以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
[データ配信システム100の概要]
図1は、データ配信システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、データ配信システム100は、農作業ロボット102の制御に利用されるデータ(制御用データと称される場合がある。)を配信する。制御用データは、例えば、農作業ロボット102に取り付けて使用される各種のユニット(アタッチメントと称される場合もある。)を制御するために利用される。なお、農作業ロボット102の詳細は後述される。
アタッチメントの動作の制御は、農作業ロボット102の動作の制御の一例であってよい。農作業ロボット102を制御するための制御用データが、農作業ロボット102に対応する制御用データと称される場合がある。アタッチメントを制御するための制御用データが、アタッチメントに対応する制御用データと称される場合がある。
制御用データは、単一の種類の農作業ロボット102を制御するために利用されてもよく、複数の種類の農作業ロボット102を制御するために利用されてもよい。例えば、制御用データは、同一又は関連する種類の作業機械を制御するために利用され得る。
制御用データは、単一の種類のアタッチメントを制御するために利用されてもよく、複数の種類のアタッチメントを制御するために利用されてもよい。例えば、制御用データは、同一又は関連する種類のアタッチメントを制御するために利用され得る。
制御用データは、(i)農作業ロボット102の動作を制御するためのプログラム、(ii)農作業ロボット102の動作を制御するための学習済みの学習モデル、(iii)上記のプログラム又は学習モデルから出力されたデータであって、農作業ロボット102の動作を制御するためのデータ、及び、(iv)農作業ロボット102の動作を制御するためのパラメータの設定値若しくは設定値のセットの少なくとも1つであってよい。上記のパラメータは、例えば、農作業ロボット102の動作を制御するためのプログラム又は学習モデルにより、特定の機能を実現するために利用され得る。
制御用データは、(i)アタッチメントの動作を制御するためのプログラム、(ii)アタッチメントの動作を制御するための学習済みの学習モデル、(iii)上記のプログラム又は学習モデルから出力されたデータであって、アタッチメントの動作を制御するためのデータ、及び、(iv)アタッチメントの動作を制御するためのパラメータの設定値若しくは設定値のセットの少なくとも1つであってよい。上記のパラメータは、例えば、アタッチメントの動作を制御するためのプログラム又は学習モデルにより、特定の機能を実現するために利用され得る。
制御用データは、農作業ロボット102により実施される作業に関するノウハウが反映されたデータであってよい。一実施形態において、制御用データは、農作業ロボット102により実施される作業に熟練した作業者(ベテラン作業者と称される場合がある。)のノウハウが反映されたデータであってよい。他の実施形態において、制御用データは、農作業ロボット102又はアタッチメントの操作又は制御に関する豊富な知識を有する有識者のノウハウが反映されたデータであってよい。
制御用データは、複数の作業がベテラン作業者により実施される順番を示すデータ、ベテラン作業者が特定の作業を実施するタイミングを示すデータなどであってよい。制御用データは、(i)特定の作業に関連する作業対象の画像データと、当該特定の作業におけるベテラン作業者による判断結果を示すデータとを学習用の教師データとして訓練された学習済みの学習モデル、(ii)特定の作業に関連する物理量の測定結果を示す測定データと、当該特定の作業におけるベテラン作業者による判断結果を示すデータとを教師データとして訓練された学習済みの学習モデルなどであってもよい。制御用データは、農作業ロボット102又はアタッチメントを利用して特定の作業方法を実現するためのデータであってもよい。
本実施形態において、データ配信システム100は、1以上の種類の農作業ロボット102のそれぞれの動作を制御するための1以上の制御用データを配信するためのプラットフォームを提供する。データ配信システム100は、1以上の種類のアタッチメントのそれぞれの動作を制御するための1以上の制御用データを配信するためのプラットフォームを提供してもよい。上述されたとおり、1以上の制御用データのそれぞれは、農作業ロボット102により実施される複数の作業のそれぞれにおいて、農作業ロボット102の動作を制御するために利用される。また、アタッチメントの動作は、農作業ロボット102の動作の一例であってよい。
データ配信システム100は、上記の制御用データに関する取引を仲介するためのプラットフォームを提供してもよい。データ配信システム100は、上記の制御用データのアクセス権又は利用権に関する取引を仲介するためのプラットフォームを提供してもよい。
例えば、制御用データの一例である学習済モデルは、農作業ロボット102の上で動作する場合もあれば、管理システム110の上で動作する場合もある。また、農作業ロボット102の上で動作するプログラムが、管理システム110の上で動作するプログラムとの間で情報を互いに送受しながら、農作業ロボット102の動作を制御する場合もある。学習済モデルが管理システム110の上で動作する。このような場合において、作業者20が、管理システム110の上で動作するプログラム又は学習モデルから出力されたデータを農作業ロボット102の制御用データとして利用するために、当該プログラム又は学習モデルのアクセス権又は利用権が要求され得る。
[データ配信システム100のシステム構成の概要]
本実施形態において、データ配信システム100は、管理システム110を備える。データ配信システム100は、1又は複数の農作業ロボット102をさらに備えてもよい。なお、「1又は複数の」という用語が、「1以上の」と称される場合がある。
本実施形態において、管理システム110は、通信ネットワーク10を介して、作業者20、ノウハウ提供者30又は消費者40が利用する通信端末22との間で、互いに情報を送受する。農作業ロボット102が通信機能を有する場合、管理システム110は、通信ネットワーク10を介して、農作業ロボット102との間で、互いに情報を送受してもよい。
[データ配信システム100のユーザの概要]
本実施形態において、作業者20は、農作業ロボット102を利用して、農産物60を生産する。農産物60としては、穀類、野菜、果物、茶、キノコ類又は菌糸類などを例示することができる。
作業者20は、管理システム110にアクセスして、ノウハウ提供者30により提供された制御用データを取得する。例えば、作業者20は、管理システム110にアクセスして、農作業ロボット102が次に実施する作業に適した制御用データをダウンロードする。ダウンロードされた制御用データが作業者20の農作業ロボット102にインストールされると、作業者20の農作業ロボット102は、ノウハウ提供者30が農作業ロボット102を利用した場合と同等の品質で、上記の作業を実施することができるようになる。
作業者20は、管理システム110からダウンロードした制御用データを評価してよい。一実施形態において、作業者20は、例えば、制御用データ自体の安定性、農作業ロボット102の制御の安定性、農作業ロボット102の動作の安定性、農作業ロボット102の動作の再現性、及び、制御用データを利用して実施された作業の品質の少なくとも1つを評価することで、制御用データを評価する。
動作の安定性としては、トラブルの発生回数又は発生頻度、動作の円滑さ、これらの組み合わせなどが例示される。トラブルとしては、急作動、誤作動、異音、異常な振動などが例示される。作業の品質としては、精度、正確性、効率、速度、再現性、適格性、静寂性、これらの組み合わせなどが例示される。上記の速度は、作業自体の速度であってもよく、位置決め動作の速度であってもよい。
作業の精度又は正確性は、例えば、各作業の精度を示す指標に着目し、当該指標が適切な水準に達しているか否かにより判定される。例えば、(i)肥料、農薬、水などの散布作業における、実際の散布位置又は散布領域と、目標とする散布位置又は散布領域との一致具合、(ii)畝立作業における畝の高さ又は形状の均一性、(iii)耕うん作業における圃場表面の高さの均一性、(iv)苗又は種の植付作業における植付間隔の均一性、(v)収穫作業における、収穫された農産物の表面の傷の有無、程度又は個数、(v)間引作業における、間引かれずに残存する農産物の表面の傷の有無、程度又は個数などが評価される。なお、傷の新旧を判定することにより、収穫作業又は間引作業の実施中に発生した傷と、収穫作業又は間引作業の実施前に発生した傷とが区別され得る。
作業の適格性は、例えば、各作業の品質を示す指標に着目し、当該指標が適切な水準に達しているか否かにより判定される。例えば、間引き作業における間引き具合が適切であるか、散水作業における散水量、散水面積などが適切であるかなどが評価される。
他の実施形態において、作業者20は、例えば、制御用データを利用して生産された農産物60を評価することで、制御用データを評価する。作業者20は、上記の農産物60の品質、病害虫の発生具合、収穫量及び収益の少なくとも1つを評価してよい。農産物60の品質としては、味、色、艶、形状、模様、大きさ、重量又は質量、組成、特定成分の含有量、硬度、弾性などが例示される。
農産物60の品質は、連続的な数値により示されてもよく、段階的な区分により示されてもよく、目標とする品質に到達しているか否かにより示されてもよい。なお、農産物60の大きさとしては、太さ、長さなどが例示される。農産物60の味は、官能試験に基づく判定結果であってもよく、物理的又は化学的な分析に基づく判定結果であってもよい。例えば、農産物60の味としては、農産物60の甘味又は糖度、酸味又はpH、苦み又はCa濃度若しくはMg濃度などが例示される。
本実施形態において、ノウハウ提供者30は、制御用データを提供する。例えば、ノウハウ提供者30は、制御用データを作成して、当該制御用データを管理システム110にアップロードする。ノウハウ提供者30としては、ベテラン作業者32、資材提供者34、アタッチメント提供者36などが例示される。
本実施形態において、ベテラン作業者32は、農作業ロボット102を利用して作業を実施する。ベテラン作業者32は、上記の作業に熟練した作業者であってよい。ベテラン作業者32は、データ配信システム100により認定された作業者であってよい。ベテラン作業者32は、特定の団体により認定された作業者であってもよい。ベテラン作業者32は、新たな農法の提案者であってもよい。
本実施形態において、資材提供者34は、農作業ロボット102を利用する作業者20に対して、農作業ロボット102により実施される作業において使用される資材を提供する。資材提供者34としては、資材の企画者、開発者、製造者、販売者などが例示される。上記の資材は消耗品であってよい。
本実施形態において、アタッチメント提供者36は、農作業ロボット102を利用する作業者20に対して、農作業ロボット102に取り付けられて使用されるアタッチメントを提供する。アタッチメント提供者36としては、アタッチメントの企画者、開発者、製造者、販売者などが例示される。アタッチメント提供者36は、アタッチメントの制御プログラムの企画者、開発者、製造者、販売者などであってもよい。
本実施形態において、消費者40は、作業者20が生産した農産物60を消費する。消費者40は、上記の農産物60を購入してもよく、無償で譲り受けてもよい。本実施形態において、消費者40は、上記の農産物60の品質を評価する。農産物60の品質としては、味、色、模様、形、大きさ、重さ、特定の成分の含有量などが例示される。消費者40は、例えば、通信端末22を介して、データ配信システム100に、上記の農産物60の評価を示す情報を入力する。
上述されたとおり、農産物60の品質は、連続的な数値により示されてもよく、段階的な区分により示されてもよく、目標とする品質に到達しているか否かにより示されてもよい。なお、農産物60の大きさとしては、太さ、長さなどが例示される。農産物60の味は、官能試験に基づく判定結果であってもよく、物理的又は化学的な分析に基づく判定結果であってもよい。例えば、農産物60の味としては、農産物60の甘味又は糖度、酸味又はpH、苦み又はCa濃度若しくはMg濃度などが例示される。
[データ配信システム100に関連する各部の概要]
本実施形態において、通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線などを含んでもよい。
通信ネットワーク10は、(i)携帯電話回線網などの移動体通信網を含んでもよく、(ii)無線MAN(例えば、WiMAX(登録商標)である。)、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標)である。)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの無線通信網を含んでもよい。無線LAN、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、及び、NFCは、近距離無線通信の一例であってもよい。
本実施形態において、通信端末22は、通信ネットワーク10を介して、管理システム110との間で情報を送受する。通信端末22は、作業者20、ノウハウ提供者30又は消費者40が管理システム110にアクセスする場合におけるユーザインタフェースとして機能してもよい。通信端末22は、管理システム110によるユーザ認証処理に利用されてもよい。
通信端末22は、通信ネットワーク10を介して、農作業ロボット102との間で情報を送受してもよい。通信端末22は、作業者20又は作業者20が農作業ロボット102を操作する場合におけるユーザインタフェースとして機能してもよい。通信端末22は、農作業ロボット102によるユーザ認証処理に利用されてもよい。
通信端末22としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
本実施形態において、農作業ロボット102は、農作業ロボット102に取り付けられた1又は複数のユニット(アタッチメントと称される場合がある。)を利用して、各種の作業を実施することができる。例えば、農産物を生産するためには、培地のサンプリング、培地の分析、施肥、畝立、種蒔き又は植え付け、圃場の監視、害虫駆除、除草、間引き又は摘要、追肥、収穫時期の判断、収穫などの作業が発生する。培地としては、土壌、菌床、水耕栽培用の多孔質材などが例示される。農産物を生産するための作業は、農作業と称される場合がある。
本実施形態において、農作業ロボット102は、ベースユニット130と、移動ユニット132と、センサユニット136と、農作業ユニット138とを備える。農作業ロボット102は、複数の移動ユニット132を備えてもよい。農作業ロボット102は、複数の撮像ユニット134を備えてもよい。農作業ロボット102は、複数のセンサユニット136を備えてもよい。農作業ロボット102は、複数の農作業ユニット138を備えてもよい。農作業ロボット102の詳細は後述される。
[管理システム110の機能の概要]
本実施形態において、管理システム110は、1以上の制御用データを管理する。管理システム110は、1以上の制御用データのそれぞれの配信を管理してよい。管理システム110は、1以上の制御用データのそれぞれへのアクセスを管理してよい。例えば、管理システム110は、特定の作業者20から特定の制御用データへのアクセスの許否を判定する。管理システム110は、1以上の制御用データのそれぞれに関する評価を管理してよい。
[プラットフォーム機能]
本実施形態において、管理システム110は、例えば、制御用データの取得を希望する作業者20と、制御用データの提供を希望するノウハウ提供者30との間における、制御用データの授受を仲介する。より具体的には、ノウハウ提供者30は、管理システム110に、ノウハウ提供者30が作成した制御用データを送信(アップロードと称される場合がある)する。作業者20は、管理システム110から、ノウハウ提供者30が作成した制御用データを受信(ダウンロードと称される場合がある)する。
[評価機能]
本実施形態において、管理システム110は、ノウハウ提供者30によりアップロードされた1以上の制御用データの少なくとも一部を評価する。管理システム110は、ノウハウ提供者30によりアップロードされた1以上の制御用データのそれぞれを評価してもよい。
一実施形態において、管理システム110は、制御用データを利用して農産物60を生産した作業者20から、当該制御用データに関する評価を示す情報を取得する。他の実施形態において、管理システム110は、(i)制御用データを利用して農産物60を生産した作業者20、及び、(ii)制御用データを利用して生産された農産物60を消費した消費者40の少なくとも一方から、農産物60に関する評価を示す情報を取得する。
[リコメンド機能]
本実施形態において、管理システム110は、作業者20に対して、作業者20の次の作業に適した制御用データを推奨する。管理システム110は、作業者20の作業計画に基づいて、作業者20の次の作業に適した制御用データを推奨してよい。
一実施形態において、管理システム110は、制御用データの評価に基づいて、作業者20の次の作業に適した制御用データを推奨する。他の実施形態において、管理システム110は、(i)作業者20の現在の作業又は(ii)作業者20が過去の特定の期間に実施した作業に基づいて、作業者20の次の作業に適した制御用データを推奨する。
[サプライチェーン管理機能]
本実施形態において、管理システム110は、1以上の作業者20のそれぞれの作業計画に基づいて、資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方を予測する。管理システム110は、1以上の作業者20のそれぞれの作業計画及び作業実績に基づいて、資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方を予測してよい。管理システム110は、1以上の作業者20のそれぞれの作業計画及び作業実績、並びに、気象予報に基づいて、資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方を予測してよい。
管理システム110は、特定の期間における資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方を予測してよい。管理システム110は、特定の地域における資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方を予測してよい。管理システム110は、特定の期間及び特定の地域における資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方を予測してよい。
管理システム110は、資材の消費量の予測値を示す情報を、資材提供者34が利用する通信端末22に送信してよい。これにより、資材提供者34は、上記の予測値を用いて、資材の生産計画及び配送計画の少なくとも一方を決定することができる。管理システム110は、アタッチメントの利用数量の予測値を示す情報を、アタッチメント提供者36が利用する通信端末22に送信してよい。これにより、資材提供者34は、上記の予測値を用いて、アタッチメントの生産計画及び配送計画の少なくとも一方を決定することができる。
[データ配信システム100の各部の具体的な構成]
データ配信システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。データ配信システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。データ配信システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想マシン上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。データ配信システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。データ配信システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
データ配信システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の一般的な構成の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。
上記の一般的な構成の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該ソフトウエア又はプログラムによって規定された動作を実行させる。上記のソフトウエア又はプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータを、データ配信システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータに、データ配信システム100又はその一部における情報処理を実行させるためのプログラムであってよい。
一実施形態において、データ配信システム100又はその一部における情報処理方法は、例えば、作業機械の動作を制御するための第1データを取得する第1データ取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、作業機械と同一又は関連する種類の作業機械である第1作業機械が、第1データを利用して実際に制御されたことを示す第2データを取得する第2データ取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、作業機械と同一又は関連する種類の作業機械であり、第1作業機械とは異なる第2作業機械の利用者の通信端末から、第1データの配信を要求する配信要求を取得する配信要求取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、配信要求取得段階において配信要求が取得され、且つ、第2データ取得段階において第2データが取得されたことに応じて、通信端末又は第2作業機械に、第1データを配信する配信段階を有する。
他の実施形態において、データ配信システム100又はその一部における情報処理方法は、作業機械の動作を制御するためのデータを評価する評価方法であってよい。上記の評価方法は、例えば、作業機械が複数の作業を実施することにより生産される成果物に関する評価を示す第1評価情報を取得する第1評価取得段階を有する。上記の評価方法は、例えば、成果物の識別情報と、複数の作業のそれぞれにおいて作業機械の動作を制御するために利用された複数の第1データのそれぞれの識別情報とを対応づけて格納する格納装置を参照して、成果物の生産に利用された複数の第1データを特定するデータ特定段階を有する。上記の評価方法は、例えば、第1評価取得段階において取得された第1評価情報により示される評価に基づいて、データ特定段階において特定された複数の第1データのそれぞれを評価する第1評価段階を有する。
さらに他の実施形態において、データ配信システム100又はその一部における情報処理方法は、例えば、作業機械により実施される複数の作業のそれぞれにおいて、作業機械の動作を制御するために利用される複数の第1データのそれぞれを取得する第1データ取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、作業機械と同一又は関連する種類の作業機械である第2作業機械の利用者の通信端末から、複数の第1データの少なくとも1つの配信を要求する配信要求を取得する配信要求取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、配信要求取得段階において配信要求が取得されたことに応じて、通信端末又は第2作業機械に、第1データを配信する配信段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、通信端末又は第2作業機械に対して過去に配信された少なくとも1つの第1データに基づいて、通信端末又は第2作業機械に対して次に配信される第1データを決定する次データ決定段階を有する。
データ配信システム100は、情報処理装置の一例であってよい。データ配信システム100は、制御用データを評価する評価装置の一例であってよい。管理システム110は、情報処理装置の一例であってよい。管理システム110は、制御用データを評価する評価装置の一例であってよい。
農作業ロボット102は、作業機械及び農業機械の一例であってよい。農作業ロボット102が通信機能を有する場合、農作業ロボット102は通信端末の一例であってもよい。作業者20により利用される農作業ロボット102は、第2作業機械の一例であってよい。ノウハウ提供者30により利用される農作業ロボット102は、第2作業機械と同一又は関連する種類の作業機械である、第1作業機械の一例であってよい。第1作業機械及び第2作業機械は、2台の異なる作業機械であってよい。多くの場合において、第1作業機械及び第2作業機械が異なることが想定される。しかしながら、第1作業機械及び第2作業機械は、同一の作業機械であってもよい。
作業者20は、第2作業機械の利用者の一例であってよい。農産物60は、作業機械が複数の作業を実施することにより生産される成果物の一例であってよい。農作業は、作業の一例であってよい。制御用データは、第1データの一例であってよい。制御用データは、作業機械の動作を制御するためのデータの一例であってよい。
図2は、農作業ロボット102のシステム構成の一例を概略的に示す。図1に関連して説明されたとおり、本実施形態において、農作業ロボット102は、ベースユニット130と、移動ユニット132と、撮像ユニット134と、センサユニット136と、農作業ユニット138とを備える。
図2に示されるとおり、本実施形態において、農作業ロボット102は、制御ユニット220と、電源ユニット230と、制振ユニット250と、バランス調整ユニット280とを備える。農作業ロボット102は、複数の制御ユニット220を備えてもよい。農作業ロボット102は、複数の電源ユニット230を備えてもよい。農作業ロボット102は、複数の制振ユニット250を備えてもよい。農作業ロボット102は、複数のバランス調整ユニット280を備えてもよい。
本実施形態において、農作業ロボット102は、任意の作業を実施する作業機械であってよい。農作業ロボット102は、例えば、各種の農作業、監視作業などを実施する。農作業ロボット102は、固定式であってもよく、移動式であってもよい。農作業ロボット102は、自律走行機能又は自律航行機能を有してもよく、遠隔操作により操縦されてもよく、農作業ロボット102に乗り込んだ作業者により操縦されてもよい。農作業ロボット102は、自律走行機能又は自律航行機能を有する、無人作業機械であることが好ましい。
農作業ロボット102は、小型のロボットであってよい。例えば、農作業ロボット102の1台当たりの体積は、2m3以下であってよく、1m3以下であってよく、0.5m3以下であってよく、0.25m3以下であってもよい。これにより、圃場内を自由に移動することができる。また、人間では難しいアングルからでも農産物60を観察することができる。
本実施形態において、ベースユニット130は、移動ユニット132、撮像ユニット134、センサユニット136、農作業ユニット138、制御ユニット220、電源ユニット230、制振ユニット250、及び、バランス調整ユニット280を保持する。本実施形態において、ベースユニット130は、移動ユニット132、撮像ユニット134、センサユニット136、農作業ユニット138、制振ユニット250及びバランス調整ユニット280の少なくとも1つを着脱可能に保持する。これにより、農作業ロボット102は、複数の異なる種類の作業に対応することができる。
本実施形態において、ベースユニット130は、制御ユニット220及び電源ユニット230を有する。制御ユニット220及び電源ユニット230は、ベースユニット130に内蔵されてもよい。制御ユニット220及び電源ユニット230の少なくとも一方は、ベースユニット130に着脱可能に配されてもよい。一実施形態において、制御ユニット220及び電源ユニット230の少なくとも一方は、ベースユニット130の内部に着脱可能に配される。他の実施形態において、制御ユニット220及び電源ユニット230の少なくとも一方は、ベースユニット130の外部に着脱可能に配される。
本実施形態において、移動ユニット132は、農作業ロボット102を移動させる。移動ユニット132の動力は、電力であってもよく、内燃機関であってもよく、蒸気機関であってもよい。例えば、移動ユニット132は、電源ユニット230から供給された電力を動力に変換して、農作業ロボット102を移動させる。本実施形態において、移動ユニット132は、電源ユニット230から供給された電力を利用して動力を発生させる動力源を内蔵してもよい。動力源としては、モータ、アクチュエータなどを例示することができる。
一実施形態において、移動ユニット132は、陸上で移動するための車輪と、当該車輪を駆動する動力源とを備える。他の実施形態において、移動ユニット132は、陸上で移動するための無限軌道と、当該無限軌道を駆動する動力源とを備える。さらに他の実施形態において、移動ユニット132は、水上又は水中で移動するためのスクリューと、当該スクリューを駆動する動力源とを備えてよい。移動ユニット132は、浮力を得るための浮力材をさらに備えてもよい。さらに他の実施形態において、移動ユニット132は、空中で移動するためのプロペラと、当該プロペラを駆動する動力源とを備えてよい。移動ユニット132は、空中に浮遊するためのバルーン又は気嚢をさらに備えてもよい。
本実施形態において、撮像ユニット134は、各種の被写体を撮像する。例えば、撮像ユニット134は、(i)作業者20及びノウハウ提供者30の少なくとも一方、(ii)農作業ロボット102、(iii)農産物60、及び、(iv)農産物60の周辺環境の少なくとも1つを撮像する。農産物60の周辺環境としては、圃場の内部又は圃場の周辺を例示することができる。撮像ユニット134は、農産物60の周辺環境として、農産物60が生育している位置の土壌を撮像してよい。
一実施形態において、撮像ユニット134は、ベースユニット130の外部に脱着可能に配される。他の実施形態において、撮像ユニット134は、他のユニットに配される。例えば、撮像ユニット134は、農作業ユニット138に組み込まれる。撮像ユニット134は、制御ユニット220に組み込まれてもよい。
撮像ユニット134は、ベースユニット130の進行方向前方に配されてもよく、ベースユニット130の進行方向後方に配されてもよい。撮像ユニット134は、農作業ロボット102の側面に配されてもよい。撮像ユニット134は、ベースユニット130の上面に配されてもよく、ベースユニット130の下面に配されてもよい。撮像ユニット134は、照明光を出射するライトを有してもよい。ライトは照明部の一例であってよい。
本実施形態において、撮像ユニット134は、静止画像及び動画像の少なくとも一方を撮像する。撮像ユニット134は、動画像を撮像できることが好ましい。撮像ユニット134は、可視光カメラであってもよく、赤外線カメラであってもよい。撮像ユニット134は、マニピュレータと、当該マニピュレータの先端に取り付けられた撮像装置とを有してもよい。マニピュレータは、電源ユニット230から供給された電力を利用して、上記の撮像装置を任意の方向に向けることができる。
撮像ユニット134が撮像した画像のデータは、農作業ロボット102の記憶装置に記憶されてもよく、管理システム110に送信されてもよい。農作業ロボット102は、撮像ユニット134が撮像した画像のデータを解析し、解析結果を管理システム110に送信してもよい。
本実施形態において、センサユニット136は、各種の物理量を測定する。例えば、センサユニット136は、作業者20及びノウハウ提供者30の少なくとも一方に関する物理量、農作業ロボット102に関する物理量、農産物60に関する物理量、及び、農産物60の周辺環境に関する物理量の少なくとも1つを測定する。これにより、農産物60の生育環境に関する情報を取得することができる。
農産物60に関する物理量としては、農産物60の色、艶、形状、模様、大きさ、重量又は質量、組成、特定成分の含有量、硬度、弾性などを例示することができる。農産物60の周辺環境に関する物理量としては、土壌に関する情報、大気に関する情報、光の強度に関する情報などを例示することができる。土壌に関する情報としては、pH、温度、含水率、粒度分布、硬さ、並びに、土壌に含まれる成分、バクテリア及びウイルスを例示することができる。土壌に含まれる成分としては、有機物(炭素)、窒素、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウム、硫黄、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素などを例示することができる。大気に関する情報としては、気温、気圧、湿度、二酸化炭素濃度、窒素濃度、酸素濃度、風向き及び風量などを例示することができる。
一実施形態において、センサユニット136は、ベースユニット130の外部に脱着可能に配される。他の実施形態において、センサユニット136は、他のユニットに配される。例えば、センサユニット136は、農作業ユニット138に組み込まれる。センサユニット136は、制御ユニット220に組み込まれてもよい。
センサユニット136の測定結果は、農作業ロボット102の記憶装置に記憶されてもよく、管理システム110に送信されてもよい。農作業ロボット102は、センサユニット136の測定結果を解析し、解析結果を管理システム110に送信してもよい。
本実施形態において、農作業ユニット138は、農作業用のアタッチメントであってよい。例えば、用途に応じた農作業ユニット138が、ベースユニット130に取り付けられる。これにより、農作業ロボット102は、複数の異なる種類の農作業を実施することができる。
本実施形態において、農作業ユニット138は、1又は複数の農作業に特化したユニットであってよい。農作業ユニット138としては、害虫駆除用の薬液散布装置、肥料を散布する肥料散布装置、ガスを散布するガス散布装置、畝立て装置、苗投下装置、種蒔き装置、耕うん装置、不要な枝葉を摘要するための治具を有するマニピュレータ、農産物を摘果するための治具を有するマニピュレータ、草刈り装置(例えば、放置された田畑用の草刈り装置である。)、散水装置、鳥獣威嚇装置(例えば、音声、光により鳥獣を威嚇する装置である。)、間引き装置、摘花装置、果樹摘果装置、袋掛け装置(例えば、果樹用の袋掛け装置である。)などを例示することができる。
本実施形態において、農作業ユニット138は、ベースユニット130に着脱可能に保持される。農作業ユニット138は、電源ユニット230から供給された電力を利用して、農作業ユニット138を駆動するための動力を発生させる動力源を内蔵してもよい。動力源としては、モータ、アクチュエータなどを例示することができる。
本実施形態において、農作業ユニット138は、ファームウエア294を実行し、農作業ユニット138を制御する情報処理装置を備える。上記の情報処理装置は、CPU、GPUなどのプロセッサであってもよい。上記の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてもよい。
最新版のファームウエア294は、例えば、管理システム110により管理される。管理システム110は、例えば、農作業ユニット138又は制御ユニット220からの要求に応じて、最新版のファームウエア294を、農作業ユニット138又は制御ユニット220に送信する。これにより、農作業ユニット138又は制御ユニット220は、ファームウエア294を更新することができる。
本実施形態において、制御ユニット220は、農作業ロボット102を制御する。一実施形態において、制御ユニット220は、各ユニットと通信し、当該ユニットの種類に応じて、当該ユニットの動作を制御する。制御ユニット220は、複数のユニットの組み合わせに応じて、1又は複数のユニットの動作を制御してもよい。
例えば、制御ユニット220は、移動ユニット132、農作業ユニット138及びバランス調整ユニット280の少なくとも1つと通信する。通信方式は、有線通信であってもよく、無線通信であってもよい。制御ユニット220及び他のユニットの間の通信方式が有線通信である場合、ベースユニット130は、制御ユニット220と他のユニットとの間で情報を伝送する通信経路(バスと称される場合がある。)を有してよい。上記の通信経路は通信部の一例であってよい。
他の実施形態において、制御ユニット220は、管理システム110と通信し、農作業ロボット102に関する情報を管理システム110に送信する。例えば、制御ユニット220は、農作業ロボット102の位置情報を取得し、当該位置情報を管理システム110に送信する。他の例によれば、制御ユニット220は、農作業ロボット102の位置情報と、当該位置情報により示される位置においてセンサユニット136が取得した情報とを対応付けて、管理システム110に送信する。
本実施形態において、制御ユニット220は、制御プログラム222を実行し、農作業ロボット102を制御する情報処理装置を備える。上記の情報処理装置は、CPU、GPUなどのプロセッサであってもよい。上記の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてもよい。
本実施形態において、制御プログラム222は、OS224の上で動作してよい。1又は複数の制御プログラム222が、1又は複数のOS224の上で動作してもよい。OS224は、農作業ロボット102に含まれる各種のハードウエアを制御するための1又は複数のドライバ226を介して、農作業ロボット102を制御する。例えば、OS224は、特定のドライバ226を介して、特定のユニット(例えば、移動ユニット132、農作業ユニット138などである。)を認識したり、当該ユニットの動作を制御したりする。制御プログラム222、OS224、及び、ドライバ226の少なくとも1つが更新されることにより、例えば、農作業ロボット102が新しいユニットを利用できるようになったり、農作業ロボット102が効率よくユニットを利用できるようになったりする。
最新版の制御プログラム222、OS224、及び、ドライバ226は、例えば、管理システム110により管理される。管理システム110は、例えば、制御ユニット220からの要求に応じて、最新版の制御プログラム222、OS224及びドライバ226の少なくとも1つを、制御ユニット220に送信する。これにより、制御ユニット220は、制御プログラム222、OS224及びドライバ226の少なくとも1つを更新することができる。
位置情報は、農作業ロボット102の位置を示す情報であればよく、位置情報の内容及び取得方法は特に限定されない。制御ユニット220は、任意の自己位置推定方法により、農作業ロボット102の位置を特定してよい。制御ユニット220は、GPS信号を受信して、当該GPS信号に基づいて、農作業ロボット102の位置を特定してよい。制御ユニット220は、農地の周辺に設置されたビーコン発信機からのビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に基づいて、農作業ロボット102の位置を特定してよい。農作業ロボット102の位置は、無線電波の電波強度に基づいて定められてもよい。制御ユニット220は、撮像ユニット134が撮像した農作業ロボット102の周囲の画像を解析して、位置が既知の複数のランドマークと農作業ロボット102とがなす角から、農作業ロボット102の位置を特定してもよい。
制御ユニット220は、管理システム110から、農作業ロボット102を制御するための情報を取得してもよい。農作業ロボット102を制御するための情報は、農作業ロボット102が今から実施すべき作業に関する情報であってもよい。農作業ロボット102を制御するための情報は、ノウハウ提供者30が管理システム110にアップロードした制御用データであってよい。農作業ロボット102を制御するための情報は、ノウハウ提供者30が管理システム110にアップロードした制御用データの出力結果を示すデータであってもよい。制御ユニット220は、管理システム110から取得した情報に基づいて、当該情報に関連するユニットの動作を制御してもよい。
本実施形態において、電源ユニット230は、移動ユニット132、農作業ユニット138及びバランス調整ユニット280の少なくとも1つに、当該ユニットを駆動するための電力を供給する。電源ユニット230は、制振ユニット250、撮像ユニット134及びセンサユニット136の少なくとも1つに、電力を供給してもよい。
本実施形態において、制振ユニット250は、振動を制御する。例えば、制振ユニット250は、撮像ユニット134、センサユニット136及び農作業ユニット138の少なくとも1つの振動を制御する。制振ユニット250は、制御ユニット220からの命令にしたがって、振動を制御してよい。制振ユニット250は、電源ユニット230から供給された電力を利用して、制振ユニット250を駆動するための動力を発生させる動力源を有してよい。動力源としては、モータ、アクチュエータなどを例示することができる。
本実施形態において、バランス調整ユニット280は、重りを有する。バランス調整ユニット280は、ベースユニット130に着脱可能に保持される。ベースユニット130に装着されるユニットの重さ及びその重心の位置によっては、農作業ロボット102の重量バランスが悪くなり、農作業ロボット102が不安定になる。そこで、ベースユニット130の適切な位置にバランス調整ユニット280を装着することにより、農作業ロボット102の重量バランスを調整することができる。
バランス調整ユニット280は、先端に重りを有するマニピュレータであってもよい。マニピュレータが重りとベースユニット130との相対位置を変化させることにより、農作業ロボット102の重心の位置を変化させることができる。マニピュレータは動力源の一例であってよい。
図3は、制御プログラム222のプログラム構成の一例を概略的に示す。図3に示される実施例においては、管理システム110が、データ配信サイト310を運営する。データ配信サイト310では、作業者20と、ノウハウ提供者30との間で、農作業ロボット102及び農作業ロボット102に取り付けられるアタッチメントの少なくとも一方の動作を制御するための制御用データが取引される。データ配信サイト310は、例えば、1以上の種類の基本プログラム312、1以上の種類のアドインプログラム314、1以上の種類のパラメータ値316、及び、1以上の種類の学習済モデル318の少なくとも1つに関する取引を仲介する。データ配信サイト310は、1以上の種類の学習済モデル318のアクセス権又は利用権に関する取引を仲介してもよい。
本実施形態において、基本プログラム312は、対応するアタッチメントの動作を制御するためのプログラムであり、例えば、当該アタッチメントを提供するアタッチメント提供者36により提供される。基本プログラム312は、対応するアタッチメントを利用して実施される作業における基本的な動作を制御するためのプログラムであってよい。基本プログラム312は、複数の基本的な動作に対応していてもよい。
基本プログラム312は、対応する農作業ロボット102の動作を制御するためのプログラムであってもよい。この場合、基本プログラム312は、例えば、農作業ロボット102の提供者(図示されていない。)により提供されてよい。農作業ロボット102の提供者としては、農作業ロボット102の企画者、開発者、製造者、販売者などが例示される。
本実施形態において、アドインプログラム314は、対応する農作業ロボット102又はアタッチメントに機能を追加するためのプログラムであってよい。アドインプログラム314は、対応する基本プログラム312と共働して、対応する農作業ロボット102又はアタッチメントの動作を制御してもよい。アドインプログラム314は、例えば、対応するアタッチメントを提供するアタッチメント提供者36により提供される。
本実施形態において、パラメータ値316は、対応する農作業ロボット102又はアタッチメントの動作を制御するための各種のパラメータの設定値であってよい。パラメータ値316は、単一のパラメータに関する単一の設置値であってもよく、単一のパラメータに関する設定値のセットであってもよく、複数のパラメータの設定値のセットであってよい。パラメータ値316は、基本プログラム312、アドインプログラム314、又は、学習済モデル318において利用されるパラメータの設定値であってよい。
本実施形態において、学習済モデル318は、対応する農作業ロボット102又はアタッチメントの動作を制御するための機械学習用のモデルであってよい。学習済モデル318は、適切な学習用データセットを用いて、適切な訓練が実施された、学習済みのモデルであってよい。
学習済モデル318には、例えば、対応する農作業ロボット102又はアタッチメントにより実施される作業において、農作業ロボット102のセンサユニット136又はアタッチメントに組み込まれた各種のセンサ(図示されていない。)からの出力が入力される。学習済モデル318は、例えば、入力されたデータを評価又は判定して、学習済モデル318の目的又は用途に応じた出力値を出力する。
図3に示される実施例において、制御ユニット220は、管理システム110にアクセスして、管理システム110により提供される1以上の種類の基本プログラム312の中から、農作業ロボット102、又は、農作業ロボット102に取り付けられたアタッチメントに対応する基本プログラム322を選択する。制御ユニット220は、選択された基本プログラム322を、管理システム110からダウンロードする。
同様にして、制御ユニット220は、管理システム110により提供される1以上の種類のアドインプログラム314の中から、農作業ロボット102、又は、農作業ロボット102に取り付けられたアタッチメントに対応するアドインプログラム324をダウンロードしてよい。同様にして、制御ユニット220は、管理システム110により提供される1以上の種類のパラメータ値316の中から、農作業ロボット102、又は、農作業ロボット102に取り付けられたアタッチメントに対応するパラメータ326をダウンロードしてよい。
同様にして、制御ユニット220は、管理システム110により提供される1以上の種類の学習済モデル318の中から、農作業ロボット102、又は、農作業ロボット102に取り付けられたアタッチメントに対応する学習済モデル328をダウンロードしてよい。なお、制御ユニット220は、学習済モデル328をダウンロードしなくてもよい。220は、例えば、管理システム110の上で動作する学習済モデル328を利用して、農作業ロボット102又はアタッチメントを制御してもよい。
上記の基本プログラム322、アドインプログラム324、パラメータ326、及び、学習済モデル328の少なくとも1つは、(i)農作業ロボット102の種類、(ii)アタッチメントの種類、(iii)農作業ロボット102又はアタッチメントにより実施される作業の種類、(iv)農作業ロボット102又はアタッチメントによる作業の対象となる農産物60の種類、(v)作業が実施されるときの気候条件に基づいて、管理システム110により提供される複数の制御用データの中から選択されてよい。上記の基本プログラム322、アドインプログラム324、パラメータ326、又は、学習済モデル328は、農作業ロボット102の次の作業に適したデータであってよい。上記の基本プログラム322、アドインプログラム324、パラメータ326、及び、学習済モデル328の少なくとも1つは、農作業ロボット102を利用する作業者20により選択されたデータであってもよい。
管理システム110からダウンロードされた各種の制御用データは、制御ユニット220にインストールされ、制御プログラム222の一部として機能してよい。なお、他の実施形態において、作業者20が、上記の基本プログラム322、アドインプログラム324、パラメータ326、又は、学習済モデル328を、農作業ロボット102に手動でインストールしてもよい。
図3に示される実施例において、OS224は、ドライバ334を介して撮像ユニット134を制御し、ドライバ336を介してセンサユニット136を制御し、ドライバ338を介して農作業ユニット138を制御する。なお、OS224は、農作業ロボット102に搭載される他のユニットを、当該ユニット用のドライバを介して制御することができる。これにより、制御プログラム222は、OS224を介して、農作業ロボット102に搭載された各種のアタッチメントを制御することができる。
基本プログラム312は、制御用データの一例であってよい。アドインプログラム314は、制御用データの一例であってよい。パラメータ値316は、制御用データの一例であってよい。学習済モデル318は、制御用データの一例であってよい。学習済モデル318の出力は、制御用データの一例であってよい。基本プログラム322は、制御用データの一例であってよい。アドインプログラム324は、制御用データの一例であってよい。パラメータ326は、制御用データの一例であってよい。学習済モデル328は、制御用データの一例であってよい。学習済モデル328の出力は、制御用データの一例であってよい。
[管理システム110のシステム構成の概要]
図4は、管理システム110のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、管理システム110は、作業管理サーバ420と、Webサイト運営サーバ440とを備える。作業管理サーバ420及びWebサイト運営サーバ440は、同一の物理サーバ上に構築されてもよく、異なる物理サーバ上に構築されてもよい。作業管理サーバ420及びWebサイト運営サーバ440は、通信ネットワーク10を介して互いに情報を送受してもよい。
本実施形態において、管理システム110は、通信ネットワーク10を介して、配送管理サーバ462及び生産管理サーバ464との間で、互いに情報を送受する。配送管理サーバ462は、管理システム110の一部を構成してもよく、管理システム110とは異なるシステムの少なくとも一部を構成してもよい。生産管理サーバ464は、管理システム110の一部を構成してもよく、管理システム110とは異なるシステムの少なくとも一部を構成してもよい。
本実施形態において、作業管理サーバ420は、作業者20により実施される作業を管理する。作業管理サーバ420は、1以上の作業者20のそれぞれにより実施される作業を管理してよい。上記の作業の少なくとも一部は、農作業ロボット102により実施されてよい。作業管理サーバ420は、作業者20ごとの作業計画を管理してよい。
作業管理サーバ420は、ノウハウ提供者30により実施される作業を管理してもよい。上記の作業の少なくとも一部は、農作業ロボット102により実施されてよい。例えば、ノウハウ提供者30は、農作業ロボット102向けの制御用データを作成したり、試験したりすることを目的として、農作業ロボット102を利用して作業を実施する。これにより、例えば、ノウハウ提供者30は、作業管理サーバ420の上で動作する機械学習用のプログラムに、農作業ロボット102が撮影したノウハウ提供者30の作業の様子、ノウハウ提供者30による農作業ロボット102の操作、ノウハウ提供者30から農作業ロボット102への指示などを学習することで、農作業ロボット102を制御するための学習済モデル318を作成することができる。
作業管理サーバ420は、1以上の農作業ロボット102のそれぞれにより実施される作業を管理してもよい。作業管理サーバ420は、農作業ロボット102ごとの作業計画を管理してよい。
作業計画は、各作業が実施される予定時期と、各作業の作業内容とが対応づけられた情報であってよい。作業管理サーバ420は、各作業の進捗を管理してもよい。作業管理サーバ420の詳細は後述される。
本実施形態において、Webサイト運営サーバ440は、データ配信サイト310を運営する。Webサイト運営サーバ440の詳細は後述される。
本実施形態において、配送管理サーバ462は、資材提供者34による資材の配送、及び、アタッチメント提供者36によるアタッチメントの配送の少なくとも一方を管理する。例えば、配送管理サーバ462は、管理システム110から、資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方の予測値を示す情報を取得する。配送管理サーバ462は、管理システム110から、上記の資材又はアタッチメントが使用される時期を示す情報、及び、上記の資材又はアタッチメントが使用される位置を示す情報の少なくとも一方を、さらに取得してよい。配送管理サーバ462は、管理システム110から取得された上記の情報に基づいて、資材又はアタッチメントの配送計画を作成又は更新してよい。これにより、資材又はアタッチメントの配送効率が向上する。
本実施形態において、生産管理サーバ464は、資材提供者34による資材の生産、及び、アタッチメント提供者36によるアタッチメントの生産の少なくとも一方を管理する。例えば、生産管理サーバ464は、管理システム110から、資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方の予測値を示す情報を取得する。生産管理サーバ464は、管理システム110から、上記の資材又はアタッチメントが使用される時期を示す情報、及び、上記の資材又はアタッチメントが使用される位置を示す情報の少なくとも一方を、さらに取得してよい。生産管理サーバ464は、管理システム110から取得された上記の情報に基づいて、資材又はアタッチメントの生産計画を作成又は更新してよい。これにより、資材又はアタッチメントの生産効率が向上する。
[管理システム110における情報処理の概要]
上述されたとおり、本実施形態において、管理システム110は、作業者20及びノウハウ提供者30の少なくとも一方の作業を管理する。管理システム110は、ノウハウ提供者30による農作業ロボット102用の制御用データの作成を支援するための処理を実行してもよい。
例えば、図4に示されるとおり、ノウハウ提供者30は、農作業ロボット102を利用して作業を実施する。このとき、農作業ロボット102は、上記の作業に関する各種のデータ(作業データと称される場合がある。)を、作業管理サーバ420に送信する。
一実施形態によれば、作業管理サーバ420上で動作する機械学習用のプログラムが、農作業ロボット102が撮影したノウハウ提供者30の作業の様子、ノウハウ提供者30による農作業ロボット102の操作、ノウハウ提供者30から農作業ロボット102への指示などを学習することで、農作業ロボット102を制御するための学習済モデル318を作成する。他の実施形態において、ノウハウ提供者30は、作業管理サーバ420上で動作する農作業ロボット102のシミュレータ又はエミュレータを利用して、農作業ロボット102用の基本プログラム312又はアドインプログラム314のパラメータを調整したり、決定したりすることができる。作業管理サーバ420上で動作するプログラムが、予め定められたアルゴリズムに基づいて、上記のパラメータを自動的に調整したり、決定したりしてもよい。
作業管理サーバ420は、1以上の制御用データのそれぞれについて、当該制御用データの識別情報と、当該制御用データを対応付けて格納してよい。これにより、作業管理サーバ420は、ノウハウ提供者30又はWebサイト運営サーバ440からの要求に応じて、ノウハウ提供者30又はWebサイト運営サーバ440により指定された制御用データを、ノウハウ提供者30又はWebサイト運営サーバ440に提供することができる。
また、本実施形態において、管理システム110は、制御用データの配信を管理する。具体的には、管理システム110は、制御用データの送受信を管理するための配信管理処理、制御用データを配信可能な状態に管理するためのデータ管理処理などを実行する。配信管理処理としては、ノウハウ提供者30からの制御用データのアップロード要求に対する処理、作業者20からの制御用データのダウンロード要求に対する処理などが例示される。データ管理処理としては、制御用データの配信許否を決定するための認定処理、制御用データの評価を決定するための評価処理などが例示される。
図4に示されるとおり、管理システム110は、農作業ロボット102の制御用データの配信を希望するノウハウ提供者30が利用する通信端末22から、当該制御用データのアップロードを要求するアップロード要求を取得する。上記のアップロード要求には、例えば、制御用データ、又は、その識別情報が含まれる。
管理システム110は、アップロード要求を受信すると、当該アップロード要求により示される制御用データの配信許否を決定するための認定処理を実行する。管理システム110は、例えば、上記の制御用データにより農作業ロボット102が実際に動作したことを示す実証データの有無、及び、予め定められた認定権者50による認定の有無の少なくとも一方に基づいて、当該制御用データの配信許否を決定する。
本実施形態において、認定権者50には、管理システム110により、制御用データを認定するための認定権限が付与される。認定権者50としては、著名な作業者20、他の作業者20に対して影響力の大きな作業者20、特定のベテラン作業者32、予め定められた試験の合格者、特定の団体により認定又は推薦された者などが例示される。認定権者50は、自然人であってもよく、法人又は団体であってもよい。
管理システム110は、配信が許可された制御用データ(コンテンツと称される場合がある。)を、配信可能な状態にする。これにより、上記の制御用データの閲覧、検索、配信などが可能になる。管理システム110は、配信が許可されなかった制御用データを、閲覧、検索、配信などの対象から除外してよい。
他の実施形態において、図4に示されるとおり、管理システム110は、農作業ロボット102の制御用データの取得を希望する作業者20が利用する通信端末22又は農作業ロボット102から、制御用データのダウンロードに関する要求(ダウンロード要求と称される場合がある。)を取得する。例えば、ダウンロード要求に、ダウンロード対象となる制御用データの識別情報が含まれている場合、管理システム110は、当該識別情報により識別される制御用データを、当該ダウンロード要求の要求元に送信する。
一方、ダウンロード要求に、ダウンロード対象となる制御用データの識別情報が含まれていない場合、管理システム110は、例えば、上記のダウンロード要求を送信した作業者20が、管理システム110により管理される1以上の制御用データを閲覧したり、検索したりすることを可能にするための処理を実行する。他の例において、管理システム110は、上記のダウンロード要求を送信した作業者20、上記の作業者20が利用する農作業ロボット102、及び、上記の作業者20の次の作業の少なくとも1つに適した1以上の制御用データを抽出してよい。管理システム110は、抽出された制御用データを、上記のダウンロード要求を送信した作業者20に提示してよい。
他の実施形態において、図4に示されるとおり、管理システム110は、管理システム110が管理する1以上の制御用データのそれぞれに関する評価を管理する。例えば、管理システム110は、制御用データをダウンロードした作業者20の通信端末22から、当該制御用データに関する評価を示す情報を取得する。管理システム110は、例えば、上記の制御用データの識別情報と、上記の評価を示す情報とを対応付けて格納する。
他の例において、管理システム110は、制御用データをダウンロードした作業者20の通信端末22から、当該制御用データを利用して生産された農産物60に関する評価を示す情報を取得する。管理システム110は、上記の制御用データを利用して生産された農産物60の消費者40の通信端末22から、農産物60に関する評価を示す情報を取得する。管理システム110は、例えば、上記の農産物60が生産されるまでに利用された1以上の制御用データの識別情報と、上記の評価を示す情報とを対応付けて格納する。
さらに他の実施形態において、図4に示されるとおり、管理システム110は、資材の消費量、及び、アタッチメントの利用数量の少なくとも一方を予測する。例えば、管理システム110は、上記の予測結果を示す情報(予測データと称される場合がある。)を、配送管理サーバ462及び生産管理サーバ464の少なくとも一方に送信する。
Webサイト運営サーバ440は、情報処理装置の一例であってよい。Webサイト運営サーバ440は、制御用データを評価する評価装置の一例であってよい。制御用データのダウンロードは、制御用データの配信の一例であってよい。ダウンロード要求は、配信要求の一例であってよい。
[管理システム110の各部の説明]
図5は、作業管理サーバ420の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、管理システム110は、入出力制御部512と、生育管理部522と、資材管理部524と、制御用データ管理部532と、スケジュール管理部534と、格納部540とを備える。本実施形態において、格納部540は、ユーザ情報格納部552と、生育情報格納部562と、環境情報格納部566と、資材情報格納部572と、制御用データ格納部582とを有する。管理システム110の各部は、互いに情報を送受してよい。
本実施形態において、入出力制御部512は、作業管理サーバ420における情報の入出力を制御する。入出力制御部512は、入力装置(図示されていない。)に入力された情報を受け付けてよい。入力装置としては、キーボード、ポインティングデバイス、音声入力装置(例えば、マイクである。)、画像入力装置(例えば、カメラである。)、音声認識装置、画像認識装置などを例示することができる。入出力制御部512は、出力装置(図示されていない。)に情報を出力してよい。出力装置としては、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、超音波出力装置、振動出力装置などを例示することができる。
入出力制御部512は、外部の情報処理装置との間の通信を制御してよい。例えば、入出力制御部512は、通信端末22及び農作業ロボット102の少なくとも一方との間で情報を送受する。入出力制御部512は、通信インタフェースであってもよい。入出力制御部512は、1又は複数の通信方式に対応してよい。
一実施形態において、入出力制御部512は、通信端末22の入力装置に入力された情報を、通信端末22から取得する。通信端末22の入力装置としては、キーボード、ポインティングデバイス、音声入力装置、画像入力装置、音声認識装置、画像認識装置などを例示することができる。他の実施形態において、通信端末22の出力装置に出力すべき情報を、通信端末22に送信する。通信端末22の出力装置としては、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、超音波出力装置、振動出力装置などを例示することができる。
一実施形態において、入出力制御部512は、農作業ロボット102の位置情報、撮像ユニット134が撮像した画像のデータ、センサユニット136の測定した物理量のデータなどを、農作業ロボット102から取得する。他の実施形態において、入出力制御部512は、農作業ロボット102を制御するための命令を、農作業ロボット102に送信する。
生育管理部522は、農作業ロボット102による作業の対象となる農産物60の生育状態を管理する。例えば、本実施形態において、生育管理部522は、通信端末22、農作業ロボット102、及び、圃場の少なくとも1つに配された1以上のセンサの少なくとも1つから、農産物60の生育状態を示す情報及び農産物60の周辺環境に関する情報の少なくとも一方を取得する。
一実施形態において、生育管理部522は、任意の時期に、農産物60の生育状態を示す情報を取得する。生育管理部522は、農産物60の生育状態を示す情報と、当該情報が取得された時期を示す情報とを対応付けて生育情報格納部562に格納してよい。他の実施形態において、生育管理部522は、任意の時期に、農産物60の周辺環境の状態を示す情報を取得する。生育管理部522は、農産物60の周辺環境の状態を示す情報と、当該情報が取得された時期を示す情報とを対応付けて環境情報格納部566に格納してよい。
農産物60の生育状態を示す情報としては、農産物60の生育ステージを示す情報、農産物60の生育状況を示す情報などを例示することができる。農産物60の生育状況に関する情報は、農産物60の生育具合を、生育具合に関する任意の基準と比較した場合の評価を示す情報であってもよい。評価は、連続的な数値により表されてもよく、段階的な区分により表されてもよい。段階的な区分による評価としては、2段階評価、3段階評価、5段階評価、10段階評価などを例示することができる。各区分は、記号又は文字により区別されてもよく、数字により区別されてもよい。
農産物60の周辺環境の状態を示す情報は、農産物60が栽培されている圃場の培地に関する情報、農産物60が栽培されている圃場を含むエリアの気象情報などを例示することができる。生育管理部522は、各種の気象データを配信する情報配信装置から、上記の気象情報を取得してもよい。気象データは、過去の気象に関する情報であってもよく、将来の気象予測に関する情報であってもよい。
本実施形態において、生育管理部522は、各作業者の農産物60を、各作業者が指定した生育状態にするための作業計画を作成する。生育管理部522は、各作業者の農産物60を、各作業者が指定した時期に、各作業者が指定した生育状態にするための作業計画を作成してもよい。生育管理部522は、生成された作業計画を、各作業者の通信端末22又は農作業ロボット102に送信してよい。
作業計画は、作業の種類を示す情報と、当該作業が実施される時期を示す情報と、当該作業の作業強度を示す情報とが対応づけられた情報であってよい。作業計画は、順番に実施される複数の作業のそれぞれについて、当該作業の種類を示す情報と、当該作業が実施される時期を示す情報と、当該作業の作業強度を示す情報とが対応づけられた情報であってもよい。作業強度としては、特定の期間における作業頻度、1回あたりの作業量、特定の期間における総作業量などを例示することができる。
本実施形態において、資材管理部524は、作業者20又は農作業ロボット102により利用される資材を管理する。資材管理部524は、例えば、1以上の作業者20のそれぞれについて、資材の種類ごとに、当該資材の在庫量を管理する。資材管理部524は、1以上の農作業ロボット102のそれぞれについて、資材の種類ごとに、当該資材の搭載量を管理する。資材管理部524は、1以上の農作業ロボット102のそれぞれについて、資材の種類ごとに、1回当たりの消費量又はその統計量を管理してよい。統計量としては、最大値、最小値、中央値、平均値などが例示される。
資材管理部524は、1以上の種類の資材のそれぞれについて、消費量を予測してよい。例えば、資材情報格納部572は、各作業者又は各農作業ロボットの作業計画を示す情報を取得する。資材情報格納部572は、各作業者又は各農作業ロボットの作業計画に基づいて、各作業者又は各農作業ロボットによる資材の消費量を予測する。資材情報格納部572は、各作業者又は各農作業ロボットによる資材の消費量の予測値を、資材の種類ごとに集計する。
本実施形態において、制御用データ管理部532は、農作業ロボット102を制御するための制御用データを管理する。例えば、制御用データ管理部532は、農作業ロボット102ごとに、現時点において利用されている1以上の制御用データを管理してよい。制御用データ管理部532は、農作業ロボット102ごとに、将来の特定の時刻において利用される1以上の制御用データを管理してよい。制御用データ管理部532は、農作業ロボット102ごとに、制御用データの利用履歴を管理してもよい。
制御用データ管理部532は、オンラインで農作業ロボット102の動作を制御してもよい。例えば、制御用データ管理部532は、制御対象となる農作業ロボット102ごとに、学習済みモデルを用意する。制御用データ管理部532は、制御対象となる1以上の農作業ロボット102のそれぞれから作業データを取得する。各農作業ロボットからの作業データは、各農作業ロボット用の学習済モデルに入力される。各学習モデルは、各農作業ロボットを制御するための出力値を出力する。制御用データ管理部532は、各農作業ロボット用の出力値を、各農作業ロボットに送信する。これにより、各農作業ロボットの動作がオンラインで制御され得る。
制御用データ管理部532は、制御用データの作成を支援してもよい。上述されたとおり、例えば、ノウハウ提供者30は、農作業ロボット102を利用して作業を実施する。このとき、農作業ロボット102は、上記の作業に関する作業データを、作業管理サーバ420に送信する。制御用データ管理部532は、上記の作業データの少なくとも一部を教師データとして、農作業ロボット102を制御するための学習モデルを訓練する。これにより、特定の作業に最適化された学習済モデルが作成される。同様の手法により、特定の基本プログラム又はアドインプログラムにより利用されるパラメータの値が決定され得る。
本実施形態において、スケジュール管理部534は、作業者20ごとの作業計画を管理する。スケジュール管理部534は、農作業ロボット102ごとの作業計画を管理してもよい。スケジュール管理部534は、各作業の進捗を管理してもよい。
本実施形態において、ユーザ情報格納部552は、データ配信システム100のユーザに関する情報を格納する。データ配信システム100のユーザとしては、作業者20、ノウハウ提供者30、消費者40、認定権者50などが例示される。ユーザが農作業ロボット102を所有、占有若しくは利用している場合、又は、ユーザが農作業ロボット102を所有、占有若しくは利用する予定がある場合、ユーザ情報格納部552は、当該ユーザの識別情報と、当該農作業ロボット102に関する情報とを対応付けてを格納してよい。
農作業ロボット102に関する情報としては、(i)農作業ロボット102の識別情報、(ii)現在、農作業ロボット102が利用することができる農作業ユニット138の種類を示す情報、(iii)現在、農作業ロボット102にインストールされている制御プログラム222、OS224及びドライバ226の少なくとも1つの種類を示す情報などを例示することができる。
ユーザがアタッチメント提供者36である場合、ユーザ情報格納部552は、当該ユーザが所有するアタッチメント、又は、当該ユーザが利用可能なアタッチメントに関する情報を格納してよい。例えば、ユーザ情報格納部552は、ユーザの識別情報と、当該ユーザが所有するアタッチメント又は当該ユーザが利用可能なアタッチメントの識別情報とを対応付けて格納する。ユーザ情報格納部552は、1以上のアタッチメントの識別情報と、当該アタッチメントに関する情報を格納してもよい。アタッチメントに関する情報としては、当該アタッチメントの種類、当該アタッチメントの個数、当該アタッチメントの稼働状況、当該アタッチメントの利用履歴などが例示される。
本実施形態において、生育情報格納部562は、1以上の農産物60のそれぞれの生育情報に関する情報を格納する。生育情報格納部562は、作業者20ごとに、当該作業者が栽培している1以上の農産物60のそれぞれの生育情報に関する情報を格納してもよい。生育情報格納部562は、1以上の作業者20と、各作業者が栽培している1以上の農産物60とを対応づけるための情報を格納してもよい。本実施形態において、環境情報格納部566は、1以上の農産物60のそれぞれの周辺環境に関する情報を格納する。
本実施形態において、資材情報格納部572は、作業者20又は農作業ロボット102により利用される資材に関する情報を格納する。例えば、資材情報格納部572は、作業者20ごとに、各資材の在庫量を示す情報を格納してよい。資材情報格納部572は、農作業ロボット102ごとに、各資材の在庫量を示す情報を格納してよい。資材情報格納部572は、各資材の消費量の予測値を示す情報を格納してもよい。
本実施形態において、制御用データ格納部582は、各種の制御用データを格納する。制御用データ格納部582は、1以上の種類の制御用データのそれぞれについて、当該制御用データを管理するための各種の情報を格納する。例えば、制御用データ格納部582は、1以上の種類の制御用データのそれぞれについて、当該制御用データの識別情報と、当該制御用データの作成者の識別情報とを対応付けて格納する。
制御用データ格納部582は、1以上の種類の制御用データのそれぞれについて、当該制御用データの識別情報と、当該制御用データの適用条件を示す情報とを対応付けて格納してよい。適用条件としては、当該制御用データの利用が想定されている農作業ロボット102又はアタッチメントに関する条件、当該制御用データの利用が想定されている作業に関する条件、当該制御用データの利用が想定されている農産物60に関する条件、当該制御用データの利用が想定されている培地に関する条件、当該制御用データの利用が想定されている気象条件などが例示される。
農作業ロボット102又はアタッチメントに関する条件としては、農作業ロボット102又はアタッチメントの種類、型式、制御ユニット220の処理能力などを特定するための情報が例示される。農産物60に関する条件としては、農産物60の種類、農産物60の生育状態などを特定するための情報が例示される。作業に関する条件としては、作業の種類、作業手法の種類、作業強度の程度などを特定するための情報が例示される。培地に関する条件としては、培地の種類、培地の状態などを特定するための情報が例示される。気象条件としては、天候、温度、湿度などを特定するための情報が例示される。
制御用データ格納部582は、1以上の作業者20のそれぞれの識別情報と、各作業者が現在利用している1以上の制御用データのそれぞれの識別情報とを対応付けて格納してよい。制御用データ格納部582は、作業者20ごとに、制御用データの利用履歴を示す情報を格納してもよい。
制御用データ格納部582は、1以上の農作業ロボット102のそれぞれの識別情報と、各農作業ロボットが現在利用している1以上の制御用データのそれぞれの識別情報とを対応付けて格納してよい。制御用データ格納部582は、農作業ロボット102ごとに、制御用データの利用履歴を示す情報を格納してもよい。
図6は、Webサイト運営サーバ440の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、Webサイト運営サーバ440は、要求受付部622と、画面生成部624と、データ管理部632と、データ格納部634と、認定権限付与部642と、コンテンツ認定部644と、コンテンツ配信部652と、コンテンツ推奨部654と、コンテンツ評価部660とを備える。本実施形態において、コンテンツ評価部660は、農産物情報管理部662と、評価情報管理部664とを有する。
本実施形態において、要求受付部622は、作業者20、ノウハウ提供者30、消費者40又は認定権者50が利用する通信端末22から、データ配信システム100に対する各種の要求を受信する。要求受付部622が上記の要求を受け付けたことに応じて、管理システム110において、当該要求に応答するための処理が実行される。
一実施形態において、要求受付部622は、作業者20が利用する通信端末22から、制御用データのダウンロードに関する要求(ダウンロード要求と称される場合がある。)を受信する。ダウンロード要求が受け付けられると、例えば、制御用データの閲覧、検索、又は、配信に関する処理が実行される。これにより、管理システム110が管理する複数の制御用データの少なくとも1つが、配信される。
他の実施形態において、要求受付部622は、ノウハウ提供者30が利用する通信端末22から、制御用データのアップロードに関する要求(アップロード要求と称される場合がある。)を受信する。アップロード要求が受け付けられると、例えば、制御用データを配信可能な状態にするための処理が実行される。
アップロード要求には、ノウハウ提供者30がアップロードを希望する制御用データが含まれていてもよく、当該制御用データの識別情報が含まれていてもよい。アップロード要求には、実証データが含まれていてもよく、当該実証データのURI(Uniform Resource Identifier)が含まれていてもよい。上述されたとおり、実証データは、ノウハウ提供者30がアップロードを希望する制御用データにより農作業ロボット102が実際に動作したことを示すデータであればよく、その形式及び内容は、特に限定されない。
他の実施形態において、要求受付部622は、作業者20が利用する通信端末22から、制御用データ又は制御用データを利用して生産された農産物60に関する評価をデータ配信システム100に登録するための要求(評価登録要求と称される場合がある。)を受信する。また、要求受付部622は、消費者40が利用する通信端末22から、制御用データを利用して生産された農産物60に関する評価をデータ配信システム100に登録するための要求(評価登録要求と称される場合がある。)を受信する。評価登録要求が受け付けられると、例えば、制御用データの識別情報と、当該制御用データに関する評価とを対応づけるための処理が実行される。
さらに他の実施形態において、要求受付部622は、認定権者50が利用する通信端末22から、制御用データに関する認定事項をデータ配信システム100に登録するための要求(認定登録要求と称される場合がある。)を受信する。認定登録要求が受け付けられ鵜と、例えば、制御用データの識別情報と、当該制御用データを認定した認定権者50の識別情報とを対応づけるための処理が実行される。
本実施形態において、画面生成部624は、要求受付部622が受け付けた要求の送信者と、管理システム110との間のユーザインタフェースとして機能する画面を生成する。画面生成部624は、要求受付部622が受け付けた要求に応じた画面を生成してよい。画面生成部624は、上記の画面を生成するためのデータを、上記の要求を送信した通信端末22に送信してよい。
本実施形態において、データ管理部632は、各種のデータを管理する。例えば、データ管理部632は、制御用データ、実証データなどを管理する。データ管理部632の詳細は後述される。
本実施形態において、データ格納部634は、各種の情報を格納する。データ格納部634は、例えば、Webサイト運営サーバ440における情報処理に利用される各種の情報を格納する。データ格納部634は、Webサイト運営サーバ440における情報処理により生成された各種の情報を格納してよい。
例えば、データ格納部634は、少なくとも、予め定められた長さを有する期間において、制御用データと、当該制御用データに関する実証データとを対応づけて格納する。上記の期間が経過した後、データ格納部634は、上記の実証データを削除してもよい。データ格納部634の詳細は後述される。
本実施形態において、認定権限付与部642は、特定のユーザに対して、制御用データを認定する権限(認定権限と称される場合がある。)を付与する。上述されたとおり、特定のユーザとしては、著名な作業者20、他の作業者20に対して影響力の大きな作業者20、特定のベテラン作業者32、予め定められた試験の合格者、特定の団体により認定又は推薦された者などが例示される。
認定権限付与部642は、1以上の認定権者50の少なくとも一部に対して、当該認定権者が認定することのできる制御用データの範囲に制限が課せられた、限定的な認証権限を付与してもよい。上記の制限は、認定権者が認定することのできる制御用データに関する条件により定められてよい。上記の制限は、認定権者が認定することのできない制御用データに関する条件により定められてよい。
一実施形態において、限定的な認証権限を付与された認定権者50は、特定のノウハウ提供者30、又は、特定の条件を満足するノウハウ提供者30がアップロードした制御用データに限って認定することができる。他の実施形態において、限定的な認証権限を付与された認定権者50は、特定のノウハウ提供者30、又は、特定の条件を満足するノウハウ提供者30がアップロードした制御用データを認定することができない。これにより、不正な認定が防止され得る。また、不正な認定を検出するための計算機リソースが低減され得る。
本実施形態において、コンテンツ認定部644は、制御用データの配信の許否を判定する。例えば、コンテンツ認定部644は、アップロードが要求された1以上の制御用データのそれぞれについて、(i)当該制御用データに関する実証データの有無、及び、(i)認定権者50による、当該制御用データの認証の有無の少なくとも一方に基づいて、配信の許否を判定する。配信が許可された制御用データは、Webサイト運営サーバ440により運営されるデータ配信サイト310のコンテンツとして認定される。
一実施形態によれば、管理システム110において、少なくとも一定期間にわたって、特定の制御用データと、当該制御用データに関する実証データとが対応づけて格納された場合、コンテンツ認定部644は、当該特定の制御用データの配信を許可する。例えば、要求受付部622が、制限用データ又はその識別情報と、実証データ又はそのURIとが含まれるアップロード要求を受信した場合、管理システム110のキャッシュ、メモリ、ハードディスクなどに、少なくとも一時的に、これらのデータが対応付けて格納され得る。また、上述されたとおり、データ格納部634は、これらのデータを対応付けて格納し得る。
他の実施形態によれば、管理システム110において、少なくとも一定期間にわたって、特定の制御用データと、当該制御用データに関する実証データとを対応づけて格納されていなかった場合、コンテンツ認定部644は、当該特定の制御用データの配信を許可しない。この場合、例えば、上記の特定の制御用データに関する実証データ、又は、上記の特定の制御用データが認定権者50により認証されたことを示すデータ(認証データと称される場合がある。)が確認されるまで、上記の特定の制御用データは、配信不能なデータとして管理され得る。
本実施形態において、コンテンツ配信部652は、データ配信サイト310のコンテンツを配信する。上述されたとおり、コンテンツ配信部652は、コンテンツ認定部644により配信が許可された制御用データを配信する。
例えば、要求受付部622が、作業者20からのダウンロード要求を受信した場合において、作業者20により指定された制御用データが、コンテンツ認定部644によりその配信を許可されているときに、コンテンツ配信部652は、上記の作業者20の通信端末22又は上記の作業者20が利用する農作業ロボット102に、上記の制御用データを配信する。一方、作業者20により指定された制御用データが、コンテンツ認定部644によりその配信を許可されていない場合、コンテンツ配信部652は、当該制御用データを配信しない。
本実施形態に係る管理システム110によれば、管理システム110が特定の制御用データの実証データ又は認証データを既に取得している場合において、管理システム110が当該特定の制御用データのダウンロード要求を取得した場合に、当該特定の制御用データが配信され得る。これにより、配信される制御用データの品質又は信頼性が一定程度保証され得る。
本実施形態において、コンテンツ配信部652が、作業者20からのダウンロード要求に応じて、制御用データを配信する場合を例として、コンテンツ配信部652の詳細が説明された。しかしながら、コンテンツ配信部652は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、要求受付部622が、特定の制御用データの配信を要求するダウンロード要求を受信していない場合であっても、コンテンツ配信部652が、当該特定の制御用データを配信してよい。
一実施形態において、コンテンツ配信部652は、農作業ロボット102により順番に実行される複数の作業のそれぞれに対応する複数の制御用データを、各制御用データに対応する作業が農作業ロボット102により実行される順番に従って、農作業ロボット102又は農作業ロボット102を利用する作業者20の通信端末22に配信する。コンテンツ配信部652は、農作業ロボット102が各作業を実施すると推定される時期に、各作業に対応する制御用データを配信してよい。コンテンツ配信部652は、作業者20又は農作業ロボット102の作業計画に基づいて、上記の時期を推定してよい。
他の実施形態において、第1のダウンロード要求に対する応答として、農作業ロボット102により順番に実行される複数の作業の1つに対応する制御用データがダウンロードされた場合、コンテンツ配信部652は、農作業ロボット102により次に実行される作業(次の作業と称される場合がある。)に対応する制御用データを、上記の農作業ロボット102又は農作業ロボット102を利用する作業者20の通信端末22に配信する。コンテンツ配信部652は、農作業ロボット102が上記の次の作業を実施すると推定される時期に、当該作業に対応する制御用データを配信してよい。コンテンツ配信部652は、作業者20又は農作業ロボット102の作業計画に基づいて、上記の時期を推定してよい。本実施形態によれば、要求受付部622が、上記の第1のダウンロード要求を受信した後、上記の次の作業に対応する制御用データに関する第2のダウンロード要求を受信していない場合であっても、適切な制御用データが自動的に配信される。
さらに他の実施形態において、コンテンツ配信部652は、コンテンツ推奨部654が、特定の作業者20又は農作業ロボット102に対して推奨する制御用データを、当該特定の作業者20の通信端末22又は農作業ロボット102に配信する。コンテンツ推奨部654の詳細は後述される。
本実施形態において、コンテンツ推奨部654は、Webサイト運営サーバ440が管理する1以上のコンテンツの中から、作業者20又は農作業ロボット102に適したコンテンツを抽出する。一実施形態において、コンテンツ推奨部654は、抽出されたコンテンツに関する情報を、作業者20の通信端末22に送信する。他の実施形態において、コンテンツ推奨部654は、作業者20の識別情報と、抽出されたコンテンツの識別情報とを対応付けて、コンテンツ配信部652に送信してよい。コンテンツ推奨部654の詳細は後述される。
本実施形態において、コンテンツ評価部660は、Webサイト運営サーバ440が管理する1以上のコンテンツのそれぞれを評価する。コンテンツ評価部660は、例えば、作業者20又は消費者40から、各コンテンツに関する評価を収集する。コンテンツ評価部660は、収集された1以上の評価を解析して、各コンテンツの評価を決定する。
一実施形態において、コンテンツ評価部660は、作業者20の通信端末22から、制御用データに関する評価を示す情報を取得する。コンテンツ評価部660は、上記の作業者20による評価に基づいて、制御用データに関する評価を決定する。他の実施形態において、コンテンツ評価部660は、作業者20又は消費者40の通信端末22から、農産物60に関する評価を示す情報を取得する。コンテンツ評価部660は、上記の農産物60に関する評価に基づいて、上記の農産物60の生産に利用された1以上の制御用データに関する評価を決定する。
本実施形態において、農産物情報管理部662は、1以上の農産物60のそれぞれに関する各種の情報を管理する。農産物情報管理部662は、1以上の農産物60のそれぞれに、各農産物を識別するための識別情報を付与する。農産物情報管理部662は、1以上の農産物60のそれぞれについて、各農産物の識別情報と、各農産物に関する各種の情報とを対応付けて管理してよい。これにより、コンテンツ評価部660が、農産物60に関する評価に基づいて、上記の農産物60の生産に利用された1以上の制御用データに関する評価を決定することができる。
農産物情報管理部662は、農産物ごとに識別情報を付与してもよく、栽培単位(栽培ロットと称されるばあいがある。)ごとに識別情報を付与してもよく、収穫単位(収穫ロットと称される場合がある。)ごとに識別情報を付与してもよく、出荷単位(出荷ロットと称される場合がある。)ごとに識別情報を付与してもよい。農産物情報管理部662は、作業管理サーバ420にアクセスして、各農産物に関する各種の情報を取得してよい。農産物60に関する情報としては、農産物60に対してなされた作業の履歴を示す作業履歴情報、農産物60の生育状態を示す情報などが例示される。作業履歴情報の詳細は後述される。
本実施形態において、評価情報管理部664は、1以上のコンテンツのそれぞれの評価に関する情報を管理する。例えば、評価情報管理部664は、1以上のコンテンツのそれぞれについて、各コンテンツの識別情報と、各コンテンツに関する評価を示す情報(評価情報と称される場合がある。)とを対応づけて管理する。評価情報管理部664の詳細は後述される。
要求受付部622は、配信要求取得部の一例であってよい。アップロード要求に、ノウハウ提供者30がアップロードを希望する制御用データ又はその識別情報が含まれている場合、要求受付部622は、第1データ取得部の一例であってよい。アップロード要求に、ノウハウ提供者30がアップロードを希望する制御用データに関する実証データ又はそのURIが含まれている場合、要求受付部622は、第2データ取得部の一例であってよい。
データ管理部632は、第1データ取得部及び第2データ取得部の一例であってよい。データ格納部634は、格納部の一例であってよい。コンテンツ認定部644は、配信判定部の一例であってよい。コンテンツ配信部652は、配信部の一例であってよい。コンテンツ推奨部654は、次データ決定部、作業計画取得部、又は、評価取得部の一例であってよい。コンテンツ評価部660は、評価装置又は評価取得部の一例であってよい。評価情報管理部664は、評価装置又は評価取得部の一例であってよい。コンテンツは、作業機械の動作を制御するためのデータの一例であってよい。
図7は、データ管理部632における情報処理の一例を概略的に示す。図7に関連して、ノウハウ提供者30からのアップロード要求に対する処理の一例が説明される。
本実施形態において、データ管理部632は、ノウハウ提供者30の通信端末22から、アップロード要求722を受信する。データ管理部632は、1以上のアップロード要求722を受信してよい。データ管理部632は、制御用データを管理するために各種の処理を実行する。
本実施形態において、アップロード要求722は、ノウハウ提供者30を識別するためのユーザIDと、ノウハウ提供者30がアップロードを要求する制御用データと、当該制御用データの適用条件を示す情報と、当該制御用データの実証データを含む。なお、他の実施形態において、アップロード要求722は、上記の制御用データに代えて、又は、上記の制御用データとともに、上記の制御用データの識別情報又は上記の制御用データのURIを含んでよい。同様に、他の実施形態において、アップロード要求722は、上記の実証データに代えて、又は、上記の実証データとともに、上記の実証データの識別情報又は上記の実証データのURIを含んでよい。
単一のアップロード要求722が、単一の制御用データに関連していてもよく、複数の制御用データに関連していてもよい。単一のアップロード要求722が、単一の制御用データを含んでいてもよく、複数の制御用データを含んでいてもよい。一実施形態において、データ管理部632は、単一のアップロード要求を受信することで、農作業ロボット102により実施される複数の作業のそれぞれに対応する複数の制御用データのそれぞれを取得する。他の実施形態において、データ管理部632は、農作業ロボット102により順番に実行される複数の作業のそれぞれに対応する複数の制御用データのそれぞれを取得する。
同様に、単一のアップロード要求722が、単一の実証データに関連していてもよく、複数の実証データに関連していてもよい。単一のアップロード要求722が、単一の実証データを含んでいてもよく、複数の実証データを含んでいてもよい。一実施形態において、データ管理部632は、ノウハウ提供者30の農作業ロボット102が、複数の制御用データのそれぞれを利用して複数の作業のそれぞれを実際に実施したことを示す、複数の実証データを取得する。他の実施形態において、データ管理部632は、ノウハウ提供者30の農作業ロボット102が、複数の制御用データの少なくとも2つを利用して複数の作業の少なくとも2つを実際に実施したことを示す、1以上の実証を取得する。
データ管理部632は、アップロード要求722に含まれる制御用データを、データ格納部634の制御用データ格納部742に格納してよい。データ管理部632は、上記の制御用データに、当該制御用データを管理するための識別情報(制御用データIDと称される場合がある。)を付与してもよい。
データ管理部632は、アップロード要求722に含まれる実証データを、データ格納部634の実証データ格納部744に格納してよい。データ管理部632は、上記の実証データに、当該実証データを管理するための識別情報(実証データIDと称される場合がある。)を付与してもよい。
データ管理部632は、アップロード要求722に含まれる制御用データをデータ配信サイト310のコンテンツとして管理するためのコンテンツ情報724を生成してよい。データ管理部632は、上記の制御用データに、当該制御用データをコンテンツとして管理するための識別情報(コンテンツIDと称される場合がある。)を付与してもよい。データ管理部632は、コンテンツ情報724を、データ格納部634のコンテンツ情報格納部746に格納してよい。
コンテンツ情報724は、例えば、コンテンツIDと、当該コンテンツを管理するための管理情報とを含む。コンテンツ情報724の詳細は後述される。
データ管理部632は、制御用データ及び実証データのそれぞれを管理するためのデータ情報726を生成してよい。データ管理部632は、データ情報726を、データ格納部634のデータ情報格納部748に格納してよい。
一実施形態において、データ情報726は、例えば、制御用データの制御用データIDと、当該制御用データのURIとを対応付けて格納する。データ情報726は、(i)制御用データの制御用データIDと、(ii)当該制御用データのURIと、(iii)当該制御用データを提供したノウハウ提供者30の識別情報(提供者IDと称される場合がある)、及び、当該制御用データが属するグループの識別情報(グループIDと称される場合がある)の少なくとも1つとを対応付けて格納してもよい。
上記のグループは、複数の制御用データにより構成される集団であってよい。例えば、上述されたとおり、複数の作業が順番に実施される場合がある。複数の作業のそれぞれに対応する複数の制御用データにより構成される集団は、単一のグループに属するものとして扱われ得る。例えば、特定の品種の農産物60の栽培において実施される複数の作業工程のそれぞれに利用される複数の種類の制御用データが、1つのグループを構成する。
他の実施形態において、データ情報726は、例えば、実証データの制御用データIDと、当該実証データのURIとを対応付けて格納する。データ情報726は、実証データの制御用データIDと、当該実証データのURIと、当該実証データに対応する制御用データとを対応付けて格納してもよい。
データ管理部632は、第1データ取得部、又は、第2データ取得部の一例であってよい。制御用データ格納部742及び実証データ格納部744は、格納部の一例であってよい。データ情報格納部748は、格納部の一例であってよい。
図8は、データテーブル800の一例を概略的に示す。データテーブル800を構成する1以上のレコードのそれぞれは、コンテンツ情報724の一例であってよい。本実施形態において、データテーブル800は、コンテンツID822と、管理情報824とを対応付けて格納する。管理情報824は、アップロード時に入力が要求される必須項目842と、アップロード時には入力が要求されない任意項目844とを含んでもよい。
本実施形態において、管理情報824としては、コンテンツに含まれる1以上の制御用データのそれぞれに付与された制御用データID、各制御用データが属するグループに付与されたグループID、各制御用データの提供者の提供者ID、各制御用データの適用条件を示す情報、各制御用データの実証データに付与された実証データID、各制御用データの認定情報、各制御用データの評価情報、及び、各制御用データの利用情報の少なくとも1つが例示される、管理情報824は、上記以外の情報を含んでもよい。
認定情報としては、認定権者50のユーザID、認定の内容を示す情報、認定の条件を示す情報、認定の理由を示す情報、認定日時を示す情報などが例示される。認定の内容としては、(i)制御用データの提供者が信用できること、(ii)農作業ロボット102が一定時間にわたって正常に動作すること、(iii)農作業ロボット102が意図されたとおりに動作すること、(iv)一定の条件下において、制御用データを利用して生産された農産物の品質、収穫量及び収益が保証されることなどが例示される。認定の条件は、当該条件が成立する場合に、制御用データの利用が推奨されること示す条件であってよい。
評価情報としては、評価者のユーザID、評価の内容を示す情報、評価の条件を示す情報、評価の理由を示す情報、評価日時を示す情報、作業実施時の気象条件を示す情報、作業場所に関する各種の情報などが例示される。評価の内容としては、評価の対象、優劣の程度などが例示される。優劣の程度は、連続的な数値により表されてもよく、段階的な区分により表されてもよく、目標値に到達しているか否かにより表されてもよい。
評価の対象としては、農作業ロボット102の動作の安定性、農作業ロボット102の動作の再現性、農作業ロボット102により実施された作業の品質などが例示される。評価の対象は、農産物60の品質、病害虫の発生具合、農産物60の収穫量、農産物60の収益などが例示される。
上述されたとおり、作業の品質としては、精度、正確性、効率、速度、再現性、適格性、静寂性、これらの組み合わせなどが例示される。上記の速度は、作業自体の速度であってもよく、位置決め動作の速度であってもよい。上記の組み合わせとしては、作業自体が丁寧で正確であり、且つ、作業のためにアタッチメントの先端を作業位置まで移動させる動作(位置決め動作と称される場合がある。)の速度であるという品質が例示される。
評価の条件は、当該条件が成立する場合に、当該評価に値することを示す条件であってよい。作業場所に関する各種の情報としては、作業場所の位置を示す情報、作業場所の培地の状態を示す情報、作業場所の種類などが例示される。作業場所の位置としては、(i)緯度及び経度、(ii)緯度、経度及び高度、(iii)住所又はその一部、(iv)施設名などが例示される。作業場所の種類としては、屋外、空調された室内、空調されていない室内などが例示される。特に、作業が農作業である場合、作業場所の条件によって、評価が大きく変動する可能性があるので、作業場所に関する情報は有益である。
利用情報としては、制御用データをダウンロードした作業者20のユーザID、当該制御用データがダウンロードされた日時を示す情報、当該制御用データがインストールされた農作業ロボット102に関する情報、当該制御用データがインストールされた農作業ロボット102が実施した作業に関する情報などが例示される。
図9は、農産物情報管理部662における情報処理の一例を概略的に示す。図9に関連して、農作物情報を生成するための処理の一例が説明される。
本実施形態において、農産物情報管理部662は、作業者20の通信端末22又は農作業ロボット102から、作業データ及び農産物データの少なくとも一方を取得する。上述されたとおり、作業データは、農作業ロボット102により実施される作業に関する各種のデータを含んでよい。農産物データは、農産物60の特定に利用される各種のデータを含んでよい。
作業データとしては、各作業に付与された識別情報、各作業を実施する作業者20のユーザID、各作業を実施する農作業ロボット102の識別情報などが例示される。作業データは、各作業の内容を示す情報、各作業が実施された日時を示す情報などを含んでもよい。なお、農産物情報管理部662は、作業管理サーバ420にアクセスして、各作業の作業IDをキーとして、当該作業IDに対応付けられた情報を取得してよい。例えば、農産物情報管理部662は、作業IDをキーとして、当該作業IDに合致する作業の作業内容を示す情報、当該作業が実施された日時などを取得する。上記の日時は、年月日で表されてもよく、特定の作業が実施されてからの経過日数又は経過時間数で表されてもよい。
農産物データとしては、農産物60の画像データ、農産物60の位置データ、農産物60の収穫データ、農産物60の出荷データなどが例示される。農産物60の画像データとしては、生育中の農産物60の画像データ、収穫時の農産物60の画像データ、出荷時の農産物60の画像データなどが例示される。農産物60の位置データとしては、生育中の農産物60の位置データ、収穫時の農産物60の位置データ、出荷時の農産物60の位置データなどが例示される。収穫データとしては、収穫者、収穫日時、収穫ロットの識別情報などのデータが例示される。出荷データとしては、出荷者、出荷日時、出荷ロットの識別情報などのデータが例示される。
農産物情報管理部662は、1以上の農産物60のそれぞれに、識別情報を付与してよい。農産物情報管理部662は、1以上の農産物60の集合に、識別情報を付与してもよい。例えば、農産物情報管理部662は、農産物60の収穫ロットごとに、当該収穫ロットに含まれる複数の農産物60に共通する識別情報を付与してよい。農産物情報管理部662は、農産物60の出荷ロットごとに、当該出荷ロットに含まれる複数の農産物60に共通する識別情報を付与してよい。
農産物情報管理部662は、1以上の識別情報のそれぞれと、各識別情報により識別される農産物60の特徴とを対応付けて、データ格納部634の農産物情報格納部942に格納してよい。農産物情報管理部662は、1以上の識別情報のそれぞれと、各識別情報により識別される農産物60を生産するための作業に関する情報とを対応付けて、データ格納部634の農産物情報格納部942に格納してよい。
図10は、データテーブル1000の一例を概略的に示す。データテーブル1000を構成する1以上のレコードのそれぞれは、農産物情報の一例であってよい。本実施形態において、データテーブル1000は、農産物ID1022と、作業履歴情報1024をと対応づけて格納する。
本実施形態において、作業履歴情報1024としては、農産物60を生産するための作業の種別を示す情報、当該作業の作業ID、当該作業の内容を示す情報などが例示される。作業の内容を示す情報としては、当該作業を実施した作業者20のユーザID(作業者IDと称される場合がある)、当該作業を実施した農作業ロボット102の識別情報(ロボットIDと称される場合がある)、当該作業に利用された制御用データの制御用データID、当該作業が実施されたときの条件(作業条件と称される場合がある。)などが例示される。
作業条件としては、作業の時期に関する条件、作業時の環境に関する条件などが例示される。作業の時期に関する条件としては、作業が実施された日時を示す情報、作業が実施された期間を示す情報、作業が実施された季節を示す情報などが例示される。作業時の環境に関する条件としては、作業時の培地の状態を示す情報、作業時の気象条件を示すなどが例示される。
図10に関連して説明される実施形態においては、説明を簡単にすることを目的として、データテーブル1000が、農産物ID1022と、作業履歴情報1024をと対応づけて格納する場合を例として、データテーブル1000の詳細が説明された。しかしながら、データテーブル1000は、本実施形態に限定されない。上述されたとおり、データテーブル1000は、農産物ID1022と、農産物の特徴を示す情報と、作業履歴情報1024をと対応づけて格納してもよい。農産物の特徴は、画像解析用の特徴点に関する情報であってよい。
図11及び図12を用いて、評価情報管理部664における情報処理の一例が説明される。図11は、評価情報管理部664の内部構成の一例を概略的に示す。図12は、グループ評価部1124における評価処理の一例を概略的に示す。
図11に示されるとおり、本実施形態において、評価情報管理部664は、データ評価部1122と、グループ評価部1124とを備える。また、本実施形態において、消費者40が購入した農産物60の包装には、農産物60の農産物IDが符号化されたQRコード(登録商標)62が付されている。
本実施形態において、データ評価部1122は、データ管理部632により管理される1以上の種類の制御用データのそれぞれに関する評価を示す評価情報を取得する。より具体的には、データ評価部1122は、制御用データをダウンロードした作業者20から、当該制御用データに関する評価情報を取得する。データ評価部1122は、複数の作業者20のそれぞれから、1以上の種類の制御用データのそれぞれに関する評価情報を取得してよい。
例えば、作業者20が、通信端末22を操作して、Webサイト運営サーバ440に評価登録要求を送信すると、Webサイト運営サーバ440の画面生成部624は、上記の要求に対する応答として、作業者20が利用したコンテンツの評価を入力するための入力画面を通信端末22に送信する。作業者20が、通信端末22を操作して、コンテンツに関する評価を入力画面に入力すると、制御用データのコンテンツIDと、当該制御用データの評価とが対応付けられた評価情報が、データ評価部1122に送信される。
データ評価部1122は、1以上の種類の制御用データのそれぞれに関する評価情報により示される評価に基づいて、1以上の種類の制御用データのそれぞれを評価する。より具体的には、1以上の種類の制御用データのそれぞれに関する評価情報により示される評価に対して集計処理又は統計処理を実施し、当該処理により得られた集計結果又は統計量に基づいて、各制御用データの評価を決定してよい。
本実施形態において、グループ評価部1124は、データ管理部632により管理される1以上の種類の制御用データのそれぞれに関する評価を示す評価情報を取得する。より具体的には、グループ評価部1124は、制御用データをダウンロードした作業者20から、当該制御用データを利用して生産された農産物60に関する評価情報を取得する。グループ評価部1124は、複数の作業者20のそれぞれから、1以上の農産物60のそれぞれに関する評価情報を取得してよい。
例えば、作業者20が、通信端末22を操作して、Webサイト運営サーバ440に評価登録要求を送信すると、Webサイト運営サーバ440の画面生成部624は、上記の要求に対する応答として、農産物60の評価を入力するための入力画面を通信端末22に送信する。入力画面には、作業者20が生産した1以上の農産物60のうち、評価の登録を希望する農産物60を選択するためのモジュールが配されてよい。画面生成部624は、例えば、農産物情報格納部942を参照して、作業者20が生産した1以上の農産物60に関する情報を取得することができる。作業者20が、通信端末22を操作して、作業者20が生産した農産物60に関する評価を入力画面に入力すると、農産物60の農産物IDと、農産物60の評価とが対応付けられた評価情報が、グループ評価部1124に送信される。
同様にして、グループ評価部1124は、制御用データを利用して生産された農産物60の消費者40から、農産物60に関する評価情報を取得してもよい。グループ評価部1124は、複数の消費者40のそれぞれから、1以上の農産物60のそれぞれに関する評価情報を取得してよい。
例えば、消費者40が、通信端末22を操作して、Webサイト運営サーバ440に評価登録要求を送信すると、Webサイト運営サーバ440の画面生成部624は、上記の要求に対する応答として、農産物60の評価を入力するための入力画面を通信端末22に送信する。一方、消費者40は、通信端末22を操作して、農産物60の包装に付されたQRコード62を読み取る。これにより、消費者40の通信端末22は、農産物60の農産物IDを取得することができる。消費者40が、通信端末22を操作して、消費者40が購入sた農産物60に関する評価を入力画面に入力すると、農産物60の農産物IDと、農産物60の評価とが対応付けられた評価情報が、グループ評価部1124に送信される。
また、グループ評価部1124は、農産物情報格納部942を参照して、評価情報が得られた農産物60の生産に利用された1又は複数の制御用データを特定する。より具体的には、グループ評価部1124は、まず、評価情報により評価されている農産物60の農産物IDを特定する。次に、グループ評価部1124は、農産物情報格納部942に格納されている1以上の農産物60のそれぞれに関する農産物情報にアクセスして、上記の農産物IDに対応付けられた作業履歴情報を取得する。上述されたとおり、作業履歴情報には、農産物60の生産に利用された制御用データの制御用データIDが含まれる。これにより、グループ評価部1124は、農産物60の生産に利用された制御用データを特定することができる。
次に、グループ評価部1124は、農産物60の生産に利用された1又は複数の制御用データのそれぞれを評価する。より具体的には、農産物60に関する評価情報により示される評価に対して集計処理又は統計処理を実施し、当該処理により得られた集計結果又は統計量に基づいて、各制御用データの評価を決定してよい。グループ評価部1124は、例えば、コンテンツ情報格納部746にアクセスして、各制御用データのコンテンツ情報に、上記の評価情報を付与する。
図12は、農産物60の生産に利用される複数の制御用データにより構成されるグループの概要を示す。図12に示されるとおり、工程Aから工程Pまでの複数の工程を経て、農産物60が生産される。上記の複数の工程のそれぞれにおいて、農作業ロボット102は、各工程に対応する制御用データを利用して、各工程における作業を実施する。
一実施形態によれば、工程Aにおいて制御用データAAが利用され、工程Bにおいて制御用データBCが利用され、工程Pにおいて制御用データPAが利用される。上記の一連の工程により利用される複数の制御用データにより、グループXが構成される。
この場合において、グループ評価部1124は、上記の一連の工程を経て生産された農産物60に関する評価に基づいて、グループXに属する複数の制御用データの少なくとも1つを評価する。グループ評価部1124は、上記の一連の工程を経て生産された農産物60に関する評価に基づいて、グループXに属するすべての制御用データを評価してもよい。例えば、農産物60に関する評価が、農産物60の品質が優れていることを示す場合、グループXに属するすべての制御用データの品質が優れていると評価する。グループ評価部1124は、上記の一連の工程を経て生産された農産物60に関する評価に基づいて、グループX自体の評価を決定してもよい。
グループ評価部1124は、グループXに属する各制御用データの評価を示す評価情報を、コンテンツ情報格納部746に格納してもよく、グループX自体の評価を示す評価情報を、コンテンツ情報格納部746に格納してもよい。
他の実施形態において、例えば、ノウハウ提供者30が、複数の作業が順番に実施されることを想定して、制御用データを作成する場合がある。図12に示されるとおり、実施される順番が指定された複数の作業のそれぞれに対応する複数の制御用データが、グループYを構成する。
グループYを構成する複数の制御用データは、複数のコンテンツとして扱われてもよく、単一のコンテンツとして扱われてもよい。この場合、例えば、グループYに属する複数の制御用データのそれぞれについて、当該制御用データの管理情報824に含まれる適用条件により、次の制御用データ、及び、前の制御用データの少なくとも一方が指定され得る。
グループYを構成する複数の制御用データが、単一のコンテンツとして扱われる場合、グループ評価部1124は、当該コンテンツに関する評価に基づいて、グループYに属するすべての制御用データを評価してもよい。なお、グループYを構成する複数の制御用データが、複数のコンテンツとして扱われる場合には、データ評価部1122が、各コンテンツに関する評価に基づいて、各制御用データを評価してよい。
データ評価部1122は、第2評価取得部又は第2評価部の一例であってよい。グループ評価部1124は、第1評価取得部、データ特定部、又は、第1評価部の一例であってよい。作業者20は、複数の作業のそれぞれの実施者の一例であってよい。農産物60は、作業機械が複数の作業を実施することにより生産される成果物の一例であってよい。農産物情報格納部942は、格納部の一例であってよい。
なお、本実施形態においては、QRコード62を用いて、農産物60の農産物IDが伝達される場合を例として、評価情報管理部664における情報処理の詳細が説明された。しかしながら、農産物IDの伝達手段は、QRコード62に限定されない。他の実施形態において、農産物60の農産物IDの伝達に、農産物IDが印刷、表示又は投影された媒体が用いられてもよく、他の種類の符号化コードが用いられてもよく、ICチップ、ビーコン発信装置などの無線装置が用いられてもよい。
図13は、コンテンツ推奨部654の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、コンテンツ推奨部654は、優先順位決定部1322と、次工程決定部1324と、推奨データ決定部1326とを備える。
本実施形態において、優先順位決定部1322は、配信されるコンテンツを決定するための優先順位を決定する。例えば、優先順位決定部1322は、評価の高いコンテンツほど、上位の優先順位が付与される。
本実施形態において、優先順位決定部1322は、複数の基準に基づいて、配信されるコンテンツを決定する場合に、当該複数の基準の間の優先順位を決定してもよい。例えば、特定の作業に関連して、著名な認定権者50により認定された1以上の制御用データがある場合には、当該1以上の制御用データの中から、配信されるコンテンツが決定される。一方、著名な認定権者50により認定された制御用データがない場合には、一定の基準以上の評価を得た1以上の制御用データの中から、配信されるコンテンツが決定される。
本実施形態において、次工程決定部1324は、次に実施される作業を決定する。一実施形態において、作業者20が、実施される順番の定められた複数の作業を実施する場合、次工程決定部1324は、上記の順番に従って、次に実施される作業を決定する。例えば、次工程決定部1324は、特定のグループに属する複数の制御用データを、順番に配信することを決定してよい。上記の特定のグループは、一定以上の評価が得られたグループであってよい。この場合、次工程決定部1324は、最後に配信された制御用データの次に実施される制御用データに対応する作業を、次に実施される作業として決定する。
他の実施形態において、次工程決定部1324は、過去に実施された少なくとも1つの作業に基づいて、次に実施される作業を決定する。例えば、次工程決定部1324は、過去に実施された少なくとも1つの作業を解析して、一の種類の作業が実施された場合に、他の種類の作業のうち少なくとも1つが実施される確率を算出する。次工程決定部1324は、算出された確率に基づいて、次に実施される作業を決定してよい。
他の例によれば、次工程決定部1324は、過去に実施された少なくとも1つの作業に基づいて、次に実施される確率が所定の閾値よりも大きな作業を推定することで、次に実施される作業を決定する。例えば、次工程決定部1324は、現在実施されている作業の種類、又は、最近実施された複数の作業の種類を示す情報が入力されると、次に実施される作業の種類を出力する学習モデルを利用して、次に実施される作業を決定する。
ここで、ナスの苗の植え付けが実施される場合を例として、次工程決定部1324が、過去に実施された少なくとも1つの作業に基づいて、次に実施される作業を決定する場合の詳細が説明される。ナスの植え付け作業は、例えば、耕耘工程、畝立工程、マルチシートの被覆工程、マルチシートの穿孔工程、苗植工程、散水工程を含む。上記の各工程は、上述された順番で実施されてもよく、気象条件、土壌の状態などにより一部の工程が省略されたり、一部の工程の順番が入れ替えられてもよい。
例えば、1台の農作業ロボット102によりナスの植え付け作業が実施される場合において、耕耘工程、畝立工程、マルチシートの被覆工程、マルチシートの穿孔工程、及び、苗植工程が完了しているとき、次工程決定部1324は、学習済みの機械学習モデルを用いて、散水工程を実施するか否かを決定する。より具体的には、次工程決定部1324は、機械学習モデルに、最近実施された工程として、耕耘工程、畝立工程、マルチシートの被覆工程、マルチシートの穿孔工程、及び、苗植工程を入力する。機械学習モデルは、例えば、次に散水工程が実施される確率に基づいて、次に散水工程が実施されるか否かを示す情報を出力する。
なお、次工程決定部1324は、機械学習モデルに、最近実施された工程の種類だけでなく、気象条件、土壌の状態などを入力してもよい。機械学習モデルは、次に散水工程が実施されるか否かを示す情報を出力してよい。
次工程決定部1324は、複数の農作業ロボット102によりナスの植え付け作業が実施される場合において、各農作業ロボットが担当する次の工程を決定してもよい。例えば、2台の農作業ロボット102によりナスの植え付け作業が実施される場合において、2台の農作業ロボット102の共同作業により耕耘工程及び畝立工程が完了しているときに、次工程決定部1324は、残りのマルチシートの被覆工程、マルチシートの穿孔工程、苗植工程及び散水工程の要否と、分担とを決定してよい。
次工程決定部1324は、完了した工程に関する情報と、農作業ロボット102の台数に関する情報と、農作業ロボット102の作業能力に関する情報とに基づいて、各工程要否及び分担を決定してよい。各工程の要否及び分担の少なくとも一方は、学習済みの機械学習モデルにより決定されてもよく、任意のアルゴリズムに基づいて決定されてもよい。機械学習モデル及びアルゴリズムは、例えば、各工程の要否及び分担の組み合わせのそれぞれの確率を計算することで、各工程の要否及び分担を決定する。
次工程決定部1324は、完了した工程に関する情報と、農作業ロボット102の台数に関する情報と、農作業ロボット102の作業能力に関する情報とに基づいて、各工程の作業効率、及び、2台の農作業ロボット102の稼働率の少なくとも一方を考慮して、各工程の要否及び分担を決定してよい。例えば、各工程の作業効率、及び、2台の農作業ロボット102の稼働率の少なくとも一方を目的関数として、当該目的関数が最大となるように、各工程の要否及び分担が決定される。
次工程決定部1324は、各工程が完了するごとに、残りの作業の要否及び分担を決定してよい。次工程決定部1324は、農作業ロボット102が当該農作業ロボットに割り当てられた工程を完了するごとに、残りの作業の要否及び分担を決定してよい。例えば、耕耘工程及び畝立工程が完了したとき、次工程決定部1324は、残りの工程のうち、マルチシートの被覆工程が農作業ロボットAにより実施され、マルチシートの穿孔工程が農作業ロボットBにより実施されることを決定する。この段階において、苗植工程及び散水工程の要否及び分担の少なくとも一方が決定されていなくてもよい。
マルチシートの被覆工程及びマルチシートの穿孔工程の実施及び分担が決まると、農作業ロボットAがマルチシートの被覆工程を実施する。一方、農作業ロボットBに対してアタッチメントの交換作業が実施され、農作業ロボットBに穿孔工程用のアタッチメントが取り付けらえる。アタッチメントの交換作業が完了すると、農作業ロボットBは、農作業ロボットAが敷設したマルチシートの適切な位置に孔をあけていく。
農作業ロボットAによるマルチシートの被覆工程が完了すると、次工程決定部1324は、農作業ロボットAが、農作業ロボットとともにマルチシートの穿孔工程を実施するか、それとも苗植工程を実施するかを決定する。このとき、次工程決定部1324は、農作業ロボットBによるマルチシートの穿孔工程の進捗状況を考慮して、農作業ロボットAが、農作業ロボットとともにマルチシートの穿孔工程を実施するか、それとも苗植工程を実施するかを決定してよい。
他の実施形態において、次工程決定部1324は、作業管理サーバ420にアクセスして、作業者20又は農作業ロボット102の作業計画を示す情報を取得する。次工程決定部1324は、上記の作業計画に基づいて、次に実施される作業を決定してよい。
上述されたとおり、作業計画は、例えば、各作業が実施される予定時期と、各作業の作業内容とを対応づけて格納する。例えば、予定時期としては「2020年6月10日の午前8時から11時の間」のような情報が入力され、作業内容としては「1haの圃場にナスを1万株定植する」のような情報が入力される。
本実施形態において、推奨データ決定部1326は、次工程決定部1324から、次に実施される作業を示す情報を取得する。推奨データ決定部1326は、次に実施される作業に対応する1以上の制御用データを、作業者20に推奨することを決定する。
推奨データ決定部1326は、次に実施される作業に対応する1以上の制御用データのそれぞれに関する評価情報を取得してよい。推奨データ決定部1326は、各制御用データの評価に基づいて、次に実施される作業に対応する1以上の制御用データの中から、作業者20に推奨される制御用データを決定してよい。推奨データ決定部1326は、各制御用データの評価に基づいて、次に実施される作業に対応する1以上の制御用データの中から、次に配信される制御用データを決定してもよい。
一実施形態において、推奨データ決定部1326は、作業者20の通信端末22に、制御用データを推奨するための画面を送信する。上記の画面は、例えば、画面生成部624により生成される。推奨データ決定部1326は、作業者20からの指示に基づいて、次に配信される制御用データを決定してよい。推奨データ決定部1326は、作業者20により指定された制御用データを配信するための命令を、コンテンツ配信部652に送信してよい。
他の実施形態において、推奨データ決定部1326は、次に実施される作業に対応する1以上の制御用データの1つを配信するための命令を、コンテンツ配信部652に送信してよい。例えば、推奨データ決定部1326は、上記の1以上の制御用データのそれぞれの評価に基づいて、次に配信される制御用データを決定してよい。
以上の実施形態によれば、複数の制御用データが利用された順番に従って、次に配信される制御用データが決定され得る。過去に配信された少なくとも1つの制御用データに基づいて、次に配信される制御用データが決定され得る。例えば、過去に配信された複数の制御用データを解析して得られた確率に基づいて、次に配信される制御用データが決定され得る。さらに、作業者20の作業計画に基づいて、次に配信される制御用データが決定され得る。また、制御用データの評価に基づいて、次に配信される制御用データが決定され得る。
推奨データ決定部1326は、推奨データ決定部1326により作業者20に推奨された制御用データが作業者20に配信された後、当該制御用データを利用する農作業ロボット102から、当該制御用データを利用して実施された作業に関する情報を取得してよい。例えば、推奨データ決定部1326は、制御用データを利用して実施された作業の品質に関する情報を取得する。推奨データ決定部1326は、作業中の農作業ロボット102に搭載された各種センサが出力した情報を取得してもよい。これにより、推奨データ決定部1326は、作業中の農作業ロボット102の状態を把握することができる。また、推奨データ決定部1326は、作業中の作業対象の状態を把握することができる。
より具体的には、例えば、耕うん作業に関する制御用データが作業者20に配信された後、推奨データ決定部1326は、作業者20の農作業ロボット102から、耕うん作業の品質を示す情報を取得する。例えば、土壌の状態が当初の想定とは異なる場合、農作業ロボット102による耕うん作業の品質が、予め定められた品質に到達していないこともありうる。例えば、推奨データ決定部1326が、土壌の表面の状態に基づいて制御用データを推奨していた場合において、土壌の内部の状態が土壌の表面の状態から推定される状態とは大きく異なるとき、農作業ロボット102による耕うん作業の品質が、予め定められた品質に到達しないことがある。
この場合、推奨データ決定部1326は、作業中の農作業ロボット102の状態及び作業中の作業対象の状態の少なくとも一方に基づいて、制御用データの交換、又は、制御用データの追加を、作業者20に提案することを決定してよい。例えば、推奨データ決定部1326は、農作業ロボット102から、最初に配信された制御用データに基づいて実施させた耕うん作業中の土壌の様子を撮像した画像の画像データを取得する。推奨データ決定部1326は、上記の画像を解析して、例えば、土壌の細粒化が必要であると判定する。そして、推奨データ決定部1326は、作業者20に対して、細粒化作業を実施するための制御用プログラムを推奨する。なお、上記の画像解析は、農作業ロボット102により実行されてもよい。
本実施形態においては、推奨データ決定部1326が、各種の推奨に関する情報を作業者20の通信端末22に送信し、作業者20により指定された制御用データを農作業ロボット102に配信する場合を例として、推奨データ決定部1326の詳細が説明された。しかしながら、推奨データ決定部1326は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、推奨データ決定部1326は、各種の推奨に関する情報を農作業ロボット102に送信し、農作業ロボット102により指定された制御用データを農作業ロボット102に配信してよい。
図14は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。データ配信システム100の少なくとも一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、管理システム110を構成する複数のサーバの少なくとも1つが、コンピュータ3000により実現される。
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、GPU3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インタフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。GPU3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
通信インタフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD−ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD−ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
プログラムが、DVD−ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROMドライブ3026(DVD−ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本願明細書において、例えば、下記の事項が開示されている。
[項目A−1]
作業機械の動作を制御するための第1データを取得する第1データ取得部と、
前記作業機械と同一又は関連する種類の作業機械である第1作業機械が、前記第1データを利用して実際に制御されたことを示す第2データを取得する第2データ取得部と、
前記作業機械と同一又は関連する種類の作業機械であり、前記第1作業機械とは異なる前記第2作業機械の利用者の通信端末から、前記第1データの配信を要求する配信要求を取得する配信要求取得部と、
前記配信要求取得部が前記配信要求を取得し、且つ、前記第2データ取得部が前記第2データを取得した場合に、前記通信端末又は前記第2作業機械に、前記第1データを配信する配信部と、
を備える、情報処理装置。
[項目A−2]
少なくとも、予め定められた長さを有する期間において、前記第1データ及び前記第2データを対応づけて格納する格納部と、
前記第1データの配信の許否を判定する配信判定部と、
をさらに備え、
前記配信判定部は、
少なくとも前記期間において前記第2データが前記格納部に格納されていた場合に、前記第1データの配信を許可し、
少なくとも前記期間において前記第2データが前記格納部に格納されていなかった場合に、前記第1データの配信を許可せず、
前記配信部は、
前記配信判定部が前記第1データの配信を許可する場合、前記通信端末又は前記第2作業機械に前記第1データを配信し、
前記配信判定部が前記第1データの配信を許可しない場合、前記通信端末又は前記第2作業機械に前記第1データを配信しない、
項目A−1に記載の情報処理装置。
[項目A−3]
前記作業機械は、農作業用のアタッチメントが着脱可能に構成された農業機械であり、
前記第1データは、(i)前記農業機械又は前記アタッチメントの動作を制御するためのプログラム、(ii)前記農業機械又は前記アタッチメントの動作を制御するための学習済みの学習モデル、(iii)前記プログラム又は前記学習モデルから出力されたデータであって、前記農業機械又は前記アタッチメントの動作を制御するためのデータ、及び、(iv)前記農業機械又は前記アタッチメントの動作を制御するためのパラメータの設定値又は前記設定値のセットの少なくとも1つである、
項目A−1又は項目A−2に記載の情報処理装置。
[項目A−4]
前記第1データ取得部は、前記作業機械により順番に実行される複数の作業のそれぞれに対応する複数の前記第1データを取得し、
前記第2データ取得部は、(i)前記第1作業機械が、前記複数の第1データのそれぞれを利用して前記複数の作業のそれぞれを実際に実施したことを示す、複数の前記第2データ、又は、(ii)前記第1作業機械が、前記複数の第1データの少なくとも2つを利用して前記複数の作業の少なくとも2つを実際に実施したことを示す、1以上の前記第2データを取得し、
前記配信部は、前記複数の第1データのそれぞれを、各第1データに対応する作業が前記作業機械により実行される順番に従って、前記通信端末又は前記第2作業機械に配信する、
項目A−1から項目A−3までの何れか一項に記載の情報処理装置。
[項目A−5]
前記通信端末又は前記第2作業機械に対して過去に配信された前記第1データに基づいて、前記通信端末又は前記第2作業機械に対して次に配信される前記第1データを決定する次データ決定部をさらに備える、
項目A−1から項目A−4までの何れか一項に記載の情報処理装置。
[項目A−6]
前記次データ決定部は、
前記配信部が1以上の前記通信端末又は1以上の前記第2作業機械に対して配信した複数の前記第1データを解析して、一の種類の第1データが配信された次に、他の種類の第1データのうち少なくとも1つが配信される確率を算出し、
上記確率に基づいて、前記次に配信される前記第1データを決定する、
項目A−5に記載の情報処理装置。
[項目A−7]
前記第2作業機械の前記利用者の作業計画を示す計画情報を取得する作業計画取得部をさらに備え、
前記次データ決定部は、
前記作業計画取得部が取得した計画情報により示される前記作業計画に基づいて、次の作業を特定し、
前記次の作業に対応する1以上の前記第1データの中から、前記次に配信される前記第1データを決定する、
項目A−5に記載の情報処理装置。
[項目A−8]
前記次データ決定部は、前記第1作業機械の利用者が複数の前記第1データを利用した順番に従って、前記次に配信される前記第1データを決定する、
項目A−5に記載の情報処理装置。
[項目A−9]
コンピュータを、項目A−1から項目A−8までの何れか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
[項目A−10]
作業機械の動作を制御するための第1データを取得する第1データ取得段階と、
前記作業機械と同一又は関連する種類の作業機械である第1作業機械が、前記第1データを利用して実際に制御されたことを示す第2データを取得する第2データ取得段階と、
前記作業機械と同一又は関連する種類の作業機械であり、前記第1作業機械とは異なる前記第2作業機械の利用者の通信端末から、前記第1データの配信を要求する配信要求を取得する配信要求取得段階と、
前記配信要求取得段階において前記配信要求が取得され、且つ、前記第2データ取得段階において前記第2データが取得されたことに応じて、前記通信端末又は前記第2作業機械に、前記第1データを配信する配信段階と、
を有する、情報処理方法。
[項目B−1]
作業機械の動作を制御するためのデータを評価する評価装置であって、
上記作業機械が複数の作業を実施することにより生産される成果物に関する評価を示す第1評価情報を取得する第1評価取得部と、
上記成果物の識別情報と、上記複数の作業のそれぞれにおいて上記作業機械の動作を制御するために利用された複数の第1データのそれぞれの識別情報とを対応づけて格納する格納部を参照して、上記成果物の生産に利用された上記複数の第1データを特定するデータ特定部と、
上記第1評価取得部が取得した上記第1評価情報により示される評価に基づいて、上記データ特定部が特定した上記複数の第1データのそれぞれを評価する第1評価部と、
を備える、評価装置。
[項目B−2]
上記複数の作業のそれぞれの実施者による上記複数の第1データのそれぞれに関する評価を示す第2評価情報を取得する第2評価取得部と、
上記第2評価取得部が取得した上記第2評価情報により示される評価に基づいて、上記複数の第1データのそれぞれを評価する第2評価部と、
をさらに備える、
項目B−1に記載の評価装置。
[項目B−3]
上記格納部をさらに備える、
項目B−1又は項目B−2に記載の評価装置。
[項目B−4]
上記作業機械は、農作業用のアタッチメントが着脱可能に構成された農業機械であり、
上記複数の第1データのそれぞれは、(i)上記農業機械又は上記アタッチメントの動作を制御するためのプログラム、(ii)上記農業機械又は上記アタッチメントの動作を制御するための学習済みの学習モデル、(iii)上記プログラム又は上記学習モデルから出力されたデータであって、上記農業機械又は上記アタッチメントの動作を制御するためのデータ、及び、(iv)上記農業機械又は上記アタッチメントの動作を制御するためのパラメータの設定値又は上記設定値のセットの少なくとも1つである、
項目B−1から項目B−3までの何れか一項に記載の評価装置。
[項目B−5]
上記成果物は、農産物であり、
上記成果物に関する評価は、上記農産物の品質、収穫量及び収益の少なくとも1つに関する評価を含む、
項目B−1から項目B−4までの何れか一項に記載の評価装置。
[項目B−6]
項目B−1から項目B−5までの何れか一項に記載の評価装置と、
上記複数の第1データのそれぞれを取得する第1データ取得部と、
上記作業機械と同一又は関連する種類の作業機械である第2作業機械の利用者の通信端末から、上記複数の第1データの少なくとも1つの配信を要求する配信要求を取得する配信要求取得部と、
上記配信要求取得部が上記配信要求を取得したことに応じて、上記通信端末又は上記第2作業機械に、上記第1データを配信する配信部と、
を備える、情報処理装置。
[項目B−7]
上記通信端末又は上記第2作業機械に対して過去に配信された上記少なくとも1つの第1データに基づいて、上記通信端末又は上記第2作業機械に対して次に配信される第1データを決定する次データ決定部をさらに備える、
項目B−6に記載の情報処理装置。
[項目B−8]
上記第2作業機械の上記利用者の作業計画を示す計画情報を取得する作業計画取得部をさらに備え、
上記次データ決定部は、
上記作業計画取得部が取得した計画情報により示される上記作業計画に基づいて、次の作業を特定し、
上記次の作業に対応する1以上の第1データの中から、上記次に配信される上記第1データを決定する、
項目B−7に記載の情報処理装置。
[項目B−9]
上記次データ決定部は、上記評価装置による評価結果に基づいて、上記次の作業に対応する1以上の第1データの中から、上記次に配信される上記第1データを決定する、
項目B−8に記載の情報処理装置。
[項目B−10]
コンピュータを、項目B−1から項目B−5までの何れか一項に記載の評価装置として機能させるためのプログラム。
[項目B−11]
作業機械の動作を制御するためのデータを評価する評価方法であって、
上記作業機械が複数の作業を実施することにより生産される成果物に関する評価を示す第1評価情報を取得する第1評価取得段階と、
上記成果物の識別情報と、上記複数の作業のそれぞれにおいて上記作業機械の動作を制御するために利用された複数の第1データのそれぞれの識別情報とを対応づけて格納する格納装置を参照して、上記成果物の生産に利用された上記複数の第1データを特定するデータ特定段階と、
上記第1評価取得段階において取得された上記第1評価情報により示される評価に基づいて、上記データ特定段階において特定された上記複数の第1データのそれぞれを評価する第1評価段階と、
を有する、評価方法。
[項目C−1]
作業機械により実施される複数の作業のそれぞれにおいて、上記作業機械の動作を制御するために利用される複数の第1データのそれぞれを取得する第1データ取得部と、
上記作業機械と同一又は関連する種類の作業機械である第2作業機械の利用者の通信端末から、上記複数の第1データの少なくとも1つの配信を要求する配信要求を取得する配信要求取得部と、
上記配信要求取得部が上記配信要求を取得したことに応じて、上記通信端末又は上記第2作業機械に、上記第1データを配信する配信部と、
上記通信端末又は上記第2作業機械に対して過去に配信された上記少なくとも1つの第1データに基づいて、上記通信端末又は上記第2作業機械に対して次に配信される第1データを決定する次データ決定部と、
を備える、情報処理装置。
[項目C−2]
上記第2作業機械の上記利用者の作業計画を示す計画情報を取得する作業計画取得部をさらに備え、
上記次データ決定部は、
上記作業計画取得部が取得した計画情報により示される上記作業計画に基づいて、次の作業を特定し、
上記次の作業に対応する1以上の第1データの中から、上記次に配信される第1データを決定する、
項目C−1に記載の情報処理装置。
[項目C−3]
上記1以上の第1データのそれぞれに関する評価を示す評価情報を取得する評価取得部をさらに備え、
上記次データ決定部は、上記評価取得部が取得した上記評価情報により示される上記評価に基づいて、上記次の作業に対応する1以上の第1データの中から、上記次に配信される第1データを決定する、
項目C−2に記載の情報処理装置。
[項目C−4]
上記次データ決定部は、
上記配信部が1以上の上記通信端末又は1以上の上記第2作業機械に対して過去に配信した複数の第1データを解析して、一の種類の第1データが配信された次に、他の種類の第1データのうち少なくとも1つが配信される確率を算出し、
上記確率に基づいて、上記次に配信される第1データを決定する、
項目C−2に記載の情報処理装置。
[項目C−5]
上記作業機械は、農作業用のアタッチメントが着脱可能に構成された農業機械であり、
上記複数の第1データのそれぞれは、(i)上記農業機械又は上記アタッチメントの動作を制御するためのプログラム、(ii)上記農業機械又は上記アタッチメントの動作を制御するための学習済みの学習モデル、(iii)上記プログラム又は上記学習モデルから出力されたデータであって、上記農業機械又は上記アタッチメントの動作を制御するためのデータ、及び、(iv)上記農業機械又は上記アタッチメントの動作を制御するためのパラメータの設定値又は上記設定値のセットの少なくとも1つである、
項目C−1から項目C−4までの何れか一項に記載の情報処理装置。
[項目C−6]
コンピュータを、項目C−1から項目C−5までの何れか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
[項目C−7]
作業機械により実施される複数の作業のそれぞれにおいて、上記作業機械の動作を制御するために利用される複数の第1データのそれぞれを取得する第1データ取得段階と、
上記作業機械と同一又は関連する種類の作業機械である第2作業機械の利用者の通信端末から、上記複数の第1データの少なくとも1つの配信を要求する配信要求を取得する配信要求取得段階と、
上記配信要求取得段階において上記配信要求が取得されたことに応じて、上記通信端末又は上記第2作業機械に、上記第1データを配信する配信段階と、
上記通信端末又は上記第2作業機械に対して過去に配信された上記少なくとも1つの第1データに基づいて、上記通信端末又は上記第2作業機械に対して次に配信される第1データを決定する次データ決定段階と、
を有する、情報処理方法。