JP2022104181A - 移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】移植作業を停止させることなく苗置き台に苗トレイを迅速に供給すること。【解決手段】移植機3は、圃場に苗Nを植え付ける植付装置39と、植付装置39に苗Nを供給する苗供給装置38と、苗供給装置38に供給される苗Nを収容した苗トレイ189を載置するための苗置き台190と、を備え、苗トレイ189は、上面に苗Nを個別に収容可能な複数の収容凹部189aが縦横に並列して形成され、下面に隣り合う収容凹部189aの間に形成されて前記並列の方向に延びる溝部189bを有し、苗置き台190は、前記苗トレイ189が載置される載置部190aと、載置部190a上での苗トレイ189の移動を案内する案内部190bと、を有し、案内部190bは、載置部190aよりも上方に突出して設けられ、載置部190aに苗トレイ189を載置したときに溝部189bに入って溝部189bに沿って延びている。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、圃場に苗を植え付ける移植機に関する。
従来、特許文献1に開示された移植機が知られている。
特許文献1に開示された移植機は、トラクタに連結されたロータリ耕耘機の後部に装着されたものである。移植機は、苗を収容する多数の供給カップを有する苗供給装置と、苗供給装置から供給された苗を圃場に植え付ける植付装置とを有する。苗供給装置の上方に苗置き台が設けられている。苗置き台に苗トレイが載せられて、苗トレイの苗が苗供給装置に供給され、植付装置により苗が圃場に移植される。
移植作業時には、苗トレイを積載した苗運搬伴走車が移植機のそばを伴走しており、苗置き台の苗が無くなると、トラクタを一旦停止させて、苗運搬伴走車の苗トレイを移植機の苗置き台に積み替えていた。
特開2019‐208412号公報
特許文献1記載の移植機では、苗置き台に苗トレイを載せるには、トラクタを停止させなければならないので、移植作業が停止し、作業効率が低下すると共に、迅速な苗トレイの供給ができなかった。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、移植作業を停止させることなく苗置き台に苗トレイを迅速に供給することができる移植機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る移植機は、圃場に苗を植え付ける植付装置と、前記植付装置に苗を供給する苗供給装置と、前記苗供給装置に供給される苗を収容した苗トレイを載置するための苗置き台と、を備え、前記苗トレイは、上面に苗を個別に収容可能な複数の収容凹部が縦横に並列して形成され、下面に隣り合う収容凹部の間に形成されて前記並列の方向に延びる溝部を有し、前記苗置き台は、前記苗トレイが載置される載置部と、前記載置部上での前記苗トレイの移動を案内する案内部と、を有し、前記案内部は、前記載置部よりも上方に突出して設けられ、前記載置部に前記苗トレイを載置したときに前記溝部に入って前記溝部に沿って延びている。
また、前記案内部は、移植機の前後方向と直交する幅方向に延びており、前記載置部上での前記苗トレイの前記幅方向の移動を案内する。
また、前記案内部は、前記苗置き台の前記幅方向の一端部から他端部にわたって延びている。
また、前記苗置き台は、平面視にて四角形状の枠体を有し、前記案内部は、前記枠体の対向する二辺を接続している。
また、前記苗供給装置に苗を供給する作業者が着座可能な椅子を備え、前記椅子は、前記苗供給装置の前方に配置された前方椅子と、前記苗供給装置の後方に配置された後方椅子とを含み、前記苗置き台は、前記苗供給装置の上方であって且つ前記前方椅子と前記後方椅子との間に位置し、前記案内部が前記幅方向に延びるように配置されている。
また、前記苗置き台は、上下方向に並んで配置された複数の苗置き台を含み、前記苗置き台の前記幅方向外側であって地面よりも高い位置には、前記苗置き台に前記苗トレイを置くときに作業者が上がることができるステップが設けられている。
上記の構成によれば、苗トレイを案内部に沿ってスライドさせることができるので、移植作業を停止することなく、苗置き台に苗トレイを迅速に供給することができる。
作業機の側面図である。 対地作業装置の側面図である。 対地作業装置の平面図である。 作業機の動力伝達系統を示す構成図である。 移植機の植付装置等を示す側面図である。 植付装置の平面図である。 苗置き台の斜視図である。 苗トレイの一例の斜視図である。 苗置き台の右半分の平面図である。 図9のA-A線断面図である。 苗置き台の平面図である。 苗供給装置の平面図である。 苗供給装置の底蓋と開放位置を説明する図面である。 苗供給装置の一部を下方から見た斜視図である。 苗供給カップの分解斜視図である。 苗供給カップの斜視図で、底蓋が閉じた状態と開いた状態を示す。 苗供給カップの底面図である。 苗供給カップの断面図である。 苗供給カップと植付具との位置関係を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、走行しながら対地作業(耕耘等)と共に苗の植え付け(移植)を行うことができる作業機1を示している。作業機1は、走行体1Aと、走行体1Aの後部に装着された対地作業装置1Bを有する。対地作業装置1Bは、走行体1Aの後部に昇降可能に装着された第1対地作業機2と、第1対地作業機2の後部に昇降可能に装着された第2対地作業機3とを備えている。
本実施形態では、走行体1Aとして走行車両であるトラクタを例示している。また、第1対地作業機2としてロータリ耕耘機を例示している。また、第2対地作業機3として圃場に苗を植え付ける移植機を例示している。以下、走行体をトラクタ1Aといい、第1対地作業機をロータリ耕耘機2といい、第2対地作業機を移植機3という。
なお、走行体1Aは、トラクタには限定されず、他の走行車両であってもよい。また、第1対地作業機2は、ロータリ耕耘機に限定されることはなく、圃場に対して作業をする機械であればよい。また、ロータリ耕耘機2は、センタードライブ式のロータリ耕耘機を例示しているが、サイドドライブ式のロータリ耕耘機であってもよい。
図1は、作業機1の側面図を示す。本実施形態において特に断らない限り、トラクタ1Aの運転席5に着座した運転者の前側(図1の左側)を前方、運転者の後側(図1の右側)を後方、運転者の左側(図1の手前側)を左方、運転者の右側(図1の奥側)を右方として説明する。また、トラクタ1Aの前後方向K1(図1参照)に直交する方向である水平方向K2(図3参照)を機幅方向K2として説明する。
また、トラクタ1Aの機幅方向中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機幅外方として説明する。言い換えれば、機幅外方とは、機幅方向K2であってトラクタ1Aの機幅方向中央部から離れる方向のことである。トラクタ1Aの機幅方向右部、或いは、左部から中央部へ向かう方向を機幅内方として説明する。即ち、機幅内方とは、機幅方向外方とは反対の方向である。言い換えれば、機幅内方とは、機幅方向K2であってトラクタ1Aの機幅方向中央部に近づく方向である。
図1に示すように、トラクタ1Aは、車体6と、車体6の前部に装着された前輪7F及び車体6の後部に装着された後輪7Rを含む走行装置7と、を有する。車体6は、原動機(駆動源)E1と、原動機E1の後部に連結された動力伝達ケースT1と、を有する。原動機E1は、走行装置7を駆動する。
原動機E1は、例えば、ディーゼルエンジンである。また、原動機E1は、ガソリンエ
ンジン、LPGエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
動力伝達ケースT1は、クラッチを内蔵したクラッチハウジング、変速装置を内蔵したミッションケース、差動装置を内蔵したデフケース等を直結して構成されている。
車体6の後部には、運転席5が搭載されていると共に、原動機E1の動力を取り出す動力取出軸(PTO軸)22が後方突出状に装備されている。即ち、走行体1Aは、原動機E1の動力を取り出す動力取出軸22を有する。運転席5の前方には、ステアリングホイール8が設けられている。また、トラクタ1Aは、前部にバッテリ(図示略)を搭載している。
図1に示すように、ロータリ耕耘機2は、トラクタ1Aの後部に三点リンク機構9等の装着機構を介して昇降可能に装着されている。三点リンク機構9は、トップリンク9Aとロワーリンク9Bとを有し、車体6の後部に装着されている。車体6の後部には、上下揺動可能なリフトリンク10Aが設けられ、リフトリンク10Aはリフトロッド10Bを介してロワーリンク9Bに連結されている。リフトリンク10Aは、車体6の後上部に設けられた油圧装置10Cによって昇降駆動され、リフトリンク10Aが上下動することでロワーリンク9Bが上げ下げされる。これにより、ロータリ耕耘機2が昇降する。
ロータリ耕耘機2は、トラクタ1AのPTO軸22の動力を、ユニバーサルジョイント(図示省略)を介して受け入れる伝動ケース12を有する。伝動ケース12は、ロータリ耕耘機2の幅方向(機幅方向K2と同じ方向)の中央部に位置している。
図2及び図3は、対地作業装置1Bの詳細図である。
ロータリ耕耘機2はロータリ機枠11を有し、移植機3は移植機機枠37を有し、ロータリ機枠11と移植機機枠37は、平行リンク機構からなる連結機構41により上下動可能に連結されている。
ロータリ耕耘機2において、ロータリ機枠11の機幅方向K2の中央部に、前記伝動ケース12が設けられている。伝動ケース12の下部から、機幅方向K2の軸心を有する回転軸16が、機幅方向K2の一方及び他方に突出状に設けられている。回転軸16の外周には、ブラケットを介して多数の耕耘爪(図示省略)が固定されている。回転軸16が軸心回りに回転することにより、耕耘爪が圃場を耕起(耕耘)すると共に耕起した土壌を後方の後部カバー19Bへと放擲する。これら回転軸16及び耕耘爪は、圃場を耕耘する耕耘部18を構成している。
ロータリ耕耘機2の前方には土寄せディスク56L,56Rが配置されている。土寄せディスク56L,56Rは、耕耘部18に向けて機幅内方に土を寄せるための部材である。土寄せディスク56Lは、機幅方向の一方側(左側)に配置されており、ロータリ耕耘機2の左前方に位置する。土寄せディスク56Rは、機幅方向の他方側(右側)に配置されており、ロータリ耕耘機2の右前方に位置する。土寄せディスク56L,56Rは、平面視において、前方から後方に向かうにつれて機幅外方から機幅内方に移行するように斜め向きに配置されている。
ロータリ耕耘機2には、耕耘部18の後方に配置される畝形成装置Aが設けられている。畝形成装置Aは、耕耘部18にて耕耘された圃場に畝を形成するものである。この実施の形態では、2つの畝を形成するが、形成する畝の数は2つに限られるものではない。
作業機1は、対地作業装置1Bとして、圃場に成形された畝にマルチフィルムを敷設するマルチフィルム敷設装置300を備えている。マルチフィルム敷設装置300は、ロータリ耕耘機2に装着される。マルチフィルム敷設装置300は、ロータリ耕耘機2の後方且つ移植機3の前方に配置される。
マルチフィルム敷設装置300は、マルチフィルムロールを支持する支持軸301と、敷設されたマルチフィルムの端部を押さえるフィルム押えローラ331と、フィルム押えローラ331によって折り曲げられたマルチフィルムの端部に土を被せる覆土部材321を有している。
図2に示すように、対地作業装置1Bを構成する移植機3は、移植機機枠37に設けられた移植ユニット36を有する。移植ユニット36は、苗供給装置38と、苗供給装置の
下方に設けられた植付装置39と、植付装置39の後方に設けられた覆土装置40とを有する。苗供給装置38の上方に苗置き台190が設けられている。苗置き台190は、移植機機枠37の上に立設されたスタンド132に設けられている。苗置き台190は、図8に示す苗トレイ189を載置するものである。苗トレイ189に、図19に示す苗Nが収容されている。
図3に示すように、移植機3は、複数の移植ユニット(第1移植ユニット36A、第2移植ユニット36B)を有する。第1移植ユニット36Aは、移植機3の機幅方向K2の一側部(左側部)に設けられている。第2移植ユニット36Bは、移植機3の機幅方向K2の他側部(右側部)に設けられている。
第1移植ユニット36Aと第2移植ユニット36Bは、連結フレーム130により連結されている。第1移植ユニット36A及び第2移植ユニット36Bは、畝形成装置Aにより形成された複数の畝のうちの各畝の上方に位置している。
第1移植ユニット36Aは、1つの機枠(第1機枠という)37Aと、1つの苗供給装置(第1苗供給装置という)38Aと、複数の植付装置(第1植付装置という)39Aと、植付装置39Aの数に対応した数の覆土装置(第1覆土装置という)40Aを有する。第1苗供給装置38A、第1植付装置39A及び第1覆土装置40Aは、第1機枠37Aに装着されている。
第2移植ユニット36Bは、1つの機枠(第2機枠という)37Bと、1つの苗供給装置(第2苗供給装置という)38Bと、複数の植付装置(第2植付装置という)39Bと、植付装置39Bの数に対応した数の覆土装置(第2覆土装置という)40Bを有する。第2苗供給装置38B、第2植付装置39B及び第2覆土装置40Bは、第2機枠37Bに装着されている。
以下において、第1機枠37Aと第2機枠37Bを纏めて移植機機枠37ともいう。また、第1苗供給装置38Aと第2苗供給装置38Bを纏めて苗供給装置38ともいう。また、第1植付装置39Aと第2植付装置39Bを纏めて植付装置39ともいう。第1覆土装置40Aと第2覆土装置40Bを纏めて覆土装置40ともいう。
苗供給装置38は、植付装置39に対して苗N(図19参照)(ソイルブロック苗等)を供給する装置である。植付装置39は、苗供給装置38から供給される苗Nを圃場に植え付ける装置であり、原動機E1の動力によって昇降し、苗Nを保持して下降すると共に圃場に突入して苗Nを植え付ける植付具64を有する。覆土装置40は、植え付けた苗Nの根本部分に土寄せして覆土すると共に、苗Nの根本部分を鎮圧する装置である。
図3、図4に示すように、苗供給装置38は、苗が投入される多数の苗供給カップ171、172を有する。多数の苗供給カップは、多数の第1供給カップ171と、多数の第2供給カップ172とを含む。本実施形態の場合、第1供給カップ171と第2供給カップ172とは11個ずつあり、供給カップの合計数は22個である。第1供給カップ171と第2供給カップ172とは、前後方向K1に延設されたループ状の移送経路R1に沿って交互に配置されている。
図4に示すように、複数の第1植付装置39Aは、左の第1植付装置39ALと右の第1植付装置39ARとを含む。複数の第1覆土装置40Aは、第1植付装置39ALに対応する左の第1覆土装置40ALと、第1植付装置39ARに対応する第1覆土装置40ARとを含む。また、複数の第2植付装置39Bは、左の第2植付装置39BLと右の第2植付装置39BRとを含む。複数の第2覆土装置40Bは、第2植付装置39BLに対応する左の第2覆土装置40BLと、第2植付装置39BRに対応する第2覆土装置40BRとを含む。
第1植付装置39Aは一つの畝に2条の苗を植え付け、第2植付装置39Bも一つの畝に2条の苗を植え付ける。
なお、移植ユニットは、3つ以上であってもよい。また、移植ユニットは、複数設けられることが好ましいが、1つであってもよい。即ち、移植機3は、少なくとも、1つの移植ユニットを有していればよい。したがって、移植機3は、少なくとも1つの苗供給装置を有していればよい。また、植付装置は、1つの移植ユニットに対して少なくとも1つ設
けられていればよい。即ち、移植機3は、少なくとも1つの植付装置(植付具)を有していればよい。
図2に示すように、移植機3には移植ユニット36に対して作業をする作業者が座る椅子187が設けられている。椅子187は、移植ユニット36の前方及び後方に設けられている。即ち、椅子187は、前方椅子187A,Bと後方椅子187C,Dとを含む。
図3に示すように、前方椅子187A,Bは、移植機機枠37に設けられている。前方椅子187A,Bは、ロータリ耕耘機2と移植機3との間に配置されている。
図2に示すように、後方椅子187C,Dは、後方椅子取付体199により支持されている。後方椅子取付体199は、ロータリ機枠11にフレーム連結機構200を介して上下動自在に設けられている。フレーム連結機構200は平行リンク機構で構成されており、後方椅子187C,187Dは地面に対して平行に昇降する。
後方椅子取付体199は、車輪206で圃場に接地しており、ロータリ耕耘機2及び移植機3に対して圃場の凹凸に追従して上下動する。
図3に示すように、第1前方椅子187Aの後方には、苗供給台188Aが設けられている。第2前方椅子187Bの後方には、苗供給台188Bが設けられている。また、第1後方椅子187Cの前方には、苗供給台188Cが設けられている。第2後方椅子187Dの前方には、苗供給台188Dが設けられている。苗供給台188Aは、第1前方椅子187Aに着座した作業者の正面側に位置する。苗供給台188Bは、第2前方椅子187Bに着座した作業者の正面側に位置する。苗供給台188Cは、第1後方椅子187Cに着座した作業者の正面側に位置する。苗供給台188Dは、第2後方椅子187Dに着座した作業者の正面側に位置する。
苗供給台188A~188Dには、多数の苗N(図19参照)を有する苗トレイ189(図8参照)を置くことができる。作業者は、苗供給台188A~188Dに置いた苗トレイ189から苗供給装置38の苗供給カップ171、172に苗Nを供給することができる。
図3に示すように、作業機1は、苗トレイ189を収容するコンテナ(図示省略)を載せるための予備苗台280L,280Rを備えている。予備苗台280L,280Rは、ロータリ耕耘機2の上方に配置されている。予備苗台280Lは、ロータリ耕耘機2の左部の上方であって、第1前方椅子187Aの前方に配置されている。予備苗台280Rは、ロータリ耕耘機2の右部の上方であって、第2前方椅子187Bの前方に配置されている。
図4は、作業機1の動力伝達系統を示す構成図である。図5及び図6を交えて説明する。
図4において、トラクタ1Aの原動機E1からの動力は、動力伝達ケースT1のPTO軸22を介して、ロータリ耕耘機2の伝動ケース12の入力軸21に受け入れられる。
入力軸21の後部には、第1ギア(ベベルギア)G1が設けられている。第1ギアG1は、第2ギア(ベベルギア)G2に噛合している。第2ギアG2は、機幅方向K2の軸心を有する第1伝動軸S1に設けられている。第1伝動軸S1には、第3ギア(平歯車)G3が設けられている。第3ギアG3は、該第3ギアG3の下方に位置する第4ギア(平歯車)G4に噛合している。第4ギアG4は、該第4ギアG4の下方に位置する第5ギア(平歯車)G5に噛合している。第5ギアG5は、回転軸16に設けられている。
したがって、入力軸21に伝達された動力は第1~第5ギアG1~G5を介して回転軸16に伝達され、該回転軸16が回転し、回転軸16に突設されている耕耘爪が回転して圃場を耕耘する耕耘部18が駆動される。
第1伝動軸S1は、ロータリ耕耘機2の幅方向の略中央から機幅外方の一方(左方)に向けて延びている。第1伝動軸S1の機幅外方側の一端部(左端部)には、第1スプロケットSP1が設けられている。第1伝動軸S1の前方には、機幅方向に延びる第2伝動軸S2が設けられている。第2伝動軸S2には、第2スプロケットSP2が設けられている。第1スプロケットSP1と第2スプロケットSP2には、チェーン26が掛け渡されている。これにより、第1伝動軸S1に伝達された動力は、第2伝動軸S2に伝達される。
第2伝動軸S2の一端部(左端部)には、第6ギアG6が設けられている。第6ギアG6は、第2伝動軸S2と一体に回転する。第6ギアG6は、第2伝動軸S2の回転数を計測するためのパルス検出ギアである。第2伝動軸S2の回転数を計測することで、原動機E1の回転数を算出することができる。
第6ギアG6の近傍には、第6ギアG6の凹凸を検出することによりパルス状の信号を出力する(パルスを発生させる)パルスセンサ25が設けられている。パルスセンサ25は、例えば、磁気抵抗素子式の回転センサが採用される。パルスセンサ25は、制御装置(図示略)に接続されており、発生したパルスは制御装置に入力される。制御装置は、パルスセンサ25からの信号に基づいて(信号処理を行って)第2伝動軸S2の回転数を計測する。第2伝動軸S2の回転数を計測することで、原動機E1の回転数を算出することができ、原動機E1の回転数から作業機1の移動量を算出することができる。また、植付具64の位置(上限位置)を検出することもできる。制御装置は、CPUやEEPROMなどを備えたマイクロコンピュータを利用して構成してある。制御装置は、例えば、トラクタ1Aのバッテリに接続され、このバッテリから電力が供給される。
第2伝動軸S2の一端側(左端側)には、電磁クラッチ24が設けられている。電磁クラッチ24は、第2伝動軸S2に伝達された動力を第3伝動軸S3に断続可能に伝達する。第3伝動軸S3に伝達された動力は、図4に示す動力伝達系統を介して、図5及び図6に示す移植機3に伝達され、該移植機3が駆動される(具体的には、移植機3に装備された後述する植付具64及び苗供給装置38A、38Bが駆動される)。
電磁クラッチ24は、上述した制御装置に接続されており、制御装置によって制御される。電磁クラッチ24は、制御装置からのクラッチ切断信号によって切断された後、制御装置からのクラッチ接続信号によって接続される。即ち、電磁クラッチ24は、制御装置からの指令信号によって所要時間だけ切断される。なお、電磁クラッチ24を切断せずに(植付具64及び苗供給装置38A、38Bの駆動を止めないで)、連続的に移植機3を駆動させる場合もある。
次に、第3伝動軸S3から移植機3に至る動力伝達系統を説明する。
第3伝動軸S3にはウォーム30が設けられ、ウォーム30はウォームホイール31に噛合している。ウォームホイール31は、第4伝動軸S4に設けられている。第4伝動軸S4はブレーキ27を介して出力軸32に連結されている。第3伝動軸S3に伝達された動力は、ウォーム30、ウォームホイール31、第4伝動軸S4及びブレーキ27を介して出力軸32に伝達される。したがって、原動機E1からの動力は、ウォーム30等を介して出力軸32から移植機3に伝達される。
原動機E1からの動力を、ウォーム30を介して移植機3に伝達することにより、ウォームのセルフロック機能(ウォームホイールからウォームを回すことができない状態)によって、植付具64のシャクリ(植付具64が停止位置(上死点位置)の手前で停止し逆転すること)の発生を防止することができる。また、ブレーキ27は、バネの付勢力によって、上死点の手前で電磁クラッチ24を切断しても、植付具64が上死点まで惰性で動ききらずに逆転する(下降する)という事態を防止する。
ブレーキ27、第6ギア(パルス検出ギア)G6、パルスセンサ25、電磁クラッチ24は、ロータリ耕耘機2の幅方向(機幅方向K2)の一端側(左端側)に設けられている。これにより、作業者は、ロータリ耕耘機2の側方からブレーキ27、第6ギア(パルス検出ギア)G6、パルスセンサ25、電磁クラッチ24に容易にアクセスして調整することができる。
出力軸32は、プロペラシャフトから構成されている。出力軸32は、ロータリ耕耘機2の左上部から後方に向けて延びている。出力軸32の前寄りの中途部には、チェーン伝動機構等からなる動力分岐機構35が設けられている。出力軸32の回転動力の一部は、動力分岐機構35により分岐されてギア機構49を介して灌水ポンプ50に伝達され、灌水ポンプ50を駆動する。灌水ポンプ50は、ロータリ耕耘機2の左上部に載置されており、走行体1A等に搭載された水タンクから植付具の近傍に配置された灌水チューブ(図示略)に水を送る。
原動機E1からの動力を伝達する出力軸32の後端部には、第7ギア(ベベルギア)G7が設けられている。第7ギアG7は、第8ギア(ベベルギア)G8と噛み合っている。第8ギアG8は、主軸107の一端部(左端部)に設けられている。これにより、原動機E1からの動力は出力軸32から主軸107に伝達される。
主軸107には、第1トルクリミッタ108、第2トルクリミッタ109が設けられている。第1トルクリミッタ108は、第1移植ユニット36Aに過負荷が加わったとき、主軸107から第1移植ユニット36Aへの動力の伝達(トルク伝達)を遮断する。第2トルクリミッタ109は、第2移植ユニット36Bに過負荷が加わったとき、主軸107から第2移植ユニット36Bへの動力の伝達(トルク伝達)を遮断する。
図4に示すように、動力伝動機構は、第1伝動機構115a~第12伝動機構115mを含む。
主軸107に伝達された動力は、第1伝動機構(チェーン巻掛伝動機構)115aを介して第1軸111に伝達される。また、主軸107に伝達された動力は、第2伝動機構(チェーン巻掛伝動機構)115bを介して第2軸112に伝達される。
第1軸111に伝達された動力は、第3伝動機構(ベベルギア伝動機構)115c及び第4伝動機構(チェーン巻掛伝動機構)115dを介して第1苗供給装置38Aに伝達される。第2軸112に伝達された動力は、第5伝動機構(ベベルギア伝動機構)115e及び第6伝動機構(チェーン巻掛伝動機構)115fを介して第2苗供給装置38Bに伝達される。
苗供給装置38には、前方の第1回転体178と、後方の第2回転体179が縦軸心回りに回転自在に設けられている。第1回転体178と第2回転体179間に索体180が掛け回されている。第1回転体178と第2回転体179はスプロケットで構成され、索体180はチェーンで構成されている。
索体180の外周側に索体180に沿って第1供給カップ171及び第2供給カップ172が配置されている。
第1回転体178は、第3伝動機構115c及び第4伝動機構115dを介して動力が伝達されて回転する。これにより、索体180、第1供給カップ171及び第2供給カップ172が矢印Y1方向に移動する。索体180は、第1供給カップ171及び第2供給カップ172の移送経路R1を構成している。なお、図4に示すように、第2苗供給装置38Bの第1回転体178には、第5伝動機構115e及び第6伝動機構115fを介して動力が伝達される。
また、第1軸111に伝達された動力は、第7伝動機構(チェーン巻掛伝動機構)115gを介して右の第1植付装置39ARに伝達され、且つ第8伝動機構115h、第3軸113、第9伝動機構115iを介して左の第1植付装置39ALに伝達される。第2軸112に伝達された動力は、第10伝動機構(チェーン巻掛伝動機構)115jを介して右の第2植付装置39BRに伝達され、且つ第11伝動機構115k、第4軸114、第12伝動機構115mを介して左の第2植付装置39BLに伝達される。
次に、植付装置39の動力伝達機構を、図4、図5及び図6を参照して説明する。
第1植付装置39A及び第2植付装置39Bは、同様に構成されるので、図5、図6に図示した第1植付装置39Aの構造を説明し、第2植付装置39Bについての構造の説明は省略する。また、左の第1植付装置39ALと右の第1植付装置39ARとは、左右対称に構成されている他は、同様に構成されるので、共通部分の説明を省略して説明する。
図5、図6に示すように、第1植付装置39ALと第1植付装置39ARとは、機幅方向K2で並べて配置されていると共に、前後方向K1において異なる位置に配置されている。第1植付装置39ALは、第1植付フレーム78Lに取り付けられ、第1植付装置39ARは、第2植付フレーム78Rに取り付けられている。
第1植付装置39ALは、植付具64と、植付昇降機構139とを有する。第1植付装置39ARは、第1植付装置39ALと同様に、植付具64と、植付昇降機構139とを有する。
以下、第1植付装置39ALにおける植付具64を植付具64ALと称し、第1植付装置39ARにおける植付具64を植付具64ARと称することがある。また、第1植付装置39ALにおける植付昇降機構139を植付昇降機構139ALと称し、第1植付装置39ARにおける植付昇降機構139を植付昇降機構139ARと称することがある。
植付具64は、圃場(畝)に苗を植え付ける部材である。植付具64は先端が下方に向いたくちばし状を呈し(図5参照)、前構成体140と後構成体141を有している。植付具64は、前構成体140と後構成体141とが前後方向K1で離反及び近接することにより開閉自在とされている。なお、前構成体140と後構成体141とは引張りバネによって閉じる方向に付勢されている。
図5に示すように、第7伝動機構115gは、第1軸111と一体回転する駆動スプロケット116Rと、第2植付フレーム78Rに支軸118Rを介して支持された従動スプロケット117Rと、駆動スプロケット116Rと従動スプロケット117Rとにわたって巻掛けられたチェーン119Rとを有する。この第7伝動機構115gによって第1軸111から支軸118Rに動力が伝達されて、支軸118Rが回転する。
図4に示すように、第9伝動機構115iは、第3軸113と一体回転する駆動スプロケット116Lと、第1植付フレーム78Lに支軸118Lを介して支持された従動スプロケット117Lと、駆動スプロケット116Lと従動スプロケット117Lとにわたって巻掛けられたチェーン119Lとを有する。この第9伝動機構115iによって第3軸113から支軸118Lに動力が伝達されて、支軸118Lが回転する。
第10伝動機構115jは、第7伝動機構115gと同様に構成される。この第10伝動機構115jによって第2軸112から右の第2植付装置39BRの支軸118Rに動力が伝達され、第2植付装置39BRの支軸118Rが回転する。
第12伝動機構115mは、第9伝動機構115iと同様に構成される。この第12伝動機構115mによって第4軸114から左の第2植付装置39BLの支軸118Lに動力が伝達され、第2植付装置39BLの支軸118Lが回転する。
図5、図6に示すように、植付昇降機構139は、植付具64を支持して、当該植付具64を昇降させる装置である。詳しくは、植付昇降機構139ALは植付具64ALを昇降させる装置であり、植付昇降機構139ARは植付具64ARを昇降させる装置である。
植付昇降機構139は、第1ケース120と、第2ケース121と、取付部材122とを有する。植付昇降機構139Lの第1ケース120は、第1植付フレーム78Lに支軸118Lを介して回転自在に支持されている。植付昇降機構139Rの第1ケース120は、第2植付フレーム78Rに支軸118Rを介して回転自在に支持されている。第2ケース121は、第1ケース120の遊端側に回転自在に支持されている。取付部材122は、第2ケース121に支持されている。取付部材122に植付具64が支持されている。
支軸118L,118Rの回転に伴って第1ケース120及び第2ケース121が回転する。第1ケース120及び第2ケース121内には、第1ケース120が水平方向の軸心回りの一方に回転すると、第1ケース120の回転に連動して第2ケース121が第1ケース120とは逆方向(水平方向の軸心回りの他方)に回転するように動力伝達装置が設けられている。
第1ケース120及び第2ケース121が回転することにより、取付部材122が前後に移動しながら上下に平行移動して、植付具64が、上下方向に長い楕円状の軌跡を描いて上下運動(昇降)する。
植付具64には、上昇した位置(上死点位置)で苗が落下供給される。このとき植付具64は閉じた状態であって、該植付具64の内部に苗が収容され且つ保持される。その後、植付具64は、苗を保持して下降すると共に下部が圃場に突入する。また、植付具64は、圃場に突入した際に開き、圃場に植穴を形成すると共に開いた状態で苗を下方に落下して放出する。これにより、圃場に苗が植え付けられる。
上記構成の植付装置39にあっては、支軸118L,118Rが一回転すると植付具6
4が上下に一往復する。
第1植付装置39ALと第1植付装置39ARとは、機幅方向K2に並んで、前後方向K1において異なる位置に配置されている。これによって、一つの移植ユニットによって、畝に苗を千鳥状に2条植えする(機幅方向K2で隣接する苗の一方を他方に対して前後一方に位置ずれして植え付ける)ようにしている。
本実施形態では、左と右の植付具64が同時に昇降する。また、植付具64が停止する際には、左と右の植付具64が上死点位置で停止する。
図4に示すように、移植機3は、複数のアシスト装置123を有する。複数のアシスト装置123は、第1移植ユニット36Aに設けられた第1アシスト装置123Aと、第2移植ユニット36Bに設けられた第2アシスト装置123Bとを含む。アシスト装置123は、植付具64の昇降動作をアシストする装置である。アシスト装置123は、植付具64を上昇させる方向に付勢するアシストスプリングを有している。アシスト装置123を有することにより、上死点の手前で電磁クラッチ24を切断しても、植付具64が上死点まで惰性で動ききらずに逆転するという事態を防止することができる。
図2、図3及び図7~図11に示すように、本発明の一実施形態に係る移植機3は、苗置き台190への苗トレイ189の迅速な供給を可能とするための構成を備えており、当該構成について以下に説明する。
移植機3は、圃場に苗を植え付ける植付装置39と、植付装置39に苗を供給する苗供給装置38と、苗供給装置38に供給される苗N(図19参照)を収容した苗トレイ189を載置するための苗置き台190と、を備えている。苗トレイ189は、上面に苗Nを個別に収容可能な複数の収容凹部189aが縦横に並列して形成され、下面に隣り合う収容凹部189aの間に形成されて並列の方向に延びる溝部189bを有している。苗置き台190は、苗トレイ189が載置される載置部190aと、載置部190a上での苗トレイ189の移動を案内する案内部190bと、を有している。案内部190bは、載置部190aよりも上方に突出して設けられ、載置部190aに苗トレイ189を載置したときに溝部189bに入って溝部189bに沿って延びている。
以下、詳細に説明する。
図2、図3に示すように、苗置き台190は、前方椅子187A,Bと後方椅子187C,Dとの間に配置されている。苗置き台190は、第1移植ユニット36Aと第2移植ユニット36Bの上方に配置されている。苗置き台190は、移植機3の機幅方向K2の全長にわたって配置されている。
図7は、苗置き台190の斜視図である。苗置き台190は、第1移植ユニット36Aと第2移植ユニット36Bとを連結する連結フレーム130(図3参照)の上に設けられたスタンド132(図2参照)に設けられている。
スタンド132の上部に前後一対の縦枠132aが立設され、縦枠132aの上端と中途部に、横枠132b、132bが架け渡されている。スタンド132の上、及び各段の横枠132bの上に、苗置き台190が3段にわたって取り付けられている。
苗置き台190は、平面視にて四角形状の枠体190cを有している。枠体190cは、前側の枠材、後側の枠材、左側の枠材、右側の枠材から構成されている。枠体190cの前側の枠材と後側の枠材は、スタンド132の上部又は横枠132bに固定されている。枠体190には、補強枠132cが固定されている。補強枠132cは、枠体190cの左側の枠材と右側の枠材にそれぞれ固定されている。補強枠132cの下部は、移植機機枠37に固定されている(図2参照)。
枠体190cの前側の枠材の下部と後側の枠材の下部は、複数本の前後連結材190dにより連結されている。前後連結材190dは、棒状の部材である。枠体190cの左側の枠材の下部と右側の枠材の下部は、前後方向中央部において、左右連結材190eにより連結されている。左右連結材190eは、平板状の部材である。
図8は、苗置き台190に置かれる苗トレイ189の斜視図である。
苗トレイ189は、上面に苗N(図19参照)を個別に収容可能な複数の収容凹部189aが縦横に並列して形成され、下面に隣り合う収容凹部189aの間に形成されて並列の方向(縦方向と横方向)に延びる溝部189b(図9、図10参照)を有する。尚、図8に示す苗トレイ189は、32個の収容凹部189aを有するものであるが、収容凹部189aの数は、特に限定されず、32個よりも多くてもよいし少なくてもよい。
図7、図9~図11に示すように、苗置き台190は、苗トレイ189が載置される載置部190aと、載置部190a上での苗トレイ189の移動を案内する案内部190bと、を有する。
載置部190aは、前後連結材190dと左右連結材190eにより構成されている。
案内部190bは、載置部190aよりも上方に突出して設けられ、載置部190aに苗トレイ189を載置したときに溝部189bに入って溝部189bに沿って延びる。
案内部190bは、移植機3の前後方向と直交する幅方向(機幅方向K2)に延びている。案内部190bは、載置部190a上での苗トレイ189の幅方向の移動を案内するものである。
案内部190bは、苗置き台190の幅方向(機幅方向K2)に延びている。詳しくは。案内部190bは、苗置き台190の幅方向(機幅方向K2)の一端部(左端部)から他端部(右端部)にわたって延びている。
案内部190bは、枠体190cの対向する二辺(左側の枠材と右側の枠材)を接続している。案内部190bは、板状の部材から構成されており、板材の厚み方向が前後方向を向くように配置されている。これにより、案内部190bは、高さに比べて前後方向の幅が小さくなっている。案内部190bの上縁の高さは、枠体190cの上縁の高さ以下に設定されている。
図11に示すように、苗置き台190は、前後方向K1に比べて機幅方向K2が長く形成されている。
図9~図11に示すように、苗トレイ189は苗置き台190上に載置される。図11に示すように、苗トレイ189は、苗置き台190の側方(機体外方側)から矢印方向(機体内方側)にスライドさせて苗置き台190に載置することができる。
苗置き台190は、苗トレイ189を複数(少なくとも2個)載置することができる。複数の苗トレイ189は、苗置き台190の左部と右部とに振り分けて載置される。この実施の形態では、苗置き台190は、苗トレイ189を合計8つ載置可能な大きさとされている。具体的には、苗置き台190は、苗トレイ189を、前後方向に2個、左右方向(機幅方向)に4個並べて載置可能な大きさとされている。しかし、苗置き台190の大きさは、これに限定されず。苗トレイ189を8個未満(例えば、4個、2個等)載置可能な大きさとしてもよいし、9つ以上(例えば、10個、12個等)載置可能な大きさとしてもよい。
また、この実施の形態では、案内部190bは、前後方向に間隔をあけて2か所に設けられている。前側の案内部190bは、左右連結材190eの前側に設けられている。後側の案内部190bは、左右連結材190eの後側に設けられている。前後連結材190dは、案内部190bと左右連結材190eとを連結している。案内部190bの数は、特に限定されず、1つであってもよいが、複数(2つ以上)であることが好ましい。複数の案内部190bを設けることで、複数の苗トレイ189を案内することができる。
図2、図3に示すように、移植機3は、苗供給装置38に苗を供給する作業者が着座可能な椅子187を備えている。椅子187は、苗供給装置38の前方に配置された前方椅子187A,Bと、苗供給装置38の後方に配置された後方椅子187C,Dとを含む。
苗置き台190は、苗供給装置38の上方であって且つ前方椅子187A,Bと後方椅子187C,Dとの間に位置している。苗置き台190は、案内部190bが機幅方向に延びるように配置されている。
苗置き台190は、上下方向に並んで配置された複数の苗置き台190を含む。上述したように、この実施形態では、苗置き台190は、3つの苗置き台190を含む。
図2、図3に示すように、苗置き台190の幅方向外側(機幅外方側)であって地面よりも高い位置には、苗置き台190に苗トレイ189を置くときに作業者が上がることができるステップSが設けられている。図2に示すように、機幅方向K2において、ステッ
プSは、苗置き台190の機幅外方側の端部とオーバラップする位置にある。また、前後方向K1において、ステップSは、前方椅子187A,Bとオーバラップする位置にある。
図3に示すように、苗置き台190は、第1苗供給装置38Aの上方と第2苗供給装置38Bの上方とに跨るように配置されている。但し、苗置き台190は、各椅子187に着座した作業者の正面に位置する苗供給カップ171、172の上方は覆っていない。
作業者は、苗置き台190上の苗トレイ189から苗Nを、苗供給カップ171、172に供給することができる。苗置き台190は、第1苗供給装置38Aの上方と第2苗供給装置38Bの上方とに跨るように配置されているため、第1前方椅子187A、第2前方椅子187B、第1後方椅子187C、第2後方椅子187Dの各椅子に着座した作業者が、苗置き台190上の苗トレイ189から苗Nを取ることができる。即ち、苗置き台190は、各椅子187に着座した作業者が苗置き台190上の苗トレイ189から苗Nを取ることができる位置に配置されている。
作業者は、苗供給台188上の苗トレイ189の苗がなくなると、苗置き台190上の苗トレイ189の苗Nを苗供給カップ171、172に供給することができる。即ち、苗置き台190は、予備の苗トレイ189が載置される台である。また、苗供給台188上の苗トレイ189の苗Nがなくなると、空の苗トレイ189を苗置き台190上の苗トレイ189と交換してもよい。また、各作業者の正面に位置する苗供給台188を設けずに、苗置き台190を各作業者に共通の苗供給台としてもよい。
苗置き台190上の苗トレイ189の苗が空になると、苗が収容された新しい苗トレイ189を苗置き台190に供給しなければならない。
移植機3を走行させながら移植作業を行っているとき、苗が収容された新しい苗トレイを積載した苗運搬伴走車が移植機3の側方を伴走している。従来は、苗置き台190上の苗が無くなると、トラクタを一旦停止させて、苗運搬伴走車に積載された苗トレイを移植機3の苗置き台190に積み替えていた。
しかし、上記の本実施の形態では、トラクタを停止させることなく、走行している移植機3の側方から苗トレイ189をスライドさせて苗置き台190に積み込むことができる。具体的には、苗置き台190の案内部190bに苗トレイ189の溝部189bを入れて(図10参照)、苗トレイ189を図11の矢印で示す方向に押し込めば、苗トレイ189を苗置き台190に載置することができる。
図11に示すように、最初の苗トレイ189をスライドさせ、その次の苗トレイ189で最初の苗トレイ189を押すことにより、最初の苗トレイ189は移動し、このようにして4個の苗トレイ189を押し入れることで、最初の苗トレイ189は、枠体190cに当たり停止する。このような移載作業において、作業者がステップS(図2、図3参照)に足を載せることにより、高所にある苗置き台190に、より容易に苗トレイ189を積み込むことができる。
本発明において、苗置き台190は、上記実施の形態に示したものに限られない。例えば、載置部190aが1枚の板材から構成され、当該板材の上面に案内部190bが取り付けられているものであってもよい。また、案内部190bは、機幅方向K2の全長にわたって設けられるものに限られず、機幅方向K2の一部のみに設けられていてもよい。但し、案内部190bは少なくとも機幅方向K2の一端側と他端側に設けられることが好ましい。また、上記実施の形態では、案内部190bは、一つの苗トレイ189に対して一つ設けられているがこれに限らず、一つの苗トレイ189に対して複数設けられていてもよい。また、上記実施の形態では、苗置き台190は、上下方向に三段設けられているが、この段数に限られるものではない。また、苗置き台190の設けられる場所は、スタンド132に限られない。また、前方椅子と後方椅子の間に設けるものに限られない。
図3、図4及び図12~図19に示すように、本発明の一実施形態に係る移植機3は、苗供給装置38の苗供給カップ171,172の底蓋が開いたとき、底蓋が開いた状態で揺動することを防いで苗の落下を安定させるための構成を備えており、当該構成について以下に説明する。
移植機3は、圃場に苗を植え付ける植付装置39と、植付装置39に苗Nを供給する苗供給装置38と、を備えている。苗供給装置38は、苗Nを受け入れて植付装置39に向けて落下させる苗供給カップ171,172を有している。苗供給カップ171,172は、上部に苗Nの受入口181aを有し且つ下部に苗Nの落下口181bを有する筒状のカップ本体181と、落下口181bを閉鎖又は開放可能な底蓋183と、底蓋183をカップ本体181に対して開閉可能に接続するヒンジ部と、底蓋183を落下口181bを開放する方向に付勢する付勢部材と、底蓋183が開放したときの位置を規制する規制部Pと、を有している。
以下、詳細に説明する。
図12は、苗供給装置38の平面図である。
苗供給装置38は、当該苗供給装置38の下方に位置する植付装置39の植付具64に苗を落下させて供給する装置である。
図3に示す第1苗供給装置38Aと第2苗供給装置38Bとは、構成が同じであるので、図12に第1苗供給装置38Aの構造を図示して説明し、第2苗供給装置38Bの説明は省略し、また、図12以降の図及びその説明では、第1、第2の記載や符号のA,Bを省略する。
図3に示すように、苗供給装置38は、移植機機枠37(図3参照)に支持されている。図12に示すように、苗供給装置38は、苗Nが投入される多数の苗供給カップ171、172を有する。多数の供給カップは、多数の第1供給カップ171と、多数の第2供給カップ172とを含む。本実施形態の場合、第1供給カップ171と第2供給カップ172とは11個ずつあり、供給カップの合計数は22個である。第1供給カップ171と第2供給カップ172とは、前後方向K1に延設されたループ状の移送経路R1(図4参照)に沿って配置されている。
詳しくは、第1供給カップ171と第2供給カップ172とは、平面視で前後方向K1に長い長円形を呈するようにループ状に並べて配置されている。また、第1供給カップ171と第2供給カップ172とは、長円形の移送経路R1に沿って交互に配置されている。
第1供給カップ171と第2供給カップ172は、移送機構177(図4参照)によって移送経路R1に沿って矢印Y1(図4参照)方向に間欠的に移送される。移送機構177は、第1回転体178(図4、図5参照)と、第2回転体179と、索体180とを有する。第1回転体178及び第2回転体179はスプロケットによって構成され、索体180は、第1回転体178と第2回転体179とにわたって巻掛けられた無端状(ループ状)のチェーンによって構成されている。第1供給カップ171及び第2供給カップ172は、索体180の外周側に索体180に沿って配置されている。
図4に示すように、第1回転体178は、第3伝動機構115c及び第4伝動機構115dを介して動力が伝達されて回転する。これにより、索体180、第1供給カップ171及び第2供給カップ172が矢印Y1方向に移動する。なお、図4に示すように、第2苗供給装置38Bの第1回転体178には、第5伝動機構115e及び第6伝動機構115fを介して動力が伝達される。
図15に示すように、第1供給カップ171は、投入される苗N(図19参照)を収容する筒状のカップ本体181と、索体180に取り付けられる取付部182(図18参照)と、カップ本体181の下端の開口を塞ぐ底蓋183とを有する。カップ本体181は、上部に苗Nの受入口181aを有し且つ下部に苗Nの落下口181b(図14、図18参照)を有する。第2供給カップ172も、同様の構成である。
図15~図17に示すように、第1供給カップ171は、底蓋183をカップ本体181に対して開閉可能に接続するヒンジ部Hを有する。ヒンジ部Hは、落下口181bの外側に配置されている。ヒンジ部Hは、ヒンジ軸H1を有する。
カップ本体181の外周面には、ヒンジ軸H1を支持する軸支部H2と、軸支部H2を補強する補強リブH3とが突設されている。補強リブH3は、ヒンジ軸H1の一端側に設けられた第1補強リブH3Rと、ヒンジ軸H1の他端側に設けられた第2補強リブH3L
とを含む。
第1供給カップ171は、底蓋183を落下口181bを開放する方向に付勢する付勢部材Fを有する。付勢部材Fは、落下口181bの外側に配置されている。この実施の形態では、付勢部材Fは、ヒンジ軸H1に外嵌されたコイルスプリングから構成されている。
図15、図16に示すように、第1供給カップ171は、底蓋183が開放したときの位置を規制する規制部Pを有する。
規制部Pは、カップ本体181の外周面に形成された隆起部P1と、底蓋183に形成された当接部P2を有する。当接部P2は、底蓋183に形成されている。図19に示すように、当接部P2は、底蓋183の開放時において隆起部P1に当接する。
この構成によれば、付勢部材Fは、底蓋183を落下口181bを開放する方向に付勢しているので、開放時の底蓋183の当接部P2が、カップ本体181の外周面に形成された隆起部P1に当接する。これによって、底蓋18は、開放した状態(当接部P2が隆起部P1に当接した状態)で安定して保持される。これにより、底蓋183は、開放した状態で揺動する(ぶらぶらと揺れる)ことがなく、安定して開放状態が維持される。そのため、苗Nが落下するときに、底蓋183に接触することが防がれ、苗Nの落下が円滑に行える。
また、図19に示すように、ヒンジ部Hが落下口181bの外側に配置されていので、落下口181bが全面的に開放される。そのため、苗Nが落下するときに、底蓋183に接触することが防がれ、苗Nの落下が円滑に行える。
図12~図19に示すように、苗供給装置38は、苗供給カップ171,172を平面視にてループ状の移送経路R1に沿って移送する移送機構177と、移送経路R1に沿って移送経路R1の内側に配置された内側部材B1と、移送経路R1に沿って移送経路R1の外側に配置された外側部材B2と、を有している。苗供給カップ171,172は、当該苗供給カップ171,172の移送経路R1に沿った移送を案内するガイド部B3を有している。ガイド部B3は、内側部材B1に当接する内側ガイド部B3Rと、外側部材B2に当接する外側ガイド部B3Lと、を含む。
また、内側ガイド部B3Rは、内側部材B1の下面に当接する第1部位B3R1と、内側部材B1の前記移送経路R1側の面に当接する第2部位B3R2とを有している。
以下、詳細に説明する。
なお、以下において、底蓋183につき、第1供給カップ171の底蓋を符号183aとし、第2供給カップ172の底蓋を符号183bとして区別して説明する。
図13に示すように、第1供給カップ171の底蓋183aは、第1係合部184aを有する。第2供給カップ172の底蓋183bは、第2係合部184bを有する。第1係合部184aは、第1供給カップ171の移送経路R1(索体180)の内周側に突出している。第2係合部184bは、第2供給カップ172の移送経路R1(索体180)の外周側に突出している。図15は第1供給カップ171を示し、図16及び図17は第2供給カップ172を示す。
図13に示すように、第1供給カップ171は、移送経路R1の右側で底蓋183aが開く。符号OP1で示す第1供給カップ171が、底蓋183aが開いている第1供給カップ171である。また、符号D1で示す位置が、第1供給カップ171の底蓋183aが開く第1開放位置(機幅方向一方側の開放位置)である。第2供給カップ172は、移送経路R1の左側で底蓋183bが開く。符号OP2で示す第2供給カップ172が、底蓋183bが開いた第2供給カップ172である。また、符号D2で示す位置が、第2供給カップ172の底蓋183bが開く第2開放位置(機幅方向他方側の開放位置)である。図14は、第2開放位置D2において底蓋183bが開いた状態を示している。
第1開放位置D1及び第2開放位置D2は、植付具64に苗Nを落下させて供給する位置である苗落とし位置である。即ち、苗供給装置38は、移送経路R1の前後方向の中途部に、植付具64に苗を落下させて供給する位置である苗落とし位置を有する。
図13に示すように、第1開放位置D1と第2開放位置D2とは、前後方向K1におい
て異なる位置に設定されている。本実施形態では、第1開放位置D1が第2開放位置D2に対して前方に位置ずれしている。第1開放位置D1が第2開放位置D2に対して前方に位置ずれしているのに対応して、各移植ユニットにおける左の植付装置が右の植付装置に対して前方に位置ずれしている(図6参照)。
図13に示すように、苗供給装置38は、苗供給カップ171、172の開放位置を設定する(第1開放位置D1、第2開放位置D2を設定可能な)設定部材185を有する。設定部材185は、複数の規制杆(第1規制杆186a~第6規制杆186f)を含んでいる。
第1規制杆186aは、第1開放位置D1及び第2開放位置D2の前方側において、底蓋183a、183bの下面に当接する。したがって、第1規制杆186aは、第1開放位置D1及び第2開放位置D2の前方側において、底蓋183a、183bの開きを規制する。第2規制杆186bは、第1開放位置D1及び第2開放位置D2の後方側において、底蓋183a、183bの下面に当接する。したがって、第2規制杆186bは、第1開放位置D1及び第2開放位置D2の後方側において、底蓋183a、183bの開きを規制する。
第3規制杆186cは、第1開放位置D1の後方側において、底蓋183aの第1係合部184aに当接する。これによって、第3規制杆186cは、第1開放位置D1の後方側において、底蓋183aの開きを規制する。第4規制杆186dは、第2開放位置D2の前方側において、底蓋183bの第2係合部184bに当接する。これによって、第4規制杆186dは、第2開放位置D2の前方側において、底蓋183bの開きを規制する。
第5規制杆186eは、第1開放位置D1の右側(移送経路R1(索体180)の外周側)に位置し、第1開放位置D1にある底蓋183bの第2係合部184bに当接する。これによって、第1開放位置D1における底蓋183bの開きを規制する。また、第1開放位置D1における底蓋183aの開きを許容する。第6規制杆186fは、第2開放位置D2の右側(移送経路R1(索体180)の内周側)に位置し、第2開放位置D2にある底蓋183aの第1係合部184aに当接する。これによって、第2開放位置D2における底蓋183aの開きを規制する。また、第2開放位置D2における底蓋183bの開きを許容する(図14参照)。
図19に示すように、開放位置Dの下方には、植付装置39(図5、図6参照)の植付具64が位置しており、底蓋183が開いて苗Nが落下すると、植付具64に苗Nが供給される。
図4に示すように、苗供給装置38は、移送機構177を有している。移送機構177は、移植機機枠37に設けられたアイドラスプロケット256(図14、図18参照)を有し、アイドラスプロケット256は索体180を支持する。移送機構177は、苗供給カップ171,172を平面視にてループ状の移送経路R1に沿って移送する(図4、図12、図14参照)。
図12に示すように、苗供給装置38は、移送経路R1に沿って移送経路R1の内側に配置された内側部材B1と、移送経路R1に沿って移送経路R1の外側に配置された外側部材B2と、を有する。図18に示すように、内側部材B1と外側部材B2は、移植機機枠37に設けられている。内側部材B1と外側部材B2との間に、苗供給カップ171,172が配置される。
内側部材B1の外縁は、垂直ガイド面B1aと水平ガイド面B1bを有する。垂直ガイド面B1aと水平ガイド面B1bは、苗供給カップ171,172の内側に位置する。外側部材B2の内縁は、ガイド面B2aを有する。ガイド面B2aは、苗供給カップ171,172の外側に位置する。これらガイド面B1a,B1b,B2aは、移送経路R1に沿って配置されている。
図15~図18に示すように、苗供給カップ171,172は、苗供給カップ171,172の移送経路R1に沿った移送を案内するガイド部B3を有する。ガイド部B3は、内側部材B1に当接する内側ガイド部B3Rと、外側部材B2に当接する外側ガイド部B
3Lとを有する。
図15~図18に示すように、内側ガイド部B3Rは、内側部材B1の水平ガイド面B1bの下面に当接する第1部位B3R1と、内側部材B1の垂直ガイド面B1aに当接する第2部位B3R2とを有している。内側ガイド部B3Rに、索体180のチェーンリンクが取り付けられる取付部182が設けられている。
上記構成によれば、苗供給カップ171,172が移送経路R1に沿って移送されるときに、内側ガイド部B3Rが内側部材B1に当接し、外側ガイド部B3Lが外側部材B2に当接することによって、苗供給カップ171,172が移送中に傾いたり倒れたりすることが防がれるため、苗供給カップ171,172を移送経路R1に沿って安定して搬送することができる。
本発明において、規制部Pは、上述した隆起部P1と当接部P2で構成されるものに限らず、底蓋183が開放したときの位置を規制するものであれば良い。
本実施形態の移植機3は、以下に記載する効果を奏する。
移植機3は、圃場に苗Nを植え付ける植付装置39と、植付装置39に苗Nを供給する苗供給装置38と、苗供給装置38に供給される苗Nを収容した苗トレイ189を載置するための苗置き台190と、を備え、苗トレイ189は、上面に苗を個別に収容可能な複数の収容凹部189aが縦横に並列して形成され、下面に隣り合う収容凹部189aの間に形成されて前記並列の方向に延びる溝部189bを有し、苗置き台190は、苗トレイ189が載置される載置部190aと、載置部190a上での苗トレイ189の移動を案内する案内部190bと、を有し、案内部190bは、載置部190aよりも上方に突出して設けられ、載置部190aに苗トレイ189を載置したときに溝部189bに入って溝部189bに沿って延びている。
この構成によれば、案内部190bに沿って苗トレイ189をスライドすることができるため、迅速に苗トレイ189を苗置き台190に供給できる。
また、案内部190bは、移植機3の前後方向と直交する幅方向に延びており、載置部190a上での苗トレイ189の幅方向の移動を案内する。
この構成によれば、移植機3の側方から苗トレイ189を載置部190a上に供給できるので、移植作業を停止せずに、移植機3に伴走する苗搬送伴走車等から苗トレイ189を苗置き台190に積み込むことができる。
また、案内部190bは、苗置き台190の幅方向の一端部から他端部にわたって延びている。
この構成によれば、苗置き台190の幅方向の一端部から他端部まで苗トレイ189を確実にスライドさせて載せることができる。
また、苗置き台190は、平面視にて四角形状の枠体190cを有し、案内部190bは、枠体190cの対向する二辺を接続している。
この構成によれば、苗トレイ189を枠体190cに囲まれた状態で案内部190bに沿ってスライド移動させることができるため、苗トレイ189がスライド移動中に苗置き台190から落下することを防止できる。また、案内部190bで枠体190cを補強することができる。
また、苗供給装置38に苗Nを供給する作業者が着座可能な椅子187を備え、椅子187は、苗供給装置38の前方に配置された前方椅子187A,Bと、苗供給装置38の後方に配置された後方椅子187C,Dとを含み、苗置き台190は、苗供給装置38の上方であって且つ前方椅子187A,Bと後方椅子187C,Dとの間に位置し、案内部190bが幅方向に延びるように配置されている。
この構成によれば、椅子187に座った作業者は、苗置き台190に供給された苗トレイ189から苗Nの取り出しが容易になる。また、椅子187に座った作業者が、苗トレイ189を案内部190bに沿ってスライド移動させることが容易となる。
また、苗置き台190は、上下方向に並んで配置された複数の苗置き台190を含み、苗置き台190の幅方向外側であって地面よりも高い位置には、苗置き台190に苗トレイ189を置くときに作業者が上がることができるステップSが設けられている。
この構成によれば、作業者がステップSに上がることにより、高い位置にある苗置き台190に苗トレイ189を容易に且つ確実に供給できる。そのため、苗置き台190を複数段に構成しても上段の苗置き台190に苗トレイ189を容易に供給することができ、苗置き台190に置くことができる苗トレイ189の数を増やすことが可能となる。
移植機3は、圃場に苗Nを植え付ける植付装置39と、植付装置39に苗Nを供給する苗供給装置38と、を備え、苗供給装置38は、苗Nを受け入れて植付装置39に向けて落下させる苗供給カップ171,172を有し、苗供給カップ171,172は、上部に苗Nの受入口181aを有し且つ下部に苗Nの落下口181bを有する筒状のカップ本体181と、落下口181bを閉鎖又は開放可能な底蓋183と、底蓋183をカップ本体181に対して開閉可能に接続するヒンジ部Hと、底蓋183を落下口181bを開放する方向に付勢する付勢部材Fと、底蓋183が開放したときの位置を規制する規制部Pと、を有している。
この構成によれば、蓋183が開放されたとき、付勢部材Fと規制部Pにより底蓋183の開放位置が定まる。そのため、苗Nが落下するときに底蓋183に接触することが防止され、苗Nの落下が安定する。
また、規制部Pは、カップ本体181の外周面に形成された隆起部P1と、底蓋183に形成され、底蓋183の開放時において隆起部P1に当接する当接部P2と、を有している。
この構成によれば、底蓋183の当接部P2がカップ本体181の外周面に形成された隆起部P1に当接することによって、底蓋183の開放位置を確実に定めることができる。
また、付勢部材Fは、落下口181bの外側に配置されている。
この構成によれば、落下口181bから落下する苗Nの土が、付勢部材Fに付着することがなく、付勢部材Fの錆びの発生も防止される。
また、ヒンジ部Hは、落下口181bの外側に配置されている。
この構成によれば、底蓋183は、カップ本体181の落下口181bを全開状態で開くことができる。
また、カップ本体181の外周面には、ヒンジ部Hのヒンジ軸H1を支持する軸支部H2と、軸支部H2を補強する補強リブH3とが突設され、補強リブH3は、ヒンジ軸H1の一端側に設けられた第1補強リブH3Rと、ヒンジ軸H1の他端側に設けられた第2補強リブH3Lと、を含む。
この構成によれば、補強リブH3によりヒンジ部Hの強度が向上する。そのため、繰り返しの底蓋183の開閉によってヒンジ部Hが破損することが防止できる。
また、苗供給装置38は、苗供給カップ171,172を平面視にてループ状の移送経路R1に沿って移送する移送機構177と、移送経路R1に沿って移送経路R1の内側に配置された内側部材B1と、移送経路R1に沿って移送経路R1の外側に配置された外側部材B2と、を有し、苗供給カップ171,172は、当該苗供給カップ171,172の移送経路R1に沿った移送を案内するガイド部B3を有し、ガイド部B3は、内側部材B1に当接する内側ガイド部B3Rと、外側部材B2に当接する外側ガイド部B3Lと、を含む。
この構成によれば、苗供給カップ171,172を傾きを防止しながら移送経路R1に沿って安定して移送することができる。
また、内側ガイド部B3Rは、内側部材B1の下面に当接する第1部位B3R1と、内側部材B1の移送経路R1側の面に当接する第2部位B3R2とを有している。
この構成によれば、苗供給カップ171,172の上下動も防止でき、苗供給カップ171,172を移送経路R1に沿って安定して移送することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
3 移植機
38 苗供給装置
39 植付装置
187 椅子
187A 前方椅子
187B 前方椅子
187C 後方椅子
187D 後方椅子
189 苗トレイ
189a 収容凹部
189b 溝部
190 苗置き台
190a 載置部
190b 案内部
190c 枠体
N 苗
S ステップ

Claims (6)

  1. 圃場に苗を植え付ける植付装置と、
    前記植付装置に苗を供給する苗供給装置と、
    前記苗供給装置に供給される苗を収容した苗トレイを載置するための苗置き台と、
    を備え、
    前記苗トレイは、上面に苗を個別に収容可能な複数の収容凹部が縦横に並列して形成され、下面に隣り合う収容凹部の間に形成されて前記並列の方向に延びる溝部を有し、
    前記苗置き台は、前記苗トレイが載置される載置部と、前記載置部上での前記苗トレイの移動を案内する案内部と、を有し、
    前記案内部は、前記載置部よりも上方に突出して設けられ、前記載置部に前記苗トレイを載置したときに前記溝部に入って前記溝部に沿って延びる移植機。
  2. 前記案内部は、移植機の前後方向と直交する幅方向に延びており、前記載置部上での前記苗トレイの前記幅方向の移動を案内する請求項1に記載の移植機。
  3. 前記案内部は、前記苗置き台の前記幅方向の一端部から他端部にわたって延びている請求項2に記載の移植機。
  4. 前記苗置き台は、平面視にて四角形状の枠体を有し、
    前記案内部は、前記枠体の対向する二辺を接続している請求項1~3のいずれか1項に記載の移植機。
  5. 前記苗供給装置に苗を供給する作業者が着座可能な椅子を備え、
    前記椅子は、前記苗供給装置の前方に配置された前方椅子と、前記苗供給装置の後方に配置された後方椅子とを含み、
    前記苗置き台は、前記苗供給装置の上方であって且つ前記前方椅子と前記後方椅子との間に位置し、前記案内部が前記幅方向に延びるように配置されている請求項2又は3に記載の移植機。
  6. 前記苗置き台は、上下方向に並んで配置された複数の苗置き台を含み、
    前記苗置き台の前記幅方向外側であって地面よりも高い位置には、前記苗置き台に前記苗トレイを置くときに作業者が上がることができるステップが設けられている請求項1~5のいずれか1項に記載の移植機。
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