JP2022107335A - モータの磁石油冷構造及びモータ - Google Patents

モータの磁石油冷構造及びモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2022107335A
JP2022107335A JP2021002214A JP2021002214A JP2022107335A JP 2022107335 A JP2022107335 A JP 2022107335A JP 2021002214 A JP2021002214 A JP 2021002214A JP 2021002214 A JP2021002214 A JP 2021002214A JP 2022107335 A JP2022107335 A JP 2022107335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
oil
magnets
oil passage
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2021002214A
Other languages
English (en)
Inventor
博信 坂本
Hironobu Sakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2021002214A priority Critical patent/JP2022107335A/ja
Priority to CN202111360970.9A priority patent/CN114759735A/zh
Priority to US17/549,866 priority patent/US20220224177A1/en
Publication of JP2022107335A publication Critical patent/JP2022107335A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/32Rotating parts of the magnetic circuit with channels or ducts for flow of cooling medium
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/19Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/274Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • H02K1/2753Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets the rotor consisting of magnets or groups of magnets arranged with alternating polarity
    • H02K1/276Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM]
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/19Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil
    • H02K9/197Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil in which the rotor or stator space is fluid-tight, e.g. to provide for different cooling media for rotor and stator
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2213/00Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
    • H02K2213/03Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】、磁石の保持性を確保しつつ、磁石に対する冷却性を改善したモータの磁石油冷構造及びモータを提供する。【解決手段】モータは、孔部30と磁石40A、40Bの幅広面42A、42B、44A、44Bとの間に膨張材50A、50Bを配設して磁石40A、40Bを挟持している。また、磁石40A、40Bの幅狭面46A、46B、48A、48Bには保持枠60A、60Bで支持されている。一方、磁石40A、40Bと保持枠60A、60Bを挟んで反対側に第2油路70A、70Bが形成されている。したがって、磁石40A、40Bは、膨張材50A、50Bで挟持されると共に、保持枠60A、60Bで支持されることにより保持性が高められると共に、第2油路70A、70Bにオイルが流れることによって、確実に冷却される。【選択図】図2

Description

本発明は、モータの磁石油冷構造及びモータに関する。
従来、モータの高回転化が求められているため、モータの電磁密度の向上が図られている。これにより、ロータに設けられた磁石が高温となりモータの性能が低下するおそれがある。そこで、磁石に対する冷却性能の向上が図られている。
例えば、特許文献1には、ロータコアの内周部に全周にわたって形成されたオイル貯留部からロータコアの外周部に配設された磁石の背面に到る第1のオイル流路と磁石の背面に沿ってシャフトの軸方向に延在する第2のオイル流路を備え、磁石の背面に沿ってオイルを流すことで効率良く磁石を冷却する構造が開示されている。
特開2016-158365号公報
ところで、モータのロータコアの軸方向長さが長い場合、ロータコアには複数枚の磁石が軸方向に並べて配設される。この場合に、隣り合う磁石相互に磁束が発生し、磁石がより高温化するため、一層の冷却性能の向上が求められている。
一方、特許文献1のように、ロータコア内において磁石の内周面側に油路を設ける構造に、複数枚の磁石を並べて配置すると、モータ(ロータコア)の高速回転により磁石が位置ずれを生ずるおそれがあった。すなわち、モータ回転時における磁石の保持性に改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、磁石の保持性を確保しつつ、磁石に対する冷却性を改善したモータの磁石油冷構造及びモータを提供することを目的とする。
請求項1に記載のモータの磁石油冷構造は、ロータシャフトと、ロータシャフトの外周面に取り付けられ、前記ロータシャフトと一体的に回転されるロータコアと、前記ロータコアに形成されかつ前記ロータシャフトの軸方向に延在する磁石配設用の孔部の内部に配設され、前記軸方向に沿って複数並べて配設された矩形状の磁石と、前記孔部に配設された磁石において前記軸方向に延在する一対の幅広面と前記孔部との間に配設される一対の膨張材と、前記磁石において前記軸方向に延在する一対の幅狭面に隣接して前記孔部の軸方向に沿って配設された一対の保持枠と、前記ロータシャフトの内部に形成され、外部からオイルが供給されるオイル貯留部と、各前記保持枠の前記磁石側と反対側に沿って軸方向に延在する一対の冷却油路と、前記オイル貯留部から径方向外側に延在して形成され、前記オイル貯留部と前記冷却油路とを連通させる径方向油路と、前記保持枠に形成され、前記保持枠における前記幅広面の法線方向の中央側で前記磁石側に凹み前記軸方向に延在する溝と、を備える。
このモータの磁石油冷構造では、ロータコアに形成された軸方向に延在する磁石配設用の孔部に対して複数枚の矩形状の磁石が軸方向に沿って並べて配設される。この際、磁石の軸方向に延在する一対の幅広面と孔部(の壁面)との間には膨張材が配設されるため、膨張材の膨張により磁石が孔部内で挟持される。すなわち、ロータコアの回転により磁石が位置ずれを生ずることなく、確実に保持される。
また、磁石の軸方向に延在する幅狭面に当接して保持枠が配設されており、磁石が孔部内でずれることを一層確実に防止又は抑制する。
このように、矩形状の磁石の四面を膨張材と保持材を介して孔部内で固定しているため、磁石が磁石配設用の孔部内で確実に保持される。
一方、ロータシャフトの内部に形成されたオイル貯留部に径方向油路を介して連通される冷却油路がロータコアにおいて保持枠の磁石と反対側に軸方向に沿って形成されている。すなわち、磁石の幅狭面と保持枠を挟んだ位置に冷却油路が形成されている。したがって、ロータコアの回転による遠心力によって、ロータシャフトのオイル貯留部にあったオイルが径方向油路を介してロータコアの冷却油路に供給され、磁石が効率的に冷却される。
また、保持枠には、幅広面の法線方向の中央側で磁石側に凹み、軸方向に延在する溝が形成されている。したがって、冷却油路に到達したオイルは保持枠の溝の内部に案内される。すなわち、矩形状の磁石で熱がこもる磁石の幅広面の法線方向の中央近傍にオイルが案内されることになり、冷却性能に優れる。
なお、「幅広面」とは、矩形状の磁石において軸方向に延在する側面のうち、軸方向に直交する方向の辺の長さが長い方の側面のことであり、「幅狭面」は短い方の側面のことである。
請求項2に記載のモータの磁石油冷構造は、請求項1に記載のモータの磁石油冷構造において、前記保持枠の前記溝には、隣り合う複数の磁石の間に形成される間隙を含む前記軸方向の範囲に、当該溝よりもさらに磁石側に凹んだ凹部が形成されている。
このモータの磁石油冷構造では、保持枠の溝には、隣り合う複数の磁石の間に形成される間隙を含む軸方向の範囲に、溝よりも磁石側に凹んだ凹部が形成されている。
ところで、複数の磁石を軸方向に並べて配置した場合、隣り合う磁石間に磁束が発生して他の磁石と隣り合う磁石の軸方向端部が他の部分よりも一層高温になる。
しかしながら、隣り合う複数の磁石の間に形成される間隙を含む軸方向の範囲に、溝よりも磁石側に凹んだ凹部を保持枠の溝に設けているため、凹部にオイルが貯留され、軸方向で隣り合う複数の磁石の対向する軸方向端部が他の部分と比較して一層冷却されることになる。すなわち、オイルによる磁石の冷却性能を他の部分と比較して向上させたため、磁石がより均一に冷却されることになり、冷却性能に優れる。
請求項3に記載のモータの磁石油冷構造は、請求項1又は2に記載のモータの磁石油冷構造において、前記冷却油路には、前記保持枠と反対側の面に、前記溝に対向して前記磁石側に突出した凸部が形成されている。
このモータの磁石油冷構造では、冷却油路において、保持枠と反対側の面に、保持枠に形成された溝に対向して磁石側に突出した凸部が形成されている。したがって、オイル貯留部から冷却油路に到達したオイルは、凸部によって保持枠の溝に確実に案内され、磁石の幅広面の法線方向において最も熱くなる中央部分を一層効率的に冷却することが可能となる。
請求項4に記載のモータの磁石油冷構造は、ロータシャフトと、ロータシャフトの外周面に取り付けられ、前記ロータシャフトと一体的に回転されるロータコアと、前記ロータコアに形成された前記ロータシャフトの軸方向に延在する磁石配設用の孔部の内部に配設され、前記軸方向に沿って複数枚並べて配設された矩形状の磁石と、前記孔部に配設された磁石において前記軸方向に延在する一対の幅広面と前記孔部との間に配設される一対の膨張材と、前記磁石において前記軸方向に延在する一対の幅狭面に隣接して前記孔部の軸方向に沿って配設された一対の保持枠と、前記ロータシャフトの内部に形成され、外部からオイルが供給されるオイル貯留部と、前記オイル貯留部から前記ロータコアの径方向外側に延在し、径方向内側の前記幅広面側まで延在する第1径方向油路と、前記オイル貯留部から前記ロータコアの前記磁石よりも径方向外側に延在する第2径方向油路と、前記第2径方向油路の外側端部から当該磁石の径方向外側を周回して前記磁石の径方向外側の幅広面側まで延在する周方向油路と、前記第1径方向油路に連通し、隣り合う複数の磁石の間に形成される間隙を含む前記軸方向の範囲に、径方向内側の前記幅広面に対向して形成された第1貯留部と、前記周方向油路に連通し、径方向外側の前記幅広面における前記軸方向の範囲に対向して形成された第2貯留部と、各前記幅広面上を前記第1貯留部及び第2貯留部から前記ロータコアの軸方向端部まで軸方向に延在して形成された一対の冷却油路と、を備える。
このモータの磁石油冷構造では、ロータコアに形成された軸方向に延在する磁石配設用の孔部に対して複数枚の矩形状の磁石が軸方向に沿って並べて配設される。この際、磁石の軸方向に延在する一対の幅広面と孔部(の壁面)との間には膨張材が配設されるため、膨張材の膨張により磁石が孔部内で挟持され、ロータコアの回転によって磁石が位置ずれを生ずることなく、確実に保持される。
また、磁石の軸方向に延在する幅狭面に当接して保持枠が配設されており、磁石が孔部内でずれることを一層確実に防止又は抑制する。
このように、矩形状の磁石の四面を膨張材と保持材を介して孔部内で固定しているため、磁石が磁石配設用の孔部内で確実に保持される。
一方、ロータシャフトの内部に形成されたオイル貯留部に供給されたオイルは、ロータコアの回転による遠心力により径方向外側に延在する第1径方向油路を介して磁石の径方向内側の幅広面に対向して形成された第1貯留部まで到達する。
また、オイル貯留部に供給されたオイルは、ロータコアの回転による遠心力により径方向外側に延在する第2径方向油路を介して周方向油路に到達し、この周方向油路を介して磁石の径方向外側の幅広面に対向して形成された第2貯留部まで到達する。
第1貯留部及び第2貯留部は、隣り合う複数の磁石の間に形成される間隙を含む軸方向の範囲に、幅広面に対向して形成されているため、軸方向で隣り合う磁石の幅広面において相互に対向する軸方向端部にオイルが貯留されることになる。すなわち、磁石において最も温度が上昇する軸方向端部側をオイルが直接冷却することになり、磁石に対する冷却性能が向上する。
また、第1貯留部及び第2貯留部から幅広面上で軸方向に延在する冷却油路が形成されているため、第1貯留部及び第2貯留部に到達したオイルは、それぞれ磁石の幅広面上を一方の軸方向端部側から他方の軸方向端部まで冷却油路を流れることになり、一層冷却性能に優れる。
請求項5に記載のモータの磁石油冷構造は、請求項4に記載のモータの磁石油冷構造において、前記周方向油路において前記第2貯留部に対向する部位には、径方向内側に突出した凸部が形成されている。
このモータの磁石油冷構造では、周方向油路において第2貯留部に対向する部位には径方向内側に突出した凸部が形成されている。したがって、遠心力によりオイル貯留部から第2径方向油路を介して周方向油路に到達したオイルは、凸部によって遠心力に抗して周方向油路の径方向内側、すなわち第2貯留部(磁石の径方向外側の幅広面側)に案内される。したがって、磁石の冷却性能に優れる。
請求項6記載のモータは、請求項1~5のいずれか1項記載のモータの磁石油冷構造を備える。
このモータは、請求項1~5記載のモータの磁石油冷構造を備えるため、孔部内に複数の磁石が軸方向に並んで配置されていても、矩形状の磁石を磁石配設用の孔部内で確実に保持できると共に、磁石に対する冷却性能を確保することができる。
以上説明したように、本発明に係るモータの磁石油冷構造及びモータによれば、磁石の保持性を確保しつつ、磁石に対する冷却性を改善することができる。
第1実施形態に係るモータのロータの径方向断面を示す図である。 第1実施形態に係るロータコアに形成された孔部に対する磁石配置構造を示す径方向断面図である。 第1実施形態に係るロータコアに形成された孔部内の磁石配置構造を示す軸方向断面である。 第1実施形態に係る孔部内に配置される磁石と膨張材、保持枠との配置を示す斜視図である。 第1実施形態に係る孔部内に配置される磁石を示す斜視図である。 第2実施形態に係るモータのロータの径方向断面を示す図である。 第2実施形態に係るモータのロータの軸方向断面を示す図である。 第2実施形態に係る孔部内に配置される磁石と膨張材、保持枠との配置を示す斜視図である。 第2実施形態に係るロータコアに形成された孔部に対する磁石配置構造を示す径方向断面図である。
[第1実施形態]
第1実施形態に係るモータの磁石油冷構造を含むモータについて、図1~図5を参照して説明する。なお、図1では、図の煩雑さを回避するために、磁石を除いて断面ハッチングを省略していると共に、参照符号は一部のみ記載し、他を省略している。また、各図は模式的に示すものであり、寸法比は実物と異なる。
(構成)
先ず、本実施形態の油冷構造が適用されたモータ10について説明する。なお、後述する孔部30に配設された磁石において、軸方向が矢印Z方向、軸方向に直交する方向で幅広面が延在する方向(幅狭面の法線方向)が幅(左右)方向で矢印X方向、軸方向に直交する方向で幅狭面が延在する方向(幅広面の法線方向)が上下方向(径方向)で矢印Y方向、としてそれぞれ示されている。
モータ10は、図1に示すように、ロータシャフト12と、ロータコア14と、ステータ16とを有する。
ロータシャフト12は、円柱形であり、その内部に軸方向に延在する円環状のオイル貯留部20が形成されている。このオイル貯留部20には、軸方向端部で図示しない供給源から冷却用オイル(以下、「オイル」という)が供給されている。
ロータコア14は、ロータシャフト12の外周面に嵌合されているものであり、ロータシャフト12と一体的に回転可能されている。
ロータコア14の径方向外側には、周方向に等間隔で8個の磁石配設用孔部30(以下、「孔部30」という)が形成されている。各孔部30は、ロータコア14の軸方向一端部から他端部まで軸方向に延在している。
孔部30は、図2に示すように、軸方向から視て略矩形状に形成されており、その径方向外側面32(以下、「上面32」という)と径方向内側面34(以下、「下面34」という)と、周方向側面36、38(以下、それぞれ「左面36」、「右面38」という)と、を有する。
図3及び図4に示すように、孔部30には、軸方向に沿って2個の磁石40A、40Bが並べて配設されている。
磁石40Aは、図5に示すように、矩形状であり、矢印Zが軸方向となるようにして孔部30に挿入して配設されている。すなわち、図2に示すように、孔部30に挿入された状態で、幅広面42A、44Aがそれぞれ孔部30の上面32、下面34にそれぞれ対向するように、また、幅狭面46A、48Aがそれぞれ孔部30の左面36、右面38にそれぞれ対向するように配設されている。
なお、「幅広面」とは、一辺が軸方向に延在する辺で、もう一辺が軸方向に直交する辺から形成された面で、同様に形成された「幅狭面」より軸方向に直交する辺の長さが長い(面積が大きい)ものである。
また、磁石40Bも同形状であるため、同一の構成要素には同一の参照番号にBを付してその説明を省略する(図5参照)。
この磁石40A、40Bを孔部30内に安定して保持するために、図2、図4に示すように、孔部30の上面32と磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bの間に、薄板状の膨張材50Aが配設されている。また、孔部30の下面34と磁石40A、40Bの幅広面44A、44Bの間に、薄板状の膨張材50Bが配設されている。膨張材50A、50Bは、孔部30内で軸方向の一端部から他端部まで延在する。すなわち、図4に示すように、膨張材50Aが磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bを、膨張材50Bが磁石40A、40Bの幅広面44A、44Bを覆う構成である。
なお、膨張材50A、50Bが請求項1の「膨張材」に相当する。
したがって、この磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bと孔部30の上面32との間に膨張材50Aを、幅広面44A、44Bと孔部30の下面34との間に膨張材50Bを配設することにより、時間経過と共に膨張材50A、50Bが膨張して孔部30内で磁石40A、40Bを挟持する構成である。
また、図2及び図4に示すように、孔部30内で磁石40A、40Bの幅狭面46A、46Bに隣接して樹脂製の保持枠60Aが、幅狭面48A、48Bに隣接して樹脂製の保持枠60Bが配設されている。なお、保持枠60A、60Bは、左右対称で同様の構成なので、保持枠60Aのみを説明し、保持枠60Bの説明を省略する。
また、保持枠60A、60Bが請求項1~3の「保持枠」に相当する。
保持枠60Aは、孔部30の上面32から下面34まで到達する高さがあり、孔部30の軸方向一端部から他端部まで延在している。
なお、保持枠60Aは、磁石40A、40B側の側面が膨張材50A、50Bの端面及び磁石40A、40Bの幅狭面46A、46Bに当接されている。
また、保持枠60Aの磁石40A、40Bと反対側の側面には、上下方向の中央部が磁石40A、40B側に凹んだ溝62Aが形成されている。溝62Aは、保持枠60Aの軸方向一端部から他端部まで貫通して形成されている。
さらに、保持枠60Aの溝62Aにおいて、図3に示すように、軸方向中央(軸方向範囲W)には、さらに磁石側に凹んだ凹部64Aが形成されている。ここで、「軸方向範囲」(図3、矢印W参照)とは、図3及び図4に示すように、軸方向において隣接して配置された磁石40A、40Bの対向する軸方向端面49A、49Bがなす間隙Gを含む軸方向範囲のことである。
また、孔部30の左面36と右面38には、図2に示すように、それぞれ溝62A、62Bに対して磁石40A、40B側に突出し凸部66A、66Bが形成されている。この凸部66A、66Bも孔部30の軸方向一端部から他端部まで延在している。
なお、「凸部66A、66B」が請求項3の「凸部」に相当する。
また、図1~図3に示すように、孔部30内において、孔部30の左面36と保持枠60Aとの間、孔部30の右面38と保持枠60Bとの間が、後述する第2油路70A、70Bとして構成されている。
なお、「第2油路70A、70B」が請求項1、3の「冷却油路」に相当する。
また、ロータコア14には、図1に示すように、ロータシャフト12から放射状に径方向外側に延在し、磁石40A、40Bの近傍で周方向の左右に分岐して第2油路70A、70Bに到達する第3油路72が形成されている。
なお、「第3油路72」が「径方向油路」に相当する。
第3油路72は、径方向内側端部でロータシャフト12の外周壁に形成された孔部74を介してオイル貯留部20と連通されている。また、第3油路72の分岐した油路76、78は、それぞれ第2油路70A、70Bの軸方向中央で連通されている(図3参照)。
(作用)
先ず、磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bと孔部30の上面32との間に膨張材50Aを、幅広面44A、44Bと孔部30の下面34との間に膨張材50Bを配設しているため、膨張材50A、50Bの経時的な膨張により、孔部30内で磁石40A、40Bが膨張材50A、50Bに挟持されている。したがって、ロータコア14の高速回転により磁石40A、40Bに遠心力が作用しても孔部30内で磁石40A、40Bがずれることが防止又は抑制される。
また、磁石40A、40Bの幅狭面46A、46B、48A、48Bに当接して孔部30の上面32から下面34まで延在する保持枠60A、60Bが配設されている。この保持枠60A、60Bは、それぞれ孔部30の軸方向一端部から他端部まで延在しており、磁石40A、40Bの幅狭面46A、46B、48A、48Bを支持する。すなわち、ロータコア14の高速回転により孔部30内で磁石40A、40Bが幅方向にずれることが防止又は抑制される。
このように、孔部30内で軸方向に並べて配設される磁石40A、40Bの上下を膨張材50A、50Bで、左右を保持枠60A、60Bで保持することにより、ロータコア14が高速回転しても磁石40A、40Bが孔部30内でずれることなく、確実に保持される。
一方、孔部30において、保持枠60A、60Bの磁石40A、40Bと反対側には、一対の第2油路70A、70Bが形成されている。この第2油路70A、70Bには、ロータシャフト12のオイル貯留部20から遠心力により第3油路72を介してオイルが供給される。
この第2油路70A、70Bは、磁石40A、40Bの幅狭面46A、46B、48A、48Bと保持枠60A、60Bを挟んで対向しているため、磁石40A、40Bを効率的に冷却することができる。
特に、保持枠60A、60Bの磁石側と反対側には、上下方向の中央側で磁石側に凹んだ溝62A、62Bが形成されているため、保持枠60A、60Bにおいて上下方向中央部分にオイルが案内される。この結果、磁石40A、40Bで熱が相対的にこもる上下方向の中央が効率的に冷却させることになる。すなわち、モータ10の冷却性能が向上する。
なお、第2油路70A、70Bを構成する孔部30の左面36と右面38には、溝62A、62Bに対向して磁石40A、40B側に突出した凸部66A、66Bが形成されている。したがって、ロータコア14の回転により第2油路70A、70B内でオイルが偏在するおそれがある場合でも、凸部66A、66Bによって溝62A、62B内にオイルが確実に案内され、冷却性能を一層向上させることができる。
また、保持枠60A、60Bの溝62A、62Bの軸方向中央(軸方向範囲W)には、溝62A、62Bよりもさらに磁石40A、40B側に凹んだ凹部64A、64Bが形成されている。したがって、溝62A、62Bに案内されたオイルが凹部64A、64Bに案内され、貯留されることになる。
孔部30の軸方向範囲Wには、孔部30内に軸方向に沿って並べられた磁石40A、40Bの軸方向端面49A、49B側部分(以下、「軸方向端部」という場合がある)が含まれる。すなわち、磁石40A、40B間に生ずる磁束によって、各磁石40A、40Bにおいて最も加熱される部位である。
この磁石40A、40Bの軸方向端部に対向する保持枠60A、60Bの溝62A、62Bに、それぞれ磁石40A、40B側に凹んだ凹部64A、64Bが形成されてオイルが貯留されるため、最も冷却されることになる。
すなわち、一つの孔部30に複数の磁石40A、40Bが配設されることにより、各磁石40A、40Bで最も高温となる、相互に対向する軸方向端部を最も冷却することができる。これにより、各磁石40A、40Bの温度をより均一化することができる。すなわち、モータ10の冷却性能を向上させることかできる。
(効果)
このように、モータ10では、矩形状の磁石40A、40Bの四面を膨張材50A、50B、保持枠60A、60Bにより孔部30内で保持する構成としたため、ロータコア14が高速回転しても、孔部30内で磁石40A、40Bがずれることが防止又は抑制される。
一方、磁石40A、40Bの幅狭面46A、46B、48A、48Bは、保持枠60A、60Bを挟んで形成された第2油路70A、70Bを流れるオイルによって効率的に冷却される。特に、保持枠60A、60Bに形成された溝62A、62Bによってオイルが上下方向の中央側に案内され磁石40A、40Bを効率的に冷却すると共に、溝62A、62Bの軸方向中央(軸方向範囲W)に形成された凹部64A、64Bにオイルを貯留させることにより、最も熱くなる磁石40A、40Bの相互に対向する軸方向端部を最も冷却することができる。
すなわち、モータ10における磁石40A、40Bの保持性を確保しつつ、磁石40A、40Bに対する冷却性能を向上させることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るモータの磁石油冷構造を含むモータについて、図6~図9を参照して説明する。第1実施形態と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図6では、図の煩雑さを回避するために、磁石を除いて断面ハッチングを省略していると共に、参照符号は一部のみ記載し、他を省略している。
モータ100において、矩形状の磁石40A、40Bがロータコア14の孔部30の内部に軸方向に沿って並べられているのは、第1実施形態と同様である。
ただし、図8、図9に示すように、磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bと孔部30の上面32との間に配設される膨張材は、二枚の膨張材50A1、50A2に分割されている。膨張材50A1、50A2の幅は、磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bの幅の半分よりも短いため、膨張材50A1、50A2の間から、磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bが露出している。
なお、図9に示すように、この膨張材50A1、50A2の間から露出された磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bと孔部30の上面32の間が第8油路198として構成されている。
また、図9に示すように、この膨張材50B1、50B2の間から露出された磁石40A、40Bの幅広面44A、44Bと孔部30の下面34の間が第5油路186として構成されている。
なお、膨張材50A1、50A2、50B1、50B2が請求項4の「膨張材」に相当する。
さらに、磁石40A、40Bの幅狭面46A、46B、48A、48Bの側部に配置される保持枠160A、160Bは、それぞれ軸方向に延在する矩形状である。第1実施形態と異なり、溝等は形成されていない。
なお、保持枠160A、160Bが請求項4の「保持枠」に相当する。
続いて、モータ100のロータコア14に構成された油路について説明する。
図6、図7に示すように、ロータシャフト12のオイル貯留部20から、磁石40A、40B側に向かって放射状に伸びる第4油路180と、第4油路180の径方向外側端部が連通し磁石40A、40Bの軸方向範囲Wに対向して設けられた貯留部184と、貯留部184から軸方向に延在する第5油路186(図7参照)と、を有する。
なお、「第4油路180」が「第1径方向油路」に相当する。また、「第5油路186」が請求項4の「冷却油路」に相当する。
第4油路180は、ロータシャフト12の外周部に形成された孔部182を介してオイル貯留部20と連通し、磁石40A、40Bの幅広面44A、44B側まで径方向外側に延在している。
第4油路180の径方向外側端部は、第4油路180よりも拡径した貯留部184に連通する。
貯留部184は、磁石40A、40Bの幅広面44A、44Bにおける軸方向範囲Wに対向して設けられている。
なお、貯留部184が請求項4の「第1貯留部」に相当する。
また、図7に示すように、貯留部184から磁石40A、40Bの幅広面44A、44B上を軸方向に延在する第5油路186が形成されている。すなわち、オイル貯留部20から第4油路180を経て貯留部184に到達したオイルは、第5油路186を経てロータコア14の外部に排出される構成である。
また、図6に示すように、ロータコア14において放射状に形成された八本の第4油路180の間には、放射状に径方向外側に延在する八本の第6油路190が形成されている。第6油路190は、一端がロータシャフト12の外周壁に形成された孔部192を介してオイル貯留部20と連通されていると共に、他端が八個の磁石40A、40Bの径方向外側で周回する八角形の第7油路194と連通されている。
なお、「第6油路190」が「第2径方向油路」に相当する。また、「第7油路194」が「周方向油路」に相当する。
第7油路194は、磁石40A、40Bの径方向外側で貯留部196に連通している。貯留部196は、磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bの軸方向範囲Wに対向して形成されている。
なお、貯留部196が請求項4の「第2貯留部」に相当する。
また、図7に示すように、貯留部196から磁石40A、40Bの幅広面42A、42B上を軸方向に延在する第8油路198が形成されている。すなわち、オイル貯留部20から第6油路190、第7油路194を経て貯留部196に到達したオイルは、第8油路198を経てロータコア14の外部に排出される構成である。
なお、「第8油路198」が請求項4の「冷却油路」に相当する。
また、図6に示すように、第7油路194において、貯留部196と対向する位置には、磁石40A、40B側(径方向内側)に突出した凸部200が形成されている。凸部200が請求項5の「凸部」に相当する。
(作用)
先ず、磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bと孔部30の上面32、下面34との間に膨張材50A1、50A2、50B1、50B2を介在させて孔部30内に配設しているため、膨張材50A1、50A2、50B1、50B2の経時的な膨張により磁石40A、40Bが膨張材50A1、50A2、50B1、50B2に挟持される。したがって、ロータコア14の高速回転により磁石40A、40Bに遠心力が作用しても、孔部30内で磁石40A、40Bがずれることが防止又は抑制される。
また、磁石40A、40Bの幅狭面46A、46B、48A、48Bに当接して孔部30の上面32から下面34まで延在する保持枠160A、160Bが配設されている。この保持枠160A、160Bは、孔部30の軸方向一端部から他端部まで延在しており、磁石40A、40Bの幅狭面46A、46B、48A、48Bを支持する。すなわち、ロータコア14の高速回転により孔部30内で磁石40A、40Bが幅方向にずれることが防止又は抑制される。
このように、孔部30内で軸方向に並べて配設される磁石40A、40Bの上下を膨張材50A1、50A2、50B1、50B2で、左右を保持枠60A、60Bで保持することにより、ロータコア14が高速回転しても磁石40A、40Bが孔部30内でずれることなく、確実に保持することができる。
また、ロータコア14が高速回転することにより、ロータシャフト12のオイル貯留部20に貯留されているオイルは、遠心力により径方向外側に延在する第4油路180を経て貯留部184に到達する。また、オイル貯留部20のオイルは、遠心力により径方向外側に延在する第6油路190を経て周回する第7油路194に到達し、第7油路194に設けられた凸部200に案内されて、径方向内側の貯留部196に到達する。
この貯留部196に対して、磁石40A、40Bの幅広面42A、42Bの相互に対向する軸方向端部が露出しており、貯留部196に到達したオイルによって効率的に冷却される。また、貯留部184に対して磁石40A、40Bの幅広面44A、44Bの相互に対向する軸方向端部が露出しており、貯留部184に到達したオイルによって効率的に冷却される。
さらに、貯留部196、184に到達したオイルは、磁石40A、40Bの幅広面42A、42B上に設けられた第8油路198又は幅広面44A、44B上に設けられた第5油路186を流れ、磁石40A、40Bをさらに冷却する。
特に、貯留部196、184及び第8油路198、第5油路186は、磁石40A、40Bの幅広面42A、42B、幅広面44A、44B上にそれぞれ設けられているため、オイルが直接磁石40A、40Bを冷却することになり、冷却効率が一層向上する。
また、本実施形態では、磁石40A、40Bの幅広面42A、42B上にオイルを供給するために、ロータコア14において磁石40A、40Bの径方向外側に位置する第7油路194から径方向内側の貯留部196にオイルを供給している。この際、第7油路194には、当該位置で径方向内側に突出した凸部200が形成されているため、モータ回転時でも第7油路194から径方向内側に位置する貯留部196に確実にオイルが供給(案内)され、磁石40A、40Bを冷却することが可能である。
(効果)
このように、モータ10では、矩形状の磁石40A、40Bの四面を膨張材50A1、50A2、50B1、50B2、保持枠160A、160Bにより孔部30内で保持される構成としたため、ロータコア14が高速回転しても、孔部30内で磁石40A、40Bがずれることが防止又は抑制される。
一方、磁石40A、40Bの幅広面42A、42B、44A、44Bは、幅広面42A、42B、44A、44B上に形成された貯留部196、184及び第8油路198、第5油路186を流れるオイルによって効率的に冷却される。特に、磁石40A、40Bの幅広面42A、42B、44A、44の軸方向範囲Wに対向して貯留部196、184が設けられているため、幅広面42A、42B、44A、44の相互に対向する軸方向端部にオイルが貯留されることになり、最も熱くなる磁石40A、40Bの相互に対向する軸方向端部を最も冷却することが可能である。また、貯留部196、184に貯留されるオイル及び第8油路198、第5油路186を流れるオイルによって磁石40A、40Bが直接冷却されるため、一層冷却性能に優れる。
すなわち、モータ10の磁石40A、40Bの保持性を確保しつつ、磁石40A、40Bに冷却性能を向上させることができる
(その他)
第1、第2実施形態では、膨張材50A、50B、50A1、50A2、50B1、50B2を経時的に膨張するものとして説明したが、これに限定するものではない。例えば、熱膨張するものであっても良い。すなわち、ロータコア14が回転することにより磁石40A、40Bの温度が上昇すると、膨張材が膨張し、磁石40A、40Bを確実に保持するものでも良い。
また、第1、第2実施形態では、磁石40A、40Bの幅広面42A、42B、44A、44Bが径方向と直交する方向、幅狭面46A、46B、48A、48Bが径方向となるようにロータコア14内に配設されたが、配置方向はこれに限定されるものではなく、任意性がある。すなわち、磁石40A、40Bの配置方向が第1、第2実施形態が異なる場合でも、孔部30と幅広面42A、42B、44A、44Bとの間に膨張材を配設し、幅狭面46A、46B、48A、48Bに隣接して保持枠が配設して保持性が確保する点に変わりはない。
さらに、第1、第2実施形態では、保持枠60A、60Bが樹脂製とされているが、これに限定するものではない。
また、第1、第2実施形態では、孔部30に対して2個の磁石40A、40Bを並べて配置する構成であったが、三個以上の磁石を並べても良い。この場合には、軸方向で隣り合う磁石の間に形成される間隙を含む軸方向範囲が、隣り合う箇所毎に設定される。
例えば、第1実施形態で孔部30に三個の磁石が軸方向に並べて配置されれば、2個の軸方向範囲がそれぞれ設定され、保持枠60A、60Bの溝62A、62Bに対して各軸方向範囲に対応した二か所の凹部が設定される。
以上、実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10、100 モータ
12 ロータシャフト
14 ロータコア
20 オイル貯留部
30 孔部
40A、40B 磁石
42A、42B、44A、44B 幅広面
46A、46B、48A、48B 幅狭面
49A、49B 軸方向端面
50A、50B 膨張材(請求項1の膨張材)
50A1、50A2、50B1、50B2 膨張材(請求項4の膨張材)
60A、60B 保持枠(請求項1~3の保持枠)
62A、62B 溝
66A、66B 凸部(請求項3の凸部)
70A、70B 第2油路(請求項1、3の冷却油路)
72 第3油路(径方向油路)
160A、160B 保持枠(請求項4の保持枠)
180 第4油路(第1径方向油路)
184 貯留部(第1貯留部)
186 第5油路(請求項4の冷却油路)
190 第6油路(第2径方向油路)
194 第7油路(周方向油路)
196 貯留部(第2貯留部)
198 第8油路(請求項4の冷却油路)
200 凸部(請求項5の凸部)
G 間隙
W 軸方向範囲

Claims (6)

  1. ロータシャフトと、
    ロータシャフトの外周面に取り付けられ、前記ロータシャフトと一体的に回転されるロータコアと、
    前記ロータコアに形成されかつ前記ロータシャフトの軸方向に延在する磁石配設用の孔部の内部に配設され、前記軸方向に沿って複数並べて配設された矩形状の磁石と、
    前記孔部に配設された磁石において前記軸方向に延在する一対の幅広面と前記孔部との間に配設される一対の膨張材と、
    前記磁石において前記軸方向に延在する一対の幅狭面に隣接して前記孔部の軸方向に沿って配設された一対の保持枠と、
    前記ロータシャフトの内部に形成され、外部からオイルが供給されるオイル貯留部と、
    各前記保持枠の前記磁石側と反対側に沿って軸方向に延在する一対の冷却油路と、
    前記オイル貯留部から径方向外側に延在して形成され、前記オイル貯留部と前記冷却油路とを連通させる径方向油路と、
    前記保持枠に形成され、前記保持枠における前記幅広面の法線方向の中央側で前記磁石側に凹み前記軸方向に延在する溝と、
    を備えるモータの磁石油冷構造。
  2. 前記保持枠の前記溝には、隣り合う複数の磁石の間に形成される間隙を含む前記軸方向の範囲に、当該溝よりもさらに磁石側に凹んだ凹部が形成されている請求項1記載のモータの磁石油冷構造。
  3. 前記冷却油路には、前記保持枠と反対側の面に、前記溝に対向して前記磁石側に突出した凸部が形成されている請求項1又は2記載のモータの磁石油冷構造。
  4. ロータシャフトと、
    ロータシャフトの外周面に取り付けられ、前記ロータシャフトと一体的に回転されるロータコアと、
    前記ロータコアに形成された前記ロータシャフトの軸方向に延在する磁石配設用の孔部の内部に配設され、前記軸方向に沿って複数枚並べて配設された矩形状の磁石と、
    前記孔部に配設された磁石において前記軸方向に延在する一対の幅広面と前記孔部との間に配設される一対の膨張材と、
    前記磁石において前記軸方向に延在する一対の幅狭面に隣接して前記孔部の軸方向に沿って配設された一対の保持枠と、
    前記ロータシャフトの内部に形成され、外部からオイルが供給されるオイル貯留部と、
    前記オイル貯留部から前記ロータコアの径方向外側に延在し、径方向内側の前記幅広面側まで延在する第1径方向油路と、
    前記オイル貯留部から前記ロータコアの前記磁石よりも径方向外側に延在する第2径方向油路と、
    前記第2径方向油路の外側端部から当該磁石の径方向外側を周回して前記磁石の径方向外側の幅広面側まで延在する周方向油路と、
    前記第1径方向油路に連通し、隣り合う複数の磁石の間に形成される間隙を含む前記軸方向の範囲に、径方向内側の前記幅広面に対向して形成された第1貯留部と、
    前記周方向油路に連通し、径方向外側の前記幅広面における前記軸方向の範囲に対向して形成された第2貯留部と、
    各前記幅広面上を前記第1貯留部及び第2貯留部から前記ロータコアの軸方向端部まで軸方向に延在して形成された一対の冷却油路と、
    を備えるモータの磁石油冷構造。
  5. 前記周方向油路において前記第2貯留部に対向する部位には、径方向内側に突出した凸部が形成されている請求項4記載のモータの磁石油冷構造。
  6. 請求項1~5のいずれか1項記載のモータの磁石油冷構造を備えるモータ。
JP2021002214A 2021-01-08 2021-01-08 モータの磁石油冷構造及びモータ Withdrawn JP2022107335A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021002214A JP2022107335A (ja) 2021-01-08 2021-01-08 モータの磁石油冷構造及びモータ
CN202111360970.9A CN114759735A (zh) 2021-01-08 2021-11-17 用于马达的磁体的油冷却结构以及马达
US17/549,866 US20220224177A1 (en) 2021-01-08 2021-12-14 Oil-cooling structure for magnets of motor, and motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021002214A JP2022107335A (ja) 2021-01-08 2021-01-08 モータの磁石油冷構造及びモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022107335A true JP2022107335A (ja) 2022-07-21

Family

ID=82322100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021002214A Withdrawn JP2022107335A (ja) 2021-01-08 2021-01-08 モータの磁石油冷構造及びモータ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20220224177A1 (ja)
JP (1) JP2022107335A (ja)
CN (1) CN114759735A (ja)

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5659216A (en) * 1994-09-19 1997-08-19 Ametek, Inc. Rotor cup having a rolled lower edge for segmented permanent magnet motors
US6495943B2 (en) * 2000-12-19 2002-12-17 General Electric Company Spaceblock scoops for enhanced rotor cavity heat transfer
DE102006061372A1 (de) * 2006-12-22 2008-06-26 Siemens Ag PM-Läufer mit radialen Kühlschlitzen und entsprechendes Herstellungsverfahren
KR101529925B1 (ko) * 2008-12-15 2015-06-18 엘지전자 주식회사 영구자석 매입식 비엘디시 모터 및 이를 구비한 압축기
FR2940867B1 (fr) * 2009-01-07 2013-02-08 Leroy Somer Moteurs Rotor des machines tournantes electriques
US20100176670A1 (en) * 2009-01-12 2010-07-15 Power Group International Corporation Machine cooling scheme
JP2011254677A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Toyota Motor Corp モータのロータおよびその製造方法
JP2012125034A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Hitachi Ltd 永久磁石式回転電機及びその回転子製造方法
JP5786804B2 (ja) * 2012-06-13 2015-09-30 株式会社デンソー 回転電機の回転子及びその製造方法
WO2014192121A1 (ja) * 2013-05-30 2014-12-04 株式会社日立製作所 アキシャルギャップ型回転電機
US10566863B2 (en) * 2015-10-06 2020-02-18 Mitsubishi Electric Corporation Rotor for rotary electric machine, rotary electric machine provided with same, and method for manufacturing rotor for rotary electric machine
JP6577831B2 (ja) * 2015-10-28 2019-09-18 株式会社エクセディ 回転電機
KR20170050079A (ko) * 2015-10-29 2017-05-11 (주)지이엠 코깅 토크 저감을 위한 홈이 형성된 회전자를 구비한 전동기
WO2017170982A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機用ロータ
DE102016215428A1 (de) * 2016-08-17 2018-02-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Elektrische Rotationsmaschine
CN109845068B (zh) * 2016-09-30 2021-03-09 日本电产株式会社 转子铁芯、转子、马达、转子铁芯的制造方法以及转子的制造方法
JP2018143043A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 日本電産株式会社 モータ
EP3379696A1 (de) * 2017-03-21 2018-09-26 Siemens Aktiengesellschaft Synchrone reluktanzmaschine
GB201706438D0 (en) * 2017-04-24 2017-06-07 Rolls Royce Plc Electrical machine apparatus
FR3066053B1 (fr) * 2017-05-03 2019-06-07 Safran Helicopter Engines Machine electrique a materiau a changement de phase d'un demarreur-generateur d'une turbomachine
DE102017211135A1 (de) * 2017-06-30 2019-01-03 Audi Ag Elektrische Maschine und Kraftfahrzeug
JP6548276B2 (ja) * 2017-10-04 2019-07-24 本田技研工業株式会社 回転電機のロータ
US20190296614A1 (en) * 2018-03-20 2019-09-26 Ford Global Technologies, Llc Thermal Management Assembly for Rotor of Vehicle Electric Machine
DE102018118274A1 (de) * 2018-07-27 2020-01-30 Valeo Siemens Eautomotive Germany Gmbh Endplatte für eine Rotoranordnung einer elektrischen Maschine, Rotoranordnung für eine elektrische Maschine und Fahrzeug
DE102018121348A1 (de) * 2018-08-31 2018-10-25 FEV Europe GmbH Elektromotor mit variabler Innenkühlung des Stators
US11095198B2 (en) * 2018-09-28 2021-08-17 General Electric Company Electric machine assembly with reduced rotor post leakage
JP7271946B2 (ja) * 2018-12-26 2023-05-12 トヨタ自動車株式会社 ロータ
JP7183087B2 (ja) * 2019-03-20 2022-12-05 株式会社東芝 回転電機
JP7461967B2 (ja) * 2019-11-26 2024-04-04 株式会社安川電機 回転電機、回転子及び電磁鋼板
US11431227B2 (en) * 2020-03-03 2022-08-30 Dana Belgium N.V. Systems and methods for providing direct spray cooling in an electric motor
DE102020112896A1 (de) * 2020-05-13 2021-11-18 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Elektrische Rotationsmaschine und Antriebssystem für ein Kraftfahrzeug
JP7306336B2 (ja) * 2020-06-23 2023-07-11 トヨタ自動車株式会社 回転電機
CN112117858A (zh) * 2020-09-25 2020-12-22 卧龙电气(上海)中央研究院有限公司 一种具有冷却结构的电机
US11689074B2 (en) * 2020-10-29 2023-06-27 GM Global Technology Operations LLC Rotary electric machine with adhesive-reinforced rotor
JP7142072B2 (ja) * 2020-11-02 2022-09-26 本田技研工業株式会社 回転電機のロータ
JP7435482B2 (ja) * 2021-01-07 2024-02-21 トヨタ自動車株式会社 回転電機用ロータ
JP2022107336A (ja) * 2021-01-08 2022-07-21 トヨタ自動車株式会社 モータの磁石油冷構造及びモータ
JP2022114761A (ja) * 2021-01-27 2022-08-08 本田技研工業株式会社 モーター冷却構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN114759735A (zh) 2022-07-15
US20220224177A1 (en) 2022-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9954419B2 (en) Rotating electrical machine
JP5565642B2 (ja) 回転電機用ロータ
JP2007104888A (ja) 回転電機
JP7115912B2 (ja) ロータの製造方法
US20130342052A1 (en) Electric machine with circumferential rotor and housing fins
JP2016054608A (ja) 回転電機のロータ
JPWO2016204238A1 (ja) 電動機
WO2019049397A1 (ja) 回転電機のロータ冷却構造
JP4082364B2 (ja) アキシャルギャップ電動機のステータの冷却構造
CN111641281B (zh) 旋转电机的转子
CN111416456B (zh) 用于电机的液冷式转子
JP6940965B2 (ja) Ipmロータおよび回転電機
JP2017060319A (ja) 電動機の冷却構造。
JP2011101461A (ja) 電動機
JP2022107335A (ja) モータの磁石油冷構造及びモータ
KR101668547B1 (ko) 회전 전기기계
JP5892091B2 (ja) マルチギャップ型回転電機
JP2019161999A (ja) 回転電機
JP4424135B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機のステータ構造
JP6648169B2 (ja) ステータ冷却構造および回転電機
JP2018133491A (ja) リアクトル、モータ駆動装置、パワーコンディショナおよび機械
JP2009136062A (ja) 回転電機
US20210067004A1 (en) Generator
JP6762238B2 (ja) モータ
JP2019149859A (ja) 磁石冷却構造および回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230822

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20231109