JP2022104669A - 起伏部材の引き起こし方法、および、クレーン - Google Patents

起伏部材の引き起こし方法、および、クレーン Download PDF

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章 小矢畑
Akira Koyabata
大朗 松井
Dairo Matsui
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Abstract

【課題】起伏部材の引き起こし時にロープに作用する張力を低減させるとともに、他の部材にロープが干渉するのを抑制することが可能な起伏部材の引き起こし方法、および、クレーンを提供する。【解決手段】ブーム14およびリアストラット17aを倒伏させた状態で、マスト16から補助シリンダ2を垂下させる。補助シリンダ2のロッド2aを伸長させて、ロッド2aの先端部を下方に移動させることで、シーブ装置5を上方に移動させる。第2ロープ6の他端側をウインチ18で巻き取ることで、クレーン本体13に対してリアストラット17aを引き起こす。【選択図】図4

Description

本発明は、クレーンが備える起伏部材の引き起こし方法、および、クレーンに関する。
特許文献1には、クレーンの組立時に、リアストラットなどの起伏部材をブームに対して引き起こす方法が開示されている。この方法では、起伏部材に連結したロープを、ブームの上面に設けられたロープ支持部材の上側シーブと下側シーブとの間を通ってウインチまで延びるように配索し、ウインチでロープを巻き取ることで、起伏部材を引き起こしている。
特開2018-167973号公報
ところで、ブームの分解および組立を補助する補助シリンダがマストに揺動自在に設けられたクレーンが知られている。このようなクレーンにおいては、組み立て中のクレーンの側面図である図6に示すように、ブーム114およびリアストラット(起伏部材)117aが倒伏され、マスト116から補助シリンダ102が垂下された状態で、補助シリンダ102の先端部(下端部)に設けられたシーブ103に、このシーブ103の上方からロープ104を架け渡し、ロープ104の一端をリアストラット117aに連結するとともに、ロープ104の他端側をウインチ118で巻き取ることで、ブーム114に対してリアストラット117aを引き起こしている。
しかしながら、このような方法では、シーブ103におけるロープ104の高さが比較的に低いために、比較的に低い位置からロープ104を引っ張ってリアストラット117aを起こすことになり、リアストラット117aの引き起こし時にロープ104に作用する張力が大きくなる。その結果、ロープ104が傷んだり、ウインチ118でロープ104の食い込みが生じたりする。また、シーブ103におけるロープ104の高さが比較的に低いために、他の部材にロープ104が干渉する。
本発明の目的は、起伏部材の引き起こし時にロープに作用する張力を低減させるとともに、他の部材にロープが干渉するのを抑制することが可能な起伏部材の引き起こし方法、および、クレーンを提供することである。
本発明の起伏部材の引き起こし方法は、クレーン本体と、前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられた起伏部材と、前記クレーン本体の前後方向における前記起伏部材の後方において、前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられたマストと、前記マストの先端部に基端部が揺動自在に取り付けられ、伸縮可能なロッドを有する補助シリンダと、前記補助シリンダの前記基端部に設けられた第1シーブと、前記第1シーブの上方から前記第1シーブに架け渡され、一端部が前記補助シリンダの前記ロッドの先端部に接続された第1ロープと、前記第1ロープの他端部に接続された支持部で第2シーブを支持するシーブ装置と、前記第2シーブの上方から前記第2シーブに架け渡され、一端部が前記起伏部材に接続された第2ロープと、前記クレーン本体に設けられ、前記第2ロープの他端側を巻き取るウインチと、を有するクレーンにおける起伏部材の引き起こし方法であって、前記起伏部材を倒伏させた状態で、前記マストから前記補助シリンダを垂下させる垂下ステップと、前記垂下ステップの後に、前記補助シリンダの前記ロッドを伸長させて、前記ロッドの先端部を下方に移動させることで、前記シーブ装置を上方に移動させる移動ステップと、前記移動ステップの後に、前記第2ロープの他端側を前記ウインチで巻き取ることで、前記クレーン本体に対して前記起伏部材を引き起こす引き起こしステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明のクレーンは、クレーン本体と、前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられた起伏部材と、前記クレーン本体の前後方向における前記起伏部材の後方において、前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられたマストと、前記マストの先端部に基端部が揺動自在に取り付けられ、伸縮可能なロッドを有する補助シリンダと、前記補助シリンダの前記基端部に設けられた第1シーブと、前記第1シーブの上方から前記第1シーブに架け渡され、一端部が前記補助シリンダの前記ロッドの先端部に接続された第1ロープと、前記第1ロープの他端部に接続された支持部で第2シーブを支持するシーブ装置と、前記第2シーブの上方から前記第2シーブに架け渡され、一端部が前記起伏部材に接続された第2ロープと、前記クレーン本体に設けられ、前記第2ロープの他端側を巻き取るウインチと、を有し、前記起伏部材が倒伏され、前記マストから前記補助シリンダが垂下された状態で、前記補助シリンダの前記ロッドが伸長されることで、前記シーブ装置が上方に移動され、この状態で、前記第2ロープの他端側が前記ウインチで巻き取られることで、前記クレーン本体に対して前記起伏部材が引き起こされることを特徴とする。
本発明によると、ウインチで、第2ロープの他端側を巻き取る前に、シーブ装置が上方に移動されることで、第2ロープが架け渡された第2シーブが上方に移動される。これにより、第2シーブにおける第2ロープの高さは、補助シリンダの先端部よりも高くなる。よって、第2シーブが補助シリンダの先端部に設けられている場合に比べて、より高い位置から第2ロープを引っ張って起伏部材を起こすことができるので、起伏部材の引き起こし時に第2ロープに作用する張力を低減させることができる。その結果、第2ロープが傷んだり、ウインチで第2ロープの食い込みが生じたりするのを抑制することができる。また、第2ロープを他の部材から離すことができるので、他の部材に第2ロープが干渉するのを抑制することができる。
クレーンの側面図であり、クレーンが組み立てられた状態を示す図である。 組み立て中のクレーンの側面図であり、補助シリンダが垂下された状態を示す図である。 組み立て中のクレーンの側面図であり、マストが前方に傾斜された状態を示す図である。 組み立て中のクレーンの側面図であり、リアストラットを引き起こす際の状態を示す図である。 組み立て中のクレーンの側面図であり、ブームを引き起こす際の状態を示す図である。 従来における、組み立て中のクレーンの側面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
(クレーンの構成)
本発明の第1実施形態における、起伏部材の引き起こし方法は、作業機械であるクレーンの組立時に行われる。クレーン1の側面図である図1に示すように、クレーン1は、クレーン本体13を有している。クレーン本体13は、下部走行体11と、上部旋回体12と、を有している。下部走行体11は、クローラ式である。上部旋回体12は、下部走行体11の上部に旋回可能に設けられている。なお、作業機械は、クローラ式のクレーンに限定されず、ホイール式のクレーンであってもよい。なお、図1では、クレーン1が組み立てられた状態を示している。
上部旋回体12は、ブーム14と、ジブ15と、マスト16と、ストラット17と、ウインチ18と、カウンタウエイト19と、を有している。
ブーム14は、上部旋回体12の前部に起伏可能に取り付けられている。ブーム14は、下部ブーム14aと、中間ブーム14bと、上部ブーム14cとが分解可能に連結されて構成されている。ジブ15は、ブーム14の先端部に起伏可能に取り付けられている。ジブ15は、下部ジブ15aと、中間ジブ15bと、上部ジブ15cとが分解可能に連結されて構成されている。
マスト16は、上部旋回体12の前後方向におけるブーム14の後方において、上部旋回体12に起伏可能に取り付けられている。マスト16の先端部と、ブーム14の先端部とは、ガイライン20を介して連結されている。マスト16の先端部には、上部スプレッダ21が設けられている。
ストラット17は、側方からの平面視で三角形状であって、リアストラット(起伏部材)17aと、フロントストラット17bと、を有している。リアストラット17aおよびフロントストラット17bは、ブーム14の先端部(上部ブーム14c)に起伏可能に取り付けられている。なお、フロントストラット17bは、ジブ15の基端部に起伏可能に取り付けられていてもよい。フロントストラット17bの先端部とジブ15の先端部とは、ジブガイライン22を介して連結されている。このように、リアストラット17aは、ブーム14を介して、クレーン本体13に起伏可能に取り付けられている。
ブーム14の下部背面側に取り付けたジブ起伏用下部スプレッダ23と、ストラットガイライン24の一端に連結したジブ起伏用上部スプレッダ25との間には、ジブ起伏ロープ26が掛け渡されている。ストラットガイライン24の他端は、リアストラット17aの先端部に接続されている。
上部旋回体12の後部には、下部スプレッダ27が設けられている。マスト16の先端部に設けられた上部スプレッダ21と、下部スプレッダ27とは、ブーム起伏ロープ28を介して連結されている。
ウインチ18は、フック用ウインチ18aと、ジブ起伏用ウインチ18bと、ブーム起伏用ウインチ18cと、を有している。フック用ウインチ18a、ジブ起伏用ウインチ18b、および、ブーム起伏用ウインチ18cは、上部旋回体12の中央部にそれぞれ配置されている。なお、フック用ウインチ18a、および、ジブ起伏用ウインチ18bは、下部ブーム14aに設けられていてもよい。
フック用ウインチ18aは、巻上ロープ(図示せず)を巻き取り又は繰り出してフック装置の巻き上げ又は巻き下げを行う。ジブ起伏用ウインチ18bは、ジブ起伏ロープ26を巻き取り又は繰り出すことで、ストラット17を、ブーム14の先端部との結合点を中心に起伏させる。その結果、ジブ15がブーム14との結合点を中心として起伏する。ブーム起伏用ウインチ18cは、ブーム起伏ロープ28を巻き取り又は繰り出すことで、ブーム14を、その支点回りに起伏させる。
カウンタウエイト19は、上部旋回体12の後部に搭載されている。
組み立て中のクレーン1の側面図である図2に示すように、クレーン1は、補助シリンダ2と、第1シーブ3と、第1ロープ4と、シーブ装置5と、を有している。なお、図2では、組み立て中において、下部ブーム14aのみが上部旋回体12に取り付けられている。つまり、中間ブーム14bおよび上部ブーム14cはまだ取り付けられていない。
補助シリンダ2は、マスト16の先端部に基端部が揺動自在に取り付けられ、伸縮可能なロッド2aを有している。第1シーブ3は、補助シリンダ2の基端部に設けられている。
第1ロープ4は、第1シーブ3の上方から第1シーブ3に架け渡されている。第1ロープ4の一端部は、補助シリンダ2のロッド2aの先端部に接続されている。シーブ装置5は、支持部5aと、第2シーブ5bとを有している。支持部5aは、第1ロープ4の他端部に接続されている。第2シーブ5bは、支持部5aで支持されている。
また、組み立て中のクレーン1の側面図である図3に示すように、クレーン1は、第2ロープ6を有している。なお、図3では、図2に示す状態よりも、マスト16が前方に傾斜されることで、補助シリンダ2のロッド2aの先端部が下部ブーム14aに近接されている。
第2ロープ6は、シーブ装置5の第2シーブ5bの上方から第2シーブ5bに架け渡されている。第2ロープ6の一端部は、リアストラット17aに接続されるが、図3に示す状態では、まだ接続されていない。第2ロープ6の他端側は、ウインチ18に巻回されている。本実施形態では、第2ロープ6の他端側は、フック用ウインチ18aに巻回されているが、これに限定されない。
図3に示すように、補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させることで、第1ロープ4の一端部を、補助シリンダ2のロッド2aの先端部に容易に接続することができる。また、補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させることで、第2ロープ6を第2シーブ5bに容易に架け渡すことができる。
組み立て中のクレーン1の側面図である図4に示すように、図3に示す状態から、マスト16が起こされる。この状態で、補助シリンダ2のロッド2aを伸長させると、ロッド2aの先端部が下方に移動する結果、シーブ装置5が上方に移動する。これにより、第2シーブ5bにおける第2ロープ6の高さは、補助シリンダ2の先端部よりも高くなる。
図4に示すように、ブーム14が組み立てられ、リアストラット17aおよびフロントストラット17bが上部ブーム14cに取り付けられる。ブーム14、リアストラット17a、および、フロントストラット17bが倒伏された状態で、リアストラット17aの先端部に第2ロープ6の一端部が接続される。そして、第2ロープ6の他端側がウインチ18で巻き取られることで、ブーム14に対してリアストラット17aが引き起こされることになる。なお、図4に示す状態では、ジブ15は組み立てられておらず、下部ジブ15aのみが上部ブーム14cに取り付けられているが、ジブ15が組み立てられていてもよい。
なお、ブーム14が組み立てられ、リアストラット17aおよびフロントストラット17bが上部ブーム14cに取り付けられた後に、図3に示すように、補助シリンダ2のロッド2aの先端部が下部ブーム14aに近接されて、第1ロープ4の一端部が、補助シリンダ2のロッド2aの先端部に接続されるとともに、第2ロープ6が第2シーブ5bに架け渡されてもよい。
(起伏部材の引き起こし方法)
次に、起伏部材の引き起こし方法について、図面を参照しつつ説明する。
まず、図3に示すように、下部ブーム14aを倒伏させた状態で、マスト16から補助シリンダ2を垂下させる。そして、補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させて、ロッド2aの先端部に第1ロープ4の一端部を接続するとともに、第2ロープ6を第2シーブ5bに架け渡す。このとき、第1ロープ4の他端部には、シーブ装置5の支持部5aが接続されている。また、第2ロープ6の他端側は、ウインチ18に巻回されている。
補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させることで、第1ロープ4の一端部を、補助シリンダ2のロッド2aの先端部に容易に接続することができる。また、補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させることで、第2ロープ6を第2シーブ5bに容易に架け渡すことができる。
次に、図4に示すように、ブーム14を組み立て、リアストラット17aおよびフロントストラット17bを上部ブーム14cに取り付ける。ブーム14、リアストラット17a、および、フロントストラット17bは倒伏された状態である。そして、第2ロープ6の一端部をリアストラット17aの先端部に接続する。
次に、補助シリンダ2のロッド2aを伸長させて、ロッド2aの先端部を下方に移動させることで、シーブ装置5を上方に移動させる。その後、第2ロープ6の他端側をウインチ18で巻き取ることで、ブーム14に対してリアストラット17aを引き起こす。
ウインチ18で、第2ロープ6の他端側を巻き取る前に、シーブ装置5が上方に移動されることで、第2ロープ6が架け渡された第2シーブ5bが上方に移動される。これにより、第2シーブ5bにおける第2ロープ6の高さは、補助シリンダ2の先端部よりも高くなる。よって、第2シーブ5bが補助シリンダ2の先端部に設けられている場合に比べて、より高い位置から第2ロープ6を引っ張ってリアストラット17aを起こすことができるので、リアストラット17aの引き起こし時に第2ロープ6に作用する張力を低減させることができる。その結果、第2ロープ6が傷んだり、ウインチ18で第2ロープ6の食い込みが生じたりするのを抑制することができる。また、第2ロープ6を他の部材から離すことができるので、他の部材に第2ロープ6が干渉するのを抑制することができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る起伏部材の引き起こし方法およびクレーン1によると、ウインチ18で、第2ロープ6の他端側を巻き取る前に、シーブ装置5が上方に移動されることで、第2ロープ6が架け渡された第2シーブ5bが上方に移動される。これにより、第2シーブ5bにおける第2ロープ6の高さは、補助シリンダ2の先端部よりも高くなる。よって、第2シーブ5bが補助シリンダ2の先端部に設けられている場合に比べて、より高い位置から第2ロープ6を引っ張ってリアストラット17aを起こすことができるので、リアストラット17aの引き起こし時に第2ロープ6に作用する張力を低減させることができる。その結果、第2ロープ6が傷んだり、ウインチ18で第2ロープ6の食い込みが生じたりするのを抑制することができる。また、第2ロープ6を他の部材から離すことができるので、他の部材に第2ロープ6が干渉するのを抑制することができる。
また、補助シリンダ2のロッド2aの先端部が下部ブーム14aに近接された状態で、ロッド2aの先端部に第1ロープ4の一端部が接続されるとともに、第2ロープ6が第2シーブ5bに架け渡される。補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させることで、第1ロープ4の一端部を、補助シリンダ2のロッド2aの先端部に容易に接続することができる。また、補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させることで、第2ロープ6を第2シーブ5bに容易に架け渡すことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の起伏部材の引き起こし方法について、図面を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と共通する構成およびそれにより奏される効果については説明を省略し、主に、第1実施形態と異なる点について説明する。なお、第1実施形態と同じ部材については、第1実施形態と同じ符号を付している。
(クレーンの構成)
第1実施形態においては、ブーム14に対して、ひいては、クレーン本体13に対して、リアストラット17aを引き起こしていた。本実施形態では、クレーン本体13に対して、ブーム(起伏部材)14を引き起こす。
図3に示すように、補助シリンダ2のロッド2aの先端部が下部ブーム14aに近接されて、第1ロープ4の一端部が、補助シリンダ2のロッド2aの先端部に接続されるとともに、第2ロープ6が第2シーブ5bに架け渡される。
組み立て中のクレーン1の側面図である図5に示すように、図3に示す状態から、マスト16が起こされる。この状態で、補助シリンダ2のロッド2aを伸長させると、ロッド2aの先端部が下方に移動する結果、シーブ装置5が上方に移動する。これにより、第2シーブ5bにおける第2ロープ6の高さは、補助シリンダ2の先端部よりも高くなる。
図5に示すように、下部ブーム14aが倒伏された状態で、第2ロープ6の一端部が下部ブーム14aに接続される。これに前後して、下部ブーム14aに中間ブーム14bが取り付けられ、中間ブーム14bに上部ブーム14cが取り付けられる。なお、下部ブーム14aが斜め下方を向いているので、下部ブーム14aの図中上側と図中下側とにそれぞれ設けられたコネクタのうち、図中上側のコネクタのみが中間ブーム14bと連結される。そして、第2ロープ6の他端側がウインチ18で巻き取られることで、クレーン本体13に対してブーム14が引き起こされることになる。ブーム14が引き起こされた後には、下部ブーム14aの図中下側のコネクタが中間ブーム14bと連結される。
(起伏部材の引き起こし方法)
次に、起伏部材の引き起こし方法について、図面を参照しつつ説明する。
まず、図3に示すように、下部ブーム14aを倒伏させた状態で、マスト16から補助シリンダ2を垂下させる。そして、補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させて、ロッド2aの先端部に第1ロープ4の一端部を接続するとともに、第2ロープ6を第2シーブ5bに架け渡す。このとき、第1ロープ4の他端部には、シーブ装置5の支持部5aが接続されている。また、第2ロープ6の他端側は、ウインチ18に巻回されている。
補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させることで、第1ロープ4の一端部を、補助シリンダ2のロッド2aの先端部に容易に接続することができる。また、補助シリンダ2のロッド2aの先端部を下部ブーム14aに近接させることで、第2ロープ6を第2シーブ5bに容易に架け渡すことができる。
次に、ブーム14を組み立てる。ブーム14は倒伏された状態である。そして、図5に示すように、第2ロープ6の一端部を下部ブーム14aの先端部に接続する。
次に、補助シリンダ2のロッド2aを伸長させて、ロッド2aの先端部を下方に移動させることで、シーブ装置5を上方に移動させる。その後、第2ロープ6の他端側をウインチ18で巻き取ることで、クレーン本体13に対してブーム14を引き起こす。
ウインチ18で、第2ロープ6の他端側を巻き取る前に、シーブ装置5が上方に移動されることで、第2ロープ6が架け渡された第2シーブ5bが上方に移動される。これにより、第2シーブ5bにおける第2ロープ6の高さは、補助シリンダ2の先端部よりも高くなる。よって、第2シーブ5bが補助シリンダ2の先端部に設けられている場合に比べて、より高い位置から第2ロープ6を引っ張ってブーム14を起こすことができるので、ブーム14の引き起こし時に第2ロープ6に作用する張力を低減させることができる。その結果、第2ロープ6が傷んだり、ウインチ18で第2ロープ6の食い込みが生じたりするのを抑制することができる。また、第2ロープ6を他の部材から離すことができるので、他の部材に第2ロープ6が干渉するのを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、クレーン本体13に対して引き起こす対象は、ブーム14やリアストラット17aに限定されず、フロントストラット17bやジブ15であってもよい。
1 クレーン
2 補助シリンダ
2a ロッド
3 第1シーブ
4 第1ロープ
5 シーブ装置
5a 支持部
5b 第2シーブ
6 第2ロープ
11 下部走行体
12 上部旋回体
13 クレーン本体
14 ブーム(起伏部材)
14a 下部ブーム
15 ジブ
16 マスト
17 ストラット
17a リアストラット(起伏部材)
17b フロントストラット
18 ウインチ
19 カウンタウエイト
20 ガイライン
21 上部スプレッダ
22 ジブガイライン
23 ジブ起伏用下部スプレッダ
24 ストラットガイライン
25 ジブ起伏用上部スプレッダ
26 ジブ起伏ロープ
27 下部スプレッダ
28 ブーム起伏ロープ
102 補助シリンダ
103 シーブ
104 ロープ
114 ブーム
116 マスト
117a リアストラット
118 ウインチ

Claims (3)

  1. クレーン本体と、
    前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられた起伏部材と、
    前記クレーン本体の前後方向における前記起伏部材の後方において、前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられたマストと、
    前記マストの先端部に基端部が揺動自在に取り付けられ、伸縮可能なロッドを有する補助シリンダと、
    前記補助シリンダの前記基端部に設けられた第1シーブと、
    前記第1シーブの上方から前記第1シーブに架け渡され、一端部が前記補助シリンダの前記ロッドの先端部に接続された第1ロープと、
    前記第1ロープの他端部に接続された支持部で第2シーブを支持するシーブ装置と、
    前記第2シーブの上方から前記第2シーブに架け渡され、一端部が前記起伏部材に接続された第2ロープと、
    前記クレーン本体に設けられ、前記第2ロープの他端側を巻き取るウインチと、
    を有するクレーンにおける起伏部材の引き起こし方法であって、
    前記起伏部材を倒伏させた状態で、前記マストから前記補助シリンダを垂下させる垂下ステップと、
    前記垂下ステップの後に、前記補助シリンダの前記ロッドを伸長させて、前記ロッドの先端部を下方に移動させることで、前記シーブ装置を上方に移動させる移動ステップと、
    前記移動ステップの後に、前記第2ロープの他端側を前記ウインチで巻き取ることで、前記クレーン本体に対して前記起伏部材を引き起こす引き起こしステップと、
    を有することを特徴とする起伏部材の引き起こし方法。
  2. 前記起伏部材を倒伏させた状態で、前記マストから垂下した前記補助シリンダの前記ロッドの先端部を前記起伏部材に近接させて、前記ロッドの先端部に前記第1ロープの一端部を接続するとともに、前記第2ロープを前記第2シーブに架け渡すことを特徴とする請求項1に記載の起伏部材の引き起こし方法。
  3. クレーン本体と、
    前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられた起伏部材と、
    前記クレーン本体の前後方向における前記起伏部材の後方において、前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられたマストと、
    前記マストの先端部に基端部が揺動自在に取り付けられ、伸縮可能なロッドを有する補助シリンダと、
    前記補助シリンダの前記基端部に設けられた第1シーブと、
    前記第1シーブの上方から前記第1シーブに架け渡され、一端部が前記補助シリンダの前記ロッドの先端部に接続された第1ロープと、
    前記第1ロープの他端部に接続された支持部で第2シーブを支持するシーブ装置と、
    前記第2シーブの上方から前記第2シーブに架け渡され、一端部が前記起伏部材に接続された第2ロープと、
    前記クレーン本体に設けられ、前記第2ロープの他端側を巻き取るウインチと、
    を有し、
    前記起伏部材が倒伏され、前記マストから前記補助シリンダが垂下された状態で、前記補助シリンダの前記ロッドが伸長されることで、前記シーブ装置が上方に移動され、この状態で、前記第2ロープの他端側が前記ウインチで巻き取られることで、前記クレーン本体に対して前記起伏部材が引き起こされることを特徴とするクレーン。
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