JP2022106169A - 超大形軸受の円すいころ軸受とその内輪アッセンブリ及び超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受とその内輪アッセンブリ - Google Patents
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Abstract
【課題】つば輪の剛性を高めて、超大形軸受の円すいころ軸受の組立性を向上する。【解決手段】つば輪15は、内輪12の正面側(軸方向一方)の外周に固定される。内輪12のつば輪取付部26は、径方向内方に延在する第1平面31と、その内周から軸方向一方に延在し軸方向一方に向かうほど拡径する第1円すい面33を有する第1の嵌合面32と、第1の嵌合面32の軸方向一方から径方向内方に延在する第2平面21と、を備える。つば輪15は、径方向に延在する第3平面40と、その内周から軸方向一方に延在し軸方向一方に向かうほど拡径する第2円すい面44を有する第2の嵌合面37と、第2の嵌合面37の軸方向一方から径方向内方に延在する第4平面42と、を備える。第1平面31と第3平面40とが軸方向に当接し、第1円すい面33と第2円すい面44とが径方向に当接し、第2平面21と第4平面42とが軸方向に離隔している。【選択図】図2
Description
本発明は、超大形軸受である円すいころ軸受とその内輪アッセンブリ、及び、超大形軸受であるスラスト自動調心ころ軸受とその内輪アッセンブリに関する。
風力発電装置などの大形の回転設備では、主軸を回転支持する軸受として超大形軸受の円すいころ軸受やスラスト自動調心ころ軸受が使用される。超大形軸受とは、呼び軸受外径が約800ミリメートルを超える軸受である(日本産業規格 JIS B 0104)。
超大形軸受の円すいころ軸受及びスラスト自動調心ころ軸受は、車両等で使用される一般的な円すいころ軸受及びスラスト自動調心ころ軸受と同様の形態であり、外輪と内輪を備え、外輪と内輪との間に複数の円すいころ又は凸面ころが転動自在に組込まれている。円すいころ又は凸面ころは、保持器によって周方向に等間隔に保持されている。
超大形軸受の円すいころ軸受及びスラスト自動調心ころ軸受は、車両等で使用される一般的な円すいころ軸受及びスラスト自動調心ころ軸受と同様の形態であり、外輪と内輪を備え、外輪と内輪との間に複数の円すいころ又は凸面ころが転動自在に組込まれている。円すいころ又は凸面ころは、保持器によって周方向に等間隔に保持されている。
図7(a)は、比較的小形の一般的な円すいころ軸受90aを、図7(b)は、超大形軸受の円すいころ軸受90bを、それぞれ軸方向断面図で例示している。なお、機能が共通する構成には同じ番号を付している。
通常、円すいころ軸受90a、90bを組み立てるときには、先ず、保持器94のポケットに円すいころ93を配置した状態のサブアッセンブリを組み立て、次に、このサブアッセンブリを内輪91に組み付けて内輪アッセンブリを組み立てている。次に、内輪アッセンブリと外輪96とを組み合わせて円すいころ軸受90a、90bを組み立てている。
この組立の過程で内輪アッセンブリから円すいころ93が脱落すると、再び最初から組み直さなければならず、組立作業の効率が著しく低下する。このため、図7(a)に示すように、一般的な円すいころ軸受90aでは、小つば92が、内輪91と一体に形成され、これによって円すいころ93の脱落を防止している。
このように円すいころ93の抜け止め構造を設けた場合には、内輪91に円すいころ93と保持器94とのサブアッセンブリを組込む際に、円すいころ93と小つば92とが干渉する。このため、サブアッセンブリを組み立てる前にあらかじめ保持器94を塑性変形させて直径を拡げておき、サブアッセンブリが内輪91に組付けられた後、再び保持器94の直径を縮小するように変形させている。
通常、円すいころ軸受90a、90bを組み立てるときには、先ず、保持器94のポケットに円すいころ93を配置した状態のサブアッセンブリを組み立て、次に、このサブアッセンブリを内輪91に組み付けて内輪アッセンブリを組み立てている。次に、内輪アッセンブリと外輪96とを組み合わせて円すいころ軸受90a、90bを組み立てている。
この組立の過程で内輪アッセンブリから円すいころ93が脱落すると、再び最初から組み直さなければならず、組立作業の効率が著しく低下する。このため、図7(a)に示すように、一般的な円すいころ軸受90aでは、小つば92が、内輪91と一体に形成され、これによって円すいころ93の脱落を防止している。
このように円すいころ93の抜け止め構造を設けた場合には、内輪91に円すいころ93と保持器94とのサブアッセンブリを組込む際に、円すいころ93と小つば92とが干渉する。このため、サブアッセンブリを組み立てる前にあらかじめ保持器94を塑性変形させて直径を拡げておき、サブアッセンブリが内輪91に組付けられた後、再び保持器94の直径を縮小するように変形させている。
しかしながら、超大形軸受では保持器94のサイズが大きいので、その直径を拡張または収縮するように変形させることは極めて難しい。このため、図7(b)に示すように、内輪91と別体のつば輪95を備えており、サブアッセンブリを組付けるときにはつば輪95を取り外しておき、内輪にサブアッセンブリを組付けた後でつば輪95を組み付ける方法が知られている(特許文献1)。こうして超大型の円すいころ軸受90bでは、つば輪95を設けることによって、内輪アッセンブリから円すいころ93が脱落するのを防止している。
こうして超大形軸受の円すいころ軸受90bに組込まれたつば輪95は、円すいころ93と軸方向に対向して配置され、円すいころ軸受90bの回転中に、円すいころ93を軸方向に位置決めしている。円すいころ93の位置が不安定になると、円すいころ軸受90bが円滑に回転することができないので、つば輪95は、内輪91に対して強固に固定されて、常に円すいころ93に近接して配置されることが要望されている。このため、つば輪95は、内輪91に強固に固定される必要があり、つば輪95と内輪91との嵌め合い面は、締まりばめの状態で組付けられている。
しかしながら、このように別体で形成されたつば輪95は、直径寸法に比して径方向の寸法が小さい。例えば、呼び軸受外径が1メートルを超える超大形軸受では、つば輪95の直径が概ね1メートルであって、その径方向の厚さは2~3センチメートル程度である。
このため、つば輪95は径方向の剛性が低く、その内周面が真円に加工されていても、内輪91に組付けるときには自重等によって容易に変形する。また、つば輪95を加工するに際して、一般的な環状の部品を旋盤等で加工するときと同様にして、外周を三つ爪のチャック等で保持すると、保持された箇所が径方向に弾性変形する。このため、内周を真円に加工したとしても、チャックを緩めて自由状態に置くと、弾性により元の形状に復元して、内周面が変形するという問題がある。
こうして、つば輪95の内周が変形すると、内輪91に組み付けるときに、位置合わせがしにくくなり、組付け作業がきわめて困難になる。
このため、つば輪95は径方向の剛性が低く、その内周面が真円に加工されていても、内輪91に組付けるときには自重等によって容易に変形する。また、つば輪95を加工するに際して、一般的な環状の部品を旋盤等で加工するときと同様にして、外周を三つ爪のチャック等で保持すると、保持された箇所が径方向に弾性変形する。このため、内周を真円に加工したとしても、チャックを緩めて自由状態に置くと、弾性により元の形状に復元して、内周面が変形するという問題がある。
こうして、つば輪95の内周が変形すると、内輪91に組み付けるときに、位置合わせがしにくくなり、組付け作業がきわめて困難になる。
そこで、本発明は、超大形軸受の円すいころ軸受及びスラスト自動調心ころ軸受が長期にわたって円滑に回転するように、つば輪が内輪に強固に固定されるようにするとともに、つば輪の剛性を高めることによって内輪91に組み付けるときの変形や加工時の変形を防止して、超大形軸受の円すいころ軸受及びスラスト自動調心ころ軸受とそれぞれの内輪アッセンブリの組立性を向上することを目的としている。
本発明の第1の形態は、外周に内側軌道面を有する内輪と、複数の円すいころと、複数の前記円すいころを前記内側軌道面に沿って保持する保持器と、つば輪と、を備えた超大形軸受の円すいころ軸受の内輪アッセンブリにおいて、前記内輪は、前記内輪の正面側である軸方向一方の外周に前記つば輪を固定するつば輪取付部を有し、前記つば輪取付部は、径方向に延在する第1平面と、前記第1平面の径方向内方から軸方向一方に向けて延在する外周面であって、軸方向の少なくとも一部に軸方向一方に向かうほど拡径する第1円すい面を有する第1の嵌合面と、前記第1の嵌合面の軸方向一方から径方向内方に延在する第2平面と、を備え、前記つば輪は、軸方向他方の側面であって径方向に延在する第3平面と、前記第3平面の径方向内方から軸方向一方に向けて延在する内周面であって、軸方向の少なくとも一部に軸方向一方に向かうほど拡径する第2円すい面を有する第2の嵌合面と、前記第2の嵌合面の軸方向一方から径方向内方に延在する第4平面と、を備えており、前記第1平面と前記第3平面とが軸方向に当接し、前記第1円すい面と前記第2円すい面とが径方向に当接し、前記第2平面と前記第4平面とが軸方向に離隔していることを特徴としている。
本発明の第2の形態は、外輪と、第1の形態の内輪アッセンブリと、を含む超大形軸受の円すいころ軸受である。
本発明の第3の形態は、外周に内側軌道面を有する内輪と、複数の凸面ころと、複数の前記凸面ころを前記内側軌道面に沿って保持する保持器と、つば輪と、を備えた超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受の内輪アッセンブリにおいて、前記内輪は、前記内輪の正面側である軸方向一方の外周に前記つば輪を固定するつば輪取付部を有し、前記つば輪取付部は、径方向に延在する第1平面と、前記第1平面の径方向内方から軸方向一方に向けて延在する外周面であって、軸方向の少なくとも一部に軸方向一方に向かうほど拡径する第1円すい面を有する第1の嵌合面と、前記第1の嵌合面の軸方向一方から径方向内方に延在する第2平面と、を備え、前記つば輪は、軸方向他方の側面であって径方向に延在する第3平面と、前記第3平面の径方向内方から軸方向一方に向けて延在する内周面であって、軸方向の少なくとも一部に軸方向一方に向かうほど拡径する第2円すい面を有する第2の嵌合面と、前記第2の嵌合面の軸方向一方から径方向内方に延在する第4平面と、を備えており、前記第1平面と前記第3平面とが軸方向に当接し、前記第1円すい面と前記第2円すい面とが径方向に当接し、前記第2平面と前記第4平面とが軸方向に離隔していることを特徴としている。
本発明の第4の形態は、外輪と、第3の形態の内輪アッセンブリと、を含む超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受である。
本発明によると、超大形軸受の円すいころ軸受及びスラスト自動調心ころ軸受とそれぞれの内輪アッセンブリにおいて、つば輪の内周と内輪の外周とが、つば輪が抜け出す方向に変位すると径方向の締め代が増大するように組み合わされているので、つば輪が内輪に強固に固定される。また、つば輪の剛性が高いので内輪91に組み付けるときの変形や加工時の変形を防止して、超大形軸受の円すいころ軸受及びスラスト自動調心ころ軸受とそれぞれの内輪アッセンブリの組立性が向上する。こうして、つば輪が、円すいころや保持器に近接して確実に保持されるので、超大型の円すいころ軸受又はスラスト自動調心ころ軸受は、長期にわたって円滑に回転することができる。
(第1実施形態)
本発明の実施形態を図を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態である超大形軸受の円すいころ軸受10(以下、単に「円すいころ軸受」という)の軸方向断面図である。図1は、径方向一方の断面のみを示しており、これと同一の形態である径方向他方の断面の表示を省略している。超大形軸受とは、呼び軸受外径が約800ミリメートルを超える軸受である(日本産業規格 JIS B 0104)。円すいころ軸受10は、例えば、風力発電装置の主軸を回転支持する用途で使用される。
本発明の実施形態を図を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態である超大形軸受の円すいころ軸受10(以下、単に「円すいころ軸受」という)の軸方向断面図である。図1は、径方向一方の断面のみを示しており、これと同一の形態である径方向他方の断面の表示を省略している。超大形軸受とは、呼び軸受外径が約800ミリメートルを超える軸受である(日本産業規格 JIS B 0104)。円すいころ軸受10は、例えば、風力発電装置の主軸を回転支持する用途で使用される。
円すいころ軸受10は、外輪11、内輪12、複数の円すいころ13、保持器14、つば輪15を備えている。円すいころ軸受10は、外輪11と内輪12とが互いに中心軸を共通にして組み合わされ、外輪11と内輪12との間に複数の円すいころ13が転動自在に組み込まれている。これにより、外輪11と内輪12が、中心軸mの周りで相対的に回転する。円すいころ軸受10は、円すいころ13の小端面側につば輪15が組み込まれて、円すいころ13が容易に脱落しないようになっている。以下の説明では、円すいころ軸受10の中心軸mの延在する方向を軸方向という。また、中心軸mと直交する方向を径方向、中心軸mの回りを周回する方向を周方向という。また、図1の左方を軸方向一方といい、右方を軸方向他方という場合がある。
外輪11は、環状体で、軸受鋼や浸炭鋼で製造されている。外周の軸受外径面16は、中心軸mを中心とする円筒面である。外輪11の軸方向一方に中心軸mと直交する向きで径方向に延在する外輪第1側面17が形成され、軸方向他方に中心軸mと直交する向きで径方向に延在する外輪第2側面18が形成されている。内周の外側軌道面19は、軸方向他方に向けて拡径する円すい面で形成されている。
内輪12は、環状体で、軸受鋼や浸炭鋼で製造されている。
内輪12の外周に内側軌道面23が形成されている。内側軌道面23は軸方向他方に向けて拡径する円すい面で形成されている。内周の軸受内径面20は、中心軸mを中心とする段付きの円筒面である。内輪12の軸方向一方(内輪12の正面側である)に中心軸mと直交する向きで径方向に延在する内輪第1側面21(第2平面)が形成され、軸方向他方(内輪12の背面側である)に中心軸mと直交する向きで径方向に延在する内輪第2側面22が形成されている。
内輪12の外周に内側軌道面23が形成されている。内側軌道面23は軸方向他方に向けて拡径する円すい面で形成されている。内周の軸受内径面20は、中心軸mを中心とする段付きの円筒面である。内輪12の軸方向一方(内輪12の正面側である)に中心軸mと直交する向きで径方向に延在する内輪第1側面21(第2平面)が形成され、軸方向他方(内輪12の背面側である)に中心軸mと直交する向きで径方向に延在する内輪第2側面22が形成されている。
内輪12の軸方向他方の外周に、内側軌道面23の最大径より更に大径の大つば24が形成されており、大つば24の軸方向一方の側の側面に、ころ案内面25が形成されている。ころ案内面25は、円すいころ軸受10の回転中に、円すいころ13の大端面28と滑り接触をして、円すいころ13の軸方向の位置を規制している。
内輪12の軸方向一方の外周には、つば輪15を取り付けるつば輪取付部26が設けられている。つば輪取付部26の形態については、その他の構造を説明した後に、つば輪15の形態と合わせて説明する。
内輪12の軸方向一方の外周には、つば輪15を取り付けるつば輪取付部26が設けられている。つば輪取付部26の形態については、その他の構造を説明した後に、つば輪15の形態と合わせて説明する。
円すいころ13は、おおむね円すい台の形状であって、外周が円すい面で形成されており、円すいころ13の中心軸nに沿って軸方向他方ほど直径が大きくなっている。円すいころ13の軸方向一方に小端面27が、軸方向他方に大端面28が、それぞれ円すいころ13の中心軸nと直交する向きに形成されている。
保持器14は、かご形保持器であって、炭素鋼で製造されている。保持器14は、中心軸mを中心とする二つの環状体29a、29bを備えており、それぞれの環状体29a、29bが、周方向に所定の間隔で配置された複数の柱30で互いに軸方向に連結された形態である。周方向に隣り合う二つの柱30と二つの環状体29a、29bとで囲まれた空間をポケットといい、円すいころ13がひとつずつ組み込まれる。
柱30と柱30の周方向の間隔は、円すいころ13の直径よりわずかに小さくなっており、円すいころ13がポケットを貫通せず、柱30で保持されるようになっている。
柱30と柱30の周方向の間隔は、円すいころ13の直径よりわずかに小さくなっており、円すいころ13がポケットを貫通せず、柱30で保持されるようになっている。
図2によって、内輪12に形成されたつば輪取付部26の形状について詳細に説明する。図2は、図1におけるつば輪取付部26を含む範囲の要部拡大図である。図2では、つば輪取付部26とつば輪15との接触形態について理解を容易にするため、互いに嵌合する面の傾きや締め代等を誇張して模式的に示している。
つば輪取付部26は、内側軌道面23より軸方向一方の側に形成されており、内側軌道面23の最小径の位置より更に径方向内方に凹んだ形態である。つば輪取付部26は、つば輪当接面31(第1平面)と外周嵌合面32(第1の嵌合面)と内輪第1側面21(第2平面)を含む領域をいう。
つば輪当接面31は、軸方向一方に向かう平面で、中心軸mと直交する向きで径方向に延在しており、径方向外方の端部が内側軌道面23の軸方向一方の端部とつながっている。外周嵌合面32は、径方向外方に向かう外周面であって、つば輪当接面31の径方向内方から軸方向一方に延在している。
つば輪当接面31は、軸方向一方に向かう平面で、中心軸mと直交する向きで径方向に延在しており、径方向外方の端部が内側軌道面23の軸方向一方の端部とつながっている。外周嵌合面32は、径方向外方に向かう外周面であって、つば輪当接面31の径方向内方から軸方向一方に延在している。
外周嵌合面32は、第1円すい面33と第1円筒面34とを備えており、第1円筒面34の軸方向他方と第1円すい面33の軸方向一方とがつながっている。第1円すい面33の軸方向他方の端部は、つば輪当接面31の径方向内方の端部と、小径のr面でつながっている。第1円筒面34の軸方向一方の端部は、内輪第1側面21の径方向外方の端部とr面取りを介してつながっている。r面取りに替えてc面取りとしてもよい。第1円すい面33は、中心軸mを中心とする円すい面で、軸方向一方に向かうほど外径が拡径している。第1円筒面34は、中心軸mを中心とする円筒面である。
第1円すい面33の最大外径(第1円筒面34の外径に等しい)と最小外径(r面の位置における外径に等しい)との差は、好ましくは1mmから2mm程度に設定されるが、これに限定されるものではない。
第1円すい面33の最大外径(第1円筒面34の外径に等しい)と最小外径(r面の位置における外径に等しい)との差は、好ましくは1mmから2mm程度に設定されるが、これに限定されるものではない。
つば輪取付部26は、第1円筒面34を設けることによって、第1円すい面33の直径寸法の最大値を簡便に計測することができる。ノギス等の測定器を使用する場合に、第1円すい面33のうち直径が最大となる箇所にノギス等の計測面を確実に当接させることができるからである。第1円筒面34の軸方向の幅は、第1円すい面33の軸方向の幅の1/3から1/2程度までの大きさに設定するのが適当であるが、これに限定されるものではない。また、第1円すい面33の軸方向一方の端部と内輪第1側面21の径方向外方の端部とがr面取りまたはc面取りでつながってもよい。
次に、同じく図2によって、つば輪15の形態と、つば輪15をつば輪取付部26に組付けたときの組付け状態について説明する。
つば輪15は、中心軸mを中心とする環状体であって、軸受鋼や浸炭鋼、炭素鋼で製造される。つば輪15は、本体部35とつば部36とが一体に形成された形態である。本体部35とつば部36は、軸方向断面がそれぞれ略矩形形状であり、つば部36は、本体部35の軸方向一方の内周から全周にわたって径方向内方に延在している。
つば輪15は、中心軸mを中心とする環状体であって、軸受鋼や浸炭鋼、炭素鋼で製造される。つば輪15は、本体部35とつば部36とが一体に形成された形態である。本体部35とつば部36は、軸方向断面がそれぞれ略矩形形状であり、つば部36は、本体部35の軸方向一方の内周から全周にわたって径方向内方に延在している。
本体部35は、内周に内周嵌合面37(第2の嵌合面)が形成され、外周に中心軸mを中心とする円筒形状のつば輪外周面38が形成されている。
軸方向一方の側面はつば輪第1側面39であり、中心軸mと直交する向きで径方向に延在している。軸方向他方の側面は、中心軸mと直交する向きに延在するつば輪第2側面40(第3平面)と、つば輪第2側面40の径方向外方に連続するころガイド面41とで形成される。ころガイド面41の径方向外方の端部は、つば輪外周面38の軸方向他方の端部とつながっている。ころガイド面41は、中心軸mを中心とする円すい面で、その母線の向きは、円すいころ軸受10に組込まれた状態の円すいころ13の小端面27の向きと平行である。ころガイド面41は、中心軸mから径方向に離れるにしたがって円すいころ13の小端面27から離れる円すい面の場合もある。
軸方向一方の側面はつば輪第1側面39であり、中心軸mと直交する向きで径方向に延在している。軸方向他方の側面は、中心軸mと直交する向きに延在するつば輪第2側面40(第3平面)と、つば輪第2側面40の径方向外方に連続するころガイド面41とで形成される。ころガイド面41の径方向外方の端部は、つば輪外周面38の軸方向他方の端部とつながっている。ころガイド面41は、中心軸mを中心とする円すい面で、その母線の向きは、円すいころ軸受10に組込まれた状態の円すいころ13の小端面27の向きと平行である。ころガイド面41は、中心軸mから径方向に離れるにしたがって円すいころ13の小端面27から離れる円すい面の場合もある。
つば部36は、軸方向他方に、中心軸mと直交する向きで径方向に延在するつば側面42(第4平面)が形成されており、軸方向一方の側面は、本体部35のつば輪第1側面39と面一に形成されている。つば部36の内周に中心軸mを中心とする円筒面であるつば輪内周面43が形成されている。つば輪内周面43の内径は、軸受内径面20より大径に形成される。
内周嵌合面37は、第2円すい面44と第2円筒面45とを備えており、第2円すい面44の軸方向他方と第2円筒面45の軸方向一方とがつながっている。第2円すい面44の軸方向一方の端部は、つば側面42の径方向外方の端部と、小径のr面でつながっている。第2円筒面45の軸方向他方の端部は、つば輪第2側面40の径方向内方の端部とc面取りを介してつながっている。c面取りに替えてr面取りとしてもよい。第2円すい面44は、中心軸mを中心とする円すい面で、軸方向一方に向かうほど内径が拡径している。第2円筒面45は、中心軸mを中心とする円筒面である。
第2円すい面44の最大内径(r面の位置における内径に等しい)と最小内径(第2円筒面45の内径に等しい)との差は、好ましくは1mmから2mm程度に設定されるが、これに限定されるものではない。なお、第2円すい面44の軸方向の勾配は、第1円すい面33の軸方向の勾配と同等である。また、第2円筒面45の内径寸法は、つば輪取付部26の第1円筒面34の外径寸法に比べて1mm程度小径である。
第2円すい面44の最大内径(r面の位置における内径に等しい)と最小内径(第2円筒面45の内径に等しい)との差は、好ましくは1mmから2mm程度に設定されるが、これに限定されるものではない。なお、第2円すい面44の軸方向の勾配は、第1円すい面33の軸方向の勾配と同等である。また、第2円筒面45の内径寸法は、つば輪取付部26の第1円筒面34の外径寸法に比べて1mm程度小径である。
つば輪15においても、つば輪取付部26と同様に、第2円すい面44の開口側の端部に第2円筒面45を設けることによって、第2円すい面44の直径寸法の最小値を簡便に計測することができる。ノギス等の測定器を使用する場合に、ノギス等の測定端子を当接させる被測定面が明確になるからである。第2円筒面45の軸方向の寸法は、第2円すい面44の軸方向の寸法の1/3から1/2程度までの大きさに設定するのが適当であるが、これに限定されるものではない。また、第2円すい面44の軸方向他方の端部とつば輪第2側面40の径方向内方の端部とが小径のr面またはc面取りでつながってもよい。
つば輪15の組付け状態について説明する。
つば輪15がつば輪取付部26に組付けられたときには、第2円すい面44は、第1円すい面33と径方向に締まりばめの状態で組付けられている。第1円すい面33と第2円すい面44との径方向の締め代は、直径で0.4mmから0.6mm程度である。第2円すい面44の軸方向の勾配は、第1円すい面33の軸方向の勾配と同等であるので、第1円すい面33と第2円すい面44とが軸方向で一様な締め代で嵌め合わされる。
つば輪15がつば輪取付部26に組付けられたときには、第2円すい面44は、第1円すい面33と径方向に締まりばめの状態で組付けられている。第1円すい面33と第2円すい面44との径方向の締め代は、直径で0.4mmから0.6mm程度である。第2円すい面44の軸方向の勾配は、第1円すい面33の軸方向の勾配と同等であるので、第1円すい面33と第2円すい面44とが軸方向で一様な締め代で嵌め合わされる。
このとき、つば輪15は、つば輪第2側面40が内輪12のつば輪当接面31と当接するように組み込まれる。このため、つば輪15は、図2の状態から更に軸方向他方に向けて変位しない。
また、つば輪15を軸方向一方に向けて引き抜くように移動させると、第1円すい面33と第2円すい面44との径方向の締め代が増大する。このため、つば輪15を引き抜くときには大きな力が必要となるので、つば輪15の脱落を確実に防止することができる。
また、つば輪15は、ころガイド面41とつば輪第2側面40とが連続して形成されているので、ころガイド面41とつば輪第2側面40との相対的な位置が正確に設定されている。このため、つば輪第2側面40とつば輪当接面31とが当接するように組み込むことにより、ころガイド面41を内輪12に対して正確に位置決めすることができる。
更に、第1実施形態の円すいころ軸受10では、つば輪第2側面40とつば側面42との軸方向の寸法を大きくすることによって、つば輪第2側面40が内輪12のつば輪当接面31と当接するように組み込まれたときに、つば側面42と内輪第1側面21とが軸方向に離隔しており、つば部36と内輪12とが互いに接触しないように設定されている。これにより、つば輪第2側面40とつば輪当接面31とが確実に当接する。
仮に、つば輪15におけるつば輪第2側面40とつば側面42との軸方向の寸法が、つば輪取付部26におけるつば輪当接面31と内輪第1側面21との軸方向の寸法より小さいと仮定した場合には、つば輪15をつば輪取付部26に組付けたときに、つば輪第2側面40とつば輪当接面31が当接する前に、つば側面42と内輪第1側面21とが当接するため、つば輪当接面31とつば輪第2側面40とが軸方向に離隔するようになる。このため、内輪12に対するつば輪第2側面40の位置が不正確になるので、ころガイド面41と円すいころ13との距離のばらつきが大きくなる。この結果、円すいころ13の軸方向の位置が定まらず挙動が不安定になるため、円すいころ軸受10が円滑に回転することができない。
こうして、ころガイド面41が内輪12に対して正確に位置決めされることにより、ころガイド面41を円すいころ13の小端面27に近接して配置することができる。この結果、円すいころ13が軸方向に位置決めされるので、円すいころ軸受10の回転中に、円すいころ13を周方向に確実に案内することができる。
例えば、ラジアル荷重が作用する条件下で回転する円すいころ軸受10では、反負荷圏において円すいころ13が軌道面に押し付けられていない自由状態となるので、円すいころ13の挙動が不安定になる。この場合でも、つば輪15を円すいころ13に近接して配置することにより、円すいころ13が軸方向に位置決めされて周方向に確実に案内されるので円すいころ13の挙動が安定し、円すいころ軸受10が円滑に回転することができる。
例えば、ラジアル荷重が作用する条件下で回転する円すいころ軸受10では、反負荷圏において円すいころ13が軌道面に押し付けられていない自由状態となるので、円すいころ13の挙動が不安定になる。この場合でも、つば輪15を円すいころ13に近接して配置することにより、円すいころ13が軸方向に位置決めされて周方向に確実に案内されるので円すいころ13の挙動が安定し、円すいころ軸受10が円滑に回転することができる。
図3によって、円すいころ軸受10の組立方法について説明する。円すいころ軸受10は、図3に示す(a)から(d)の工程の順に行われる。なお、図3は模式図であり、実際の寸法に比べて、径方向に縮小した表示となっている。
図3(a)を参照する。保持器14を、中心軸mを鉛直方向にして、大径側の環状体29bを上方に向けて設置する。保持器14の内側から、全周にわたって、各ポケットに一つずつ円すいころ13を配置して、サブアッセンブリAを組み立てる。円すいころ13の外径はポケットの幅より大きいので、円すいころ13は、保持器14の柱30と接触して保持器14の内周側に保持される。
図3(b)を参照する。図3(a)の円すいころ13と保持器14のサブアッセンブリAに対して、内輪12を、正面側を下方に向けて、鉛直方向上方から組み込む。このとき内輪12のつば輪取付部26にはつば輪15が組込まれていないので、サブアッセンブリAが内輪12と干渉することなく、組み立てられる。
図3(c)を参照する。図3(b)の円すいころ13、保持器14、内輪12の組立品を、内輪12の正面が鉛直方向上方を向くように設置する。この状態で、つば輪15を内輪12のつば輪取付部26に組付ける。つば輪15は、150℃程度に過熱して、熱膨張によって直径が拡大した状態で組付けられる(焼きばめという)。直径が1メートル程度のつば輪15では、室温(20℃)のときに比べて、内径が1.3mm程度拡大する。内輪12のつば輪取付部26の第1円筒面34の外径と、つば輪15の第2円筒面45の内径との差は1mm程度であり、つば輪15の熱膨張量より小さいので、つば輪15をつば輪取付部26に容易に組み付けることができる。
つば輪15は大形で重量が大きく、高温に保持されているため、通常はクレーンで吊り下げられて組付けられる。
つば輪15は大形で重量が大きく、高温に保持されているため、通常はクレーンで吊り下げられて組付けられる。
本実施形態のつば輪15は、内輪第1側面21より内輪12の正面側に軸方向に突出した形状とすることにより、当該突出した部分の内周側に、径方向内方に延在するつば部36を形成している。これにより、従来のつば輪95に比べて径方向の寸法が大きくなるので、中心軸mと直交する平面内における曲げに対する剛性を高くすることができる。
この結果、つば輪15をクレーン等で搬送するときの取扱いに当たって、自重等による変形を防止することができる。また、つば輪15を加工するにあたってチャック等で保持したときの変形を低減できるので、加工完了時の変形を抑制できる。こうして、つば輪15を真円に近い状態で内輪12のつば輪取付部26に嵌め合わせることができるので、中心合わせが容易になり、つば輪15の組付け性を向上することができる。
この結果、つば輪15をクレーン等で搬送するときの取扱いに当たって、自重等による変形を防止することができる。また、つば輪15を加工するにあたってチャック等で保持したときの変形を低減できるので、加工完了時の変形を抑制できる。こうして、つば輪15を真円に近い状態で内輪12のつば輪取付部26に嵌め合わせることができるので、中心合わせが容易になり、つば輪15の組付け性を向上することができる。
その後、温度が低下するとつば輪15の内径が収縮し、つば輪15の第2円すい面44と内輪12の第1円すい面33とが径方向に当接する(図2参照)。室温においては、第1円すい面33は、第2円すい面44に対してわずかに大径となっており、温度が室温程度に低下したときには、締まりばめの状態で組付けられて、円すいころ13がつば輪15で保持された内輪アッセンブリ(B)を組み立てることができる。
また、第1円すい面33と第2円すい面44は、つば輪15が内輪12から抜け出す方向に変位すると、径方向の締め代が増大する向きに組み合わされている。このため、つば輪15の抜け出しを確実に防止できて、つば輪15と内輪12とを強固に固定することができる。
また、第1円すい面33と第2円すい面44は、つば輪15が内輪12から抜け出す方向に変位すると、径方向の締め代が増大する向きに組み合わされている。このため、つば輪15の抜け出しを確実に防止できて、つば輪15と内輪12とを強固に固定することができる。
図3(d)を参照する。図3(d)では、図3(c)で組み立てた内輪アッセンブリ(B)と外輪11とを組み合わせて円すいころ軸受10が組み立てられる。
以上の説明で理解できるように、第1実施形態の超大形軸受の円すいころ軸受10では、つば輪15の剛性が高いので、円すいころ軸受及びその内輪アッセンブリの組立性を向上することができる。更に、つば輪15が内輪12に強固に嵌め合わされるので、円すいころ軸受10は長期にわたって円滑に回転することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図を用いて説明する。図5は、第2実施形態である超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受50(以下、単に「調心ころ軸受50」という)の軸方向断面図である。図5は、径方向一方の断面のみを示しており、これと同一の形態である径方向他方の断面の表示を省略している。
本発明の第2実施形態を図を用いて説明する。図5は、第2実施形態である超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受50(以下、単に「調心ころ軸受50」という)の軸方向断面図である。図5は、径方向一方の断面のみを示しており、これと同一の形態である径方向他方の断面の表示を省略している。
第2実施形態の調心ころ軸受50は、第1実施形態の円すいころ軸受10に対して、転動体と軌道面の形態及び保持器の形態が異なっており、更に、つば輪55が保持器54と対向することによって内輪アッセンブリからの凸面ころ53の脱落を防止している点が異なっている。以下、相違点について詳細に説明し、互いに共通する構成については簡単に説明し、もしくは省略する。
調心ころ軸受50は、外輪51、内輪52、複数の凸面ころ53、保持器54、つば輪55を備えている。調心ころ軸受50は、外輪51と内輪52とが互いに中心軸を共通にして組み合わされ、外輪51と内輪52との間に複数の凸面ころ53が転動自在に組み込まれている。調心ころ軸受50は、外側軌道面59を球面で形成することによって、内輪52が、その中心軸の方向を外輪51に対して傾けた状態で回転することができる。調心ころ軸受50は、保持器54に対して内輪52の正面側につば輪55が組み込まれており、保持器54及び凸面ころ53が容易に脱落しないようになっている。
以下、図5に示すように、外輪51の中心軸の方向が、内輪52の中心軸と一致する向きに配置されている状態について説明する。調心ころ軸受50の中心軸mの延在する方向を軸方向という。また、中心軸mと直交する方向を径方向、中心軸mの回りを周回する方向を周方向という。また、図5の左方を軸方向一方といい、右方を軸方向他方という場合がある。
以下、図5に示すように、外輪51の中心軸の方向が、内輪52の中心軸と一致する向きに配置されている状態について説明する。調心ころ軸受50の中心軸mの延在する方向を軸方向という。また、中心軸mと直交する方向を径方向、中心軸mの回りを周回する方向を周方向という。また、図5の左方を軸方向一方といい、右方を軸方向他方という場合がある。
外輪51は、環状体で、軸受鋼や浸炭鋼で製造されている。内周に、軸方向断面が径方向外方に向けて凸となった球面からなる外側軌道面59が形成されている。
内輪52は、環状体で、軸受鋼や浸炭鋼で製造されている。外周に内側軌道面63が形成されている。内側軌道面63は、その軸方向断面が径方向内方に向けて凸となった曲面で形成されている。
内側軌道面63の最大径の位置より更に径方向外方に大つば64が形成されている。大つば64の内周側に、内側軌道面63の径方向外方につながるころ案内面65が形成されている。ころ案内面65は、調心ころ軸受50の回転中に、凸面ころ53の大端面68と摺接して、凸面ころ53の径方向の位置を規制しつつ、周方向に案内している。内側軌道面63の軸方向一方には、中心軸mを中心とする円筒形状の内輪外周面77が形成されている。
内側軌道面63の最大径の位置より更に径方向外方に大つば64が形成されている。大つば64の内周側に、内側軌道面63の径方向外方につながるころ案内面65が形成されている。ころ案内面65は、調心ころ軸受50の回転中に、凸面ころ53の大端面68と摺接して、凸面ころ53の径方向の位置を規制しつつ、周方向に案内している。内側軌道面63の軸方向一方には、中心軸mを中心とする円筒形状の内輪外周面77が形成されている。
内輪52の軸方向一方(内輪52の正面側である)に、中心軸mと直交する向きで径方向に延在する内輪第1側面61(第2平面)が形成されている。内輪52の軸方向他方(内輪52の背面側である)には、中心軸mと直交する向きで径方向に延在する内輪第2側面62が形成されている。内輪第1側面61の径方向外方の端部であって、内輪外周面77の軸方向一方の端部に、つば輪55を固定するつば輪取付部66が形成されている。内輪第1側面61の径方向内方と内輪第2側面62の径方向内方は、中心軸mを中心とする段付きの円筒形状である軸受内径面60でつながっている。
つば輪取付部66の形態については、その他の構造を説明した後に、つば輪55の形態と合わせて説明する。
つば輪取付部66の形態については、その他の構造を説明した後に、つば輪55の形態と合わせて説明する。
凸面ころ53は鼓形で、軸方向断面における外周面の形状は、外側軌道面59、及び内側軌道面63の軸方向断面の形状と同様である。凸面ころ53の中心軸nの方向で、軸方向一方に小端面67が、軸方向他方に大端面68が、それぞれ中心軸nと略直交する向きに形成されている。
保持器54は、つの形保持器であって、黄銅で製造されている。保持器54は、中心軸mを中心とする環状体69を備えており、周方向の複数個所から凸面ころ53に向けて突出する複数のつの70を備えている。周方向に隣り合う二つのつの70、70で囲まれた空間をポケットという。周方向に隣り合う二つのつの70、70の互いに向き合う面は、凸面ころ53の外周面に対応する曲面または円すい面で形成されており、各ポケットには、凸面ころ53がひとつずつ保持されている。
環状体69は、軸方向一方に中心軸mと直交する向きで径方向に延在する環状の側面69aを備えており、また、径方向内方に中心軸mを中心とする円筒形状の内周面69bを備えている。
環状体69は、軸方向一方に中心軸mと直交する向きで径方向に延在する環状の側面69aを備えており、また、径方向内方に中心軸mを中心とする円筒形状の内周面69bを備えている。
図6によって、内輪52に形成されたつば輪取付部66の形状について説明する。図6は、図5におけるつば輪取付部66を含む範囲の要部拡大図である。図6では、図2と同様に、つば輪取付部66とつば輪55との接触形態について理解を容易にするため、互いに嵌合する面の傾きや締め代等を誇張して模式的に示している。
つば輪取付部66は、保持器54の環状体69より軸方向一方の側に形成されており、内輪外周面77より径方向内方に凹んだ形態である。つば輪取付部66は、つば輪当接面71(第1平面)と外周嵌合面72(第1の嵌合面)と内輪第1側面61(第2平面)を含む領域をいう。
つば輪当接面71は、軸方向一方に向かう平面で、中心軸mと直交する向きで径方向に延在しており、径方向外方の端部が内輪外周面77の軸方向一方の端部とつながっている。外周嵌合面72は、径方向外方に向かう外周面であって、つば輪当接面71の径方向内方から軸方向一方に延在している。
外周嵌合面72は、第1円筒面74と第1円すい面73とを備えており、第1円筒面74の軸方向他方と第1円すい面73の軸方向一方とがつながっている。第1円筒面74の軸方向一方の端部は、内輪第1側面61の径方向外方の端部とr面取りを介してつながっている。r面取りに替えてc面取りとしてもよい。第1円すい面73の軸方向他方の端部は、つば輪当接面71の径方向内方の端部と、小径のr面でつながっている。
第1円すい面73は、中心軸mを中心とする円すい面で、軸方向一方に向かうほど外径が拡径している。第1円すい面73の最大外径(第1円筒面74の外径に等しい)と最小外径(r面の位置におけるつば輪取付部66の外径に等しい)との差は、好ましくは1mmから2mm程度に設定されるが、これに限定されるものではない。第1円筒面74は、中心軸mを中心とする円筒面である。
つば輪当接面71は、軸方向一方に向かう平面で、中心軸mと直交する向きで径方向に延在しており、径方向外方の端部が内輪外周面77の軸方向一方の端部とつながっている。外周嵌合面72は、径方向外方に向かう外周面であって、つば輪当接面71の径方向内方から軸方向一方に延在している。
外周嵌合面72は、第1円筒面74と第1円すい面73とを備えており、第1円筒面74の軸方向他方と第1円すい面73の軸方向一方とがつながっている。第1円筒面74の軸方向一方の端部は、内輪第1側面61の径方向外方の端部とr面取りを介してつながっている。r面取りに替えてc面取りとしてもよい。第1円すい面73の軸方向他方の端部は、つば輪当接面71の径方向内方の端部と、小径のr面でつながっている。
第1円すい面73は、中心軸mを中心とする円すい面で、軸方向一方に向かうほど外径が拡径している。第1円すい面73の最大外径(第1円筒面74の外径に等しい)と最小外径(r面の位置におけるつば輪取付部66の外径に等しい)との差は、好ましくは1mmから2mm程度に設定されるが、これに限定されるものではない。第1円筒面74は、中心軸mを中心とする円筒面である。
第1実施形態と同様に、第1円筒面74を設けることによって、第1円すい面73の直径寸法を簡便に計測することができるが、これに限定されるものではない。第1円すい面73の軸方向一方の端部と内輪第1側面61の径方向外方の端部とがr面またはc面取りでつながってもよい。
次に、同じく図6によって、つば輪55を、内輪52のつば輪取付部66に組付けたときの組付け状態について説明する。
第2実施形態のつば輪55は、第1実施形態のつば輪15に比べて、ころガイド面41を有しておらず、軸方向他方の側面は、中心軸mと直交する向きで径方向に延在するつば輪第2側面80(第3平面)で形成されている。つば輪第2側面80の径方向外方の端部は、つば輪外周面78の軸方向他方の端部とつながっている。つば輪55のその他の形態は、第1実施形態のつば輪15と同様であるため、説明を省略する。なお、第2実施形態のつば輪55では、第2の嵌合面である内周嵌合面は、第2円すい面84と第2円筒面85とで構成される。
第2実施形態のつば輪55は、第1実施形態のつば輪15に比べて、ころガイド面41を有しておらず、軸方向他方の側面は、中心軸mと直交する向きで径方向に延在するつば輪第2側面80(第3平面)で形成されている。つば輪第2側面80の径方向外方の端部は、つば輪外周面78の軸方向他方の端部とつながっている。つば輪55のその他の形態は、第1実施形態のつば輪15と同様であるため、説明を省略する。なお、第2実施形態のつば輪55では、第2の嵌合面である内周嵌合面は、第2円すい面84と第2円筒面85とで構成される。
第2実施形態においても、つば輪55は、第1実施形態と同様に、つば輪取付部66に強固に組付けられている。
すなわち、つば輪55の第2円すい面84は、第1円すい面73と径方向に締まりばめの状態で組付けられており、径方向の締め代は、直径で0.4mmから0.6mm程度である。第2円すい面84の軸方向の勾配は、第1円すい面73の軸方向の勾配と同等である。
すなわち、つば輪55の第2円すい面84は、第1円すい面73と径方向に締まりばめの状態で組付けられており、径方向の締め代は、直径で0.4mmから0.6mm程度である。第2円すい面84の軸方向の勾配は、第1円すい面73の軸方向の勾配と同等である。
第1円すい面73と第2円すい面84とが図6に示す向きで組み合わされているので、つば輪55を軸方向一方に向けて引き抜く場合には、つば輪55は、第1円すい面73と第2円すい面84との径方向の締め代が増す方向に変位することになる。このため、つば輪55を引き抜くときには大きな力が必要となるので、つば輪55の脱落を確実に防止することができる。なお、第2実施形態においても、第2円筒面85の内径寸法は、つば輪取付部66の第1円筒面74の外径寸法に比べて1mm程度小径である。
また、つば輪55は、つば輪第2側面80が内輪52のつば輪当接面71と当接するように組み込まれている。このため、軸方向他方に向かう変位を防止できる。
また、つば輪55は、つば輪第2側面80が内輪52のつば輪当接面71と当接するように組み込まれている。このため、軸方向他方に向かう変位を防止できる。
また、調心ころ軸受50では、つば輪第2側面80が保持器54の環状体69と軸方向に対向することによって、保持器54及び凸面ころ53を軸方向に位置決めしている。第2実施形態では、つば輪第2側面80が、中心軸mと直交する方向に形成された単一の平面で形成されているので、つば輪55を、内輪52のつば輪当接面71に当接させて組付けるだけで、つば輪第2側面80を内輪52に対して正確に位置決めすることができる。
また、調心ころ軸受50では、第1実施形態と同様に、つば輪第2側面80とつば側面82(第4平面)との軸方向の寸法を大きくすることによって、つば輪第2側面80が内輪52のつば輪当接面71と当接したときに、つば側面82と内輪第1側面61とが軸方向に離隔するように設定されている。これにより、つば輪第2側面80とつば輪当接面71とが確実に当接する。
こうして、つば輪第2側面80が、保持器54の環状体69の側面69aに近接して正確に配置されると、保持器54及び凸面ころ53を軸方向に確実に位置決めすることができるので、調心ころ軸受50の回転中において凸面ころ53の挙動が安定し、調心ころ軸受50が円滑に回転することができる。
調心ころ軸受50及びその内輪アッセンブリの組立は、図3に示した工程と概ね同様にして行うことが出来る。調心ころ軸受50の組立方法は、第1実施形態における円すいころ軸受10の組立方法に比べて、保持器54と凸面ころ53の組付け状態が異なるに過ぎない。図示を省略するが、第2実施形態では、図3(a)の工程で、保持器54が、環状体69を下方にしてつの70が上方に延在する向きに配置される。つの70とつの70との間に凸面ころ53を挿入して、凸面ころ53と保持器54のサブアッセンブリAを組み立てている。その他の工程は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
つば輪55は、第1実施形態のつば輪15と同様に、軸方向一方の端部が内輪52の内輪第1側面61より内輪52の軸方向一方に突出しており、当該突出した部分の内周側に、径方向内方に延在するつば部76が形成されている。これにより、従来のつば輪95に比べて径方向の寸法が大きくなるので、中心軸mと直交する平面内での曲げに対する剛性を高くすることができる。
この結果、図3(c)に示すような、つば輪55をクレーン等で搬送する工程において、自重等による変形を防止することができる。また、つば輪55を加工するにあたってチャック等で保持したときの変形を低減できるので、加工完了時の変形を抑制できる。こうして、つば輪55を真円に近い状態で内輪52のつば輪取付部66に嵌め合わせることができるので、中心合わせが容易になり、つば輪55の組付け性を向上することができる。
この結果、図3(c)に示すような、つば輪55をクレーン等で搬送する工程において、自重等による変形を防止することができる。また、つば輪55を加工するにあたってチャック等で保持したときの変形を低減できるので、加工完了時の変形を抑制できる。こうして、つば輪55を真円に近い状態で内輪52のつば輪取付部66に嵌め合わせることができるので、中心合わせが容易になり、つば輪55の組付け性を向上することができる。
以上の説明で理解できるように、第2実施形態の超大形軸受の調心ころ軸受50においても、つば輪55の剛性が高いので、調心ころ軸受50及び内輪アッセンブリの組立性を向上することができる。更に、つば輪55が内輪52に強固に嵌め合わされるので、調心ころ軸受50は長期にわたって円滑に回転することができる。
なお、上記で説明した各実施形態のつば輪15、55は、つば部36、76が本体部35、75の径方向内方にのみ形成されている。しかし、これに限定されるものではなく、図4に示す変形例(つば輪86)のように、第1実施形態のつば輪15に対して、本体部35から径方向外方に向けて延在する第2つば部87を更に形成した形態とすることができる。第2つば部87を形成することによって径方向の寸法が更に大きくなるので、中心軸mと直交する平面内での曲げに対する剛性を更に高くすることができる。また、つば輪86を内輪12に組付けるときに、第2つば部87が内輪第1側面21と接触しないので、つば輪第2側面40とつば輪当接面31とが確実に当接する。これにより、ころガイド面41を円すいころ13に対して正確に位置決めできるので、円すいころ13の挙動を安定させることができる。
なお、図4に破線で示すように軸方向の全体において外径を拡大した形態とすることも可能であるが、つば輪86のように、径方向外方に第2つば部87を設けることにより、重量を低減しつつ剛性を高くすることができる。なお、図示を省略するが、外周側のつば部76は、軸方向の任意の位置に形成することができる。また、つば部が径方向外方のみに形成されてもよい。
図4に示す形態のつば輪86は、超大形軸受の調心ころ軸受50及び内輪アッセンブリにも適用できる。
図4に示す形態のつば輪86は、超大形軸受の調心ころ軸受50及び内輪アッセンブリにも適用できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
(第1実施形態)10:円すいころ軸受、11:外輪、12:内輪、13:円すいころ、14:保持器、15:つば輪、16:軸受外径面、17:外輪第1側面、18:外輪第2側面、19:外側軌道面、20:軸受内径面、21:内輪第1側面、22:内輪第2側面、23:内側軌道面、24:大つば、25:ころ案内面、26:つば輪取付部、27:小端面、28:大端面、29a:環状体、29b:環状体、30:柱、31:つば輪当接面、32:外周嵌合面、33:第1円すい面、34:第1円筒面、35:本体部、36:つば部、37:内周嵌合面、38:つば輪外周面、39:つば輪第1側面、40:つば輪第2側面、41:ころガイド面、42:つば側面、43:つば輪内周面、44:第2円すい面、45:第2円筒面、
(第2実施形態)50:スラスト自動調心ころ軸受、51:外輪、52:内輪、53:凸面ころ、54:保持器、55:つば輪、59:外側軌道面、60:軸受内径面、61:内輪第1側面、62:内輪第2側面、63:内側軌道面、64:大つば、65:ころ案内面、66:つば輪取付部、67:小端面、68:大端面、69:環状体、70:つの、71:つば輪当接面、72:外周嵌合面、73:第1円すい面、74:第1円筒面、75:本体部、76:つば部、77:内輪外周面、78:つば輪外周面、80:つば輪第2側面、82:つば側面、84:第2円すい面、85:第2円筒面、86:第2つば部、
(従来構造)90a:円すいころ軸受、90b:円すいころ軸受、91:内輪、92:小つば、93:ころ、94:保持器、95:つば輪、96:外輪
(第2実施形態)50:スラスト自動調心ころ軸受、51:外輪、52:内輪、53:凸面ころ、54:保持器、55:つば輪、59:外側軌道面、60:軸受内径面、61:内輪第1側面、62:内輪第2側面、63:内側軌道面、64:大つば、65:ころ案内面、66:つば輪取付部、67:小端面、68:大端面、69:環状体、70:つの、71:つば輪当接面、72:外周嵌合面、73:第1円すい面、74:第1円筒面、75:本体部、76:つば部、77:内輪外周面、78:つば輪外周面、80:つば輪第2側面、82:つば側面、84:第2円すい面、85:第2円筒面、86:第2つば部、
(従来構造)90a:円すいころ軸受、90b:円すいころ軸受、91:内輪、92:小つば、93:ころ、94:保持器、95:つば輪、96:外輪
Claims (4)
- 外周に内側軌道面を有する内輪と、複数の円すいころと、複数の前記円すいころを前記内側軌道面に沿って保持する保持器と、つば輪と、を備えた超大形軸受の円すいころ軸受の内輪アッセンブリにおいて、
前記内輪は、前記内輪の正面側である軸方向一方の外周に前記つば輪を固定するつば輪取付部を有し、
前記つば輪取付部は、径方向に延在する第1平面と、
前記第1平面の径方向内方から軸方向一方に向けて延在する外周面であって、軸方向の少なくとも一部に軸方向一方に向かうほど拡径する第1円すい面を有する第1の嵌合面と、
前記第1の嵌合面の軸方向一方から径方向内方に延在する第2平面と、を備え、
前記つば輪は、軸方向他方の側面であって径方向に延在する第3平面と、
前記第3平面の径方向内方から軸方向一方に向けて延在する内周面であって、軸方向の少なくとも一部に軸方向一方に向かうほど拡径する第2円すい面を有する第2の嵌合面と、
前記第2の嵌合面の軸方向一方から径方向内方に延在する第4平面と、を備えており、
前記第1平面と前記第3平面とが軸方向に当接し、前記第1円すい面と前記第2円すい面とが径方向に当接し、前記第2平面と前記第4平面とが軸方向に離隔していることを特徴とする超大形軸受の円すいころ軸受の内輪アッセンブリ。 - 外輪と、請求項1に記載する内輪アッセンブリと、を含む超大形軸受の円すいころ軸受。
- 外周に内側軌道面を有する内輪と、複数の凸面ころと、複数の前記凸面ころを前記内側軌道面に沿って保持する保持器と、つば輪と、を備えた超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受の内輪アッセンブリにおいて、
前記内輪は、前記内輪の正面側である軸方向一方の外周に前記つば輪を固定するつば輪取付部を有し、
前記つば輪取付部は、径方向に延在する第1平面と、
前記第1平面の径方向内方から軸方向一方に向けて延在する外周面であって、軸方向の少なくとも一部に軸方向一方に向かうほど拡径する第1円すい面を有する第1の嵌合面と、
前記第1の嵌合面の軸方向一方から径方向内方に延在する第2平面と、を備え、
前記つば輪は、軸方向他方の側面であって径方向に延在する第3平面と、
前記第3平面の径方向内方から軸方向一方に向けて延在する内周面であって、軸方向の少なくとも一部に軸方向一方に向かうほど拡径する第2円すい面を有する第2の嵌合面と、
前記第2の嵌合面の軸方向一方から径方向内方に延在する第4平面と、を備えており、
前記第1平面と前記第3平面とが軸方向に当接し、前記第1円すい面と前記第2円すい面とが径方向に当接し、前記第2平面と前記第4平面とが軸方向に離隔していることを特徴とする超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受の内輪アッセンブリ。 - 外輪と、請求項3に記載する内輪アッセンブリと、を含む超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021000978A JP2022106169A (ja) | 2021-01-06 | 2021-01-06 | 超大形軸受の円すいころ軸受とその内輪アッセンブリ及び超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受とその内輪アッセンブリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021000978A Pending JP2022106169A (ja) | 2021-01-06 | 2021-01-06 | 超大形軸受の円すいころ軸受とその内輪アッセンブリ及び超大形軸受のスラスト自動調心ころ軸受とその内輪アッセンブリ |
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2021
- 2021-01-06 JP JP2021000978A patent/JP2022106169A/ja active Pending
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