JP2022108727A - フマル酸含有固形製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】保存、輸送などに適した、フマル酸を含有する抗ウイルス製剤などの固形製剤を提供することである。【解決手段】本発明の固形製剤は、フマル酸とセルロース誘導体とを含有する。セルロース誘導体としては、セルロースエーテル、特にヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。本発明の固形製剤は、動植物のウイルスによる感染を防止するための抗ウイルス製剤として適している。【選択図】なし

Description

本発明は、フマル酸を有効成分とする固形製剤に関する。特に、抗ウイルス剤として適した固形製剤に関する。
ヒト、動物に悪影響を及ぼすウイルスには、ラッサ熱ウイルス、エイズウイルス、西ナイルウイルス、デング熱ウイルス、日本脳炎ウイルス、鳥インフルエンザウイルス、SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルス、人インフルエンザウイルス、天然痘ウイルス、ヘルペスウイルス、コロナウイルスなどのウイルスがあり、植物に悪影響を及ぼすウイルスには、ジェミニウイルス、カリフラワーモザイクウイルス、タバコモザイクウイルス、トマトブッシースタントウイルス、イネラギッドスタントウイルスなどのウイルスがある。
これまで、これらのウイルスによる感染を防ぐための抗ウイルス剤の開発がなされてきた。
感染予防のための抗ウイルス剤の有効成分として、例えば、有機酸が知られている(特許文献1)。特許文献1では、有機酸は、ウイルスの接触する哺乳動物の皮膚表面、例えばヒトの手指の皮膚や、家庭でのクリーニングの用途、例えば、床面、調理台、バスタブ、食器などの硬質表面のpHを約4未満にするために使用される。有機酸としては、モノカルボン酸、ポリカルボン酸、そして、カルボキシル基、リン酸塩、スルホン酸塩、および/ または、硫酸塩の部分の複数を保有するポリマー酸、または、これらの混合物が例示されている。モノカルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ、酢酸、乳酸、安息香酸、フェニル酢酸等が、ポリカルボン酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、クエン酸、アコニット酸等が例示されている。
ここでは、これら有機酸はエタノール/水に溶解して用いられる。
特に、段落0103には、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸が好ましいことが記載されている。
他方、フマル酸等の有機酸の製剤としては、以下の例を挙げることができる。
特許文献2及び3には、フマル酸、アジピン酸、コハク酸、イタコン酸、ソルビン酸又は安息香酸の難溶性有機酸及び水又は酸性溶液を含有する液体の有機酸製剤であり、分散剤としてキサンタンガム(特許文献2)又はポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル(特許文献2)を含有する有機酸製剤が記載されている。当該有機酸製剤は、海苔養殖用の殺藻殺菌剤、食品の酸味料、保存料、殺菌洗浄剤、植物の病害駆除剤等として使用されることが記載されている。
特許文献4には、難溶性固体粒子、増粘性多糖類、界面活性剤及び水を含有する洗浄性組成物が記載されており、難溶性固体粒子としてフマル酸が例示され、増粘性多糖類としてヒドロキシプロピルセルロースなどの水溶性セルロース誘導体が例示されている。
特許文献5には、有機酸、増粘多糖類及び炭酸塩を含有する飲料用粉末食品が記載されている。有機酸としてフマル酸が例示され、増粘多糖類としてキサンタンガム、ジェランガム、ローカストビーンガム、グアガム、アラビアガム、ダマリンドガム及びセルロース誘導体が記載されている。キサンタンガム、グアガム、ダマリンドガムが好ましいと記載されており、セルロース誘導体として、ヒドロキシプロピルセルロースなどの具体例はない。
いずれの特許文献にも、フマル酸とセルロース誘導体を含有する固形製剤、とりわけ、抗ウイルス用固形製剤は記載されていない。
特表2008-523064号公報 特開2005―60273号公報 特開2004-18442号公報 特開平10-88196号公報 特開2020-103186号公報
フマル酸を含む有機酸類は、抗菌、抗ウイルス作用があることは知られているが、特にフマル酸は難水溶性であるため、単なるフマル酸水溶液では安定した効果を出すことが困難であった。安定した抗菌作用を示すフマル酸製剤には液体製剤が知られていたが、その抗ウイルス作用効果については不明であった。また液体製剤は、保存、輸送などに適してしない。そのため、保存、輸送などに適した固形製剤が望まれていた。
本発明者らは、鋭意検討の結果、セルロース誘導体を使用してフマル酸を含有する固形製剤とすることにより、保存、輸送などに適した実用的な抗ウイルス剤を得ることができることを見出した。
以下に、本発明の態様を記載する。
(1)フマル酸とセルロース誘導体とを含有する固形製剤。
(2)セルロース誘導体がセルロースエーテルである(1)に記載の固形製剤。
(3)セルロースエーテルがヒドロキシプロピルセルロースである(2)に記載の固形製剤。
(4)(1)~(3)のいずれかに記載の固形製剤を含有する抗ウイルス製剤。
セルロース誘導体を使用してフマル酸を含有する固形製剤とすることにより、保存、輸送などに適した固形製剤を得ることができると共に、セルロース誘導体を併用することにより、フマル酸の抗ウイルス活性を向上させることができる。
リン酸ナトリウム溶液のみを散布した場合の病斑の発生状況を撮影した写真である。 左写真 葉左部 ウイルス無し+標準バッファ液 (病斑無し) 葉右部 ブランク(病斑無し) (四角の枠(青)で囲った部分は葉の傷を示す) 右写真 葉左部 ウイルス1μg/ml+標準バッファ液(病斑有り) 葉右部 ウイルス0.1μg/ml+標準バッファ液(病斑有り) (丸(赤)又は四角(赤)で囲った部分は、ウイルスによる病斑を示す。大きな四角(赤)は四角(赤)で囲った部分の拡大図を示す) HPCのみを散布した場合の病斑の発生状況を撮影した写真である。 左写真 葉左部 ウイルス無し+標準バッファ液 (病斑無し) 葉右部 ブランク(病斑無し) 右写真 葉左部 ウイルス1μg/ml+標準バッファ液(病斑有り) 葉右部 ウイルス0.1μg/ml+標準バッファ液(病斑無し) (四角(赤)で囲った部分は、ウイルスによる病斑を示す。大きな四角(赤)は四角(赤)で囲った部分の拡大図を示す) フマル酸のみを散布した場合の病斑の発生状況を撮影した写真である。 左写真 葉左部 ウイルス無し+標準バッファ液 (病斑無し) 葉右部 ブランク(病斑無し) 右写真 葉左部 ウイルス1μg/ml+標準バッファ液(病斑有り) 葉右部 ウイルス0.1μg/ml+標準バッファ液(病斑無し) (丸(赤)又は四角(赤)で囲った部分は、ウイルスによる病斑を示す。大きな四角(赤)は四角(赤)で囲った部分の拡大図を示す) HPC+フマル酸を散布した場合の病斑の発生状況を撮影した写真である。 左写真 葉左部 ウイルス無し+標準バッファ液 (病斑無し) 葉右部 ブランク(病斑無し) 右写真 葉左部 ウイルス1μg/ml+標準バッファ液(病斑無し) 葉右部 ウイルス0.1μg/ml+標準バッファ液(病斑無し)
(固形製剤)
本発明の固形製剤は、フマル酸及びセルロース誘導体を含有する固形製剤、特に、抗ウイルス剤として有用な固形製剤である。
固形製剤の形状は、特に制限はなく、顆粒剤、錠剤、粉剤、塊状物などが挙げられる。
フマル酸はトランス体の不飽和ジカルボン酸である。
セルロース誘導体は、セルロースを部分的に変性したものであり、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、カチオン化セルロース、セルロース末のセルロース系高分子など、及びこれらの塩等が挙げられる。前記塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩や、カルシウム塩やマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩等から選択される1種以上の金属塩が挙げられる。これらから選ばれる1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。セルロース誘導体としては、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)が好ましい。
本発明の固形製剤中のフマル酸の含有量は、0.05~97質量%、好ましくは12~50質量%である。また、フマル酸の100質量部に対するセルロース誘導体の量は、3~625質量部、好ましくは6~25質量部である。
本発明のフマル酸含有固形製剤は、特に、ウイルスの増殖抑制効果およびウイルスの殺滅効果を奏する。その結果、ヒト、動物または植物へのウイルス感染を防止できる。
本発明の抗ウイルス剤が対象となるウイルスとしては、例えば、ラッサ熱ウイルス、エイズウイルス、西ナイルウイルス、デング熱ウイルス、日本脳炎ウイルス、鳥インフルエンザウイルス、人インフルエンザウイルス、天然痘ウイルス、ヘルペスウイルス、パピローマウイルス、シンドビスウイルス、コロナウイルス、SARSウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、B型肝炎ウイルス、マールブルグウイルス、麻しんウイルス、狂犬病ウイルス、ポリオウイルス、ライノウイルス、A型肝炎ウイルス、ロタウイルス、C型肝炎ウイルス、コロナウイルスなどのヒト、動物に悪影響を及ぼすウイルス;及びジェミニウイルス、カリフラワーモザイクウイルス、トマトブッシースタントウイルス、イネラギッドスタントウイルス、タバコ輪点ウイルス、タバコ茎えそウイルス、タバコモザイクウイルス、ジャガイモウイルス、キュウリモザイクウイルス、ビートえそ性葉脈黄化ウイルス、トウガラシマイルドモットルウイルス、インゲンマメモザイクウイルス、インゲンマメ黄斑モザイクウイルス、ピーナッツスタントウイルス、バクテリオファージなどを挙げることができる。
(任意成分)
本発明の固形製剤は、本発明の効果を抑制することがない限り、例えば、樹脂、顔料、可塑剤、増粘剤、防藻剤、防黴剤、抗菌剤、界面活性剤(乳化剤を含む)等を添加することができる。
樹脂は、コーティングするために添加することができる。例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができる。
顔料は、色を着けるために添加することができる。顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、ナフトールレッド、黄色酸化鉄、亜鉛末、リン酸亜鉛等を挙げることができる。
可塑剤は、組成物の製膜性(被膜のひび割れ防止など)を高めるために添加することができる。可塑剤は、樹脂用添加剤として知られるものであれば特に限定されない。可塑剤としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル等を挙げることができる。
増粘剤は、組成物の粘度を高めるために添加することができる。増粘剤の添加によって被膜の基材への接着性を向上させることができる。増粘剤としては、例えば、セルロース誘導体以外のポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
防藻剤、防黴剤および抗菌剤は、フマル酸の抗ウイルス性を低下させないものであれば特に限定されない。
乳化剤などの界面活性剤は、フマル酸の抗ウイルス性を低下させないものであれば特に限定されず、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれでもよい。
(固形製剤の処方)
本発明の固形製剤の製造方法は、特に限定されず、周知の固形製剤の製法を採用することができる。たとえば、フマル酸に任意成分を添加し、練和し、顆粒機等で造粒し、乾燥、整粒する。錠剤にする場合は、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウムなどの滑沢剤を混合して、この混合物を打錠する。また、各成分を混合したままの塊状物として使用することもできる。
(使用方法)
本発明の固形製剤は、そのまま、屋内、屋外のウイルスの付着しうる場所や植物に散布等により使用することもできるが、水、水溶液又は有機溶媒に溶解又は分散させて液体にして、たとえば、ヒトの皮膚、植物の葉、茎などの生物体の表面;自動車、船舶、飛行機、児童用屋外遊具、手すり、外壁、外階段、自動ドアスイッチ類、ドアノブなどの屋外にあるものの表面;内壁、内階段、家具、床面、調理台、バスタブ、食器などの屋内の表面などに散布、塗布などして使用することができる。
その他、食品、飴、ガム等の添加物製剤として使用することができる。
溶解又は分散させる溶媒としては、水;リン酸ナトリウムなどのリン酸塩水溶液;メタノール、エタノール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコール、イソブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸プロピルなどのエステル系溶媒;イソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレンクリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのエーテル系溶媒;アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶媒;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒:ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。これらの溶媒は、本発明の固形製剤の使用対象に応じて選択すればよい。
次に、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。
(フマル酸・HPC顆粒剤の調製)
20℃、2重量%水溶液における粘度が2.0~2.9mPa・sのヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SSL:日本曹達株式会社製)を蒸留水に溶解させ、8重量%のHPC-SSL水溶液を得た。
フマル酸(扶桑化学工業株式会社製)12重量部およびシリカ乳糖(DFE Pharma社製)85重量部を流動層造粒コーティング装置(フロイント産業株式会社製、FL-LABO)に入れ、上記で得られたHPC-SSL水溶液37.5重量部を流量5ml/分、スプレー圧0.1MPa、給気量0.4m/min、給気温度70℃で噴霧しながら、造粒排気温度35~45℃で46.5分間(余熱および冷却を含む)造粒した。
(タバコモザイクウイルス試験)
10mMリン酸ナトリウム水溶液にフマル酸、HPC-SSL、フマル酸・HPC顆粒剤(本発明)をそれぞれ0.11%、0.37%、0.11%・0.37%となるよう試験液を調製した。
鉢植えタバコ葉にタバコモザイクウイルス粒子1μgを接種(ウイルス1μg区)および0.1μgを接種(ウイルス0.1μg区)し、ウイルス無接種区、ウイルス1μg区、ウイルス0.1μg区にそれぞれ上記試験およびブランクとしてリン酸ナトリウム水溶液を接種した。
Figure 2022108727000001
リン酸ナトリウム溶液処理区、HPC溶液処理区、フマル酸溶液処理区ではウイルス1μg区の高濃度区でタバコ葉に病斑が観察されたが、本発明のフマル酸・HPC溶液処理区では、ウイルス1μg区の高濃度区でも病斑は示されなかった(図1~図4)。
(インフルエンザウイルス及びネコカリシウイルス試験)
試験検体 フマル酸・HPC顆粒剤(HPC-F)
試験対照 ダルベッコ改変リン酸緩衝液(D-PBS(-))
試験対象菌株・細胞・ウイルス株
インフルエンザウイルス試験
Influenza A virus H1N1 A/PR/8/34 ATCC VR-1469
宿主細胞:MDCK細胞(イヌ腎細胞) ATCC CCL-34
ネコカリシウイルス試験
Feline Calicivirus F-9 ATCC VR-782
宿主細胞:CRFK細胞(ネコ腎臓細胞) ATCC CCL-94
ダルベッコ改変リン酸緩衝液(D-PBS(-))に本発明のフマル酸・HPC顆粒剤(HPC-F)を3%となるように添加して試験検体溶液を調製した。
試験検体溶液及び対照溶液(D-PBS(-))を1.08mLずつチューブに分注した。そこにD-PBS(-)を用いて希釈調製した各種ウイルス溶液(インフルエンザウイルスは350倍希釈、ネコカリシウイルスは3000倍希釈) 0.12mLを混合し、反応液とした。反応液はよく攪拌後、室温下で静置した。所定時間経過後、反応液から0.12mL回収し、所定の培地(インフルエンザウイルスに対してはSCDLP培地、ネコカリシウイルスに対しては2%FBS含有DMEM培地を使用)1.08mLと混合し10倍希釈を行った。さらに所定の培地を用いて10倍段階希釈系列を作成した。10倍段階希釈系列を事前に播種した宿主細胞に1mLずつ滴下し、37℃ 5% CO下で1時間感染処理を行った。ウイルス感染後、細胞上清を0.8%オキソイド寒天溶液に置換し、37℃ 5% CO2下で1-2日間培養した。プラークの形成を目視で確認した後、5%グルタルアルデヒド溶液で固定し、メチレンブルー染色を行い、形成されたプラーク数の測定データを元にウイルス感染力価を測定した。
試験結果を、表2(インフルエンザウイルス試験)及び表3(ネコカリシウイルス試験)に示す。
Figure 2022108727000002
Figure 2022108727000003
本発明のフマル酸・HPC顆粒剤(HPC-F)は、インフルエンザウイルスおよびネコカリシウイルスに対して60分で99.99%以上の著しい抗ウイルス活性値を示した。

Claims (4)

  1. フマル酸とセルロース誘導体とを含有する固形製剤。
  2. セルロース誘導体がセルロースエーテルである請求項1に記載の固形製剤。
  3. セルロースエーテルがヒドロキシプロピルセルロースである請求項2に記載の固形製剤。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の固形製剤を含有する抗ウイルス製剤。
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