撮像する。制御部320は、撮像されたコード画像に対して所定の画像処理をすることにより、コード画像にコード化されている情報を取得する。光学系リーダ部311は、例えば、リーダ面が顔認証開始センサ319による検出ラインL1よりも若干、通路390の進行方向aに関する奥側に設置されている。なお、光学系リーダ部31は、検出ラインL1と進行方向aに関して同じ位置でもよい。
光学系リーダ部311の上面には、光学系リーダ照明部311Aが搭載されている。光学系リーダ照明部311Aは、光学系リーダ部311が利用できる状態である場合では青色に、光学系リーダ部311が利用できない状態である場合では赤色に発光するよう、制御部320に制御される。
光学系リーダ照明部311Aは、制御部320から情報の読み取りを停止する指示があった場合、当該指示が無い場合に比して外観状態を切り替える。例えば、制御部320は、顔認証判定処理が実行中である間、光学系リーダ部311に情報の読み取りを停止させる。光学系リーダ照明部311Aは、読み取りを停止する指示がなかった場合には青色に、読み取りを停止する指示があった場合には赤色に発光するよう、制御部320に制御される。
上面表示部312は、主機310の上面に設置され、例えば、自動改札機300の状態や、制御部320による情報処理の結果などを表示する。
正面表示部313は、進行方向aに通過可能であるか否かを示すマークや図形、文字等を表示する。正面表示部313の表示内容または表示の有無は、制御部320によって決定される。
通過センサ314は、例えば主機310の通路側の側面に設けられる複数の通過センサ314-1~314-4を含む。通過センサ314は、通路390内のそれぞれに位置にいる利用者を検出する。制御部320は(他に適切な構成があれば変更して下さい)、各通過センサ314の検出結果の推移に基づいて、通路390内にいる利用者の位置や、利用者が通路390から退去したこと、利用者が通路390を通過完了したこと等を認識する。通過センサ314は、例えば赤外線センサや、光センサ、発光素子などで実現される。通過センサ314は、対向する従機330に設けられた通過センサと連携して通路内の利用者を検出するものであってもよい。
扉部317および337は、進行方向aに進入してくる利用者の通過を規制する機器である。扉部317および337は、例えば板状の扉本体と、扉本体を回転させるモータとを含む。例えば、制御部320は、利用者の通過を禁止する場合に扉部317,337を閉状態に制御し、利用者の通過を許可する場合に扉部317,337を開状態に制御する。
顔認証開始センサ319は、通路390の進行方向aに関する最も手前側に設置され、検出ラインL1に存在する利用者を検出する。顔認証開始センサ319は、検出ラインL1を通過する利用者を一人ずつ検出する。顔認証開始センサ319は、検出結果を制御部320に出力する。顔認証開始センサ319は、例えば赤外線センサや、光センサなどで実現される。顔認証開始センサ319は、対向する従機330に設けられたセンサと連携して検出ラインL1に存在する利用者を検出するものであってもよい。
検出ラインL1は、光学系リーダ部311との相対的な位置関係に基づいて決められている。例えば、検出ラインL1は、読取ラインL2よりも進行方向aに関する奥側の位置である。読取ラインL2は、光学系リーダ部311に媒体を翳すときの利用者の位置として想定される位置である。読取ラインL2は、例えば、光学系リーダ部311の位置から利用者の平均的な腕の長さだけ進行方向aに関する手前側の位置である。これに限られず、検出ラインL1と読取ラインL2との距離は、よほど手の長い人で無ければ光学系リーダ部311に媒体を翳すことができる距離以上でもよい。こうすることにより、多くの人は、手を前に伸ばして光学系リーダ部31に媒体を翳す動作をしながら通路390に進入してくるため、検出ラインL1を通過するよりも前に読取ラインL2に到達することとなり、媒体の利用意思のある利用者に対しては、顔認証判定処理よりも先に媒体判定処理を実行することができる。
顔認証カメラ331は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像素子を備える。顔認証カメラ331は、通路390を進行方向aに通過しようとする利用者の顔を撮像し、撮像した撮像画像データを従機330を介して制御部320へ送信する。例えば、顔認証カメラ331は、利用者の顔の高さに相当する所定範囲(例えば、通路390の地上から140~180[cm]の範囲)を撮像する高さや角度に設置されている。
顔認証カメラ331は、例えば従機330の進行方向aに関する中央であって、光学系リーダ部311よりも進行方向aに関する奥側の位置に設置されている。
制御部320は、例えば、進行方向aを進入してくる利用者の通過を許可する動作モード(例えば、駅の構内への入場のみを許可するモード)に設定されている。これに限られず、制御部320は、駅の構外への出場のみを許可するモードに設定されていてもよい。
制御部320は、例えば、光学系リーダ部311によって媒体から情報が読み取られる前に、顔認証開始センサ319によって利用者が検出された場合、利用者には顔認証によって通過する意思があると判断し、顔認証判定処理を実行するとともに、媒体判定処理を制限する。一方、顔認証開始センサ319によって利用者が検出される前に、光学系リーダ部311によって媒体から情報が読み取られた場合、利用者には媒体を用いて通過する意思があると判断し、媒体判定処理を実行するとともに、顔認証判定処理を制限する。詳細については後述する。
図3は、制御部320を中心とした自動改札機300の構成図である。制御部320は、上述した構成要素に加え、さらに通信部340および記憶部350と接続される。なお、主機310と従機330との無線通信による接続については、図示を簡略化している。
通信部340は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。通信部340は、制御部320による制御によって、LANなどの通信ネットワークを介し、DBサーバ装置600と通信を行う。記憶部350は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などによって実現される。記憶部350は、プロセッサが実行するプログラムを格納する他、各駅の識別情報などを含む駅情報351や、区間ごとの運賃情報を含む運賃テーブル352、前回判定結果353、顔認証開始人数354、および正券カウンタ情報355等を格納する。前回判定結果353、顔認証開始人数354、および正券カウンタ情報355の詳細については後述する。
制御部320は、例えば、第1画像処理部321と、通信処理部322と、第2画像処理部323と、リーダ制御部324と、入出場処理部325と、扉制御部326と、出力制御部327とを備える。これらの機能部のうち一部または全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが、記憶部350に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、これらの構成要素の機能のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部:circuitryを含む)によって実現されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されていてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
第1画像処理部321は、顔認証カメラ331により撮像された撮像画像に対して、所定の画像処理を実行する。例えば、第1画像処理部321は、顔認証カメラ331により撮像された撮像画像に含まれる顔の特徴を示す特徴量データ(以下、第1特徴量データと記す)を算出する。
第1画像処理部321は、例えば、顔認証カメラ331により撮像された動画から静止画を切り出す切り出し処理と、切り出した静止画から顔の特徴点(目、鼻、口等の位置)を特定することで顔を検出する顔検出処理と、検出された顔の視線が合っている画像(以下、顔認証の対象画像と記す)を検出する対象画像検出処理と、検出された顔の角度や大きさごとに決められた所定条件に基づいて、最も利用者の特徴を過不足なく含んでいると考えられるベスト画像を顔認証の対象画像の中から選択するベストショット選択処理と、検出された顔の特徴量を算出して利用者の第1特徴量データを取得する特徴量算出処理と、を実行する。
通信処理部322は、通信部340を用いて、第1画像処理部321により算出された第1特徴量データを、ネットワークNWを介してDBサーバ装置600に送信する。一方、通信処理部322は、通信部340を用いて、DBサーバ装置600から送信された顔認証処理の結果や効力情報を、ネットワークNWを介して受信して入出場処理部325に出力する。
第2画像処理部323は、光学系リーダ部311により撮像されたコード画像に対して画像処理することにより、コード画像にコード化されている情報を取得する。例えば、第2画像処理部323は、乗車券の二次元コードから、乗車券IDを取得する。
リーダ制御部324は、光学系リーダ部311を制御する。例えば、光学系リーダ部311による読み取り処理の制限が指示された場合、リーダ制御部324は、光学系リーダ部311による読み取り処理を停止させる。光学系リーダ部311は、停止させる指示があった場合に、発光を停止するなどして外観を切り替える。
入出場処理部325は、DBサーバ装置600から受信した情報(顔認証処理の結果や効力情報)に基づいて、通過の可否を判定する通過判定処理を実行する。通過判定処理には、上述した顔認証判定処理と、媒体判定処理とが含まれる。入出場処理部325は、例えば、顔認証判定処理部325Aと、媒体判定処理部325Bと、通過完了処理部325Cとを含む。顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理を実行する。媒体判定処理部325Bは、媒体判定処理を実行する。
顔認証判定処理部325Aおよび媒体判定処理部325Bは、通過判定処理の結果を、記憶部350の前回判定結果353に格納する。例えば、顔認証判定処理により利用者の通過を許可すると判定した場合、顔認証判定処理部325Aは、前回判定OK情報[顔認証]を前回判定結果353に登録する。なお、判定結果の登録のやり方はいずれのようなやり方であってよく、情報の種別自体を書き込むものであってもよく、各前回判定情報に割り当てられたフラグを立てるものでもよい。同様にして、媒体判定処理部325Bは、媒体判定処理において利用者の通過を許可すると判定した場合、前回判定OK情報[媒体]を前回判定結果353に登録する。なお、前回判定結果353は、所定条件を満たした場合に通過完了処理部325Cにより消去される。
顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319により検出された利用者の人数をカウントして、カウントした人数Dを示す情報を、顔認証開始人数354に登録する。なお、顔認証開始人数354は、所定条件を満たした場合に通過完了処理部325Cにより消去される。
次に、顔認証判定処理部325Aによる処理の一例について説明する。
顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理を実行する実行条件を満たすか否かを判定し、この実行条件を満たす場合に顔認証判定処理を実行する。顔認証判定処理の実行条件には、例えば、
(A1)顔認証開始センサ319により利用者が検出されたこと、
(A2-1)前回判定OK情報[媒体]がないこと、あるいは、
(A2-2)前回判定OK情報[媒体]がある場合でも、前回判定OK情報[媒体]が登録されてから顔認証開始センサ319により検出された2人目以降の利用者であること、が含まれる。
つまり、条件A1およびA2-1を満たす場合、あるいは、条件A1およびA2-2を満たす場合、顔認証判定処理の実行条件を満たす。なお、条件A2-1は、通路390に進入している利用者がいないこと、前回判定結果353にいずれの前回判定OK情報もないこと、通路390に進入している利用者がいたとしてもその利用者が顔認証判定処理により通過が許可されていること、あるいは、前回判定結果353が前回判定OK情報[顔認証]であること、と言い換えることができる。また、条件A2-2は、先に通路390に進入している利用者が媒体判定処理により通過が許可されており、その後に通路390に進入しようとしている利用者が顔認証開始センサ319により検出される前に光学系リーダ部311に媒体を翳していないこと、と言い換えることができる。
上述の通り、利用者に顔認証利用の意思がある場合(つまり、利用者に媒体利用の意思がない場合)、光学系リーダ部311に媒体が翳されないため、媒体判定処理が実行されることがない。このようなケースが、顔認証開始センサ319により利用者が検出された際に、前回判定OK情報[媒体]がない場合に該当し、条件A1とA2-1とを満たす。よって、条件A1とA2-1を満たす場合、顔認証判定処理部325Aは、利用者に顔認証利用の意思があると判定し、顔認証判定処理を実行することができる。
また、前回判定OK情報[媒体]がある場合において、前回判定OK情報[媒体]が登録されてから最初に顔認証開始センサ319により検出された利用者は、媒体利用の意思がある利用者であって、媒体利用した利用者が顔認証開始センサ319に検出されたケースに該当する。この場合、条件A2-1およびA2-2を満たさないため、顔認証判定処理が実行されない。こうすることにより、媒体利用の意思がある利用者に対して、顔認証を実行してしまうという事態を回避することができる。
さらに、前回判定OK情報[媒体]がある場合でも、前回判定OK情報[媒体]が登録されてから顔認証開始センサ319により検出された2人目以降の利用者は、顔認証利用の意図がある利用者であって、媒体利用の意図がある利用者の次に、顔認証利用の意図がある別の利用者が顔認証開始センサ319に検出されたケースに該当する。この場合、条件A1およびA2-2を満たすため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理を実行することができる。こうすることにより、複数の利用者が続けて通路390に進入してきた場合であっても、利用者の意思に応じた通過判定処理を実行することができる。
上述の顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定した場合、顔認証判定処理部325Aは、光学系リーダ部311による情報の読み取りを制限するとともに、顔認証カメラ331により撮像された顔画像に基づいて、利用者の通過の可否を判定する。光学系リーダ部311による情報の読み取りを制限する方法はいずれのやり方でもよく、例えば、顔認証判定処理部325Aは、光学系リーダ部311に対して読み取り処理を停止させてもよく、読み取った情報を媒体判定処理部325Bに出力しないように指示してもよく、媒体判定処理部325Bに対して光学系リーダ部311から入力した情報に基づいて媒体判定処理を実行しないように指示してもよい。以下、光学系リーダ部311による情報の読み取りを制限することを、媒体からの情報の読み取りを制限すると記す場合がある。
例えば、顔認証判定処理部325Aは、顔認証カメラ331により撮像された撮像画像に基づく利用者の顔認証処理により、利用者が登録者と同一人物であることが認証された場合、登録者に与えられた権限(ここでは、鉄道利用に関する権限)に基づいて通過の可否を判定する。具体的には、顔認証判定処理部325Aは、DBサーバ装置600から受信した乗車券効力を示す情報、乗車券状態を示す情報、チャージ残高等に基づいて、利用者の通過の可否を判定する。例えば、入場処理において、顔認証判定処理部325Aは、乗車券効力に含まれる利用区間に入場駅が含まれ、且つ、乗車券状態が未使用である場合、入場を許可する。例えば、出場処理において、顔認証判定処理部325Aは、乗車券状態が入場済であって、且つ、入場駅から出場駅までの運賃をチャージ残高で精算可能な場合、出場を許可する。
次に、媒体判定処理部325Bによる処理の一例について説明する。
媒体判定処理部325Bは、媒体判定処理を実行する実行条件を満たすか否かを判定し、この実行条件を満たす場合に媒体判定処理を実行する。媒体判定処理の実行条件には、例えば、
(B1)顔認証判定処理が開始されていないこと、
(B2)光学系リーダ部311が媒体から情報を読み取ったこと、が含まれる。
なお、この条件B1とB2は、「顔認証開始センサ319により利用者が検出されるよりも前に、光学系リーダ部311が媒体から情報を読み取ったこと」といいかえることができる。
上述の通り、顔認証開始センサ319による検出ラインL1が、光学系リーダ部311に媒体を翳す読取ラインL2よりも進行方向aに関する奥側に設定されていることから、利用者が媒体を利用しようとする場合、媒体判定処理部325Bは、顔認証判定処理よりも先に媒体判定処理を実行することができる。よって利用者に媒体利用の意図がある場合、条件B1とB2を満たすため、媒体判定処理部325Bは、媒体判定処理を実行することができる。なお、顔認証判定処理よりも先に媒体判定処理が実行されることにより、顔認証判定処理の結果に応じて媒体判定処理が実行できなくなる事態を回避することができる。
媒体判定処理の実行条件を満たすと判定した場合、媒体判定処理部325Bは、顔認証カメラ331により撮像された顔画像に基づく顔認証判定処理を制限するとともに、光学系リーダ部311が読み取った情報に基づいて、利用者の通過の可否を判定する。顔認証カメラ331により撮像された顔画像に基づく顔認証判定処理を制限する方法はいずれのやり方でもよく、媒体判定処理部325Bは、例えば、顔認証カメラ331に対して画像の撮像を停止させてもよく、撮像した画像を顔認証判定処理部325Aに出力しないように顔認証カメラ331に指示してもよく、顔認証判定処理部325Aに対して顔認証カメラ331から入力した画像に基づいて顔認証判定処理を実行しないように指示してもよい。以下、顔認証カメラ331により撮像された顔画像に基づく顔認証判定処理を制限することを、顔認証カメラ331の受け付けを制限と記す場合がある。
例えば、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311が読み取った乗車券IDをDBサーバ装置600に送信し、乗車券IDに紐づけられている情報(例えば、乗車券の効力を示す情報、乗車券の状態を示す情報、チャージ残高等)をDBサーバ装置600から受信し、受信した情報に基づいて利用者の通過の可否を判定する。例えば、入場処理において、媒体判定処理部325Bは、乗車券効力に含まれる利用区間に入場駅が含まれ、且つ、乗車券状態が未使用である場合、入場を許可する。例えば、出場処理において、媒体判定処理部325Bは、乗車券の状態が入場済であって、且つ、入場駅から出場駅までの運賃をチャージ残高で精算可能な場合、出場を許可する。
通過完了処理部325Cは、通過センサ314からの出力に基づいて、利用者が通路390内のどこにいるのかを判定する。例えば、通過完了処理部325Cは、通過センサ314-3により利用者が検出された場合、扉部317,337の前に利用者が到着したと判定する。例えば、通過完了処理部325Cは、通過センサ314-4により利用者が検出された場合、利用者が通路390を通り抜けたと判定する。
通過完了処理部325Cは、正券カウンタCに基づいて、扉部317,337を開状態に制御するのか、あるいは、閉状態に制御するのかを判定する。正券カウンタとは、顔認証判定処理部325Aあるいは媒体判定処理部325Bにより通過を許可すると判定された回数である。言い換えると、正券カウンタは通路390内を通過している利用者の数であり、正券カウンタC=0である場合、通路390内に利用者がいないことを意味している。
顔認証判定処理部325Aおよび媒体判定処理部325Bは、通過を許可すると判定した場合、正券カウンタCに+1を加算して、正券カウンタ情報355に登録する。通過完了処理部325Cは、扉部317,337の前に利用者が到着したときに、正券カウンタC=0である場合、扉部317,337を閉状態に制御する。一方、扉部317,337の前に利用者が到着したときに、正券カウンタC>0である場合、通過完了処理部325Cは、扉部317,337を開状態に制御する。
通過完了処理部325Cは、通過が許可された利用者が通路390を通り抜けたと判定した場合、正券カウンタCから-1を減算する。例えば、扉部317,337を開状態に制御すると判定した後、通過センサ314-4が利用者を検出した場合、通過完了処理部325Cは、正券カウンタCから-1を減算して、正券カウンタ情報355を更新する。
なお、扉部317,337を閉状態に制御すると判定した場合、通過完了処理部325Cは、通路390の進行方向aに関する手前側から利用者が退去したか否かを判定する。例えば、通過センサ314のいずれも利用者を検出しなくなった場合、利用者が退去したと判定する。この場合、通過完了処理部325Cは、全ての設定をリセットする。例えば、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353、顔認証開始人数354、および正券カウンタ情報355の全ての情報を消去し、顔認証カメラ331により撮像された顔画像に基づく顔認証判定処理の制限を解除し、光学系リーダ部311による情報の読み取りの制限を解除する。
扉制御部326は、通路390の通行を制限する制限機構であって、入出場処理部325から出力された扉制御信号に応じて扉部317,337を動作させる。扉制御部326による制御は、「機器を制御する」こと一例である。なお「機器を制御する」ことは、これに限られず、例えば、所定の画像を表示部に出力させることや、所定の音声をスピーカから出力させることなどが含まれてよい。
顔認証処理の結果に基づいて扉部317,337を制御することは、顔認証カメラ331により撮像された顔画像に基づいて機器を制御するための第1の制御の一例であり、媒体判定処理の結果に基づいて扉部317,337を制御することは、光学系リーダ部311が読み取った情報に基づいて機器を制御するための第2の制御の一例である。
出力制御部327は、光学系リーダ照明部311A、上面表示部312、および正面表示部313を制御して、所定の情報を出力させる。例えば、光学系リーダ部311による情報の読み取りが制限された場合、出力制御部327は、光学系リーダ部311が利用できない状態であることを示す情報を、光学系リーダ照明部311Aや、上面表示部312に表示させる。
[DBサーバ装置600]
図4は、DBサーバ装置600の構成図である。DBサーバ装置600は、例えば、通信部610と、制御部630と、記憶部650とを備える。通信部610は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。通信部610は、制御部630による制御に従い、インターネットなどの通信ネットワークを介して、ユーザ端末装置100、発券機200、自動改札機300と通信を行う。記憶部650は、例えば、RAM、ROM、HDDなどによって実現される。記憶部650は、プロセッサが実行するプログラムを格納する他、乗車券DB651や、精算DB652等を格納する。
制御部630は、例えば、データ管理部631と、画像処理部632と、顔認証処理部633と、検索部634と、精算処理部635と、結果処理部636とを備える。これらの機能部のうち一部または全部は、例えば、CPUなどのプロセッサが、記憶部650に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、これらの構成要素の機能のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部:circuitryを含む)によって実現されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されていてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
データ管理部631は、通信部610を用いて、ネットワークNWを介してユーザ端末装置100、発券機200、および自動改札機300から送信された情報を受信する。例えば、データ管理部631は、ユーザ端末装置100あるいは発券機200から受信した各種登録情報、自動改札機300から受信した通行判定結果を示す情報、画像処理部632による画像処理の結果を示す情報等を、記憶部650の乗車券DB651や精算DB652の一部として格納する。
例えば、データ管理部631は、登録者に与えられた権限を示す権限情報に、登録者あるいは権限情報を識別する乗車券IDと、登録者の顔の特徴を示す特徴量データ(以下、第2特徴量データと記す)との両方が対応付けられたレコード情報をデータベースに登録する。
図5は、乗車券DB651の内容の一例を示す図である。乗車券DB651は、例えば、ユーザIDに、顔特徴量と、乗車券効力と、乗車券状態と、乗車券IDとを対応付けたレコード情報である。ユーザIDは、各ユーザを識別する識別情報である。ユーザIDは、例えば、DBサーバ装置600により割り当てられる情報であって、利用者を特定するためにユーザ端末装置100から各種情報と共に送信される情報である。顔特徴量は、例えば、ユーザ端末装置100あるいは発券機200からの各種登録情報に含まれる登録顔画像データに基づいて、画像処理部632により生成された第2特徴量データである。
乗車券効力は、利用者に与えられた権限を示す情報の一例であって、乗車券の効力を示す情報である。乗車券の効力には、例えば、乗車券の種別(一日乗車券、あるいは定期券であることを示す情報)、鉄道の利用可能区間を示す情報、乗車券が購入された日時(購入日時)、乗車券の有効期限などの情報が含まれる。乗車券の効力は、ユーザ端末装置100あるいは発券機200からの各種登録情報に含まれる乗車券の購入条件に基づく情報である。
乗車券状態は、利用者の乗車券を用いた鉄道の利用状態を示す情報である。乗車券状態には、例えば、乗車券が利用されていない状態(未使用)、駅の構内に入場している状態(入場)、駅の構外に出場している状態(出場)、入場した駅の識別情報、出場した駅の識別情報等が含まれる。乗車券状態は、データ管理部631により更新される情報である。
図6は、精算DB652の内容の一例を示す図である。精算DB652は、例えば、ユーザIDに、チャージ残高と、クレジット情報と、個人属性情報とを対応付けたレコード情報である。クレジット情報と個人属性情報は、ユーザ端末装置100あるいは発券機200から受信した各種登録情報の一部である。クレジット情報は、乗車券の精算に用いるクレジットカードに関する情報である。個人属性情報には、例えば、利用者の氏名、性別、年齢等が含まれる。チャージ残高は、チャージされている電子マネーの残高であって、例えば、利用した運賃を精算した後の残高である。チャージ残高は、精算処理部635により更新される情報である。
画像処理部632は、ユーザ端末装置100あるいは発券機200から受信した登録顔画像データに対して所定の画像処理を実行し、第2特徴量データを算出する。算出された第2特徴量データは、データ管理部631によって乗車券DB651に登録される。なお、画像処理部632により第2特徴量データを算出する手法と、自動改札機300により第1特徴量データを算出する手法とは、同じ手法であってよい。
顔認証処理部633は、自動改札機300から通行者の顔の特徴量(第1特徴量データ)を受信した場合、記憶部650の乗車券DB651を参照し、通行者が登録者と同一人物であることを証明するための顔認証処理を行う。例えば、顔認証処理部633は、乗車券DB651に登録されている全ての登録者の第2特徴量データと、自動改札機300の利用者の第1特徴量データとが類似する程度を示す照合スコアを登録者ごとに算出し、算出された照合スコアに基づいて、利用者と同一人物であると認められる登録者を判定する。これに限られず、顔認証処理部633は、顔認証処理において一般的に用いられるいずれかの手法を用いて、特徴量データを算出してよい。
検索部634は、例えば、顔認証処理部633による処理結果に基づいて記憶部650を検索して、顔認証処理により利用者と同一人物であると認められた登録者と関連付けられた情報を、検索結果として得る。そして、検索部634は、検索により得られた登録者と関連付けられた情報を、通信部610を用い、ネットワークNWを介して自動改札機300に送信する。
例えば、顔認証処理により利用者が登録者のうちのいずれか一人と同一人物であると認められた場合、検索部634は、登録者のユーザIDに基づいて、乗車券DB651から、乗車券効力を示す情報と、乗車券状態を示す情報とを読み出し、第1特徴量データを送信してきた自動改札機300に送信する。一方、顔認証処理により利用者が登録者のうちのいずれか一人と同一人物でないと認められた場合、検索部634は、顔認証により利用者が登録者と同一人物であると認められなかったことを示す情報を、第1特徴量データを送信してきた自動改札機300に送信する。
一方、乗車券使用時において、検索部634は、乗車券IDをキーとして、効力情報などを検索してもよい。例えば、検索部634は、ネットワークNWを介して、自動改札機300から受信した乗車券IDに基づいて、乗車券DB651から、乗車券IDと対応付けられている乗車券効力を示す情報と乗車券状態を示す情報とを読み出す。結果処理部636は、検索部634により読み出された検索結果を、乗車券IDを送信してきた自動改札機300に送信する。
精算処理部635は、ユーザ端末装置100あるいは発券機200から受信した乗車券の購入条件を示す情報に基づいて、乗車券購入処理を実行する。乗車券購入処理は、例えば、購入条件に応じた乗車券の料金を精算するための精算処理や、購入した乗車券の効力を示す情報に基づいて乗車券DB651を更新する処理等が含まれる。
また、精算処理部635は、自動改札機300から通行判定結果を示す情報を受信した場合、精算DB652を参照し、利用者が利用した運賃を精算するための精算処理を実行してもよい。例えば、出場が許可されたことを示す情報や、出場が許可された駅の識別情報等に基づいて、精算処理部635は、乗車券DB651の乗車券状態を参照し、入場した駅から出場が許可された駅までの運賃を算出し、算出した運賃をチャージ残高から減算する。精算処理部635は、利用者により指定された場合、クレジット情報に基づいて精算処理を実行してもよい。
また、自動改札機300から通行判定結果を示す情報を受信した場合、データ管理部631は、通行判定結果に基づいて、乗車券DB651に含まれる乗車券状態を更新する。例えば、入場が許可された場合、データ管理部631は、乗車券状態を、乗車券が利用されていない状態(未使用)から、駅の構内に入場している状態(入場)と入場駅の識別情報とを含む情報に書き換える。また、出場が許可された場合、データ管理部631は、乗車券状態を、駅の構内に入場している状態(入場)から、駅の構外に出場している状態(出場)と出場駅の識別情報とを含む情報に書き換える。
[フローチャート]
図7は、自動改札機300の顔認証判定処理部325Aによる処理の流れを示すフローチャートである。まず、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319によって利用者が検出されたか否かを判定する(ステップS101)。顔認証開始センサ319によって利用者が検出された場合、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始人数354に+1を加算する(ステップS103)。次いで、顔認証判定処理部325Aは、顔認証カメラ331の受け付けが許可されているか否かを判定し(ステップS105)、顔認証カメラ331の受け付けが許可されていない場合、顔認証判定処理を実行せず(ステップS107)、処理を終了する。ステップS107において、出力制御部327は、顔認証判定処理を実行しない旨を、上面表示部312に表示させてもよい。
一方、顔認証カメラ331の受け付けが許可されている場合、顔認証判定処理部325Aは、前回判定OK情報[媒体]が判定結果情報353に登録されているか否かを判定する(ステップS109)。前回判定OK情報[媒体]が判定結果情報353に登録されていない場合、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する(ステップS111)とともに、顔認証判定処理を実行中であることを媒体判定処理部325Bに通知する(ステップS113)。例えば、顔認証判定処理部325Aは、顔認証カメラ331により撮像された画像をDBサーバ装置600に送信し、DBサーバ装置600から顔認証の結果に応じた情報を受信する。顔認証判定処理部325Aは、受信した情報に基づいて、利用者の通過を許可するか否かを判定する。なお、顔認証判定処理を実行中であることの通知を受けることにより、媒体判定処理部325Bは、媒体からの情報の読み取りを制限する処理を実行する。
ステップS111の顔認証判定処理により通過を許可すると判定された場合(ステップS115-YES)、顔認証判定処理部325Aは、記憶部350の正券カウンタ情報355の正券カウンタCに+1を加算するとともに(ステップS117)、前回判定OK情報[顔認証]を前回判定結果353に登録する(ステップS119)。そして、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理が終了したことを媒体判定処理部325Bに通知する(ステップS121)。なお、顔認証判定処理が終了したことの通知を受けることにより、媒体判定処理部325Bは、媒体からの情報の読み取りの制限を解除する。
一方、ステップS111の顔認証判定処理により通過を禁止すると判定された場合(ステップS115-NO)、顔認証判定処理部325Aは、媒体からの情報の読み取りを制限する(ステップS123)とともに、顔認証カメラ331の受け付けを制限させる(ステップS125)。
ステップS109に戻って、前回判定OK情報[媒体]が判定結果情報353に登録されている場合、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319により検出された利用者が、前回判定OK情報[媒体]が登録されてから2人目以降の利用者であるか否かを判定する(ステップS127)。例えば、顔認証開始人数354に登録されている人数D≧2である場合、顔認証判定処理部325Aは、ステップS111に移行して、顔認証判定処理を実行する。一方、顔認証開始人数354に登録されている人数D<2である場合、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理を実行せず(ステップS107)、処理を終了する。
図8は、自動改札機300の媒体判定処理部325Bによる処理の流れを示すフローチャートである。まず、媒体判定処理部325Bは、顔認証判定処理が実行中であるか否かを判定する(ステップS201)。例えば、顔認証判定処理を実行中であることの通知を顔認証判定処理部325Aから受けている場合、媒体判定処理部325Bは、媒体からの情報の読み取りを制限し(ステップS203)、処理を終了する。
一方、顔認証判定処理部325Aによる顔認証判定処理が実行中でない場合、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による媒体からの情報の読み取りを許可する(ステップS205)。顔認証判定処理が実行中でない場合には、例えば、顔認証判定処理を実行中であることの通知を顔認証判定処理部325Aから受けていない場合、あるいは、顔認証判定処理が終了したことの通知を顔認証判定処理部325Aから受けている場合などが含まれる。
次いで、光学系リーダ部311が媒体から情報を読み取ったか否かを判定する(ステップS207)。光学系リーダ部311が媒体から情報が読み取っていない場合、ステップS201に戻って処理を繰り返す。一方、光学系リーダ部311が媒体から情報が読み取った場合、媒体判定処理部325Bは、顔認証カメラ331の受け付けを制限し(ステップS209)、媒体判定処理を実行する(ステップS211)。
ステップS211の媒体判定処理により通過を許可すると判定された場合(ステップS213-YES)、媒体判定処理部325Bは、記憶部350の正券カウンタ情報355の正券カウンタCに+1を加算するとともに(ステップS215)、前回判定OK情報[媒体]を前回判定結果353に登録する(ステップS217)。
一方、ステップS211の媒体判定処理により通過を禁止すると判定された場合(ステップS213-NO)、媒体判定処理部325Bは、媒体からの情報の読み取りを制限する(ステップS219)とともに、顔認証カメラ331の受け付けを制限させる(ステップS221)。
図9は、自動改札機300の通過完了処理部325Cによる処理の流れを示すフローチャートである。通過完了処理部325Cは、通過センサ314による検出結果に基づいて、利用者が扉部317,337の直前に到達したか否かを判定する(ステップS301)。
利用者が扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、通過完了処理部325Cは、正券カウンタ情報355に登録されている正券カウンタC=0であるか否かを判定する(ステップS303)。正券カウンタC=0である場合、通過完了処理部325Cは、扉部317,337を閉状態に制御する(ステップS305)。そして、通過完了処理部325Cは、通過センサ314による検出結果に基づいて、利用者が通路390から退去したか否かを判定する(ステップS307)。利用者が通路390から退去したことが検出された場合、通過完了処理部325Cは、全てをリセットする(ステップS309)。
一方、ステップS303において正券カウンタC=0でない場合、通過完了処理部325Cは、扉部317,337を開状態に制御する(ステップS311)。そして、通過完了処理部325Cは、通過センサ314による検出結果に基づいて、利用者が通路390を通過完了したか否かを判定する(ステップS313)。利用者が通路390を通過完了したことが検出された場合、通過完了処理部325Cは、正券カウンタ情報355に登録されている正券カウンタCから-1を減算する(ステップS315)。
次いで、通過完了処理部325Cは、正券カウンタ情報355に登録されている正券カウンタC=0でない場合、ステップS301に戻って処理を繰り返す。一方、正券カウンタ情報355に登録されている正券カウンタC=0である場合、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する(ステップS319)。
図10は、前回判定結果353に登録される情報の遷移の一例を示す図である。制御システム1が起動したとき、前回判定結果353は、何らの情報が登録されていない状態(S1)である。この状態(S1)から、顔認証判定処理で通過が許可された場合、前回判定OK情報[顔認証]が登録された状態(S2)となり、媒体判定処理で通過が許可された場合、前回判定OK情報[媒体]が登録された状態(S3)となる。
前回判定OK情報[顔認証]が登録された状態(S2)において、媒体判定処理で通過が許可された場合、前回判定OK情報[媒体]が登録された状態(S3)となり、前回判定OK情報[媒体]が登録された状態(S3)において、顔認証判定処理で通過が許可された場合、前回判定OK情報[顔認証]が登録された状態(S2)となる。
なお、前回判定OK情報[顔認証]が登録された状態(S2)、あるいは、前回判定OK情報[媒体]が登録された状態(S3)において、利用者が通路390を通過完了し、且つ、正券カウンタC=0となった場合、あるいは、いずれかの判定処理において通過を禁止すると判定された場合、前回判定結果353に何らの情報も登録されていない状態(S1)となる。
[ユースケース1]
図11は、自動改札機300のユースケース1について説明するための図である。このユースケース1は、利用者1人が通行するケースであって、利用者Pが顔認証判定処理において通過を許可すると判定される例である。
(C1-1)まず、利用者Pが通路390に進入して来ると、(C1-2)顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、いずれの前回判定OK情報が登録されていないため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C1-3)顔認証判定処理において通過を許可すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aは、正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[顔認証]が登録される。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311のよる読み取り処理を許可する。そして、利用者Qが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。
(C1-4)そして、利用者Pが通路390を通過完了したことが検出された場合、通過完了処理部325Cが正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=0に更新され、前回判定結果353の情報が全て消去される。
[ユースケース2]
図12は、自動改札機300のユースケース2について説明するための図である。このユースケース2は、利用者1人が通行するケースであって、利用者Pが顔認証判定処理において通過を禁止すると判定される例である。
(C2-1)まず、利用者Pが通路390に進入して来ると、(C2-2)顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報が登録されていないため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C2-3)顔認証判定処理において通過を禁止すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aは、光学系リーダ部311による読み取りを制限するとともに、顔認証カメラ331の受け付けを制限する。また、正券カウンタは加算されず、正券カウンタC=0のままであるため、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、扉制御部326は、扉部317,337を閉状態に制御する。(C2-4)そして、利用者Pが通路390から退去したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353と、正券カウンタ情報355とを、全てリセットする。
[ユースケース3]
図13は、自動改札機300のユースケース3について説明するための図である。このユースケース3は、利用者1人が通行するケースであって、利用者Pが媒体判定処理において通過を許可すると判定される例である。
(C3-1)利用者Pは、通路390に進入する前に(顔認証開始センサ319が利用者Pを検出する前に)、光学系リーダ部311に媒体をかざす。これにより、光学系リーダ部311により読み取られた情報に基づいて媒体判定処理が実行される。媒体判定処理により、利用者Pの通過を許可すると判定された場合、媒体判定処理部325Bが正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[媒体]が登録される。
(C3-2)次いで、顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[媒体]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319による検出人数を確認する。利用者Pは前回判定OK情報[媒体]が登録された後の一人目の通過であり、顔認証開始人数354に登録されている人数D=1であるため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たさないと判定し、顔認証判定処理を実行しない。
(C3-3)利用者Pはそのまま通路390を進み、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが通過センサ314により検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。(C3-4)そして、利用者Pによる通路390の通過が完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cは、正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=0となるため前回判定結果353の情報を消去する。
[ユースケース4]
図14は、自動改札機300のユースケース4について説明するための図である。このユースケース4は、利用者1人が通行するケースであって、利用者Pが媒体判定処理において通過を禁止すると判定される例である。
(C4-1)利用者Pは、通路390に進入する前に、光学系リーダ部311に媒体を翳す。これにより、光学系リーダ部311により読み取られた情報に基づいて媒体判定処理が実行される。媒体判定処理により、利用者Pの通過を禁止すると判定された場合、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限するとともに、顔認証カメラ331の受け付けを制限する。
(C4-2)利用者Pは、そのまま通路390を進み、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが通過センサ314により検出された場合、正券カウンタC=0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を閉状態に制御する。そのため、利用者Pは、通路390を引き返し、通路390から退去する。(C4-3)そして、利用者Pが通路390から退去したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cは、光学系リーダ部311による媒体からの情報の読み取りの制限や、顔認証カメラ331の受け付けの制限などを、全てリセットする。
[ユースケース5]
図15は、自動改札機300のユースケース5について説明するための図である。このユースケース5は、利用者2人が通行するケースであって、1人目の利用者Pが顔認証判定処理により通過が許可され、2人目の利用者Qが媒体判定処理により通過が許可される例である。
(C5-1)まず、利用者Pが通路390に進入して来ると、(C5-2)顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報が登録されていないため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C5-3)顔認証判定処理において利用者Pの通過を許可すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aが正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[顔認証]が登録される。そして、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311のよる読み取りを許可する。
一方、利用者Qは、通路390に進入する前に(顔認証開始センサ319が利用者Qを検出する前に)、光学系リーダ部311に媒体を翳す。これにより、光学系リーダ部311により読み取られた情報に基づいて媒体判定処理が実行される。媒体判定処理により、利用者Qの通過を許可すると判定された場合、媒体判定処理部325Bが正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=2に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[媒体]が上書きされる。
(C5-4)そして、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。その後、利用者Pによる通路390の通過が完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cが正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=1に更新される。
次いで、顔認証開始センサ319は利用者Qを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[媒体]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始人数354を参照し、顔認証開始センサ319による検出人数を確認する。利用者Qは、前回判定OK情報[媒体]が登録された後の1人目の利用者であり、顔認証開始人数354に登録されている人数D=1であるため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たさないと判定し、顔認証判定処理を実行しない。
そして、利用者Qが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。そして、通過完了処理部325Cが正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=0に更新される。このため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
[ユースケース6]
図16は、自動改札機300のユースケース6について説明するための図である。このユースケース6は、利用者2人が通行するケースであって、1人目の利用者Pが顔認証判定処理により通過が許可され、2人目の利用者Qも顔認証判定処理により通過が許可される例である。
(C6-1)まず、利用者Pが通路390に進入して来ると、(C6-2)顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報が登録されていないため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C6-3)顔認証判定処理において利用者Pの通過を許可すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aが正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[顔認証]が登録される。そして、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311のよる読み取りを許可する。
次いで、利用者Qが通路390に進入して来ると、顔認証開始センサ319が利用者Qを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[顔認証]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C6-4)そして、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。その後、利用者Pが通路390を通過完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cが正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=0に更新される。このため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
次いで、利用者Qの顔認証判定処理において通過を許可すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aは、正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[顔認証]が登録される。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311のよる読み取りを許可する。そして、利用者Qが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。その後、利用者Qが通路390を通過完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cが正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=0に更新される。このため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
[ユースケース7]
図17は、自動改札機300のユースケース7について説明するための図である。このユースケース7は、利用者2人が通行するケースであって、1人目の利用者Pが媒体判定処理により通過が許可され、2人目の利用者Qが顔認証判定処理により通過が許可される例である。
(C7-1)利用者Pは、通路390に進入する前に(顔認証開始センサ319が利用者Pを検出する前に)、光学系リーダ部311に媒体を翳す。これにより、光学系リーダ部311により読み取られた情報に基づいて媒体判定処理が実行される。媒体判定処理により、利用者Pの通過を許可すると判定された場合、媒体判定処理部325Bは、正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[媒体]が登録される。
(C7-2)次いで、顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[媒体]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319による検出人数を確認する。利用者Pは前回判定OK情報[媒体]が登録された後の1人目の通過であり、顔認証開始人数354に登録されている人数D=1であるため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たさないと判定し、顔認証判定処理を実行しない。
(C7-3)利用者Pはそのまま通路390を進み、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが通過センサ314により検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。
一方、顔認証開始センサ319が利用者Qを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[媒体]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319による検出人数を確認する。利用者Qは前回判定OK情報[媒体]が登録された後の2人目の通過であり、顔認証開始人数354に登録されている人数D=2であるため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C7-4)そして、利用者Pが通路390を通過完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cは、正券カウンタから-1を減算する。正券カウンタC=0となるため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
次いで、利用者Qの顔認証判定処理において通過を許可すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aは正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[顔認証]が登録される。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311のよる読み取りを許可する。そして、利用者Qが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。その後、利用者Qが通路390を通過完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cが正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=0となる。このため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
[ユースケース8]
図18は、自動改札機300のユースケース8について説明するための図である。このユースケース8は、利用者2人が通行するケースであって、1人目の利用者Pが媒体判定処理により通過が許可され、2人目の利用者Qが顔認証判定処理により通過が禁止される場合の例である。
(C8-1)利用者Pは、通路390に進入する前に(顔認証開始センサ319が利用者Pを検出する前に)、光学系リーダ部311に媒体を翳す。これにより、光学系リーダ部311により読み取られた情報に基づいて媒体判定処理が実行される。媒体判定処理により、利用者Pの通過を許可すると判定された場合、媒体判定処理部325Bは正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[媒体]が登録される。
(C8-2)次いで、顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[媒体]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319による検出人数を確認する。利用者Pは前回判定OK情報[媒体]が登録された後の1人目の通過であり、顔認証開始人数354に登録されている人数D=1であるため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たさないと判定し、顔認証判定処理を実行しない。
(C8-3)利用者Pはそのまま通路390を進み、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが通過センサ314により検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。
一方、顔認証開始センサ319が利用者Qを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[媒体]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319による検出人数を確認する。利用者Qは前回判定OK情報[媒体]が登録された後の2人目の通過であり、顔認証開始人数354に登録されている人数D=2であるため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C8-4)そして、利用者Pが通路390を通過完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cは、正券カウンタから-1を減算する。正券カウンタC=0となるため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
次いで、利用者Qが顔認証判定処理において通過を禁止すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aは、光学系リーダ部311による読み取りを制限するとともに、顔認証カメラ331の受け付けを制限する。また、正券カウンタは加算されず、正券カウンタC=0であるため、利用者Qが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、扉制御部326は、扉部317,337を閉状態に制御する。そして、利用者Pが通路390から退去したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cが、前回判定結果353と、正券カウンタ情報355とを、全てリセットする。
[ユースケース9]
図19は、自動改札機300のユースケース9について説明するための図である。このユースケース9は、利用者2人が通行するケースであって、1人目の利用者Pが媒体判定処理により通過が許可され、2人目の利用者Qが媒体判定処理により通過が禁止される場合の例である。
(C9-1)利用者Pは、通路390に進入する前に(顔認証開始センサ319が利用者Pを検出する前に)、光学系リーダ部311に媒体を翳す。これにより、光学系リーダ部311により読み取られた情報に基づいて媒体判定処理が実行される。媒体判定処理により、利用者Pの通過を許可すると判定された場合、媒体判定処理部325Bは、正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[媒体]が登録される。
(C9-2)次いで、顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[媒体]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証開始センサ319による検出人数を確認する。利用者Pは前回判定OK情報[媒体]が登録された後の1人目の通過であり、顔認証開始人数354に登録されている人数D=1であるため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たさないと判定し、顔認証判定処理を実行しない。
(C9-3)利用者Pはそのまま通路390を進み、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが通過センサ314により検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。
次いで、利用者Qは、通路390に進入する前に、光学系リーダ部311に媒体を翳す。これにより、光学系リーダ部311により読み取られた情報に基づいて媒体判定処理が実行される。媒体判定処理により、利用者Pの通過を禁止すると判定された場合、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限するとともに、顔認証カメラ331の受け付けを制限する。
(C9-4)そして、利用者Pが通路390を通過完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cは、正券カウンタから-1を減算する。正券カウンタC=0となるため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
次いで、利用者Qは、そのまま通路390を進み、利用者Qが扉部317,337の直前に到達したことが通過センサ314により検出された場合、正券カウンタC=0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を閉状態に制御する。そのため、利用者Pは、通路390を引き返し、通路390から退去する。そして、利用者Qが通路390から退去したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cは、光学系リーダ部311による媒体からの情報の読み取りの制限や、顔認証カメラ331の受け付けの制限などを、全てリセットする。
[ユースケース10]
図20は、自動改札機300のユースケース10について説明するための図である。このユースケース10は、利用者2人が通行するケースであって、1人目の利用者Pが顔認証判定処理により通過が許可され、2人目の利用者Qが顔認証判定処理により通過が禁止される場合の例である。
(C10-1)まず、利用者Pが通路390に進入して来ると、(C10-2)顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報が登録されていないため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C10-3)顔認証判定処理において利用者Pの通過を許可すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aが正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[顔認証]が登録される。そして、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311のよる読み取りを許可する。
次いで、利用者Qが通路390に進入して来ると、顔認証開始センサ319が利用者Qを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報[顔認証]が登録されているため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C10-4)そして、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。その後、利用者Pが通路390を通過完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cが正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=0となる。このため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
次いで、利用者Qが顔認証判定処理において通過を禁止すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aは、光学系リーダ部311による読み取りを制限するとともに、顔認証カメラ331の受け付けを制限する。また、正券カウンタは加算されず、正券カウンタC=0であるため、利用者Qが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、扉制御部326は、扉部317,337を閉状態に制御する。そして、利用者Pが通路390から退去したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cが、前回判定結果353と、正券カウンタ情報355と、光学系リーダ部311による媒体からの情報の読み取り処理の制限や、顔認証カメラ331の受け付けの制限などを、全てリセットする。
[ユースケース11]
図21は、自動改札機300のユースケース11について説明するための図である。このユースケース11は、利用者2人が通行するケースであって、1人目の利用者Pが顔認証判定処理により通過が許可され、2人目の利用者Qが媒体判定処理により通過が禁止される場合の例である。
(C11-1)まず、利用者Pが通路390に進入して来ると、(C11-2)顔認証開始センサ319が利用者Pを検出し、顔認証判定処理部325Aが、顔認証開始人数354に+1を加算すると共に、顔認証判定処理の実行条件を満たすか否かを判定する。この例では、前回判定OK情報が登録されていないため、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理の実行条件を満たすと判定し、顔認証判定処理を実行する。これに伴い、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限する。
(C11-3)顔認証判定処理において利用者Pの通過を許可すると判定された場合、顔認証判定処理部325Aが正券カウンタに+1を加算し、正券カウンタC=1に更新され、前回判定結果353に前回判定OK情報[顔認証]が登録される。そして、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311のよる読み取りを許可する。
次いで、利用者Qは、通路390に進入する前に(顔認証開始センサ319が利用者Pを検出する前に)、光学系リーダ部311に媒体を翳す。これにより、光学系リーダ部311により読み取られた情報に基づいて媒体判定処理が実行される。媒体判定処理により、利用者Pの通過を禁止すると判定された場合、媒体判定処理部325Bは、光学系リーダ部311による読み取りを制限するとともに、顔認証カメラ331の受け付けを制限する。
(C11-4)そして、利用者Pが扉部317,337の直前に到達したことが検出された場合、正券カウンタC>0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を開状態に制御する。その後、利用者Pが通路390を通過完了したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cが正券カウンタから-1を減算し、正券カウンタC=0となる。このため、通過完了処理部325Cは、前回判定結果353の情報を消去する。
次いで、利用者Qは、そのまま通路390を進み、利用者Qが扉部317,337の直前に到達したことが通過センサ314により検出された場合、正券カウンタC=0であるため、扉制御部326は、扉部317,337を閉状態に制御する。そのため、利用者Pは、通路390を引き返し、通路390から退去する。そして、利用者Qが通路390から退去したことが通過センサ314により検出された場合、通過完了処理部325Cは、光学系リーダ部311による媒体からの情報の読み取りの制限や、顔認証カメラ331の受け付けの制限などを、全てリセットする。
以上説明した第1実施形態によれば、顔認証を利用したい利用者と媒体を利用したい利用者の両者に対して通過の可否を判定することができると共に、各利用者の正券が2枚利用されることを防止することができる。こうすることにより、利用者の意図に応じた制御を実行することができる。
なお、本実施形態によらない場合、利用者の意思に関わらず改札機の通路に進入する利用者の顔がカメラに撮影はされてしまうため、利用者が顔認証を利用して通過したいのか、媒体を利用して通過したいのかを予め認識することはできない。このため、利用者の意思と異なる方で判定処理を実施してしまう可能性があり、両方の認証で通過が許可された場合には2枚の正券を消費してしまう事態や、意図しない方の認証で通過が禁止されてしまう事態が生じていた。以上説明した実施形態によれば、この問題を解決することができる。
上述の図2に示した通り、顔認証開始センサ319による検出ラインL1が、光学系リーダ部311よりも進行方向aに関して手前側の位置、あるいは、光学系リーダ部311と同じ位置である例について説明したが、これに限られない。例えば、検出ラインL1は、光学系リーダ部311よりも進行方向aに関して所定距離以上、奥側の位置であってもよい。
図22は、自動改札機300Aを上方から見た図である。顔認証開始センサ319Aの検出ラインL1は、光学系リーダ部311の基準位置L3よりも、進行方向aに関して距離K1だけ奥側の位置である。この距離K1は、例えば、利用者が検出ラインL1に立っている状態で、手を体の後ろ側に回しても光学系リーダ部311に媒体を翳すことができない距離である。距離K1は、よほど手の長い人で無ければ光学系リーダ部311に媒体を翳すことができない距離であってもよい。こうすることにより、手を曲げて自身の後ろ側で媒体を光学系リーダ部311に翳そうとした場合であっても、顔認証判定処理よりも先に媒体判定処理を実行することができる。
[第2実施形態]
上述において、前回判定結果353には、前回判定OK情報が登録されると説明したが、これに加えて、前回判定NG情報が登録されてもよい。例えば、顔認証判定処理部325Aは、顔認証判定処理により利用者の通過を禁止すると判定した場合、前回判定NG情報[顔認証]を前回判定結果353に登録する。また、媒体判定処理部325Bは、媒体判定処理において利用者の通過を禁止すると判定した場合、前回判定NG情報[媒体]を前回判定結果353に登録する。
そして、顔認証判定処理の実行条件に、さらに、
(A3)前回判定NG情報[顔認証]あるいは前回判定NG情報[媒体]が登録されていないこと、が含まれてもよい。
また、媒体判定処理の実行条件に、さらに、
(B3)前回判定NG情報[顔認証]あるいは前回判定NG情報[媒体]が登録されていないこと、が含まれてもよい。
こうすることにより、通過を禁止すると判定されている状態で、顔認証判定処理が実行されることや、媒体判定処理が実行されることを防止することができる。
また、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を有することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、媒体から光学的にあるいは無線通信によって情報を読み取る読取部と、前記読取部との相対的な位置関係に基づいて決められる第1の位置に存在する利用者を検出する検出部と、前記検出部により利用者が検出された場合に前記利用者の顔を撮像するカメラと、前記検出部により利用者が検出された場合、前記読取部による情報の読み取りを制限するとともに前記カメラにより撮像された画像に基づいて機器を制御するための第1の制御を実行し、前記読取部が情報を読み取った場合、前記カメラにより撮像された画像を用いた機器制御を制限するとともに前記読取部が読み取った情報に基づいて前記機器を制御するための第2の制御を実行する制御部と、を備えることにより、利用者の意図に応じた制御を実行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、自動改札機300による一部の処理を、DBサーバ装置600に搭載させてもよい。同様にして、DBサーバ装置600による一部の処理を、自動改札機300に搭載させてもよい。例えば、自動改札機300は、DBサーバ装置600の顔認証処理部633、検索部634、乗車券DB651等を備え、第1特徴量データに基づいて顔認証処理やデータベース検索処理を実行してもよい。また、自動改札機300は、自身の顔認証カメラ331によって撮像された画像データをそのままDBサーバ装置600に送信し、DBサーバ装置600が第1特徴量データを生成してもよい。また、自動改札機300が実行する通行判定処理を、DBサーバ装置600が実行してもよい。
なお、自動改札機300は、上述した進行方向aに進入する利用者の通過を許可あるいは禁止する構成に加え、第2領域から第1領域に抜ける進行方向bに進入する利用者の通過を許可あるいは禁止する構成を備えていてもよい。この場合、進行方向aあるいは進行方向bのいずれかの通過を判定するモードに固定されていてもよく、進入してくる利用者に応じて利用者ごとにモードを切り替えるものであってもよい。
上述した通り、自動改札機300は、無線通信によってICカードから情報を読み取ってもよく、その構成の一例について説明する。図23は、制御部320を中心とした自動改札機300Bの構成図である。
自動改札機300Bは、光学系リーダ部311に換えて、無線リーダ部315を備えている点で自動改札機300と異なり、それ以外については同様の構成を有する。無線リーダ部315は、リーダライタ315Aと、エンコード/デコード部315Bとを含む。リーダライタ315Aは、自身のリーダ面に翳されたICカードと通信する。リーダライタ315Aは、例えば、アンテナを備え、13.56[MHz]等のISM(Industry Science Medical)帯の周波数帯域を利用してICカードと無線通信を行う。エンコード/デコード部315Bは、リーダライタ315AによってICカードから読み取られたエンコードされた情報(例えば、乗車券IDを示す情報)をデコード(復号)して、入出場処理部325に出力する。また、エンコード/デコード部315Bは、入出場処理部325により指示された情報を暗号化してリーダライタ315Aに出力し、リーダライタ315Aは、エンコード/デコード部315Bから入力された情報をICカードに書き込んでもよい。
1…制御システム、100…ユーザ端末装置、200…発券機、300…自動改札機、310…主機、311…光学系リーダ部、312…上面表示部、313…正面表示部、314…通過センサ、317…扉部、319…顔認証開始センサ、320…制御部、330…従機、331…顔認証カメラ、337…扉部、600…DBサーバ装置、610…通信部、630…制御部、631…データ管理部、632…画像処理部、633…顔認証処理部、634…検索部、635…精算処理部、650…記憶部

Claims (9)

  1. 媒体から光学的にあるいは無線通信によって情報を読み取る読取部と、
    前記読取部との相対的な位置関係に基づいて決められる第1の位置に存在する利用者を検出する検出部と、
    前記検出部により利用者が検出された場合に前記利用者の顔を撮像するカメラと、
    前記検出部により利用者が検出された場合、前記読取部による情報の読み取りを制限するとともに前記カメラにより撮像された画像に基づいて機器を制御するための第1の制御を実行し、前記読取部が情報を読み取った場合、前記カメラにより撮像された画像を用いた機器制御を制限するとともに前記読取部が読み取った情報に基づいて前記機器を制御するための第2の制御を実行する制御部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記第1の位置は、前記読取部に媒体を翳す利用者の位置として予め決められた第2の位置、あるいは、前記読取部が設けられる第3の位置よりも、利用者が通行する方向に関して奥側の位置である、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の制御を実行している間、前記読取部に情報の読み取りを停止させ、
    前記読取部は、前記制御部から情報の読み取りを停止する指示があった場合、当該指示が無い場合に比して外観状態を切り替える、
    請求項1または2記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第2の制御が実行された場合、前記第2の制御が実行された後に最初に前記検出部が検出した利用者に対して前記第1の制御を実行しない、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第2の制御が実行された場合、前記第2の制御が実行された後に前記検出部が検出した2人目以降の利用者に対して前記第1の制御を実行する、
    請求項3または4に記載の制御装置。
  6. 前記制御部は、
    前記検出部により利用者が検出され、且つ、前記読取部が読み取った情報に基づく判定処理において肯定的な結果が得られていない場合、前記第1の制御を実行し、
    前記検出部により利用者が検出され、前記読取部が読み取った情報に基づく判定処理において肯定的な結果が得られており、且つ、前記読取部が読み取った情報に基づく判定処理において肯定的な結果が得られた時点から最初の利用者が前記検出部により検出された場合、前記最初の利用者に対しては前記第1の制御を実行せず、
    前記検出部により利用者が検出され、前記読取部が読み取った情報に基づく判定処理において肯定的な結果が得られており、且つ、前記読取部が読み取った情報に基づく判定処理において肯定的な結果が得られた時点から二人目以上の利用者が前記検出部により検出された場合、前記二人目以上の利用者に対して前記第1の制御を実行する、
    請求項3から5のうちいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、
    前記カメラにより撮像された画像に基づく判定処理において肯定的な結果が得られた場合、あるいは、前記読取部が読み取った情報に基づく判定処理において肯定的な結果が得られた場合、正券カウンタに1を加算し、
    利用者が通路を通過するのを規制する機器を通過した場合に、前記正券カウンタから1を減算し、
    前記正券カウンタがゼロである場合、前記利用者が通路を通過するのを規制する機器を制御して利用者の通過を制限する、
    請求項1から6のうちいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 媒体から光学的にあるいは無線通信によって情報を読み取る読取部と、前記読取部との相対的な位置関係に基づいて決められる第1の位置に存在する利用者を検出する検出部と、前記検出部により利用者が検出された場合に前記利用者の顔を撮像するカメラと、を備える制御装置が、
    前記検出部により第1の位置に存在する利用者が検出された場合、前記読取部の読み取りを制限するとともに、前記カメラによって撮像された画像に基づいて機器を制御するための第1の制御を実行し、
    前記読取部が情報を読み取った場合、前記カメラにより撮像された画像を用いた機器制御を制限するとともに、前記読み取った情報に基づいて前記機器を制御するための第2の制御を実行する、
    制御方法。
  9. 媒体から光学的にあるいは無線通信によって情報を読み取る読取部と、前記読取部との相対的な位置関係に基づいて決められる第1の位置に存在する利用者を検出する検出部と、前記検出部により利用者が検出された場合に前記利用者の顔を撮像するカメラと、を備える制御装置のコンピュータに、
    第1の位置に存在する利用者が検出された場合、媒体から光学的にあるいは無線通信によって情報を読み取る読取部の読み取りを制限するとともに、前記第1の位置に存在する利用者の顔を撮像するカメラによって撮像された画像に基づいて機器を制御するための第1の制御を実行させ、
    前記読取部が情報を読み取った場合、前記カメラにより撮像された画像を用いた機器制御を制限するともに、前記読み取った情報に基づいて前記機器を制御するための第2の制御を実行させる、
    プログラム。
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