JP2022097211A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、コンバインにおいて、ミッションケースの配置を改善することを目的としている。
本発明によると、ミッションケースが脱穀装置とグレンタンクとの間の空間に配置された場合、ミッションケースがグレンタンクの下部に対して下側の領域に入り込んでいるので、ミッションケースを脱穀装置とグレンタンクとの間の空間に無理なく配置することができる。
本発明によると、脱穀装置に向けて張り出す張り出し部をグレンタンクに設ける場合、グレンタンクにおけるミッションケースの上方の部分に張り出し部が設けられるので、ミッションケースとの干渉を避けて、張り出し部を無理なくグレンタンクに設けることができる。
本発明によると、張り出し部がグレンタンクの後部に設けられているので、グレンタンクの張り出し部を、搬送装置等との干渉を無理なく避けながら配置することができる。
本発明によると、ミッションケースの位置が機体の後側部分に移動することになり、機体の重心を機体の後側部分に移動させることができるので、コンバインの前後バランスを改善することができて、コンバインの走行性能を向上させることができる。
図1,2,3に示すように、クローラ型式の走行装置2により機体1が支持されて、機体の前部に刈取部3及び運転部4が設けられている。機体1の左部に脱穀装置5が設けられ、機体1の右部にグレンタンク6が設けられており、作物の排出装置24がグレンタンク6の後部の下部に接続されている。
図4,5,6に示すように、機体1は、複数の前後向きフレーム7,12、左右向きフレーム8,9,10,11を有して、枠状に構成されている。
図4,5,6に示すように、左右の走行装置2は、駆動輪13、テンション輪14、複数の転輪15、ガイド部材16、トラックフレーム17、クローラベルト18及び上部転輪19を有している。
図7及び図8に示すように、左右の第1リンク21が設けられており、第1リンク21は、第1リンク21の基部に連結された支点軸21bと、支点軸21bの端部に連結された第1アーム21aと、第1リンク21の延出端部に連結された支点軸21cとを有している。
図5から図6に示すように、油圧シリンダ27が伸長作動して第1リンク21の第1アーム21aを前方に押し操作(揺動操作)することにより、第1リンク21が起立側に揺動操作される。これに伴って連係リンク26を介して、第2リンク22の第2アーム22aが前方に揺動操作され、第2リンク22の第2アーム22aを介して、第2リンク22が起立側に揺動操作されて、機体1が走行装置2(トラックフレーム17)に対して上昇操作される。
図1,2,3に示すように、機体1の左部に脱穀装置5が設けられ、機体1の右部にグレンタンク6が設けられて、脱穀装置5とグレンタンク6とが、左右方向に沿って横並び状態で機体1に設けられている。
脱穀装置5に向けて張り出す張り出し部6cが、グレンタンク6の後部で、入り込み部6bの上方の部分に設けられている。
図10,12,13に示すように、エンジン33が、左右向きフレーム8(図4参照)の右部に左右方向に沿って設けられており、運転部4に設けられた運転座席39の下方に配置されている。エンジン33は、機体1の左右中央CL1及び左右の走行装置2の左右中央CL2(図3参照)に対して、グレンタンク6の側である右側に偏移して配置され、グレンタンク6の前方に配置されており、機体1の前部に設けられている。
図1~図4及び図10,11,12に示すように、ミッションケース51が、機体1における還元装置37よりも後側の部分に設けられて、機体1の後部に設けられており、機体1の左右中央CL1及び左右の走行装置2の左右中央CL2に対して、グレンタンク6の側である右側に偏移して配置されている。
図10,11,12に示すように、エンジン33の動力をミッションケース51に伝達する伝動機構53が、脱穀装置5の下部とグレンタンク6の下部6aとの間の空間に、前後方向に沿って配置されている。
図10,11,12に示すように、ミッションケース51の入力軸51aが、ミッションケース51の上部からグレンタンク6の側である右側に向けて出ており、入力プーリー55がミッションケース51の入力軸51aに連結されて設けられている。
図4,5,6,7に示すように、右の車軸支持部23が、右の前後向きフレーム7に添わされるように、右の前後向きフレーム7(機体1)の前後方向一方側の端部である後端部に連結されている。左の車軸支持部23が、左の前後向きフレーム7に添わされるように、左の前後向きフレーム7(機体1)の前後方向一方側の端部である後端部に連結されている。
車軸ケース102が車軸支持部23に固定されることに加えて、ミッションケース51の前部が、支持部材107に連結されている。
ミッションケース51は、側面視で、機体1を構成するフレームである前後向きフレーム7及び左右向きフレーム11に対して上側と下側とに亘って配置されている。
図10~図13及び図18に示すように、機体1における脱穀装置5の前方の部分に、中継軸71が左右方向沿って支持されており、中継軸71がエンジン33の出力軸33aに対して前側に配置されている。
前述の(脱穀装置及び刈取部への伝動の構成)及び図18に示すように、エンジン33の動力が、エンジン33の出力軸33a、出力プーリー54、伝動ベルト73及び入力プーリー72を介して、中継軸71に伝達される。
中継軸71に伝達された動力が、伝動軸49から分岐して、伝動ベルト84を介して入力軸83に伝達されるのであり、入力軸83から刈取部3の各部に伝達される。
図10~図13及び図18,19に示すように、伝動状態及び遮断状態に操作可能な刈取脱穀クラッチ88が、刈取脱穀伝動機構である伝動ベルト73に設けられており、刈取脱穀クラッチ88は伝動ベルト73及びクラッチアーム74を構成要素としている。
図18,19,20に示すように、伝動状態及び遮断状態に操作可能な刈取クラッチ93が、伝動ベルト84に設けられている。刈取クラッチ93は、伝動ベルト84及びクラッチアーム94を構成要素としている。
図18及び図19に示すように、伝動軸98が駆動ケース47から右方に向けて延出されており、伝動軸98の右端部に連結された伝動プーリー98aと、入力軸83の右端部に連結された出力プーリー83bとに亘って、伝動ベルト99が取り付けられている。駆動ケース47の内部において、扱胴46のベベルギヤ46bと、伝動軸98の左端部に連結されたベベルギヤ98bとが咬合している。
刈取部3に作物の詰まり等が発生した場合、以下の説明のように、刈取部3を逆転作動させて、刈取部3の作物の詰まり等を解消する。
エンジン33が機体1の後部に設けられ、ミッションケース51が機体1の前部に設けられるように構成してもよい。
この構成によると、駆動輪13が走行装置2の前端部に配置され、テンション輪14が走行装置2の後端部に配置される。
機体1の右部に脱穀装置5が設けられ、機体1の左部にグレンタンク6が設けられて、脱穀装置5とグレンタンク6とが、左右方向に沿って横並び状態で機体1に設けられるように構成してもよい。
ミッションケース51が、機体1の左右中央CL1又は左右の走行装置2の左右中央CL2に配置されてもよい。
この構成において、グレンタンク6の下部6aの入り込み部6bを廃止して、ミッションケース51が、グレンタンク6の下部6aに対して下側の領域に入り込むように構成してもよい。
静油圧式無段変速装置70に代えて、ベルト式の無段変速装置(図示せず)や、有段のギヤ変速型式の変速装置(図示せず)を、走行用の変速装置としてミッションケース51に設けてもよい。
5 脱穀装置
6 グレンタンク
6a 下部
6b 入り込み部
6c 張り出し部
7 前後向きフレーム(フレーム)
11 左右向きフレーム(フレーム)
33 エンジン
37 還元装置
50 排気管
51 ミッションケース
70 静油圧式無段変速装置(変速装置)
Claims (9)
- 走行用の変速装置を有するミッションケースと、
刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置と、
前記脱穀装置により脱穀処理された作物を貯留可能なグレンタンクとが備えられ、
前記脱穀装置と前記グレンタンクとが、左右方向に沿って横並び状態で機体に設けられ、
前記ミッションケースが、前記脱穀装置と前記グレンタンクとの間の空間に配置されているコンバイン。 - 前記グレンタンクの下部が、下側ほど左右幅が狭くなる下すぼまり状に形成され、
前記ミッションケースが、前記グレンタンクの前記下部に対して下側の領域に入り込んでいる請求項1に記載のコンバイン。 - 前記グレンタンクの前記下部における前記ミッションケースに対向する部分に、前記グレンタンクの左右中央に向けて入り込む入り込み部が設けられている請求項2に記載のコンバイン。
- 前記グレンタンクにおける前記ミッションケースの上方の部分に、前記脱穀装置に向けて張り出す張り出し部が設けられている請求項1~3のうちのいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記張り出し部が、前記グレンタンクの後部に設けられている請求項4に記載のコンバイン。
- エンジンが前記機体に設けられ、
前記エンジンからの排気管が、前記脱穀装置と前記グレンタンクとの間で、且つ、前記張り出し部の上方に配置され、後方に向けて延出されている請求項4又は5に記載のコンバイン。 - 前記ミッションケースが、前記機体の後部に設けられている請求項1~6のうちのいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記脱穀装置により回収された2番物を前記脱穀装置に戻す還元装置が備えられ、
前記ミッションケースが、前記機体における前記還元装置よりも後側の部分に設けられている請求項7に記載のコンバイン。 - 前記ミッションケースが、前記機体を構成するフレームに対して上側と下側とに亘って配置されている請求項1~8のうちのいずれか一項に記載のコンバイン。
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