JP2022093165A - エンドレス型ラウンドスリング - Google Patents

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Abstract

【課題】寿命の判断を容易に行うことができるとともに、製造が容易であり、製造コストの低廉化を実現可能なエンドレス型ラウンドスリングを提供する。【解決手段】本発明のエンドレス型ラウンドスリングは、複数本の単糸からなるより糸が周回され、環状をなす心体1と、第1端部31aから第2端部31bまで筒状に延び、内部に心体1を収納して第1端部31aと第2端部31bとが接合された表面布3とを備えている。表面布3は、本体部31と、離隔部32とを有している。離隔部32は、本体部31から少なくとも一部が着脱可能に設けられ、本体部31に装着されれば心体1を隠蔽し、本体部31から離隔されれば心体1を露出させる。【選択図】図1

Description

本発明はエンドレス型ラウンドスリングに関する。
繊維スリングの1種であるエンドレス型ラウンドスリング(以下、単にラウンドスリングともいう。)は、図6に示すように、心体91と表面布92とを備えている。心体91は、より糸91aが周回され、環状をなしている。より糸91aは複数本の単糸からなる。単糸としては、高強力ポリエチレン繊維が多用されている。より糸91aが複数本である場合もある。周方向と直交する断面で見て、複数本のより糸91aは心体91の束ね糸とも言われる。
表面布92は、第1端部92aから第2端部92bまで筒状に延び、内部に心体91を収納している。第1端部92aと第2端部92bとは縫製93によって接合されている。表面布92としても、高強力ポリエチレン繊維からなる布が多用されている。
このラウンドスリングは、重量物を吊り下げるため、例えば、以下のように用いられる。まず、ラウンドスリング自身が形成している輪の内部に重量物を入れる。この状態でラウンドスリングの一端をクレーンのフックに係止する。そして、クレーンがフックを持ち上げることにより、ラウンドスリングによって重量物を吊り下げる。ラウンドスリングの一端を自己の輪の中に入れ、二重になった部分で重量物を吊り下げる場合もある。これらの際、表面布92は心体91を傷付けないように心体91を隠蔽している。
こうしてラウンドスリングを長期間使用している間、もはや使用されるべきでない寿命に至ったか否かの判断は困難である。この点、特許文献1~4には、寿命を判断可能なラウンドスリングが提案されている。特許文献1のラウンドスリングは、心体に束ね糸より少ない本数の検知線が設けられているとともに、全ての検知線の両端に検知端子が設けられている。このラウンドスリングでは、検知線が断線することにより検知端子間の電気抵抗値が変化することから、その電気抵抗値の変化により、ラウンドスリングの寿命を判断することが可能なようである。また、特許文献2~4のラウンドスリングは、心体に束ね糸より引っ張り強度が弱いリングを設け、このリングの破壊を視覚的又は電気的に検知することにより、長期の使用等による寿命を判断することが可能なようである。
特表2008-515740号公報 特表2008-542154号公報 特表2017-500255号公報 特表2018-530492号公報
しかし、上記従来のラウンドスリングは、寿命の判断のために検知線やリング等を設ける必要があることから、製造が面倒であるとともに、製造コストの高騰化を生じてしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、寿命の判断を容易に行うことができるとともに、製造が容易であり、製造コストの低廉化を実現可能なエンドレス型ラウンドスリングを提供することを解決すべき課題としている。
本発明のエンドレス型ラウンドスリングは、複数本の単糸からなるより糸が周回され、環状をなす心体と、第1端部から第2端部まで筒状に延び、内部に前記心体を収納して前記第1端部と前記第2端部とが接合された表面布とを備えたエンドレス型ラウンドスリングにおいて、
前記表面布は、本体部と、前記本体部から少なくとも一部が着脱可能に設けられ、前記本体部に装着されれば前記心体を隠蔽し、前記本体部から離隔されれば前記心体を露出させる離隔部とを有していることを特徴とする。
本発明のラウンドスリングは、従来の一般的なラウンドスリングと同様、寿命には至っていないある期間の使用により、周方向と直交する断面で見て、心体の束ね糸を構成する複数本のより糸の少なくとも1本が解れたり、毛羽立つ。この解れや毛羽立ちは、例えより糸が1本のラウンドスリングであっても、より糸は周回されて心体を構成し、より糸のほぼ全長に重量物の荷重が作用することから、ラウンドスリングの周方向の特定箇所だけで生じるのではなく、周方向のほぼ全周で生じる。
従来の一般的なラウンドスリングでは、表面布が心体を常に隠蔽していたため、例え作業者等がラウンドスリングの寿命を確認しようとしても、より糸の解れや毛羽立ちを確認することができなかった。しかし、本発明のラウンドスリングでは、表面布が本体部と離隔部とを有していることから、作業者等が離隔部を本体部から離隔することができる。
こうして、離隔部を離隔すれば、例え周方向の一部であっても、心体が露出し、目視によってより糸の解れや毛羽立ちを直に確認できる。そして、より糸の解れや毛羽立ちがなければ、まだ寿命には至っていないと容易に判断することができる。仮により糸の解れや毛羽立ちが存在すれば、周方向と直交する断面で見て、より糸の少なくとも1本が間もなく切れることが予想され、寿命に至ったと判断することができる。また、常に心体を剥き出しにしていないため、心体を傷つけないとともに、作業者を不安にすることもない。
また、本発明のラウンドスリングは、寿命の判断のため、表面布が本体部と離隔部とを有するだけであり、従来のような検知線やリング等を設ける必要がない。
したがって、本発明のエンドレス型ラウンドスリングは、寿命の判断を容易に行うことができるとともに、製造が容易であり、製造コストの低廉化を実現可能である。
単糸や表面布の繊維としては、高強力ポリエチレン、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール(PBO)繊維、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、ポリアリレート、アラミド等を採用することができる。
本体部は、不透明であってもよく、透明であってもよい。また、離隔部も、不透明であってもよく、透明であってもよい。本体部の全体が透明なチューブであったり、本体部の一部が透明なフィルムであったり、離隔部の全体が透明なチューブやフィルムであったり、離隔部の一部が透明なフィルムであったりすれば、より糸の解れや毛羽立ちをチューブやフィルムを介して一応目視可能である。その場合、作業者はチューブやフィルムを介してより糸の解れや毛羽立ちを目視することとなるため、寿命の判断が不正確となり易いことから、その目視後、離隔部を本体部から離隔して心体を露出させればよい。
離隔部は筒状であり得る。この場合、離隔部を本体部から外すことにより、表面布を周方向に捲ることが可能になり、心体におけるより糸の解れや毛羽立ちを確実に確認することができる。
第1端部と離隔部とは縫製によって接合され得る。第2端部と離隔部とは雄ボタンと雌ボタンとによって着脱可能とされていることが好ましい。この場合、離隔部を第2端部から容易に外すことが可能である。また、第2端部と離隔部とを面ファスナによって着脱可能とすると、より糸が面ファスナに絡みやすく、心体を傷つけ易いが、雄ボタン及び雌ボタンではこのようなこともない。さらに、第1端部と離隔部とは従来と同様に縫製によって接合され、製造コストの高騰化を生じない。
本発明のエンドレス型ラウンドスリングは、寿命の判断を容易に行うことができるとともに、製造が容易であり、製造コストの低廉化を実現可能である。
図1は、実施例のエンドレス型ラウンドスリングの平面図である。 図2は、実施例のエンドレス型ラウンドスリングの製造方法を示す模式側面図である。 図3は、実施例のエンドレス型ラウンドスリングの要部断面図である。 図4は、実施例のエンドレス型ラウンドスリングに係り、心体の確認時の平面図である。 図5は、実施例のエンドレス型ラウンドスリングに係り、心体の確認時の平面図である。 図6は、従来の一般的なエンドレス型ラウンドスリングに係り、表面布の一部を破断して示す平面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。実施例のエンドレス型ラウンドスリングは、図1に示すように、心体1と表面布3とを備えている。心体1は、図2及び図3に示すように、複数本のより糸1aが周回され、環状をなしている。各より糸1aは複数本の単糸からなる。単糸としては、高強力ポリエチレン繊維を採用している。各より糸1aは単糸の本数が異なっている。
図1に示すように、表面布3は本体部31と離隔部32とからなる。本体部31は、第1端部31aから第2端部31bまで筒状に周方向で長く延び、内部に心体1を収納している。本体部31は高強力ポリエチレン繊維からなる布である。図2及び図3に示すように、本体部31の第2端部31bには、複数個の雌ボタン33bが縫い付けられている。
離隔部32は筒状に周方向で短く延び、内部に心体1を収納している。離隔部32の一端には、雌ボタン33bと同数の雄ボタン33aが縫い付けられている。離隔部32としても、高強力ポリエチレン繊維からなる布が採用されている。離隔部32は本体部31とは異なる色を呈している。本体部31の第1端部31aと離隔部32の他端とは縫製5によって接合されている。
このラウンドスリングは以下のように製造した。まず、図2に示すように、より糸1aと本体部31と離隔部32とを用意する。より糸1aは、図示しない巻き芯から順次繰り出されるようになっている。本体部31及び離隔部32は蛇腹状にされて短くなっている。
本体部31及び離隔部32内により糸1aの一端を通し、そのより糸1aをローラ7a、7bに巻き掛ける。この際、雌ボタン33bと雄ボタン33aとを嵌めておいてもよい。より糸1aの一端をローラ7a、7b間で環状に張られたより糸1aの他の部分に固定する。そして、ローラ7a、7bを回転させ、より糸1aを繰り出させる。より糸1aの束ね数が所定数になれば、繰り出てくるより糸1aを切断し、より糸1aの他端をより糸1aの他の部分に固定する。複数本のより糸1aも同様に行う。こうして、心体1を製造する。この後、心体1をローラ7a、7bから外し、本体部31及び離隔部32の蛇腹を延ばし、本体部31の第1端部31aと離隔部32の他端とを縫製5によって接合する。
このラウンドスリングは、重量物を吊り下げるため、従来と同様に用いられる。この際、表面布3は心体1を傷付けないように心体1を隠蔽している。こうしてこのラウンドスリングを使用している間、適宜寿命を確認しようとする者が雄ボタン33aと雌ボタン33bとを外し、図4又は図5に示すように、離隔部32を本体部31の第2端部31bから離隔する。この際、離隔部32が本体部31とは異なる色を呈しているため、長いラウンドスリングであっても、作業者が容易に離隔部32を見つけることができる。そして、本体部31を周方向に捲る。
こうして、心体1の周方向の一部が露出し、目視によってより糸1aの解れや毛羽立ちを直に確認できる。図4に示すように、より糸1aの解れや毛羽立ちがなければ、まだ寿命には至っていないと容易に判断することができる。図5に示すように、より糸1aの解れや毛羽立ちが存在すれば、周方向と直交する断面で見て、より糸1aの少なくとも1本が間もなく切れることが予想され、寿命に至ったと判断することができる。また、常に心体1を剥き出しにしていないため、心体1を傷つけないとともに、作業者を不安にすることもない。
また、このラウンドスリングは、寿命の判断のため、表面布3が本体部31と離隔部32とを有するだけであり、従来のような検知線やリング等を設ける必要がない。
さらに、このラウンドスリングでは、第1端部31aと離隔部32とが縫製5によって接合され、第2端部31bと離隔部32とが雄ボタン33aと雌ボタン33bとによって着脱可能とされている。このため、離隔部32を第2端部31bから容易に外すことが可能である。また、より糸1aが絡んだり、心体1を傷つけることもない。さらに、第1端部31aと離隔部32とは従来と同様に縫製5によって接合され、製造コストの高騰化を生じない。
したがって、このエンドレス型ラウンドスリングは、寿命の判断を容易に行うことができるとともに、製造が容易であり、製造コストの低廉化を実現可能である。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施例では、筒状の離隔部32を採用したが、本体部に窓を開け、離隔部がその窓を開閉可能になっていてもよい。
また、単糸や表面布の繊維としては、高強力ポリエチレン以外のものを採用することが可能である。さらに、本体部と離隔部とを着脱可能とする手段は、実施例のようなボタンには限定されない。
本発明は繊維スリングに利用可能である。
1a…より糸
1…心体
31a…第1端部
31b…第2端部
3…表面布
31…本体部
32…離隔部
5…縫製
33a…雄ボタン
33b…雌ボタン

Claims (3)

  1. 複数本の単糸からなるより糸が周回され、環状をなす心体と、第1端部から第2端部まで筒状に延び、内部に前記心体を収納して前記第1端部と前記第2端部とが接合された表面布とを備えたエンドレス型ラウンドスリングにおいて、
    前記表面布は、本体部と、前記本体部から少なくとも一部が着脱可能に設けられ、前記本体部に装着されれば前記心体を隠蔽し、前記本体部から離隔されれば前記心体を露出させる離隔部とを有していることを特徴とするエンドレス型ラウンドスリング。
  2. 前記離隔部は筒状である請求項1記載のエンドレス型ラウンドスリング。
  3. 前記第1端部と前記離隔部とは縫製によって接合され、
    前記第2端部と前記離隔部とは雄ボタンと雌ボタンとによって着脱可能とされている請求項2記載のエンドレス型ラウンドスリング。
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