JP2022083538A - 圧縮撚線導体、絶縁電線及びワイヤーハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】素線断線及び撚り崩れの可能性を低減することができる圧縮撚線導体、絶縁電線及びワイヤーハーネスを提供する。【解決手段】圧縮撚線導体10は、導電性の複数本の素線11aが撚り合わされた内層撚線11と、導電性の複数本の素線12aが内層撚線11の外周において撚り合わされて層状に配置された外層撚線12と、を備え、内層撚線11と外層撚線12とは、圧縮されており、内層撚線11の素線11aについて圧縮後の素線断面積を圧縮前の素線断面積で除した値(%)と100%との差分である内層減面率が29%以上32%以下であり、外層撚線12の素線12aについて圧縮後の素線断面積を圧縮前の素線断面積で除した値(%)と100%との差分である外層減面率が6%以上11%以下であり、その差が、19%以上25%以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮撚線導体、絶縁電線及びワイヤーハーネスに関する。
従来、複数の素線を撚り合わせた撚線導体について、細径化等の目的から圧縮して圧縮撚線導体とすることが提案されている(例えば特許文献1~3参照)。
国際公開第2019/163541号 特開2014-229358号公報 特開2014-199817号公報
しかし、特許文献1~3に記載の発明は、撚線について圧縮率に応じた圧縮を行うものであるが、撚線を構成する素線の圧縮状態を示す減面率については何ら考慮されていない。このため、一部の素線が過剰に圧縮(過圧縮)されて素線断線を招いたり、一部の素線について圧縮不足による撚り崩れを招いたりすることがあった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、素線断線及び撚り崩れの可能性を低減することができる圧縮撚線導体、絶縁電線及びワイヤーハーネスを提供することにある。
本発明に係る圧縮撚線導体は、導電性の複数本の素線が撚り合わされた内層撚線と、導電性の複数本の素線が前記内層撚線の外周において撚り合わされて層状に配置された外層撚線と、を備え、前記内層撚線と前記外層撚線とは、圧縮されており、前記内層撚線の素線について圧縮後の素線断面積を圧縮前の素線断面積で除した値(%)と100%との差分である内層減面率が29%以上32%以下とされ、前記外層撚線の素線について圧縮後の素線断面積を圧縮前の素線断面積で除した値(%)と100%との差分である外層減面率が6%以上11%以下とされ、前記内層減面率と前記外層減面率との差が19%以上25%以下である。
本発明に係る絶縁電線は、上記の圧縮撚線導体と、前記圧縮撚線導体の周囲を覆う絶縁体と、を備える。また、本発明に係るワイヤーハーネスは、上記の絶縁電線と、前記絶縁電線に沿って配置される他の電線と、を備える。
本発明によれば、素線断線及び撚り崩れの可能性を低減することができる。
本発明の実施形態に係る絶縁電線を含むワイヤーハーネスの一例を示す構成図である。 図1に示した絶縁電線を示す構造図である。 本実施形態に係る絶縁電線の一例を示す図表である。 実施例及び比較例を示す第1の図表である。 実施例及び比較例を示す第2の図表である。 実施例及び比較例を示す第3の図表である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る絶縁電線を含むワイヤーハーネスの一例を示す構成図である。図1に示すように、ワイヤーハーネスWHは、以下に詳細に説明する絶縁電線1と、他の絶縁電線(他の電線)100とを備えて構成されている。
絶縁電線1及び他の絶縁電線100には、例えば、端子(図示せず)が圧着等されたうえで端子がコネクタCの端子収容室に収容されてワイヤーハーネスWHが構成されている。なお、絶縁電線1と他の絶縁電線100とは、コルゲートチューブ(図示せず)等の外装部材が取り付けられたり、テープ巻きされていたりしてもよい。また、ワイヤーハーネスWHは、絶縁電線1を2本以上備えていてもよいし、他の絶縁電線100を2本以上備えていてもよい。また、ワイヤーハーネスWHにはコネクタCが必須ではない。
図2は、図1に示した絶縁電線1を示す構造図である。図2に示すように、絶縁電線1は、圧縮撚線導体10と、圧縮加工によって得られた圧縮撚線導体10の周囲を覆う絶縁体20とを備えて構成されている。
圧縮撚線導体10は、複数本の素線11a,12aが撚り合わされると共に圧縮加工されたものである。この圧縮撚線導体10は、内層撚線11と、外層撚線12とを備えている。内層撚線11は、導電性の複数本の素線11aが撚り合わされたものである。本実施形態において内層撚線11は、アルミニウム合金によりなる7本の素線11aが撚り合わされて形成されている。なお、素線11aはアルミニウム合金に限らず、アルミニウム、銅及び銅合金等によって構成されていてもよい。
外層撚線12は、導電性の複数本の素線12aが内層撚線11の外周において撚り合わされて層状に配置されたものである。本実施形態において外層撚線12は、アルミニウム合金によりなる10本の素線12aが撚り合わされて形成されている。なお、素線12aは、内層撚線11の素線11aと同様にアルミニウム合金に限らず、アルミニウム、銅及び銅合金等によって構成されていてもよい。また、外層撚線12は2層以上に形成されていてもよい。
このような内層撚線11と外層撚線12とは圧縮されている。内層撚線11と外層撚線12とは別々に圧縮されるものであり、まず内層撚線11が圧縮され、その後圧縮後の内層撚線11上に素線12aが配置されて外層撚線12が形成され、次に外層撚線12が圧縮される。なお、外層撚線12の圧縮については内層撚線11ごと圧縮される。ここで、内層撚線11及び外層撚線12はそれぞれが1回圧縮に限らず2回以上圧縮されてもよい。すなわち、本実施形態に係る圧縮撚線導体10は、内層撚線11と外層撚線12とがそれぞれ1回は圧縮され、全体の圧縮回数が複数回に亘るものとなっていれば、圧縮回数を問うものではない。さらに、本実施形態において内層撚線11と外層撚線12とは、それぞれ圧縮ダイスにより圧縮されることを想定しているが、特に圧縮ダイスによる圧縮に限るものではない。
ここで、本実施形態に係る内層撚線11と外層撚線12とは、素線11a,12a自体の圧縮状態を示す減面率が適切化されており、素線断線や撚り崩れが防止されたものとなっている。すなわち、内層撚線11の素線11aについて圧縮後の素線断面積を圧縮前の素線断面積で除した値(%)と100%との差分であって、1-(圧縮後の素線11aの断面積)/(圧縮前の素線11aの断面積)(%)である内層減面率(複数本の素線11aの平均値)が29%以上32%以下とされ、外層撚線12の素線12aについて圧縮後の素線断面積を圧縮前の素線断面積で除した値(%)と100%との差分であって、1-(圧縮後の素線12aの断面積)/(圧縮前の素線12aの断面積)(%)である外層減面率(複数本の素線12aの平均値)が6%以上11%以下とされ、内層減面率と外層減面率との差が、19%以上25%以下とされている。
ここで、本件発明者は、内層減面率が29%未満となると内層撚線11の素線11aに撚り崩れが生じ、内層減面率が32%を超えると過圧縮によって内層撚線11に断線が発生する傾向があることを見出した。また、外層減面率が6%未満となると外層撚線11の素線11aに撚り崩れが生じ、外層減面率が11%を超えると過圧縮によって外層撚線11に断線が発生する傾向があることを見出した。さらに、本件発明者は、内層減面率と外層減面率との差が25%を超えると、内層撚線11の素線11aと外層撚線12の素線12aとのいずれか一方において過圧縮による断線が発生する傾向にあることを見出した。また、本件発明者は、内層減面率と外層減面率との差が19%を下回ると、内層撚線11と外層撚線12とのいずれか一方において圧縮不足による撚り崩れが発生する傾向にあることを見出した。よって、本実施形態に係る圧縮撚線導体10は、内層減面率を29%以上32%以下とし、外層減面率を6%以上11%以下とし、内層減面率と外層減面率との差を19%以上25%以下とすることで、素線断線及び撚り崩れの可能性を低減したものとなっている。
さらに、本実施形態に係る圧縮撚線導体10において内層撚線11の圧縮率である内層圧縮率が85%以上95%以下とされている。内層圧縮率とは、圧縮後の内層撚線11の導体半径の二乗にπを掛けた値に対して、1mに切断した圧縮後の内層撚線11の重量を当該導体材料の比重により除して得られる値が占める割合をいう。
また、本実施形態に係る圧縮撚線導体10において外層撚線12の圧縮率である外層圧縮率が89%以上95%以下とされている。外層圧縮率とは、圧縮後の外層撚線12の導体半径の二乗にπを掛けた値から圧縮後の内層撚線11の導体半径の二乗にπを掛けた値を減算した値に対して、1mに切断した圧縮後の外層撚線12の重量を当該導体材料の比重により除して得られる値が占める割合をいう。
このように、内層圧縮率は85%以上であり外層圧縮率は89%以上であるため、圧縮率の値を小さくし過ぎることなく圧縮ダイスにて圧縮する場合には圧縮ダイスに通し易くでき、作業性良く製造することができる。また、内層圧縮率及び外層圧縮率は95%以下であるため、圧縮率の値を大きくし過ぎることなく素線11a,12aが過圧縮となり断線することなく製造することができる。
図3は、本実施形態に係る絶縁電線1の一例を示す図表である。図3に示すように、本実施形態に係る2sqの絶縁電線1は、圧縮撚線導体10が円形圧縮された17本の素線11a,12aで構成される。各素線11a,12aの径は0.417mmであり、撚りピッチは34±3mmとされる。内層撚線11は7本の素線11aで構成され、外層撚線12は10本の素線12aで構成される。内層撚線11及び外層撚線12の撚り方向はS方向である。圧縮撚線導体10の断面積は1.88mmであり、外径は1.65mmである。絶縁体20の厚さは、最小部位が0.23mmであり、標準が0.25mmである。仕上外径は標準で2.2mmであり最大で2.4mmである。導体抵抗は最大で16.3mΩ/mである。
また、本実施形態に係る2.5sqの絶縁電線1は、圧縮撚線導体10が円形圧縮された17本の素線11a,12aで構成される。各素線11a,12aの径は0.505mmであり、撚りピッチは40±3mmとされる。内層撚線11は7本の素線11aで構成され、外層撚線12は10本の素線12aで構成される。内層撚線11及び外層撚線12の撚り方向はS方向である。圧縮撚線導体10の断面積は2.75mmであり、外径は1.95mmである。絶縁体20の厚さは、最小部位が0.23mmであり、標準が0.25mmである。仕上外径は標準で2.2mmであり最大で2.7mmである。導体抵抗は最大で12mΩ/mである。なお、図3においては一例を示すものであって、本実施形態に係る絶縁電線1は図3に示したものに限られるものではない。
次に、本実施形態に係る絶縁電線1の製造方法を説明する。まず、内層素線撚り合わせ工程が実施される。この工程においては、複数本(例えば7本)の素線11aが撚り合わされて圧縮前の内層撚線11が形成される。
次いで、内層圧縮工程が行われる。この工程においては、例えば第1の圧縮ダイスによって圧縮が行われる。この工程において圧縮された内層撚線11が得られる。また、内層圧縮率は85%以上95%以下とされ、内層減面率も適切化される。
次に、外層素線撚り合わせ工程が行われる。この工程においては、複数本(例えば10本)の素線12aが圧縮後の内層撚線11の外周に撚り合わされて配置される。
その後、外層圧縮工程が行われる。この工程においては、例えば第2の圧縮ダイスによって圧縮が行われる。この工程において圧縮された外層撚線12が得られる。また、外層圧縮率は89%以上95%以下とされる。さらに、この時点で内層減面率が29%以上32%以下とされ、外層減面率を6%以上11%以下とされ、内層減面率と外層減面率との差が19%以上25%以下とされる。
なお、内層圧縮工程及び外層圧縮工程は、それぞれが1回の圧縮工程であるが、これに限らず、それぞれの圧縮工程が複数の圧縮ダイスを用いて段階的に圧縮していく工程であってもよい。
次に、軟化処理が行われる。この処理において、圧縮された内層撚線11及び外層撚線12は所定温度以上で所定時間以上焼鈍される。これにより、圧縮撚線導体10が得られる。その後、被覆処理が行われて、本実施形態に係る絶縁電線1が得られることとなる。
次に、実施例及び比較例を説明する。実施例及び比較例において素線はアルミニウム合金によって構成されている。アルミニウム合金は、Siが0.10mass%以下であり、Feが0.55mass%以上0.65mass%以下である。また、Mgが0.28mass%以上0.32mass%以下であり、Zrが0.005mass%以上0.01mass%以下であり、Ti+Vが0.02mass%以下である。このような素線は、素線径が0.303mm以上0.322mm以下とされ、強度が0.28MPa以上0.32MPa以下となり、伸びが0.005%以上0.01%以下となっている。
図4は、実施例及び比較例を示す第1の図表である。図4に示す実施例1~3及び比較例1,2は、図3に示した絶縁電線とは異なる絶縁電線にて、外層減面率を好適な範囲内の値としつつも、内層減面率を好適な範囲内の値及び範囲外の値としたときの測定した結果を示している。
図4に示す実施例1~3及び比較例1,2において素線径は0.49mmであり、外層撚線径は1.96mmである。
ここで、実施例1においては、内層撚線径が1.16mmであり、内層減面率が30%であり、外層減面率が7%であった。このため、減面率の差は23%となった。また、実施例2においては、内層撚線径が1.19mmであり、内層減面率が28%であり、外層減面率が8%であった。このため、減面率の差は20%となった。さらに、実施例3においては、内層撚線径が1.20mmであり、内層減面率が27%であり、外層減面率が8%であった。このため、減面率の差は19%となった。
一方、比較例1においては、内層撚線径が1.13mmであり、内層減面率が33%であり、外層減面率が6%であった。このため、減面率の差は27%となった。また、比較例2においては、内層撚線径が1.22mmであり、内層減面率が25%であり、外層減面率が11%であった。このため、減面率の差は14%となった。
上記したように、実施例1~3及び比較例1,2において外層減面率は好適な範囲内の値となっている。また、実施例1~3については、内層減面率及び減面率の差も好適な範囲内の値となっている。よって、実施例1~3に係る絶縁電線は内層及び外層の素線に断線もなく(仮に断線があっても1本等)撚り崩れもなかった。特に、内層減面率及び減面率の差について、好適な範囲の中央値付近の値となる実施例2については断線が全くなく、撚りについても適切であって、実施例1,3よりも崩れ難くなった。
これに対して、内層減面率及び減面率の差が好適な範囲を上回る比較例1については内層素線に断線がみられた。また、内層減面率及び減面率の差が好適な範囲を下回る比較例2については撚り崩れがみられた。
以上より、内層減面率、外層減面率及び減面率の全てが好適な範囲であれば、素線断線の可能性及び撚り崩れの可能性を抑えることができることもわかった。
図5は、実施例及び比較例を示す第2の図表である。図5に示す実施例4~6及び比較例3,4は、図3に示した絶縁電線とは異なる絶縁電線にて、内層減面率を好適な範囲内の値としつつも、外層減面率を好適な範囲内の値及び範囲外の値としたときの測定した結果を示している。
図5に示す実施例4~6及び比較例3,4において素線径は0.49mmであり、内層撚線径は1.19mmである。
ここで、実施例4においては、外層撚線径が1.93mmであり、内層減面率が32%であり、外層減面率が10%であった。このため、減面率の差は22%となった。また、実施例5においては、外層撚線径が1.95mmであり、内層減面率が30%であり、外層減面率が7%であった。このため、減面率の差は23%となった。さらに、実施例6においては、外層撚線径が1.98mmであり、内層減面率が29%であり、外層減面率が6%であった。このため、減面率の差は23%となった。
一方、比較例3においては、外層撚線径が1.90mmであり、内層減面率が32%であり、外層減面率が15%であった。このため、減面率の差は17%となった。また、比較例4においては、外層撚線径が2.01mmであり、内層減面率が29%であり、外層減面率が4%であった。このため、減面率の差は25%となった。
上記したように、実施例4~6及び比較例3,4において内層減面率は好適な範囲内の値となっている。また、実施例4~6については、外層減面率及び減面率の差も好適な範囲内の値となっている。よって、実施例4~6に係る絶縁電線は内層及び外層の素線に断線もなく(断線があっても僅か)撚り崩れもなかった。特に、外層減面率及び減面率の差について、好適な範囲の中央値付近の値となる実施例5については断線が全く無く、撚りについても適切であって、実施例4,6よりも崩れ難くなった。
これに対して、外層減面率が好適な範囲を上回り減面率の差が好適な範囲を下回る比較例3については外層素線に断線がみられた。また、外層減面率が好適な範囲を下回る比較例4については撚り崩れがみられた。特に、比較例4については、減面率の差が好適な範囲内にもかかわらず外層減面率が好適な範囲を下回ることから、撚り崩れが発生することとなった。
以上より、内層減面率、外層減面率及び減面率の差の全てが好適な範囲であれば、素線断線の可能性及び撚り崩れの可能性を抑えることができることもわかった。
図6は、実施例及び比較例を示す第3の図表である。実施例7~13及び比較例5~9は、図3に示した2sqの絶縁電線の圧縮撚線導体であって、減面率の差、内層圧縮率、及び外層圧縮率を変化させた。
実施例7の圧縮撚線導体において減面率の差は19%であった。実施例7において内層圧縮率は87%であり、外層圧縮率は89%であった。実施例8の圧縮撚線導体において減面率の差は21%であった。実施例8において内層圧縮率は85%であり、外層圧縮率は94%であった。実施例9の圧縮撚線導体において減面率の差は22%であった。実施例9において内層圧縮率は85%であり、外層圧縮率は91%であった。実施例10の圧縮撚線導体において減面率の差は22%であった。実施例10において内層圧縮率は87%であり、外層圧縮率は91%であった。
実施例11の圧縮撚線導体において減面率の差は22%であった。実施例11において内層圧縮率は95%であり、外層圧縮率は91%であった。実施例12の圧縮撚線導体において減面率の差は23%であった。実施例12において内層圧縮率は87%であり、外層圧縮率は89%であった。実施例13の圧縮撚線導体において減面率の差は25%であった。実施例13において内層圧縮率は87%であり、外層圧縮率は95%であった。
比較例5の圧縮撚線導体において減面率の差は16%であった。比較例5において内層圧縮率は89%であり、外層圧縮率は88%であった。比較例6の圧縮撚線導体において減面率の差は18%であった。比較例6において内層圧縮率は85%であり、外層圧縮率は93%であった。比較例7の圧縮撚線導体において減面率の差は18%であった。比較例7において内層圧縮率は88%であり、外層圧縮率は89%であった。
比較例8の圧縮撚線導体において減面率の差は26%であった。比較例8において内層圧縮率は96%であり、外層圧縮率は91%であった。比較例9の圧縮撚線導体において減面率の差は26%であった。比較例9において内層圧縮率は87%であり、外層圧縮率は96%であった。
以上、減面率の差が19%以上25%以下である実施例7~13に係る圧縮撚線導体は、過圧縮による素線断線及び圧縮不足による撚り崩れがなかった。これに対して、減面率の差が19%を下回る比較例5~7に係る圧縮撚線導体は、圧縮不足による撚り崩れが生じた。また、減面率の差が26%を上回る比較例8,9に係る圧縮撚線導体は、過圧縮による素線断線が生じた。
このようにして、本実施形態に係る圧縮撚線導体10、絶縁電線1及びワイヤーハーネスWHによれば、内層減面率が29%以上32%以下であり、外層減面率が6%以上11%以下であり、内層減面率と外層減面率と差が19%以上25%以下である。ここで、本件発明者は、内層撚線11と外層撚線12とを備える圧縮撚線導体10においては、内層の素線11aの圧縮状態を示す内層減面率と外層の素線12aの圧縮状態を示す外層減面率とを上記範囲内とし、その差が19%以上25%以下とすると、過圧縮及び圧縮不足となる可能性を低減できることを見出した。従って、素線断線及び撚り崩れの可能性を低減することができる。
また、内層圧縮率は85%以上95%以下であり、外層圧縮率は89%以上95%以下であるため、圧縮率の値を小さくし過ぎることなく圧縮ダイスにて圧縮する場合には圧縮ダイスに通し易くでき、作業性良く製造することができる。また、圧縮率の値を大きくし過ぎることなく素線11a,12aが過圧縮となり断線することなく製造することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、適宜公知や周知の技術を組み立てもよい。
例えば、本実施形態に係る内層撚線11は例えば7本の素線11aで構成され、外層撚線12は例えば10本の素線12aで構成されているが、特に本数はこれに限られるものではない。
1 :絶縁電線
10 :圧縮撚線導体
11 :内層撚線
11a :素線
12 :外層撚線
12a :素線
20 :絶縁体
100 :他の絶縁電線(他の電線)
C :コネクタ
WH :ワイヤーハーネス

Claims (4)

  1. 導電性の複数本の素線が撚り合わされた内層撚線と、
    導電性の複数本の素線が前記内層撚線の外周において撚り合わされて層状に配置された外層撚線と、を備え、
    前記内層撚線と前記外層撚線とは、圧縮されており、前記内層撚線の素線について圧縮後の素線断面積を圧縮前の素線断面積で除した値(%)と100%との差分である内層減面率が29%以上32%以下とされ、前記外層撚線の素線について圧縮後の素線断面積を圧縮前の素線断面積で除した値(%)と100%との差分である外層減面率が6%以上11%以下とされ、前記内層減面率と前記外層減面率との差が19%以上25%以下である
    ことを特徴とする圧縮撚線導体。
  2. 圧縮後の前記内層撚線の導体半径の二乗にπを掛けた値に対して、1mに切断した圧縮後の前記内層撚線の重量を当該導体材料の比重により除して得られる値が占める割合である内層圧縮率は、85%以上95%以下であり、
    圧縮後の前記外層撚線の導体半径の二乗にπを掛けた値から圧縮後の前記内層撚線の導体半径の二乗にπを掛けた値を減算した値に対して、1mに切断した圧縮後の前記外層撚線の重量を当該導体材料の比重により除して得られる値が占める割合である外層圧縮率は、89%以上95%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮撚線導体。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の圧縮撚線導体と、
    前記圧縮撚線導体の周囲を覆う絶縁体と、
    を備えることを特徴とする絶縁電線。
  4. 請求項3に記載の絶縁電線と、
    前記絶縁電線に沿って配置される他の電線と、
    を備えることを特徴とするワイヤーハーネス。
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