JP2022089288A - リアクトル - Google Patents

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Abstract

【課題】小型軽量化されたリアクトルを提供する。【解決手段】環状コア3は、コイル2が装着されて磁束が発生する第1の脚部31及び第2の脚部32と、これら脚部と共に閉磁路を形成する一対のヨーク部33を有する。この環状コア3の四隅に凹部35aを形成し、凹部35aには、磁束発生部又は磁束発生部の端部である脚部の端面31a、32aの一部が露出しているようにした。【選択図】図2

Description

本発明は、コアとコイルとを有するリアクトルに関する。
リアクトルはコイルとコアとを有する。コイルとコアとの電気的絶縁を図るべく、通常はコアを樹脂部材で被覆し、巻回されたコイルが樹脂部材の上からコアに装着される。このリアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する受動素子である。
このようなリアクトルは、多種多様の用途に使用されている。代表的なリアクトルとして、ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等の車載用の昇圧回路に組み込まれる昇圧リアクトル、電動機回路に直列に接続し短絡時の電流を制限する直列リアクトル、並列回路間の電流分担を安定させる並列リアクトル、短絡時の電流を制限しこれに接続される機械を保護する限流リアクトル、電動機回路に直列に接続して始動電流を制限する始動リアクトル、送電線路に並列接続されて進相無効電力の補償や異常電圧を抑制する分路リアクトル、中性点と大地間に接続して電力系統の地絡事故時に流れる地絡電流を制限するために使用する中性点リアクトル、三相電力系統の1線地絡時に発生するアークを自動的に消滅させる消弧リアクトルなどがある。
電子部品・電気部品の集積化が進み、これら部品の小型軽量化が要請されている。もちろん、小型軽量化と引き換えに部品性能を落とすことはできない。そこで、環状コアのうち、殆ど磁束の通らない部分を削減したリアクトルが提案されている(例えば特許文献1参照)。
このリアクトルの環状コアは、2本の巻回部を平行配置し、2本の巻回部の端面を一対の非巻回部で完全に塞ぐように挟み込んで、1つの環形状になっている。非巻回部のうち、巻回部から離れた2隅には殆ど磁束が通らない。そのため、非巻回部のうち、巻回部から離れた2隅が、巻回部の端面が露出しない範囲で削り落とされている。削り落とされた箇所は、磁束が殆ど通らない箇所であるから、リアクトルの性能も落ちにくい。
特許第4751266号公報
近年は、電子部品の集積化がよりいっそう進展し、電子部品・電気部品の更なる小型軽量化が要請されている。リアクトル内に更なる余地をより大きく作り出し、この余地に、リアクトルの構成要素や外部部品の構成要素を配置できるように、リアクトルをいっそう小型軽量化することが望まれている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、小型軽量化されたリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、環状コアとコイルとを有するリアクトルであって、前記環状コアは、前記コイルが装着されて磁束が発生する2本以上の脚部と、前記脚部の両端面側に分かれて配置され、前記脚部と共に閉磁路を形成する一対のヨーク部と、当該環状コアの四隅に形成される凹部と、を有し、前記凹部には、最外側に配された2本の前記脚部の前記端面の一部が露出していること、を特徴とする。
前記ヨーク部は、前記環状コアにおいて内周面を有し、前記ヨーク部は、前記内周面で前記脚部と接続し、前記凹部に露出している前記脚部の前記端面上の領域は、前記ヨーク部の内周面と略同一平面にあるようにしてもよい。
前記ヨーク部は、前記脚部が並ぶ方向に沿った全長が、最外側に配された2本の脚部の一方の前記端面の最外端から他方の前記端面の最外端までの距離よりも短く、前記最外側に配された2本の脚部は、前記端面の一部が、前記ヨーク部からはみ出し、前記凹部は、前記ヨーク部の端面と、前記最外側に配された2本の脚部の前記端面のうち、前記ヨーク部からはみ出した領域とにより画成されるようにしてもよい。
接着剤によって成り、前記最外側に配された2本の脚部の前記端面と前記ヨーク部とを接合する接合層を有するようにしてもよい。
前記最外側に配された2本の脚部の前記端面は、5%以上30%以下の領域が前記ヨーク部から露出するようにしてもよい。
200アンペア以上の電流が流され、前記最外側に配された2本の脚部の前記端面は、60%以上75%以下の領域が前記ヨーク部から露出するようにしてもよい。または、250アンペア以上の電流が流され、前記最外側に配された2本の脚部の前記端面は、45%以上75%以下の領域が前記ヨーク部から露出するようにしてもよい。
本発明によれば、大電流領域ではインダクタンス値への影響が少ない凹部が形成されるため、リアクトルの性能を落とさずに、リアクトルを小型化及び軽量化できる。
第1の実施形態のリアクトルの主構成を示す平面図である。 第1の実施形態の環状コアの構成を示す平面図である。 第1の実施形態のリアクトルの全体構成を示す平面図である。 第1の実施形態のリアクトルと比較対象のリアクトルの外部における磁束分布状態をシミュレーションにより観測した図である。 第2の実施形態の環状コアの構成を示す平面図である。 第1の実施形態に係るリアクトルと第2の実施形態に係るリアクトルの電流とインダクタンス値との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のリアクトルについて説明する。各図面においては、理解容易のため、厚み、寸法、位置関係、比率又は形状等を強調して示している場合があり、本発明は、それら強調に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1はリアクトルの主構成を示す。図1に示すように、第1の実施形態のリアクトル1は、2個のコイル2と1個の環状コア3を備える。2個のコイル2は環状コア3に装着される。コイル2には電流が流され、電流が流されたコイル2は巻数に従って磁束を発生させ、環状コア3は磁束を真空よりも高い透磁率に従って通す閉磁路となる。即ち、このリアクトル1は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する受動素子である。
コイル2は、銅線等の導電線による筒状の巻回体である。コイル2は、巻き軸に沿って1ターンごとに巻位置をずらしながら螺旋状に導電線を巻回することで形成される。2個のコイル2は、バスバー等によって並列又は直列に接続されている。
環状コア3は、圧粉磁心、フェライト磁心、メタルコンポジットコア又は積層鋼板等の磁性体である。圧粉磁心は、磁性粉末を押し固めた圧粉成形体を焼鈍したものである。磁性粉末は、鉄を主成分とし、純鉄粉、鉄を主成分とするパーマロイ(Fe-Ni合金)、Si含有鉄合金(Fe-Si合金)、センダスト合金(Fe-Si-Al合金)、アモルファス合金、ナノ結晶合金粉末、又はこれら2種以上の粉末の混合粉などが挙げられる。メタルコンポジットコアは、磁性粉末と樹脂とが混練され成型されて成るコアである。
図2は、第1の実施形態の環状コア3の詳細構成を示す平面図である。図2に示すように、環状コア3は、第1の脚部31、第2の脚部32及び一対のヨーク部33を備えている。第1の脚部31、第2の脚部32及び一対のヨーク部33が組み合わされることで、1つの環形状の閉磁路が形作られる。第1の脚部31と第2の脚部32は、コイル2に嵌め込まれており(図1参照)、磁束が発生する磁束発生部である。ヨーク部33は、第1の脚部31と第2の脚部32を磁束で結合する連結部である。
第1の脚部31、第2の脚部32及び一対のヨーク部33は、直線状に延びた四角柱形状のI字コアにより成る。第1の脚部31及び第2の脚部32には、途中にギャップが挟まっていてもよい。ギャップが挟まる場合には、第1の脚部31及び第2の脚部32は、複数の短いI字コアが連なって成り、短いI字コア間にギャップが介在する。ギャップは、透磁率が環状コア3よりも桁違いに低い磁気的なギャップであり、例えばセラミック等の板状のスペーサ又はエアギャップである。
第1の脚部31と第2の脚部32は平行配置される。以下、第1の脚部31と第2の脚部32とが延びる方向を縦軸方向と呼ぶ。一対のヨーク部33は平行配置され、第1の脚部31と第2の脚部32とが並ぶ横軸方向に沿って延びる。横軸方向は縦軸方向と直交する。一対のヨーク部33は、第1の脚部31と第2の脚部32を両端部側から挟み込むように分かれて配置される。そして、ヨーク部33の環状において内周面33aに第1の脚部31の端面31aが突き合わされて接合される。ヨーク部33の内周面33aに第2の脚部32の端面32aを突き合わされて接合される。
これにより、環状コア3は閉じた環形状を成す。尚、第1の脚部31の端面31aと第2の脚部32の端面32aは、第1の脚部31と第2の脚部32を構成する6面のうち、縦軸方向と直交して拡がる面である。ヨーク部33の内周面33aは、第1の脚部31の端面31aと第2の脚部32の端面32aと対向する面である。
第1の脚部31とヨーク部33とは接着剤により接合され、第2の脚部32とヨーク部33とは接着剤により接合される。そのため、第1の脚部31とヨーク部33の間、及び第2の脚部32とヨーク部33との間には、接着剤により成る接合層34が介在する。接合層34は膜厚に応じたエアギャップとして機能している。
ここで、ヨーク部33の全長Lyは、第1の脚部31と第2の脚部32との距離Daよりも短く設定されている。ヨーク部33の全長Lyは、横軸方向に沿った長さである。第1の脚部31と第2の脚部32との距離Daは、横軸方向に沿った距離であり、第1の脚部31の端面31a全体と第2の脚部32の端面32a全体とを含んで、第1の脚部31の端面31aの遠い端から第2の脚部32の端面32aの遠い端までの離間距離である。
そのため、第1の脚部31の端面31aと第2の脚部32の端面32aは、ヨーク部33からはみ出して露出する露出領域31c、32cと、ヨーク部33の内周面33aと接合層34を介して接合する接合領域31d、32dとに分かれている。ヨーク部33の端面33bは、第1の脚部31の外側面31bと第2の脚部32の外側面32bよりも凹んだ位置にある。ヨーク部33の端面33bは、横軸方向と直交して拡がる面であり、外側面31bと外側面32bは、縦軸方向に沿って拡がり、環状コア3の中心から離れた面である。
即ち、環状コア3には、当該環状コア3の四隅に凹部35aが形成されている。4つの凹部35aのうちの2つは、第1の脚部31の端面31a上の露出領域31cとヨーク部33の端面33bとで画成されている。4つの凹部35aのうちの他の2つは、第2の脚部32の端面32a上の露出領域32cとヨーク部33の端面33bとで画成されている。
そして、第1の脚部31の端面31aの露出領域31cとヨーク部33の内周面33aとは、接合層34を除けば同一平面に並び、第2の脚部32の端面32aの露出領域32cとヨーク部33の内周面33aとは、接合層34を除けば同一平面に並ぶ。換言すれば、端面31aや端面32a付近で発生した磁束が通れる磁路が環状コア3内にない。
ここで、端面31a、32aの横軸方向の幅に対する、露出領域31c、32cの横幅方向の幅の割合は、5%以上30%以下が好ましい。この範囲であれば、凹部35aを形成しない場合と比較しても、全電流範囲においてインダクタンス値の落ち込みは無いか、落ち込みがあっても100A以下の範囲において5%以内に収まる。
また、端面31a、32aの横軸方向の幅に対する、露出領域31c、32cの横幅方向の幅の割合は、リアクトル1に対して200A以上の電流を流す場合には、60%以上75%以下であってもよい。この範囲であれば、凹部35aを形成しない場合と比べて、200A以上の電流を流した場合のインダクタンス値が向上する。リアクトル1に対して250A以上の電流を流す場合には、端面31a、32aの横軸方向の幅に対する、露出領域31c、32cの横幅方向の幅の割合は、45%以上75%以下であってもよい。この範囲であれば、凹部35aを形成しない場合と比べて、250A以上の電流を流した場合のインダクタンス値が向上する。但し、この範囲外であっても、凹部35aを形成しない場合と比べても遜色のないインダクタンス値が得られる。
図3は、リアクトル1の全体構成を示す平面図である。リアクトル1はコア被覆樹脂4を更に備えている。コア被覆樹脂4は環状コア3を被覆する。コイル2は、このコア被覆樹脂4の上から嵌め込まれ、環状コア3と電気的に絶縁されている。
コア被覆樹脂4は、一定の形を保持する成形品であり、絶縁性及び耐熱性を備えている。例えば、コア被覆樹脂4は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)、又はこれらの複合が材質として用いられている。
このコア被覆樹脂4には、コイル2、環状コア3及びコア被覆樹脂4を含み構成されるリアクトル本体1aを固定するための締結部5が形成されている。この締結部5を用いて、リアクトル本体1aは、例えば、当該リアクトル本体1aを収容するバスタブ形状の金属ケースと締結される。締結部5は、ボルト穴を有し、金属ケース等の支持体側のボルト穴と位置合わせされ、ボルトが挿通される。環状コア3の四隅に形成された凹部35a内に設置されるのは、例えば、この締結部5である。
このようなリアクトル1において、凹部35aは、第1の脚部31の端面31aや第2の脚部32の端面32aの一部を露出させている。第1の脚部31や第2の脚部32は、コイル2が巻回された磁束発生部である。そして、第1の脚部31の端面31aや第2の脚部32の端面32aは、コイル2の端部からの距離が無いか、ほとんど確保されていない。
また、第1の脚部31の端面31aの露出領域31cとヨーク部33の内周面33aとは、接合層34を除けば同一平面に並び、第2の脚部32の端面32aの露出領域32cとヨーク部33の内周面33aとは、接合層34を除けば同一平面に並ぶ。換言すれば、端面31aや端面32a付近で発生した磁束が通れる磁路が環状コア3内にない。
従って、第1の脚部31の露出領域31cや第2の脚部32の露出領域32cの付近で発生した磁束は、コイル2の軸に対して直角に近い角度で斜交して接合領域31d、32dに至ることができず、第1の脚部31の露出領域31cや第2の脚部32の露出領域32cから凹部35a内に外部漏洩してから、ヨーク部33の端面33bに入る。
第1の脚部31の露出領域31cの隣は接合領域31dであり、第2の脚部32の露出領域32cの隣は接合領域32dであり、これら接合領域31d、32dはヨーク部33と接合されている。しかし、この接合領域31d、32dには接合層34が存在している。接合層34は磁気抵抗が高くなっている。従って、接合領域31d、32dを通る磁束が抑制される。そのため、より多くの磁束が第1の脚部31の露出領域31cや第2の脚部32の露出領域32cから外部漏洩してから、ヨーク部33の端面33bに入る。
そうすると、第1の脚部31の端面31aや第2の脚部32の端面32aの一部が露出するように形成された凹部35aは、エアギャップとして機能する。そのため、この凹部35aは、大電流領域ではインダクタンス値に大きく影響せずに、リアクトル1内に締結部5を設置する等の余地となる。
ここで、図4の(a)は、このリアクトル1の外部における磁束分布状態をシミュレーションにより観測した図であり、(b)は比較対象の外部における磁束分布状態をシミュレーションにより観測した図である。比較対象は、環状コア3の隅に凹部35aを有する。しかし、比較対象の凹部35aの縦軸方向の深さは、ヨーク部33の縦軸方向の長さよりも浅い。即ち、凹部35aは、ヨーク部33の四隅のうち、リアクトル1の隅に対応する2箇所のみ欠けてなり、第1の脚部31の端面31aや第2の脚部32の端面32aは、凹部35aに露出していない。
図中、丸で囲った部分が凹部35aである。図4の(a)及び(b)を比較するとわかるように、このリアクトル1では、凹部35aから磁束が漏れていることが確認できる。一方、比較対象のリアクトルにおいては、凹部35aから磁束が殆ど漏れ出してはいないことが確認できる。即ち、第1の脚部31の端面31aや第2の脚部32の端面32aの一部が露出するように形成された凹部35aは、エアギャップとして機能していることが確認できる。そして、この凹部35aは、大電流領域ではインダクタンス値に大きく影響せずに、リアクトル1内に締結部5を設置する等の余地となることがわかる。
次に、第1の実施形態のリアクトル1における電流とインダクタンス値との関係を下表1に示す。露出領域31c、32cの割合が5%の実施例1、露出領域31c、32cの割合が15%の実施例2、30%の実施例3、45%の実施例4、60%の実施例5、及び75%の実施例6のリアクトル1、並びに露出領域31c、32cの割合が0%の比較例1、及び100%の比較例2のリアクトルを用意した。これら実施例1乃至6のリアクトル1並びに比較例1及び2のリアクトルに対して250Aまでの各電流を流し、インダクタンス値を計測した。尚、実施例1乃至6のリアクトル1並びに比較例1及び2のリアクトルは、横軸方向の全幅が13.5mmの端面31a、31bを有する。
(表1)
Figure 2022089288000002
上表1において、露出領域31c、32cの割合とは、端面31a、32aの横軸方向の幅に対する露出領域31c、32cの横幅方向の幅の割合である。露出領域31cと露出領域32cの割合は同一である。露出領域31c、32cの割合が0%とは、凹部35aが形成されていない状態であり、露出領域31c、32cの割合が100%とは、第1の脚部31の角とヨーク部33の角だけが接している状態、及び第2の脚部32の角とヨーク部33の角だけが接している状態である。
また、表1の各数値に基づいて、比較例1の各インダクタンス値に対する実施例1乃至6の各インダクタンス値の低下割合を計算し、下表2に示した。表2において正の値は、比較例1よりも低いインダクタンス値を示し、負の値は、比較例1よりも高いインダクタンス値を示す。
(表2)
Figure 2022089288000003
上表1及び表2に示すように、露出領域31c、32cの割合が0%の比較例1と比べて、露出領域31c、32cの割合が5~75%の実施例1乃至6は、初期のインダクタンス値が低い。初期のインダクタンス値は、直流電流の重畳がない場合の値である。初期のインダクタンス値が落ちているのは、磁路となって磁束が通る箇所に凹部35aが存在するためである。初期のインダクタンス値は、露出領域31c、32cの割合が大きくなるほど落ちている。磁路となって磁束が通る大きな箇所が削られていくからである。
もっとも、露出領域31c、32cの割合が5~30%の実施例1乃至3は、露出領域31c、32cの割合が0%の比較例1と比較しても、直流電流の重畳がゼロを含む全電流範囲においてインダクタンス値の落ち込みは無いか、落ち込みがあっても100A以下の範囲において5%以内に収まっていることが確認できる。
150Aの電流がリアクトル1に流された場合には、実施例1乃至3のみならず、露出領域31c、32cの割合が45%以上の実施例4乃至6のリアクトル1を含めても、比較例1のリアクトルに対して、インダクタンス値の差を一桁の割合まで縮めていることが確認できる。そして、200A以上の電流がリアクトル1に流された場合、実施例1乃至6のリアクトル1のインダクタンス値は、比較例1のリアクトルのインダクタンス値と殆ど同じか、上回っていることが確認できる。
即ち、第1の脚部31の端面31aや第2の脚部32の端面32aの一部が露出するように形成された凹部35aは、エアギャップとして機能し、大電流領域ではインダクタンス値への影響が少ないことが確認できる。従って、磁束発生部である第1の脚部31の端面31aや第2の脚部32の端面32aの一部が露出させるように凹部35aを形成すれば、大電流領域ではリアクトル1の性能を損なうことはなく大きく余地が取れ、リアクトル1の更なる小型化及び軽量化を達成できる。
しかも、200A以上の電流がリアクトル1に流された場合、露出領域31c、32cの割合が60%以上75%以下の実施例5及び6のリアクトル1は、比較例1のリアクトルのインダクタンス値を上回っていることが確認できる。また、250A以上の電流がリアクトル1に流された場合、露出領域31c、32cの割合が45%以上75%以下の実施例4乃至6のリアクトル1は、比較例1のリアクトルのインダクタンス値を上回っていることが確認できる。これは、凹部35aを形成したほうが、凹部35aの形成範囲と大電流の領域によってはリアクトル1の性能が向上することを示している。
露出領域31c、32cの割合が100%の比較例2は、実施例1乃至6と比べても大電流領域におけるインダクタンス値に遜色はなかったが、初期のインダクタンス値が実施例1乃至6と比べて大きく落ち込んでしまうことが確認された。
尚、このように形作られるリアクトル1では、環状コア3は、ヨーク部33、第1の脚部31及び第2の脚部32という四角柱状のI字コアにより成り立つため、生産性がよく、リアクトル1のコストダウンを図ることもできる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態の環状コア3の詳細構成を示す平面図である。図5に示すように、環状コア3は、一対のU字状ブロック36と2本の脚部ブロック37とを備えている。U字状コア36は、ヨーク部33の内周面33aの両端から脚部36a、36bが突出してU字形状を有する。脚部36a同士及び脚部ブロック36b同士が対向するように、一対のU字状ブロック36を向かい合わせにし、脚部36a間及び脚部36b間に脚部ブロック37を介在させている。これにより、環状コア3は1つの環形状の閉磁路を有する。
コイル2の端部は、U字状ブロック36の脚部36a及び脚部36bに被さる。従って、U字状ブロック36の脚部36aは磁束発生部の一部であり、第1の脚部31の端部側を担い、U字状ブロック36の脚部36bは磁束発生部の一部であり、第2の脚部32の端部側を担っている。
U字状ブロック36には、両隅が削り取られて凹部35bが形成されている。凹部35bは、ヨーク部33と脚部36aとの境界B、ヨーク部33及び脚部36bとの境界Bにまで及ぶ。即ち、脚部36aの端面31aと脚部36bの端面32aは、凹部35bに露出した露出領域31cと露出領域32cを有する。そして、脚部36aの端面31aの露出領域31cとヨーク部33の内周面33aとが同一平面に並び、脚部36bの端面32aの露出領域32cとヨーク部33の内周面33aとは同一平面に並ぶ。換言すれば、端面31aや端面32a付近で発生した磁束が通れる磁路が環状コア3内にない。
また、凹部35bは、脚部36aの内側面31eを延長した平面と脚部36bの内側面32eを延長した平面には未達である。尚、内側面31eと内側面32eは外側面31bと外側面32bとは反対の面である。
この第2の実施形態のリアクトル1では、脚部36aとヨーク部33は継ぎ目無く繋がっており、露出領域31cの隣には接合層34がない。また、このリアクトル1は、脚部36bとヨーク部33は継ぎ目無く繋がっており、露出領域31cの隣には接合層34がない。
但し、このリアクトル1においても、凹部35bは、磁束発生部の端部である脚部36aや脚部36bの端面31aや端面32aを露出させている。そして、脚部36aの端面31aの露出領域31cとヨーク部33の内周面33aとは同一平面に並んでおり、脚部36bの端面32aの露出領域32cとヨーク部33の内周面33aとは同一平面に並んでいる。
従って、露出領域31cや露出領域32cの付近で発生した磁束は、コイル2の軸に対して直角に近い角度で斜交して環状コア3内でヨーク部33に至ることはできず、第1の脚部31の露出領域31cや第2の脚部32の露出領域32cから凹部35b内に外部漏洩してから、ヨーク部33の端面33bに入る。
そうすると、このリアクトル1でも凹部35bはエアギャップとして機能することになる。そのため、凹部35bは、大電流領域ではインダクタンス値に対する影響が少なく、リアクトル1の性能を落とさず、リアクトル1内に締結部5を設置する等の余地になる。
ここで、U字状ブロック36に凹部35bが形成され、露出領域31c、32cが各割合の実施例7乃至11のリアクトル1を用意した。実施例7乃至11のリアクトル1において、ヨーク部33と脚部36a及びヨーク部33と脚部36bとは継ぎ目無く一繋ぎになっている。即ち、実施例7乃至11のリアクトル1は、第2の実施形態のリアクトル1である。また、U字状ブロック36により環状コア3が形成されるが、露出領域31c、32cの割合が0%と100%の比較例3と比較例4のリアクトルを用意した。
実施例7乃至11のリアクトル1及び比較例3及び4のリアクトルに対して、250Aまでの各電流を流し、インダクタンス値を計測した。その結果を下表3に示す。
(表3)
Figure 2022089288000004
また、表3の各数値に基づいて、比較例3の各インダクタンス値に対する実施例7乃至11の各インダクタンス値の低下割合を計算し、下表4に示した。表4において正の値は、比較例1よりも低いインダクタンス値を示し、負の値は、比較例1よりも高いインダクタンス値を示す。
(表4)
Figure 2022089288000005
上表3及び表4に示すように、露出領域31c、32cの割合が0%の比較例3と比べて、露出領域31c、32cの割合が15~75%の実施例7乃至11は、初期のインダクタンス値が低い。もっとも、露出領域31c、32cの割合が30%以下の実施例7及び8は、露出領域31c、32cの割合が0%の比較例3と比較しても、直流電流の重畳がゼロを含む全電流範囲においてインダクタンス値の落ち込みは無いか、落ち込みがあっても100A以下の範囲において4%以内に収まっていることが確認できる。
200Aの電流がリアクトル1に流された場合、実施例7及び8のみならず、露出領域31c、32cの割合が45%以上の実施例9乃至11のリアクトル1を含めても、比較例3のリアクトルに対して、インダクタンス値の差を一桁の割合まで縮めていることが確認できる。そして、250A以上の電流がリアクトル1に流された場合、実施例7乃至11のリアクトル1のインダクタンス値は、比較例3のリアクトルのインダクタンス値と殆ど同じか、上回っていることが確認できる。
しかも、250A以上の電流がリアクトル1に流された場合、露出領域31c、32cの割合が60%以上75%以下の実施例10及び11のリアクトル1は、比較例3のリアクトルのインダクタンス値を上回っていることが確認できる。即ち、実施形態2のリアクトル1においても、凹部35bを形成したほうが、凹部35bの形成範囲と大電流の領域によってはリアクトル1の性能が向上することを示している。
このように、凹部35bに磁束発生部の端部であるU字状ブロック36の脚部36a、36bを露出させても、大電流領域ではリアクトル1のインダクタンス値を損なうことはなく、しかも凹部35bを大きく取れるのでリアクトル1の小型化及び軽量化を達成できる。
ここで、露出領域31c、32cの割合が45%の実施例4及び実施例9のリアクトル1を用意した。実施例4のリアクトル1は、第1の実施形態のリアクトル1であり、端面31a、32aの露出領域31c、32cの隣には磁気抵抗となる接合層34が配されている。実施例9のリアクトル1は、第2の実施形態のリアクトル1であり、端面31a、32aの露出領域31c、32cの隣には磁気抵抗となる接合層34はない。
これら実施例4及び実施例9のリアクトル1に対して15A刻みで0Aから285Aまでの各電流を流し、インダクタンス値を計測した。計測により得られた実施例4及び実施例9のリアクトル1の電流とインダクタンス値との関係を下表5に示す。また、下表5の結果を図6のグラフに示す。
(表5)
Figure 2022089288000006
上表5及び図6に示すように、初期のインダクタンス値及び電流が105Aまでのインダクタンス値を比較すると、実施例4のリアクトル1は実施例9のリアクトル1よりも劣っている。しかしながら、電流が120A以上の範囲では、実施例4のリアクトル1のインダクタンス値は、実施例9のリアクトル1のインダクタンス値を上回っている。
尚、露出領域31c、32cの割合が15%の実施例2及び実施例7のリアクトル1を比較すると、実施例2のリアクトル1は、240Aでインダクタンス値が実施例7と同等になり、255A以上でインダクタンス値が実施例7を上回るようになった。露出領域31c、32cの割合が30%の実施例3及び実施例8のリアクトル1を比較すると、実施例3のリアクトル1は、210Aでインダクタンス値が実施例8と同等になり、225A以上でインダクタンス値が実施例8を上回るようになった。
露出領域31c、32cの割合が60%の実施例5及び実施例10のリアクトル1を比較すると、実施例5のリアクトル1は、105A以上でインダクタンス値が実施例10を上回るようになった。露出領域31c、32cの割合が75%の実施例6及び実施例11のリアクトル1を比較すると、実施例6のリアクトル1は、75A以上でインダクタンス値が実施例11を上回るようになった。
これにより、端面31a、32aの露出領域31c、32cの隣に磁気抵抗となる接合層34を配置すると、より多くの磁束が第1の脚部31の露出領域31cや第2の脚部32の露出領域32cから外部漏洩してから、ヨーク部33の端面33bに入ることが確認された。そのため、この凹部35aは、大電流領域ではインダクタンス値に更に影響せず、リアクトル1内に締結部5を設置する等のスペースとなる。
(作用効果)
以上のように、各実施形態のリアクトル1は、環状コア3とコイル2とを有する。環状コア3は、コイル2が装着されて磁束が発生する第1の脚部31及び第2の脚部32、又はU字状ブロック36の脚部36a及び脚部36bといった脚部を有する。また、環状コア3は、これら脚部の両端面側に分かれて配置され、脚部と共に閉磁路を形成する一対のヨーク部33を有する。この環状コア3の四隅に凹部35a又は凹部35bを形成し、凹部35a、35bには、磁束発生部又は磁束発生部の端部である脚部の端面31a、32aの一部が露出しているようにした。これにより、大電流領域ではインダクタンス値に対する凹部35a、35bの影響が少なくなるため、リアクトル1の性能を落とさずに、リアクトル1を小型化及び軽量化できる。
また、ヨーク部33は、環状コア3における内周面33aを有し、ヨーク部33は、この内周面33aで脚部と接続し、凹部35a又は凹部35bに露出している脚部の端面31a、32a上の露出領域31c、32cは、ヨーク部33の内周面33aと略同一平面にあるようにした。これにより、端面31aや端面32a付近で発生した磁束が通れる磁路が環状コア3内になくなり、端面31a、32a付近で発生した磁束は凹部35a、35bから一旦外部漏洩せざるを得なくなる。従って、凹部35a、35bは効率的にエアギャップとして機能する。
このようなリアクトル1は、典型的には、脚部が並ぶ方向に沿ったヨーク部33の全長Lyを、最外側に配された2本の脚部の端面31a、31b全体を含んで、当該2本の脚部の一方の端面31aの端から他方の端面32aの端までの距離よりも短くすればよい。そして、最外側に配された2本の脚部は、端面31a、32aの一部をヨーク部33からはみ出させる。
そうすると、凹部35a、35bは、ヨーク部33の端面33bと、最外側に配された2本の脚部の端面31a、32aのうち、ヨーク部33からはみ出した露出領域31c、32cとにより画成される。そして、凹部35a又は凹部35bに露出している脚部の端面31a、32a上の露出領域31c、32cは、ヨーク部33の内周面33aと接合層34を除き略同一平面となる。
このように形作られるリアクトル1では、環状コア3は、ヨーク部33、第1の脚部31及び第2の脚部32という四角柱状のI字コアにより成り立つため、生産性がよく、リアクトル1のコストダウンを図ることもできる。
尚、各実施形態では、2本の脚部を有する環状コア3を例に採り説明したが、これに限らず、3本以上の脚部を有する環状コア3であってもよい。例えば1本の中脚と2本の外脚の計3本の脚部が平行に配置され、2つの環形状が連なったθ形状の環状コア3であってもよい。このθ形状の環状コア3では、2本の外脚の端面31a、32aをヨーク部33から露出させるようにして凹部35a又は凹部35bを形成する。4本以上の脚部を有する環状コア3であっても、最も外側に位置する2本の脚部の端面31a、32aをヨーク部33から露出させるようにして凹部35a又は凹部35bを形成すればよい。
また、環状コア3とコイル2とを含むリアクトル本体1aを他の箇所とを締結するための締結部5を凹部35a又は35b内に配置するようにした。これにより、リアクトル1が小型になる。凹部35a又は35bには締結部5に限らず、リアクトル1の他の構造部品、リアクトル1以外の外部の電子部品、電子回路、機械要素、その他の各種構造物の部品を配置してもよい。
また、接着剤によって成り、最外側に配された2本の脚部の端面31a、32aとヨーク部33とを接合する接合層34を有するようにした。これにより、端面31a、32aからより多くの磁束が漏れ出し、凹部35aのエアギャップとしての機能を高めることができる。従って、凹部35aによる大電流領域でのインダクタンス値への影響がより少なくなる。
また、最外側に配された2本の脚部の端面31a、32aは、5%以上30%以下の領域がヨーク部33から露出するようにした。この場合、凹部35aや凹部35bを形成しない場合と比較しても、全電流範囲においてインダクタンス値が損なわれることが無い。しかも、凹部35aや凹部35bに締結部5に限らず、リアクトル1の他の構造部品、リアクトル1以外の外部の電子部品、電子回路、機械要素、その他の各種構造物の部品を配置でき、リアクトル1の小型化及び軽量化を達成できる。
また、最外側に配された2本の脚部の端面31a、32aは、60%以上75%以下の領域がヨーク部33から露出するようにした。これにより、200アンペア以上の電流が流された場合、凹部35aはリアクトル1のインダクタンス値を寧ろ向上させつつ、リアクトル1の小型化及び軽量化できる。
また、最外側に配された2本の脚部の端面31a、32aは、45%以上75%以下の領域がヨーク部33から露出するようにした。これにより、250アンペア以上の電流が流された場合、凹部35aはリアクトル1のインダクタンス値を寧ろ向上させつつ、リアクトル1の小型化及び軽量化できる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、上記実施形態及び下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
1 リアクトル
1a リアクトル本体
2 コイル
3 環状コア
31 第1の脚部
31a 端面
31b 外側面
31c 露出領域
31d 接合領域
31e 内側面
32 第2の脚部
32a 端面
32b 外側面
32c 露出領域
32d 接合領域
32e 内側面
33 ヨーク部
33a 内周面
33b 端面
34 接合層
35a 凹部
35b 凹部
36 U字状ブロック
36a 脚部
36b 脚部
37 脚部ブロック
4 コア被覆樹脂
5 締結部

Claims (8)

  1. 環状コアとコイルとを有するリアクトルであって、
    前記環状コアは、
    前記コイルが装着されて磁束が発生する2本以上の脚部と、
    前記脚部の両端面側に分かれて配置され、前記脚部と共に閉磁路を形成する一対のヨーク部と、
    当該環状コアの四隅に形成される凹部と、
    を有し、
    前記凹部には、最外側に配された2本の前記脚部の前記端面の一部が露出していること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 前記ヨーク部は、前記環状コアにおける内周面を有し、
    前記ヨーク部は、前記内周面で前記脚部と接続し、
    前記凹部に露出している前記脚部の前記端面上の領域は、前記ヨーク部の内周面と略同一平面にあること、
    を特徴とする請求項1記載のリアクトル。
  3. 前記ヨーク部は、前記脚部が並ぶ方向に沿った全長が、最外側に配された2本の脚部の一方の前記端面の最外端から他方の前記端面の最外端までの距離よりも短く、
    前記最外側に配された2本の脚部は、前記端面の一部が、前記ヨーク部からはみ出し、
    前記凹部は、前記ヨーク部の端面と、前記最外側に配された2本の脚部の前記端面のうち、前記ヨーク部からはみ出した領域とにより画成されること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のリアクトル。
  4. 前記環状コアと前記コイルとを含む本体と、
    前記凹部内に配置され、前記本体と他の箇所とを締結する締結部と、
    を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のリアクトル。
  5. 接着剤によって成り、前記最外側に配された2本の脚部の前記端面と前記ヨーク部とを接合する接合層を有すること、
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のリアクトル。
  6. 前記最外側に配された2本の脚部の前記端面は、5%以上30%以下の領域が前記ヨーク部から露出すること、
    を特徴とする請求項5に記載のリアクトル。
  7. 200アンペア以上の電流が流され、
    前記最外側に配された2本の脚部の前記端面は、60%以上75%以下の領域が前記ヨーク部から露出すること、
    を特徴とする請求項5記載のリアクトル。
  8. 250アンペア以上の電流が流され、
    前記最外側に配された2本の脚部の前記端面は、45%以上75%以下の領域が前記ヨーク部から露出すること、
    を特徴とする請求項5記載のリアクトル。
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