JP2022098248A - 太陽電池の製造方法、および製膜方法 - Google Patents

太陽電池の製造方法、および製膜方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の仕掛品を重ねて保持する際、仕掛品同士の擦れによるダメージの低減と、生産性の低下の低減とが可能な太陽電池の製造方法を提供する。【解決手段】太陽電池の製造方法は、半導体基板11の裏面側に、第1半導体層の材料膜を形成する第1半導体層材料膜形成工程と、半導体基板11の裏面側の第1領域における第1半導体層の材料膜の上に、パターン化されたレジスト90を形成するレジスト形成工程と、レジスト90をマスクとして、第1領域に、パターン化された第1半導体層を形成する第1半導体層形成工程と、レジスト90を除去するレジスト除去工程と、半導体基板11の裏面側の第2領域に、パターン化された第2半導体層を形成する第2半導体層形成工程とをこの順で含み、レジスト形成工程の後に、複数の半導体基板11を直接重ねて保持する保持工程を更に含む。【選択図】図4A

Description

本発明は、太陽電池の製造方法、および製膜方法に関する。
例えば太陽電池の製造において、仕掛品を運搬することがあり、この際、複数の仕掛品を重ねることがある。この際、仕掛品同士の擦れによるダメージを防止するため、仕掛品の間に間紙を挟む技術がある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001-196619号公報
複数の仕掛品を重ねて保持する際、仕掛品の間に間紙を挟む工程を行うと、間紙を挟む手間がかかり、また間紙のコストがかかり、生産性の低下を招く。
本発明は、複数の仕掛品を重ねて保持する際、仕掛品同士の擦れによるダメージの低減と、生産性の低下の低減とが可能な太陽電池の製造方法、および製膜方法を提供することを目的とする。
本発明に係る太陽電池の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板の一方主面側の一部である第1領域に順に積層された第1半導体層および第1電極層と、前記半導体基板の前記一方主面側の他の一部である第2領域に順に積層された第2半導体層および第2電極層とを備える裏面電極型の太陽電池の製造方法であって、前記半導体基板の前記一方主面側に、前記第1半導体層の材料膜を形成する第1半導体層材料膜形成工程と、前記第1領域における前記第1半導体層の材料膜の上に、パターン化されたレジストを形成するレジスト形成工程と、前記レジストをマスクとして、前記第2領域における前記第1半導体層の材料膜を除去することにより、前記第1領域に、パターン化された前記第1半導体層を形成する第1半導体層形成工程と、前記レジストを除去するレジスト除去工程と、前記第2領域に、パターン化された前記第2半導体層を形成する第2半導体層形成工程とをこの順で含み、前記レジスト形成工程の後、または前記第1半導体層形成工程の後に、複数の前記半導体基板を直接重ねて保持する保持工程を更に含む。
本発明に係る製膜方法は、基板の一方主面側に、パターン化された第1膜を製膜する製膜方法であって、前記基板の前記一方主面側に、前記第1膜の材料膜を製膜する第1材料膜形成工程と、前記第1膜の材料膜の上に、パターン化されたレジストを形成するレジスト形成工程と、前記レジストをマスクとして、前記第1膜の材料膜における露出部分を除去することにより、パターン化された前記第1膜を形成する第1膜形成工程と、前記レジストを除去するレジスト除去工程とをこの順で含み、前記レジスト形成工程の後、または前記第1膜形成工程の後に、複数の前記基板を直接重ねて保持する保持工程を更に含む。
本発明によれば、複数の仕掛品を重ねて保持する際、仕掛品同士の擦れによるダメージの低減と、生産性の低下の低減とが可能である。
本実施形態に係る太陽電池を背面側からみた図である。 図1の太陽電池におけるII-II線断面図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における光学調整層形成工程および第1半導体層材料膜形成工程の一部を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における第1半導体層形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における第1半導体層形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における第1半導体層形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における第2半導体層材料膜形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における第2半導体層形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における透明電極層材料膜形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における透明電極層形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における金属電極層形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における保持工程における保持箱の断面の一例を示す図である。 図4Aに示す部分IVBを拡大して示す図である。 本実施形態の変形例に係る太陽電池の製造方法における保持工程における保持箱の断面の一例を示す図であって、図4Aに示す部分IVC相当を拡大して示す図である。 本実施形態の変形例に係る太陽電池の製造方法における保持工程における保持箱の断面の一例を示す図であって、図4Aに示す部分IVD相当を拡大して示す図である。 従来の太陽電池の製造方法における保持工程における保持箱の断面の一例を示す図である。 図5Aに示す部分VBを拡大して示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。また、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
(太陽電池)
図1は、本実施形態に係る太陽電池を裏面側からみた図である。図1に示す太陽電池1は、裏面電極型(バックコンタクト型、裏面接合型ともいう。)の太陽電池である。太陽電池1は、2つの主面を備える半導体基板11を備え、半導体基板11の主面において第1領域7と第2領域8とを有する。
第1領域7は、いわゆる櫛型の形状をなし、櫛歯に相当する複数のフィンガー部7fと、櫛歯の支持部に相当するバスバー部7bとを有する。バスバー部7bは、半導体基板11の一方の辺部に沿って第1方向(X方向)に延在し、フィンガー部7fは、バスバー部7bから、第1方向(X方向)に交差する第2方向(Y方向)に延在する。
同様に、第2領域8は、いわゆる櫛型の形状であり、櫛歯に相当する複数のフィンガー部8fと、櫛歯の支持部に相当するバスバー部8bとを有する。バスバー部8bは、半導体基板11の一方の辺部に対向する他方の辺部に沿って第1方向(X方向)に延在し、フィンガー部8fは、バスバー部8bから、第2方向(Y方向)に延在する。
フィンガー部7fとフィンガー部8fとは、第1方向(X方向)に交互に設けられている。なお、第1領域7および第2領域8は、ストライプ状に形成されてもよい。
第1領域7と第2領域8との間の境界領域9では、後述するように、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とが重なり合っている。
図2は、図1の太陽電池におけるII-II線断面図である。図2に示すように、太陽電池1は、ヘテロ接合型の太陽電池である。太陽電池1は、半導体基板11と、半導体基板11の主面のうちの受光する側の受光面側(他方主面側)に順に積層された真性半導体層13および光学調整層15を備える。また、太陽電池1は、半導体基板11の主面のうちの受光面の反対側の裏面側(一方主面側)の一部(主に、第1領域7)に順に積層された真性半導体層23、第1導電型半導体層25および第1電極層27を備える。また、太陽電池1は、半導体基板11の裏面側の他の一部(主に、第2領域8)に順に積層された真性半導体層33、第2導電型半導体層35、および第2電極層37を備える。なお、以下では、真性半導体層23および第1導電型半導体層25を第1半導体層ともいい、真性半導体層33および第2導電型半導体層35を第2半導体層ともいう。
半導体基板11は、単結晶シリコンまたは多結晶シリコン等の結晶シリコン材料で形成される。半導体基板11は、例えば結晶シリコン材料にn型ドーパントがドープされたn型の半導体基板である。なお、半導体基板11は、例えば結晶シリコン材料にp型ドーパントがドープされたp型の半導体基板であってもよい。n型ドーパントとしては、例えばリン(P)が挙げられる。p型ドーパントとしては、例えばホウ素(B)が挙げられる。半導体基板11は、受光面側からの入射光を吸収して光キャリア(電子および正孔)を生成する光電変換基板として機能する。
半導体基板11の材料として結晶シリコンが用いられることにより、暗電流が比較的に小さく、入射光の強度が低い場合であっても比較的高出力(照度によらず安定した出力)が得られる。
半導体基板11は、裏面側に、テクスチャ構造と呼ばれるピラミッド型の微細な凹凸構造を有していてもよい。これにより、半導体基板11に吸収されず通過してしまった光の回収効率が高まる。
また、半導体基板11は、受光面側に、テクスチャ構造と呼ばれるピラミッド型の微細な凹凸構造を有していてもよい。これにより、受光面において入射光の反射が低減し、半導体基板11における光閉じ込め効果が向上する。
真性半導体層13は、半導体基板11の受光面側に形成されている。真性半導体層23は、半導体基板11の裏面側の第1領域7および境界領域9に形成されている。真性半導体層33は、半導体基板11の裏面側の第2領域8および境界領域9に形成されている。真性半導体層13,23,33は、例えば真性(i型)アモルファスシリコンを主成分とする材料で形成される。真性半導体層13,23,33は、いわゆるパッシベーション層として機能し、半導体基板11で生成されたキャリアの再結合を抑制し、キャリアの回収効率を高める。
光学調整層15は、半導体基板11の受光面側の真性半導体層13上に形成されている。光学調整層15は、入射光の反射を防止する反射防止層として機能するとともに、半導体基板11の受光面側および真性半導体層13を保護する保護層としても機能する。光学調整層15は、例えば酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)、または酸窒化珪素(SiON)のようなそれらの複合物等の絶縁体材料で形成される。
第1導電型半導体層25は、真性半導体層23上に、すなわち半導体基板11の裏面側の第1領域7および境界領域9に形成されている。第1導電型半導体層25は、例えばアモルファスシリコン材料で形成される。第1導電型半導体層25は、例えばアモルファスシリコン材料にp型ドーパント(例えば、上述したホウ素(B))がドープされたp型の半導体層である。
第2導電型半導体層35は、真性半導体層33上に、すなわち半導体基板11の裏面側の第2領域8および境界領域9に形成されている。第2導電型半導体層35は、例えばアモルファスシリコン材料で形成される。第2導電型半導体層35は、例えばアモルファスシリコン材料にn型ドーパント(例えば、上述したリン(P))がドープされたn型の半導体層である。なお、第1導電型半導体層25がn型の半導体層であり、第2導電型半導体層35がp型の半導体層であってもよい。
第2導電型半導体層35および真性半導体層33の一部は、境界領域9において、隣接する第1導電型半導体層25および真性半導体層23の一部の上に重なっている。
第1電極層27は、第1導電型半導体層25上に形成されており、第2電極層37は、第2導電型半導体層35上に形成されている。第1電極層27は、第1導電型半導体層25上に順に積層された透明電極層28と金属電極層29とを有する。第2電極層37は、第2導電型半導体層35上に順に積層された透明電極層38と金属電極層39とを有する。
透明電極層28,38は、透明な導電性材料で形成される。透明導電性材料としては、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムおよび酸化スズの複合酸化物)、ZnO(Zinc Oxide:酸化亜鉛)が挙げられる。金属電極層29,39は、銀等の金属粉末を含有する導電性ペースト材料で形成される。
(太陽電池の製造方法)
次に、図3A~図3Iを参照して、本実施形態に係る太陽電池1の製造方法について説明する。図3Aは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における光学調整層形成工程および第1半導体層材料膜形成工程の一部を示す図であり、図3B~図3Dは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における第1半導体層形成工程を示す図である。また、図3Eは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における第2半導体層材料膜形成工程を示す図であり、図3Fは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における第2半導体層形成工程を示す図である。また、図3Gは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における透明電極層材料膜形成工程を示す図であり、図3Hは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における透明電極層形成工程を示す図である。また、図3Iは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における金属電極層形成工程を示す図である。
まず、図3Aに示すように、例えばCVD法(化学気相堆積法)を用いて、半導体基板11の裏面側の全面に、真性半導体層材料膜23Zおよび第1導電型半導体層材料膜25Zを順に積層(製膜)する(第1導電型半導体層材料膜形成工程)。
また、例えばCVD法を用いて、半導体基板11の受光面側の全面に、真性半導体層13および光学調整層(保護層)15を順に積層(製膜)する(光学調整層形成工程)。なお、真性半導体層材料膜23Zおよび第1導電型半導体層材料膜25Zと、真性半導体層13および光学調整層15との製膜の順序は限定されない。
次に、図3B~図3Dに示すように、パターン印刷レジストを用いて、半導体基板11の裏面側において、第2領域8における真性半導体層材料膜23Zおよび第1導電型半導体層材料膜25Zを除去することにより、第1領域7に、パターン化された真性半導体層23および第1導電型半導体層25を形成する(第1半導体層形成工程)。
具体的には、図3Bに示すように、半導体基板11の裏面側の第1領域7、および半導体基板11の受光面側の全面に、パターン印刷法を用いてパターン印刷レジスト90を形成する(レジスト形成工程)。
パターン印刷とは、フォトリソグラフィ法のように、一度、パターン化前のレジスト膜(非パターンレジスト膜)を形成した後に、露光・現像のような工程を経る印刷ではなく、スクリーン印刷若しくはグラビア印刷のようなプレス印刷、または、インクジェット印刷のような吐出印刷のような、レジスト付着面に対して、直接、パターン化したレジスト(印刷材料)を付着させる印刷法を意味する。
このように、第1半導体層のパターニング(1回目のパターニング)において、パターン印刷法によるパターン印刷レジストを用いることにより、スピンコート法によるフォトレジスト(フォトリソグラフィ法)を用いた場合と比較して、露光および現像の工程を削減することができ、太陽電池の製造プロセスの簡略化が可能となる。
ここで、図3Bに示すレジスト形成工程後の半導体基板(仕掛品)11を保持してもよい(保持工程)。図4Aは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における保持工程における保持箱の断面の一例を示す図であり、図4Bは、図4Aに示す部分IVBを拡大して示す図である。図4Aおよび図4Bに示すように、保持工程では、パターン印刷レジスト90の形成後、保持箱80において、複数の半導体基板11を直接重ねて保持する。
図4Bでは、裏面が上になるように半導体基板11を重ねているが、受光面が上になるように半導体基板11を重ねてもよい。また、図4Bでは、隣り合う半導体基板11のうち、一方の半導体基板11の受光面と他方の半導体基板11の裏面とが対向するように半導体基板11を重ねているが、隣り合う半導体基板11の受光面同士が対向するように、または隣り合う半導体基板11の裏面同士が対向するように、半導体基板11を重ねてもよい。また、保持箱80の底には間紙99が設けられていてもよい。
このように、パターン印刷レジスト90の形成後に複数の半導体基板(仕掛品)11を重ねると、保持時、パターン印刷レジスト90によって半導体基板(仕掛品)11同士の擦れによる第1半導体層材料膜25Z(23Z)のダメージを低減することができる。
図4Bに示すように、パターン印刷レジスト90は、樹脂材料91、無機材料92および溶媒を含む印刷材料を印刷して焼成(硬化)することにより得られる。このようなパターン印刷レジスト90では、無機材料92の主成分粒子は、半導体基板11側に偏在している。換言すれば、パターン印刷レジスト90の半導体基板11側における無機材料92の主成分粒子の密度は、パターン印刷レジスト90の半導体基板11側と反対側における無機材料92の主成分粒子の密度よりも大きい。これにより、半導体基板(仕掛品)11の耐溶剤性が向上する。
印刷材料に含有される無機材料92の主成分粒子の構成元素のモース硬度は、7未満である。モース硬度の値が小さいほど、無機材料の主成分粒子が柔らかい。このように、無機材料92の主成分粒子が比較的柔らかいと、保持時、半導体基板(仕掛品)11同士の擦れによる第1半導体層材料膜25Z(23Z)のダメージを低減することができる。
レジスト形成工程では、例えば、半導体基板11の裏面側の面積の30%以上の面積をパターン印刷レジスト90で覆う。このように、半導体基板(仕掛品)11の裏面においてパターン印刷レジスト90で覆われる面積が大きいほど、保持時、半導体基板(仕掛品)11同士の擦れによる第1半導体層材料膜25Z(23Z)のダメージを低減することができる。
その後、図3Cに示すように、パターン印刷レジスト90をマスクとして、第2領域8における第1導電型半導体層材料膜25Zおよび真性半導体層材料膜23Zをエッチングすることにより、第1領域7に、パターン化された真性半導体層23および第1導電型半導体層25を形成する。p型の半導体層材料膜に対するエッチング溶液としては、例えばオゾンをフッ酸に溶解させた混合液、またはフッ酸と硝酸との混合液等の酸性溶液が挙げられ、n型の半導体層材料膜に対するエッチング溶液としては、例えば水酸化カリウム水溶液のようなアルカリ性溶液が挙げられる。
その後、図3Dに示すように、パターン印刷レジスト90を除去する(レジスト除去工程)。パターン印刷レジスト90に対するエッチング溶液としては、例えば水酸化カリウム水溶液のようなアルカリ性溶液が挙げられる。
このように、第1半導体層のパターニング(1回目のパターニング)において、パターン印刷レジストを除去する溶液として安価なアルカリ性溶液を採用することにより、太陽電池の低コスト化が可能となる。
なお、第1半導体層形成工程では、半導体基板11の裏面側の第2領域8における真性半導体層材料膜23Zの一部または全部を残すように、第1導電型半導体層25のパターニングを行えばよい。
次に、半導体基板11の両面側をクリーニングする(第1洗浄工程)。第1洗浄工程では、例えばオゾン処理を行った後、フッ酸処理が行われる。フッ酸処理とは、フッ酸のみならず、フッ酸に他の種類の酸(第1洗浄工程では、例えば塩酸)を含めた混合物での処理も含むものとする。
次に、図3Eに示すように、例えばCVD法を用いて、半導体基板11の裏面側の全面に、真性半導体層材料膜33Zおよび第2導電型半導体層材料膜35Zを順に積層(製膜)する(第2半導体層材料膜形成工程)。
次に、図3Fに示すように、パターン印刷レジストを用いて、半導体基板11の裏面側において、第1領域7における真性半導体層材料膜33Zおよび第2導電型半導体層材料膜35Zを除去することにより、第2領域8に、パターン化された真性半導体層33および第2導電型半導体層35を形成する(第2半導体層形成工程)。
具体的には、上述した第1半導体層形成工程と同様に、半導体基板11の裏面側の第2領域8、および半導体基板11の受光面側の全面に、パターン印刷法を用いてパターン印刷レジスト90を形成する(レジスト形成工程)。その後、パターン印刷レジスト90をマスクとして、第1領域7における第2導電型半導体層材料膜35Zおよび真性半導体層材料膜33Zをエッチングすることにより、第2領域8に、パターン化された真性半導体層33および第2導電型半導体層35を形成する。その後、パターン印刷レジスト90を除去する(レジスト除去工程)。
なお、第1半導体層形成工程において、半導体基板11の裏面側の第2領域8における真性半導体層材料膜23Zの全部が残る場合、第2半導体層材料膜形成工程および第2半導体層形成工程では、真性半導体層材料膜の積層(製膜)を行わず、第2導電型半導体層35のパターニングを行えばよい。また、第1半導体層形成工程において、半導体基板11の裏面側の第2領域8における真性半導体層材料膜23Zの一部が残る場合、第2半導体層材料膜形成工程および第2半導体層形成工程では、除去された分だけ真性半導体層材料膜の積層(製膜)を行い、真性半導体層および第2導電型半導体層35のパターニングを行えばよい。
次に、図3Gに示すように、例えばスパッタリング法等のPVD法(物理気相成長法)を用いて、半導体基板11の裏面側の全面に、透明電極層材料膜28Zを積層(製膜)する(透明電極層材料膜形成工程)。
次に、図3Hに示すように、例えば上述同様に、パターン印刷レジストを用いて、透明電極層材料膜28Zの一部を除去することにより、パターン化された透明電極層28,38を形成する(透明電極層形成工程)。透明電極層材料膜に対するエッチング溶液としては、例えば塩酸または塩化第二鉄水溶液が用いられる。
次に、図3Iに示すように、例えば印刷法または塗布法を用いて、透明電極層28上に金属電極層29を形成し、透明電極層38の上に金属電極層39を形成することにより、第1電極層27および第2電極層37を形成する。以上の工程により、本実施形態に係る裏面電極型の太陽電池1が完成する。
このような太陽電池の製造プロセスにおいて、例えば図3Aに示す第1半導体層材料膜形成工程後の仕掛品を保持することがある。この場合、図5Aおよび図5Bに示すように、半導体基板(仕掛品)11同士の擦れによるダメージを防止するため、半導体基板11の間に間紙99を挟む技術がある。
しかし、複数の半導体基板(仕掛品)11を重ねて保持する際、半導体基板11の間に間紙99を挟む工程を行うと、間紙を挟む手間がかかり、また間紙のコストがかかり、生産性の低下を招く。
この点に関し、本実施形態の太陽電池の製造方法によれば、図3Bに示すレジスト形成工程後の半導体基板(仕掛品)11を保持する保持工程を含み、保持工程では、図4Aおよび図4Bに示すように、パターン印刷レジスト90の形成後、複数の半導体基板11を直接重ねて保持する。すなわち、保持工程では、半導体基板11の間に間紙を挟まずに、複数の半導体基板11を重ねる。これにより、保持時、パターン印刷レジスト90によって半導体基板(仕掛品)11同士の擦れによる第1半導体層25(23)のダメージを低減することができる。また、間紙を挟む手間を削減でき、また間紙のコストを削減でき、生産性の低下を低減することができる。
また、本実施形態の太陽電池の製造方法によれば、半導体基板11の裏面側の面積の30%以上の面積をパターン印刷レジスト90で覆う。このように、半導体基板(仕掛品)11の裏面においてパターン印刷レジスト90で覆われる面積が大きいほど、保持時、半導体基板(仕掛品)11同士の擦れによる第1半導体層25(23)のダメージを低減することができる。
また、本実施形態の太陽電池の製造方法によれば、パターン印刷レジスト90の印刷材料に含有される無機材料92の主成分粒子の構成元素のモース硬度が7未満であり、無機材料92の主成分粒子が比較的に柔らかい。このように、無機材料92の主成分粒子が比較的柔らかいと、保持時、半導体基板(仕掛品)11同士の擦れによる第1半導体層25(23)のダメージを低減することができる。
また、本実施形態の太陽電池の製造方法によれば、パターン印刷レジスト90において、無機材料92の主成分粒子は、半導体基板11側に偏在している。換言すれば、パターン印刷レジスト90の半導体基板11側における無機材料92の主成分粒子の密度は、パターン印刷レジスト90の半導体基板11側と反対側における無機材料92の主成分粒子の密度よりも大きい。これにより、半導体基板(仕掛品)11耐溶剤性が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の変更および変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、レジスト形成工程として、パターン印刷法を用いてパターン印刷レジスト90を形成する態様を例示した。しかし、本発明はこれに限定されず、レジスト形成工程では、パターン印刷レジスト90に代えて、フォトリソグラフィ法を用いてフォトレジスト等の種々のレジストを形成する態様にも適用可能である。
また、上述した実施形態では、図3Bに示すレジスト形成工程後の半導体基板(仕掛品)11を保持する保持工程を含み、保持工程では、図4Aおよび図4Bに示すように、レジスト90の形成後、複数の半導体基板11を直接重ねて保持する態様を説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、図3Cに示す第1半導体層形成工程(第1パターニング)後の半導体基板(仕掛品)11を保持する保持工程を含み、保持工程では、図4Aおよび図4Cに示すように、レジスト90を残したまま、複数の半導体基板11を直接重ねて保持してもよい。
また、図4Dに示すように、受光面側にレジスト90が形成されず、裏面側のみにレジスト90が形成された半導体基板(仕掛品)11を保持する保持工程を含み、保持工程では、レジスト90を残したまま、複数の半導体基板11を直接重ねて保持してもよい。パターン印刷レジスト90では、図4Dに示すように、自身の半導体基板11側と反対側の主成分が樹脂材料91であるため、隣接する半導体基板11と接触する表面が比較的に柔らかい。そのため、隣接する半導体基板11の受光面側のダメージを低減することができる。また、パターン印刷レジスト90では、自身の半導体基板11側に偏在する無機材料92の主成分粒子の構成元素のモース硬度が7未満であるため、自身の半導体層と接触する表面がシリコンよりも柔らかい。そのため、自身の半導体基板11の裏面側の半導体層のダメージを低減することができる。また、パターン印刷レジスト90の自身の半導体基板11側に無機材料92が偏在することにより、耐溶剤性が向上する。
また、上述した実施形態では、第1半導体層形成工程(第1パターニング)のためのレジスト形成後の半導体基板(仕掛品)11を保持する保持工程を含む態様を説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、第2半導体層形成工程(第2パターニング)のためのレジスト形成後の半導体基板(仕掛品)を保持する保持工程を含んでもよい。この場合、上述同様に、保持工程では、第2半導体層形成工程(第2パターニング)のためのレジストの形成後に、複数の半導体基板を直接重ねて保持してもよいし、第2半導体層形成工程(第2パターニング)後にレジストを残したまま、複数の半導体基板を直接重ねて保持してもよい。また、上述同様に、受光面側にレジストが形成されず、裏面側のみにレジストが形成された半導体基板(仕掛品)を保持する保持工程を含み、保持工程では、レジストを残したまま、複数の半導体基板を直接重ねて保持してもよい。
また、透明電極層形成工程(パターニング)のためのレジスト形成後の半導体基板(仕掛品)を保持する保持工程を含んでもよい。この場合、上述同様に、保持工程では、透明電極層形成工程(パターニング)のためのレジストの形成後に、複数の半導体基板を直接重ねて保持してもよいし、透明電極層形成工程(パターニング)後にレジストを残したまま、複数の半導体基板を直接重ねて保持してもよい。また、上述同様に、受光面側にレジストが形成されず、裏面側のみにレジストが形成された半導体基板(仕掛品)を保持する保持工程を含み、保持工程では、レジストを残したまま、複数の半導体基板を直接重ねて保持してもよい。
また、上述した実施形態では、太陽電池の製造方法を例示した。しかし、本発明の特徴はこれに限定されず、パターン化された薄膜を形成する種々の製膜方法に適用可能である。例えば、基板の一方主面側に、パターン化された第1膜を製膜する製膜方法であって、基板の一方主面側に第1膜の材料膜を製膜する第1材料膜形成工程と、第1膜の材料膜の上にパターン化されたレジストを形成するレジスト形成工程と、レジストをマスクとして第1膜の材料膜における露出部分を除去することにより、パターン化された第1膜を形成する第1膜形成工程と、レジストを除去するレジスト除去工程とをこの順で含む製膜方法において、レジスト形成工程の後、または第1膜形成工程の後に、複数の基板を直接重ねて保持する保持工程を含んでもよい。すなわち、保持工程では、複数の基板の間に間紙を挟まずに重ねて保持する。なお、このとき、レジスト形成工程では、基板の一方主面側と反対側の他方主面側にもレジストを形成してもよい。
1 太陽電池
7 第1領域
7b,8b バスバー部
7f,8f フィンガー部
8 第2領域
9 境界領域
11 半導体基板
13 真性半導体層
15 光学調整層(保護層)
23 真性半導体層(第1半導体層)
23Z 真性半導体層材料膜
25 第1導電型半導体層(第1半導体層)
25Z 第1導電型半導体層材料膜
27 第1電極層
28,38 透明電極層
28Z 透明電極層材料膜
29,39 金属電極層
33 真性半導体層(第2半導体層)
33Z 真性半導体層材料膜
35 第2導電型半導体層(第2半導体層)
35Z 第2導電型半導体層材料膜
37 第2電極層
80 保持箱
90 パターン印刷レジスト
91 樹脂材料
92 無機材料
99 間紙

Claims (11)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板の一方主面側の一部である第1領域に順に積層された第1半導体層および第1電極層と、前記半導体基板の前記一方主面側の他の一部である第2領域に順に積層された第2半導体層および第2電極層とを備える裏面電極型の太陽電池の製造方法であって、
    前記半導体基板の前記一方主面側に、前記第1半導体層の材料膜を形成する第1半導体層材料膜形成工程と、
    前記第1領域における前記第1半導体層の材料膜の上に、パターン化されたレジストを形成するレジスト形成工程と、
    前記レジストをマスクとして、前記第2領域における前記第1半導体層の材料膜を除去することにより、前記第1領域に、パターン化された前記第1半導体層を形成する第1半導体層形成工程と、
    前記レジストを除去するレジスト除去工程と、
    前記第2領域に、パターン化された前記第2半導体層を形成する第2半導体層形成工程と、
    をこの順で含み、
    前記レジスト形成工程の後、または前記第1半導体層形成工程の後に、複数の前記半導体基板を直接重ねて保持する保持工程を更に含む、
    太陽電池の製造方法。
  2. 前記保持工程では、複数の前記半導体基板の間に間紙を挟まずに、複数の前記半導体基板を重ねる、請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記レジスト形成工程の前に、前記半導体基板の前記一方主面側と反対側の他方主面側に光学調整層または保護層を形成する工程を含み、
    前記レジスト形成工程では、前記光学調整層または前記保護層の上にも前記レジストを形成する、
    請求項1または2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記レジスト形成工程では、パターン印刷法を用いて、樹脂材料、無機材料および溶媒を含む印刷材料を印刷して硬化させることにより、前記レジストを形成する、請求項1~3のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  5. 前記レジスト除去工程では、アルカリ溶液を用いて前記レジストを剥離する、請求項4に記載の太陽電池の製造方法。
  6. 前記レジストの前記半導体基板側における前記無機材料の主成分粒子の密度は、前記レジストの前記半導体基板側と反対側における前記無機材料の主成分粒子の密度よりも大きい、請求項4または5に記載の太陽電池の製造方法。
  7. 前記無機材料の主成分粒子の構成元素のモース硬度が7未満である、請求項4~6のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  8. 前記レジスト形成工程では、前記半導体基板の前記一方主面側の面積の30%以上の面積を前記レジストで覆う、請求項1~7のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  9. 基板の一方主面側に、パターン化された第1膜を製膜する製膜方法であって、
    前記基板の前記一方主面側に、前記第1膜の材料膜を製膜する第1材料膜形成工程と、
    前記第1膜の材料膜の上に、パターン化されたレジストを形成するレジスト形成工程と、
    前記レジストをマスクとして、前記第1膜の材料膜における露出部分を除去することにより、パターン化された前記第1膜を形成する第1膜形成工程と、
    前記レジストを除去するレジスト除去工程と、
    をこの順で含み、
    前記レジスト形成工程の後、または前記第1膜形成工程の後に、複数の前記基板を直接重ねて保持する保持工程を更に含む、
    製膜方法。
  10. 前記保持工程では、複数の前記基板の間に間紙を挟まずに重ねて保持する、請求項9に記載の製膜方法。
  11. 前記レジスト形成工程では、前記基板の前記一方主面側と反対側の他方主面側にも前記レジストを形成する、請求項9または10に記載の製膜方法。
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