JP2022089568A - 電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法 - Google Patents

電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022089568A
JP2022089568A JP2020202059A JP2020202059A JP2022089568A JP 2022089568 A JP2022089568 A JP 2022089568A JP 2020202059 A JP2020202059 A JP 2020202059A JP 2020202059 A JP2020202059 A JP 2020202059A JP 2022089568 A JP2022089568 A JP 2022089568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing portion
connector
substrate
junction box
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020202059A
Other languages
English (en)
Inventor
弘之 佐原
Hiroyuki Sawara
譲二 田中
Joji Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2020202059A priority Critical patent/JP2022089568A/ja
Publication of JP2022089568A publication Critical patent/JP2022089568A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

【課題】コネクタの熱変形の抑制と製造コストの低減とを両立可能な電気接続箱を提供すること。【解決手段】電気接続箱1は、電子部品40が実装される基板10と、基板10が有するスルーホール11,12に挿入されてハンダ付けされる端子22,32を有する複数のコネクタ20,30と、を備える。複数のコネクタは、基板10の実装面に向かい合うように配置される第1固定部23を有する第1コネクタ20と、第1固定部23を実装面との間に挟むように配置される第2固定部33を有する第2コネクタ30と、を含む。第1固定部23及び第2固定部33が締結具50によって共締めされて基板10に固定される。基板10と第2固定部33との間に、第2固定部33を構成する材料よりも耐熱性に優れる耐熱性材料で構成される耐熱部材としての第1固定部23が配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品が実装される基板と、基板が有するスルーホールに挿入されてハンダ付けされる端子を有する複数のコネクタと、を備える電気接続箱、及び、その電気接続箱の製造方法に関する。
従来から、電子部品やコネクタ等を回路基板に実装するように構成された電気接続箱が提案されている。例えば、従来の電気接続箱の一つでは、コネクタが回路基板に対して金属製のボルトを用いてネジ止めされた上で、回路基板のスルーホールに挿入された端子と回路パターンとがハンダを用いて接続されるようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2002-093498号公報
ところで、回路基板のスルーホールと端子とのハンダ付けを行う手法として、スルーホールに端子を挿通させながら回路基板のおもて面(実装面)にコネクタを固定した上で、溶融しているハンダ液を回路基板の裏面に噴き付けることでスルーホール内にハンダ液を侵入させた後、ハンダ液を固化させる手法(いわゆるフロー式のハンダ付け)が挙げられる。ここで、仮に、上述した従来のコネクタを製造する際にフロー式のハンダ付けが採用された場合、回路基板の裏面に露出するボルトにも溶融したハンダ液が噴き付けられ、ボルトがハンダ液と同程度の高温にまで加熱されることになる。そのため、ボルトの到達温度によっては、ボルトとコネクタとの接点(即ち、ネジ止め箇所)において、コネクタに軟化や変形などが生じる可能性がある。特に、一般のハンダよりも融点が高い鉛フリーハンダが用いられる場合、ボルトが更に高温となることから、上述したコネクタの熱変形が生じる可能性が高まると考えられる。
このようなコネクタの熱変形は、回路基板へのコネクタの適正な固定を妨げてコネクタの組み付け精度を損なう原因になり得るため、出来る限り抑制されることが望ましい。一方、このような熱変形を抑制するために耐熱性に優れる材料でコネクタを構成した場合、そのような材料は一般に通常のコネクタ用樹脂材料に比べて高価であるため、コネクタ(ひいては電気接続箱)の製造コストが高まることになる。このように、コネクタの熱変形の抑制と製造コストの低減との両立は、一般に困難である。
本発明の目的の一つは、コネクタの熱変形の抑制と製造コストの低減とを両立可能な電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法は、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
電子部品が実装される基板と、前記基板が有するスルーホールに挿入されてハンダ付けされる端子を有する複数のコネクタと、を備える電気接続箱であって、
前記複数の前記コネクタは、
前記基板の実装面に向かい合うように配置される第1固定部を有する第1コネクタと、前記第1固定部を前記実装面との間に挟むように配置される第2固定部を有する第2コネクタと、を含み、前記第1固定部及び前記第2固定部が締結具によって共締めされて前記基板に固定され、
前記基板と前記第2固定部との間に、前記第2固定部を構成する材料よりも耐熱性に優れる耐熱性材料で構成される耐熱部材が配置される、
電気接続箱であること。
[2]
上記[1]に記載の電気接続箱において、
前記耐熱部材は、
前記第1固定部、又は、前記基板と前記第1固定部との間に挟まれて前記締結具によって共締めされる付属部品である、
電気接続箱であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]の何れか一つに記載の電気接続箱であって、
前記電子部品は、前記スルーホールに挿入されてハンダ付けされる端子を有し、
前記基板の中央部分に前記第2コネクタが配置され、
前記基板の両縁部分に前記第2コネクタを挟むように複数の前記第1コネクタが配置され、
前記第2コネクタが有する一対の前記第2固定部の各々と、前記複数の前記第1コネクタの各々が有する前記第1固定部と、が共締めされる、
電気接続箱であること。
[4]
上記[1]~上記[3]の何れか一つに記載の電気接続箱を製造するための製造方法であって、
前記基板の前記スルーホールに、前記第1コネクタの前記端子及び前記第2コネクタの前記端子を挿入する工程と、
前記第1コネクタの前記第1固定部及び前記第2コネクタの前記第2固定部を、前記締結具によって前記基板に共締めする工程と、
前記基板の前記実装面とは反対側の面に溶融ハンダを接触させることによって前記スルーホールと前記端子とを接続するフロー式のハンダ付けを行う工程と、を備える、
電気接続箱の製造方法であること。
上記[1]の構成の電気接続箱によれば、第1コネクタの第1固定部を基板の実装面との間に挟むように第2コネクタの第2固定部が配置された上で、第1固定部及び第2固定部が締結具で共締めされて基板に固定される。更に、第2固定部を構成する材料よりも耐熱性に優れる耐熱材料で構成される耐熱部材が、第2固定部と基板との間に配置される。これにより、上述したフロー式のハンダ付けによって基板に第1コネクタ及び第2コネクタの端子が接続される場合、締結具(ネジ等)を介して伝達される熱が耐熱部材によって緩衝され、第2固定部に及ぶ熱量を低減できる。よって、第2固定部(又は第2コネクタ)を耐熱性材料で構成しなくても、第2固定部の熱変形を抑制できるため、その分だけ第2コネクタ(ひいては電気接続箱)の製造コストを低減できる。なお、第1コネクタ及び第2コネクタの端子だけでなく、電子部品の端子も、一括してフロー式のハンダ付けで回路基板に実装されてもよい。したがって、本構成の電気接続箱は、コネクタの熱変形の抑制と製造コストの低減とを両立可能である。
上記[2]の構成の電気接続箱では、第1コネクタの第1固定部が、耐熱性材料で構成されることで、耐熱部材として機能する。これにより、第1固定部と第2固定部とを共締めするだけで第2固定部への熱の影響を低減でき、電気接続箱の製造工程をシンプル化できる。一方、耐熱性材料で構成された付属部材が、第1固定部とは別に設けられてもよい。これにより、電気接続箱の製造工程は若干複雑になるものの、第1コネクタ及び第2コネクタの双方を通常の樹脂材料で構成し得るため、電気接続箱の製造コストを更に低減できる。
上記[3]の構成の電気接続箱では、基板の中央部分に配置される第2コネクタが有する一対の第2固定部の各々と、基板の両縁部分に配置される2つの第1コネクタの各々が有する第1固定部と、が共締めされる。これにより、第2コネクタを2つの共締め箇所で基板に固定できるため、第2コネクタを強固に基板に固定できる。更に、電子部品がコネクタと同様のスルーホールに挿入される端子を有するため、第1コネクタ及び第2コネクタ並びに電子部品をフロー式のハンダ付けで一括して基板に接続させることができ、電気接続箱の生産性を向上できる。
上記[4]の構成の電気接続箱の製造方法によれば、基板のスルーホールへの各端子の挿入、第1コネクタの第1固定部と第2コネクタの第2固定部との共締め、及び、フロー式のハンダ付けをこの順に行うことで、上述したように、コネクタの熱変形の抑制と製造コストの低減とを両立することができる。なお、電子部品も、このハンダ付けの際に一括して基板に接続されてもよい。
このように、本発明によれば、コネクタの熱変形の抑制と製造コストの低減とを両立可能な電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る電気接続箱が備える基板の一部を示し、図1(a)は、その上面図であり、図1(b)は、その下面図である。 図2は、図1のA部を拡大して示し、図2(a)は、その斜視図であり、図2(b)は、その前面図である。 図3は、第1コネクタの第1固定部及び第2コネクタの第2固定部がボルトによって共締めされて基板に固定される様子を示す、図2(b)に対応する図である。 図4は、変形例において、付属部品が基板と第1固定部との間に挟まれてボルトによって共締めされる様子を示す、図3に対応する図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電気接続箱1について説明する。電気接続箱1の筐体(図示省略)の内部には、図1に示すように、基板10が設けられ、基板10の上面(実装面)には、図1(a)に示すように、一対の第1コネクタ20と、第2コネクタ30と、各種の複数の電子部品40と、が実装されている。
以下、以下、説明の便宜上、図1~図3に示すように、「前後方向」、「上下方向」、「幅方向」、「前」、「後」、「上」、及び「下」を定義する。前後方向、上下方向、及び幅方向は互いに直交している。本例では、基板10は、幅方向及び前後方向に延び且つ前後方向に長い矩形平板状の形状を有する樹脂製の回路基板である。以下、基板10に実装される各部材について順に説明する。
まず、一対の第1コネクタ20について説明する。一対の第1コネクタ20は、図1に示すように、基板10の上面における幅方向両縁部に実装される。一対の第1コネクタ20は、本例では、同形ではないが、同形であってもよい。
各第1コネクタ20は、樹脂成形体であるハウジング21と、ハウジング21に保持される複数の金属製の端子(オス端子)22と、を備える。ハウジング21には、その側面から外方に向けて突出する第1固定部23が一体で設けられている(図1~図3参照)。本例では、第1固定部23の下面が、ハウジング21の下面と面一になっている(図2(a)参照)。第1固定部23には、上下方向に貫通するボルト孔24(図3参照)が形成されている。第1固定部23は、ボルト孔24に挿通されたボルト50(図1及び図3等参照)によって基板10に締結固定されることになる。
ハウジング21には、更に、その下面(底面)から下方に突出する位置決め突起26(図3参照)が一体で設けられている。位置決め突起26は、基板10の対応する位置決め孔(図示省略)に挿入されることで、基板10に対してハウジング21の位置決めを行う機能を果たす。
ハウジング21(即ち、第1固定部23)は、比較的高価である一方で耐熱性に優れる樹脂材料で構成されている。耐熱性に優れる樹脂材料としては、例えば、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)や、ポリブチレンテレフタレート(PBT)にガラス材料を30パーセント程度混入させたもの、が挙げられる。
各端子22は、本例では、ハウジング21の幅方向内側の側面から幅方向内側に向けて突出するようにハウジング21に保持された第1部分と、第1部分の幅方向内側端部から下方に向けて垂下する第2部分と、からなるL字状のオス端子である。複数の端子22の第2部分の先端部(下端部)は、基板10に設けられた複数のスルーホール11(図1(a)参照)にそれぞれ挿入されて、基板10の下面に形成されている導体パターン(図示省略)とハンダ付けされることになる。ハウジング21の幅方向外側の嵌合口(図示省略)に相手側コネクタの相手側ハウジング(図示省略)を嵌合することで、相手側ハウジングに収容されている相手側端子(メス端子、図示省略)と、ハウジング21の端子22(の第1部分)とが接続されて、相手側端子と基板10の導体パターンとが、端子22を介して電気的に接続されることになる。
次いで、第2コネクタ30について説明する。第2コネクタ30は、図1に示すように、一対の第1コネクタ20によって幅方向に挟まれるように、基板10の上面の前端部における幅方向中央部に実装される。第2コネクタ30は、樹脂成形体であるハウジング31と、ハウジング31に保持される複数の金属製の端子(オス端子)32と、を備える。
ハウジング31は、本例では、ハウジング21より上下方向長さが大きく、且つ、幅方向に長い偏平な形状を有している。ハウジング31には、その幅方向両側面から幅方向外側に向けて突出する一対の第2固定部33が一体で設けられている(図1及び図2参照)。本例では、第2固定部33の下面が、ハウジング31の下面に対して第1固定部23の厚さ(上下方向長さ)分だけ上方に位置している(図2(a)参照)。即ち、ハウジング21及びハウジング31を基板10の上面に適正に載置した状態にて、第1固定部23の上に第2固定部33を重ねて配置可能となっている。
第2固定部33には、上下方向に貫通するボルト孔34(図3参照)が形成されている。第2固定部33は、第1固定部23の上に重ねて配置された状態で、ボルト孔24,34に挿通されたボルト50(図1及び図3等参照)によって、第1固定部23と共締めされて基板10に締結固定されることになる。
ハウジング31には、更に、その下面(底面)から下方に突出する位置決め突起35(図3参照)が一体で設けられている。位置決め突起35は、基板10の対応する位置決め孔(図示省略)に挿入されることで、基板10に対してハウジング31の位置決めを行う機能を果たす。
ハウジング31(即ち、第2固定部33)は、樹脂製のハウジング用に通常使用される比較的安価な樹脂材料で構成されている。比較的安価な樹脂材料としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)や、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)が挙げられる。このような比較的安価な樹脂材料は、ハウジング21にて使用される上述した耐熱性に優れる樹脂材料と比べて、耐熱性では劣る。
各端子32は、本例では、ハウジング31の下面から下側に向けて突出するようにハウジング31に保持された、上下方向に延びる棒状のオス端子である。複数の端子32の先端部(下端部)は、基板10に設けられた複数のスルーホール12(図2(a)参照)にそれぞれ挿入されて、基板10の下面に形成されている導体パターン(図示省略)とハンダ付けされることになる。ハウジング31の上側の嵌合口(図示省略)に相手側コネクタの相手側ハウジング(図示省略)を嵌合することで、相手側ハウジングに収容されている相手側端子(メス端子、図示省略)と、ハウジング31の端子32とが接続されて、相手側端子と基板10の導体パターンとが、端子32を介して電気的に接続されることになる。
次いで、各種の複数の電子部品40について説明する。複数の電子部品40は、図1に示すように、一対の第1コネクタ20及び第2コネクタ30に囲まれるように、基板10の上面における幅方向中央部に実装される。各電子部品40は、下方に延びる1つ又は複数の端子41(図1(a)参照)を備えている。複数の電子部品40の端子41の先端部(下端部)は、基板10に設けられた複数のスルーホール13(図1(a)参照)にそれぞれ挿入されて、基板10の下面に形成されている導体パターン(図示省略)とハンダ付けされることになる。これにより、複数の電子部品40と基板10の導体パターンとが、端子41を介して電気的に接続されることになる。以上、基板10に実装される各部材について説明した。
次いで、基板10に実装される各部材の基板10への組み付け手順について説明する。まず、一対の第1コネクタ20、第2コネクタ30、及び、各種の複数の電子部品40を基板10の上面における対応する所定箇所にそれぞれ載置する。
具体的には、まず、一対の第1コネクタ20の各々が、ハウジング21が備える複数の端子22の(第2部分の)先端部を上方から複数のスルーホール11にそれぞれ挿通させながら、ハウジング21の位置決め突起26を基板10の対応する位置決め孔(図示省略)に挿入することで、基板10の上面の所定箇所に位置決めされた状態で載置される。
次いで、第2コネクタ30が、ハウジング31が備える複数の端子32の先端部を上方から複数のスルーホール12にそれぞれ挿通させながら、ハウジング31の位置決め突起35を基板10の対応する位置決め孔(図示省略)に挿入することで、基板10の上面の所定箇所に位置決めされた状態で載置される。これにより、図3に示すように、ハウジング31の一対の第2固定部33が、一対のハウジング21の第1固定部23の上に重ねて配置される。換言すれば、第1、第2固定部23,33の2つの積層箇所ではそれぞれ、第1固定部23が、基板10と第2固定部33との間に挟まれるように配置されている。この結果、第1、第2固定部23,33の2つの積層箇所ではそれぞれ、図3に示すように、基板10に形成されたボルト孔14、第1固定部23のボルト孔24及び第2固定部33のボルト孔34が、上下方向に沿って同軸的に一列に並ぶように配置される。
次いで、各電子部品40が、自身が備える1つ又は複数の端子41の先端部を対応するスルーホール13に挿通させることで、基板10の上面に載置される。なお、複数の電子部品40の載置は、一対の第1コネクタ20及び第2コネクタ30の載置の前に行われてもよい。
一対の第1コネクタ20、第2コネクタ30及び複数の電子部品40の基板10への載置が完了すると、次いで、一対のボルト50を用いて、一対のハウジング21及びハウジング31を基板10に固定する。具体的には、一対のボルト50を、下側から、基板10の一対のボルト孔14、第1コネクタ20の一対のボルト孔24及び第2コネクタ30の一対のボルト孔34の順に挿通させて、2箇所で積層配置された第1、第2固定部23,33を、一対のボルト50によって共締めし、基板10に固定する(図2参照)。これにより、一対のボルト50の頭部が基板10の下面(裏面)に露出し、且つ、複数の端子22,32,41の下端が基板10の下面から下方に僅かに突出した状態で、一対のハウジング21及びハウジング31が基板10に固定される。
次いで、基板10の複数のスルーホール11,12,13と、複数の端子22,32,41とのそれぞれのハンダ付けを行う。このハンダ付けは、一般のハンダよりも融点が高い鉛フリーハンダを用いて、いわゆるフロー式により行われる。具体的には、基板10の下面(裏面)に、溶融している高温(200℃以上)のハンダ液を接触させる(具体的には、溶融ハンダを貯めているハンダ槽の上面に基板10の下面を近付け、ハンダ液を噴出させて基板10の下面に接触させる)ことで、スルーホール11,12,13内にハンダ液が侵入する。次いで、スルーホール11,12,13内に侵入したハンダ液が固化される。これにより、基板10の複数のスルーホール11,12,13と、複数の端子22,32,41とのそれぞれのハンダ付けが完了し、基板10に実装される各部材の基板10への組み付けが完了する。
ここで、上記のように、フロー式のハンダ付けが実行される際、基板10の下面(裏面)に露出するボルト50の頭部にも、溶融したハンダ液が接触する場合がある。この場合、ボルト50がハンダ液と同程度の高温にまで加熱されることになる。そのため、ボルト50の到達温度によっては、ボルト50によって共締めされる(ボルト50の近傍に位置する)第1固定部23及び第2固定部33において、軟化や変形などが生じる可能性がある。特に、上記のように一般のハンダよりも融点が高い鉛フリーハンダが用いられる場合、ボルトが更に高温(200℃以上)となることから、第1固定部23及び第2固定部33の熱変形が生じる可能性が高まる。
この点、本例では、第2固定部33を構成する材料よりも耐熱性に優れる耐熱材料で構成される第1固定部23が、第2固定部33と基板10との間に配置されている。これにより、ボルト50を介して伝達される熱が第1固定部23によって緩衝され、第2固定部33に及ぶ熱量を低減できる。よって、本例のように第2固定部33を耐熱性材料で構成しなくても、第2固定部33の熱変形を抑制できる。なお、第1固定部23は、耐熱性材料で構成されているので、ボルト50を介して伝達される熱によって第1固定部23が熱変形することはない。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係る電気接続箱1によれば、第1コネクタ20の第1固定部23を基板10の実装面(上面)との間に挟むように第2コネクタ30の第2固定部33が配置された上で、第1固定部23及び第2固定部33が締結具(ボルト50)で共締めされて基板10に固定される。更に、第2固定部33を構成する材料よりも耐熱性に優れる耐熱材料で構成された第1固定部23(耐熱部材)が、第2固定部33と基板10との間に配置される。これにより、上述したフロー式のハンダ付けによって基板10に第1コネクタ20及び第2コネクタ30の端子22,32が接続される場合、締結具(ボルト50)を介して伝達される熱が第1固定部23(耐熱部材)によって緩衝され、第2固定部33に及ぶ熱量を低減できる。よって、第2固定部33(又は第2コネクタ30のハウジング31)を耐熱性材料で構成しなくても、第2固定部33の熱変形を抑制できるため、その分だけ第2コネクタ30(ひいては電気接続箱1)の製造コストを低減できる。したがって、本実施形態に係る電気接続箱1は、第1,第2コネクタ20,30の熱変形の抑制と製造コストの低減とを両立可能である。
更に、本実施形態に係る電気接続箱1では、第1コネクタ20の第1固定部23が、耐熱性材料で構成されることで、耐熱部材として機能する。これにより、第1固定部23と第2固定部33とを共締めするだけで第2固定部33への熱の影響を低減でき、電気接続箱1の製造工程をシンプル化できる。
更に、本実施形態に係る電気接続箱1では、基板10の幅方向中央部分に配置される第2コネクタ30が有する一対の第2固定部33の各々と、基板10の幅方向両縁部分に配置される一対の第1コネクタ20の各々が有する第1固定部23と、が共締めされる。これにより、第2コネクタ30を2つの共締め箇所で基板10に固定できるため、第2コネクタ30を強固に基板10に固定できる。更に、電子部品40が第1,第2コネクタ20,30と同様のスルーホール13に挿入される端子41を有するため、第1コネクタ20及び第2コネクタ30並びに電子部品40をフロー式のハンダ付けで一括して基板10に接続させることができ、電気接続箱1の生産性を向上できる。
更に、本実施形態に係る電気接続箱1の製造方法によれば、基板10のスルーホール11,12,13への端子22,32,41のそれぞれの挿入、第1コネクタ20の第1固定部23と第2コネクタ30の第2固定部33との共締め、及び、フロー式のハンダ付けをこの順に行うことで、第1,第2コネクタ20,30の熱変形の抑制と製造コストの低減とを両立することができる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、基板10と第2固定部33との間に耐熱部材としての第1固定部23が配置された状態で、第1固定部23及び第2固定部33がボルト50によって共締めされて基板10に固定されている。これに対し、図4に示すように、基板10と第1固定部23との間に耐熱部材としての付属部品60が更に配置された状態で、第1固定部23及び第2固定部33がボルト50によって付属部品60と共に共締めされて基板10に固定されてもよい。
図4に示す例では、付属部品60が、上記実施形態における第1固定部23(ハウジング21)を構成する材料と同じ耐熱性に優れる樹脂材料で構成され、第1固定部23(ハウジング21)が、第2固定部33(ハウジング31)と同様に、樹脂製のハウジング用に通常使用される比較的安価な樹脂材料で構成されている。付属部品60は、本例では、大径部61の上に小径部62が配置された段付き円筒状の形状を有する樹脂カラーであり、上下方向に貫通するボルト孔63を内部に有している。付属部品60は、小径部62が第1固定部23のボルト孔24の下端部に形成された拡径部25に嵌合した状態で、基板10と第1固定部23との間に配置される。ボルト50が、下側から、基板10のボルト孔14、付属部品60のボルト孔63、第1固定部23のボルト孔24及び第2固定部33のボルト孔34の順に挿通されて、第1固定部23及び第2固定部33の共締めが行われる。
図4に示す例では、耐熱部材としての付属部品60が、第1固定部23と基板10との間に配置される。これにより、ボルト50を介して伝達される熱が付属部品60によって緩衝され、第1固定部23に及ぶ熱量を低減できる。よって、第1固定部23(又は第1コネクタ20のハウジング21)を耐熱性材料で構成しなくても、第1固定部23の熱変形を抑制できる。このため、第1コネクタ20及び第2コネクタ30の双方を、樹脂製のハウジング用に通常使用される比較的安価な樹脂材料で構成し得るため、電気接続箱1の製造コストを更に低減できる。
更に、上記実施形態では、第1固定部23が第1コネクタ20の一部である。これに対し、耐熱性材料で構成された別体の第1固定部23を、第1コネクタ20に組み付けることで、第1固定部23を有する第1コネクタ20を構成してもよい。
更に、上記実施形態では、第2コネクタ30(ハウジング31)が、一対の第2固定部33を備え、一対の第2固定部33の各々が、ボルト50によって、一対の第1コネクタ20(ハウジング21)の各々が有する第1固定部23と共締めされている。これに対し、第2コネクタ30(ハウジング31)が、単一の第2固定部33を備え、単一の第2固定部33が、ボルト50によって、単一の第1コネクタ20(ハウジング21)の第1固定部23と共締めされていてもよい。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱1及び電気接続箱1の製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電子部品(40)が実装される基板(10)と、前記基板(10)が有するスルーホール(11,12)に挿入されてハンダ付けされる端子(22,32)を有する複数のコネクタ(20,30)と、を備える電気接続箱(1)であって、
前記複数の前記コネクタは、
前記基板(10)の実装面に向かい合うように配置される第1固定部(23)を有する第1コネクタ(20)と、前記第1固定部(23)を前記実装面との間に挟むように配置される第2固定部(33)を有する第2コネクタ(30)と、を含み、前記第1固定部(23)及び前記第2固定部(33)が締結具(50)によって共締めされて前記基板(10)に固定され、
前記基板(10)と前記第2固定部(33)との間に、前記第2固定部(33)を構成する材料よりも耐熱性に優れる耐熱性材料で構成される耐熱部材(23,60)が配置される、
電気接続箱(1)。
[2]
上記[1]に記載の電気接続箱(1)において、
前記耐熱部材は、
前記第1固定部(23)、又は、前記基板(10)と前記第1固定部(23)との間に挟まれて前記締結具(50)によって共締めされる付属部品(60)である、
電気接続箱(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]の何れか一つに記載の電気接続箱(1)であって、
前記電子部品(40)は、前記スルーホール(13)に挿入されてハンダ付けされる端子(41)を有し、
前記基板(10)の中央部分に前記第2コネクタ(30)が配置され、
前記基板(10)の両縁部分に前記第2コネクタ(30)を挟むように複数の前記第1コネクタ(20)が配置され、
前記第2コネクタ(30)が有する一対の前記第2固定部(33)の各々と、前記複数の前記第1コネクタ(20)の各々が有する前記第1固定部(23)と、が共締めされる、
電気接続箱(1)。
[4]
上記[1]~上記[3]の何れか一つに記載の電気接続箱(1)を製造するための製造方法であって、
前記基板(10)の前記スルーホール(11,12)に、前記第1コネクタ(20)の前記端子(22)及び前記第2コネクタ(30)の前記端子(32)を挿入する工程と、
前記第1コネクタ(20)の前記第1固定部(23)及び前記第2コネクタ(30)の前記第2固定部(33)を、前記締結具(50)によって前記基板(10)に共締めする工程と、
前記基板(10)の前記実装面とは反対側の面に溶融ハンダを接触させることによって前記スルーホール(11,12)と前記端子(22,32)とを接続するフロー式のハンダ付けを行う工程と、を備える、
電気接続箱の製造方法。
1 電気接続箱
10 基板
11 スルーホール
12 スルーホール
13 スルーホール
20 第1コネクタ
22 端子
23 第1固定部(耐熱部材)
30 第2コネクタ
32 端子
33 第2固定部
40 電子部品
41 端子
50 ボルト(締結具)
60 付属部品(耐熱部材)

Claims (4)

  1. 電子部品が実装される基板と、前記基板が有するスルーホールに挿入されてハンダ付けされる端子を有する複数のコネクタと、を備える電気接続箱であって、
    前記複数の前記コネクタは、
    前記基板の実装面に向かい合うように配置される第1固定部を有する第1コネクタと、前記第1固定部を前記実装面との間に挟むように配置される第2固定部を有する第2コネクタと、を含み、前記第1固定部及び前記第2固定部が締結具によって共締めされて前記基板に固定され、
    前記基板と前記第2固定部との間に、前記第2固定部を構成する材料よりも耐熱性に優れる耐熱性材料で構成される耐熱部材が配置される、
    電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記耐熱部材は、
    前記第1固定部、又は、前記基板と前記第1固定部との間に挟まれて前記締結具によって共締めされる付属部品である、
    電気接続箱。
  3. 請求項1又は請求項2の何れか一項に記載の電気接続箱であって、
    前記電子部品は、前記スルーホールに挿入されてハンダ付けされる端子を有し、
    前記基板の中央部分に前記第2コネクタが配置され、
    前記基板の両縁部分に前記第2コネクタを挟むように複数の前記第1コネクタが配置され、
    前記第2コネクタが有する一対の前記第2固定部の各々と、前記複数の前記第1コネクタの各々が有する前記第1固定部と、が共締めされる、
    電気接続箱。
  4. 請求項1~請求項3の何れか一項に記載の電気接続箱を製造するための製造方法であって、
    前記基板の前記スルーホールに、前記第1コネクタの前記端子及び前記第2コネクタの前記端子を挿入する工程と、
    前記第1コネクタの前記第1固定部及び前記第2コネクタの前記第2固定部を、前記締結具によって前記基板に共締めする工程と、
    前記基板の前記実装面とは反対側の面に溶融ハンダを接触させることによって前記スルーホールと前記端子とを接続するフロー式のハンダ付けを行う工程と、を備える、
    電気接続箱の製造方法。
JP2020202059A 2020-12-04 2020-12-04 電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法 Pending JP2022089568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020202059A JP2022089568A (ja) 2020-12-04 2020-12-04 電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020202059A JP2022089568A (ja) 2020-12-04 2020-12-04 電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022089568A true JP2022089568A (ja) 2022-06-16

Family

ID=81989448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020202059A Pending JP2022089568A (ja) 2020-12-04 2020-12-04 電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022089568A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4597659B2 (ja) ジャンクションブロック
JP4342433B2 (ja) ジャンクションボックス
JP4437958B2 (ja) 電気接続箱
JPH05231174A (ja) エンジン取付け部品の電気配線方法
WO2017188053A1 (ja) 取付金具、コネクタ、及び接続システム
EP1329990B1 (en) Method of mounting terminal and terminal mounting structure
JP4754287B2 (ja) オンボードコネクタ
US7442052B2 (en) Junction block having improved support for its printed circuit board
US10587061B2 (en) Electrical junction box
JP2022089568A (ja) 電気接続箱、及び、電気接続箱の製造方法
JP5532825B2 (ja) 電気接続箱
JP5888801B1 (ja) 電気接続箱
JP7425022B2 (ja) コネクタ付き基板の製造方法、及び、電子ユニット
JP2011172413A (ja) 電気接続箱
JP2021174571A (ja) 基板実装型のコネクタ、及び、コネクタ付き基板
JP2011070787A (ja) 基板用端子および該基板用端子を備えたプリント基板と該プリント基板の製造方法
JP4297299B2 (ja) 電気接続箱
JP4115209B2 (ja) 電気接続箱
JP5511338B2 (ja) 基板取付体
JP2010097715A (ja) プリント基板用コネクタ
JP2017175064A (ja) 電子装置及びその製造方法
JPH09306610A (ja) タブ端子およびその装着構造
JP2014023245A (ja) 電子ユニット
JPH09129326A (ja) 両極コネクタ
JP2023011379A (ja) コネクタ構造