JP2022083578A - コネクタ及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】固定対象に対する組み付け性を向上できるコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ30は、接続端子を保持するインナーハウジング50と、インナーハウジング50と別部品であり、ケースに固定されるアウターハウジング70とを有する。アウターハウジング70は、インナーハウジング50を収容する貫通孔72、貫通孔72においてインナーハウジング50と対向する内側面72a~72dと、底面73とを有する。インナーハウジング50は、貫通孔72に挿入される本体部51と、貫通孔72の中心軸A1に対して交差する方向に突出した突出部60とを有する。突出部60は、底面73と対向している。アウターハウジング70の内側面72a~72dは、第1部分と、第1部分と中心軸A1に対して点対称に配置された第2部分とを有する。本体部51は、第1部分と接触する場合に第2部分と離隔する。【選択図】図4

Description

本開示は、コネクタ及びワイヤハーネスに関するものである。
従来、車両に搭載される電気機器のケースに装着されるコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のコネクタは、電線の端部に接続された端子金具と、その端子金具を保持するコネクタハウジングとを有している。コネクタハウジングは、ケースに設けられた装着孔に挿入可能な挿入部を有している。
特開2014-86150号公報
ところで、上述したコネクタでは、固定対象であるケースに対するコネクタの組み付け性の向上が望まれており、この点においてなお改善の余地があった。
本開示の目的は、固定対象に対する組み付け性を向上できるコネクタを提供することにある。
本開示のコネクタは、接続端子と、前記接続端子を保持するインナーハウジングと、前記インナーハウジングと別部品であり、固定対象に固定されるアウターハウジングと、を有し、前記アウターハウジングは、前記インナーハウジングを収容する貫通孔と、前記貫通孔において前記インナーハウジングと対向する内側面と、底面と、を有し、前記インナーハウジングは、前記貫通孔に挿入される本体部と、前記貫通孔の中心軸に対して交差する方向に突出した突出部と、を有し、前記突出部は、前記底面と対向しており、前記アウターハウジングの前記内側面は、第1部分と、前記第1部分と前記中心軸に対して点対称に配置された第2部分と、を有し、前記本体部は、前記第1部分と接触する場合に前記第2部分と離隔する。
本開示のワイヤハーネスは、前記コネクタと、前記接続端子と接続された電線と、を有する。
本開示のコネクタ及びワイヤハーネスによれば、固定対象に対する組み付け性を向上できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のコネクタ及びケースを示す概略分解斜視図である。 図3は、一実施形態のコネクタを示す概略分解斜視図である。 図4は、一実施形態のコネクタを示す概略分解斜視図である。 図5は、一実施形態のコネクタを示す概略断面図である。 図6は、一実施形態のコネクタを示す概略断面図である。 図7は、一実施形態のコネクタを示す概略断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のコネクタは、接続端子と、前記接続端子を保持するインナーハウジングと、前記インナーハウジングと別部品であり、固定対象に固定されるアウターハウジングと、を有し、前記アウターハウジングは、前記インナーハウジングを収容する貫通孔と、前記貫通孔において前記インナーハウジングと対向する内側面と、底面と、を有し、前記インナーハウジングは、前記貫通孔に挿入される本体部と、前記貫通孔の中心軸に対して交差する方向に突出した突出部と、を有し、前記突出部は、前記底面と対向しており、前記アウターハウジングの前記内側面は、第1部分と、前記第1部分と前記中心軸に対して点対称に配置された第2部分と、を有し、前記本体部は、前記第1部分と接触する場合に前記第2部分と離隔する。
この構成によれば、インナーハウジングの突出部がアウターハウジングの底面に対向することにより、固定対象に固定されたアウターハウジングにインナーハウジングを支持することが可能になる。これにより、アウターハウジングからインナーハウジングが脱落することを抑制できる。また、接続端子を保持するインナーハウジングの本体部が、貫通孔内において内側面の第1部分に接触する場合に内側面の第2部分と離隔するように構成される。すなわち、インナーハウジングは、アウターハウジングの貫通孔内において、第1部分と第2部分との間において相対移動可能に構成される。これにより、アウターハウジングを固定対象に固定した状態において、例えば固定対象に設けられた装着孔とインナーハウジングとの間に生じ得る寸法公差等を吸収すべく位置調整することができる。このため、固定対象に対するコネクタの組み付け性を向上させることができる。
[2]前記アウターハウジングに取り付けられ、前記インナーハウジングを覆うリテーナを更に有し、前記突出部は、前記底面と前記リテーナとの間に収容されていることが好ましい。この構成によれば、突出部がアウターハウジングの底面とリテーナとの間に収容される。これにより、コネクタを固定対象に固定する前の状態において、インナーハウジングがアウターハウジングから脱落することを好適に抑制できる。
[3]複数の前記インナーハウジングを有し、前記アウターハウジングは、前記複数のインナーハウジングを個別に収容する複数の前記貫通孔を有していることが好ましい。この構成によれば、1つのアウターハウジングに設けられた複数の貫通孔に対して、複数のインナーハウジングが個別に収容される。このため、1つのアウターハウジングに対して複数のインナーハウジングを取り付けることができる。これにより、複数のインナーハウジングに対して1つのアウターハウジングを共用できるため、部品点数を低減できる。
[4]前記リテーナは、前記複数のインナーハウジングを個別に収容する複数の貫通孔を有していることが好ましい。この構成によれば、1つのリテーナに設けられた複数の貫通孔に対して、複数のインナーハウジングが個別に収容される。このため、複数のインナーハウジングに対して1つのリテーナを共用できる。これにより、部品点数を低減できる。
[5]前記底面は、前記中心軸が延びる方向と平行な第1方向に沿って突出する凸部を有し、前記凸部は、前記第1方向において、前記突出部の厚みよりも突出していることが好ましい。この構成によれば、突出部に接触する前に凸部に先にリテーナが接触する。このため、リテーナが突出部に接触することを抑制できる。これにより、リテーナがインナーハウジングの動きを阻害することを抑制できる。
[6]前記貫通孔は、四角柱状に形成されており、前記本体部は、四角環状に形成されており、前記本体部は、複数の外側面を有し、前記複数の外側面は、前記インナーハウジングが前記中心軸を回転軸として前記アウターハウジングに対して相対回転する状況において前記内側面と接触する回転抑制面を有することが好ましい。この構成によれば、回転抑制面によって、貫通孔内においてインナーハウジングがアウターハウジングに対して回転することを抑制できる。
ここで、本明細書における「環」は、全体がつながって切れ目がなく輪になっている構造、つまり始点と終点とが一致する無端状の構造を意味する。また、本明細書における「環」は、外縁形状が円形の円環、外縁形状が楕円形や長円形の環、外縁形状が多角形の多角形環、外縁形状が角丸多角形の環を含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。「環」は、平面視において貫通孔を有する形状であり、外縁形状と貫通孔の内周形状とが同じ形状であるものや、外縁形状と貫通孔の内周形状とが異なる形状であるものを含む。「環」は、貫通孔の中心軸が延びる方向に沿って延びる所定の長さを有するものを含み、その長さの大小は問わない。また、本明細書における「環状」は、全体として環と見做せればよく、複数の部品を組み合わせて環をなすものや、C字状のように一部に切り欠きやスリット等を有するものを含む。
[7]前記第1部分と前記第2部分とを含み、前記中心軸と垂直な断面において、互いに対向する一対の前記内側面の間の最短距離L1と、前記本体部の幅L2と、前記突出部の突出量L3と、が次式:L3>L1-L2を満たすことが好ましい。この式を満たすことにより、インナーハウジングがアウターハウジングに対して相対移動する場合において、インナーハウジングの突出部をアウターハウジングの底面に常に対向させることができる。これにより、アウターハウジングにインナーハウジングを好適に支持することが可能になるため、アウターハウジングからインナーハウジングが脱落することを好適に抑制できる。
[8]前記第1部分と前記第2部分とを含み、前記中心軸と垂直な断面において、前記内側面と前記本体部との間の最短距離L4と、前記突出部の先端と前記凸部との間の最短距離L5と、が次式:L5≧L4を満たすことが好ましい。この式を満たすことにより、本体部が貫通孔の内側面に接触する前に、突出部の先端が凸部に接触することを抑制できる。これにより、突出部の先端と凸部との接触に起因して、貫通孔内におけるインナーハウジングの移動が規制されることを抑制できる。
[9]前記インナーハウジングは、ポリアセタール系樹脂を主成分とする樹脂材料からなることが好ましい。この構成によれば、インナーハウジングが結晶性樹脂であるポリアセタール系樹脂によって構成される。このため、結晶性樹脂としての高い自己潤滑性により、優れた耐摩擦摩耗性を発揮することができる。また、ポリアセタール系樹脂は、剛性及び耐衝撃性などの機械的性質も優れている。これにより、インナーハウジングの突出部の強度を向上させることができるため、その突出部をアウターハウジングの底面に好適に支持することができる。
ここで、本明細書において、「主成分」と表現した場合には、特に記載しない限り、当該主成分の機能を妨げない範囲で他の成分を含有する意を包含し、主成分の含有量は50質量%以上を占める意を包含するものである。すなわち、当該主成分の機能を妨げない範囲で添加剤、例えば、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、結晶核剤、着色剤、帯電防止剤、加水分解防止剤、滑剤、難燃剤、エラストマーなどの各種添加剤が適宜含まれていてもよい。また、当該主成分の機能を妨げない範囲で他の樹脂組成物が含まれていてもよい。
[10]本開示のワイヤハーネスは、上記[1]から上記[9]のいずれか1つに記載のコネクタと、前記接続端子と接続される電線と、を有する。上記コネクタを用いることにより、固定対象との間において位置調整することができる。このため、固定対象に対するコネクタの組み付け性を向上させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタ及びワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「平行」や「直交」は、厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行や直交の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、2個又は3個以上の電気機器11,12を電気的に接続する。電気機器11,12は、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vに設置されている。電気機器11,12としては、例えば、バッテリ、インバータ、モータ、エアーコンディショナー装置、ウィンカー装置、エアバッグ装置等を挙げることができる。
ワイヤハーネス10は、1本又は複数本(本実施形態では2本)の電線20と、複数の電線20を包囲する外装部材28と、電線20の両端部に取り付けられた一対のコネクタ30とを有している。電線20の一端部はコネクタ30を介して電気機器11と接続され、電線20の他端部はコネクタ30を介して電気機器12と接続されている。外装部材28は、内部に収容した電線20を飛翔物や水滴から保護する。
図2に示すように、各コネクタ30は、図1に示した電気機器11,12が有する導電性のケース15に固定される。各コネクタ30は、例えば、ケース15内に設けられた相手コネクタ200(図7参照)と接続される。ケース15の材料としては、例えば、鉄系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
なお、各図面中のXYZ軸におけるX軸はコネクタ30の軸方向(前後方向)を表し、Y軸はX軸と直交するコネクタ30の幅方向(左右方向)を表し、Z軸はXY平面に対して直交するコネクタ30の高さ方向(上下方向)を表している。以下の説明では、便宜上、X軸に沿って延びる方向をX軸方向と称し、Y軸に沿って延びる方向をY軸方向と称し、Z軸に沿って延びる方向をZ軸方向と称する。以下の説明では、図2におけるX矢印方向を前方、Z矢印方向を上方とする。すなわち、以下の説明では、コネクタ30からケース15に向かう方向を前方と定義して説明する。
(ケース15の構成)
ケース15は、例えば、箱状をなすケース本体16と、ケース本体16に一体に設けられ、ケース本体16の外部に突出した環状をなす装着部17とを有している。装着部17は、装着部17を貫通する1つ又は複数(本実施形態では3つ)の装着孔18を有している。各装着孔18は、例えば、装着孔18の貫通方向から見た形状が長手方向と短手方向とを有する扁平形状に形成されている。本明細書において、「扁平形状」には、例えば、長方形、長円形や楕円形などが含まれる。本明細書における「長方形」には、稜部を面取りした形状や、稜部を丸めた形状も含まれる。本実施形態の装着孔18は、貫通方向から見た形状が長方形状に形成されている。
3つの装着孔18は、例えば、互いに離れて設けられている。3つの装着孔18は、例えばY軸方向に沿って並んで設けられている。3つの装着孔18は、例えば、Y軸方向に沿って一直線に並んで設けられている。
装着部17には、図示しないボルトによってコネクタ30をケース15に固定するための1つ又は複数の固定穴17Xが設けられている。本実施形態では、2つの固定穴17Xが3つの装着孔18を間にして互いに反対側に設けられている。すなわち、2つの固定穴17Xは、Y軸方向において、3つの装着孔18よりも外側に設けられている。
(コネクタ30の構成)
図3及び図4に示すように、コネクタ30は、例えば、電線20の端部に接続された1つ又は複数(本実施形態では、6つ)の接続端子40と、1つ又は複数(本実施形態では、2つ)の接続端子40を保持する1つ又は複数(本実施形態では、3つ)のインナーハウジング50とを有している。コネクタ30は、例えば、複数のインナーハウジング50を覆うアウターハウジング70と、リテーナ90とを有している。図3に示すように、コネクタ30は、電線20に取り付けられるとともに導電性を有する介在部材100と、介在部材100を覆うとともに導電性を有するインナーシェル110と、インナーハウジング50の内部に設けられたゴムリング120とを有している。コネクタ30は、インナーハウジング50の端部に装着されたゴム栓130と、インナーハウジング50からのゴム栓130の抜け止めを行うバックリテーナ140とを有している。
(電線20の構成)
図5及び図6に示すように、各電線20は、導電性を有する芯線21と、芯線21の外周を囲うとともに絶縁性を有するシース22と、シース22の外周を囲うとともに導電性を有する電磁シールド部材23と、電磁シールド部材23の外周を囲うとともに絶縁性を有する絶縁被覆24とを有している。各電線20は、例えば、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線である。
芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚り線、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。また、芯線21としては、撚り線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。芯線21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
シース22は、例えば、芯線21の外周面を周方向全周にわたって被覆している。シース22は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。シース22の材料としては、例えば、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂を用いることができる。
電磁シールド部材23は、例えば、シース22の外周面を周方向全周にわたって包囲している。電磁シールド部材23は、例えば、可撓性を有している。電磁シールド部材23としては、例えば、複数の金属素線が筒状に編み込まれた編組線や金属箔を用いることができる。本実施形態の電磁シールド部材23は、編組線である。電磁シールド部材23の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
絶縁被覆24は、例えば、電磁シールド部材23の外周面を周方向全周にわたって包囲している。絶縁被覆24は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆24の材料としては、例えば、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂を用いることができる。
芯線21の軸方向の端部(ここでは、前端部)は、シース22から露出している。シース22から露出した芯線21の前端部には、接続端子40が接続されている。接続端子40は、例えば、インナーハウジング50の内部に収容されている。
電磁シールド部材23の軸方向の端部(ここでは、前端部)は、絶縁被覆24から露出する露出部25を有している。露出部25は、例えば、後方に向かって折り返されている。露出部25は、例えば、絶縁被覆24の前端部の外周を覆うように折り返されている。ここで、絶縁被覆24の前端部には、下敷き部材26が取り付けられている。下敷き部材26は、例えば、絶縁被覆24の外周面を周方向全周にわたって包囲する環状に形成されている。露出部25は、例えば、下敷き部材26の外周を覆うように折り返されている。露出部25の折り返し部分は、例えば、下敷き部材26の外周面を周方向全周にわたって包囲している。下敷き部材26の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系の金属材料を用いることができる。
(接続端子40の構成)
接続端子40は、例えば、電線20の前端部と接続される電線接続部41と、相手端子210(図7参照)と接続される端子接続部42とを有している。各接続端子40は、例えば、電線接続部41と端子接続部42とが連続して一体に形成された単一部品である。各接続端子40の材料としては、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属材料を用いることができる。
電線接続部41は、シース22から露出された芯線21の前端部に接続されている。電線接続部41は、例えば、圧着や超音波溶接などによって芯線21に接続されている。これにより、電線接続部41と芯線21とが電気的及び機械的に接続されている。
図6に示すように、端子接続部42は、例えば、雌型端子である。端子接続部42は、例えば、環状に形成されている。端子接続部42は、例えば、外縁形状が四角形の四角環状に形成されている。端子接続部42の内部には、例えば、接続片43が設けられている。接続片43は、例えば、端子接続部42の底壁に片持ち状に支持されることで弾性変形可能に構成されている。
(介在部材100の構成)
介在部材100は、例えば、露出部25の折り返し部分の外周に取り付けられている。介在部材100は、環状に形成されている。介在部材100は、例えば、露出部25の折り返し部分の外周面を周方向全周にわたって包囲している。介在部材100は、露出部25に接触するとともに、インナーシェル110に接触している。介在部材100は、電磁シールド部材23とインナーシェル110とを電気的に接続している。介在部材100の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系の金属材料を用いることができる。
介在部材100は、例えば、露出部25の折り返し部分に対して、その折り返し部分の外側から介在部材100の軸方向の一部が圧着されることにより取り付けられている。介在部材100は、例えば、介在部材100の軸方向の一端部がかしめられることにより、電磁シールド部材23の外周に取り付けられている。これにより、介在部材100は、露出部25の外周面と接触するとともに、電磁シールド部材23と電気的に接続されている。ここで、介在部材100の圧着部分は、例えば、下敷き部材26と電線20の径方向において重なる位置に設けられている。これにより、露出部25の折り返し部分に対して介在部材100がかしめられる際に、露出部25と絶縁被覆24との間に下敷き部材26が介在しているため、電線20自体が変形することを抑制できる。この結果、電磁シールド部材23と介在部材100との電気的接続の安定性を向上できる。
(アウターハウジング70の構成)
図2に示すように、アウターハウジング70は、例えば、本体部71と、ケース15に固定される固定部80とを有している。アウターハウジング70は、例えば、本体部71と固定部80とが一体に形成された単一部品である。アウターハウジング70の材料としては、例えば、合成樹脂などの絶縁材料を用いることができる。アウターハウジング70の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
図4に示すように、本体部71は、例えば、X軸方向に延びる環状をなしている。本体部71は、インナーハウジング50を収容する貫通孔72を有している。本実施形態の本体部71は、3つのインナーハウジング50を個別に収容する3つの貫通孔72を有している。各貫通孔72は、本体部71をX軸方向に貫通するように形成されている。アウターハウジング70は、各貫通孔72においてインナーハウジング50と対向する内側面72a,72b,72c,72dと、底面73とを有している。
ここで、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
3つの貫通孔72は、例えば、Y軸方向に沿って並んで設けられている。3つの貫通孔72は、例えば、Y軸方向に沿って一直線に並んで設けられている。3つの貫通孔72は、例えば、Y軸方向において互いに離れて設けられている。すなわち、3つの貫通孔72は、互いに仕切られて形成されている。
各貫通孔72は、例えば、角柱状や円柱状に形成されている。本実施形態の各貫通孔72は、四角柱状に形成されている。このため、本実施形態の各貫通孔72は、4つの内側面72a~72dを有している。各貫通孔72は、各貫通孔72の中心軸A1から見た平面形状が、Y軸方向に延びる辺がZ軸方向に延びる辺よりも長い長方形状に形成されている。すなわち、各貫通孔72は、複数の貫通孔72が並ぶY軸方向に沿って長辺が延びる長方形状に形成されている。本実施形態の中心軸A1は、X軸方向と平行な方向に沿って延びている。
内側面72a,72bは、例えば、X軸方向に広がるとともに、Z軸方向に広がるように形成されている。内側面72a,72bは、例えば、XZ平面上に広がるように形成されている。例えば、内側面72aと内側面72bとは、Y軸方向において互いに対向している。内側面72c,72dは、例えば、X軸方向に広がるとともに、Y軸方向に広がるように形成されている。内側面72c,72dは、例えば、内側面72a,72bと直交するXY平面上に広がるように形成されている。例えば、内側面72cと内側面72dとは、Z軸方向において互いに対向している。
内側面72a~72dは、第1部分と、第1部分と貫通孔72の中心軸A1に対して点対称に配置された第2部分とを有している。例えば、内側面72aがY軸方向における第1部分の一例に相当し、内側面72bがY軸方向における第2部分の一例に相当する。例えば、内側面72cがZ軸方向における第1部分の一例に相当し、内側面72dがZ軸方向における第2部分の一例に相当する。
底面73は、例えば、各貫通孔72の中心軸A1における一端部(ここでは、後端部)に設けられている。底面73は、例えば、各貫通孔72の中心軸A1に対して交差する方向に広がるように形成されている。底面73は、例えば、中心軸A1と直交する方向に広がるように形成されている。底面73は、例えば、YZ平面に広がるように形成されている。底面73は、例えば、貫通孔72の周方向全周にわたって連続して形成されている。
底面73は、例えば、中心軸A1が延びる方向と平行な第1方向(ここでは、X軸方向)に沿って突出する凸部75a,75b,75c,75dを有している。凸部75a~75dは、例えば、底面73からX軸方向に沿って後方に突出するように形成されている。凸部75a~75dは、各貫通孔72の近傍に位置する底面73に設けられている。凸部75a~75dは、例えば、各貫通孔72と所定の間隔を空けて設けられている。凸部75a~75dは、例えば、各貫通孔72の中心軸A1から見た平面視において、各貫通孔72を外側から囲むように形成されている。凸部75a~凸部75dは、例えば、貫通孔72の周方向全周にわたって連続して形成されている。
凸部75a,75bは、例えば、Z軸方向に延びるように形成されている。例えば、凸部75aと凸部75bとは、Y軸方向において互いに対向している。凸部75c,75dは、例えば、Y軸方向に延びるように形成されている。例えば、凸部75cと凸部75dとは、Z軸方向において互いに対向している。
別の見方をすると、本体部71の後端面には、本体部71の前端面に向かって凹む収容凹部76が設けられている。本実施形態の本体部71は、3つの貫通孔72に対応して設けられた3つの収容凹部76を有している。各収容凹部76は、各貫通孔72と連通している。各収容凹部76は、各貫通孔72よりも開口幅が広く形成されている。各収容凹部76は、例えば、貫通孔72の中心軸A1から見た平面形状が各貫通孔72よりも一回り大きく形成されている。各収容凹部76は、例えば、各貫通孔72と同軸に形成されている。各収容凹部76は、例えば、底面73を露出するように形成されている。
本体部71は、例えば、本体部71の外側面に設けられた1つ又は複数(ここでは、4つ)の係合部77を有している。4つの係合部77は、例えば、本体部71の外側面のうちY軸方向に延びる一対の外側面に2つずつ設けられている。1つの外側面に設けられた2つの係合部77は、Y軸方向において間隔を空けて設けられている。各係合部77は、例えば、本体部71の外側面から外方に突出するように形成されている。
固定部80は、例えば、本体部71の外側面から本体部71の径方向外側に突出するように形成されている。固定部80は、例えば、本体部71の前端部における外側面から貫通孔72の中心軸A1に対して直交する方向に突出するように形成されている。固定部80は、例えば、本体部71の外周の周方向全周にわたって連続して延びる環状に形成されている。固定部80には、固定部80をX軸方向に貫通する1つ又は複数(ここでは、2つ)の固定孔81が設けられている。図2に示すように、2つの固定孔81は、ケース15の2つの固定穴17Xに対応する位置に設けられている。本実施形態の2つの固定孔81は、Y軸方向において本体部71の両側に設けられている。
(インナーハウジング50の構成)
図4に示すように、各インナーハウジング50は、例えば、X軸方向に延びる環状をなしている。各インナーハウジング50は、例えば、本体部51と、本体部51の外周から外方に突出する突出部60と、筒部65とを有している。本体部51は、例えば、アウターハウジング70の貫通孔72に対して、X軸方向に沿って後方から前方に向かって挿入される。各インナーハウジング50は、例えば、本体部51と突出部60と筒部65とが一体に形成された単一部品である。各インナーハウジング50は、アウターハウジング70とは別部品である。
各インナーハウジング50の材料としては、例えば、合成樹脂などの絶縁材料を用いることができる。各インナーハウジング50の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。各インナーハウジング50の材料としては、例えば、結晶性樹脂を主成分とした樹脂材料を好適に用いることができる。インナーハウジング50の材料としては、例えば、剛性や耐衝撃性などの機械的性質に優れた樹脂材料を用いることができる。このようなインナーハウジング50の材料としては、例えば、ポリアセタール系樹脂を主成分とした樹脂材料を用いることができる。ポリアセタール系樹脂は、高分子鎖の繰り返し単位としてオキシメチレン基を有する結晶性高分子である。ポリアセタール系樹脂は、例えば、主鎖が炭素-酸素結合のみで形成されているホモポリマーであってもよいし、主鎖が炭素-炭素結合も有するコポリマーであってもよい。
(本体部51の構成)
本体部51は、環状に形成されている。本体部51は、例えば、装着孔18(図2参照)の内側面に対応した形状の外側面を有する環状に形成されている。本実施形態の本体部51は、外縁形状が四角形の四角環状に形成されている。本体部51は、本体部51の軸方向から見た平面形状が、Y軸方向に延びる辺がZ軸方向に延びる辺よりも長い長方形状に形成されている。本体部51は、複数(ここでは、4つ)の外側面51a,51b,51c,51dを有している。本体部51は、本体部51の軸方向から見た平面形状が貫通孔72よりも小さく形成されている。本実施形態の本体部51の軸方向は、X軸方向と平行な方向であり、貫通孔72の中心軸A1が延びる方向と一致している。本体部51のX軸方向に延びる寸法は、例えば、貫通孔72のX軸方向に延びる寸法よりも大きく形成されている。図2に示すように、本体部51の前端部は、アウターハウジング70の本体部71の前端面よりも前方に突出するように形成されている。
図4に示すように、外側面51aは、例えば、貫通孔72の内側面72aと対向するように設けられている。外側面51bは、例えば、貫通孔72の内側面72bと対向するように設けられている。外側面51a,51bは、例えば、XZ平面上に広がるように形成されている。外側面51cは、例えば、貫通孔72の内側面72cと対向するように設けられている。外側面51dは、例えば、貫通孔72の内側面72dと対向するように設けられている。外側面51c,51dは、例えば、XY平面上に広がるように形成されている。例えば、外側面51c,51dのY軸方向に延びる寸法は、外側面51a,51bのZ軸方向に延びる寸法よりも長く設定されている。外側面51aと外側面51c,51dとの角部は、例えば、R面取りした形状に形成されている。外側面51bと外側面51c,51dとの角部は、例えば、R面取りした形状に形成されている。
図5に示すように、本体部51は、例えば、Y軸方向において、外側面51aが内側面72aと接触すると同時に、外側面51bが内側面72bと離隔する。逆に、本体部51は、例えば、Y軸方向において、外側面51bが内側面72bと接触すると同時に、外側面51aが内側面72aと離隔する。すなわち、本体部51は、貫通孔72の内側面72aと内側面72bとの間において相対移動可能に構成されている。
図6に示すように、本体部51は、例えば、Z軸方向において、外側面51cが内側面72cと接触すると同時に、外側面51dが内側面72dと離隔する。逆に、本体部51は、例えば、Z軸方向において、外側面51dが内側面72dと接触すると同時に、外側面51cが内側面72cと離隔する。すなわち、本体部51は、貫通孔72の内側面72cと内側面72dとの間において相対移動可能に構成されている。
図4に示した外側面51a~51dは、例えば、貫通孔72内においてインナーハウジング50が中心軸A1を回転軸として回転した場合に、内側面72a~72dと接触するように形成されている。すなわち、外側面51a~51dは、貫通孔72内においてインナーハウジング50が中心軸A1を回転軸として回転した場合に、内側面72a~72dと接触する回転抑制面として機能する。例えば、図4に示した姿勢のインナーハウジング50が中心軸A1を回転軸として右回り(時計回り)に回転すると、外側面51aと外側面51cとの角部が内側面72cに接触し、外側面51bと外側面51dとの角部が内側面72dに接触する。これらインナーハウジング50の外側面51a~51dと内側面72c,72dとの接触により、インナーハウジング50がそれ以上回転することを抑制できる。また、例えば、図4に示した姿勢のインナーハウジング50が中心軸A1を回転軸として左回り(反時計回り)に回転すると、外側面51aと外側面51dとの角部が内側面72dに接触し、外側面51bと外側面51cとの角部が内側面72cに接触する。これらインナーハウジング50の外側面51a~51dと内側面72c,72dとの接触により、インナーハウジング50がそれ以上回転することを抑制できる。
図5に示すように、本体部51は、例えば、Y軸方向に並ぶ複数(ここでは、2つ)の保持筒52を有している。各保持筒52は、X軸方向に延びる環状をなしている。各保持筒52は、本体部51をX軸方向に貫通する貫通孔を有することにより環状に形成されている。各保持筒52の内部には、例えば、接続端子40が保持されている。例えば、各保持筒52の内部には、接続端子40が後方側から挿入される。
(突出部60の構成)
図4に示すように、突出部60は、例えば、外側面51a~51dから、貫通孔72の中心軸A1に対して交差する方向に突出して形成されている。突出部60は、例えば、外側面51a~51dから中心軸A1と直交する方向に突出して形成されている。突出部60は、例えば、本体部51の後端部における外側面51a~51dに設けられている。突出部60は、例えば、本体部51の周方向全周にわたって連続して形成されている。すなわち、突出部60は、本体部51の周方向全周にわたって、外側面51a~51dから突出するように形成されている。突出部60は、例えば、貫通孔72よりもX軸方向から見た平面形状が大きく形成されている。突出部60は、例えば、収容凹部76よりもX軸方向から見た平面形状が小さく形成されている。
図5及び図6に示すように、突出部60は、例えば、収容凹部76に収容されるように設けられている。突出部60は、アウターハウジング70の底面73と対向するように設けられている。例えば、突出部60の前端面が底面73と対向している。例えば、突出部60の前端面が底面73と接触している。突出部60のX軸方向に延びる寸法は、底面73に形成された凸部75a~75dのX軸方向に延びる寸法よりも小さく設定されている。換言すると、凸部75a~75dは、貫通孔72の中心軸A1が延びる中心軸方向と平行な第1方向(ここでは、X軸方向)において、突出部60の厚みよりも突出して形成されている。突出部60の突出先端に設けられた側面は、例えば、凸部75a~75dと対向している。
(筒部65の構成)
筒部65は、例えば、X軸方向に延びる環状をなしている。筒部65は、例えば、本体部51よりもX軸方向から見た平面形状が小さく形成されている。筒部65は、例えば、本体部51よりも一回り小さい環状に形成されている。筒部65は、例えば、本体部51の後端部と接続されている。例えば、筒部65の軸方向の中間部が本体部51の後端部と接続されている。筒部65の前端部は、例えば、X軸方向において、本体部51の後端部から本体部51の内部に突出するように形成されている。図5に示すように、筒部65の前端部は、例えば、複数の保持筒52の外周を囲むように形成されている。筒部65の前端部は、例えば、複数の保持筒52の外周を周方向全周にわたって囲むように形成されている。筒部65の前端部の外側面には、ゴムリング120が装着されている。ゴムリング120は、例えば、筒部65の外側面と相手コネクタ200(図7参照)の内側面との間をシールする。筒部65の後端部は、例えば、X軸方向において、本体部51の後端部から後方に突出するように形成されている。
筒部65の内部には、例えば、複数の電線20が収容されている。筒部65の内部には、複数の電線20の外周に装着された複数の介在部材100が収容されている。筒部65の内部には、インナーシェル110が収容されている。
(インナーシェル110の構成)
図3に示すように、インナーシェル110は、例えば、X軸方向に延びる環状に形成されている。本実施形態のインナーシェル110は、四角環状に形成されている。インナーシェル110の材料としては、例えば、銅系、アルミニウム系や鉄系の金属材料を用いることができる。
図5に示すように、インナーシェル110は、筒部65の内部及び本体部51の内部に収容されている。インナーシェル110は、例えば、筒部65の径方向において、筒部65の内面と電線20及び介在部材100との間に設けられている。インナーシェル110は、筒部65の内部において、複数の電線20及び複数の介在部材100の外周を周方向全周にわたって包囲するように設けられている。
図6に示すように、インナーシェル110の内部には、例えば、1つ又は複数の接続片111が設けられている。インナーシェル110の内部には、例えば、複数の介在部材100に対応して複数対(ここでは、2対)の接続片111が設けられている。一対の接続片111は、例えば、介在部材100を間にして、Z軸方向に互いに対向して設けられている。一対の接続片111は、1つの介在部材100を挟むように設けられている。各接続片111は、例えば、インナーシェル110の後端面からインナーシェル110の内部空間及び前方に向かって折り返すように形成されている。各接続片111は、介在部材100の外周面に接触している。これにより、各接続片111は、介在部材100と電気的に接続されている。インナーシェル110は、介在部材100を通じて電磁シールド部材23と電気的に接続されている。
インナーシェル110の前端部は、例えば、筒部65の前端面よりも前方に突出するように設けられている。インナーシェル110の前端部は、例えば、筒部65から露出されている。インナーシェル110の前端部は、例えば、保持筒52の外周を包囲するように設けられている。
(ゴム栓130の構成)
筒部65の内部には、例えば、絶縁被覆24の外周面に装着されたゴム栓130が収容されている。ゴム栓130は、例えば、X軸方向に貫通する2つの貫通孔131を有している。各貫通孔131には、各電線20が挿入されている。ゴム栓130は、各電線20の外周面と筒部65の内周面との間をシールする。
(バックリテーナ140の構成)
筒部65の後端部には、例えば、バックリテーナ140が装着されている。バックリテーナ140は、例えば、ゴム栓130の後端面に接触することで、インナーハウジング50からのゴム栓130の抜け止めを行う。バックリテーナ140は、例えば、バックリテーナ140をX軸方向に貫通する2つの貫通孔141を有している。各貫通孔141は、X軸方向において各貫通孔131と重なるように設けられている。各貫通孔141には、各電線20が挿入されている。
(リテーナ90の構成)
図4に示すように、リテーナ90は、例えば、アウターハウジング70の後端部に取り付けられている。リテーナ90は、インナーハウジング50とは別部品である。リテーナ90は、例えば、アウターハウジング70とは別部品である。リテーナ90は、例えば、インナーハウジング50の一部を覆うように設けられている。リテーナ90は、例えば、アウターハウジング70の底面73との間でインナーハウジング50の突出部60を挟み込むように、アウターハウジング70の本体部71の後端部に取り付けられている。リテーナ90は、例えば、貫通孔72及び収容凹部76にインナーハウジング50が収容された後に、インナーハウジング50を覆うように、スナップフィット構造によって後方側からアウターハウジング70に取り付けられる。
図3に示すように、リテーナ90は、例えば、本体部91と、本体部91の外周縁から前方に突出して設けられた周壁93と、アウターハウジング70の係合部77(図4参照)に係合される1つ又は複数(ここでは、4つ)の係合部94とを有している。リテーナ90は、例えば、本体部91と周壁93と係合部94とが一体に形成された単一部品である。リテーナ90の材料としては、例えば、合成樹脂などの絶縁材料を用いることができる。リテーナ90の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
本体部91は、例えば、平板状に形成されている。本体部91は、例えば、本体部91の板厚方向がX軸方向に向くように設けられている。本体部91は、1つ又は複数(ここでは、3つ)の貫通孔92を有している。各貫通孔92は、本体部91を板厚方向(ここでは、X軸方向)に貫通するように形成されている。
図4に示すように、3つの貫通孔92は、アウターハウジング70の3つの貫通孔72に対応する位置に設けられている。3つの貫通孔92は、X軸方向において3つの貫通孔72とそれぞれ重なるように設けられている。3つの貫通孔92は、例えば、Y軸方向に沿って並んで設けられている。3つの貫通孔92は、例えば、Y軸方向に沿って一直線に並んで設けられている。3つの貫通孔92は、例えば、Y軸方向において互いに離れて設けられている。すなわち、3つの貫通孔92は、互いに仕切られて形成されている。
各貫通孔92は、貫通孔92の貫通方向(ここでは、X軸方向)から見た平面形状が突出部60の平面形状よりも小さく形成されている。各貫通孔92は、貫通孔92の貫通方向から見た平面形状が貫通孔72の平面形状よりも小さく形成されている。各貫通孔92は、貫通孔92の貫通方向から見た平面形状が筒部65及びバックリテーナ140の平面形状よりも大きく形成されている。
本体部91の前端面は、例えば、突出部60の後端面と対向している。本体部91の前端面は、例えば、突出部60のうち本体部51の外側面51a~51dよりもY軸方向及びZ軸方向に突出した部分の後端面と対向している。本体部91は、例えば、凸部75a~75dを覆うように設けられている。本体部91の前端面は、例えば、凸部75a~75dの後端面と対向している。図5に示すように、本体部91の前端面は、例えば、凸部75a,75bの後端面と接触している。図6に示すように、本体部91の前端面は、例えば、凸部75c,75dの後端面と接触している。本体部91の前端面は、例えば、突出部60の後端面と接触していない。このとき、突出部60は、アウターハウジング70の底面73とリテーナ90との間に収容されている。
周壁93は、例えば、本体部91の外周縁における前端面から前方に突出して設けられている。周壁93は、例えば、本体部91の外周縁の全周にわたって連続して形成されている。周壁93は、例えば、アウターハウジング70の本体部71の外側面の一部を外側から覆うように設けられている。
図4に示すように、4つの係合部94は、アウターハウジング70の4つの係合部77に対応して設けられている。各係合部94は、例えば、周壁93の前端面から前方に突出するように設けられている。各係合部94は、周壁93に接続された基端部を固定端とし、基端部とは反対側の先端部を自由端とする片持ち状に形成されている。各係合部94は、弾性変形によるZ軸方向への撓みが可能に構成されている。各係合部94には、係合部77が係合される係合孔95が設けられている。係合部94と係合部77とは、例えば、スナップフィット方式で互いに係合される。
ここで、図5に示すように、内側面72a(Y軸方向における第1部分)と内側面72b(Y軸方向における第2部分)とを含み、中心軸A1と垂直な断面(以下、この断面を「第1断面」と称する。)において、一対の内側面72a,72bの間の最短距離を最短距離L1とする。第1断面において、本体部51の幅を幅L2とする。第1断面において、突出部60の外側面51a,51bからの突出量を突出量L3とする。コネクタ30は、例えば、最短距離L1と幅L2と突出量L3とが下記式1を満たしている。
式1:L3>L1-L2
式1を満たすことで、インナーハウジング50は、突出部60が底面73を支持可能な状態で、内側面72aと内側面72bとの間を移動可能である。換言すると、式1を満たすことで、インナーハウジング50が内側面72aと内側面72bとの間をY軸方向に沿って移動する全領域において、突出部60の一部を底面73に対向させることができる。なお、第1断面において、一対の内側面72a,72bの間の最短距離L1と本体部51の幅L2とは、L1>L2という関係式を満たすようになっている。
また、第1断面において、内側面72a,72bと本体部51の外側面51a,51bとの間の最短距離を最短距離L4とする。突出部60の先端と凸部75a,75bとの間の最短距離を最短距離L5とする。コネクタ30は、例えば、最短距離L4と最短距離L5とが下記式2を満たしている。
式2:L5≧L4
式2を満たすことで、本体部51の外側面51a,51bと内側面72a,72bとが接触する前に、突出部60の先端と凸部75a,75bとが接触することを抑制できる。これにより、突出部60の先端と凸部75a,75bとの接触に起因して、内側面72aと内側面72bとの間における本体部51の移動が規制されることを抑制できる。
なお、図6に示すように、内側面72c(Z軸方向における第1部分)と内側面72d(Z軸方向における第2部分)とを含み、中心軸A1と垂直な断面(以下、この断面を「第2断面」と称する。)においても同様のことが言える。ここでは、説明の便宜上、第1断面における符号と同じ符号を用いて説明する。
第2断面において、一対の内側面72c,72dの間の最短距離を最短距離L1とする。第2断面において、本体部51の幅を幅L2とする。第2断面において、突出部60の外側面51c,51dからの突出量を突出量L3とする。コネクタ30は、例えば、最短距離L1と幅L2と突出量L3とが下記式3を満たしている。
式3:L3>L1-L2
式3を満たすことで、インナーハウジング50は、突出部60が底面73を支持可能な状態で、内側面72cと内側面72dとの間を移動可能である。換言すると、式3を満たすことで、インナーハウジング50が内側面72cと内側面72dとの間をZ軸方向に沿って移動する全領域において、突出部60の一部を底面73に対向させることができる。なお、第2断面において、一対の内側面72c,72dの間の最短距離L1と本体部51の幅L2とは、L1>L2という関係式を満たすようになっている。
また、第2断面において、内側面72c,72dと本体部51の外側面51c,51dとの間の最短距離を最短距離L4とする。突出部60の先端と凸部75c,75dとの間の最短距離を最短距離L5とする。コネクタ30は、例えば、最短距離L4と最短距離L5とが下記式4を満たしている。
式4:L5≧L4
(相手コネクタ200の構成)
図7に示すように、相手コネクタ200は、ケース15の内部に設けられている。相手コネクタ200は、例えば、接続端子40と接続される相手端子210と、相手端子210を保持するコネクタハウジング220と、コネクタハウジング220の内部に収容されたインナーシェル230とを有している。相手端子210の材料としては、例えば、銅、郷合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属材料を用いることができる。相手端子210は、例えば、導電性に優れた金属板をプレス加工することによって形成することができる。
相手端子210は、例えば、雄型端子211を有している。雄型端子211は、例えば、平板状に形成されている。雄型端子211は、コネクタ30と相手コネクタ200とが嵌合した場合に、雌型端子である端子接続部42の内部に挿入される。このとき、雄型端子211は、端子接続部42の内部において、接続片43と端子接続部42の内面との間に挟まれる。これにより、雄型端子211と端子接続部42とが電気的に接続される。
(コネクタハウジング220の構成)
コネクタハウジング220は、例えば、相手端子210を保持する本体部221と、インナーハウジング50の本体部51に挿入される挿入部222とを有している。本体部221は、例えば、相手端子210の一部を保持している。
挿入部222は、例えば、X軸方向に延びる環状をなしている。挿入部222の内部には、例えば、本体部221の後端面から突出された雄型端子211が収容されている。雄型端子211は、例えば、挿入部222の内部において、コネクタ30に向かって延びている。
挿入部222の内部には、インナーシェル230が収容されている。インナーシェル230は、例えば、X軸方向に延びる環状に形成されている。インナーシェル230の材料としては、例えば、銅系、アルミニウム系や鉄系の金属材料を用いることができる。
インナーシェル230の内部には、例えば、1つ又は複数(ここでは、2つ)の接続片231が設けられている。2つの接続片231は、例えば、Z軸方向に互いに対向して設けられている。各接続片231は、インナーシェル230の後端部における内面に設けられている。各接続片231は、例えば、インナーシェル230の後端面からインナーシェル230の内部空間及び前方に向かって折り返すように形成されている。各接続片231は、インナーシェル230の内面に片持ち状に支持されることで弾性変形可能に構成されている。なお、図示は省略するが、インナーシェル230は、ケース15等に電気的に接続されることによってアース接続されている。
挿入部222は、例えば、本体部51の内側に嵌合されるとともに、筒部65の外側に嵌合される。挿入部222は、例えば、筒部65の前端部を周方向全周にわたって包囲している。
挿入部222が筒部65の外側に嵌合された状態では、挿入部222内に突出した雄型端子211が端子接続部42の内部に挿入される。また、ゴムリング120によって、筒部65の外側面と挿入部222の内側面との間がシールされる。また、インナーシェル230の接続片231がインナーシェル110の外側面に接触される。これにより、インナーシェル230とインナーシェル110とが電気的に接続される。このため、電磁シールド部材23は、介在部材100及びインナーシェル110,230等を介してアース接続される。
(コネクタ30の組み付け方法)
次に、コネクタ30の組み付け方法について説明する。
図2に示すように、まず、複数のインナーハウジング50がアウターハウジング70とリテーナ90とによって保持された状態のコネクタ30を準備する。次に、固定部80の各固定孔81が各固定穴17XとX軸方向に重なるようにアウターハウジング70を装着部17に重ね合わせる。そして、各固定孔81及び各固定穴17Xに挿入されるボルト(図示略)によって、固定部80が装着部17に固定され、アウターハウジング70がケース15に固定される。このとき、3つのインナーハウジング50は、3つの貫通孔72のそれぞれの内部において、アウターハウジング70に対して相対移動可能に構成されている。このため、アウターハウジング70がケース15に固定された状態において、ケース15の各装着孔18と各インナーハウジング50との間に生じ得る寸法公差等を吸収すべく各インナーハウジング50を位置調整することができる。また、図7に示すように、アウターハウジング70がケース15に固定された状態において、ケース15の内部に設けられた各相手コネクタ200と各インナーハウジング50との間に生じ得る寸法公差等を吸収すべく各インナーハウジング50を位置調整することができる。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)接続端子40を保持するインナーハウジング50は、例えば、本体部51の外側面51aがアウターハウジング70の貫通孔72の内側面72aと接触する場合に本体部51の外側面51bが貫通孔72の内側面72bと離隔するように構成されている。すなわち、インナーハウジング50は、貫通孔72の内側面72aと内側面72bとの間において相対移動可能に構成されている。同様に、インナーハウジング50は、貫通孔72の内側面72cと内側面72dとの間において相対移動可能に構成されている。これにより、例えばアウターハウジング70をケース15に固定した状態において、ケース15の装着孔18とインナーハウジング50との間に生じ得る寸法公差等を吸収すべくインナーハウジング50を位置調整することができる。このため、ケース15に対するコネクタ30の組み付け性を向上させることができる。
(2)インナーハウジング50の突出部60がアウターハウジング70の底面73とリテーナ90との間に収容される。これにより、コネクタ30をケース15に固定する前の状態において、インナーハウジング50がアウターハウジング70から脱落することを抑制できる。このため、ケース15に対するコネクタ30の組み付け性を向上させることができる。
(3)1つのアウターハウジング70に設けられた複数の貫通孔72に対して、複数のインナーハウジング50が個別に収容される。このため、1つのアウターハウジング70に対して複数のインナーハウジング50を取り付けることができる。これにより、複数のインナーハウジング50に対して1つのアウターハウジング70を共用できるため、部品点数を低減できる。
(4)1つのリテーナ90に設けられた複数の貫通孔92に対して、複数のインナーハウジング50が個別に収容される。これにより、複数のインナーハウジング50に対して1つのリテーナ90を共用できるため、部品点数を低減できる。
(5)リテーナ90は、インナーハウジング50の突出部60と接触する前に凸部75a~75dと先に接触するため、リテーナ90がインナーハウジング50の動きを阻害することを抑制できる。
(6)式1を満たすことにより、インナーハウジング50がYZ平面上を自由に相対移動する場合であっても、インナーハウジング50の突出部60がアウターハウジング70の底面73と常に対向させることができる。これにより、アウターハウジング70にインナーハウジング50を好適に支持することが可能になるため、アウターハウジング70からインナーハウジング50が脱落することを好適に抑制できる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、凸部75a~75dを、貫通孔72の周方向全周にわたって連続して延びるように形成したが、これに限定されない。例えば、凸部75a~75dを、貫通孔72の周方向の一部のみに設けるようにしてもよい。例えば、凸部75a~75dのうち1個~3個の凸部を省略してもよい。
・上記実施形態の凸部75a~75dを省略してもよい。
・上記実施形態では、アウターハウジング70の底面73に凸部75a~75dを設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、リテーナ90の本体部91の前端面に、底面73に向かって突出する凸部を設けるようにしてもよい。
・コネクタ30が式1及び式3を満たす範囲において、最短距離L1と幅L2と突出量L3とを適宜変更してもよい。
・コネクタ30が式2及び式4を満たす範囲において、最短距離L4と最短距離L5とを適宜変更してもよい。
・コネクタ30が式2を満たしていなくてもよい。
・コネクタ30が式4を満たしていなくてもよい。
・上記実施形態では、貫通孔72内においてインナーハウジング50がYZ平面上を自由に相対移動可能に構成したが、これに限定されない。例えば、貫通孔72内においてインナーハウジング50がY軸方向のみに相対移動可能に構成してもよい。また、貫通孔72内においてインナーハウジング50がZ軸方向のみに相対移動可能に構成してもよい。
・上記実施形態では、インナーハウジング50を四角環状に形成したが、インナーハウジング50の形状はこれに限定されない。例えば、インナーハウジング50を円環状に形成してもよい。
・上記実施形態では、貫通孔72を四角柱状に形成したが、貫通孔72の形状はこれに限定されない。例えば、貫通孔72を円柱状に形成してもよい。
・上記実施形態では、複数のインナーハウジング50に対して1つのリテーナ90を設けるようにしたが、これに限定されない。
・上記実施形態のリテーナ90を省略してもよい。
・上記実施形態において、アウターハウジング70に収容されるインナーハウジング50の数は特に限定されない。アウターハウジング70に収容されるインナーハウジング50の数は、1個又は2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
・上記実施形態では、電線20をシールド電線に具体化したが、これに限定されない。例えば、電線20を、自身に電磁シールド構造を有さない電線に具体化してもよい。この場合には、例えば、下敷き部材26、介在部材100やインナーシェル110を省略してもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
11,12 電気機器
15 ケース
16 ケース本体
17 装着部
17X 固定穴
18 装着孔
20 電線
21 芯線
22 シース
23 電磁シールド部材
24 絶縁被覆
25 露出部
26 下敷き部材
28 外装部材
30 コネクタ
40 接続端子
41 電線接続部
42 端子接続部
43 接続片
50 インナーハウジング
51 本体部
51a~51d 外側面
52 保持筒
60 突出部
65 筒部
70 アウターハウジング
71 本体部
72 貫通孔
72a~72d 内側面
73 底面
75a~75d 凸部
76 収容凹部
77 係合部
80 固定部
81 固定孔
90 リテーナ
91 本体部
92 貫通孔
93 周壁
94 係合部
95 係合孔
100 介在部材
110 インナーシェル
111 接続片
120 ゴムリング
130 ゴム栓
131 貫通孔
140 バックリテーナ
141 貫通孔
200 相手コネクタ
210 相手端子
211 雄型端子
220 コネクタハウジング
221 本体部
222 挿入部
230 インナーシェル
231 接続片
V 車両
A1 中心軸
L1 最短距離
L2 幅
L3 突出量
L4 最短距離
L5 最短距離

Claims (10)

  1. 接続端子と、
    前記接続端子を保持するインナーハウジングと、
    前記インナーハウジングと別部品であり、固定対象に固定されるアウターハウジングと、を有し、
    前記アウターハウジングは、前記インナーハウジングを収容する貫通孔と、前記貫通孔において前記インナーハウジングと対向する内側面と、底面と、を有し、
    前記インナーハウジングは、前記貫通孔に挿入される本体部と、前記貫通孔の中心軸に対して交差する方向に突出した突出部と、を有し、
    前記突出部は、前記底面と対向しており、
    前記アウターハウジングの前記内側面は、第1部分と、前記第1部分と前記中心軸に対して点対称に配置された第2部分と、を有し、
    前記本体部は、前記第1部分と接触する場合に前記第2部分と離隔するコネクタ。
  2. 前記アウターハウジングに取り付けられ、前記インナーハウジングを覆うリテーナを更に有し、
    前記突出部は、前記底面と前記リテーナとの間に収容されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 複数の前記インナーハウジングを有し、
    前記アウターハウジングは、前記複数のインナーハウジングを個別に収容する複数の前記貫通孔を有している請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記リテーナは、前記複数のインナーハウジングを個別に収容する複数の貫通孔を有している請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記底面は、前記中心軸が延びる方向と平行な第1方向に沿って突出する凸部を有し、
    前記凸部は、前記第1方向において、前記突出部の厚みよりも突出している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記貫通孔は、四角柱状に形成されており、
    前記本体部は、四角環状に形成されており、
    前記本体部は、複数の外側面を有し、
    前記複数の外側面は、前記インナーハウジングが前記中心軸を回転軸として前記アウターハウジングに対して相対回転する状況において前記内側面と接触する回転抑制面を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記第1部分と前記第2部分とを含み、前記中心軸と垂直な断面において、
    互いに対向する一対の前記内側面の間の最短距離L1と、
    前記本体部の幅L2と、
    前記突出部の突出量L3と、が次式:L3>L1-L2を満たす請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記第1部分と前記第2部分とを含み、前記中心軸と垂直な断面において、
    前記内側面と前記本体部との間の最短距離L4と、
    前記突出部の先端と前記凸部との間の最短距離L5と、が次式:L5≧L4を満たす請求項5に記載のコネクタ。
  9. 前記インナーハウジングは、ポリアセタール系樹脂を主成分とする樹脂材料からなる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のコネクタ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のコネクタと、
    前記接続端子と接続される電線と、を有するワイヤハーネス。
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