JP2024046272A - 台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】4WS機構のON/OFFの切り替えが容易な台車を提供すること。【解決手段】台車1は、荷台11と、荷台に設けられ、自在輪である一対の前輪31、固定輪である一対の後輪32、前記一対の前輪を取り付ける前輪取付部41、前記一対の後輪を取り付ける後輪取付部42、及び、前記前輪取付部及び前記後輪取付部の一方の重力方向に沿った軸周りの回転に伴い前記前輪取付部及び前記後輪取付部の他方を回転させるリンク部33を有する4WS機構部12と、前記前輪に固定され、前記前輪の重力方向に沿った軸周りの回転に伴い回転する被係合部材35e、及び、前記被係合部材に係合し、前記前輪及び前記被係合部材の前記重力方向に沿った軸周りの回転を規制する係合部材35dを有する切替機構35と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、台車に関する。
工場等において、荷物を搬送するために、台車が用いられている。台車は、作業者が操作する手押し台車や、搬送車に連結され、牽引される牽引台車等が知られている。また、搬送車としては、例えば、床面に敷設された磁気テープや磁気棒が発する磁気により誘導され、無人走行するAGV(Automatic Guided Vehicle)等の無人搬送車や、オペレータが操作するターレットトラックや電動牽引車等の有人搬送車が知られている。
また、このような台車として、4WS機構を有し、作業者による操作及び搬送車による牽引の双方に用いることができる台車も知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、上述した4WS機構を有する台車においては、作業者による操作時においては、4WS機構がOFFとなり、搬送車による牽引時においては、4WS機構がONとなることが求められている。しかしながら、4WS機構のON/OFFの切り替えに作業が繁雑となり、使用性が悪い、という問題がある。
そこで、本発明は、4WS機構のON/OFFの切り替えが容易な台車を提供することを目的とする。
本発明の一態様として、台車は、荷台と、自在輪である一対の前輪、固定輪である一対の後輪、前記一対の前輪を取り付ける前輪取付部、前記一対の後輪を取り付ける後輪取付部、及び、前記前輪取付部及び前記後輪取付部の一方の重力方向に沿った軸周りの回転に伴い前記前輪取付部及び前記後輪取付部の他方を回転させるリンク部を有する4WS機構部と、前記前輪に固定され、前記前輪の重力方向に沿った軸周りの回転に伴い回転する被係合部材、及び、前記被係合部材に係合し、前記前輪及び前記被係合部材の前記重力方向に沿った軸周りの回転を規制する係合部材を有する切替機構と、を備える。
本発明によれば、4WS機構のON/OFFの切り替えが容易な台車を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る台車1の構成を図1乃至図17を参照して説明する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る台車1の構成を図1乃至図17を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る台車1の構成を上方から示す斜視図であり、図2は、台車1の構成を下方から示す斜視図である。図3は、台車1の構成であって、4WS機構部12がONの状態において4WS機構部12が駆動している例を示す斜視図であり、図4は、台車1の構成であって、4WS機構部12がOFFの状態を示す斜視図である。図5は、台車1の構成を示す上面図である。図6は、台車1の構成であって、4WS機構部12がONの状態を示す側面図であり、図7は、台車1の構成であって、4WS機構部12がOFFの状態を示す側面図である。図8は、台車1の構成であって、4WS機構部12がONの状態を示す正面図であり、図9は、台車1の構成であって、4WS機構部12がOFFの状態を示す正面図である。
図10は、台車1の構成を示す分解斜視図である。図11は、台車1の要部構成として、4WS機構部12及び連結部13の構成を示す分解斜視図である。図12は、台車1の要部構成であって、4WS機構部12がONの状態を示す斜視図であり、図13は、台車1の要部構成であって、4WS機構部12がOFFの状態を示す斜視図である。図14は、台車1の4WS機構部12をONの状態からOFFの状態に切り替える動作の一例を示す説明図である。図15は、台車1を搬送車であるAGV100に連結した一例を示す斜視図であり、図16は、台車1をAGV100に連結し、パレット200を載置した一例を示す斜視図であり、図17は、台車1を複数連結し、AGV100に連結した一例を示す斜視図である。
台車1は、図1乃至図3、図15及び図16に示すように、連結部13により搬送車100に連結され、4WS機構部12がONの状態で搬送車100の移動に伴い牽引される牽引台車、及び、図4に示すように、連結部13を収容し、4WS機構部12がOFFの状態で作業者が操作して移動できる手押し台車として、選択的に使用できる。
先ず、搬送車100について説明する。
搬送車100は、AGV(Automatic Guided Vehicle)等の無人搬送車や、ターレットトラックや電動牽引車等の有人搬送車である。本実施形態において、搬送車100をAGV100として、以下説明する。AGV100は、例えば、工場の構内における荷物の搬送のため、搬送経路に沿って床面に敷設された磁気テープや磁気棒が発する磁気により誘導され、無人走行する。AGV100は、台車1に連結される被連結部を有する。
次に、台車1について説明する。
図1乃至図9に示すように、台車1は、荷台11と、4WS機構部12と、連結部13と、一対のキャスタ14と、ストッパ15と、ハンドル16と、を備える。台車1は、荷台11上に、荷物や図16に示すパレット200を載置した状態で、作業者又はAGV100により移動可能に形成される。
図1乃至図9に示すように、台車1は、荷台11と、4WS機構部12と、連結部13と、一対のキャスタ14と、ストッパ15と、ハンドル16と、を備える。台車1は、荷台11上に、荷物や図16に示すパレット200を載置した状態で、作業者又はAGV100により移動可能に形成される。
荷台11は、例えば、一方向、例えば、台車1の進行方向に沿った前後方向に長い矩形枠状に形成される。荷台11は、外側に形成される矩形枠状のフレーム21と、フレーム21内に設けられ、フレーム21に連結される連結フレーム22と、を有する。荷台11は、例えば、中空の角鋼管を溶接等で一体に連結することで、矩形枠状のフレーム21及び連結フレーム22を形成する。荷台11は、メインフレーム21の長手方向で一方の端部の二つの角部に形成されたハンドル16を取り付ける取付部23と、メインフレーム21の長手方向で一方の端部の中央に形成された、連結部13を保持する保持部24と、メインフレーム21長手方向で他方の端部の中央に形成された、他の台車1の連結部13を連結する被連結部25と、を備える。
フレーム21は、例えば、荷台11のハンドル16が取り付けられる側を前方としたときに、対の側部及び後部がそれぞれ一本の角鋼管で形成されるとともに、前部が左右方向に延びる一対の角鋼管及び取付部23を構成する上下方向に延びる一対の角鋼管により形成される。ここで、フレーム21の前部は、左右方向に延びる一対の角鋼管を前部の中央側において連結部13を配置可能に間隔を空けて離間し、そして、上下方向に延びる一対の角鋼管は、左右方向に延びる一対の角鋼管と側部を構成する一対の角鋼管との端部と連結される。これらのように、フレーム21は、複数の角鋼管を溶接等によって連結することで、前部の中央が開口する一方向に長い矩形状に形成される。
連結フレーム22は、フレーム21の内側に設けられ、フレーム21を前後及び左右に渡って連結することで、上部にものを載置可能とするとともに、フレーム21の強度を向上する。連結フレーム22は、複数の角鋼管を溶接等により連結することで形成される。連結フレーム22の上面は、フレーム21の上面と高さ方向で同位置に配置される。
取付部23は、例えば、フレーム21の前部の一部により形成される。取付部23は、上下方向に沿った姿勢で、フレーム21の前部の二つの角部に設けられた一対の中空の角鋼管により形成される。
保持部24は、連結部13を配置し、連結部13をメインフレーム21の後部側への移動を規制するとともに、選択的に連結部13の前方への移動を規制できる。具体例として、保持部24は、連結部13を内部に配置可能な保持部材24aと、保持部材24aに配置した連結部13の移動を規制する打掛部材24bと、を備える。
保持部材24aは、コ型の鋼材であり、両端が上下方向となる姿勢で、フレーム21の前部の中央に配置される。保持部材24aは、前方から移動した連結部13を保持し、後方への移動を規制する。打掛部材24bは、前後方向を回転軸として一軸周りに回転可能な一方向に長い板材24b1と、板材24b1を上面で保持できるフック24b2と、を有する。打掛部材24bは、保持部材24aに配置された連結部13の前方に板材24b1が配置された状態で、フック24b2で板材24b1を保持することで、連結部13の前方への移動を規制する。
被連結部25は、他の台車1の連結部13を連結可能に形成される。例えば、被連結部
25は、開口25aが形成された座板25bと、座板25bの開口25aに挿入可能であって、上端が座板25bの上面と当接するピン25cと、を備える。
25は、開口25aが形成された座板25bと、座板25bの開口25aに挿入可能であって、上端が座板25bの上面と当接するピン25cと、を備える。
図10に示すように、4WS機構部12は、一対の前輪31と、一対の後輪32と、リンク部33と、二つ(一対)の回転盤34と、切替機構35と、を備える。
前輪31は、キャスタであり、自在輪である。前輪31は、切替機構35によって、重力方向を軸周りとした回転が規制され、擬似的に固定輪となる。前輪31は、台車1がAGV100に牽引されるときに進行方向で前方(前輪)となり、作業者がハンドル16により押圧操作するときに、進行方向で後方(後輪)となる。
後輪32は、キャスタであり、固定輪である。後輪32は、台車1がAGV100に牽引されるときに進行方向で後方(後輪)となり、作業者がハンドル16により押圧操作するときに、進行方向で前方(前輪)となる。
リンク部33は、前輪取付部41と、後輪取付部42と、リンク部材43と、被連結部44と、を備える。リンク部33の幅は、フレーム21の幅よりも小さく形成される。
前輪取付部41は、台車1の進行方向に直交する幅方向に長い、枠状又は板状に形成される。前輪取付部41の幅は、フレーム21の幅よりも小さい。前輪取付部41の両端部の下面に、ボルトやナット等の締結部材99によりそれぞれ前輪31が固定される。前輪取付部41は、中央部の下面に、被連結部44が固定される。前輪取付部41は、一軸周りで回転可能に、中央部の上面が、連結フレーム22の下面に、一つの回転盤34を介して固定される。
後輪取付部42は、台車1の進行方向に直交する幅方向に長い、枠状又は板状に形成される。後輪取付部42の幅は、フレーム21の幅よりも小さい。また、後輪取付部42の幅は、例えば、前輪取付部41の幅よりも大きい。後輪取付部42の両端部の下面に、ボルトやナット等の締結部材99によりそれぞれ後輪32が固定される。後輪取付部42は、一軸周りで回転可能に、連結フレーム22の下面に、中央部の上面が、一つの回転盤34を介して固定される。
リンク部材43は、一方向に長い板状に形成される。リンク部材43の一端は、前輪取付部41の中央部よりも幅方向で一方の端部側、例えば右側に、ヒンジピンやボルト及びナット等の締結部材99により、重力方向に沿った軸周りで回転可能に取り付けられる。リンク部材43の他端は、後輪取付部42の中央部よりも幅方向で他方の端部側、例えば、左側に、ヒンジピンやボルト及びナット等の締結部材99により、重力方向に沿った軸周りで回転可能に取り付けられる。即ち、リンク部材43は、一端と他端が反対側となるように、換言すると、リンク部材43の長手方向が前輪取付部41及び後輪取付部42の並び方向(進行方向)に対して傾斜するように、前輪取付部41及び後輪取付部42に回転可能に固定される。
被連結部44は、前輪取付部41の下面に固定される。また、被連結部44は、連結部13を取り付け可能に形成される。例えば、被連結部44は、水平方向に沿った一軸周りで連結部13を回転可能に、連結部13を固定する。被連結部44は、例えば、連結部13を横の姿勢及び縦の姿勢の間で、回転可能に形成される。具体例として、図1乃至図3、図5、図6及び図10に示すように、被連結部44は、連結部13が横の姿勢において、連結部13の下面と当接する規制板44aを有する。即ち、被連結部44は、連結部13を横の姿勢及び縦の姿勢の間で水平方向に沿った軸周りで回転可能に支持する。
このようなリンク部33は、前輪取付部41及び後輪取付部42の一方が、重力方向に沿った軸周りに回転したときに、リンク部材43が移動することで前輪取付部41及び後輪取付部42の一方と反対方向に前輪取付部41及び後輪取付部42の他方を重力方向に沿った軸周りに回転させる。
回転盤34は、重力方向に沿った一軸周りで前輪取付部41及び後輪取付部42を回転可能に、連結フレーム22に、前輪取付部41及び後輪取付部42を連結する。例えば、図10に示すように、回転盤34は、一軸周りで回転方向に相対的に摺動又は移動できる一対の板状の移動体34aを有し、一方の移動体34aが前輪取付部41及び後輪取付部42に小ネジやボルト等の締結部材99で固定され、他方の移動体34aが連結フレーム22に締結部材99で固定される。
切替機構35は、一対の座板35aと、一対の回転板35bと、一対の回転軸35cと、一対の係合部材35dと、一対の被係合部材35eと、連結バー35fと、を備える。
座板35aは、前輪取付部41の前側面に設けられる。座板35aは、回転軸35cを、台車1の進行方向に直交する幅方向で固定するか又は回転可能に支持する。具体例として、座板35aは、L字状の金属板であり、一方の板部が前輪取付部41のAGV100の進行方向における前方の側面に溶接等により固定され、他方の板部に回転軸35cを挿入する孔が形成される。
回転板35bは、例えば、一方向に長い矩形板状である。回転板35bは、一端側に係合部材35dが固定され、他端側に回転軸35cを挿入する孔が形成される。
回転軸35cは、例えば、ボルト及びナット等の締結部材により構成される。回転軸35cは、回転板35bを一軸周りで回転可能に支持する。回転軸35cは、座板35aに設けられ、台車1の進行方向に直交する軸周りで、回転板35bを回転可能に支持する。
係合部材35dは、被係合部材35eと係合可能に形成される。例えば、係合部材35dは、矩形板状に形成される。係合部材35dは、回転板35bの一端に固定され、回転板35bの回転により、横の姿勢及び縦の姿勢に移動可能に形成される。係合部材35dは、例えば、横の姿勢において、被係合部材35eと係合し、縦の姿勢において被係合部材35eと係合しない。例えば、図14に示すように、係合部材35dは、横の姿勢において被係合部材35eと係合し、横の姿勢から縦の姿勢に向かって回転軸35cを回転軸として回転移動すると、被係合部材35eと係合が解除され、そして、縦の姿勢まで非係合が維持される。
被係合部材35eは、前輪31に固定され、重力方向に沿った軸周りで前輪31の回転に伴い回転する。即ち、被係合部材35eは、前輪31に固定されることで、前輪31と一緒に重力方向に沿った軸周りで回転する。被係合部材35eは、横の姿勢の係合部材35dと係合することで、前輪31の重力方向に沿った軸周りの回転を規制する。即ち、被係合部材35eは、横の姿勢の係合部材35dと、少なくとも、前輪31の重力方向に沿った軸周りの回転方向において係合することで、重力方向に沿った軸周りの前輪31の回転を規制し、前輪31を擬似的に固定輪とする。被係合部材35eは、例えば、前輪31のフォークに固定される。また、被係合部材35eは、台車1がハンドル16側を前側として移動したときの前輪31の姿勢、即ち、AGV100により台車1が牽引される方向に移動したときの前輪31の姿勢において、前輪31の内側、換言すると一対の前輪31の対向する側に設けられる。これは、前輪31が自在輪であるところ、手押しにより移動する場合と牽引されて移動する場合で移動方向が異なり、これにより、前輪31が重力方向に沿った軸周りで180度切り替わることから、被係合部材35eは、AGV100で牽引する姿勢の前輪31において、係合部材35dと係合可能な位置に設けられる。
連結バー35fは、一対の係合部材35dを連結する。例えば、連結バー35fは、コの字状に形成され、中央側が、台車1の進行方向に直交する方向に延びる。連結バー35fは、中央側に対して直交する一対の端部を有し、各端部が各係合部材35dに溶接等により固定される。図14に示すように、連結バー35fは、係合部材35dが横の姿勢において、中央側が横の姿勢における係合部材35dの上面よりも高い位置であって、且つ、横の姿勢の連結部13の上面に当接又は連結部13の上面よりも若干上方にある位置となる。また、連結バー35fは、係合部材35dが縦の姿勢において、中央側が、ハンドル16内か、又は、ハンドル16よりも荷台11とは反対側の外方に配置される。
連結部13は、4WS機構部12に設けられ、AGV100及び他の台車1の被連結部25に連結可能に構成される。具体例として、連結部13は、例えば、一方向に長い矩形棒状又は矩形筒状に形成される。また、連結部13は、4WS機構部12のリンク部33の前輪取付部41に回転可能に設けられた被連結部44に水平方向に沿った軸周りで回転可能に取り付けられる第1取付部13aと、AGV100の被連結部又は他の台車1の被連結部25に重力方向に沿った軸周りで回転可能に固定される第2取付部13bと、第1取付部13aを被連結部44に回転可能に固定する回転軸13cと、を備える。また、連結部13は、例えば、第2取付部13b側の先端が傾斜する。連結部13は、被連結部44に回転可能に形成され、横の姿勢において被連結部44の規制板44aに当接することで、横の姿勢が保持され、そして、縦の姿勢において、保持部材24a内に配置され、打掛部材24bで移動が規制される。
一対のキャスタ14は、自在輪である。一対のキャスタ14は、フレーム21及び/又は連結フレーム22の下面であって、フレーム21の長手方向(進行方向)で中央側に固定される。例えば、一対のキャスタ14は、フレーム21の幅方向においてフレーム21の両端側であって、且つ、フレーム21の長手方向においてフレーム21の中央側に配置される。また、一対のキャスタ14は、フレーム21の長手方向において、前輪取付部41及び後輪取付部42の間に配置される。
ストッパ15は、例えば、被連結部44の下面にボルト等の締結部材99により固定される。ストッパ15は、所謂ペダルストッパである。ストッパ15は、ストッパ15のON及びOFFを切り替えるペダル15aを有する。ストッパ15は、例えば、ペダル15aを押下操作することで、ONとなり、地面に接触し、前輪31を浮かせて、台車1の移動を規制する。ストッパ15は、例えば、連結部13が横の姿勢において、図12に示すように、ペダル15aが連結部13に隠れ、そして、連結部13が縦の姿勢において、図13に示すように、該ペダルが操作可能となる位置に設けられる。
ハンドル16は、台車1を押すことが可能な形状、例えば、コ字状に形成される。ハンドル16は、例えば、フレーム21の取付部23に両端が配置される。ハンドル16は、例えば、取付部23に着脱可能に支持される構成であってもよく、また、取付部23に溶接等で固定されてもよい。
このように構成された台車1は、切替機構35により自在輪である前輪31を固定輪に切り替えることで、作業者が操作する手押し台車及びAGV100が牽引する牽引台車に切り替え可能となる。具体的に説明すると、切替機構35は、連結バー35fを操作することで、二つの係合部材35dを二つの被係合部材35eに係合可能に形成される。このため、連結バー35fを操作して係合部材35dを横の姿勢として被係合部材35eに係合させることで、被係合部材35eが固定される前輪31が重力方向に沿った軸周りで回転することを規制できる。このため、前輪31は、固定輪となり、前輪31は、前輪取付部41が重力方向に沿った軸周りで回転することで向きが変わることになる。また、前輪取付部41は、リンク部材43を介して後輪取付部42と接続されることから、前輪取付部41が回転することで、後輪取付部42は前輪取付部41とは反対方向に回転する。
このため、手押し台車として台車1が使用される場合には、係合部材35dが被係合部材35eと非係合の状態で、前輪31が自在輪、後輪32が固定輪として使用可能となる。また、牽引台車として台車1が使用される場合には、係合部材35dが被係合部材35eと係合し、前輪31及び後輪32が固定輪となり、また、4WS機構部12がONとなる。
また、台車1は、係合部材35dが横の姿勢、即ち、被係合部材35eに係合部材35dが係合した状態において、連結バー35fを連結部13の上方に位置する構成とした。このため、図14に示すように、台車1を手押し台車として用いるために、連結部13を横の姿勢から縦の姿勢に回転させると、連結バー35fが連結部13に押圧されて回転し、連結部13の移動に追従して係合部材35dが横の姿勢から縦の姿勢に変化する。
これにより、台車1は、牽引台車から手押し台車に切り替える際に、連結部13を操作することで、係合部材35d及び被係合部材35eの係合を解除できることから、4WS機構部12のON/OFFの切り替え作業が容易となる。また、連結部13を打掛部材24bで移動を規制し、保持部24で保持することで、連結バー35fの移動も規制されることから、係合部材35dが縦の姿勢から横の姿勢に移動することを防止できる。よって、台車1は、切替機構35を係合部材35d及び被係合部材35eが非係合の状態で保持する構成、及び、切替機構35を保持するための操作を要することがなく、簡易な構成、且つ、切り替え作業が容易となる。
また、一対の係合部材35dは、連結バー35fで連結され、そして、一対の回転板35bを介して回転軸35c周りで回転可能な構成であることから、切替機構35は、係合部材35dが下方に位置する横の姿勢となる重心を有する。このため、係合部材35dは、連結部13を横の姿勢とすれば、自重によって係合部材35dが縦の姿勢から横の姿勢に向かって回転することから、作業者は、台車1をハンドル16側を進行方向で前側として少し移動させて、前輪31を所定の姿勢、即ち、ハンドル16側を前側として進行するときの姿勢とすれば、係合部材35dを被係合部材35eに係合させることが可能となる。このように、台車1は、切り替え作業が容易となる。
また、4WS機構部12は、台車1を牽引台車として使用する場合にONとなる構成であり、連結部13を保持部24で保持したときにはOFFとなることから、手押し台車として台車1を使用するときに、誤って4WS機構部12がONとなることを防止できる。即ち、手押し台車として台車1を使用するときに、ハンドル16の下方に連結部13が横の姿勢であると、ハンドル16の操作が困難であることから、連結部13を必ず保持部24で保持することになり、そして、連結バー35fが連結部13により持ち上げられるため、台車1は、手押し台車として使用するときに4WS機構部12を確実にOFFとすることができる。
上述したように、第1の実施形態に係る台車1によれば、4WS機構部12のON/OFFの切り替えが容易となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る台車1Aの構成を、図18乃至図20を用いて説明する。図18は、本発明の第2の実施形態に係る台車1Aの構成を示す斜視図であり、図19は、台車1Aの構成を部分的に分解して示す斜視図であり、図20は、台車1の4WS機構部12AをOFFの状態からONの状態に切り替える動作の一例を示す説明図である。なお、第2の実施形態に係る台車1Aの構成のうち、台車1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、第2の実施形態に係る台車1Aの構成を、図18乃至図20を用いて説明する。図18は、本発明の第2の実施形態に係る台車1Aの構成を示す斜視図であり、図19は、台車1Aの構成を部分的に分解して示す斜視図であり、図20は、台車1の4WS機構部12AをOFFの状態からONの状態に切り替える動作の一例を示す説明図である。なお、第2の実施形態に係る台車1Aの構成のうち、台車1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
台車1Aは、荷台11と、4WS機構部12Aと、連結部13と、一対のキャスタ14と、ストッパ15と、ハンドル16と、を備える。4WS機構部12Aは、一対の前輪31と、一対の後輪32と、リンク部33と、二つ(一対)の回転盤34と、切替機構35Aと、を備える。
切替機構35Aは、一対の座板35aと、一対の回転板35bと、一対の回転軸35cと、一対の係合部材35dと、一対の被係合部材35eと、連結バー35fと、一対の環部材35gと、を備える。切替機構35Aは、第1の実施形態の台車の切替機構35と、一対の環部材35gを有する構成が異なる。
環部材35gは、被係合部材35e及び前輪31のフォークに固定される。環部材35gは、円環状、例えば略円筒状に形成されるとともに、中心からずれた位置に、一部に被係合部材35eが配置される。具体的には、環部材35gは、外周面の一部であって、環部材35gの軸心に対して径方向にずれた位置が開口し、この開口に被係合部材35eの一端が位置して、内部に被係合部材35eが配置される。環部材35gは、この開口により、配置された被係合部材35eに係合部材35dを係合させることが可能に、被係合部材35eを保持する。
このように構成された台車1Aは、上述した第1の実施形態に係る台車1と同様に、4WS機構部12AのON/OFFを容易に切り替えることができる。加えて、台車1Aは、環部材35gを有することで、環部材35gによって係合部材35dを被係合部材35eに案内することができる。図20を用いて具体的に説明すると、図20の上図及び中図に示すように、連結部13を縦の姿勢から横の姿勢にすると、自重により、係合部材35dは、縦の姿勢から横の姿勢に回転しようとする。このとき、前輪31がハンドル16側の前方に移動する姿勢でない場合には、図20の中図に示すように、係合部材35dは、環部材35gに当接し、縦の姿勢及び横の姿勢の間の姿勢が維持される。この状態でハンドル16側を前方として台車1を移動させると、前輪31が重力方向に沿った軸周りで回転する。前輪31が重力方向に沿った軸周りで回転し、前進する姿勢になるまで、環部材35gは、係合部材35dと当接しながら回転し、そして、前輪31が前進する姿勢になると、環部材35gの開口に位置する被係合部材35eと係合部材35dとが対向し、係合部材35dが自重によって横の姿勢となるまで回転し、被係合部材35eに係合部材35dが係合する。
これらのように、台車1Aは、係合部材35d及び被係合部材35eの係合を環部材35gにより案内することができるため、4WS機構部12のOFFからONへの切り替えをより容易に行うことができる。
上述したように、第2の実施形態に係る台車1Aによれば、4WS機構部12AのON/OFFの切り替えが容易となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1、1A…台車、11…荷台、12、12A…4WS機構部、13…連結部、13a…第1取付部、13b…第2取付部、13c…回転軸、14…キャスタ、15…ストッパ、15a…ペダル、16…ハンドル、21…メインフレーム、22…連結フレーム、23…取付部、24…保持部、24a…保持部材、24b…打掛部材、24b1…板材、24b2…フック、25…被連結部、25a…開口、25b…座板、25c…ピン、31…前輪、32…後輪、33…リンク部、34…回転盤、34a…移動体、35…切替機構、35A…切替機構、35a…座板、35b…回転板、35c…回転軸、35d…係合部材、35e…被係合部材、35f…連結バー、35g…環部材、41…前輪取付部、42…後輪取付部、43…リンク部材、44…被連結部、44a…規制板、99…締結部材、100…搬送車、200…パレット。
Claims (6)
- 荷台と、
荷台に設けられ、自在輪である一対の前輪、固定輪である一対の後輪、前記一対の前輪を取り付ける前輪取付部、前記一対の後輪を取り付ける後輪取付部、及び、前記前輪取付部及び前記後輪取付部の一方の重力方向に沿った軸周りの回転に伴い前記前輪取付部及び前記後輪取付部の他方を回転させるリンク部を有する4WS機構部と、
前記前輪に固定され、前記前輪の重力方向に沿った軸周りの回転に伴い回転する被係合部材、及び、前記被係合部材に係合し、前記前輪及び前記被係合部材の前記重力方向に沿った軸周りの回転を規制する係合部材を有する切替機構と、
を備える台車。 - 搬送車に連結される連結部と、
前記前輪取付部の下面に固定され、前記連結部を横の姿勢及び縦の姿勢の間で水平方向に沿った軸周りで回転可能に支持する被連結部と、
を備える請求項1に記載の台車。 - 前記切替機構は、
一対の前記係合部材と、
前記一対の前輪にそれぞれ固定される一対の前記被係合部材と、
前記前輪取付部に設けられた一対の座板と、
前記座板に設けられる回転軸と、
一端に前記回転軸が設けられ、他端に前記係合部材が設けられた一対の回転板と、
前記一対の係合部材を連結する連結バーと、
を備え、
前記係合部材は、前記被係合部材と係合する横の姿勢及び前記被係合部材と係合しない縦の姿勢の間で、前記回転軸周りで回転する、請求項2に記載の台車。 - 前記連結バーは、前記係合部材の前記横の姿勢において、前記横の姿勢の前記連結部の上部に配置される、請求項3に記載の台車。
- 前記切替機構は、前記一対の前輪に設けられ、前記被係合部材が設けられ、前記縦の姿勢及び前記横の姿勢の間の姿勢の前記係合部材が当接する環状の環部材を備える、請求項4に記載の台車。
- 前記横の姿勢の前記連結部の下方に設けられるペダルを有するストッパを備える、請求項5に記載の台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022151569A JP2024046272A (ja) | 2022-09-22 | 2022-09-22 | 台車 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2024046272A true JP2024046272A (ja) | 2024-04-03 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2022151569A Pending JP2024046272A (ja) | 2022-09-22 | 2022-09-22 | 台車 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2024046272A (ja) |
-
2022
- 2022-09-22 JP JP2022151569A patent/JP2024046272A/ja active Pending
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