JP2022102998A - 段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器 - Google Patents

段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022102998A
JP2022102998A JP2020220087A JP2020220087A JP2022102998A JP 2022102998 A JP2022102998 A JP 2022102998A JP 2020220087 A JP2020220087 A JP 2020220087A JP 2020220087 A JP2020220087 A JP 2020220087A JP 2022102998 A JP2022102998 A JP 2022102998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
assist
portable device
passing
assist member
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020220087A
Other languages
English (en)
Inventor
誠一 笹倉
Seiichi Sasakura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2020220087A priority Critical patent/JP2022102998A/ja
Publication of JP2022102998A publication Critical patent/JP2022102998A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 移動用車輪が段差を乗り越える際の補助を的確になす段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器の提供。【解決手段】 本発明は、台車2等の可搬機器に取り付けられる移動用車輪が段差を乗り越える際の補助をなす段差乗越補助具であって、移動用車輪の車輪を回転自在に軸支するフォーク部とは別の部位に取り付け可能な取付アタッチメント3を有し、この取付アタッチメント3に可搬機器の所定の方向と平行な面上を回動自在なアシスト部材10を配置したことを特徴とする。これにより、移動用車輪が自在キャスター21であっても、そのフォーク部23の回転でアシスト部材10が向きを変えてしまうことがない。よって、アシスト部材10を段差に正しく当接させ、移動用車輪の段差乗り越えを確実に補助することができる。【選択図】図10

Description

本発明は、台車、手押し車等、移動用車輪を備えた可搬機器に用いる段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器に関する。
従来、特許文献1に開示された運搬台車等の移動器具における段差対応キャスターが知られている。この段差対応キャスターは、キャスターの車輪を回転自在に軸支するフォークに側面視略扇形のアシスト板を回動可能に支持して設け、これをトーションバネで常時前方に付勢して成る。この段差対応キャスターによれば、キャスターが段差に近付くとアシスト板の底面が先に段差に接触し、その支持軸を支点に回動することによりキャスターの車輪を浮かせ、車輪が段差に乗るのをアシストできる。
実用新案登録第3220842号公報
上記従来の段差対応キャスターでは、アシスト板の支持軸がキャスターのフォークに取り付けられているため、荷物運搬用台車等の移動器具本体に対してフォークが自在に回転する所謂自在キャスターの場合、アシスト板がフォークと共に回動して向きを変えてしまう。このため、段差に正しい姿勢で接触できず、車輪の段差乗り越えを正しくアシストできないという問題があった。また、既製のキャスターを段差対応キャスターに改造するためには、フォークへの穴開け、ストッパーおよびトーションバネの組付け等が必要であり、これら追加工に相応の技能と手間を要することから、既製のキャスターの改造が難しいという問題もあった。
本発明は、上記課題に鑑みて創成されたものであり、移動用車輪が段差を乗り越える際の補助を的確になす段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器の提供を目的とする。この目的を達成するために本発明は、可搬機器に取り付けられる移動用車輪が段差を乗り越える際の補助をなす段差乗越補助具において、移動用車輪の車輪を回転自在に軸支するフォーク部とは別の部位に取り付け可能な取付アタッチメントを有し、この取付アタッチメントに可搬機器の所定の方向と平行な面上を回動自在なアシスト部材を配置したことを特徴とする。この構成により、例えば移動用車輪が自在キャスターであっても、そのフォーク部の回転でアシスト部材が向きを変えてしまうことがなくなる。よって、アシスト部材を段差に正しく当接させ、移動用車輪の段差乗り越えを確実に補助することができる。
また、取付アタッチメントは、移動用車輪を可搬機器に取り付けるための取付具を共用する取付部を備えている。このため、移動用車輪のフォーク等に追加工を行うことなく段差乗越補助具を取り付けることができ、既成の台車等への段差乗越補助具の後付けも容易に行えるようになる。
さらにアシスト部材は、付勢手段の付勢を受けて可搬機器の所定の方向へ常時回動した状態に保たれる。これにより、アシスト部材の回動範囲を確保しつつ、より高い段差の乗越えにも対応できる。
また、アシスト部材は、移動用車輪の車輪の半径よりも大きい回動半径を有する。このため、より少ない力で移動用車輪の段差の乗り越えをアシストすることができる。また、前述の付勢手段による付勢と相まって移動用車輪だけでは乗り越えることのできない高さの段差も小さな力で確実かつ楽に乗り越えることができる。
さらに、アシスト部材は、常時地面に対向する部位が地面と略平行となる平坦部となっていることが望ましい。こうすることで、車輪の接地面とアシスト部材との間隙を大きくすることができ、アシスト部材が地面に接触して誤作動する不具合を抑止することができる。この作用効果は、車輪が地面にめり込む場所で使用される荷役用の一輪車等に段差乗越補助具を適用する場合に特に有効である。
一方、移動用車輪は可搬機器に取り付けられた自在キャスターであり、アシスト部材は前記自在キャスターのフォーク部が回転した時の車輪の旋回範囲外に配置されていることが望ましい。これにより、自在キャスターのフォーク部が回転しても、車輪やフォーク部がアシスト部材に干渉することがない。また、可搬機器は、荷役用の運搬車であることが望ましい。運搬車には、台車、手押し車、荷車などが含まれる。本発明の段差乗越補助具は、これら人力で操作されることが多い運搬車に設けられる移動用車輪の段差乗越え時の省力化を果たすことができるものである。
また、上記の段差乗越補助具を備えた可搬機器においても、上述同様の効果を享受できる。すなわち、段差乗越補助具によって確実かつ、より簡単に段差を乗り越えることができる可搬機器を提供できる。このような段差乗越補助具を備えた可搬機器には、アシスト部材に係止してこれを強制的に回動させる逃がし機構を設けてもよい。また、この逃がし機構は、移動用車輪を備えた可搬機器としての荷役用一輪車に、前記移動用車輪の回転面と平行をなす面上を回動自在なアシスト部材を有する段差乗越補助具を取り付けた構成の段差乗越補助具を備えた可搬機器に設けるとよい。
なお、前記逃がし機構は、アシスト部材に係止可能な係止部材と、この係止部材をアシスト部材に係止する位置ないしアシスト部材との係止を解く位置にそれぞれ回動させるとともに、係止部材をアシスト部材の回動面と平行な線上を往復移動操作する操作レバーとを具備する構造であることが望ましい。
逃がし機構を設けることにより、係止部材でアシスト部材を引っ掛けて付勢とは逆方向に引き寄せて逃がすことが可能になる。よって、荷役用一輪車の場合には、バケットに積載した運搬物を排出する場合等に荷役用一輪車を前倒させる際、アシスト部材が邪魔になるのを防止できる。
本発明によれば、移動用車輪のフォーク部とは別の部位に取り付けられる取付アタッチメントを有し、この取付アタッチメントにアシスト部材を配置しているため、移動用車輪が自在キャスターであっても、車輪およびフォーク部の旋回と一緒にアシスト部材が向きを変えてしまうことがなくなる。よって、アシスト部材を段差に正しく当接させ、移動用車輪の段差乗り越えを確実にアシストすることができる。
また、取付アタッチメントは、可搬機器に移動用車輪を取り付ける取付具を共用する取付部を備えているため、移動用車輪に追加工を行うことなく、可搬機器に段差乗越補助具を取り付けることができる。これにより、既成の台車などの可搬機器に段差乗越補助具を後付けすることも容易となる。
本発明に係る段差乗越補助具の正面図である。 本発明に係る段差乗越補助具の底面図である。 本発明に係る段差乗越補助具の拡大右側面図である。 本発明に係る段差乗越補助具を取り付けた台車の正面図である。 本発明に係る段差乗越補助具を取り付けた台車の側面図である。 本発明に係る段差乗越補助具を取り付けた台車の要部拡大一部切欠側面図である。 本発明に係る段差乗越補助具を取り付けた台車の底面図である。 本発明に係る段差乗越補助具を取り付けた台車の要部拡大一部切欠底面図である。 本発明に係る段差乗越補助具の動作説明図である。 本発明に係る段差乗越補助具の動作説明図である。 本発明に係る段差乗越補助具の動作説明図である。 本発明に係る段差乗越補助具の動作説明図である。 本発明に係る段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器の他の例を示す説明図である。 本発明に係る段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器の他の例の動作説明図である。
以下、発明を実施するため形態を説明する。図1ないし図3において、1は段差乗越補助具であり、また図4ないし図8において、2は段差乗越補助具1を備えた可搬機器の一例である荷物運搬用台車(以下、単に台車2という)である。
本例における段差乗越補助具1は、特に台車2の前部に設けられる一対の自在キャスター21,21(特許請求の範囲における移動用車輪の一例)に対応する構成である。この段差乗越補助具1は、台車2に取り付けるための板状の取付アタッチメント3を有し、この取付アタッチメント3の底面には、その長手方向に延びて、中空の支持スリーブ4が溶接等で固定されている。この支持スリーブ4には、アシスト部材10が回動自在に取り付けられている。
前記アシスト部材10は、前記支持スリーブ4に回転自在に挿通して設けた支持軸5と、この支持軸5の両端にそれぞれ一体に連結された回動アーム6,6と、各回動アーム6,6の先端に一体に固定されたアシスト板7,7とから成る。
前記回動アーム6,6は、互いの軸線が平行を成すよう支持軸5に対して軸直角に取り付けられている。各回動アーム6の先端に取り付けたアシスト板7,7は、それぞれ前記支持軸5の軸心を中心とする円弧状を成しており、これらアシスト板7,7は、底面視、支持軸5の軸線に対して垂直な方向(台車2に取り付けた状態にあっては台車2の荷台20の長手方向、すなわち固定キャスター26によって規定される台車2本来の直進方向)に延びて互いに平行に、かつ側面視同一投影面上に配置されている。また、回動アーム6,6は、このアシスト板7,7の円弧状底面7a,7aの回動軌跡Tが自在キャスター21の車輪22と地面との接点よりも僅かに台車2の荷台20側となるよう、その長さが定められている。つまりアシスト板7,7の回動半径が、そのように構成されている。これにより、平坦な場所でアシスト部材10が回動しても、アシスト板7,7が地面に接することはない。
また、前記支持軸5の両端部には、それぞれねじりコイルばね8(以下、単にばね8という)のコイル部分が挿通しており、このばね8,8は、ばね力を発揮するようにねじられた状態で一端は取付アタッチメント3に、他端は回動アーム6,6に固定されている。よって、このばね8,8により支持軸5、回動アーム6,6およびアシスト板7,7は常時一方向に付勢されて回動した状態に保たれる。台車2に段差乗越補助具1を取り付けた状態にあっては、ばね8,8で付勢されたアシスト板7,7が、側面視、自在キャスター21の車輪22よりも前方へ突出するように配置される。これにより、車輪22に先んじてアシスト板7を段差に接触させることが可能となる。
前記取付アタッチメント3の長手方向両端部分は所定形状に切り欠かれた逃げ部3a,3aになっており、各逃げ部3aの周囲には、所定のピッチで取付穴3bが貫通形成されている。取付アタッチメント3は、長手方向の長さが台車2の自在キャスター21,21の中心間距離程度に構成されており、前記逃げ部3a,3aは、取付アタッチメント3を自在キャスター21,21間に配置した際、取付アタッチメント3が自在キャスター21の車輪22やフォーク部23に干渉しない程度の形状に構成されている。また、前記取付穴3bは、特許請求の範囲における取付部の一例であり、取付アタッチメント3を自在キャスター21,21間に配置した際、各自在キャスター21を台車に取り付けているボルト24位置に合致するピッチで配されている。このため、同ボルト24を用いて取付アタッチメント3をキャスター21もろとも台車2に共締めして取り付けることができる。
前記取付アタッチメント3を台車2に取り付けた状態において、支持軸5は自在キャスター21のフォーク部23の回転中心間に延びて配置される。また、前記回動アーム6,6およびアシスト板7,7は、自在キャスター21のフォーク部23が回転した時の車輪22の旋回範囲R(図7参照)よりも外側に配され、フォーク部23が回転してもフォーク部23や車輪22に干渉しないよう構成される。さらに、アシスト板7,7は、前記ばね8,8の付勢により台車2の前方側に常時回動した姿勢に保たれ、前述のとおり、その底面7a,7aの回動軌跡が自在キャスター21の車輪22の接地面よりも台車2の荷台20側となる位置に配置される。この時、回動アーム6,6は台車2の荷台20に対して傾斜した状態となる。
次に上述の段差乗越補助具1の作用について述べる。前述のように段差乗越補助具1を取り付けた台車2の進行方向に段差Sがある場合、台車2が段差Sに近づくと、図9に示すようにアシスト板7,7の円弧状底面7a,7aが段差Sに接触する。この時、ばね8,8の付勢を受けた回動アーム6,6が台車2の荷台20に対して傾斜した状態(台車2の進行方向に対して台車2の底面側に傾斜した状態)にあるため、台車2を前進させる力はアシスト板7,7を回動させる力として働く。このため、台車2を押し続けると図10に示すようにアシスト板7,7が回動して台車2の前部が段差Sに乗り上げていく。さらに台車2を押すことでアシスト板7,7が回動を続けると、段差Sの角部分にキャスター21の車輪22が近づいていき、図11および図12に示すように、ここに車輪22の接地面を当接させることで自在キャスター21を段差Sに乗り上げさせることができる。この時の状態をアシスト板7,7と自在キャスター21,21との関係から論じておくと、台車2をその進行方向に垂直な方向から見た場合、台車2を押していくことでアシスト板7,7の段差Sとの接点(段差Sの角部分)には車輪22が近づき、同接点と車輪の接地面が交わる段階で車輪22が段差Sに接する。よって、以降は車輪22の回転によって台車2が段差Sに乗り上げていくこととなる。つまり、アシスト板7の回動軌跡と車輪22の回転軌跡(車輪の接地面)との関係を考慮して設計すれば、車輪22が段差Sに接触する最適位置を見出すことが可能である。
アシスト板7の回動半径、すなわち支持軸5の軸心からアシスト板7の円弧状底面7aまでの寸法値は、キャスター21の車輪22の半径よりも十分に大きい。よって、キャスター21の車輪22だけでは乗り越えることのできない高さの段差の乗り越えを補助することができる。また、同様の理由で、台車2が段差を乗り越えるときに必要な力(この場合は台車2を押す力)についても軽減することができる。
構造的にも本段差乗越補助具1は、台車2の自在キャスター21とボルト24で共締めして取り付ける以外、台車2への取り付けに際してキャスター21等に何らの追加工を行う必要がない。よって、本段差乗越補助具1は台車2への取り付けに係る汎用性が非常に高く、既存の台車に後からでも容易に取り付けることが可能である。また、自在キャスター21のフォーク部23がどのように回転しても、アシスト板7,7はその向き、回動方向が一定に保たれるため、段差を確実に乗り越えることができる利点もある。
一般的な台車2は、荷台20の後部(作業者が台車を操作するためのハンドル25が設けられた側)に車輪27が一方向に向いたままの固定キャスター26が備えられるが、本段差乗越補助具1は、この固定キャスター26側にも設置できる。前後両方向に段差乗越補助具1を取り付けておけば、後部の固定キャスター26側についても上述同様の作用で段差乗越えを補助できる。よって、より一層台車2の段差通過を円滑になすことができる。なお、固定キャスター26側については、自在キャスター21のようにフォーク部が回転して車輪の向きが変わることがないため、アシスト板7,7をより車輪27に近い位置に配置することが可能である。
図13に示したのは、本発明の他の実施形態であり、荷役用一輪車30(以下、単に一輪車30という)に段差乗越補助具40を備えた例を示す。構造は、前述の台車用の段差乗越補助具1と基本的に同じであるが、取付アタッチメントは支持スリーブ41を一輪車30のフレーム31前部に渡して取り付けるためのブラケット(図示せず)となる。また、アシスト部材42の回動アーム43ないしアシスト板44は一輪車30の移動用車輪32を挟んで同一投影面上に一対設けられている。これら回動アーム43ないしアシスト板44は、それぞれ移動用車輪32の回転面と平行をなす回動面をもって配置されており、アシスト板44は、前後両端部分が円弧状で中央部分は直線状の平坦部44aに形成されている。回動アーム43とアシスト板44は、一輪車30の使用時にアシスト板44の平坦部44aが地面とほぼ平行をなすようにばね(図示せず)で常時付勢されている。
また、一輪車30のフレーム31側面には、逃がし機構50が設けられている。この逃がし機構50は、一輪車30の前後方向に伸びてフレーム31に固定された中空円筒状のガイドスリーブ51と、このガイドスリーブ51に回転自在に挿通して設けられた操作レバー52と、この操作レバー52の前端部に操作レバー52の軸線と直交する方向に延びて固定された係止部材53とから成る。操作レバー52の後端部、すなわち一輪車30のハンドル33側の端部は、ガイドスリーブ51から突出して一輪車30のバケット34後部付近に露出して所定角度に曲げられ、この部分は樹脂製のグリップ52aで覆われている。また、前記係止部材53は、操作レバー52を図13の矢印方向に操作することで回動アーム43に係止可能な軸状を成している。
本発明の他の実施形態においては、アシスト板44の中央部分が直線状の平坦部44aとなっており、ここが一輪車30の使用時に移動用車輪32の接地面と平行をなすことから、上述の台車2の場合と同様の段差乗越え性能を有しつつ、段差のない部分を移動する際の走破性を高めている。つまり、アシスト板44に平坦部44aを設けることで地面との間隙を大きく確保できるため、地面に移動用車輪32が少し沈むような場所で使用される一輪車30においても、平坦地での荷物運搬時にアシスト板44が地面に干渉して回動するような不具合を防止し、かつ段差乗越え時の補助は的確に行うことが可能となる。
また、逃がし機構50は、アシスト板44を後方に退避させる場合に用いる。すなわち、操作レバー52を前方に押して係止部材53を回動アーム43の側方前方へ移動させ、操作レバー52を回転させることで係止部材53を回動アーム43の前方へ倒し、この状態から操作レバー52を後方に引くことで回動アーム43に係止部材53を係止させて、図14に示すように回動アーム43およびアシスト板44を後方に回動させる。これにより、一輪車30を前方に倒してバケット34に積んだ運搬物を排出するような場面でもアシスト板44が邪魔にならず、バケット34から運搬物を円滑に排出することができる。
回動アーム43ないしアシスト板44を復帰させるには、操作レバー52を回転させて係止部材53の回動アーム43への係止を解けばよい。
以上の説明においては、段差乗越補助具を台車および一輪車に適用した例を紹介したが、本発明の段差乗越補助具は、他の種類の台車、手押し車、荷車あるいはキャスター付きのFA機器・家電製品など、移動用の車輪を備えた可搬機器に適用することができる。
1 段差乗越補助具
2 台車
3 取付アタッチメント
3a 逃げ部
3b 取付穴
4 支持スリーブ
5 支持軸
6 回動アーム
7 アシスト板
8 ねじりコイルばね
10 アシスト部材
21 自在キャスター
22 車輪
23 フォーク部
24 ボルト
30 荷役用一輪車
32 移動用車輪
40 段差乗越補助具
41 支持スリーブ
42 アシスト部材
43 回動アーム
44 アシスト板
44a 平坦部
50 逃がし機構
51 ガイドスリーブ
52 操作レバー
53 係止部材
R 車輪の旋回範囲
S 段差
T アシスト板の回動軌跡

Claims (11)

  1. 可搬機器に取り付けられる移動用車輪が段差を乗り越える際の補助をなす段差乗越補助具であって、
    移動用車輪の車輪を回転自在に軸支するフォーク部とは別の部位に取り付け可能な取付アタッチメントを有し、この取付アタッチメントに可搬機器の所定の方向と平行な面上を回動自在なアシスト部材を配置したことを特徴とする段差乗越補助具。
  2. 取付アタッチメントは、移動用車輪を可搬機器に取り付けるための取付具を共用する取付部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の段差乗越補助具。
  3. アシスト部材は、付勢手段の付勢を受けて可搬機器の所定の方向へ常時回動した状態に保たれることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の段差乗越補助具。
  4. アシスト部材は、移動用車輪の車輪の半径よりも大きい回動半径を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の段差乗越補助具。
  5. アシスト部材は、常時地面に対向する部位が地面と略平行となる平坦部となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の段差乗越補助具。
  6. 移動用車輪は、可搬機器に取り付けられた自在キャスターであり、アシスト部材は、前記自在キャスターのフォーク部が回転した時の車輪の旋回範囲外に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の段差乗越補助具。
  7. 可搬機器は、荷役用の運搬車であることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の段差乗越補助具。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れかに記載の段差乗越補助具を備えていることを特徴とする可搬機器。
  9. アシスト部材に係止してこれを強制的に回動させる逃がし機構を設けたことを特徴とする請求項8に記載の段差乗越補助具を備えた可搬機器。
  10. 移動用車輪を備えた可搬機器としての荷役用一輪車に、前記移動用車輪の回転面と平行をなす面上を回動自在なアシスト部材を有する段差乗越補助具を取り付けるとともに、前記アシスト部材に係止してこれを強制的に回動させる逃がし機構を設けたことを特徴とする段差乗越補助具を備えた可搬機器。
  11. 逃がし機構は、アシスト部材に係止可能な係止部材と、この係止部材をアシスト部材に係止する位置ないしアシスト部材との係止を解く位置にそれぞれ回動させるとともに、係止部材をアシスト部材の回動面と平行な線上を往復移動操作する操作レバーとを有すること特徴とする請求項9または請求項10に記載の段差乗越補助具を備えた可搬機器。
JP2020220087A 2020-12-26 2020-12-26 段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器 Pending JP2022102998A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020220087A JP2022102998A (ja) 2020-12-26 2020-12-26 段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020220087A JP2022102998A (ja) 2020-12-26 2020-12-26 段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022102998A true JP2022102998A (ja) 2022-07-07

Family

ID=82273309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020220087A Pending JP2022102998A (ja) 2020-12-26 2020-12-26 段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022102998A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014131901A (ja) 台車の制動構造
CN112339823A (zh) 手推式搬运车
JP2022102998A (ja) 段差乗越補助具およびこれを備えた可搬機器
JP5275005B2 (ja) 運搬用台車
JP2009083842A (ja) クローラ式運搬車及び運搬用一輪車
JP2005119521A (ja) 搬送台車
JP5253839B2 (ja) 移動台車
JP2000001170A (ja) 手押し式四輪操舵台車
JP2002059843A (ja) 自在キャスタを取り付けた車両
JP2018065440A (ja) 手押し運搬車用のブレーキ付きキャスタ装置及びブレーキ操作装置
JP4868993B2 (ja) コンテナシャシの伸縮構造
JP6252857B2 (ja) 連結機構及び台車牽引システム
JP2012056444A (ja) 歩行型運搬車
JP2011207246A (ja) 苗箱運搬車
JP3472757B2 (ja) 搬送台車
JP3707784B2 (ja) 手押し台車
JP7286059B1 (ja) キャスタ
JP2019077390A (ja) 部品搬送台車
JPH10250587A (ja) 手押しカートのブレーキ装置
JP2011178249A (ja) 手押台車
JP2004074997A (ja) 台車
JP5990851B2 (ja) 車輪の回転停止装置及びこの装置を付設した台車又はワゴン
JP2024046272A (ja) 台車
WO2024019044A1 (ja) 運搬台車
JP5974820B2 (ja) 台車