JP2022086025A - 包装装置 - Google Patents
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Abstract
Description
フィルムを折り込むことにより対象物を包む包装手段と、巻回されたロールフィルムを送り出すに際してフィルムの把持及び非把持を繰り返し行うフィルム把持部と、前記フィルム把持部を駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を冷却する冷却手段とを有することを特徴とする包装装置である。
第1の特徴は、フィルムを折り込むことにより対象物を包む包装手段と、巻回されたロールフィルムを送り出すに際してフィルムの把持及び非把持を繰り返し行うフィルム把持部と、前記フィルム把持部を駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を冷却する冷却手段とを有する包装装置であることである(図5,6等参照)。
この構成によれば、フィルム把持部を駆動させる駆動手段が熱を帯びてしまうことを防止できる
この構成によれば、移動するフィルム把持部の駆動手段を、必要な時にいつでも冷却することができる。
この構成によれば、冷却手段を配置するための構造や配線を複雑にすることなく、フィルム把持部の駆動手段の冷却を行うことができ、コスト削減ができるる。駆動手段と冷却手段は僅かに離間する場合があるが、冷却効果が損なわれる程のものではない。
この構成によれば、冷却手段が簡便なものとなり、また、フィルム把持部の駆動手段と冷却手段が少々離間していても、十分な冷却を行うことができる。
この構成によれば、フィルムが送風により乱される事態が低減されることになり、フィルムの搬送を適切に行うことができる。
この構成によれば、フィルムが送風により乱される事態がさらに低減され、さらに適切なフィルム搬送を行うことができる。
この構成によれば、必要のない時にまで冷却手段が駆動されることなく、冷却手段の駆動が効率化される。よって、省エネルギー化を図ることができ、ランニングコストを低減できる。
この構成によれば、冷却手段の駆動がさらに効率化される。
この構成によれば、冷却手段の駆動の効率化を適切に実現できる。
被包装物は、例えばトレーに食品などを載置したもの等である。
詳細には、この包装装置は、フィルムセット位置を簡単に特定することができ、フィルム把持部へ、フィルムを支持し案内する案内部の位置をずらして設置することが可能であり、案内部は切欠部を有し、フィルム把持部に設けられた検出部で、案内部の切欠部の位置を検出することで、案内部やフィルムの幅サイズを特定し、フィルムの両側端部を確実に把持することができる。
つまり、この包装装置は、簡単な構成で、異なる種類のフィルム幅のフィルムに対応することができる。異なる種類のフィルム幅のフィルムに1台の包装装置で対応できるということは、装置を休ませる状況が少なくなるということであり、その分だけ、当該包装装置の稼働率は向上することになる。この場合、包装装置の継続使用によって生じるフィルム把持部の駆動手段の熱帯びが問題となる。しかし、この包装装置では、装置が継続して使用された場合であっても、適切に、フィルム把持部の駆動手段を冷却することができる。
包装装置100は、例えば延伸フィルム等のフィルムを用いて被包装物(食料品等の商品など)を包装する。
詳細には、包装装置100は、その本体部100Bに包装部bなどを有し、本体部100Bの正面上部に表示操作部39が設けられている。表示操作部39は、キーボードやタッチパネル等からなる操作部と、液晶表示装置等で構成された表示部とを備えている。操作部は各種データ及び各種指令の入力操作のためのものである。表示部は、CPUの指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージの表示を行うものである。この表示操作部39は、別名コンソール部とも呼ばれている。
包装装置100は、例えば包装装置の本体部100Bに備えられたフィルムロール配置部にセットされたフィルムロールからフィルムを繰り出し、該フィルムをフィルム保持部(案内部を含む)を介して一対のフィルム把持部(フィルムフィード機構)へ引き渡し、このフィルム把持部によりフィルムの幅方向の両側端部を挟持しながら移送して包装部bへ供給し、包装部bにて両側端部が挟持されたフィルムに向けて、搬送部により搬送された被包装物(商品)をエレベータ等の昇降装置により突き上げフィルム包装を行う。
図4は包装装置100の案内部4、フィルム把持部5、検出部Sの一例を説明する斜視図である。図5は案内部4、フィルム把持部5、駆動手段、冷却手段、検出部Sの一例を説明するための部分拡大斜視図である。
図6は包装装置100の案内部4、フィルム把持部5、駆動手段、冷却手段の一例を示す平面概念図である。
エレベータ2の上方には包装部bが設けられている。包装部bには、詳細には、フィルムロール配置部(不図示)とそのフィルムロール配置部FHにセットされたフィルムロールFRから繰り出されるフィルムF(ストレッチ性のあるフィルム;ストレッチフィルム)の先端部を保持するフィルム保持手段(保持可動機構部401)が設けられている。
詳細には、図3に示すように、フィルムロールFRから繰り出されたフィルムFはローラR1を介してフィルム保持手段(保持可動機構部401)に保持される。
また、フィルムロール配置部(不図示)とそのフィルムロール配置部FH3にセットされたフィルムロールFR3から繰り出されるフィルムの先端部を保持するフィルム保持手段(保持可動機構部301)が設けられている。フィルムロールFR3のフィルムは、上記フィルムロールFRのフィルムFと種類が異なる。フィルムロールFR3から繰り出されたフィルムFはローラR3を介してフィルム保持手段(保持可動機構部301)に保持される。フィルム保持手段(保持可動機構部301)には案内部3が着脱自在に設けられている。保持可動機構部301は案内部3と共にフィルム把持部5に向かって水平方向に移動自在に構成されている。
また、保持可動機構部401及び案内部4と、保持可動機構部301及び案内部3は、上下動可能に構成されており、その上下動を行う駆動機構(切替部)により、フィルムの種類を切り替えることができる。
また、フィルム保持手段としての保持可動機構部301は、詳細には、上部保持可動機構部301T、下部保持可動機構部301B、案内部3として、前側上部案内部3FT、後側上部案内部3RT、前側下部案内部3FB、後側下部案内部3RBが設けられており、保持可動機構部401と略同じ構造であるので説明を省略する。
また、上記フィルム把持部5(フィルムフィード機構)は、フィルムFの幅方向に移動自在に、本体部100Bに設けられており、フィルム把持部5の先端(案内部側先端部)には、フィルムFの先端を挟持可能な開閉機構5Cを有する。この開閉機構5Cは、フィルムFを把持するための移動部5Caと固定部5Cbとからなる。移動部5Caはフィルム搬送面(固定部5Cbの上方)に向かって上下移動(または図5に示す回転軸5Kを回転中心として回動)可能に構成されている。詳細には、移動部5Caと固定部5Cbの間に配置されたフィルムFを、移動部5Caと固定部5Cbにより挟持可能に構成されている。検出部Sは、固定部5Cbに設けられている。
このようにダンサーローラーRT,RT3の初期位置を上下動させる理由は、保持可動機構が上昇することに対し、フィルムロールFH、FH3が上昇しない場合、保持可動機構とフィルムロールの距離が離れることとなるため、その上昇に応じてフィルムが引き出されてしまうことになる。引き出されるだけでは問題は発生しないが、引き出されたのち保持可動機構が再び下降すると、先のフィルムの引き出し分がたるみとなってしまい、上記の様に他のフィルムや装置構造体の何れかに接触し搬送不良の原因となってしまう。
そこで駆動機構(切替部)による上昇の際には、それぞれのダンサーローラーは初期位置よりも高い位置まで上昇し、保持可動機構とフィルムロールとの距離が開くことによるフィルムの引き出しを軽減することができる。フィルムの引き出しが軽減されると、保持可動機構が下降する際にもフィルムのたるみが発生する量は小さくなり、先の搬送不良が生じ難い状況を作り出すことができる。
また、上案内部4及び下案内部3は、上述したように切替部により上下動可能に構成されており、切り替えて利用することができるように構成されている。
上案内部4と下案内部3のそれぞれに対応して上案内部用フィルムロール配置部FH、下案内部用フィルムロール配置部FH3が設けられており、それぞれフィルムロールFR、FR3を保持している。すなわち、図3に示す包装装置100では、二つのフィルムを切替えて利用できるように構成されており、フィルム交換時等に要していた時間を短縮し、単位時間当たりの包装能力を上げることができる。
また、例えば、一方のフィルムロール配置部に大きいフィルム、他方のフィルムロール配置部に小さいフィルムをセットしておくことで、従来の様にフィルムを交換する時間を必要とせず、エレベータ2の上下動により切り替えることができる。
60cm幅のフィルムFの内側5cmを挟持する場合、開口部F1を利用する。よって、包装装置は60cm幅のフィルムFの利用が指定された場合、包装装置の記憶部に記憶された条件テーブルに基づいて開口部F1を特定し、開口部F1を目指してフィルム把持部5が移動するように包装装置が構成されている。
それぞれの案内部は調整が自由であるため、調整がされる度に開口部の位置を記憶し直すことができる。
表1,2に示した、フィルム名称は開口部に割り当てた番号等である。詳細には、「No.1(600mmフィルム)」と、開口部の番号とその位置で利用するフィルムの幅を並べて表示しても良いし、単に「No.1」と開口部の番号のみを表示しても良いものである。これは利用者に応じて適宜変更可能である。
F1~F7等はフィルム把持部の位置検出センサで検出する案内部の数に関する情報であり、制御部が検出結果をカウントし、どの位置にいるかを把握するための情報である。このF1~F7等は、フィルム名称と1:1の関係で記憶され、フィルム名称についてNo.1が選択されると、制御の際にカウントする数は「1」となる。フィルム把持部が1カウントした時点(F1)でフィルムNo.1に到達したと判断することとなる。
フィルム把持部は初期値を0とし、そこからの移動距離(mm、cmなど)を先のフィルム名称や数情報に関連付けて記憶部に記憶している。案内部が調整された後は必ずこの距離を測る制御が行われる。
初期位置から移動を開始し、最初に案内部が検出されるまで(カウントが1になるまで=F1まで)移動し、検出できた際の距離情報をフィルム名称No.1に対応する距離情報として情報テーブルに記憶させる。
案内部は等間隔(例えば50mm)に開口部が設けられているため、F1がカウントできれば残りのNo.2~7は50mmずつ加算した情報として記憶することができる。なお、1カウント(F1)の時点で止めず、2カウント(F2)とすべての案内部をカウントして、都度距離を算出してもよい。すなわち、F1の位置が初期位置からどれだけ離れているかを事前に記憶部に記憶しておくことができる。
この距離情報は、上案内部と下案内部の切替の際に利用することができる。また、これらの距離情報は、モータ駆動に用いるパルス信号やエンコーダー信号に基づいて算出することができる。
つまり、本発明の実施形態に係る包装装置は、検出された案内部の位置に基づく距離情報を記憶する記憶手段(記憶部)を備え、この記憶手段は案内部と第2案内部とのそれぞれの距離情報を記憶する。
包装装置は、案内部4,3の位置を微調整可能、詳細にはフィルムの幅方向に例えば5cm以下ずらして設置可能に構成されている。
また、この5cm刻みに当てはまらない特殊な幅のフィルムについても、微調整が必要となる。
案内部4の位置を微調整することができるが、この微調整を行うには以下の新たな問題を解決する必要がある。
前側フィルム把持部5Fは当該センサのON/OFFに従って、自身の位置を把握していた。
よって、比較例の機構の場合、案内部4の位置を調整する(フィルムの幅方向にずらす)と、位置検出センサ1S~4Sの位置も同じ距離だけずらすことを要する。また、フィルム把持部を停止させたい位置の数だけ、位置検出センサを用意することを要する。
さらに、案内部4はフィルムFと接しているため、「フィルムのこの部分を把持したい」、という作業者の直感的に案内部4の位置をずらすだけで、前側フィルム把持部5Fはこれに追随することができ、直感的な作業を実現することができる。
比較例の機構では、案内部4を直感的にずらした場合、その直線上に離れて存在している1S~4Sを案内部4を動かした距離と同じだけずらす必要があり、直感的でなく、煩雑な作業を行うことを要する。
初期位置センサ81,82は、前側フィルム把持部5Fが最前面(最前側)に位置することを検出するためのセンサであり、例えば発光部、受光部等である。初期位置センサ81,82がON状態にあるとき、制御部は、前側フィルム把持部5Fが初期位置にあると判断する。また、初期位置において、検出部Sは案内部4を検出しないように構成されている。
前側フィルム把持部5Fは、この初期位置から後側フィルム把持部5R側へ移動すると、初期位置センサがOFF状態となり、前側フィルム把持部5Fは初期位置にいないと判断される。前側フィルム把持部5Fが後側フィルム把持部5R側へ移動中に、検出部Sにより案内部4を検出する。制御部は、この検出(ON)の回数をカウントすることで、前側フィルム把持部5Fが現在どの位置にいるのかを特定することができる。
つまり、制御部は、検出部Sが案内部を検出した回数に基づいて、前側フィルム把持部5Fの位置を移動制御する。
よって、案内部4をどのような位置に調整しても、単純に上記カウントに基づいて、前側フィルム把持部5Fの停止位置を決定することができる。
具体的には、上下案内部を好きな位置に調整した後、包装装置の操作部により当該上下案内部に利用するフィルム幅を、上下案内部の開口部を選択することで設定できる。
なお、検出部Sを後側フィルム把持部5Rにも設けて、後側フィルム把持部5Rが現在どの位置にいるのかを特定することができるように構成してもよい。
図9に示した設定画面は、包装装置にセットするフィルムに関する様々な情報を事前に包装装置に設定する画面である。この設定画面では、「フィルム設定(上案内部4)」のタブが選択された状態であり、上案内部4にセットするフィルムに関する情報を設定する画面となる。
「フィルム位置」エリア391には、使用するフィルムの名称を設定することができる。表1の「フィルム名称」に該当する。このフィルム名称エリア(「フィルム位置」エリア391)において、上案内部4に設けられた開口の数(F1~F7)の範囲で選択することができる。開口数の異なる別の案内部を新たに設けた場合はそれに合わせて選択の範囲も変更できる。このフィルムの名称の選択、決定により表1の開口位置テーブルの情報を決定することができる。
図9に示す例では、「フィルム位置」エリア391に「No.3(500mm)」が選択されているため、上案内部4を利用した包装処理を行う場合には、フィルム把持部をF3(=3カウント)の信号を検出するまで移動する制御を行い、フィルムを挟持し搬送する制御をする。
また、包装装置は、「No.3(500mm)」が選択されたことに応じて、F3の位置が初期位置からどれだけ離れた拒理に存在するのかを特定するため、フィルム把持部を移動しながらF3の信号を待つ。F3を検出した際の移動距離を算出すると、表1の開口位置情報テーブルにその距離を書き込む。
このように、開口位置情報テーブルの距離に関する情報については、案内部を調整する度に行うことが求められる。
また、「フィルム設定」エリア392は、セットされるフィルムロールの全長についての情報も設定記憶できるようにされている。
「アイマーク」エリア393には、セットするフィルムに光学センサで検出可能な目印があるか否かを設定することができる。フィルムは透明であるため、検出が難しい場合がある。そのため一部のフィルムにはアイマークと呼ばれる、光学センサで検出するための目印が備えられている。包装装置はこのアイマークの有無に応じて包装制御を決定することができる。
以上、上案内部4のフィルムに関する設定である。下案内部3についても同様であるので説明を省略する。
案内部4の切り欠け状の開口部4taに、フィルムの側端部が位置するように、案内部4の案内部4の前側上部案内部4FT、前側下部案内部4FBが配置される。
なお、図10に示す例では、案内部4の後側上部案内部4RT、後側下部案内部4RBは、保持可動機構部に固定されている。
例えば、案内部4の所定位置に位置決め用の標し(例えば、所定形状の孔や印刷されたマーク等)を設け、包装装置の本体部に設けられたカメラ等の撮像部により標しを撮像し、撮像して得られた画像から位置決め用標しを特定し、その標しの位置情報に基づいて、案内部4の位置を特定してもよい。
しかし、このことにより、フィルム把持部5に把持及び非把持動作を行わせるソレノイド51も休むことなく継続して使用されることになるため、ソレノイド51の熱帯びの問題が顕著化した。本発明の実施形態は、この問題に適切に対処するべく、フィルム把持部5を駆動させるための手段であるソレノイド51(ソレノイドアクチュエータ)近傍に送風ファン52が設けられている。図5に示されるように、ソレノイド51を保持するフレームは側面が開口されており、この開口部に向けて送風ファン52による風が送られるような配置とされている。
また、後側フィルム把持部5Rを、積極的に移動させるように構成しても良い。そのように構成した場合に位置制御に利用できるように、後側にも開口部F8,F9が設けられている様子が、図7には示されている。例えば、一番短いフィルムの場合に、F7とF8に対応する位置に前側フィルム把持部5Fと後側フィルム把持部5Rを移動させるようにすれば、包装機構による包装作業が装置全体での中央に近い位置で行われるようになるため、安定的な作業を行うことが可能となる。
CPU31には、通信線(バス等)を介してROM、RAMなどの記憶部35、表示操作部39、計量部50、通信用のインターフェース回路(INF)46等、印字部40(ラベル発行部)、及びラベル貼付部41等が接続されている。
記憶部35は、CPU31が制御プログラムを実行する場合に用いるレジスタ,フラグ等のエリア、商品毎(被包装物w毎)に予め各種データが記憶されたプリセットデータエリア等を有する。プリセットデータエリアには被包装物wに含まれる商品に付与される商品番号に対応して、値段計算及びラベル印字用のデータである、品名(商品名)、単価、風袋等と、ラベル貼付用のデータである「ラベルの向き」等が予め記憶されている。
通信用のインターフェース回路(INF)46は、計量ラベルプリンタ制御部Gと包装機構制御部Iとの間で、各種データ、指令などの通信を行うための回路である。
制御部61には、通信線(バス等)を介して、通信用インターフェース回路(INF)62、ROMやRAM等の記憶部60、操作部63、通信部64、及び機構駆動部65等が接続されている。
通信用インターフェース回路(INF)62は、計量ラベルプリンタ制御部Gと各種データ、指令の通信を行うための回路である。
ステップST301において、例えば、操作者がタッチパネル、キーボード、操作スイッチ等の表示操作部39を操作することにより、被包装物やフィルムの種類(フィルムの幅等)を設定する。詳細には、制御部61は、表示操作部39からの操作に応じた信号に基づいて、被包装物やフィルムの種類を設定する。制御部61は設定情報を記憶部60や記憶部35等に記憶する。
また、制御部61は、例えば、フィルムの名称や種類等の設定情報に対応した詳細な情報、例えばフィルムの幅、材質、長さ、製造年月などを、記憶部60等に記憶されているデータベースから読み出す。
なお、通信部64を介して管理装置(管理用のコンピュータ)等から、被包装物やフィルムの種類を設定するための信号を受信した場合に、制御部61は、その信号に基づいて、被包装物やフィルムの種類を設定してもよい。
具体的には、フィルムFの幅方向の端部が案内部4の切り欠け状の開口部4taに位置するように案内部4が配置される。操作者等が案内部4を上記位置に配置してもよいし、包装装置に設けた移動機構(不図示)が案内部4を上記位置に配置してもよい。
包装装置100では、フィルムロールFRのデータ(種類)を予め入力等により設定している。包装装置100においては、フィルムロール配置部FHに一個のフィルムロールのみをセットするようにし、このフィルムロール配置部FHにセットしたフィルムロールFRのフィルムFの幅により異なる位置となる案内部4の位置を検出してフィルム把持部5の位置が自動的に調整してもよい。
つまり、包装装置100はフィルムロールの交換動作に伴い、フィルム把持部5の初期位置を変更することができる。
また、フィルムロール配置部FHに複数種類のフィルムロールをセットし、使用するフィルムをマニュアル操作で交換するストレッチ包装装置において、使用するフィルムに応じてフィルム把持部の初期位置の変更自動的に行うことができる。
フィルム把持部は案内部の有無を検出し、それをカウントすることで、当該移動位置を把握することができる。よって、案内部をカウントするためには、必ず0の位置(=初期位置)までフィルム把持部を戻してからカウントを行わなければならない。
本発明の実施形態に係る包装装置は、案内部を少なくとも2つ備えているため、切り替えをしながら使用することができる。つまり、上案内部4を利用して包装制御をした後、連続して下案内部3に切り替えて包装制御を再開するには、上案内部4から下案内部3に切り替えた際にフィルム把持部を初期位置まで戻し、そこから下案内部3にセットされたフィルム情報を開口位置情報テーブルに記憶されたカウント数を参照し、そのカウント数を満たすまでフィルム把持部を動かす、という制御が必要である。このように上案内部と下案内部を切替えるたびに、フィルム把持部を初期位置まで移動させそこからカウントする制御を行うと、これら一連の移動に多くの時間を要してしまい、効率的とは言えなかった。
そこで、本発明の実施形態に係る包装装置では開口位置情報テーブルのカウント数の情報と対応付けて、距離の情報を記憶するようにした。これにより、例えば上案内部4の開口位置情報テーブルがNo.7(=F7)が選択され、実測距離が400mm、下案内部3の開口位置情報テーブルがNo.7(=F7)が選択され、実測距離が500mmであった場合、この実測距離の差分(=500-400=100mm)をあらかじめ算出しておけば、案内部の切替え後の移動距離はこの100mmだけで済むことになる。初期位置まで戻りカウントする必要が無いため、切り替えに要する時間を大幅に短縮することができる。
つまり、本発明の実施形態に係る包装装置は、案内部(上案内部4)が案内するフィルムとは異なるフィルムを案内するための第2案内部(下案内部3)を有する。また包装装置は、フィルム把持部が案内部(上案内部4)または第2案内部(下案内部3)の一方を利用できるように、案内部と第2案内部を切替える切替部を有する。
また、本発明の実施形態に係る包装装置の制御部は、記憶手段が記憶する案内部(上案内部4)と第2案内部(下案内部3)とのそれぞれの距離情報から差分を算出し、その差分に基づいてフィルム把持部の移動を制御する。
なお、検出部Sは、フィルム把持部5の、フィルムFまたは案内部4の位置を検出できる位置に設けられていればよく、好ましくはフィルム把持部5の先端部又は先端部近傍に設けられている。
初期設定モード時、検出部SはフィルムF又は案内部4の位置を検出する。検出部Sは、例えば光検出部(光センサ)、発光部(LED等)を有する。なお、検出部Sは、カメラなどの撮像装置により、フィルムFや案内部4を撮像することで、フィルムFや案内部4の位置を検出してもよい。
制御部61は、フィルム把持部5の位置を検出部Sの検出結果に応じて移動制御する。
すなわち、簡単な構成で、種類の異なるフィルム、詳細には、包装装置にセットされるフィルムの幅(フィルムロールから繰り出した長尺のフィルムの幅)に応じて、案内部4をずらしてセットすることができるので、フィルムFの種類に応じて確実にフィルムFを保持し、そのフィルムFをフィルム把持部5に案内することができる。つまり、異なる種類のフィルム幅のフィルムに対応した包装装置100を提供することができる。
移動部5Caはフィルム搬送面(固定部5Cbの上方)に向かって上下移動(または回動)可能に構成されている。詳細には、移動部5Caと固定部5Cbの間に配置されたフィルムFを、移動部5Caと固定部5Cbにより挟持可能に構成されている。
検出部Sを固定部5Cbに設けたことにより、移動部5Caがどの位置にあってもフィルムFや案内部4の有無を検出することができる。
例えば検出部を移動部5Ca側に設けた場合、移動部5Caが上がっている状態では、フィルムFや案内部4から離れセンシングの精度が低下してしまい、また、例えば移動部5Caが閉じた状態(下がった状態)では、フィルム把持部5を前後方向(図4に示す前後方向)に移動させようとしても、移動部5CaがフィルムFや案内部4に接触し、移動ができない。
すなわち、フィルム把持部5の固定部5Cbに検出部Sが設けられているので、簡単な構造で、フィルム把持部5を前後方向(図4に示す前後方向)に移動しながらフィルムFや案内部4(櫛歯形状)を検出部Sにより検出することができる。
検出部Sは、フィルム把持部5の先端部又は先端部近傍に、フィルム把持部5とともに移動自在に設けられている。
制御部61は、検出部Sによる検出結果に応じて、フィルム把持部5の位置合わせを行う。
詳細には、フィルムロール配置部FHには、フィルムロールが回転自在に配置される。フィルムロール配置部FHには、被包装物に対応した種類や幅のフィルムを配置可能に構成されている。例えば、案内部4は、フィルム把持部側の端部に、複数の開口部4taが規定の間隔で並設しており、異なる規定の幅のフィルムに対応可能に構成されている。
例えば、案内部4の複数の開口部4taそれぞれに対応したフィルム幅とは異なるフィルム幅のフィルムロールFRをフィルムロール配置部FHに配置する場合、そのままでは、フィルム把持部5により、フィルムFの両側端部を正しく把持することができないので、案内部4の開口部4taを、フィルム把持部5にセットされたフィルムロールFRのフィルムFの幅に対応する位置に合わせるように、案内部4をフィルム幅方向にずらして設置することで、フィルム把持部5により、フィルムFの両側端部を正しく把持することが可能となる。
そして、制御部61は、検出部Sによる、案内部4の開口部4taの位置の検出結果に応じて、フィルム把持部5を移動制御する。詳細には、制御部61は、案内部4の開口部4taの位置により、案内部4の位置やフィルムの幅等を高精度に特定することで、広く流通している種類のフィルム幅のフィルムにも、特殊なフィルム幅のフィルムにも対応することができ、きれいに被包装物をフィルム包装することができる。
さらに、本発明では、案内部4の位置を調整するだけで(規定位置からずらすだけで)、フィルム把持部5はその調整(規定位置からのずれ量)に応じた移動を自動的に実行するため、作業者による設定の変更などは一切要らない。このようにフィルムと案内部4との位置関係を目視しながら直感的な調整ができ、かつフィルム把持部5の調整を不要することで、従来にない包装装置を提供することができる。詳細には、案内部の櫛歯の数をセンシング・カウントするだけで、例えば櫛歯位置3番が元々設定されているフィルムにおいて、案内部4の位置を1cm先にずらしても、25cm先にずらしても「櫛歯位置3番目」という条件に変わりはなく、フィルム把持部は調整後の位置へ高精度に移動することができる。
5…フィルム把持部
51…駆動手段(ソレノイド)
52…冷却手段(送風ファン)
60…記憶部(RAM、ROM等)
61…制御部(CPU)
100…包装装置
100B…本体部
401…保持可動機構部
F…フィルム
S…検出部(光センサや撮像部等)
Claims (9)
- フィルムを折り込むことにより対象物を包む包装手段と、
巻回されたロールフィルムを送り出すに際してフィルムの把持及び非把持を繰り返し行うフィルム把持部と、
前記フィルム把持部を駆動させる駆動手段と、
前記駆動手段を冷却する冷却手段と、
を有することを特徴とする包装装置。 - 前記フィルム把持部は複数のフィルム把持部を有し、
前記複数のフィルム把持部の少なくとも一方は、前記フィルムの幅方向に第1の所定幅で移動可能なフィルム把持部であり、
前記移動可能なフィルム把持部を駆動させる駆動手段に対して設けられる冷却手段は、前記フィルム把持部とともに移動可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の包装装置。 - 前記複数のフィルム把持部の他方は、前記フィルムの幅方向に前記第1の所定幅よりも小さい第2の所定幅で移動可能なフィルム把持部であり、
前記第2の所定幅で移動可能なフィルム把持部を駆動させる駆動手段に対して設けられる冷却手段は、前記包装装置の筐体部のフレームに設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の包装装置。 - 前記冷却手段は、送風ファンである
ことを特徴とする請求項1から3いずれか一項に記載の包装装置。 - 前記送風ファンは、前記フィルム把持部により把持されるフィルムよりも下方に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の包装装置。
- 前記送風ファンは、斜め下方向に向けて送風を行うように配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載の包装装置。
- さらに、制御部を有し、
前記制御部は、駆動手段の駆動制御に応じて前記冷却手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の包装装置。 - さらに、制御部と検知手段を有し、
前記検知手段は、前記駆動手段の状態を検知するものであり、
前記制御部は、前記検知手段の検知結果に応じて前記冷却手段の駆動を制御する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の包装装置。 - 前記駆動手段は、ソレノイドであり、
前記検知手段は、前記ソレノイドの電流値を検出するものであり、
前記制御部は、検出されたソレノイドの電流値に基づいて前記冷却手段の駆動を制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の包装装置。
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2020
- 2020-11-30 JP JP2020197815A patent/JP2022086025A/ja active Pending
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