JP2019149859A - 磁石冷却構造および回転電機 - Google Patents

磁石冷却構造および回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータの磁石を十分に冷却する。【解決手段】実施形態の磁石冷却構造は、磁石22を有するロータ4を備え、磁石22は、ロータ4の軸方向に並ぶ複数の磁石片30を備え、複数の磁石片30のそれぞれには、ロータ4の軸方向に開口する孔部40が設けられ、ロータ4の軸方向から見て複数の孔部40の少なくとも一つが一方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続した冷媒通路28が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、磁石冷却構造および回転電機に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車等に搭載される回転電機では、コイルに電流が供給されることでステータコアに磁界が形成され、ロータの磁石とステータコアとの間に磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、ロータがステータに対して回転する。
上述した回転電機では、駆動に伴い発熱すると、性能低下に繋がるおそれがある。そこで、回転電機を冷却するための構成が種々検討されている。例えば、特許文献1には、円環部材の外周面に固定された台座と、台座の径方向外面に固定された磁石と、を備え、台座と磁石との固定部分に、軸方向に開口する軸方向貫通孔を設けた構造が開示されている。特許文献1では、軸方向貫通孔に冷却風を流すことにより磁石を冷却している。
特開2013−201853号公報
しかしながら、ロータの磁石をオイルで冷却する場合、上記の軸方向貫通孔ではオイルが流れにくくなる可能性が高く、ロータの磁石を十分に冷却することが困難となる可能性がある。
そのため、ロータの磁石を十分に冷却する上で改善の余地があった。
そこで本発明は、ロータの磁石を十分に冷却することができる磁石冷却構造および回転電機を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様に係る磁石冷却構造は、磁石(例えば、実施形態における磁石22)を有するロータ(例えば、実施形態におけるロータ4)を備え、前記磁石は、前記ロータの軸方向に並ぶ複数の磁石片(例えば、実施形態における磁石片30)を備え、前記複数の磁石片のそれぞれには、前記ロータの軸方向に開口する孔部(例えば、実施形態における孔部40)が設けられ、前記ロータの軸方向から見て複数の前記孔部の少なくとも一つが一方向(例えば、実施形態におけるロータの回転方向の接線方向成分R2)にずれることにより、前記ロータの軸方向に連続した冷媒通路(例えば、実施形態における冷媒通路28)が形成されている。
(2)本発明の一態様において、前記複数の磁石片は、第一の孔(例えば、実施形態における第一の孔41)を有する第一磁石片(例えば、実施形態における第一磁石片31)と、第二の孔(例えば、実施形態における第二の孔42)を有する第二磁石片(例えば、実施形態における第二磁石片32)と、であり、前記磁石は、前記第一磁石片と前記第二磁石片とを組み合わせて形成されていてもよい。
(3)本発明の一態様において、前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが前記ロータの回転方向(例えば、実施形態におけるロータの回転方向R1)にずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していてもよい。
(4)本発明の一態様において、前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが、前記ロータの軸方向の一端部の側ほど前記ロータの回転方向とは反対側に位置するようにずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していてもよい。
(5)本発明の一態様において、前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが前記ロータの径方向にずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していてもよい。
(6)本発明の一態様において、前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが、前記ロータの軸方向の一端部の側ほど前記ロータの径方向の外側に位置するようにずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していてもよい。
(7)本発明の一態様において、前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが、前記ロータの軸方向の一端部の側ほど前記ロータの回転方向とは反対側に位置するようにずれるとともに、前記一端部の側ほど前記ロータの径方向の外側に位置するようにずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していてもよい。
(8)本発明の一態様において、前記孔部は、前記磁石片の周面に接して設けられていてもよい。
(9)本発明の一態様に係る回転電機(例えば、実施形態における回転電機1)は、筒状のステータ(例えば、実施形態におけるステータ3)と、前記ステータに対して径方向の内側に配置された上記の磁石冷却構造と、を備える。
上記(1)の態様によれば、ロータの軸方向から見て複数の孔部の少なくとも一つが一方向にずれることにより、ロータの軸方向に連続した冷媒通路が形成されていることで、ロータに供給される冷媒(オイル)を前記一方向に導きつつロータの軸方向に流すことができる。そのため、単にロータの軸方向に開口する軸方向貫通孔を設けた構造と比較して、オイルの流れを促進することができる。したがって、ロータの磁石を十分に冷却することができる。
上記(2)の態様によれば、磁石は、第一の孔を有する第一磁石片と、第二の孔を有する第二磁石片と、を組み合わせて形成されていることで、磁石片の種類を最小限に抑えて磁石の冷媒通路を形成することができる。したがって、簡素な構造でロータの磁石を十分に冷却することができる。
上記(3)の態様によれば、冷媒通路は、複数の孔部のそれぞれがロータの回転方向にずれることにより、ロータの軸方向に連続していることで、ロータに供給される冷媒を前記回転方向に導きつつロータの軸方向に流すことができるため、ロータの磁石を十分に冷却することができる。
上記(4)の態様によれば、冷媒通路は、複数の孔部のそれぞれが、ロータの軸方向の一端部の側ほどロータの回転方向とは反対側に位置するようにずれることにより、ロータの軸方向に連続していることで、ロータに供給される冷媒の慣性(ロータの回転に対して、冷媒がその場にとどまろうとする性質)を利用して冷媒をロータの軸方向に流すことができるため、ロータの磁石を十分に冷却することができる。
上記(5)の態様によれば、冷媒通路は、複数の孔部のそれぞれがロータの径方向にずれることにより、ロータの軸方向に連続していることで、ロータに供給される冷媒を径方向に導きつつロータの軸方向に流すことができるため、ロータの磁石を十分に冷却することができる。
上記(6)の態様によれば、冷媒通路は、複数の孔部のそれぞれが、ロータの軸方向の一端部の側ほどロータの径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータの軸方向に連続していることで、ロータに供給される冷媒の遠心力(ロータの回転により径方向外方に作用する力)を利用して、冷媒を径方向の外側に向けて徐々に導きつつロータの軸方向に流すことができるため、ロータの磁石を十分に冷却することができる。
上記(7)の態様によれば、冷媒通路は、複数の孔部のそれぞれが、ロータの軸方向の一端部の側ほどロータの回転方向とは反対側に位置するようにずれるとともに、ロータの軸方向の一端部の側ほどロータの径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータの軸方向に連続していることで、ロータに供給される冷媒の慣性および遠心力のそれぞれを利用して、冷媒を径方向の外側に向けて徐々に導きつつロータの軸方向に流すことができるため、ロータの磁石を十分に冷却することができる。
上記(8)の態様によれば、孔部が磁石片の周面に接して設けられていることで、孔部が磁石片の内部を貫通して設けられている構造と比較して、孔部を容易に形成することができる。
上記(9)の態様によれば、筒状のステータと、ステータに対して径方向の内側に配置された上記の磁石冷却構造と、を備えることで、ロータの磁石を十分に冷却することができる回転電機を提供することができる。
実施形態に係る回転電機の概略構成図。 実施形態に係るロータを軸方向から見た、図1のII矢視図。 図2のIII−III断面図。 図3のIV−IV断面図。 実施形態に係る磁石片の組合せを示す図。 実施形態に係る冷媒通路の作用説明図。 実施形態の第一変形例に係る磁石片を示す、図4に相当する断面図。 実施形態の第一変形例に係る磁石片の組合せを示す図。 実施形態の第二変形例に係るロータを示す、図2に相当する矢視図。 実施形態の第二変形例に係る磁石片の組合せを示す図。 実施形態の第三変形例に係る磁石片の組合せを示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態においては、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される回転電機(走行用モータ)を挙げて説明する。
<回転電機>
図1は、実施形態に係る回転電機1の全体構成を示す概略構成図である。図1は、軸線Cを含む仮想平面で切断した断面を含む図である。
図1に示すように、回転電機1は、ケース2、ステータ3、ロータ4、出力シャフト5、および冷媒供給機構(不図示)を備える。
ケース2は、ステータ3およびロータ4を収容する筒状の箱形をなしている。ケース2内には、冷媒(不図示)が収容されている。ステータ3の一部は、ケース2内において、冷媒に浸漬された状態で配置されている。例えば、冷媒としては、トランスミッションの潤滑や動力伝達等に用いられる作動油である、ATF(Automatic Transmission Fluid)等が用いられる。
出力シャフト5は、ケース2に回転可能に支持されている。図1において符号6は、出力シャフト5を回転可能に支持する軸受を示す。以下、出力シャフト5の軸線Cに沿う方向を「軸方向」、軸線Cに直交する方向を「径方向」、軸線C周りの方向を「周方向」とする。
ステータ3は、ステータコア11と、ステータコア11に装着されたコイル12と、を備える。
ステータコア11は、軸線Cと同軸に配置された筒状をなしている。ステータコア11は、ケース2の内周面に固定されている。例えば、ステータコア11は、電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されている。なお、ステータコア11は、金属磁性粉末を圧縮成形した、いわゆる圧粉コアであってもよい。
コイル12は、ステータコア11に装着されている。コイル12は、周方向に関して互いに120°の位相差をもって配置されたU相コイル、V相コイル及びW相コイルを備える。コイル12は、ステータコア11のスロット(不図示)に挿通された挿通部12aと、ステータコア11から軸方向に突出したコイルエンド部12bと、を備える。ステータコア11には、コイル12に電流が流れることで磁界が発生する。
ロータ4は、ステータ3に対して径方向の内側に、間隔をあけて配置されている。ロータ4は、出力シャフト5に固定されている。ロータ4は、軸線C回りに出力シャフト5と一体で回転可能に構成されている。ロータ4は、ロータコア21、磁石22および端面板23を備える。実施形態において、磁石22は永久磁石である。
ロータコア21は、軸線Cと同軸に配置された筒状をなしている。ロータコア21の径方向内側には、出力シャフト5が圧入固定されている。ロータコア21は、ステータコア11と同様に電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されていても、圧粉コアであってもよい。
ロータコア21の外周部には、ロータコア21を軸方向に貫通する磁石保持孔25が設けられている。磁石保持孔25は、周方向に間隔をあけて複数配置されている(図2参照)。各磁石保持孔25内には、磁石22が挿入されている。図2の軸方向から見て、磁石22は、ロータ4の回転方向R1における接線方向成分R2(図4参照)に長手を有する矩形をなしている。
ロータコア21の内周部には、ロータコア21を軸方向に貫通する不図示の流路(ロータ内部流路)が形成されている。
端面板23は、ロータコア21に対して軸方向の両端部に配置されている。端面板23の径方向内側には、出力シャフト5が圧入固定されている。端面板23は、ロータコア21における少なくとも磁石保持孔25を軸方向の両端側から覆っている。端面板23は、ロータコア21の軸方向の外端面に当接している。
<磁石片30>
図3に示すように、磁石22は、ロータ4の軸方向に並ぶ複数の磁石片30を備える。図3の断面視で、磁石22は、軸方向に直線状に延在している。実施形態において、磁石22は、四つの磁石片30A,30B,30C,30Dに分割されている。各磁石片30は、軸方向で隣り合う磁石片30と互いに隣接している。
図3において、符号4aはロータ4の軸方向の第一端部、符号4bはロータ4の軸方向の第二端部をそれぞれ示す。四つの磁石片30A,30B,30C,30D(以下「分割片」ともいう。)は、ロータ4の軸方向の第一端部4aから第二端部4bに向けて、第一分割片30A、第二分割片30B、第三分割片30C、第四分割片30Dの順に並んでいる。
図4において矢印R2は、ロータ4の回転方向R1(図3参照)における接線方向成分を示す。図4の断面視で(軸方向から見て)、各磁石片30の外形は、接線方向成分R2に長手を有する矩形をなしている。図4の断面視で、軸方向(図4の紙面奥行方向)に並ぶ各磁石片30の外形は、互いに重なり合っている。
図3に示すように、複数の磁石片30のそれぞれには、ロータ4の軸方向に開口する孔部40が設けられている。孔部40は、磁石片30の内部を貫通して設けられている。図3の断面視で、各孔部40は、各磁石片30において軸方向に直線状に延在している。
図4の断面視で、各孔部40は、接線方向成分R2に沿う二辺を有する矩形をなしている。具体的に、図4の断面視で、第一分割片30Aの孔部40A(以下「第一孔部40A」ともいう。)および第四分割片30Dの孔部40D(以下「第四孔部40D」ともいう。)のそれぞれは、接線方向成分R2に短手を有する矩形をなしている。図4の断面視で、第二分割片30Bの孔部40B(以下「第二孔部40B」ともいう。)および第三分割片30Cの孔部40C(以下「第三孔部40C」ともいう。)のそれぞれは、接線方向成分R2に長手を有する矩形をなしている。
図5に示すように、複数の磁石片30は、第一の孔41を有する第一磁石片31と、第二の孔42を有する第二磁石片32と、である。磁石22は、第一磁石片31と第二磁石片32とを組み合わせて形成されている。第一の孔41と第二の孔42とは、孔形状および配置位置が互いに異なっている。磁石22は、第一磁石片31および第二磁石片32の二種類の磁石片30を組み合わせて形成されている。
図5において、矢印R2はロータ4の回転方向R1(図2参照)における接線方向成分、矢印Q1は径方向に沿う冷媒(オイル)の流れ方向をそれぞれ示す。図5に示すように、四つの分割片30A,30B,30C,30Dは、冷媒の流れ方向Q1において、第一分割片30A、第二分割片30B、第三分割片30C、第四分割片30Dの順に並んでいる。
第一分割片30Aおよび第四分割片30Dのそれぞれは、第一磁石片31で構成されている。第一分割片30Aおよび第四分割片30Dのそれぞれは、接線方向成分R2に短手を有する矩形の孔部40(第一の孔41)を有する。第一分割片30Aと第四分割片30Dとは、互いに同じ孔形状を有するが、孔部40の配置位置が互いに異なる。第四分割片30Dは、第一分割片30Aを構成する第一磁石片31を、接線方向成分R2に反転させたものである。
一方、第二分割片30Bおよび第三分割片30Cのそれぞれは、第二磁石片32で構成されている。第二分割片30Bおよび第三分割片30Cのそれぞれは、接線方向成分R2に長手を有する矩形の孔部40(第二の孔42)を有する。第二分割片30Bと第三分割片30Cとは、互いに同じ孔形状を有するが、孔部40の配置位置が互いに異なる。第三分割片30Cは、第二分割片30Bを構成する第二磁石片32を、接線方向成分R2に反転させたものである。
磁石22は、二つの第一磁石片31を接線方向成分R2に逆組みすることで第一分割片30Aおよび第四分割片30Dとし、二つの第二磁石片32を接線方向成分R2に逆組みすることで第二分割片30Bおよび第三分割片30Cとすることにより形成されている。冷媒の流れ方向Q1において、磁石22は、第一磁石片31で構成された第一分割片30A、第二磁石片32で構成された第二分割片30B、第二磁石片32を第二分割片30Bの位置に対して接線方向成分R2に反転させた第三分割片30C、第一磁石片31を第一分割片30Aの位置に対して接線方向成分R2に反転させた第四分割片30Dの順に組み合わされている。
<冷媒通路28>
図3の断面視で、磁石22には、ロータ4の軸方向に連続した冷媒通路28が形成されている。実施形態においては、出力シャフト5に設けたシャフト流路(不図示)を利用して、軸心冷却が行われる。冷媒通路28には、不図示のシャフト流路およびロータ内部流路を通じてオイル等の冷媒が供給される。
図3の断面視で、複数の孔部40のそれぞれは、ロータ4の軸方向の第二端部4b(一端部)の側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれている。図3において、符号L1は第一孔部40Aの中心線(以下「第一中心線L1」ともいう。)、符号L2は第二孔部40Bの中心線(以下「第二中心線L2」ともいう。)、符号L3は第三孔部40Cの中心線(以下「第三中心線L3」ともいう。)、符号L4は第四孔部40Dの中心線(以下「第四中心線L4」ともいう。)をそれぞれ示す。
図3の断面視で、第一中心線L1は、四本の中心線L1〜L4のうち最も径方向の内側に位置している。図3の断面視で、第四中心線L4は、四本の中心線L1〜L4のうち最も径方向の外側に位置している。図3の断面視で、第二中心線L2および第三中心線L3は、径方向において第一中心線L1と第四中心線L4との間に位置している。図3の断面視で、第二中心線L2と第三中心線L3とは、径方向において互いに同じ位置にある。
図3の断面視で、冷媒通路28は、四つの孔部40A,40B,40C,40Dのそれぞれがロータ4の径方向(一方向)にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続している。冷媒通路28は、四つの孔部40A,40B,40C,40Dのそれぞれが、軸方向で第二端部4bの側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続している。冷媒通路28は、最も径方向の内側に位置する第一孔部40A、第一孔部40Aよりも径方向の外側に位置する第二孔部40Bおよび第三孔部40C、最も径方向の外側に位置する第四孔部40Dの三段階にロータ4の径方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続している。
図4の断面視で、冷媒通路28は、四つの孔部40A,40B,40C,40Dのそれぞれがロータ4の回転方向R1(図2参照)の接線方向成分R2(一方向)にずれることにより、ロータ4の軸方向(図4の紙面奥行方向)に連続している。冷媒通路28は、四つの孔部40A,40B,40C,40Dのそれぞれが、軸方向で第二端部4bの側(図4の紙面奥側)ほどロータ4の回転方向R1の接線方向成分R2とは反対側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続している。
すなわち、冷媒通路28は、四つの孔部40A,40B,40C,40Dのそれぞれが、軸方向で第二端部4bの側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれるとともに、軸方向で第二端部4bの側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続している。
<作用>
以下、実施形態の冷媒通路28の作用について図6等を参照して説明する。
実施形態の冷媒通路28は、四つの孔部40A,40B,40C,40Dのそれぞれが軸方向で第二端部4bの側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれていることにより、単にロータの軸方向に直線状に開口する軸方向貫通孔のみを設けた構造と比較して、冷媒をスムーズに流すことができる。
具体的に、実施形態の冷媒通路28は、複数の孔部40のそれぞれが、軸方向で第二端部4bの側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、ロータ4の回転に伴う遠心力(ロータ4の回転により径方向外方に作用する力)によって、ロータ4(冷媒通路28)に供給される冷媒を、径方向の外側に向けて段階的に導きながら、ロータ4の第二端部4bに向けて案内することができる。実施形態においては、冷媒通路28が軸方向に連続しているため、冷媒を第二端部4bに向けてスムーズに向かわせることができる。図6において矢印Q2は、冷媒通路28における冷媒の流れ方向を示す。
加えて、実施形態の冷媒通路28は、複数の孔部40のそれぞれが、軸方向で第二端部4bの側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで(図4参照)、冷媒通路28に供給される冷媒の慣性(ロータ4の回転に対して、冷媒がその場にとどまろうとする性質)を利用して、冷媒をロータ4の第二端部4bに向けて案内することができる。
以上説明したように、上記実施形態の磁石冷却構造は、磁石22を有するロータ4を備え、磁石22は、ロータ4の軸方向に並ぶ複数の磁石片30を備え、複数の磁石片30のそれぞれには、ロータ4の軸方向に開口する孔部40が設けられ、ロータ4の軸方向から見て複数の孔部40のそれぞれが一方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続した冷媒通路28が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ロータ4の軸方向から見て複数の孔部40のそれぞれが一方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続した冷媒通路28が形成されていることで、ロータ4に供給される冷媒(オイル)を前記一方向に導きつつロータ4の軸方向に流すことができる。そのため、単にロータの軸方向に開口する軸方向貫通孔を設けた構造と比較して、オイルの流れを促進することができる。したがって、ロータ4の磁石22を十分に冷却することができる。
上記実施形態では、磁石22は、第一の孔41を有する第一磁石片31と、第二の孔42を有する第二磁石片32と、を組み合わせて形成されていることで、磁石片30の種類を最小限に抑えて磁石22の冷媒通路28を形成することができる。したがって、簡素な構造でロータ4の磁石22を十分に冷却することができる。
上記実施形態では、冷媒通路28は、複数の孔部40のそれぞれがロータ4の回転方向R1にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、ロータ4に供給される冷媒を前記回転方向R1に導きつつロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石22を十分に冷却することができる。
上記実施形態では、冷媒通路28は、複数の孔部40のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、ロータ4に供給される冷媒の慣性(ロータ4の回転に対して、冷媒がその場にとどまろうとする性質)を利用して冷媒をロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石22を十分に冷却することができる。
上記実施形態では、冷媒通路28は、複数の孔部40のそれぞれがロータ4の径方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、ロータ4に供給される冷媒を径方向に導きつつロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石22を十分に冷却することができる。
上記実施形態では、冷媒通路28は、複数の孔部40のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、ロータ4に供給される冷媒の遠心力(ロータ4の回転により径方向外方に作用する力)を利用して、冷媒を径方向の外側に向けて徐々に導きつつロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石22を十分に冷却することができる。
上記実施形態では、冷媒通路28は、複数の孔部40のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれるとともに、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、ロータ4に供給される冷媒の慣性および遠心力のそれぞれを利用して、冷媒を径方向の外側に向けて徐々に導きつつロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石22を十分に冷却することができる。
上記実施形態の回転電機1は、筒状のステータ3と、ステータ3に対して径方向の内側に配置された上記の磁石冷却構造と、を備えることで、ロータ4の磁石22を十分に冷却することができる回転電機1を提供することができる。
以下、実施形態の変形例について説明する。各変形例において、実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細説明を省略する。
(第一変形例)
上述した実施形態では、孔部40が磁石片30の内部を貫通して設けられている構成について説明したが、これに限らない。例えば、図7に示すように、孔部140が磁石片130の周面に接して設けられていてもよい。本変形例において、孔部140は、磁石片130の径方向外側面において径方向外方に開口している。すなわち、孔部140は、磁石片130に設けられた凹部(溝部)である。図7の断面視で、孔部140は、磁石片130の径方向外側部とロータコア21の外周部とによって区画されている。
図8に示すように、各分割片は、互いに同じ孔形状を有するが、孔部140の配置位置が互いに異なる。本変形例の磁石122は、二つの第一磁石片131を接線方向成分R2に逆組みすることで第一分割片130Aおよび第四分割片130Dとするとともに、二つの第二磁石片132を接線方向成分R2に逆組みすることで第二分割片130Bおよび第三分割片130Cとすることにより形成されている。冷媒の流れ方向Q1において、磁石122は、第一磁石片131で構成された第一分割片130A、第二磁石片132で構成された第二分割片130B、第二磁石片132を第二分割片130Bの位置に対して接線方向成分R2に反転させた第三分割片130C、第一磁石片131を第一分割片130Aの位置に対して接線方向成分R2に反転させた第四分割片130Dの順に組み合わされている。
図7に示すように、本変形例の冷媒通路128は、四つの孔部140A,140B,140C,140Dのそれぞれが、軸方向で第二端部4bの側(図7の紙面奥側)ほどロータ4の回転方向R1の接線方向成分R2とは反対側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続している。本変形例の四つの孔部140は、径方向においては互いに同じ位置にある。
本変形例では、孔部140が磁石片130の周面に接して設けられていることで、孔部が磁石片の内部を貫通して設けられている場合と比較して、孔部140を容易に形成することができる。
加えて、本変形例においては、冷媒通路128は、複数の孔部140のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、ロータ4に供給される冷媒の慣性を利用して冷媒をロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石122を十分に冷却することができる。
なお、本変形例では、複数の孔部140が径方向においては互いに同じ位置にある例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、冷媒通路128は、複数の孔部140のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していてもよい。これにより、ロータ4に供給される冷媒の遠心力を利用して、冷媒を径方向の外側に向けて徐々に導きつつロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石122を十分に冷却することができる。
本変形例では、孔部140が磁石片130の径方向外側面に開口している例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、孔部140は、磁石片130の径方向内側面に開口していてもよい。例えば、孔部140は、磁石片130における回転方向R1の上流側面または下流側面に開口していてもよい。すなわち、孔部140は、磁石片130の周面に接して設けられていればよい。
(第二変形例)
上述した実施形態では、軸方向から見て、磁石22が接線方向成分R2に長手を有する矩形をなしている構成について説明したが、これに限らない。例えば、図9に示すように、軸方向から見て、磁石222は、径方向外方に開放するV字状をなしていてもよい。本変形例の孔部240は、磁石片230の内部を貫通して設けられている(図10参照)。
図10に示すように、各分割片は、互いに同じ孔形状を有するが、孔部240の配置位置が互いに異なる。本変形例の磁石222は、二つの第一磁石片231を接線方向成分R2に逆組みすることで第一分割片230Aおよび第四分割片230Dとするとともに、二つの第二磁石片232を接線方向成分R2に逆組みすることで第二分割片230Bおよび第三分割片230Cとすることにより形成されている。冷媒の流れ方向Q1において、磁石222は、第一磁石片231で構成された第一分割片230A、第二磁石片232で構成された第二分割片230B、第二磁石片232を第二分割片230Bの位置に対して接線方向成分R2に反転させた第三分割片230C、第一磁石片231を第一分割片230Aの位置に対して接線方向成分R2に反転させた第四分割片230Dの順に組み合わされている。
本変形例では、冷媒通路は、複数の孔部240(240A〜240D)のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の回転方向R1の接線方向成分R2にずれる(具体的には接線方向成分R2と同じ側と、接線方向成分R2とは反対側とのそれぞれに位置するようにずれる)とともに、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、以下の効果を奏する。ロータ4に供給される冷媒の慣性および遠心力のそれぞれを利用して、冷媒を径方向の外側に向けて徐々に導きつつロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石222を十分に冷却することができる。
(第三変形例)
上述した第二変形例では、孔部240が磁石片230の内部を貫通して設けられている構成について説明したが、これに限らない。例えば、図11に示すように、孔部340が磁石片330の周面に接して設けられていてもよい。本変形例において、孔部340は、V字状をなす磁石片330の径方向外側面に開口している。孔部340は、磁石片330の径方向外側部とロータコア21(図1参照)の外周部とによって区画されている。
図11に示すように、各分割片は、互いに同じ孔形状を有するが、孔部340の配置位置が互いに異なる。本変形例の磁石322は、二つの第一磁石片331を接線方向成分R2に逆組みすることで第一分割片330Aおよび第四分割片330Dとするとともに、二つの第二磁石片332を接線方向成分R2に逆組みすることで第二分割片330Bおよび第三分割片330Cとすることにより形成されている。冷媒の流れ方向Q1において、磁石322は、第一磁石片331で構成された第一分割片330A、第二磁石片332で構成された第二分割片330B、第二磁石片332を第二分割片330Bの位置に対して接線方向成分R2に反転させた第三分割片330C、第一磁石片331を第一分割片330Aの位置に対して接線方向成分R2に反転させた第四分割片330Dの順に組み合わされている。
本変形例では、冷媒通路は、複数の孔部340(340A〜340D)のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の回転方向R1の接線方向成分R2にずれる(具体的には接線方向成分R2と同じ側と、接線方向成分R2とは反対側とのそれぞれに位置するようにずれる)とともに、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続していることで、以下の効果を奏する。ロータ4に供給される冷媒の慣性および遠心力のそれぞれを利用して、冷媒を径方向の外側に向けて徐々に導きつつロータ4の軸方向に流すことができるため、ロータ4の磁石322を十分に冷却することができる。
(他の変形例)
上述した実施形態では、回転電機1が、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される走行用モータである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、回転電機1は、発電用モータやその他用途のモータ、車両用以外の回転電機(発電機を含む)であってもよい。
上述した実施形態では、出力シャフト5に設けたシャフト流路を利用して、軸心冷却を行っている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ロータ4の回転により、端面板23に設けられた誘導壁(不図示)に沿って冷媒を磁石に供給してもよい。例えば、ケース2等に設けた供給口を通して、端面板23の開口部に冷媒を供給してもよい。
上述した実施形態では、ロータ4の軸方向から見て複数の孔部のそれぞれが一方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続した冷媒通路が形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ロータ4の軸方向から見て複数の孔部のうちの一部の孔部のみが一方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続した冷媒通路が形成されていてもよい。すなわち、ロータ4の軸方向から見て複数の孔部の少なくとも一つが一方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続した冷媒通路が形成されていればよい。
上述した実施形態では、冷媒通路は、複数の孔部のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれるか、又は、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることにより、ロータ4の軸方向に連続している例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、冷媒通路は、複数の孔部のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれることのみにより、ロータ4の軸方向に連続していてもよい。例えば、冷媒通路は、複数の孔部のそれぞれが、ロータ4の軸方向の一端部の側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれることのみにより、ロータ4の軸方向に連続していてもよい。すなわち、ロータ4の軸方向から見て複数の孔部のそれぞれが一方向にずれることにより、ロータ4の軸方向に連続した冷媒通路が形成されていればよい。
上述した実施形態では、複数の孔部のそれぞれが、軸方向で第二端部4bの側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、複数の孔部のそれぞれが、軸方向で第一端部4aの側ほどロータ4の回転方向R1とは反対側に位置するようにずれていてもよい。
上述した実施形態では、複数の孔部のそれぞれが、軸方向で第二端部4bの側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、複数の孔部のそれぞれが、軸方向で第一端部4aの側ほどロータ4の径方向の外側に位置するようにずれていてもよい。
上述した実施形態では、磁石が四つの分割片を組み合わせて形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、磁石は、二つ又は三つ、あるいは五つ以上の分割片を組み合わせて形成されていてもよい。
上述した実施形態では、磁石が第一磁石片および第二磁石片の二種類の磁石片を組み合わせて形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、磁石は、三種類以上の磁石片を組み合わせて形成されていてもよい。例えば、磁石は、孔部の形状および配置位置の少なくとも一方が互いに異なる複数の磁石片を組み合わせて形成されていてもよい。
上述した実施形態では、磁石片に1つの孔部のみが設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、磁石片には、複数の孔部が設けられていてもよい。
上述した実施形態では、軸方向から見て孔部が矩形をなしている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、軸方向から見て、孔部は、矩形以外の多角形をなしていてもよいし、円形または楕円形をなしていてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であり、上述した変形例を適宜組み合わせることも可能である。
1…回転電機
3…ステータ
4…ロータ
4a…第一端部(ロータの軸方向の一端部)
4b…第二端部(ロータの軸方向の一端部)
22,122,222,322…磁石
28,128…冷媒通路
30,130,230,330…磁石片
31,131,231,331…第一磁石片
32,132,232,332…第二磁石片
40,140,240,340…孔部
41…第一の孔
42…第二の孔
C…軸線
R1…ロータの回転方向
R2…ロータの回転方向の接線方向成分(一方向)

Claims (9)

  1. 磁石を有するロータを備え、
    前記磁石は、前記ロータの軸方向に並ぶ複数の磁石片を備え、
    前記複数の磁石片のそれぞれには、前記ロータの軸方向に開口する孔部が設けられ、
    前記ロータの軸方向から見て複数の前記孔部の少なくとも一つが一方向にずれることにより、前記ロータの軸方向に連続した冷媒通路が形成されていることを特徴とする磁石冷却構造。
  2. 前記複数の磁石片は、
    第一の孔を有する第一磁石片と、
    第二の孔を有する第二磁石片と、であり、
    前記磁石は、前記第一磁石片と前記第二磁石片とを組み合わせて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁石冷却構造。
  3. 前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが前記ロータの回転方向にずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していることを特徴とする請求項1または2に記載の磁石冷却構造。
  4. 前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが、前記ロータの軸方向の一端部の側ほど前記ロータの回転方向とは反対側に位置するようにずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していることを特徴とする請求項3に記載の磁石冷却構造。
  5. 前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが前記ロータの径方向にずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の磁石冷却構造。
  6. 前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが、前記ロータの軸方向の一端部の側ほど前記ロータの径方向の外側に位置するようにずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していることを特徴とする請求項5に記載の磁石冷却構造。
  7. 前記冷媒通路は、複数の前記孔部のそれぞれが、前記ロータの軸方向の一端部の側ほど前記ロータの回転方向とは反対側に位置するようにずれるとともに、前記一端部の側ほど前記ロータの径方向の外側に位置するようにずれることにより、前記ロータの軸方向に連続していることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の磁石冷却構造。
  8. 前記孔部は、前記磁石片の周面に接して設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の磁石冷却構造。
  9. 筒状のステータと、
    前記ステータに対して径方向の内側に配置された請求項1から8のいずれか一項に記載の磁石冷却構造と、を備えることを特徴とする回転電機。
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