JP2022086830A - 画像形成装置および定着液カートリッジ - Google Patents

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直哉 神村
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Abstract

【課題】回収トレイの大型化を抑制できる画像形成装置および定着液カートリッジを提供する。【解決手段】画像形成装置1は、本体筐体2と、噴霧装置9と、定着液カートリッジ10と、供給装置11と、回収装置12とを備える。噴霧装置9は、定着液を、トナーが転写されたシートSに噴霧する。定着液は、トナーをシートSに定着させる。定着液カートリッジ10は、定着液を収容可能である。定着液カートリッジ10は、本体筐体2に装着可能である。供給装置11は、定着液カートリッジ10内の定着液を噴霧装置9に供給する。回収装置12は、噴霧装置9から噴霧された定着液であって、シートSに付着しなかった定着液を、定着液カートリッジ10に回収する。定着液カートリッジ10は、フィルタ103を有する。フィルタ103は、回収装置12によって回収された定着液を濾過する。【選択図】図2

Description

本開示は、画像形成装置および定着液カートリッジに関する。
従来、画像形成装置は、感光ドラムと、現像装置と、転写装置と、噴霧装置と、回収トレイとを備える。噴霧装置は、トナーをシートに定着させるための定着液を、トナーが転写されたシートに向けて噴霧する。回収トレイは、シートに付着しなかった定着液を収容する(下記特許文献1参照)。
特開2017-68103号公報
特許文献1に記載されるような画像形成装置では、シートに付着しなかった定着液を収容できるように、回収トレイの容量を確保する必要がある。そのため、回収トレイの大型化を抑制することが困難である。
本開示の目的は、回収トレイの大型化を抑制できる画像形成装置および定着液カートリッジを提供することにある。
(1)本開示の画像形成装置は、本体筐体と、噴霧装置と、定着液カートリッジと、供給装置と、回収装置とを備える。噴霧装置は、定着液を、トナーが転写されたシートに噴霧する。定着液は、トナーをシートに定着させる。定着液カートリッジは、定着液を収容可能である。定着液カートリッジは、本体筐体に装着可能である。供給装置は、定着液カートリッジ内の定着液を噴霧装置に供給する。回収装置は、噴霧装置から噴霧された定着液であって、シートに付着しなかった定着液を、定着液カートリッジに回収する。
定着液カートリッジは、フィルタを有する。フィルタは、回収装置によって回収された定着液を濾過する。
このような構成によれば、噴霧装置から噴霧された定着液であって、シートに付着しなかった定着液を、定着液カートリッジに回収できる。
そのため、回収トレイの大型化を抑制しつつ、シートに付着しなかった定着液を回収できる。
また、定着液カートリッジは、回収した定着液を濾過するフィルタを有する。
そのため、定着液カートリッジを交換するときに、フィルタも交換することができる。
その結果、フィルタの過度な経時劣化を抑制できる。
(2)定着液カートリッジは、第1収容部と第2収容部とを有してもよい。第1収容部は、未使用の定着液を収容する。第2収容部は、回収装置によって回収された定着液を収容する。供給装置は、供給タンクと、第1補給管と、第2補給管とを有する。供給タンクは、噴霧装置へ供給する定着液を収容する。第1補給管は、第1収容部と供給タンクとに接続される。第1補給管は、第1収容部から供給タンクに送られる定着液の通過を許容する。第2補給管は、第2収容部と供給タンクとに接続される。第2補給管は、第2収容部から供給タンクに送られる定着液の通過を許容する。
このような構成によれば、未使用の定着液と、回収装置によって回収された定着液とが定着液カートリッジ内で混ざることを防止できる。
その結果、未使用の定着液の品質が劣化することを抑制できる。
(3)回収装置は、回収トレイと回収管とを有する。回収トレイは、シートに付着しなかった定着液を収容する。回収管は、回収トレイと定着液カートリッジとに接続される。回収管は、回収トレイから定着液カートリッジに回収される定着液の通過を許容する。定着液カートリッジは、第1ポートと、第2ポートと、回収ポートとを有してもよい。第1ポートは、第1補給管と接続される。第2ポートは、第2補給管と接続される。回収ポートは、回収管と接続される。第2ポートは、第1ポートと回収ポートとの間に位置する。
このような構成によれば、第1補給管、第2補給管および回収管の引き回しの簡略化を図ることができる。
(4)画像形成装置は、制御装置を、さらに備える。制御装置は、回収処理と、第1補給処理と、第2補給処理とを実行可能であってもよい。回収処理において、制御装置は、シートに付着しなかった定着液を第2収容部に送る。第1補給処理において、制御装置は、第1収容部内の定着液を供給タンクに送る。第2補給処理において、制御装置は、第2収容部内の定着液を供給タンクに送る。
(5)制御装置は、第2補給処理を終了した後に、第1補給処理を実行してもよい。
このような構成によれば、回収装置によって回収された定着液を優先的に消費できる。
その結果、未使用の定着液の消費を抑制できる。
(6)制御装置は、回収トレイ内の定着液の全部を第2収容部に送った後、第1補給処理を実行してもよい。
このような構成によれば、回収装置によって回収された定着液の全部を、優先的に消費できる。
その結果、未使用の定着液の消費を、より抑制できる。
(7)供給装置は、第1ポンプと第2ポンプとを有してもよい。第1ポンプは、第1収容部内の定着液を供給タンクに向けて送る。第2ポンプは、第2収容部内の定着液を供給タンクに向けて送る。制御装置は、第2ポンプを駆動させることにより、第2補給処理とともに回収処理を実行してもよい。
このような構成によれば、ポンプの数の低減を図ることにより、画像形成装置のコストの低減を図ることができる。
(8)回収装置は、回収ポンプを有してもよい。回収ポンプは、回収トレイ内の定着液を第2収容部に向けて送る。制御装置は、回収ポンプを駆動させることにより、第2補給処理とともに回収処理を実行してもよい。
このような構成によれば、ポンプの数の低減を図ることにより、画像形成装置のコストの低減を図ることができる。
(9)供給装置は、第1ポンプと第2ポンプとを有してもよい。第1ポンプは、第1収容部内の定着液を供給タンクに向けて送る。第2ポンプは、第2収容部内の定着液を供給タンクに向けて送る。回収装置は、回収ポンプを有してもよい。回収ポンプは、回収トレイ内の定着液を第2収容部に向けて送る。
(10)制御装置は、印刷ジョブの実行を完了した場合、回収処理を実行してもよい。
このような構成によれば、全ての印刷ジョブを完了した場合に、回収トレイ内の定着液を供給タンクに送ることができる。
そのため、回収トレイの大型化を抑制しつつ、シートに付着しなかった定着液を回収できる。
(11)制御装置は、前回の回収処理の後に印刷したページの累積である第1累積ページ数をカウントしてもよい。
(12)制御装置は、第1累積ページ数が多いほど、回収処理を長くしてもよい。
このような構成によれば、第1累積ページ数が少なく、回収トレイ内の定着液が少ない場合には、回収処理の時間を短くして、印刷待ちの時間を短くできる。
また、第1累積ページ数が多く、回収トレイ内の定着液が多い場合には、回収処理の時間を長くして、回収トレイ内の定着液を確実に供給タンクに送ることができる。
(13)供給装置は、センサを有してもよい。センサは、供給タンク内の定着液の量が所定量未満であるか否かを検知する。制御装置は、第1設定値と第2設定値とを記憶していてもよい。第1設定値は、所定量の定着液によって連続して印刷可能なページ数である。第2設定値は、回収トレイの容量に基づいて設定される。制御装置は、第1累積ページ数が第1設定値未満であり、かつ、回収処理中に新たな印刷ジョブを受信した場合であって、第1累積ページ数が第2設定値以上である場合、回収処理の後、新たな印刷ジョブを実行する。制御装置は、第1累積ページ数が第1設定値未満であり、かつ、回収処理中に新たな印刷ジョブを受信した場合であって、第1累積ページ数が第2設定値未満である場合、新たな印刷ジョブの実行後、回収処理を実行する。
第1累積ページ数が第2設定値以上である場合、回収トレイが溢れる可能性が高い。
この点、回収処理を新たな印刷ジョブに優先することにより、回収トレイが溢れることを抑制できる。
一方、第1累積ページ数が第2設定値未満である場合、回収トレイが溢れる可能性が低い。
そのため、新たな印刷ジョブを回収処理に優先することにより、印刷待ちの時間を短くできる。
(14)制御装置は、第1累積ページ数が第1設定値未満であり、かつ、回収処理中に新たな印刷ジョブを受信した場合であって、第1累積ページ数が第2設定値未満である場合、新たな印刷ジョブの後の回収処理において、新たな印刷ジョブにおいて印刷したページ数が加算された第1累積ページ数に基づいて、第1累積ページ数が多いほど、回収処理における回収ポンプの駆動時間を長くしてもよい。
このような構成によれば、新たな印刷ジョブを回収処理に優先した場合に、新たな印刷ジョブにおいて印刷したページ数の分、回収処理の時間を長くできる。
そのため、新たな印刷ジョブを回収処理に優先した場合にも、回収トレイ内の定着液を確実に供給タンクに送ることができる。
(15)制御装置は、印刷ジョブを実行中に第1累積ページ数が第1設定値以上になった場合、印刷ジョブの実行を中断して、回収処理を実行してもよい。
このような構成によれば、供給タンク内の定着液がエンプティになった状態で印刷ジョブを継続し、ノズルに空気が入ってしまうことを抑制できる。
(16)制御装置は、回収処理を完了した場合、第1累積ページ数をリセットしてもよい。
(17)制御装置は、回収処理の後、供給タンク内の定着液の量が所定量未満であることをセンサが検知した場合、第1補給処理を実行してもよい。
ここで、第1補給処理の後で回収処理を実行すると、第1補給処理によって供給タンクが満杯になった後に、回収処理によって回収トレイから供給タンクに定着液が送られ、供給タンクが溢れる可能性がある。
この点、このような構成によれば、回収処理の後で第1補給処理を実行するので、回収処理によって供給タンクが溢れることを防止できる。
(18)制御装置は、画像形成装置のウォームアップ処理中において、供給タンク内の定着液の量が所定量未満であることをセンサが検知した場合、第1補給処理を実行してもよい。
(19)制御装置は、第2累積ページ数が第3設定値以上であり、かつ、供給タンク内の定着液の量が所定量未満であることをセンサが検知しない場合、エラー表示処理を実行してもよい。第2累積ページ数は、前回の第1補給処理の後に印刷したページの累積である。エラー表示処理において、制御装置は、表示装置にエラーを表示させる。
このような構成によれば、供給タンク内の定着液の量が減少していると想定されるにもかかわらず、センサが、供給タンク内の定着液の量の減少を検知しない場合に、センサの不具合を表示装置に表示させることができる。
(20)制御装置は、印刷ジョブの実行を完了した後、第2累積ページ数が第3設定値以上であり、かつ、供給タンク内の定着液の量が所定量未満であることをセンサが検知しない場合、エラー表示処理を実行してもよい。
(21)制御装置は、画像形成装置のウォームアップ処理中において、第2累積ページ数が第3設定値以上であり、かつ、供給タンク内の定着液の量が所定量未満であることをセンサが検知しない場合、エラー表示処理を実行してもよい。
(22)制御装置は、画像形成装置内に詰まったシートが取り除かれた後の復帰処理において、第2累積ページ数が第3設定値以上であり、かつ、供給タンク内の定着液の量が所定量未満であることをセンサが検知しない場合、エラー表示処理を実行してもよい。
(23)本発明の定着液カートリッジは、画像形成装置に装着可能である。画像形成装置は、噴霧装置を備える。噴霧装置は、定着液を、トナーが転写されたシートに噴霧する。定着液は、トナーをシートに定着させる。定着液カートリッジは、第1収容部と、第2収容部と、フィルタとを備える。第1収容部は、未使用の定着液を収容する。第2収容部は、噴霧装置から噴霧された定着液であって、シートに付着しなかった定着液を収容する。フィルタは、第2収容部に設けられる。フィルタは、定着液を濾過する。
本開示の画像形成装置によれば、回収トレイの大型化を抑制できる。
図1は、画像形成装置の概略構成図である。 図2は、定着液カートリッジ、供給装置および回収装置の配管図である。 図3は、制御装置による制御を説明するためのフローチャートである。 図4は、図3に続くフローチャートである。 図5は、図4に示す回収処理中に割込ジョブを受信した場合のフローチャートである。 図6は、図3に示す印刷ジョブを実行中に第1累積ページ数が第1設定値以上になった場合のフローチャートである。 図7は、画像形成装置内に詰まったシートが取り除かれた後の復帰処理のフローチャートである。 図8は、画像形成装置のウォーミングアップ処理のフローチャートである。 図9は、図4、図6、図7、図8に示す第1補給処理のフローチャートである。 図10は、第1の変形例を説明する説明図である。 図11は、第2の変形例を説明する説明図である。 図12は、第2の変形例を説明する説明図である。
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
画像形成装置1は、本体筐体2と、シート収容部3と、感光ドラム4と、帯電装置5と、露光装置6と、現像装置7と、転写装置8と、噴霧装置9とを備える。
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート収容部3と、感光ドラム4と、帯電装置5と、露光装置6と、現像装置7と、転写装置8と、噴霧装置9とを収容する。
1.2 シート収容部3
シート収容部3は、シートSを収容可能である。シートSは、例えば、印刷用紙である。シートSは、転写装置8に向かって搬送される。シート収容部3は、本体筐体2に装着可能なシートカセットであってもよい。
1.3 感光ドラム4
感光ドラム4は、第1方向に延びる。感光ドラム4は、ドラム軸について回転可能である。ドラム軸は、第1方向に延びる。
1.4 帯電装置5
帯電装置5は、感光ドラム4の表面を帯電させる。本実施形態では、帯電装置5は、帯電ローラである。帯電装置5は、スコロトロン型帯電器であってもよい。
1.5 露光装置6
露光装置6は、帯電装置5によって帯電された感光ドラム4の表面を露光可能である。露光装置6は、具体的には、レーザースキャンユニットである。露光装置6は、LEDアレイであってもよい。
1.6 現像装置7
現像装置7は、感光ドラム4上にトナーを供給する。現像装置7は、本体筐体2に着脱可能であってもよい。現像装置7は、現像筐体71と、現像ローラ72とを有する。
1.6.1 現像筐体71
現像筐体71は、トナーを収容可能である。言い換えると、現像装置7は、トナーを収容可能である。トナーは、トナー粒子と、必要により、外添剤とを含有する。トナー粒子は、結着樹脂と、必要により、着色剤、顔料分散剤、離型剤、磁性体および帯電制御剤を含有する。結着樹脂は、トナー粒子のベースである。結着樹脂は、トナー粒子に含まれる成分を結着する。着色剤は、トナー粒子に所望の色を付与する。着色剤は、結着樹脂中に分散する。顔料分散剤は、着色剤の分散性を向上させる。帯電制御剤は、トナー粒子に帯電性を付与する。帯電性は、正帯電性および負帯電性のいずれであってもよい。外添剤は、トナー粒子の帯電性、流動性、保存安定性を調整する。
1.6.2 現像ローラ72
現像ローラ72は、現像筐体71内のトナーを感光ドラム4の表面に供給可能である。現像ローラ72は、感光ドラム4と接触する。現像ローラ72は、感光ドラム4と接触しなくてもよい。現像ローラ72は、第1方向に延びる。現像ローラ72は、現像軸について回転可能である。現像軸は、第1方向に延びる。
1.7 転写装置8
転写装置8は、感光ドラム4上のトナーをシートSに転写する。本実施形態では、転写装置8は、転写ローラ81を有する。転写ローラ81は、感光ドラム4と接触する。転写ローラ81は、感光ドラム4と接触しなくてもよい。転写ローラ81は、第1方向に延びる。転写ローラ81は、転写軸について回転可能である。転写軸は、第1方向に延びる。転写装置8は、転写ベルトを備えてもよい。
1.8 噴霧装置9
噴霧装置9は、定着液を、トナーが転写されたシートSに噴霧する。定着液は、トナーをシートSに定着させる。定着液は、トナーの結着樹脂を軟化させることができる。定着液は、例えば、脂肪族モノカルボン酸エステル、脂肪族ジカルボン酸エステル、炭酸エステルなどである。
噴霧装置9は、静電噴霧方式である。噴霧装置9は、定着液を、静電噴霧によりシートSに向けて噴霧する。噴霧装置9は、筐体91と、複数のノズル92と、ノズル電極93と、対向電極94とを備える。
筐体91は、定着液を収容可能である。
複数のノズル92は、筐体91から下方に延びる。複数のノズル92のそれぞれは、筐体91の内部空間と通じる。複数のノズル92のそれぞれは、筐体91内の定着液を噴霧する。複数のノズル92は、ノズル電極93と対向電極94との間に位置する。
ノズル電極93は、筐体91内に位置する。ノズル電極93には、電圧が印加される。ノズル電極93は、筐体91内の定着液を帯電させる。言い換えると、ノズル電極93は、複数のノズル92に供給される定着液を帯電させる。
対向電極94は、複数のノズル92に対して、間隔を空けて向かい合う。対向電極94は、複数のノズル92に対して、ノズル電極93の反対側に位置する。対向電極94には、ノズル電極93に印加される電圧と逆極性の電圧が印加される。本実施形態では、ノズル電極93には、プラス電圧が印加され、対向電極94には、マイナス電圧が印加される。これにより、ノズル92と対向電極94との間に電位差(電界)を発生させ、対向電極94は、複数のノズル92のそれぞれから噴霧された定着液を、静電気力により引き寄せる。
トナーが転写されたシートSは、複数のノズル92と対向電極94との間を通る。このとき、シートSには、複数のノズル92のそれぞれから、定着液が、噴霧される。定着液が噴霧されたシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
2.画像形成装置1の詳細
次に、図2を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
画像形成装置1は、定着液カートリッジ10と、供給装置11と、回収装置12と、制御装置13とを備える。
2.1 定着液カートリッジ10
定着液カートリッジ10は、本体筐体2に装着可能である。本体筐体2に装着された定着液カートリッジ10は、本体筐体2から取り外し可能である。定着液カートリッジ10は、定着液を収容可能である。詳しくは、定着液カートリッジ10は、未使用の定着液と、回収装置12によって回収された定着液とを収容可能である。定着液カートリッジ10は、外面S1と外面S2とを有する。定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、外面S2は、外面S1と、供給装置11の供給タンク111との間に位置する。供給タンク111については、後で説明する。
定着液カートリッジ10は、第1収容部101と、第2収容部102と、フィルタ103と、第1ポート104と、第2ポート105と、回収ポート106とを有する。
2.1.1 第1収容部101
第1収容部101は、未使用の定着液を収容する。第1収容部101の容量は、供給タンク111の容量以上である。
2.1.2 第2収容部102
第2収容部102は、回収装置12によって回収された定着液を収容する。言い換えると、第2収容部102は、噴霧装置9から噴霧された定着液であって、シートSに付着しなかった定着液を収容する。第2収容部102は、第1収容部101と仕切られている。本実施形態では、第2収容部102は、第1収容部101と通じていない。第2収容部102の容量は、回収装置12の回収トレイ121の容量以上である。回収トレイ121については、後で説明する。第2収容部102の容量は、第1収容部101の容量以下である。
2.1.3 フィルタ103
フィルタ103は、回収装置12によって回収された定着液を濾過する。詳しくは、回収装置12によって第2収容部102に回収される定着液には、トナーや紙粉などの異物が混入している可能性がある。フィルタ103は、定着液の通過を許容し、定着液に混入している異物の通過を許容しない。フィルタ103は、定着液に混入している異物を、定着液から除去する。本実施形態では、フィルタ103は、例えば、第2収容部102に設けられる。詳しくは、フィルタ103は、回収ポート106と第2収容部102との接続部分に設けられる。フィルタ103は、第2ポート105と第2収容部102との接続部分に設けられてもよい。フィルタ103は、回収ポート106に設けられてもよい。フィルタ103は、第2ポート105に設けられてもよい。
定着液カートリッジ10がフィルタ103を備えることにより、定着液カートリッジ10を交換するときに、フィルタ103も交換することができる。
2.1.4 第1ポート104
第1ポート104は、第1収容部101と通じる。第1ポート104は、第1収容部101内の定着液を排出可能である。第1ポート104は、供給装置11の第1補給管117Aと接続される。第1補給管117Aについては、後で説明する。第1ポート104は、定着液カートリッジ10の外面S2に位置する。
2.1.5 第2ポート105
第2ポート105は、第2収容部102と通じる。第2ポート105は、第2収容部102内の定着液を排出可能である。第2ポート105は、供給装置11の第2補給管117Bと接続される。第2補給管117Bについては、後で説明する。本実施形態では、第2ポート105は、定着液カートリッジ10の外面S2に位置する。言い換えると、第1ポート104と第2ポート105とは、定着液カートリッジ10の同じ側の外面に位置する。定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第2ポート105は、上下方向において、第1ポート104と回収ポート106との間に位置する。
2.1.6 回収ポート106
回収ポート106は、第2収容部102と通じる。回収装置12によって回収された定着液を受け入れ可能である。回収ポート106は、回収装置12の回収管122と接続される。回収管122については、後で説明する。本実施形態では、回収ポート106は、定着液カートリッジ10の外面S2に位置する。言い換えると、第1ポート104、第2ポート105および回収ポート106は、定着液カートリッジ10の同じ側の外面に位置する。定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、回収ポート106は、第1ポート104よりも下方に位置する。
2.2 供給装置11
供給装置11は、定着液カートリッジ10内の定着液を噴霧装置9の筐体91に供給可能である。供給装置11は、供給タンク111と、センサ112と、供給管113と、供給ポンプ114と、供給バルブ115と、第1補給管117Aと、第1ポンプ118Aと、第1バルブ119Aと、第2補給管117Bと、第2ポンプ118Bと、第2バルブ119Bとを有する。
2.1.1 供給タンク111
供給タンク111は、定着液カートリッジ10からの定着液を収容可能である。言い換えると、供給タンク111は、噴霧装置9の筐体91へ供給する定着液を収容可能である。
2.1.2 センサ112
センサ112は、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であるか否かを検知する。本実施形態において、所定量とは、供給タンク111が収容可能な定着液の最大量よりも少ない量であって、シート収容部3が収容可能なシートSの最大枚数を印刷しても供給タンク111がエンプティにならない量である。センサ112は、供給タンク111内の定着液の量が所定量以上であることを検知した場合、信号を発信する。センサ112が信号を発信している場合、センサ112は、オン状態である。一方、センサ112は、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることを検知した場合、信号を発信しない。センサ112が信号を発信していない場合、センサ112は、オフ状態である。
詳しくは、センサ112は、供給タンク111内の定着液の液面の位置を検知することにより、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であるか否かを検知する。センサ112は、例えば、フォトセンサである。センサ112は、フロート式レベルセンサなどのレベルセンサであってもよい。
2.1.3 供給管113
供給管113の一端部は、供給タンク111と接続される。供給管113の他端部は、筐体91と接続される。供給管113は、供給タンク111から筐体91へ向かう定着液の通過を許容する。これにより、供給タンク111内の定着液は、供給管113を通過して、筐体91に入る。
2.1.4 供給ポンプ114
供給ポンプ114は、供給管113内の定着液を、筐体91に向けて送る。供給ポンプ114は、供給管113の一端部と、供給管113の他端部との間に位置する。供給ポンプ114は、供給タンク111と筐体91との間に位置する。供給ポンプ114は、例えば、ギアポンプである。
2.1.5 供給バルブ115
供給バルブ115は、供給管113の一端部と、供給管113の他端部との間に位置する。供給バルブ115は、供給タンク111と筐体91との間に位置する。供給バルブ115は、供給ポンプ114と筐体91との間に位置する。
供給バルブ115が開いた状態で、供給ポンプ114が駆動すると、供給管113内の定着液は、供給バルブ115を通過する。一方、供給バルブ115が閉じた状態で、供給管113内の定着液は、供給バルブ115を通過できない。これにより、供給バルブ115は、定着液が供給管113内を通過することを抑制する。供給バルブ115は、例えば、電磁バルブである。
2.1.6 第1補給管117A
定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第1補給管117Aの一端部は、定着液カートリッジ10の第1ポート104と接続される。これにより、定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第1補給管117Aの一端部は、定着液カートリッジ10の第1収容部101と接続される。第1補給管117Aの他端部は、供給タンク111と接続される。第1補給管117Aは、第1収容部101から供給タンク111に送られる定着液の通過を許容する。これにより、第1収容部101内の定着液は、第1補給管117Aを通過して、供給タンク111に入る。
2.1.7 第1ポンプ118A
第1ポンプ118Aは、第1補給管117A内の定着液を、供給タンク111に向けて送る。これにより、第1ポンプ118Aは、第1収容部101内の定着液を、供給タンク111に向けて送る。第1ポンプ118Aは、第1補給管117Aの一端部と、第1補給管117Aの他端部との間に位置する。定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第1ポンプ118Aは、第1ポート104と供給タンク111との間に位置する。第1ポンプ118Aは、例えば、ギアポンプである。
2.1.8 第1バルブ119A
第1バルブ119Aは、第1補給管117Aの一端部と、第1補給管117Aの他端部との間に位置する。定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第1バルブ119Aは、第1ポート104と第1ポンプ118Aとの間に位置する。
第1バルブ119Aが開いた状態で、第1ポンプ118Aが駆動すると、第1補給管117A内の定着液は、第1バルブ119Aを通過する。一方、第1バルブ119Aが閉じた状態で、第1補給管117A内の定着液は、第1バルブ119Aを通過できない。これにより、第1バルブ119Aは、第1収容部101内の定着液が第1補給管117A内を通過することを抑制する。第1バルブ119Aは、例えば、電磁バルブである。
2.1.9 第2補給管117B
定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第2補給管117Bの一端部は、定着液カートリッジ10の第2ポート105と接続される。これにより、定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第2補給管117Bの一端部は、定着液カートリッジ10の第2収容部102と接続される。第2補給管117Bの他端部は、供給タンク111と接続される。第2補給管117Bは、第2収容部102から供給タンク111に送られる定着液の通過を許容する。これにより、第2収容部102内の定着液は、第2補給管117Bを通過して、供給タンク111に入る。
2.1.10 第2ポンプ118B
第2ポンプ118Bは、第2補給管117B内の定着液を、供給タンク111に向けて送る。これにより、第2ポンプ118Bは、第2収容部102内の定着液を、供給タンク111に向けて送る。第2ポンプ118Bは、第2補給管117Bの一端部と、第2補給管117Bの他端部との間に位置する。定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第2ポンプ118Bは、第2ポート105と供給タンク111との間に位置する。第2ポンプ118Bは、例えば、ギアポンプである。
2.1.11 第2バルブ119B
第2バルブ119Bは、第2補給管117Bの一端部と、第2補給管117Bの他端部との間に位置する。定着液カートリッジ10が本体筐体2に装着された状態で、第2バルブ119Bは、第2ポート105と第2ポンプ118Bとの間に位置する。
第2バルブ119Bが開いた状態で、第2ポンプ118Bが駆動すると、第2補給管117B内の定着液は、第2バルブ119Bを通過する。一方、第2バルブ119Bが閉じた状態で、第2補給管117B内の定着液は、第2バルブ119Bを通過できない。これにより、第2バルブ119Bは、第2収容部102内の定着液が第2補給管117B内を通過することを抑制する。第2バルブ119Bは、例えば、電磁バルブである。
2.2 回収装置12
回収装置12は、噴霧装置9から噴霧された定着液であって、シートSに付着しなかった定着液を定着液カートリッジ10に回収可能である。本実施形態では、回収装置12は、回収トレイ121と、回収管122とを有する。
2.2.1 回収トレイ121
回収トレイ121は、シートSに付着しなかった定着液を収容可能である。回収トレイ121は、複数のノズル92に対して、間隔を空けて向かい合う。回収トレイ121は、複数のノズル92に対して、ノズル電極93の反対側に位置する。対向電極94は、回収トレイ121内に位置する。これにより、複数のノズル92から噴霧した定着液を、対向電極94で、回収トレイ121内に引き寄せることができる。その結果、シートSに付着しなかった定着液を、確実に、回収トレイ121内に収容できる。
2.2.2 回収管122
回収管122の一端部は、回収トレイ121と接続される。回収管122の他端部は、定着液カートリッジ10の回収ポート106と接続される。回収管122は、回収トレイ121から定着液カートリッジ10の第2収容部102に回収される定着液の通過を許容する。これにより、回収トレイ121内の定着液は、回収管122を通過して、定着液カートリッジ10の第2収容部102に入る。
2.4 制御装置13
制御装置13は、供給ポンプ114、第1ポンプ118Aおよび第2ポンプ118Bの動作を制御する。制御装置13は、供給バルブ115、第1バルブ119Aおよび第2バルブ119Bの開閉を制御する。制御装置13は、センサ112が発信した信号を受信可能である。制御装置13は、供給ポンプ114、供給バルブ115、第1ポンプ118A、第2ポンプ118B、第1バルブ119A、第2バルブ119Bおよびセンサ112と電気的に接続される。
制御装置13は、第1設定値P1と、第2設定値P2と、第3設定値P3とを記憶する。詳しくは、制御装置13は、プロセッサと、不揮発メモリとを有する。不揮発メモリは、第1設定値P1と第2設定値P2と、第3設定値P3とを記憶する。
第1設定値P1は、供給タンク111がエンプティになるまでに連続して印刷可能なページ数である。第1設定値P1は、供給タンク111の容量に基づいて設定される。第1設定値P1は、例えば、満杯であった供給タンク111がエンプティになると想定されるページ数である。なお、供給タンク111が満杯である状態とは、センサ112がオフ状態からオン状態となる水位の定着液を供給タンク111が保持している状態のことを指す。言い換えると、供給タンク111が満杯である状態とは、供給タンク111内に所定量の定着液が収容されている状態を指す。つまり、第1設定値P1は、供給タンク111内の所定量の定着液によって連続して印刷可能なページ数である。第1設定値P1は、実験やシミュレーションなどにより予め定められた1ページあたりの印刷に使用する標準的な定着液の量と、供給タンク111の容量に基づいて予め定められた満杯状態の供給タンク111内の定着液の量とを基に設定される。本実施形態では、第1設定値P1は、シート収容部3が収容可能なシートSの最大枚数と同じ値になるように、設定されている。
第2設定値P2は、回収トレイ121の容量に基づいて設定される。第2設定値P2は、例えば、回収トレイ121内の定着液の量が、空の状態から回収トレイ121の容量の80%に達するまでに印刷可能であると想定されるページ数である。なお、1ページあたりの印刷において回収トレイ121に回収される定着液の量は、実験やシミュレーションなどにより予め定められた値であり、この値と回収トレイ121の容量とに基づいて第2設定値P2が設定される。本実施形態では、第2設定値P2は、第1設定値P1よりも小さい。
第3設定値P3は、オン状態であるセンサ112がオフ状態になると想定されるページ数である。第3設定値P3は、供給タンク111の容量を基に実験やシミュレーションによって予め定められた値であり、供給タンク111が満杯の状態からセンサ112がオン状態に変化するまでに消費される供給タンク111内の定着液の量をページ数に換算することで設定される。本実施形態では、第3設定値P3は、第1設定値P1よりも小さく、かつ、第2設定値P2よりも小さい。
制御装置13は、回収処理と、第1補給処理と、第2補給処理とを実行可能である。回収処理とは、シートSに付着しなかった定着液を第2収容部102に送る処理である。言い換えると、回収処理とは、回収トレイ121内の定着液を第2収容部102に送る処理である。第1補給処理とは、第1収容部101内の定着液を供給タンク111に送る処理である。第2補給処理とは、第2収容部102内の定着液を供給タンク111に送る処理である。
3.制御装置13による制御
次に、図3から図9を参照して、制御装置13による制御について説明する。
図3に示すように、制御装置13は、印刷ジョブを取得すると(S1)、印刷ジョブに従ってシートSに画像を印刷する。印刷ジョブには、印刷指令コマンドとともに、シートSに印刷する印刷データ、および、ページ数などが含まれる。シートSに画像を印刷するときに、制御装置13は、噴霧装置9から定着液を噴霧させる(S2)。
詳しくは、制御装置13は、ノズル電極93に電圧を印加し、対向電極94に電圧を印加した状態で、供給ポンプ114を駆動させる。その後、制御装置13は、供給ポンプ114の動作が安定した後に、供給バルブ115を開ける。すると、定着液が、筐体91に供給される。筐体91内の定着液は、複数のノズル92のそれぞれから噴霧される。
制御装置13は、印刷したページの累積をカウントする。印刷したページの累積を、第1累積ページ数C1と定義する。
そして、第1累積ページ数C1が第1設定値P1未満であり(S3:YES)、かつ、印刷ジョブの実行を完了した場合(S4:YES)、制御装置13は、噴霧装置9からの定着液の噴霧を停止させる(S5)。
詳しくは、制御装置13は、供給バルブ115を閉じた後、供給ポンプ114を停止する。その後、制御装置13は、ノズル電極93に対する電圧の印加を停止するとともに、対向電極94に対する電圧の印加を停止する。すると、噴霧装置9からの定着液の噴霧が停止する。
次に、図4に示すように、制御装置13は、回収処理を開始する(S6)。つまり、制御装置13は、印刷ジョブの実行を完了した場合(S4:YES)、回収処理を実行する(S6)。
3.1 回収処理
回収処理において、制御装置13は、第2ポンプ118Bを駆動させることにより、第2収容部102内の定着液を供給タンク111に送るとともに、回収トレイ121内の定着液を第2収容部102に回収する。言い換えると、制御装置13は、第2ポンプ118Bを駆動させることにより、第2補給処理とともに回収処理を実行する。
詳しくは、回収処理において、制御装置13は、第2ポンプ118Bを駆動させる。その後、第2ポンプ118Bの動作が安定した後に、第2バルブ119Bを開ける。すると、第2収容部102内に定着液が収容されている場合、第2収容部102内の定着液が、供給タンク111に送られる。また、第2ポンプ118Bの駆動によって第2収容部102内の圧力が下がることにより、回収トレイ121内の定着液が、第2収容部102に回収される。回収処理において、制御装置13は、回収トレイ121内の定着液の全部を第2収容部102に回収する。
ここで、第1累積ページ数C1が多いほど、回収トレイ121内の定着液の量は、多い。また、第1累積ページ数C1が少ないほど、回収トレイ121内の定着液の量は、少ない。そのため、制御装置13は、第1累積ページ数C1が多いほど、回収処理における第2ポンプ118Bの駆動時間を長くする。言い換えると、制御装置13は、第1累積ページ数C1が多いほど、回収処理の時間を長くする。
次に、制御装置13は、回収処理中に新たな印刷ジョブを受信しなかった場合(S7:NO)、回収処理を終了する(S8)。新たな印刷ジョブを、割込ジョブと定義する。
詳しくは、制御装置13は、第2バルブ119Bを閉じた後、第2ポンプ118Bを停止する。すると、第2収容部102から供給タンク111への定着液が止まるとともに、回収トレイ121から第2収容部102への定着液が、止まる。これにより、回収処理が、終了する。また、第2補給処理も、終了する。
次に、制御装置13は、回収処理を完了した場合(S8)、第1累積ページ数C1をリセットする(S9)。すなわち、次回の第1累積ページ数C1は、今回の第1累積ページ数C1がリセットされた後に印刷したページの累積になる。言い換えると、第1累積ページ数C1は、前回の回収処理の後に印刷したページの累積である。
なお、図5に示すように、制御装置13は、回収処理中に割込ジョブを受信した場合(S7:YES、図4参照)であって、第1累積ページ数C1が第2設定値P2未満である場合(S21:YES)、割込ジョブの実行後、回収処理を実行する(S26)。
詳しくは、制御装置13は、割込ジョブに従ってシートSに画像を印刷するために、回収処理を中断して、噴霧装置9から定着液を噴霧させる(S22)。
次に、制御装置13は、割込ジョブを完了した後(S23:YES)、噴霧装置9からの定着液の噴霧を停止させる(S24)。
次に、制御装置13は、回収処理を実行する(S26)。
ここで、制御装置13は、第1累積ページ数C1に、割込ジョブにおいて印刷したページ数Nを加算する(S25)。
そして、制御装置13は、割込ジョブの後の回収処理(S26)において、割込ジョブにおいて印刷したページ数Nが加算された第1累積ページ数C1に基づいて、第1累積ページ数C1が多いほど、回収処理における回収ポンプ123の駆動時間を長くする。
次に、制御装置13は、回収処理を完了した後(S27)、第1累積ページ数C1をリセットする(S9、図4参照)。
一方、制御装置13は、回収処理中に割込ジョブを受信した場合(S7:YES、図4参照)であって、第1累積ページ数C1が第2設定値P2以上である場合(S21:NO)、回収処理の後(S28)、割込ジョブを実行する(S2、図3参照)。
詳しくは、制御装置13は、割込ジョブを実行することなく、回収処理を継続し、回収処理を終了する(S28)。
次に、制御装置13は、第1累積ページ数C1をリセットして(S29)、割込ジョブを実行する(S2、図3参照)。
また、図6に示すように、制御装置13は、印刷ジョブを実行中に第1累積ページ数C1が第1設定値P1以上になった場合(S3:NO、図4参照)、印刷ジョブを中断して(S31)、回収処理を実行する(S33)。
詳しくは、制御装置13は、印刷ジョブを実行中に第1累積ページ数C1が第1設定値P1以上になった場合(S3:NO、図3参照)、噴霧装置9からの定着液の噴霧を停止させる(S31)。
次に、制御装置13は、センサ112がオフ状態である場合(S32:NO)、回収処理を開始する(S33)。制御装置13は、第1累積ページ数C1が多いほど、回収処理における回収ポンプ123の駆動時間を長くする。
次に、制御装置13は、回収処理を完了した後(S34)、第1累積ページ数C1をリセットする(S35)。
図7は、画像形成装置1内にシートSが詰まるなどのエラーが発生した後、ユーザーによって詰まったシートSが取り除かれるなどによってエラーが解消された際の画像形成装置1の復帰処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、制御装置13は、復帰処理において、ノズルクリーニング(S42)の後に、回収処理を実行する(S43)。
詳しくは、制御装置13は、センサ112がオフ状態である場合(S41:NO)、ノズルクリーニング(S42)を実行する。ノズルクリーニング(S42)では、制御装置13は、ノズル92から定着液を噴霧させることにより、ノズル92をクリーニングする。
なお、制御装置13は、センサ112がオン状態であり(S41:YES)、かつ、第2累積ページ数C2が第3設定値P3未満である場合(S48:NO)にも、ノズルクリーニング(S42)を実行する。第2累積ページ数C2は、前回の第1補給処理の後に印刷したページの累積である。
次に、制御装置13は、回収処理を開始する(S43)。制御装置13は、第1累積ページ数C1が多いほど、回収処理における回収ポンプ123の駆動時間を長くする。
次に、制御装置13は、回収処理を完了した後(S44)、第1累積ページ数C1をリセットする(S45)。
3.2 第1補給処理
図4、図6、図7に示すように、制御装置13は、回収処理の後、センサ112がオフ状態である場合(S10:NO、S36:NO、S46:NO)、第1補給処理(S11、S37、S47)を実行する。言い換えると、制御装置13は、回収処理および第2補給処理の後、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることをセンサ112が検知した場合、第1補給処理(S11、S37、S47)を実行する。制御装置13は、回収処理において回収トレイ121内の定着液の全部を第2収容部102に送った後、第1補給処理(S11、S37、S47)を実行する。
なお、制御装置13は、センサ112がオン状態であり(S10:YES、S36:YES、S46:YES)、かつ、第2累積ページ数C2が第3設定値P3未満である場合(S12:NO、S48:NO、S54:NO)、第1補給処理(S11、S37、S47)を実行しない。
また、図8に示すように、制御装置13は、画像形成装置1のウォーミングアップ処理中において(S51)、センサ112がオフ状態である場合(S52:NO)、第1補給処理(S53)を実行する。言い換えると、制御装置13は、画像形成装置1のウォーミングアップ処理中において、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることをセンサ112が検知した場合、第1補給処理(S53)を実行する。ウォーミングアップ処理とは、画像形成装置1の電源が投入された後、画像形成装置1が印刷を実行可能な状態となるまでに必要な処理である。
なお、制御装置13は、センサ112がオン状態である場合(S52:YES)、第1補給処理(S53)を実行しない。
第1補給処理において、制御装置13は、第1ポンプ118Aを駆動させる。その後、第1ポンプ118Aの動作が安定した後に、第1バルブ119Aを開ける。すると、定着液カートリッジ10の第1収容部101内の定着液が、供給タンク111に送られる。
これにより、図9に示すように、第1収容部101から供給タンク111への定着液の補給が開始する(S61)。
次に、制御装置13は、所定時間が経過する前にセンサ112がオン状態になった場合(S62:YES)、第1収容部101から供給タンク111への定着液の補給を終了する(S63)。なお、制御装置13は、第1累積ページ数C1に応じて、所定時間を変更してもよい。具体的には、制御装置13は、第1累積ページ数が多いほど、所定時間を長くしてもよい。
詳しくは、第1バルブ119Aを閉じた後、第1ポンプ118Aを停止する。すると、第1収容部101から供給タンク111への定着液が、止まる。これにより、第1補給処理が、終了する。
一方、制御装置13は、所定時間が経過してもセンサ112がオン状態にならない場合(S62:NO、S64:YES)、定着液カートリッジ10がエンプティであることを表示する(S65)。
3.3 エラー表示処理
制御装置13は、センサ112の故障が疑われる場合に、エラー表示処理を実行する。本実施形態では、センサ112がオフ状態になると想定されるにもかかわらず、センサ112がオン状態である場合に、エラー表示処理を実行する。
具体的には、図4、図7、図8に示すように、センサ112がオン状態であり(S10:YES、S41:YES、S52:YES)、かつ、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上である場合(S12:YES、S48:YES、S54:YES)、エラー表示処理(S13、S49、S55)を実行する。言い換えると、制御装置13は、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上であり、かつ、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることをセンサ112が検知しない場合、エラー表示処理を実行する。
より詳しくは、図4に示すように、制御装置13は、印刷ジョブの実行を完了した後(S4:YES、図3参照)、センサ112がオン状態であり(S10:YES)、かつ、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上である場合(S12:YES)、エラー表示処理(S13)を実行する。言い換えると、制御装置13は、印刷ジョブの実行を完了した後、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上であり、かつ、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることをセンサ112が検知しない場合、エラー表示処理を実行する。
また、図7に示すように、制御装置13は、復帰処理において、センサ112がオン状態であり(S41:YES)、かつ、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上である場合(S48:YES)、エラー表示処理(S49)を実行する。言い換えると、制御装置13は、画像形成装置1内に詰まったシートSが取り除かれた後の復帰処理において、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上であり、かつ、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることをセンサ112が検知しない場合、エラー表示処理を実行する。
また、図8に示すように、制御装置13は、画像形成装置1のウォーミングアップ処理中において、センサ112がオン状態であり(S52:YES)、かつ、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上である場合(S54:YES)、エラー表示処理(S55)を実行する。言い換えると、制御装置13は、画像形成装置1のウォームアップ処理中において、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上であり、かつ、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることをセンサ112が検知しない場合、エラー表示処理を実行する。
また、図6に示すように、制御装置13は、印刷ジョブを実行中に第1累積ページ数C1が第1設定値P1以上になり(S3:NO、図3参照)、かつ、センサ112がオン状態である場合、(S32:YES)、エラー表示処理(S38)を実行する。
エラー表示処理において、制御装置13は、例えば、本体筐体2の外表面に設けられる表示装置21(図1参照)に、センサ112が故障している可能性がある旨のエラーを表示させる。
なお、表示装置は、限定されない。例えば、表示装置は、LEDであり、センサ112が故障している可能性がある旨のエラーを、LEDの明滅パターンによって表示してもよい。また、表示装置は、ローカルエリアネットワークなどを介して画像形成装置1と接続されるパーソナルコンピュータのディスプレイであり、センサ112が故障している可能性がある旨のエラーメッセージを表示してもよい。
4.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、図2に示すように、噴霧装置9から噴霧された定着液であって、シートSに付着しなかった定着液を、定着液カートリッジ10に回収できる。
そのため、回収トレイ121の大型化を抑制しつつ、シートSに付着しなかった定着液を回収できる。
また、定着液カートリッジ10は、回収した定着液を濾過するフィルタ103を有する。
そのため、定着液カートリッジ10を交換するときに、フィルタ103も交換することができる。
その結果、フィルタ103の過度な経時劣化を抑制できる。
(2)画像形成装置1によれば、図2に示すように、定着液カートリッジ10は、第1収容部101と第2収容部102とを有する。第1収容部101は、未使用の定着液を収容する。第2収容部102は、回収装置12によって回収された定着液を収容する。供給装置11は、供給タンク111と、第1補給管117Aと、第2補給管117Bとを有する。第1補給管117Aは、第1収容部101から供給タンク111に送られる定着液の通過を許容する。第2補給管117Bは、第2収容部102から供給タンク111に送られる定着液の通過を許容する。
そのため、未使用の定着液と、回収装置12によって回収された定着液とが定着液カートリッジ10内で混ざることを防止できる。
その結果、未使用の定着液の品質が劣化することを抑制できる。
(3)画像形成装置1によれば、図2に示すように、第2ポート105は、第1ポート104と回収ポート106との間に位置する。
そのため、第1補給管117A、第2補給管117Bおよび回収管122の引き回しの簡略化を図ることができる。
(4)画像形成装置1によれば、図4、図5、図6、図7に示すように、制御装置13は、回収処理を終了した後に、第1補給処理を実行する。言い換えると、制御装置13は、第2補給処理を終了した後に、第1補給処理を実行する。
そのため、回収装置12によって回収された定着液を優先的に消費できる。
その結果、未使用の定着液の消費を抑制できる。
(5)画像形成装置1によれば、制御装置13は、回収トレイ121内の定着液の全部を第2収容部102に送った後、第1補給処理を実行する。
そのため、回収装置12によって回収された定着液の全部を、優先的に消費できる。
その結果、未使用の定着液の消費を、より抑制できる。
(6)画像形成装置1によれば、図2に示すように、制御装置13は、第2ポンプ118Bを駆動させることにより、第2補給処理とともに回収処理を実行する。
そのため、ポンプの数の低減を図ることにより、画像形成装置1のコストの低減を図ることができる。
(7)画像形成装置1によれば、図3および図4に示すように、印刷ジョブの実行を完了した場合(S4:YES)に、回収トレイ121内の定着液を供給タンク111に送ることができる(S6)。
そのため、回収トレイ121の大型化を抑制しつつ、シートSに付着しなかった定着液を回収できる。
また、印刷ジョブの実行が完了したか否かに関わらず、回収トレイ121内の定着液が所定量に達したときに回収処理を実行することも検討される。
しかし、本実施形態では、プラスの電圧が印加されるノズル電極93によって、筐体91内の定着液は、プラスに帯電する。この場合、筐体91と接続される供給タンク111内の定着液もプラスに帯電してしまう。一方、マイナスの電圧が印加される対向電極94によって、回収トレイ121内の定着液は、マイナスに帯電する。
そのため、噴霧装置9から定着液が噴霧されている状態で回収処理を実行すると、回収トレイ121内のマイナスに帯電した定着液が、第2収容部102を通って、プラスに帯電した定着液が収容されている供給タンク111に供給されてしまう。
その結果、供給タンク111内において、マイナスに帯電した定着液と、プラスに帯電した定着液との電気的干渉(ショートのような現象)が起こり、噴霧状態が不安定になる可能性がある。
そのため、印刷ジョブを実行中に回収処理を行う場合、印刷ジョブの実行を中断して、回収処理を実行する必要がある。
印刷ジョブの実行を中断して回収処理を実行すると、印刷速度が低下する。
この点、画像形成装置1によれば、印刷ジョブの実行を完了した後に(S4:YES)回収処理(S6)を実行するので、印刷ジョブの実行中における回収処理を抑制でき、印刷速度の低下を抑制できる。
(8)画像形成装置1によれば、制御装置13は、第1累積ページ数C1が多いほど、回収処理(S6)における回収ポンプ123の駆動時間を長くする。
そのため、第1累積ページ数C1が少なく、回収トレイ121内の定着液が少ない場合には、回収処理(S6)の時間を短くして、印刷待ちの時間を短くできる。
また、第1累積ページ数C1が多く、回収トレイ121内の定着液が多い場合には、回収処理(S6)の時間を長くして、回収トレイ121内の定着液を確実に供給タンク111に送ることができる。
(9)画像形成装置1によれば、図5に示すように、制御装置13は、第1累積ページ数C1が第1設定値P1未満であり(S3:YES、図3参照)、かつ、回収処理中に割込ジョブを受信した場合(S7:YES、図4参照)であって、第1累積ページ数C1が第2設定値P2以上である場合(S21:NO)、回収処理の後(S28)、割込ジョブを実行する(S2、図3参照)。
第1累積ページ数C1が第2設定値P2以上である場合、回収トレイ121が溢れる可能性が高い。
この点、回収処理を割込ジョブに優先することにより、回収トレイ121が溢れることを抑制できる。
一方、制御装置13は、第1累積ページ数C1が第1設定値P1未満であり(S3:YES、図3参照)、かつ、回収処理中に割込ジョブを受信した場合(S7:YES、図4参照)であって、第1累積ページ数C1が第2設定値P2未満である場合(S21:YES)、割込ジョブの後(S23:YES)、回収処理を実行する(S26)。
第1累積ページ数C1が第2設定値P2未満である場合、回収トレイ121が溢れる可能性が低い。
そのため、割込ジョブを回収処理に優先することにより、印刷待ちの時間を短くできる。
(10)画像形成装置1によれば、制御装置13は、割込ジョブの後の回収処理(S26)において、割込ジョブにおいて印刷したページ数が加算された第1累積ページ数C1に基づいて、第1累積ページ数C1が多いほど、回収処理(S26)における回収ポンプ123の駆動時間を長くする。
そのため、割込ジョブを回収処理に優先した場合に、割込ジョブにおいて印刷したページ数の分、回収処理の時間を長くできる。
そのため、割込ジョブを回収処理に優先した場合にも、回収トレイ121内の定着液を確実に供給タンク111に送ることができる。
(11)画像形成装置1によれば、図6に示すように、制御装置13は、印刷ジョブを実行中に第1累積ページ数C1が第1設定値P1以上になった場合(S3:NO、図3参照)、印刷ジョブを中断して(S31)、回収処理を実行する(S33)。
これにより、供給タンク111内の定着液がエンプティになった状態で印刷ジョブを継続し、ノズル92に空気が入ってしまうことを抑制できる。
(12)画像形成装置1によれば、図4、図6、図7に示すように、制御装置13は、回収処理の後(S8、S34、S44)、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることをセンサ112が検知した場合(S10:NO、S36:NO、S46:NO)、第1補給処理を実行する(S11、S37、S47)。
ここで、第1補給処理の後で回収処理を実行すると、第1補給処理によって供給タンク111が満杯になった後に、回収処理によって回収トレイ121から供給タンク111に定着液が送られ、供給タンク111が溢れる可能性がある。
この点、このような構成によれば、回収処理の後で第1補給処理を実行するので、回収処理によって供給タンク111が溢れることを防止できる。
(13)画像形成装置1によれば、図4、図7、図8に示すように、制御装置13は、第2累積ページ数C2が第3設定値P3以上であり(S12:YES、S48:YES、S54:YES)、かつ、供給タンク111内の定着液の量が所定量未満であることをセンサ112が検知しない場合(S10:YES、S41:YES、S52:YES)、エラー表示処理を実行する(S13、S49、S55)。
そのため、供給タンク111内の定着液の量が減少していると想定されるにもかかわらず、センサ112が、供給タンク111内の定着液の量の減少を検知しない場合に、センサ112の不具合を表示装置21(図1参照)に表示させることができる。
5.変形例
次に、図10から図12を参照して、変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
(1)図10に示すように、定着液カートリッジ200は、第2収容部102を有さなくてもよい。定着液カートリッジ200は、フィルタ201を有する管202を有してもよい。管202は、回収ポート106と第2ポート105とを接続する。詳しくは、管202の一端部は、回収ポート106に接続される。管202の他端部は、第2ポート105と接続される。フィルタ201は、管202の一端部と管202の他端部との間に位置する。管202内を通る定着液は、フィルタ201を通るときに、濾過される。
(2)図11に示すように、回収装置12は、回収ポンプ123と、回収バルブ124とを、さらに有してもよい。
回収ポンプ123は、回収管122内の定着液を、定着液カートリッジ10の第2収容部102に向けて送る。これにより、回収ポンプ123は、回収トレイ121内の定着液を第2収容部102に向けて送る。回収ポンプ123は、回収管122の一端部と、回収管122の他端部との間に位置する。回収ポンプ123は、回収トレイ121と回収ポート106との間に位置する。回収ポンプ123は、フィルタ103と回収トレイ121との間に位置する。具体的には、回収ポンプ123は、ギアポンプである。
回収バルブ124は、回収管122の一端部と、回収管122の他端部との間に位置する。回収バルブ124は、回収ポンプ123と回収ポート106との間に位置する。
回収バルブ124が開いた状態で、回収ポンプ123が駆動すると、回収管122内の定着液は、回収バルブ124を通過する。一方、回収バルブ124が閉じた状態では、回収管122内の定着液は、回収バルブ124を通過できない。これにより、回収バルブ124は、定着液が回収管122内を通過することを抑制する。回収バルブ124は、例えば、電磁バルブである。
制御装置13は、回収ポンプ123を駆動させることにより、回収処理を実行し、第2ポンプ118Bを駆動させることにより、第2補給処理を実行してもよい。
(3)図12に示すように、回収装置12が、回収ポンプ123と、回収バルブ124とをさらに有し、供給装置11が、第2ポンプ118Bおよび第2バルブ119Bを有さなくてもよい。この場合、制御装置13は、回収ポンプ123を駆動させることにより、第2補給処理とともに回収処理を実行してもよい。
この変形例によれば、ポンプの数の低減を図ることにより、画像形成装置1のコストの低減を図ることができる。
(4)第2収容部102は、第1収容部101と通じていてもよい。
第2収容部102が第1収容部101と通じている場合、供給装置11は、第1補給管117Aを有し、第2補給管117Bを有さなくてもよい。この場合、第2収容部102内の定着液は、第1収容部101および第1補給管117Aを通って、供給タンク111に入る。
また、第2収容部102が第1収容部101と通じている場合、供給装置11は、第2補給管117Bを有し、第1補給管117Aを有さなくてもよい。この場合、第1収容部101内の定着液は、第2収容部102および第2補給管117Bを通って、供給タンク111に入る。
(5)第1ポート104、第2ポート105および回収ポート106は、定着液カートリッジ10の同じ側の外面に位置していなくてもよい。例えば、第1ポート104および第2ポート105は、定着液カートリッジ10の側面に位置し、回収ポート106は、定着液カートリッジ10の下面に位置していてもよい。
1 画像形成装置
9 噴霧装置
10 定着液カートリッジ
11 供給装置
12 回収装置
13 制御装置
21 表示装置
101 第1収容部
102 第2収容部
103 フィルタ
104 第1ポート
105 第2ポート
106 回収ポート
111 供給タンク
112 センサ
117A 第1補給管
117B 第2補給管
118A 第1ポンプ
118B 第2ポンプ
121 回収トレイ
122 回収管
123 回収ポンプ
C1 第1累積ページ数
C2 第2累積ページ数
P1 第1設定値
P2 第2設定値
P3 第3設定値
S シート
S6 回収処理
S11 第1補給処理
S13 エラー表示処理
S26 回収処理
S37 第1補給処理
S38 エラー表示処理
S47 第1補給処理
S49 エラー表示処理
S53 第1補給処理
S55 エラー表示処理

Claims (24)

  1. 本体筐体と、
    トナーをシートに定着させるための定着液を、前記トナーが転写された前記シートに噴霧する噴霧装置と、
    前記定着液を収容可能な定着液カートリッジであって、前記本体筐体に装着可能な定着液カートリッジと、
    前記定着液カートリッジ内の前記定着液を前記噴霧装置に供給する供給装置と、
    前記噴霧装置から噴霧された前記定着液であって、前記シートに付着しなかった前記定着液を前記定着液カートリッジに回収する回収装置と、
    を備え、
    前記定着液カートリッジは、
    前記回収装置によって回収された前記定着液を濾過するフィルタを有する、画像形成装置。
  2. 前記定着液カートリッジは、
    未使用の前記定着液を収容する第1収容部と、
    前記回収装置によって回収された前記定着液を収容する第2収容部と、を有し、
    前記供給装置は、
    前記噴霧装置へ供給する前記定着液を収容する供給タンクと、
    前記第1収容部と前記供給タンクとに接続され、前記第1収容部から前記供給タンクに送られる前記定着液の通過を許容する第1補給管と、
    前記第2収容部と前記供給タンクとに接続され、前記第2収容部から前記供給タンクに送られる前記定着液の通過を許容する第2補給管と、
    を有する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記回収装置は、
    前記シートに付着しなかった前記定着液を収容する回収トレイと、
    前記回収トレイと前記定着液カートリッジとに接続され、前記回収トレイから前記定着液カートリッジに回収される前記定着液の通過を許容する回収管と、を有し、
    前記定着液カートリッジは、
    前記第1補給管と接続される第1ポートと、
    前記第2補給管と接続される第2ポートと、
    前記回収管と接続される回収ポートと、を有し、
    前記第2ポートは、前記第1ポートと前記回収ポートとの間に位置する、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、制御装置を、さらに備え、
    前記制御装置は、
    前記シートに付着しなかった前記定着液を前記第2収容部に送る回収処理と、
    前記第1収容部内の前記定着液を前記供給タンクに送る第1補給処理と、
    前記第2収容部内の前記定着液を前記供給タンクに送る第2補給処理と、
    を実行可能である、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御装置は、前記第2補給処理を終了した後に、前記第1補給処理を実行する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御装置は、前記シートに付着しなかった前記定着液を収容する回収トレイ内の前記定着液の全部を前記第2収容部に送った後、前記第1補給処理を実行する、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記供給装置は、
    前記第1収容部内の前記定着液を前記供給タンクに向けて送る第1ポンプと、
    前記第2収容部内の前記定着液を前記供給タンクに向けて送る第2ポンプと、を有し、
    前記制御装置は、前記第2ポンプを駆動させることにより、前記第2補給処理とともに前記回収処理を実行する、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記回収装置は、
    前記シートに付着しなかった前記定着液を収容する回収トレイ内の前記定着液を前記第2収容部に向けて送る回収ポンプを有し、
    前記制御装置は、前記回収ポンプを駆動させることにより、前記第2補給処理とともに前記回収処理を実行する、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記供給装置は、
    前記第1収容部内の前記定着液を前記供給タンクに向けて送る第1ポンプと、
    前記第2収容部内の前記定着液を前記供給タンクに向けて送る第2ポンプと、を有し、
    前記回収装置は、
    前記シートに付着しなかった前記定着液を収容する回収トレイ内の前記定着液を前記第2収容部に向けて送る回収ポンプを有する、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御装置は、印刷ジョブの実行を完了した場合、前記回収処理を実行する、請求項4から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御装置は、前回の前記回収処理の後に印刷したページの累積である第1累積ページ数をカウントする、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御装置は、前記第1累積ページ数が多いほど、前記回収処理を長くする、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記供給装置は、
    前記供給タンク内の前記定着液の量が所定量未満であるか否かを検知するセンサ、を有し、
    前記制御装置は、
    前記所定量の前記定着液によって連続して印刷可能なページ数である第1設定値と、
    前記シートに付着しなかった前記定着液を収容する回収トレイの容量に基づいて設定される第2設定値と、を記憶しており、
    前記制御装置は、前記第1累積ページ数が前記第1設定値未満であり、かつ、前記回収処理中に新たな印刷ジョブを受信した場合であって、
    前記第1累積ページ数が前記第2設定値以上である場合、前記回収処理の後、前記新たな印刷ジョブを実行し、
    前記第1累積ページ数が前記第2設定値未満である場合、前記新たな印刷ジョブの実行後、前記回収処理を実行する、請求項11または請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御装置は、
    前記第1累積ページ数が前記第1設定値未満であり、かつ、前記回収処理中に新たな印刷ジョブを受信した場合であって、前記第1累積ページ数が前記第2設定値未満である場合、前記新たな印刷ジョブの後の前記回収処理において、前記新たな印刷ジョブにおいて印刷した前記ページ数が加算された前記第1累積ページ数に基づいて、前記第1累積ページ数が多いほど、前記回収処理を長くする、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御装置は、
    印刷ジョブを実行中に前記第1累積ページ数が前記第1設定値以上になった場合、前記印刷ジョブの実行を中断して、前記回収処理を実行する、請求項13または請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御装置は、前記回収処理を完了した場合、前記第1累積ページ数をリセットする、請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 前記供給装置は、
    前記供給タンク内の前記定着液の量が所定量未満であるか否かを検知するセンサ
    を、有する、請求項10から請求項16のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  18. 前記制御装置は、
    前記回収処理および前記第2補給処理の後、前記供給タンク内の前記定着液の量が前記所定量未満であることを前記センサが検知した場合、前記第1補給処理を実行する、請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記制御装置は、
    前記画像形成装置のウォームアップ処理中において、前記供給タンク内の前記定着液の量が前記所定量未満であることを前記センサが検知した場合、前記第1補給処理を実行する、請求項17に記載の画像形成装置。
  20. 前記制御装置は、
    前回の前記第1補給処理の後に印刷したページの累積である第2累積ページ数が第3設定値以上であり、かつ、前記供給タンク内の前記定着液の量が前記所定量未満であることを前記センサが検知しない場合、表示装置にエラーを表示させるエラー表示処理を実行する、請求項18または請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記制御装置は、
    印刷ジョブの実行を完了した後、前記第2累積ページ数が第3設定値以上であり、かつ、前記供給タンク内の前記定着液の量が前記所定量未満であることを前記センサが検知しない場合、前記エラー表示処理を実行する、請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 前記制御装置は、
    前記画像形成装置のウォームアップ処理中において、前記第2累積ページ数が第3設定値以上であり、かつ、前記供給タンク内の前記定着液の量が前記所定量未満であることを前記センサが検知しない場合、前記エラー表示処理を実行する、請求項20に記載の画像形成装置。
  23. 前記制御装置は、
    前記画像形成装置内に詰まった前記シートが取り除かれた後の復帰処理において、前記第2累積ページ数が第3設定値以上であり、かつ、前記供給タンク内の前記定着液の量が前記所定量未満であることを前記センサが検知しない場合、前記エラー表示処理を実行する、請求項20に記載の画像形成装置。
  24. トナーをシートに定着させるための定着液を前記トナーが転写された前記シートに噴霧する噴霧装置を備える画像形成装置に装着可能な定着液カートリッジであって、
    未使用の前記定着液を収容する第1収容部と、
    前記噴霧装置から噴霧された前記定着液であって、前記シートに付着しなかった前記定着液を収容する第2収容部と、
    前記第2収容部に設けられ、前記定着液を濾過するフィルタと、
    を備える、定着液カートリッジ。
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