JP2022080624A - 合体コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インナーハウジングとアウターハウジングとの係止箇所の識別性が優れるとともに、作業性にも優れる合体コネクタを提供すること。【解決手段】端子31が収容されて且つ一つの係止突起22、及び、嵌合方向の後端部23に設けられる係止突起22の位置を確認できる目印24を有するインナーハウジング20と、外寸法の異なる複数種類のインナーハウジング20を含んで構成されるインナーハウジング群の中から選択されたインナーハウジング20が収容される収容室11、及び、係止突起を係止可能な複数のロックアーム12を有するアウターハウジング10と、を備え、嵌合状態(図1,5)において、目印24が視認可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、端子が収容されるインナーハウジングと、インナーハウジングを収容するアウターハウジングと、を備えた合体コネクタに関する。
従来の合体コネクタの一つは、外寸法の異なる複数種類のインナーハウジングを含んで構成されるインナーハウジング群の中から選択されたインナーハウジングと、選択されたインナーハウジングを収容できるアウターハウジングと、を備えている。この従来の合体コネクタでは、インナーハウジングはそれぞれ複数のロック突起(係止突起)を有し、アウターハウジングは複数のロック片(ロックアーム)を有している。選択されたインナーハウジングは、アウターハウジングの所定の箇所に収容されて、選択されたインナーハウジングの複数のロック突起がアウターハウジングの所定の箇所の複数のロック片によりそれぞれ係止される。これにより、従来の合体コネクタは、嵌合されたインナーハウジングとアウターハウジングとが抜け止めされるように構成されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2002-231372号公報
ところで、上述した従来の合体コネクタでは、インナーハウジングの複数のロック突起がアウターハウジングの複数のロック片によりそれぞれ係止されているため、インナーハウジングとアウターハウジングとの嵌合を解除するとき、ロック突起とロック片との係止を解除する必要があり、この係止箇所の解除工程が煩雑であった。上述した煩雑さの原因としては、複数のロック突起が複数のロック片に係止されていることによって係止箇所が多い点、選択されたインナーハウジングによってロック突起の数や位置が異なる点、係止箇所が見え難い点等の、係止箇所の把握し難さが挙げられる。
別の言い方をすると、上述した嵌合解除工程では、見え難い複数の係止箇所を把握し、係止箇所のそれぞれの係止を解除しなければならなかった。このため、抜け止め手段を有する従来の合体コネクタには、合体コネクタの嵌合状態における係止箇所の識別性、及び、合体コネクタの係止箇所の解除等の作業性の観点で改善の余地がある。
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、インナーハウジングとアウターハウジングとの係止箇所の識別性に優れるとともに、作業性にも優れる合体コネクタの提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る合体コネクタは、下記[1]~[2]を特徴としている。
[1]
端子が収容されるインナーハウジングと、前記インナーハウジングと嵌合されるアウターハウジングと、を備えた合体コネクタであって、
前記インナーハウジングは、
該インナーハウジングの外周面に設けられる一つの係止突起と、
前記アウターハウジングとの嵌合方向の後端部に設けられて、前記係止突起の位置を確認できる目印と、を有し、
前記アウターハウジングは、
外寸法の異なる複数種類の前記インナーハウジングを含んで構成されるインナーハウジング群の中から選択された前記インナーハウジングが収容される収容室と、
該アウターハウジングの外周面に設けられて且つ前記嵌合方向に直交する方向に並設される、前記係止突起を係止可能な複数のロックアームと、を有し、
該合体コネクタは、
前記係止突起が前記ロックアームに係止されている前記インナーハウジングと前記アウターハウジングとの嵌合状態において、前記目印が視認可能である、
合体コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載の合体コネクタにおいて、
前記後端部は、
前記嵌合状態において、前記収容室の周縁に向かって延びている指あて部を含み、
前記目印は、
前記指あて部に設けられて、前記嵌合方向に貫通する孔部である、
合体コネクタであること。
上記[1]の構成の合体コネクタによれば、外寸法の異なる複数種類のインナーハウジングを含んで構成されるインナーハウジング群の中から選択されたインナーハウジングが、アウターハウジングの収容室に収容されて嵌合される。具体的には、インナーハウジングの外周面に設けられている一つの係止突起が、アウターハウジングの外周面に設けられる複数のロックアームの中の一のロックアームに係止される。つまり、係止突起とロックアームとの係止箇所が一つであるため、インナーハウジングとアウターハウジングとの嵌合状態において、係止突起とロックアームとの係止の解除は、唯一の係止箇所のロックアームの係止を解除すればよい。このため、本構成の合体コネクタは、従来の合体コネクタに比べ、作業性に優れる。また、インナーハウジングには、嵌合方向の後端部に係止突起の位置を確認できる目印が設けられている。つまり、上述した嵌合状態においては、目印が視認可能であるため、係止箇所を把握できる。このため、本構成の合体コネクタは、従来の合体コネクタに比べ、係止突起とロックアームとの係止箇所の識別性に優れる。更に、係止箇所の係止解除の工程においては、係止箇所の識別性が上がることで作業性も向上する。この結果、上述したように、本構成の合体コネクタは、インナーハウジングとアウターハウジングとの係止箇所の識別性が優れるとともに、作業性にも優れる。
ところで、上述したインナーハウジング群とは、全てのインナーハウジングの外寸法が異なるように構成されていてもよいし、外寸法が同じインナーハウジングを複数含むように構成されていてもよい。また、全てのインナーハウジングの外寸法が同じように構成されていてもよい。更に、複数のインナーハウジングを含むように構成されていてもよいし、一つのインナーハウジングのみから構成されていてもよい。
上記[2]の構成の合体コネクタによれば、インナーハウジングの後端部が、嵌合状態において、端子収容室の周縁に向かって延びている指あて部を含む。インナーハウジングとアウターハウジングとの嵌合工程においては、例えば、指あて部に指を掛けて、嵌合方向の後方から前方に向かってインナーハウジングを押すことができる。また、インナーハウジングとアウターハウジングとの嵌合解除工程においては、指あて部に指を掛けて、嵌合方向の前方から後方に向かってインナーハウジングを引くことができる。加えて、指あて部を有することで指あて部を活用して目印を大きく形成できる。また、目印は、具体的には、嵌合方向に貫通する孔部であり、これにより、係止箇所を直接視認することもできる。この結果、本構成の合体コネクタは、インナーハウジングとアウターハウジングとの係止箇所の識別性がより優れるとともに、作業性にもより優れる。
このように、本発明によれば、インナーハウジングとアウターハウジングとの係止箇所の識別性に優れるとともに、作業性にも優れる合体コネクタ、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係る合体コネクタの斜視図である。 図2は、図1に示す合体コネクタの分解斜視図である。 図3は、図2に示すアウターハウジングのB-B部の断面斜視図である。 図4は、図2に示すインナーハウジングのC-C部の断面斜視図である。 図5は、図1に示す合体コネクタを後方から見た平面図である。 図6は、図5におけるD-D部の断面図である。 図7は、インナーハウジングのアウターハウジングへの収容パターンを示す図である。 図8は、図1に示す合体コネクタ上方から見たA部拡大平面図である。 図9は、インナーハウジングの係止突起とアウターハウジングのロックアームとの係止を解除する工程を示す図である。 図10は、インナーハウジングの目印の変形例を示す図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る合体コネクタ1について説明する。図1に示す例では、端子付電線30の端子31が収容されたインナーハウジング20が、アウターハウジング10と嵌合された状態の合体コネクタ1である。
なお、端子付電線30は、端子31と、電線32と、を含んで構成され、電線32の端末が端子31と電気的に接続するように加締められる、従来コネクタの端子付電線と同様に構成されている。なお、従来コネクタとは異なるように構成されていてもよい。
以下、説明の便宜上、図1に示すように、「前後方向」、「上下方向」、「幅方向」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、インナーハウジング20の嵌合方向正面側(アウターハウジング10に近づく側)を「前側」と呼び、インナーハウジング20の嵌合方向解除側(アウターハウジング10から遠ざかる側)を「後側」と呼ぶ。具体的には、図1において、奥側及び手前側がそれぞれ前側及び後側である。
図1及び図2に示すように、合体コネクタ1は、端子31が収容されたインナーハウジング20と、インナーハウジング20と嵌合されるアウターハウジング10と、を含んで構成される。インナーハウジング20及びアウターハウジング10の各々は、合体コネクタ1である。初めに、合体コネクタ1の構造について説明する。
まず、アウターハウジング10について説明する。アウターハウジング10は樹脂成形体であり、図1及び図2に示すように、収容室11の後側からインナーハウジング20が嵌合される。アウターハウジング10の外周形状は、略矩形状の形状である。
図1~図3に示すように、アウターハウジング10は、インナーハウジング20を収容可能な収容室11と、後述する係止突起22を係止可能である複数のロックアーム12と、を有している。
アウターハウジング10は、収容室11における上側の壁部の内周面には、上下方向に沿って下側に短く延びる仕切壁13が幅方向に並設され、下側の壁部の内周面にはインナーハウジング20が載置される載置部14と、載置部14から下方に窪むガイド溝15と、がそれぞれ設けられている。収容室11には、収容室11の内部空間が複数の仕切壁13(本例では、7つ)によって、幅方向に区分けされた収容空間11a(本例では、8つ)が画成される。
ロックアーム12、載置部14、及び、ガイド溝15は、収容室11が有する各収容空間11aに対応して設けられている。つまり、ロックアーム12、載置部14、及び、ガイド溝15は、幅方向にそれぞれ並設されている。
ロックアーム12は、アウターハウジング10の上側の壁部の一部を構成し、弾性変形可能な片持ち梁状の形状を有するとともに、ロックアーム12の前端とアウターハウジング10の上側の壁部の前端縁との間には空隙Sが画成されている(図8参照)。図3に示すように、ロックアーム12の前端側には下方に突出する係止部12aが設けられ、後端部を支点として係止部12aが揺動可能となっている。ロックアーム12では、アウターハウジング10にインナーハウジング20が嵌合されたとき、係止部12aが係止突起22を係止する。これにより、アウターハウジング10とインナーハウジング20とが嵌合された合体コネクタ1の嵌合状態が維持される。
ロックアーム12の前端部の下端面は、上側に向かって窪む凹部12bが設けられている。この凹部12bは、後述する合体コネクタ1の嵌合解除工程にて、治具40が掛けられる。
次に、インナーハウジング20について説明する。インナーハウジング20は樹脂成形体である。図1及び図2に示すように、収容室11の後側から嵌合されるとともに、インナーハウジング20の端子収容室21の後側からは端子31が挿入されて収容される。インナーハウジング20の外周形状は、略矩形状の形状である。
図2及び図4に示すように、インナーハウジング20は、端子31を収容する端子収容室21と、上側の壁部の外周面から上側に向かって突出する一つの係止突起22と、係止突起22の位置を確認できる指あて部23に設けられた孔部24と、を有している。
端子収容室21は、インナーハウジング20を前後方向に貫通する空間であり、上下方向及び幅方向に複数(本例では4つ:上下方向2つ×幅方向2つ)配設されている。本実施形態では、幅方向の端子収容室21の数が、インナーハウジング20が収容される収容室11に画成される収容空間11aの占有数に対応している。つまり、本例では、インナーハウジング20は、収容空間11aを二つ占有している。また、端子収容室21の内部には、詳述は省略するが、ランス27等が設けられており、従来コネクタの端子収容室と同様に構成されている。なお、従来コネクタとは異なるように構成されていてもよい。
係止突起22は、インナーハウジング20の上側の壁部の外周面において、前端側且つ幅方向の一方側(図4では右側)に設けられている。係止突起22は、上述したロックアーム12の係止部12aに係止されるため、幅方向において端子収容室21と同位置上に位置することが好ましい。別の言い方をすると、係止突起22は、嵌合状態においてロックアーム12と対応する位置に設けられている。
図4に示すように、インナーハウジング20は、後側の壁部の上端縁が他の壁部の上端縁よりも、上側に突出している。指あて部23とは、上述した後側の壁部の突出箇所である。指あて部23には、前後方向に貫通し且つ幅方向に長さを有する孔部24が設けられている。
孔部24は、係止突起22の位置を確認できる目印であり、合体コネクタ1の嵌合状態においても視認できる(図1及び図5参照)。つまり、合体コネクタ1の嵌合状態にて孔部24を視認できるため、後側から孔部24を視認すると係止突起22(具体的には、係止部12aと係止突起22との係止箇所)を直接視認することもできる。
インナーハウジング20は、外周面には第一ガイドリブ25が設けられ、幅方向の他方側(図4では左側)の壁部が第二ガイドリブ26と一体に構成されている。第一ガイドリブ25は、幅方向においてインナーハウジング20の外周面の両端縁に設けられ、上側に向かって突出し且つ前後方向に延びている突条である。インナーハウジング20は、幅方向の他方側の壁部の下端縁が他の壁部の下端縁よりも、下側に突出している。第二ガイドリブ26とは、上述した幅方向の他方側の壁部の突出箇所である。
次いで、合体コネクタ1の嵌合工程について説明する。まず、端子付電線30をインナーハウジング20の後方から端子収容室21に挿入する。このとき、端子31が端子収容室21のランス27に係止されるまで、端子付電線30を後方から前方に向かって挿入する。
そして、端子31が収容されたインナーハウジング20を、アウターハウジング10の所定の位置(即ち、収容室11の所定の収容空間11a)の後側に位置するように、アウターハウジング10及びインナーハウジング20を配置する。
そして、アウターハウジング10及びインナーハウジング20を前後方向に近付けて、アウターハウジング10とインナーハウジング20との嵌合を開始させる。嵌合初期段階では、上述した所定の収容空間11aを画成している一対の仕切壁13が、一対の第一ガイドリブ25を挟み込むように位置する。一対の仕切壁13とは、本例では図5に示す、一番右の仕切壁13、及び、右から三番目の仕切壁13とがこれに相当する。
また、上述した挿入初期段階では、第二ガイドリブ26がガイド溝15に挿入される。これにより、インナーハウジング20は、収容室11への挿入時に幅方向への変位が規制される。つまり、一対の仕切壁13及びガイド溝15がいわゆるガイドレールのような役割を果たす。
この嵌合は、インナーハウジング20の前端部がアウターハウジング10(即ち、収容室11)の前端縁に位置するように、且つ、係止部12aと係止突起22とが対応する位置にあるように、進行していく。この嵌合は、係止部12aと、係止突起22と、が対応する位置にて前後方向に互いに隣接されるまで継続される。即ち、幅方向への変位が規制されたインナーハウジング20は、載置部14上を摺動しながら、収容室11の前側に向かって挿入される。
嵌合完了段階(即ち、嵌合状態)の直前にて、係止突起22が係止部12aと当接することで、ロックアーム12が収容室11の外部(即ち、上側)に向かって押圧される。この押圧によるロックアーム12の一時的な上側への弾性変形を経て、係止突起22と係止部12aとが相手の頂部を乗り越える。そして、インナーハウジング20の前端部がアウターハウジング10(即ち、収容室11)の前端縁に位置すると、係止突起22が係止部12aの前側に隣接して、係止突起22がロックアーム12(即ち、係止部12a)に係止されるとともに、アウターハウジング10とインナーハウジング20の嵌合が完了する(図6,8参照)。これにより、図1に示す合体コネクタ1が得られる。
合体コネクタ1の嵌合状態(図1参照)では、係止部12aに係止突起22が係止されていることで、アウターハウジング10とインナーハウジング20との前後方向の分離が抑制される。
上述した合体コネクタ1の嵌合工程では、図7に示すように、インナーハウジング20を収容室11の所定の収容空間11aに収容して嵌合することができる。例えば、インナーハウジング20を図7(a)に示す収容空間11aに収容する場合、一対の仕切壁13は、右から二番目の仕切壁13と右から四番目の仕切壁13とが相当する。同様に、図7(b)では、右から三番目の仕切壁13と右から五番目の仕切壁13とが一対の仕切壁13に相当し、図7(c)では、右から四番目の仕切壁13と右から六番目の仕切壁13とが一対の仕切壁13に相当する。以上が合体コネクタ1の嵌合工程についての説明である。
次いで、合体コネクタ1の嵌合解除工程について説明する。図9に示すように、合体コネクタ1の嵌合解除工程では、治具40が用いられる。まず、合体コネクタ1の後側から孔部24を視認することで、係止箇所を把握する。そして、治具40を係止箇所に対応する空隙Sからアウターハウジング10の内部へと挿入して、治具40の端部を凹部12bの下側に位置するように配置する。
そして、凹部12bを治具40によって上側に向けて押圧することで、一時的にロックアーム12を上側に弾性変形させるとともに、インナーハウジング20を収容室11の後側に向かって移動させる。このとき、治具40がロックアーム12を持ち上げているため、係止突起22と係止部12aとが当接することなく、相手の頂部を乗り越える。これにより、係止突起22が係止部12aの後側に位置することになり、係止突起22と係止部12aとの係止が解除される。その後、治具40を操作することなくインナーハウジング20を後側に移動させることでインナーハウジング20とアウターハウジング10との嵌合状態を解除できる。
そして、詳述は省略するが、インナーハウジング20から端子付電線30を抜き取ることで、合体コネクタ1の嵌合状態が解除される。これにより、図2に示す分解された合体コネクタ1が得られる。以上が合体コネクタ1の嵌合解除工程の説明である。
本実施形態に係る合体コネクタ1では、インナーハウジング20の外寸法の大きさに関与する端子収容室21が、上下方向に2つ、幅方向に2つ設けられたインナーハウジング20が用いられている。しかし、インナーハウジング20として、端子収容室21が、上下方向に2つ、幅方向に8つ設けられたものを用いてもよい。また、アウターハウジング10の外寸法(即ち、収容室11)を大きくすることで、インナーハウジング20の外寸法の自由度がより高くなる。具体的には、端子収容室21の上下方向及び幅方向の数を増やすことができる。
<作用・効果>
本実施形態に係る合体コネクタ1によれば、外寸法の異なる複数種類のインナーハウジング20を含んで構成されるインナーハウジング群の中から選択されたインナーハウジング20が、アウターハウジング10の収容室11に収容されて嵌合される。具体的には、インナーハウジング20の外周面に設けられている一つの係止突起22が、アウターハウジング10の外周面に設けられている複数のロックアーム12の中の一のロックアーム12に係止される。つまり、係止突起22とロックアーム12との係止箇所が一つであるため、インナーハウジング20とアウターハウジング10との嵌合状態(図1,5参照)において、係止突起22とロックアーム12との係止の解除は、唯一の係止箇所のロックアーム12の係止を解除すればよい。このため、合体コネクタ1は、従来の合体コネクタに比べ、作業性に優れる。
加えて、インナーハウジング20には、嵌合方向の後端部に係止突起22の位置を確認できる目印が設けられている。つまり、上述した嵌合状態においては、目印が視認可能であるため、係止箇所を把握できる。このため、合体コネクタ1は、従来の合体コネクタに比べ、係止突起22とロックアーム12との係止箇所の識別性に優れる。更に、上述した係止解除の工程においては、係止箇所の識別性が上がることで作業性も向上する。
この結果、本実施形態に係る合体コネクタ1は、インナーハウジング20とアウターハウジング10との係止箇所の識別性が優れるとともに、作業性にも優れる。
更に、インナーハウジング20の後端部が、嵌合状態において、端子収容室21の周縁に向かって延びている指あて部23を含むため、指あて部23を活用して目印を大きく形成できる。目印は、具体的には、孔部24であるため、係止箇所を直接視認することもできる。この結果、本実施形態に係る合体コネクタ1は、インナーハウジング20とアウターハウジング10との係止箇所の識別性がより優れるとともに、作業性にもより優れる。
<他の形態>
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本実施形態では、インナーハウジング20の指あて部23に目印として孔部24が設けられているが、図10(a)に示すように、指あて部23の上端縁の一部は切り欠かれた切欠部24aを目印としてもよい。また、図10(b)に示すように、前後方向に窪む円形状の窪み部24bを目印としてもよい。なお、塗装による目印でもよい。つまり、係止箇所を識別できれば、目印はこれに限らない。
ここで、上述した本発明に係る合体コネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[2]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
端子が収容されるインナーハウジング(20)と、前記インナーハウジングと嵌合されるアウターハウジング(10)と、を備えた合体コネクタ(1)であって、
前記インナーハウジング(20)は、
該インナーハウジングの外周面に設けられる一つの係止突起(22)と、
前記アウターハウジングとの嵌合方向の後端部に設けられて、前記係止突起の位置を確認できる目印(孔部24)と、を有し、
前記アウターハウジング(10)は、
外寸法の異なる複数種類の前記インナーハウジング(20)を含んで構成されるインナーハウジング群の中から選択された前記インナーハウジング(20)が収容される収容室(11)と、
該アウターハウジングの外周面に設けられて且つ前記嵌合方向に直交する方向に並設される、前記係止突起を係止可能な複数のロックアーム(12)と、を有し、
該合体コネクタ(1)は、
前記係止突起(22)が前記ロックアーム(12)に係止されている前記インナーハウジングと前記アウターハウジングとの嵌合状態(図1,5)において、前記目印が視認可能である、
合体コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載の合体コネクタ(1)において、
前記後端部は、
前記嵌合状態において、前記収容室の周縁に向かって延びている指あて部(23)を含み、
前記目印は、
前記指あて部に設けられて、前記嵌合方向に貫通する孔部(24)である、
合体コネクタ(1)。
1 合体コネクタ
10 アウターハウジング
11 収容室
12 ロックアーム
12a 係止部
12b 凹部
13 仕切壁
14 載置部
15 ガイド溝
20 インナーハウジング
21 端子収容室
22 係止突起
23 指あて部(後端部)
24 孔部(目印)
24a 切欠部
24b 窪み部
25 第一ガイドリブ
26 第二ガイドリブ
27 ランス
30 端子付電線
31 端子
32 電線
40 治具
S 空隙

Claims (2)

  1. 端子が収容されるインナーハウジングと、前記インナーハウジングと嵌合されるアウターハウジングと、を備えた合体コネクタであって、
    前記インナーハウジングは、
    該インナーハウジングの外周面に設けられる一つの係止突起と、
    前記アウターハウジングとの嵌合方向の後端部に設けられて、前記係止突起の位置を確認できる目印と、を有し、
    前記アウターハウジングは、
    外寸法の異なる複数種類の前記インナーハウジングを含んで構成されるインナーハウジング群の中から選択された前記インナーハウジングが収容される収容室と、
    該アウターハウジングの外周面に設けられて且つ前記嵌合方向に直交する方向に並設される、前記係止突起を係止可能な複数のロックアームと、を有し、
    該合体コネクタは、
    前記係止突起が前記ロックアームに係止されている前記インナーハウジングと前記アウターハウジングとの嵌合状態において、前記目印が視認可能である、
    合体コネクタ。
  2. 請求項1に記載の合体コネクタにおいて、
    前記後端部は、
    前記嵌合状態において、前記収容室の周縁に向かって延びている指あて部を含み、
    前記目印は、
    前記指あて部に設けられて、前記嵌合方向に貫通する孔部である、
    合体コネクタ。
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