JP2003116308A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP2003116308A
JP2003116308A JP2001320208A JP2001320208A JP2003116308A JP 2003116308 A JP2003116308 A JP 2003116308A JP 2001320208 A JP2001320208 A JP 2001320208A JP 2001320208 A JP2001320208 A JP 2001320208A JP 2003116308 A JP2003116308 A JP 2003116308A
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seedling tray
planting
tray
machine body
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JP2001320208A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Kinoshita
木下  栄一郎
Hajime Odagiri
小田切  元
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
Shiro Katsuno
勝野  志郎
Hajime Kitte
切手  肇
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗トレイのセルから苗を取り出して圃場に植
付ける苗移植機において苗補給時の苗トレイの取扱を容
易にする。 【解決手段】 苗トレイ搬送装置によって搬送される苗
トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗植付部を機
体後部に配置すると共に、該苗植付部の後側の機体後端
部に操縦ハンドルを配置した苗移植機1において、前記
苗植付部の前側に予備苗トレイ載置部90を配置し、該
予備苗トレイ載置部の後端部もしくは前後中央部に苗ト
レイのセル間の凹部に係合して当該苗トレイの前後方向
の移動を規制する規制部材100を設ける。また、前記
苗植付部の側方に予備苗トレイ載置部を配置し、該予備
苗トレイ載置部を内端部を回動支点にして内側へ回動さ
せられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の育苗用セル
を縦横に連設してなる苗トレイのセルから苗を取り出し
て圃場に植付ける苗移植機に関し、特に予備苗トレイ載
置部の配置に関する。
【0002】
【従来の技術】野菜用苗移植機において、苗を収容した
セルが所定の苗取出位置に1個づつ供給されるように苗
トレイを搬送する苗トレイ搬送装置と、前記苗取出位置
に供給されたセルから苗を取り出す苗取出装置と、該苗
取出装置によって取り出された苗を受け取り圃場に植付
ける苗植付装置とで苗植付部が構成されているものがあ
る。
【0003】この種の野菜用苗移植機は、機体後部に苗
植付部を配置されていると共に、該苗植付部の後側の機
体後端部に操縦ハンドルが配置されており、作業者は機
体の後方を歩きながら操縦ハンドルで機体を操縦するよ
うになっている。苗トレイ搬送装置に搭載されている苗
トレイから苗が全て取り出されると、空になった苗トレ
イと予備苗トレイ載置部に載置されている苗入りの苗ト
レイとを交換して苗補給する。
【0004】従来、前記予備苗トレイ載置部は、機体上
方で苗植付部の前側にほぼ水平に配置されることが多か
った。このように予備苗トレイ載置部を配置する場合、
機体走行の振動や機体旋回時の傾斜等により、苗トレイ
が前後左右にずれることがある。この対策として、例え
ば実用新案登録番号第2580452号公報に記載の苗
移植機(野菜移植機)では、「予備苗トレイ載置部(苗
載台)の周囲側上方に平面L字状になるとともに苗トレ
イのセル間に嵌合させることのできる支持杆を架設」し
た構成が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の構成は、支持杆が苗トレイの広い範囲でセル
間に嵌合しているので、支持杆との係合を外して苗トレ
イを取り上げるには、苗トレイを真上に持ち上げなけれ
ばならない。そのためには、作業者が予備苗トレイ載置
部の近傍すなわち機体の前後中央部の側方に立って苗ト
レイの取上げ作業を行わねばならないので、機体後方か
ら機体側方まで作業者が移動する必要があり煩わしかっ
た。そこで本発明の課題は、苗トレイのセルから苗を取
り出して圃場に植付ける苗移植機において苗補給時の苗
トレイの取扱を容易にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次のように構成した、すなわち、請求項1に
記載の苗移植機は、苗トレイ搬送装置によって搬送され
る苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗植付部
を機体後部に配置すると共に、該苗植付部の後側の機体
後端部に操縦ハンドルを配置した苗移植機において、前
記苗植付部の前側に予備苗トレイ載置部を配置し、該予
備苗トレイ載置部の後端部に苗トレイのセル間の凹部に
係合して当該苗トレイの前後方向の移動を規制する規制
部材を設けたことを特徴としている。
【0007】この構成であると、予備苗トレイ載置部の
後方からセルと規制部材との係合を外して予備苗トレイ
載置部の苗トレイを取り上げることができる。
【0008】また、請求項2に記載の苗移植機は、苗ト
レイ搬送装置によって搬送される苗トレイから苗を取り
出して圃場に植付ける苗植付部を機体後部に配置すると
共に、該苗植付部の後側の機体後端部に操縦ハンドルを
配置した苗移植機において、前記苗植付部の前側に予備
苗トレイ載置部を配置し、該予備苗トレイ載置部の前後
中央部に苗トレイのセル間の凹部に係合して当該苗トレ
イの前後方向の移動を規制する規制部材を設けたことを
特徴としている。
【0009】この構成であると、予備苗トレイ載置部の
前方からも後方からもセルと規制部材との係合を外して
予備苗トレイ載置部の苗トレイを取り上げることができ
る。
【0010】さらに、請求項3に記載の苗移植機は、苗
トレイ搬送装置によって搬送される苗トレイから苗を取
り出して圃場に植付ける苗植付部を機体後部に配置する
と共に、該苗植付部の後側の機体後端部に操縦ハンドル
を配置した苗移植機において、前記苗植付部の側方に予
備苗トレイ載置部を配置し、該予備苗トレイ載置部を内
端部を支点にして内側へ回動させられるようにしたこと
を特徴としている。
【0011】この構成であると、操縦ハンドルの後方、
及び予備苗トレイ載置部が設けられている側の機体側方
からセルと規制部材との係合を外して予備苗トレイ載置
部の苗トレイを取り上げることができる。予備苗トレイ
載置部から苗トレイを取り上げた後、予備苗トレイ載置
部を内側に回動させられるので、作業時以外の時には機
体の左右幅を縮小させられる。
【0012】
【発明の効果】上述のように、請求項1に記載の構成と
すると、予備苗トレイ載置部の苗トレイを後方から取り
上げることが容易となり、請求項2に記載の構成とする
と、予備苗トレイ載置部の苗トレイを後方からも前方か
らも取り上げることが容易となり、請求項3に記載の構
成とすると、予備苗トレイ載置部の苗トレイを後方及び
当該予備苗トレイ載置部が設けられている側の機体側方
から取り上げることが容易となる。苗移植機の各部のサ
イズや位置関係の違いに応じて、請求項1乃至3記載の
構成のうち適切なものを採用することにより、苗補給時
における苗トレイの取扱性を向上させられる。
【0013】また、請求項1及び2に記載の構成は、予
備苗トレイ載置部を機体の左右中心寄りに近づけて設け
ることができるので、機体の左右幅が広くなり過ぎるこ
とはない。一方、請求項3に記載の構成では、予備苗ト
レイ載置部が左右片側に偏って設けられるが、作業時以
外の時には予備苗トレイ載置部を内側に回動させて機体
の左右幅を縮小させられるので問題はない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図7は本発明の実施の形態
の一例としての野菜用苗移植機を表している。この苗移
植機1は、走行車輪2,2,3,3を有する走行部1a
によって畝Uを跨いだ状態で機体を進行させながら、苗
トレイ搬送装置4、苗取出装置5、苗植付装置6等から
なる苗植付部1bによって苗トレイに収容されている野
菜の土付き苗を畝Uの上面に植付ける構成となってい
る。作業者は、機体後方を歩きながら機体後端部に設け
られた操縦ハンドル7で機体の操向操作を行う。
【0015】なお、この苗移植機に使用される苗トレイ
Tは、図5〜7に示されているように、複数の育苗用セ
ルC,…を縦横に連設したもので、プラスチックで形成
されていて可撓性を有する構造をしている。各セルC,
…は表面側で連結し、裏面は独立した形態となっている
ため、苗トレイTの裏面側には各セルの間に縦溝部Ta
と横溝部Tbとが形成されている。各セルC,…に床土
を充填して一株分づつ苗を育成する。
【0016】以下、各部の構成について説明する。走行
部1aは、機体の前端部にエンジン8が搭載され、その
後側にエンジン8の回転動力が伝達される走行部ミッシ
ョンケース9が設けられている。また、エンジン8の左
側面部には該エンジンの動力で駆動する油圧ポンプ10
が設けられている。さらに、エンジン8の上側には燃料
タンク11等が設けられ、その上側をボンネット12が
覆っている。走行部ミッションケース9の背面部には側
面視長方形の左右に長い連結フレーム13が一体に設け
られており、この連結フレームの背面右端部にメインフ
レーム14の前端部が固着連結されている。メインフレ
ーム14は、苗植付部1bの平面視右側を通って後方に
延び、途中で斜め上向きに湾曲し、そのまま苗植付部1
bの後方位置まで延びている。そして、その後端部に操
縦ハンドル7が取り付けられている。
【0017】走行部ミッションケース9の左右側面から
突出する回動筒部15,15に走行伝動ケース16,1
6が一体に取り付けられ、その走行伝動ケースの先端部
外側に駆動車輪である後輪2,2が軸支されている。走
行部ミッションケース9から後輪2,2へ、回動筒部1
5,15内のシャフト及び走行伝動ケース16,16内
のチェーンを介して伝動される。また、走行部ミッショ
ンケース9の下側に左右方向の前輪回動支点軸17が設
けられ、該軸に回動自在に嵌合する前輪支持アーム1
8,18の先端部に転動車輪である前輪3,3が軸支さ
れている。
【0018】走行部1aには、機体に対し後輪2,2及
び前輪3,3を上下動させて機体位置を制御する機体制
御機構が設けられている。この機体制御機構は、走行部
ミッションケース9の上に配置した油圧バルブユニット
20から後方に向けて昇降シリンダ21を設け、該シリ
ンダのピストンロッドの先端部に天秤杆22を上下方向
の軸回りに回動自在に取り付けている。ピストンロッド
は、前後両端が油圧バルブユニット20とメイフレーム
14に取り付けた取付部材23とに支持されたガイド軸
24に沿って摺動するようになっている。
【0019】そして、天秤杆22の左右両端部と、回動
筒部15,15に固着した後輪スイングアーム25,2
5とを、連結ロッド26,26を介して連結している。
左側の連結ロッド26は、ローリングシリンダ27が組
み込まれており、該シリンダを伸縮作動させることによ
り長さを変えられるようになっている。また、回動筒部
15,15に固着した前輪スイングアーム28,28
と、前輪回動支点軸17に固着した前輪回動アーム2
9,29とを、リンク30,30を介して連結してい
る。
【0020】左右の前輪3,3の間には、畝Uの上面を
均すためのレーキ32が設けられている。このレーキ3
2は、前輪回動支点軸17の前方に設けたレーキ支持軸
33に回動自在に取り付けられている。そして、回動筒
部15,15に固着したレーキスイングアーム34,3
4と、レーキ支持軸33に固着したレーキ回動アーム3
5,35とを、レーキ連結ロッド36,36を介して連
結している。
【0021】昇降シリンダ21及びローリングシリンダ
27には、油圧ポンプ10から作動油が供給される。昇
降シリンダ21を伸縮作動させると、左右の後輪2,2
及び前輪3,3が同方向に同量だけ機体に対し上下動
し、機体が昇降する。これに連動してレーキ32も昇降
する。また、ローリングシリンダ27を伸縮作動させる
と、左右の後輪2,2及び前輪3,3が逆方向に同量だ
け機体に対し上下動し、機体が左右に傾斜する。これに
連動してレーキ32も左右に傾斜する。
【0022】上記機体の昇降は、畝面の凹凸に応じて上
下に回動する接地体40の動きに基づいて行われる。こ
の接地体40の上下回動が連動機構41を介して油圧バ
ルブユニット20内の昇降用油圧バルブに伝えられ、昇
降シリンダ21を伸縮作動させる。具体的には、畝面の
凸部では機体を上昇させる側に昇降シリンダ21を作動
し、畝面の凹部では機体を下降させる側に昇降シリンダ
21を作動させる。これにより、苗の植付深さを常に一
定に維持する。接地体40は、メインフレーム14に回
動自在に設けた支持アーム42の先端部に支持されてお
り、この支持アーム42と一体に回動するように設けた
植付深さ調節レバー43を操作して接地体40の支持高
さを変更することにより、苗の植付深さを調節すること
ができる。
【0023】また、機体の左右傾動は、左右傾斜検出用
の振り子45の動きに連動して行われる。機体が左右に
傾斜して振り子45が振れると、油圧バルブユニット2
0内のローリング用油圧バルブが切り替わり、機体を左
右水平に戻すようにローリングシリンダ27が作動す
る。
【0024】前記連結フレーム13の上面には、走行部
ミッションケース9から伝動される苗植付部ミッション
ケース50の下部が固着されている。この苗植付部ミッ
ションケース50の上端部とメインフレーム14の後部
との間に架け渡した上部フレーム51に中間ギヤケース
52が固定して設けられており、苗植付部ミッションケ
ース50から中間ギヤケース52へ苗取出伝動ケース5
3内のチェーンを介して伝動されると共に、中間ギヤケ
ース52から伝動パイプ54内のシャフト及び縦送り伝
動ケース55内のチェーンを介して苗トレイ搬送装置4
の駆動部へ伝動される。また、苗植付部ミッションケー
ス50の上部に第一植付伝動ケース56の基部が固着さ
れ、更に該第一植付伝動ケースの先端部に第二植付伝動
ケース57の基部が固着されている。これら第一植付伝
動ケース56及び第二植付伝動ケース54に苗植付装置
6の後述する植付カップの作動機構が連結されている。
【0025】苗トレイ搬送装置4は、前下がりに傾斜し
下端部が円弧状に湾曲した苗トレイ載置台60と、該苗
トレイ載置台の下端側に続く苗トレイ案内棒61とで苗
トレイの搬送経路を構成し、図示しない縦送り機構によ
り苗トレイを上記搬送経路に沿って搬送するようになっ
ている。また、これら苗トレイ載置台60等からなる縦
送り部は、左右方向のガイドレール62,63に沿って
左右に往復動可能になっている。
【0026】苗トレイ載置台60の上に載置されている
苗トレイのセルから、苗取出装置5により苗取出位置P
で苗が取り出される。苗トレイ載置台60等が間欠的に
左右移動することで、苗トレイTの横一列分の苗が一株
づつ順に苗取出位置Pに供給される。苗トレイ載置台5
0が左右ストロークの端部に到達し、苗トレイの横一列
分の苗が全て取り出されると、縦送り機構が作動して苗
トレイがセル1個分だけ下方に縦送りされる。セルから
苗を取り出された苗トレイは、苗トレイ載置台60から
り苗トレイ案内棒61に引き継がれ操縦ハンドル7の近
傍まで導かれる。
【0027】苗取出装置5は、苗取出爪5aが機体の進
行方向と平行な垂直面上を姿勢を変更しながら所定の軌
跡を描いて移動すると共に適宜タイミングで開閉作動す
ることで、前記苗取出位置Pに位置するセルから苗を取
り出し、それを苗植付装置6に植付カップ6a内に供給
するようなっている。
【0028】苗植付装置6は、下部が前後に開閉可能で
一定姿勢のまま所定の軌跡を描いて上下動する植付カッ
プ6aを備えている。植付カップ6aが軌跡の上死点に
あるとき前記苗取出爪5aから落下供給される苗を受け
取り、苗を受け取った植付カップ6aが下降して畝の表
土部に突入し、さらに軌跡の下死点で植付カップ6aの
下部が開き、苗移植用穴を形成すると共に、その穴の中
に苗を解放して植付けるように作動する。
【0029】図3及び図4は植付カップ6a内の苗に灌
水を施す灌水ポンプを表している。この灌水ポンプ65
はプランジャ式ポンプであって、シリンダ65a内をプ
ランジャ65bが往復摺動することにより、後述する水
タンク102より供給される水を吸入口65cから吸い
込み、吐出口65dから吐出するようになっている。も
う一方の吐出口65d′は閉塞している。65e,65
fは逆止弁である。プランジャ式ポンプとすることでシ
リンダ内径部の防錆処理が容易になる。
【0030】灌水ポンプ65は、吐出口65dを支点に
して回動自在にシリンダ65aを支持し、プランジャ6
5bのロッドに駆動クランク66を連結している。駆動
クランク66の回転によりプランジャ65bがシリンダ
65a内を往復摺動するとき、灌水ポンプ65全体が吐
出口65dを支点に揺動する。この構造であると、シリ
ンダを固定した構造に比べてプランジャの摺動抵抗を小
さくすることができ、耐久性に優れると共に支持部の簡
略化及び低コスト化が可能になる。
【0031】上記駆動クランク66は、苗植付部ミッシ
ョンケース50の上端部に設けられている駆動軸67の
ケース外に突出したスプライン部67aに取り付けられ
ている。このため、駆動軸67への駆動クランク66の
取付位相を変更して、水を吐出させるタイミングを容易
に調節できる。また、駆動クランク66にはプランジャ
65bのロッドを連結するための孔66a,66b,6
6cが複数個(図では3個)形成されており、連結する
孔を変えることで水の吐出量を変更できる。例えば、孔
66aと連結すると吐出量が15cc、孔66bと連結
すると吐出量が20cc、孔66cと連結すると吐出量
が25ccとなる。
【0032】なお、図14に示すような2条植えの苗移
植機に灌水ポンプを設ける場合、次のようにするのが望
ましい。すなわち、たとえ2個の吐出口65d,65
d′を有する灌水ポンプを使用するにしても、図15に
示すように、一方の吐出口65dからだけ水が吐出され
るようにした灌水ポンプ65,65を左右の苗植付部1
b(L),1b(R)にそれぞれ設け、両灌水ポンプの
プランジャ65bのロッドを共通の駆動クランク66に
連結する。この構成にすると、左右の苗植付部1b
(L),1b(R)の灌水量が常に同じなるので、一つ
の灌水ポンプで左右両苗植付部に水を分散して吐出させ
る場合に比べ灌水が安定する。
【0033】苗植付位置の後方には、左右一対の鎮圧輪
70,70が設けられている。この鎮圧輪70,70
は、メインフレーム14の前後中間部に上下に揺動自在
に支持された鎮圧輪フレーム71に、下部ほど互いの間
隔が狭くなるように斜めに取り付けられており、機体の
進行に伴って畝面を転動し、苗が植付けられた後の苗移
植穴の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻すと共に、その
跡を軽く鎮圧するようになっている。鎮圧輪70,70
は、ウエイト72によって常時一定の圧力で地面に押し
付けられている。
【0034】操縦ハンドル7は両端が後方に延びる平面
視略コ字形をしており、その両端部にグリップ7a,7
aが取り付けられている。グリップ7a,7aの下側に
はサイドクラッチレバー81,81が設けられている。
また、操縦ハンドル7の周辺部には、苗植付部1bへ伝
動する植付クラッチの入・切操作及び機体の昇降操作を
する植付昇降レバー82、メインクラッチの入・切操作
をするメインクラッチレバー83、走行速度を変更する
走行変速レバー84、前記植付深さ調節レバー43、エ
ンジンのリコイルノブ85等が設けられている。
【0035】機体の上方かつ苗植付部の前側には、図5
〜7に詳細に示す予備苗トレイ載置部90が設けられて
いる。この予備苗トレイ載置部90は、ボンネット12
の上側に配置された中央載置台91と、該中央載置台の
左右両側のやや低い位置に配置された左右載置台92
L,92Rとからなっている。
【0036】中央載置台91は、苗植付部ミッションケ
ース50の上端部と該ケースに下端を連結した支持プレ
ート92とによって前後2本の左右フレーム93,94
をそれぞれ支持し、この左右フレーム93,94に前後
枠材95,95を固定して設け、さらに前後枠材95,
95の上に平面視長方形の長方形枠材96,96を固定
して設けてなる。
【0037】左右載置台92L(92R)は、前記左右
フレーム93,94に固着された取付部材97,97に
正面視略L字形の苗枠フレーム98を前後方向の回動支
点軸99により回動可能に取り付け、この苗枠フレーム
98の左右方向部分98a,98aの上に苗枠プレート
100を固定して設けてなる。苗枠プレート100は複
数の開口部100aが形成された板材で、その後端部に
は上方に立ち上がる立縁部100bが形成されている。
また、苗枠フレーム98の外端に位置する前後方向部分
98bは、左右方向部分98a,98aの外端に起立部
98c,98cを介して形成されていて、苗枠プレート
100の上面よりも上位に位置している。そして、この
前後方向部分98bの後端部から内向きに突出する棒状
の規制部材101が一体に設けられている。
【0038】前側の左右フレーム93は、取付部材97
の固着位置付近で下向きに屈曲し、さらにその下方で外
向きに屈曲し、左右載置台92L(92R)の下側まで
延びている。その先端部は若干上側に屈曲していて、そ
こに灌水用の水タンク102を釣り下げ支持できるよう
になっている。また、釣り下げ支持された水タンク10
2の前後移動を規制する規制プレート103が、左右フ
レーム93から垂設されている。このように予備苗トレ
イ載置部90を利用して水タンクを取り付けるようにす
ると、水タンク102の着脱が容易で、しかも水タンク
102を低い位置に配置することができバランスが良好
である。
【0039】通常、苗植付け作業を行うに際しては、苗
トレイ搬送装置4の苗トレイ載置台60に苗入りの苗ト
レイを搭載し、さらに左右載置台92L,92Rに予備
の苗入り苗トレイを載置して作業を開始する。左右載置
台92L,92R上の苗トレイは、苗枠プレート100
によって下から支えられ、苗枠フレーム98の前後方向
部分98bがセルの裏面側からセル間の凹部である縦溝
部Taに係合することにより左右方向の移動が規制され
ると共に、規制部材101が同様にセル間の凹部である
横溝部Tbに係合することにより前後方向の移動が規制
された状態となっている。このため、機体走行の振動や
機体旋回時の傾斜等によって、左右載置台92L,92
Rから苗トレイがずれ落ちることがない。
【0040】苗トレイ載置台60上の苗トレイから苗が
全て取り出されると、予備苗トレイ載置部90の苗入り
苗トレレを補給する。左右載置台92L,92Rから苗
トレイを取り上げるには、苗トレイの後端側を浮かせて
セルと規制部材101との係合を解除して行う。この取
上げ作業は操縦ハンドル7の間から状態を前方に上げて
行うことができるので、苗補給のたびに機体後方から予
備苗トレイ載置部90の近くまで移動する必要がない。
【0041】苗を取り出した空の苗トレイは、中央載置
台91又は苗入りの苗トレイを苗トレイ載置台60に搭
載した後で左右載置台92L,92Rに載置すればよ
い。苗植付け作業が終了したなら、左右載置台92L,
92Rを回動支点軸99を支点に図3で鎖線で示す収納
位置まで回動させる。これにより、機体の左右幅を縮小
させられる。
【0042】図8は異なる予備苗トレイ載置部の平面図
を表している。この予備苗トレイ載置部90′は、前記
予備苗トレイ載置部90とほぼ同じ構成であるが、左右
載置台92L′(92R′)の規制部材101′が苗枠
フレーム98の前後方向部分98bの前後中央部に形成
されていることが異なっている。この構成であると、図
9に示すように、苗トレイTの前端もしくは後端のいず
れかを少し持ち上げるだけで、苗トレイTの横溝部Tb
と規制部材101′との係合を外すことができる。した
がって、前記予備苗トレイ載置部90と比較し、左右載
置台92L′(92R′)上の苗トレイを機体の後方か
ら取り上げることは若干困難になる反面、前方から取り
上げることが容易になり、全体的に苗トレイの取扱性が
良好になっている。
【0043】図10は、左右片方(図示例は右)の車輪
2R,3Rを機体の左右中心よりも外側に偏位させ、一
つの畝に往復で植付けすることで2条植えを行う苗移植
機を表している。この種の苗移植機については、車輪を
偏位させていない側の苗トレイ搬送装置4の側方に予備
苗トレイ載置部110を設けるとよい。すなわち、作業
者は偏位させていない側の車輪を通る溝をが歩行するの
で、上記位置に予備苗トレイ載置部110を設けること
により、機体の後方から苗トレイを取り上げるのに都合
が良いのである。
【0044】図11〜13は予備苗トレイ載置部及びそ
の支持部の斜視図である。この予備苗トレイ載置部11
0は、苗トレイ載置台60のガイドレール62,63の
外端部同士を連結するサポート部材64に固定された側
面視門形の苗枠取付フレーム111に3段の苗枠11
2,…が取り付けられている。苗枠112は、その前後
両端の前後方向部分112a,112aで苗枠取付フレ
ーム111に固着のL形金具114に回動自在に支持さ
れていて、図11に示す通常位置と図12に示す収納位
置とに回動させられるようになっている。通常位置で
は、苗枠112に一体形成したストッパ115がL形金
具114に下側から係合することにより、苗枠112が
水平状態に保持される。また、収納位置にあるときに
は、苗枠取付フレーム111と苗枠112との間に、苗
が取り出された空の苗トレイTを保持させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による苗移植機の第一例の側面図であ
る。
【図2】図1に示す苗移植機の一部省略した平面図であ
る。
【図3】灌水ポンプの側面図である。
【図4】図3のS−S断面図である。
【図5】図1に示す苗移植機の予備苗トレイ載置部の平
面図である。
【図6】図1に示す苗移植機の予備苗トレイ載置部の背
面図である。
【図7】図1に示す苗移植機の予備苗トレイ載置部の側
面図である。
【図8】異なる予備苗トレイ載置部の側面図である。
【図9】苗トレイの横溝部と規制部材との係合の外し方
を示す図である。
【図10】異なる苗移植機の平面図である。
【図11】予備苗トレイ載置部及びその支持部の通常状
態を示す斜視図である。
【図12】予備苗トレイ載置部及びその支持部の異なる
状態を示す斜視図である。
【図13】苗枠取付部の(a)正面図、及び(b)側面
図である。
【図14】2条植え苗移植機の平面図である。
【図15】図14に示す苗移植機の灌水ポンプ取付部を
示す図である。
【符号の説明】
T 苗トレイ Ta 縦溝部(凹部) Tb 横溝部(凹部) C セル 1 苗移植機 2 後輪 3 前輪 4 苗トレイ搬送装置 5 苗取出装置 6 苗植付装置 7 操縦ハンドル 65 灌水ポンプ 90,90′,110 予備苗トレイ載置部 100,100′ 規制部材 102 水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 雅浩 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 勝野 志郎 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 切手 肇 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B060 AA01 AD07 BA03 2B064 AA01 AB07 CA02 CA27 CA33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗トレイ搬送装置によって搬送される苗
    トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗植付部を機
    体後部に配置すると共に、該苗植付部の後側の機体後端
    部に操縦ハンドルを配置した苗移植機において、前記苗
    植付部の前側に予備苗トレイ載置部を配置し、該予備苗
    トレイ載置部の後端部に苗トレイのセル間の凹部に係合
    して当該苗トレイの前後方向の移動を規制する規制部材
    を設けたことを特徴とする苗移植機。
  2. 【請求項2】 苗トレイ搬送装置によって搬送される苗
    トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗植付部を機
    体後部に配置すると共に、該苗植付部の後側の機体後端
    部に操縦ハンドルを配置した苗移植機において、前記苗
    植付部の前側に予備苗トレイ載置部を配置し、該予備苗
    トレイ載置部の前後中央部に苗トレイのセル間の凹部に
    係合して当該苗トレイの前後方向の移動を規制する規制
    部材を設けたことを特徴とする苗移植機。
  3. 【請求項3】 苗トレイ搬送装置によって搬送される苗
    トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗植付部を機
    体後部に配置すると共に、該苗植付部の後側の機体後端
    部に操縦ハンドルを配置した苗移植機において、前記苗
    植付部の側方に予備苗トレイ載置部を配置し、該予備苗
    トレイ載置部を内端部を支点にして内側へ回動させられ
    るようにしたことを特徴とする苗移植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018102192A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 株式会社クボタ 移植作業機
WO2022145359A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 株式会社クボタ 移植機

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