JP2022100613A - コンロバーナおよびコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡易な構成且つ美観の低下が生じにくい構成で、カバー体をバーナキャップに固定し得る技術を実現する。【解決手段】ガスバーナ6は、ガス流路を有するバーナ本体6Bと、自身の外周部に炎孔33が形成され、バーナ本体6Bに対して上方側から装着されるバーナキャップ本体30と、バーナキャップ本体30に固定されるカバー体40と、を備えている。バーナキャップ本体30は、円筒状の筒部31と、筒部31の上端側の部位から張り出すフランジ部32と、を有している。カバー体40は、フランジ部32を上方から覆う環状の本体部41と、本体部41の内縁部41aから下方に突出する第1突出部42と、を有している。第1突出部42は、筒部31内に挿入され、筒部31の内周部39に接触しつつ筒部31に固定される。【選択図】図5

Description

本発明は、コンロバーナおよびコンロに関するものである。
特許文献1に開示されるコンロバーナは、バーナキャップと、バーナカバーと、を備えている。バーナキャップは、バーナボディ上に載置される環状の部材である。バーナキャップの下面には、環状壁が設けられている。環状壁には、複数の炎口が形成されている。バーナキャップの上面には、同一径の円周上の3カ所に凹孔が設けられている。バーナカバーは、バーナキャップを上方側から覆っている。バーナカバーの下面には、環状板が取り付けられている。環状板の外周縁部における周方向の3カ所には、下方に突出する爪部が設けられている。バーナキャップの凹孔にバーナカバーの爪部が圧入されることで、バーナカバーがバーナキャップに固定される。
特開2017-116193号公報
特許文献1のような構成では、バーナキャップを覆う部材(バーナカバーおよび環状板)を製造するために、上板(バーナカバー)と下板(環状板)とを一体的に固定する工程が必要となり、固定方法としては、例えば、上板と下板とを溶接によって固定する方法が考えられる。しかし、この固定方法では、上板(バーナカバー)の表面に溶接痕が残りやすく、美観の低下を招きやすい。美観の低下を抑えるために溶接痕を消す工程を別途行うことも考えられるが、この場合、工程数の増加を招き、製造工程が複雑化しやすい。
本開示では、上述した課題の少なくとも1つを解決するために、より簡易な構成且つ美観の低下が生じにくい構成で、カバー体をバーナキャップに固定し得る技術を実現することを目的とする。
本発明の一つであるコンロバーナは、
ガス流路を有するバーナ本体と、
自身の外周部に炎孔の少なくとも一部が形成され、前記バーナ本体に対して上方側から装着されるバーナキャップと、
を備え、
前記バーナキャップは、
円筒状の筒部と、前記筒部の上端側の部位から張り出すフランジ部と、を有するバーナキャップ本体と、
前記バーナキャップ本体に固定されるカバー体と、
を有し、
前記カバー体は、
前記フランジ部を上方から覆う環状の本体部と、
前記本体部の内縁部から下方に突出する突出部と、
を有し、
前記突出部は、前記筒部内に挿入され、前記筒部の内周部に接触しつつ前記筒部に固定される。
本開示の一態様に係るコンロバーナは、より簡易な構成且つ美観の低下が生じにくい構成で、カバー体をバーナキャップに固定し得る。
図1は、第1実施形態のガスコンロを概略的に例示する斜視図である。 図2は、図1のガスコンロに用いられるガスバーナを例示する斜視図である。 図3は、図2のガスバーナの断面図である。 図4は、バーナヘッドの斜視図である。 図5は、バーナヘッドの断面図である。 図6は、図5のA-A断面を示す断面図である。 図7は、バーナキャップの断面図である。 図8は、カバー体の斜め上方から見た斜視図である。 図9は、カバー体の斜め下方から見た斜視図である。 図10は、カバー体の断面図である。 図11(A)は、バーナヘッドの製造工程に関し、バーナキャップおよびカバー体を用意する工程を説明する説明図であり、図11(B)は、バーナキャップにカバー体を組み付ける工程を説明する説明図である。 図12(A)は、バーナヘッドの製造工程に関し、治具をカバー体に挿入する工程を説明する説明図であり、図12(B)は、治具を用いて凸部を形成する工程を説明する説明図である。 図13は、他の実施形態のバーナヘッドの断面図である。
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕~〔7〕の特徴は、矛盾しない範囲でどのように組み合わされてもよい。
〔1〕ガス流路を有するバーナ本体と、
自身の外周部に炎孔の少なくとも一部が形成され、前記バーナ本体に対して上方側から装着されるバーナキャップと、
を備え、
前記バーナキャップは、
円筒状の筒部と、前記筒部の上端側の部位から張り出すフランジ部と、を有するバーナキャップ本体と、
前記バーナキャップ本体に固定されるカバー体と、
を有し、
前記カバー体は、
前記フランジ部を上方から覆う環状の本体部と、
前記本体部の内縁部から下方に突出する突出部と、
を有し、
前記突出部は、前記筒部内に挿入され、前記筒部の内周部に接触しつつ前記筒部に固定される
コンロバーナ。
上記〔1〕のコンロバーナは、より簡易な構成且つ美観の低下が生じにくい構成で、カバー体をバーナキャップに固定し得る。
例えば、特許文献1のコンロバーナは、バーナキャップのフランジ部を覆うようにカバー体の板状部が設けられ、この板状部は、露出部位である上板と、フランジ部に係止する部位である下板とが一体的に重ねられた構成をなす。このような構成のものでは、カバー体を製造するために、上板と下板とを一体的に固定する必要があり、固定方法としては、溶接が採用されやすい。しかし、上板と下板とを溶接によって固定する場合、使用者に視認され得る部位(例えば、上板の表面)に溶接痕が残ることが懸念される。使用者に視認され得る部位に溶接痕が残るとコンロの美観に影響を及ぼすため、溶接痕を消す工程を別途行う必要があり、その結果、製造工程の複雑化や製造コストの増大を招いてしまう。これに対し、上記〔1〕のコンロバーナは、カバー体において本体部の内縁部から下方に突出するように突出部が設けられ、この突出部を筒部の内周部に接触させる固定構造を採用しているため、上述の溶接を必須とすることなく、カバー体をバーナキャップに固定することができ、特許文献1のような問題が生じにくい。そして、上記〔1〕のコンロバーナは、筒部の内側で固定がなされ、固定に関与する部分が使用者の目に入りにくいため、固定に関与する部分がコンロの美観の低下を招きにくい。
〔2〕上記〔1〕に記載のコンロバーナであって、上記筒部の内周部には、凹部が設けられ、上記突出部は、上記凹部内に入り込む引っ掛かり部を有し、上記引っ掛かり部は、上記凹部内に入り込んだ状態で上記凹部に引っ掛かる。
上記〔2〕のコンロバーナは、筒部の内周部に形成された凹部内に引っ掛かり部を入り込ませるという簡易な構成で、カバー体を固定することができる。突出部に形成された引っ掛かり部を筒部内において凹部に入り込ませて引っ掛ける構成であれば、固定のための構成が露出部位(特に、カバー体の本体部)の美観に影響を及ぼしにくい。
〔3〕上記〔2〕に記載のコンロバーナであって、上記引っ掛かり部は、複数の係止部を有し、上記凹部は、上記筒部の周方向に沿って形成された溝部であり、複数の上記係止部は、上記周方向において互いに間隔をあけて配置され、各々の上記係止部が上記凹部に引っ掛かる。
上記〔3〕のコンロバーナは、周方向に離れた複数の係止部を引っ掛けて固定することができるため、固定のバランスが一層良好になり、より安定的に固定することができる。
〔4〕上記〔1〕に記載のコンロバーナであって、上記突出部は、上記筒部内に圧入された状態で、上記筒部に固定される。
上記〔4〕のコンロバーナは、圧入によって固定することができるため、固定のための構造をより簡素化することができ、固定に関与する部分が美観の低下を招きにくい。
〔5〕上記〔1〕から上記〔4〕のいずれか一つに記載のコンロバーナであって、上記カバー体は、上記本体部の外縁部から下方に突出し、上記突出部を環状に囲む第2突出部を有する。
上記〔5〕のコンロバーナは、本体部の外縁部から下方に突出するように環状の第2突出部が設けられるため、カバー体の本体部とバーナキャップのフランジ部との間に外側から煮汁が入り込むことを防ぐことができる。
〔6〕上記〔5〕に記載のコンロバーナであって、上記第2突出部は、上記フランジ部に接触する。
上記〔6〕のコンロバーナは、カバー体の載置の安定性を高めることができ、外側から煮汁が入り込むことをより一層効果的に防ぐことができる。
〔7〕コンロであって、上記〔1〕から上記〔6〕のいずれか一つに記載のコンロバーナを備える。
<第1実施形態>
以下では、第1実施形態に係るガスコンロ及びその製造方法が説明される。
1.ガスコンロの概要
図1で示されるガスコンロ1は、コンロの一例に相当し、キャビネット(図1では図示省略)に組み込まれるビルトインコンロとして構成されている。
ガスコンロ1は、多数の部品が一体的に構成されたコンロ本体部1Aを備える。コンロ本体部1Aは、ガスバーナ(コンロバーナ)4,5,6、筐体2、天板3、などを備える。
以下の説明では、図1で示されるガスコンロ1において、板状に構成された天板3の板面方向(天板3の上面をなす所定の平坦面と平行な平面方向)のうち第1方向(図1の例では天板3を平面視したときの短手方向)が前後方向である。そして、上記第1方向と直交する第2方向(図1の例では、天板3を平面視したときの長手方向)が左右方向である。さらに、前後方向及び左右方向と直交する方向が上下方向である。なお、図1の例では、上下方向は、天板3の板厚方向である。
筐体2は、例えば公知の金属材料を主体として構成され、ガスコンロ1の外郭部を構成しており、ガスバーナ4,5,6やその他の部品を収容する。筐体2は、左右方向両側に一対の側壁部を備えるとともに、これら側壁部の後端部に連結される形で後壁部(図1では図示省略)が設けられる。筐体2の前面部(図1では図示省略)は、フレーム状又は壁状に構成されており、例えば、上述の一対の側壁部に架け渡される形で配置されるフレーム部などを有する。さらに、これら前面部、一対の側壁部、後壁部の下部には底壁部(図1では図示省略)が連結されている。筐体2は、これら前面部、一対の側壁部、後壁部、底壁部によって自身の内部空間が囲まれる構成をなし、上部が開口した箱状形態をなしている。
天板3は、筐体2の上端部に固定されており、筐体2の上端の開口を部分的に閉塞する構成で筐体2上に配置される。天板3は、平面視矩形状の板状形態をなしており、ガスバーナ4,5,6を露出させるための開口部(貫通孔)4A,5A,6Aが複数個形成された構成をなす。
ガスバーナ4,5,6は、天板3に形成された各開口部4A,5A,6Aにそれぞれ対応するように設けられている。具体的には、天板3における右端寄りかつ前端寄りの位置に形成された開口部4Aに挿入される形態でガスバーナ(右バーナ)4が設けられている。また、天板3における左端寄りかつ前端寄りの位置に形成された開口部5Aに挿入される形態でガスバーナ(左バーナ)5が設けられている。また、天板3における中央奥側に形成された開口部6Aに挿入される形態でガスバーナ(奥バーナ)6が設けられている。さらに、筐体2の中央付近には、グリル部8が設けられている。グリル部8は、箱状に構成されたグリル庫、グリル庫を開閉するグリル扉8A、ガスバーナとして構成されるとともにグリル庫内に配置されるグリルバーナ(図1では図示省略)、などを備える。
図1のように、筐体2の前面の右端寄りには2つの点火ボタン11,14(点火操作部)が設けられ、筐体2の前面の左端寄りにはもう2つの点火ボタン12,13が設けられている。点火ボタン11は、ガスバーナ4の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン12は、ガスバーナ5の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン13は、ガスバーナ6の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン14は、グリル部8のガスバーナの点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。各点火ボタン11,12,13,14は、前方側から視認可能な構成かつ前方側からの操作が可能な構成で配置されている。各点火ボタン11,12,13,14のいずれも、前方側に突出した突出位置と突出位置よりも後方側に退避した後退位置とに変位可能に構成されており、さらに、各点火ボタン11,12,13,14のいずれも、回転可能に構成されている。
天板3に形成された複数の開口部(貫通孔)4A,5Aには、それぞれガスバーナ4,5の頭部を構成するバーナキャップ10がそれぞれ配置されている。同様に、開口部6Aには、ガスバーナ6の頭部を構成するバーナキャップ20が配置されている。バーナキャップ10とバーナキャップ20は同様の構成をなす。
そして、天板3上には、各バーナキャップ10,20をそれぞれ囲むように金属製の五徳7が設けられている。ガスバーナ4,5は、ガスバーナ6に対してサイズが異なるのみで実質的に同じ構成であり、以下、ガスバーナ6について詳述する。
ガスバーナ6は、燃料ガスと一次空気とを吸入するスロート部が接続されて燃料ガスと一次空気とを混合する図示されていない混合気室を備えており、この混合気室にバーナ本体6Bが連通して接続されている。バーナ本体6Bには、ガス流路が設けられている。そして、図2、図3に示すように、バーナ本体6B上に、バーナキャップ20が載置されている。バーナキャップ20は、図2に示すように、自身の外周部に炎孔33が形成されたバーナキャップ本体30を備えている。バーナキャップ本体30には、外周部に多数の炎孔33が形成されている。図1に示されるように、いずれかの炎孔33の近傍には、点火用の電極6Cと火炎検出用の熱電対(図示略)と、が設けられている。複数の炎孔33は、図4に示されるように、主炎孔33aと火移り孔33bとを含んでいる。主炎孔33aは、相対的に大きな火炎を形成する孔であり、加熱に大きく寄与する主炎を生じさせるための炎孔である。なお、隣り合う主炎孔33aの間には、主炎孔33aよりも小サイズの溝である補炎孔が形成されている。火移り孔33bは、主炎孔33aより小さい孔であり、自身の一方側の主炎孔33aで生じる火炎を他方側の主炎孔33aに移して火炎を連続させる機能を有する孔である。なお、図2、図4等では、一部の炎孔33の符号のみが図示されているが、炎孔33は、バーナキャップ本体30の周方向全体にわたって多数形成されている。さらに、バーナ本体6B及びバーナキャップ20の中央を貫通するように温度センサ9が配置されている。この温度センサ9は、五徳7上に載置される調理器具(調理鍋等)の底に当接して調理器具底部の温度を検知するように機能する。図3では温度センサ9以外の部品が断面で示されており、温度センサ9は、側面視した構成が概略的に示される。なお、図3は、主炎孔33aを通り中心軸線Gを通る切断面で切断した断面を概略的に示す図である。
点火ボタン13を点火操作すると、バーナ本体6Bに対し、一次空気と共に燃料ガスが混合気室(図示略)を介して供給され、混合気となってバーナ本体6B上に載置されたバーナキャップ20の多数の炎孔33から流出する。そして、コンロ本体部1Aの内部に設けられた図示しないコントローラが、当該バーナキャップ20の電極6Cをスパークさせて混合気に点火し、このバーナキャップ20の周囲に火炎を生じさせる。これにより、このバーナキャップ20の周囲の五徳7上に載置される調理器具の底部を加熱することができ、加熱調理が可能となる。
2.バーナキャップの詳細構成
次の説明は、バーナキャップ20の詳細構成に関する。
図4、図5に示すように、バーナキャップ20は、環状のバーナキャップ本体30と、バーナキャップ本体30に固定されるカバー体40と、を備える。バーナキャップ20は、バーナキャップ本体30とカバー体40とが互いに組み付けられる。バーナキャップ20は、全体として環状に構成されている。カバー体40は、バーナキャップ20において上方側に配置される。カバー体40は、円形の環状板として構成される。バーナキャップ本体30は、バーナキャップ20において下方側に配置される。バーナキャップ本体30は、筒状をなす。
バーナキャップ本体30は、バーナ本体6Bに対して上方側から装着される。バーナキャップ本体30は、バーナ本体6B上に載置される。図7で示されるバーナキャップ本体30は、例えばアルミダイカスト等の金属材料によって構成されている。バーナキャップ本体30は、カバー体40の下方に位置する。バーナキャップ本体30は、カバー体40が固定されている。バーナキャップ本体30は、円筒状に構成された筒部31と、筒部31の上端側の部位から張り出すフランジ部32と、を備える。
図7に示されるように、筒部31は、中心軸線Gを円筒の中心とするように円筒状に構成され、中心軸線Gに沿って延びている。例えば中心軸線Gの方向は上下方向である。筒部31の内周面は、中心軸線Gを中心とする円筒面又は中心軸線Gを中心とする円筒面に沿った環状の面として構成されている。筒部31の外周面も、中心軸線Gを中心とする円筒面又は中心軸線Gを中心とする円筒面に沿った環状の面として構成されている。筒部31の上端部は、バーナキャップ20の上端部の開口部を構成する。筒部31の下端部は、バーナキャップ20の下端部の開口部を構成する。筒部31の内周部は、バーナキャップ20の上端から下端に続く孔部を構成する。
図7に示されるように、フランジ部32は、筒部31における上端寄りの部分から中心軸線Gを中心とする半径方向外側に張り出す部分として構成されている。具体的には、フランジ部32は、筒部31の上端部に連結され、当該上端部から中心軸線Gを中心とする半径方向外側に張り出す部分として構成されている。フランジ部32と筒部31は、例えば同一の金属材料によって一体的に構成されている。フランジ部32には上面部34が設けられている。上面部34は、フランジ部32における上側の板面を構成する部分である。上面部34の一部(後述する盛り上がり部35を除く部分)は、カバー体40の本体部41から距離を隔てて配置されるとともに、本体部41の下面と距離を隔てて対向する環状の対向面(上面)を構成する部分である。上面部34には、後述するカバー体40の第2突出部43が接触する。上面部34の表面(上面)は、中心軸線Gと直交する平面に沿った環状の面である。
図7に示すように、フランジ部32の上面部34と一体化した構成で、円環状の盛り上がり部35が設けられている。盛り上がり部35は、筒部31の上端部を構成する。盛り上がり部35は、フランジ部32の上面部34の内縁部から上方に突出している。盛り上がり部35の上面は、中心軸線Gと直交する平面に沿った環状の面である。盛り上がり部35の上面35aは、中心軸線Gと直交する平面に沿った環状の面である。盛り上がり部35の内側面(中心軸線G側の側面)35bは、中心軸線Gの軸方向(上下方向)に沿って延びている。内側面35bの上端には、中心軸線Gに向かって下り傾斜となる傾斜部35cが設けられている。盛り上がり部35の外側面(中心軸線Gとは反対側の側面)35dは、中心軸線Gとは反対側に向かって下り傾斜となっている。
図7に示すように、バーナキャップ本体30の中央部には、上下に延びる貫通孔36が形成されており、貫通孔36内を通るように上下方向に気体が通過可能となっている。
図4に示すように、バーナキャップ本体30において、フランジ部32の下面部には、上述の炎孔33が周方向全体に亘って多数形成されている。また、フランジ部32は、外周縁の大部分の形状が平面視円形状となっており、外周縁部の一部には、平面視したときに円形状となる外縁部分から外側に延び出る延出片38が形成されている。この延出片38は、図1に示す電極6Cと対向する部分である。
筒部31の内周部39には、図7に示すように、凹部50が設けられている。内周部39は、貫通孔36の円筒状の壁面を構成する部分である。凹部50は、中心軸線Gを中心とする周方向に形成された溝部である。凹部50は、内周部39の上端寄りの位置に設けられている。凹部50は、水平方向(中心軸線Gと直交する方向)でフランジ部32と重なる位置に設けられている。具体的には、上下方向において凹部50の上端部と下端部の間の領域にフランジ部32が位置する。凹部50は、中心軸線Gを中心とする径方向外側に凹んでいる。凹部50は、内周部において周方向の全体にわたって連続的に形成されている。凹部50内の内周壁面50aは、上下方向(中心軸線Gの軸方向)に沿って延びる円環状の面であり、具体的には、中心軸線Gを中心とする円筒面である。内周壁面50aは、凹部50において最も内径が大きくなる部分の内周面でもある。凹部50の下壁面50bは、下方側となるにつれて内径が小さくなるように構成されたテーパ面であり、下方側となるにつれて中心軸線Gに近づくように縮径された円環状の傾斜面である。凹部50の上壁面50cは、中心軸線Gに直交する平面に沿った円環状の面である。上壁面50cは、盛り上がり部35の内側面35bに直交するように連なっている。凹部50の上壁面50c(凹部50の上端)は、上下方向においてフランジ部32の上面と同程度の位置又は当該上面よりも上位置に配置される。凹部50は、盛り上がり部35の上面35aの下方に位置する。中心軸線Gを中心とする半径方向において、凹部50の内周壁面50aの位置は、上面35aの外縁よりも内側に位置する。
カバー体40は、金属製(例えばステンレス製)である。図8~図10に示すように、カバー体40は、本体部41と、第1突出部42と、第2突出部43と、を有している。本体部41は、バーナキャップ本体30のフランジ部32を上方から覆う円形の環状板として構成されている。カバー体40は、本体部41と第1突出部42と第2突出部43とが同一材料によって一体形成されている。第1突出部42は、例えば、金属加工(折り曲げ加工等)によって本体部41から折り曲げられた構成をなす。第2突出部43は、例えば、金属加工(折り曲げ加工等)によって本体部41から折り曲げられた構成をなす。このように、カバー体40では、本体部41と第1突出部42との間で溶接等の接合が不要となっている。また、本体部41と第2突出部43との間で溶接等の接合が不要となっている。本体部41は、フランジ部32の円形部分とほぼ同じ形状になっている。本体部41の内縁部41a側には、膨出部41bが設けられている。膨出部41bは、上方(第1突出部42および第2突出部43の突出方向とは反対方向)に突出している。膨出部41bの外側部分(第2突出部43側の部分)は、第2突出部43側に向かって下り傾斜になっている。
図5に示すように、カバー体40がバーナキャップ本体30に固定された状態で、本体部41の膨出部41bの内側(下方側)に、下方から盛り上がり部35が入り込んでいる。本体部41の膨出部41bの下面に、盛り上がり部35の上面35aが接触している。
カバー体40は、表面処理(例えば、バレル研磨など)が施され、滑らか且つ光沢のある構成となっている。図8~図10に示すように、カバー体40の中心部には、バーナキャップ本体30の貫通孔36とほぼ同程度の径の貫通孔44が、本体部41の厚さ方向に貫通する構成で形成されている。図5に示すように、貫通孔44は、上述の貫通孔36の内部空間の上方に続くように、貫通孔36と連通して配置される。
第1突出部42は、突出部の一例に相当する。第1突出部42は、図8~図10に示すように、本体部41の内縁部41aから下方に突出している。第1突出部42の突出長さは、後述する第2突出部43の突出長さより大きくなっている。第1突出部42は、上下方向(カバー体40がバーナキャップ本体30に固定された状態で中心軸線Gの軸方向)に中心軸が延びる円筒状である。第1突出部42は、筒部31内に挿入され、筒部31の内周部39に接触しつつ筒部31に固定される。
図5に示すように、カバー体40がバーナキャップ本体30に固定された状態で、第1突出部42は、引っ掛かり部45と、延出部46と、を具備する。引っ掛かり部45は、第1突出部42の下端側部分を構成する。引っ掛かり部45は、延出部46に対して外側(図5では、中心軸線Gを中心とする径方向外側)に折れ曲がっている。引っ掛かり部45は、凹部50内に入り込んでいる。引っ掛かり部45は、凹部50内に入り込んだ状態で凹部50に引っ掛かっている。引っ掛かり部45は、延出部46の下端部から中心軸線Gとは反対側に向かって傾斜するように折れ曲がっている。引っ掛かり部45の部分では、延出部46よりも外径が大きくなるように拡径されている。引っ掛かり部45は、凹部50の上壁面50cの下方に位置している。具体的には、延出部46の下端部から折れ曲がった部分が凹部50内に入り込むように拡径されており、このような拡径部分が上壁面50c又は上壁面50cの内側の端部に引っ掛かるように配置される。
延出部46は、図5に示すように、第1突出部42の上端側部分を構成している。延出部46は、所定外径の円筒をなす。延出部46は、本体部41の内縁部41aから下方に延出している。延出部46の突出長さ(上下方向の長さ)は、盛り上がり部35の突出長さ(上下方向の長さ)と同程度である。延出部46は、上下方向(中心軸線Gの軸方向)に中心軸が延びる円筒状である。延出部46は、盛り上がり部35の内側面35bに内側(中心軸線G側)から対向している。延出部46は、盛り上がり部35の内側面35bに接触していてもよく、離間していてもよい。
引っ掛かり部45は、図5、図6に示すように、6つの凸部47を備えている。凸部47は、係止部の一例に相当する。凸部47は、後述するように、第1突出部42の下端側部分を、例えば治具70で径方向外側に押し出されることで形成されている。6つの凸部47は、中心軸線Gと中心として放射状に突出している。6つの凸部47は、筒部31の周方向において互いに等しい間隔をあけて配置されている。6つの凸部47は、中心軸線G周りに60°等角で配置されている。凸部47は、延出部46の下縁部から斜め下方(中心軸線Gの軸方向に対して傾斜する方向であり、かつ中心軸線Gから離れる方向)に突出している。凸部47は、筒部31の周方向に沿った円弧状である。6つの凸部47は、凹部50内に入り込んでいる。凸部47の先端(下端)は、凹部50の内周壁面50aに接触している。凸部47は、凹部50内に入り込んだ状態で凹部50に引っ掛かっている。凸部47は、凹部50の上壁面50cの下方に位置している。
第2突出部43は、図8~図10に示すように、本体部41の外縁部41cから下方に突出している。第2突出部43は、円環状である。第2突出部43は、第1突出部42の外側から第1突出部42を環状に囲む。第2突出部43は、図5に示すように、上方側からフランジ部32に接触する。第2突出部43の突出長さ(上下方向の長さ)は、延出部46の突出長さ(上下方向の長さ)と同程度である。第2突出部43は、第1突出部42の外側から第1突出部42を環状に囲む。第2突出部43は、フランジ部32の外縁部よりわずかに内側(中心軸線G側)に位置している。第2突出部43の先端(下端)は、上方側からフランジ部32の上面部34の外縁部に接触している。
3.バーナヘッドの製造工程
次の説明は、バーナキャップ20の製造工程に関する。製造工程の説明では、主に、図5、図11、図12などが参照される。バーナキャップ20は、図11(A)(B)に示す工程、図12(A)(B)に示す工程の順に、製造工程が行われる。
この製造方法では、まず、図11(A)のように、バーナキャップ本体30及びカバー体40を用意する工程が行われる。バーナキャップ本体30は、例えば、溶融した金属(例えばアルミニウム又はアルミニウム合金)を金型に圧入して成型(鋳造)することで作製される。凹部50は、筒部31の内周面を形成した後、筒部31の内周面の上端側に切削加工を施すことによって形成される。これにより、バーナキャップ本体30が作製される。カバー体40は、例えば、ステンレス製の板材を加工して形成される。
バーナキャップ本体30およびカバー体40を用意する工程の後には、カバー体40をバーナキャップ本体30に組み付ける工程が行われる。この工程では、図11(B)に示すように、カバー体40がバーナキャップ本体30に組み付けられる。カバー体40がバーナキャップ本体30に組み付ける際には、カバー体40の第1突出部42がバーナキャップ本体30の筒部31内(貫通孔36)に挿入される。盛り上がり部35の上面35aが、本体部41の膨出部41bの下面に接触する。第2突出部43の先端(下端)が、上方側からフランジ部32の上面部34の外縁部に接触する。第1突出部42の基端側(上端側)が、盛り上がり部35の内側面35bに内側(中心軸線G側)から対向する。第1突出部42の先端は、水平方向(中心軸線Gに直交する方向)で、凹部50と重なる位置(凹部50の上下方向の中心よりわずかに上方の位置)にある。
カバー体40をバーナキャップ本体30に組み付ける工程の後には、凸部47を形成する工程が行われる。凸部47を形成する工程では、治具70が第1突出部42を変形させ、凸部47を形成する。治具70は、公知の拡径治具として構成される。治具70は、図12(A)に示すように、例えば、6つの分割片71を備えている。分割片71の断面(中心軸線Gの軸方向から見た断面)は、扇形状である。各分割片71の断面形状は、同じになっている。円形に配列された6つの分割片71によって、押圧部72が構成されている。押圧部72は、6つの分割片71が円筒状に合体した合体状態(図12(A)参照)と、6つの分割片71が周方向に分割した分割状態(図12(B)参照)とに変化する。例えば、押圧部72は、図12(B)に示すように、内側に内径よりも大きな部材73(円柱状の部材など)が挿入されることで、合体状態から分割状態に変化する。押圧部72が分割状態になると、合体状態での外径よりも大きくなるように6つの分割片71が放射状に拡がる。
凸部47を形成する工程では、カバー体40をバーナキャップ本体30に組み付ける工程を経た後のカバー体40の貫通孔44に対し、治具70が挿入される。押圧部72を、凹部50と水平方向(中心軸線Gに直交する方向)で重なるように配置する。押圧部72の外径は、合体状態で第1突出部42の内径よりもわずかに小さく、分割状態で第1突出部42の内径よりも大きくなる。図12(B)のように、押圧部72は、合体状態から分割状態になることで、第1突出部42の先端の内面を径方向外側に押圧する。図5のように、第1突出部42の先端の6カ所が、斜め下方(中心軸線Gの軸方向に対して傾斜する方向であり、かつ中心軸線Gから離れる方向)に突出する。これにより、引っ掛かり部45、および6つの凸部47を有する延出部46が形成される。6つの凸部47は、凹部50内に入り込む。凸部47の先端(下端)は、凹部50の内周壁面50aに接触する。凸部47は、凹部50内に入り込んだ状態で凹部50に引っ掛かる。これにより、第1突出部42は、筒部31内に挿入され、筒部31の内周部39に接触しつつ筒部31に固定される。以上のようにして、バーナキャップ20が製造される。
4.効果の例示
従来のガスバーナでは、バーナキャップのフランジ部を覆うようにカバー体の板状部が設けられ、この板状部は、露出部位である上板と、フランジ部に係止する部位である下板とが一体的に重ねられた構成をなしていた。このような構成では、カバー体を製造するために、上板と下板とを一体的に固定する工程が必要であった。上板と下板とを溶接によって固定する場合、溶接痕が残ることがある。その場合、溶接痕を抹消する工程も必要となる。従って、製造工程の複雑化や製造コストの増大の問題が生じやすかった。これに対し、本開示のガスバーナ6は、カバー体40において本体部41の内縁部41aから下方に突出するように第1突出部42が設けられ、この第1突出部42を筒部31の内周部39に接触させる固定構造を採用している。そのため、上板と下板を重ね合わせて接合する工程などが必須にならず、上記溶着工程や溶接痕の抹消工程などを行わずに済み、製造コストの低減を図りやすい。その上で、固定に関与する部分は、筒部31の内側であるため、使用者の目に入りにくく、カバー体40の露出部位(本体部)が固定に関与する部分(筒部31の内周部39や第1突出部42)の影響を受けて美観の低下を招くようなこともない。
引っ掛かり部45は、凹部50内に入り込んだ状態で凹部50に引っ掛かる。これにより、ガスバーナ6は、筒部31の内周部39に形成された凹部50内に引っ掛かり部45を入り込ませるという簡易な構成で、カバー体40を固定することができる。第1突出部42に形成された引っ掛かり部45を筒部31内において凹部50に入り込ませて引っ掛ける構成であれば、固定のための構成が露出部位(特に、カバー体40の本体部41)の美観に影響を及ぼしにくい。
複数の凸部47は、筒部31の周方向において互いに間隔をあけて配置され、各々の凸部47が凹部50に引っ掛かる。これにより、ガスバーナ6は、周方向に離れた複数の凸部47を引っ掛けて固定することができるため、固定のバランスが一層良好になり、より安定的に固定することができる。
カバー体40は、本体部41の外縁部41cから下方に突出し、第1突出部42を環状に囲む第2突出部43を有している。これにより、ガスバーナ6は、本体部41の外縁部41cから下方に突出するように環状の第2突出部43が設けられるため、カバー体40の本体部41とバーナキャップ本体30のフランジ部32との間に外側から煮汁が入り込むことを防ぐことができる。
第2突出部43は、フランジ部32に接触している。これにより、ガスバーナ6は、カバー体40の載置の安定性を高めることができ、外側から煮汁が入り込むことをより一層効果的に防ぐことができる。
5.他の実施形態
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。さらに、上述された実施形態は、次のように変更されてもよい。
上述の実施形態の説明では、コンロの一例としてビルトインコンロとして構成されるガスコンロ1が例示されたが、コンロは、テーブルコンロなどの他種のコンロであってもよい。
上述の実施形態では、引っ掛かり部45が6つの凸部47を備えていたが、バーナキャップ本体30の凹部50に引っ掛かる構成であれば、その他の形状であってもよい。例えば、図13に示すように、引っ掛かり部45が環状の凸部247を備えていてもよい。凸部247は、延出部46から外側(中心軸線Gとは反対側)に突出している。凸部247の周方向全体が凹部50内に入り込んでいる。凸部247の先端(下端)は、凹部50の内周壁面50aに接触していてもよく、接触していなくてもよい。
上述の実施形態において、第1突出部42は、筒部31内に圧入された状態で、筒部31に固定される構成であってもよい。例えば、引っ掛かり部45が設けられていない(軸方向全体に亘って径が等しい円筒状である)第1突出部42を、凹部50が設けられていない筒部31内に圧入する構成であってもよい。この場合、第1突出部42の外径は、筒部31の内径と同じか、わずかに大きくなっている。また、例えば、第1突出部42に弾性変形部(径方向に弾性変形可能な板ばね等)が設けられる構成であってもよい。筒部31への挿入開始時に弾性変形した弾性変形部が、弾性復帰して凹部50に入り込んで引っ掛かる構成であってもよい。これらのガスバーナ6は、圧入によって固定することができるため、固定のための構造をより簡素化することができ、固定に関与する部分が美観の低下を招きにくい。
上述の実施形態では、第1突出部42が筒部31内(貫通孔36)に挿入された後に、引っ掛かり部45が形成されたが、内周部39に引っ掛かる構成が第1突出部42に予め設けられてもよい。例えば、筒部31内(貫通孔36)に挿入した第1突出部42を、回転させることなどによって内周部39に引っ掛けてもよい。一例としては、例えば、第1突出部42の外周部に係止部(例えば、外側に突出するL字状の引っ掛かり部)を形成しておき、内周部39には上記係止部に引っ掛かる被係止部を形成しておき、筒部31内の被係止部と第1突出部42の係止部とが干渉しないように筒部31内に第1突出部42を挿入した後、第1突出部42を筒部31に対して相対的に回転させることで係止部と被係止部とが引っ掛かり、この引っ掛かりによって第1突出部42が筒部31から抜けないように固定される構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1突出部42に凸部47が設けられ、筒部31に凹部50が設けられたが、第1突出部42に凹部が設けられ、筒部31に凸部が設けられてもよい。
上述の実施形態では、凸部47が凹部50の内周壁面50aに接触していたが、接触していなくてもよい。例えば、引っ掛かり部45と延出部46との角部が、凹部50の上端(凹部50の上壁面50cと盛り上がり部35の内側面35bとの角部)に接触する構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1突出部42は、円筒状であったが、円筒状でなくてもよい。例えば、筒部31の内周部39に引っかかる部分のみが突出する構成であってもよい。
上述の実施形態では、第2突出部43が円筒状であったが、円筒状でなくてもよい。例えば、第2突出部は、本体部41の外縁部の一部から下方に突出する構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1突出部42に6つの凸部47が設けられる構成であったが、6つ以外の数の凸部を設けられてもよい。この場合、治具70は、分割片71の数が凸部の数に合っていればよい。
上述の実施形態では、カバー体40が第2突出部43を備えていたが、第2突出部43を備えなくてもよい。
上述の実施形態では、第2突出部43がフランジ部32の上面部34に接触していたが、接触しない構成であってもよい。
上述の実施形態では、バーナキャップ本体30に炎孔33が設けられる構成が例示されたが、バーナキャップ本体30の一部とバーナ本体6B一部とによって炎孔が形成される構成であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
4,5,6…ガスバーナ(コンロバーナ)
6B…バーナ本体
10,20…バーナキャップ
30…バーナキャップ本体
31…筒部
32…フランジ部
33…炎孔
34…上面部
39…内周部
40…カバー体
41…本体部
41a…内縁部
41c…外縁部
42…第1突出部(突出部)
43…第2突出部
45…引っ掛かり部
46…延出部
47,247…凸部(係止部)
50…凹部

Claims (7)

  1. ガス流路を有するバーナ本体と、
    自身の外周部に炎孔の少なくとも一部が形成され、前記バーナ本体に対して上方側から装着されるバーナキャップと、
    を備え、
    前記バーナキャップは、
    円筒状の筒部と、前記筒部の上端側の部位から張り出すフランジ部と、を有するバーナキャップ本体と、
    前記バーナキャップ本体に固定されるカバー体と、
    を有し、
    前記カバー体は、
    前記フランジ部を上方から覆う環状の本体部と、
    前記本体部の内縁部から下方に突出する突出部と、
    を有し、
    前記突出部は、前記筒部内に挿入され、前記筒部の内周部に接触しつつ前記筒部に固定される
    コンロバーナ。
  2. 前記筒部の前記内周部には、凹部が設けられ、
    前記突出部は、前記凹部内に入り込む引っ掛かり部を有し、
    前記引っ掛かり部は、前記凹部内に入り込んだ状態で前記凹部に引っ掛かる
    請求項1に記載のコンロバーナ。
  3. 前記引っ掛かり部は、複数の係止部を有し、
    前記凹部は、前記筒部の周方向に沿って形成された溝部であり、
    複数の前記係止部は、前記周方向において互いに間隔をあけて配置され、各々の前記係止部が前記凹部に引っ掛かる請求項2に記載のコンロバーナ。
  4. 前記突出部は、前記筒部内に圧入された状態で、前記筒部に固定される請求項1に記載のコンロバーナ。
  5. 前記カバー体は、前記本体部の外縁部から下方に突出し、前記突出部を環状に囲む第2突出部を有する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンロバーナ。
  6. 前記第2突出部は、前記フランジ部に接触する
    請求項5に記載のコンロバーナ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のコンロバーナを備えるコンロ。
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