JPH11246A - 宝飾物品のための陳列方法及び陳列構造 - Google Patents

宝飾物品のための陳列方法及び陳列構造

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JPH11246A
JPH11246A JP16793597A JP16793597A JPH11246A JP H11246 A JPH11246 A JP H11246A JP 16793597 A JP16793597 A JP 16793597A JP 16793597 A JP16793597 A JP 16793597A JP H11246 A JPH11246 A JP H11246A
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JP16793597A
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English (en)
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Mototsugu Ishihara
基次 石原
Takayuki Tanio
孝行 谷生
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EFUIILE KK
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EFUIILE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイモンド指輪等の宝飾物品の陳列・在庫コ
ストを低減するとともに、需要者にとってオーダーメー
ド的な宝石と枠の組み合わせが可能で、しかも購入する
指輪等の新鮮性を満たす陳列形態を提供する。 【解決手段】 ダイヤモンド指輪等を販売する店舗で、
陳列ケース内に、模造の枠に模造石を取り付けたサンプ
ル品陳列部1a、1bを設け、それに隣合って本物のダ
イヤモンドの石のみを陳列する真性石陳列部2を設け
る。来店者は、模造のサンプル品を見て、ダイヤモンド
指輪等の全体のイメージをつかみ、そのサンプル品の石
に対応する真性石を、真性石陳列部2から選び、自分独
自のダイヤモンド指輪、その他の宝飾物品を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダイヤモンド等
の宝石、真珠玉等の宝飾体と、その宝飾体が取り付けら
れてこれを支持するリング、鎖等の保持体とを含む宝飾
物品のための陳列方法及び陳列構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばダイヤモンド指輪等の宝飾
物品を店補等で販売するに際しては、当然のことながら
本物のダイヤモンド、ルビーその他の宝石、あるいは真
珠玉等を、指輪の場合は枠であるリングに、またペンダ
ント等であれば鎖に付けて陳列し、消費者はそれを見て
自らが購入するダイヤモンド指輪その他の宝飾物品を選
定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイヤ
モンドをはじめ、多くの本物の宝石、真珠玉等の付いた
指輪、あるいはペンダント等の宝飾物品を陳列すること
は、それが高価な故に、仕入コスト、ひいては在庫コス
トが膨大なものとなって、経営を圧迫する。だからとい
って陳列品をごくわずかにすれば、消費者にとっては購
入する宝飾物品の選択の幅が狭まり好ましくない。ま
た、展示品はすなわち販売品であり、例えば指輪の場
合、相当数の来店者が展示品をいわば試着するのが普通
で、最終的にその展示品を購入する人は、結局、相当数
の人が手を通した指輪を購入することとなって、購入者
がはじめて指を通すという新しさを担保することは必ず
しも容易でない。
【0004】この発明は、在庫コストを最小限にするこ
とができ、また、販売品が多くの来店者の手に触れて新
鮮さを失うことを防ぐ宝飾物品の陳列方法及び陳列構造
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】この発明
は、宝石、真珠玉等の宝飾体と、その宝飾体が取り付け
られてこれを保持するリング、鎖等の保持体とを含む宝
飾物品のための陳列方法であって、前記保持体又はその
模造品に模造宝飾体を取り付け、これをサンプル品とし
て陳列する一方、本物である真性宝飾体は前記保持体又
はその模造品には取り付けずに、その真性宝飾体を別に
陳列し、前記サンプル品の陳列により宝飾物品の全体の
形態を選択し、そのサンプル品に付いている模造宝飾体
に対応する真性宝飾体を、真性宝飾体の陳列エリアから
選んで、最終的な宝飾物品を決定することを特徴とす
る。
【0006】また、これを宝飾物品の陳列構造の点から
見ると、前記保持体又はその模造品に模造宝飾体を取り
付けたサンプル品を陳列する第1の陳列部と、その近傍
に設けられ、前記サンプル品の模造宝飾体に対応する複
数の真性宝飾体を、前記保持体又はその模造品に取り付
けることなく陳列する第2の陳列部とを備え、宝飾物品
の全体の形態を第1の陳列部で選択し、またその模造宝
飾体に対応する真性宝飾体を第2の陳列部で選択して、
最終的な宝飾物品を決定できるようになっている。
【0007】このようにすれば、例えば本物のダイヤモ
ンドの指輪、その他の宝石の指輪、真珠の指輪、あるい
は本物のダイヤモンド等の宝石や真珠玉を付けた本物の
ペンダント等、本物の高価な宝飾物品を多くの種類購入
して、これを陳列する場合に比べて、陳列コスト、ひい
ては在庫コストを大幅に圧縮することができる。また、
サンプル品を模造保持体に模造宝飾体を取り付けたもの
とすることにより、来店者の多数が手に触れたような、
例えばダイヤモンド指輪を販売に供することを解消し、
来店者には常に初めて自らの指を通す、そういった商品
を提供することが可能となる。
【0008】また、より具体的な好ましい形態では、真
性宝飾体を陳列する際に(第2の陳列部)、その真性宝
飾体の価格に関する表示部を、その真性宝飾体の近傍に
設けるとともに、その表示部には、その真性宝飾体の品
質、大きさ等の特性の基準に対して、当該陳列されてい
る真性宝飾体の特性の優劣を示す表示欄が設けられ、そ
の優劣の情報に基づいて、当該真性宝飾体の価格情報を
表示するようになっている。例えば、真性宝飾体がダイ
ヤモンドの場合は、その特性の基準は、ダイヤモンドの
カラット数、クラリティ、カラー、カット形態のうちの
全部又は少なくとも2種以上を含むことができ、適宜の
項目について例えばプラス、マイナスでその評価を評価
価格とともに記載する。
【0009】これにより、購買者は実際に陳列されてい
る本物のダイヤモンド等の真性宝飾体の実際の価格につ
いて、品質その他の条件(より詳しくはその特性基準に
対する優劣の情報)に基づき、客観的な価格根拠を把握
することができ、従来のような価格の根拠が示されない
場合に比較して、その価格を充分に認識した上での宝飾
物品の購入が可能となる。
【0010】さらに、別の好ましい形態として、前記保
持体又はその模造品に模造宝飾体を取り付けたサンプル
品を陳列するとともに(第1の陳列部)、そのサンプル
品に対応する形態を拡大して平面的に表した写真、絵図
その他の拡大表示シートを、前記サンプル品の近傍に配
置し、それらサンプル品並びに拡大表示シートにより宝
飾物品の全体的な形態を選択できるようにした態様があ
る。
【0011】その結果、サンプル品のみの場合に比べ
て、その宝飾物品の全体的な形態をイメージしやすくな
る。つまり、サンプル品は通常は本物と同じ大きさのも
ので、例えば指輪の場合であれば、その枠(台)の細部
の形態や宝石等の宝飾体の形態が小さくてわかりにくい
場合もあるが、サンプル品と拡大表示シートとを組み合
わせることにより、サンプル品ひいては宝飾物品の全体
の形態が視覚的に明瞭になり、その上で、真性宝飾体の
陳列を見て(第2の陳列部)、その本物の輝きや質感を
確かめ、最終的に選択する宝飾物品を決定することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例に基づき、宝飾体がダイヤモンドの場合
を代表的に取り上げて説明する。図1及び図2は、本発
明に従う陳列方法及び陳列構造の一例を示すもので、陳
列ケース5内の左右に、第1の陳列部として、サンプル
品陳列部1a、1bが設けられ、それらの間(中央部)
に、第2の陳列部として、真性石陳列部2が設けられて
いる。
【0013】サンプル品陳列部1aは、図2、図3に示
すように、例えばダイヤモンド指輪に関わるもので、枠
(台)として模造リング10が用いられ、この模造リン
グ10には、ガラス玉等からなる模造ダイヤ11が取り
付けられて模造サンプル品3、3、3、・・・とされ、
形態やサイズの異なる複数種類の上記サンプル品(模造
ダイヤ付き模造リング)が陳列されている。図2、3の
例では、1ブロックを3個1組とし、各ブロックでは意
匠形態が共通で、互いに模造ダイヤのサイズが異なるも
のを並べてある。
【0014】ここで、模造リング10は保持体の模造品
(模造保持体)に相当し、模造ダイヤ11は模造宝飾体
に相当する。模造リング10は、例えば実際の(本物
の)リングがプラチナ製あるいは金製等であれば、例え
ば銀製の模造品、又は鉄製のものにメッキを施した模造
品、あるいは樹脂製の又はこれにメッキを施した模造品
等とすることできる。例えば実際の商品がプラチナ製の
リングで、これを例えば銀製の模造品とすれば、すべて
の陳列品がプラチナ等の貴金属である場合に比べて、そ
の陳列コスト、在庫コストは大幅に軽減される。
【0015】各模造サンプル品の近傍には、図3に示す
ように、それを販売品たる本物のリング及びダイヤと仮
定した価格表示シート8が配置されている。例えば、そ
のa欄には当該模造ダイヤに対応する真性ダイヤの価格
が、標準的なものを想定して記載される。例えば、その
模造ダイヤが2カラット(ct)に対応するものであれ
ば、算定基準は2ctで、透明度(クラリティ)、カラ
ー、カットが標準的なダイヤを想定して真性ダイヤの基
準価格を提示できる。これは例えばアメリカ宝石学会
(G.I.A)のダイヤモンドの評価基準に準拠すること
ができる。
【0016】よく知られているように、カラットはダイ
ヤモンドの重さ(1ct=0.2グラム)、ひいては宝
石の大きさを表すものということができ、一般にはカラ
ット数が大きいほど価値は高い。クラリティは透明度
(キズが多いほど透明度は低い)が最高の「FL」から
低い側の「I3」まであり、基準として例えば「I1」を
設定できる。カラーは、最高の無色「D」から黄色に近
くなる「Z」までアルファベット順に評価があり、標準
的には例えば「H」を設定できる。またカットは、加工
程度の標準的なものを「good」として、これを基準
にできる。
【0017】価格表示シート8のb欄には、模造リング
をプラチナ等の真性リングと想定したリング価格が示さ
れ、c欄には前述の標準的な宝石価格と上記リング価格
の合計が、宝飾物品たるダイヤモンド指輪の基準価格と
して表示される。例えばカラット、クラリティ、カラ
ー、カットをそれぞれ「2ct」「I1」「H」「go
od」として、宝石価格:940,000円、リング価格:58,
000円、全体の基準価格:998,000円、というような表示
である。
【0018】サンプル品陳列部1bは、図2、図5に示
すように、例えばペンダントに関するもので、その保持
体となる台20及び鎖21に、ガラス製品等の模造ダイ
ヤ22が取り付けられて、形態やサイズの異なる模造の
サンプル23、23、23、・・・とされ、これらが例
えば1ブロックで3個ずつ、意匠は共通で互いにサイズ
が異なるものが陳列されている。ここで、台20や鎖2
1は、例えば本物がプラチナ、金(純金ないし金合金)
等の貴金属の場合は、模造サンプルとして例えば銀製の
もの等を採用することができる。なお、これらのサンプ
ル品の各近傍にも、前記ダイヤモンド指輪のサンプル品
陳列部1aと同様に、価格表示シート8が配置され、模
造ダイヤに対応する真性ダイヤの宝石価格、台及び鎖の
真性品価格、及びこれらを合わせた全体の基準価格が表
示される。
【0019】一方、中央部の真性石陳列部2には、図
2、図4に示すように、真性宝飾体として本物のダイヤ
モンド30、30、30、・・・が陳列されている。こ
れらの本物のダイヤモンドは、主にその重さ(カラット
数)や、カット形態、カラーその他の品質、特性により
複数種のものが、各ケース40に1個ずつ収容されてい
る。例えばカラット(ct)で言えば、0.5ct、1
ct、2ct、3ct等の互いに異なるものが陳列され
る。そのケース40は、例えば図6に示すように、本体
42及び蝶番等で開閉する蓋43を備え、本体42には
クッション性のあるクロス部44が付属する。蓋43
は、図7の枠45、その開口を被うガラス又は樹脂製の
透明板46、その内側に重ねられたカバーシート47を
有し、カバーシート47にはV字状の切欠48が形成さ
れている。
【0020】本物のダイヤモンド30は、この切欠48
に対応するように本体42のクロス部44に置かれ、蓋
43を閉めることにより、図8に示すように、その真性
宝石であるダイヤモンド30がクロス部44と透明板4
6の間に挟まれ、クロス部に44にある程度沈み込んだ
状態で保持される。なお、本体42と蓋43とに設けら
れた固定機構49、50がかみ合うことで、蓋43が閉
じた状態に保たれる。
【0021】その状態では、図10に示すように、Vカ
ットの切欠48の中央部に真性ダイヤモンド30が位置
するため、そのVカットが視覚的なポイントとなって、
その真性ダイヤモンド30をよく目立たせることができ
る。
【0022】そして、上述のカバーシート(表示シー
ト)47には、例えば図9に示すように、その真性ダイ
ヤモンド30を評価する客観的な特性の基準としての評
価項目記載欄51、その真性ダイヤモンド30の実際の
評価を記載する実際評価記載欄52、その実際の評価
を、予め定めた基準に対する優劣で金額に換算して表示
する項目別評価金額記載欄53、さらに総合算定欄54
が設けられている。その評価項目は複数種類設定され、
例えば前述のようなカラット(キャラット)、透明度を
示すクラリティ、色を示すカラー、加工の程度を示すカ
ットの4項目が設定されている。
【0023】そして、例えば図10に示すように、キャ
ラット、クラリティ、カラー、カットの各評価項目ごと
に、実際の真性ダイヤモンドが所定の基準に対しどのよ
うな品質であるかを、実際評価記載欄52に記載し、か
つそれに基づく評価金額を各評価項目ごとに金額記載欄
53に記載する。さらに、その項目別評価を総合したも
のを総合算定欄54に記載する。図10の例では、基準
に対し合計20,000円分高い評価がなされている。このよ
うに各評価項目ごとに、所定の基準に対する優劣に基づ
く評価金額が記載されることにより、消費者はダイヤモ
ンドの価格を客観的に把握した上で、自らの希望を踏ま
えつつ、購入するダイヤモンド指輪等の宝飾物品を選択
することができる。これは一般にわかりにくいとされて
いるダイヤモンド価格を客観的により明確化することに
なり、消費者にとって好ましい表示形態と言える。
【0024】なお、サンプル品陳列部1aや1bには、
指輪ではリングを枠とし、ペンダントでは台と鎖を枠と
して、枠のみの価格を各サンプル品ごとに表示し、他
方、真性石陳列部2には、図11に例示するように、そ
のダイヤモンドのみの基準価格(前述のような標準的な
品質を想定した)を表示し、かつ当該ダイヤモンドの各
項目別の実際評価、及びその評価の項目別優劣換算額を
記載するとともに、前記基準価格と、その項目別優劣換
算額の合計とを足した金額を、当該ダイヤモンドの実際
価格として表示することもできる。その場合、例えばリ
ングとダイヤモンドとの各価格を合計すれば、目的とす
るダイヤモンド指輪の価格となる旨の表示をすることに
なる。
【0025】以上のような陳列形態において、来店者は
例えば次のようにして、購入するダイヤモンド指輪等の
宝飾物品を決定することができる。まず、サンプル品陳
列部1a又は1bから自分の購入したいダイヤモンド指
輪等の形態(リングや石の形態等)を選択する。ここ
で、来店者(消費者)は、例えばサンプル品陳列部1a
の模造指輪を陳列ケース越しに眺めるのみならず、それ
を陳列ケースから手に取ってみたり、指を通したりする
こともできる。そして、購入したい形態等に対応する模
造サンプル品を決めることになるが、その模造サンプル
品に対応して、その石サイズ(例えば1ct)の標準レ
ベルでのダイヤモンド基準価格、及びリング価格、さら
にそれらを合計した指輪の全体価格が表示されているた
め、サンプル品の決定に際しては、その石が標準レベル
と仮定した場合の全体価格が分かるようになっている。
【0026】ここで、ある模造サンプル品を選択したと
すれば、リングの形態は一般にはそれで決まる。後は、
ダイヤモンドについて一応は決まったカラット、カット
形態に対応して、真性石陳列部2から、実際に指輪に付
ける本物のダイヤモンドを選ぶこととなる。模造サンプ
ル品で、例えば1ct、カット形態が丸いブリリアンカ
ットのものを選んだとすれば、真性石陳列部2において
それらに対応するものの中から実際に付ける1つを選択
する。概念的には同じ範疇の石でも、個々において実際
の真性石の品質は少しずつ異なるのが普通である。例え
ばカラット数が1ctといっても、通常は端数がでる
し、またクラリティやカラーでも、天然石であるからそ
の透明度(キズの程度)や無色度には違いがあり、さら
にカットについても人の手で行うものであるから微妙に
異なる。このような観点から、消費者は実際の石の輝き
や色等を見定めて、真性石の1つを選ぶ。
【0027】ここで、例えば図10に示すように、各真
性ダイヤモンドには、各評価項目(カラット、クラリテ
ィ、カラー、カット)ごとの実際の評価が示され、それ
が金額換算されているため、真性石の品質を項目別に客
観的に知ることができ、これらが真性石の決定における
重要な手掛かりになる。この図10の真性石を選んだと
すれば、基準に対し優位にある品質分の金額を、前記サ
ンプル品陳列部1aで選んだサンプル品の表示価格に加
えたものが、当該真性石を選んだ場合のダイヤモンド指
輪の全体価格となる。このように、来店者にとっては模
造ダイヤが取り付けられた模造サンプル品で全体の感覚
・形態をつかみ、更に実際の本物のダイヤの輝き等も確
認し、充分に納得した上で購入することができる。
【0028】そして、その決定された真性石は、既に選
ばれている模造枠(模造リング)に対応する本物のリン
グ(例えばプラチナ製)に取り付けられることとなる
が、その本物のリングは予め在庫を持つようにしてもよ
いが、購入が決まってから用意すれば在庫コストは一層
低減される。なお、指輪以外にペンダントについても、
枠がリングから台及び鎖に変わるだけで、事情は上述と
同じである。
【0029】以上のような陳列形態を採用して購入すべ
き最終的な宝飾物品を決定できるようにしたことによ
り、例えばリングとダイヤモンドとの多数の組合せに基
づく多数の真性ダイヤモンド指輪を陳列する必要がなく
なり、陳列コスト、ひいては在庫コストが大幅に圧縮さ
れる。例えば、10種類の枠と20種類の真性ダイヤモ
ンドのすべての組合せの商品を展示する場合は、単純計
算で200個の真性商品が必要(200個の真性枠、2
00個の真性ダイヤモンドが必要)であるが、これが真
性石としては20個の真性ダイヤモンドで足りることと
なり、また模造サンプル品は低コストであるため、多種
類陳列することができる。
【0030】これによって、店にとっては在庫・陳列コ
ストを軽減し、来店者にとっては、多くのサンプル品に
より充分な商品イメージをもち、かつ真性石との組合せ
に際して自分だけのオリジナルの感覚(言い換えれば自
分だけのオーダーメード感覚)で、多彩な形態・品質の
組み合わせで独自の宝飾物品を得ることができる。ま
た、購入する最終的な指輪は、他人が何度も指を通した
ものではなく、自分がはじめて指を通すものとなるの
で、商品の新鮮さをも満足するものとなる。
【0031】しかも本例では、陳列ケースの中央部の真
性石陳列部2が、指輪のサンプル品陳列部1aと、ペン
ダントのサンプル品陳列部1bとに兼用(共用)の真性
石陳列部となっているため、真性ダイヤモンド等の真性
宝石の必要数はさらに減少する。単純には、指輪とペン
ダントでそれぞれに別個の真性石陳列部を設ける場合の
半分にできる。
【0032】図12、図13に示す変形例を、代表的に
ダイヤモンド指輪に即して説明する。この例では、拡大
表示シート60が用いられる。この拡大表示シート60
は、前述の模造枠に模造ダイヤを付けた模造サンプル品
の拡大写真を掲載した拡大形態表示部61と、それに隣
接して当該模造サンプル品の意匠・ダイヤモンド等の特
徴その他の関連事項を表示するメッセージ表示部62と
を有している。その拡大形態表示部61の写真は、上記
模造サンプル品を所定の倍率(例えば1.5〜4倍程度
の範囲で適当な大きさを定める)で撮影したもの(カラ
ー写真が好ましい)とするか、又はそのサンプル品に対
応する本物のダイヤモンド指輪を所定の倍率で撮影した
ものを掲載することができる。
【0033】もっとも、写真ではなくイラスト、グラフ
ィックデザイン等、他の表現手段による形態であっても
よい。上述の倍率は小さすぎると拡大の効果が充分でな
く、逆に大きすぎると設置スペースを取りすぎるので、
上記の範囲が望ましいといえるが、それに限定されるも
のではない。また、メッセージ表示部62には、例えば
「ティファニータイプをベースに、腕にラインをあしら
いました」等といった、その指輪のリングや石の特徴を
示す記載が表示される。
【0034】そして、このような拡大表示シート60
が、図13に示すように、模造サンプル品陳列部1aに
おいて意匠形態が共通するサンプル品のブロックごと
(この例では3個1組となっている)に1枚ずつ配置さ
れている。もちろん、拡大表示シート60のそれぞれの
表示内容は、それらが置かれたブロックのサンプル品の
特徴に対応する。サンプル品は実物大(通常は10数mm
程度)であり、小さくて見にくいこともあるが(特に年
輩者等)、これを拡大表示シート60の拡大写真がカバ
ーし、またそのメッセージで当該指輪の特徴が明瞭にな
る。また、サンプル品と拡大表示シート60の、いわば
二重の表示により、客からみて陳列における視覚効果が
向上する。
【0035】一般に通常の宝石店では、客に対し店員が
付きっきりで対応する場合が多いが、これは客の心理か
らすると購買意欲を阻害することもあるところ、この例
のようにサンプル品、拡大表示シート60の写真やメッ
セージで必要な情報を客に提供できるので、客には声を
かけずに自由な雰囲気で宝石選びをしてもらうことが可
能となる。なお、上述の拡大表示シート60を、各サン
プル品に1対1で対応するように、陳列形態を変えるこ
ともできる。また、拡大表示シート60のメッセージ表
示部62は必ずしも不可欠というわけではない。
【0036】以上の説明では、サンプル品陳列部には、
模造品の枠に模造石が取り付けられたサンプル品を展示
するようになっていたが、これに代えて、本物の枠に模
造石等の模造宝飾体を取り付けたサンプル品(半模造サ
ンプル品)を陳列するようにしてもよい。例えば、指輪
の本物の台が比較的低価格なもの(例えば銀製等のも
の)であれば、その本物の台に模造宝石を取り付けたも
のを陳列しても、陳列・在庫コストは全体として安価で
済む。また、本物の台(例えばプラチナ製の台)に模造
宝台を付けたものを一応はサンプル品として陳列し、販
売時にはその模造宝石を、本物の宝石(第2の陳列部で
選択されたもの)と交換し、これをそのまま販売に供す
ることもできる。
【0037】また、以上の説明では、真性石陳列部2の
一方の側に模造ダイヤモンド指輪のサンプル品陳列部1
aが、他方の側に模造ダイヤモンドペンダントのサンプ
ル品陳列部1bがある例を説明したが、模造ダイヤモン
ドペンダントのサンプル品陳列部1bを省略して、模造
ダイヤモンド指輪のサンプル品陳列部1aのみとし、こ
れと真性石陳列部2との組合せ、あるいは逆に、模造ダ
イヤモンド指輪のサンプル品陳列部1aを省略して、模
造ダイヤモンドペンダントのサンプル品陳列部1bと真
性石陳列部2との組合せとすることもできる。
【0038】さらに、ダイヤモンドに置き換えて、その
他の宝石、例えばルビー、スタールビー、サファイヤ、
スターサファイヤ、ブラックオパール、ヒスイ、キャッ
ツアイ、アレキサンドライト等、さらには鉱物としての
宝石以外で、真珠玉(これも広い意味では宝石とも言え
る)等を用いた宝飾物品についても、これまで説明した
内容を適用することができる。また、指輪、ペンダント
以外に、ピアス、イヤリング、タイタック、タイピン、
ブローチ等、その他すべての宝飾物品であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体斜視図。
【図2】その平面図。
【図3】指輪のサンプル品陳列部の平面図。
【図4】真性石陳列部の平面図。
【図5】ペンダントのサンプル品陳列部の平面図。
【図6】真性石を陳列のために収容するケースの斜視
図。
【図7】そのケースの蓋の分解斜視図。
【図8】そのケースの蓋を閉じた状態の断面図(図10
のA−A断面)
【図9】そのケースに付属するカバーシート(表示シー
ト)の形態を示す平面図。
【図10】その表示シートとともに真性石を収容したケ
ースの平面図。
【図11】図10の変形例を示す平面図。
【図12】拡大表示シートの一例を示す平面図。
【図13】その拡大表示シートをサンプル品陳列部に配
置した一例を示す平面図。
【符号の説明】
1a、1b 模造のサンプル品陳列部 2 真性石陳列部 3 模造のサンプル品(指輪) 5 陳列ケース 10 模造のリング 11、22 模造ダイヤモンド(ガラス玉) 23 模造のサンプル品(ペンダント) 30 真性ダイヤモンド 47 (カバーシート)表示シート 60 拡大表示シート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宝石、真珠玉等の宝飾体と、その宝飾体
    が取り付けられてこれを保持するリング、鎖等の保持体
    とを含む宝飾物品のための陳列方法であって、 前記保持体又はその模造品に模造宝飾体を取り付け、こ
    れをサンプル品として陳列する一方、本物である真性宝
    飾体は前記保持体又はその模造品には取り付けずに、そ
    の真性宝飾体を別に陳列し、前記サンプル品の陳列によ
    り宝飾物品の全体の形態を選択し、そのサンプル品に付
    いている模造宝飾体に対応する真性宝飾体を、真性宝飾
    体の陳列エリアから選んで、最終的な宝飾物品を決定す
    ることを特徴とする宝飾物品のための陳列方法。
  2. 【請求項2】 前記模造宝飾体は、前記保持体の模造品
    に取り付けられ、これを前記サンプル品とすることを特
    徴とする請求項1に記載の宝飾物品のための陳列方法。
  3. 【請求項3】 前記真性宝飾体を陳列する際に、その真
    性宝飾体の価格に関する表示部を、その真性宝飾体の近
    傍に設けるとともに、その表示部には、その真性宝飾体
    の品質、大きさ等の特性の基準に対して、当該陳列され
    ている真性宝飾体の特性の優劣を示す表示欄が用意さ
    れ、その優劣に関する情報に基づいて、当該真性宝飾体
    の価格情報を表示するようになっている請求項1又は2
    に記載の宝飾物品のための陳列方法。
  4. 【請求項4】 前記真性宝飾体はダイヤモンドであっ
    て、前記特性の基準は、ダイヤモンドのカラット数、ク
    ラリティ、カラー、カット形態のうちの全部又は少なく
    とも2種以上を含む請求項3に記載の宝飾物品のための
    陳列方法。
  5. 【請求項5】 前記保持体又はその模造品に模造宝飾体
    を取り付けたサンプル品を陳列するとともに、そのサン
    プル品に対応する形態を拡大して平面的に表した写真、
    絵図その他の拡大表示シートを、前記サンプル品の近傍
    に配置し、前記サンプル品並びに前記拡大表示シートに
    より宝飾物品の全体的な形態を選択できるようにした請
    求項1ないし4のいずれかに記載の宝飾物品のための陳
    列方法。
  6. 【請求項6】 宝石、真珠玉等の宝飾体と、その宝飾体
    が取り付けられてこれを保持するリング、鎖等の保持体
    とを含む宝飾物品のための陳列構造であって、 前記保持体又はその模造品に模造宝飾体を取り付けたサ
    ンプル品を陳列する第1の陳列部と、 その近傍に設けられ、前記サンプル品の模造宝飾体に対
    応する複数の真性宝飾体を、前記保持体又はその模造品
    に取り付けることなく陳列する第2の陳列部とを備え、 宝飾物品の全体の形態を第1の陳列部で選択し、またそ
    の模造宝飾体に対応する真性宝飾体を第2の陳列部で選
    択して、最終的な宝飾物品を決定できるようになってい
    る宝飾物品のための陳列構造。
  7. 【請求項7】 前記第1の陳列部に陳列するためのサン
    プル品は、前記保持体の模造品に前記模造宝飾体が取り
    付けられたものである請求項6に記載の宝飾物品のため
    の陳列構造。
  8. 【請求項8】 前記第2の陳列部には、そこに陳列され
    た各真性宝飾体に対応して、その真性宝飾体の価格に関
    する表示部が設けられ、その表示部には、その真性宝飾
    体の品質、大きさ等の特性の基準に対して、当該陳列さ
    れている真性宝飾体の実際の特性の優劣を示す表示欄が
    設けられ、その表示欄に記載された優劣に関する情報に
    基づいて、当該真性宝飾体の価格情報を表示するように
    なっている請求項6又は7に記載の宝飾物品のための陳
    列構造。
  9. 【請求項9】 前記真性宝飾体はダイヤモンドであっ
    て、前記特性の基準は、ダイヤモンドのカラット数、ク
    ラリティ、カラー、カット形態のうちの全部又は少なく
    とも2種以上を含む請求項6ないし8のいずれかに記載
    の宝飾物品のための陳列構造。
  10. 【請求項10】 前記第1の陳列部には、前記サンプル
    品が陳列されるとともに、そのサンプル品に対応する形
    態を拡大して平面的に表した写真、絵図その他の拡大表
    示シートが、前記サンプル品の近傍に配置され、それら
    サンプル品並びに拡大表示シートにより宝飾物品の全体
    的な形態を把握できるようにし、かつ前記第2の陳列部
    の真性宝飾体とを併せて、最終的な宝飾物品を決定でき
    るようになっている請求項6ないし9のいずれかに記載
    の宝飾物品のための陳列構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4709408A (en) * 1984-09-29 1987-11-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Phased lock loop synchronous detecting system with an automatic frequency tuning circuit
JP2003203169A (ja) * 2002-01-09 2003-07-18 Ecmis:Kk 身飾品見積もりシステム
JP2022085839A (ja) * 2020-11-27 2022-06-08 清子 手島 宝石固定具

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