以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
[農作業支援システム100の概要]
図1は、農作業支援システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、農作業支援システム100は、例えば、1以上の通信端末102と、1以上の撮像機器114と、1以上の計測機器116と、1以上の農作業ロボット120とを備える。本実施形態において、農作業支援システム100は、例えば、農作業管理サーバ142とナビゲーションサーバ144とを備える。農作業ロボット120の各部は、通信ネットワーク10を介して、互いに情報を送受してよい。
本実施形態において、圃場20の内部には、1以上の地物が配される。地物は、自然物であってもよく、人工物であってもよい。地物は、動産であってもよく、不動産であってもよい。
本実施形態においては、作業者40が農作業を実施する圃場20の内部に配された畝24において農産物22が栽培される場合を例として、農作業支援システム100の詳細が説明される。農産物22としては、穀類、野菜、果物、茶、キノコ類又は菌糸類などが例示される。また、本実施形態において、畝24の近傍には、ランドマークとして用いられる構造物30が配される。構造物30の詳細は特に限定されない。構造物30は、動産であってもよく、不動産であってもよい。
本実施形態において、農産物22は、作業者40により栽培される。作業者40は、自然人であってもよく、法人であってもよく、団体であってもよい。例えば、作業者40は、農作業ロボット120を利用して農産物22を生産する。作業者40は、通信端末102を利用して、通信ネットワーク10を介して農作業支援システム100の各部と情報を送受することができる。
本実施形態において、農作業支援システム100は、圃場20の内部に配された特定の地物の位置が作業者40に提示されるときに、他の地物をランドマークとして用いて、当該特定の地物の位置を作業者40に提示する。本実施形態において、農作業支援システム100は、圃場20の内部に配された地物の少なくとも一部について当該地物がランドマークとして用いられる場合の称呼を示す情報を格納する。
上記の称呼は、作業者40が当該地物の意味を理解することができるように定められる。例えば、上記の称呼は、作業者40により指定される。農作業支援システム100は、(i)地物の外観の特徴、(ii)当該地物において栽培されている農産物22の品目又は品種の少なくとも一方に基づいて、当該地物の称呼を決定してもよい。これにより、作業者40は、農作業支援システム100により指定された地物を容易に特定することができる。
例えば、圃場20に配された複数のビニールハウスにおいてトマトが栽培されている場合に、農作業ロボット120が作業者40に「トマトのビニールハウスで異常が検出されました」というメッセージを通知しても、作業者40は、どのビニールハウスで栽培されているトマトに異常が検出されたのかを理解することができない。一方、農作業ロボット120が作業者40に「農産物IDがABCDEFのトマトに異常が検出されました」というメッセージを通知しても、作業者40は、どのトマトに異常が検出されたのかを理解することができない。
これに対して、本実施形態によれば、例えば、農作業ロボット120は、作業者40に対して、「構造物30の奥の畝24で栽培されている農産物22に異常が検出されました」、「進行方向に向かって左から3番目のビニールハウスにおいて、当該ビニールハウスの出入口側から数えて5番目の畝で栽培されているトマトに異常が検出されました」などのメッセージを通知する。このように、本実施形態によれば、メッセージ中において、地物の位置がセマンティックに指定される。これにより、メッセージ中において指定された地物の位置を容易に特定することができる。
[農作業支援システム100に関連する各部の概要]
本実施形態において、通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線などを含んでもよい。
通信ネットワーク10は、(i)携帯電話回線網などの移動体通信網を含んでもよく、(ii)無線MAN(例えば、WiMAX(登録商標)である。)、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標)である。)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの無線通信網を含んでもよい。無線LAN、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、及び、NFCは、近距離無線通信の一例であってもよい。
本実施形態において、通信端末102は、通信ネットワーク10を介して、農作業支援システム100の各部との間で情報を送受する。通信端末102としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
通信端末102は、例えば、作業者40又は消費者(作業者40などと称される場合がある。)が農作業支援システム100にアクセスする場合におけるユーザインタフェースとして機能してもよい。通信端末102は、農作業支援システム100によるユーザ認証処理に利用されてもよい。
通信端末102は、通信ネットワーク10を介して、農作業ロボット120との間で情報を送受してもよい。通信端末102は、作業者40が農作業ロボット120を操作する場合におけるユーザインタフェースとして機能してもよい。通信端末102は、農作業ロボット120によるユーザ認証処理に利用されてもよい。
通信端末102は、例えば、通信装置、入力装置、出力装置、自己位置推定装置、視線検出装置などを備える。入力装置としては、キーボード、ポインティングデバイス、音声入力装置(例えば、マイクである)、画像入力装置(例えば、カメラである)、音声認識装置、画像認識装置などが例示される。画像入力装置は、静止画像を撮像してもよく、動画像を撮像してもよい。画像入力装置は、画像及び音を記録してよい。出力装置としては、ディスプレイ、プロジェクタ、スピーカ、超音波出力装置、振動出力装置、プリンタなどが例示される。自己位置推定装置としては、GPS信号受信機、加速度センサ、角加速度センサ、ロータリエンコーダなどが例示される。
本実施形態において、撮像機器114は、圃場20の任意の位置に設置される。撮像機器114は、農産物22を撮像することのできる位置に配されることが好ましい。撮像機器114は、例えば、(i)作業を実施している作業者40の音声、及び、(ii)作業者40による作業の様子の少なくとも一方を撮像する。作業者40による作業の様子としては、(i)作業者40の外観、(ii)作業対象となる圃場20又は農産物22の外観、(iii)作業対象となる鳥獣、害虫、雑草などの外観などが例示される。撮像機器114が撮像した画像の画像データは、通信ネットワーク10を介して農作業支援システム100に送信される。上述されたとおり、画像データは、音声付きの画像が記録されたデータであってよい。
本実施形態において、計測機器116は、圃場20の任意の位置に設置される。計測機器116は、農産物22の近傍に配されることが好ましい。計測機器116は、例えば、農産物22の周辺環境の状態を計測する。農産物22の周辺環境の状態としては、(i)農産物22の栽培位置の近傍における培地の水分量、(ii)当該培地に含まれる農薬成分、肥料成分又は微量元素の量、(iii)当該培地の温度、(iv)農産物22の栽培位置の近傍の気温、湿度、風速、照度、日照量又は雨量などが例示される。計測機器116の計測結果を示す計測データは、通信ネットワーク10を介して農作業支援システム100に送信される。
本実施形態において、農作業ロボット120は、例えば、ベースユニット130と、ベースユニット130に取り付けて使用される各種のユニット(アタッチメントと称される場合もある。)とを備える。例えば、本実施形態において、農作業ロボット120は、1以上の移動ユニット132と、1以上の入出力ユニット134と、1以上のセンサユニット136と、1以上の農作業ユニット138とを備える。
農作業ロボット120は、通信ネットワーク10を介して、農作業支援システム100の各部と情報を送受することができる。農作業ロボット120は、自律移動機能を有する。例えば、農作業ロボット120は、作業者40に追従して移動する。農作業ロボット120の詳細は後述される。
本実施形態において、農作業管理サーバ142は、1以上の作業者40が実施する農作業を管理する。農作業管理サーバ142は、作業者40ごとに農作業を管理してもよく、圃場20ごとに農作業を管理してもよく、農産物22ごとに農作業を管理してもよい。一実施形態において、農作業管理サーバ142は、作業計画を管理する。他の実施形態において、農作業支援システム100は、作業履歴を管理する。例えば、農作業管理サーバ142は、作業記録、生育記録、収穫記録及び/又は出荷記録を管理する。農作業管理サーバ142の詳細は後述される。
本実施形態において、ナビゲーションサーバ144は、圃場20の内部に配された特定の地物の位置を、他の地物をランドマークとして用いて示すデータを生成及び出力する。ナビゲーションサーバ144の詳細は後述される。
[農作業支援システム100の各部の具体的な構成]
農作業支援システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。農作業支援システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。農作業支援システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想マシン上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。農作業支援システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。農作業支援システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
農作業支援システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の一般的な構成の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。
上記の一般的な構成の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該ソフトウエア又はプログラムによって規定された動作を実行させる。上記のソフトウエア又はプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータを、農作業支援システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータに、農作業支援システム100又はその一部における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。
上記の情報処理方法は、コンピュータを用いて実行される方法であってよい。上記の情報処理方法は、例えば、ユーザが作業を実施する作業場の内部に配された1以上の地物のそれぞれの位置を示す地物位置情報と、ユーザが1以上の地物のそれぞれを特定するための地物特定情報とを対応付けて格納する特定情報格納段階を有する。上記の情報処理装置において、地物特定情報は、例えば、地物の外観の特徴を示す外観情報、及び、地物の称呼を示す称呼情報の少なくとも一方を含む。
上記の情報処理方法は、例えば、コンピュータを用いて実行される方法であってよい。上記の情報処理方法は、例えば、(a)コンピュータが、ユーザの目的地の位置を示す目的地位置情報を取得する目的地取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、(b)コンピュータが、特定情報格納装置に格納された情報を参照して、目的地位置情報により示される目的地の位置と、1以上の地物のそれぞれの位置とに基づいて、1以上の地物の中から、目的地の目印の候補となる1以上の第1地物を抽出する第1地物抽出段階を有する。上記の情報処理方法において、特定情報格納装置は、例えば、ユーザが作業を実施する作業場の内部に配された1以上の地物のそれぞれの位置を示す地物位置情報と、ユーザが1以上の地物のそれぞれを特定するための地物特定情報とを対応付けて格納する。上記の情報処理方法において、地物特定情報は、例えば、地物の外観の特徴を示す外観情報、及び、地物の称呼を示す称呼情報の少なくとも一方を含む。
農作業支援システム100は、情報処理装置の一例であってよい。ナビゲーションサーバ144は、情報処理装置の一例であってよい。圃場20は、作業場の一例であってよい。農産物22は、地物、他の地物、目印、目的地又は中継地の一例であってよい。畝24は、地物、他の地物、目印、目的地又は中継地の一例であってよい。構造物30は、地物、他の地物、目印、目的地又は中継地の一例であってよい。作業者40は、ユーザの一例であってよい。撮像機器114は、地物、他の地物、目印、目的地又は中継地の一例であってよい。計測機器116は、地物、他の地物、目印、目的地又は中継地の一例であってよい。
本実施形態においては、ナビゲーションサーバ144が案内データを生成し、農作業ロボット120の入出力ユニット134がナビゲーションサーバ144から受信した案内データを作業者40に出力する場合を例として、農作業支援システム100の一例が説明される。しかしながら、農作業支援システム100は本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、ナビゲーションサーバ144における処理の一部又は全部が通信端末102において実行される。この場合、通信端末102は、情報処理装置の一例であってよい。
さらに他の実施形態において、ナビゲーションサーバ144における処理の一部又は全部が農作業ロボット120において実行される。この場合、農作業ロボット120は、情報処理装置の一例であってよい。
図2は、農作業ロボット120のシステム構成の一例を概略的に示す。図1に関連して説明されたとおり、本実施形態において、農作業ロボット120は、ベースユニット130と、移動ユニット132と、入出力ユニット134と、センサユニット136と、農作業ユニット138とを備える。
図2に示されるとおり、本実施形態において、農作業ロボット120は、制御ユニット220と、電源ユニット230と、制振ユニット250と、バランス調整ユニット280とを備える。農作業ロボット120は、複数の制御ユニット220を備えてもよい。農作業ロボット120は、複数の電源ユニット230を備えてもよい。農作業ロボット120は、複数の制振ユニット250を備えてもよい。農作業ロボット120は、複数のバランス調整ユニット280を備えてもよい。
本実施形態において、農作業ロボット120は、任意の作業を実施する作業機械であってよい。農作業ロボット120は、例えば、各種の農作業、監視作業などを実施する。農作業ロボット120は、固定式であってもよく、移動式であってもよい。農作業ロボット120は、自律走行機能又は自律航行機能を有してもよく、遠隔操作により操縦されてもよく、農作業ロボット120に乗り込んだ作業者により操縦されてもよい。農作業ロボット120は、自律走行機能又は自律航行機能を有する、無人作業機械であることが好ましい。
農作業ロボット120は、小型のロボットであってよい。例えば、農作業ロボット120の1台当たりの体積は、2m3以下であってよく、1m3以下であってよく、0.5m3以下であってよく、0.25m3以下であってもよい。これにより、圃場内を自由に移動することができる。また、人間では難しいアングルからでも農産物22を観察することができる。
本実施形態において、ベースユニット130は、移動ユニット132、入出力ユニット134、センサユニット136、農作業ユニット138、制御ユニット220、電源ユニット230、制振ユニット250、及び、バランス調整ユニット280を保持する。本実施形態において、ベースユニット130は、移動ユニット132、入出力ユニット134、センサユニット136、農作業ユニット138、制振ユニット250及びバランス調整ユニット280の少なくとも1つを着脱可能に保持する。これにより、農作業ロボット120は、複数の異なる種類の作業に対応することができる。
本実施形態において、ベースユニット130は、制御ユニット220及び電源ユニット230を有する。制御ユニット220及び電源ユニット230は、ベースユニット130に内蔵されてもよい。制御ユニット220及び電源ユニット230の少なくとも一方は、ベースユニット130に着脱可能に配されてもよい。一実施形態において、制御ユニット220及び電源ユニット230の少なくとも一方は、ベースユニット130の内部に着脱可能に配される。他の実施形態において、制御ユニット220及び電源ユニット230の少なくとも一方は、ベースユニット130の外部に着脱可能に配される。
本実施形態において、移動ユニット132は、農作業ロボット120を移動させる。移動ユニット132の動力は、電力であってもよく、内燃機関であってもよく、蒸気機関であってもよい。例えば、移動ユニット132は、電源ユニット230から供給された電力を動力に変換して、農作業ロボット120を移動させる。本実施形態において、移動ユニット132は、電源ユニット230から供給された電力を利用して動力を発生させる動力源を内蔵してもよい。動力源としては、モータ、アクチュエータなどを例示することができる。
一実施形態において、移動ユニット132は、陸上で移動するための車輪と、当該車輪を駆動する動力源とを備える。他の実施形態において、移動ユニット132は、陸上で移動するための無限軌道と、当該無限軌道を駆動する動力源とを備える。さらに他の実施形態において、移動ユニット132は、水上又は水中で移動するためのスクリューと、当該スクリューを駆動する動力源とを備えてよい。移動ユニット132は、浮力を得るための浮力材をさらに備えてもよい。さらに他の実施形態において、移動ユニット132は、空中で移動するためのプロペラと、当該プロペラを駆動する動力源とを備えてよい。移動ユニット132は、空中に浮遊するためのバルーン又は気嚢をさらに備えてもよい。
本実施形態において、入出力ユニット134は、農作業支援システム100の入出力インタフェースとして機能する。入出力ユニット134は、各種の入力装置を備えてよい。入力装置としては、キーボード、ポインティングデバイス、音声入力装置(例えば、マイクである)、画像入力装置(例えば、カメラである)、音声認識装置、画像認識装置などが例示される。入出力ユニット134は、各種の出力装置を備えてよい。出力装置としては、ディスプレイ、プロジェクタ、スピーカ、超音波出力装置、振動出力装置、プリンタなどが例示される。
本実施形態において、入出力ユニット134は、各種の被写体を撮像する。例えば、入出力ユニット134は、(i)作業者40、(ii)農作業ロボット120、(iii)農産物22、及び、(iv)農産物22の周辺環境の少なくとも1つを撮像する。農産物22の周辺環境としては、圃場の内部又は圃場の周辺を例示することができる。入出力ユニット134は、農産物22の周辺環境として、農産物22が生育している位置の土壌を撮像してよい。
本実施形態において、入出力ユニット134は、静止画像及び動画像の少なくとも一方を撮像する。入出力ユニット134は、動画像を撮像できることが好ましい。入出力ユニット134は、可視光カメラであってもよく、赤外線カメラであってもよい。入出力ユニット134は、マニピュレータと、当該マニピュレータの先端に取り付けられた撮像装置とを有してもよい。マニピュレータは、電源ユニット230から供給された電力を利用して、上記の撮像装置を任意の方向に向けることができる。
入出力ユニット134が撮像した画像のデータは、農作業ロボット120の記憶装置に記憶されてもよく、農作業管理サーバ142に送信されてもよい。農作業ロボット120は、入出力ユニット134が撮像した画像のデータを解析し、解析結果を農作業管理サーバ142及びナビゲーションサーバ144の少なくとも一方に送信してもよい。
本実施形態において、入出力ユニット134は、作業者40からの入力を受け付ける。作業者40による情報の入力態様は特に限定されない。作業者40が農作業を実施している場合、音声入力により情報が入力されることが好ましい。入出力ユニット134は、作業者40が入出力ユニット134に入力した情報を、農作業管理サーバ142及びナビゲーションサーバ144の少なくとも一方に送信してよい。
本実施形態において、入出力ユニット134は、作業者40にメッセージを出力する。入出力ユニット134は、農作業管理サーバ142及びナビゲーションサーバ144の少なくとも一方からのメッセージを、作業者40に出力してよい。メッセージの出力態様は特に限定されない。作業者40が農作業を実施している場合、音声によりメッセージが出力されることが好ましい。
一実施形態において、入出力ユニット134は、ベースユニット130の外部に脱着可能に配される。他の実施形態において、入出力ユニット134は、他のユニットに配される。例えば、入出力ユニット134は、農作業ユニット138に組み込まれる。入出力ユニット134は、制御ユニット220に組み込まれてもよい。
入出力ユニット134は、ベースユニット130の進行方向前方に配されてもよく、ベースユニット130の進行方向後方に配されてもよい。入出力ユニット134は、農作業ロボット120の側面に配されてもよい。入出力ユニット134は、ベースユニット130の上面に配されてもよく、ベースユニット130の下面に配されてもよい。入出力ユニット134は、照明光を出射するライトを有してもよい。ライトは照明部の一例であってよい。
本実施形態において、センサユニット136は、各種の物理量を測定する。例えば、センサユニット136は、作業者40に関する物理量、農作業ロボット120に関する物理量、農産物22に関する物理量、及び、農産物22の周辺環境に関する物理量の少なくとも1つを測定する。これにより、農産物22の生育環境に関する情報を取得することができる。
農産物22に関する物理量としては、農産物22の色、艶、形状、模様、大きさ、重量又は質量、組成、特定成分の含有量、硬度、弾性などを例示することができる。農産物22の周辺環境に関する物理量としては、土壌に関する情報、大気に関する情報、光の強度に関する情報などを例示することができる。土壌に関する情報としては、pH、温度、含水率、粒度分布、硬さ、並びに、土壌に含まれる成分、バクテリア及びウイルスを例示することができる。土壌に含まれる成分としては、有機物(炭素)、窒素、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウム、硫黄、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素などを例示することができる。大気に関する情報としては、気温、気圧、湿度、二酸化炭素濃度、窒素濃度、酸素濃度、風向き及び風量などを例示することができる。
一実施形態において、センサユニット136は、ベースユニット130の外部に脱着可能に配される。他の実施形態において、センサユニット136は、他のユニットに配される。例えば、センサユニット136は、農作業ユニット138に組み込まれる。センサユニット136は、制御ユニット220に組み込まれてもよい。
センサユニット136の測定結果は、農作業ロボット120の記憶装置に記憶されてもよく、農作業管理サーバ142に送信されてもよい。農作業ロボット120は、センサユニット136の測定結果を解析し、解析結果を農作業管理サーバ142に送信してもよい。
本実施形態において、農作業ユニット138は、農作業用のアタッチメントであってよい。例えば、用途に応じた農作業ユニット138が、ベースユニット130に取り付けられる。これにより、農作業ロボット120は、複数の異なる種類の農作業を実施することができる。
本実施形態において、農作業ユニット138は、1又は複数の農作業に特化したユニットであってよい。農作業ユニット138としては、害虫駆除用の薬液散布装置、肥料を散布する肥料散布装置、ガスを散布するガス散布装置、畝立て装置、苗投下装置、種蒔き装置、耕うん装置、不要な枝葉を摘要するための治具を有するマニピュレータ、農産物を摘果するための治具を有するマニピュレータ、草刈り装置(例えば、放置された田畑用の草刈り装置である。)、散水装置、鳥獣威嚇装置(例えば、音声、光により鳥獣を威嚇する装置である。)、間引き装置、摘花装置、果樹摘果装置、袋掛け装置(例えば、果樹用の袋掛け装置である。)などを例示することができる。
本実施形態において、農作業ユニット138は、ベースユニット130に着脱可能に保持される。農作業ユニット138は、電源ユニット230から供給された電力を利用して、農作業ユニット138を駆動するための動力を発生させる動力源を内蔵してもよい。動力源としては、モータ、アクチュエータなどを例示することができる。
本実施形態において、農作業ユニット138は、ファームウエア294を実行し、農作業ユニット138を制御する情報処理装置を備える。上記の情報処理装置は、CPU、GPUなどのプロセッサであってもよい。上記の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてもよい。
最新版のファームウエア294は、例えば、農作業管理サーバ142により管理される。農作業管理サーバ142は、例えば、農作業ユニット138又は制御ユニット220からの要求に応じて、最新版のファームウエア294を、農作業ユニット138又は制御ユニット220に送信する。これにより、農作業ユニット138又は制御ユニット220は、ファームウエア294を更新することができる。
本実施形態において、制御ユニット220は、農作業ロボット120を制御する。一実施形態において、制御ユニット220は、各ユニットと通信し、当該ユニットの種類に応じて、当該ユニットの動作を制御する。制御ユニット220は、複数のユニットの組み合わせに応じて、1又は複数のユニットの動作を制御してもよい。
例えば、制御ユニット220は、移動ユニット132、農作業ユニット138及びバランス調整ユニット280の少なくとも1つと通信する。通信方式は、有線通信であってもよく、無線通信であってもよい。制御ユニット220及び他のユニットの間の通信方式が有線通信である場合、ベースユニット130は、制御ユニット220と他のユニットとの間で情報を伝送する通信経路(バスと称される場合がある。)を有してよい。上記の通信経路は通信部の一例であってよい。
他の実施形態において、制御ユニット220は、農作業管理サーバ142と通信し、農作業ロボット120に関する情報を農作業管理サーバ142に送信する。例えば、制御ユニット220は、農作業ロボット120の位置情報を取得し、当該位置情報を農作業管理サーバ142に送信する。他の例によれば、制御ユニット220は、農作業ロボット120の位置情報と、当該位置情報により示される位置においてセンサユニット136が取得した情報とを対応付けて、農作業管理サーバ142に送信する。
本実施形態において、制御ユニット220は、制御プログラム222を実行し、農作業ロボット120を制御する情報処理装置を備える。上記の情報処理装置は、CPU、GPUなどのプロセッサであってもよい。上記の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてもよい。
本実施形態において、制御プログラム222は、OS224の上で動作してよい。1又は複数の制御プログラム222が、1又は複数のOS224の上で動作してもよい。OS224は、農作業ロボット120に含まれる各種のハードウエアを制御するための1又は複数のドライバ226を介して、農作業ロボット120を制御する。例えば、OS224は、特定のドライバ226を介して、特定のユニット(例えば、移動ユニット132、農作業ユニット138などである。)を認識したり、当該ユニットの動作を制御したりする。制御プログラム222、OS224、及び、ドライバ226の少なくとも1つが更新されることにより、例えば、農作業ロボット120が新しいユニットを利用できるようになったり、農作業ロボット120が効率よくユニットを利用できるようになったりする。
最新版の制御プログラム222、OS224、及び、ドライバ226は、例えば、農作業管理サーバ142により管理される。農作業管理サーバ142は、例えば、制御ユニット220からの要求に応じて、最新版の制御プログラム222、OS224及びドライバ226の少なくとも1つを、制御ユニット220に送信する。これにより、制御ユニット220は、制御プログラム222、OS224及びドライバ226の少なくとも1つを更新することができる。
位置情報は、農作業ロボット120の位置を示す情報であればよく、位置情報の内容及び取得方法は特に限定されない。制御ユニット220は、任意の自己位置推定方法により、農作業ロボット120の位置を特定してよい。制御ユニット220は、GPS信号を受信して、当該GPS信号に基づいて、農作業ロボット120の位置を特定してよい。制御ユニット220は、農地の周辺に設置されたビーコン発信機からのビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に基づいて、農作業ロボット120の位置を特定してよい。農作業ロボット120の位置は、無線電波の電波強度に基づいて定められてもよい。制御ユニット220は、入出力ユニット134が撮像した農作業ロボット120の周囲の画像を解析して、位置が既知の複数のランドマークと農作業ロボット120とがなす角から、農作業ロボット120の位置を特定してもよい。
制御ユニット220は、農作業管理サーバ142から、農作業ロボット120を制御するための情報を取得してもよい。農作業ロボット120を制御するための情報は、農作業ロボット120が今から実施すべき作業に関する情報であってもよい。農作業ロボット120を制御するための情報は、ノウハウ提供者が農作業管理サーバ142にアップロードした制御用データであってよい。農作業ロボット120を制御するための情報は、ノウハウ提供者が農作業管理サーバ142にアップロードした制御用データの出力結果を示すデータであってもよい。制御ユニット220は、農作業管理サーバ142から取得した情報に基づいて、当該情報に関連するユニットの動作を制御してもよい。
本実施形態において、電源ユニット230は、移動ユニット132、農作業ユニット138及びバランス調整ユニット280の少なくとも1つに、当該ユニットを駆動するための電力を供給する。電源ユニット230は、制振ユニット250、入出力ユニット134及びセンサユニット136の少なくとも1つに、電力を供給してもよい。
本実施形態において、自己位置推定ユニット240は、制御ユニット220による自己位置推定処理に用いられるデータを取得する。自己位置推定ユニット240は、例えば、GPS信号受信機、加速度センサ、角加速度センサ及びロータリエンコーダの少なくとも1つを備える。GPS信号受信機、加速度センサ、角加速度センサ、ロータリエンコーダなどからの出力を、制御ユニット220に出力してよい。
本実施形態において、制振ユニット250は、振動を制御する。例えば、制振ユニット250は、入出力ユニット134、センサユニット136及び農作業ユニット138の少なくとも1つの振動を制御する。制振ユニット250は、制御ユニット220からの命令にしたがって、振動を制御してよい。制振ユニット250は、電源ユニット230から供給された電力を利用して、制振ユニット250を駆動するための動力を発生させる動力源を有してよい。動力源としては、モータ、アクチュエータなどを例示することができる。
本実施形態において、バランス調整ユニット280は、重りを有する。バランス調整ユニット280は、ベースユニット130に着脱可能に保持される。ベースユニット130に装着されるユニットの重さ及びその重心の位置によっては、農作業ロボット120の重量バランスが悪くなり、農作業ロボット120が不安定になる。そこで、ベースユニット130の適切な位置にバランス調整ユニット280を装着することにより、農作業ロボット120の重量バランスを調整することができる。
バランス調整ユニット280は、先端に重りを有するマニピュレータであってもよい。マニピュレータが重りとベースユニット130との相対位置を変化させることにより、農作業ロボット120の重心の位置を変化させることができる。マニピュレータは動力源の一例であってよい。
図3は、農作業管理サーバ142の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、農作業管理サーバ142は、入力受付部310と、画面生成部320と、作業計画生成部330と、格納部340とを備える。本実施形態において、格納部340は、ログデータ格納部352と、標準データ格納部354と、作業記録格納部362と、生育記録格納部364と、収穫記録格納部366と、出荷記録格納部368と、設定データ格納部372と、評価データ格納部374とを有する。
本実施形態において、入力受付部310は、作業者40などからの入力を受け付ける。作業者40は、例えば、圃場20に関する各種の情報を入力する。作業者40は、圃場20の位置及び範囲を示す情報を入力してよい。作業者40は、例えば、農産物22の作業計画及び作業履歴を入力する。作業者40は、例えば、農産物22の栽培に関するノウハウを入力する。作業者40などは、例えば、農産物22に関する評価を入力する。農産物22に関する評価の評価項目としては、品質、収量、特定の用途への適否などが例示される。農産物22の品質としては、外観、大きさ、味、特定成分の含有量などが例示される。上記の用途としては、農産物22を消費する動物の種類、農産物22が利用される料理の種類、農産物22の加工の種類などが例示される。
例えば、入力受付部310は、農作業管理サーバ142に対する指示の入力を受け付ける。上記の指示としては、設定の登録、作業計画の作成又は更新、作業履歴の作成又は更新、評価の登録などが例示される。入力受付部310は、入力された指示の内容を示す情報を画面生成部320に出力する。
また、入力受付部310は、データベースに登録される情報の入力を受け付ける。上記の情報としては、農作業管理サーバ142に関する各種設定の内容を示す情報、作業計画の内容を示す情報、作業履歴の内容を示す情報、評価の内容を示す情報などが例示される。入力受付部310は、入力された情報を格納部340に格納する。
本実施形態において、画面生成部320は、各種の画面を生成する。例えば、画面生成部320は、入力受付部310から、入力受付部310が受け付けた指示の内容を示す情報を取得する。画面生成部320は、上記の指示の内容に応じた画面を指示者に提示するための情報(画面データと称される場合がある。)を生成する。上記の画面は、各種の入力画面であってよい。画面生成部320は、生成された画面データを上記の指示の指示者が利用する通信端末102に送信する。
本実施形態において、画面生成部320は、ナビゲーションサーバ144と協働して上記の画面を生成してもよい。画面生成部320は、例えば、ナビゲーションサーバ144と協働して、作業記録、生育記録、収穫記録及び出荷記録の少なくとも1つの入力に用いられる画面を生成する。
より具体的には、画面生成部320は、(i)圃場20の内部に配された特定の地物の位置情報又は識別情報をナビゲーションサーバ144に送信し、(ii)ナビゲーションサーバ144に対して、当該特定の地物の位置が他の地物をランドマークとして用いて表現されたデータの生成を要求してよい。画面生成部320は、ナビゲーションサーバ144から受信したデータを利用して、作業記録、生育記録、収穫記録及び出荷記録の少なくとも1つの入力に用いられる画面を生成する。
これにより、画面生成部320は、作業者40による作業記録、生育記録、収穫記録又は出荷記録の作成を支援することができる。また、画面生成部320は、特定の地物の位置が他の地物をランドマークとして用いて表現された作業記録、生育記録、収穫記録又は出荷記録を生成することができる。画面生成部320は、生成された作業記録、生育記録、収穫記録又は出荷記録を、格納部340に格納してよい。
本実施形態において、作業計画生成部330は、作業計画を生成する。作業計画生成部330は、作業者40ごとに作業計画を生成してもよく、圃場20ごとに作業計画を生成してもよく、農産物22ごとに作業計画を生成してもよい。作業計画生成部330は、生成された作業計画を設定データ格納部372に格納してよい。
作業計画は、日時を示す情報と、当該日時において実施される作業の内容とが対応づけられた情報であってよい。なお、日時を示す情報は、(i)年月日を示す情報であってもよく、(ii)年月日及び時刻を示す情報であってもよい。
作業計画は、作業が実施される圃場20に関する基本的な情報を含んでよい。圃場20に関する基本的な情報としては、圃場20の識別情報、圃場20の位置及び範囲を示す情報、圃場20において作業を行う作業者40の識別情報、圃場20において栽培されている品目を示す情報、圃場20の土壌の特性を示す情報、圃場20の気象の特性を示す情報などが例示される。
農産物22の栽培作業は、1以上の工程を含む。1以上の工程のそれぞれは、1以上の作業項目を含む。各作業項目を実施するために、作業者40は1以上の行動を実行する。作業計画に含まれる作業の内容は、工程のレベルで作成されてもよく、作業項目のレベルで作成されてもよく、行動のレベルで作成されてもよい。
なお、工程のレベルで作業計画が作成される工程と、作業項目のレベルで作業計画が作成される工程とが混在してもよい。また、工程のレベルで作業計画が作成される工程と、作業項目のレベルで作業計画が作成される工程と、行動のレベルで作業計画が作成される工程とが混在してもよい。例えば、実施予定日時までの残り期間の長さが予め定められた値よりも小さな工程については、作業項目のレベル又は行動のレベルで作業計画が作成される。一方、実施予定日時までの残り期間の長さが予め定められた値よりも大きな工程については、工程のレベルで作業計画が作成される。
作業計画生成部330は、作業の進捗状況を管理してもよい。例えば、作業計画生成部330は、農作業ロボット120から、日時を示す情報と、当該日時に農作業ロボット120が実施した作業の内容を示す情報とが対応付けられた情報(作業履歴と称される場合がある。)を取得する。また、例えば、作業計画生成部330は、作業者40の通信端末102から、作業者40の作業履歴を取得する。作業計画生成部330は、作業計画及び作業履歴を比較して、作業の進捗具合を算出する。これにより、作業計画生成部330は、作業の進捗状況を管理することができる。
作業計画生成部330は、作業計画を更新してもよい。例えば、作業計画生成部330は、農作業ロボット120から、日時を示す情報と、当該日時における圃場20及び農産物22の状況を示す情報とが対応付けられた情報を取得する。例えば、作業計画生成部330は、作業者40の通信端末102から、日時を示す情報と、当該日時における圃場20及び農産物22の状況を示す状況とが対応付けられた情報を取得する。例えば、作業計画生成部330は、(i)圃場20の状況、(ii)農産物22の状況、及び、(iii)作業の進捗状況の少なくとも1つに基づいて、作業計画を更新する。
作業計画生成部330は、作業者40の作業に関する指示又は農産物22に関する報告に関するメッセージを、作業者40が利用する通信端末102又は農作業ロボット120に送信してよい。例えば、作業計画生成部330は、作業者40の作業の実施時期が到来した場合、及び、農産物22に異常が検出された場合の少なくとも一方において、上記のメッセージを送信してよい。
本実施形態において、格納部340は、各種の情報を格納する。一実施形態において、格納部340は、作業者40などが農作業支援システム100に入力した情報を格納する。他の実施形態において、格納部340は、農業データに関するプラットフォーム又はデータベースを運営する外部のサーバから各種の情報を取得し、当該情報を格納する。農業データとしては、気象データ、土壌データ、地図データ、農地データ、資材データ、作業適期予測用データ、生育予測用データなどが例示される。
本実施形態において、ログデータ格納部352は、1以上の作業者40のそれぞれについて、時刻又は期間を示す情報と、当該時刻又は期間において作業者40が実施した作業項目を示す情報とが対応づけられた情報(作業ログと称される場合がある。)を格納する。作業ログは、(i)各時刻又は期間における作業者40の位置を示す情報、(ii)作業者40の作業計画において、各時刻又は期間に実施することが予定されている作業項目を示す情報、及び、(iii)各時刻又は期間における作業者40のステータスを示す情報の少なくとも1つを含んでよい。作業者40のステータスとしては、作業中、休憩中、移動中、作業時間外、作業不能などが例示される。作業ログは、作業者40の識別情報(ユーザIDと称される場合がある)を含んでもよく、農作業ロボット120の識別情報(ロボットIDと称される場合がある)を含んでもよい。
ログデータ格納部352は、作業計画生成部330から、作業者40の作業計画に関する情報を取得してよい。ログデータ格納部352は、作業者40が利用する通信端末102又は農作業ロボット120から、作業者40の位置を示す情報を取得してよい。ログデータ格納部352は、作業者40が利用する通信端末102又は農作業ロボット120から、作業者40が実施した作業に関する情報を取得してよい。
例えば、作業者40は、作業を開始する前に、作業者40が今から実施する作業の識別情報を、通信端末102に入力する。作業者40は、作業中に、作業者40が実施している作業の識別情報を、通信端末102に入力してもよい。作業者40は、作業を終了した後で、作業者40が実施した作業の識別情報を、通信端末102に入力してもよい。作業の識別情報としては、名称、略称、識別記号などが例示される。作業者40は、(i)音声入力により作業の識別情報を入力してもよく、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチデバイスなどを利用して、作業の識別情報を入力してもよい。
農作業ロボット120は、例えば、作業計画又は作業者40からの指示に基づいて作業を実施する。農作業ロボット120は、作業ログ又はその一部を生成しながら、作業を実施してよい。農作業ロボット120は、任意のタイミング、又は、予め定められたタイミングで、作業ログを農作業管理サーバ142に送信してよい。
本実施形態において、ログデータ格納部352は、1以上の作業者40のそれぞれについて、時刻又は期間を示す情報と、当該時刻又は期間における作業者40の行動に関する情報とが対応づけられた情報(行動ログと称される場合がある。)を格納する。作業者40の行動に関する情報としては、当該行動の種別を識別するための識別情報、当該行動の内容を示す情報、当該行動を行っている作業者40の画像データなどが例示される。
ログデータ格納部352は、作業者40が利用する通信端末102又は農作業ロボット120から、作業者40の行動に関する情報を取得してよい。例えば、作業者40は、上記の行動の種別を識別するための識別情報、及び、上記の行動の内容を示す情報を、通信端末102に入力する。上記の入力方法及び入力タイミングは、特に限定されない。また、農作業ロボット120は、行動ログ又はその一部を生成しながら、作業を実施してよい。農作業ロボット120は、任意のタイミング、又は、予め定められたタイミングで、行動ログを農作業管理サーバ142に送信してよい。
本実施形態において、標準データ格納部354は、栽培品目ごとに規定された標準的な作業の内容を示す情報(標準データと称される場合がある。)を格納する。標準データは、標準的な工程、標準的な作業項目、標準的な行動、各工程が実施される標準的な時期、各作業項目が実施される標準的な時期などに関する情報を含む。各工程が実施される標準的な時期は、(i)特定の月、週又は日として表されてもよく、(ii)気象環境に関する条件として表されてもよく、(iii)他の工程又は作業項目が実施されてからの期間として表されてもよい。同様に各作業項目が実施される標準的な時期は、(i)特定の月、週又は日として表されてもよく、(ii)気象環境に関する条件として表されてもよく、(iii)他の工程又は作業項目が実施されてからの期間として表されてもよい。
標準データ格納部354は、地域ごとの標準データを格納してよい。これにより、作業計画生成部330は、農産物22が栽培される地域に応じて、適切な作業計画を生成することができる。標準データ格納部354は、作業者40ごとの標準データを格納してよい。これにより、作業計画生成部330は、作業者40の独自のノウハウが反映された作業計画を生成することができる。標準データ格納部354は、気象条件ごとの標準データを格納してよい。これにより、作業計画生成部330は、各年の気象条件に応じて、適切な作業計画を生成することができる。
一実施形態において、標準データは、農業データに関するプラットフォーム又はデータベースを運営するサーバから取得される。他の実施形態において、標準データは、同一の種類の農産物22を栽培する複数の作業者40の過去の作業履歴に基づいて作成される。地域ごとの標準データは、同一の地域において同一の種類の農産物22を栽培する複数の作業者40の過去の作業履歴に基づいて作成される。作業者40ごとの標準データは、作業者40ごとの過去の作業履歴に基づいて生成されてもよく、作業者40が作成した作業計画に基づいて生成されてもよい。
本実施形態において、作業記録格納部362は、作業者40の作業記録を格納する。作業者40の作業記録は、作業者40が通信端末102を介して農作業支援システム100に入力した情報に基づいて作成されてもよく、作業者40が利用した農作業ロボット120の作業履歴に基づいて作成されてもよい。
本実施形態において、生育記録格納部364は、農産物22の生育記録を格納する。農産物22の生育記録は、作業者40が通信端末102を介して農作業支援システム100に入力した情報に基づいて作成されてもよく、作業者40が利用した農作業ロボット120が撮像又は計測した農産物22のデータに基づいて作成されてもよい。
本実施形態において、収穫記録格納部366は、農産物22の収穫記録を格納する。農産物22の収穫記録は、作業者40が通信端末102を介して農作業支援システム100に入力した情報に基づいて作成されてもよく、作業者40が利用した農作業ロボット120が撮像又は計測した農産物22のデータに基づいて作成されてもよい。
本実施形態において、出荷記録格納部368は、農産物22の出荷記録を格納する。農産物22の出荷記録は、作業者40が通信端末102を介して農作業支援システム100に入力した情報に基づいて作成されてもよく、作業者40が利用した農作業ロボット120が撮像又は計測した農産物22のデータに基づいて作成されてもよい。
本実施形態において、設定データ格納部372は、各種の設定に関する情報(設定データと称される場合がある)を格納する。設定データとしては、作業計画生成部330が作成した作業計画、農産物22の生産原価を算出するための単価、農産物22の販売価格の予測値などが例示される。設定データの他の例としては、各作業者の身体的な特徴に関する情報、各作業者の性格的な特徴に関する情報、各作業者の経験に関する情報、各作業者が所有又は作業する農地に関する情報などが例示される。各作業者の身体的な特徴としては、身長、視点の高さなどが例示される。各作業者の性格的な特徴としては、環境の変化に敏感な性格であるか否か、環境の変化に鈍感な性格であるか否か、心配性であるか否か、楽天的であるか否かなどが例示される。作業者の経験に関する情報としては、(i)作業の種類と、当該作業の経験年数との組み合わせ、(ii)当該作業者が有する資格の種類、(iii)当該作業者が受賞した賞の種類、(iv)当該資格又は賞の取得時期などが例示される。農地に関する情報としては、農地の識別情報、農地の位置する地域の識別情報、農地の土壌又は培地の種類又は特性などが例示される。
本実施形態において、評価データ格納部374は、農産物22に関する評価の内容を示す情報(評価データと称される場合がある。)を格納する。評価データは、例えば、農産物22を消費する消費者が通信端末102を介して農作業支援システム100に入力した情報に基づいて作成されてよい。
図4は、ナビゲーションサーバ144の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、ナビゲーションサーバ144は、データベース管理部420と、データ格納部430と、案内データ出力部440とを備える。本実施形態において、データ格納部430は、地図情報格納部432と、農産物情報格納部434と、通路情報格納部436とを有する。
データベース管理部420は、データ格納部430に格納される各種のデータベースを管理する。具体的には、データベースを作成したり、更新したりする。
本実施形態において、データベース管理部420は、特定の位置の位置情報と、当該特定の位置に配された地物の称呼を示す情報とを対応付けて、地図情報を生成又は更新する。データベース管理部420は、生成又は更新された地図情報を、地図情報格納部432に格納する。上記の位置情報は、上記の特定の位置を緯度及び経度で示した情報であってもよく、上記の特定の位置を緯度、経度及び高度で示した情報であってもよい。例えば、上記の位置情報は、圃場20に設けられた基準位置と、上記の特定の位置との相対位置を示した情報であってもよい。
一実施形態において、データベース管理部420は、圃場20の内部を移動する作業者40又は農作業ロボット120が撮像した画像と、当該画像が撮像された位置を示す位置情報とが対応付けられたデータを利用して、特定の位置の位置情報と、当該特定の位置に配された地物の称呼を示す情報とを対応付ける。上記の画像は、動画像であってもよく、静止画像であってもよい。
例えば、データベース管理部420は、上記の画像を作業者40に提示する。作業者40が画像中に地図情報格納部432への登録を希望する地物を発見した場合、作業者40は、当該画像中に映り込んだ地物の称呼を入力する。称呼の入力方式は、音声入力であってもよく、キーボード入力であってもよい。データベース管理部420は、上記の画像が撮像された位置と、作業者40が入力した称呼とを対応付けて、地図情報格納部432に格納する。
このとき、データベース管理部420は、画像中に映り込んだ地物を特定するための処理を実行してもよい。また、データベース管理部420は、上記の画像を解析して、当該画像が撮像された位置と、画像中に映り込んだ地物との相対位置を導出してもよい。データベース管理部420は、上記の画像が撮像された位置と、導出された相対位置とに基づいて、画像中に映り込んだ地物の正確な位置を導出してもよい。データベース管理部420は、上記の地物の位置と、作業者40が入力した称呼とを対応付けて、地図情報格納部432に格納してもよい。
他の実施形態において、圃場20の内部を移動する作業者40が、圃場20の内部の特定の位置において、通信端末102又は農作業ロボット120に対して、地図情報の生成を指示する。また、作業者40は、通信端末102又は農作業ロボット120に対して、上記の特定の位置に配された地物の称呼を入力する。通信端末102又は農作業ロボット120は、作業者40からの指示が受け付けられた位置と、作業者40が入力した称呼とを対応付けて、ナビゲーションサーバ144に送信する。データベース管理部420は、通信端末102又は農作業ロボット120から取得した上記の情報を、地図情報格納部432に格納する。
データベース管理部420は、農作業管理サーバ142にアクセスして、地図情報格納部432に格納された情報を更新してよい。例えば、データベース管理部420は、作業記録格納部362にアクセスして、農作業の実施に伴う地物の外観の変化を地図情報格納部432に登録する。データベース管理部420は、生育記録格納部364にアクセスして、農産物22の生育に伴う地物の外観の変化を地図情報格納部432に登録してよい。データベース管理部420は、収穫記録格納部366にアクセスして、収穫された農産物22の情報を地図情報格納部432から削除してもよい。
本実施形態において、データベース管理部420は、農作業管理サーバ142にアクセスして、農産物情報格納部434に格納された情報を更新する。例えば、データベース管理部420は、作業記録格納部362及び生育記録格納部364の少なくとも一方にアクセスして、農産物情報格納部434に格納された情報を更新する。
本実施形態において、データベース管理部420は、例えば、圃場20の内部における通信端末102又は農作業ロボット120の移動履歴に基づいて、作業者40又は農作業ロボット120が通行可能な通路の位置を導出する。データベース管理部420は、圃場20の地図画像を解析して、作業者40又は農作業ロボット120が通行可能な通路の位置を導出してもよい。データベース管理部420は、作業者40に対して、圃場20の地図画像中に通路の位置を記入することを要求してもよい。データベース管理部420は、作業者40からの入力に基づいて、上記の通路の位置を導出してもよい。データベース管理部420は、導出された通路の位置に基づいて、通路情報格納部436に格納された情報を更新してよい。
本実施形態において、データ格納部430は、各種のデータを格納する。データ格納部430は、データベース管理部420が生成又は更新したデータを格納する。データ格納部430は、案内データ出力部440からの要求に応じて、当該要求により示される条件に合致する情報を抽出する。
本実施形態において、地図情報格納部432は、圃場20の内部に配される1以上の地物のそれぞれの位置を示す地物位置情報と、作業者40が1以上の地物のそれぞれを特定するための地物特定情報とを対応付けて格納する。地物特定情報は、地物の称呼であってよい。地物の称呼は、作業者40により入力された称呼であってもよく、(i)地物の外観の特徴、(ii)当該地物において栽培されている農産物22の品目又は品種の少なくとも一方に基づいて決定された称呼であってもよい。なお、地図情報格納部432は、圃場20の内部に存在する地物の少なくとも一部について、上記の地物位置情報及び地物特定情報を対応付けて格納する。地図情報格納部432の詳細は後述される。
本実施形態において、農産物情報格納部434は、圃場20の内部で栽培される1以上の農産物22のそれぞれに関する各種の情報を格納する。農産物情報格納部434の詳細は後述される。
本実施形態において、通路情報格納部436は、圃場20の内部に配された通路のネットワーク構造を示す通路ネットワーク情報を格納する。通路ネットワーク情報は、例えば、通路上の複数の地点のそれぞれに割り当てられるノードのそれぞれを識別するためのノードIDと、隣接する2つのノードを結ぶリンクのそれぞれを識別するためのリンクIDと、各ノードの位置を示す情報とを含む。通路情報格納部436の詳細は後述される。
案内データ出力部440は、(i)圃場20の内部に配される地物の位置、及び、(ii)当該地物までの経路の少なくとも一方を作業者40に案内するための情報(案内データと称される場合がある。)を出力する。案内データ出力部440の詳細は後述される。
データ格納部430は、特定情報格納部又は特定情報格納装置の一例であってよい。地図情報格納部432は、特定情報格納部又は特定情報格納装置の一例であってよい。案内データ出力部440は、情報処理装置の一例であってよい。
本実施形態において、図5は、地図情報格納部432に格納されるデータの一例を概略的に示す。本実施形態において、地図情報格納部432は、データテーブル500を格納する。本実施形態において、データテーブル500は、1以上のレコードを格納してよい。1以上のレコードのそれぞれは、圃場20の内部に配される1以上の地物のそれぞれに対応する。1以上のレコードのそれぞれは、例えば、地物の管理ID512と、地物の位置を示す情報514と、地物の称呼を示す情報516と、地物の種類を示す情報518と、地物の外観の特徴を示す情報520とを対応付けて格納する。
管理ID512は、圃場20の内部に配される1以上の地物のそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。地物の位置を示す情報514は、(i)当該地物の位置を緯度及び経度で示した情報であってもよく、(ii)当該地物の位置を緯度、経度及び高度で示した情報であってもよく、(iii)圃場20に設けられた基準位置と、当該地物の位置との相対位置を示した情報であってもよい。
地物の称呼を示す情報516は、当該地物がランドマークとして用いられる場合の称呼を示す情報であってよい。地物の称呼は、各地物の外観の特徴を含んでもよい。
一実施形態において、地物の称呼を示す情報516は、作業者40により指定された各地物の称呼を示す情報を含む。他の実施形態において、地物の称呼を示す情報516は、地物の種類を示す情報518及び地物の外観の特徴を示す情報520に基づいて決定される。例えば、地物の外観の特徴を示す情報520に記録された「赤い」という情報と、地物の種類を示す情報518に記録された「箱」という情報とに基づいて、「赤い箱」という称呼が生成される。
地物の種類を示す情報518は、各地物の種類を区別するための情報であってよい。上記の種類としては、農産物、株、培地、作業エリア、ランドマークなどが例示される。上記の種類の他の例としては、一般名称、通称、略称が例示される。
地物の外観の特徴を示す情報520としては、例えば、当該地物の色を示す情報522、当該地物の模様を示す情報524、当該地物の形状を示す情報526、当該地物の大きさを示す情報528などが例示される。地物の大きさとしては、幅、奥行き、高さなどが例示される。
地物が植物又は農産物である場合、地物の外観の特徴を示す情報520は、作業記録格納部362又は生育記録格納部364に記録された情報に基づいて更新され得る。これにより、1以上の農産物22のそれぞれが生育するにつれて、地物の外観の特徴を示す情報520が更新される。
地物の位置を示す情報514は、地物位置情報の一例であってよい。地物の称呼を示す情報516は、地物特定情報又は称呼情報の一例であってよい。地物の種類を示す情報518は、地物種別情報の一例であってよい。地物の外観の特徴を示す情報520は、1以上の地物のそれぞれの色及び大きさの少なくとも一方を示す情報の一例であってよい。地物の称呼は、作業者40が各地物を特定するための情報の一例であってよい。地物の称呼に当該地物の外観の特徴を示す情報が含まれる場合、当該地物の外観の特徴を示す情報は、外観情報の一例であってよい。
本実施形態において、図6は、農産物情報格納部434に格納されるデータの一例を概略的に示す。本実施形態において、農産物情報格納部434は、データテーブル620と、データテーブル640と、データテーブル660とを格納する。
本実施形態において、データテーブル620は、1以上のレコードを格納してよい。1以上のレコードのそれぞれは、圃場20において栽培される1以上の農産物22のそれぞれに対応する。1以上のレコードのそれぞれは、例えば、農産物の農産物ID622と、農産物の管理ID624と、農産物が生育している株の株ID626と、農産物の株における相対位置を示す情報628とを対応付けて格納する。
農産物ID622は、圃場20において栽培される1以上の農産物22のそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。管理ID624は、データテーブル500に格納されている各農産物の管理ID512であってよい。株ID626は、圃場20において栽培される株のそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。株ID626は、データテーブル640に格納されている各株の株ID642であってよい。農産物の相対位置を示す情報628は、株の基準位置と、当該株に生育している各農産物の位置との相対的な位置関係を示す情報であってよい。
本実施形態において、データテーブル640は、1以上のレコードを格納してよい。1以上のレコードのそれぞれは、圃場20において栽培される1以上の株のそれぞれに対応する。1以上のレコードのそれぞれは、例えば、株の株ID642と、株の管理ID644と、株が栽培されている培地の培地ID646と、株の品目又は品種を示す情報648とを対応付けて格納する。
株ID642は、圃場20において栽培される株のそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。管理ID644は、データテーブル500に格納されている各株の管理ID512であってよい。株が栽培されている培地の培地ID646は、圃場20の内部に配された培地(例えば、水田、畑、畝などである)のそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。培地ID646は、データテーブル660に格納されている各培地の培地ID662であってよい。
本実施形態において、データテーブル660は、1以上のレコードを格納してよい。1以上のレコードのそれぞれは、圃場20の内部に配された1以上の培地のそれぞれに対応する。1以上のレコードのそれぞれは、例えば、培地の培地ID662と、培地の管理ID664と、培地が配されるエリアのエリアID666と、培地で栽培される農産物の品目を示す情報668とを対応付けて格納する。
培地ID662は、圃場20の内部に配された培地のそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。管理ID664は、データテーブル500に格納されている各培地の管理ID512であってよい。エリアID666は、圃場20の内部に設定された1以上の作業エリアのそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。例えば、ビニールハウスの内部に複数の畝が形成されている場合、ビニールハウスを作業エリアに設定することで、農作業支援システム100は、上記の複数の畝を、同一の作業エリアに配された単一のグルーブとして取り扱うことができる。
本実施形態において、図7は、通路情報格納部436に格納されるデータの一例を概略的に示す。本実施形態において、通路情報格納部436は、データテーブル720と、データテーブル740とを格納する。
本実施形態において、データテーブル720は、複数のレコードを格納してよい。複数レコードのそれぞれは、圃場20の内部に形成された通路上の複数の地点(ノードと称される場合がある。)のそれぞれに対応する。複数のレコードのそれぞれは、例えば、ノードのノードID722と、ノードの位置を示す情報724とを対応付けて格納する。
ノードID722は、複数のノードのそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。ノードの位置を示す情報724は、(i)当該ノードの位置を緯度及び経度で示した情報であってもよく、(ii)当該ノードの位置を緯度、経度及び高度で示した情報であってもよく、(iii)圃場20に設けられた基準位置と、当該ノードの位置との相対位置を示した情報であってもよい。
本実施形態において、データテーブル740は、1以上のレコードを格納してよい。1以上のレコードのそれぞれは、隣接する2つのノードを結ぶリンクのそれぞれに対応する。1以上のレコードのそれぞれは、例えば、リンクID742と、始点ノードのノードID744と、終点ノードのノードID746と、リンク周辺に配された地物の管理ID748とを対応付けて格納する。
リンクID742は、1以上のリンクのそれぞれを一意に識別するための識別情報であってよい。始点ノードのノードID744は、各リンクの始点に位置するノードのノードIDであってよい。終点ノードのノードID746は、各リンクの終点に位置するノードのノードIDであってよい。リンク周辺に配された地物の管理ID748は、各リンクのリンク上又は近傍に配された1以上の地物のそれぞれの管理IDであってよい。管理ID748は、データテーブル500に格納されている各地物の管理ID512であってよい。データテーブル740の各レコードは、上記の地物の管理ID748と、始点ノードからの距離を示す情報とを対応付けて格納してもよい。
本実施形態において、図8は、案内データ出力部440の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、案内データ出力部440は、視点情報取得部812と、現在位置取得部814とを備える。本実施形態において、案内データ出力部440は、目的地決定部822と、目的ランドマーク抽出部824と、目的ランドマーク決定部826と、位置案内データ出力部828とを備える。本実施形態において、案内データ出力部440は、中継地決定部842と、中継ランドマーク抽出部844と、中継ランドマーク決定部846と、経路案内データ出力部848とを備える。
本実施形態において、視点情報取得部812は、作業者40の視点の高さを示す情報を取得する。例えば、視点情報取得部812は、農作業管理サーバ142の設定データ格納部372にアクセスして、作業者40の視点の高さを示す情報を取得する。
本実施形態において、現在位置取得部814は、作業者40の現在位置を示す情報を取得する。例えば、814は、農作業管理サーバ142のログデータ格納部352にアクセスして、作業者40の現在位置を示す情報を取得する。
本実施形態において、目的地決定部822は、作業者40の目的地を決定する。例えば、目的地決定部822は、作業者40の目的地の位置を示す情報を取得する。目的地決定部822は、上記の情報に基づいて、作業者40の目的地を決定する。
一実施形態において、目的地決定部822は、作業計画生成部330から、作業者40の作業に関する指示又は農産物22に関する報告に関するメッセージを受信する。この場合、目的地決定部822は、上記の作業が実施される位置又は上記の農産物22の位置を、作業者40の目的地として決定する。
他の実施形態において、目的地決定部822は、画面生成部320から、圃場20の内部に配された特定の地物の位置が他の地物をランドマークとして用いて表現されたデータの生成を要求する要求信号を受信する。この場合、目的地決定部822は、上記の特定の地物の位置を、作業者40の目的地として決定する。
本実施形態において、目的ランドマーク抽出部824は、データテーブル500に格納された1以上の地物に関する情報を参照して、目的地決定部822が決定した作業者40の目的地の位置と、データテーブル500に格納された1以上の地物のそれぞれの位置とに基づいて、データテーブル500に格納された1以上の地物の中から、作業者40の目的地の目印の候補となる地物を抽出する。目的ランドマーク抽出部824は、上記目印の候補として、複数の地物を抽出してもよい。例えば、目的ランドマーク抽出部824は、データテーブル500に格納された1以上の地物のうち、当該地物の位置と、作業者40の目的地の位置との距離が予め定められた値よりも小さな地物を、上記の目印の候補となる地物として抽出する。
本実施形態において、目的ランドマーク決定部826は、目的ランドマーク抽出部824が抽出した1以上の候補の中から、作業者40の目的地の目印となる地物を決定する。例えば、目的ランドマーク決定部826は、上記の候補として抽出された1以上の地物のそれぞれの色及び大きさの少なくとも一方に基づいて、上記の候補として抽出された1以上の地物の中から、上記の目印となる地物を決定する。
一実施形態において、目的ランドマーク決定部826は、上記の候補として抽出された1以上の地物のそれぞれの色に基づいて、上記の目印となる地物を決定する。例えば、目的ランドマーク決定部826は、まず、データテーブル500に格納された1以上の地物に関する情報を参照して、(i)上記の候補として抽出された1以上の地物及び(ii)作業者40の目的地の少なくとも一方の近傍に、1以上の農産物22の少なくとも一部が配されているか否かを判定する。例えば、目的ランドマーク決定部826は、データテーブル500の地物の種類を示す情報518をキーとして、1以上の農産物22を抽出する。目的ランドマーク決定部826は、抽出された1以上の農産物22のそれぞれの位置を示す情報514に基づいて、上記の判定を実行する。
次に、(i)上記の候補として抽出された1以上の地物及び(ii)作業者40の目的地の少なくとも一方の近傍に、1以上の農産物22の少なくとも一部が配されていると判定された場合、目的ランドマーク決定部826は、少なくとも一部の農産物22の色とは異なる色の候補の中から、上記の目印となる地物を決定する。これにより、作業者40は、目印を容易に発見することができる。
目的ランドマーク抽出部824が抽出した1以上の候補の中に、少なくとも一部の農産物22の色とは異なる色の候補が存在しない場合、目的ランドマーク抽出部824が抽出した1以上の候補の中から、(i)上記の農産物22の色との差が他よりも大きな候補、又は、(ii)他の候補よりも大きさが大きな候補を、上記の目印となる地物として決定してよい。目的ランドマーク抽出部824が抽出した1以上の候補の中に、少なくとも一部の農産物22の色とは異なる色の候補が存在しない場合、目的ランドマーク決定部826は、その旨を示す信号を、例えば中継地決定部842に出力してもよい。
他の実施形態において、目的ランドマーク決定部826は、上記の候補として抽出された1以上の地物のそれぞれの大きさに基づいて、上記の目印となる地物を決定する。例えば、目的ランドマーク決定部826は、まず、データテーブル500に格納された1以上の地物に関する情報を参照して、上記の候補として抽出された1以上の地物のそれぞれについて、(i)上記の1以上の地物のそれぞれの大きさ、(ii)作業者40の視点の高さ、及び、(iii)作業者40の現在位置に基づいて、作業者40による視認の可否を判定する。
次に、作業者40が視認できると判定された候補が存在した場合、目的ランドマーク決定部826は、作業者40が視認できると判定された候補の中から、上記の目印となる地物を決定する。これにより、作業者40は、目印を容易に発見することができる。作業者40が視認できると判定された候補が存在しなかった場合、目的ランドマーク決定部826は、その旨を示す信号を、例えば中継地決定部842に出力してもよい。
本実施形態において、位置案内データ出力部828は、上記の目印を用いて、目的地の位置をユーザに案内するための情報(位置案内データと称される場合がある)を生成する。位置案内データ出力部828は、例えば、データテーブル500に格納された情報を参照して、(i)目印として決定された地物及び(ii)目的地の少なくとも一方の近傍に、目印として決定された地物と同一又は類似する種類の他の地物が配されているか否かを判定する。(i)目印として決定された地物及び(ii)目的地の少なくとも一方の近傍に、他の地物が配されていると判定された場合、位置案内データ出力部828は、序数を用いて目的地の位置をユーザに案内するための案内情報を生成する。
本実施形態において、中継地決定部842は、作業者40の目的地までの経路上に配される中継地を決定する。例えば、中継地決定部842は、目的ランドマーク決定部826から、目印となる地物が決定されなかったことを示す信号を受信した場合に、上記の中継地を決定する。例えば、目的ランドマーク抽出部824は、通路情報格納部436に格納された情報を参照して、作業者40の現在位置から、作業者40の目的地までの経路を探索する。目的ランドマーク抽出部824は、通路情報格納部436を参照して、上記の経路上のノードの位置を示す情報を取得する。
本実施形態において、中継ランドマーク抽出部844は、例えば、データテーブル500に格納された情報を参照して、上記の中継地の位置と、データテーブル500に格納された1以上の地物のそれぞれの位置とに基づいて、データテーブル500に格納された1以上の地物の中から、上記の中継地の目印の候補となる地物を抽出する。中継ランドマーク抽出部844は、複数の候補を抽出してよい。例えば、中継ランドマーク抽出部844は、データテーブル500に格納された1以上の地物のうち、当該地物の位置と、中継地の位置との距離が予め定められた値よりも小さな地物を、上記の目印の候補となる地物として抽出する。
本実施形態において、中継ランドマーク決定部846は、中継ランドマーク抽出部844が抽出した1以上の候補の中から、中継地の目印となる地物を決定する。例えば、中継ランドマーク決定部846は、上記の候補として抽出された1以上の地物のそれぞれの色及び大きさの少なくとも一方に基づいて、上記の候補として抽出された1以上の地物の中から、上記の目印となる地物を決定する。上記の候補として抽出された1以上の地物のそれぞれの色及び大きさの少なくとも一方に基づいて、上記の目印となる地物を決定する具体的な手法は、目的ランドマーク決定部826において説明された手法と同様であってよい。
本実施形態において、経路案内データ出力部848は、上記の各種の目印を用いて、目的地までの経路を作業者40に案内するための情報(経路案内データと称される場合がある。)を生成する。これにより、作業者40が、作業者40の現在位置から、目的地又は目的地の目印となる地物を直接視認することができない場合であっても、ナビゲーションサーバ144は、作業者40を目的地まで案内することができる。
視点情報取得部812は、視点取得部の一例であってよい。現在位置取得部814は、ユーザ位置取得部の一例であってよい。目的地決定部822は、目的地取得部の一例であってよい。目的ランドマーク抽出部824は、第1地物抽出部の一例であってよい。目的ランドマーク決定部826は、目印決定部の一例であってよい。位置案内データ出力部828は、案内情報生成部の一例であってよい。中継地決定部842は、中継地取得部の一例であってよい。中継ランドマーク抽出部844は、第2地物抽出部の一例であってよい。中継ランドマーク決定部846は、目印決定部の一例であってよい。経路案内データ出力部848は、案内情報生成部の一例であってよい。
作業者40の視点の高さを示す情報は、視点情報の一例であってよい。作業者40の現在位置を示す情報は、ユーザ位置情報の一例であってよい。作業者40の目的地の位置を示す情報は、目的地位置情報の一例であってよい。データテーブル500は、特定情報格納部に格納された情報の一例であってよい。
図9は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。農作業支援システム100の少なくとも一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、農作業管理サーバ142の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。例えば、ナビゲーションサーバ144の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。農作業ロボット120の少なくとも一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。通信端末102の少なくとも一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、GPU3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インタフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。GPU3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
通信インタフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD-ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
プログラムが、DVD-ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026(DVD-ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。