JP2022085839A - 宝石固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 様々な形状及び大きさを有する各種の宝石を一定の位置に保持できる宝石固定具を提供する。【解決手段】 透光性を有し、少なくとも1つの宝石の像を透過させる第1保持部と、第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ第1保持部と向かい合う第2保持部と、第1保持部と第2保持部との間に所定の間隔を有する間隙を形成する第1の間隙形成体と、を備え、宝石が間隙に配置される。【選択図】 図4

Description

宝石を視認可能に所望する位置に固定できる固定具に関する。
宝石を保持するための展示用宝石収納ケースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実登3025663号公報
従来の展示用宝石収納ケースは、クッション部材によって宝石を蓋体に押し付けて保持するものであった。しかしながら、宝石は、様々な形状及び大きさを有するため、クッション部材のみで一定の位置に保持することが困難になる可能性もあった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、様々な形状及び大きさを有する各種の宝石を一定の位置に保持できる宝石固定具を提供することにある。
本発明による宝石固定具の特徴は、
透光性を有し、少なくとも1つの宝石の像を透過させる第1保持部と、
前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部と、
前記第1保持部と前記第2保持部との間に前記所定の間隔を有する間隙を形成する第1の間隙形成体と、を備え、
前記宝石が前記間隙に配置されることである。
宝石が、第1保持部と第2保持部との所定の間隔を有する間隙に配置されるので、様々な形状及び大きさを有する各種の宝石を一定の位置に保持できる。
第1の実施の形態による宝石保持額10の全体を示す正面側の斜視図である。 第1の実施の形態による宝石保持額10の全体を示す背面側の斜視図である。 第1の実施の形態による宝石保持額10の全体を示す背面側の斜視図である。 第1の実施の形態による宝石保持額10の正面を示す正面図である。 第1の実施の形態による宝石保持額10の構成を示す分解斜視図である。 第2の実施の形態による宝石保持額20の構成を示す分解斜視図である。 第2の実施の形態による宝石保持額20の構成を示す断面図である。 第3の実施の形態による宝石保持額30の構成を示す分解斜視図である。 第4の実施の形態による宝石保持額40の正面を示す正面図である。 第4の実施の形態による宝石保持額40の構成を示す分解斜視図である。 第5の実施の形態による宝石保持額50の構成を示す分解斜視図である。 第6の実施の形態による宝石保持額60の構成を示す分解斜視図である。 第7の実施の形態による宝石保持額10Aに保持するルース70及び装飾体75の正面を示す正面図(a)と、宝石保持額10Aの正面を示す正面図(b)とである。 第8の実施の形態による宝石保持額10Bに保持するルース70A及びルース70Bの正面を示す正面図(a)と、宝石保持額10Bの正面を示す正面図(b)とである。 第9の実施の形態による宝石保持額10Cの構成を示す断面図(a)と、宝石保持額10Cにルース70を保持した状態を示す断面図(b)とである。 第10の実施の形態による宝石保持額10Dの構成を示す断面図である。 第11の実施の形態による宝石保持額10Eの構成を示す断面図である。
<<<<本実施の形態の概要>>>>
<<第1の実施の態様>>
第1の実施の態様によれば、
透光性を有し、少なくとも1つの宝石(例えば、後述するルース70など)の像を透過させる第1保持部(例えば、後述する前面透明板110など)と、
前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部(例えば、後述する背板150や背板450など)と、
前記第1保持部と前記第2保持部との間に前記所定の間隔を有する間隙を形成する第1の間隙形成体(例えば、後述するマット120など)と、を備え、
前記宝石が前記間隙に配置される、宝石固定具(例えば、後述する宝石保持額10、20、30、40、50、60など)が提供される。
宝石固定具は、第1保持部と第2保持部と第1の間隙形成体を備える。
第1保持部は、透光性を有する。第1保持部は、少なくとも1つの宝石の像を透過させる。宝石は、ダイヤモンドなど、原石からカットされ研磨された裸石などにすることができる。
第2保持部は、第1保持部に対して所定の間隔を有する。第2保持部は、第1保持部と向かい合う。
第1の間隙形成体は、第1保持部と第2保持部との間に間隙を形成する。間隙は、所定の間隔を有する。
宝石を間隙に配置するので、様々な形状及び大きさを有する各種の宝石を一定の位置に保持することができる。さらに、第1保持部は、透光性を有するので、宝石を看者に視認させることができ、観賞用にするとともに、インテリア性を持たせ、宝石を飾るための宝石固定具を提供することができる。
宝石は、ダイヤモンドやサファイアなどの天然宝石(天然鉱物)のほか、合成した鉱物を用いた合成宝石(人工宝石)や、ガラスや、プラスチックなどの各種の樹脂などを用いた模倣宝石なども含まれる。なお、宝石は、美観を生じさせ、看者が視認することで鑑賞できるものが好ましいが、看者が所望する固体であればよい。なお、宝石固定具には、宝石だけなく、貴金属などを含む観賞用の各種の固体や、宝飾に用いる各種の固体を固定することができる。
宝石固定具には、少なくとも1つの宝石が配置される。複数の宝石を配置する場合には、複数の宝石の全てを、天然宝石(天然鉱物)にしたり、合成宝石(人工宝石)にしたり、模倣宝石などにしたりすることができる。さらに、天然宝石(天然鉱物)、合成宝石(人工宝石)、模倣宝石のうちの少なくとも2種を組み合わせて、複数の宝石を構成して配置してもよい。
現在、宝飾業界では、宝石ルースは、指輪やネックレスなどの宝飾品向けに加工を前提にして取引されている。第1の実施の態様の装飾品固定具によって、部屋などで飾る為の観賞用の宝石として取引されるという新しい商流を作ることができ、今までにない新しい宝石の楽しみ方を提供することができる。
<<第2の実施の態様>>
第2の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記所定の間隔は、前記第1の間隙形成体の厚さによって画定され、
前記第1の間隙形成体は、少なくとも1つの貫通孔(例えば、後述する開口部124など)を有し、
前記宝石が前記貫通孔に配置される。
宝石が貫通孔に配置されるので、様々な形状及び大きさを有する各種の宝石を一定の位置に安定して保持することができる。
<<第3の実施の態様>>
第3の実施の態様は、第1の実施の態様(例えば、後述する宝石保持額10、20、30など)において、
前記宝石が、前記第1保持部と当接する。
宝石が第1保持部と当接するので、宝石の変位を防止して一定の位置に安定して保持することができる。
<<第4の実施の態様>>
第4の実施の態様は、第3の実施の態様において、
弾性変形可能であり、前記第1の間隙形成体と前記第2保持部との間に配置される第2の間隙形成体(例えば、後述する保持用スポンジ130など)を更に備え、
前記第2の間隙形成体によって前記宝石を前記第1保持部に付勢する。
第2の間隙形成体によって宝石を第1保持部に付勢するので、第2の間隙形成体と第1保持部とによって宝石を保持することができる。
<<第5の実施の態様>>
第5の実施の態様は、第4の実施の態様において、
弾性変形可能であり、第2の間隙形成体と前記第2保持部との間に配置される第3の間隙形成体(例えば、後述する厚み調整用スポンジ140など)を更に備える。
第3の間隙形成体は、第2の間隙形成体と第2保持部との間に配置される。間隙を的確に形成して宝石を安定して保持することができる。
<<第6の実施の形態>>
第6の実施の形態は、第4の実施の形態において、
前記第2の間隙形成体は、前記宝石の表面を保護するための表面保護部材を有する。
宝石の表面を保護することにより、宝石の価値を維持するとともに、宝石の見栄えを維持することができる。
<<第7の実施の態様>>
第7の実施の態様は、第1の実施の態様(例えば、後述する宝石保持額40、50、60など)において、
前記第2保持部(例えば、後述する背板450など)は、貫通孔(例えば、後述する開口部454など)を有し、
透光性を有し、前記第2保持部と当接する第3保持部(例えば、後述する保持用透明板460など)を更に備え、
前記宝石が、前記貫通孔と重なる位置で前記第3保持部に保持される。
宝石が、貫通孔と重なる位置で第3保持部に保持されるので、宝石を安定して保持するとともに、外部からの光を宝石に照明することができる。
<<第8の実施の態様>>
第8の実施の態様は、第7の実施の態様において、
弾性変形可能であり、前記第1の間隙形成体と前記第3保持部との間に配置される第4の間隙形成体(例えば、後述する厚み確保用スポンジ430など)を更に備え、
前記第4の間隙形成体は、少なくとも1つの貫通孔(例えば、後述する開口部434など)を有し、
前記宝石が、前記第1の間隙形成体の貫通孔と前記第4の間隙形成体の貫通孔とに配置される。
宝石が、第1の間隙形成体の貫通孔と第4の間隙形成体の貫通孔とに配置することで、安定して保持することができる。
<<第9の実施の態様>>
第9の実施の態様によれば、
透光性を有し、少なくとも1つの宝石を含む保持対象体(例えば、ルース70及び装飾体75や、ルース70A及びルース70Bなど)の像を透過させる第1保持部(例えば、後述する前面透明板110など)と、
前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部(例えば、後述する背板150など)と、
前記第1保持部と前記第2保持部との間に前記所定の間隔を有する間隙を形成する第1の間隙形成体(例えば、後述するマット120や保持用スポンジ130など)と、を備え、
前記保持対象体が前記間隙に配置される、宝石固定具(例えば、後述する宝石保持額10A、10Bなど)が提供される。
<<第10の実施の態様>>
第10の実施の態様によれば、
透光性を有し、少なくとも1つの宝石を含む保持対象体(例えば、ルース70及び装飾体75や、ルース70A及びルース70Bなど)の像を透過させる第1保持部(例えば、後述する前面透明板110など)と、
前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部(例えば、後述する背板150など)と、
前記第1保持部と前記第2保持部との間に形成可能な間隙であって、前記保持対象体が配置可能な前記間隙を有する間隙形成体(例えば、後述する保持用スポンジ130Aなど)と、を備える宝石固定具(例えば、宝石保持額10Cなど)が提供される。
<<第11の実施の態様>>
第11の実施の態様によれば、
透光性を有し、少なくとも1つの宝石を含む保持対象体(例えば、ルース70及び装飾体75や、ルース70A及びルース70Bなど)の像を透過させる第1保持部(例えば、後述する前面透明板110など)と、
前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部(例えば、後述する背板150など)と、
前記第1保持部と前記第2保持部との間に形成可能な間隙であって、前記保持対象体が配置可能な前記間隙を有する間隙形成体(例えば、後述する保持用スポンジ130Aなど)と、を備える宝石固定構造(例えば、宝石保持額10Eなど)が提供される。
宝石は、ダイヤモンドやサファイアなどの天然宝石(天然鉱物)のほか、合成した鉱物を用いた合成宝石(人工宝石)や、ガラスや、プラスチックなどの各種の樹脂などを用いた模倣宝石なども含まれる。なお、宝石は、美観を生じさせ、看者が視認することで鑑賞できるものが好ましいが、看者が所望する固体であればよい。宝石は、表面を加工したものにすることができる。例えば、宝石は、表面の全体に亘って、立体的加工がされて、いわゆるカットや 彫刻状の加工などがされてもよい。また、宝石は、いくつかの表面に対して、レリーフ状の表面的加工がされてもよい。
なお、宝石固定具は、宝石だけなく、貴金属などを含む各種の宝飾を固定することができる。なお、宝飾とは、宝石や貴金属の総称や、宝石や貴金属で構成されたものを意味する。例えば、宝石と貴金属とを組合せた各種の宝飾を鑑賞対象物として宝石固定具に固定することができる。鑑賞対象物は、少なくとも1つの宝石と、少なくとも1つの貴金属とを有する。鑑賞対象物は、少なくとも1つの宝石と、少なくとも1つの貴金属とが、一体になったものだけでなく、互いに離隔した位置に別体に配置されたものでもよい。
鑑賞対象物は、複数の宝石を一体に組み合わせたものでもよい。複数の宝石は、互いに種類が異なる組合せにしたり、互いに色が異なる組合せにしたり、互いに表面の加工が異なる組合せにしたりすることができる。複数の宝石は、一体になって1つの鑑賞対象物をなしてもよい。
複数の宝石を宝石固定具に配置する場合には、複数の宝石の全てを、天然宝石(天然鉱物)にしたり、合成宝石(人工宝石)にしたり、模倣宝石などにしたりすることができる。さらに、天然宝石(天然鉱物)、合成宝石(人工宝石)、模倣宝石のうちの少なくとも2種を組み合わせて、複数の宝石で構成して宝石固定具に配置してもよい。
また、宝石固定具自体は、宝石などの貴金属などを含む各種の宝飾など鑑賞対象物の有無を問わない。すなわち、宝石固定具は、第1保持部と第2保持部との間に、宝石などの鑑賞対象物が配置されても配置されていなくてもよい。宝石固定具は、宝石などの鑑賞対象物を配置できる間隙を有していればよい。
さらに、宝石固定具自体は、間隙形成体によって、第1保持部と第2保持部との間に予め間隙が形成されている。これに対して、第1保持部と間隙形成体との間に、予め間隙が形成されていなくてもよい。第1保持部と間隙形成体との間に間隙が形成可能であればよい。具体的には、宝石などの鑑賞対象物が存在しない状態では、第1保持部と間隙形成体との少なくとも一部が互いに接触し、第1保持部と間隙形成体との間に、間隙が形成されていなくてもよい。宝石などの鑑賞対象物が、第1保持部と間隙形成体との間に配置されることで、間隙形成体が変形することなどで、第1保持部と間隙形成体との間に間隙が形成されるようにしてもよい。
さらにまた、前述した第1の実施の態様の宝石固定具~第10の実施の態様の宝石固定具によって、宝石固定機構や宝石固定構造を提供できる。宝石固定機構や宝石固定構造においては、各種の宝飾などの鑑賞対象物の有無は、問わない。
<<<<本実施の形態の詳細>>>>
<<位置及び方向>>
<前(前側、前面、前部など)>
前とは、保持されたルース70を視認する看者側の位置や方向をいう。なお、前側が正面の側である。図では、前方向をFDと示した。
<後、背(後部、背部、後側、背側、背面など)>
後、背とは、看者側から離れる位置や方向をいう。図では、後方向をRDと示した。
<厚み方向>
宝石保持額10やフレーム80の厚みの方向をいう。前述した前方向と後方向との双方の方向を含む。図では、厚み方向をTDと示した。
<面内方向>
宝石保持額10が延在するED方向をいう。具体的には、後述する板状の前面透明板110や背板150などの平面に含まれる方向(平面が延在する方向)をいう。図では、面内方向をEDと示した。
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
<<<第1の実施の形態>>>
図1は、第1の実施の形態による宝石保持額10の全体を示す正面側の斜視図である。図2は、第1の実施の形態による宝石保持額10の全体を示す背面側の斜視図である。図3は、第1の実施の形態による宝石保持額10の全体を示す背面側の斜視図である。図4は、第1の実施の形態による宝石保持額10の正面を示す正面図である。図5は、第1の実施の形態による宝石保持額10の構成を示す分解斜視図である。
第1の実施の形態による宝石保持額10は、外部からの光を宝石保持額10の前面から入射させて、ルース70を照明する。外部からの光をルース70に照明することで、看者は、照明されたルース70を視認して楽しむことができる。なお、第1の実施の形態による宝石保持額10では、宝石保持額10の背面から光を入射させてルース70を照明させることはない。
なお、外部からの光だけでなく、宝石保持額10内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額10の内側からルース70を照明するように構成してもよい。
宝石保持額10は、ルース70を所定の位置に視認可能に保持するための固定具である。ルース70は、原石からカットされ研磨された裸石である。ルース70は、指輪などに取り付けられる前の、研磨された裸石全般である。ルース70は、枠などに取り付けられたり固定されたりしていない宝石類をいう。ルース70は、一般的に独立して商取引の対象となる物品である。なお、カットや研磨などの加工されていない原石も宝石保持額10に保持することができる。具体的には、ダイヤモンドなどの宝石を宝石保持額10に保持することができる。宝石は、視認可能な物体であればよい。宝石は、鑑賞するためのものが好ましい。宝石には、ダイヤモンドやサファイアなどの天然宝石(天然鉱物)、合成した鉱物を用いた合成宝石(人工宝石)、ガラスやプラスチックなどの各種の樹脂などを用いた模倣宝石などが含まれる。
ルース70は、例えば、1mm~7mm程度の厚さを有する。なお、ルース70の大きさは、これらに限られない。所望するルース70の大きさ(厚さや広がりなど)に応じて、宝石保持額10の大きさも適宜に選択すればよい。
ルース70の数は、1個以上にすることができる。複数のルース70を保持する場合に、複数のルース70は、ランダムに配置しても、所定の模様や絵柄を示すように配置してもよい。
<<宝石保持額10>>
宝石保持額10は、薄い厚さを有する略直方体状の形状を有する(図1及び図4参照)。宝石保持額10の輪郭は、薄い(高さが低い)多角柱状の形状や円柱状の形状や楕円柱状の形状でもよい。宝石保持額10は、ルース70を所定の位置に視認可能に保持できればよい。
宝石保持額10は、支持脚90を有し(図2参照)、支持脚90の位置や角度を調整することで、机などの台に対して所望する角度をなすように台上に置くことができる(図1参照)。また、宝石保持額10は、壁などに吊るすこともできる(図示せず)。使用者の希望に応じて設置することができる。なお、宝石保持額10は、支持脚90を有していなくてもよい。また、宝石保持額10と着脱可能に支持脚90を設けてもよい。また、別売りのオプションパーツとして支持脚90を準備してもよい。別売りのオプションパーツとすることで、使用者の好みに合わせた支持脚90を宝石保持額10に取り付けることができる。
<宝石保持額10の構成>
図5に示すように、第1の実施の形態による宝石保持額10は、
前面透明板110と、
マット120と、
保持用スポンジ130と、
背板150と、
を有する。
宝石保持額10には、前面から背面に向かって、前面透明板110(最前面)、マット120、保持用スポンジ130、背板150(最背面)の順に配置される(図5参照)。前面透明板110と、マット120と、保持用スポンジ130と、背板150とは、正面視(前方から見たとき)での輪郭が、略四角形状で、正面視での輪郭の大きさが略同じである。例えば、100mm×100mm程度の大きさを有する。後述するフレーム80の大きさなどに応じて適宜に定めればよい。
<<フレーム80>>
フレーム80は、宝石保持額10の枠体を構成する。フレーム80は、四角状に周回する形状を有する。フレーム80は、宝石保持額10の外形(輪郭)を画定する。フレーム80は、プラスチックなどの樹脂や、木などからなる。フレーム80の外寸は、例えば、135mm×135mm×25mmや、190mm×190mm×25mmなどにすることができる。フレーム80は、様々な大きさのものを適宜に用いることができる。
<収容部82>
フレーム80は、背面側に収容部82を有する(図3参照)。収容部82は、略直方体状の形状の領域を有する。収容部82に、前面透明板110、マット120、保持用スポンジ130、背板150と、ルース70とが収容される。
<フランジ部84>
フレーム80は、収容部82の縁に沿ってフランジ部84を有する(図3参照)。フランジ部84は、収容部82の外周に沿って四角状に周回する形状を有する。フランジ部84は、フレーム80の背面側に形成されている。収容部82に収容された前面透明板110が、フランジ部84に係止されて、宝石保持額10の最前面に配置される。
<係止爪86>
フレーム80の背面には、4つの係止爪86(図2及び図3参照)を有する。4つの係止爪86によって背板150を係止することで、収容部82に収容された前面透明板110とマット120と保持用スポンジ130と背板150とルース70とを収容部82内に安定的に保持することができる。
<開口部88>
フレーム80は、開口部88を有する。看者は、開口部88を介して収容部82に収容されたルース70などを視認することができる。
<前面透明板110>
前面透明板110は、平板状の形状を有する。前面透明板110は、正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。前面透明板110は、所定の厚さを有する。例えば、前面透明板110は、1.5mm~1.8mm程度の厚さを有する。前面透明板110の厚さは、フレーム80の材質などに応じて適宜に定めればよく、これらには限られない。
前面透明板110は、透明な素材によって形成される。例えば、前面透明板110は、平坦なアクリル板からなる。なお、前面透明板110は、アクリル以外の樹脂のほか、ガラスなどで構成されてもよい。前面透明板110は、透光性を有するものであればよい。後述するように、前面透明板110は、ルース70を押圧する。前面透明板110は、ルース70を押圧できる強度や剛性を有するものが好ましい。
前面透明板110を透明にしたことにより、ルース70などの物体の像を透過させることができる。なお、前面透明板110の全体が透明である必要はなく、物体の像を透過させる領域のみを透明にすればよい。前面透明板110を平板状にしたことにより、宝石保持額10の全体の厚みを薄くでき、取り扱い易くできる。
前面透明板110は、最前面に配置される。前面透明板110は、ルース70よりも前側に配置される。ルース70の像は、前面透明板110を透過する。看者は、前面透明板110を介して、保持されたルース70を視認できる。なお、前面透明板110は、光を透過させる透光性を有すればよく、所定の色が付されたり、曇りガラス状やすりガラス状の加工がされたりしてもよい。前面透明板110は、保持されたルース70を視認できればよい。
<マット120>
マット120は、平板状の形状を有する。マット120は、周辺部122及び開口部124を有する。開口部124は、正面視での輪郭が略四角形状である。なお、開口部124の形状は、略四角形状に限られない。例えば、開口部124の形状は、ひし形や、平行四辺形や、円状、楕円状、星型、多角形状などの幾何学的形状のほか、アーチ状などの直線と曲線とを組み合わせたものや、角部にデザインを付したものや、花や動物などの動植物を模した形状や、各種の窓枠や出入口や、その他の各種のデザイン化された形状などにすることができる。開口部124の形状は、ルース70の形状や宝石保持額10のデザインなどに応じて適宜に定めればよい。また、マット120の前面側は、各種の色や、様々な模様などを有してもよい。使用するルース70の形状や色などに応じて適宜に選択することができる。
マット120は、平坦な厚紙からなる。マット120(開口部124)は、所定の厚みを有する。例えば、マット120(開口部124)の厚みは、1.5mmなどにすることができる。マット120の厚みは、ルース70の厚みなどに応じて適宜に定めればよい。マット120の厚みによって、後述する配置空間LSの大きさを調整することができ、マット120は、配置空間LSの調整部材として機能する。
なお、マット120は、紙以外の繊維や樹脂などで構成されてもよい。例えば、マット120は、発泡スチロールやウレタンなどによって形成されてもよい。マット120は、切断などの加工が容易な素材によって構成されるのが好ましい。さらに、マット120は、可撓性及び弾性を有する素材によって構成されてもよい。
<保持用スポンジ130>
保持用スポンジ130は、平板状の形状を有する。正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。保持用スポンジ130は、所定の厚さを有する。例えば、保持用スポンジ130は、3mm~5mm程度の厚さを有する。保持用スポンジ130の厚さは、これらに限られず、ルース70の厚みなどに応じて適宜に定めればよい。例えば、ルース70の厚みが厚い場合には、薄い保持用スポンジ130を用い、ルース70の厚みが薄い場合には、厚い保持用スポンジ130を用いることができる。
保持用スポンジ130は、可撓性を有するとともに弾性変形することができる。例えば、保持用スポンジ130は、ポリウレタンフォームやポリエステルなどからなる。保持用スポンジ130は、多孔質の柔らかい物質からなるのが好ましい。保持用スポンジ130は、天然素材でも合成素材でもよい。また、保持用スポンジ130は、弾性力を生じさせるものであればよく、ゴムなどの弾性体でもよい。
保持用スポンジ130は、特に、ルース70と接触する領域や面に、可撓性を有する各種の生地を有するものが好ましい。可撓性を有する生地として、スウェード(加工した皮革や合成皮革など)のほか、スウェード調の生地や、ベルベット調の生地などを用いることができる。さらに、目が細かく形成された生地が好ましい。可撓性を有する生地によって、ルース70の表面を保護できるとともに、見栄えを良くすることができる。可撓性を有する生地は、ルース70の表面を保護するための表面保護部材として機能する。可撓性を有する生地は、ルース70の表面を保護できるものであればよい。なお、保持用スポンジ130の素材が、ルース70の表面に影響させないものであれば、スウェードを用いずに、保持用スポンジ130のみを用いてもよい。
<背板150>
背板150は、平板状の形状を有する。背板150は、正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。例えば、背板150は、平坦な木製の板などからなる。なお、背板150は、平坦なアクリル板でも、紙材などの繊維部材や、プラスチックなどの樹脂や、ガラスなどでもよい。背板150は、硬質なものが好ましい。背板150は、このような材質などに限られず、フレーム80の係止爪86によって係止されて、ルース70、前面透明板110、マット120、保持用スポンジ130を収容部82に保持できるものであればよい。
背板150は、所定の厚さを有する。例えば、背板150は、2mmの厚さを有する。背板150の厚さは、これに限られず、フレーム80の収容部82の厚さ(深さ)などに応じて適宜に定めればよい。
<<ルース70の保持>>
<厚み方向の保持>
ルース70は、最前面の前面透明板110と保持用スポンジ130との間に配置される。保持用スポンジ130は、最背面に配置された背板150によって前方に向かって押圧される。背板150による押圧によって、保持用スポンジ130は、弾性変形する。ルース70は、保持用スポンジ130の弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)により、前面透明板110に向かって押圧され、前面透明板110と保持用スポンジ130との間で厚み方向の一定の位置に保持(挟持)される。
<面内方向の保持>
さらに、マット120は、前面透明板110と保持用スポンジ130との間に配置されている。これにより、マット120の開口部124の厚みと保持用スポンジ130の厚みとによって、間隙を形成することができる。形成された間隙によって、ルース70を保持するための配置空間LSが確保される。前述したように、保持用スポンジ130は、可撓性を有するとともに弾性変形できる。このため、保持用スポンジ130は、背板150によって押圧されると、配置空間LSにおいて、ルース70の前面を除いた残りの部分に向かって変位し、ルース70との接触面積が大きくなるように変形する(図7参照)。言い換えれば、保持用スポンジ130は、ルース70の前面を除いた残りの部分でルース70を包囲するように変形する。このようにすることで、ルース70を面内方向の一定の位置に安定的に保持できる。
このように、第1の実施の形態による宝石保持額10は、保持用スポンジ130の変形によって、ルース70を厚み方向と面内方向との双方で保持し、ルース70を一定の位置に配置することができる。
<<<第2の実施の形態>>>
図6は、第2の実施の形態による宝石保持額20の構成を示す分解斜視図である。
第2の実施の形態による宝石保持額20は、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、外部からの光を宝石保持額10の前面から入射させて、ルース70を照明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。なお、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、外部からの光だけでなく、宝石保持額20内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額20の内側からルース70を照明するように構成してもよい。
前述したように、保持用スポンジ130の厚みは、ルース70の大きさに応じて、適宜に定めることができる。しかしながら、図6に示すように、複数のルース70を宝石保持額20に配置する場合には、複数のルース70は、互いに異なる大きさを有することがある。このため、複数のルース70ごとに厚み(高さ)が異なる可能性がある。
このため、保持用スポンジ130の厚さを厚いルース70に合わせた場合には、薄い保持用スポンジ130を用いることになり、薄いルース70を一定の位置に保持することができない可能性が生ずる。一方、保持用スポンジ130の厚さを薄いルース70に合わせた場合には、厚い保持用スポンジ130を用いることになり、厚い保持用スポンジ130とルース70とを収容部82に安定して収納できない可能性が生ずる。また、厚い保持用スポンジ130の弾性力によってルース70が前面透明板110に強く押圧され、前面透明板110を破損させる可能性も生ずる。さらに、ルース70を前面透明板110に強く押圧することで、ルース70と前面透明板110との接触面積が大きくなり、美観を損ねる可能性も生ずる。
<宝石保持額20の構成>
図6に示すように、第2の実施の形態による宝石保持額20は、
前面透明板110と、
マット120と、
保持用スポンジ130と、
厚み調整用スポンジ140と、
背板150と、
を有する。
<厚み調整用スポンジ140>
厚み調整用スポンジ140は、薄いルース70に重ねて配置することで、薄いルース70を一定の位置に保持するための補助用のスポンジである。厚み調整用スポンジ140は、可撓性を有するとともに弾性変形することができる。保持用スポンジ130と厚み調整用スポンジ140とを重ねて配置することで、保持用スポンジ130の弾性力と厚み調整用スポンジ140の弾性力とによって薄いルース70を的確に前面透明板110に押圧することができる。
厚み調整用スポンジ140は、厚さ方向については、保持用スポンジ130と背板150との間に配置される。具体的には、前から順に、前面透明板110、マット120、薄いルース70、保持用スポンジ130、厚み調整用スポンジ140、背板150と配置される。すなわち、厚み調整用スポンジ140は、保持用スポンジ130を挟んで、薄いルース70と重なって配置される。
また、面内方向については、薄いルース70の位置が略中心となるように、厚み調整用スポンジ140を配置する。厚み調整用スポンジ140は、正面視で、薄いルース70よりも大きい広がりを有するのが好ましい。薄いルース70を含むように厚み調整用スポンジ140を配置するのが好ましい。
厚み調整用スポンジ140は、正面視で保持用スポンジ130の広がりよりも小さい。さらに、厚み調整用スポンジ140は、正面視で、重ねるルース70よりも大きいのが好ましい。厚み調整用スポンジ140の広狭は、重ねるルース70の広狭に応じて適宜に定めることができる。厚み調整用スポンジ140を重ねる数(枚数)は、重ねるルース70の厚みと厚み調整用スポンジ140の厚みとに応じて適宜に定めることができる。厚み調整用スポンジ140を重ねる数によって、ルース70に加える弾性力を調整することができる。
厚み調整用スポンジ140は、重ねるルース70の形状に応じて適宜に定めることができる。例えば、厚み調整用スポンジ140は、円板状でも、楕円板状でも、四角形板状の形状でも、任意の形状にすることができる。
厚み調整用スポンジ140の厚みは、複数種類のものを予め準備しておいてもよい。
厚み調整用スポンジ140は、保持用スポンジ130と同様に、ポリウレタンフォームやポリエステルなどからなる。厚み調整用スポンジ140は、多孔質の柔らかい物質からなるのが好ましい。厚み調整用スポンジ140は、天然素材でも合成素材でもよい。また、厚み調整用スポンジ140は、弾性力を生じさせるものであればよく、ゴムなどの弾性体でもよい。
厚み調整用スポンジ140を用いることで、薄いルース70であっても、保持用スポンジ130の弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)と、厚み調整用スポンジ140の弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)とにより、薄いルース70を前面透明板110に向かって押圧し、前面透明板110と保持用スポンジ130との間で厚み方向の一定の位置に薄いルース70は保持(挟持)される。
さらに、厚み調整用スポンジ140は、ルース70と重ならない位置に配置してもよい。厚み調整用スポンジ140をルース70を囲むように配置したり、厚み調整用スポンジ140から偏倚した位置に配置したりすることができる。厚み調整用スポンジ140は、ルース70を一定の位置に保持するために用いるものであればよい。
<厚み方向の保持>
図7は、宝石保持額20の断面を示す断面図である。
ルース70は、第1の実施の形態の宝石保持額10と同様に、最前面の前面透明板110と保持用スポンジ130との間に配置される。保持用スポンジ130は、最背面に配置された背板150によって前方に向かって押圧される。背板150による押圧によって、保持用スポンジ130は、弾性変形する。
ルース70は、最前面の前面透明板110と最背面の背板150との間に配置される。前面透明板110と背板150との間には、マット120と保持用スポンジ130とが配置され、前面透明板110と背板150との間の長さは、マット120の厚みと、弾性変形後の保持用スポンジ130の厚みとによって定まる。
厚いルース70(図7の右側のルース70)は、第1の実施の形態の宝石保持額10と同様に、保持用スポンジ130の弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)により、前面透明板110に向かって押圧され、前面透明板110と保持用スポンジ130との間で厚み方向の一定の位置に保持(挟持)される。厚いルース70の場合には、前から順に、前面透明板110、ルース70及びマット120、保持用スポンジ130、背板150と配置される。
薄いルース70(図7の左側及び中央のルース70)は、保持用スポンジ130及び厚み調整用スポンジ140の弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)により、前面透明板110に向かって押圧され、前面透明板110と保持用スポンジ130との間で厚み方向の一定の位置に保持(挟持)される。薄いルース70の場合には、前から順に、前面透明板110、ルース70及びマット120、保持用スポンジ130、厚み調整用スポンジ140、背板150と配置される。
図7に示すように、保持用スポンジ130は、厚いルース70(図7の右側のルース70)と、薄いルース70(図7の左側及び中央のルース70)との双方に共用される。厚み調整用スポンジ140は、薄いルース70(図7の左側及び中央のルース70)のみに用いられる。
<面内方向の保持>
前述したように、保持用スポンジ130は、可撓性を有するとともに弾性変形できる。また、厚み調整用スポンジ140も、可撓性を有するとともに弾性変形できる。このため、保持用スポンジ130及び厚み調整用スポンジ140は、背板150によって押圧されると、配置空間LSにおいて、ルース70の前面を除いた残りの部分に向かって変位し、ルース70との接触面積が大きくなるように変形する。言い換えれば、保持用スポンジ130及び厚み調整用スポンジ140は、ルース70の前面を除いた残りの部分でルース70を包囲するように変形する。このようにすることで、ルース70を面内方向の一定の位置に安定的に保持できる。
<<<第3の実施の形態>>>
図8は、第3の実施の形態による宝石保持額30の構成を示す分解斜視図である。
第3の実施の形態による宝石保持額30は、第1の実施の形態による宝石保持額10や第2の実施の形態による宝石保持額20と同様に、外部からの光を宝石保持額10の前面から入射させて、ルース70を照明する。第3の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。なお、第1の実施の形態による宝石保持額10などと同様に、外部からの光だけでなく、宝石保持額30内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額30の内側からルース70を照明するように構成してもよい。
前述した第1の実施の形態による宝石保持額10や、第2の実施の形態による宝石保持額20は、ルース70を配置するための1つの配置空間LSを有する。これらに対して、第3の実施の形態による宝石保持額30は、4つの配置空間LS1~LS4を有する。
<宝石保持額30の構成>
図4に示すように、第3の実施の形態による宝石保持額30は、
前面透明板110と、
マット320と、
保持用スポンジ130と、
背板150と、
を有する。
第3の実施の形態による宝石保持額30は、マット320を有する。マット320は、4つの開口部324を有する。4つの開口部324によって、4つの配置空間LS1~LS4が形成される。4つの配置空間LS1~LS4の各々に、ルース70が配置される。開口部324は、マット120の開口部124と同様に、四角形や、ひし形や、平行四辺形や、円状、楕円状、星型、多角形状などの幾何学的形状のほか、アーチ状などの直線と曲線とを組み合わせたものや、角部にデザインを付したものや、花や動物などの動植物を模した形状や、各種の窓枠や出入口や、その他の各種のデザイン化された形状などにすることができる。開口部324の形状は、ルース70の形状や宝石保持額30のデザインなどに応じて適宜に定めればよい。また、マット320の前面側は、各種の色や、様々な模様などを有してもよい。使用するルース70の形状や色などに応じて適宜に選択することができる。さらに、4つの開口部324の形状は、同一である必要はなく、各々が互いに異なる形状でもよい。また、4つの開口部324の位置も、配置するルース70の大きさや数などに応じて適宜に定めることができる。
配置空間の数は、4つに限られず、複数であればよい。また、配置空間に配置するルース70の数は、1以上であればよい。配置空間の数や、配置空間に配置するルース70の数は、ルース70の大きさや数や色やデザインや、配置空間の大きさに応じて、適宜に定めることができる。
前述したように、第3の実施の形態による宝石保持額30は、配置空間LS1~LS4の各々にルース70を配置することができる。すなわち、宝石保持額30に複数のルース70を配置することができる。このため、薄いルース70が含まれる場合もある。薄いルース70を配置する場合には、一定の位置に保持できない可能性が生ずる。このため、薄いルース70には、第2の実施の形態と同様の厚み調整用スポンジ140を用いればよい。
厚み調整用スポンジ140を用いたときの宝石保持額30は、
前面透明板110と、
マット320と、
保持用スポンジ130と、
厚み調整用スポンジ140と、
背板150と、
を有する。
第3の実施の形態による宝石保持額30でも、保持用スポンジ130や厚み調整用スポンジ140によって、ルース70を厚み方向と面内方向との双方で保持し、ルース70を一定の位置に配置することができる。
<<<第4の実施の形態>>>
図9は、第4の実施の形態による宝石保持額40の正面を示す正面図である。図10は、第4の実施の形態による宝石保持額40の構成を示す分解斜視図である。前述した第1の実施の形態による宝石保持額10~第3の実施の形態による宝石保持額30は、外部からの光を宝石保持額10の前面から入射させて、ルース70を照明するものであった。
これに対して、第4の実施の形態による宝石保持額40は、外部からの光を、前面から背面に透過させたり、背面から前面に透過させたりすることができる。透過する光によって、ルース70を照明することができる。なお、宝石保持額40内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額40の内側からもルース70を照明するように構成してもよい。第4の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。
<<宝石保持額40の構成>>
宝石保持額40は、
フレーム80と、
前面透明板110と、
マット120と、
厚み確保用スポンジ430と、
保持用透明板460と、
背板450と、
を有する。
宝石保持額40のフレーム80と、前面透明板110と、マット120とは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様の構成を有する。宝石保持額10と同様に、マット120は、周辺部122及び開口部124を有する。
前面透明板110と、マット120と、厚み確保用スポンジ430と、保持用透明板460と、背板450とは、正面視(前方から見たとき)での輪郭が、略四角形状で、正面視での輪郭の大きさが略同じである。例えば、100mm×100mm程度の大きさを有する。フレーム80の大きさなどに応じて適宜に定めればよい。
<厚み確保用スポンジ430>
厚み確保用スポンジ430は、正面視で略四角形状の形状(薄い板状)の輪郭を有する。
厚み確保用スポンジ430は、可撓性を有するとともに弾性変形することができる。例えば、厚み確保用スポンジ430は、ポリウレタンフォームやポリエステルなどからなる。厚み確保用スポンジ430は、多孔質の柔らかい物質からなるのが好ましい。厚み確保用スポンジ430は、天然素材でも合成素材でもよい。また、厚み確保用スポンジ430は、弾性力を生じさせるものであればよく、ゴムなどの弾性体でもよい。
厚み確保用スポンジ430は、周辺部432及び開口部434を有する。開口部434は、正面視での輪郭が略四角形状である。
マット120の開口部124と、厚み確保用スポンジ430の開口部434とによって、配置空間LSが形成される。厚み確保用スポンジ430の弾性変形によって、配置空間LSの大きさ(厚み)を調整することができる。
厚み確保用スポンジ430の厚みは、ルース70の大きさに応じて、適宜に定めればよい。ルース70の厚みが厚い場合には、薄い保持用スポンジ130を用い、ルース70の厚みが薄い場合には、厚い保持用スポンジ130を用いる。ルース70を適切に保持することができる。
<保持用透明板460>
保持用透明板460は、平板状の形状を有する。保持用透明板460は、正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。保持用透明板460は、所定の厚さを有する。例えば、保持用透明板460は、1.2mm~1.5mm程度の厚さを有する。保持用透明板460の厚さは、フレーム80の材質や厚みなどに応じて適宜に定めればよく、これらには限られない。
保持用透明板460は、透明な素材によって形成される。例えば、保持用透明板460は、平坦なアクリル板からなる。なお、保持用透明板460は、アクリル以外の樹脂のほか、ガラスなどで構成されてもよい。保持用透明板460は、透光性を有するものであればよい。
なお、保持用透明板460の全体が透明である必要はなく、物体の像を透過させる領域のみを透明にすればよい。保持用透明板460は、光を透過させる透光性を有すればよく、所定の色が付されたり、曇りガラス状やすりガラス状の加工がされたりしてもよい。
保持用透明板460は、ルース70を保持する。例えば、ルース70は、透明パテ(図示せず)によって保持用透明板460の所定の位置に固定される。なお、透明パテのみならず、剥離容易な透明ボンドなどの接着剤や粘着剤を用いることができる。剥離容易なものを、ルース70を交換しやすくできる。
第4の実施の形態による宝石保持額40では、透明パテによってルース70を保持用透明板460に固定する。第1の実施の形態による宝石保持額10~第3の実施の形態による宝石保持額30とは異なり、保持用スポンジ130によってルース70を押圧することなく、ルース70を一定の位置に保持することができる。第4の実施の形態による宝石保持額40では、光を透過させるために、保持用スポンジ130を用いずに、ルース70を固定する。
<背板450>
背板450は、平板状の形状を有する。正面視で略状の形状(薄い板状)の輪郭を有する。背板450は、周辺部452及び開口部454を有する。開口部454は、所望する形状にすることができる。図9に示す例では、開口部454は、アーチ状の形状を有する。光は、開口部454を通過する。開口部454は、通過した光をルース70に照明できる形状や大きさや位置を有すればよい。
背板450の開口部454も、マット120の開口部124と同様に、各種の形状にすることができる。例えば、開口部454の形状は、ひし形や、平行四辺形や、円状、楕円状、星型、多角形状などの幾何学的形状のほか、アーチ状などの直線と曲線とを組み合わせたものや、角部にデザインを付したものや、花や動物などの動植物を模した形状や、各種の窓枠や出入口や、その他の各種のデザイン化された形状などにすることができる。開口部454の形状は、ルース70の形状や宝石保持額40のデザインなどに応じて適宜に定めればよい。また、背板450の前面側は、各種の色や、様々な模様などを有してもよい。使用するマット120の色やマット120の開口部124の形状や、ルース70の形状や色などに応じて適宜に選択することができる。
背板450は、平坦な厚紙からなる。なお、背板450は、紙以外の繊維や樹脂などで構成されてもよい。例えば、背板450は、発泡スチロールやウレタンなどによって形成されてもよい。背板450は、切断などの加工が容易な素材によって構成されるのが好ましい。さらに、背板450は、可撓性及び弾性を有する素材によって構成されてもよい。
<<光の透過>>
前面透明板110は、透明である。マット120は、開口部124を有する。厚み確保用スポンジ430は、開口部434を有する。保持用透明板460は、透明である。
背板450は、開口部454を有する。
このように構成したことにより、前面(前面透明板110)から入射する光も、背面(背板450)から入射する光も、前面透明板110と、マット120の開口部124と、厚み確保用スポンジ430の開口部434と、保持用透明板460と、背板450の開口部454を通過する。通過する光によって、保持用透明板460に固定されているルース70を照明することができる。前面から光を入射させるか、背面から光を入射させるかは、看者の好みによって選択すればよい。
ルース70は、透明パテによって保持用透明板460に固定される。第1の実施の形態による宝石保持額10~第3の実施の形態による宝石保持額30とは異なり、スポンジなどの弾性力を用いることなく、ルース70を一定の位置に保持することができる。
<<<第5の実施の形態>>>
図11は、第5の実施の形態による宝石保持額50の構成を示す分解斜視図である。第4の実施の形態による宝石保持額40と同様に、外部からの光を、前面から背面に透過させたり、背面から前面に透過させたりすることができる。透過する光によって、ルース70を照明することができる。なお、宝石保持額50内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額50の内側からもルース70を照明するように構成してもよい。第5の実施の形態では、第1の実施の形態及び第4の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。
<<宝石保持額50の構成>>
宝石保持額50は、
フレーム80と、
前面透明板110と、
マット120(第5の実施の形態では、第1のマット120と称する。)と、
厚み確保用スポンジ430と、
第2のマット570と、
保持用透明板560と、
後側透明板580と、
背板450と、
を有する。
宝石保持額50のフレーム80と、前面透明板110と、第1のマット120とは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様の構成を有する。また、厚み確保用スポンジ430及び背板450は、第4の実施の形態による宝石保持額40と同様の構成を有する。
前面透明板110と、第1のマット120と、厚み確保用スポンジ430と、第2のマット570と、後側透明板580と、背板450とは、正面視(前方から見たとき)での輪郭が、略四角形状で、正面視での輪郭の大きさが略同じである。例えば、100mm×100mm程度の大きさを有する。フレーム80の大きさなどに応じて適宜に定めればよい。なお、保持用透明板560は、正面視(前方から見たとき)の輪郭が、略四角形状で、正面視での輪郭の大きさは、前面透明板110などよりも小さい。
第4の実施の形態では、保持用透明板460を用い、透明パテ(図示せず)によってルース70を保持用透明板460の所定の位置に固定した。第5の実施の形態では、粘着性を有する保持用透明板560にルース70を固定する。第5の実施の形態では、保持用透明板560に固定されたルース70を配置する。
第5の実施の形態による宝石保持額50では、粘着性を有する保持用透明板560にルース70を固定する。第1の実施の形態による宝石保持額10~第3の実施の形態による宝石保持額30とは異なり、保持用スポンジ130によってルース70を押圧することなく、ルース70を一定の位置に保持することができる。第5の実施の形態による宝石保持額50では、光を透過させるために、保持用スポンジ130を用いずに、ルース70を固定する。
<第2のマット570>
第2のマット570は、平板状の形状を有する。第2のマット570は、周辺部572及び開口部574を有する。開口部574は、正面視で略四角形状の形状を有する。
第2のマット570の開口部574も、第1のマット120の開口部124などと同様に、各種の形状にすることができる。例えば、開口部574の形状は、ひし形や、平行四辺形や、円状、楕円状、星型、多角形状などの幾何学的形状のほか、アーチ状などの直線と曲線とを組み合わせたものや、角部にデザインを付したものや、花や動物などの動植物を模した形状や、各種の窓枠や出入口や、その他の各種のデザイン化された形状などにすることができる。開口部574の形状は、ルース70の形状や宝石保持額40や、第1のマット120の開口部124や背板450の開口部454のデザインなどに応じて適宜に定めればよい。また、第2のマット570の前面側は、各種の色や、様々な模様などを有してもよい。使用する第1のマット120の色や第1のマット120の開口部124の形状や、背板450の色や背板450の開口部454の形状や、ルース70の形状や色などに応じて適宜に選択することができる。
第2のマット570は、平坦な厚紙からなる。なお、第2のマット570は、紙以外の繊維や樹脂などで構成されてもよい。例えば、第2のマット570は、発泡スチロールやウレタンなどによって形成されてもよい。第2のマット570は、切断などの加工が容易な素材によって構成されるのが好ましい。さらに、第2のマット570は、可撓性及び弾性を有する素材によって構成されてもよい。
第2のマット570(開口部574)は、所定の厚みを有する。例えば、第2のマット570は、1.5mmなどにすることができる。第2のマット570の厚みは、ルース70の厚みなどに応じて適宜に定めればよい。
第2のマット570は、厚み確保用スポンジ430と後述する保持用透明板560との間に配置される。第1のマット120の開口部124と、厚み確保用スポンジ430の開口部434と、第2のマット570の開口部574とによって配置空間LSが形成され、配置空間LSにルース70が配置される。
<保持用透明板560>
保持用透明板560は、ルース70を保持する。保持用透明板560の前面及び背面は、粘着性を有し、粘着力を生じさせる。例えば、保持用透明板560は、両面粘着シートによって構成することができる。保持用透明板560の輪郭は、第2のマット570の輪郭よりも小さい。なお、保持用透明板560の輪郭が、第2のマット570の輪郭と略同じでもよい。
保持用透明板560は、平板状の形状を有する。保持用透明板560は、正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。保持用透明板560は、透明な素材、具体的には、透明な両面粘着シートによって構成される。保持用透明板560は、透光性を有するものであればよい。保持用透明板560は、光を透過させる透光性を有すればよく、所定の色が付されたり、曇りガラス状やすりガラス状の加工がされたりしてもよい。
前述したように、保持用透明板560の前面及び背面は、粘着性を有する。ルース70は、保持用透明板560の粘着力によって、保持用透明板560の前面の所定の位置に固定される。ルース70が固定された保持用透明板560は、第2のマット570に背面側に、保持用透明板560の粘着力によって取り付けられる。前述したように、保持用透明板560は、透明な両面粘着シートによって構成されており、看者から視認することはできない。なお、保持用透明板560は、ルース70を取り付ける面のみに粘着性を有するように構成してもよい。一方の面のみに粘着性を有するようにすることで、取り扱いを容易にすることができる。
<後側透明板580>
後側透明板580は、平板状の形状を有する。後側透明板580は、透明な素材によって形成される。後側透明板580は、保持用透明板460と同様の構成を有する。
後側透明板580は、正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。例えば、後側透明板580は、平坦なアクリル板からなる。なお、後側透明板580は、アクリル以外の樹脂のほか、ガラスなどで構成されてもよい。後側透明板580は、透光性を有するものであればよい。
後側透明板580は、ルース70が取り付けられた保持用透明板560を保持する。保持用透明板560の背面側も粘着性を有し、保持用透明板560は、後側透明板580の所定の位置に固定される。
後側透明板580は、光を透過させる透光性を有すればよく、所定の色が付されたり、曇りガラス状やすりガラス状の加工がされていてもよい。
<<光の透過>>
前面透明板110は、透明である。第1のマット120は、開口部124を有する。厚み確保用スポンジ430は、開口部434を有する。第2のマット570は、開口部574を有する。保持用透明板560は、透明である。後側透明板580は、透明である。背板450は、開口部454を有する。
このように構成したことにより、前面(前面透明板110)から入射する光も、背面(背板450)から入射する光も、前面透明板110と、第1のマット120の開口部124と、厚み確保用スポンジ430の開口部434と、第2のマット570の開口部574と、保持用透明板560と、後側透明板580と、背板450の開口部454とを通過する。通過する光によって、保持用透明板560に固定されているルース70を照明することができる。前面から光を入射させるか、背面から光を入射させるかは、看者の好みによって選択すればよい。
ルース70は、保持用透明板560の粘着力によって保持用透明板560に固定される。第4の実施の形態による宝石保持額40と同様に、スポンジなどの弾性力を用いることなく、ルース70を一定の位置に保持することができる。
<<<第6の実施の形態>>>
図12は、第6の実施の形態による宝石保持額60の構成を示す分解斜視図である。第4の実施の形態による宝石保持額40及び第5の実施の形態による宝石保持額50と同様に、第6の実施の形態による宝石保持額60は、背面から前面に向かって(前面から背面に向かって)光を透過させることができる。なお、宝石保持額60内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額60の内側からもルース70を照明するように構成してもよい。第6の実施の形態においても、第1の実施の形態及び第4の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。
<<宝石保持額60の構成>>
宝石保持額60は、
フレーム80と、
前面透明板110と、
マット120と、
厚み確保用スポンジ430と、
シリコンシート690と、
保持用透明板660と、
背板450と、
を有する。
宝石保持額60のフレーム80と、前面透明板110と、第1のマット120とは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様の構成を有する。また、厚み確保用スポンジ430及び背板450は、第4の実施の形態による宝石保持額40と同様の構成を有する。
前面透明板110と、マット120と、厚み確保用スポンジ430と、シリコンシート690と、保持用透明板660と、背板450とは、正面視(前方から見たとき)での輪郭が、略四角形状で、正面視での輪郭の大きさが略同じである。例えば、100mm×100mm程度の大きさを有する。フレーム80の大きさなどに応じて適宜に定めればよい。
第4の実施の形態では、保持用透明板460を用い、透明パテ(図示せず)によってルース70を保持用透明板460の所定の位置に固定した。第6の実施の形態では、シリコンシート690と、保持用透明板660とを用いる。第6の実施の形態では、シリコンシート690の自己粘着性によってルース70をシリコンシート690の所定の位置に固定する。第6の実施の形態では、第1のマット120の開口部124と厚み確保用スポンジ430の開口部434とによって配置空間LSを形成し、配置空間LSにルース70を配置する。
<シリコンシート690>
シリコンシート690は、平板状の形状を有する。シリコンシート690は、正面視で略四角形状の形状を有する。
シリコンシート690は、透光性を有するシリコンゴムからなる。シリコンシート690は、可撓性、弾性及び自己粘着性を有し、弾性変形可能である。シリコンシート690は、可撓性、弾性及び自己粘着性を有すれば、シリコンゴム以外の樹脂などの各種の素材で構成されてもよい。シリコンシート690は、透光性を有するものであればよい。シリコンシート690は、透光性を有すればよく、所定の色が付されてもよい。
ルース70は、シリコンシート690の所定の位置に固定される。ルース70が固定されたシリコンシート690は、後述する保持用透明板660の前面側に配置される。シリコンシート690は、自己粘着性によって、保持用透明板660に対して着脱可能に設けられる。なお、接着剤や両面テープなどによって、シリコンシート690を保持用透明板660に固定的に取り付けてもよい。
第6の実施の形態による宝石保持額60では、シリコンシート690の自己粘着性によってルース70を保持用透明板660に固定する。第1の実施の形態による宝石保持額10~第3の実施の形態による宝石保持額30とは異なり、保持用スポンジ130によってルース70を押圧することなく、ルース70を一定の位置に保持することができる。第6の実施の形態による宝石保持額60では、光を透過させるために、保持用スポンジ130を用いずに、ルース70を固定する。
<保持用透明板660>
保持用透明板660は、平板状の形状を有する。保持用透明板660は、正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。保持用透明板660は、透明な素材によって形成される。例えば、保持用透明板660は、平坦なアクリル板からなる。なお、保持用透明板660は、アクリル以外の樹脂のほか、ガラスなどで構成されてもよい。保持用透明板660は、透光性を有するものであればよい。保持用透明板660は、光を透過させる透光性を有すればよく、所定の色が付されたり、曇りガラス状やすりガラス状の加工がされたりしてもよい。
<<光の透過>>
前面透明板110は、透明である。マット120は、開口部124を有する。厚み確保用スポンジ430は、開口部434を有する。シリコンシート690は、透光性を有する。保持用透明板660は、透明である。背板450は、開口部454を有する。
このように構成したことにより、前面(前面透明板110)から入射する光も、背面(背板450)から入射する光も、前面透明板110と、マット120の開口部124と、厚み確保用スポンジ430の開口部434と、シリコンシート690と、保持用透明板660と、背板450の開口部454を通過する。通過する光によって、シリコンシート690に固定されているルース70を照明することができる。前面から光を入射させるか、背面から光を入射させるかは、看者の好みによって選択すればよい。
ルース70は、シリコンシート690の自己粘着性によってシリコンシート690に固定される。第4の実施の形態による宝石保持額40や、第5の実施の形態による宝石保持額50と同様に、スポンジなどの弾性力を用いることなく、ルース70を一定の位置に保持することができる。
ルース70は、シリコンシート690の自己粘着性によってシリコンシート690に固定される。第4の実施の形態による宝石保持額40や第5の実施の形態による宝石保持額50と同様に、スポンジなどの弾性力を用いることなく、ルース70を一定の位置に保持することができる。
<<<第7の実施の形態>>>
図13(a)は、第7の実施の形態による宝石保持額10Aに保持するルース70及び装飾体75の正面を示す正面図である。図13(b)は、第7の実施の形態による宝石保持額10Aの正面を示す正面図である。
第1の実施の形態による宝石保持額10~第6の実施の形態による宝石保持額60は、いずれも、ルース70のみを保持するための保持額であった。ルース70は、前述したように、一般的に、原石からカットされ研磨された裸石である。保持額に保持する対象は、ルース70だけでなく、貴金属などを含む各種の宝飾でもよい。宝飾とは、宝石や貴金属の総称や、宝石や貴金属で構成されたものを意味する。例えば、宝飾は、専ら宝石保持額10Aに保持するために形成された物品だけでなく、指輪、ネックレス、ペンダント、イヤリングなど、装飾のために身につける工芸品、いわゆるアクセサリーなどを宝飾として宝石保持額10Aに保持するために流用してもよい。宝石保持額10Aに保持するための物品を広げることができる。なお、第7の実施の形態においては、宝飾は、ルース70を含まないものをいう。特に、ルース70と宝飾とを保持の対象とすることができる。また、宝飾のみを保持の対象としてもよい。また、保持の対象となるルース70及び宝飾の形や大きさや数などは、限られない。
第7の実施の形態による宝石保持額10Aは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、外部からの光を宝石保持額10Aの前面から入射させて、ルース70及び宝飾を照明する。第7の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。なお、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、外部からの光だけでなく、宝石保持額10A内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額10Aの内側からルース70及び宝飾を照明するように構成してもよい。
<<宝石保持額10Aの構成>>
第7の実施の形態による宝石保持額10Aは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、
前面透明板110と、
マット120と、
保持用スポンジ130と、
背板150と、
を有する。
第7の実施の形態では、宝飾が、ルース70が固定される装飾体75である例を示す。図13(a)に示すように、装飾体75は、花の花びらや萼などを模した外観を有する。装飾体75は、金色を有する金属などからなる。装飾体75は、面内方向EDに延在する形状を有する。ルース70は、略半球状の形状を有する。ルース70は、外側(紙面の手前側)に向かって膨出する湾曲した形状を有する。ルース70は、装飾体75の中心に配置される。なお、ルース70及び装飾体75の形状や大きさや数や配置や色や材料などは、これに限られない。
図13(a)に示す例では、ルース70と装飾体75とが一体となった形態を有する。一体となった形態だけでなく、ルース70と装飾体75とが離隔して配置されてもよい。ルース70の一部が、装飾体75と接触したり、装飾体75の一部が、ルース70と接触したりする形態でもよい。
図13(b)に示す例では、ルース70と装飾体75とが一体となって、宝石保持額10Aに保持されている状態を示す。
マット120(開口部124)は、所定の厚みを有する。マット120の厚みは、ルース70及び装飾体75の厚みなどに応じて適宜に定めればよい。マット120の厚みによって、配置空間LSの大きさを調整することができ、マット120は、配置空間LSの調整部材として機能する。
保持用スポンジ130は、平板状の形状を有する。正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。保持用スポンジ130は、所定の厚さを有する。保持用スポンジ130の厚さは、ルース70及び装飾体75の厚みなどに応じて適宜に定めればよい。例えば、ルース70及び装飾体75の厚みが厚い場合には、薄い保持用スポンジ130を用い、ルース70及び装飾体75の厚みが薄い場合には、厚い保持用スポンジ130を用いることができる。
保持用スポンジ130は、可撓性を有するとともに弾性変形することができる。例えば、保持用スポンジ130は、ポリウレタンフォームやポリエステルなどからなる。保持用スポンジ130は、最背面に配置された背板150によって前方に向かって押圧される。背板150による押圧によって、保持用スポンジ130は、弾性変形する。ルース70及び装飾体75は、保持用スポンジ130の弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)により、前面透明板110に向かって押圧され、前面透明板110と保持用スポンジ130との間で厚み方向の一定の位置に保持(挟持)される。
<<<第8の実施の形態>>>
図14(a)は、第8の実施の形態による宝石保持額10Bに保持するルース70A及びルース70Bを加工して組み合わせた装飾対象物78の正面を示す正面図である。図14(b)は、第8の実施の形態による宝石保持額10Bの正面を示す正面図である。
第7の実施の形態による宝石保持額10Aは、互いに異なる2つの部材(ルース70及び装飾体75)を保持するための保持額であった。保持の対象は、互いに異なる部材だけでなく、同じ種類の部材でもよい。特に、形態(色や形や大きさ)が互いに異なる複数のルースを加工し、部品として組み合わせて一体化したものを保持の対象としてもよい。なお、複数のルースを加工せずに、そのまま組み合わせて一体化して装飾対象物78としてもよい。
第8の実施の形態による宝石保持額10Bは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、外部からの光を宝石保持額10Bの前面から入射させて、複数のルース組み合わせた装飾対象物78を照明する。第8の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。なお、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、外部からの光だけでなく、宝石保持額10B内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額10Bの内側から複数のルースを照明するように構成してもよい。
<<宝石保持額10Bの構成>>
第8の実施の形態による宝石保持額10Bは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、
前面透明板110と、
マット120と、
保持用スポンジ130と、
背板150と、
を有する。
第8の実施の形態では、装飾対象物78として、2種類のルース70Aとルース70Bとを部品として一体化して形成されている例を示す。具体的には、ルース70A及び70Bの各々を薄い板状に切断し、図14(a)に示すように、交互に配置して接合し、さらに、表面が滑らかになるように加工して、装飾対象物78として一体に形成されている。なお、図14(a)では、明瞭のため、代表的な部分にのみに符号70A及び70Bを付した。装飾対象物78の表面は、滑らかに形成されている。
装飾対象物78は、全体として、正面視で略6角形状の形状を有する。装飾対象物78は、外側(紙面の手前側)に向かって膨出する湾曲した形状を有する。図14(a)に示した例は、2種類のルース70Aとルース70Bとを板状に加工して部品として用いたが、3種類以上のルースを部品にして組み合わせて形成してもよい。複数のルースは、交互に配置されているだけでなく、多様に配置されてもよい。複数のルースの組み合わせによって、装飾対象物78の全体として、模様や図形や絵画や写真など様々な意匠と視認できるものでもよい。
図14(a)に示すように、ルース70A及びルース70Bが板状に加工されて一体となった形態を有する。図14(b)に示すように、一体となった装飾対象物78が、宝石保持額10Bに保持されている。
マット120(開口部124)は、所定の厚みを有する。マット120の厚みは、装飾対象物78の厚みなどに応じて適宜に定めればよい。マット120の厚みによって、配置空間LSの大きさを調整することができ、マット120は、配置空間LSの調整部材として機能する。
保持用スポンジ130は、平板状の形状を有する。正面視で略四角形状の形状(薄い板状)を有する。保持用スポンジ130は、所定の厚さを有する。保持用スポンジ130の厚さは、装飾対象物78の厚みなどに応じて適宜に定めればよい。例えば、装飾対象物78の厚みが厚い場合には、薄い保持用スポンジ130を用い、装飾対象物78の厚みが薄い場合には、厚い保持用スポンジ130を用いることができる。
保持用スポンジ130は、可撓性を有するとともに弾性変形することができる。例えば、保持用スポンジ130は、ポリウレタンフォームやポリエステルなどからなる。保持用スポンジ130は、最背面に配置された背板150によって前方に向かって押圧される。背板150による押圧によって、保持用スポンジ130は、弾性変形する。装飾対象物78は、保持用スポンジ130の弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)により、前面透明板110に向かって押圧され、前面透明板110と保持用スポンジ130との間で厚み方向の一定の位置に保持(挟持)される。
<<<第9の実施の形態>>>
図15(a)は、第9の実施の形態による宝石保持額10Cの構成を示す断面図である。図15(b)は、第9の実施の形態による宝石保持額10Cにルース70を保持した状態を示す断面図である。
第1の実施の形態による宝石保持額10~第3の実施の形態による宝石保持額30は、いずれも、ルース70を固定するために保持用スポンジ130を用いた。保持用スポンジ130の厚さは、ルース70の厚みなどに応じて適宜に定めればよい。ルース70の厚みが厚い場合には、薄い保持用スポンジ130を用い、ルース70の厚みが薄い場合には、厚い保持用スポンジ130を用いる。
保持用スポンジ130は、図7に示すように、前面透明板110との間に隙間が形成される程度の厚みを有する。薄いルース70を保持するためには、保持用スポンジ130のみでは、十分にルース70を保持することができない場合もあった。このため、第2の実施の形態で示したように、厚み調整用スポンジ140を併用せざるを得ない場合も生じた。
第9の実施の形態による宝石保持額10Cは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、外部からの光を宝石保持額10Cの前面から入射させて、複数のルースを照明する。第9の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。なお、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、外部からの光だけでなく、宝石保持額10C内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額10Cの内側から複数のルースを照明するように構成してもよい。
<<宝石保持額10Cの構成>>
第9の実施の形態による宝石保持額10Cは、第1の実施の形態による宝石保持額10と同様に、
前面透明板110と、
マット120と、
保持用スポンジ130Aと、
背板150と、
を有する。
第9の実施の形態による宝石保持額10Cは、保持用スポンジ130Aを備える。保持用スポンジ130Aは、保持用スポンジ130よりも厚い厚みを有する。具体的には、保持用スポンジ130Aは、前面透明板110と背板150との間隔よりも長い(厚い)厚みを有する。保持用スポンジ130Aは、前面透明板110と背板150との間に収納できる厚みを有すればよい。保持用スポンジ130Aは、背板150によって前面透明板110に向かって押圧される。
図15(a)に示すように、ルース70が存在しない状態で、保持用スポンジ130Aの前面透明板110と向かい合う面の少なくとも一部は、前面透明板110と接触する。ルース70が存在しない状態でも、前面透明板110は、保持用スポンジ130Aによって押圧される。したがって、ルース70が存在しない状態では、前面透明板110と背板150との間の間隙は、マット120及び保持用スポンジ130Aによって占有される。なお、保持用スポンジ130Aの弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)は、保持用スポンジ130の弾性変形によって生ずる弾性力(付勢力)よりも大きくなりやすい。
図15(b)に示すように、ルース70は、前面透明板110と保持用スポンジ130Aとの間に保持される。厚みが薄いルース70であっても、保持用スポンジ130Aの弾性変形によって生ずる弾性力(保持用スポンジ130よりも大きい弾性力)により、前面透明板110に押圧される。これにより、ルース70は、前面透明板110と保持用スポンジ130との間で厚み方向の一定の位置に的確にかつ安定して保持(挟持)される。
<<<第10の実施の形態>>>
図16は、第10の実施の形態による宝石保持額10Dの構成を示す断面図である。
第2の実施の形態による宝石保持額20は、ルース70を固定するために保持用スポンジ130と厚み調整用スポンジ140と併用した。第2の実施の形態による宝石保持額20では、厚み調整用スポンジ140は、薄いルース70に重ねられて配置される。厚み調整用スポンジ140は、可撓性を有するとともに弾性変形することができる。保持用スポンジ130の弾性力と厚み調整用スポンジ140の弾性力とによって薄いルース70を的確に前面透明板110に押圧する。
第2の実施の形態による宝石保持額20の厚み調整用スポンジ140は、薄いルース70に重ねて配置するものである。これに対して、厚み調整用スポンジ140は、薄いルース70に重ねずに用いることもできる。図16に示すように、厚み調整用スポンジ140を薄いルース70と重ならない位置に配置することができる。前述したように、厚み調整用スポンジ140をルース70を囲むように配置したり、厚み調整用スポンジ140から偏倚した位置に配置したりすることができる。
例えば、複数の厚み調整用スポンジ140を宝石保持額10Dの面内方向EDにルース70を取り囲むように分散させて配置する。なお、隣り合う厚み調整用スポンジ140は、互いに離隔するように配置しても、接触するように配置してもよい。ルース70を取り囲むように複数の厚み調整用スポンジ140を配置することで、複数の厚み調整用スポンジ140の中心部にルース70を配置することができ、的確にルース70を保持することができる。厚み調整用スポンジ140は、ルース70を一定の位置に保持するために配置すればよい。
第10の実施の形態による宝石保持額10Dは、第2の実施の形態による宝石保持額20と同様に、外部からの光を宝石保持額10Dの前面から入射させて、複数のルースを照明する。第10の実施の形態では、第2の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付した。なお、第2の実施の形態による宝石保持額20と同様に、外部からの光だけでなく、宝石保持額10D内にLED(発光ダイオード)などの発光体及び電源を設けて、宝石保持額10Dの内側から複数のルースを照明するように構成してもよい。
<<宝石保持額10Dの構成>>
第10の実施の形態による宝石保持額10Dは、第2の実施の形態による宝石保持額10と同様に、
前面透明板110と、
マット120と、
保持用スポンジ130と、
厚み調整用スポンジ140と、
背板150と、
を有する。
<厚み調整用スポンジ140>
前述したように、厚み調整用スポンジ140は、ルース70と重ならない位置に配置することができる。厚み調整用スポンジ140をルース70を囲むように配置したり、厚み調整用スポンジ140から偏倚した位置に配置したりすることができる。厚み調整用スポンジ140は、ルース70を一定の位置に保持するために用いるものであればよい。
厚み調整用スポンジ140は、可撓性を有するとともに弾性変形することができる。保持用スポンジ130の弾性力と厚み調整用スポンジ140の弾性力とによって薄いルース70を的確に前面透明板110に押圧することができる。
厚み調整用スポンジ140は、厚さ方向については、保持用スポンジ130と背板150との間に配置される。具体的には、前から順に、前面透明板110、マット120、保持用スポンジ130、厚み調整用スポンジ140、背板150と配置される。
<<<第11の実施の形態>>>
図17は、第11の実施の形態による宝石保持額10Eの構成を示す断面図である。
宝石保持額10Eは、ルース70を有しない。すなわち、保持額のみである。宝石保持額10Eによって、ルース70を保持するための保持構造や保持機構も提供することができる。
<<宝石保持額10Eの構成>>
第11の実施の形態による宝石保持額10Eは、第1の実施の形態による宝石保持額10や第9の実施の形態に示した宝石保持額10Cと同様に、
前面透明板110と、
マット120と、
保持用スポンジ130又は保持用スポンジ130Aと、
背板150と、
を有する。
宝石保持額10Eは、前面透明板110と背板150との間に、宝石などの鑑賞対象物が配置されても配置されていなくてもよい。宝石保持額10Eは、宝石などの鑑賞対象物を配置できる間隙を有していればよい。間隙は、第9の実施の形態に示した宝石保持額10Cと同様に、マット120及び保持用スポンジ130Aに占有されてもよい。宝石などの鑑賞対象物を配置できればよい。
<<<<実施の形態の範囲>>>>
上述したように、第1~第11の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす記載及び図面に限定するものと理解すべきでない。ここで記載していない様々な実施の形態等が含まれる。
10、10A、10B、10C、10D、10E、20、30、40、50、60 宝石保持額
70 ルース(裸石)
70A、70B ルース(裸石)
75 装飾体(宝飾)
78 装飾対象物
80 フレーム
82 貫通孔
84 フランジ部
90 支持脚
110 前面透明板
120、320 マット(第1のマット)
124、324 開口部
130、130A 保持用スポンジ
140 厚み調整用スポンジ
150、450 背板
430 厚み確保用スポンジ
460 保持用透明板
560 保持用透明板
570 第2のマット
580 後側透明板
660 保持用透明板
690 シリコンシート
本発明による宝石固定具の特徴は、
透光性を有し、少なくとも1つの宝石の像を透過させる第1保持部と、
前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部と、
前記第1保持部と前記第2保持部との間に前記所定の間隔を有する間隙を形成する第1の間隙形成体と、
弾性変形可能であり、前記第1の間隙形成体と前記第2保持部との間に配置される第2の間隙形成体と、
弾性変形可能であり、前記第2の間隙形成体と前記第2保持部との間に配置される第3の間隙形成体と、を備え、
前記宝石が前記間隙に配置され
前記第2の間隙形成体によって前記宝石を前記第1保持部に付勢し、
前記宝石が、前記第1保持部と当接することである。

Claims (11)

  1. 透光性を有し、少なくとも1つの宝石の像を透過させる第1保持部と、
    前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部と、
    前記第1保持部と前記第2保持部との間に前記所定の間隔を有する間隙を形成する第1の間隙形成体と、を備え、
    前記宝石が前記間隙に配置される、宝石固定具。
  2. 前記所定の間隔は、前記第1の間隙形成体の厚さによって画定され、
    前記第1の間隙形成体は、少なくとも1つの貫通孔を有し、
    前記宝石が前記貫通孔に配置される、請求項1に記載の宝石固定具。
  3. 前記宝石が、前記第1保持部と当接する、請求項1に記載の宝石固定具。
  4. 弾性変形可能であり、前記第1の間隙形成体と前記第2保持部との間に配置される第2の間隙形成体を更に備え、
    前記第2の間隙形成体によって前記宝石を前記第1保持部に付勢する、請求項3に記載の宝石固定具。
  5. 弾性変形可能であり、第2の間隙形成体と前記第2保持部との間に配置される第3の間隙形成体を更に備える請求項4に記載の宝石固定具。
  6. 前記第2の間隙形成体は、前記宝石の表面を保護するための表面保護部材を有する請求項4に記載の宝石固定具。
  7. 前記第2保持部は、貫通孔を有し、
    透光性を有し、前記第2保持部と当接する第3保持部を更に備え、
    前記宝石が、前記貫通孔と重なる位置で前記第3保持部に保持される、請求項1に記載の宝石固定具。
  8. 弾性変形可能であり、前記第1の間隙形成体と前記第3保持部との間に配置される第4の間隙形成体を更に備え、
    前記第4の間隙形成体は、少なくとも1つの貫通孔を有し、
    前記宝石が、前記第1の間隙形成体の貫通孔と前記第4の間隙形成体の貫通孔とに配置される、請求項7に記載の宝石固定具。
  9. 透光性を有し、少なくとも1つの宝石を含む保持対象体の像を透過させる第1保持部と、
    前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部と、
    前記第1保持部と前記第2保持部との間に前記所定の間隔を有する間隙を形成する第1の間隙形成体と、を備え、
    前記保持対象体が前記間隙に配置される、宝石固定具。
  10. 透光性を有し、少なくとも1つの宝石を含む保持対象体の像を透過させる第1保持部と、
    前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部と、
    前記第1保持部と前記第2保持部との間に形成可能な間隙であって、前記保持対象体が配置可能な前記間隙を有する間隙形成体と、を備える宝石固定具。
  11. 透光性を有し、少なくとも1つの宝石を含む保持対象体の像を透過させる第1保持部と、
    前記第1保持部に対して所定の間隔を有しかつ前記第1保持部と向かい合う第2保持部と、
    前記第1保持部と前記第2保持部との間に形成可能な間隙であって、前記保持対象体が配置可能な前記間隙を有する間隙形成体と、を備える宝石固定構造。

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