JP2022103035A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作時の電圧と内部抵抗の低減を可能とする半導体装置を提供する。【解決手段】実施形態の半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層上に設けられた第1電極と、前記半導体層上に設けられた第2電極と、前記半導体層上に設けられ、前記第1電極と前記第2電極との間に離間して設けられた第3電極と、を有する。前記半導体層中に設けられた第2導電型の第1半導体領域、第1導電型の第1カソード領域、第2導電型の第1アノード領域、第1導電型の第2カソード領域、第2導電型の第2アノード領域、第2導電型の第3アノード領域、第1導電型の第3カソード領域、第2導電型の第2半導体領域、第2導電型の第4アノード領域、及び第1導電型の第4カソード領域、を有する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
電子回路には、電子回路を静電気放電(Electrostatic Discharge;ESD)から保護するためのESD保護ダイオードが設けられている。
ESD保護ダイオードに求められる特性としては、動作時電圧や動作時内部抵抗(ダイナミック抵抗)の低減などが挙げられる。
特開2018-160626号公報
本発明が解決しようとする課題は、動作時の電圧と内部抵抗の低減を可能とする半導体装置を提供することである。
実施形態の半導体装置は、第1導電型の半導体層と、半導体層上に設けられた第1電極と、半導体層上に設けられた第2電極と、半導体層上に設けられ、第1電極と第2電極との間に離間して設けられた第3電極と、を有する。半導体層中に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、第1半導体領域中に設けられ、第1電極と接続された第1導電型の第1カソード領域と、第1半導体領域中に設けられ、第3電極と接続された第2導電型の第1アノード領域と、第1電極から第2電極に向かう第1の方向において第1半導体領域と離間して半導体層中に設けられ、第3電極と接続された第1導電型の第2カソード領域と、半導体層中に設けられ、第2電極と接続された第2導電型の第2アノード領域と、を有する。半導体層中に設けられ、第1電極と接続された第2導電型の第3アノード領域と、半導体層中に設けられ、第3電極と接続された第1導電型の第3カソード領域と、第1の方向において第1カソード領域と離間し、且つ第1半導体領域と離間して半導体層中に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、第2半導体領域中に設けられ、第3電極と接続された第2導電型の第4アノード領域と、第2半導体領域中に設けられ、第2の電極と接続された第1導電型の第4カソード領域と、を有する。
第1の実施形態に係る半導体装置100の使用例を示す回路図。 (a)第1の実施形態に係る半導体装置100の平面図。(b)図2(a)に示すA-A'線による断面図。(c)図2(a)に示すB-B'線による断面図。 第1の実施形態に係る半導体装置の等価回路200。 比較例に係る半導体装置の等価回路300。 (a)第1の実施形態の変形例に係る半導体装置101の平面図。(b)図5(a)に示すC-C'線による断面図。(c)は図5(a)に示すD-D'線による断面図。 (a)第2の実施形態に係る半導体装置102の平面図。(b)図6(a)に示すE-E'線による断面図。(c)図6(a)に示すF-F'線による断面図。 (a)第3の実施形態に係る半導体装置103の平面図。(b)図7(a)に示すG-G’線による断面図。(c)図7(a)に示すH-H’線による断面図。 (a)第3の実施形態の変形例に係る半導体装置104の平面図。(b)図8(a)に示すI-I’線による断面図。(c)図8(a)に示すJ-J’線による断面図。 (a)第4の実施形態に係る半導体装置105の平面図。(b)図9(a)に示すK-K’線による断面図。 第4の実施形態に係る半導体装置105の等価回路201。 (a)第5の実施形態に係る半導体装置106の平面図。(b)図11(a)に示すL-L’線による断面図。 (a)図11(a)のうち、半導体層110と電極のみを示す平面図。(b)図11(a)のうち、電極を省略した平面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する符号を付す。また、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。なお、本実施形態は、本発明を限定するものではない。
[第1の実施形態]
第1の実施形態の半導体装置100は、例えばESDから電子回路400を保護する保護回路として使用される。半導体装置100の使用例について、図1を参照して説明する。図1は第1の実施形態に係る半導体装置100の使用例を示す回路図である。半導体装置100の一端は、電子回路400と外部端子401との間に接続される。また、半導体装置100の他端は、接地電位GNDに接続される。外部端子401に対して、電子回路400へ通常印加される電圧を超える過大な正電圧が印加された場合、外部端子401から半導体装置100を介して接地電位GNDに向かって電流が流れる。一方、外部端子401に過大な負電圧が印加され場合は、接地電位GNDから半導体装置100を介して外部端子401に向かって電流が流れる。以上のように、半導体装置100は外部端子401に入力されたESDなどのノイズを起因とする過大電圧から電子回路400を保護する機能を有する。
(半導体装置100の構造)
第1の実施形態に係る半導体装置100の詳細な構造について、図2を参照して説明する。図2(a)は第1の実施形態に係る半導体装置100の平面図、図2(b)は図2(a)に示すA-A’線による断面図、図2(c)は図2(a)に示すB-B’線による断面図を示している。
以下、第1導電型がn型、第2導電型がp型である場合を例に説明する。また、以下の説明において、n、n、n及び、p、p、pの表記は、各導電型における不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわちnはnよりもn型の不純物濃度が相対的に高く、nはnよりもn型の不純物濃度が相対的に低いことを示す。また、pはpよりもp型の不純物濃度が相対的に高く、pはpよりもp型の不純物濃度が相対的に低いことを示す。なお、n型、n型を単にn型、p型、p型を単にp型と記載する場合もある。
半導体装置100は、n型の半導体層110と、第1電極121と、第2電極と122、第3電極123と、絶縁層124と、p型の第1半導体領域131と、p型の第2半導体領域132と、n型の第1カソード領域141と、n型の第2カソード領域142と、n型の第3カソード領域143と、n型の第4カソード領域144と、p型の第1アノード領域151と、p型の第2アノード領域152と、p型の第3アノード領域153と、p型の第4アノード領域154と、を有する。
なお、図2(a)において、第1電極121と第2電極122、及び第3電極123はそれぞれ破線で示されており、絶縁層124は省略されている。
型の半導体層110は、一例として、図示しない基板に例えばシリコン(Si)をエピタキシャル成長させて形成される。
第1電極121と、第2電極122と、第3電極123はn型の半導体層110上に設けられている。
第1電極121から第2電極122に向かう方向をX方向(第1方向)とする。また、X方向と直交する方向をY方向(第2方向)、X方向及びY方向と直交する方向をZ方向(第3方向)とする。図2(a)に示す半導体装置100はX-Y平面における平面図、図2(b)に示す半導体装置100はX-Z平面における断面図を示している。なお、X方向、Y方向、及びZ方向は本実施形態では直交関係で示しているが直交に限定されず、互いに交差する関係であればよい。
第3電極123は、X方向において第1電極121と第2電極122との間に位置し、それぞれと離間して設けられている。
第1電極121、第2電極122、及び第3電極123は例えばアルミニウム(Al)でできている。第1電極121、第2電極122、及び第3電極123は、Alのスパッタリング及びエッチングにより形成される。
型の第1半導体領域131と、p型の第2半導体領域132は、n型の半導体層110中に設けられている。第1半導体領域131は、第1電極121と第3電極123と接続されている。第2半導体領域132は第2電極122と第3電極123と接続されている。第1半導体領域131と第2半導体領域132は、X-Y平面において互いに離間している。
型の第1カソード領域141と、p型の第1アノード領域151は、第1半導体領域131中に設けられており、X方向において隣接している。第1カソード領域141は、Z方向において第1電極121と電気的に接続されている。第1アノード領域151は、Z方向において第3電極123と電気的に接続されている。
型の第2カソード領域142と、p型の第2アノード領域152は、n型の半導体層110中に設けられており、X方向において隣接している。第2カソード領域142はX方向において第1半導体領域131と離間しており、Z方向において第3電極123と電気的に接続されている。第2アノード領域152は、Z方向において第2電極122と電気的に接続されている。
以上のように、第1カソード領域141、第1アノード領域151、第2カソード領域142、第2アノード領域152は、この順にX方向に並んで設けられている。また、第1アノード領域151と第2カソード領域142は、第3電極123を介して電気的に接続されている。
型の第3アノード領域153と、n型の第3カソード領域143は、n型の半導体層110中に設けられており、X方向において隣接している。また、第3アノード領域153と第3カソード領域143は、第1カソード領域141及び第1アノード領域151とはY方向で離間し、且つ並んで設けられている。第3アノード領域153は、Z方向において第1電極121と電気的に接続されている。第3カソード領域143は、X方向において第2半導体領域132と離間し、Z方向において第3電極123と電気的に接続されている。
型の第4アノード領域154と、n型の第4カソード領域144は、第2半導体領域132中に設けられており、X方向において隣接している。第4アノード領域154は、Z方向において第3電極123と電気的に接続されている。第4カソード領域144は、Z方向において第2電極122と電気的に接続されている。
以上のように、第3アノード領域153、第3カソード領域143、第4アノード領域154、第4カソード領域144は、この順にX方向に並んで設けられている。また、第3カソード領域143と第4アノード領域154は、第3電極123を介して電気的に接続されている。
第1カソード領域141、第1アノード領域151、第2カソード領域142、第2アノード領域152、第3カソード領域143、第3アノード領域153、第4カソード領域144、及び第4アノード領域154は、例えば、不純物拡散層を埋め込むことにより形成されている。
半導体装置100において用いられているn型不純物は例えばリン(P)である。また、半導体装置100において用いられているp型不純物は例えばホウ素(B)である。なお、「n型不純物」とは、半導体層110を形成する半導体材料、例えば、シリコン(Si)に含有されたときに、ドナーとなる不純物をいう。「p型不純物」とは、半導体層110を形成する半導体材料に含有されたときに、アクセプタとなる不純物をいう。
絶縁層124は、第1電極121と第1半導体領域131の間の一部、第1電極121と第1カソード領域141の間の一部、第3電極123と第1アノード領域151の間の一部、第3電極123とn型の半導体層110の間の一部、第3電極123と第2カソード領域142の間の一部、第2電極122と第2アノード領域152の間の一部、第1電極121と第3アノード領域153の間の一部、第3電極123と第3カソード領域143の間の一部、第3電極123と第2半導体領域132の間の一部、第3電極123と第4アノード領域154の間の一部、第2電極122と第4カソード領域144の間の一部に設けられている。絶縁層124は、上述の各電極と各半導体領域の間、及び第3電極と各半導体領域の間を電気的に絶縁する。
(半導体装置100の動作)
第1の実施形態に係る等価回路について、図3を用いて説明する。図3は、第1の実施形態に係る半導体装置100の等価回路200を示している。
半導体装置100は前述したような構造を有することにより、n型の第1カソード領域141とp型の第1半導体領域131(p型の第1アノード領域151を含む)とからなるダイオードD1が形成される。同様に、p型の第2アノード領域152とn型の半導体層110(n型の第2カソード領域142を含む)とからなるダイオードD2が形成される。また、第3アノード領域153とn型の半導体層110(n型の第3カソード領域143を含む)とからなるダイオードD3が形成される。さらに、n型の第4カソード領域144とp型の第2半導体領域132(n型の第4アノード領域154を含む)とからなるダイオードD4が形成される。このため、半導体装置100は、等価回路として、図3に示すような第1電極121から第2電極122にダイオードD3及びD4を介して電流が流れる回路と、第2電極122から第1電極121にダイオードD2及びD1を介して電流が流れる双方向の回路を有している。
具体的には、第1電極121に入力された電流は第3アノード領域153、n型の半導体層110の順にX方向に流れたのち、第3カソード領域143に到達し、第3電極123へ流れる。第3電極123中を通過した電流は、第4アノード領域154へ流れ、第2半導体領域132をX方向に通過したのち第4カソード領域144へ到達し、第2電極122へ出力される。
一方、第2電極122に入力された電流は、第2アノード領域152、n型の半導体層110の順にX方向に流れたのち、第2カソード領域142に到達し、第3電極123へ流れる。第3電極123中を通過した電流は、第1アノード領域151へ流れ、第1半導体領域131をX方向に通過したのち第1カソード領域141へ到達し、第1電極121へ出力される。
したがって、図3に示す半導体装置100の等価回路においては、第1電極121に入力された電流はダイオードD3(順方向)、ダイオードD4(順方向)の順に通過し、第2電極122へ出力される。一方、第2電極122に入力された電流はダイオードD2(順方向)、ダイオードD1(順方向)の順に通過し、第1電極121へ出力される。
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態の半導体装置100の効果について、比較例の半導体装置における等価回路300を用いて説明する。図4は、比較例の半導体装置における等価回路300を示している。第1の実施形態の半導体装置100と同じ部分については、同一の符号を付している。
比較例の半導体装置の構造について説明する。第1電極121にはダイオードD7のアノードが接続される。ダイオードD7にはダイオードD8が直列に接続され、ダイオードD7のカソードとダイオードD8のカソードが接続されている。ダイオードD8のアノードは第2電極122と接続される。
また、第1電極121にはダイオードD5のカソードが接続される。ダイオードD5にはダイオードD6が直列に接続され、ダイオードD5のアノードとダイオードD6のアノードが接続されている。ダイオードD6のカソードは第2電極122と接続される。
そして、ダイオードD7のカソードとダイオードD8のカソードには、ツェナーダイオードであるダイオードD9のカソードが接続される。また、ダイオードD5のカソードとダイオードD6のアノードには、ダイオードD9のアノードが接続される。
比較例の半導体装置における等価回路300では、第1電極121に入力された電流はダイオードD7(順方向)、ダイオードD9(逆方向)、ダイオードD6(順方向)の順に通過し、第2電極122へ出力される。一方、第2電極122に入力された電流はダイオードD8(順方向)、ダイオードD9(逆方向)、ダイオードD5(順方向)の順に通過し、第1電極121へ出力される。第1電極121から第2電極122にかけて電流が流れる場合でも、第2電極122から第1電極121にかけて電流が流れる場合でも、どちらの経路でも必ずダイオードD9(逆方向)を通過する。
ここで、ダイオードを通過する際の逆方向電圧は順方向電圧よりも大きい。例えば、順方向電圧は0.75V、逆方向電圧は2Vである。そのため、比較例の半導体装置において、ダイオードD7(順方向;0.75V)、ダイオードD9(逆方向;2V)、ダイオードD6(順方向;0.75V)の順に電流が流れる場合、合計3.5Vの電圧が掛かる。同様に、比較例の半導体装置において、ダイオードD8(順方向;0.75V)、ダイオードD9(逆方向;2V)、ダイオードD5(順方向;0.75V)の順に電流が流れる場合も、合計3.5Vの電圧が掛かる。
比較例の半導体装置、及び第1の実施形態の半導体装置は、図1を用いて説明したようにESDから電子回路400を保護する保護回路として使用される。電子回路400の通常動作時に印加される電圧は、例えば1V以下のように小さい場合がある。その場合、ESD保護回路に求められる動作電圧も小さくなるため、比較例の半導体装置のような閾値が3.5V以上となり得る構造は適さない。例えば、3VのESDが印加された場合に、比較例の半導体装置は導通せずに、電子回路400が損傷を受ける可能性がある。
一方、第1の実施形態の半導体装置100では、いずれの経路を通過する場合でも逆方向ダイオードを通過しないため、逆方向電圧がかからない。例えば、ダイオードの順方向電圧が0.75V、逆方向電圧が2Vの場合、いずれの経路を通過する場合でも合計1.5Vになり、比較例の半導体装置よりも低電圧化が可能となる。例えば、3VのESDが印加された場合に、第1の実施形態の半導体装置100が導通して、電子回路400を保護できる。一方、電子回路400の通常動作時に印加される電圧(例えば、1V以下)が半導体装置100に印加されても、半導体装置100は導通しないため、電子回路400の動作に影響を及ぼさない。
前述の低電圧化が可能となったことにより、低電圧化が要求される用途、例えば、信号ラインへESD保護ダイオードが適応可能となる。
また、第1の実施形態の半導体装置100において、ダイオードD1とダイオードD2、ダイオードD3とダイオードD4がそれぞれ直列に接続されているため、ダイオードの寄生容量を小さくすることができる。
更に、第1の実施形態の半導体装置100は、第1カソード領域141と第1アノード領域151、第2カソード領域142と第2アノード領域152、第3カソード領域143と第3アノード領域153、第4カソード領域144と第4アノード領域154がそれぞれX方向に平行に設けられているため、電流がX方向に流れ、Z方向にはほとんど流れない。そのため、Z方向にアノード領域とカソード領域が設けられ、Z方向に電流が流れる従来の半導体装置に比べ電流経路が短くなり、半導体装置動作時の内部抵抗(ダイナミック抵抗)を低減することができる。
[第1の実施形態の変形例]
第1の実施形態の変形例に係る半導体装置101について、図5を参照して説明する。図5(a)は(a)第1の実施形態の変形例に係る半導体装置101の平面図、図5(b)は図5(a)に示すC-C’線による断面図、図5(c)は図5(a)に示すD-D’線による断面図を示している。第1の実施形態の半導体装置100と同じ部分については、同一の符号を付している。
第1の実施形態の変形例に係る半導体装置101は、第1半導体領域131中に第2カソード領域142および第2アノード領域152が設けられ、第2半導体領域132中に第3カソード領域143および第3アノード領域153が設けられるという点で第1の実施形態の半導体装置100と異なる。第1カソード領域141と第1アノード領域151、第4カソード領域144と第4アノード領域154はn型の半導体層110中に設けられる。本変形例に係る半導体装置101を第1の実施形態の半導体装置100と比較すると、第1半導体領域131と第2半導体領域132の位置のみが変わり、第1カソード領域141、第1アノード領域151、第2カソード領域142、第2アノード領域152、第3カソード領域143、第3アノード領域153、第4カソード領域144、第4アノード領域154、第1電極121、第2電極122、第3電極123の位置関係は変化しない。
第1の実施形態の変形例についても、第1の実施形態の半導体装置100と同様な効果が得られる。
なお、上述の第1の実施形態及びその変形例においては、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明したが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としても同様な効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る半導体装置102について、図6を参照して説明する。図6(a)は第2の実施形態に係る半導体装置102の平面図、図6(b)は図6(a)に示すE-E’線による断面図、図6(c)は図6(a)に示すF-F’線による断面図を示している。第1の実施形態の半導体装置100と同じ部分については、同一の符号を付している。
第2の実施形態に係る半導体装置102は、第1カソード領域141と第1アノード領域151の界面、第2カソード領域142と第2アノード領域152の界面、第3カソード領域143と第3アノード領域153の界面、第4カソード領域144と第2アノード領域154の界面がそれぞれ櫛状に形成されている点で、第1の実施形態に係る半導体装置100と異なっている。
詳細に説明すると、半導体装置102を平面視した際、Y方向において第1カソード領域141の一部が第1アノード領域151の一部に挟まれており、第1アノード領域151の一部が第1カソード領域141の一部に挟まれている。同様に、Y方向において、第2カソード領域142の一部が第2アノード領域152の一部に挟まれており、第2アノード領域152の一部が第2カソード領域142の一部に挟まれている。また、第3カソード領域143の一部が第3アノード領域153の一部に挟まれており、第3アノード領域153の一部が第3カソード領域143の一部に挟まれている。さらに、第4カソード領域144の一部が第4アノード領域154の一部に挟まれており、第4アノード領域154の一部が第4カソード領域144の一部に挟まれている。
これにより、前述の第1の実施形態に係る半導体装置100と比較して、半導体装置102はダイオードD1、ダイオードD2、ダイオードD3、ダイオードD4を形成しているカソード領域とアノード領域の界面の接合面積が増加している。この結果、電流が流れることができる面積が半導体装置100と比較して増加するため、ダイナミック抵抗をさらに減少させることができる。
なお、上述の第2の実施形態においても第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明したが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としても同様な効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態においても第1の実施形態の変形例のように、第1半導体領域131中に第2カソード領域142および第2アノード領域152を設け、第2半導体領域132中に第3カソード領域143および第3アノード領域153を設けることによって、第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る半導体装置103について、図7を参照して説明する。図7(a)は第3の実施形態に係る半導体装置103の平面図、図7(b)は図7(a)に示すG-G’線による断面図、図7(c)は図7(a)に示すH-H’線による断面図である。第1の実施形態の半導体装置100と同じ部分については、同一の符号を付している。
図7(a)~(c)に示すように、本実施形態に係る半導体装置103においては、第1の実施形態に係る半導体装置100の構成に加えて、p型の半導体基板111及び素子分離絶縁体161が設けられている。n型の半導体層110はp型の半導体基板111上に設けられており、半導体基板111に接している。素子分離絶縁体161は、ディープトレンチ内に酸化シリコン等の絶縁性材料が埋め込まれて形成されている。素子分離絶縁体161の上端は絶縁層124に接し、下端は半導体基板111内に位置している。
Z方向から見て、素子分離絶縁体161の形状は格子状であり、各ダイオードを構成する領域をそれぞれ囲んでいる。すなわち、Z方向から見て、素子分離絶縁体161は、ダイオードD1を構成する第1カソード領域141、第1半導体領域131及び第1アノード領域151を囲んでいる。同様に、素子分離絶縁体161は、ダイオードD2を構成する第2カソード領域142及び第2アノード領域152を囲んでいる。また、素子分離絶縁体161は、ダイオードD3を構成する第3カソード領域143及び第3アノード領域153を囲んでいる。さらに、素子分離絶縁体161は、ダイオードD4を構成する第4カソード領域144、第2半導体領域132及び第4アノード領域154を囲んでいる。なお、素子分離絶縁体161は、ダイオードD1とダイオードD2との間、及び、ダイオードD3とダイオードD4との間に設けられていればよく、必ずしも、各ダイオードを囲んでいなくてもよい。
次に、第3の実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、各ダイオードを構成する領域間に素子分離絶縁体161を設けることにより、n型の半導体層110内を流れるリーク電流を抑制できる。すなわち、図7(c)に仮想的な電流経路I1として示すように、第1電極121に入力された電流が、第3アノード領域153を介して半導体層110内に流入した後、第3カソード領域143及び第4アノード領域154を流れることなく半導体層110内を流れ、半導体層110から第2半導体領域132及び第4カソード領域144を介して第2電極122に流れることを抑制できる。これにより、図7(c)に電流経路I2として示すように、第1電極121に入力された電流が、第3アノード領域153、半導体層110、第3カソード領域143、第3電極123、第4アノード領域154、第2半導体領域132、第4カソード領域144を介して、第2電極122に流れやすくなる。
同様に、図7(b)に仮想的な電流経路I3として示すように、第2電極122に入力された電流が、第2アノード領域152を介して半導体層110内に流入した後、第2カソード領域142及び第1アノード領域151を流れることなく半導体層110内を流れ、半導体層110から第1半導体領域131及び第1カソード領域141を介して第1電極121に流れることを抑制できる。これにより、図7(b)に電流経路I4として示すように、第2電極122に入力された電流が、第2アノード領域152、半導体層110、第2カソード領域142、第3電極123、第1アノード領域151、第1半導体領域131、第1カソード領域141を介して、第1電極121に流れやすくなる。
このように、本実施形態によれば、半導体装置103のリーク電流を低減することができる。この結果、半導体装置103の耐圧が設計値よりも低くなることを抑制できる。
[第3の実施形態の変形例]
第3の実施形態の変形例に係る半導体装置104について、図8を参照して説明する。図8(a)は第3の実施形態の変形例に係る半導体装置104の平面図、図8(b)は図8(a)に示すI-I’線による断面図、図8(c)は図8(a)に示すJ-J’線による断面図である。第3の実施形態の半導体装置103と同じ部分については、同一の符号を付している。
図8(a)~(c)に示すように、本変形例に係る半導体装置104においては、第3の実施形態に係る半導体装置103の構成に加えて、n型の埋込拡散層112が設けられている。埋込拡散層112はp型の半導体基板111とn型の半導体層110との間に配置されており、半導体基板111及び半導体層110に接している。このため、半導体層110は埋込拡散層112を介して半導体基板111から離隔している。素子分離絶縁体161はZ方向に沿って埋込拡散層112を貫通している。
本変形例によれば、p型の半導体基板111とn型の埋込拡散層112との間にpn界面が形成されるため、第1電極121又は第2電極122から入力した電流が半導体基板111内に流入することを抑制し、半導体基板111内を流れるリーク電流を抑制できる。これにより、リーク電流をより一層低減することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る半導体装置105について、図9及び図10を参照して説明する。図9(a)は第4の実施形態に係る半導体装置105の平面図、図9(b)は図9(a)に示すK-K’線による断面図である。図10は、第4の実施形態に係る半導体装置105の等価回路201を示す等価回路図である。第1の実施形態の半導体装置100と同じ部分については、同一の符号を付している。
図9(a)、(b)及び図10に示すように、第4の実施形態は第1の実施形態に対して、直列に接続するダイオードの数を増やした例である。第4の実施形態に係る半導体装置105においては、n型の半導体層110の上層部分内に、第1半導体領域131及び第2半導体領域132に加えて、p型の第3半導体領域133、p型の第4半導体領域134、p型の第5半導体領域135及びp型の第6半導体領域136が設けられている。また、第1カソード領域141~第4カソード領域144に加えて、n型の第5カソード領域145及びn型の第6カソード領域146が設けられている。同様に、第1アノード領域151~第4アノード領域154に加えて、p型の第5アノード領域155及びp型の第6アノード領域156が設けられている。半導体層110上には、第1電極121、第2電極122及び第3電極123に加えて、第4電極125が設けられている。
以下、各部分の位置関係について説明する。
第1半導体領域131、第3半導体領域133及び第4半導体領域134は、X方向に沿ってこの順に相互に離隔して配列されている。第5半導体領域135、第6半導体領域136及び第2半導体領域132も、X方向に沿ってこの順に相互に離隔して配列されている。第5半導体領域135及び第1半導体領域131はY方向に沿って相互に離隔して配列されている。第6半導体領域136及び第3半導体領域133はY方向に沿って相互に離隔して配列されている。第2半導体領域132及び第4半導体領域134はY方向に沿って相互に離隔して配列されている。このように、第1~第6半導体領域は、Y方向に沿って2行、X方向に沿って3列の行列状に配列されている。
第1カソード領域141及び第1アノード領域151は、第1半導体領域131の上層部分内に配置されており、ダイオードD1を構成している。第2カソード領域142及び第2アノード領域152は、第4半導体領域134の上層部分内に配置されており、ダイオードD2を構成している。第3カソード領域143及び第3アノード領域153は、第5半導体領域135の上層部分内に配置されており、ダイオードD3を構成している。第4カソード領域144及び第4アノード領域154は、第2半導体領域132の上層部分内に配置されており、ダイオードD4を構成している。第5カソード領域145及び第5アノード領域155は、第3半導体領域133の上層部分内に配置されており、ダイオードD5を構成している。第6カソード領域146及び第6アノード領域156は、第6半導体領域136の上層部分内に配置されており、ダイオードD6を構成している。
第4電極125は、第2電極122と第3電極123との間に配置されている。これにより、半導体層110上において、第1電極121、第3電極123、第4電極125及び第2電極122が、X方向に沿ってこの順に相互に離隔して配列されている。第1電極121は、第1カソード領域141及び第3アノード領域153に接続されている。第3電極123は、第1アノード領域151、第3カソード領域143、第5カソード領域145及び第6アノード領域156に接続されている。第4電極125は、第5アノード領域155、第6カソード領域146、第2カソード領域142及び第4アノード領域154に接続されている。第2電極122は、第2アノード領域152及び第4カソード領域144に接続されている。
これにより、図10に示すように、第2電極122から第1電極121に向かって、ダイオードD2、ダイオードD5及びダイオードD1がこの順に直列に順方向に接続されている。また、第1電極121から第2電極122に向かって、ダイオードD3、ダイオードD6及びダイオードD4がこの順に直列に順方向に接続されている。このように、半導体装置105においては、第1電極121と第2電極122との間に、順方向及び逆方向のそれぞれについて、3段のダイオードが直列に接続されている。
次に、第4の実施形態の効果について説明する。
第4の実施形態に係る半導体装置105によれば、第1の実施形態に係る半導体装置100と比較して、第1電極121と第2電極122との間に直列に接続されるダイオードの数を2から3に増やすことができる。これにより、第1の実施形態と比較して、半導体装置105全体の耐圧を向上させることができる。
このように、半導体装置に必要とされる耐圧に応じて、直列に接続するダイオードの数を任意に選択することができる。したがって、半導体装置の設計自由度を向上させることが可能となる。より一般的に表現すれば、直列に接続するダイオードの数をN(Nは2以上の整数)とするときは、電極の数は(N+1)とし、p型の半導体領域の数を(2×N)とし、各半導体領域内にアノード領域及びカソード領域を1つずつ設ければよい。
なお、第4の実施形態においても、p型とn型を入れ替えてもよい。また、第3の実施形態と同様に、素子分離絶縁体161を設けてもよい。さらに、第3の実施形態の変形例と同様に、埋込拡散層112を設けてもよい。
[第5の実施形態]
第5の実施形態に係る半導体装置106について、図11を参照して説明する。図11(a)は第5の実施形態に係る半導体装置106の平面図、図11(b)は図11(a)に示すL-L’線による断面図である。図12(a)は図11(a)のうち、半導体層110と電極のみを示す平面図、図12(b)は図11(a)のうち、電極を省略した平面図である。第4の実施形態の半導体装置105と同じ部分については、同一の符号を付している。
図11(a)~図12(b)に示すように、第5の実施形態に係る半導体装置106は、第4の実施形態に係る半導体装置105と比較して、第1電極121及び第2電極122の形状が櫛状であり、第3電極123及び第4電極125がそれぞれ複数設けられてY方向に配列されており、各ダイオードを構成するアノード領域とカソード領域がY方向に配列されている点が異なっている。
第1電極121においては、Y方向に延びる基部121_0と、基部121_0から第2電極122に向かってX方向に延びるM本(Mは2以上の整数)の凸部121_k(kは1~Mの整数)が設けられている。同様に、第2電極122においては、Y方向に延びる基部122_0と、基部122_0から第1電極121に向かってX方向の反対方向に延びるM本の凸部122_kが設けられている。第3電極123はM個設けられており、Y方向に沿って配列されている。以下、第3電極123を第3電極123_kともいう。第4電極125もM個設けられており、Y方向に沿って配列されている。以下、第4電極125を第4電極125_kともいう。図11(a)及び(b)に示す例では、Mは5である。
第1電極121の凸部121_kと、第4電極125_kは、X方向に沿って配列されている。第3電極123_kと、第2電極122の凸部122_kは、X方向に沿って配列されている。第1電極121の凸部と第3電極123の第1電極121側の部分とは、Y方向に沿って交互に配列されている。第3電極123の第2電極122側の部分と、第4電極125の第1電極121側の部分とは、Y方向に沿って交互に配列されている。第4電極125の第2電極122側の部分と、第2電極122の凸部とは、Y方向に沿って交互に配列されている。
第4の実施形態と同様に、n型の半導体層110の上層部分には、それぞれp型の第1半導体領域131、第2半導体領域132、第3半導体領域133、第4半導体領域134、第5半導体領域135及び第6半導体領域136が2行3列の行列状に配列されている。
第1半導体領域131の上層部分内であって、第1電極121の凸部121_kの直下域には、それぞれ、第1カソード領域141が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、凸部121_1、凸部121_2の直下域に、それぞれ、第1カソード領域141が配置されている。また、第5半導体領域135の上層部分内であって、第1電極121の凸部121_kの直下域には、それぞれ、第3アノード領域153が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、凸部121_3、凸部121_4、凸部121_5の直下域に、それぞれ、第3アノード領域153が配置されている。
第1半導体領域131の上層部分内であって、第3電極123_kの直下域には、それぞれ、第1アノード領域151が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、第3電極123_1、第3電極123_2、第3電極123_3の直下域に、それぞれ、第1アノード領域151が配置されている。また、第5半導体領域135の上層部分内であって、第3電極123_kの直下域には、それぞれ、第3カソード領域143が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、第3電極123_4、第3電極123_5の直下域に、それぞれ、第3カソード領域143が配置されている。
第3半導体領域133の上層部分内であって、第3電極123_kの直下域には、それぞれ、第5カソード領域145が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、第3電極123_1、第3電極123_2、第3電極123_3の直下域に、それぞれ、第5カソード領域145が配置されている。また、第6半導体領域136の上層部分内であって、第3電極123_kの直下域には、それぞれ、第6アノード領域156が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、第3電極123_4、第3電極123_5の直下域に、それぞれ、第6アノード領域156が配置されている。
第3半導体領域133の上層部分内であって、第4電極125_kの直下域には、それぞれ、第5アノード領域155が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、第4電極125_1、第4電極125_2の直下域に、それぞれ、第5アノード領域155が配置されている。また、第6半導体領域136の上層部分内であって、第4電極125_kの直下域には、それぞれ、第6カソード領域146が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、第4電極125_3、第4電極125_4、第4電極125_5の直下域に、それぞれ、第6カソード領域146が配置されている。
第4半導体領域134の上層部分内であって、第4電極125_kの直下域には、それぞれ、第2カソード領域142が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、第4電極125_1、第4電極125_2の直下域に、それぞれ、第2カソード領域142が配置されている。また、第2半導体領域132の上層部分内であって、第4電極125_kの直下域には、それぞれ、第4アノード領域154が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、第4電極125_3、第4電極125_4、第4電極125_5の直下域に、それぞれ、第4アノード領域154が配置されている。
第4半導体領域134の上層部分内であって、第2電極122の凸部122_kの直下域には、それぞれ、第2アノード領域152が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、凸部122_1、凸部122_2、凸部122_3の直下域に、それぞれ、第2アノード領域152が配置されている。また、第2半導体領域132の上層部分内であって、第2電極122の凸部122_kの直下域には、それぞれ、第4カソード領域144が配置されている。図11(a)及び(b)に示す例では、凸部122_4、凸部122_5の直下域に、それぞれ、第4カソード領域144が配置されている。
Z方向から見て、素子分離絶縁体161の形状は格子状であり、第1半導体領域131、第2半導体領域132、第3半導体領域133、第4半導体領域134、第5半導体領域135及び第6半導体領域136をそれぞれ囲んでいる。
これにより、各半導体領域においてY方向に隣り合うアノード領域とカソード領域とにより、ダイオードが形成される。この結果、半導体装置106内に、図10に示す等価回路と同様な等価回路が実現される。
本実施形態に係る半導体装置106によれば、各ダイオードを構成するアノード領域とカソード領域をY方向に沿って配列することができるため、半導体装置106のX方向における長さを短くすることができる。半導体装置106の耐圧を増加させたいときは、第3電極123及び第4電極125のような中間電極をX方向に沿って配列させて、半導体装置106のX方向における長さを長くする。一方、半導体装置106の抵抗を低減したいときは、上述のMの値を増やし、半導体装置106のY方向における長さを長くする。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100、101、102、103、104、105、106 半導体装置
110 n型の半導体層
111 半導体基板
112 埋込拡散層
121 第1電極
121_0 基部
121_k 凸部
122 第2電極
122_0 基部
122_k 凸部
123、123_k 第3電極
124 絶縁層
125、125_k 第4電極
131 第1半導体領域
132 第2半導体領域
133 第3半導体領域
134 第4半導体領域
135 第5半導体領域
136 第6半導体領域
141 第1カソード領域
142 第2カソード領域
143 第3カソード領域
144 第4カソード領域
145 第5カソード領域
146 第6カソード領域
151 第1アノード領域
152 第2アノード領域
153 第3アノード領域
154 第4アノード領域
155 第5アノード領域
156 第6アノード領域
161 素子分離絶縁体
200、201、300 等価回路
400 電子回路
401 外部端子
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9 ダイオード
I1、I2、I3、I4 電流経路

Claims (9)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層上に設けられた第1電極と、
    前記半導体層上に設けられた第2電極と、
    前記半導体層上に設けられ、前記第1電極と前記第2電極との間に離間して設けられた第3電極と、
    前記半導体層中に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域中に設けられ、前記第1電極と接続された第1導電型の第1カソード領域と、
    前記第1半導体領域中に設けられ、前記第3電極と接続された第2導電型の第1アノード領域と、
    前記第1電極から前記第2電極に向かう第1の方向において前記第1半導体領域と離間して前記半導体層中に設けられ、前記第3電極と接続された第1導電型の第2カソード領域と、
    前記半導体層中に設けられ、前記第2電極と接続された第2導電型の第2アノード領域と、
    前記半導体層中に設けられ、前記第1電極と接続された第2導電型の第3アノード領域と、
    前記半導体層中に設けられ、前記第3電極と接続された第1導電型の第3カソード領域と、
    前記第1の方向において前記第1カソード領域と離間し、且つ前記第1半導体領域と離間して前記半導体層中に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域に設けられ、前記第3電極と接続された第2導電型の第4アノード領域と、
    前記第2半導体領域中に設けられ、前記第2の電極と接続された第1導電型の第4カソード領域と、
    を備えた半導体装置。
  2. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層上に設けられた第1電極と、
    前記半導体層上に設けられた第2電極と、
    前記半導体層上に設けられ、前記第1電極と前記第2電極との間に離間して設けられた第3電極と、
    前記半導体層中に設けられ、前記第1電極と接続された第1導電型の第1カソード領域と、
    前記半導体層中に設けられ、前記第3電極と接続された第2導電型の第1アノード領域と、
    前記第1電極から前記第2電極に向かう第1の方向において前記第1カソード領域と離間して前記半導体層中に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域中に設けられ、前記第3電極と接続された第1導電型の第2カソード領域と、
    前記第1半導体領域中に設けられ、前記第2電極と接続された第2導電型の第2アノード領域と、
    前記第1半導体領域と離間し、且つ前記第1カソード領域と前記第1アノード領域と離間し前記半導体層中に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域中に設けられ、前記第1電極と接続された第3アノード領域と、
    前記第2半導体領域中に設けられ、前記第3電極と接続された第3カソード領域と、
    前記第1の方向において前記第2半導体領域と離間し、前記半導体層中に設けられ、前記第3電極と接続された第4アノード領域と、
    前記半導体層中に設けられ、前記第2電極と接続された第4カソード領域と、
    を備えた半導体装置。
  3. 前記半導体層の不純物濃度が前記第1カソード領域と前記第2カソード領域と前記第3カソード領域と前記第4カソード領域の不純物濃度よりも低く、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域の不純物濃度が前記第1アノード領域と前記第2アノード領域と前記第3アノード領域と前記第4アノード領域の不純物濃度よりも低い請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1アノード領域の一部と前記第1カソード領域の一部、前記第2アノード領域の一部と前記第2カソード領域の一部、前記第3アノード領域の一部と前記第3カソード領域の一部、または前記第4アノード領域の一部と前記第4カソード領域の一部は、前記第1の方向と交わる第2の方向において交互に位置する請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層上に設けられた第1電極と、
    前記半導体層上に設けられた第2電極と、
    前記半導体層上に設けられ、前記第1電極と前記第2電極との間に離間して設けられた第3電極と、
    前記半導体層上に設けられ、前記第2電極と前記第3電極との間に離間して設けられた第4電極と、
    前記半導体層中に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、
    前記第1電極から前記第2電極に向かう第1の方向、及び、前記第1の方向と交わる第2の方向において、前記第1半導体領域と離間して前記半導体層中に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、
    前記第1の方向において前記第1半導体領域と離間して前記半導体層中に設けられた第2導電型の第3半導体領域と、
    前記第1の方向において前記第3半導体領域と離間して前記半導体層中に設けられた第2導電型の第4半導体領域と、
    前記第2の方向において前記第1半導体領域と離間して前記半導体層中に設けられた第2導電型の第5半導体領域と、
    前記第5半導体領域と前記第2半導体領域との間に離間して前記半導体層中に設けられた第2導電型の第6半導体領域と、
    前記第1半導体領域中に設けられ、前記第1電極と接続された第1導電型の第1カソード領域と、
    前記第1半導体領域中に設けられ、前記第3電極と接続された第2導電型の第1アノード領域と、
    前記第4半導体領域中に設けられ、前記第2電極と接続された第2導電型の第2アノード領域と、
    前記第4半導体領域中に設けられ、前記第4電極と接続された第1導電型の第2カソード領域と、
    前記第5半導体領域中に設けられ、前記第1電極と接続された第2導電型の第3アノード領域と、
    前記第5半導体領域中に設けられ、前記第3電極と接続された第1導電型の第3カソード領域と、
    前記第2半導体領域中に設けられ、前記第2電極と接続された第1導電型の第4カソード領域と、
    前記第2半導体領域中に設けられ、前記第4電極と接続された第2導電型の第4アノード領域と、
    前記第3半導体領域中に設けられ、前記第3電極と接続された第1導電型の第5カソード領域と、
    前記第3半導体領域中に設けられ、前記第4電極と接続された第2導電型の第5アノード領域と、
    前記第6半導体領域中に設けられ、前記第3電極と接続された第2導電型の第6アノード領域と、
    前記第6半導体領域中に設けられ、前記第4電極と接続された第1導電型の第6カソード領域と、
    を備えた半導体装置。
  6. 前記第1電極は、
    第1基部と、
    前記第1基部から前記第2電極に向かって延びる複数本の第1凸部と、
    を有し、
    前記第2電極は、
    第2基部と、
    前記第2基部から前記第1電極に向かって延びる複数本の第2凸部と、
    を有し、
    前記第3電極は複数設けられており、前記第2の方向に沿って配列されており、
    前記第4電極は複数設けられており、前記第2の方向に沿って配列されており、
    前記第1カソード領域は複数設けられており、前記第2の方向に沿って配列されており、
    前記第1アノード領域は複数設けられており、前記第2の方向に沿って配列されている請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第2カソード領域と前記第1アノード領域との間、及び、前記第3カソード領域と前記第4アノード領域との間に配置された素子分離絶縁体をさらに備えた請求項1乃至6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 第2導電型の半導体基板をさらに備え、
    前記半導体層は前記半導体基板上に配置され、
    前記素子分離絶縁体の下端は前記半導体基板内に配置された請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体基板と前記半導体層との間に配置され、第1導電型であり、不純物濃度が前記半導体層の不純物濃度よりも高い埋込拡散層をさらに備えた請求項8に記載の半導体装置。
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