JP2022086315A - タイヤ - Google Patents

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Shoichi Wada
俊輔 伊藤
Shunsuke Ito
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Abstract

【課題】 ノイズ性能とスノー性能とを両立し得るタイヤを提供する。【解決手段】 トレッド部2を有するタイヤ1である。トレッド部2は、一対のクラウン周方向溝3の間に区分されるクラウン陸部5と、クラウン周方向溝3とショルダー周方向溝4との間に区分されるミドル陸部6とを含んでいる。クラウン陸部5は、クラウン陸部5を横切るクラウン横溝8で区分される複数のクラウンブロック9を含んでいる。ミドル陸部6には、クラウン周方向溝3からタイヤ軸方向外側に凹む切欠部10が形成されている。クラウンブロック9は、クラウン周方向溝3を介して切欠部10に対向する第1クラウンブロック9Aと、第1クラウンブロック9Aにタイヤ周方向で隣接する第2クラウンブロック9Bとを含んでいる。第1クラウンブロック9Aは、第2クラウンブロック9Bに対して、切欠部10の側に位置ずれして配されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、トレッド部を有するタイヤに関する。
従来、ドライ性能と雪上性能とを両立したタイヤが知られている。例えば、下記特許文献1は、スロットとサイプとが設けられたブロックを含むことにより、優れた操縦安定性と氷雪上性能を発揮するタイヤを提案している。
特開2018-154147号公報
しかしながら、特許文献1のタイヤは、雪上性能を向上させる場合に、スロットを大きくするかサイプを増やす必要があり、ドライ路面走行時のノイズ性能が低下するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ノイズ性能とスノー性能とを両立し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ赤道に隣接してタイヤ周方向に直線状に延びる一対のクラウン周方向溝と、前記クラウン周方向溝のタイヤ軸方向外側でタイヤ周方向に直線状に延びるショルダー周方向溝と、一対の前記クラウン周方向溝の間に区分されるクラウン陸部と、前記クラウン周方向溝と前記ショルダー周方向溝との間に区分されるミドル陸部とを含み、前記クラウン陸部は、前記クラウン陸部を横切るクラウン横溝で区分される複数のクラウンブロックを含み、前記ミドル陸部には、前記クラウン周方向溝からタイヤ軸方向外側に凹む切欠部が形成され、前記クラウンブロックは、前記クラウン周方向溝を介して前記切欠部に対向する第1クラウンブロックと、前記第1クラウンブロックにタイヤ周方向で隣接する第2クラウンブロックとを含み、前記第1クラウンブロックは、前記第2クラウンブロックに対して、前記切欠部の側に位置ずれして配されることを特徴とする。
本発明のタイヤにおいて、前記切欠部のタイヤ軸方向の凹み量は、前記ミドル陸部のタイヤ軸方向の幅の20%以下であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1クラウンブロックと前記第2クラウンブロックとのタイヤ軸方向の位置ずれ量は、前記切欠部の前記凹み量の2倍以下であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記切欠部のタイヤ半径方向の深さは、前記クラウン周方向溝の溝深さの30%~70%であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ミドル陸部は、前記ミドル陸部を横切るミドル横溝で区分される複数のミドルブロックを含み、前記ミドルブロックは、タイヤ周方向で隣接する第1ミドルブロックと第2ミドルブロックとを含み、前記切欠部は、前記第1ミドルブロックと前記第2ミドルブロックとに跨って形成されるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ミドル横溝と前記クラウン横溝とは、前記クラウン周方向溝を介して互いに対向しない位置で、前記クラウン周方向溝に開口しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ミドル横溝は、前記第1ミドルブロックと前記第2ミドルブロックとの間で前記切欠部に連通する第1ミドル横溝を含み、前記第1ミドル横溝は、前記クラウン周方向溝に連通する第1端部と、前記ショルダー周方向溝に連通する第2端部とを含み、前記第1端部の溝幅は、前記第2端部の溝幅よりも小さいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2端部は、タイヤ軸方向から視て、前記切欠部と重複する位置に設けられるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ミドル横溝には、タイバーが設けられるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記タイバーの前記ミドル横溝の溝底からの高さは、前記ミドル横溝の溝深さの10%~70%であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1クラウンブロックは、前記切欠部の側のエッジからタイヤ軸方向内側に延び、前記第1クラウンブロック内で終端する第1横溝が形成されるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1横溝は、タイヤ軸方向に沿って延びる第1縁と、タイヤ軸方向に対して傾斜する方向に延びる第2縁とにより、トレッド平面視で終端する側が先細となる三角形状であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、クラウン陸部は、前記クラウン陸部を横切るクラウン横溝で区分される複数のクラウンブロックを含み、ミドル陸部には、クラウン周方向溝からタイヤ軸方向外側に凹む切欠部が形成され、前記クラウンブロックは、前記クラウン周方向溝を介して前記切欠部に対向する第1クラウンブロックと、前記第1クラウンブロックにタイヤ周方向で隣接する第2クラウンブロックとを含み、前記第1クラウンブロックは、前記第2クラウンブロックに対して、前記切欠部の側に位置ずれして配されている。
このようなクラウンブロックは、第1クラウンブロックと第2クラウンブロックとが位置ずれしていることで、クラウン周方向溝で発生する気中共鳴音を低減させることができ、タイヤのノイズ性能を向上させることができる。また、このようなタイヤは、クラウンブロックの位置ずれにより、エッジ成分を増加することができ、雪上性能を向上させることができる。このため、本発明のタイヤは、ノイズ性能と雪上性能とを両立することができる。
本発明のタイヤの一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 クラウン陸部及びミドル陸部の拡大図である。 第1ミドル横溝の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、走行時に接地するトレッド部2を有している。
タイヤ1は、例えば、乗用車やSUVに装着される全天候走行可能な空気入りタイヤとして好適に用いられる。ここで、全天候走行可能なタイヤ1とは、ドライ路面での操縦安定性(以下、「ドライ性能」という。)や雪上路面での操縦安定性(以下、「雪上性能」という。)等が求められるタイヤ1である。タイヤ1は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、重荷重用の空気入りタイヤや内部に加圧空気が充填されない非空気式タイヤ等の様々なタイヤ1に用いることができる。
本実施形態のトレッド部2は、タイヤ赤道Cに隣接してタイヤ周方向に直線状に延びる一対のクラウン周方向溝3と、クラウン周方向溝3のタイヤ軸方向外側でタイヤ周方向に直線状に延びるショルダー周方向溝4とを含んでいる。ここで、「タイヤ赤道C」は、トレッド端Te間のタイヤ軸方向の中央位置である。
「トレッド端Te」は、タイヤ1が空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規状態」とは、タイヤ1が正規リムにリム組みされかつ正規内圧に調整された無負荷の状態である。以下、特に言及されない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば"Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が無い場合、メーカー等がタイヤ毎に定めるリムである。
「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が無い場合、メーカー等がタイヤ毎に定める空気圧である。
「正規荷重」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。「正規荷重」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が無い場合、メーカー等がタイヤ毎に定める荷重である。
本実施形態のトレッド部2は、一対のクラウン周方向溝3の間に区分されるクラウン陸部5と、クラウン周方向溝3とショルダー周方向溝4との間に区分されるミドル陸部6とを含んでいる。トレッド部2は、ショルダー周方向溝4よりもタイヤ軸方向外側に区分されるショルダー陸部7をさらに含むのが望ましい。
本実施形態のクラウン陸部5は、クラウン陸部5を横切るクラウン横溝8で区分される複数のクラウンブロック9を含んでいる。このようなクラウン横溝8は、大きい雪柱せん断力を発生させるとともに、エッジ成分を増加させるので、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
本実施形態のミドル陸部6には、クラウン周方向溝3からタイヤ軸方向外側に凹む切欠部10が形成されている。このような切欠部10は、エッジ成分を増加させるので、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。また、この切欠部10は、ミドル陸部6をタイヤ軸方向に連通するものではなきので、ノイズ性能を向上させることに役立つ。
クラウンブロック9は、例えば、クラウン周方向溝3を介して切欠部10に対向する第1クラウンブロック9Aと、第1クラウンブロック9Aにタイヤ周方向で隣接する第2クラウンブロック9Bとを含んでいる。本実施形態の第1クラウンブロック9Aは、第2クラウンブロック9Bに対して、切欠部10の側に位置ずれして配されている。
このようなクラウンブロック9は、第1クラウンブロック9Aと第2クラウンブロック9Bとが位置ずれしていることで、クラウン周方向溝3で発生する気中共鳴音を低減させることができ、タイヤ1のノイズ性能を向上させることができる。また、このようなタイヤ1は、クラウンブロック9の位置ずれにより、エッジ成分を増加することができ、雪上性能を向上させることができる。このため、本実施形態のタイヤ1は、ノイズ性能と雪上性能とを両立することができる。
図2は、クラウン陸部5及びミドル陸部6の拡大図である。図2に示されるように、切欠部10のタイヤ軸方向の凹み量d1は、好ましくは、ミドル陸部6のタイヤ軸方向の幅W1の20%以下である。切欠部10の凹み量d1がミドル陸部6の幅W1の20%以下であることで、ミドル陸部6の良好な剛性が維持され、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上することができる。このような観点から、切欠部10の凹み量d1は、より好ましくは、ミドル陸部6の幅W1の15%以下であり、さらに好ましくは、10%以下である。
第1クラウンブロック9Aと第2クラウンブロック9Bとのタイヤ軸方向の位置ずれ量d2は、好ましくは、切欠部10の凹み量d1の2倍以下である。位置ずれ量d2が凹み量d1の2倍以下であることで、クラウン周方向溝3の良好な排水性が維持され、タイヤ1のウェット性能を向上することができる。
切欠部10のタイヤ半径方向の深さは、好ましくは、クラウン周方向溝3の溝深さの30%~70%である。切欠部10の深さがクラウン周方向溝3の溝深さの30%以上であることで、クラウン周方向溝3の溝容積が補完され、タイヤ1の雪上性能を向上することができる。このような観点から、切欠部10の深さは、より好ましくは、クラウン周方向溝3の溝深さの35%以上であり、さらに好ましくは、40%以上である。
切欠部10の深さがクラウン周方向溝3の溝深さの70%以下であることで、ミドル陸部6の良好な剛性が維持され、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上することができる。このような観点から、切欠部10の深さは、より好ましくは、クラウン周方向溝3の溝深さの65%以下であり、さらに好ましくは、60%以下である。
本実施形態のミドル陸部6は、ミドル陸部6を横切るミドル横溝11で区分される複数のミドルブロック12を含んでいる。ミドルブロック12は、例えば、タイヤ周方向で隣接する第1ミドルブロック12Aと第2ミドルブロック12Bとを含んでいる。このようなミドル横溝11は、大きい雪柱せん断力を発生させるとともに、エッジ成分を増加させるので、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
本実施形態の切欠部10は、第1ミドルブロック12Aと第2ミドルブロック12Bとに跨って形成されている。ミドル横溝11は、第1ミドルブロック12Aと第2ミドルブロック12Bとの間で切欠部10に連通する第1ミドル横溝11Aと、切欠部10が形成されていない部分でクラウン周方向溝3に連通する第2ミドル横溝11Bとを含んでいる。
第1ミドル横溝11Aと第2ミドル横溝11Bとは、タイヤ周方向に交互に配されるのが望ましい。このようなミドル陸部6は、切欠部10と切欠部10に連通する第1ミドル横溝11Aとが協働して、タイヤ1の雪上性能をより向上させることができる。
図3は、第1ミドル横溝11Aの拡大図である。図3に示されるように、本実施形態の第1ミドル横溝11Aは、タイヤ軸方向内側の第1端部11aと、タイヤ軸方向外側の第2端部11bとを含んでいる。第1端部11aは、例えば、第1ミドル横溝11Aのクラウン周方向溝3に連通する端部である。第2端部11bは、例えば、第1ミドル横溝11Aのショルダー周方向溝4に連通する端部である。
本実施形態の第1端部11aは、切欠部10に設けられる。第2端部11bは、タイヤ軸方向から視て、切欠部10と重複する位置に設けられるのが望ましい。本実施形態の第1ミドル横溝11Aは、その全体がタイヤ軸方向から視て、切欠部10と重複する位置に設けられている。このような第1ミドル横溝11Aは、ミドル陸部6の剛性を維持し、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上させることに役立つ。
本実施形態の第1端部11aの溝幅W2は、第2端部11bの溝幅W3よりも小さい。このような第1ミドル横溝11Aは、クラウン周方向溝3に連通する溝幅W2が小さいため、クラウン周方向溝3で発生する気柱共鳴音の伝達を抑制し、タイヤ1のノイズ性能を向上させることができる。
第1端部11aの溝幅W2は、好ましくは、第2端部11bの溝幅W3の50%以下であり、より好ましくは、30%以下である。このような第1ミドル横溝11Aは、タイヤ1のノイズ性能をより確実に向上させることができる。
本実施形態の第1ミドル横溝11Aは、第1端部11aと同じ溝幅W2の第1領域11cと、第2端部11bと同じ溝幅W2の第2領域11dと、溝幅が変化する第3領域11eとを含んでいる。このような第1ミドル横溝11Aは、第1ミドル横溝11A内の空気の流れを抑制し、ポンピング音を軽減することができるので、タイヤ1のノイズ性能を向上させることができる。
第1領域11cの長さL1は、好ましくは、ミドル陸部6の幅W1の20%以上である。第2領域11dの長さL2は、好ましくは、ミドル陸部6の幅W1の40%以下である。第3領域11eの長さL3は、好ましくは、ミドル陸部6の幅W1の20%~60%である。このような第1ミドル横溝11Aは、タイヤ1のノイズ性能をより確実に向上させることができる。
第1ミドル横溝11Aには、タイバー13が設けられるのが望ましい。タイバー13は、例えば、第1領域11c及び第2領域11dに設けられている。このようなタイバー13は、第1ミドル横溝11A内の空気の流れを抑制し、ポンピング音を軽減することができるので、タイヤ1のノイズ性能をより向上させることができる。
図2に示されるように、本実施形態では、第2ミドル横溝11Bにも、タイバー13が設けられている。すなわち、本実施形態の全てのミドル横溝11には、タイバー13が設けられている。このようなタイバー13は、切欠部10によるミドル陸部6の剛性低下を抑制し、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上させることに役立つ。
タイバー13のミドル横溝11の溝底からの高さは、好ましくは、ミドル横溝11の溝深さの10%~70%である。すなわち、第1ミドル横溝11Aに設けられたタイバー13の第1ミドル横溝11Aの溝底からの高さは、好ましくは、第1ミドル横溝11Aの溝深さの10%~70%である。同様に、第2ミドル横溝11Bに設けられたタイバー13の第2ミドル横溝11Bの溝底からの高さは、好ましくは、第2ミドル横溝11Bの溝深さの10%~70%である。
タイバー13の高さがミドル横溝11の溝深さの10%以上であることで、ミドル陸部6の良好な剛性を維持し、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上させることができる。このような観点から、タイバー13の高さは、より好ましくは、ミドル横溝11の溝深さの15%以上であり、さらに好ましくは、20%以上である。
タイバー13の高さがミドル横溝11の溝深さの70%以下であることで、ミドル横溝11の溝容積の低下を抑制し、タイヤ1の良好な雪上性能を維持することができる。このような観点から、タイバー13の高さは、より好ましくは、ミドル横溝11の溝深さの65%以下であり、さらに好ましくは、60%以下である。
ミドル横溝11のタイバー13は、例えば、ミドル横溝11のタイヤ軸方向の両側に形成されている。このようなタイバー13は、切欠部10によるミドル陸部6の剛性低下を効率的に抑制し、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上させることができる。
タイバー13は、例えば、クラウン横溝8にも形成されている。クラウン横溝8のタイバー13は、例えば、クラウン横溝8のタイヤ軸方向の中央に形成されている。このようなタイバー13は、クラウン陸部5の剛性を維持し、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上させることに役立つ。
タイバー13のクラウン横溝8の溝底からの高さは、好ましくは、クラウン横溝8の溝深さの10%~70%である。タイバー13の高さがクラウン横溝8の溝深さの10%以上であることで、クラウン陸部5の良好な剛性を維持し、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上させることができる。このような観点から、タイバー13の高さは、より好ましくは、クラウン横溝8の溝深さの15%以上であり、さらに好ましくは、20%以上である。
タイバー13の高さがクラウン横溝8の溝深さの70%以下であることで、クラウン横溝8の溝容積の低下を抑制し、タイヤ1の良好な雪上性能を維持することができる。このような観点から、タイバー13の高さは、より好ましくは、クラウン横溝8の溝深さの65%以下であり、さらに好ましくは、60%以下である。
本実施形態のミドル横溝11とクラウン横溝8とは、クラウン周方向溝3を介して互いに対向しない位置で、クラウン周方向溝3に開口している。このようなミドル横溝11とクラウン横溝8とは、ピッチ音を低減することができ、タイヤ1のノイズ性能を向上させることができる。
本実施形態の第1クラウンブロック9Aは、切欠部10の側のエッジからタイヤ軸方向内側に延び、第1クラウンブロック9A内で終端する第1横溝14が形成されている。このような第1横溝14は、タイヤ1の良好なノイズ性能を維持しつつ、雪上性能を向上させることができる。
第1横溝14は、タイヤ軸方向に沿って延びる第1縁14aと、タイヤ軸方向に対して傾斜する方向に延びる第2縁14bとにより、トレッド平面視で終端する側が先細となる三角形状である。このような第1横溝14は、第1クラウンブロック9Aの剛性低下を抑制し、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上させることができる。
第1クラウンブロック9Aは、例えば、切欠部10の側のエッジからタイヤ軸方向内側に延び、第1クラウンブロック9A内で終端する第1サイプ15と、反対側のエッジからタイヤ軸方向内側に延び、第1クラウンブロック9A内で終端する第2サイプ16とが形成されている。このような第1サイプ15及び第2サイプ16は、第1クラウンブロック9Aの剛性を維持しつつ、エッジ成分を増加させるので、タイヤ1のドライ性能と雪上性能とを両立させることができる。
第1サイプ15及び第2サイプ16は、それぞれ、第2縁14bに平行に延びるのが望ましい。本実施形態の第1サイプ15及び第2サイプ16は、それぞれ、クラウン横溝8にも平行に延びている。このような第1サイプ15及び第2サイプ16は、第1横溝14及びクラウン横溝8と協働して、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
第2クラウンブロック9Bは、タイヤ周方向で第1クラウンブロック9Aに隣接した位置において、タイヤ赤道Cを軸として、第1クラウンブロック9Aに対して線対称となるように形成されるのが望ましい。このような第2クラウンブロック9Bは、第1クラウンブロック9Aと協働して、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
本実施形態の第1ミドルブロック12Aは、ショルダー周方向溝4の側のエッジからタイヤ軸方向内側に延び、第1ミドルブロック12A内で終端する第2横溝17が形成されている。このような第2横溝17は、タイヤ1の良好なノイズ性能を維持しつつ、雪上性能を向上させることができる。
第1ミドルブロック12Aは、例えば、ショルダー周方向溝4の側のエッジからタイヤ軸方向内側に延び、第1ミドルブロック12A内で終端する第3サイプ18と、クラウン周方向溝3の側のエッジからタイヤ軸方向外側に延び、第1ミドルブロック12A内で終端する第4サイプ19とが形成されている。このような第3サイプ18及び第4サイプ19は、第1ミドルブロック12Aの剛性を維持しつつ、エッジ成分を増加させるので、タイヤ1のドライ性能と雪上性能とを両立させることができる。
本実施形態の第3サイプ18及び第4サイプ19は、それぞれ、ミドル横溝11に平行に延びている。このような第3サイプ18及び第4サイプ19は、ミドル横溝11と協働して、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
本実施形態の第2ミドルブロック12Bは、ショルダー周方向溝4の側のエッジからタイヤ軸方向内側に延び、第2ミドルブロック12B内で終端する第3横溝20が形成されている。第2ミドルブロック12Bは、例えば、ショルダー周方向溝4の側のエッジが、タイヤ軸方向内側に凹む凹部21を形成している。第3横溝20は、凹部21から形成されているのが望ましい。このような第3横溝20は、タイヤ1の良好なノイズ性能を維持しつつ、雪上性能を向上させることができる。
第2ミドルブロック12Bは、例えば、第3横溝20からタイヤ軸方向内側に延び、第2ミドルブロック12B内で終端する第5サイプ22と、クラウン周方向溝3の側のエッジからタイヤ軸方向外側に延び、第2ミドルブロック12B内で終端する第6サイプ23とが形成されている。このような第5サイプ22及び第6サイプ23は、第2ミドルブロック12Bの剛性を維持しつつ、エッジ成分を増加させるので、タイヤ1のドライ性能と雪上性能とを両立させることができる。
本実施形態の第5サイプ22及び第6サイプ23は、それぞれ、ミドル横溝11に平行に延びている。このような第5サイプ22及び第6サイプ23は、ミドル横溝11と協働して、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
図1に示されるように、本実施形態のショルダー陸部7は、ショルダー陸部7を横切るショルダー横溝24で区分される複数のショルダーブロック25を含んでいる。このようなショルダー横溝24は、大きい雪柱せん断力を発生させるとともに、エッジ成分を増加させるので、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
ショルダー横溝24には、タイバー13が設けられるのが望ましい。本実施形態のショルダー横溝24は、ショルダー周方向溝4の側にタイバー13が設けられている。このようなタイバー13は、ショルダー横溝24の剛性を維持し、タイヤ1の摩耗性能及びドライ性能を向上させることに役立つ。
ショルダーブロック25は、例えば、ショルダー周方向溝4の側のエッジからタイヤ軸方向外側に延び、ショルダーブロック25で終端する第7サイプ26が形成されている。ショルダーブロック25には、複数本の、本実施形態では2本の第7サイプ26が形成されている。このような第7サイプ26は、ショルダーブロック25の剛性を維持しつつ、エッジ成分を増加させるので、タイヤ1のドライ性能と雪上性能とを両立させることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
図1のトレッド部を有する実施例のタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、切欠部が形成されていないタイヤが試作された。試作されたタイヤを用いて、ノイズ性能、雪上性能及びドライ性能が評価された。共通仕様やテスト方法は、以下のとおりである。
<共通仕様>
タイヤサイズ : LT265/70R17
リムサイズ : 17×7.5J
前輪空気圧 : 410kPa
後輪空気圧 : 520kPa
テスト車両 : 大型ピックアップトラック
<ノイズ性能>
試作タイヤをテスト車両の全輪に装着し、ドライの舗装路面を走行したときの車内騒音が、テストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例を100とする指数で表され、数値が大きいほどノイズが小さく、ノイズ性能に優れていることを示す。
<雪上性能>
試作タイヤをテスト車両の全輪に装着し、雪上路面を走行したときの操縦安定性が、テストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例を100とする指数で表され、数値が大きいほど、雪上性能に優れていることを示す。
<ドライ性能>
試作タイヤをテスト車両の全輪に装着し、ドライの舗装路面を走行したときの操縦安定性が、テストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例を100とする指数で表され、数値が大きいほど、ドライ性能に優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2022086315000002
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に対して、ノイズ性能、雪上性能及びドライ性能の合計で示される総合評価が優れており、ノイズ性能と雪上性能とを両立していることが確認された。
1 タイヤ
2 トレッド部
3 クラウン周方向溝
4 ショルダー周方向溝
5 クラウン陸部
6 ミドル陸部
8 クラウン横溝
9 クラウンブロック
9A 第1クラウンブロック
9B 第2クラウンブロック
10 切欠部

Claims (12)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道に隣接してタイヤ周方向に直線状に延びる一対のクラウン周方向溝と、前記クラウン周方向溝のタイヤ軸方向外側でタイヤ周方向に直線状に延びるショルダー周方向溝と、一対の前記クラウン周方向溝の間に区分されるクラウン陸部と、前記クラウン周方向溝と前記ショルダー周方向溝との間に区分されるミドル陸部とを含み、
    前記クラウン陸部は、前記クラウン陸部を横切るクラウン横溝で区分される複数のクラウンブロックを含み、
    前記ミドル陸部には、前記クラウン周方向溝からタイヤ軸方向外側に凹む切欠部が形成され、
    前記クラウンブロックは、前記クラウン周方向溝を介して前記切欠部に対向する第1クラウンブロックと、前記第1クラウンブロックにタイヤ周方向で隣接する第2クラウンブロックとを含み、
    前記第1クラウンブロックは、前記第2クラウンブロックに対して、前記切欠部の側に位置ずれして配される、
    タイヤ。
  2. 前記切欠部のタイヤ軸方向の凹み量は、前記ミドル陸部のタイヤ軸方向の幅の20%以下である、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記第1クラウンブロックと前記第2クラウンブロックとのタイヤ軸方向の位置ずれ量は、前記切欠部の前記凹み量の2倍以下である、請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記切欠部のタイヤ半径方向の深さは、前記クラウン周方向溝の溝深さの30%~70%である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
  5. 前記ミドル陸部は、前記ミドル陸部を横切るミドル横溝で区分される複数のミドルブロックを含み、
    前記ミドルブロックは、タイヤ周方向で隣接する第1ミドルブロックと第2ミドルブロックとを含み、
    前記切欠部は、前記第1ミドルブロックと前記第2ミドルブロックとに跨って形成される、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ。
  6. 前記ミドル横溝と前記クラウン横溝とは、前記クラウン周方向溝を介して互いに対向しない位置で、前記クラウン周方向溝に開口している、請求項5に記載のタイヤ。
  7. 前記ミドル横溝は、前記第1ミドルブロックと前記第2ミドルブロックとの間で前記切欠部に連通する第1ミドル横溝を含み、
    前記第1ミドル横溝は、前記クラウン周方向溝に連通する第1端部と、前記ショルダー周方向溝に連通する第2端部とを含み、
    前記第1端部の溝幅は、前記第2端部の溝幅よりも小さい、請求項5又は6に記載のタイヤ。
  8. 前記第2端部は、タイヤ軸方向から視て、前記切欠部と重複する位置に設けられる、請求項7に記載のタイヤ。
  9. 前記ミドル横溝には、タイバーが設けられる、請求項5ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
  10. 前記タイバーの前記ミドル横溝の溝底からの高さは、前記ミドル横溝の溝深さの10%~70%である、請求項9に記載のタイヤ。
  11. 前記第1クラウンブロックは、前記切欠部の側のエッジからタイヤ軸方向内側に延び、前記第1クラウンブロック内で終端する第1横溝が形成される、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
  12. 前記第1横溝は、タイヤ軸方向に沿って延びる第1縁と、タイヤ軸方向に対して傾斜する方向に延びる第2縁とにより、トレッド平面視で終端する側が先細となる三角形状である、請求項11に記載のタイヤ。
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